...

すべての業務システムをVMware vCloud Air上に移行し、 IT運用の負荷

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

すべての業務システムをVMware vCloud Air上に移行し、 IT運用の負荷
REAL ESTATE
すべての業務システムを VMware vCloud Air 上に移行し、
IT 運用の負荷を大幅に軽減するとともに、競争が激化する
不動産ビジネスを支える長期的な経営基盤を確立
課題
広島市に本社を構える不動産総合デベロッパーとして、分譲住宅の企画・販売、
さ
• 物理サーバなどハードウェア運用に伴う
らに海外でのマンション分譲事業に至るまで幅広いビジネスを展開する株式会社
大きな管理負荷
• 拡大するビジネスと IT へのニーズに最小
限の人員で対応する環境の構築
• 不動産ビジネスの要件である長期的なシ
ステム機能を維持
ソリューション
ハードウェアなど物理的なオンプレミス環
境の運用に伴うインフラコスト、管理負担
の軽減を目指して、既存の業務システムの
クラウド環境への移行を検討。VMware
vCloud Air のパイロットプロジェクトで
の成果を経て、クラウド環境への移行を決
断し、システム資産としてのアプリケーショ
ンなどの安定的な利用環境を確保
導入効果
マリモ。仮想化技術を活用したリソース利用の最適化とともに、IT 運用負荷の最
小化を目指す同社では、
「収益不動産管理システム」を含む 4 システムを対象とし
た VMware vCloud Air のパイロットプロジェクトでの期待通りの成果により、既
存のハードウェアの保守満了となる 2017 年を目標にすべてのシステム基盤をクラ
ウド環境へ移行する計画です。
仮想化によるリソース利用の最適化に続き
運用負荷の最小化するクラウド移行を検討
北海道に生息する特別天然記念物「毬藻
(ま
りも)」に由来する特徴的な社名と経営理念
「利他と感謝」を掲げ、不動産ビジネスの新た
な価値創造を目指す株式会社マリモ。特に近
年は日本国内で 40 年以上にわたって積み重
ねてきたノウハウを生かした海外ビジネス展
開など、不動産総合デベロッパーとして着実
な成長を続けています。
• vCloud Air の優れた操作性により、仮
リーマンショックなどを経て、不動産業界を取
想化環境の運用で求められる高度な専
門知識、
スキルが不要に
高いビジネスを展開するために、常に最新の
• パッチ設定に伴うケアレスミスなどの人
的なリスクを排除
• 未来に向けたシステム資産の安定的な利
用環境の確保
• サーバ調達リードタイムの短縮
導入環境
• VMware vCloud Air Virtual
Private Cloud
り巻く環境が厳しさを増す中、より競争力の
技術を活用した IT 運用の最適化を模索する
同社が、VMware vSphere によるオンプレミ
スの仮想化環境を利用し始めたのは 2012 年
でした。経営管理本部 総務部課長の杉浦誠
氏は、仮想化環境の導入の経緯について次の
ように振り返ります。
「vSphere を導入する以前のシステムは、業務
システムごとに専用サーバを用意し、
しかもバッ
クアップを含めた 2 台のペア構成となっていま
した。このため、個々のハードウェア運用の煩
雑さに加えて、システムごとのリソースの使用
ら実稼働を開始したものの、ハードウェアの
管理が切り離せないオンプレミスの環境にお
いては、IT の運用課題が依然として残された
ままでした。また、東京支店の拡張移転に伴
うフリーアドレス対応で無線 LAN の導入が決
まり、管理サーバのダウンによるネットワーク
停止を避ける目的で、システムリソースのクラ
ウド移行という方向性が打ち出されたことか
ら、既存のハードウェアが保守満了を迎える
2017 年に向けて、全社の IT 基盤のクラウド化
の本格的な検討が開始されます。
「2013 年に中国・蘇州で 12 棟 853 戸規模のマ
ンション建設をスタートするなど、数年先の事
業規模を考えるとオンプレミス環境で賄いき
れなくなることは明らかでした。本音を言えば、
2012 年の時点でパブリッククラウドを導入し
たいという思いもありましたが、当時は私たち
の要件を満たせるサービスがなく、将来のクラ
ウド移行を見据えた上で vSphere の導入を
決定しました」
(杉浦氏)
2015 年に入り、他社を含めた複数のクラウド
サービスの検討を行った結果、
マリモは最終的
に VMware vCloud Air の採用を決定します。
「OS ベンダーが提供するクラウド環境も選択
率にもバラつきがありました。そこで浮上した
肢の 1 つでしたが、この環境では彼らがサポー
のが、仮想化によるリソース利用の最適化とい
トする OS しか利用できません。vCloud Air は、
うアプローチでした。住宅に例えるなら、より
vSphere をベースに構築されており、VMware
充実したインフラを用意するのであれば、一戸
建よりも大きな集合住宅のほうが 1 軒あたりの
負担は軽減することができます。社内の業務
システムについても同様だと考えました」
オンプレミスの管理課題を解消する
クラウド移行という選択肢の有効性
vSphere による仮想化環境は 2012 年 1 月か
株式会社マリモ
経営管理本部 総務部 課長
杉浦 誠 氏
REAL ESTATE
製品はドライバーの互換性が素晴らしく、
どの
「長期にわたりお客様に寄り添った住
宅とサービスが求められる不動産ビ
ジネスにおいて、ハードウェアのライ
フサイクルに依存することなく、継続
的 に シ ス テム 機 能 を 提 供 で き る
vCloud Air への移行には大きな意義
があります」
判断は自社では難しく、
作業を間違えた際にシ
を含めて優位性がありました」
(杉浦氏)
ステム全体におよぶ影響を考えると、
大きな精
ゲスト OS の設定が数クリックで完了する
vCloud Air の優れた操作性
断を自分たちで下す必要がなくなり、
サービス
神的負担でした。vCloud Air によってこの判
現在はクラウド環境への本番移行に先立つパ
イロットプロジェクトとして、新規に構築した
「収益不動産管理システム」
「無線 LAN 管理
株式会社マリモ
杉浦 誠 氏
カスタマープロフィール
1970 年に建築設計・監理を主業務として広
島市で創業。1990 年には初の自社分譲マン
として提供されることは大きなメリットです」
すべてのシステムを vCloud Air 上に移行
長期的な不動産ビジネスを支える経営基盤
サーバ」
「新ワークフローシステム」
と、3 つの
パイロットプロジェクトにおける良好な結果を
ゲスト OS と 1 つのバックアップという 4システ
受けて、10 月中にはさらに 3システムを新規稼
ムが vCloud Air 上で稼働しています。まだパ
働し、2016 年末に予定している全システムの
イロット稼働して間もない状況ではあります
クラウド移行に向けた準備をすでに開始して
が、杉浦氏は「以前のオンプレミス環境と比較
います。最終的には、すでにパイロットで稼働
しても、遜色ないパフォーマンスを発揮してい
するシステムに加えて、新たに 15システムを移
行し、全 22 の業務システムが vCloud Air 上
ます」
と明確な手応えを語ります。
株式会社マリモ
経営管理本部 総務部
加来 慎太郎 氏
れるパッチに関して、
重要度、
クリティカル度の
OS でも動くことから、過去の IT 投資の保護
近い将来、すべてのシステム基盤のクラウド化
が実現した際の効果としては、IT 担当者に求
められるスキルレベルの緩和や、当初の狙い
でもあったハードウェアの運用負荷の解消が
事業の拡大に伴って新規に開発されるアプリ
ケーションについても vCloud Air 上で展開し、
事業の拡大に迅速に対応していく予定です。
最後に、杉浦氏は不動産業界と IT の関係につ
見込まれます。
ションを竣工し、マンションメーカーとしての
マリモのシステム運用の現場を担う経営管理
第一歩を踏み出す。その後は複数の不動産
本部 総務部の加来慎太郎氏は、
「ハードウェ
関連企業を吸収合併し、1994 年 8 月に株式
アに関して、
これまではテープやディスクが壊れ
会社マリモに商号を変更。現在は不動産総
ることを想定して、年末には最低でも 2 ∼ 3日
合デベロッパーとして、分譲住宅の企画・開
かけてメンテナンスを行っていましたが、
クラウ
発・設計・監理・販売業務・不動産流動化事
ド化によってこうした作業は不要になります。
業・海外マンション分譲事業など幅広いビジ
また、ゲスト OS を立てる場 合を考えても、
ネスを展開している。
vCloud Air の管理画面を使えば、わずか数ク
リックで仮想マシンを簡単に作成できます。こ
れまで VMware の仮想化環境を操作した経
験がない担当者でも、vCloud Air であれば十
分対応が可能だと確信しました」
と強調します。
さらに、杉浦氏はパッチをあてる際のリスクの
軽減にも言及します。
いて次のように語ってくれました。
「不動産ビジネス、特に長期間お住まいになる
分譲住宅メーカーとしては、お客様に安心し
てお住まいいただくために、法的な義務を超
えて長期間保存すべきものが多々あります。
システムについても同様で、たとえハードウェ
アが更改されても継続して同じサービスを提
供できる仕組みが求められます。その意味で
今回の vCloud Air への移行は、ハードウェア
のライフサイクルに依存することなく、継続的
にシステム機能を提供できるようになる点で
大きな意義があります」
創業当初の建築設計の事業からマンションメー
カーへ、
さらに不動産の総合デベロッパーへと
ビジネスを進化させるマリモにとって、まさに
「オンプレミスの仮想化環境の運用で難易度が
高いのが、パッチの設定です。SIer から提供さ
仮想サーバで
業務システムを
運用中
本社
で稼働する予定となっています。また、今後の
vCloud Air はこれからの事業拡大に不可欠
な長期的な経営基盤となっていくはずです。
移行
2016 年までに、さらに 15 の業務システムを
vCloud Air 上へ移行予定
既存のアプリケーション
収益不動産
管理システム
無線 LAN 新ワークフロー バックアップ
管理サーバ
システム
システム
すでにパイロットプロジェクトとして、
4 システムが稼働
VMware vCloud Air
App
App
App
新規のアプリケーションも順次追加予定
支店
営業所
販売事務所
図:マリモの不動産ビジネスを支えるクラウド基盤の概要
ヴイエムウェア株式会社 〒 105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5 浜松町スクエア 13F URL:www.vmware.com/jp
Copyright © 2015 VMware, Inc. All rights reserved. Protected by U.S. and international copyright and intellectual property laws.
VMware および VMware ロゴは VMware, Inc. の商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標です。 Item No. CS_MARIMO_JPQ415
10/15
Fly UP