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計測工学 T1519 A1,A2,A3,B1クラス 機械系第4講義室 第10回 雑音 2010年6月23日 担当教官:長澤純人 連絡: 内線4771, [email protected] Fourier Spectrumの性質 • 線形性 a1e1 ( t ) + a2e2 ( t ) ⇔ a1 F&1 ( f ) + a2 F&2 ( f ) • 波形の時間シフト e ( t − τ ) ⇔ F& ( f ) e− j 2π f τ 位相スペクトルのみ 変化する • 波形の時間軸での拡縮 波形 時間軸 拡縮 e ( at ) ⇔ 1 &⎛ f ⎞ F⎜ ⎟ a ⎝a⎠ 周波数軸上で逆に拡縮 Fourier Spectrumの性質 •波形の微分 d e (t ) ⇔ dt j 2π fF& ( f ) •波形の積分 ∞ ∫ e ( t ) dt ⇔ −∞ ∞ F& ( f ) j 2π f •たたみ込み たたみ込み ((convolution integral) g ) ∞ ∫ e1 ( t − τ ) e2 ( t ) dt −∞ ⇔ F&1 ( f ) F&2 ( f ) 振幅: 2π f 倍、 位相: +90° 1 振幅: 2π f 倍、 位相: −90° たたみ込み補足 雑音 所用の信号に干渉し,不明確にする望ましくない擾乱 外部/外来雑音 (external noise) 目的の測定量 内部雑音 (internal noise) ダイナミック・レンジ ⎡⎣最大レベル ⎤⎦ ≡ 20 log g10 ( dB ) ⎡⎣最小レベル ⎤⎦ 測定範囲 ⎞ ⎛ ⎜ 20 log10 分解能 ⎟ ⎝ ⎠ 最大レベルが決まっ ていれば ダイナミッ ていれば,ダイナミッ ク・レンジは雑音レベ ルで制限される 熱雑音 : thermal noise • 熱励起された導体中のキャリアの不規則振動による – Jhonson noise (発見者), Nyquist yq noise(解析者) (解析者) – 振幅,位相ともに不規則で瞬時値は予測不能 不規則(ランダム)雑音 – 振幅の瞬時値はガウス分布に従う 99.7%の時間は標準偏差σの3倍±3σに入る ガウス雑音 – 熱雑音の有能電力 Nt Nt = kT Δf k: ボルツマン定数 1.38 ×10 -23 T T: 絶対温度 Δf: 測定系の雑音帯域幅 雑音帯域幅 白色雑音 白色雑音 (white noise) : 雑音電力が周波数に依存 しないで一定。雑音の電力は帯域幅Δf な 定 雑音 電力は帯域幅 に比例する 比例する 白色雑音 1/f 雑音: 1/f noise • あらゆる現象の持つ『ゆらぎ』による – パワースペクトルが周波数に反比例する ク 周波数 反 例す 不規則(ランダム)雑音 – 物質の電気抵抗値,弾性損失,心臓の拍動,神経パルス 時系列など – 1/f 雑音の有能電力 Nf Nf = fH ∫ fL ⎡ fH ⎤ K df = K ln l ⎢ ⎥ f ⎣ fL ⎦ 1/f雑音 1/f 雑音 (1/f noise) : 帯域を1/10にしても電力は 1/10にはならない. はならな ショット雑音・熱起電力 • ショット雑音 (shot noise) – 電子デバイスで起こる不規則(ランダム)雑音 – デバイスの駆動電流が多数の荷電粒子の移動によること に起因する • 熱起電力 – 異なる種類の金属の接触で起こる熱起電力 – 測定系の各接点間の温度差を小さくすることで対処 練習問題