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インド:Tataが Nano、Fiatが Grande Punto、スズキが A

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インド:Tataが Nano、Fiatが Grande Punto、スズキが A
2016/4/5
イ ン ド:TataがNano、FiatがGrande Punto、スズキがA­starで輸出拡大 ­ マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル
インド:Tataが Nano、Fiatが Grande Punto、スズキが A-starで輸出拡大
日産が Micra後継車、GMが新型 Spark、Fordが新モデルFigo 輸出を計画
2009.11.18 No.828
Tata Motors:最近半年間に、Nano, Indigo Manza, PRIMAトラックを新投入
Fiat:Grande Punto 生産を開始、生産台数の 1割を輸出する計画
スズキ:欧州向けを中心に、A-star を年間 10万台輸出する計画
現代自動車: i20 でインドからの輸出を拡大、9ヶ月で 6万台強を欧州輸出
Renault/Nissan:Micra 後継車を2010年から生産、2011年の輸出計画は 11万台
Mahindra & Mahindra:上級SUVの新モデルを投入、海外でのブランド浸透も計画
GM:新型 Chevrolet Spark を2009年末から生産、生産台数の 1割を輸出する計画
Ford:新モデルFigo を2010年初から生産、アジア・太平洋とアフリカにも輸出
トヨタ:開発中の新小型車を新工場で生産、第 1工場では Fortuner も生産
ホンダ:Jazz 生産も開始、2011年末稼動の第 2工場では新小型車を生産
VW:Polo と Polo ベースの新モデルを2010年から生産、超小型車生産も計画
IHS グローバルインサイト提携レポート
中期生産予測
要 約
以下は、インドにおける主要自動車メーカーの新モデル投入動向である。2008年秋以降に投入された新モデルと、
今後 2~3年内に投入計画のある 24モデル中、インド国内市場向けは 11モデルにとどまり、今後、インドの輸出拠
点化が進行する可能性を示している。
インド:最近の新投入モデルと、今後の投入予定モデル
メーカー
Tata
Motors
Fiat
モデル
Nano
2009年
2月
2009年
Manza
10月
Grande
2009年
Punto
6月
Ritz (Splash)
インド開発車
i20
現代自動
車
800cc小型車
2008年
10月
2009年
1月
2009年 7月から南アフリカ等の右ハンドル圏に輸出。2010年には左ハンド
ル圏にも輸出。
欧州を中心に 44ヶ国に輸出。
(インド国内向け)
欧州向け生産をトルコ工場に移管。インドからは、欧州を除いた地域に輸
10月
2011年
末
5月
デル
輸出する計画。
2008年
車
日産
画。南米輸出も検討中。
輸出する見込み。
2010年
Renault 新モ
2010年 7月以降に、ナイジェリア輸出を開始。2011年には欧米輸出も計
2012年
Micra 後継
Renault/
輸出計画
始
Indigo
A-star
スズキ
生産開
2011年
出。
(インド国内向け)
2010年後半から欧州輸出する計画。
(インド国内向け)
コード名
http://www.marklines.com/ja/report/rep828_200912
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イ ン ド:TataがNano、FiatがGrande Punto、スズキがA­starで輸出拡大 ­ マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル
ULC
Mahindra
&
Mahindra
GM
Ford
2011年
(インド国内向け)
2010年
インド国内向けが主だが、輸出によって海外でのブランド浸透も図る計画。
Chevrolet
2009年
2011年以降に、バングラディシュ, ネパール, ブータン, スリランカ等に輸
Spark
12月
SUV 新モデ
ル
Figo
Fortuner
2010年
1月
2009年
8月
トヨタ
コード名
2010年
800L
末
Jazz
2009年
6月
ホンダ
小型新モデ
2011年
ル
末
Polo
2010年
1月
Polo ベース
2010年
車
秋
超小型車
2012年
出。
アジア・太平洋, アフリカに輸出。
(インド国内向け)
将来的に輸出する計画。
(インド国内向け)
(インド国内向け)
(当面は、インド国内向け)
(インド国内向け)
詳細不明。
VW
Skoda Fabia
Skoda Yeti
Audi Q5
2009年
8月
2011年
2010年
3月
(インド国内向け)
(インド国内向け)
(インド国内向け)
(注)生産拠点計画や提携関係等の詳細は、2009年 4月掲載 MarkLines Report
No.761 http://www.marklines.com/ja/report/rep761_200904を参照方。
インドの自動車生産/輸出(台)
2004年度
生産
輸出
輸出/生産
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
1,563,579 1,700,383 2,065,205 2,326,589 2,255,823
196,342
216,172
247,989
277,395
378,412
12.6%
12.7%
12.0%
11.9%
16.8%
資料:SIAM (Society of Indian Automobile Manufacturers)
(注) 2007年度は07年 4月~08年 3月、2008年度は08年 4月~09年 3月。
Tata Motors:最近半年間に、Nano, Indigo Manza, PRIMA トラックを新投入
Tata Motors は最近半年間に、Nano, Indigo Manza, トラックの PRIMA シリーズを新投入した。Nano と PRIMA
シリーズは2010年には輸出を開始、Indigo Manza も将来的には輸出する計画。
Tata Motors:Nano の2009年度生産計画は 4万台、2010年度は 17万台
Tata Motors が、2009年 2月に Pant Nagar 工場で生産を開始した Nano の生産計画は、2009年度 (09年 4月
~2010年 3月) に 4万台 (Nano 組立てラインの年産能力 5万台)。Nano 専用工場として建設中の Sanand 新工
場 (年産能力 25万台) が稼働する2010年度は 17万台 (新工場稼動後も、Pant Nagar 工場での Nano 生産を継
続する)。
Nano の納車を2009年 7月に開始、2010年末までに 10万台を納車
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Tata Motors は2009年 7月、Nano の納車を開始した。2010年末までに 10万台を生産・納車する計画。10万台
の納入先は、09年 4月に予約申し込みを受けた 206,703人中から、コンピューター抽選で決定した。
最初の 10万台の価格は、Tata Motors が発表した価格 (Munbai 地域のベース車の Ex-Showroom Price で
134,249ルピー) が適用される。それ以降は、値上げの可能性がある。なお、抽選に漏れてキャンセルしなかった
予約者は 5.5万人。
アフリカ, 欧州, 北米に Nano を輸出、南米への輸出も検討
Tata Motors は、Nano を輸出する。2010年 7月以降に、先ずナイジェリアに輸出する計画。販売価格は、インド
国内とほぼ同水準とする。2011年までに欧州、2011年 7月までに米国への輸出も開始する方針。南米市場への投
入も、Fiat と協議中。
インドの中小メーカーに、Nano の生産ライセンスを供与
Tata は、インド国内の中小メーカーに Nano の生産ライセンスを供与する方針。1社につき年間 1万台程度の規
模とする。販売する際は、各社オリジナルのモデル名を認める。
資料:Tata Motors Press Releases 2009.6.23, その他
Tata Motors:Indigo Manza を、Fiat との合弁工場で生産
Tata Motors は、Fiat と折半出資している Fiat India Automobiles Ltd. の Maharashtra 州 Ranjangaon 工場
(年産能力 20万台) で、新モデル Indigo Manza の本格生産を2009年10月に開始した (同月発売)。専用ラインで
の生産とされるが、生産規模は不明。
Manza に設定した 1248cc ディーゼルエンジンと 1368cc ガソリンエンジンエンジンは Fiat が供給する。Indigo
Manza は、主力モデルのひとつ Indigo sedan (2003年投入) の後継モデルで、新 platform を採用した。輸出も
計画している。
Tata は、Indigo sedan とホイールベースが同じで全長は短い Indigo CS (2008年投入)、ホイールベースをストレ
ッチして全長を長くした Indigo XL (2007年投入)、ステーションワゴンの Indigo Marina (2004年投入) も、Tata
の Maharashtra 州 Pune 工場で生産している。
大型トラックの新 PRIMA シリーズを投入
Tata Motors は2009年 6月、大型トラックの新 PRIMA シリーズを発表した。PRIMA シリーズは、 World Truck と
して、韓国の Tata Daewoo Commercial Vehicle Co.、および英国 Tata Motors European Technical Centre
plc と共同開発した。
Tata の従来型トラックの搭載エンジンは 140~150hp 程度だったが、新シリーズは 280~300hp で、排出ガス規
制 Euro 3/Euro 4 にも適合している。販売は2009年10月から。2010年 3月を目処に、アフリカ、中東向け輸出を
開始する計画。
PRIMA シリーズ生産は、トラック工場の Jamshedpur 工場 (年産能力 16万台) で2009年 5月に開始した。生産計
画は、2009年内に 500~600台、2010~2011年は年産 5,000~6,000台。従来型トラックは、2010年 4月施行の
排出ガス規制の Euro 3/Euro 4 をクリアできないため、生産を順次縮小する。
Fiat:Grande Punto生産を開始、生産台数の1割を輸出する計画
Fiat は2009年 6月、Tata Motors との合弁工場で Grande Punto 生産を開始した。Grande Punto は生産の 1割
を輸出する計画とされ、既に右ハンドル圏への輸出を開始している。
Fiat:Tata との合弁工場で、Grande Punto 生産を開始
Fiat は、Tata Motors と折半出資している Fiat India Automobiles Ltd. (FIAL) の Ranjangaon 工場で、
Grande Punto の本格生産を2009年 6月に開始した。当初の現地部品調達率は 60% だが、09年末までに 85%
に引き上げる計画。
Grande Punto は生産台数の 1割を輸出する計画で、09年 7月、右ハンドル圏の、南アフリカ, スリランカ, パキス
タンへの輸出を開始した。2010年から左ハンドル圏への輸出も開始する計画。
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Palio をマイナーチェンジし、エントリー車として生産を継続する計画
Fiat は FIAL で生産している Palio を2010年初にマイナーチェンジ、エントリーレベルモデルとして生産を継続す
る。フロントグリル等の外観を変更するほか、ダッシュボードのデザインも変更する。また、設定エンジンを排出ガス
規制 BS 4 適合エンジンに変更する。
FIAL は、Tata の生産ラインでは Indigo Manza、Fiat のラインでは Grande Punto と Palio の他、Linea を生産
している。Fiat は、FIAL での生産に Jeep Cherokee を追加する計画で、Chrysler ブランドモデルの生産も検討
中とされる。
Ranjangaon 工場全体の生産計画は、2010年に 7万台、2012年にはフル生産の 20万台とする計画。同工場はエ
ンジンも生産しており、年産能力は 30万基 (ディーゼル 20万基、ガソリン 10万基)。
スズキ:欧州向けを中心に、A-starを年間10万台輸出する計画
スズキは、2008年10月に生産を開始した A-star の輸出を拡大する。当面の年産計画 14万台のうち、10万台を輸
出する計画 (10万台には、日産が欧州市場に投入する Pixo として、OEM 供給する台数を含む)。
スズキは、インドでの生産を Manesar の新鋭工場に集約し、世界市場向けの小型車を開発する R&D のハブ拠点
も建設する計画。インドでの小型車開発は、R&D拠点新設に先立って、既に開始しており、2012年までに初投入す
る計画 (輸出も視野とされている)。
スズキ:A-star の年産計画は 14万台、輸出を拡大する方針
スズキは、Maruti Suzuki の Manesar 工場で生産している A-star の輸出を拡大する。2009年度 (09年 4月~
2010年 3月) の生産計画は 14万台。内訳は、欧州向け 6万台、その他地域向け 1万台、日産への OEM 供給分
3万台 (モデル名は Nissan Pixo)、インド国内向け 4万台。
2008年10月に生産を開始した A-star は、09年 8月に累計生産 10万台に達した。うち 5万台超を、オランダ, 英
国, ドイツ, スペイン, イタリア, アンゴラ, サウジアラビア, UAE, モロッコ, リビア, ニュージーランドなど 44ヶ国に
輸出した。
新モデル Ritz (Splash) を市場投入
Maruti Suzuki は、新モデル Ritz (日本名 Splash) の生産を2009年初に Gurgaon 工場で開始、09年 5月に発
売した。エンジンは、1.2L 4気筒の新ガソリンエンジンと、既存の 1.3L 4気筒ディーゼルエンジンで、ともにインド
の排出ガス基準 BS 4 に適合。
Zen Estilo と SX4 に、BS 4 適合エンジンを搭載
Maruti Suzuki は2009年 8月、Zen Estilo (初代 Suzuki MR Wagon ベース) をマイナーチェンジ、排出ガス規制
BS 4 適合エンジンを搭載した。フロントエンドを一新して外観を大幅に変更、モデル名も Estilo に変更した。09
年10月には SX4 を改良、BS 4 適合エンジンを搭載し、販売価格を約 2.2万ルピー値上げした。
Maruti 800 と Omni の 11都市での販売を、2010年 4月から中止
Maruti Suzuki は2010年 4月以降、Delhi, Mumbai など 11都市での Maruti 800 と Omni の販売を中止する。
旧型車で、排出ガス規制 BS 4 に対応できないため。後継車の投入については未定。
資料:スズキ News Release 2009.5.15, その他
(参考)インドの四輪車排出ガス規制導入スケジュール
Standard
Date
Region
Reference
India 2000
2000年
全インド
Euro 1
2001年
Delhi, Mumbai, Kolkata, Chennai
2003年 4月
11都市 (注)
2005年 4月
全インド
Bharat Stage 3
2005年 4月
11都市
(BS 3)
2010年 4月
全インド
Bharat Stage 2
(BS 2)
http://www.marklines.com/ja/report/rep828_200912
Euro 2
Euro 3
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Bharat Stage 4
2010年 4月
11都市
Euro 4
(BS 4)
(注) 11都市は、Delhi (National Capital Region、New Delhi より広い区域), Mumbai, Kolkata, Chennai,
1. Bangalore, Hyderabad, Ahmedabad, Pune, Surat, Kanpur, Agra。
2.India 2000, BS 2, BS 3, BS 4 の規制値は、それぞれ Euro 1, Euro 2, Euro 3, Euro 4 と同じ。
スズキ:Manesar 工場に自動車生産を集約、Gurgaon 工場はエンジン工場に転換
Maruti Suzuki は2009年 9月、老朽化した Gurgaon 組立工場の生産を、段階的に Manesar 工場に移管すると
発表した。年産能力は 100万台を維持する。Gurgaon 工場は、エンジン組立と、機械加工を含むエンジン部品工
場とする。
先ず、2011年を目処に Manesar 工場に年産能力 25万台の組立ラインを増設する (同工場の年産能力は合計
55万台に拡大)。同時期に Gurgaon 組立工場の年産 25万台のラインを閉鎖する (同工場の年産能力は 45万台
に縮小)。
Haryana 州に乗用車の R&D 拠点を建設、テストコースも併設
Maruti Suzuki は Haryana 州 Rohtak に、乗用車の R&D拠点を建設する。敷地内には衝突実験施設・風洞実験
施設付きのテストコースと、サプライヤーパークも併設する。第 1段階として2012年までにテストコースを建設、第 2
段階として2015年までに全施設を完工する。投資規模は 100~150億ルピー。
Maruti Suzuki は、既に自社モデルを開発中で、初のインド開発小型乗用車を2012年までに投入する計画。新設
する R&D拠点は、スズキ初のグローバル R&D ハブとして、インド国内向けだけではなく、世界市場向けの小型車
を開発する。
資料:Maruti Suzuki Press Release 09.8.21/09.9.5, その他
現代自動車: i20 でインドからの輸出を拡大、9ヶ月で 6万台強を欧州輸出
現代自動車は、欧州市場をターゲットにした i20 の生産を、2008年10月にインドで開始した。当初の 9ヶ月で 6万
台強を欧州輸出したが、2010年を目処に欧州向け生産はトルコに移管する。インドでは欧州を除いた地域への輸出
向けとインド市場向けに、年産 7万台とする計画 (トルコとの合計で、年産 15万台規模)。
インド市場モデルでは、5,000ドル台の目標販売価格で、2011~12年に新投入する 800cc 低価格車を開発中。
現代自動車:800ccエンジン搭載の低価格車を開発中、目標販価は 5,000ドル台
現代自動車は、Hyundai Motor India で生産する、インド市場向け低価格車の開発を開始、2011~12年に投入
する計画。新開発する 800cc エンジンを搭載し、目標販価は 5,000~6,000ドル。
i20 生産でインドからの輸出を拡大したが、欧州向け生産はトルコ工場に移管
i20 は、輸出戦略モデルとして、インドで2008年10月に生産を開始し、08年11月に欧州輸出、09年初にインドでの
販売を開始した。初年度目標はインド国内販売 2万台、輸出 12万台で、08年10月~09年 6月の生産累計は約
7.3万台。うち 6万台強を欧州に輸出した。
現代自動車は、i20 でインドからの輸出を拡大したが、i20 の欧州向け生産は2010年を目処にトルコ工場に移管
し、トルコで年産 7~8万台とする計画。インドでの i20 生産は、インド国内向け 5万台、欧州を除いた地域への輸
出向け 2万台、合計 7万台規模とする計画。
ディーゼルエンジン生産を、2010年に開始
現代自動車は、インドにディーゼルエンジン工場を新設し、2010年内に生産を開始する計画。既存の組立工場/
エンジン工場と同じく、Chennai 近郊に建設し、当初の年産能力は 5万基で、インド国内向けの i20 等に設定す
る。
(注) 現代自動車は2009年 7月、ガソリンエンジンのみの設定だった i20 に 1.4L ディーゼルエンジン仕様を追加
した。月販目標は 2,200台 (ガソリンエンジン仕様は 1,800台)。ディーゼルエンジンは韓国からの輸入。
Renault/Nissan:Micra 後継車を2010年から生産、2011年の輸出計画は 11万台
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日産は、Renault/日産合弁の Oragadam 新工場で、Micra 後継車生産を2010年に開始、欧州を中心に輸出する。
2011年には輸出規模を 11万台とし、将来的には年間 18万台規模を輸出する計画。
Renault の生産計画を遅延しているが、Micra 後継車と platform 共通の新モデルを、インド市場モデルとして生産
する計画。
Renault/日産と Bajaj Auto が開発中の超低価格車 (コード名ULC) は、当初計画通り2011年に投入する計画 (イ
ンド市場モデル)。
日産:Oragadam 新工場で Micra 後継車を生産、2010年から欧州輸出
日産は、建設中の Renault/日産の合弁工場 Oragadam 工場 (Chennai 近郊) を、小型車の輸出拠点とする方
針。2010年 5月から Micra (日本名 March) 後継車を生産、2010年後半には欧州中心に輸出を開始する。2011
年には輸出規模を 11万台とし、将来的には年間 18万台規模とする計画。インドでは、 50~60万ルピーの販売価
格で、2010年 6月から販売予定。
Oragadam 工場は (08年 6月着工)、当初年産能力は 20万台、2015年には 40万台に拡充する計画。Renault は
生産開始を当初計画より延期して2011年からとした。Renault は、Micra 後継車の platform を使用する新モデル
を生産する。
Renault/日産/Bajaj:超低価格車 ULC を開発中、省燃費をアピールする方針
Renault/日産と Bajaj Auto は超低価格車を開発中で (コード名 ULC=Ultra Low Cost)、当初計画通り、2011年
に市場投入する計画。目標販価は 2,500ドルだが、価格で訴求するのではなく、燃費のよさを顧客にアピールでき
るようにする方針。
ULC のデザインと足回りは Renault、エンジンとトランスミッションは Bajaj が開発している。Maharashtra 州
Chakan に建設する新工場は、当初年産能力が 25万台。ULC 生産開始後 2~3年後に小型商用車の生産を追
加する計画。
日産/Ashok Leyland:小型商用車を生産する新工場建設が遅延
日産/Ashok Leyland は、当初計画では2011年から小型商用車販売を開始する計画だが、経済状況を理由に合
弁工場着工を延期している。Ashok Leyland は、自社の既存工場での生産を、日産と交渉中とされる。
Ashok Leyland は、小型商用車 Atlas の生産を、2010年から自社の Hosur 工場で行う意向で、当初は年産
3,000台規模、2012年に 3.9万台、2015年には 6.5万台とする計画。(日産の商用バンと MPV の生産も追加し、
Renault/日産の新工場に生産委託することを交渉中との報道もある)
Mahindra Renault:スポーティーな外観の Logan 派生モデルを追加
Renault と Mahindra & Mahindra の合弁会社 Mahindra Renault は、2009年 9月、Logan の派生モデル Logan
Play を市場投入した。1.4L ガソリンエンジンと 1.5L ディーゼルエンジンを設定し、車体色は白と黒の 2色のみ。
バンパーとドアパネルにはスポーティーなイメージのグラフィックを施し、ホイールは赤とシルバーから選択する。内
装も上級感を訴求、レザーシートも設定。
Mahindra が、販売低迷の Logan 改良を Renault と交渉中
Mahindra は、2007年 4月から Mahindra Renault で合弁生産している Logan が販売不振のため、改良の余地
がないか Renault と交渉中。Logan は、Mahindra の Nashik 工場の専用ライン年産能力が 5万台に対して、月
販 500台程度にとどまっている。Mahindra は、Logan が中型車に分類され、物品税 (付加価値税) 20% を課せら
れていることが、販売不振の大きな原因としている。
(注) インドは小型車の物品税は 8%。小型車の規定は、全長 4m以下で、エンジン排気量がガソリン 1200cc 以下、
ディーゼル 1500cc 以下。Logan は全長 4.24mで、中型車に分類されている。
Mahindra & Mahindra:上級SUVの新モデルを投入、海外でのブランド浸透も計画
Mahindra & Mahindra は、年産能力 32万台の Chakan 新工場を2009年内に稼働する。2010年にはモノコック車
体の SUVの新モデルを投入、輸出によって海外でのブランド浸透も図る計画。
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Mahindra:Chakan 新工場を稼働、2010年には上級 SUV の新モデルを投入
Mahindra & Mahindra は2009年11月末、Maharashtra 州の Chakan 新工場を稼動する。4本の生産ラインを有
し、年産能力は 32万台。Mahindra の全モデルを生産する計画で、集約生産によりロジスティクスコストを 5%低減
できるとしている。新工場の総投資額は 250億ルピー (約 5億 3,400万ドル)。
Chakan 新工場稼動に合わせて、SUV の新モデルを2010年度 (2010年 4月~2011年 3月) に投入する。新
SUV はモノコック構造を採用、既存 SUV の Scorpio の上級モデルの位置付け (開発費は総額 70~80億ルピー
とされる)。インドでの販価は 100万ルピー程度の見込み。輸出によって、海外での Mahindra ブランドの浸透も図
る計画。
(注) Mahindra は米国でのディーゼル Pickup 生産も検討中。2010年第 1四半期に米国輸出をして、販売が好調
なら生産を行う方針とされる。
GM:新型 Chevrolet Spark を2009年末から生産、生産台数の 1割を輸出する計画
GM は、GM India で、新型 Chevrolet Spark 生産を2009年末に開始する。2011年には輸出を開始し、生産台数
の 1割程度の規模とする計画。また、EVメーカーの Reva と提携し、インド市場に投入する Spark の EV仕様を共
同開発し、2010年秋には生産を開始する計画。
GM:新型 Chevrolet Spark を、2009年末から生産
GM India は、新型 Chevrolet Spark (コード名 M300、韓国名 Matiz Creative) の本格生産を、Maharashtra 州
Talegaon 工場で2009年12月に開始する。2010年 1月に New Delhi で開催される Autoexpo で発表し、40万ル
ピー程度の販価で発売する計画。
新型 Spark の2010年生産計画は 5万台強 (Talegaon 工場で生産している旧型 Spark は09年内に生産を終了
する)。2011年以降に輸出も開始し、生産台数の 1割程度の規模とする計画。当初の輸出先は、バングラディシュ,
ネパール, ブータン, スリランカとなる見込み。
(注) 1.新型 Chevrolet Spark は、既に韓国の GM Daewoo が2009年 7月に生産を開始、
新型 Matizとして 9月に韓国発売した。
2.Talegaon 工場隣接地に建設中の新エンジン工場も、第 1期工場を2010年11月までに完工する予定。
当初年産能力は 16万基。
Reva と Spark ベース EV を共同開発し、2010年にインド市場に投入
GM India とインドの EV メーカー Reva Electric Car Company は、2009年 9月、インド市場向け EV を共同開
発することで合意した。GM の platform、Reva の EV モーター, バッテリー, 制御技術をベースに、新 EV を共同
開発し、GM の既存工場での生産を2010年 9月までに開始する計画。
共同開発する EV は、新型 Chevrolet Spark ベースで、モデル名は Spark Electra。電池が高額なため、電池仕
様は顧客が選択できるようにする方針 (電池仕様の価格帯は 1万~35万ルピーの見込み)。
資料:GM News Release 2009.9.24, その他
(注) Reva Electric Car Company Private Ltd. は Bangalore に本拠地を置く EV メーカー。1994年にインドの
1. Mani Group と米国カリフォルニア州の AEV LLC の出資で設立された。2001年 6月から EV の REVA 販売を
開始、これまでに 24ヶ国で約 3,000台を販売した。
2.REVA は全長 2630mm で 4人乗り。日本では軽自動車枠で購入可能。フル充電での走行可能距離は 85km。
2009年フランクフルトモーターショーには、4人乗り 3ドアハッチバックの NXR と、2人乗りクーペスタイルの
NXG を発表、予約販売を開始した。
3.NXR, NXG ともに最高速度は 80km/h。NXR は2010年、NXG は2011年から生産開始予定。現在、Bangalore
に年産能力 3万台の新工場を建設中。
GM India で、上海汽車との合弁生産を交渉中
GM と上海汽車工業は、インドでの合弁生産を交渉中とされる。上海汽車が GM India に 50% 出資し、Talegaon
工場で五菱 (Wuling) ブランドの小型トラックを生産する計画とされる。中国では、上海汽車 50.1%、GM 34%、五
菱汽車 (Wuling Motors) 15.9% 出資の上海通用五菱汽車 (SAIC-GM-Wuling Automobile) が、小型トラックとミ
ニバスを生産している。
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2016/4/5
イ ン ド:TataがNano、FiatがGrande Punto、スズキがA­starで輸出拡大 ­ マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル
Ford:新モデルFigo を2010年初から生産、アジア・太平洋とアフリカにも輸出
Ford は、Ford India で、Fiesta ベースの新モデル Figo の生産を2010年初に開始する。Ford は Figo 投入に合
わせて、年産能力を 20万台に倍増しており、Figo をアジア・太平洋とアフリカ地域にも輸出する計画。
Ford:Fiesta クラスの新モデル Figo を、2010年初から生産
Ford は2009年 9月、Ford India の Maraimalai Nagar 工場で2010年初から生産する新モデル、Ford Figo を発
表した。Fiesta と platform が共通の 5ドアハッチバックで、オールアルミ製 1.2L 新型ガソリンエンジン、または
1.4L ディーゼルエンジンを搭載。価格帯は 45~60万ルピーの見込み。
Figo の現地調達率は 85% を目標としており、アジア・太平洋、アフリカ地域にも輸出する計画。Maraimalai Nagar
工場は Ikon, Fusion, Fiesta, Endeavour を生産しており、Figo 投入に合わせて年産能力を 20万台に倍増した
(投資額 5億ドル)。
資料:Ford News Releas 2009.9.23, その他
トヨタ:開発中の新小型車を新工場で生産、第1工場では Fortuner も生産
トヨタは、新開発する小型車 800L (コード名) を、2010年に稼働する Toyota Kirloskar Motor の第 2工場で生産
する計画 (将来的には、輸出する計画もあるとされる)。第 1工場では Fortuner 生産を、2009年 8月に追加した。
トヨタ:新開発小型車 800L を、2010年末から第 2工場で生産
トヨタは、Toyota Kirloskar Motor で、新開発小型車 (コード名 800L) を、2010年末から第 2工場で生産する計
画。2008年 7月に着工した第 2工場は、年産能力 7万台。当初は Corolla を第 1工場から生産移管する計画だ
ったが、世界的な経済不況の影響により中止、第 2工場では 800L のみ生産する。
第 1工場で、Fortuner 生産も開始
トヨタは、Corolla Altis, Innova を生産している第 1工場で、Fortuner 生産を2009年 8月に開始した。月産規模
は 500台だが、販売好調で (発売から 10日間で予約が 5,000台に達したとされる)、2010年 1月から月産 800台
とする。
(注) Toyota Kirloskar Motor は、トヨタが 89%、Kirloskar Group が 11% 出資。第 1工場の年産能力は 6万台、第
1. 2工場は当初計画では年産能力 10万台だった。
2.現地部品調達率も、2010年には、Corolla Altis を 45% から 50% に、Innova を 65% から 75% に引き上げる計
画。
ホンダ:Jazz 生産も開始、2011年末稼動の第 2工場では新小型車を生産
ホンダは、Honda Siel Cars India の第 1工場で、Jazz 生産を2009年に追加した。操業開始を 2年延期した建設中
の第 2工場は、2011年末から小型車の新モデルを生産する計画。
ホンダ:Fit より小型の新モデルを、2011年末から第 2工場で生産
ホンダは、Rajasthan 州 Tapukara に建設中の、Honda Siel Cars India の第 2工場での完成車生産を 2年延期
した。同工場では Fit より全長の短い、販価目標が 45万ルピーとされる新モデルを、2011年末から生産する計
画。現地部品調達率は 80% を目指す (現在インド生産している Jazz/City は 75%)。
Jazz 生産を、2009年 6月に追加
ホンダは2009年 6月、Jazz (日本名Fit) を発表した。インド市場向けに開発した、排出ガス規制 BS 4 適合で、
E10 燃料 (エタノール 10% とガソリンの混合燃料) 対応の、1.2L ガソリンエンジンを搭載。第 1工場の Greater
Noida 工場で生産。販売価格は 69.8万ルピー (約 140万円)。
資料:ホンダ Press Information 2009.6.10, その他
(注) Honda Siel Cars India は、ホンダ 97.4%、インド Siel が 2.6% 出資。
VW:Polo と Poloベースの新モデルを2010年から生産、超小型車生産も計画
VW は Chakan 新工場で、2010年1月から Polo、2010年秋から Polo ベースの新モデル生産を開始する。開発中
の超小型車も2012年までに生産を開始する見込み。いずれも、インド市場向け生産だが、Chakan 新工場は、将来
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的には輸出向けに生産する可能性があるとされている。
VW:Polo と Poloベースのインド専用モデルを生産、超小型新モデル投入も計画
VW は、Volkswagen India の Chakan 新工場 (年産能力 11万台) で、Polo の本格生産を2010年 1月に開始す
る。エンジン設定は、ガソリンエンジン 2種類とディーゼルエンジン 1種類。2010年秋には、Polo とは別のモデル
名で、インド市場専用の Polo ベースのノッチバックの新モデルも生産する。開発中の超小型車 (コンセプトカー
UP! ベース) 生産も、2012年までに開始する計画。
Polo の現地部品調達率は当面は 50% を目標とし、2年間で段階的に 80% に引き上げる計画。販売価格は
6,000Euro (42.5万ルピー) 程度とされている。
Chakan 新工場製部品の、ロシア工場向け輸出を開始
Chakan 新工場は2009年 3月に稼働、 Polo の試験生産を 4月に開始した。VW は、新工場を部品供給拠点とし
ても位置付けており、新工場で生産したライト, プラスチック部品, 金属部品のロシア工場向け輸出を09年10月に
開始した。
Skoda:VW の新工場で Fabia 生産を開始、Yeti も自社工場で2011年から生産
VW は、Chakan 新工場で、Skoda Fabia 生産を2009年 8月に開始した。Skoda の新型 SUV の Yeti (09年 3月
にチェコ生産開始) も、2010年初に完成車輸入を開始、2011年から Skoda Auto India の Maharashtra 州
Shendra 工場で生産する計画。
Audi:Q5 生産を2010年 3月に開始
Audi は、Skoda Auto India の Shendra 工場敷地内の、A4 と A6 を生産してきた自社組立工場で、Q5 の生産
を2010年 3月に開始する (輸入販売は09年 6月に開始)。当初の年産規模は 500台。Q5 より大型の Q7 生産も
検討中。(Q5 の完成車輸入関税は 116%、CKD 輸入関税は 60%)
IHSグローバルインサイト中期生産予測レポート
インド:Make group 別生産台数 (IHSグローバルインサイト社予測) (台数)
Group
Brand
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
ATUL AUTO
ATUL AUTO
0
0
0
0
5,411
15,581
16,981
15,840
BAJAJ
BAJAJ
0
0
0
0
0
15,955
30,647
32,079
BMW
BMW
1,627
2,356
2,634
3,288
3,477
3,748
4,117
5,058
2,633
3,232
2,855
3,632
4,664
5,140
5,882
8,102
7,372
5,535
5,588
6,272
6,258
5,911
5,764
6,609
2,623
5,048
25,223
37,825
38,772
59,147
58,808
61,292
19,512
14,737
14,683
11,966
12,029
13,753
15,565
15,145
DAIMLER AG
MERCEDESBENZ
EICHER
EICHER
MOTOR
MOTOR
FIAT GROUP
FIAT
FORCE
FORCE
MOTORS
MOTORS
FORD
FORD
41,630
28,465
31,134
60,000
76,323
79,783
87,694
85,282
GM
CHEVROLET
60,291
63,619
60,906
78,038
86,563
86,000
73,853
95,905
HINDUSTAN
HINDUSTAN
8,059
6,034
3,694
5,389
382
449
535
556
MOTORS
MOTORS
HONDA
HONDA
58,106
53,298
57,200
82,009
87,561
96,664
101,480
115,855
HYUNDAI
HYUNDAI
338,722
486,052
536,162
589,073
475,843
501,742
460,638
495,234
MAHINDRA &
MAHINDRA &
168,557
162,807
218,831
199,394
222,663
236,518
261,709
276,631
MAHINDRA
MAHINDRA
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3,841
4,194
5,829
4,847
4,341
4,065
3,963
4,599
0
0
59,404
88,413
143,628
181,475
194,870
196,903
PIAGGIO
2,733
9,739
9,477
15,454
16,845
16,534
17,389
17,047
PREMIER
PREMIER
0
0
329
1,434
2,272
2,929
3,331
3,661
PROTON
PROTON
0
0
0
2,248
2,662
2,693
2,705
2,672
18,666
20,095
8,332
5,520
6,212
0
0
0
0
0
0
0
0
24,790
77,667
125,719
7,195
2,848
1,366
1,798
1,950
2,722
3,533
3,244
MITSUBISHI
MITSUBISHI
NISSAN
NISSAN
PIAGGIO
MAHINDRA
RENAULT
RENAULT
RENAULT
SONALIKA
SONALIKA
SUZUKI
MARUTI
755,990
756,333
880,349
897,705
912,006
890,031
894,436
940,177
TATA
TATA
402,028
368,911
344,994
458,052
510,738
605,017
639,222
688,725
TOYOTA
TOYOTA
52,202
52,707
48,625
82,876
90,055
92,222
119,571
136,692
0
226
1,138
1,418
1,797
2,014
2,256
2,460
12,381
18,345
8,747
12,917
23,362
39,734
47,578
58,849
0
810
2,229
30,771
38,435
59,342
72,173
89,490
AUDI
VW GROUP
SKODA
VW
Total
1,964,168 2,065,391 2,329,729 2,680,339 2,774,249 3,043,959 3,202,367 3,483,826
資料:世界小型車生産台数データ
(注)
1. データは、小型車(乗用車+車両総重量6t以下の小型商用車)の数値のみで、中型以上のトラック、バスは含
まれていません。
2. 2009年は実績見込み。
3. 本表の無断転載を禁じます。転載には IHSグローバルインサイト 社の許諾が必要となります。
生産状況概観 :インド (IHSグローバルインサイト 社予測)
・ 生産は販売の力強い成長により伸張してきた。インドに於いては車両合計の生産台数は力強い軌跡を描いて
きた。2005年から2008年にかけて40%近くの伸びを見せた。2007年には車両の生産は順調で、生産台数合計
は対前年比15%以上伸びて225万台を越えた。しかし2008年に入ると伸び率は停滞し前年比2.3%増の231万
台に留まった。2009年の生産台数の伸びは主に乗用車市場の復調によるもので、IHSグローバルインサイトは
2009年の車両生産台数合計は前年に対し9.9%増の254万台に達すると予測している。大型商用車の生産減を
乗用車と小型商用車の需要増が上回った結果である。2011年には対前年で更に15%以上伸びると考えてい
る。
・ 小型車の生産は2007年には17%近く延び、2008年には更に5%伸びて2百万台を突破した。IHSグローバル
インサイトは小型車の生産は2009年には対前年12.8%伸びて230万台を超えると予測している。2011年には更
に15%伸びるであろう。この生産の伸びの主な理由の一つはインドからの輸出の増であった。国際企業が車両
組立て事業を所有することに関する規制が少ないことが、国際企業がその国際戦略及びオペレーションにインド
を組み込むことを魅力的にしている。現代自動車はインドを小型車のグローバル生産基地としており、その多く
が輸出されている。現代自動車はi10を生産基地であるチェンナイから欧州その他グローバルな市場に輸出して
いる。チェンナイからはi20も輸出されている。しかしながらインフラの未整備やや現地労働者との労働問題のた
めインド現代はi20の生産の一部を欧州に移管せざるを得なくなっている。2010年にこのための移管が発生する
までチェンナイ工場はi20の唯一の生産工場となっている。
・ スズキ・マルチもインドをグローバルな生産拠点としている。同社はAスターをインドから欧州その他の市場に
輸出している。この車は欧州ではスズキ・アルトの名称で販売されている。日産ピクソもこの姉妹車である。2010
年には日産車(チェンナイでマーチのプラットフォームの車が組み立てられる)やGMのビート/スパーク(M300)
により輸出は大幅増になる。VWやトヨタもインドの工場より輸出することを検討中である。
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イ ン ド:TataがNano、FiatがGrande Punto、スズキがA­starで輸出拡大 ­ マークラ イ ン ズ 自動車産業ポータル
・ 2009年における生産は、欧州に於ける各種のスクラップ・インセンティブによる力強い輸出の伸びに支えられ
て伸張した。現代i20、i10、スズキAスター、及び日産ピクソといった小型車への需要増であるがこれらは全てイ
ンドで生産されている。
・ ルノー・日産はタタ・ナノに対抗する小型車に関し合弁事業のパートナーであるバジャージ・オート社と最終的
に合意に達した。バジャージ・オート社がルノー・日産の支援を受けてこの小型車を開発するが、ルノーブランド
で販売されることになる。ルノー・日産は小型商用車の計画に関してもアショック・レイランド社と合意に達した。こ
の新事業は車両総重量2トンの小型商用車を日産及びアショック・レイランドの両ブランドで生産する。
・ ホンダは市場状況の悪化に鑑みラジャスタン州タプカラ工場での生産開始を最低でも1年間遅らせることを決
定した。
・ 弱含みの市場状況が新規のトラック事業に影響を与えている。ヒーローグループはダイムラーとの商用車の事
業計画から撤退することを決定した。同社は現在単独でチェンナイに商用車の生産工場を建設することを計画
している。ダイムラーは小型商用車のふそうキャンターシリーズを2010年にチェンナイで生産し導入する。2012
年には生産は増強されると考えられる。
・ インドにおける生産は活発さを維持する。我々は以下の新型車の導入を予測している: 2010年シボレー
M300、2010年フォードの小型車B402、2010年ホンダ・エコー、2011年現代自動車の小型車サブ・サントロ(サン
トロの小型版)、2010年i20のセダン(3ボックス)、2010年マルチの新型ワゴンR、ミニSUV、及びアルトの低価格
車、2011年新型スイフト及び新型アルト、2010年タタ・エース・マイクロバス、及びペンギン、2010年タタ・インデ
ィクルーズ、2010年トヨタEFC、2010年VWポロ、そして2012年Up!をベースとする小型車。
・ IHSグローバルインサイトの2009年におけるインド生産台数合計は現時点では254万台と予測している。2009
年9月時点での予測に対し47万台増である。インドの産業は世界の産業の傾向とは異なり下降傾向を示してお
らず、短期的には手堅い成長をすることが予想されている。2010年には2009年9月に我々が予測した台数を70
万台上回り293万台に到達すると予測される。2013年の352万台という現在の我々の予測は、9月時点の予測よ
り57万台上回っている。
考えられる他のシナリオ
・ インド経済はインフレの影響を受けやすい。インフレをコントロールし貸出金利を低く保てるかが短期的及び中
期的にインドの経済に関する懸念材料である。商用車市場は特に貸出金利率上昇に対するリスクが大きい。
・ インドでは持続的な成長のためにインフラの整備に対する必要性が高い。更にインドでは新しい工業及びIT
関係の事業基盤の創設と、それを支える主要都市での混雑緩和のインフラの創設にフォーカスすることが必要
である。主要都市でのこの混雑が乗用車市場の成長を止めてしまうリスクがある。
・ 労働不安が投資に対するリスクとして残っている。タタは既にナノの生産工場を移転した。現代自動車はi20の
生産の一部を欧州に移管した。最近、更にインド現代及び北部インドの多くの部品メーカーにおいて労働問題
が起こった。インドの投資地域としての魅力に変わりはないが、更に悪性の労働問題が起これば、タイや東欧の
ような他の低コスト地域に小型車への投資が転換することも考えられる。
出典:マークラインズ
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