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平成23年度事業報告 - 科学技術と経済の会

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平成23年度事業報告 - 科学技術と経済の会
平成23年度事業報告
1
事業活動の概要
平成22年から平成23年の初めにかけては、リーマンショックを機に世界を揺
るがした経済危機も少し落ち着きを見せ、産業界でも濃淡はあるものの、新興国需
要やエコポイント等の景気対策にも支えられ、おおむね堅調に推移しているかに見
えました。また、鈴木、根岸両先生のノーベル化学賞受賞や満身創痍の“はやぶさ”
が苦難の旅を終え、世界初、イトカワの粒子を持帰るなど明るい話題も多く見受け
られていました。
このような折、昨年3月11日に東日本大震災が発生しました。そして追いかけ
るようにタイの洪水、歴史的円高、ユーロ圏の債務危機など、かってない試練に相
次いで遭遇し、平成23年度は冒頭から内外ともに先行きの見えない不透明な幕開
けとなりました。エルピーダメモリの経営破綻をはじめ、日本の産業界も製造業を
中心に大きな影響を受け、当会会員の皆様も大変なご苦労を余儀なくされました。
このような混沌とした,そして高度な判断と的確・迅速な行動を求められる時にこ
そ、当会の創立以来の使命である技術・経営研究、人材育成、普及啓発などの事業
活動が極めて重要であるとの認識に立ち、平成 23 年度につきましても、広く技術と
経営の課題について会員各位と共に、積極的に切磋琢磨してまいりました。
特に平成23年度は、一層、日本経済の活性化と会員の皆様の事業運営のお役に
たつべく提言・行動型の活動を積極的に展開しました。当会は、日頃から社会生活
の安心・安全の確立に寄与すべく、広範な研究活動を通じてノウハウの蓄積と提供
に努めてきたところですが、これらの成果がお役にたてるよう、震災発生後1ケ月
に当たる4月11日に“震災復興緊急提言”を関係者に発出、また、11月には、
平成23年末に予定されていた政府の“日本再生戦略”策定に向けて政策提言を行
うなど、技術経営会議を中心とした提言・行動型の活動の充実に努めました。
まず、事業活動の中核である経営研究事業ですが、
“技術経営会議”と“明日の経
営を考える会”につきましては、従来どおり、会員相互の積極的な自主活動を基本
に活動を展開しました。
1
“技術経営会議”では、国際競争力低下の危機感のなか、産業界が積極的に日本
経済の活性化に資するべく平成 22 年度に立ち上げた“産業競争力委員会”を終了し
成果報告を行うとともに、あらたに“エネルギー・環境専門委員会”および“ソフ
トウェアとサービス懇談会”を立ち上げ、活動を開始しました。
“明日の経営を考える会”については、マネジメント研究会など、若手の育成活
動の充実を図るとともに、女性が元気に活躍することが“明日の経営”の要の一つ
であるとの観点から、女性部会の創設に向けて会員企業の女性社員による意見交換
会をスタートさせました。
“技術競争戦略研究会”については、平成23年3月に第Ⅶ期研究会の開講を予
定していましたが、東日本大震災の発生に伴い、少し遅れて5月に開講しました。
第Ⅶ期は、韓国企業の研究も視野に入れたカリキュラムとし、9月にソウルで日韓
約100名が参加したシンポジウムの開催とサムスン、KTなどの企業見学を行い
ました。
“普及啓発事業”については、科学技術週間協賛行事および(一財)新技術振興
渡辺記念会協賛行事として平成23年4月に第4期科学技術基本計画を柱にした、
技術・経営シンポジウムの実施を予定していましたが、東日本大震災の発生に伴っ
て延期し、平成23年9月に見直し中の上記基本計画を柱に「我が国先端技術によ
る新しい事業戦略・国際戦略」のテーマで実施しました。また、機関誌“技術と経
済”については、掲載論文、MOT学会論文など内容の充実を図り、平成 23 年度末
で第 541 号を数えるに至りました。
“受託・助成事業”については、(一財)新技術振興渡辺記念会様および(公財)
高橋産業経済研究財団様からの調査研究に参画させて頂きました。また、残念なが
ら平成23年度も前年度に引き続き国や独立行政法人への参画は出来ませんでした。
平成23年7月に(財)未来工学研究所より移管を受けた、技術同友会の事務局業
務については、同会の例会、幹事会、委員会業務の円滑な立ち上げ・実施に努めま
した。なお、当会で23年間にわたり事務局を務めた創造型研究体制研究会(森フ
ォーラム)は平成24年3月22日の第93回をもって終了となりました。
“国際活動事業”については、平成21年に MOU を締結した韓国産業技術振興協
会(KOITA)との交流を深めると共に米国、ポートランド市で開催された技術経営に
関する国際会議(PICMET)に参加し、当会の活動成果を発表しました。KOITA につい
2
ては、平成23年9月にソウルにおいて日韓企業によるシンポジウムを共催すると
ともにサムスン、KT等の企業見学を行いました。
“支部活動”については、名古屋支部において、談話会・講演会・企業見学会な
ど、概ね月1回のペースで積極的な充実した活動が展開されました。
“表彰関係”については、法人会員1社、個人会員3名に対し、永年会員表彰を
行いました。
公益法人改革については、理事会(第140回、第141回、第142回)なら
びに総会(第45回・平成23年5月31日)において、一般社団法人への移行と
移行後の体制(案)、新法人移行後の定款(案)、公益目的支出計画(案)
等の承
認を得て、内閣府、公益法人協会等と移行認可申請に向けての具体的な打合わせ・
調整を進めました。さらに、理事会(第143回、第144回)ならびに総会(第
46回・平成24年5月22日)で承認された最終案をもって、移行認可申請を行
うというスケジュールの展望に立ち諸準備を進めました。
会員数については、個人会員の高齢化や、日本経済が東日本大震災、歴史的円高、
ユーロ圏債務危機などによる大きなダメージを受ける中で、当会の活動の重要な基
盤である会員の積極的な維持拡大に努めましたが、個人会員、法人会員とも退会が
入会を上回り、それぞれ、566名、109社となりました。
平成23年度は、東日本大震災等の影響を受け会員の皆様も厳しい状況の中、残
念ながら新たな退会による会費収入減も発生しました。しかしながら、受託事業収
入が増となった事、オフィス賃料値下げ交渉やコピー機リース契約の見直し等、い
ろいろな工夫と地道な効率化の効果により事業収支の均衡を図る事が出来ました。
平成23年度、関係各位のご支援、ご協力により、当初の事業計画を達成する事
が出来ました。厚くお礼を申しあげます。
3
2
経営研究事業
2-1
技術経営会議
産業横断的な経営者の集まりである当会の特徴を生かし、会員相互の
Face-to-Face を基本とする交流を通じて切磋琢磨することによって、技術経営の質
的向上を図り、各会員がより確固たる展望を得ることを念頭に、運営を推進した。
(1)本会議
本会議は会員代表者の要望に基づくテーマを中心にテーマ設定を行い、技術経営
会議の活動成果の共有化を促進し、会員の顧客満足度の向上と新会員勧誘の場とし
ての活用を図った。
①第 75 回本会議
平成 23 年 8 月 26 日
於 ホテル・グランドパレス
沖電気工業株式会社相談役 篠塚 勝正氏の議長挨拶に引き続き、活動報告、
決算報告と審議などを経て、第 31 期運営委員の選任を行った。
(ⅰ)委員会報告
発表者:日本電気㈱
広崎
膨太郎
氏(産業競争力委員会委員長)
(ⅱ)専門委員会報告
発表者:東京ガス㈱
渡辺 尚生 氏(産業構造転換研究専門委員会委員長)
:㈱日立製作所
川上 潤三 氏(環境・エネルギー専門委員会委員長)
(ⅲ)懇談会報告
発表者:㈱富士通研究所
村野 和雄 氏(新規テーマ:ソフトウェアとサー
ビス懇談会座長)
(ⅳ)パネル討論
「震災後の日本型新社会モデルを探る」
座 長:技経会・副議長 住友電気工業㈱ 常務取締役 矢野 厚 氏
コメンテータ:日本電気㈱ 特別顧問 広崎 膨太郎 氏
講演 1:「三度目の奇跡の必要条件」
東京大学大学院 工学研究科 教授 堀井 秀之 氏
講演 2:「消費者の信頼で築く日本経済」
経済産業省 商務流通グループ 消費者政策研究官 谷 みどり 氏
講演 3:「震災後の日本改革の方向」
モルガンスタンレーMUFG 証券経済調査部長 ロバート・フェルドマン 氏
(ⅴ)特別講演会
特別講演Ⅰ(メンバースピーチ)
演題:「横河電機のグローバル事業展開と研究開発の新しい姿」
講師:横河電機㈱
常務執行役員 研究開発本部長 白井
4
俊明
氏
特別講演Ⅱ
演題:「日本の技と心について」
講師:編集工学研究所 所長 松岡
②第 76 回本会議
正剛
平成 24 年 2 月 22 日
氏
於 ホテルグランドパレス
・議長挨拶
篠塚 勝正 議長 沖電気工業㈱ 相談役
・報告および審議
事業活動報告
太田
健一郎
2012 年度事業計画・予算(案)審議
JATES 活動紹介
常任委員
同上
片山
修二
専務理事
(ⅰ)議長講演
演題:「若者とともに」
講師:沖電気工業㈱ 相談役 篠塚 勝正 氏
(ⅱ)特別講演会
特別講演I
演題:「求められているグローバル人財の現状と将来展望」
講師:G&S Global Advisors Inc.代表取締役社長 橘・フクシマ・咲江 氏
特別講演Ⅱ
演題:「歴史の危機と「日本再生の基本戦略」~グローバリゼーションと
帝国化~」
講師:内閣官房 内閣審議官(国家戦略室)水野 和夫 氏
(2)定例会
定例会はメンバースピーチと特別講演を主体とし、会員の要望を反映した企画と
した。また、技術経営会議会員以外の法人会員、個人会員などを招聘し、より幅広
い交流の場を創出した。それにより新会員獲得の一助とした。
① 第 79 回定例会
平成 23 年 6 月 8 日
於 ホテルグランドパレス
・メンバースピーチ
演題:「アルプス電気の商品構造転換への取組み」
講師:アルプス電気㈱
技術担当取締役
栗山 年弘 氏
・特別講演Ⅰ
演題:「TPPに対応した日本農業の産業競争力強化」
講師:㈱富士通総研
経済研究所
研究理事
・特別講演Ⅱ
演題:「インドの飛翔、中国の屈折」
講師:企業文化研究所所長
篠原 勲 氏
5
安部 忠彦 氏
② 第 80 回定例会
平成 23 年 11 月 9 日
於 ホテルグランドパレス
・特別講演
演題:「日本経済の現状と課題」
講師:知的財産戦略推進事務局 局長(内閣審議官)近藤 賢二 氏
・産業競争力委員会 活動報告
委員長:
日本電気㈱ 特別顧問 広崎 膨太郎 氏
副委員長:日産自動車㈱ フェロー 久村 春芳 氏
副委員長:横河電機㈱ 常務執行役員 白井 俊明 氏
・パネル討論
演題:「日本の産業競争力を如何に強化するか」
座長:日本電気(株) 特別顧問 広崎 膨太郎 氏
パネリスト:慶應義塾大学 名誉教授、
法政大学イノベーションマネジメント研究科教授榊原 清則 氏
(社)太陽経済の会 代表理事 山崎 養世 氏
㈱日本政策投資銀行 技術事業化支援センター長 島
日産自動車㈱
裕 氏
フェロー 久村 春芳 氏
横河電機㈱ 常務執行役員 白井 俊明 氏
(3)運営委員会
(第 30 期:平成 22 年 9 月~平成 23 年 8 月)
(第 31 期:平成 23 年 9 月~平成 24 年 8 月)
第 218 回運営委員会で第 30 期の運営委員会を終了し、第 75 回本会議(東京で開催)
中に開催した臨時運営委員会で、第 31 期の運営委員および役員を選任した。第 219
回運営委員会では、第 31 期の運営方針を討議し確認した。
①第 218 回
運営委員会
平成 23 年 5 月 11 日
於
ホテルグランドパレス
議題:諸活動の計画と報告等
②第 219 回
運営委員会
平成 23 年 10 月 12 日
於
ホテルグランドパレス
議題:第 31 期運営方針について等
③第 220 回
運営委員会
平成 24 年 1 月 25 日
於
ホテルグランドパレス
議題:2012 年度事業計画および予算案の審議等
(4)代表者懇談会
(ⅰ)第 14 期代表者懇談会(平成 22 年 9 月~平成 23 年 8 月)
①第 4 回
平成 23 年 4 月 6 日
於 ホテルグランドパレス
演題:「我が国の重点課題」
6
講師:財務省
②第 5 回
顧問
丹呉 泰健 氏
平成 23 年 5 月 11 日
於 ホテルグランドパレス
演題:「四次元経営とMOS」
講師:㈱三菱ケミカルホールディングス
取締役社長 小林 喜光 氏
(ⅱ)第 15 期代表者懇談会(平成 23 年 9 月~平成 24 年 8 月)
①第 1 回
平成 23 年 10 月 12 日
於 ホテルグランドパレス
演題:「イノベーションと人材育成」~製薬会社の例~
講師:バイエル薬品㈱ 取締役会長 栄木 憲和 氏
②第 2 回
平成 23 年 12 月 7 日
於 ホテルグランドパレス
演題:「首都直下地震と首都圏水没を『国難』としないために」
講師:関西大学
③第 3 回
社会安全学部長・理事
平成 24 年 1 月 25 日
河田 惠昭 氏
於 ホテルグランドパレス
演題:「日本は世界一の金属資源大国」
講師:東京財団
研究員
政策プロデューサー
平沼
光 氏
(5)産業競争力委員会
委員長:日本電気㈱
特別顧問
広崎 膨太郎 氏
副委員長(WG1):日産自動車㈱
フェロー
久村 春芳 氏
副委員長(WG2):横河電機㈱ 常務執行役員 技術開発本部長 白井 俊明 氏
①委員会
講演会
○平成 23 年 4 月 13 日
於 ホテル・グランドパレス
演題:「日本企業に望まれるイノベーションシステム」
講師:エジンバラ大学
○平成 23 年 10 月 4 日
経済学部教授
Martin Fransman 氏
於 JATES 会議室
演題:「ソブリンリスクがグローバル経済にもたらす
インパクトと産業競争力が果たす役割」
講師:(社)太陽経済の会 代表理事 山崎 養世 氏
②WG合同会合
第3回
平成 23 年 7 月 12 日
於 JATES 会議室
③コアメンバー会議
第 10 回
平成 23 年 6 月 13 日
於 JATES 会議室
第 11 回
平成 23 年 9 月 13 日
於 JATES 会議室
第 12 回
平成 23 年 11 月 22 日
於 日本電気本社会議室
平成 23 年 5 月 27 日
於 JATES 会議室
④WG1
第9回
7
第 10 回
平成 23 年 6 月 22 日
於 JATES 会議室
⑤WG2
第6回
平成 23 年 4 月7日
於 JATES 会議室
⑥SWG1(ITC)
第1回
平成 23 年 9 月 7 日
於 JATES 会議室
第2回
平成 23 年 9 月 29 日
於 JATES 会議室
(6)専門委員会
会員の関心の高い技術経営上の重要課題について研究するプロジェクトであり、
テーマの「環境・エネルギー研究」と「産業構造転換研究」の2専門委員会を推進
した。
(ⅰ)テーマ:「第 2 期 環境・エネルギー専門委員会」
委員長:㈱日立製作所
名誉顧問
川上 潤三 氏
・第 4 回専門委員会
平成 23 年 4 月 12 日
於 JATES 会議室
「デフレの正体と企業の活路」
㈱日本政策投資銀行
・第 5 回専門委員会
地域振興グループ
平成 23 年 6 月 27 日
参事役 藻谷 浩介 氏
於 JATES 会議室
「当面の地球温暖化対策について」
経済産業省
・第 6 回専門委員会
産業技術環境局
地球対策環境室長
平成 23 年 7 月 21 日
村上 敬亮 氏
於 JATES 会議室
座談会
座
長:㈱日立製作所
名誉顧問
川上 潤三 氏
パネラー:
①重電機:㈱日立製作所 地球環境戦略室 環境企画センタ部長
高橋 和範 氏
②建
設:㈱大林組 技術本部 企画推進室 副部長
宮原 英男 氏
③自動車:日産自動車㈱ 総合研究所 シニアエンジニア 牛島 雄二 氏
④家
電:パナソニック㈱ コーポレート R&D 戦略室 参事
⑤材料・化学:㈱カネカ RD 推進部
上席幹部
坂下 誠司 氏
井上 健二 氏
(ⅱ)テーマ:「エネルギー・環境専門委員会」
委員長:㈱東芝
執行役専務
・第 1 回専門委員会
須藤
亮 氏
平成 24 年 1 月 30 日
於 ホテル・グランドパレス
「アジアにおける各国のエネルギー政策」
8
㈱富士通総研 主任研究員 濱崎 博 氏
・第 2 回専門委員会
平成 24 年 3 月 29 日
於 JATES 会議室
「我が国の環境・エネルギー政策」
経産省大臣官房審議官(エネルギー・環境担当)朝日
弘 氏
(ⅲ)テ - マ:「産業構造転換研究専門委員会」
委 員 長:ソニー㈱ 業務執行役SVP 西谷
清 氏(2010,10 ~ 2011.07)
委 員 長:東京ガス㈱ 常務執行役員 技術開発本部長 渡辺 尚生 氏
専門委員会活動:
・第 4 回専門委員会
平成 23 年 4 月 25 日
於 JATES 会議室
講演Ⅰ:(キーマン研究会と共催、キーマン会講演参照)
講演Ⅱ:「持続的成長を遂げるバイエルの成長戦略」
講師:バイエルマテリアスサイエンス㈱
ポリカーボネート事業部情報・通信機器営業部長 倉本 憲 氏
・第 5 回専門委員会(産業競争力委員会、センサーネットワーク研究会と共催)
平成 23 年 7 月 11 日
於 JATES 会議室
演題:『「病院」がトヨタを越える日』
~医療、そして日本を崩壊から救うために、今私たちは何をすべきか
講師:医療法人社団 KNI
・第 6 回専門委員会
理事長
北原 茂実 氏
平成 23 年 9 月 15 日
於 JATES 会議室
演題:『研究と経営との狭間』
~イノベーションを任された人達のコミュニケーション~
講師:横河電機㈱研究開発本部 戦略チーム 担当部長伊原木 正裕 氏
・第 7 回専門委員会
平成 23 年 10 月 24 日
於 JATES 会議室
演題:「ジャパンブランドによる日本の産業構造転換への挑戦」
-クールジャパンの取り組みから-
講師:経済産業省 クリエイティブ産業課
企画官デザイン室長 佐々木 啓介 氏
・第 8 回専門委員会
平成 23 年 12 月 13 日 於 JATES 会議室
演題:「日本製造業の将来」
講師:㈱三菱総合研究所
・第 9 回専門委員会
研究理事
神津
明 氏
平成 24 年 1 月 10 日 於 JATES 会議室
講演Ⅰ:「モノづくり国際中堅企業と産業構造転換」
講師:亜細亜大学
アジア研究所
教授
西澤 正樹 氏
講演Ⅱ:「中小企業の技術開発支援と中小機構のファンド活用」
講師:中小企業庁
創業・技術課
9
課長補佐
是永 基樹氏
・第 10 回専門委員会
平成 24 年 2 月 28 日
於
JATES 会議室
講演Ⅰ:「スマートコミュニティの現状と展望」
講師:NEDO スマートコミュニティ部
部長
髙倉 秀和 氏
講演Ⅱ:「スマートな次世代都市の実現に向けて」
講師:㈱日立製作所 マーケティング統括センター 担当部長 水上
潔氏
(7)懇談会
ソフトウェアとサービス懇談会
座長:㈱富士通研究所
代表取締役会長
村野 和雄 氏
懇談会活動:
・第 1 回懇談会
平成 23 年 6 月 17 日
於
JATES 会議室
演題:
「ポストブロードバンド時代のエンタープライズ・プラットフォーム」
講師:㈱セールズフォースドットコム
・第 2 回懇談会
社長
平成 23 年 7 月 26 日
於
宇陀
栄次 氏
JATES 会議室
演題:[ユビキタスサービスの創出とソフトウェア研究開発~米国と日本
の大学を比較して」
講師:慶應義塾大学大学院
・第 3 回懇談会
政策・メディア研究科教授
平成 23 年 8 月 22 日
於
徳田 英幸 氏
JATES 会議室
演題:「日本発の言語 Ruby 開発を通じて日本のソフトウェアを見る」
講師: Ruby アソシエーション理事長 まつもと
・第 4 回懇談会
平成 23 年 9 月 27 日
於
ゆきひろ 氏
JATES 会議室
演題:「ソフトウェアとグローバリゼーション」
講師:前東京大学教授
首席研究員
・第 5 回懇談会
辻井
現マイクロソフトリサーチアジア
潤一 氏
平成 23 年 10 月 18 日
於
JATES 会議室
演題:「スーパーコンピューターとソフトウェア」
講師:㈱富士通研究所フェロー、国立情報学研究所名誉教授 三浦 謙一 氏
・第 6 回懇談会
平成 23 年 11 月 16 日
於
JATES 会議室
演題:「ユーザー企業におけるソフトウェアの活用事例と課題」
講師:㈱大林組 グローバルICT推進室部長兼
エンジニアリング本部情報エンジニアリング部長
・第 7 回懇談会
平成 23 年 12 月 21 日
於
日野 泰成 氏
JATES 会議室
演題:「自動車の組み込み制御ソフトウェア開発」
講師:トヨタ自動車㈱第 2 パワートレーン先行開発部・理事 大畠 明 氏
・第 8 回懇談会
平成 24 年 1 月 24 日
10
於
JATES 会議室
演題:「回路設計 CAD ソフトウェアについて」
講師:日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
技術総括バイスプレジデント
・第 9 回懇談会
平成 24 年 2 月 17 日
広瀬 文保 氏
於
JATES 会議室
演題:「サービスサイエンスの産業界へのインパクト」
講師:北陸先端科学技術大学院大学
・第 10 回懇談会
平成 24 年 3 月 23 日
教授
於
小坂 満隆 氏
JATES 会議室
演題Ⅰ:「ソーシャルシフト」
講師:㈱ループス・コミュニケーションズ代表取締役社長
斉藤
徹 氏
演題Ⅱ:「ソーシャルコマース~SNS 上のアプリケーション構築」
講師:ビルコム㈱
商品開発/R&D グループディレクター
野崎
耕司氏
(8)キーマン研究会
技術経営会議会員各社の明日を担う方がたにキーマンとして相互に切磋琢磨して
もらうことを基本に活動を実施。具体的活動は以下の通りである。
・第 18 回(定例会)
平成 23 年 4 月 25 日
於 JATES 会議室
演題:「古河電工のR&D活動と研究開発マネージメント」
講師:古河電気工業㈱
・第 19 回(見学会)
研究開発本部企画部
平成 23 年 6 月 3 日
主査
池上
於 ㈱大林組
嘉一氏
技術研究所
見学:世界初の免振・制振構造の新本館見学
・第 20 回(定例会)
平成 23 年 9 月 13 日
講演Ⅰ:「最近のNTT
講師:日本電信電話㈱
担当部長 櫻井
於 JATES 会議室
R&Dと環境ビジョン」
研究企画部門 R&D 推進担当(技術渉外)
義人
氏
講演Ⅱ:「ソニー流MOT」
講師:ソニー(株)
・第 21 回(見学会)
渉外部
担当部長
光岡 正秀 氏
平成 23 年 11 月 15 日
場所:東京ガス千住テクノステーション
展示:千住スマートエネルギネットワーク(地域で賢くエネルギーを使う)
水素ステーション(都市ガスから水素へ)
暮・楽・創(くらそう)ハウス(“家”とエネルギーの新しい関係)
・第 22 回(新年会) 平成 24 年 1 月 20 日
於日本私立学校振興・共済事業団ビル
講演Ⅰ:「日本信号の技術戦略について」
講師:日本信号(株)
研究開発センター長
講演Ⅱ:「DNA が解明する日本人の起源」
11
坂井 正善 氏
講師:国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長篠田 謙一 氏
・第 23 回(定例会)
平成 24 年 3 月 27 日
於 JATES 会議室
演題:「企業出向者の見たNEDO」
講師:住友電気工業㈱
研究統括部
主席
八尾
秀樹
氏
(9)TM研究会
技術経営に関心を有する、OBを含めた技術経営会議の有志の研究会で活動
状況は次のとおりである。
・春の定例会
平成 23 年 6 月 16 日
於 JATES 会議室
演題:デジタルカメラと絵づくり
講師:元㈱ニコン
・幹事会
永井 善和 氏
平成 23 年 8 月 5 日
於 JATES 会議室
議題:見学会等、今後の計画について
・秋の定例会
平成 23 年 10 月 14 日
於 JATES 会議室
演題:「現代学生事情」
講師:東洋学園大学
・新年会
教授
丸毛 一彰 氏
平成 24 年 1 月 20 日
於 JATES 会議室
議題:TM研究会の進め方について
講演:キーマン会と合同講演会、キーマン会講演参照
・幹事会
平成 24 年 3 月 19 日
於 JATES 会議室
議題:見学会等、今後の計画について
2-2
明日の経営を考える会
「特徴化経営の推進」に努力する異業種企業が集まり、新しい企業環境に適応する
経営研究を進め、併せて会員相互の交流を強化するために以下の事業活動を推進した。
[平成 23 年度活動方針]
1. メンバー満足度向上による体制の堅持と会員増加
2.企業経営に役立つ情報の発信基地とする
(1)例会
①第 121 回
例会
平成 23 年 7 月 14 日
於 ホテルグランドパレス
特別講演:「食と健康を支える科学技術」
講師:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 理事 食品総合研究所
所長 林
②第 122 回
例会
平成 23 年 8 月 4 日
特別講演:「ネットの潮流とメディアの将来」
12
清 氏
於 ホテルグランドパレス
講師:㈱エル・ビー・エス 取締役 青木 日照 氏
③第 123 回
例会
平成 23 年 10 月 27 日
特別講演:「新規事業への挑戦
講師:東日本旅客鉄道(株)
於 ホテルグランドパレス
~エキナカから地域活性化~」
事業創造本部
地域活性化部門部長
鎌田 由美子 氏
④第 124 回
例会
平成 23 年 11 月 17 日
特別講演: 「~世界の水事情~
水道民営化の問題を中心に」
講師: アジア太平洋資料センター
⑤第 125 回
例会
於 ホテルグランドパレス
理事
平成 24 年 1 月 19 日
佐久間 智子 氏
於 ホテルグランドパレス
特別講演: 「スカイツリーの照明と LED 化について」
講師: (株)日建設計
⑥第 126 回
例会
設備設計部門
平成 24 年 3 月 16 日
技師長
海宝 幸一 氏
於 ホテルグランドパレス
特別講演: 「三和ホールディングスのグローバル事業展開」
講師: 三和ホールディングス(株)取締役 常務執行役員
谷本 洋実 氏
(2)代表者・幹事会
①第 122 回代表者・幹事会
平成 23 年 5 月 12 日
於 ホテルグランドパレス
スピーチ:「現在日本の成熟産業社会について考える」
話題提供者:リンナイ㈱ 代表取締役会長 内藤 明人 氏
②第 123 回代表者・幹事会
平成 23 年 9 月 8 日
於 JATES 会議室
スピーチ:「インターネットの進展と社会・暮らしの変化
~あなたは、若者の日常・気持ちが理解できますか?~」
話題提供者:㈱イプシ・マーケティング研究所 代表取締役社長 野原 佐和子 氏
③第 124 回代表者・幹事会
平成 24 年 2 月 23 日於 JATES 会議室
スピーチ:「古河電工のグローバル戦略」
話題提供者:古河電気工業(株)
執行役員
鈴木
義博 氏
(3)マネジメント研究会
コーチ:三和ホールディングス㈱ 監査役 森元 淳平 氏
平成 23 年度参加会員企業:13 社 19 名
・第 1 回
平成 23 年 5 月 23 日
於 JATES 会議室
研究テーマ「変化に対応する企業の力を考える」
キックオフミーティング
・第 2 回
平成 23 年 6 月 14 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議
13
・第 3 回
平成 23 年 7 月 6 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議、OB との交流会
・第 4 回
平成 23 年 8 月 4 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議、グループ編成
・第 5 回
平成 23 年 8 月 26/27 日
於 リステル猪苗代
グループ別サブテーマに関する討議、ゲストの講話
・第 6 回
平成 23 年 9 月 16 日
於 JATES 会議室
グループ別討議
・第 7 回
平成 23 年 10 月 18 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議、中間報告の準備
・第 8 回
平成 23 年 11 月 15 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議、USA Mississippi 州政府駐日代表事務所との情報交換
・第 9 回
平成 23 年 12 月 16 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議
・第 10 回
平成 24 年 1 月 24 日
於 JATES 会議室
トップミーティング、研究テーマに関する討議
・第 11 回
平成 24 年 2 月 23 日
於 JATES 会議室
グループ別サブテーマに関する討議
・第 12 回
平成 24 年 3 月 16 日
於 JATES 会議室
研究テーマに関する討議
(4)見学会
①第 80 回
平成 23 年 4 月 20 日:LED 照明施設(羽田空港内)
②第 81 回
平成 23 年 6 月 17 日:㈱朝日プリンテック 世田谷生産技術実験所
③第 82 回
平成 23 年 9 月 29 日:大学共同利用機関法人
高エネルギー加速器研究機構
④第 83 回
平成 23 年 12 月 22 日:慶應義塾大学
湘南藤沢キャンパス、電動バス試乗会
⑤第 84 回
平成 24 年 2 月 14 日:(独)宇宙航空研究開発機構
(5)明経コミュニケーション誌発行
・第 81 号:平成 23 年
7 月発行
・第 82 号:平成 23 年 10 月発行
・第 83 号:平成 24 年
1 月発行
・第 84 号:平成 24 年
3 月発行
14
相模原キャンパス
2-3
ライフサイクル・メンテナンス研究会
(1)活動の概要
低成長時代の中、持続可能で安全・安心な社会を実現するには、社会インフラや
産業システムを維持・更新しながら有効活用することが要求される。また、社会や
産業を取り巻く環境は、地球温暖化などの環境問題や資源獲得競争、エネルギーの
高騰、少子高齢化など、大きく変化してきている。そこで、社会インフラ設備や産
業システムを構築する段階から環境に配慮するとともに、ライフサイクルを考慮し
た幅広い視野でのメンテナンスの研究を推進することとし、前期より「メンテナン
ス研究会」を「ライフサイクル・メンテナンス研究会」と改称した。また、平成2
2年10月の第 81 回以降は、ライフサイクル・メンテナンスの研究を「経済性評価」、
「メンテナンスに関する技術継承」、「最新技術動向の把握」の 3 視点から追究する
テーマで活動し、第 93 回まで実施した。平成 24 年度前半までこのテーマで活動す
ることとしている。なお、第 81 回から当研究会の委員長は早稲田大学 教授
高田 祥
三 氏にお願いしている。
(2)研究会
・テーマ:サステイナブルな社会実現に向けた経済性を考慮した
最適なメンテナンスのあり方
・期間:平成 22 年 10 月~平成 23 年 9 月
・研究会参加企業数:16 社
・委員長:早稲田大学 教授
・アドバイザー:大阪大学大学院
高田 祥三 氏
教授
梅田
大阪大学大学院 特任講師
靖 氏
加藤
悟 氏
㈱JIPM ソリューション TPM 総研技術主管 河村
日本診断工学研究所 所長
泉氏
豊田 利夫 氏
日本電信電話㈱環境エネルギー研究所主幹研究員
半田 隆夫 氏
① 第 84 回研究会
テーマ:
平成 23 年 4 月 25 日 討論会
社会資本のメンテナンスと災害リスクへの対応
電力:災害リスクへの対応~原子力安全規制行政の経験から~
講師:(財)発電設備技術検査協会
理事長
佐々木宣彦氏
鉄道:鉄道メンテナンスにおける災害リスク対応
~新幹線における地震脱線対策の紹介~
講師:JR東日本研究開発センタ テクニカルセンタ 次長 小関 昌信氏
通信:通信ネットワークの災害リスクへの対応
15
講師:日本電信電話㈱環境エネルギー研究所 主幹研究員 澤田孝氏
② 第 85 回研究会
平成 23 年 5 月 25 日
見学会
見学:NTT ファシリティーズ オペレーションセンタ
講演:高機能ビルマネジメント
講師:NTT ファシリティーズ 高機能ビルマネジメント PT 蛭田 亮輔 氏
③ 第 86 回研究会
平成 23 年 6 月 14 日
見学会
見学:富士通トラステッド・クラウド・スクウェア
講演:企業経営や社会へのICTの貢献
~クラウドコンピューティングによる変革~
講師:富士通㈱ サービスビジネス本部 シニアディレクター 若林
④ 第 87 回研究会
平成 23 年 7 月 19 日
毅 氏
講演会
講演:社会・都市基盤の自然災害リスクの低減とモニタリング」について
の取組み状況と課題
講師:東京大学 大学院工学系研究科 教授 藤野 陽三 氏
⑤ 第 88 回研究会
平成 23 年 8 月 30 日
見学:出光興産㈱
見学会
千葉製油所・工場
講演:効果的な技能伝承の方法概要
講師:㈱JIPM ソリューション TPM総研 主幹 河村
⑥ 第 89 回研究会
平成 23 年 10 月 4 日
見学:㈱日立製作所
泉 氏
見学会
日立事業所・海岸工場、小平記念会
講演:東日本大震災の被害と復旧について
(工場のライフラインの復旧とメンテナンス)
講師:㈱日立製作所 日立事業所 生産技術部長 江尻 一彦 氏
⑦ 第 90 回研究会
平成 23 年 10 月 13 日
見学会
見学:横浜スマートシティの見学
・BDF(Bio Diesel Fuel)施設の見学(聖星学園)
・BDFタンク等見学(金沢水再生センター)
講演:横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)の取り組みと横浜グリーン
バレーエリアの取組み
講師:横浜市 温暖化対策統括本部 企画調整部 本田 裕一 氏他
⑧ 第 91 回研究会
平成 24 年 1 月 30 日
見学会
見学:・展示用H-Ⅱロケット
・宇宙開発全般
プラネットキューブ・展示館(スペースドーム)
1) 人工衛星による宇宙利用
2) 有人・宇宙環境利用
16
きぼう(JEM)、HTV
3) ロケット・輸送システム
・宇宙医学生物学研究室(宇宙飛行士養成棟)
・JEM「きぼう」運用管制室(宇宙ステーション運用棟)
・宇宙ステーション補給機「こうのとり」(宇宙ステーション運用棟)
(HTV)運用管制室
講演 1:宇宙船HTVの管制とその訓練
講師:JAXA筑波宇宙センターフライトディレクター 山中 浩二 氏
講演 2:軌道上ISS及びきぼうにおける保全の概要について
講師:JAXA筑波宇宙センターフライトディレクター 酒井 純一 氏
⑨ 第 92 回研究会
平成 24 年 2 月 10 日
見学会
見学:川崎市メガソーラー
・浮島太陽光発電所・かわさきエコ暮らし未来館
講演:未来を拓く川崎の環境力
川崎市における再生可能エネルギー事業の展開
講師:川崎市環境局 地球環境推進室 長谷川 智巳 氏
⑩ 第 93 回研究会
平成 24 年 3 月 14 日
講演 1:震災復興に貢献するスマートコミュティソリューション
講師:㈱東芝 スマートコミュニティ事業統括部 技師長 山本 一太 氏
講演 2:日本の風力発電の現状と課題
講師:㈱ユーラスエナジーホールディングス 相談役 永田 哲朗 氏
2-4
技術競争戦略研究会
(1)活動の概要
資源が乏しいわが国の企業は「世界と戦って勝てる技術・商品」の開発に挑戦し
続けて今日の豊かさを獲得してきた。しかしながら、最近の急激な資源高騰、温暖
化などの環境問題に加えて、未曾有の金融危機に見舞われ、複雑化する国際社会の潮
流のなかで、独自の技術と経営手法でいかにして企業価値を高めていくかが最大の
課題になっている。
本研究会は「オンリーワン企業」と言われる超優良企業の経営者の方々に「世界
と戦って勝てる技術・商品づくりのリーダーとしてのお考え」を語っていただき、
その中から「技術も経営も一流にするための教訓」を学ぶという趣旨で、平成 15 年
10 月に第Ⅰ期研究会を立ち上げ、会員のご要望に応える現場見学なども取り入れな
がら活動している。
第Ⅴ期の研究会では、
「オンリーワン企業・事業から学ぶイノベーション
~経営
トップの実体験に学ぶ経営の極意~」をテーマとして、現場に立脚した示唆に富む
17
講演をいただくとともに、現場を見て学ぶために工場見学を交え、さらに、参加会
員とのディスカッションを行う形態とした。平成 22 年 3 月からの第Ⅵ期の研究会で
は、グローバルビジネス強化に向けた取組をテーマに研究会を推進した。
(2)第Ⅶ期技術競争戦略研究会
第Ⅶ期研究会を平成 23 年 5 月に設立し、同月、第 1 回研究会を開催した後、韓
国企業の研究も視野に入れたカリキュラムを設定し、平成 24 年 3 月まで 12 回の
研究会を開催した。
・テーマ:企業文化・経営刷新企業から学ぶ実践的経営学
~経営トップの実体験に学ぶ経営哲学・経営手法~
・委員長(兼コーディネータ):政策研究大学院大学 教授 橋本 久義氏
・参加企業:17 社
第 1 回研究会
平成 23 年 5 月 9 日
基調講演:(会員自己紹介を含む)
講演:イノベーションを興す
講師:東京理科大学 教授総合科学技術経営研究科長 伊丹 敬之 氏
第 2 回研究会
平成 23 年 5 月 24 日
講演:不動産クラウドビジネスの創業とその後
~創業 200 年の大手企業が産み出したベンチャー企業~
講師:プロパティデータバンク㈱ 代表取締役社長
芝浦工業大学 客員教授 板谷 敏正 氏
第 3 回研究会
平成 23 年 6 月 23 日
見学:パナソニックセンタ-
講演:IH 調理器の歴史と技術戦略
講師:パナソニック㈱ ホームアプライアンス社 技術統括 弘田 泉生 氏
第 4 回研究会
平成 23 年 7 月 20 日
講演:活力ある組織づくりで、世界 No1 総合雷対策企業へ
講師:㈱サンコーシヤ 代表取締役社長 伊藤 眞義 氏
第 5 回研究会
平成 23 年 8 月 23 日
見学:伊勢原工場
講演:人を中心としたオートメーションの追求~モノづくりと人材育成~
講師:㈱ 山武 プロジェクトマネジメント部 戦略企画Gr
部長 今村 隆志 氏、部長 井上 勝博 氏
第 6 回研究会
平成 23 年 9 月 5 日~9 月 7 日
(ソウル)
シンポジウム:韓国企業、韓国産業技術振興協会等とのディスカッション
18
見学
:韓国企業の見学・交流
・韓国テレコム
・サムスン総合研究院
・ペンサンミョン酒家(韓国酒造メーカー)
第 7 回研究会
平成 23 年 10 月 25 日
講演:バーチャルとリアルの有機的結合による加工プロセスと熱血社員育成
講師:湘南デザイン㈱ 最高経営責任者 松岡 康彦 氏
第 8 回研究会
平成 23 年 11 月 24 日
講演:イノベーション・マネジメントの実践について
講師:日立電線㈱ 理事 技術研究所 所長 稲田 知己 氏
第 9 回研究会
平成 23 年 12 月 15 日
講演:スマートフォン向け放送局「NOTTV」の開局に向けて
講師:㈱mmbi 代表取締役社長 二木 治成 氏
第 10 回研究会
平成 24 年 1 月 24 日
見学:茨城工場見学(茨城県稲敷市)
講演:環境保全を実現する、ドライプレス加工による成長戦略
講師:山陽プレス工業㈱ 代表取締役社長 檜垣 昌子 氏
第 11 回研究会
平成 24 年 2 月 22 日
講演:心臓血管のカテーテル事業のグローバル競争戦略
講師:テルモ㈱ 執行役員 心臓血管カンパニー統轄 佐藤 慎次郎 氏
第 12 回研究会
平成 24 年 3 月 13 日
講演:「企業文化・経営刷新企業から学ぶ実践的経営学-総括-」
講師:技術競争戦略研究会委員長 政策研究大学院大学 教授 橋本 久義 氏
講師:日立電線㈱ 理事 技術研究所 所長 稲田 知己 氏
2-5社会・環境型センサーネットワーク協議会(SeNSA)
(1) 協議会
センサーネットワーク・アーキテクチャーの研究開発は多方面で進められている
が、まだ本格化する域には達していない。ブレークスルーさせるためには、企業や
業界の枠を超え、多くの分野の技術を糾合し、新たなビジネスモデルのもとで、サ
ービスオリエンテッドに仕様が開発され、国際的にも展開していくことが必要であ
る。この認識の下、広範な分野(科学技術と経済の会(JATES)会員、連携団体の会
員に加えて、官界、学界、民間団体、特にセンサーネットワークシステムのユーザ
ーとなり、受益者となるグループ等)からの参画を得て社会・環境型センサーネッ
トワーク協議会を設立し活動している。
19
住みよい社会構築のための課題(環境、エネルギー、健康、医療、安心、安全等)
に 対 し 、 効 果 が 期待 され る セ ン サ ー ネ ット ワー ク シ ス テ ム を 中核 とし た 情 報 技 術
(ICT)を取り上げ、従来の縦割り型を超えた連携活動を起こす事により、非連続的、
広域的、高次元の研究成果を生み出し、併せてより高い新たな連携へつなげる原動
力を生み出すことを目的とする。
協議会(SeNSA)としては、①「産業競争力委員会」と共同で「医療・健康サブグル
ープ」を設置、研究会他の活動を推進、②助成を得て福祉・介護へのセンサーネッ
トワーク適用に関する実験と調査、③研究会活動の継続推進、等の事業を行った。
この一環で研究会講師の方より情報を得て、政府のライフイノベーションに関する
研究会や政策等の動向をフォローした。
(2)センサーネットワーク研究会
委員長
元ソニー(株)執行役常務
渡辺 誠一 氏
・第 34 回研究会 平成 23 年 4 月 22 日
於 JATES 会議室
議題:「細胞科学が教える健康と医療」
講師:東京大学名誉教授 跡見 順子 氏
(東京大学アイソトープ総合センター特任研究員)
・第 35 回研究会
平成 23 年 5 月 20 日
於 JATES 会議室
議題 1:「カプセル内視鏡の誕生と将来-イスラエル発ハイテク起業成功の実例」
講師:ギブン・イメージング
代表取締役社長
河上 正三 氏
議題 2:「生体情報センサーと通信の医療(予防、救急、治療)への活用」
講師:横浜市立大学大学院
・第 36 回研究会
医学研究科
平成 23 年 6 月 15 日
特任講師
山末 耕太郎 氏
於 JATES 会議室
議題 1:「IHE-PCDの概要」
講師:日本光電工業㈱ 生体情報技術センター 平井 正明 氏
・議題 2:「センサーネットワークへの期待と課題」
講師:テルモ㈱ 研究開発センター 片山 國正 氏
・第 37 回研究会
平成 23 年 6 月 28 日
於 JATES 会議室
議題:「医療経済の現状と将来像」
講師:大阪大学大学院医学系研究科 教授 田倉 智之 氏
・第 38 回研究会
平成 23 年 7 月 8 日
於 JATES 会議室
議題:「ネットワーク時代の医療機器ニーズ」
講師:テルモ㈱ ME センター 澤井 健二 氏
・第 39 回研究会
平成 23 年 7 月 22 日
議題:「10 年後の医療と社会インフラ」
20
於 JATES 会議室
講師:医療法人康誠会 東員病院院長 村瀬 澄夫 氏(日本遠隔医療学会 元理事長)
・第 40 回研究会
平成 23 年 9 月 22 日
於 JATES 会議室
議題:「ジョギング健康法とスポーツ運動生理学」
講師:福岡大学スポーツ科学部 教授 田中 宏暁 氏
・第 41 回研究会
平成 23 年 10 月 17 日
於 JATES 会議室
議題 1:「からだが脳を変える~重心制御の脳科学的研究から~」
講師:帝京科学大学
医療科学部理学療法学科助教
跡見友章氏
議題 2:「脳と生命の両システムからの運動・体力評価の見直し」
講師:東京大学名誉教授
跡見 順子 氏
(東京大学アイソトープ総合センター特任研究員)
・第 42 回研究会
平成 23 年 10 月 19 日
於 JATES 会議室
議題:「違法物質探知システムとセンサーネットワーク」
講師:Passport Systems, Inc.
・第 43 回研究会
CTO, William Bertozzi
平成 23 年 11 月 28 日
於 JATES 会議室
議題:「身体活動・運動による生活習慣病予防効果について」
講師:立命館大学
・第 44 回研究会
スポーツ健康科学部 教授
平成 23 年 12 月 20 日
田畑
泉 氏
於 JATES 会議室
議題:「センサ技術が拓く人間情報技術とビジネス」
講師:日立製作所中央研究所
・第 45 回研究会
主管研究長
平成 24 年 3 月 8 日
矢野 和男 氏
於 JATES 会議室
議題:「高齢者の自立した生活を支える:Ambient Assisted Living(AAL)を
めぐる世界の動き」
講師:東洋大学
・第 46 回研究会
経済学部教授
山田
肇 氏
平成 24 年 3 月 26 日
於 JATES 会議室
議題 1:「スマートフォンアプリ開発による外部デバイス連動の取組み」
講師:アンデックス(株)
代表取締役
三嶋
順 氏
議題 2:「心臓 CT や心臓 MRI を利用した循環器疾患の予防と治療」
講師:心臓画像クリニック飯田橋
2-6
病院長
寺島 正浩 氏
ICT 研究会
急速な技術革新、環境変化が生じている産業界において、ICT システムは益々重要
になっている。今後の ICT 事業の成長を促進し、ICT 技術、ソリューションをリード
していく事の出来る、自律的な人材の育成を目的として、ICT に関わる企業の中堅幹
部、エンジニアの方を対象に、平成 22 年度に試行的にスタートした本研究会の活動
を充実・強化しつつ推進した。
21
・参加者:5 社、10 名
2-7 FF会
①卓
話
原則として毎月第 4 金曜日に開催し、科学技術等に関する諸問題に関する卓話
を行い、それに基づき議論を行っている。
・第 1 回例会
平成 23 年 5 月 27 日
演題:「エネルギー需給の今から将来を考える
-震災からの回復、供給セキュリティの観点を含めて-」
講師:東京大学生産技術研究所 エネルギー工学連携研究センター
特任教授 萩本 和彦 氏
・第 2 回例会
平成 23 年 6 月 24 日
演題:「福島第一原子力発電所事故の解説と考察」
講師:日本原子力発電㈱ 企画室企画グループマネジャー宮澤 直裕 氏 (会員)
・第 3 回例会
平成 23 年 8 月 26 日
演題:「災害対応ロボット」
講師:東北大学大学院 情報科学研究科 応用情報科学専攻 教授田所 諭 氏
・第 4 回例会
平成 23 年 9 月 30 日
演題:「医療・介護の国際化(メディカルツーリズム)」
講師:東京厚生年金病院
・第 5 回例会
内科部長・地域医療室長 溝尾
朗 氏
平成 23 年 10 月 28 日
演題:「情報セキュリティ視点からの起承転結
-電子行政・総合科学・現代社会と教養・人材育成-」
講師:東京工業大学名誉教授、中央大学研究開発機構
・第 6 回例会
教授
辻井 重男 氏
平成 23 年 11 月 25 日
演題:「放射能汚染と食品-正当にこわがる難しさ-」
講師:(独)農業・食品産業技術総合研究機構 理事 食品総合研究所長林 清 氏
・第7回例会
平成 24 年 2 月 24 日
演題:
「技術革新競争からイノベーション競争への変化の中での新たな情報
通信技術の研究開発活動」
講師:日本電気㈱ C&Cイノベーション研究所長 山田 敬嗣 氏(会員)
・第8回例会
平成 24 年 3 月 23 日
演題:「低線量放射線健康影響と福島県民健康管理調査事業」
講師:福島県立医科大学 副学長 放射線医学県民健康管理センター
山下 俊一 氏
22
②見学会
・平成 23 年 7 月 22 日
NTTコミュニケーションズ㈱ 東京第五データセンタ
・平成 24 年 1 月 20 日
㈱ラック
③ミニ研修会
セキュリティ監視センター
平成 23 年 4 月 21 日
演題:「3.11後のエネルギー戦略
~原発・化石燃料リスクのない、持続可能なエネルギー社会へ~」
講師:環境エネルギー政策研究所 所長飯田 哲也 氏
④研修会
平成 23 年 12 月 7 日
演題:「福島原子力発電所事故に関する講演と討議」
講師:東京電力㈱ 原子力設備管理部長兼技術開発研究所 姉川 尚史 氏(会員)
2-8
創造型研究体制研究会(森フォーラム)
日本の科学技術の研究体制をより創造的にするための自主研究活動に対して支援
を行ってきたが、平成24年3月22日の第 93 回をもって 23 年間の研究会の幕を
閉じた。
・第 89 回例会
平成 23 年 8 月 18 日
演題:東日本大震災-科学技術と社会システム-
講師:(独)科学技術振興機構 研究開発戦略センター 上席フェロー田中 一宜 氏
・第 90 回例会
平成 23 年 10 月 19 日
演題:昭和一桁生まれの歩んだ道
講師:東京大学名誉教授 内田 岱二郎 氏
・第 91 回例会
平成 23 年 12 月 19 日
演題:技術開発としての品質工学
講師:品質工学会 会長 矢野 宏 氏
・第 92 回例会
平成 24 年 1 月 26 日
演題:日本のエネルギー計画と原子力発電の位置づけ
講師:(独)科学技術振興機構 顧問 北澤 宏一 氏
・第 93 回例会
平成 24 年 3 月 22 日
演題:森フォーラムを振り返って
講師:三菱電機㈱ 社友 森 英夫 氏
3
普及啓発事業
3-1
第 39 回技術・経営シンポジウム
第 4 期科学技術基本計画は、当初平成 23 年 3 月に発表される予定だったが、東日
本大震災の影響で大幅な見直しが行われる状況になった。このため、本計画は当初
23
の提案内容に大震災からの教訓や対処を加えたうえで、中長期に目指すべき国の姿
を科学技術政策として明確に示すこととされた。この政策および見直しの方向性を
考慮して産業界としてどのように捉え、どのような新しい事業や、国際競争力強化
に結び付けるか、更には社会貢献、国際貢献をどのように果たしていくかを議論す
ることは、重要で時宜を得たものと考え、「我が国先端技術による新しい事業戦略・
国際戦略」のテーマのもとに、以下の4つのポイントを軸としたシンポジウムを開
催した。
・グリーン・イノベーションで環境・エネルギー大国を目指す
・ライフ・イノベーションで健康大国を目指す
・革新的な基盤技術の統合的展開
・国家基幹・安全保障技術の研究開発
(1)テーマ:「我が国先端技術による新しい事業戦略・国際戦略」
(2)日
時:平成 23 年 9 月 9 日
(3)場
所:日本教育会館
9 時 30 分~17 時 15 分
(4)出席数:159 名
(5)演題および講師
内閣府政策統括官(科学技術政策・イノベ-ション担当) 泉 紳一郎 氏
・21 世紀の脳科学とライフ・イノベーション
東京大学大学院 総合文化研究科 教授 石浦 章一 氏
・日産における電気自動車の取り組み
日産自動車㈱ フェロー 久村 春芳 氏
・産業基盤を支える革新的鉄鋼材料への新たな挑戦とその飛躍
新日本製鐵㈱ 技術開発本部 フェロー 潮田 浩作 氏
・我が国の宇宙産業の今後~技術動向と事業ビジョン~
(独)宇宙航空研究開発機構 理事長 立川 敬二 氏
3-2
機関誌「技術と経済」の発行
科学技術と経済の会の各研究会の活動を広くPRするために、各研究会の講演録
を主体とする構成に編成し、掲載記事の本数を絞り込むことにより内容の充実をは
かっている。平成 17 年 11 月号から A4 版横書きに改訂し、幅広い年齢層に支持され
るレイアウトにした。また、平成 18 年 9 月号から日本 MOT 学会による査読論文を掲
載している。日本 MOT 学会は技術経営系専門職大学院協議会が中心となって平成 18
年 6 月に発足したものである。また当会の広報媒体として、各研究会の活動内容に
ついてトピック的に読者の興味を惹くような記事を随時掲載した。
24
《特集テーマ一覧》
平成 23 年 4 月・530 号
環境産業革命を主軸としたグローバル事業戦略
平成 23 年 5 月・531 号
破壊的イノベーションの脅威
平成 23 年 6 月・532 号
技術革新と独禁法
平成 23 年 7 月・533 号
オープンイノベーションによる産業・企業創出への挑戦
平成 23 年 8 月・534 号
イノベーションを興す
平成 23 年 9 月・535 号
創業 200 年企業が生み出したベンチャー企業
平成 23 年 10 月・536 号
リーダーの使命と挑戦
平成 23 年 11 月・537 号
これからの日本の農と食を考える
平成 23 年 12 月・538 号
日本を救う医療の産業化・国際化
平成 24 年 1 月・539 号
震災後の日本型新社会モデルを探る
平成 24 年 2 月・540 号
我が国先端技術による新しい事業戦略・国際戦略
平成 24 年 3 月・541 号
わが国産業の競争力強化を目指して(第 1 部)
3-3
名古屋支部活動状況
(1)概
況
当会に対する認識を高めるとともに、支部活動を通じた会員相互の緊密な連携を
図るため、講演会及び談話会ならびに企業見学会等の活動を実施した。
(2)運営委員会
議
実施月日
平成 23 年 4 月 14 日
題:① 本部活動状況・事業計画
② 平成 22 年度名古屋支部の活動状況
③ 平成 23 年度名古屋支部活動計画
(3)談話会
談話会は会員が交代でリーダーを勤め、時世にふさわしい問題等を論ずる談話の
場としてメンバーの自主的な企画により、毎月1回(8、12 月を除く)開催、但し
今年度については、震災の影響で 4 月期談話会を休会とした。昭和 47 年 10 月に第
1回を開催して以来、本年3月で通算 415 回目になった。
・第 407 回談話会
平成 23 年 5 月 20 日
卓話:「東海道新幹線における最新の技術開発」
講師:東海旅客鉄道㈱ 総合技術本部 技術開発部 担当部長 大山 隆幸 氏
・第 408 回談話会
平成 23 年 6 月 15 日
卓話:「中部地方における社会資本整備をとりまく話題」
講師:国土交通省 中部地方整備局 企画部 部長 野田
・第 409 回談話会
平成 23 年 7 月 14 日
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徹 氏
卓話:「航空宇宙産業の概況:民間機市場の動向と新技術」
講師:三菱重工業㈱ 航空宇宙事業本部 企画管理部 製品企画グループ
主席部員 鬼頭 武司氏
・第 410 回談話会
平成 23 年 9 月 15 日
卓話:「浜岡原子力発電所の停止とエネルギー供給」
講師:中部電力㈱ 経営戦略本部 設備総合計画グループ 部長 伊藤 久徳 氏
・第 411 回談話会
平成 23 年 10 月 27 日
卓話:「サスティナブルモビリティ実現に向けたトヨタの取り組み」
講師:トヨタ自動車㈱ 東京技術部 第 3 グループ長 担当部長 寺町 嘉浩 氏
・第 412 回談話会
平成 23 年 11 月 17 日
卓話:「平成 24 年度総務省 ICT 関係重点政策」
講師:総務省 東海総合通信局 情報通信部長 山口
・第 413 回談話会
浩 氏
平成 24 年 1 月 19 日
卓話:「スマートエネルギー時代におけるガス事業の取組み」
講師:東邦ガス㈱ 調査部 部長 雨宮 辰信 氏
・第 414 回談話会
平成 24 年 2 月 16 日
卓話:「ブラザーにおけるオープンイノベーション活動」
講師:ブラザー工業㈱ NID開発部 アライアンスG
グループ・マネジャー 安井 邦博 氏
・第 415 回談話会
平成 24 年 3 月 15 日
卓話:「新たな成長に向けたドコモの取り組み」
講師:㈱NTTドコモ 東海支社 法人営業部
ソリューション担当部長 北折 邦生 氏
(4)講演会
・第 73 回講演会
平成 23 年 12 月 14 日
演題:「投資脳のつくり方」~バブル頻発時代の処方箋~
講師:㈱きのしたてるのぶ事務所 理事 代表取締役 木下 晃伸 氏
(5)企業見学会
会員の技術知識の向上及び交流を図るため、企業見学会を実施した。
・第 77 回見学会
平成 23 年 7 月 8 日
見学先:三菱重工業㈱ 飛島工場(愛知県海部郡飛島村金岡5)
三菱重工業㈱ 小牧南工場(愛知県西春日井郡豊山町大字豊場1)
・第 78 回見学会
平成 24 年 3 月 22 日
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見学先:中部電力㈱ メガソーラ―たけとよ(愛知県知多郡武豊町字竜宮 1)
中部電力㈱ 川越火力発電所
(三重県三重郡川越町大字亀崎新田字朝明 87-1)
4
国際活動事業
米国 IRI(Industrial Research Institute, Inc.), EIRMA (European Industrial
Research Management Association)、中国科学技術協会(CAST)、韓国産業技術振興
協会(KOITA) 等 科学技術振興を目指す海外の民間団体等との交流並びに「科学技術
と経済の会」の各種研究活動を国際会議に紹介する等情報交流を続けている。
(1)日韓交流事業
平成 21 年に、韓国 KOITA と締結した国際的研究活動に関する MOU の下に、第
Ⅶ期技術競争戦略研究会の特別プログラムとして、第 5 回日韓交流技術経営シ
ンポジウムを開催した。日本企業 16 社 17 名参加
・日時:平成 23 年 9 月 5 日から 7 日
・内容・場所
9 月 5 日 AM:KOITA 幹部とのミーティング
PM:技術経営セミナ-韓国企業約 40 社 65 名参加
韓国側からのプレゼンテーション
Mr. Se Ho Chenong「サムスンの技術経営」
Mr. Y. S. Don 「韓国中小企業の現状と課題」
日本側からのプレゼンテーション
橋本教授(政策研究大学院大学)「日本の中小企業の現状と課題」
鎌田理之(NTT コミュニケーションズ㈱)
「NTT コミュニケーションズの技術経営の現状」
若森千春(三菱樹脂㈱)「三菱樹脂の技術経営の現状」
9 月 6 日 AM:KT テレコム総合研究院訪問
PM:ぺサンミョン酒家(中小企業)訪問
9 月 7 日 AM:サムスン電子総合研究院訪問
(2)国際会議参加
技術経営に関する国際会議 PICMET(Portland International Center for
Management of Engineering and Technology)に参加し、JATES の活動成果を
発表した。
・日時:平成 23 年 8 月 1 日~5 日
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・場所:アメリカ オレゴン州 ポートランド市
ヒルトンエグゼクティブタワーホテル
(3)ローマクラブ日本委員会
第 2 回ローマクラブ日本支部実行委員会参加
日時:6 月 1 日
PM3 時~5 時
場所:国際経済交流財団
会議室
内容:ローマクラブ事務局長、イアン・ジョンソン氏を囲んでのラウンドテ
ーブル
第 3 回ローマクラブ日本支部実行委員会参加
日時:10 月 25 日
12 時~3 時
場所:国際経済交流財団
内容:小宮山
宏氏
会議室
(三菱総合研究所理事長)の講演会
演題は「日本における Sustainability 研究について」
5
受託・助成事業
5-1「わが国の科学技術および産業強化に関する調査研究―ファクトファインデ
ィングにより活性化の方向を探る―」
(受託研究)
・ 調査研究委託機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
・ 期間:平成 22 年 4 月~平成 23 年 4 月
・ 調査研究の概要:
わが国の国際競争力は年々低下し、マクロでの国民所得の減、雇用機会
の減少、税収の減という現象やミクロでの個別分野市場シェアの低下等が
発生している。競争力の大きな源は科学技術力にあると考えられ、まずわ
が国自身の科学技術・産業の競争力についてファクトファインディング作
業により分析を行った。さらに各国の科学技術・産業政策との比較検証を
行い、今後のわが国産業競争力を復活させるための方策に関する調査研究
を行った。
5-2「ニーズ型産学連携事業の現状と将来動向の分析調査研究」(研究助成)
・ 助成機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
・ 期
間:平成 22 年 10 月~平成 23 年 6 月
・ 調査研究の概要:
ニーズ型産学連携事業 * 1 について、弊会会員企業を中心に、現状・将
来動向を調査し、課題や成功に向けてのマネジメント手法を明らかにす
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る。更に、進展するオープンイノベーションの視点から、必要となるマ
ネジメント要諦を明らかにした。
*1:企業が必要に迫られて、個別に大学に要請してマッチングを図る産学連携事業。
これに対し、大学発のシーズに対し公の組織などが企業に参加を奨励し、マッチ
ングを図る産学連携事業をシーズ型産学連携事業と呼ぶ。
5-3「センシング技術を活用する介護支援システムの有効性の調査」 (研究助成)
・ 助成機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
・ 期
間:平成 23 年 4 月~平成 23 年 10 月
・ 調査研究の概要:
介護サービスにセンシング技術を適用し、その実力と有効性を評価し、
被介護者の心身状態の把握度を高め、介護従事者や家族の負担を低減す
ることに資するべく調査研究を行っている。あわせて生活機能のより高
度な把握や表現方法についても調査研究を行った。
5-4「産業技術経営戦略に関する国際交流」
(研究助成)
・ 助成機関:(公財)高橋産業経済研究財団
・ 期
間:平成 23 年 4 月~平成 24 年 3 月
・ 調査研究の概要:
海外関連機関との交流と共通課題の研究推進、科学技術政策・産業競
争力強化に向けての政策・制度に関する国際比較の調査研究並びに製造
業における創発イノベーション推進のための国際交流を行なった。KOITA
との第 4 回日韓技術経営シンポジウム(ソウル開催)に多くを活用した。
5-5「わが国の科学技術および産業強化に関する調査研究」
(受託研究)
―技術のメガトレンドとビジネスモデルから将来の方向を探る―
・ 調査研究委託機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
・ 期
間:平成 23 年 6 月~平成 24 年 6 月
・ 調査研究の概要:
今後の政策や経営戦略を検討する上で重要な技術のメガトレンドと関
連するビジネスモデルについて探求する。技術のメガトレンドがどのよ
うな経済社会構造の変革をもたらし、ビジネスモデルを変革させていっ
たかについて分析を行なう。もって、わが国産業界の中期的な展望を得、
成長復活への方向と政策への期待を探ることとする。
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5-6「ITによる予防型医療へ向けた産業視点のロードマップ作成」 (研究助成)
・ 助成機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
・ 期
間:平成 23 年 10 月~平成 24 年 3 月
・ 調査研究の概要:
IT による予防型医療の普及へ向けて 15 年程度の将来を見据え、現状の
規制や我が国独自の事情から離れ、諸外国における努力なども取り入れ
た望ましいあるべ姿を描き、それへ向けて医療経済や技術に関する調査
研究を行い、産業として成り立ち得る事業化へのロードマップを構築 し
た。
5-7事務局受託業務
・委託機関:技術同友会
・契 約 日:平成 23 年 7 月より((財)未来工学研究所から引き継ぎ)
・業務概要:事務局運営、委員会運営及び調査等
6
表
彰
永年会員表彰:法人会員1社、個人会員
7
3名
会の動き
7-1
会員数
名誉会員は金井 務、佐波正一、武安義光、豊田章一郎、の4氏であり、通常会員、
特別会員の状況は下表のとおりである。
区
平成 23 年度
分
平成 22 年度末
平成 23 年度末
通常会員
601
566
21
56
△35
特別会員
114
109
2
7
△5
平成 23 年度新入会員
入会
増
退会
減
(敬称略)
(特別会員)
日本航空電子工業(株)
(株)ナノオプトニクス・エナジー
(通常会員)
網本 真一
氏田 壮一郎
大野 正人
加藤 謙介
昇
作道 訓之
佐藤 眞住
新保 英樹
末岡
五味 千佳士 高橋 道郎
徳毛 孝至
中村 哲也
橋詰 忠昭
藤田 眞一
藤本 翔一
三根 良介
宮崎 久美子 山崎 健司
吉川 高正
徹
30
菊池
光藤 昭男
7-2
事務局
平成 24 年 3 月 31 日現在の職員は 15 名である。この内訳は、技術経営会議 3 名、
明日の経営を考える会 2 名、調査研究部 5 名、編集部 2 名、総括部 3 名で構成し、
この中 8 名は出向者である。
7-3
諸会議
(1)第 45 回通常総会
平成 23 年 5 月 31 日、ホテルグランドパレスにて開催し、審議事項はすべて原案
通り承認された。総会後の懇親会には 159 名の多数の方が参加され、笹木文部科学
副大臣より祝辞を戴いた。
・審 議 事 項
①平成 22 年度事業報告・決算報告(案)
②平成 23 年度事業計画・収支予算(案)
③一般社団法人への移行について(案)
④理事・監事の選任(案)
(2)理事会
・第 141 回理事会
平成 23 年 5 月 12 日
①平成 22 年度事業報告・決算報告(案)
②理事・監事の改選について
③一般社団法人への移行認可申請について
・第 142 回理事会
平成 23 年 10 月 27 日
①平成 23 年度上期事業概要について
・第 143 回理事会
平成 24 年 3 月 14 日
① 平成 24 年度事業計画・収支予算(案)
②一般社団法人移行後の定款(案)・規程類(案)について
③次期総会における永年会員の表彰について
31
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