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再生可能エネルギーの現状
資料3-1 再生可能エネルギーの現状 地域振興部地域政策課 目次 再生可能エネルギーの定義 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 再生可能エネルギーの特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 国の再生可能エネルギーへの取組(エネルギー基本計画) 国の再生可能エネルギーの導入状況 ・・ 3 ・・・・・・・・・・・・ 4 国の再生可能エネルギーへの取組(固定価格買取制度) ・・・ 5 ・・・・・・・・・・・ 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 風力発電の導入状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 水力発電の導入状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 島根県地域新エネルギー導入促進計画 太陽光発電の導入状況 バイオマス発電の導入状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 再生可能エネルギー熱利用等の導入状況 13 ・・・・・・・・・・ 15 再生可能エネルギーの導入可能量 ・・・・・・・・・・・・・ 16 島根県の再生可能エネルギー施策 ・・・・・・・・・・・・・ 17 ・・・・・・・・・・・・・・・ 19 国の再生可能エネルギー施策 県内市町村の再生可能エネルギー施策 ・・・・・・・・・・・ 24 再生可能エネルギーの定義 「新エネルギー」、「自然エネルギー」等、様々な呼称があり、それぞれ関係する法令で定義 新計画では、導入促進の見込みのあるものを検討の対象 再生可能エネルギー (エネルギー供給構造高度化法)エネルギー源として永続的に利用ができるもの 再生可能エネルギー電気 (固定価格買取制度) 新エネルギー (新エネ法)経済性の面における制約から普及が十分でないもの 利用実効性があるもの 太陽光発電 太陽熱利用 風力発電 温度差熱利用 水力発電(1,000kW以下) 雪氷熱利用 バイオマス発電 バイオマス熱利用 バイオマス燃料製造 地熱発電(バイナリー) 水力発電(1,000~30,000kW) 地中熱利用 水力発電(30,000kW超) 地熱発電(フラッシュ) 空気熱利用 出典:資源エネルギー庁HP資料をもとに作成 1 再生可能エネルギーの特徴 現時点では安定供給面、コスト面で様々な課題が存在するが、温室効果ガスを排出せず、国内で生産できること から、エネルギー安全保障にも寄与できる有望かつ多様で、重要な低炭素の国産エネルギー源 エネルギー種別 特徴 • 太陽光発電 • • 風力発電 • • 水力発電 • • 木質バイオマス等 • • • 地熱発電 • • 個人を含めた需要家に近接したところで中小規模の発電を行うことも可能で、系統負 担も抑えられる上に、非常用電源としても利用可能 発電コストが高く、出力不安定性などの安定供給上の問題があることから、更なる技 術革新が必要 大規模に開発できれば発電コストが火力並であることから、経済性も確保できる可能 性のあるエネルギー源 供給の変動性に対応する十分な調整力が必ずしもないことから、系統の整備、広域的 な運用による調整力の確保、蓄電池の活用等が必要 水力発電は、渇水の問題を除き、安定供給性に優れたエネルギー源としての役割を果 たしており、引き続き重要な役割 一般水力(流れ込み式)については、運転コストが低く、ベースロード電源として、 また、揚水式については、発電量の調整が容易であり、ピーク電源としての役割 未利用材による木質バイオマスを始めとしたバイオマス発電は、安定的に発電を行う ことが可能な電源となりうる、地域活性化にも資するエネルギー源 木質バイオマス発電については、我が国の貴重な森林を整備し、林業を活性化する役 割を担うことに加え、地域分散型のエネルギー源としての役割を果たすもの 木質や廃棄物など材料や形態が様々であり、コスト等に課題 世界第3位の地熱資源量を誇る我が国では、発電コストも低く、安定的に発電を行う ことが可能なベースロード電源を担うエネルギー源 発電後の熱水利用など、エネルギーの多段階利用も期待 開発には時間とコストが必要 出典:エネルギー基本計画をもとに作成 2 国の再生可能エネルギーへの取組(エネルギー基本計画) 再生可能エネルギーについては、2013年から3年程度、導入を最大限加速していく、その後も積極的に推進 これまでのエネルギー基本計画を踏まえて示した水準を更に上回る水準の導入を目指す 億kWh 12,000 これまでのエネルギー基本計画を踏まえて示した水準 〔2020年の発電電力量の13.5%、2030年の発電電力量の約2割〕 10,460 10,200 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 再生可能エネルギー 1,414 13.5% 2020年 再生可能エネルギー 2,140 約2割 2030年 出典:エネルギー基本計画をもとに作成 3 国の再生可能エネルギーの導入状況 2013年度の発電電力量のうち、再生可能エネルギーが占める割合は約1割 その大半は水力発電で、水力発電を除けば、再生可能エネルギーの割合は2.2% 我が国の発電電力量の構成(2013年度) 水力除く再生可能エネルギー 2.2% 水力 8.5% 原子力 1.0% 石油 14.9% 天然ガス 43.2% 石炭 30.3% 出典:総合資源エネルギー調査会 新エネルギー小委員会(第1回)資料3「再生可能エネルギーを巡る現状と課題」 4 国の再生可能エネルギーへの取組(固定価格買取制度) 再生可能エネルギー電気の導入促進を図るため、 平成24年7月から制度導入 電力会社に再生可能エネルギー電気を固定価格で一定期間、買取を義務づける制度 電力会社の買取費用は、賦課金という形で電力使用者が負担 電力を供給 売電 発 電 事 業 者 固定価格で買い取り 再エネ賦課金 〔H26年度〕 〔H26年度〕 太陽光発電(10kW以上) 32円/kWh +税 太陽光発電(10kW未満) 37円/kWh 風力発電(20kW以上) 22円/kWh 電 力 会 社 +税 水力発電(200kW未満) 34円/kWh +税 バイオマス発電(間伐材由来) 32円/kWh 0.75円/kWh 電 力 使 用 者 ( 家 庭 、 事 業 所 、 工 場 等 ) +税 経済産業大臣が毎年度3月頃に決定 調達価格等算定委員会 出典:資源エネルギー庁HP資料(固定価格買取制度の仕組み)をもとに作成 56 島根県地域新エネルギー導入促進計画 現行計画は、平成20年6月に策定し、エネルギー種別ごとに2015年度の目標値を出力ベースで設定 現行計画目標 エネルギーの種類 2010年度 目標 2015年度 目標 〔参考〕 2013年度 実績(目標達成率) 2006年度 実績 太陽光発電 9,952kW 18,000kW 28,000kW 86,941kW (311%) 風力発電 5,675kW 180,000kW 270,000kW 128,250kW (48%) 水力発電(出力1,000kW以下) 7,538kW 7,538kW 7,538kW 7,335kW (97%) バイオマス発電 2,965kW 6,200kW 7,800kW 6,288kW (81%) 太陽熱利用 14,328kL 19,000kL 25,000kL 9,304kL (37%) バイオマス熱利用 1,000kL 1,200kL 1,500kL 667kL (45%) バイオマス燃料製造 1,192kL 1,700kL 2,300kL 1,422kL (62%) クリーンエネルギー自動車 1,889台 3,300台 5,100台 21,432台 (420%) 「出力」とは、発電能力で単位は「kW」、「発電量」とは、発電実績で単位は「kWh」 出力と発電量の関係(例:1,000kWの出力の太陽光発電の1年間の発電量) 1,000kW×24時間×365日×13%(稼働率)=1,138,800kWh 67 太陽光発電の導入状況① 島根県内の太陽光発電の導入状況は、11,529件で、86,941kW 固定価格買取制度開始以降、飛躍的に増加 増加の内訳は、件数については、住宅用太陽光等の10kW未満が約8割を、出力については、メガソーラー等の 10kW以上が約7割を占める kW 90,000 太陽光発電設備導入状況 80,000 86,941 件 14,000 11,529 12,000 出力 70,000 9,700 件数 10,000 60,000 7,748 50,000 5,978 40,000 6,000 33,818 4,444 30,000 3,396 20,000 10,000 8,000 44,996 13,210 24,771 4,000 17,415 2,000 869 3,476 0 H15 0 H20 RPS制度 H21 H22 余剰電力買取制度 H23 H24 H25 年度 固定価格買取制度 出典:島根県地域政策課調査をもとに作成 78 太陽光発電の導入状況②(メガソーラー) 島根県内のメガソーラー(1,000kW以上の太陽光発電)の導入状況は、8ヶ所で13,475kW(H26.2末現在) 未利用公有地、民間自己所有地ではほぼ事業化済みであり、今後は民地を賃借しての事業化が拡大する見込み 異業種から参集しやすい反面、設備投資に多額の費用が必要 【県有地】 元湖陵病院用地 ((株)ウエストエネルギーソリューション) 973kW 【計画中】 浜田市治和町 (NTTファシリティーズ(株)) 1,516kW 【計画中】【県有地】 西部浄化センター (アイ・ねっと(株)) 4,515kW 江島工業団地 (黒沢建設(株)) 3,499kW (1,500kW+1,999kW) 大一建設所有地 (サニーヒルズ) 1,997kW 【建設中】 中海干拓地調整池 (荒木燃料(株)) 1,000kW 【県有地】 東部浄化センター (平井建設(株)) 1,750kW 自社保有地 ((株)ハイレックスコーポレーョン) 1,400kW 【計画中】 メイプル牧場 (農業組合法人松永牧場) 1,820kW 丸惣敬川工場粘土置場 (㈱丸惣) 1,500kW 【計画中】 松江市宍道町佐々布 (NTTファシリティーズ(株)) 1,729kW 【県有地】 河下港臨海工業団地 (荒木燃料(株)) 1,950kW 江津浄水場 (県企業局) 430kW 【計画中】 斐伊川放水路事業残土処理場(GS) 出雲クリーン発電合同会社 12,536kW 【計画中】 金城カントリークラブ 民有地 (GPI(株)) (㈱ウエストエネルギーソリューション) 11,000kW 島根県地域政策課調査・新聞情報等をもとに作成 1,379kW (県有地の1,000kW未満の太陽光発電についても記載) 凡例 民営 県営 8 風力発電の導入状況① 島根県内の陸上風力発電の導入状況は、8ヶ所、128,250kWで全国第7位 電力会社に一定量の再生可能エネルギー電気の調達を義務づける(価格は固定せず)RPS制度開始以降、平成21 年度に飛躍的に増加したが、それ以降新規に設置された箇所はない kW 140,000 風力発電導入状況 128,327 128,334 128,264 128,264 128,250 H21 H22 H23 H24 H25 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 28,326 20,000 5,674 0 H16 (H15~) H20 RPS制度 年度 固定価格買取制度 出典:島根県地域政策課調査をもとに作成 9 10 風力発電の導入状況② 風力発電は、環境アセスメントのために2年以上の時間と多額の費用が必要 設備投資に多額の費用が必要なため、多くが県外資本による事業 風力発電 全国 2,633,261 導入量 島根県 (単位:kW) 1位 2位 3位 7位 青森県 北海道 鹿児島県 128,250 329,063 288,409 218,415 キララトゥーリマキ (出雲市) 1,700kW(850kW×2基) 出典:NEDO「日本における都道府県別風力発電 導入量(2013年3月末現在)」 隠岐大峯山 (県企業局) 1,800kW(600kW×3基) 【計画中】 大田市 1,950kW 新出雲 ((株)新出雲ウインドファーム) 78,000kW(3,000kW×26基) 【計画中】 大田市 24,000kW なかうみ農村公園 (五洋建設(株)) 600kW 生湯温泉 (中国ウインドパワー(株)) 1,500kW 高津川 (益田ウインドパワー(株)) 1,950kW 【計画中】 吉賀町 40,000kW 江津ウインドファーム (江津ウインドパワー(株)) 22,000kW(2,000kW×11基) 江津高野山 (県企業局) 20,700kW(2,300kW×9基) 【建設中】 ウインドファーム浜田 ((株)グリーンパワー浜田) 約48,000kW(1,670kW×29基) 凡例 民営 9ヶ所 県営 2ヶ所 市町村営 1ヶ所 出典:島根県地域政策課調査をもとに作成(H26.3末現在) 10 11 水力発電の導入状況① 島根県内の1,000kW以下の水力発電(小水力発電)は、23ヶ所で7,335kW 近年新たに開発された箇所はない kW 8,000 水力発電導入状況 7,538 7,538 7,538 7,538 7,538 7,335 H20 H21 H22 H23 H24 H25 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 (H15~) RPS制度 年度 固定価格買取制度 出典:島根県地域政策課調査をもとに作成 11 12 水力発電の導入状況② 島根県内の小水力の新たな発電可能性を調査したところ、現時点で採算が見込めるのは、1ヶ所で170kW 小水力発電は、当初整備費等に多額の費用が必要 島根県内の1,000kWを超える水力発電(大中水力発電)は、21ヶ所で161,040kW 大中水力発電は、ほぼ開発し尽くされている 油井 (中国電力(株)) 200kW 湯村 窪田 (中国電力(株)) (中国電力(株)) 1,000kW 600kW 三瓶ダム管理 (県土木部) 250kW 南谷 (中国電力(株)) 100kW 三瓶ダム (JA石見銀山) 210kW 伯太 (安来市) 95kW 飯梨川第三 (県企業局) 250kW 川手 (中国電力(株)) 900kW 三沢 (JA雲南) 仁多 90kW (奥出雲町) 185kW 粕淵第一 (中国電力(株)) 160kW 赤名 (JA雲南) 90kW 御部 (県企業局) 460kW 矢原川 (県企業局) 柿木 100kW (吉賀町) 200kW 布部 (安来市) 225kW 勝地 (県企業局) 770kW 八戸川第三 出羽川 (県企業局) (中国電力(株)) 240kW 670kW 田井 (雲南市) 都賀 (JAしまね邑智) 100kW 190kW 角谷 (JAしまね邑智) 250kW 凡例 民営 12ヶ所 県 6ヶ所 市町村 5ヶ所 大中水力発電 21ヶ所 出典:平成23年島根県統計書をもとに作成 12 バイオマス発電の導入状況① 島根県のバイオマス発電の導入状況は、4ヶ所で、6,288kW(バイオマス比率換算後) うち3ヶ所が、廃棄物発電で、H23年度の増加はエコクリーン松江の稼働によるもの kW 8,000 バイオマス発電導入状況 6,836 7,000 6,626 6,288 6,000 5,000 4,000 3,766 3,818 3,855 H20 H21 H22 3,000 2,000 1,000 0 (H15~) RPS制度 H23 H24 H25 年度 固定価格買取制度 出典:島根県地域政策課調査をもとに作成 13 14 バイオマス発電等の導入状況② バイオマス発電のうち廃棄物発電の燃料に占める生ゴミ等のバイオマス燃料の割合は、平均して55% 県内の未利用木材は、現在2ヶ所で計画中の18,950kWの木質バイオマス発電が稼働することで、ほぼ消費 三瓶自然館(島根県) 江津エコクリーンセンター (江津市) ゆかり館(出雲市) 954kW 七色館((有)百年クラブ) 出雲エネルギーセンター (出雲市) 2.140kW エコクリーン松江 (松江市) 2,544kW 【建設中】 江津市松川町 (しまね森林発電) 12,700kW 【建設中】 松江市大井町 (松江バイオマス発電) 6,250kW 長寿の湯(奥出雲町) 玉峰山荘(奥出雲町) 三隅火力〈木質混焼〉 (中国電力(株)) 満寿の湯(雲南市) ゴールデンユートピアおおち (美郷町) 風の国(江津市) 弥山荘(川本町) こもれびの郷(こもれび福祉会) なごみの里 (津和野町) はとのゆ荘(吉賀町) 凡例 バイオマス発電施設(民営) 2ヶ所 バイオマス発電施設(市町村営) 3ヶ所 バイオマス熱利用施設(民営) 2ヶ所 バイオマス熱利用施設(県営) 1ヶ所 バイオマス熱利用施設(市町村営) 10ヶ所 ゆ・ら・ら(吉賀町) 出典:廃棄物発電は島根県地域政策課調査をもとに作成 木質バイオマス関係は島根県林業課調査等をもとに作成(平成25年7月末現在) (注)木質バイオマス利用施設は、他に木材乾燥用施設や農業用施設がある 14 再生可能エネルギー熱利用等の導入状況 太陽熱利用は効率も良く安価であるが、給湯などに利用用途が限られることから普及は頭打ち クリーンエネルギー自動車については、価格の低廉化、税制優遇等により大幅に増加 太陽熱利用 クリーンエネルギー自動車(H26年度末 普及率 島根県 全 乗用車 貨 物 単位:台) バス その他 H16 H21 電気自動車 254 0 0 3 25.4% 14.9% ハイブリッド 21,082 48 1 18 9.1% 6.2% 天然ガス 0 16 8 2 島根県計 21,336 64 9 23 国 出典:総務省「全国消費実態調査」 出典:島根県地域政策課調査等をもとに作成 バイオマス熱利用(H26年度末) 活用資源 施設名 出力等 下水道等の汚泥 宍道湖流域下水道管理事務所 479kL(原油換算) 林地残材 温泉施設チップボイラー等 (木質バイオマスボイラー施設は、p14) 189kL(原油換算) 出典:島根県地域政策課調査等をもとに作成 バイオマス燃料製造(H26年度末) 活用資源 施設名 出力等 生ゴミ等 雲南エネルギーセンター 2,157t 生ゴミ等 BDF製造施設 148kL(原油換算) 出典:島根県地域政策課調査等をもとに作成 15 16 再生可能エネルギーの導入可能量 太陽光発電、風力発電(陸上)の導入可能量については、環境省が調査しているが、島根県の現状にあった条 件設定による再調査が必要 水力発電については、平成24年度に県で調査を実施した結果、現時点で採算が見込めるのは1ヶ所 地熱発電については、平成24年度に県で調査を実施した結果、現時点で採算が見込める箇所はない バイオマス発電については、設置予定の2ヶ所の木質バイオマス発電所で県内の未利用木材をほぼ消費 環境省調査 島根県調査 例:北側の屋根や壁面まで太 (今後の開発可能性) 陽光パネルを設置 賦存量 〔主に経済条件〕 5,170,000 2,140,000 1,360,000 370,000 3,810,000 1,770,000 27,800,000 2,090,000 1,660,000 65,000※ 62,300※ 14,000※ 調査未実施 公共建築物、耕作放棄地等 風力発電(陸上) 水力発電(1,000kW以下) 例:民家から離す距離を500mで 設定 調査未実施 1ヶ所 170kW 導入可能量 〔主に社会条件〕 土地規制等 〔主に自然条件〕 太陽光発電 住宅等 導入ポテンシャル (単位:kW) - 水力発電(1,000kWを超える) 0 93,800※ 91,400※ (161,040 現状) 地熱発電 0 41,000 0 0 - - - 木質バイオマス発電等 2ヶ所 18,950kW 出典:環境省「平成24年度 再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報整備報告書(H25.6)」、ただし※は、出典:環境省「平成22年度 再生可 能エネルギー導入ポテンシャル調査(H23.4)」 16 島根県の再生可能エネルギー施策(島根県再生可能エネルギー利活用総合推進事業) 市町村と連携し、小水力・バイオマス等の多様な地域資源を再生可能エネルギーとして有効に利活用し、地域活 性化を推進 区分 導 入 検 討 事 業 名 事 業 概 要 予算額(単位:千円) H25 H26 ①地域貢献型再生可能エネルギー創 出モデル事業 市町村が中心となった協議会等における再生可能 エネルギー導入検討に対する助成 50,000 25,000 ②再生可能エネルギー事業化促進事 業 発電事業の事業化前段階での調査費等を助成 40,000 60,000 85,000 65,000 0 7,101 164,162 197,637 0 0 貸付金 30,000 4,000 4,000 9,000 9,000 352,162 367,738 (1)民間事業者による再生可能エネルギーの供給拡大 導 入 促 進 ① 太陽光発電等導入支援事業 住宅用・事業所用太陽光発電等の設備導入支援 ② メガソーラー事業用地の供 給拡大事業(H26新規) 民有地のメガソーラー用地を確保するため、事業 用地に係る情報提供の仕組み等を構築 (2)県、市町村等の公共施設での再生可能エネルギーの導入促進 再生可能エネルギー等導入 推進基金事業 しまね環境基金を財源に、公共施設等へ太陽光発 電と蓄電池等をセットで導入 (3)再生可能エネルギーの収益を活用した地域活性化の推進 再生可能エネルギーによる 地域活性化モデル事業 普及啓発 調査研究 再生可能エネルギー普及啓発事業 中山間地域研究C調査研究事業 自治会等の売電収入による地域活性化の活動を行 うための太陽光等発電設備の導入を市町村振興資 金の貸付により支援 研修会等の普及啓発事業を実施 エネルギー教室、市町村・県民向研修会、木質 バイオマスアドバイザー 中山間地域研究センターがバイオマスボイラー等 について調査研究を実施 合計 17 島根県の再生可能エネルギー施策 農業分野(農業用排水路での小水力発電)における国庫補助事業への上乗せ助成を実施 県営発電事業では固定価格買取り制度への適用のための県営水力発電所リニューアルを実施 区分 農 事 業 名 業 団体営地域用水環境整備事業 【農地整備課所管】 発 電 事 業 水力発電所リニューアル事業 【企業局所管】 事 業 概 要 農業用水利施設を活用した小水力発電 のための施設整備 予算額(単位:千円) H25 - (負担割合:国50%、県15%、その他35%) 飯梨川第二発電所、八戸川第一発電 所2号機、八戸川第二発電所、三成 発電所のリニューアルの実施 - H26 7,500 (県負担分) 642,144 18 国の再生可能エネルギー施策① 国の再生可能エネルギー関係事業は、経済産業省を始め、環境省、農林水産省、国土交通省等で横断的に実施 そのため、関係省庁間の連携強化を目的として、再生可能エネルギー等関係閣僚会議等を設置 【経済産業省】その1 施策体系 主な事業 予算額 (億円) 「エネルギー最先進国」の実現 生産(調達)段階での取組 • 再エネ大量導入に向けた基盤整備、石炭火力発電の高効率化等を通じてエネルギー源の多様化を図る。 再生可能エネルギーの最大限の導入 再エネ最大導入に向けた基盤整備(系統対策・アセス迅速化等) 分散型エネルギー次世代電力網構築実証事業 • 再生可能エネルギーの導入拡大に伴い生じる配電系統における電圧上昇等の課題に対応するため、 先進パワエレデバイスを組み込んだシステムの開発・実証を行い、その有効性、安全性等を検証。 環境アセスメント調査早期実施実証事業 • 風力発電や地熱発電の設置に係る環境アセスメントの迅速化に向け、従来3~4年程度かかる環 境アセスメント手続きにおける環境影響調査を前倒し、他の手続きと同時並行で進める場合の課 題の特定・解決を図るための実証事業を集中的に実施する。 独立型再生可能エネルギー発電システム等対策費補助金 • 固定価格買取制度の対象とならない、自家消費向けの再生可能エネルギー発電システム(太陽光 発電、風力発電 等)やその発電量変動を押さえるための蓄電池の設置補助を行う。 25.0 再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策費補助金 • 地中熱や太陽熱など再生可能エネルギー由来の熱供給設備の導入を支援し、低コスト化による一 層の利用拡大を図る。 40.0 小水力発電導入促進モデル事業 • ポテンシャルがある小水力発電の導入に向けた課題を解決するため、発電が困難な箇所に実際に 試験設備を設置し、実証する事業を支援。 16.0 19 国の再生可能エネルギー施策② 【経済産業省】その2 施策体系 主な事業 予算額 (億円) 「エネルギー最先進国」の実現 生産(調達)段階での取組 • 再エネ大量導入に向けた基盤整備、石炭火力発電の高効率化等を通じてエネルギー源の多様化を図る。 再生可能エネルギーの最大限の導入 再生可能エネルギーの導入加速化に向けた技術開発・実証等の推進 浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業 • 浮体式ウインドファームの実用化を目指し、福島県沖に世界最先端の浮体式洋上風力発電システムを設置し、洋上 風力発電技術の確立を行うとともに、安全性・信頼性・経済性の評価を行う。 280.0 バイオマスエネルギーの地域自立システム化実証事業 • 地域におけるバイオマスエネルギー利用の拡大推進に資する技術体系及びビジネスモデルを確立するため、過去の 実証事業等の成果から導入指針を構築するとともに、当該指針に基づき地域特性を活かしたモデル実証事業を行う。 2.5 消費段階での取組 • エネルギーコストの低減・産業競争力の強化につながる省エネ投資の大幅加速化を図る。 • 電力システム改革後の世界を先取りする形で、新しいエネルギーマネジメントシステムの構築を進める。 燃料電池の利用拡大 民生用燃料電池(エネファーム)導入支援補助金 • 省エネルギー及びCO2削減効果が高い家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)の更なる 普及の促進を図り、2016年に市場を自立化し、2030年・530万台を達成するため、国が設置者に対し導入費用の補助 を行う。 200.0 新しいエネルギーマネジメントモデルの確立 次世代エネルギー技術実証事業費補助金 • 先進的なスマートコミュニティの確立を目指して、建物間の電力融通や車両・船舶を活用した給電システム構築等 の技術的・制度的課題を解決するため、地域の特性に応じた実証事業を複数の地域で行う。 12.5 20 国の再生可能エネルギー施策③ 【環境省】その1 施策体系 主な事業 予算額 (億円) 低炭素、資源循環、自然共生を同時達成する社会の創造 低炭素社会の実現 低炭素社会の実現に向けた未来への投資 民間活力を引き出す環境ファイナンス 地域低炭素投資促進ファンド創設事業 • 低炭素化プロジェクトに対する民間資金による投資の呼び水とするため、官民ファンド・SPC等に出資する基金 を造成。金融メカニズムを活用して、投資促進・市場創出を実現。 46.0 地域から世界まで低炭素社会を展開 地域主導の魅力あふれる地域づくり 地方公共団体実行計画を核とした地域の低炭素化基盤整備事業 • 再エネ導入のポテンシャル等の調査・整備、低炭素地域づくりのための事業計画の策定・実現可能性(FS)調査 の支援及び事業計画の策定等に当たっての専門家派遣や人材育成等の支援を実施。 再生可能エネルギー等導入推進基金事業 • 地域グリーンニューディール基金制度を活用し、地域主導での自立・分散型エネルギー導入を支援。 0.82 220.0 離島の低炭素づくり推進事業 • • • 再エネの導入や減エネの強化等離島の低炭素地域づくりに向けた事業化計画策定や実現可能性調査(FS調査)を 補助する。 離島の特性を踏まえた先導的な再エネの導入や減エネの強化等、低炭素づくりのために不可欠な設備の導入を補助 する。 離島の短周期及び長周期変動の両方の特性に対応する新たな蓄電池の活用方法を確立し、効率的管理・制御による 再エネ導入量の最大化と蓄電池容量の削減による経済性の向上を同時に実現する技術実証を行う。 28.0 21 国の再生可能エネルギー施策④ 【環境省】その2 施策体系 主な事業 予算額 (億円) 低炭素、資源循環、自然共生を同時達成する社会の創造 低炭素社会の実現 再エネ・省エネの加速化による低炭素社会の実現 再生可能エネルギーによる自立・分散型低炭素エネルギー社会の創出 自立・分散型低炭素エネルギー社会構築推進事業 • 基幹系統からの電力供給が止まった場合でもエネルギーを供給できる防災性の高い地域づくりと再生可能エネル ギーの最大限の導入拡大によるエネルギーの低炭素化を実現するため、コミュニティや住居レベルでエネルギーを 「創り、蓄え、融通し合う」システムの本格実証を実施。 7.0 木質バイオマスエネルギーを活用したモデル地域づくり推進事業 • 原木の加工、燃料の運搬、木質バイオマスエネルギーの利用等を行うための施設をリース方式により一体的に導入 し、モデル地域づくりの実証事業を実施。 18.0 地域循環型バイオガスシステム構築モデル事業 • これまで主に自家消費として使用されてきたバイオガスを、地域の熱供給等の持続的な利用に活用するため、地域 のバイオマス資源を活用して得られるバイオガスをエネルギーとして利用する事業を支援。 8.0 風力発電等に係る環境アセスメント基礎情報整備モデル事業 • 風力・地熱発電について、環境アセスメントに活用できる環境基礎情報の整備・提供により質の高い環境アセスメ ントを効率的な実施への条件整備し、風力発電等の早期大規模導入に資する。 14.3 22 国の再生可能エネルギー施策⑤ 【農林水産省】 施策体系 主な事業 予算額 (億円) 強い農林水産業のための基盤づくり 農林水産関係施設整備 森林・林業再生基盤づくり交付金 • 未利用木質資源の利用を促進するため、熱供給施設等の木質バイオマス利活用施設の整備を支援。 22.0 活力ある農山漁村の整備 農山漁村活性化再生可能エネルギー導入等促進対策 〈農山漁村活性化再生可能エネルギー総合推進事業〉 • 農林漁業者等が主導して行う農山漁村の資源を活用した再生可能エネルギー発電事業の取組について、事業構想か ら運転開始に至るまでに必要となる様々な手続や研修等の取組みを総合的に支援。 11.38 〈小水力等再生可能エネルギー導入推進事業〉 • 農村地域に賦存する小水力等の利活用を推進するため、小水力等発電の調査設計等、発電効率向上等のための実証 や研修会等の取組みを支援。 地域バイオマス産業化推進事業 • 地域のバイオマスを活用した産業化を推進し、環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指すバイオマス産 業都市の構築を目指し、構想づくり及び7府省の選定地域におけるプロジェクトの推進に係る施設整備等を支援。 木質バイオマス産業化推進 • 木質バイオマスの利用促進に向けた相談窓口の設置、技術開発等を支援。 10.05 5.17 23 県内市町村の再生可能エネルギー施策 市町村が行っている再生可能エネルギー等導入に係る助成制度は、主に住宅用太陽光発電等の導入補助 この他に市町村が国の補助金等を受けて行っている木質バイオマス関連事業等がある。 市町村が実施している再生可能エネルギー等導入助成事業の主なもの 住宅用太陽光発電設備の設備導入支援 (例:5万円/kW、上限20万円 など) 住宅用太陽光発電等導入促進補助金 事業所用太陽光発電設備の設備導入支援 (例:5万円/kW、上限25万円 など) 太陽熱、バイオマスストーブ等の設備導入支援 (例:設置費用の1/3以内、上限20万円 など) 再生可能エネルギー促進事業 県再生可能エネルギー事業化促進事業実施事業者への支援 ・事業費の1/4、上限50万円 電気自動車等導入補助金 電気自動車の購入に対する支援 ・10万円/台 24 資料3-2 省エネルギーの現状 環境生活部環境政策課 国のエネルギー消費の推移 エネルギー消費は、2004年度をピークに減少傾向 産業部門は減少傾向にあるが、民生部門(業務・家庭)は増加傾向 国の部門別エネルギー消費の推移 (PJ) 18,000 15,319 16,000 15,428 13,889 1,973 14,000 1,997 2,052 2,114 16,006 15,784 2,057 2,129 15,872 2,067 16,043 2,093 15,996 15,968 15,790 14,720 2,182 2,105 2,375 2,523 2,663 2,711 2,827 2,932 2,887 2,956 2,991 3,056 14,973 14,529 14,393 2,135 2,058 1,655 12,000 15,814 15,975 2,037 2,154 14,347 2,063 2,047 2,874 2,870 3,380 3,317 2,975 2,024 2,815 2,909 2,794 3,482 3,404 6,272 6,157 6,563 6,213 6,113 2008 2009 2010 2011 2012 10,000 8,000 3,217 3,807 3,910 3,942 3,929 3,960 3,879 3,843 3,837 3,760 3,709 3,625 3,441 6,000 4,000 6,993 7,164 6,998 7,157 7,221 6,940 7,066 7,075 7,157 7,064 7,098 7,055 1990 1995 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2,000 0 産業部門 運輸部門 民生業務部門 民生家庭部門 出典:資源エネルギー庁「平成24(2012)年度におけるエネルギー需給実績」を元に作成 1 島根県内のエネルギー消費の推移 県内のエネルギー使用量は1999年度をピークに減少傾向 運輸部門及び産業部門は減少傾向にあるが、民生部門(業務・家庭)は増加傾向 島根県の部門別エネルギー消費の推移 (TJ) 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 53,026 58,444 58,316 9,356 9,830 9,178 9,689 59,941 10,032 59,408 56,474 57,970 10,128 7,922 7,298 20,845 23,705 23,958 10,090 24,138 10,546 23,208 9,940 10,641 10,286 10,737 22,218 22,662 56,632 57,230 9,907 10,100 10,520 21,761 10,534 21,948 57,046 11,196 10,574 56,347 56,137 10,501 10,526 10,476 10,401 20,871 20,641 19,999 52,959 9,682 51,786 9,280 9,741 9,539 9,945 10,420 10,023 19,094 18,626 17,866 17,754 14,470 10,041 20,000 10,000 52,249 50,806 16,961 16,205 14,839 15,681 15,527 13,674 14,285 14,444 14,648 14,405 14,680 15,261 14,142 12,954 14,223 1990 1995 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 0 2011 速報値 年度 産業部門 運輸部門 民生業務部門 民生家庭部門 出典:島根県環境政策課調査を元に作成 2 我が国の省エネルギー政策の全体像 3 出典:資源エネルギー庁 島根県の省エネ施策の現状 省エネ法による規制、予算・税制を通じた支援措置については、国の制度を活用 一方、島根県としては、次の事業を推進 ・県民、事業者向けに普及啓発を行い、省エネ行動の促進や環境配慮型経営を奨励 ・次世代を担う子どもたちへの環境教育の実施 【主な施策】 事業名 事業概要 ① 県民向けの取組 家庭の省エネ促進支援事業 ○地域の公民館等家庭に身近な場所で、省エネ講座を開催し、家庭での省エネの取組を促進 エコライフチャレンジしまね診断経費 ○環境家計簿「エコライフチャレンジしまね」による家庭の消費エネルギー等の見える化を実施 省エネ・3Rの県民行動促進事業 (しまねCO2ダイエット作戦) ○環境に配慮した消費行動に対して協賛店舗が独自のサービスを提供することにより、県民の省エネ や3R行動を促進 ・広報経費、ホームページ管理費 見える化を取り入れたパンフレット作成事業 ○省エネアイディアパンフレットを作成 ② 事業者向けの取組 エコ経営相談事業 ○省エネ、環境ビジネス等の相談事業を実施 エコアドバイザー派遣事業 ○事業所の省エネ診断等による取組支援 エコアクション21認証取得促進事業 ○エコアクション21認証取得経費の補助 ・補助率1/2以内、限度額300千円 ③ 環境教育 県立学校環境保全推進事業 ○県立学校における環境学習や環境保全活動に要する経費の支援 ・上限:250千円/校 環境教育推進事業 ○小中学校における環境学習や環境保全活動に要する経費の支援 ・上限:40千円/校 環境教育総合支援事業 ○幼保、小中学校及び地域住民の連携による環境学習の実践研究を支援(14中学校区を対象) ・上限:5,000千円/3か年・地域 44