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資料5
レアメタル確保戦略
検討の基本的な方向について
平成21年4月6日
資源エネルギー庁鉱物資源課
1.集中的・戦略的取り組み
○レアメタルを巡る状況が不安定な中で、各種支援施策を連携し、集中的・戦略的な取組に
より、レアメタルの安定供給確保を、速やかに、効果的・効率的に実現するためには、鉱種
について、優先度を見極め、取り組むことが必要ではないか。
○資源供給の安定性を評価する上では、需要動向、鉱山開発の動向、生産の集中度、資源の
偏在性等資源に直接関連する事項に加え、レアメタルは、リサイクルや他の素材への代替の
可能性があることから、リサイクルや代替材料の可能性等からも評価すべきではないか。
○また、今後の普及が期待される省エネルギー機器や新エネルギー機器に多量に使用される
可能性あることから、産業政策や技術開発の動向、企業の資源戦略等についても考慮すべき
ではないか。
○重要な鉱種については、資源開発、リサイクル、代替材料開発及び備蓄の各施策を検討し、
鉱種の特性に応じた戦略的な取組を行うべきではないか。また、重要な鉱種の検討は、優先
度を見極める等のためであり、重要な鉱種以外の鉱種も安定供給確保の取組は行うべき。
1
米国におけるクリティカルメタル調査報告の例
●民生用クリティカルメタル
全米科学アカデミー(NAS)調査報告(2007年10月)
<調査結果>
<調査結果>
①Criticality(クリティカル度)は可変である。
② Criticalityの分析・判断手法として “Criticality
Matrix”を提言。
③クリティカルメタルとして、白金族、レアアース、インジ
ウム、マンガン、ニオブが挙げられる。
④許容できるコストと最小限の環境ダメージで資源の利用可
能性を保証するのに必要な技術革新を伸ばすためにはよく
教育された資源の専門家が不可欠である。
供給リスクを横軸に、供給障害を受けたときの影響度を縦軸にして鉱物
を位置付けたグラフ。図では、白金族金属、レアアース、インジウム、
マンガン、ニオブがマトリックスの右上隅にありクリティカル鉱物と
なっている。
銅
ガリウム
インジウム
リチウム
マンガン
ニオブ
白金族
パラジウム
白金
ロジウム
レアアース
供給規制影響度
4(高)
3
2
タンタル
チタン
バナジウム
1(低)
1(低)
●軍事用クリティカルメタル
全米科学アカデミー(NAS)調査報告(2007年9月)
2
供給リスク
3
4(高)
①現状の国防物資備蓄の制度は、効果的にすべき。
②国防省は特殊原料の需要状況の理解、供給に係る十
分な情報を有すべき。
③国内及び海外に関する良質なデータや情報を充実す
ることが必要。
④国防用物資の新たな管理システム形成が必要。
⑤連邦政府はデータ(の質)と情報収集体制を改善し
保障すべき。
米国クリティカルメタル調査報告における供給リスクにお
いては、
・予期できない重大な需要の増加、特に生産量が既
に生産能力に逼迫している場合
・相対的に小さい市場、需要に対応してすばやく生
産を増大することが困難である場合
・少数の鉱山、少数の企業、少数の生産国に集中し
ている場合
・供給のほとんどが副産物として生産される場合
・スクラップからの材料回収がなされていない場合
等が供給リスクが高い傾向にあると位置付けている。
出典:National Research Council, “Minerals, Critical Minerals, and the U.S. Economy,
Report in Brief, “ National Academies, 2007
社団法人日本メタル経済研究所「クリティカ ルメタルとその代替可能性」(2008年4月)
2
新エネ・省エネ分野において需要が増加すると想定される鉱種
「新経済成長戦略改訂版」(平成20年9月閣議決定)における「2つの基本戦略」
「資源生産性」の抜本的向上に集中投資し、資源高時代、低炭素社会の勝者になる。
製品・サービスの高付加価値化に向け、イノベーションの仕組みを強化、グローバル化を徹底し世界市場を獲得する。
今後、新エネルギー分野、及び省エネルギー分野の市場を伸ばす方向で政策を展開
(高付加価値・環境負荷低減対応製品市場を含む)
★新エネルギー分野
ハイブリッド自動車、電気自動車、蓄電池、太陽光発電パネル 等
★省エネルギー分野
高効率照明(Hf蛍光灯等) 等
これらの我が国競争力強化を支える部材に必要不可欠なレアメタルの事例
ジ スプ ロシウム
ハイブリッド車用モーター
等に使用される希土類磁
石に使用
各種モーター等
プ ラ チナ
自動車や重機・化学プラント
の排ガス浄化用触媒に使用
リチウム
テ ルビウム、
ユ ー ロピウム
リチウム イオン電池に使用
蛍光体に使用
+
排ガス浄化用触媒
蛍光体
リチウムイオン電池
等
3
企業における取組の事例
【企業へのヒアリングによる】
○カントリーリスク、地政学的リスクの観点から、生産が集中している金属(レアアース、アンチモン、ニオ
ブなど)。
○自動車触媒などの重要な産業分野で、現状では代替材料が技術的・経済的に困難な金属が重要(白金族、レ
アアースなど)。
○重要な判断材料としては、中長期的な需要予測が最も重要。加えて、環境対応型の製品の製造に必要な鉱種。
重点は、レアアース、リチウム、白金族の3鉱種。
○カントリーリスクの観点から、リチウムは中国よりもボリビア、白金族はロシアよりも南アを優先して考え
る。
○レアメタル鉱山開発については、金額が少ないことから、少ない企業で取り組む方が効率的。
○レアメタルは、製品の引き取りの面で、コンソーシアムを組むことが大事。リチウム、レアアースは、市場
規模が小さいので、いかにユーザー企業と組むかが重要。特に、レアアースについては、同時に複数種抽出
できることから、それぞれの金属のユーザー企業の関与・協力が必要。即ち、コンソーシアムを構築するこ
とが必要条件となる。
○レアアースについては、自社が必要とする鉱種以外にも抽出されることから、それらのユーザーと何らかの
形で組むことが必要。
○資源(枯渇)、賦存(偏在)、需要(急増)、代替及びリサイクル(困難)、環境及び省エネ対応型製品の
製造に必要な鉱種が、重要性、緊急性についてのクライテリア。
○カントリーリスクは、政治的なリスクとポリティカリスクと相手側の支払い能力が存在すると考えている。
具体的には、外貨交換規制、送金規制、収用の危険性、戦争の可能性など。ポリティカルリスクにいかに相
手国政府が高いレベルでコミットするかが重要。
○自社では、資源開発とともに、部品製造等の事業も行っていることから、自社が必要とするレアメタルの確
保が重要。
○自社では、レアメタルを製錬しており、その安定確保として、自社で資源開発を行うことが重要。
4
重要な鉱種の検討において考慮すべき事項の例
消費国
現状把握・将来予測
客観的判断
政策+企業戦略
世界
・消費量
・消費国産業政策動向
→消費トレンド把握
・海外企業戦略把握
→消費トレンド予測
国内
・我が国需要量及び世界シェア
・我が国の産業政策
・用途別需要
-重点施策との関連性
・我が国製造業の当該分野における比 (環境負荷軽減、エネルギー削減等)
較優位性
・我が国企業戦略
・素材代替性
-製造系企業
→消費トレンド把握
(自動車、パソコン、携帯電話、TV・
VIDEO等)
・輸入国寡占率
-材料系企業
→供給リスク把握
(電池、モーター、半導体・電子基板等)
→消費トレンド予測
・リサイクル状況
→二次原料供給可能性把握
供給国(資源国)・生産量(国、企業)
・産業政策(国内企業育成,付加価値)
生産企業
・資源国市場寡占率(国、企業)
・鉱業(投資環境)政策、
・鉱山開発計画
・輸出規制、課税強化
→供給トレンド把握
・地域住民問題、環境規制
→供給リスク予測
・鉱床(品位)分布
・我が国以外の消費国、企業進出動向
→一次原料供給可能性把握
5
我が国及び諸外国の備蓄の状況
日本
米国
中国
韓国
備蓄目的
代替が困難で、供給国
の偏りが著しい鉱種に
ついて、短期的な供給
障害等に備える
国家非常事態に備える
国家非常事態に備える
経済の安定を図る
国内市場(需給・価
格・長短期市場)の
安定
中小企業育成・保護
国家非常事態に備
える
制度創設
1983年
1939年
1953年
1967年
2007年
備蓄品目
ニッケル、クロム、マ
ンガン、モリブデン、
タングステン、コバル
ト、バナジウム
(要注視対象鉱種とし
て、レアアース、イン
ジウム、プラチナ、ニ
オブ、タンタル、スト
ロンチウム、ガリウ
ム)
クロム、コバルト、タ
ングステン、マンガン、
アルミニウム、ベリリ
ウム、ニオブ、ゲルマ
ニウム、鉛、水銀、白
金族、タンタル、錫、
亜鉛
銅、アルミニウム、
ニッケル、鉛、亜鉛、
マンガン、クロム、水
銀、錫、バナジウム、
白金、インジウム
銅、鉛、亜鉛、錫、
アルミニウム、ニッ
ケル、マンガン、コ
バルト、バナジウム、
インジウム、シリコ
ン
クロム、モリブデ
ン、アンチモン、
チタン、タングス
テン、ニオブ、セ
レン、レアアース
備蓄目標量
国内消費量の60日分
国家緊急時における必
要量を充足する量
非公表
1~2ヶ月分相当量
国内需要の2ヶ月
分(85,630t)
備蓄実績
40.2日分(平成21
年2月末現在)
15.6億$(市場評価
額)の備蓄を保有
非公表
非公表
非公表
実施機関
国家(JOGMEC)
民間(財団法人国際鉱
物資源開発協力協会と
りまとめ)
国家(国防総省国防備
蓄センター)
国家(国家発展改革委
員会国家物資備蓄局)
国家(調達庁)
国家(韓国鉱業振
興公社)
出典:独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
6
レアメタル31鉱種についての各国の取り組み状況
米国
米国クリ
ティカルメ
タル報告書
備蓄
中国
韓国
備蓄
備蓄
備蓄
(※2)
(※1)
リチウム
ベリリウム
チタン
バナジウム
クロム
マンガン
コバルト
ニッケル
ガリウム
ゲルマニウム
セレン
ストロンチウム
ニオブ
モリブデン
インジウム
アンチモン
タンタル
タングステン
プラチナ
レアアース
日本
新エネ・省エネ分
企業ヒアリ
野で需要増加が見
ング
込まれる鉱種
(※1)
(※1)
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
△
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
△
△
○
△
○
○
△
○
△
△
○
○
○
○
(※1)米国クリティカルメタル報告書、企業ヒアリング等においてより重要性の高い鉱種として挙げられた鉱種を記載
(※2)備蓄対象鉱種:ニッケル・クロム・マンガン・コバルト・タングステン・モリブデン・バナジウム
要注視対象鉱種:インジウム・プラチナ・レアアース・ニオブ・タンタル・ストロンチウム・ガリウム (上表の△印)
7
2.資源外交の戦略的な取り組み
(1)資源外交の基本的認識
○我が国が資源外交を通じ、資源の安定供給を進めるためには、我が国の技術力・知見を積極的
に活用し、資源国の自立的・持続可能な開発を可能とする発展基盤の整備に繋がる協力による
戦略的互恵関係の構築を目指すべきではないか。また、こうした我が国の取組を、資源国に対
し、発信していくことが重要ではないか。
○特に、人材育成等を通じた資源開発技術の移転、資源開発に伴う環境保全の協力等、我が国の
強みを発揮し、他国とは異なる取組が可能な分野に積極的に取り組むべきではないか。
(2)関連施策との戦略的連携
○資源開発にあたり、鉱山の周辺インフラ(鉄道、道路、港湾等)の整備や、資源開発に必要な
人材育成に対する支援について、円借款、技術協力等のODAツールを活用した一体的な支援
を図るべきではないか。
○また、資源国では、急速な経済発展に伴う電力不足が資源開発のボトルネックとなるケースが
多数存在し、支援ニーズも多い。これらに対しては、火力発電所建設支援のみならず、我が国
の優れた新エネ・省エネ技術の導入に対する期待が高いことから、エネルギー協力との連携を
図るべきではないか。
(3)資源外交対象国
○ODAツールやエネルギー協力等との一体的な取組を進めるため、重要な鉱種の資源ポテン
シャルを有する国、各種支援施策の効果が期待される国とともに、日本企業の投資の可能性の
ある国などについて、資源外交に積極的に取り組むべきではないか。
8
我が国資源外交の基本認識
資源外交の発展段階に応じた対応
安定国
資源枯渇不安
強力な国家管理
・開発インフラ投資
・技術協力
・消費国間の連携強化
資源枯渇傾向
産業転換成功
成長途上
外資排除傾向
低開発
外資開放開始
探鉱、開発とステージが進むにつれて、周辺インフ
ラ整備(発電所、港湾整備、鉄道建設、学校設立
等)が必要になる。(相手国から要求される場合も
あり)
人材育成支援、キャパビル、専門家派遣を要求さ
れる場合がある。
政府としての顔がある方が相手国との関係で有利。
・相手国との人的コネクション構築
・付随的投資
・案件の提案
消費国のニーズ
資源国のニーズ
消費国
・資源の安定供給
・技術移転
・資源開発企業の
投資保護
・環境協力
・JOGMECとの共同調査
・JICA研修、専門家派遣
・AOTS研修
・JODC専門家派遣
・JOGMEC鉱害防止セミナー
・JICA開発調査
・CSR
相互のニーズ
資源国
・インフラ整備支援
・企業によるCSR活動
・インフラ整備
−FS
−円借款
−アンタイドローン
−IPP
9
我が国の鉱害防止技術
JOGMECによる国内鉱害防止支援
JOGMEC
体
施
鉱害防止
松尾鉱山鉱毒水で汚染された松川と
北上川の合流点(昭和49年当時)
の
補助金交付
義 務 者 不存在
鉱 山 の 鉱害防
止 事 業 を実施
者
国
地方公共団体
補助金交付
操業当時(1953年)の松尾鉱山。
硫黄精錬の亜硫酸ガスで植生が荒廃
義務者企業
現在:鉱山施設が撤去された跡に坑
廃水処理施設が建設され発生源対策
工事等により植生回復
義 務 者 存在鉱
山 の 鉱 害防止
事 業 を 実施
の
鉱害防止事業
の
の
現在の松川と北上川の合流点
JOGMECによる海外鉱害防止支援
我が国の鉱害防止制度や技術情報を発し、資源国での持続的開発を促進するとと
もに、当該国における我が国企業による資源確保を側面支援する。
・日秘鉱害防止セミナー(H19.6)、日中鉱害防止セミナー(H20.6)、
・日越鉱害防止セミナー(H20.10) 等
日 秘 鉱 害防止セミナー
( 1 9 年6月:於ペルー(リマ))10
我が国企業によるCSR活動
日本の鉱山会社によるCSR活動事例
○国際金属・鉱業評議会(ICMM)へ加盟し、世界の資源開発における持続可能な開発や地域発展へ寄与
※ICMM基本原則第2項:
「企業の意思決定過程において「持続可能な開発」の理念を堅持する。」
(住友金属鉱山(株)、日鉱金属(株)、三菱マテリアル(株))
○地域社会への貢献
インフラ整備(道路、橋梁、上下水道設備等)
教育支援(学校建設、環境教育、奨学基金設立等)
医療支援(病院建設、鉱山診療所解放等)
環境保全(土地再生、植林等)
自家発電所からの電力供給
NPO法人への活動支援
(住友金属鉱山(株) 、DOWAホールディングス、日鉱金属(株) 、三井金属鉱業(株)、三菱マテリアル(株))
○ASEANの鉱業分野におけるCSRワークショップへの資金支援 (日鉱金属(株))
学校建設
病院建設
ASEAN鉱業分野CSRワークショップ会場風景
11
世界の資源分布
円借款&技術協力可能国
技術協力可能国
過去に債務削減を経験し、円借款の供与は不可能&技術協力可能国
※条件付きで円借款供与可能国を 含む
ロシア
ウクライナ
銅、ニッケル、コバルト、タングステン、
バナジウム、プラチナ、レアアース、ウラン
マンガン、ウラン
鉄鉱石
石炭
ウズベキスタン
ウラン、モリブラン
モロッコ
鉛
石炭
鉛、亜鉛、ニッケル、
タングステン、インジウム、
レアアース、ウラン
鉄鉱石
銅、鉛、亜鉛、
ニッケル、マンガン、
中国 タングステン、モリブデン、
イラク イラン
バナジウム、インジウム、
天然ガス
原油 原油 天然ガス
レアアース、ウラン
リビア
原油
ニジェ ール
ウラン
ナイジェリア
ガボン
マンガン
コンゴ民主
共和国
銅、コバルト、
タングステン
アンゴラ
鉄鉱石
ザンビア
インド
クロム、
サウジアラビア
マンガン、
原油 UAE レアアース
原油 カタール
天然ガス
亜鉛、
ウラン
鉄鉱石
メキシコ
銅、鉛、亜鉛
ベネズエラ 原油
ペルー
ソロモン諸島
ニッケル
インドネシア
銅、ニッケル
オーストラリア
銅、鉛、亜鉛、ニッケル、
マンガン、コバルト、
レアアース、ウラン
銅、鉛、
亜鉛、インジウム
ニューカレドニア
ニッケル
フィジー
銅
石炭
キューバ
ニッケル、コバルト
フィリピン 銅、ニッケル
鉄鉱石
石炭
天然ガス
石炭
カンボジア
銅
マダガスカル
クロム、プラチナ、コバルト、
ニッケル、ウラン
ジンバブエ
ボツワナ プラチナ、クロム、リチウム
南アフリカ
プラチナ、マンガン、クロム、
バナジウム、レアアース
鉄鉱石
ベトナム レアアース、タングステン
タンザニア コバルト、チタン、
ウラン、ニッケル、金
プラチナ、コバルト、ニッケル
ナミビア
アメリカ
銅、鉛、亜鉛、モリブデン、インジ
ウム、レアアース、ウラン
石炭
クエート 原油
天然ガス
天然ガス
原油 天然ガス
銅、
コバルト、
プラチナ
天然ガス
カザフスタン
鉛、亜鉛、
タングステン、
クロム、ウラン
鉄鉱石
アルジェリア
天然ガス
原油
カナダ
ボリビア
亜鉛、リチウム、タング
ステン、インジウム
チリ
銅、モリブデン、リチウム
天然ガス
ブラジル
銅、レアアース、
ウラン、ニッケル、
ニオブ
鉄鉱石
石炭
石炭
埋蔵量上位10カ 国を 基本に作成
出典:Mineral Commodity Summaries 2008
BP統計2008
OECD/NEA&IAEA, Uranium 2007
アルゼンチン
銅、リチウム
12
資源国のニーズの事例
資源国
マダガスカル
鉱種
ニッケル
必要とされるインフラ等整備や技術支援の具体例
港湾、鉄道、空港、学校の整備
新興資源国からの要望への対応事例
国名
資源
取組内容
マダガスカル
ニッケル
・積み出し港の整備に係るF/S調査施(JETRO)
・資源外交(TIC ADⅣフォローアップミッション)
・積み出し港の整備に係る詳細 F/S調査施(JICA)
ベトナム
レアアース
・探査・人材育成( JOGMEC )
・資源外交(第 1回日越石炭・鉱物資源政策対話)
・鉱山周辺インフラ(道路等)整備に係る F /S調査(METI)
・資源外交(第2回日越石炭・鉱物資源政策対話)
・研修員招聘予定(JICA)
フィジー
銅、 金
・鉱山に供給可能な地熱発電所建設に係る F /S調査( METI)
・鉱物関係研修員招聘予定(JICA)
ブルキナファソ マンガン
鉄道、道路の整備
ガーナ
ボーキサイト
鉄道の整備
ギニア
ボーキサイト、鉄
港湾、鉄道、学校、病院の整備
ペルー
亜鉛、銅
・鉱物専門家派遣(JOGMEC )
・環境協力(JOGMEC)
・研修員招聘予定(JICA)
アンゴラ
鉄
発電所、港湾、鉄道の整備
ボリビア
銅、亜鉛、リチウム
ボツワナ
コバルト/プラチナ 発電所の整備
・探査(JOGMEC)
・鉱山に供給可能な地熱発電所建設に係るF /S調査(JETRO)
・円借款の検討
・塩湖かん水からのリチウム回収技術共同研究( JOGMEC )
・研修員招聘予定(JICA)
・鉱物専門家派遣予定(JICA)
南アフリカ
プラチナ/レアアース 発電所の整備
アンゴラ
鉄鉱石
・積み出し港整備 に係る F/ S調査( JETRO)
・研修員招聘予定(JICA)
ASEAN+3
銅、ニッケル、レアアース 等
・金属リサイクル研修( AOTS)
モザンビーク
銅、鉄
ナイジェリア
発電所の整備
発電所の整備
ボリビア
鉛/亜鉛/リチウム 電力、空港、道路の整備
ペルー
銅/亜鉛
ODAによる農畜産技術移転、医療・教育支援、道路・寒村間の電線等の整備
ソロモン
ニッケル
発電所等インフラ整備、医師派遣、鉱業法専門家派遣、農漁業近代化
フィジー
銅
発電所、送電線等のインフラ整備
ベトナム
銅/亜鉛/レアアース
橋梁、道路、鉄道の整備
水酸化アルミ
フィリピン
銅/亜鉛/ニッケル 学校、医療機関等の整備
ラオス
銅
鉄道
(参考)資源開発に直結する支援
探査・・・16ヶ国56件(平成16年度∼平成19年度)
リモートセンシング・・・ボツワナにリモートセンシング・センターを開設。SADC諸国の探査と技術移転。
日本企業への技術協力 (塩湖かん水からのリチウム回収技術、希土類精錬・抽出技術)
ODA予算を活用した支援事例
○大型資源開発プロジェクトに対し、ODA(積出港の整備)、JBIC融資、NEXI保険等に より一体的に
支援した事例あり。
○また、近年、資源国との人材ネットワーク 強化も念頭に、重要資源国からの研修生を積極的に招聘
する等、技術協力等と戦略的に連携。
○アンバト ビー鉱山開発事業(マダガスカル)
・住友商事が 2 7.5%の権益を所有する 世界最大級のニッケル・コバルト
の採掘・製錬 プロジェクト。
アンバト ビ ー
プロジェ クト
・現在 は 2010 年の生産開始に向けて、開発工事中 。
・フル 操業時には、ニッケル 6万t /年、 コバルト0.6万t/年を生産予定。
トアマシナ港
・住友商事はニッケ ル 3万t /年の引取権を有する( 3万トンは 日本の年間
消費量の約 2割に相当)。
・プロジェクト総額 37億ドルのうちJIBICの融資(4.9億ドル)、 NEXIの資
源エネルギー 総合保険(2.5億ドル)の適用が決定済み。
資源国では、電力、港湾、鉄道、学校等のニーズが高い
・生産されるニッケル 等の出荷に必要となる港(トアマシナ港)の整備の
ための調査 をODA予算で実施中。調査結果を踏まえ、 円借款で支援
する予定( 2009年度)。
13
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