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歴史と自然の街で、 私たちの新たな仕事が 動き出しています。
豊かな水と緑。この歴史ある自然環境を守るお手伝いをさせていただきます。 歴史と自然の街で、 住民の方々による環境整備も積極的に行われています。 この地に、新しい一般廃棄物処理施設が 誕生します。 市民生活に欠かせない一般廃棄物処理施設(完成予想図)。 関係者が集まり、工事の安全・無事故を祈願しました。 琵 琶 湖や西の湖、近江商人の繁 栄を支えた八幡 堀など豊 治 体が 行い、そのデザイン(設 計)、ビルド(建 設)、オペレー 当します。2014年7月26日には、起工式も執り行われました。 かな自然 環 境や、安土城 跡に代 表される歴 史 遺 産に恵まれ ション(運営)を民間に委託する仕組み。この事業を大栄環境 これから近 江 八幡市と私たちの長いお付き合いが 始まりま 私たちの新たな仕事が た近 江 八幡市。2010年3月に旧近 江 八幡市と旧安土町が 合 が代表となる企業グループで受託しました。一般廃棄物処理 す。施 設 周辺は都市公園も含めた「新エネルギーパーク(仮 併し、自然の恵み、歴史、文化を大 切にする新たなまちづくり 事業へのDBO方式 採用は滋賀県では初めて。また、こうした 称)」として整 備・開 発され、熱 エ ネル ギーは、プールなどの 動き出しています。 が 進められています。合 併を機に全市的にスタートした、指 事業で、プラントメーカーではなく、廃棄物処理を専門とする 運 動施 設で温水として利用されます。また、市内の小学生へ 定ごみ袋による分別収集もその取り組みのひとつです。 よりよい 明日に 進むために 滋賀県近江八幡市 新一般廃棄物処理施設 D B O受託 企業が代表企業となるのは全国でも例がないという注目のプ の環 境 教育の場としての活用も計画されています。私たち大 「近江八幡は水の郷でもあります。市民の皆さんの環 境 意 ロジェクトです。新施 設 整 備 推 進室のご担当者によると「財 栄環 境グループも、市民の皆さまとの交流も深めながら、そ 識も高まっています。家庭ごみは、確実に減少していますね」 政 負 担軽 減 が見 込める方 式。民間のノウハウを活用した管 のお手伝いをさせていただければと考えています。 と語る市民 部 環 境 課 のご 担 当者。そして、この近 江 八幡 市 理・運営手法の提 案にも期 待した決 定です」。これまで 私た で、新たなごみ処理事業が 動き出しました。 ちが 蓄 積してきた経 験や実績、また技術力を高く評価してい いわゆるDBO方式による新一般廃棄物処理施設整備及び 運営事 業です。DBO方 式とは、施 設の所有や資金 調 達は自 ただいたようです。 設計施 工は2016年7月まで。その後、約20年間、運営を担 施設の概要/熱回収 施設であるストーカ式焼 却炉により発 電。不燃・粗大ごみ、空き缶、ペットボトルのリサイクル施設も 備えています。 汚染水の中でプルシアンブルーを合成するという新たな手法で処理速度が格段に上がりました。 放射性 汚染水の浄 化に、 希望の光を当てる 研 究 成 果があります。 よりよい 明日に 進むために 三重リサイクルセンター 放射性セシウム汚染水 浄化技術「PB-X」 研究開発チームをリードする三重リサイクルセンターの鵜原。 福島県川内村で実施された実証実験。 ジオメルト無害化施設の溶融炉内。溶融温度は約1,60 0℃。 自然冷却すると無害のガラス固化体が生成されます。 「もしかしたら、我々が持っている技術が使えるかもしれな を高めることでした。そして約1年間、独自の技 術を活用しな い…」。戊辰戦争にまで遡る想い。 「 チーム鵜原」の前例のない い」。東日本大 震 災による福島第一原子力発 電 所 事 故で 飛 がら実 験を繰り返し、汚 染 水の中でPBを合成するという新 取り組みは、懸命に進められています。さらに、三重リサイクルセ 散した放 射 性セシウムなどの除染 が 国家 的 課 題として持ち たな手法で、水中セシウムを99.99%沈 殿させ除去すること ンターは、低レベルの放射性廃棄物やダイオキシン類などの高 上がっている中、三重リサイクルセンター・研究開発チームの に成功。難題だった上澄み液中の「有害物質シアン不検出レ 濃度の汚染物に通電し、約1,600℃で溶融した後、ガラス固化す 鵜原壽は、大 栄環 境グループの従 来技 術の応用で対応でき ベル」を 達 成し、処 理 速 度も画 期 的に高めました。これが、 るジオメルト無害化施設を保有しています。ジオメルトは、米国 るのではないかと直感的にそう思ったといいます。 ひさし 特 許取 得 技 術の「PB-X」。既に、福島県川内 村の汚 染 水で エネルギー省から供与された最新鋭の技術。 「 PB-X」とジオメ 国内外の研 究 者が、セシウム汚 染 水 浄 化にさまざまな技 の実 証実 験も済み、現在は、より規 模を大きくした試 験プラ ルト技術の、より高度な連携も視野に入れ、 「 一日も早い実用 術的可能性を提言していました。しかし、決定的な解決策は ントの建造を目指しています。ここまでの成果を「社内のエキ 化」を合言葉に、私たちの挑戦は続きます。 ない。一方、大栄環 境グループには、各種の排水、廃液など、 スパートの努力の結晶」と位 置付ける鵜原。しかし、実 用化 汚染 水無害 化の多くのノウハウがありました。鵜原が 着目し へは、まだまだハードルがあります。 たのはセシウムの選 択吸 着 性を持 つことで知られていた青 色 顔 料「プル シアンブル ー(PB)」の 技 術の応 用、その能 力 「実は、私は長州、山口県の出身。大袈裟かもしれませんが、 会津、福島には深いご 縁を感じるんです。じっとしていられな プルシアンブルー/18世紀初頭、ドイツで発見された顔料。日 本には18世紀末に輸入され、歌川広重や葛飾北斎の浮世絵に も使われ、現在も、ペンキや印刷インクなどに使われています。 ※ P B -X…“ P r u s s i a n B l u e -X ”( 登 録 商 標 ) ※ 特 許 第 5 2 5 0 74 2 号・第 5 3 5 2 8 5 3 号 回収され、山積みされた石膏ボードの間近で、説明を聞く学生たち。 実際に見て、知ることで、 大栄環 境グループでは、廃棄 物処 理の現状や私たちの事 見学通 路からは、作業の流れ全体が 確認できます。 浄化処理された放流水は「まるで飲めそう」という声も。 驚きの声が上がった9,030枚の太陽光発電パネル。 水処理技術の説明を真剣に聞く生徒たち。 石膏ボードリサイクル施設から、最終処分場に移動します。 学生からは、 「 夏休みのレポート作成の参考になりました」。 業活動への理解を深めていただくために、また、環境教育支 「これだけ広い処分場がわずか 数年で埋まってしまうんで 「企業のCSRについても学んでいるので、今度はそうした話も 環 境問題への関心が 援の一環として、施設見学者を積極的に受け入れています。夏 すね」。ごみ減 量やリサイクルの重要 性を実 感したと話す学 聞いてみたい」。そして、 「 もっと廃棄物処理を身近な問題とし 休み真っ只中の8月6日、和泉リサイクルセンターを訪れたのは 生。水処理の方法や水質検査について、詳しい説明を求める て関心を持たなければ…」。これは、異口同音の感想でした。 一気に高まります。 神戸学院大学の大学院生4名と社会防災学科の1年生12名。 姿も。 「放 流 水は近 所の川の水よりキレイ!有 害 物 質も含ま 和泉リサイクル センターの谷 井 仁は、 「ここには環 境 公園 地域における廃棄物処理のあり方の実地学習です。大学院生 れていないんですね」と感 心した様 子。メガソーラー発 電 施 があるので、施設を見て、理 解、納得していただいた後、四季 には、カンボジア、モンゴルからの留学生も含まれています。 設では、車窓から無数の太陽光発電パネルが見えると、初め 折々の花を見ながら、ゆっくり楽しんでいただけます。行政主 一行はまず、映 像を使った説明で、施設概要、廃棄 物処理 て見る光景に「おーっ」という驚きの声が。さらに、この施 設 催の行事や自治 会、職場単位のグループも多いですよ」と語 の流れを一通り事前学習。そして、ヘルメットを着用し、現場 は処分場の跡 地を利用していると聞いて、今度は「えっ、ホン ります。大 栄 環 境グル ープでは、こうした施 設 見学を始め、 見学です。最初は、廃 棄 物が 搬 入され、選 別・破砕される施 トに?」という声が 聞かれました。最後は、和泉リサイクル 環 社員による大学での講 義、小中学 校への出前 授業、インター 設の全容を2階 通 路から見学。初めて見るさまざまな種 類の 境公園で、公園の歴史を聞き、自由行動へ。これで、すべての ンシップ(就 業体 験)制度による大 学生の受け入れなどの取 大型機 械に思わず携 帯電 話のカメラを向ける学生も。次は、 プログラムが終了になります。 り組みを各リサイクルセンターで進めています。 よりよい 明日に 進むために 環境教育支援