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1988年春号 - 一般財団法人住総研

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1988年春号 - 一般財団法人住総研
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旭 化 成 ヘ│ ベ ル ハ ウ ス 村 田 省 三 ・ 熊 野 黙 聞 き 手 - 松 村 秀 一
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財団法人新住宅普及会・住宅建築研究所ー研究所だより
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作用してできているから、局所論の態度をもってあたらねば
それぞれに特色があるが、相通じて商白いのは、作物が実
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同アフリカのサバンナには、一向白い集落と住居が多い。ほ
主張はいわゆる風土論である。風土論の弱点のひとつは、伺
る雨期になると、住居の伺辺は植物が育って、住居が孤島の
円形の糠力、重合しているテナドのグルンシ族の集落
ポグーのグルマンシェ族の集落 c 円形に住棟が並んでいる
ならないのである。
円形ブランの住棟といった構成要素からみると類似している
じ地理、気候条件なら同じ文化を生むといった主張をもって
ようになってしまうことである。私たちは、乾燥期に訪れた
右寅上
右頁下
とんど同じ地理、気候条件であるにもかかわらず、それぞれ
場所によると、 3種 類 ほ ど の 集 落 と 住 居 が 同 時 に 見 ら れ る
が、要素の配列法、境界のとり方という点からみると全く異
ここで示す二つの住居は、サバンナの住居であるが、穀倉、
ことがある。では、何が原因で住居が異なるかというと、部
なっている。ボグ!とテナドの二つの集落の住居の相違を埋
異なった集落と住居をつくっている。
族が異なっているからである。
いるところにある。西アフリカのサバンナでは、こうした単
から、あたりを見渡すことができたのであるが、雨期の様子
める中間的な住居も、もちろん数多くある。
純な風土論が八五く成立しないことがただちに明らかになるの
地理的な条件や気候条件がちがえば、文化も異なるという
である。
のときに、中庭が重要なはたらきをもつのである。
は写真でしか知らないが、一種異様な環境になるようだ。そ
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つまり、 風土論の弱点は、 事 象 を も っ て 説 明 す る と き に 大
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ボグ!とテナドの二つの住居は、サバンナの太古の記憶が
二様にあらわれているように思える。
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局論をもってしまうところにある。 ある地域には、 l
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異なった社会的な制度や慣穏をもった人々が同時に住んでい
る。住居は、制度や慣習が、 時 に は 全 く 偶 然 な フ ァ ク タ ー が
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大都市圏での住宅供給の可能性
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前田淵 融 美
地価が騰貴するのは昭和四O年附明からである。当時は列島改造政策による全国的な地価の上昇であった。政府は国土利用計画
法を制定して遊休地の規制、取引の監視等で騰立の抑制を計った。一昨年からの再度の地価高騰は、東京都心地区の勝賞が大都
市閤に波及している現象である。今回は純農村の農用地は楢裕が下落傾向にある。前回は物価上昇、賃金のアップもみられたが、
今回は宅地価格のみが独走したのである。
国民生活からみれば、地代家賃の騰設が消費生活を圧迫し、住宅の保有、住み替えの将来展望がひらけなくなっている。土地
付持家を所有する者と持たざる者との差が、社会的貧富の差となってくる。都市問題は土地問題、土地問題は地価問題といわれ、
現 在 の 東 京 圏 は 情 報 ( マ ス メ デ ィ ア ) の 九O %、銀行預金残高の五O %、居住人口の三O %以 上 が 集 中 し て い る 。 し か し 、 国
不動産トラブルが社会問題になってきている。
いる。投機的な不動産価格形成には、都心業務地区の拡大需要見込みがある。現代日本の産業の中枢部分をなすといえる都心業
民生活の面では空間的﹁ゆとり﹂に乏しく、住宅や都市基擦に対する投資は不充分のまま、株式や土地への投機に資金が流れて
オフィスピルの賃貸料は中心地区で三ないし五万円/坪・月以上であろう。これを住宅床の賃貸料と比べると、公団新築 2 D
務地区では、事務のオートメーション化、インテリジェント化に対応できるオフィス空間の機能更新が求められている。
都心型住宅は一二坪程度の 1 D Kが多くなる。
K (港 区 ) で 一 ・ 三 万 円 / 坪 ・ 月 く ら い に し か な ら な い の が 実 状 で あ る 。 二O坪 で 二 五 万 円 の 家 賃 を 払 う 階 層 は 少 い か ら 、 公 団
昭和三0年 代 に は 住 宅 供 給 戸 数 を 増 や す た め に 、 と り あ え ず l D Kを 相 当 数 供 給 し た 公 自 で あ っ た が 、 現 在 で は 都 心 区 に 居 住
者を供給する呂的で狭少住宅を建ててもらっているとさえ一一一同うことができる事情が生じている。
都心部の定住人口減少は顕著で、千代田区は一一一0年間に人口は六O %も流出してしまった。昭和六O年の統計によれば、千代
田 、 中 央 、 港 の 三 毘 人 口 密 度 は ヘ ク タ ー ル 当 り 四O人から九O人 で あ る 。 こ れ は 緑 の 残 る 多 摩 市 や 国 立 市 の 程 度 で あ る 。 丸 の 内
周辺は、昼間人口と夜間人口の格差は一万人対一人という有様である。東京の特別区は市と同様の地方自治体である。地方自治
は、そこに居住している住民が支える地域社会の統治にある。昼間人口は滞在者であるから、減少した居住者が多大の昼間人口
のために利便、健康を保障することとなり、そのために自治体の行政が費やされることにもなる。都心に人が住めなくなってき
ている状況は、現代国家の体制にも及ぶ問題であろう。抑制心地区に定住地域を呼び戻す必要があるので、住民も行政も都心地区
住宅の供給策を求めてきている。
次には都市基雄前銑備卒業と住宅供給事業の合併計画がある。公団の中野哲学堂公園ハイツを一例としたい。これは神田川交流
ある。例えば夜間には人影のない事務所床があると、上層居住者にとって、これは不安感もあろう。
あろう。事務所ビルの上層に住宅を付置する場合、建築の設計上、まず出入口の分離、設備系の分離などで不都合が多いからで
の特色は、事務所棟の住宅付置義務(住宅経営を必要とする)が解決され、一方では住宅棟の計画を容易にする点があるからで
れた割増し増容積率の住宅床を住宅棟に、事務所床を事務所棟に交換配分する方法がある(芝浦四丁目、﹁住宅W年1﹂)。この計闘
実例を住宅・都市整備公団に求めると、市街地住宅総合設計制度を利用して、事務所ビルと住宅棟を開発し、双方が割当てら
都心区にハウジングを呼び戻すためには、超高地価を克服する計画手法と、その手法を可能にする制度が求められる。
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安間的ゆとりの国際出較
千代田区の人口の推移
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(5 か{r] 'I'~J を 100 と L たときの指数)
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の妙正寺川遊水池事業と住宅建設を同時に行っているもので、最下階ピロティ部分が溢水時の遊水池、その周辺は遊水池公園で
池用の空地、公固など経営採算にはまったく合わない公共用地が、住宅建設によって得られた、ともみることができる例であろう。
あり、上部に公団住宅が建てられている。用地淑得の苦肉の策といえるが、遊水池は環七道路の地下にも考えられており、遊水
都心型住宅の多くは工場跡地の利用によっている。月島地区リパl シティ計画は、都営、公社、公団、民営の問者共同開発で
宅に仕立てた。その結果、変化のある一千断裂が設計されている。公団住宅では各一戸に住宅情報盤が設置され、防災情報が各一戸伝
ある。人工地盤の下部が駐車・場や施設用に利用され、上部は住居に供される。住宅は 1LDKが多いが、可能な限りの空間を住
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ii戸 を 大 に し て 提 ) コ 附 し た い 。 ( ま え だ ・ な お み / 財 問 研 究 叩 旭 川 円 委 川 氏 ・ 求 洋 大 山 r紋 間 以 )
マスタープランの確立i
者の住み替え方策は見出されていない。高齢になった世併が永住できる福祉住宅都心の計耐も必要である。
ところで、東京の都区内には多数の公共的住宅のストックがある。老桁化していくストックの建替えは必要であるが、現居住
心﹂を毘ざしている。
づくり方針﹂では﹁地域特性を生かした文化都心﹂、﹁凶際的に開かれた情報都心﹂を背款に﹁多様な人々が住み活動する生活都
ている。
都心地区の住宅建設は、業務地区に集結する都市機能を多様に再配置した施設とセットで提案することであろう。千代田区﹁街
が示すように、都心地区の住宅建設は、品川同地一民に底使者以外の米客施設一諸国胞を行い、地区全体の活性化更新計画が必要となっ
ォーターフロント計尚)では、対象地区の一一一分の一はテクノプラザと称する文化商業等施設に予定されている。この事例の計一闘
下層泌に施設を用意した高層住宅の計幽は、下岡崎施設部分の利用に特別の計画、を必婆とする傾向にあるといえる。月島開発(ウ
住宅建設が都心地区で可能であるとしても、小規模商底、駐車場、医擦診機所などは高地価地区では成立しない。したがって
駐車が絶えないのである。一口町家賃であれば多収入を得る方法として働き手は多くなる。自家用車の必要も多くなるのである。
ケートでは、ショッピング施設の要望が一番多かった。次いで駐事場の問題がある。自家用車の保有率は六O%以上あり、不法
を対象とする施設に変ってしまったからである。工場等跡地利用の団地であっても問題は同様である。公団八潮団地居住者アン
にも問題がある。例えば、日常の生活用品の購入応舗が消失していることがあげられる。生活を支、える多種の施設は、昼間人口
住棟は孤立して、連続した住区街を形成し難いという災状がある。都心区居住者の悩みは、日常生活の利便性が意外と低いこと
都心区立地の住宅は高度土地利用目的のために施設併周波の住棟計画となる。同時に高岡崎棟でなければならなくなる。さらに
ンの場合は事務所等の利用もあり、供給数が住宅居住数と一致するとは限らないのである。
宅の多くは区出張所等施設のよ層部を住棟にしたものである。公的な住宅建設は確実に世帯居住に利用されるが、民間マンショ
都心区に住宅を建設している千代田区では、自前財源による区立住宅を二一一一四一戸、区営住宅を一二二戸供給してきた。区立伎
供給している。その内、二五%に当る五百一戸以上が賃貸住宅であり、残りは民間賃貸と分談である。
公団住宅についていえば、昭和五八年以後五年間の都心六区(千代田、中央、港、文京、新宿、台東)に二千戸以上の住宅を
の眺望が売り物であろう。
達可能となった。居住空間は四七から九八百で広いとは誌えないが、給湯暖房装置がある。設備上の利便性と高岡崎棟一一一七階から
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松 村 今 日 の テ i マは﹁都市部でのハウジングへとくにその供給面からみた
可能性についてです。
広原先生は﹁資産一込用メカニズムからみた住宅供給に関する調査研究﹂と
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いうテーマでご研究をされています。この担いをお開きしたいと思います。
京都の町並み老維持する
て答えも可能であるような方法をまちづくりの運動として広めていけないか。
ニティの建築のル l ル を 顕 守 し な が ら 、 し か し 、 な お か つ 現 代 的 に 二 乏 の 建
この場合、一定程度蓄積されてきた京都のデザインのプリンシブルやコミュ
にして、なんとか保全していけないのか、ということを考えておりました。
ナントビルやマンションを建てたりしないで、もっと自分たちの資産を大切
最初は、都心部のかなりリッチな町家の人達が、土地を売ってその後にテ
か と い う こ と で 研 究 会 を つ く っ て お り ま す 。 ( 図 1)
なんらかの形で援助しながら、今の傾向をなんとかチェックできないだろう
や家をもっている人たち自身の、自覚や活力に依拠する形で、それに行政が
そこで、市役所の者予の人たちと私たちが一緒になりまして、そこに土地
火口、といったような問題が集中的に出てきたわけです。
壊されていくということ、地域コミュニティの空洞化、衰退、まち並みの変
ってまいりました。京都に蓄積されてきた都市的な文化というようなものが
らのなぐり込みと、内部からの切り崩しとで失われていくという事態が起こ
そういうまちが、この叩年ぐらい、ご他聞に漏れず、マンションの外部か
鉢等々もちょっと外へ出している、というような感じのまちなんです。
生活のにおいがまだ随分たくさん残っております。家もきれいですし、植木
などに歩きますと、大変掃除が行き届いており、打ち水もされておりまして、
うよりはむしろ、都心部の町家あたりなんです。そういう所は、日曜日の朝
かと芯いますが、私がいちばん好きな京都のまちは、いわゆる名所旧跡とい
広原皆様も時折京都におみえになりましたら最近の変化にお気づきになる
ハヴジχグマナ!と建て替え手法
(:IIJ'{./鈴村芳治)
パソクの ~!I 点は、変わりつつある京都の家並み
これが最初の研究の動機です。
中でなんとか小学校を残したいという強い顕望がある。小学校に人るような
子 ど も の い る 世 帯 を 受 け 入 れ た い と い う 希 望 が あ る ん で す ね 。 ( 図 2)
ところが、それはかなり資産をもっている人にはそれなりにアピールをし
ら、山棋をしてまではできない。やむなくワンルl ム マ ン シ ョ ン だ 。 こ う い う
家賃が高くなれば、入居者は入らない。といって、慈善事業ではないですか
し か し 、 い ま ま で は 2 D Kや3 D Kを つ く っ た ら 、 当 然 家 賃 は 高 く な る 。
たのですが、大変小さな敷地で、しかも京都の特色である伝統産業と結びつ
ケ│スに対して例えば低利融資や家賃補助で対応できないかということで、
維持しなければならない都心部の人口
いた職人的な仕事を細々とやっている人達が自分たちの生活を成り立たせ、
実 際 建 て た 人 達 約 六O 名 に イ ン タ ビ ュ i をしたわけです。
そういう意味では、一定程度ゆとりがあるので、私たちの提案に十分のり
なくて、いろんな多角的運用の⋮環としてやっていることもわかってきた。
たまたまそこでマンションを建てているような人でも、そこだけの財産では
な耐で多角経営をやっているということがわかってきたわけです。つまり、
その中で、京都の人達の資産運用はかなり慎重で、小さいけれどもいろん
かつ商売とか職人的な仕事というものをやっていくためには、どうしても家
のものを連てざるをえない。
を怨て答えざるをえないし、その建設費を捻出するために、出火口積率いっぱい
凶
それで、単にまち並み云々ということだけではだめなので、4メートルか
oodl 一八O
ら6 メートルの大変狭い道に商していて、そして一区画一
程度のところで、なおかつハウジングマナーを守りながら、収入もあり、商
そ こ で 確 認 申 請 に 出 て い る 3階 建 て 以 上 の 建 物 を 調 べ て み ま す と 、 非 常 に
ていくという庖と、もうそんなことはかまっていられず没落しつつある層が
まく多角経常をやりながら、眼簾を守り、尊敬される市民としてずっとやっ
業のなかで不況業種といわれるものが大変多いことも事実です。ですからう
うる条件があるのではないかと考えました。しかし一方では、京都の伝統農
面 白 い こ と が わ か っ て き た の で す が 、 約 八 l九 割 は 従 米 の 土 地 持 ち 、 家 持 ち
ありまして、後者のほうが非常に危ない。もうもちきれないんじゃないか、
売も続けられるような方法はないかという難題を課したわけです。
が自分の家を建て終えている。自分の家と自分の応、あるいは仕事場を建て
そういうことで、こうした層に対して京都市では利子補給的な制度も発足
ということもわかってきたわけです。
この場合そこに荷売をして住み続けるわけでありますから、人口減少には
させたんですけれども、いまの程度では、残念ながらどうもだめだと忠いま
抗日え、そのうえにワンルi ム マ ン シ ョ ン を の せ る 、 と い う よ う な 建 て 怒 え の
ならない、だからいま個々の人たちが倒別的にやっているようなものに対し
す。私共の研究の後に東京の地価狂乱の余波が京都にも及んできまして、ど
ケi スが大変多いわけです。
てもう少し公的な助成を行なえば、上にのせているワンルームを、せめて 2
うも最近はまともな議論ができにくくなってきている訳なんです。
とくに都心部の経営的な採算べ j スの高いところでは、私共の温和な提案
D Kか3 D Kぐ ら い に し て も ら え る の で は な い か 。 そ う す る と 、 単 身 者 で は
なくて家族持ちが住める。そして、子どもが生まれますと、ザ有者夫婦が非討
が私どもの願いであり、また、地一光の人たちの頼いでもあるんです。京都では
ですから、できれば子どもを育てるような佐告を住まわせたい、というの
ろでもあります。ですから、そういうところには、私共の考え方をもってい
従事していた労働者、職人情のかなりの部分がずっと住んでいるというとこ
だあまり入ってきておりません。また、そういうところは従米、伝統産業に
では地上げ的なことをやってもあまりメリットがないので、そういうのはま
というのは、どうもだめだと忠います。ただし、京都の場合、都心の周辺部
小学校がコミュニティの中心でありまして、たと、えば飲みにいっても﹁あな
に熱心で立派な住民に変質するわけであります。
たはどこの小学校の出身?﹂というような誠子です。ですから、人口減少の
、 そして、 そ れ が ま ち づ く り 運 動 的 な コ ン セ ン サ ス に 支 え ら れ る な
き寸宇品、1) ず 4
らば、部分的には可能かもしれないというふうに思っております。
資産階層によって違う資産運用の方法
ですからその人たちの感情として、昔の職人であった惜家人を追い出そうと
か地上げをしようとか絶対考えない。
と こ ろ が 、 三O代 、 問 。 代 の 若 い 人 達 は 、 親 父 の 代 と は 関 係 が あ り ま せ ん
から、なんとかして自分の資産を不動産経営的に有効利用したいと考えてお
所などが入れ替わり立ち替わりやってきておりまして、六つ七つの企画書を
り ま す 。 既 に そ う い う 人 達 の 所 に は 、 銀 行 、 ブ レ フ ァ ブ メi カl 、 設 計 事 務
もっている人がずいぶんたくさんいました。
先生の初年度の研究では、実際にそこに住んで、自営業を営んでいる
人達の資産運用の動機をうまく利用しながら、新しいまち、つくりへの可能性
て生活にも考え方にもゆとりがある。別に不動産経営をやらないといけない
をもっているという層もあるんですね。これは本業が非常にしっかりしてい
それから、もう一つの、そんなことはまったく考えていないで、ただ資産
たりを具体的に紹介していただければと思います。
ですから、京都の大きな勤きとしては、小さな方は建て替えだけで精いっ
資産階層による資産運用のメカニズムの違いの明確化がありますが、そのあ
程度の複資産層と、それしかないという単資産層の、三段階に分かれると思
ぱい。大きいのはゆっくりしている。中くらいのところで激烈に動く。だい
というようなことを思う必要がない。
います。実は、一番上の方は今回はあまり調査をやっていないんです。それ
たいこんなことになっていくと思います。
公的助成で誘導する建て替えの可能性
かし、こういう所はあまり動かないんです。というのは、本業以外に不動産
づいて、具体的に、何らかのハウジングマナーを守りながらうまく資産運用
し て い く 方 法 の 検 討 を 、 経 営 上 の い ろ い ろ な 指 標 を 入 れ て ケl ス ス タ デ ィ さ
松村二年度目は、御説明項いたような資産階層の違いについての知見に基
結局、そこしかもっていない単資産層と複資産層というあたりを中心にや
れているわけですね。そこで狙っている層の、先ほどおっしゃった複資産層
か、あるいは単資産層かというお話と、もう一つ、先生がお考えのハウジン
広原不動産経営をパリパリやりたいという人には、なにをいってもだめな
グ マ ナi の 具 体 的 な 例 を ご 紹 介 い た だ け れ は と 思 い ま す 。
もちろん積極的に不動産経営をやりたいという層であります。それと逆のほ
ろ援助して建て替えてくれて、そして一定程度有効利用できるならのっても
ので、これはどうしょうもないのですが、私たちがねらっている層は、一つ
このように分かれる第一の大きなファクタi は年齢です。五O代以上の入は、
いいよという層と、二つにはどうしても建て替えないと商売も住宅も成り立
うはあまりそんなことは考えない、ただもっているだけという層があるんで
あまり不動産経営的ではありません。それはその人たちが抱えている資家と
っていかないという層、この二つです。これに対してなんとか公的助成の働きか
は複数資産でも、自分達がやるのは面倒臭い。しかし公的な人たちがいろい
か土地といいますのは、品目の職縁関係でつながっているのが殆どなんです。
す。そして中聞がいくつかある。
ただし、この複資産層にもいくつかのタイプがあります。一番の右翼は、
を考えていることが分りました。
ったのですけれども、実はこの複資産層あたりが、ある意味で番資産運用
経営をやるというのは邪道だと見られていますから、表面には出てこない。
いますし、ちょっとしたお寺でも、だいたい数十軒の貸家をもっている。し
本顕寺クラスになると数百軒を越える貸家をもっているのも珍しくないと思
はどんな層かといいますと、京都の場合、お寺が大変な資産をもっている。
広原大きく分けますと、非常に多くの資産をもっている多資産層と、複数
り細かく調査されているわけですが、その中の興味深い成果の一つとして、
を広げていく方法は、ということで、資産運用のメカニズムそのものをかな
松
村
1 住宅供給システムにおける本研究の対象
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住宅供給の計1
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多資産自営腐
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多資産不在感
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⑥自営業のみ
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②居住のみ
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〔当該共同住居
土地のみ)
多 資E
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(複数箇所の
土地所有)
少
①居住と自営業
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人口 2
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当該共同住宅自
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(土地の所有箇所数〉
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2 統計額(元学区)別人口の増加・減小
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図 -3 資産階層区分
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1地
ニュータウン明
注(※) 一 見 矛 盾 す る よ う で あ る が , 事 例 で は 次 の よ
「自己は別途戦前借家に活住し,所有する土地
うなケースである。
で賃銭住宅を経営」
けをやって、家族持ちの人達が住める
ような住宅を供給したい。しかし、そ
れは経営的に成り立つのだろうか、と
いうことの計算を行なった訳です。当
初 図i4の よ う な ま ち 並 み 調 和 型 の ハ
ウジングマナーをということでしたが、
これぐらいの高い水準になると実は計
算しても経営採算が合わないんです。
ですから、それをもう少し値切りまし
て、凶のハウジングマナーを三分の一
ぐらいのレベルに落とすのと、三分の
レベルで計算をしてみたわけです。そ
二ぐらいでとどめているのと、二つの
れ で も 、 計 算 し ま す と ワ ン ルi ムと 2
D Kの ミ ッ ク ス タ イ プ を 設 計 す る の が
やっとです。
もちろん、 地 側 に つ き ま し で も 、 国
走資産税を払ってきたようなレベルの
地価に低く抑えておりますし、 建 設 費
だって、 そんなに高くはとっていない。
低めるように、 低 め る よ う に 努 力 し て
計算したけれども、 やっと 2 D Kとワ
ンル i ム の ミ ッ ク ス ぐ ら い し か で き な
かったということですね。
しかし、 僕 た ち は 最 初 か ら 割 り 切 っ
ていますのは、家主さんがそこに住ん
でくれればいい。 また、 少 数 で も よ い
から子どもを育てる家族が住めればよ
図 -4 八ウジング・マナーの提案(広原)
ハウジノグ・マナーの前盟条件
2 歴史性を符つ既存市街地との調和。
3 居怯者の居住,宮業ニースの充足。
ウラ隣地との間のフライハ/ーを守る。
ウラの防災空間
プライパシー・防災
に7 るニとによ勺
町並を呈みとおすョ
@
間門塀垣などの公共
景観・コミュニティ
半公共空間に対する細かな
亙麿をする
A
2方 向 .
&
!
i
童話を佐保する
3
.非常時の
とうしでもやむをえない場合は!日開しをする江との工夫そする@
・路地モナーフンスヘース
zい て 与 が 日 し 現 代 こ 活 か す
効果がある。
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V
E
2
"
=
z
z
AW
一
IJI一
巴争一
町並景観
0
.延焼防止のための隣後間隔を確保する
を守り?延焼閉止はも
制面開口を避けることによ勺て,フライハン
o
とによって,延焼閉止にも効5
裂かある
. 幻 面 す る 珪 物 と の 間 Jつづライハ〆ーそこ子る。
﹂J
道路幅と浬物品さの比を
8させる。
保光@温を筏保ずるよう?外部空間を連1
I
日興
ζ
外部空間を連担させる
一一
0
長光そ得るため埋間前面にト分江主出]をとる
•••••••••
街路に侵する斜光空
街路
@
ルの
てヒューマンスケ
ウラの環境担保空間
プライパシ一
採光
世宅更新の懐み重ねか!居住環慢向上位桔ひついていること。
4
高宮製世の京郡的伝統の英語承。
1
ぃ。その人たちが全部出ていって、あとにワンル l ムマンションだけ残るよ
うなまちでなければいい。それから、周辺のまちとマンショントラブル、日
照権妨害でお互いにトラブルがなければいい。そんなところで妥協して考え
ています。
三階建てにしてはじめて可能な新しい住宅供給
先生の御研究の意図として、市街地形成にインパクトのある建物とい
うことで、三階建て以上を選ばれているのですが、京都で三階未満のものが
中出
どのくらいのシェアなのか。
と市しますのは、三時以上のものが主な動向なんでしょうが、京都の場合、
比較的そこに残るという形で、自力更新していく人達の建て替えのスタイル
というのはどういうものか、そのかなりの部分が三階建て以上ということで
拾われているのかどうか、をお開きしたいのです。
広原宇一階までの自力更新は今回拾わなかったんです。なぜかというと、自
分の住宅を建て替えるだけの人は、新しい住宅供給に結びつかないわけです。
建築確認申請を見ますと、宇一階建てで賃貸住宅を供給している建物は、殆ど
で三鰐建てにしましたので、シェアがどのくらいあるかということについて
ない。三指建て以上になってはじめて、賃貸が入り始めます。そういうこと
は、調べていないです。
中出そうすると、住宅供給という而ではいいんでしょうが、市街地形成の
商でいくと、今まで二階建てだったのが、どんどん同じ敷地のなかで密度が
い口問くなっていくということで、市街地のなかでの形態的な密度上昇の議論は
どうなのか。京都の風情あるまち並みがどうなるのかな、と気になっている
んです。
広原京都の将来の都市住宅のモデルとして、二措建てか三階建てかという
議論を随分ゃったことがあるんです。結論は、二階建てではだめだというこ
とでした。二階建てでは新しい近代的な住宅ニ lズや仕事からくる需要に対
応できないというのが結論なんです。
n
u
i
図 -5 資産運用メカニズムのフ口一(広原)
│
l
l …テ-~
I
現闘の制化
邑
a
それはいまの敷地を前提にして、あるいは若干共同化ということも含めて
なおかつ床面積を増やそうとしますと、二階建てでは限界があるからです。
ただし、一二階建てになっても、まち並みとしては整ったものでありたいとい
うことで、例えば三階部分を後ろにセットパックさせながらやっていくよう
なことも考えています。
若い世代に継承させたい京都のコミュニティ観
広原先生の研究のある意味での到達点は、地域コミュニティをいかに
に、代替わりがつの危機なんです。しかし、親父達がやってきたことを現
バトンタヅチができないだろうか、と考えているんです。もちろんその場合
代があまり儲け仕事の方にいかないで、受け継いでもらうような、そういう
パスをつくり、そして古い世代が慣習的にずっと守ってきたものを、次の世
か、職縁とか地縁とか、まち並みだとかという現代的課題につなげて、バイ
んです。前近代的資産観というのがまだ残っている。それをコミュニティと
広原京都の場合は、資本主義的感覚としてはある意味で遅れていると忠、つ
法になるんじゃないかという気がするのですが。
マナーがトピックのときもうまくあてはめられれば、これはかなり有効な手
市街地像をもてなくなってしまう。その辺で、先生のおっしゃるハウジング
るんだけれども、分譲して外部の不動産会社が入ったときには、同じような
も、将米の住宅地像というものに対して二足の共有した環境をもっていられ
れば、個人が個人経営的に建物の建て替えを資産運用という形でするにして
うな、非予定調和的な動きをなるべく少なくしてやることがうまく考えられ
い る か ら 地 元 の 人 な ん だ と い う こ と だ と す る と 、 ト ピ ッ ク ( 図 i5) に よ る よ
その時に、自分のまちを維持管理する、経営するんだという視点をもって
が多いとかいうと、もう十年もすればその人たちが何か考えなきゃならない。
てくるんじゃないかと思います。とくに五O歳代が一二分の一だとか、四O歳 代
方法ということですと、先ほどもいわれましたが、世帯主年齢がすごくきい
維持するかということですね。地元の人がなんとか手放さないですむような
中
出
l
1
i 鵠等
居 住 十 自 己
居 住 の み
巨
ヨ
の 人 た ち が も し 学 註 の コ ミ ュ ニ テ ィ の リ ー ダi に な り 、 南 西 街 の リiダーに
代的な意味で継承しなきゃいけないというグループも二割位はあります。そ
そこで、この大同区の大森南という所は、駅から歩いて一五分 1 二O 分かかる
住 地 を も っ て い る 人 が 非 常 に 多 か っ た の に び っ く り し ま し た ( 図 │ 7の大森南)。
ということで、実際底部にはかなり準工あるいは工業地域にマンションが供
るために地元の人が多いんだろうという一つの仮説をたてました。それでは
給されているわけでして、そういったマンションと対比して、特殊な部分と
所であることから、本来のマンション居住者からすると、ちょっとはずれてい
と違った可能性があるだろうと期待しています。
な り 、 あ る い は 青 年 会 議 所 の り │ ダi に な っ て 、 儲 け 一 本 で い く ギ ン ギ ラ ギ
松村このあたりで中出先生の﹁東京区部における準工・工業地域に立地す
普遍的な部分とをきちんとピックアップする必要があるだろうということで、
ンの若い人たちをうまくまとめあげていくような方向がでてくれば、ちょっ
る民間分譲マンションの機能に関する研究﹂についてお開きしましょう。
属 性 の 異 な る 五 地 区 ( 図 7) を選ぴまして、住民票を調べたわけです。
調べましたところ、やはり何割かは地元の人が入ってきているんです。こ
じゃないかというようなことを考えまして、次にどうしてここに住んだのか、
ういう人達は、崩壊しつつある住工混在地域を支える形で住み続ける層なん
ずっと住みたいのか、それとも安いから、しょうがなく取得したのかを意識
住・工混在地域に
職住一体の都市像者さぐる
昭和五O年 前 後 か ら 、 五COOMと か 一 回 く ら い の 中 規 模 の 工 場 が 出
調査した訳です。ここでは、準工・工業地域と違う形のマンションも対比の
中出
て い っ た と こ ろ に マ ン シ ョ ン が 進 出 す る と い う ケi ス が 社 会 問 題 に も な る く
意味で取上げました。(図
8)
らいの顕著な状況になってきた訳です。そうすると、マンションの住民は、
これによりますと、どうも準工・工業地域のマンションに入ってくる人間
というのはこつに分かれそうなんです。一つは、従来一一一日われているように、
都心に勤めるために非常に立地がいい、かっそれほど高くないということで、
実際にこの研究でやった作業は、まず、ばらばらに存在していた東京都区
にあった民間の木賃アパートに住んでいたような層です。この現実、特に二
て、職住近接を好み、定住意識もかなりの程度もっていて、いままでは近く
工場を追い出すタイプに属するかもしれない層です。もう一つのタイプとし
部のマンションのデータベースをつくり、分析してみようという作業が一っ
番目のタイプの存在からすると、今後住工混在地域みたいなところを維持す
第一の分析を見ますと、準工・工業地域の町丁目の中で供給されているも
の水準の住宅が供給されるんだという積極的な意味にとらえて、いままで木
考えられないわけですね。マンションが入ってくるということを、ある程度
るというときに、マンションに入ってきてもらっちゃ困るという形の施策も
のが、公営住宅や公団住宅でも八割程度になっていた訳です。産業育成を掲
賃アパートみたいなところに住んでいた人のジャンプアップの受け皿として
000票余のアンケート調査とその分析です。
げている行政側が、その首を締めるような形で住宅供給を行なっているとい
報告書のつの到達点であるかと自分では思っている訳です。
持からみても意味があるんじゃないかというようなことを考えたのが、
考える仕組みをつくるほうが、住宅の供給という面からしても、市街地の維
そ れ か ら 、 大 田 区 の あ る ケi ス ス タ デ ィ を し た と こ ろ で 、 マ ン シ ョ ン 居 住
者の前住地を調べましたところ、予想と違って、周辺町丁目と大田区内に前
の
う、そういった矛盾した状況をクリアにしたいというのが一つあった。
いる所の居住者に対する一
と、もう一つは、準工・工業地域に限らず、マンションが大量に供給されて
ているんじゃないかということを最初考えていた訳です。
これはかなり本質的な地域地区制の意義と違う形で、いまの市街地ができ
年代の半ばまで続いて、混在地域が⋮変した時期がある訳です。
営 と や っ て き た 工 場 が 出 て い か な き ゃ な ら な く な る と い う 悪 街 環 が 昭 和 五0
周辺の工場がうるさいだとか臭いだとかの苦情を出す。すると、それまで営
中出文平さん
ー
、
工場の内容しだい、 ほとんど交通騒音開題の住工混在
今 お 話 の あ っ た 一つの層の比率はおおよそどれくらいでしょうか。
といわれたときの多くは、いまや工場騒音ではなく、交通騒音なんですね。
それから、あらゆる道路にトラックが入り込むわけですね。そのへんは住環
境としてかなり問題点は抱えているということにはなる。
住環境が長年居住するに耐えるものになるのか、あるいは子どもを育てるに
松村そこで一つ問題になるのは、居住者からみると、準工・工業地域でも、
るということを狙ってくる層がかなり多くて、定住層は二、一二割くらいです。
くらいが定住岡崎です。逆に、江東一肢の東陽町ですと、都心まで一 O分 で い け
うようなお話が報告書の最後に書かれていたと思うんですけれども、隆司体的
松村おそらくそういうことでいろいろ配晋計画で対応する必要があるとい
上に比較的早くサービスできたという点はあるんですね。
は比較的買いやすかったわけですね。ですから、あらゆる公共施設は水準以
うのは、自治体のほうも何かを整備しなきゃならない時に工場跡地というの
ただ、逆に、公共施設の整備水準というのはものすごく高いんです。とい
耐えるのか、どうか。そのあたりはどんな感触をもっていますか。
にはどんなイメージでしょうか。
それはかなり地区によって呉なりまして、大田区の大森南では、六割
中出この意識調査でも、やはり満足という比率はそれほど高くないわけで
産別の動線をうまく分離するようなシステムを、市街地全体のなかで形成する
50km
1k
m 白区内
内 圏内 その他 合 計
隣市区接
内 特区別
E
室内
東陽町
29
21
24
34
29
II
148
大森南
44
66
1
7
7
24
4
162
箇六郷
54
124
85
43
94
1
1
411
西尾久
24
1
0
26
29
25
5
119
志 村
23
28
26
~
3
145
と
関 -9 住み替え機能のまとめ
×
狭
O
O
O
広
xx
O
O
狭
西六郷
志村
西尾久
O
その他
×
O木霊童
O 木霊童
01
主M
O公 団
O
大森南
O
広
東鴎町
居 住
住水準 持家取得
向上 欲 求
伎範前替活後
囲
動
マンショ、
マンションが実際の工場に敷地を接して建てられるような場合が、
のも一つの有効な方法でしょう。
中出大森南で公聞の例があるんですが、例えば動線を、生活用の動線と生
図ーア
居住者の前住地
一つは、工場にサービスする交通のほうがかなり大きな問題でして、騒い首
あ
るんですね。
すね。本当の住宅地と比べれば、住環境という面では優れているとはいえな
8 対象マンション位置図
図
いんですけれども、それは工場があるから問題なのではないと僕は思ってい
中松
出村
5年現在)
図 -6 工業系用途地主義指定状況(昭和 5
トル離して植栽をするだけでかなりの背が減衰しますし、そこまで努力して
場の吾がくるからということで苦情が出てきてしまう。これはほんの数メー
てきたにもかかわらず、ベランダ側を工場のほうに向けておいて、それで工
いま多いわけですが、そういった場合に、マンションの側は、あとから入っ
と忠、つんです。
準工・工業地域に建っているマンションが何か役割を果たせるんじゃないか
くなっていて、ところが意向を聞くと、本当は近くに住みたい。その辺りで
ましたら、大田区の場合だと、皆、横浜とか川崎の奥にしか土地を求められな
中出
大規模な工場の従業者の名簿をみせていただいて、その居住地を調べ
いれば、工場の側に、もう少し塀を高くしてくれというようなことをいうの
車場の位置などを工夫すれば、もう少しなんとかなるような建物がけつこう
住工混在の極致なんですよね。そう一いう意味でいうと、広原先生が一言われた
なんですよ。要するにあそこにアパレル産業が山のように入っていまして、
実際、今最も住工混在が進んでいるところは、代々木や渋谷のマンション
あるんですよね。
ように、新しい形の混在がああいう所にできてきているわけです。
も、お互いが譲歩するという形でやれるんじゃないかと忠、つんですよね。駐
広原前々から私も地域地区性による住宅の立地規制についていくつか疑問
新レい職人と商人のすまいとレて都心定住老考える
都市におけるハウジングというのは立地条件がずいぶん昔とは変わっ
をもっていたんですが、たとえば住工混在というときにも、工の中身があま
り吟味されなくて、たとえばケミカル系統とか、重量運搬物の搬出入を伴う
てきて、純粋な住宅地のようなものを形成していくような方法ではなくて、
ような重工業とか、明らかに居住地と分離した方がいいという工業もあれば、
京都の西陣だとか伏見の酒づくりであるとか、別に混合していてもどうとい
これまで何らかの利用をしていた所を建て替えながら、次のハウジングの形
住 ﹂ を 一 つ の キi ワ ー ド と し て 、 コ ミ ュ ニ テ ィ バ ラ ン ス を も っ た 地 域 社 会 づ
態をさぐっていくテーマが中心になってきている。その中でお二人とも﹁定
うあたりを聞きたいと思います。
くりを目指していると忠、つんです。
い か 。 一 つ の 傾 向 は 非 常 に 床 面 積 が 大 き く て 、 ォl ト マ テ ィ ッ ク な 大 量 生 産
広原工業の概念というか中身が非常に大きくいま変わりつつあるのではな
うが多い。随分東京の工業は変わってきているという感じがしますね。
り、その地域社会は職住一体のコミュニティであった。それが労働者、サラ
i マンのそれだと思うんです。その前は農民であり、商人であり、職人であ
広原少なくとも近代都市計画が前提としている社会、労働形態は、サラリ
のかどうか。その辺りいかがお考えでしょうか。
しかし、定住というのは、特に都心部の場合に、リアリティをもっている
に向くような工場がどんどん郊外に出るというもの。もう一つの傾向は都心
リi マ ン が 生 ま れ て く る 中 で 、 住 居 と 職 場 が 分 離 し た 。
化 し て 、 工 場 と 住 宅 と の 呉 体 的 な ゾi ニ ン グ や サ 千 ト プ ラ ン ニ ン グ に も 新 し
意味合いをもっ。また当然それに対するプランニングの考え方とか子法も変
と住宅との関係は、従来の工と住というものに対する概念とはかなり違った
マンのスタイルとちがってきていて、きわめて職人的な性格をもっているよ
ている人、研究をやっている人などの労働様式は、明らかに標準的サラリー
くると思います。たとえばコンピューターをやっている入、デザインをやっ
うのは勿論残る訳ですが、その一方で、新しい意味の職人的生活が復活して
しかし、今後の労働様式を考えた時に、確かにサラリーマン型の生活とい
い可能性がむしろ出てきているんじゃないかと思、つんですけどね。
や工場が残るということです。そうなるとこれから市内部に残ってくる工場
部とか周辺部に研究開発機能を含めた、多種少量生産の付加価値の高い業種
住者というのはどうも工場があることに対して先入観があるという部分のほ
中出そういう意味では工自体が問題である所は少なくて、マンションの居
そこで、中出先生が言っておられる工の中身というのは一体何なのかとい
うことがないものもある。
松
村
うに息います。
また商信街の例をとっても、郊外に家を持ってそこから通ってくるような
で研究者としてかかわっていけるかというようなあたりについて、お考えを
松村最後に、今後の研究の展開、あるいは、現実のハウジングにどんな形
そういう点から考えて、確かに郊外に住む人はたくさんいてもいいんです
建たなくなってきています。緩み分けというよりも、とにかく今後新しい人
中出確かに地価高騰で状況は激変しています。既に工場跡地にすら住宅は
披露していただければと思います。
が、新しい職人的な労働には職住一体的なまちが必要であり、そこに住宅が
今、混在地域についてということでは、高い地価を利用して工場が生き残
が入ってこれないような状況、真当な商売をしている人なら入ってこれない
うのは、職人と商人が住んでいたまちだったんだ。それが今は職人も商人も
る方法はあるだろうという研究を少しやっています。実際問題として、工場
必要なんだということを、もっと現代的な意味をこめて出すべきじゃないか
住みづらいまちになっている。それは近代都市計画がおかしいんじゃないか﹂
が閉めたときに、いままでは売っていたんですが、売る必要がなくなってき
ような(笑)住宅しか供給されないということになっているのが、ここ二年
というようなことを言われた。それでは、いま職人が住んでいる所はどこだ
て、貸すだけでもなんとかなるようになっできたり、工場をやらなくても多
と僕は思います。
といったら、住工混在地域なんだけれども、そこは住環境の惑いところとい
角経営できるみたいな形になってきて、変なものが建たなくなるという面の
ぐらいの状況なので、ちょっとお手あげの状態です。
うことでは、いつでも問題地区にあがってくる所なんだ、ということから出
メリットも出てくるんじゃないか。その辺りをちょっと整理しなきゃいけな
能性が出てきた。まちというのは、住む人と働く人だけではだめで、働くた
わってきたときに少し転換があって、再びまちは職人のものに取り戻せる可
層をやり、そして今もう一つ外側の、 Mさ ん の お っ し ゃ っ た 棲 み 分 け 理 論 の
広原私は、都心部のリッチな層から出発をし、次にそれを取り巻いている
いなと思っているところです。
めにサービスする商底というのがあって、その時に、まちは職人と荷人のも
ートが集積しているような地域の居住者のことをやっているんです。国際的
に は 、 環 境 、 失 業 、 犯 罪 だ の 大 都 市 の イ ン ナl シ テ ィ 問 題 が い ろ い ろ な 現 象
底辺部分にあたる京都駅の南あたりの、とりわけ戦前借家とか老朽木賃アパ
それに関連して、都市というのはある楳度の密度で住むから効率的なんだ
っているとはっきり一言問えると忠っています。
で 指 摘 さ れ て お り ま す が 、 日 本 の イ ン ナl シ テ ィ 問 題 は 老 人 問 題 が コ ア に な
確かにいろいろな形であこがれていられる商人と職人を復活すると
うと、﹁あなたはどこに住んでいますか﹂といって、西尾久ですというと、収
み分けの階層分化を進めることになりはしないか。つまり、極端なことを言
どうもありがとうございました。
松村長い時間にわたって非常に内容の濃いお話を聞かせていただきました。
対応していくのかというところが、現在の最大の関心事です。
ですから、この大都市内の高齢者の居住問題を民間と公共の両方からどう
入までわかる(笑)。麹町というと﹁サインでけつこうです﹂とか(笑)。
いうことは、可能性はあるけれども、その一方では、地価の状況からして楼
Mさん
というあたりを再考してもいいんじゃないか、という部分もあると思います。
のに戻ってくる可能性が少しあるのじゃないかという気がしています。
そうした意味で、工業に関して一言いますと、重厚長大型が軽薄短小型に変
発したんです。
中出僕の場合、学生の時に、大谷幸夫先生が﹁西洋でも東洋でも都市とい
やらないと、その商庖街を栄えさせることはできない。
商売人ではもうあかんのですね。やっぱり、そこに住んで、一生懸命商売を
*
帯住
.
F問 問 畑 山 間 四 直 彦
商品としての都市型住宅研究
ニ世帯住宅研究所の活動
旭化成ヘーベルハウス
村田省三
(旭化成工業i
t宅日・業苦;
r
'i1~'~~iíモ ITIii 課長)
聞き手:松村秀一
Of~}~( 大学建築学科講(lIIÎ)
熊野勲
(
J
也
化)
J
記工業二 j
l
l
:
'
f
:
f住宅問究所 !
,
¥
I
j
J
好長)
*この座談会は 2F
.
l1
3日財団会議室で関いた
ミニシンポジウムをまとめたものです。
っしゃる方にお話を伺おうということで、旭化成工業のへ l ベルハウスの側
松村都市部でのハウジングを、いろいろな提案を盛り込んで実践していら
発 と 営 業 を 担 当 さ れ て い る お 二 人 に き て い た だ き ま し た 。 へ l ベルハウスの
場合、特に大都市留を中心に都市型住宅の供給をやっておられる訳ですが、
その一つの形として、二世帯同居型の住宅を早くから商品化しています。今
ではいろいろな住宅メーカーがやっているのですが、業界全体の動きを引っ
張ってこられたという立場でお話をお伺いできればと思います。
三世帯住宅研議﹄の筏割りと商昂盆画
熊野私共が住宅に進出したのは昭和四七年です。当初白市設計で売ってい
く中で、玄関が二つあって、中で生活が完全に分かれているタイプが散見さ
れました。今までみたいな同居の形ではなく、親子同居のそういう住まい方
があるということに気がついたのが、二世帯住宅に取り組むきっかけでした。
そこで、﹁外階段タイプ﹂という、一階と二階に完全に分かれて住まうタイプ
の 住 宅 を つ く っ た の が 、 昭 和 五O年
。
松村その後、いろいろな二世品同居している一般の居住者や、実際にへ i
ベルハウスを買われた方への調査等を進められて、商品化につなげていった
というお話を伺っているのですけれども。
熊野実は外階段タイプが、なかなか売れなかったという経緯があったので
す。そういう中で、契約プランを調べてみますと、玄関を二つにしても外階
段 で な い タ イ プ 、 例 え ば 内 階 段 と 言 っ て 、 玄 関 は 1階に両方あるんですが、
実際は一、二階に分かれて住んでいるという住まい方があった。そこで、五
四年になりまして、外階段タイプ、内階段タイプ、連棟タイプ、共用タイプ、
の囲タイプを出した訳です。
それから徐々に、二世帯住宅が売れ出してきたのですが、ちょうど五四年
に、実際に住んでいる方がどう忠っているのだろうということで、百世帯ほ
どの入居宅にまいりまして、二時間ぐらいかけて、しかも親世告と子世帯と
別々にインタビューし、生活上で世帯聞の交流の頻度とか、助け合いの仕
ρhu
堂帯と子
ーンをもちながら、親t
独立してもっているが、ほカ、の
の憩いの場や、サブキッチンや
のなかに、それぞれの憩いのス
世帯の食1IIゃだんらんなどのゾ
ーンを5.)
J
I
にして、 3つのゾーン
交
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おC
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旬開門
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かもす
。
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神的にも生活上も世帯ごとに邑
世かの
こな得
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るら親
い等
をはっきり切リ離している。精
補助生活設備をもうけている。
もさ主活を共にしていることにな
バいら﹄
帯側にキッチンやサニタリーの
一あ考
ベースをもうけるプラン。子世
ラス。それぞれの生活時間のヌ
しい慮
トイレなどの f
甫勃生,雷設{藷をブ
たがって、怒るとき以外はいつ
カあ差
を気代
レ和世
部介はすべて共用のプラン。し
流、あるときは世帯 ~IJ のだんら
らぎの鳴を震授。
立したス?イんで、甘えのない
合理的なふれあいが保てる。
んを楽しめる。
翻プラスα確保型
問機居慾議型
玄関はふたつ。それぞれの世帯
玄関ふたつ。生活もすべて切り
が完全に独立しなが b、プラス
菩主主が強いブ
離され、お隣さん J
外にはひとつの家族としてのま│お互いにない点を矯い合うプラ
レームをつくり、そ
ぽの多臣約 J
ラン。問一敷地内に別々に主宰 b
とまりをみせ、中は互いに自立。│ン o たとえば、車昆世帯は和室中
こで交流をおこなうスタイル。
して互いに訪ね合う欧米の'Iii淡
プライパシーも確保でき、必要│心、子世帯は,羊室中心にし、伝
たとえば、オーヂイオルーム、
を、二世帯住宅に取り入れてい
盤t
師、ノーン区分型
圏独立相箱型
玄関はひとつで、生活はすべて│玄関中たつ
別
。
3
生,舌中たつ。互い
t
堂帯をはっきり介けている。│に独立した生活を営みながら、
があれば鏑単にいつでも行き来
手続世帯で、パーティー
統行事 l
トレーニングルーム、ホビール
て'きる a
は子世帯で。格互の補い合いは、
ームなど。 B常の生活空間から
交?毘のきっカ、けにもなる。
独立しているので、
ねなく楽しめる。
2
まいに気が
る
。
ドアをたたくだけの近さが、
無言の安心感と信頼{惑を生む。
かの住まい方を類型化しまして、世般のかかわり方によって住宅をどう考え
玄関とサニタリーなどの共用ゾ
容も変わる。家族全体の…体感
方とか、実際問題に感じている点とかをずっと開いていったんですね。
世代カ、異なれば、だんらんの内
などを共用するが、老親のため
たら良いかというチャートを、昭和五六年に出しました。
お風呂、キンチン、デイニン?
プ。寝室は親世帯・子世帯とも
それまで私共の感覚としては、二世帯住宅というのは、キッチンが二つあ
従来の綾子同居にみられるタイ
ここで分類の軸の一つにしたのは、住宅のなかでの出会いというものです。
盟生活ゾーン区分型
るものという考え方があった訳ですが、実はそう単純じゃないということが
闘世格別だんらん健保裂
松村これをやられたころからでしょうか、﹁二世帯住宅研究所﹂をつくられ
臨休慰スペース分緩型
闇完全問居型
わかりました。いろいろな場面での二世措のかかわり方がありますので、そ
仁二コ親世帯寄ゾーン
仁二コ子世帯ゾーン
仁ごコ共用ゾーン
た訳ですね。
1 交流と住まいのシステムチャート
ヘベルハウスのプラン 1
ehl..のシステムは 交流のかたちと l
iまいのカたちの
する究討しのかたちを
尚拙をもっています。まず 究流をあ bわす総帥に、晶守f
市 Lて〈だき丸、その位置の縦般にくるものが
の 辺 を 、 調 査 結 果 か ら 整 理 し 、 そ し て 、 図l iの よ う に 二 世 帯 住 宅 の い く つ
図
と純粋に研究をやっているという部分も多少は訴えたいと思います。そうい
そういう意味では、啓蒙活動的な部分もかなりあると思っております。
熊野五四年に﹁二世帯住宅研究会﹂をつくりまして、先ほど中しました調
村局企業がそれをやるのがいいか悪いかは別にして、非常に有利であると
そこの住民の方に二世帯の話をしてくれないかという依頼が結構あるんです。
した調査ができるよう昭和五五年に﹁二世帯住宅研究所﹂をつくった訳です。
う部分で、私共の二世帯住宅研究所が非常に知名度が古川くなった。役所から、
現在は、宙一リ任が二名で、後は兼任で、トータル約二O 名で運営しております。
い う 点 が ご ざ い ま す 。 都 内 で 一 年 間 に 一 二O O棟のへ l ベ ル ハ ウ ス が 建 つ わ
査を行なっていたんです。大学の先生にもご指導いただきまして。調べてみ
研究の内容は、最近の例ですと六一年に、息子夫婦同居と娘夫婦問居の違
けです。そのお施主さんと私共との結びつきは、非常に親密なわけです。で
る と 奥 が 深 い し 、 こ れ は 大 変 な テl マ だ な と い う こ と で 、 も う 少 し き ち ん と
いを、これも入居者調査の中で、生活のパターンかどう違うかというところ
すから、我々が調査させてくださいといって、ノーという方は絶対おりませ
0
を 追 求 し 、 そ れ を 一 つ の プ ロ ト タ イ プ の フランにした例があります。
ん。しかも、へ l ベ ル ハ ウ ス と い う あ る ⋮ つ の 型 に は ま っ た 商 品 の 中 で 、 住
まい方だけに違いを求めて調べていきますと、ある意味で壮大な実験になっ
昨年度は、叶一代別をやってみようということで、二O代 か ら 六O代 、 そ れ
ぞれの方が、親子同居に対してどういう意識をもっているかを調べました。
ている。そういう利点というのはあると思います。
熊野息子夫婦伺居は、若世帯の奥さんがいかに独立性を保って暮らしてい
うか、その辺りの感触をお伺いしたいのですが。
松村二世帯住宅は、都市型住宅のこれからのタイプの
土地が高くがるほど亮れるコ戸世静佳宅﹄
これも最近、商品に結びつけたところです。
松村側、えば、息子夫婦伺居と娘夫婦同居ではどういう遠いがあって、それ
くかというのが⋮つの主眼点で、日常生活の中でいかにうまく分離してあげ
村 田 い ま 私 共 の 戸 建 て 住 宅 は 、 都 内 で 年 間 一 二O O棟のうち、 二世帯住宅
例えば、娘夫婦問居の場合には、二世帯一緒に夕食をとるような機会が多い
きますと、どうも今度は子位幣側の犬の方にいろいろな意味で問題がある。
ので、この土地問題をどう克服するのかが、住宅メーカーとして非常に大き
特に、五四年第二次オイルショック後の。土地がなければ住宅は売れません
私共が二世帯住宅を一生懸命やってきた理由は、要するに土地問題です。
っとして有望かど
るかが重要ですが、娘夫婦同居になりますと、実の母、娘の関係になります
の割合は三五%位にもなっています。
が問具体的な商品としてどんな形で展開されたのでしょうか。
ので、日常的な部分での問題点は、さほど多くはない。ところが、調べてい
のですが、そういう場には、子世帯側のご主人は殆ど参加していないですね
ったところもありますし、都心をあきらめて地方にシェアを伸ばしていった
な問題です。メーカーごとに打った子が違っている。非常に大きな土地を買
ところもあります。当社の場合、親の土地をなんとかしようではないかとい
(笑)。逆に、子世帯のご主人がお休みの日は、二世帯別々にすごしているん
うな間取りがいいんではないか、というような提案をしているわけです。
うことです。
です。そこで、子世帯のご主人がいる夜間とか休日ではうまく分離できるよ
Kさ ん 調 査 等 を 通 じ て プ ロ ト タ イ プ と か 間 取 り 提 案 を す る と い う 話 が あ り
げるための材料に使うとか、いろいろな役割があると思うんですが。
わけですが、これがややこしいことに白人になるわけです。そこにどうアプ
を決めるのは、どちらかが強ければ一人で、仮に対等でも、二人で話はすむ
先程の実績というお話ですが、最初は売りにくいものですね。ご夫婦で家
熊野確かにおっしゃるとおりで、私たちは民間企業でやっているんですが、
ローチをしていくのか、営業サイドでも非常にノウハウがつかみにくいもの
ましたが、それ以外にも調査には、何かの説得材料とか、信頼関係を築きあ
なんとなく第三者的にやっているようなイメージも出しておりまして、わり
です。 確かに需要はある。 広 告 を 打 て ば ど ん ど ん お 客 が く る 。 そ れ が 実 際 に
しでも柱にいろいろな鉄骨の部品が溶接でくっついてきますので
図のような構法を開発しました。
現場での
日数がかかっていたんですね。 そ こ を な ん と か 通 常 の ボ ル ト 接 合 だ け で ラi
メンにならないかということで
咋
2
あまりプラ
図
m刀仰向十匹、 契約しても解約ばかりだった(笑)。
契約までなかなかいかない。 J
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張造イ
4
でン一口
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展示場でもふえているんですが
主主芸名ラーメン務長き
しかし、 よ う や く 軌 道 に 乗 っ て ま い り ま し て 、 ま た 昨 年 の 地 価 高 騰 で 一 段
ム口議
JA
ほど、 需 要 と し て は 非 常 に 大 き な も の に な る と 思 っ て お り ま す 。
トメ
と社内のシェアが上がりました。 こ れ か ら も 土 地 が 入 手 し に く く な れ ば な る
これから業レみがコエ瞬間建て住宅﹄
ンム
引檎み
松村土地問題への住宅メーカー的な対応のしかたというようなお話が出た
シス
ンシ
接
わけですが、その一つの現れとして、最近では三階建てがあります。この分
野でも、へ l ベ ル ハ ウ ス の 場 合 は 早 い 時 期 か ら 商 品 化 を し て い ま し た ね 。
一イる
図ハす
最近
今
と で 、 メ ー カi の エ ン ト リ ー は 非 常 に 多 い ん で す が 、 こ れ も 実 務 的 に こ な す
ースを求めるんだ、だから三階建てというのは売れるはずである、というこ
非常に単純な組み合わせ。三割位がアパート併用です。更に二割位が、子供
村田四割が二世搭住宅。これは二階以上に若夫婦、一階に年寄りという、
形のものですか。
呉体的にはどんな
のは大変難しいです。土地と人間のスペースに対する欲望とのぎりぎりの岐
E
から、どう住みこなしていいかというのは、答えがないんですね。私なりの
いま松村先生がおっしゃったように、三階建てはまだ始まったばかりです
になってくると思います。
今やっておりますコマーシャルは、﹁一二階建ては二階建てより広い﹂。これは
より広いんだ、みんな三階建てを考えようね、という、いまはその段階。じ
別にオチャラけてそういっているわけじゃなく、本当に三階建ては二階建て
解釈なんですが、マーケティングの段措でいうと、いまは第一段階。当社が
そこにガレージゃん山舗な
松 村 そ う い う 三 階 建 て 向 け の 構 造 シ ス テ ム で す が 、 元 々 は ビ ン ブ レl ス構
されましたね。
一一階になりますと
ゃあ、どういいんだ?という話はまだしていない。手品の種はまだ見せら
んです。
これから各論に人ってくるといろいろなバリエーションが出てくると思う
れる段階じゃないと思っているんです。
0
シ ス テ ム ラ ー メ ン と い っ て い ま す の は 、 通 常 の ラi メ ン 構 造 で す と 、 ど う
ラン上うまくいきにくい。ラーメンにすると、そういうことが解決できる。
ど大きな空間をつくりたいという欲求がもう一つでてくる。そういう小でど
一階をなんとかあけて
造 で や っ て い た の を 、 去 年 ﹁ シ ス テ ム ラi メ ン 構 造 ﹂ と い う の を 新 た に 開 発
います。そこのノウハウ同めができたところだけが売れていく、ということ
泌尿がそのまま三階にあがったというようなものです。
いプランがわりと多いですね。 実 務 に 売 れ て い る も の は
ンニングがこなれていない。 二 階 の 空 間 の 使 い 方 の イ メ ー ジ が は っ き り し な
三階建て住宅は
村国注文住宅に近い三階建ては、五四年からですね。近隣クレームその他、
いろいろ三階建てにまつわる間一組を克服しながら、五七年頃から、順調に売
複雑な接合部の在来ラーメン構造
点をどれだけ調抑止していくかということで、非常に細かい芸当が要求されて
期間では三階建てというのは非常にいい。狭陥な土地のなかに豊かなスペ
れ始めてまいりました。
松
村
ンブレ l ス で や っ て い ま す と 、 ブ レ l スハ川が多くなってしまい、なかなか フ
熊
野
立地次第で中身か安ねるこれかbの部前裂在宅供締
ージがどんどん進むんじゃないかと思う。その豪邸に方向性があるのかとい
うと、そこから先はどうしょうもない。要するに豊かさというものには方向
と。結局一番良いのは、学生か新婚なんですね。学生は四年たてばいなくな
さんがいちばん関心をもっているのは、それをつくって儲かるか、というこ
村田痛しかゆしでございまして、買ってくださるのはお施主さん。お施主
るという感じがしますが、この辺りの状況は何とかならないものですか。
マンション的なものです。その多くは、いわゆる住宅メーカーがつくってい
設 は 一 七O万 戸 位 。 そ の 伸 ぴ は 殆 ど 借 家 で 、 し か も そ の 殆 ど が 、 ワ ン ル l ム
世田谷の千歳船橋からパスで八分、ここらあたりでしたら、おそらくワンル
村田慈善事業でやる方はいらっしゃいませんので、例えばこの会場のある
流動型の回転でいくのでしょうか。
とも、都心部とかその周辺というのは、永遠にワンルームマンションの短期
のが既存のまちの中で出てくる時代はもうすぐきているのでしょうか、それ
外ではそろそろ出てくるだろうという話がありましたが、普通世帯向けのも
Hさ ん 先 程 、 借 家 市 場 が す で に 飽 和 段 階 に あ っ て 、 よ り 質 の 高 い も の が 郊
たらいいか、非常に難しいなあというのが、私のいま抱えている悩みです
と、アパートというのは空家になり始めています。ストック過剰の時代に入
ところが、別の観点がありまして、例えば、いま通勤の不便なところです
川、埼玉とでは全然違う。埼京線の沿線でワンルームマンションがどんどん
分考えないんではないだろうか。しかし、関東の中でも、東京都内と、神奈
研努資料とレ 貴重が入居者アンゲiト
τ
ふえるかというと、そんなことはないと忠、つんです。
部分が出始めていることは確か。通勤がちょっと不便で、ある程度の家震し
じですか。
松村これからの都市住宅市場というのはどんなふうに展開していくとお感
応していくことになる。
るを得ない。このニーズが高まったとき、初めてメーカーとしてはそれに対
い。二戸当り一二0 ペ ー ジ 位 の 情 報 を 集 め て 、 ス ト ッ ク し て あ り ま す 。 で す か
た か と い う こ と を も う 一 回 聞 き ま す 。 そ の ア ン ケ ー ト の 回 収 薬 が 七O %ぐら
それから入居するとき、そして、入居して一年たちますと、住んでどうでし
村田私共は三段階でアンケートをとっています、契約していただいたとき、
期待しているというようなことがございましたら・::。
最後に、大学などの住宅関係の研究者に求めること、 こういうことを
村田まず、二戸建てなんか要るのかという疑問があるわけですね。しかし、
ら、学術研究のためにサンプルを供してほしいというのだったら、我々は全
かとれない、その中でアパート経営を志すのであれば、質で勝負していかざ
土地本位制度が崩れない限り、非常に複雑な形態をもちながらも、偶人の所
然拒否しませんので、もっと活用していただきたいと思っています。
りました。どうもありがとうございました。
有の建物はこれからも残っていくんじゃないか。しかしそれが単に住まうだ
一方、若干ゆとりのあるところ、たとえば杉並区あたりでは、 豪 邸 の イ メ
松村今日は、我々の知らない実務サイドのお話を旬、えて、非常に参考にな
松
けというのはしんどくなってくるだろう、という感じです。
村
ど ん ど ん 回 転 さ せ れ ば い い じ ゃ な い か と い う 施 主 側 の ニ iズで対応できない
っていまして、選別され始めたんですね。ワンル!ムマンションをつくって、
o
ってしまいますし、新婚さんは、子どもが生まれれば手狭になるから出てい
ームマンションで十分埋まっちゃうと忠、つんです。その時に、地主としては、
性がない。一人ひとり全部違うことを考える。プレファブメーカーはどうし
く。四人家族でずっと定着されたら、家賃の上昇も見込めないし、これは困
三割位がアパート併用という話がありましたが、去年一年間の住宅建
るんだ、というのが施主側の偽らざる希望で、メーカーとしても、ある程度
こ れ は 世 の た め 人 の た め な ん で 2 D Kで も い い じ ゃ な い か と い う こ と は 、 多
松
迎合せざるをえない部分がある訳です。
村
円
n
u
/M
倒川立川叩周年記念、ンンボジウム
︿論文﹀
︽都市化社会のなかの住居︾
F
iル
¥ 二 33L11H口二日付市主
FjfMLHH
へ向けて一 i
於建築会料開ホ
るが、それは農村から都市への人口移動の趨勢だけで
都 市 化 (HRZロM白
N 立。ロ)とは世界共通の現象であ
らの都市的世界の形成時代にあっては、これらの矛盾
な社会的貧困を招くと否定的に語られてきた。これか
評価される一方で、伝統的コミュニティの破壊や新た
一つは地域空間づくりにおける機能主義開発から住民
ン型から多重コーポラティブ型へのベクトルを、いま
活における新しい社会的協同であって、単一コミユ│
の論点を合成するシナリオを描いた。一つは、都市生
この論文では、そのためのアプローチとして、二つ
くことであろう。
都市化社会の住居│成熟段階の居住様式とタウン経営
三村
-L) 時代への移行を意味している。
測られることではなくて、人々が生産労働、家庭や地
を克服することが目標となるが、そのための行動の主
自治の居住タウン経営へのベクトルを展望したもので
都市化は、経済成長と文化革新のエネルギーとして
君
。
円
域社会での生活、そして地域空間の経常において都市
ある。
はし、新き
的な底住様式を発展させているかで評価されることで
題のひとつは、集住でなければ達成できないような生
⋮世紀あまりわれわれが経験してきた都市化途上 (H
そういう意味で、﹁都市化の成熟段階﹂とは、この
展させること、つまりは都市型居住様式を確立してゆ
団が力を出し合えるような地域づくりの経営組織を発
ストックの充実をはかること、そして住民と各種の集
つ、さらに本論の有用性を確かめてゆきたい。
どまっている。今後、読者からの御批判をいただきつ
問題提起を裏づける実証は、まだ部分的なものにと
Z吋
rgE口問)時代から、都市的世界の形成(行RggNえ
あろう。
活す︿化創造の場と機会を閥単富にすること、設問・環境
浩
史
間その歴史的過程紋界はいま都市化の真っただ中
ささえる社会組織・白然環境などの基擦の繋備と経営
の発展、科学・技術・芸術などの全面的開花、それを
現代の民主主義をめざす社会での人間的な生活文化
出させている。
化の過程にあり、内外の矛盾の激しさを生活空間に噴
点からみると、われわれの現代は、いまなお激しい変
域に定着し成熟してゆくのであろうか。そのような視
文明は、いったいどのような人間居住の絞式として地
受け継がれてきた。近代にはじまったわれわれの都市
させるよう要請している。
策、技術、制度、財政などの交流や相互の援助を発展
動計画をたてて実行に移すこと、また、そのための政
いる。そこで二000年 に む け て 問 題 解 決 の た め の 行
態にある人々は一 O億 人 に も 達 す る も の と 推 定 さ れ て
るといわれ、人間であることの最低水準以下の賠住状
住むべき住宅のない人々が少なくとも一・五億人はい
政府、自治体および諸機関に問題提起した。世界には
出。口同氏。凹印)をスロi ガ ン に 国 際 局 住 年 と 定 め て 、 各 国
国都市化成熟段階の意味
にある。国際連合によると、一九八O年の世界人口五
O億人が二CCC年には六O億 人 へ と 了 二 倍 に 増 加
制度の円熟といったものは、現代の都市化の世界のこ
回
日
日
6
0
億人
移動から定住へ
するが、その内、都市に住む人口は、現在の二五億人
るためのキャンペーンをする記念行事や展示などのイ
しては、住居に関する意識の向上と住宅建設を振興す
報を提供する。
ベント中心の取り組みが展開された。実際に、いくつ
わが国においては、当初、政府レベルの取り組みと
から二000年 に は 四O億 人 へ と て 六 倍 に 急 増 す る
れからの基本的課題であるといえるのではなかろうか。
よび技術を活用する方法を開発する。
での増加であり、たとえばアジアやアフリカ地域での
コミュニティ施設の建設とその質的向上に寄与
と予測されている。しかもその大部分は開発途上諸国
度・財政的措置を講じる。
七年を﹁居住困窮者のために住宅を﹂(∞ZFR 向。吋仲宮
善(特に飲料水,公衆衛生,廃物処理,低価格
回国際居住年からのレッスン悶際連合は、一九八
輸送ならびに健康保険制度)。
のと予測されている。これらに比べて、いわゆる先進
コミュニティ施設ならびに貧しい人々や不遇な
この聞の都市人口の年間増加率は二・O倍 を 越 え る も
(シェノレター) よるもの。
諸国では、都市化のテンポが低下しつつあり、ときに
った。わが国の場合についても、一九六0年代以降続
1960年
は大都市地域からの地方への分散も見られるようにな
(海老塚良吉「開発途上国の住宅問題の現況 J( 住宅.J 1
987年 1月号〕より)
r
いてきた世界史上まれともいえた農村から大都市への
2
4
.
5
2000年
民族大移動の時代はすぎて、都市人口の定住の時代へ
都市化という世界的に共通する現象について、社会
と入りつつある。
学の領域では、①都市的な地域に居住する人口の増加、
②都市的な職業に従事する人口の増加でもって説明で
アジア
ヨ- 0,,/ノぐ
アフリカ
ソ連
jヒアメリカ
ラテンアメ 1
)
;
力
5
0
4
0
3
0
2
0
きるとしてきた。わが国の場合、二応、こういう時期
を越して、都市定住の時代に入りつつある。つまり、
都市化の成熟段階にあるとみる、その意味について考
えてみたい。
地 球 上 に 都 市 が 成 立 し て か ら 五000年 以 上 の 歴 史
織の改善のため,教育,訓練の機会ならびに情
と情報普及
地方における建設能力ならびにコミュニティ組
教育,訓練
する低廉化技術,特に地域固有の資材,手法お
調査・研究
住居や近隣環境を改善するための助けとなる制
管理と財政
び土地利用権を確保する。
びに規則
貧しい人々や不遇な人々へのサービス改善およ
法制なら
建設関連部門の雇用の増加。
用
履
地方国有の資材,手法および技術の利用拡大。
建設産業
人々の多くが求める社会的サービスの供給と改
社会的
サービス
住居の供給と改善。特に個人または地域活動に
局
住
のなかで、いくつかの都市文明が成熟した。そして都
市そのものは変容し時に廃嘘と化してきたが、一日一、
成熟した文明の様式は一つの完成した姿として後世に
1 世界都市人口の推移予測
図
l 国際居住年の主な活動分野
表
ワークの構築である。その仮説の背景をなす散の中の
くり事受するところの自立と連帯の地域協同のネット
題となる仮説でもあるが、高度な都市生活の機会をつ
わが国の場合についてみると、国際会議やシンポジ
価値観の変化とは何か、予告として述べておくと、次
、﹁ノ。
セミナーを開いてみた結果、各国の取り組みは、たん
はっきりしてきた。
ウムなどを通じて、つぎのような問題点があることが、
かの国際シンポジウムや専門家・行政スタッフによる
の基本条件を構築し協同管理してゆくためのあらゆる
なる住宅建設の問題ではなくて、居住という人間生活
そこで確認された基本的理解とは、およそつぎのよ
と。②ハウジング産業の発達によって、住宅・宅地お
都市の居住水準が、他の先進諸国にくらべなお低いこ
市化の人口移動の時期をすぎているにもかかわらず、
家 事 の 外 部 化 ・ サi ビス商品化による家庭機能の変化。
人格的満足への移行。③個人生活のウエイトの増大、
の否定。②生活の楽しみの追求、それも物的消費から
序列制度の後退にともなう生涯を通じての会社人間像
のような側面がある。①一感用形態の変化、とくに年功
うに要約できる。①人間らしい居住を営むことは基本
よび居住サービスの商品化がみられ、住み手は、コミ
すなわち、①経済先進国であり、かつ急激だった都
的生活権の重要な柱の一本であること。②地域社会 H
努力の結集であることが明らかになった。
コミュニティは、居住環境の形成を図るうえでの自治
④都市居住人口の定住経験の蓄積と中・高齢化、⑤伝
国居住タウンの基本アイディア
一
一
iズの高まりなどである。
ュニティの運営者というより消費者として孤立する傾
これらの点は、開発途上国においてはコミュニティ
統的地域共同体の退化と地域環境管理に対する新しい
の互助共問の活動にたよるところが多いことや、ヨー
向にあること。
ための取り組みを支持し援助すること。これらは、理
ロッパなど先進国においても都市居住の協同組織の試
の権利をもっていること。③各種の専門機関、自治行
念レベルからするとすでに一九四八年の枇界人権宣言
みが進んでいることと対比される。③モノとしての住
政体および中央政府は、住民とコミュニティの居住の
のであるが、一九八七年の現段階においては、もはや
以来、国連の各種機関の活動を通じて広まってきたも
居住空間の成り立ち
間推移する居住地すぐれた居住地というものは
の保障が等閑になっているのではないかという指摘が
朝一タに成るものではなくて、いったん開発されてか
宅や不動産の供給市場の繁栄にくらべて、居住の権利
たかまった。皮肉なことに、一九八七年はときあたか
理念の反復ではなくて、居住の権利をいかにして呉現
も、東京大都市圏を中心に土地投機が進んで、多数の
らひとびとに幾代も住み継がれるなかで驚かれ、新し
化してゆくかに関心が移ってきたといえる。
占 拠 者 ( ス コ ッ タ lHH∞官民芯吋)スラムについても、
庶民がその居住の統得の権利を採蹴され、新規の追求
い要素を受け入れ蓄積しつつ、風迎をそなえてくるも
たとえば、開発途上国の都市に多くみられる無許可
これを排除するより、土地利用権を確保して、住民の
を限まれるといった、いうなれば緊急事態が生じた。
できる。ところが、近代の都市はどのような居住地を
町衆たちのつくった市街地のたたずまいにみることが
のである。われわれは、その伝統的な姿を農村集落や
保障されているのかが問われた一年であった。こうい
わが国における居住の基本的権利そのものがどこまで
う意味では、わが国の居住をめぐる状況は、けっして
底住環境の改善をすすめる方策が選択されるようにな
った。先進国においては、第二次大戦後の復興から経
自助努力 (HZは包仏)と行政の援助を組み合せて、
済成長の過程で大量の公的住宅の供給が行われてきた
し、新しく造成した居住地ですらたえず不安定にして
再検討が必要である。
にともなう大都市の膨張過穏を、当時の都市社会学者
造ってきたかというと、むしろ伝統的な居住地を破壊
間蛮わる社会状況わたくしたちが目標とする水準
たちはその典裂としてのシカゴを例にとって、同心円
したところの居住権の保障という原点にたちかえった
る。そこで、住民参加による住宅団地の改善と自主組
は、最低水準の保障にとどまることなく、現代の都市
先進国を代表する水準にあるとはいえず、国連の提起
織による底住地管理を熱心に進めている。これらの取
居住がっくりだせる最高の生活様式と経営方式を求め
が、それからおよそ四半世紀を経た今日、住環境の老
り組みの姿勢は、住み予の自助努力と公共との間に新
状の都市構造が、都市発展にともなって絶えず拡大し
朽線腐化が著しく、かつ地域運営の活力も低下してい
しい関係を打ち立てることで、居住の権利の実質化を
るべきであろう。それは、本論がこれから検討する、ま
二O世 紀 初 頭 の 北 ア メ リ カ に お い て 資 本 主 義 の 発 渓
きたといえるだろう。
はかろうという世界共通の方向を示しているとい、えよ
た国内および海外の資金が、投資先を求めて流動する。
間都市における土地問題の着眼点巨大に蓄積され
るのである。
に賃貸住宅の規模は年々縮小の傾向にある。しかも、
の利便な立地のところで供給される住宅の規模、とく
る 範 図 に ま で 遠 く な っ て い る 。 他 方 、 イ ン ナi シティ
の入手可能地点は、東京圏では通勤片道二時間を超え
/♂ててゆき、そのなかのいかなる居住地といえどもこの推
EEES ﹀2 と に な る の は 必 然 で あ る
これらの入手と居住には、債務返済をふくめて適正限
土 地 問 題 と い う 問 題 性 の ど こ に 着gするか。たと、え
くてはならない。生活のもっとも有意義な活動部門に
界をこえる住居費の生涯にわたる重い負担を覚悟しな
(υuH,
と説明した。その後、人間の営為の意図的結果である
ていて、一鴎の金融・経済構造に組み入れられている。
わが閣の場合、土地が投資先として大きな対象になっ
ば土地という聖なる社会的資淑を投機の対象にするこ
移地域
して説明するのは適切ではないという批判がたかまっ
都市をあたかも自然進化論のような適者生存の現象と
避 し て 振 興 を は か る ス タ ビ ラ イ ザi と し て 作 用 し て き
回走資産税・相続税の負担が重くなり、全体として、
た。二O 世 紀 後 半 の 国 家 に よ る 経 済 政 策 が 、 不 況 を 回
なぜなら、地価騰貴は、たしかに金融投機によって
居住利用の価値観から不動産の価値観が遊離して、後
選択的に投入されるべき生活時間や生計費が、土地騰
煽られているが、一方では、ある程度まで土地の実需
者が前者を苦しめるという結果をもたらしている。
貴とすまいの商品化に侵食されているとい、える。②地
要に下支えされているからである。東京がワールド・
間崩壊するまちそれらの結巣として、③既往コミ
との道義性、反お会性を問、 7立 場 も あ ろ う し 、 持 て る
て 、 い わ ゆ る イ ン ナi シ テ ィ 問 題 へ の 対 処 で あ り 、 都
策の、主題はもはやニュ l タ ウ ン の 開 発 課 題 で は な く し
シティとしてまた首都として都市機能をいっそう集中
ュニティの弱体化もしくは崩壊がすすんでいる。既成
たように、都市化を制御する手段としての都市政策が
市再開発プロジェクトであった。しかしそれらの対策
させていること、園内の主要な大都市、地方中心都市
市街地では、多数の中小自営業世帯とその事業所とが
者と持たざる者の間に生じる社会的不公平さやあきら
の多くは、旧い居住地を否定し、クリアランスして、
でも全国企業の支庖化、系列化におかれることで、都
一体的に共存する職・住居住体であるところの下町 H
求められるようになったのである。
その跡地に新規の開発投資を行なうものであって、そ
市機能の再編成がすすんでいる。これらの地点では、
イ ン ナl シ テ ィ が 生 き 続 け て き た 。 戦 災 を 被 ら な か っ
いる。居住目的の価値をはるかに超えて不動産価格が
の周辺がまた影響を、つけて推移地帯になってゆくこと
た京都でみると、これらの事業所の中には、創業以来
域に住み続けかつ世代を住み継ぐことが難しくなって
の繰り返しであった。
こういう地域では高地価でもそれに兇合った設閉経営
相当程度に実需要にささえられた地価騰貴がみられる。
何百年もつづいてきた老舗もあるが、大半は精々二、
め感を問題にすることも多い。また、企業が土地ころ
都市は生きものであり、その姿はたえず変容する。
が成り立つのであって、地価上昇と土地利用との整合
三世代目のものであって、一代目がいちばん多い。そ
第二次大戦後のニュ!タウン開発政策がすすむ一方
しかしこれを、都市機能の無政府的な(このばあい地
性は考えられる以上にとれているのではないだろうか。
れでも、この職場と住居が一体となった居住地が、多
で、大多数の既存市街地とその居住民はきわめて不安
方自治体の行政能力の欠如をふくめて)都市膨張と空
現代のわが国の大都市で進んでいる最大の矛盾は、
設定される。そのことから、現住者にたいする追立て
間市有競争にまかせておくとどうなるのか。一九八七
市民の賠住空聞か脅かされ、確保できる見通しが年々
少は周辺に推移しつつも、牛一き続けてきたのはなぜだ
がしや池上げを行なって法外な利誌を子にすることを
年の図際居住年のわが国において、東京大都市留には
ろうか。
が、さまざまな形態をとって強まっている。すなわち
じまり主要な他の大都市におよんでいる土地問題の最
時くなっていることであろう。その矛盾の現われの諸
それは都市における多数の中小零細企業の再生産の
非難することにも道理がある。しかし、これだけでは
大の問題は、都市の居住空間が、金融投機にたいして
立地集積から説明できる。個々の企業にとっては創業、
定 な 状 態 の も と に お か れ て き た 。 そ こ で 一 九 七0 年 代
無防備のまま曝されているという現実である。それが
と供給される住宅・住環境・立地の価格との桑離が急
相はつぎのように整理できる。①市民の住居支出能力
感衰および転廃業の状況がありながらも、地域産業集
地代・家賃の急激な値上げ、地上げ、追立てに加えて、
都市空間の一角を侵食する程度ならまだしも、都市構
速にすすんでいる。そして、居住の質と通勤時間の反
今日の都市の土地問題の批判にはなりえない。
造をくつが、えす程の破壊力をもっての横行を許してき
比例の関係はいよいよ極限化している。一戸建て住宅
を通じて各国の大都市において論じられてきた都市政
たところに、われわれの都市経営カの未熟さを思い知
これらの中小零細金業の集団は、たがいに分業や協業
団全体としては動的な安定を維持してきたのである。
も、その社会的機能からする寿命は半世紀に足りない
インテリジェント装備のオフィスビルを建設してみて
環境と開化できる、玉体性をもって望むことが求められ
社会の将来発展にむけて、もっとも好ましい受け入れ
ってはじめて、活気を維持してゆけるのである。地域
を求める中小事業所などの都市機能の創出と導入があ
るのである。近年の地価騰設は、地域社会にとっては
のではないだろうか。これに対して、底住空間のほう
た地価は、こうした都市居住への参入を希望する人々
外からの原因で発伎したものであるが、上昇し尽くし
のネットワークを形成している。インナl シティに集
なりの持続性と安定性をもっているといえる。なぜな
は、住戸にしても事業所にしても小粒多数であって、
ら、産業の技術革新にくらべて、住生活やコミュニテ
ている。新規に創業する中小企業群にとっても、こう
を気軽に受け入れることをほとんど国難にしてしまっ
個々には新陳代謝しつつも地域集団全体としてはそれ
て、同心円状の拡張をとげてきたが、こうしたインナ
ィの運営といったものは変化のテンポが緩くかっ歴史
近代の都市開発は、空間の占有と排除の競争を通じ
l シティは、それにつれて外周へ緩やかに地域集団の
をストックとして蓄積するという性質をもっているか
積することで結合の利益をつくりだしてきたのである。
る。しかしながら近年これらでみられてきた変化は、
範協を移しながらその地域機能を維持してきたのであ
ある。狂乱ともいわれる今回の地価の異常騰貴は、こ
域的交通条件の良い縁辺や地方に事業所を移す傾向で
業界の再編成にともなう階層分化であって中堅層は広
加えてゆくことが可能である。いつまでも織りつづけ
の家屋と町並みなどの空間要素をストックとして付け
のような構造をもっている。ここではそれぞれの持代
システムとはことなり、いわば織物詩フアプリックス
複雑多数の主体の集合体であることから、単一巨大
策・土地政策の最大課題といってよさそうである。
まちの住み継ぎを可能にしてゆくかこそ、現代都市政
アーバンフアプリックスの構造をどのように守り、
難に陥っているのが現状である。 (L参考文献一泊参閉じ
の急騰によってインナl シティ内の立地がほとんど困
の役割を果たしてきたのであった。これすらも、地価
した地域は事業の僻化器 (Hインキュベータ)として
加速しているだけではなくて、新規創業や来住田閣の参
う し た イ ン ナl シティからの住民・企業の追い立てを
ることのできるフアプリックスなのである。わたくし
らである。
入立地を緩めて困難にしているところに問題がある。
①自営層における職場と住居の分離の傾向であり、②
これはあきらかにシティの崩壊にほかならない。なお
みるときに知覚する魅力の根源はここにある。老舗と
たちが、歴史的時間を生きてきた都市の空間を歩いて
術革新が必要とされる。またそこでの人々の労働様式
不断の伸縮があり設備や建築施設の内容においても技
施設であるからには、その活動空間や立地においても
空間から切り離された先端的な産業施設である。産業
巨大なオフィスビル群や商業センターは、都市の居住
からみると成果と評価できるものではまったくない。
トタウン化は都市化の結果ではあるが、居住という点
ナi シティの夜間人口の空洞化や休日・夜間のゴース
凶戸│パン・フアプリックスの再発見都心やイン
ことも周知の通りである。
およぼしてコミュニティを不安定なものにしつつある
替えなどの波紋を周辺・郊外の落ち着いた居住地にも
免れないだろう。やはり、新規に米住する人口や立地
で、それだけなら時間の経過のなかでの減少と消滅は
え現住・攻存の人口や事業所の立地を保護したところ
住み続けられ存続し得るだけでは不十分である。たと
間住み継ぎを保障する現住の人口や中小事業所が
ると考える。
投機の札束攻勢からは、制度的に保護されるべきであ
業の進出にともなう空間同競争にさらされることや土地
なのである。このような都市の居住地空間は、在大産
住空間は地域の住民にとっては大切な地域文化財空間
史を実在景観を通じて諮りかけてくるものである。居
屋の共存で構成される阿波みは、その地域の居住の歴
新しい庖との共存、それぞれの時代の特長をもった家
みることにねらいがあるので、同社対体的な地域を事例に
合は実証よりはむしろ成熟段階のシナリオづくりを試
味を述べ、定義と類型をあきらかにする。本論文の場
間居住タウンの提案まず第一に、居住タウンの意
未熟さを示すものであろう。
単に崩壊させられてしまうような状況こそ、都市化の
間がその持代の産業開発の都合や土地投機によって簡
える。これができない状況とは、換言すると、居住空
ン﹂を都市圏のなかに多数育ててゆくことであるとい
に選択できること、③そのために特色ある﹁居住タウ
それにもっとも適した住宅・住環境および立地を自由
をつくりだすのに参画しその成果を享受すること、毎
都市化の成熟段階とは、①市民が多様な生活の機会
居住タウン確保のための構想
付記しておくと、このような地上げは、不動産の買い
も短い期間で大きく変化する。いかに将来を見越して
図
3A
東 京2
3区 に お け る 底 住 地 の 配 置 構 想
図 -2A 居住タウンでみる京都(筆者による,
自由業務・商業および一部住居共存池波
Eヨ中高層住宅特化地域
仁コ工業および住居共奇地峡
仁コ木造自宅不燃化・防災化地桟
E
豊中低層住宅繁備地上4
('東京都(区部)都市再開発方針の素案, 1985年より略成)
山学酷
本大伝
都心部においては居住人口を維持すること Kよって生活環境も適
切に保ち活気とうるおいも生まれてくる。業務機能と居住機能を共
存させることがこのゾーンの義本的課題である。( 東京都の将来
像 マ イ タ ウ y 計臨j より)
東京都千代司区でも居住人口維持を計画しているのだが, 1987年
の現実はつ
r
統
近代産業
f ¥
〕
図 -38 東 京 大 都 市 圏 多 核 都 市 圏 化 の 構 想
(苔都密整備)だか
図
εB
地下鉄・高速道路と拠点再開発
事業による京都の再編成繕惣
(京都市による, 1
9日7
年)
業務核の分散による構想,居住タウンの発想、がな L、ために,新し
い核から住民は排除される。
図
4
住居者E
中心とするタウンの有機的構成
機能複合型
機能介隊型
荷業
職場
(Tanghe はか"Liv
i
n
gC
i
t
i
e
s
"
1
9
8
4年より)
都市の諸機能を分離して,交通(矢印)で連絡する方向(右図)
を批判して,住居を中心に機能が複合する,活気あるまちづくり
(左図)が強調されている。
イy ナーシティ
居住川ン
1
9
8
6年)
占 め る 比 率 が 、 一 定 以 上 、 た と え ば 三O %以上である
な居住タウンを設定するとして、その居住空間の特質
間居住タウンのだめの都市計画つぎに、このよう
るまとまりの範閤を設定する。
都市計画法・建築基準法それに新しく住居基本法など
会的還元をさせる税制度の改革、居住空間を重視する
らの土地政策、投機による私的キャピタルゲインの社
は、住み継ぎのためにも必要なことである。
こと。またのこりの五O %の内訳でも、地域の居住者
を維持してゆくための都市計画を、支とする手段にはど
を加えて、都市法大系の基本的考え方からする一大蒋
を大きくすることは考、えられないだろうか。このこと
が利用する中小職場や生泊施設の比率が一定以上占め
んなものが考、子りれるかを検討してみよう。まず、成
ウンのレベルにおいても空間管理組織を発展させるこ
編成が不可欠のように思われる。そのうえで、居住タ
も住生活の場を原点にして地域環境を管哩運営するあ
ることなどが、判定のための必要条件といえる。反対
住用空間を健保することには、住環境の質の保障が必
その縁辺の境界はあいまいなものになる。すくなくと
に鹿住タウンの概念に明らかに合まれない市街地とし
姿である。とくに一般市街地のなかで、ある水準の住
まずもって①居住のための宅地・空間(床面積)の
しての統計指標を用いる提案までには更らない。
ては、②大型工業団地や業務硲業団地、大規模緑地な
居住タウンの空間確保のためには、大局的な立場か
ど、住居機能を合まない地域である。
るのではないか。②空間利用の許容設がすでに物権化
居住人口の確保と一体的に取り組まれるべき諜題であ
問の確保は、物的状態だけの話だけではない。それは
とが自治体の都市政策の重要テ!マになるだろう。
している現在、その制御指標として容積率がある。わ
ゆくとともに、後継ぎや新しい来住者など次の殴代に
る。現住者が住み統けられる条件を基本的に保障して
同住み継ぎ保障の政策化底住タウンにおける都市
が国の場合、たとえば西欧諸国の都市にくらべると過
環境の質を確保するには、①建築一般の規制に加えて、
ふつうの場合では、都市計画の意志決定においてもっ
趨勢を知ってその将来方向を助長するという方法は、
大な容積を許容しており、これが空間利用に対する社
てゆかねばならない。既存のストックの改善や更新と
住み継がせられるような住宅・住環境の状態を維持し
住宅建築基準といったもので誘導することが望まれる。
とも誤りの少ないものである。しかしながら、すでに
会的制御を国郊にしている。これをもし、一般住居系
いった仕事は住み継ぎのためにも重要である。さらに
この場合に、いまひとつ判断にあたって大切なこと
述べたように、今日の土地投機で都市が践糊されてい
市街地ではたとえば一五0 1二CC%までなら中岡山高
地域の内部に新規に供給される住宅についても、どの
は、地域の将来イメージと土地利用の方針ではなかろ
るその状況をもってして趨勢とみることには大きな抵
密の住環境の共同秩序を維持することが可能である。
ような居住者層の定住を求めるか、戦略的検討が必要
位代に伝、えられうる。それ故、都市内における居住設
抗がある。むしろ、そのような都市破壊の直般に見舞
いまは、地価高騰に伴って土地利用の活性化そして建
文化の伝統は、人々が地域に住み継ぐことによって次
わ れ る お そ れ の あ る 地 域 こ そ 、 イ ン ナl シティ、郊外
築規制の緩和という短絡思考が罷り通っているが、こ
途 に 指 定 す る と い う 立 体 ゾ l ニングの方法が適用でき
タウンにかかわらず居住タウンとしての保護の対象と
世代に対しては、入居できるような家賃の保障ゃある
となる。地域に住み続けたいと望む家族やその後継ぎ
他用途との複合の場合は、一定階以上の空間を住居間別
してとりあげる、へきであろう。
い容積率(ほぽ現行なみ)は、条件付でのみ一古川山内向され
れは居住タウン構想からみると誤りである。③より古川
うか。現行の用途地域指定の際に多くみられる現況お
また、地域の歴史的発展過程の分析も必要であり、
よび趨勢への追従、主義でよいかどうかは問題である。
居住タウンのコアを見出してそれを中心に居住闘設定
交通やコミュニケーションの発達に支えられて、決し
は、時代遅れという批判もある。今日の生活幽域は、
産にたいしては、国定資皮税、相続税の評価において
での高容績の追求は不可能になる。④居住用の空間資
このような条件を満たそうとすると、一火日制宅地のまま
保、ハ、公開問先エ地などの住環境への寄与などである。
再生振興をはかろうにも、不良住宅地区の環境整備を
なってくるだろう。たとえば、伝統的地場産業地帯の
受け入れられるような、空間供給条件の調仙控訴も必要に
た地域の性格に対応する業務にたずさわる人々などを
きるだけ定住しコミュニティ活動へ参加すること、ま
新規に来往する世帯を受け入れるにあたっては、で
程度の優先性が求められるだろう。
て回定的なものではなくなっている。人はそれぞれの
も偲住利用継続を条件にして、他の用途の課税との差
の文献の程度、口、二足比率以上の居住用途空間の舷
るべきであろう。その条件とは、ィ、地区将米計幽へ
目的に応じて、さまざまなレベルの集団組織に多重に
このような居住タウンを大都市内に設定することに
を考、える、﹂とができる。
加盟している。したがって、成住タウンといっても、
まで人々の生活改善に大きな機会を提供してきたこと
しているわけではない。住み替えという努力は、 これ
においても、日常の交通通信の圏域はかつてなく広域
く、親戚や知人との付き合い、買物や医療や娯楽など
ハf ( /
居できないとか、芸術家村のような町、つくりをすすめ
すすめようにも、地価が上がりすきて後継者世帯が入
事や機会の往来交流ではなくて、コミュニケーション
におよんでいる。しかもそれは、なにかある特定の行
手段の発達によってきわめて日常事になってきている。
は事実である。しかしその多くは居住条件を向上する
もちろん、隣近所や町内会や小学校の校区といった居
ための半ば強制された住み替えであった。その地域が
と希望しても、その地域のなかで適切な住宅が入手で
気に入っていても、友人や知人ができて住み続けたい
たことがある。福祉的見地からの居住権の保障をベー
スとして、さらに居住タウンの産業振興やコミュニテ
住地域の横の繋がりも持っているが、かつての農村集
ようとしてもアトリエ付き住戸を入手できないといっ
ィの活性化にとってどのような定住層を誘導するか、
きないことからの転出であった。
可能にするものでなくてはならない。半ば強制的な転
自由な居住地もしくは本論でいう居住タウンの選択を
都市化の成熟段階における居住というものは、より
しく多重になっている。それ故、単一のルールに従わ
活組織は、複数の機能をもっておりかつ閤域でみて著
選択の余地のない結合関係とは遠って、今日私達の生
落や都市同業者集団がもってきた地域共同体のような
そのための供給する床の相当比率を特定の入居階層の
出ではなくて、もっとも好ましい性格をもった居住タ
なくても、﹁村八分﹂されることはない。
ために優先提供するなどの住宅供給条件についての考
こうした居住空間同の供給の義務化や誘導努力は、公
ウンを選択しての移動である。転入という滑り込みで
慮も加えられる、へきであろう。
共 ・ 民 間 の ピ ル タi やディヴエロッパ l に対して、日出
はなくて、主体的な都市文化をもっている居住タウン
つぎに、われわれの生活での近年の著しい変化の局
であろ、つ。
住タウンの住民および自治体から要請されるべきもの
かつての農家や商家や職人の家とくらべて、今日の都
とができる。ひとつは、家庭機能の外部化である。①
の二つの生活集団レベルからの機能の外部化というこ
ンの文化的伝統を持続させることによって、来往した
かにすることがこの構想の目標なのである。居住タウ
の家族においては、なお職住一致の傾向があるが、そ
市の住居の多くは職場を内蔵していない。中小自営者
面とは、消費のサービス経済化である。それは、居住
世持も地域に馴染み、移動を頻繁に行なう人々、たと
れでも家業といわれるように家族の全能力を投入する
に迎えられる移住であるべきである。そういう意味で
てみても、今後は居住タウン化の計画的努力が必要に
えば転勤族や引っ越し好きの人々であっても、地域に
仕事とは一言えなくなっている。すなわち労働機能が外
定住社会をべ l ス と す る 移 動 選 択 の 関 係 を い っ そ う 豊
なりつつある。なぜなら、都市化の初期段階に入居し
住んでいるという体験を得ることができ、子供達に記
ベッドタウンと定義されてきた郊外住宅地地域につい
て、一一磁の過疎化現象が生じているところがあらわれ
た家族もいまや高齢期をむかえており、若者は転出し
憶を刻ませることができるのである。
凶 郊 外 も 居 住 タ ウ ン に サ パ │ ブ U半 都 市 も し く は
ているからである。新しい仕事や教育・文化・福祉機
部化して職場になり、住から分離された。②子育て機
能のかなりの程度の外部化がすすんできた。自家教育・
保育から、学校教育や施設保育に依存することが多く
か親の見栄などと批判もあるが、教育の高度化の状況
いごとスクール通いも増えている。受験競争の過熱と
なった。近年では、これに加えて学習塾や子どもの習
に対して家庭教育と外部機能との連携がすすまざるを
多 重 ネ ッ ト ワi ク 生 活 冨
団生活協同のための、ネットワーキング
能を郊外地の再整備の機会に導入して、新しい人口を
受け入れることで居住タウン化してゆくことがもとめ
られるといえよう。
さらに、この構想を、より広域的なレベルでの居住
地配置にあてはめてみても、地方小都市・農村やリゾ
域運営と日常生活の単位をほのめかした。しかし、こ
川家庭機能の外部化居住タウンという概念で、地
えない状況のあらわれである。③家事仕事の外部化が
ート地域における居住機能の強化、大都市機能の分散
る と い う マ ル チ ・ ハ ビ テl シ ヨ ン の 可 能 性 に つ い て も
再配叩一也、さらに都市と農村の両方に時間的に住み分け
すすんでいる。家庭生活にとって家事はそれをささえ
る基礎となる仕事であった。日本の多くの家庭から佼
ことができるか。あらためて検討を試みてみたい。現
代のわたくしたちの生活をみると、仕事の面だけでな
れが地域社会生活のどのような諸関係としてとらえる
居 住 タ ウ ン の 構 想 は 、 基 本 と し て 定 住 を べ l スにし
関心は広がるが、本論では検討を省略する。
て論理を展開してきたが、これは住み替え移動を軽視
であり、加工食品にみるような予備サービス込みや配
電 化 機 器 や D Kルi ム の 導 入 に よ る 家 事 の 合 理 化 軽 減
働は切り放せない関係にあった。これを支えたのが、
用 人 が 姿 を 治 し て か ら 、 主 婦 H ハウスワイフと家事労
時代の趨勢に立ち遅れていたためである。
れ、行政サービスの改革が求められたのも、こうした
住民本伎の都市政策をめくって激しい論争がおこなわ
代にかけて、わが国の大都市閣の自治体を中心にして
う こ と が 求 め ら れ た の で あ る 。 一 九 六O年 か ら 七0年
門は必要でも放霞される結果になりそうである。③サ
できない層の格差が増大する。また市場化できない部
う問題がある。②サービス荷口問を購入できる腐と購入
スの消費者に退化して孤立してゆくのではないかとい
家庭およぴコミュニティが、多様に供給されるサービ
生活を自立的に組み立てるべき、玉体であるはずの個人、
がもとめられる。さらに、大切と思われる視点として
補うために主婦をふくめていっそうの就業所得の獲得
達込みの商品の増加であった。今日の状況は、家事や
た。①生活のニ l ズ が 多 様 化 し た 。 必 需 的 な 消 費 に 対
は、④生活サービスの生産は、生活技能習得の機会で
ービスの購入が必需化してゆくと、そのための支出を
して選択的消費の部門が拡大した。②しかも物的消費
あり、家族やコミュニティの活動の動機となり、その
と社会サービスはあらたな様相仰をもって発展しはじめ
うな家庭機能のサービスへの依存はさらにすすむもの
に対してサービス消費の部門が拡大した。たとえば外
同 サ ー ビ ス 消 費 の 爆 発 的 増 加 一 九 八0年 代 に な る
と予測されていて、あっとおどろくようなサービスに
食 、 カ ル チ ャ ー ス クi ル、スポi ツ ク ラ ブ 、 情 報 交 信
ス業務として外注購入するようになっている。このよ
需婆がついて繁盛している。これらは家庭機能の外部
住居管理の仕事の部分もしくはかなりの程度をサービ
化そしてそのかなりの部分のサービス商品化の動勢の
ないのではないかという疑問が残る。⑤拡大してゆく
サービスを生産する担い手はだれかという問題もある。
内容自体でもある。そこで、これを退化させてはいけ
家庭内の家事労働で造り出すこと、コミュニティのな
スとは違って、新しいサービス供給の領域は、民間セ
クターで供給された。すなわちサービスが商品となり、
といった領域である。⑤行政が供給する必需的サービ
家庭生活や地域の共同業務のあらゆる面が、あの手こ
一端である。
ミュニティ機能のサービス化である。古典社会学の分
間コミュニティ機能の菱化いまひとつの問題はコ
類によれば、地域共同体集団(ゲマインシャフト)と
れるサービスとの相互補完関係があらためて問い直さ
かでの自発労働行ボランティア活動などでつくり出せ
メンバーシップの供給方式を発展させている。居住生
れるといえよう。都市化成熟社会の居住圏としてみる
る仕事はなにか、そしてそれらと商品化されて供給さ
活 の サi ビス化、それも多様な商品としての開発は、
と、このような社会サービスをタウンの内部でどのよ
の子の新商品開発の対象にされている。それらは一般
ころの生活共同体であると定義されてきた。この学説
たしかに生活にあらたな利便と快楽あるいはかつてな
の発達と地域の文化を高めてゆけるか、そうした基盤
うに造り出すか、その過程を通じてゆたかな人間能力
高品として販売されるとともに、階層意識をくすぐる
は近代化の過程を批判的に説明するにはきわめて説得
かった体験の機会を人々にもたらしてきた。また物的
本質的な違いが強調され、前者は地縁性を濃くもっと
ると、人々は、伝統的な居住共関組織から急激に引き
力に富むものであった。近代化の都市定住の歴史をみ
消費においてもこのようなサービス性向が強まってい
会社や開好会などの機能的結社(ゲゼルシャフト)の
はがされて都市労働者と化したのだが、その過程で、
って、多様な個人サービスの提供が経済的にも成り立
コンピュータによる情報システムを用いることによ
間ユi ト ピ ア か ら 現 代 の 生 活 協 同 体 の イ メ ー ジ を
づくりが課題になる。
どの地域居住に必要とされる共同体の多様な業務が失
つようになったのである。都市化成熟社会というもの
ヲ匂。
われ、市町村による行政サービスや民間サービスに依
一口でいうと、生活共同体の時代とは違って自立性を
土地、水、廃棄物処理、交通、環境管理そして福祉な
存しなくてはならなくなった。つまり、家庭のレベル
スに支えられる多様なライフスタイルを選択的に享受
を想定してみると、高度に組織化された社会的サービ
地域居住の共同業務を主体的に担当する力量を持たな
孤立した都市労働者となり、もはや、かつてのように
んでゆくと、どういう問題が予測されるだろうか。①
凶 生 活 サl ど ス 化 の 問 題 点 こ の 趨 勢 で 世 の 中 が 進
できるという状況がしばしば描かれる。
域社会の構想論の歴史をふりかえってみると、①近代
えよう。この視点から、これまでに提案されてきた地
かつ多重の結び付き日ネットワークづくりであるとい
新しい居住協向体の性格
ュニティメンバーは、地域共同体から引きはがされて、
においても、地域のレベルにおいても、家族員やコミ
もった個人、家族、さまざまなグループなどの多様で
くなった。その最小限の肩代わりを行政サービスで補
ンナl シ テ ィ な ど の 中 小 企 業 の 自 営 業 者 や そ れ ら へ の
提案は、新中間層の住宅消費の欲求を満たしたが、イ
ィの構築に関心を注いできたといえる。しかし、この
の共同の環境づくり、近隣住区という消費コミュニテ
会的分業の発展に対して、これに従属しがちな住宅地
ではなかったが、それよりも生産労働分野の複雑な社
前半までの理想社会の提案は、共同性を否定したもの
さ れ た こ と が 注 目 さ れ る 。 ② 一 九 世 紀 か ら こO 世紀の
の能力を高め人格形成の重要な機会であることが主張
l ンは、単に生存のための必然からではなくて、人間
ト ピ ア ン の 提 案 が あ っ た 。 そ こ で 生 活 共 同 体 H コミユ
化の矛屑のなかで、一九世紀の初頭からいわゆるユー
く 家 庭 で も な い 中 間 の 場 で の 付 き 合 い や 趣 味 や ス ボi
ると考えられるか、日本の労働者の場合、職場でもな
時間から六時間になると、家庭で過ごす時間は増加す
として検討をすすめてみる。平日の労働時間が仮に八
一応ここでは楽観的にそれが実現してゆくことを前提
業格差の増減、国の労働政策などの問題であるからが、
短縮がどう獲得されてゆくか国際関係、労働運動、企
成り立っているといえる。これに対して、労働時間の
られて、日本の労働者のスーパーフルタイムジョブが
だろう。いいかえるとさまさまなサービス産業に支え
いっそう社会サービスに依存しなくてはならなくなる
わると、居住という営みは、自ら支、えるというよりは
ことが分る(図
7 A、7B)。 こ れ に 主 婦 の 就 労 が 加
加は、国細川比較のデータでみてもはっきり貧困である
が日本の家庭にいつごろ入ってきたのだろうか。ごく
求められるのではなかろうか。﹁二永田幾﹂という言葉
かつ共通のファミリースペースを広く確保することが
の在宅時間が増えると、住宅の規模をさらに拡大し、
か、議論のわかれているところである。家族メンバー
に抑えて、家族の共通スペースを豊かにした方が良い
は、限られたスペースのもとで、畑山室の広さを最小限
れている。こうした住空間の個室化が良いか、あるい
③子供たちの個室はいろいろな楽しみの捺材で装備さ
くつろげるスペースが求められている。(←参考文献おより)
②キャリアウーマンの住要求調査などによると、棄の
れる。在宅時間が短い夫は、居場所や役割を見つける
くつろごうとしても、そのスペースがないとよくいわ
間自由詩閤と{塾経生活の蛮化日本の勤労者の長い
会変化の側部からの予測をまじえた検討をさらに統け
ある住居にどんな変革をせまるものか、いくつかの社
苓はどういう形態をとるのか、それが、本論の表題で
体の構築であると思われる。そのような生活様式の変
めて多様な暮らしの機会を保障しあう都市生活の協同
が混在しつつ、生産労働や自発労働・社会奉仕をふく
が構想試案として検討してみるのは、さまざまな階層
れる。この状況のもとでは、家族が、生活文化を伝承
い我が家﹂を許さないのか、さまさまな理由が挙げら
か、あるいは住宅の極端な貧困が﹁狭いながらも楽し
いためか、受験戦争で家族で楽しむ雰囲気に乏しいの
くなっている。個人が外で自由時間を過ごす機会が多
日本の家族は、家族だけで過ごすことが、比較的少な
ループ同士山で過ごす時聞が増えるのではないか。現代
族だけで過こす時間がまず増え、ついで知人や趣味グ
いう調査もある。それでも自由時間が長くなると、家
働時間が長いと、飲酒など外ですごす時間も増えると
ツなどにどれだけの時間を配分するかも影響する。労
欧 米 の ホi ム パ ー テ ィ は 仕 事 や 社 交 上 の 接 待 と 友 好 機
したセレモニーのかなりの部分が外部化されている。
フォーマルな来訪者であった。今日の日本では、こう
ての日本の家における来客とは、主として冠婚葬祭の
はわれわれの多くにとって未経験のものである。かつ
住宅が広くなれば、日本でも普及するだろうか。これ
④ 北 ア メ リ カ の ホl ムパ i ティのような生活様式が、
来客の受け入れをこれからどう考えたらよいだろうか。
間ホームパーティ:・・:日本の場合棺瓦往来つまり
たスペースづくりが求められるのではなかろうか。
自分のすることを抱えて家族員が集まってくるといっ
自然な姿としてかつてのいろり端のようになんとなく
ことが難かしい。
のではなかった。③ニO 世 紀 の 後 半 の い ま 、 わ れ わ れ
就業者階層のためのまち、つくりの欲求に応じられるも
労働時間は欧米との比較によってしばしば指摘されて
てみる。
6)。これに、大都市闘
し創造する基礎ユニットとなれるかは簡単には判断で
能を果しているが、これまでの日本では、夫の世界に
況を居住サイドからみると、夫および妻の在宅・在居
うフルタイマi の 増 加 が 報 告 さ れ て い る 。 こ う し た 状
まず住宅の空間的な余裕が求められる。現代の住宅事
日の週休を多くの人々が保有できるようになると、①
労働時間の短縮によって平日のゆとりある夕方と二
ったといえる。しかし、近年のリビングの広さとイン
住空間のみじめたらしさも、外部施設利用の動機であ
たく別のエンターテイメントの世界に委ねられてきた。
妻が参加することがあまりなく、接待は家庭とはまっ
いる通りである(図i5、 図
の場合、長い通勤時聞がつけ加わる(表
きない。
住地の生活時間にゆとりが確保されているかどうかが
情のもとでは、たとえば夫がたまさか、休日を自宅で
2)。また、
主婦の就業者が近年増加している。パートタイムとい
問題である。ことに犬の場合、家事や地域活動への参
司令d
n
u
図-5 自由時間の国際出較
図 フ A 男性の家事時間(国際協較)
。
日
(時間)
5
0
(
1
9
8
5年)
5
0
0 2
1
∞
,o 1,
∞
,o 2,500:時間/年)
I1
.8
5
8
本
1
.6
アメリカ
1
.4
1
.2
1よ ハ
P0
UnU
n u nむ
庭などの
手入れ
肥料
西ドイツ
、
¥
¥
:
t::::1----その他
r
(備考) 1 労働省資料、 NHK 国民生活時間調資 J(勤め人、
男性) OECD資料、フィンランド中央統計局 (
The
ょがιιキ 掃 徐 洗 濯
フランス
西ドイツ
ソ連
古宮炊事
アメリカベルギー
1
9
7
9TimeUseStudy MethodJによる。
2
. 自由時尽な年間総時間(8,
7
6
0時間) 生活必需
(注) 外国は 1
9
6
5-6
6年、日本は 1
9
7
5年の調資資料による。
乙隠する調査j 1
9
7
8年より)
(経済企酒庁『生活時間 l
時間一年間総労働時間
により計算。
図ーフ B 家庭運営における夫婦の役割分摂
夫(父親)の役割
l
7
生活費を i
与る
イ
鰍・洗濯をする
7
1
2
フランス
れ守司/の世話
炊事
6%
買いもの
、
J
明朝開,{-子ども
水やり
0
.
4 掃除
整とん
0
.
2
0
I2,
40
3
イギリス
園芸・
の世話
6
図
通勤時間家事時間の%
年間休日臼数,年次有給休般の国際出較
C
l9
日
5
年)
両方向じ程度の役割 その他
lF
ーわからない
(製造業)
l... ・::S'l:~:::: '
;
'
;
'
一
一
。
険i
L
一委(開)
1i¥9の役割
A
l
1
5
1
存続裂をi
納議総務締法 j
150
0
.
3 、3
.
5
ウ
食事のしたくをする
F
T
?
?
食事のあとかたづ
エ けをする
カ
100
r
n
訂官恕
t
叫i
隣
ー を す る 麿
キ子供をしつける
iN
誌導部総対JI
さおお泌さ注総i
ク 子供の勉強をみる
主於渦総対J
I
1
3
1裕次泌総務 i
コ 近所づき合いをする
サ
iN 説総ぶI
t
J
!
;
鰍戸時三議謝
本
〔備考) 1 EC及び各国資料により労働省が推計。
野とのつき合いを f 隠滅ぶ湖お~jl湖.4;1
o
5
0
2 欧米各国では、年次有給休暇は完全取得され
ているため、付与日数を取得臼数として用い
た。小零紹企業は乙の水準以下である。
∞%
日
表
総理府広報室 f
日本人の家民主観J 大蔵省印刷局, 1
9
8
2年より
フンス
7-
日
西ドイツ
。
f
l
終戦総可 14.21滅 制 縦 割
イギリス
殺の世話をする
50
アメリカ
ケ
年間休日日数
オ
日々の家計を管毘
する
通勤負担の増大一一都心からのキロ閤別人口の
濃加率(昭和 5
5
B
O
年 単 位:
9
6
)
都心からの距離東京70キ ロ 園 大 阪 5
0キ ロ 圏 名 宙 屋 5
0キロ圏
-10
ム1.7
1
.0
ム0
.
5
6
.
3
6
.
1
3
.
7
30-4
0
8
.5
6
.
2
40-5
0
50-6
0
1
0
.
2
ム2
.
4
9
.
2
2
.
4
60-70
4
.
4
圏域平均
4
.
8
注)国土庁綴「大都市悩の整僻,昭和6
1年版」より。
QdQutAnu-inv
nυ4aauqunLnd
。
1
0- 2
0
20-3
0
•••••
テリアのデザイン向上は、まだ一部のものだが、外部
のサービス施設との差を縮めているといえる。本当の
ところ、これからの住居研究にとって、これはおもし
の関係を濃密にしてゆくことは、新しい社会生活の機
(単位:必)
(単位:96)
ろい研究課題であろう。お互い家族メンバーと知人と
会を拓くものである。義理やセレモニーではなくて、
家族ぐるみの付き合いの様式を発展させる可能性がそ
こにある。パーティの開催が負担になるほど自由時間
3
0分 以 内
2
3.
1
1
2.
4
2
6.
4
3
2
.
0
2
7
.
8
2
0
既婚の息子
4
0
.
4
2
3
.
0
0
.
7
0
.
8
1時間以内
2
6.
1
1
0
.
0
9
.
6
1
5
.
5
9
.
3
1
0
是正婚の娘
1
0.
2
3
8
.
0
2
.
0
1
.
0
1
1
.0
3時間以内
1
4.
4
8
.
6
8
.
6
1
9.
2
.
8
3
子どもの配偶者
3
4
.
8
3
7
.
9
0
.
8
0
.
3
1
.2
2
3時間以上
1
0
.
8
1
9
.
7
1
9
.
7
5
.
6
7
.
2
2
5
.
4
5
6
.
9
1
.
1
1
6
9
.
5
が切り結められている現実を思うべきなのだろうか。
4
0
イタリア
4
4
9.
,
二
モ
位
ヨ
あるいは、都市生活の利便をフルに利用して各種の社
4
6
.
2
己
自
51
.0
日 本 タ イ アメリカ デンマーク イタワア ウェイト値
会施設利用による付き合いを主にするか、将来方向は、
ような施設とサービスを誰がいかに供給するか、そう
3
6
.
7
4
9
.
0
日本
タイ
テシマーク
潟
{
自由時間の増大と選択のゆとりであろうけれど、その
いうエンターテイメント・サービス労働が将来とも提
注) A , Bとも総務庁「老人の生活と窓裁に関する国際比較調査結果の
供可能かも検討しておかねばならないだろう。余暇も
3
4
.
9
3
0
.
8
1
0
.
6
5
.
0
6
8
.
6
2
.
3
0.
8
1
6
.
7
同居人なし
6
.
7
4
.
6
3
9
.
6
4
4
.
0
1
8
.
8
2
,
5
1
4
しくは自由時間を、家抜メンバーのそれぞれがどのよ
うに保有し、それを家族ぐるみで保有するか、あるい
は友人知人メンバーたちと外部施設空間で保有するか
は家庭機能の将来に関わるテーマといえるだろう。最
死亡
4
7
.
3
1
6
.
0
2
,
2
9
6
近の N H K生活時間調査によると、子供の懇一や習い事
がきわめて短かく限られている。家族よりも個人の生
2
5
.
3
3
8
.
0
1
,
7
8
8 2
,
0
6
6
,
2
8
6 2
をふくめて、家族メンバーが、同時に在宅する時間帯
末子独立
(
5
当
主
活機能に重きが置かれているようである。またなにか
特別の趣味やスポーツなどに打ち込む人は、地域を超
えて仲間づくりを目指すであろう。この生活上の住居
統婆」による。
と社会空間とのバランスがどう均衡されてゆくべきか
直
/
孫
づけした数
は、これまたおもしろい研究課題である。
(
5
3長野│
未婚の子
ウェイト
同高齢化社会の到来と地域福祉都市化の成熟はま
た高齢化である。年寄りを地方農村に残して、若者が
大 都 市 に 集 ま っ て き た 一 九 六0 1七0年 代 。 そ の か つ
ての若者たちが、いまや都市で中・高齢期を迎えよう
夫
表 -3A 同居している家族(臨際出較)
表-3s いちばん近くに住む子までの時間
1
.2
3
9
6
0年
(
8
2歳)
2
8王
手
紹平日世代
(
5
5歳〕
(
5
:
>滋
〉
(
8
0歳)
夫
符
主
;
者
巴
A
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
悶
ヨ
計 540万人
3
5年│..・
アメリカ
1
0分 以 内
5
5年
I
08歳
2
5年
3
1年
片釘以["...三示三三三三.子三.
告
書
大正世代
r
2 D年の日本』より)
∞
(経済食画庁
I06歳)
2
1年
4
ω
0年 f
i
1
6年
2
2年
I03詰
(
5
5歳)
〈討議〉
I01歳)
夫
蓄
量
明治世代
3
8
長くなる
昭和
末子独立後
の線開
短くなる
子とも扶養期間
6
5歳以上の同居g
UJi棄の実数
図-8 高齢家族の摺加
推移
図-9 長くなる末子独立後の綴隠
主
主
) 各年「国勢調資」結果による。全国、男女計。
としている。高齢者の都市定住の歴史はいまに始まっ
たものではなくて、下町における商工業自営業の家族
とか、山の手でも家系の伝統や家産を継然してきたよ
うなビッグファミリーにおいては、多世代の開局が行
なわれ、また本家を中心として子や孫の家族が近くに
居住することも多かった。都市においても、多世代居
住や臆居の様式もそれなりにあったのではないかと思
われる。下町では、助け合う人間関係もあって、老人
だけの家族もコミュニティの中で見守られていた。し
いる高齢化社会現象は、これまでの経験がなかなか通
者州制
高初
ハU
川叫﹂弘
裂
一fi--Illit--11111k
nU ﹂
5
i
口
anDハ
日
ρ 7
C
:
:
:
:
J
第 1回調査結果
盤 週 第 2回調査結果
5nb7
宿泊して学習できる施設(東京都内あるいは地方)
海外で学習・体験する機械
その他
2
5
.
0
1
8
.
0
1
0
.
0
7
.
0
5
.
0
2
.
0
4
. 自宅
かしながら、今日のわれわれの大都市で進もうとして
用しない次元の課題であるといえる。なぜなら、次の
ような状況の変化のもとで進むからである。すなわち、
す 期 間 が 、 戦 前 の 十 数 年 間 に く ら べ て ニO年から一二0
①子どもが独立してから、夫婦だけおよび単身で暮ら
年間にも長くなっていて、もはや余生ではなく、生涯第
三ステージの生活期間と位置付けられる。いいかえる
ているのである(悶 9)。 ② 世 代 間 の 職 業 の 継 承 が 少
と同居するにしても、その期聞が二倍近くに長くなっ
なくなり、どこに住むかという選択も就職や転勤で広
域化している。子どもが仕事を継いだり同居したり近
居して面慨をみる体勢がとりにくくなっている。③在
srr
の
日V
吃経遡
3
4
.
宮6
5
.
0
転車等で利用可能)
日常生活の中で利用できる機能型の施設(区や市の
ζ1か 所 程 度 )
中心部 l
専門資料・設備を備えた施設(東京都に 1か所 数
か所程度)
2
3
.
5
7
。
目
1
. 臼常生活の中で利用できる地域型の施設(徒歩、自
1
9
.
0
2
.
5
0(幼
3
0
O 1
0
3
0 2
0 1
0 O
齢
都民全般
1
7
.
0
.
- 習
5
寸~
1
. ドゥー・イット・ユアセルフ
」一」一一一」
(日曜大工・ホームソー
イング)
音楽演奏、絵画創作
文芸活動(詩、俳句、小
説等の創作)
地域づくり・まちづくり
への参画
カルチャースクール等の
学留活動、習い事
読書・自主研究
高齢者介護等のボランティア
環境美代簿のまちづくり濯勤
地域活動のリーダー
倉J
I 造
宅したままで、自立能力(日﹀乞口々えロ巳
・
﹀ り 己 を で き る だ け 維 持 し 、 老 人 ホi ムへの入所時期
を遅らしてゆこうとすると、地域福祉サービスへの需
要が膨大なものになる。こうした課題にどう応えてゆ
つかの条件を大切にしなくてはならないことがいえる。
くか。これを住宅の規模や環境に反映させると、いく
都民の生涯学習の場として、現在 l
乙比べて 2
025年頃にはどのようなものが特に利用
問
では具体的にどのような余暇活動が特に大きく伸びると考えられますか。都民全般と
高齢者!習についてそれぞれ 3つまで選びご記入下さい。
問
すなわち、①六五歳以上の人々が子や孫と同居する比
率 は 、 ニ 一 世 紀 初 頭 に は 、 い ま よ り ニO %低下して五
O %あ た り に な る と 予 想 さ れ て い る 。 し か し 、 こ れ は
1
0 活動的なもの,地織裂のものへの志向が強くみられる(有殺者デルファイ調査にみる余暇と生涯学習)
i
J
J 東京都高紛争i会問題調査会編「東京・ 2025 I
IJ ぎょうせい、 1
9
8
7年より
図
度が高まっているとお考えですか。最も拡大すると考えられるもの lつに Oをおつけ
下さい。
O 1
0 2
0 3
0 5
0悩〕
0 4
きではない(凶19、 表 3 A、 3B)0
家族に共通する特色であり、いちがいに否定されるべ
おとなのカルチャーセンター流行などについてはすで
問教育とまちづくり子どもの教育のサービス依存、
できるかが課題になるのは当然である。
うことのできるバランスのとれた人口構成をどう確保
タウンが若者から中年そしてお年寄りまでが協同し合
ると、クラブル l ム が 欲 し く な り 、 活 動 の た め の ス ペ
る個人住宅を活用したりできる。大きなグループにな
スである。創成期にある小さな同好会なら、余裕のあ
とである。大学の同好会でいえば溜り場となるボック
は、①活動のための基地もしくは拠点を持ち得ないこ
ある。こうした活動集団がかかえている今日的な悩み
なお欧米に比べると非常に高い比率であり、アジアの
そこで、人間関係に空間の狭さや分離の不十分さが
に述べたが、こうした文化サービスの消費者化ではな
つ同居もしくは隣居ができるゆとりのある住戸がもと
ースの獲得が大きな問題である。スタディオ、小劇場、
作用していることを考えて、世代間の自立性を保ちつ
くて、まちづくりという活動自体が、あらゆる年齢階
民間の施設を借り上げる、使用料金を補助する、必要
グランドやコ l トや。フi ル、農間関、アトリエ、資料や
な情報を公開し提供するといった支援体勢が求められ
層の教育課程になり得ることに注目したい。地域のゆ
るのである。②必要な専門家集団、行政スタッフ、ボ
められる。②老人夫婦欠損家族もしくは友人などの仲
えるだろう。そして、さらに進んで、居住タウンの協
うことは都市化成熟社会に住む市民の基礎的教養とい
ランティアの講師や助一一一一口者を派遣して支援体制を組む
間同居あるいは単身の人々が入居できるケア付き集合
やすい場所でなければならない。ボランティア活動も
同メンバーとして、その創造的運営の能力を高めてゆ
こと、③それらの活動を公的に認知して、活動の費用
っ適切な料金で利用できるように公共が施設を造る、
含めて適切な仕事に就けるにもこうした立地条件が好
く機会を手に入れることができる。さまざまな地域福
についても助成すること、これらは自治体のまちづく
器材の貸し出しセンターなど多様なスペースを手軽か
ましいとされる。④高齢になって住み慣れた土地をは
祉、環境管浬、文化財保存、都市計画そして演劇、音
々の暮らしゃ仕事についてお互いに学ぴ合う、そうい
なれて移動することは、せっかく積み上げてきた社会
楽、造形、スポーツなどを総合する都市演出、まつり
り行政の仕事である。居住タウンの住みやすさや住む
たかな自然や歴史を理解し、同じ地域に住み、働く人
生活の接触機会を失うことになりやすい。町並みの景
楽しさの評価としては、住宅の質、住環境の質に加え
住宅がもとめられる。③これらの住宅立地は、日常生
観を含めて経験され愛着のある居住環境が継承されて
わしいタウン運営能力が獲得できるのである。社会サ
などの参加の機会をゆたかにすることで、市民にふさ
活、通院、社会活動に便利で、友人知人とも往来のた
いることが望まれる。
ビジネス開発が先行しているが、自由時間の増加のう
としてのサービスとして治費させようというシルバー-
すかという課題がある。これについても、これを商品
を地域社会が行政と協力して、また独自にどう作り出
また高齢者が必要とするさまざまなケア・サービス
る方向に動いているとしかいいようがない。
日の土地・住宅の状況は、この望みにまったく逆行す
した居住とコミュニティを求めるものであろうが、今
力を有する人々は、これらの各種目への入門を子ほど
るかも知れない。専門的な知識、技能、技術、教育能
ビスが提供する人々の生活時間の配分を競うことにな
ティアグループといったものが組織されて、商業サー
様な仲間づくり、サークル・クラブ・陪好会・ボラン
大学には、刊行者が集う大学と同じように、実に多種多
市民の誰もが講師にも学生にもなりうる。このタウン
ではないだろうか。この生涯大学ともいえる場では、
ウンを生波発達の場として育ててゆく道が選ばれるの
ービスの孤立した消費者への遂でなく、協同の力でタ
の設かな発展はないとい、えよう。
かである。労働時聞の短縮なくして、居住タウン活動
間﹂として地域社会活動への参加がどこまで増加する
人間﹂として地域不夜になりがちな夫たちが﹁社会人
この場合にその活気を左右するのは、今日は、﹁会社
スとの新しい結合の様式、}そが設計されるべきである。
が判断要因となるだろう。
種の施設、スぺ i ス の 利 用 の 容 易 さ 、 こ う い っ た 条 件
メンバ i シ ッ プ 、 各 種 サ ー ビ ス の 内 容 、 利 用 で き る 各
て こ の よ う な 社 会 的 活 動 の 機 会 、 参 加 で き る サi クル、
結局、都市における高齢化社会の到来は、より安定
ち相当部分を、地域福祉のボランティア・ワークに割
きするボランティア、つまり第二職業としてのインス
今 日 の イ ン ナl シ テ ィ で は 人 口 減 少 は 残 留 人 口 の 高 齢
は、こうした市民の自主活動を支援し助成することで
トラクターとなれるだろう。都市行政体の重要な仕事
生産労働の変化の可能性である。労働時間の短縮と自
この章のおわりにあたってつけ加えておきたい事は、
生活協同体としての個別の家族生活と社会的サービ
るだけ保ちつつ、相互扶助ケアを分担できるとよい。
くことになるだろう。もちろん高齢者も自立性をでき
化を伴なっているが、本論での居住タウン構想では、
ろい同好集団の有無などが、どこに住みその活動に参
同生活スペースの多様で自在な確保の程度や、おもし
タウンでは、個人の住居の質だけでなくて、社会的協
の登場が予想される。そのような生活の基盤としての
業 、 ボ ラ ン テ ィ ア 、 趣 味 リi ダ を 兼 ね る よ う な 人 間 像
も生まれるという可能性である。一人で主職業、副職
くなるだけでなくて、そこで新しい社会的労働の機会
由時間の増加によって都市創作への参加の機会が大き
根拠は旧いものである。住空間の楽しめる演出と人々
いるからといって、住戸の規模を比例的に小さくする
る。(←参考文献引より)一世帯当たりの家族人数は減って
の小住戸の最低をどのあたりに設定するかが問題であ
シヨンも考えられるとして話題を呼んだが、その都市
て、、週末リゾートは一戸建てをというマルチハビテi
たグループの報告のなかに、都市では小住一戸で我慢し
のである。一九八七年に経済企画庁の研究委託を受け
くなる。メゾネットの吹き抜けなども取り入れたいも
床面積の話だけでなくて、それなりの天井高さも欲し
と重ねて使うこともできよう。住一戸の内部でなくとも、
ろう。これらのスペースは住戸における広めのサロン
ョブおよび主婦の就業一一 lズ の 時 代 に は 歓 迎 さ れ る だ
の住一戸などの開発供給も自由待問の増大とセカンドジ
リエやショップそれにミ一了オフィス、四回芸温室付き
は、併用・併存住宅の価値も改めて評価される。アト
多な暮らしの営みを含むものである。そういう意味で
間併用・併存住宅の価額居住とは、そのなかに雑
よ
ノ
。
て住環境の最低水準を確保してゆかねばならないだろ
レンタルルl ム 付 き の も の 、 イ ン テ リ ジ ェ ン ト 装 備 の
加するかの重要な判断資料となってゆくものとおもわ
あるサテライト・オフィス、音楽や演劇などのための
集合住宅では、共用設備としてこうした利用のための
された場としてのサロンが求められるように恩われる。
との往来の活性化、小ミーティングのために半分開放
都市居住と住空間のゆとりとは両立しないという法則
れる。
司住居・タウン空間環境の設計
のが現在の日本である。住戸面積だけでなくて、住環
切り詰めるというのが、住宅企画の常識になっている
間 住 環 境 の ゆ と り 都 市 住 宅 の 設 計 は 、0 ・一ぽまで
設利用の協同会員となることができる。
郊や地方の設置者と契約して、農園や戸外スポーツ施
のなども登場するものとおもわれる。また、大都市近
どを装備して、居住者を主とする会員制で運用するも
貸 し ア ト リ エ ス タ デ ィ ォ 、 室 内 プi ルやミニ体育室な
る極小住宅は、土地投機と占有競争に圧迫された居住
間住戸のひろさの考え方日本の大都市溜にみられ
境においても、日照・通風・開放感の条件にゆとりを
る、単身者、高齢考、母子または父子家族などの増加
ood 程度以上にもっ
の最低作用範囲を一戸あたり一
の姿である。このような住宅では、在宅してくつろぎ、
持たせるとともに、たと、えば高層住宅でも各階の廊下
に つ れ て 、 さ ま ざ ま な ケ アl ・サービス付きの住宅が
てゆきたいものである。
住生活のゆとりを楽しむ余裕がまったくない。長時間
を最小限の通路としないで、立体路地となるアトリウ
求められよう。高齢者の場合にあっては、緊急時の対
都市住宅のゆとりの内容
の職場滞在や付き合い超過勤務やレジャー活動の外部
ムや井戸端会議のできる小広場など、近隣スペースと
発展を想定する場合でも、まず、倒人・家族の住戸の
市場で、住環境の良査が価格にどう反映するかである。
はるかに向上できる。この場合に問題となるのは住宅
して活かす余裕と工夫があれば、立体居住空間の質を
加するだろう。ここでは、たと、えば高齢者の居住者は、
ングなどのサービス付きの住宅への需要はいっそう増
若い家族では保育や仕事場、共通して給食やミーティ
応、健康管理、趣味、相互扶助活動などのケアーが、
福祉サービスという点からすると、家族構成におけ
われる。居住タウンにおける生活協同ネットワークの
化も、それゆえの一種の逃げ場になっているように思
空間のゆとりが求められる。人間関係の多重化は、社
残念なことに、住宅の価格に反映する影響力は、中-
シルバー・サービスの消費者ではなくて、できるだけ
住一戸相互の往来や小さいミーティングなどの機会を増
自らもケア・サービスの生産者となり自立性を相互扶
会化された共同スペースにおいてだけでなく、偶人の
が先に立って、住環境の質が価格に反映され難い。そ
ビスのできる、そういう住宅は者人にとっても心安ま
助を通じて維持してゆく。何か手仕事や相互扶助サー
低所得階層になると、ある立地の利便性と部屋数の方
のような範国では、都市住宅基準を適用して低層高密
かではどのような対応を生じさせるか、ファミリー室
で、各自が前庭やパティオを確保するか、中・高層に
大させるであろう。それが、これからの住一戸空間のな
への志向も考えられる。いずれにしても、このような
と重ねて受け入れるか、あるいは客構えのサロン空間
してまとまった共同広場をとるか、地区の状況に応じ
るものである。
室 と し て は 最 低 一 二 畳 ( 二O E 程度は必要である。
同居住巳おける社会サービスの供給体都市の自治
してゆくことが必婆になることが指摘できる。
し助成することである。たと、えば、都市居住において
式の質、量、価格などのバランスがとれるように指導
の重要な役割は、地域の事情に応じてそれらの供給方
や上で述べたようなタウン協同体の方式もある。公共
ては、公共施設の直営を碁本としつつ、第一ニセクター
公共は基本的責任を負うわけだが、その供給様式とし
文化、体育などの社会的生活サービスの提供について、
わち、①個人・家族は居住の基礎単位であって、住居
てのみ、都市住居の運営が可能になるのである。すな
から、さまざまなレベルと部門による協力体勢によっ
とともに社会的資産であり居住環境を造る要素である
んじさせられている。住宅は個人家族の消費財である
住み子はハウジングの結果としての消費者の地位に甘
二分法であまりにも単純に世界を兄すぎてきた。また
グというと、公共セクターか民間セクターかといった
間 ま ち づ く り 協 間 体 こ れ ま で 住 宅 供 給1 ハウジン
制的な住み換えが主であった。定住をべ!スとしつつ、
までの日本では、住宅事情からのやむを得ない半ば強
ド (UH55邑遊牧民)型の人も少なくないが、これ
を身軽にしておいて引っ越しを楽しんでくらすノ 7 1
との住み替え方式も提案されている。世の中には身辺
どうなってゆくのだろうか。他方、ライフステi ジご
たって住み続けるといったことは、これからの都市では
れてから死ぬまで閉じ家で暮らす、また幾世代にもわ
加する。かつての農家や老舗などのように、人は生ま
タウン不動産の協同管理
獲得困難な生活空間として、スポーツの場所があるが、
とその周辺環境を維持向上させる責任を分担する。②
えるとすると、問題となるのは、住宅の所有の問題で
好ましい住宅と居住地の選択がたやすくなる方向で考
はみ出す階層が生じると予測される。国民皆保険のよ
にまかせておくと、それら営利本伎になり、享受から
を民間の商品化および住民共同のメンバーシップだけ
との高度なネットワークを組んでゆく。もし、これら
集合住宅併設の共同施設、ボランティア活動センター
福祉においても、公設のデイケアセンターだけでなく、
い市民に情報ネットワークを通じて提供する。高齢者
地域における住まいの営みは、商品としての住宅や住
づくりの計闘の協議組織などである。これだけみても、
るいは環境破壊行為を防止する市民運動体、へ、まち
地区計画や建築協定などの住環境管理の協議運営体あ
整備事業あるいは土地区画整理事業などの協議体、ホ、
築や建て替え遂動団体、ニ、地区再開発事業や商底街
宅の居住者組織・管理体などであり、たとえば一室増
マンションなど集合住宅や団地の管理体、ハ、公共住
用 本 位 の 交 換 シ ス テ ム ま た は 公 的 賃 貸1 借 地 ・ 借 空 間
える展望としては、①土地倣格の社会的抑制による利
では制約が大きい。このような盾伎と所有の矛盾を超
改築をしたりして個性的な住空間をデザインするうえ
きる。他方、賃貸住宅は住み替えが容易であるが、増
地を選択する自由さが判制約されているとみることがで
るといわれる。多くの意味において、住宅所有に生活立
・
進学準備と親の世話およぴロ le
g ン支払い中の住宅であ
ある。たとえば犬の単身赴任になる理由は、子どもの
の多様化がすすむと、住宅を選択し交換する機会が増
自治体が公共施設として供給を増加させるとともに、
居住協同組織、いろいろな働きをしている協議体や事
間居住利用と不動産所有住宅の偲性化やサービス
住民が共向で運営している施設、企業保有している施
業体がある。ィ、コーポラティブ・ハウジング、ロ、
体は、基本的な社会サi ビスを提供する。教育、福祉、
き時間帯、利用条件、責任保障、料金誠整などを行な
設、民間で商業べ l ス で 経 営 し て い る 施 設 な ど の 、 空
うに、公共による指導ネットワークの役割りは重要で
宅管理サービスの提供者と消費者の関係をつなぐ中間
とはいったいなにか、ここでくわしくは論議できない
制度への移行、つまり土地値上がりという資産期待を
が、能力の開花、フロ!としての生活の豊かさ、見栄
抑制する政策の方向である。個人の富とは、また資産
これに加えて今後いよいよ必要となる地域運営の協
にさまざまな生活と地域運営の協同集団が介在して進
間業務としては、地域資産の管理経営があると思われ
やソl シャルステータスシンボルなどの階層的誇示、
んでいることがわかる。
ある。
これからの住宅を供給してゆく仕事は、このように
の機会とこれを支、える協同サービスをより豊かにする
社会的信用や不時のための備えなどの自己保全機能、
単に人々が住戸を獲得するだけではなくて、社会生活
こと、またそのための共用のスペースを獲えることで
ックが増大してゆくこと、そのストックの内容が使い
むべき住宅自体が、居住者にとっては一商で土地の値
そして財テックなどの資産増殖機能などがあるが、住
る。その背景として宅地、住宅、共同施設などのスト
捨て消耗口聞の域から、継承される良質なものになって
あるといえる。
ゆくこと、居住タウンとして歴史的町並みなどを保存
上がり期待の対象となってしまうところに大きな問題
要対象についての、二疋の優先的供給、③町並みや環
の事業、建築確認・開発指導、都市計画などの規制誘
これまで公営住宅の供給、宅地供給、都市再開発など
が望まれる。③自治体行政のこの分野の仕事としては、
ックの管理経営の仕事が加わるだろう。こうした仕事
導の仕事があった。これに加えて、地域の不動産スト
サイドから求められる。たとえば、紙園祭りの伝統が
あり、職住のまちを守ってきた鉾町などの京都の都心
境との調和やそれらへの貢献、こうした条件がタウン
部でのマンション建設では、定住裂の住戸を供給する
がある。持ち家においても、もし値上がりの期待を持
がりの期待においてでなく、住戸の内容の向上や住環
ち得るとするなら、それは、今日のような投機的値上
境の成熟、参加して得られる社会サービスなど、居住
に な ろ う し 、 そ う し た 活 動 を 活 発 に す るC B OやN G
自体が、地域住民との協議と参加ですすめられるよう
O の発達を支援してゆくこと自体が、これからの'自治
こと、町並みの調和そして入居者に対して町内会や祭
まちづくりへの貢献を求めるためには、タウンレベル
体のまちづくり行政の大きな役割となるだろう。
りへの参加を求めていることもある。すべての開発に、
での評価や指導を行なう協同運営の組織づくりがきわ
である。②すぐれたストックを維持してゆくには、住
宅相互の交換システムや公的信託制度の確立などが考
めて大切である。
性の向上にともなう交換価値の増大が主とされるべき
クはいまだに消耗品のごとくであって、資産価値がま
えられる。宅地とくらべて、日本の都市住宅のストッ
の中で、町並み保存や建造物として惜しまれるものも、
∞。)の発達に期待するとともに、②それらの、活動を
各種の住民組織(の。自国S
Mミ∞田町足。吋関白色 N広岡。ロ打。
いるように、居住空照との形成と管理のためには、①
いては、国際居住年で報告された世界の活動が示して
相続などであっさりと姿を消している。住宅ストック
支援する専門家やボランティア集団の発達がもとめら
凶CBOとNGOを ど の タ ウ ン に も こ の 段 階 に お
は消耗品という日本の特徴はまだまだ続くであろう。
ったく低かった。したがって世代ごとに建て答えても
しかし、そのなかで良質のストックについては、また
コミュニティ集団などが、住宅や住環境、不動産問題
れる。今日の状態では、伺人・家族、任意のグループ、
惜しくないと思われる粗雑な存在であった。その流れ
いては、公的な不動産トラストに信託し、つぎの居住
などについて、相談したり対策情報を子に入れようと
タウンの住文化的資産として保存したいストックにつ
者に賃貸または建物利用権を譲渡するなどの方法が考
しても困難である。さまざまな業務を専門家に依頼し
つきまとう。また、人々は居住権を、王張して、政治的、
るか、受注業務や売り込みに直結しないかなど心配が
ようとしても資金に乏しかったり、依頼者が信頼でき
えられるべきである。このような不動産の仲介を、偶
くことは町づくりにとって得策ではない。③地域の居
発的でかつ競争原理のもとのビジネスのみに委ねてお
住用不動産の権利移動について、ストックの維持管理
知識に乏しかったりする。こうした問題に応対して相
きびしさに追われていたり、孤立していたり、経験と
実際的に実質を子中にするには、あまりにも、生活の
規制指導する。民間の不動産流通企業についても、居
談にのり、必要な技術的、経常的支援のできる実質は
の見地から公的な情報システムを介在させつつ流通を
という理念とそれなりの規制条件のもとで業務をすす
住空間の確保と環境の向上および良質ストックの形成
高 度 な 能 力 を も っ 専 門 家 と ボ ラ ン テ ィ ア 集 団 23
HHZ
。。、行政が直接担当
しない自主性をもった支援集団という意味で、ぎごち
色
。
口
。。︿命門口50えと。品gx白
められるように、協同運営への参加を要望してゆくこ
とが望まれよう。
間不動産開発のコントロール居住タウン内の土地
ないが、非政府組織と訳している)を発達させること
1
ぞ怒
開発について、①居住用空間の確保、②地区が望む需
3
7
.
r\'\,~~甲山一グ叩四一
}ゐ官
ミ
主
主
トJ (写真/松村芳治)
ゆたかな環境を求めて一一一コーポラティフョハウス「ユーコ
市場本位の現行住宅政策
孤立する住み手
供給主義の政策
住宅市場の再縞成
レ
ダ
ー
替え移動、その結果としての自由さの反面としての村
落共同体がもっていたさまざまな相互扶助機能の喪失、
家族の孤立化と社会サービスへの依存という現象をも
たらしてきた。同時にその過程から、豊富で選択可能
な住み方、社会サービスの享受という生活の可能性が
都市計磁土地政策
住宅供給計図
住宅建設 5か年計画
など
ネットワークの構想(筆者)
NGO
建築・防発のお湯と
規制、技術向上
建設産業の録興
など
都市計画土地政策
地域居住の基本計磁
すまいづくり総織活性
化
など
不当利益、土地投機の
然止、住宅金蝕政策
公共事業政策など
すまい基本法の制定
居住悩批政策の確立
など
w
!
m
など
CBO
みむら・ひろし/京都大学教授)
課題となる時代ではなかろうか。
運営を、市民がいかに高度かつ民主的に行なえるかが
ある。都市化の成熟段階とは、こうした居住タウンの
りは、地域生活の協同ネットワークというべきもので
迷携可能な地域組織体であり、地縁的結合体というよ
織ではなくて、多様であり多章一であり、かつ広域とも
つてなりたっていることである。また自己完結する組
ノ
ダ
ー
手
住
おける新しい協向体づくりとその運営が待たれるので
地域居住の創造者として生きてゆくためには、都市に
ある。地域自治にもとづく民主的運営組織という点か
らすると、村落共同体と共通の都市共同体づくりであ
の地域協同体とは本質的に大きな違いがある。それは、
るということもできるが、本論で強調してきたところ
個人や各種多様な集団の自立とそのうえでの連帯によ
中小ピJ
[
ノ、ウスメーカー
ディベロッパー
(公共・民間・組合)
ハウジング関jlj[i!fi業
など
専門家の+lJ淡
法律、税務など)
ポランチアの支援(
住宅福祉、居住権確保、
改善活動、実地調査と
提言、計商策定作業
など
員h
喝の大工・工務山
住環境の維持向上
住宅管理需要者
など
芽生えてきた。これを、孤立した消費者としてでなく、
持ち家続入者
共同建て替え
す
ま
い
づ
く
り
自
体
ま
ち
づ
く
り
跡
修理』暫築需要者
住宅の学習
居住他の縫保
み
公共住宅改善
コーポラチプ住宅
館別ユーザー
~'t貸住宅入居者
塁
審
118 住み手本伎のすまいづくり
図
地場の大工・工務f
占
中小どj
ノ、ウスメーカー
ディベロッパー
(公共・民 J
U
J
-組合)
ノ、ウジング関連産業など
都市に居住するという事は、初期の都市流入、住み
あとがき
図-l1A 住み手の消費者化、孤立化
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4 5
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旬釦ロ
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I
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変化のある姿をもっ都市住宅一一コーポラティブハウス「都住創内淡路阿 f
J (写真/松村芳治)
2
5
27
2
6
28
3
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額シ丸コにみつけた
鱗超高層住宅の魅力
シカゴは風の阿と一言われる。ミシガン湖に面し
た広大な穀倉地帯の一角に、フランク・ロイド・
ライトに逆上るまでもなく、先進的な建築を育ん
できた町である。ニューヨークの、すさまじいば
かりの情報の集積度と建築の高容積化が、一方で
の現実への対応になっていることと対比的に見る
と、運河が交錯して、再開発が適度なテンポであ
ちこちに進行しているこの町に、超高層住宅がと
てもよく似合うように思う。
風が強いといっても、わが国のように台風の直
とって、必要なものか魅力的なものになりうるか
ということが、テクノロジー以前に問われなけれ
ばならないとしても、現実に、何十年たっても建
設当初そのままに整備され、維持されている姿を
見ると、技術が切り開いた世界が生活を豊かにし
わが留の超高層住宅を今後の展望として捉えた
ている面を、認めないわけにもいかない。
ときの、構造学的側面からの話題を二つほど紹介
して、技術がそうした世界をどこまで切り開ける
か、そこにどのような問題が附随してくるかを、
考えるきっかけを提供したいと忠う。
遮音性能など居住性の面からの問題が指摘されて
問時にねらうので、風に対して揺れやすいとか、
感はあるものの、軽量化・工事能率の向上とかを
鉄骨による高層化は、材料性能についての安心
ての不安が拭えないでいる。
らず、ひび割れや中性化の進行とか、施工に関し
コンクリートが強くなったといっても、あい変
ということは感覚的に納得しにくいものである。
れが生じるので、そのときに、建物が崩壊しない
たい、個人の経験の範囲を越、えるような大地の揺
えるけれど、地震というのは全く突発的に、だい
ていれば今後もそのまま建っていてくれそうに思
一言っても地震である。重力に対しては、無事建っ
わが国での建築構造物の最大の関心事は、何と
離吉岡強度の実現、施工昂賓の向上
離が生む超高層RC
ミーえの向島!f主宅も今 l
こ残るシカゴの町並み (A+U8101より)
撃を受けるようなことがあるわけではないし、突
然にやってくる地震に驚くといったこともない。
の変化と町の活気を限下におさめることのできる
壊かな穀倉地帯の緑をかなたに、なめらかな湖岸
超高層住宅の魅力は、ミース・ファン・デル・ロ
i エが鉄とガラスで箱をつくった時にも、同学に、
外から見てプロポーションの美しさというだけで
はなく、住まいとしても、それなりの味わいを提
供するものになったのであろう。
今日でも、事務所ピルやホテルから距離をおか
ず、というより、たくみに地域を交錯させて、超
品などもそうした中で、全く、自然に調和して機
高 層 住 宅 が 建 設 さ れ て い る 。 そ し て 、 ミi スの作
能している。
基本的なところで、超高層住宅が我々の生活に
すまいのテクノロジ一一①
高購住宅の れ器弾える
J
頃
神田 I
S
斗
U
日
R Cで超高層を建てようという動きは、経済性・
取れている。地震時の柱軸力の変化は、常時支え
∞印×自社志。噌。8 5ということで、概ねバランスが
柱主筋を従来のように単に四周に配するのみでな
行的になりやすいので、そのための処置として、
な配慮がされている。
居住性を前提として、施工性にかかわる材料特性
ている鉛直荷重によるものとほぼ間程度のところ
る形で配置することが一般的になっている。さら
く、中心コア部に、さらにまとめて芯筋と呼ばれ
¥
ω×
期許容応力度 m
d
n
¥
ω として、柱一本あたりさ C
の不安を取り除こうとする努力であると言えよう。
までは、十分耐力的にも期待できるということに
来た。
超高層といっても、一 O 階建てが一気に一 O O階
なっている。
﹁椎名町アパート﹂(鹿島建設設計施工)の一八階建てと
第一号ともニ一一口うべきものは、一九七四年竣工の
破壊に対しては、コンクリートが剥落したりしな
対しては変形の早期に耐力を低下させるが、曲げ
被害からも、コンクリート部材は、せん断破壊に
部には、出げモーメントが作用する。過去の地震
地震時には水平力が作用するので、柱や梁の端
ラーメン架構としての、粘り強い変形能力は、い
造体を構成しているわけではあるが、柱梁による
柱断面が一 m近 く も あ り 、 極 め て 剛 性 の 高 い 構
ての変形後の耐力保持を確保しようとしている。
って、損傷が分散しやすくし、システム全体とし
に、梁に比較して柱の耐力を大きくすることによ
また、高圧縮軸力下での変形挙動は、破壊が進
建てになるわけでなく、成果の積み重ねの上に新
いうことができるから、技術開発という点では一
いで鉄筋と一体となっている限り、変形後も耐力
ざという時の大地震に対する二重・三重の安全弁
しい技術が築かれていくわけであり、現在のレベ
五年以上遡ることができる。それがここ数年、ゼ
保 持 性 を 有 す る こ と が 分 っ て お り 、 超 高 層R Cで
ルも、一つの流れの中で捉える必要があろう。
ェクトを発表、実現化して来ている。
ネ コ ン 各 社 が 競 う よ う に し て 超 高 層R Cのプロジ
であると言えよう。
R C構 造 の 、 施 工 牲 に か か わ る 材 料 特 性 と し て
も、地震時の破壊は、曲げ破壊先行型となるよう
の 不 安 と い う こ と を は じ め に 述 べ た が 、 超 高 層R
通 常 の 中 層 の R Cとどこが異なるかを見るのに、
柱の断面に一つの特徴を指摘できるように思われ
C 開 発 に お け る 施 工 品 質 向 上 は 、 今 後 の R C造の
もちろん、スパン割や階高、耐震壁配置によって
超高層円 Cの柱断菌の例
O 階程度を対象とした下層階での柱断商は、∞印ロヨ
×
∞
∞S で 、 軸 方 向 の 主 筋 と し て は25筋 が 二 四 本
というのが、現実的な解になっているようである。
程度のところが実用化されている。
スパンとして mg×印 g、層数一一一O 、床面積当り
として、印×印× ωOXH-N引き。トン。長
r N 仲¥gN
どこまで常識化して実用化されるかに、問題の鍵
要は、施工管理やコンクリートの品質保証が、
たどっていくことが予想できる。
でも、今以上の強度のものが次々と実用化の道を
強度の値のみについては、すぐにとはいかないま
うしてみると、今後とも、高強度コンクリートの
の強度のものが実用化されているわけである。そ
という。わが思で話題にしている最先端の、二倍
ビルでは、 sorm¥SNの コ ン ク リ ー ト が 使 用 さ れ た
米 国 、 シ ア ト ル の ツl ・ユニオン・スクエア・
イメージアップに寄与するものと期待される。
る。函1 1に 二 種 類 の 代 表 的 な 柱 断 面 を 示 す 。 鉄
(b)
(8)
筋の組み方、アンカー要領など、詳細については
条件は異なって来るとは思われるが、コンクリー
1
いろいろ工夫の凝らされたものであるが、現在三
ト強度も均三四週圧縮強度)で、品corm¥SNを越えた
関
があるように思われる。白書の鉄筋といえば、
本でも、一 mあたり
H
o
g
-以上の重量となり、簡単
な手作業で持ち運べるものではない。鉄筋組立て
形状も容易に変えられるようなものではないとな
ると、型枠、鉄筋組立てが、鉄骨建方と同様に、
十分な精度と作業予順から初めて可能となる。
図に示したものも、柱梁仕口部では、さらに四
そうした状況で、所定の強度を保証したコンクリ
方から梁主筋が柱断面内に挿入されてくるわけで、
ート打設を実用化していくことは、それぞれの状
況に応じた実績を積み重ねる以外にないという面
い難しさがある。強風下での振動といったような
現象は、どこまでが許容されてどこからは許容さ
れないという形で扱うより、建物の性能として、
揺れやすさの程度を評価してやるのが自然と思わ
れる。
許容するかどうかというよりは、振動を知覚す
るかどうかという方が、あいまい性は少なくなる。
o
それでも偶人差はかなり大きなものであって、変
動係数(標準偏差値を平均値で除したもの)田
i五O%に達するといわれる。この種の感覚の分
今日、強風時に建物が揺れることを問題化する
と、最も敏感な人とそうでない人とでは、振幅の
るが、そのような時、一OO人に対して検討する
布曲線は、対数正規分布となることが知られてい
のは、それによって生理的に変調をきたすという
レベルですぐに一桁の差が生ずる。
コンクリートの品質向上は、超高層R Cだけか
よりは、かなり低いレベルで揺れを感ずるので、
人によってそれだけ個人差があるとすれば、規
則で許容するしないという言い方が不自然なのも、
ている超高層R C建設は、安定品質の保証なしで
にとって、さまざまな過酷な条件として諜せられ
を知覚する機会は一O年に一回以下でなければな
多く建設されるようになると、﹁建物居住者が振動
三0年 代 ま で 逆 上 る こ と が で き 、 超 高 層 住 宅 が 数
を越える被験者の反応を取りまとめ整理したもの
にさまざまなレベルの振動を発生させ、一OO人
曲線を一市す。これは、居住室を模擬した実験室内
をもつわけであることを考えると、コンクリート
は成立しないだけに、建築にとって、可能性の底
らない﹂522。ュ-カナダ)とか、﹁再現期間が五年に
一例であるが、国! 2に長周期振動感覚の分布
ある意味では当然と言えよう。
辺を広げるテクノロジーと言えよう。
年齢による差、男女差、姿勢による差、感じ初
である。
して、苦情率が二%を超えないもの﹂(阿∞。。5MgH
めと感じ終わりの差などの存在も指摘できるもの
の、個体差が大きいので、大略の傾向としては、
b)と言った形で、ひとつのガイドラインが形成さ
れつつあると言えよう。
できるかという問題は、社会状況とか居住者の価
動で考えると、五O%の人が振動を知覚するレベ
固有周期一一秒(岡中、周波数。・日ZNに相当)の振
関i2で表現できているように思われる。
題を生ずるかどうかなど、気にすることではなか
値感とかが関与して、なかなか一概に定められな
ところが、現実に、どの程度の揺れまでが許容
ったであろう。
るということはあたり前で、それが生理的にも問
人類が船上生活をしていた頃、嵐で住居が揺れ
額﹁耐震﹂から﹃制震﹂へ
離建物の振動感覚評価手法について
対応する強風時における一 0分間の発生振動に対
建物の振動恕限度についての検討は、古く一九
らもたらされるというわけではないが、コンクリ
舟 波 数 (Hz
)
不愉快であるといった反応が大半であるように忠
もある。
長周期水平振動加速度振幅の
振動感覚限界値(実験結果の例)
図一日
0.2
0
0
0
1
ートという材料が、コンクリート単体としてでな
l
、
﹁
ノ
。
。
く、鉄筋と一体化した複合材料として初めて意味
X G :f
霊力加速度
ルとしては、振幅N¥58の (NS¥2
回 3 程度の加速
¥
ω程度の抵いレベ
度、それが、一%の人の知覚レベルとしては、空
N
)とさらに︼
580の(。・。S¥2
印
ルとなる。
﹁耐震﹂から﹁制震﹂へというのも、現実的な新し
者側においても積極的に評価されるようになると、
建物の機能を減じることにならないであろうし、
いテクノロジーとして意味をもつことが期待され
揺れてもあまり気にしない人にとって、それは
逆に、少しでも揺れを感ずる住居には住めないと
いう人は、その点に関して、グレードの高いものを
g ×(肖×
高 さ 505とすると項部でgg、周波数。・甲山 Nとし
が詳細にできるようになると、比較的頻繁に発生
安全性のみを対象としていたが、構造性能の評価
従米の構造設計というと、強震や強風に対する
さが社会的な意味あいの中で認識されるようにな
なぜ、超高層住宅か
。
・
切)NHHNω(S¥2
凹 3となって、振動を知覚するレ
らないと、技術的なサポートだけでは、構造物に
冒頭にも述べたように、超高層住宅は、その良
快適環境のためのテクノロジーへ
ベルがいかに低いレベルかということが、理解さ
るかという、使用性に対する設計が重要性を増し
する地震や風に対して、どの程度の振動におさえ
たときの加速度振幅の概算をすると、
れよう。
風速のデータにしても、短期許容応力度設計レ
率 的 に 予 測 す る こ と が で き 、 図12のような振動
ずる風速のレベルに応じて振動振幅のレベルを確
と 、 そ の よ う な 風 の デi タ を も と に 、 一 年 間 に 生
統計的に捉えられるようになって来ている。する
年数回程度の比較的頻繁に発生するレベルまで、
量化、長周期化に伴い、構造設計における振動抑
振動問題が顕在化する状況ではないが、今後、軽
現 在 ま で の と こ ろ 超 高 層R C住 宅 は 、 強 風 に よ る
なって、設計的な対処が必ずしも容易ではない。
性を増加させると、感覚の方がより敏感な領域に
領域というのは、揺れをおさえるために建物の剛
支持されている訳でもない中で、何をもって超高
ヨークのように、大都市内住宅の存在が積根的に
化の不安が表面化するでもなく、シカゴ・ニュー
とつの制約になっていた反面、英国のような高層
わが国の特殊事情が、超高層住宅に対しても、ひ
は揺れて仕事にならないといった、ある意味での
による R Cの 反 省 、 台 風 時 に 、 超 高 層 ビ ル の 中 で
品質をおろそかにして施工性に走りすぎたこと
感覚の分布曲線にあてはめを行なうことにより、
制 の 手 法 は 、 興 味 深 い 開 発 テl マであると言えよ
ベルで考えている五O年再現期待値のレベルから、
平均的に何%の人が振動を感ずるレベルにあるか
(かんだ・じゅん/東京大学助教授)
も重要な課題のように思われる。
このあたりの取り組みが、超高層住宅にとって最
維持保全による快適環境のためのテクノロジー、
メリットを計画学的に改めて整理すること、管理・
問題のように思う。市街地における超高層住宅の
うよりも、新しいテクノロジーの待望というべき
これは、おそらくは、テクノロジーの限界とい
層住宅を推進するのか。
計算機制御による制振システムの具体化が話題に
う。地震時における振動制御については、すでに、
未だ、現実の建物に、設計時点でこのような予
なっているが、揺れを減ずることの利点が、居住
幅広いグレード設定になることが期待される。
を評価するのに、許容されるか否かというよりも、
知の部分が残っているものの、建物の揺れやすさ
住者の反応とどの程度の対応が確認されるか、未
えられるか、また、そのような数値が、実際の居
を示す尺度として、具体的にどの程度の数値が与
測を実施した訳ではないので、建物の揺れやすさ
が推測できる。
振動感覚の線からもわかるように、周期数秒の
はなっても住宅建築にならない。
選択すれば良い訳である。
る
て来ている。
¥
N
C
Cは
、
構造安全性のめやすとしている、変形角H
出持j化する公団住宅(写真/栗原宏光)
ゼイタクと忠われている。また私の周辺でも、﹁建って七
を建て、住みやすいように家に子をかけるのは、よほどの
いまの東京および首都圏では、自分の気に入るように家
には活気があって、夜みんなで七夕飾りを紙でこしらえた
おしめを替えたり。でもお祭りも縁日もあったし、世間庖街
ろに坐って、妹が泣くと小使室行ってミルクを飲正せたり、
か千
ら駄
木
盟T
を生活の場として使う
まだ、住まいに愛情をかけ、上手に住みこなす庶民が多く
京毘根津・千駄木あたりの路地を調査して、都心にもまだ
しかし昨年、東大や芸大の学生たちと、台東区谷中、文
すると、夫婦の茶腕二つ、お腕二つ、お皿が大小田枚、箸
はないんですか、と聞くと、﹁あるよ﹂と流しの下を開ける。
てもスッキリ、流しもピカピカなのにはびっくり。食器棚
の流しっき四畳半が主たる生活の場だが、これがいつ行っ
ょう﹂という路地の知恵も気にとめる価値がある。こうし
﹁人の迷惑にならない範囲ならお互いぎま、久自にみまし
さない﹂という欧米流が帰国人士によって称賛されるが、
は違う。﹁景観を美しくするために洗濯物や布団を外に干
子がある。これは近代的な欧米的な共有地の管理のし方と
が第一。さらには家財道具を家の外に出しちゃう、という
Wさ ん の よ う に 家 財 道 具 を な る べ く 少 な く す る と い う 子
みこなす工夫。である。
路地の家を見て、私たちが感動したのはそのか狭さを住
⑧家財道具は題力減らす、あふれたものは外へ出す
んな広い所持除するなんて﹂と叫んだのである。
き古城が買える/・﹂なんて番組やっていたら、﹁ヤダl、あ
母は、テレビで﹁四千万出せば、オランダでは白鳥の湖付
き。坐っててなんでもとれる﹂ことを自慢にしている私の
の四畳半の茶の間にいすわり、﹁この部屋川パス・トイレ付
で自虐的に唱和しなくたっていいじゃないか。十五坪の家
だいたい欧米人がグウサギ小屋。というのに、日本人ま
フライパン・そのシンプルさにはびっくりだ。
箱がきれいに網棚に並べであった。その反対側にはお鍋と
まゆみ
健在なことを知った。以下はその調査の雑感である。
百人くらいの方に開いて一番感じたのは、昔は人口が多
かったのだなあ、ということ。現在こそ都心の過疎と高齢
化がいわれるが、戦前は﹁横丁いずこもガキだらけ﹂だっ
たそうで、小九日中のお諏方様、根津神社の祭礼の写真など見
せていただくと、まさに子供がウヨウヨが実感できた。
その大家族が、どうやってこの狭い長屋の一粁に住んで
いたのだろうか。
二階日仕事場と=一畳と台所。ここに父母と職人一人が寝、
Ig
ニ滞日四畳でここにみハ人子供が寝ていました﹂(抑制守一
私の友人の J 一
ュ i タウン派。奥さんが聞いたら盾をし
かめそうだが、住民たちは苦にもならなかったという。
﹁夕方になると子供たちが集まってきて、おじぎん咋臼の
続きって話をせがまれたり、路地で相撲をとったり、谷中
墓地へ肝だめしにいったり、あのころ日毎臼が楽しかった
なあ﹂
と 話 し て く れ た 看 板 塗 装 の Kさん。
一番後
﹁食しいったって、あのころみんなそんなもんだったんだ
から。僕月下の妹背負って根津小管校に通ったが、
ァ民
⑧かつてはウヨウヨと人がいた路地の生活
り、景品の花札マツ今を集めたりと楽しかった﹂
室津訳
年目までが中古マンションの売り時﹂と騒ぐ人がいるが、
2根さ吾
という肉肢の Wさん。 Wさ ん の 家 は 応 舗 付 住 宅 で 、 応 の 奥
地中---~
住まいは単に商品としてとらえられがちである。
路谷
本本
て 、 洗 濯 機 、 つ け も の 樽 、 ビ ー ル ケl ス、消火器、金魚鉢、
めであったが、そういう家は特異と気づくほど、冷房機は
がずい分いた。これはよほど親しくないと出来ないことで
づいている。他の路地でも、近所の家で寝ることがある人
ゴロ寝ながらおしゃべりをする、という関係が何十年もつ
買物も銭湯も誘いあって行く、お昼はどちらかの家でゴロ
Sさん、二人のおばあちゃんは仲良しで、時間を決めて、
んは、隣の S家に騒ぎを逃れて休憩に来ていた。 Tさんと
で取り込んでいたが、そのとき夫を亡くされたおばあちゃ
ど 谷 中 一 丁 目 三 角 路 地 の 奥 の T家 で は お 葬 式 の あ と 片 づ け
葉も、我が物として勝手に取り替えて飲んでいる。ちょう
お互い鍵をかけずに行き来し、他人の家のポットもお茶つ
てしまうことである。これを励行している人は老人に多く、
狭さを住みこなす第五の子は、人の家まで自分の家とし
⑧人の家も自分の家として使う
け放しにはとても安定感がある。第一夏は開けなきゃ暑い。
ちつくんだ﹂とまたサンド氏。そこへいくと、引き戸の開
﹁ドアというのは開けたときの状態が不安定で閉めると落
グ引き戸にすだれ。に比べ、不様でぎごちない表情である。
れんをかけた家に出会い大笑いになった。しかしどこか、
ドさんかいうと、次の路地で、ドアを聞けて石で止め、の
ドアというのは閉めるためにあるみたいネ﹂と東大のサン
よく議論した。﹁引き戸というのは聞けるためにあるけど、
すると、その外を通る人閤への拒否感について、私たちは
中には路地でも引き戸をドアに変えている家があった。
力を広げられ、楽しく、狭さを感じさせない。
校野球の戦況が聞こえてきたりした。こういう経験は想像
り、娘に預けられたのか、赤ん坊を行水させていたり、高
少なかった。すだれごしに、おばあさんが縫物をしていた
現象と名付けた。
為かご、靴箱、その他もろもろが外に出てくる。これを私
たちは﹁あふれ出し
L
⑧空いている空間はすべて収納に
第三の狭さを解消する子は、収納の工夫である。長年の
生活のうちで、なんとなくこうなったのであろうが、階段
の半分に箱や本が積み重ねてある。階段の下や床下が収納
庫になっている。縁側の天井下に板を渡し棚にする。長押
の上が文庫本棚になっている。などのよくある工夫のほか、
根津の Tさ ん の 家 で は 六 畳 の 壁 面 い っ ぱ い が 、 旅 行 で 集 め
たこけし、通行手形、絵馬がじゃらじゃら吊るされたすご
い ﹁ 芸 術 作 品 ﹂ で あ っ た 。 池 之 端 の 木 工 家Mさんの壁面は
世 界 中 の 仮 面 で い っ ぱ い 。 日 暮 里 の 刷 り 師 Sさ ん の 壁 面 は
自作の千社札をちりばめ美しい。とそれぞれに住まいに個
性の感じられる装飾であった。一番びっくりした収納は、
鴨居に竹竿を渡し、何でもかんでもスーパーのビニール袋
に入れ数十倍吊してあるというもの。それでもキチンと内
容物の区別はついているのだそうだ。
⑧路地に向かって開般的に、屋内外を一体化
さらに狭さを感じさせない第四の子は、家をできるだけ
路地に向かって聞き、屋内と屋外を一体化することである。
これはすでに吉本隆明氏が﹁都市はなぜ都市であるか﹂の
エッセイの中で、谷中の路地の﹁格子の意識﹂について書
いておられるが、確かに格子戸は外からは見えにくく、中
からは見通しゃすい。しかもお互い、そこにいる人の気配
と空間の広がりを感じとりゃすい、というしかけである。
私たちが路地を囲ったのは夏で、どこの入口にもすだれ
やのれんがかかっていた。冷房をしている家はもちろん閉
今は…人、元は七人家族
i
先i
護機が路地にあふれ出す
タぐれの長い長い立ち話
ある。老人間士以外にも、老人が近所の子供をかわいがっ
て布団に入れてやる場合も多いようだ。
根津のある路地では、日当りが悪いため、冬は太陽の動
きにあわせて日の当たる家を移動しておしゃべりし、夏は
日陰の涼しい家にみんな集まるという。こうして、路地全
体が一つの家となり、他人の家を客関、サンルーム、避難
所、集会所、寝室などとして使ってしまっているのである。
⑧町全体がわが家のつもりで
これをもっと広げれば、問全体をわが家として用いると
いう子がある。路地のインタビュ i でよく開かれた発一一一一口に、
﹁谷中墓地(あるいは上野公園)リウ手の庭みたいなもの﹂
﹁久きな風呂を銭湯に貸してあると思えばいい﹂というの
があった。人々は、顔見知りの人が多く安心して歩き回れ
る街区を自分の家のように考えている。町の角々には縁台
ならぬパイプ椅子を出して、道行く人とお喋りしている老
人がいるし、日当りの悪いアパートの住人が布団をかつい
で道をゆく。少し離れた駐車場の塀で布団を干すのだとい
う 。 有 徳 の お 寺 さ ん は ホi ル を 作 り 、 老 人 ク ラ ブ の 等 合 所
として、冠婚葬祭場として開放している。家が狭くても気
にならないわけだ。
往々にして、冬が厳しく家の中で過ごす時聞の長い北陸
の人々は室内を広々とさせ充実させるが、南国の人は家の
中にそう留意しないともいう。北欧やドイツの家とイタリ
ア南部のナポリあたりの暮しを比べても分る。私の夫の実
家は北海道の岩見沢だが、家は広く、暖房はしっかりして
暖かく、冬は家に閉じ込もりきりなので自ずと毎日家を磨
き立てる習慣がついていて、帰省すると東京つ子の私には
少し気づまりなのである。
殆ど樹と化した家(省)
ストリ…トウォッチャーたち
井戸にもおめかし
流し転用の小世界
老人ならずとも、東京人の私たち若い家族も、措家人と
して狭い家に住みながら、それがそう気にならないのは、
朝九時から夕方までは上の子供は学校←育成室、下の二人
は保育園、親は職場で過ごしているからである。ありがた
いことに、公共施設がかなり充実し職員もがんばってくれ
ている。同時に町の中に友人、ちょっと寄る家、おもしろ
い応やショ l ウ イ ン ド ウ 、 ラ ン ド マ l ク 的 な 大 木 や 建 築 が
あることが、一戸外での生活を楽しくしているせいだろう。
⑨笛家であってもどんどん増改築
狭さを住みこなす工夫の第七は、やはり増改築である。
路地の家々を調べると、借家借間であるのに、長年住んで
いる家ではかなり自由に手入れがなされている。今、大家
に追い出されようとしているある老人は、
﹁この家は五十年間、私があちこち改造してもう柱以外の
よ物印私のものといっていいくらいなんだ﹂
といっていた。増改築にはそれこそ住民の悟性が現われ、
住まいへの愛情がしのばれる。その中の一軒を紹介すると、
aさんの家は面白い。とくに二階がすごい。
根津の鳶の頭、 v
元は六畳一関に物干がついていただけだったのに、まず物
干を壊し、一畳分の台所をつくりコンロをつけた。もう一
堂分テラスを作り、そこは植木をたくさん置いて庭のよう
にし、窓の側に篠の椅子をおいて自分の﹁安らぎの場(ア
メニティ・スペース)﹂を確保した。階段の上の空間を利用
し吊り一戸棚をつけた。反対側の屋根上に一段高い一二畳の閣
を増築し、﹁ばあさんの部麗﹂としてタンスや鏡台を入れ
た。最後に、﹁雨でも洗濯が出来るといいと思って﹂南側
の屋担の上に、ニ畳分のサンルーム風屋根付物干を付け、
ここには洗面台と洗濯機を置いた。こうして元の簡素な六
4
斗
・
ρ0
一階を他の人に貸すことができたのである。(下図参照)
畳は老人二人の生活がすべてまかなえる賑やかな場となり、
ている人もいた。
転用して、金魚の泳ぐ水槽やいろいろな植物の植木鉢にし
/
7
3
4
P
けが、建築当初のままであった。
の 増 改 築 の ほ と ん ど を 引 き 受 け た Mさ ん と い う 大 工 の 家 だ
また林町の通称﹁八木村﹂という路地群では、その辺り
に、風呂をつける改築を行なわないのも不思議である。
八間ある家にいま二人で住んでおり、経済的余裕もあるの
造した例はあった。また一冗は九人が住んでいた、部屋数の
﹁銭湯がすぐそこだから﹂と浴室をつぶして子供部患に改
だろうと思った。
(もり・まゆみ/地域雑誌︽谷線千︾編集人
津神社のお祭りがあれほど操んなのは、そういうことなの
散場所がなくてはやってられない。盆舗りや諏方神社、根
い生を狭い家で生き、死んでいく。たまにエネルギーの発
といわれたのは真実であると思った。とりたてて事件のな
き、あんなに騒ぐんじゃないの﹂
いのよ平々凡々、ぞれがこの町なのよ。だからお祭りのと
﹁この町の歴史で印象的なことといわれてもねえ、何もな
そして、煙草屋のおばさんが、
とあとで電話をかけてきたこともある。
い鼻、が丸見えにならないようになっているのを発見したわ﹂
﹁いま、路地の家の玄関が豆いちがいになっていて、お互
あるおばあさんが、
活していくこともまた、か狭さ。を住む知恵なのであろう。
のも見なかったことに、耳に入っても人に日いわずに﹂生
そのため、お互いが助け合いながら出すぎず、﹁自に入るも
志仲違いすれば、密接しているだけに生活はつらくなる。
だが、決してそこはユートピアではない。もしかして隣同
最後に、路地や長屋の暮らしを美化して書いてきたよう
⑧忘れてはならない、狭さを住みこなす路地のエチケット
くなのであろう。
り、こうした小さな世界に凝る、というのも庶民のぜいた
焼き物を見せてくれたのだが、大きなものを持てないかわ
あるおうちでは、 おばあさんが文箱を自慢げに聞けて、
t~ 乙者レ T-:::. イ弘の
岳山ぜん台 fpの之釘ご
宮
え
局常り剤。
ほかにも増改築はいろいろあったが、不思議と風呂場を
時.認め之旬新干
盟国斡
手の込んだミニチュアの扇やおままごと道具、予ぴねりの
之島唱屋町一新.
2世
帯
也局[:;]月ため 6長 7
却
の2階{-:;..3去の護室乙
作った人がいない。反対に元々風呂付きの長屋だったのに、
2
'
留の土壇喋
﹁頼まれりや仕事するけど、家ってもん目白の向島ピ風向き、時了間
建てるときが一番それに令わせてるんだ。直すと家同住み申戸
づらくなる﹂巾一ぷ古
というのがその理由である。耕一品
⑧自分だけの小宇宙にひたる
また狭さを住みこなす工夫の第七として、自分だけの小
宇宙を作っちゃう、という子をあげておこう。それは住ま
いの美意識とも通じるものだが、狭い空間に、時間と子間
をかけて自分なりの美しい小世界を作ると、そこに人間は
引き込まれ、家の狭さや貧しさを忘れるのではないか。
谷中あたりでは玄関脇のつくばい、袖一知一の下の部分など
に、凝った盆景様の装飾をいくつか見かけた。崖下の長屋
で、湧水を利用して美しい鯉の池を工夫している人がいた。
窓の外に植木械を配して見事な緑の小世界(私たちはウイ
ンドウ・パ l ク と 名 付 け た ) を つ く っ た 人 、 日 照 を 求 め て
植木棚が上へ上へと仲ぴ、家全体が⋮つの樹木のようにな
った長屋もあった。流し、天水桶、ゴミ箱、洗漆機などを
マ王星注円 2,
苫
年
m
m年 度 の 当 財 団 の 助 成 住 宅 研 究 ・ 全 お 編 の 要 旨 を 収 録 し ま し た 。
くの場所を使い分けて儀礼、行事が行なわれる。
④座数を持つ町家や、座敷数の多い町家様、多
死者の通過儀礼に大別される。
分かれる。これらはさらに生者の通過儀礼と、
︹盆(法事)葬式︺{婚礼(議)︺の⋮一一つのグループに
ム口柿内の人々の住まい方の分析を通じ、日本と台
この日本式住民の明改築による空間の変容と、
され現在に叢っているものも多い。本報告は、
たものも多いが、ム口杭内の人々の住居として活用
宅が多数建設された。これらは戦後取り附摘され
台湾では、日本と悶じ川下部構成を持つ官会系住
が、背骨庁の奥に臥室をとると使所等への居室の
一山総成の相場合には答庁の佼訟は比絞的安定する
と規防問機保要求が強く、この条件を満足する平
にバリエーションがみられる。客山げは前面配授
⑤住戸内の居室のとられ方では、如何遠伎ととも
方の籾進性が明般に表れる。
佼われるものが大半で、外部空間同に対する考え
議文のフルリポートについては当財団へお問い合わせ下さい。
詳しい内容をお読みになりたい方は、所報第川門号に会繍の梗概が掲載されています。また、
しかし座敷が三つ以上になっても余り変りはな
通り抜けが発生しやすく、これを防ぐため各庁
阿見宍体的には、伝統的町家七六例について、建
うとするものである。
ら町家の伝統的生活領域について明らかにしよ
の通過儀礼や、正月、盆、議などの年中行事・か
として伝えられて来た、出産、婚礼、葬式など
矢掛町の伝統的町康に関するもので、生活民俗
は別の場所で行なわれ、生、死の儀礼は二分さ
分離されて行なわれる。一方出夜、続礼、祝い
⑥二階を持つ灯家の一階では死者の通過儀礼が
方もある。
段の食事に佼われる。また両者の中間の使われ
葬式に佼われ、他のひとつは、元日一の食事や校
絡の佼われ方がある。ひとつは座敷として盆や
⑤一一作型一千百凶の町家のオクノ?には災なった伎
②客庁はアプローチに対する前雨配授と一定の
俗で行なわれている。
保できず、地改築による室数の増加が大半の世
規絞伎震では、往生活に必要な悲本的活家が確
で、タタミの転用伎を前提とした一一了凶笠の小
①イス肢の起居様式では、間服室の機能は単一一的
さを示している。
を前面配設させる事例も存在し、伝統性の根強
大阪な改逃やアプローチの付け替えにより客庁
聞きとり調査した。
行なわれて米たり、記憶されている生活民俗を
井で行なわれている。他は数 一
を述ねて使う州場
a主
ある。ひとつは各州場所を使い分ける場合で下派
⑦二階を持たない町家では、二つの使われ方が
れている。
③土中日臥山長では、ベッドや成問的{糸口百が設閉院され
がみられる。
n
Hの取り外しにより客庁の規模を拡張する傾向
安定せず、統的問機何時が優先され、また改修や山地
条件を満足しない住戸タイプでは客庁の佼慨は
規燃が確保されていることが原則で、こうした
とその要阪を明らかにすることである。このた
を対象とし、住居形態及び空間構成の変容動向
が住居中央総にとられる場合が多い。一方で、
築平一胞の実測調査、復元調査を行ない、その関
調査の結果、次のことが明らかになった。
合で欠紛で行なわれている。両者の違いは、町
間関臨調関韓関韓関麟関
台湾における日本時代官舎の変容及び
伝統的住空間の構成に関する研究川
主交青木正夫
第二次散界大戦まで日本の統治下におかれた
るため一定の規模とプライバシー硲保が必要と
の概念を設定し、その継承と変容という鋭点か
めに、住文化の概念から泌縛される﹁構え方﹂
④外部空間の溌状の使われガは、台湾における
よりプライバシー確保が図られる。
て、注文住宅、市街化区域内立地)について調
田市、縫附市の新築住宅(中規筏以上、一一戸建
研究にあたるものであり、本年度は青森市、秋
北地方都市佼居の地方性に関する研究﹂の継続
本研究は、昭和五九、六0年度の助成研究﹁東
らこの内容を検討した。
の住一戸では本米主一路となるべき後縫が表底的に
前庭を中心とした構成が継承され、特に北入り
既存部にとられる場合にも間仕切りの改変等に
安がとれない場合には増築による解決がなされ、
される。従って既存郊にこの条件を泌足する履
本研究の目的は、東北地方の新しい都市住宅
主奈佐々木嘉彦
①主な通過儀礼・年中行事は町家全体で行なわ
家の発展形式や他の税制叫の住居形式に関係する
ている。
②行なわれる場所から儀礼・行事を兇ると、一
定の関係がある。それは同じ場所で行なわれる
関係、分かれて行なわれる関係である。又関係
が定まらないものもある。このうち一定の相友
の四つが抽出された。
関係を持つものとして︿出産﹀︿熔礼﹀︿葬式﹀︿盆﹀
地域差、町家の形式の遊があるが、概ね︹山山産︺
③通過儀礼・年中行事の相互関係をまとめると、
と忠われるが、今後の談題である。
れ、そのあるものは、行なわれる場所が決まっ
主要な知見を以下に示す。
孤にもとづいてその家の年同訳者から、伝えられ
LV
ー
湾の住様式の抑制遠性を比較住居論的視点から考
霞
山市川したものである。
陸
喜
多
関糊醐腿翻嗣麟麟翻鞠麟閥鱒欄麟麟醐醐
東北地方における新しい都市住宅の
構え方について
本研究は間山県会敷市下津井地底及ぴ小限郡
主交前野山品自国
通過儀礼・年中行事から見た町家の
伝統的生活領域に関する研究
一民知節目住民組
望
日
日
-伝統的な形態の継承は、①続き間座敷・和
べた。そして、つぎのような結果を得た。
において確立することにあると考えられる。そ
る居間との適切な使い分けの行動防略式を住生活
であるが、問題は、個室とその対際的関係にあ
行動防悼式を附m
z
ーするとともに、家族の人間関係
んポを叩柑の定体系のふな問として機能させるような
建具の問問状態などである。
各本一に授かれている家具の穏類と配夜、各市金の
者の評価、家内環境の評価、設備に対する評側、
ていないことが明らかになった。それに対し、
生活の大部分が行なわれ、各室が有効に使われ
回定しており、北側に配置された独立性の高い
公私室型住宅の平面型として茨城県の県営住
宅を調べたが、調査の結果、各家の使われ方が
﹀
}
。
組齢僻陪院胸
個室の室内環境に問題があり、南面する部屋で
における子ども中心主義の成立が求められるこ
動線構成、などにみられ、その内容は、①室の
間概念を歴史的に考祭するとともに、現在の﹁居
集合住宅の平蕗型の評価に関する
研究
こで、本研究は、わが図における﹁居間﹂の空
洋風化、②二階建て化、③家の独立化、④居住
ているか、また、家族成員のそれぞれに﹁居間﹂
間﹂がだんらんの笠間としてどのように機能し
室の慕本構成、②座敷構えの構成、③伝統的な
座敷構えの形式化、⑦座敷構えの表現化、など
、玉木北本間博文
室の南街化、⑤炊事場のD K化、⑥接客構、ぇ・
いるのか、さらに、﹁股間﹂での行為に住み手の
本研究は公営住宅の平副一型の評価基準を作成
み易い平面型であるとは限らないが、二つの平
由な使われ方ができることが居住者にとって住
がどのような性絡を持つ空間として意識されて
されているかを明らかにして、今後の﹁般向﹂
家族関係、特に、税子関係がどのように反映
することを目的として行なったものである。近
にみられる。
廊下・ホi ルによる室の分離・結合、④二階建
②個室と続き間座敷とD K等 に よ る 築 構 成 、 ③
の在り方と問題点を住文化論的に考祭したもの
年公営住宅は以前のような画一的な形態から抜
2 新しい住宅の間取りには、②和洋室構成、
て、⑤居住室とサービス空間の南北配置、⑥伝
である。
容がみられる。
み方へ、⑥自己の資質の表現の場へ、などの変
らん)重視の住み方へ、⑤和風・洋風共存の住
子関係を勅とする住み分けへ、④家族生活(凶
減少、②公私室分離を軌とする住み方へ、③親
3 住み方としては、①住尽の社会生活機能の
うした居間の空間概念の変化を燦史的に分析し
分かれること。次に、住宅関係の書籍にて、こ
系 U家族のだんらんの設問としての﹁日出向﹂に
主体系日犬・妻の居山主としての居間、総指行為
された国務終典を手掛かりにして分析した結果、
①﹁居間﹂の尚志向概念を、明治以降現在まで出版
撮影)の結泉、以下のことを明らかにした。
した立体的住生活詳町制調資(内八世待でビデオ
﹁居間﹂の呼称の史的分析、凶六世帯を対象と
にこのような平面型が、居住者の日常の生活の
るな識や入居世帯の年齢の低ドを考慮したとき
らない。しかし、日本人のプライバシーに関す
い公営住宅の平面型においてもこの傾向は変わ
汽して公私を分離する傾向が倣く、最近の新し
戦後の住宅における一半面計画の流れの中で一
必要である。
うか、とりわけ平面波についての光分な検討が
者の要求に添った居住環境を実現しているかど
向上が著しい。しかし、このような変化が居住
け出し、様々なアプローチが行なわれ、水準の
子供の個室保有が自立の発達と家族
駐監医院睦医
項目として検討すべき課題であろう。
今後の公営住宅の平面計画における粛一要な詳側
岡裂の間に明らかな途いが見いだされたことは、
た使われ方が行なわれている。このような、自
開放型の一半面型は居住者の多様な生活に合わせ
統的な動線構成(玄関!次の間l 座敷)、などの
4このことから新しい都市住宅の構え方は、
た結果、夫人の居{主としての居間がだんらんの
形式が成立している。
﹁墜かさ志向という関心に支えられた和洋統合の
空間としての﹁居間﹂に変化したこと。
②現在の﹁居間﹂における住生活時開設と住生
るかどうか疑問である。
様々な要求に充分応えることができる平繭であ
設聞の所有や行為の選択についてのプライバシ
存在﹂をつくり上げることとしてとらえられる。
﹁独立した自己の存夜﹂をつくる一方、﹁社会的な
経験及びそれをコントロールする経験を通して、
子供の幼年期の発達は、社会と物理的環境の
北浦かほる
態及び住み方についての様々な意識がその多様
寸前行為種の持ち込みを分析した結果、殺の比重
ところが、従来の研究成果をみても、公私室
AA
性と結びつき、機、ぇ方の変容に大きな役割を果
が大きいこと。こうした傾向は主寝京の空間的
ーの選択は、自立に結びつくものであり、物理
主
中
iil日米比較研究の予備的研究
生活に及ぼす影響川
5 しかし、具体的な間取りは多様であり、形
構え方﹂とまとめられる。
しているように思われる。
別一住宅の平一則型の住まい方をいくら詳しく調べ
自立と深いかかわりを示すことが後測される。
な確立条件とは関係なく、﹁居間﹂が特に父親の
はこのような観点から、公私室型の平面型と対
や家族生活とどのようにかかわっているかをと
的環境としての偶家設問が子供の社会化過程で
象的な開放型の平面型を提案し、この二つの平
てみても、その平面型に変わる新しい平面型を
笠間概念的には税の主体系の性格を強く残して
附型の住まい方を比較することにより、新しい
提案できるような成田市は期待できない。本研究
いること。
の視点でとらえることによって、その基般に共
らえるための予備的研究であり、日米の異文化
が家族のだんらんの空間として機能しながらも、
③この結来、子どもの住生活の中心が子ども部
平面型の評価蒸泊中を明らかにしようとするもの
通する空間の彩終をより把握しやすくすると考
本研究は、側室の子供室が子供の自立の発途
屋につくられることになり、この傾向が顕腎に
比九収検討した内容は、各家の使われ方と居住
である。
﹁局間﹂が総括行為系として機能するには、ト米向制
なると家族コミュニティー上問題をつくること。
居場所として機能していること。つまり、﹁薦問﹂
鴎する実証的研究
関醐醐間関閥闘騒鴎麟麟麟翻鞠麟麟翻髄麟
個室成立以後の家族司、、ユニティlに
iiーその 2 だんらん様式の成立と居間
の空間概念についての住文化論的考察
主交 竹下輝和
側主化は近代住居において避けられない現象
仕切りの状態、鍵の有無と使間川)とそこでの子
実態(専有度、出入口の状態、ドアの問問、間
子供・税(家族)・窓側を指標とし、子供山手の
資料を伝えてきており、これらを正織に調査し、
集洛の歴史や人々の生活償滋など立重な廃史的
集務とも、集落の空間構成、民家の一千磁や構造、
は今後どうすべきかを懸命に模栄している。同
は山村、二神おは漁村で、戸数は八O戸と一五
O戸であるが、近年務者が次々に外へ出、人々
、
ぇ
ヲ
由
。
供の生活、すなわち持ち込まれた装餓や行為と
分析することは、集落の史約倒的肌を正しく認識
生活待問、及びそれに間附与する人や物と、その
管理の状態を求めた。次いで就寝分隊や税子の
恥結協幹回臨脂箆
集落居住環境の自律的形成手法
について
主士江東
研究の目的と方法
淡村の賠住環境をみると、生活施設等につい
中ノ俣には、﹁くずや﹂と地元で呼ぶ茅孫屋根
広大な宅地、のどかな阪国風景等、過去から受
し、過疎化の進むことを止める上に、役立つと
の家が六O棟ほどあり、そのうち最も十日いもの
コミュニケーション、子供の役割分担などを含
らかにし、それらが子供の精神耐・生活繭・経
ては立ち遅れが自立つものの、一反国、箆かな緑、
済一郎での社会化の達成とどのようにかかわって
け継いだ重姿なストックがあり、これを活かし
落は伝統的な集落においてのみ可能なのではな
く、抑制市化や過疎化等大きく探れ動いている集
ではなく、新しい社会問題に対応して行なわれ
洛で活発に燦閲されており、単なる旧慣の継添
ていることも明らかとなった。
翻組側腿闘翻鯛翻麟闘関鞠醐鱒蹴鞠幽繭
東支那海同緯度醤における民家・集
落の空間構成に関する比較研究問
主査山田水域
心とするほぽ共通した様相を呈している。二神
向×一一一間または二・友関×一ニ開問のチャノ?を中
って維持形成されている後れた環境的特質を活
本研究の目的は、集落伎民の不断の努力によ
の実測調査を行なった。
福建省の一被州市、泉州市、反門市における民家
したが、本年度は台湾省と対峠する位援に在る
昭和六一年度は沖縄と台湾の民家を実測潟資
生活行為の質的内容に彫轡を及ぽすほか、抑制神
おには江戸時代に巡る家七一戸があり、主屋・へ
かしつつ、よりおい環境を形成してゆく手法と
樹木も議官凶で、市博い回一⋮灰色瓦を極上に設いた屡
姿なかぎになっていると考えられる。税とのコ
沿いの道を往復するという抑制違を見せるが、と
中ノ俣は集務内をぐるっと一巡し、⋮一神ねは海
神輿が出る。神削叫が集落の中をねり歩く経路は、
なっているかを分析した。
どのような仕組みで、この自律的方法が可能と
どのような内谷について、どのような理由で、
研究の方法としては、各地の事例をもとに、
降台湾への移民のほとんどが泉州人・路川人で
台湾南関郊の民家と同じである。それは明代以
間側めており、家庭の形態や賎住環境は滋湖島・
造で、屋根は楽焼きの赤瓦を浮く疎いて漆喰で
の泉州および反内の民家は船、土を用いた課制
附向江河口に在る福州市は地形的に風は弱く、
みん
面逮成数や、精神面・生活⋮削・経済磁のいくつ
ヤなどの建物がヒノラと呼ぶ中庭を間んで建ち、
らが自分遠の環境形成に関する行為を律するこ
して、他者の拘束によるのみではなく、住民自
とも税の管理の影響がみられる。管理は佼入数
かの項目とかかわっている。その基織には日米
いわば中庭形式とでも呼ぶべき配慨をとるのが
根を持つ木造一一一合院が多い。しかし、問南地方
こ神おの民家の特色である。
ミュニケーション数は、一方では子供の役割分
もに集落の笠間をよく反映しており、中ノ俣の
雨集務とも神社が一つだけあり、祭礼のとき
ともかかわりをもっているほか、養育態度のい
強と、他方では佼入数などとつながっており、
家々が散り散りに佼援し、逃がその問をぐるっ
くつかの項目や、日本では役割分担の有無が重
これだけでは関心の内容がわからず、子供の自
殺の子供への関心の高さを表す指綴ではあるが、
一四世紀に入って明国との交易(遂立、冊料品)
あることから見ても当然である。一方、琉球は
が開始されてから社会的発展が急迷に進んだが、
立促進の指標とはなりにくい。これらの結果を
その背栄のひとつに一一一一九二年に米琉した閑人
事例を分析してみると、自律的方法はあくま
で内部的拘束にすぎないため、伝統的な自治滋
三六妓の活践があったと震える。一二六姓は泉州・
と図ること、一一神ぬの家々が海沿いの道の山側
識や急途かっ汲市立な問題発生に対応すべく協定
に後集することと深く結びつく。
等を締結する等のように、進守に当たっては規
M
t
t
:
求することが次の課題である。
という摘出資があり、一一神おには家の中にさまざ
しと
務燥
集媛
で中
あ偽
中ノ俣には家と家を交換する﹁えがえ﹂(築後)
関糊硝闘間観麟翻鶴鶴関関麟麟翻翻醐
は台湾と琉球の雨方と深い繋がりを持っていた。
彼らはその子孫を含めて琉球の政治・経済・文
派州の出身者が四O %以上を占め、当時の泉州
化に大きな影響を与えたと忠われる。例えば建
総・認識の高さや規範の必然性が丞要な働きをし
更に、単なる内部拘束を有効に機能させるた
築の分野においても、ほぽ矩形の敷地を石艇で
まな神を秘る俄明日がある。ともに特色ある償滋
めに、自ら遵守され相官るよう仕組みを考出品した
回み、門・ヒンプン・二漆座の祭域が敷地中心
上越市中ノ俣および愛媛県一一神島の
た愛
調査はまだ中間段階で、今後も両集洛を比絞
しつつ、調査研究を進める予定である。
り、各磁事業等を導入したり、許認可等の機会
帥棚上に並ぶ構成は、中国民家と共通するもので
ある。二番座は一二合協の叩飽食に対応するもので
をとらえて公権力を援用したり等の創慈工夫を
また、これらの自律的方法を行なっている集
行なっていることも判明した。
ていることが判った。
勝まえて空間の管理と自立との関係をさらに追
2 湘州中市川結巣の分析
るものである。
とによって形成してゆく手法を検討しようとす
セツティングとしての子供室笠間の専有皮は、
いるか多面的に実態を究明した。
は天明五年(一七八五)にまで巡る。一半一仰は一一一
ころも決して少なくないと考えられる。
正
た殺備を考える必要がある。
む家族の生活様式と殺の後育態度等の関連を明
W
J
で、集落の歴史と合わせて検討を進めている。
る問
諮査を中心とする山村および漁村に
i猟 ~f芙 2
おける民家・集落の比較研究川
ノ お5
中
、去す叙商問和夫
と
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戸
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U
日
の屋根瓦の色、材質、製造法などは附南地方の
あり、祭壇上の国腕組側の色、形、あるいは、民家
土地利用計闘は、市町村がこれを定めない限り
策の諸変化の中で、居住環境盤俄の前提となる
みるにボったメカニズムを採り、その成立契機
明らかにすること、またこの設問秩序が生成を
三分のこが戦災により焼失し、戦後二つの幹線
典裂的住宅地開発の一つである。しかし地域の
会社によって開発された、戦前における東京の
滋路が貫通し、さらに開発後六O数年を絞て世
を明らかにすることを臼的としたものである。
第一章では、研究対象を規定する条件を予め
つものである。
代交欝が行なわれ、﹁目白文化村﹂は急速に姿を
建設許可が与えられないという強い拘束力をも
明般にするため、研究対象地である会津若松の
それと酷似している。しかし一方においては屋
都市構造を、主に統往研究成果に依拠して若干
根を寄せ棟とし、軒の山山の淡い開放的な木造家
な規制をも含んでいる。後者は口用的規制(比谷税
②土地利用計画は、面的規制のみならず立体的
そこで、経済学、都市計幽、建築史、住居学、
屋を屋敷林で閲むという白木在米の形態も有し
の考察を加えつつ概総し、合わせて現地調交の
拙出そうとしている。
率・建物の最高高さ)と質的規制(建物外観・
ている。すなわち沖縄の民家は日本文化と関商
の文化を複合させっつ、どちらにも偏らない沖
画コンサルタントなどの立場からの総合的なア
文化財保談、あるいは地域の郷土史家、都市計
第二家では、都市住居の逃構調資の成果にも
プローチにより、﹁文化村﹂の立体的な解明を試
庭的と方法、結凶木の概要を述べた。
とづき、都市住民単体の空間構成の類型化を凶
大きさ等)に分けられ、は単線上の配慮が重視さ
りつつその存在形態を明らかにし、次いで備と
れている。
と士口くなった伎宅の改良計闘に分けられる。政
③住宅環境務備計酪は、新しい住宅の供給計溺
の複合文化は一七世紀初めに薩摩の支配下に変
った奄美諸島では開花を兇ず、民家の形態・材料
縄独自の建築を築きあげたと言える。しかしこ
・間取りも異なっている。福建から台湾関部・先
第一家では戦前の土地会社の中での箱根土地
みたのが本研究の特徴である。
倒のかかわり方の分析を通して集仲間環境全体に
の特質を分析している。その結果、堤康次郎の
府施策による住宅供給の柱をなすのが依プ{部品貸住
における伝統的築住環境の存在形態を概観した。
備わる祭問秩序の抽出を試み、最後に会津務領
品群島・沖縄諸島に至る同緯皮回闘に波及した附阿南
でなく、戸惑ての H L Mも人口総持のために建
宅HLMである。農村地域では共向住宅ばかり
文化は、沖縄本島を北限として終結している。
に、資産の有利な保全・巡用のために土地買収
々の都市住印刷の形成過程を、遺構調交の成果と
事業活動の綬拠地として、実際に分譲するまで
設されている。
にし、次いで江戸後期の築住環境全体の空間構
絵画史科・文献史料を照らし合わせつつ明らか
ケールでの住宅地分譲に移る過渡期に位霞づけ
住宅地開発とを比絞して、﹁文化村﹂が都市的ス
④住宅の改良計爾に関する事業は、伎宅のみな
らず市街地の公共沼地や共同施設を対象として、
成とその構成原理である空間秩序の歴史的な存
第三章は﹁文化村﹂の対象地域の現況尖態調
られることが明らかにされている。
第二章では都市計幽約な特徴と他の同時期の
建物内部の改妥による現代的な住要求の充足と
在形態を明確にした。
がされていたことなどが明らかになった。
第三章では、明治期から江戸後期に巡って個
髄糊腿純観翻鰯麟闘関閥麟麟繍繍閥
フランス農村における居住環境の
整備改養手法に関する研究
主盗藤本信義
ともに、建物の外線や町放みを保存する幅広い
第四章では、前章で存在形態を明確にした都市
内容である。
築住環境に備わる空間秩序が、いかにして生成を
この研究は、特に幾村におけるストック側値
議祝されており、準備段階の調査はマクロ・ミ
⑤全体として、居住環境の繋備手法は修復型が
るが、世帯の高齢化が進み、地域に対する愛着
査である。今日なお比較的良好な住宅地ではあ
の再評術とその開発保全に自が向けられつつあ
みたかを文献史料に依拠しつつ考察し、最初に奥
ることに鑑みて、アメニティの確保に関し歴史
クロ双方から詳細な分析がなされている。
は一定あるものの、今後の動向については主体
的なストックを有するフランス農村の、居住環
行方向の設問秩序の生成過程を、市立てとの関係
的判断では決められない状況が浮きぼりにされ
境の実態と怒備改善手法とを考祭することによ
から伝統的抑制市住居の成立契機を探りつつ明ら
民軒魁佳
かにし、次いで関口方向の空間秩序の生成過程を、
ュ3i誠査である。戦前の﹁文化村﹂における生
第悶掌は戦前からの居住者に対するインタビ
を採りつつ山明らかにし、最後に集仲間環境の成立契
活を生活改善とのかかわりで分析し、当時一の住
宅のうち、二三戸の平面を復元した。入居者は、
ち、生活のさまざまな国で西欧の生活様式を取
都市の中産階級のなかでも学者・文化人が目だ
か︿居間中心型﹀の住宅はみられなかった。
下式住宅﹀が多く、すべて洋式の住宅であると
り入れている。しかし、住宅については︿中廊
﹁自由文化村﹂に関する総合的研究制
﹁呂白文化村﹂は、大正一一年に箱岡山土地株式
主査 八木深荘一
翻闘機関闘機関
機について町制との関連から考察を加えた。
﹁追誠一﹂との関係から伝統的集住環境の成立契機
ている。
り、我が閣における居住環境の、今後のアメニ
ティ盤備に資する基礎的知見を得ることをg的
伝統的都市の集住環境には、各々の住環境に
主士笠宮本雅明
伝統的都市築住環境の空間秩序生成
に関する研究
としている。
研究内容は、①活住環境務備計画の前提とな
国有の笠間構成上の秩序が存在する。この種の
る土地利用計画制度を、フランスの農村整備施
土地利用計画の立てかたがどのように変わった
空間秩序の存荻形態を解明する試みはいくつか
策の変化過程に沿ってとらえ、特に農村地域の
かを明らかにすること、②居住環境盤備計画に
メカニズムは、必ずしも明らかになっていない。
なされているが、その生成にかかわる具体的な
本研究は、会津若松を研究対象地に選ぴ、こ
関する制度の把握と整備の手法を実態に即して
研究成果を要約すると次のとおりである。
の空間秩序の存在形態を現地調交にもとづいて
明らかにすること、の二点である。
①地方分権化以後(一九八一年)の地域経備施
れ院制ドお応
江戸・東京、生活空障の研究
はグローバルな被点からの佼夜づけ、③都市生
建築協定の巡品川動向を友布する諸条件の寄与す
れのモデルについてその特伎や限界を考祭して
家のための数理的モデルの開発を進め、それぞ
戸・東京、②近代化する米京の都市基税、③近
会における報告要旨を、①都市比絞からみた江
ォーラム﹂での展開を時間まえ、本報告では研究
かった。このため、地区住民抑制五の合窓を形成
ぷ計計幽も環境問題を複雑化していることがわ
尚一化には多くの問題があり、生活感に欠けた
をあいまいにした安易な悠築制限やデザインの
の応用による伎辰移動の分析と予測、③新規住
ルによる住震移動機迭の分析、②マルコフ述鎖
一章を構成している。それらは、①非集計モデ
たモデルは五問問料相あり、それぞれ二 1六家の各
できるだけ前提としている。報告
めるために、住制酬など既存の統計資料の活用を
いるものであり、その際、モデルの操作性をお
るところを分析した。
代東京の街と建築、④新しい視座からの江戸、
して住環境の即時金活動を円滑に機能させうるた
宅供給による枇帯の住み鈴え迷問問を記述するモ
これらの調査結果から、住環境のあるべき姿
活の鋒ム口装援としての建築や町の宇一向の実態、
⑤江戸の山崎築技術、の五つの分野に分類し、収
めには、体系的に仙波備された住環境管理手法を
等々が議論された。このような﹁江戸・東京フ
はもちろんのこと、いわゆる発段途上国におい
録した。
的開立するとともに、協定迷円以に柔軟な対応がで
京支小木新造
ても都市化の進出出は苦しく、二一世紀は世界的
思艦長鼠劇務
うな空問機迭にしていくことが必姿となること
一計的の側耐では住姿求の多同時化に対応できるよ
門家の指導と援助などが大切であること、設計
きるように、巡営委員会の組織強化や地道な専
モデルを発展させたものである。また、同別々の
ルの構築、である。そのうち② 1⑤が抑抑止口山の
⑤伎宅ストックの維持・市民新のための計敵モデ
ク・フロ!の規模の分布構造の分析と計画手法、
デルの開発、④的慨率指山皮肉数による住宅ストッ
モデルはいずれもここで論じた純図内で、実際
れたわけではなく、残された泌題も多いが、各
相抑止口山と山で当初の研究白的がすべて達成さ
適用することを前提としている。
将米予州側、計画代詩集の策定・詳備の各段階に
モデルは、それぞれ計闘プロセスの実態分析、
等を論じた。
ωで取り上げ
に﹁都市の時代﹂になると予怨されている。と
今日、日本やヨーロッパ、北アメリカの諸国
ころで発展途上国の抑制市化が進むゆで、ヨーロ
ッパとは即時なる都市の形成・形態・都市生活が
持辺総
建築協定団地におけるデザイン・
コントロール手法に関する研究
関心を呼びつつあり、日本の大都市、特に江戸・
東京はその滋味で注悶されつつある。一ガ、附間
近年、﹁伎民の合怠﹂によらない一人協定制度
内的にみれば、東京一極燐逃が進み、国際的に
による建築協定が締結された分泌住宅地が嶋加
翻糊制澗騒観麟麟麟麟麟翻麟繍畿
地域における住宅需給則前面支援
モデルに関する研究叩
築協定の問題点を改善し、建築協定を有効に吋出
めに適浴できると恩われる。
しつつある。本研究は、こうした制度による建
このような状況を反映し、江戸・東京の研究
府して、地区特有の住環境ストックを住民自身
わが国における住宅政策は、それぞれの地域
ます江川上光彦
は今日プl ムとなっているが、本研究は江戸・
が
附u
m了育成しうるような建築制限のあり方を
における住宅事情とその需給特性に合った住宅
持・更新するため、及び、公共・民間の住宅需
に形成されてきた膨大な住宅ストック全体を維
らの都市住宅像である。そのためには、集合住
伎みこなせる間切に転換していくことが、これか
集合住宅が、通りすぎる場から愛着を持って
人ヱ議延藤安弘
の住宅需給計画策定のための基礎資料を得るた
東京の都市生活を生活空間・抑制中市空間の側一間か
検討するために、建築協定制度の巡周災態を明
の舷立などが必姿とされてきている。それには
ら解明することを目的としている。この研究災
例えば、特定の住宅供給がどういうメカニズム
政策の即時間と、そのための住宅世間給計的の方法
れた底住者認識の形成動向を犯附加した上で、一
らかにするとともに、分議住宅地での住環境問 H
人協定制度による建築協定の問題点と巡用上の
で伎宅事的の改善につながっているのかを附明ら
壊の実態と、建築協定の巡用をめぐって形成さ
総合的なアプローチをとること、②江戸・東京
かにし、それを締まえた伎宅供給計闘を立案し
民俗学、経済学といったさまざまな分野からの
を一氏した祝座で捉えること、を心がけた。具
の役刻について考察したものである。
改妥点、および伎環境保全における設計計尚上
施に当つては、①建築学、都市計品開学、歴史咳、
体的には、各分野で江戸・東京の生活に関心を
と事例にみられる建築制限の内容を分析した。
給動向全体に対応した地域住宅計闘が、必妥と
ていくことや、住宅の新規供給より、これまで
さらに、独立仲間宅地、タウンハウス出地、それ
そのためにまず、建築協定の認可状況の実態
数回の研究会を行なってきた。この一巡の研究
ぞれの住宅形式別に、住戸まわり外部空間の領
域での住環境の改滋形態を抱駁するとともに、
の地域仲間宅計一闘の展開のために、統存モデルの
本研究は、こうした問題意識をもとに、前記
されてきていることなどがあげられる。
者参加を促進する必要がある。
それら諸側磁を関係づける仕掛けとしての底伎
かったつ
ンパ!の倒俊的な切り口、学際的かつ自・期間違
な討論の中から、共通の問題意識が形成されて
協定巡営をめぐって形成された鹿住者意識の実
適用を含み、いくつかの新しい住宅需給計闘立
え、かっ、それをコミュニティ形成が補完し、
きたと言えよう。
に対する住民態度の形成動向を州市総した上で、
性、②江一戸・東京と他の都市との比較、あるい
研究会では、①江戸、東京の連続性と非迷続
態について明らかにした。そして、住環境保全
宅管壊を統制約管理と愛者的管理の統合ととら
会を通じ、江戸・東京の都市生活に対する各メ
ォーラム﹂を設閉院し、毎鴎の報告者を定め、十
持つ一二O名近い研究者から成る﹁江戸・東京フ
関嗣闘関闘関脇麟麟翻醸麟翻鶴欄
居住者参加型集合住宅管理に
関する比較研究川
ヲ色。
は、東京はニューヨーク・ロンドンと並ぶ﹁間
ヨ
ミ
際金滋・情報センター﹂の地位を降立しつつあ
£
ヂ
この視点が生成する典型事例を関際的に比絞考
本研究は、こうした仮説を実証するために、
構造の側面から詳細に分析するとともに、明下品れ
らの計回住宅地における最近の居住実態を人口
体系を多商的に掘り下げ、現代的視点で評価し
の内然、社会、文化の各国に深く関わった技術
トしで十分に作例し受け継ぐべき側似がある。こ
ウエアがある。その特性は今後の構法を考える
の経済的余絡による伝統構法の復活である。
る生産体制の変化による。問。年代は高度成長
年代に大きな変化がある。昭和初期は水害によ
検討を行なうことにより、計画住宅地局伎の持
による既往研究の二O年前のデlタとの比絞・
本年度は、日本の事例としては、公団賃貸住
察せんとしている。
庶すことは緊急な課題である。
間闘制間縄翻麟機騒麟麟関関麟麟問問
木造住宅屋根部位の雪被害対策
構法に関する時間究
ている。相官られた成果の概要は以下のごとく。
代的変化の実態を抱促することもねらいにおい
念は、公共賃貸住宅管理の﹁ハiド﹂と﹁ソフ
地に関するクラスタ分析を行ない、立地セクタ
②首都圏の公団住宅を対象として、住宅団地立
異について論じた。
た場合の、集合住宅入反省階層の圏域による差
①公団伎宅を対象として、国土灼スケールでみ
についての基本調査および、間取り、構造、各
象地域をしぼり、構造、構法、生産、住まい方
①紀州全般にわたる予備調査をもとに中紀に対
研究は二段階に分かれる。
分野にわたる共同事例研究により明らかにする。
過稼と構成を計幽、構造、構法、生産の各一専門
つまり、移動・落下及び融解・凍結の現象にか
かわる実証的知見を得ることを目的としている。
二現象への対策とし、これらの構法的制御にか
枠組みを﹁移動・落下﹂及び﹁一繊細附・凍結﹂の
本研究では、屋根部佼の雪被害対策の基本的
本研究はその基縫的研究として、構法の成立
ススタディを行なった。海外については欧米の
宅の自治会活動と公営住宅一室増築活動のケー
ト﹂は統合されなければならないこと、コミュ
ーの分類を行なうとともに、重相関分析によっ
部構法による類型の抽出。
-集落レベルでは集落全体での強風対策は集
耐営化によって対応しなければならない基本的
る積雪地一般の恒常的問題であり、屋根部佼の
かわる問題は、積雪の多少にかかわらず発生す
、支資渡辺正m
m
ニティからの支持を受けつつ、コミュニティ形
て立地婆図が入居者印刷性に与える影響の度合を
②知型ごとに数例を選んだ詳細誠査による間取
日本では、あらゆる居住地に存在する自治会
これらを返して、居住者参加型集合住宅の概
成全体に支任を持つ単一組織にフォローされな
分析した。
り、構造、各部構法の変遷の解明、である。
革新約努力の現れている事例を検討した。
ければならないことが、明らかとなった。
③公団住宅について、住民票調査による詳細な
の入居の実態をとらえるとともに、二O年前の
解析を行ない、賃貸・分譲別、住一戸型別の近年
がその可能性を持っていることを示した。
自治会が積極的築住体管理の役割を担うため
今回の報告内容を以下に要約する。
の仕掛けとして、イギリスの﹁マネジメント・
研究明郁朗閣は、これら構法的対策の技術化に必
から構成し、それぞれ以下の分析を行なった。
要な基礎的資料となると考えた四つの分析課題
議題として特徴づけられると考えたからである。
な配置がなされている。これは集落レベルでの
凶隊・建物レベルでは強風対策は相互に補完的
構法の空間構造を一訴す。
落外局部と内部で差異があり、岡崎状に分かれる。
とを示した。
2 間取りは図のん子型を基本とし前後対称な﹁振
態、屋根雪の作用及びその地域住を考察し、屋
り、集合住宅居住に質的な変化が起っているこ
④③に、公社・公営・および公団宅地分譲住宅につ
分け﹂製と前後非対称裂とがあり、微地域住と
同様のデiタとの比較・検討を行なうことによ
いての調査・分析を返加し、供給条件が同じであ
対応している。構造の合学梁形式・小屋梁形式
コ
i ポラティブ﹂が示唆的である。それは従米
いまひとつ、イギリスの ACTAC(コミュ
れば入居階層もほぼ類似することを示し、かっ
明らかにした。
根雪問題の構法的研究にかかわる基礎的条件を
の公営住宅管理の尚一的・官僚的水準を必えて、
ニティ技術支援センター協会)は、参加裂管理・
これらについてもこのこ0年間で公団と同様に
もこれと対応している。いずれもマワタシ(数
活住者の満足のいく管理水準をもたらしている。
改努等の居住活動を一専門家集聞が支援する、と
梁、地棟梁)を有し、建物内部は差嶋田山で固め、
風対策上の性能と施工性のよさの評価された結
性については滑走開始勾配による加途度並ぴに
は屋根葺材と雪氷との鈴摩擦について、動的特
についての実験分析であり、静的特性について
屋根葺材との関係から見た屋根雪の滑動特性
②屋根雪の治動特性
住宅における雪問題の構造、屋根雪被害の実
①屋根雪対策構法にかかわる基礎的問題
りわけデザイン・プロセスへの居住者参加を可
以上、計画住宅地居住の近年の傾向を人口構
両妻に金一陶墜を配する点に共通性がある。
入居階層の質的変化が起っていることを示した。
れる。
造の側面から総締約に明かにすることができた。
果であるが、都市化の影響の少ないこと、淡路
動摩擦の性状を明らかにした。
3 問団岡山廷は伝統的に本瓦葺である。これは耐
る仲間民の価値鋭にもよる。構法の変化は昭和二
島に近いこと、﹁京もの﹂﹁簡略﹂の名称にみられ
③屋根雪の滑落堆秘形状
も構法援がある。外国同鐙構法は昭和初期と図。
4 壁体刑法はこのような微小な地域内において
た滑落雪の堆積パターン、常時下速度および飛距
測分析であり、回胎根構法及び雪気候要因から見
移動・落下による日脱線雪の堆積形状に開削する実
八年水害時以降のセメント瓦の増加と近年にお
日本の在米木造住宅には地域の削除市民と文化の
ける本五葺回帰にみられる。
中で育まれ高度に完成した構法があり、ソフト
主査上杉級官
iit中紀地方の木造住宅の調査研究山
近代における木造住宅構法の変還と
その成立構造
翻関韓関欝韓関麟関
能とするマン・パワi支援の方策として注目さ
集合住宅地の居住人口の構造に
関する調査・分析側
主査上野淳
本研究は、住宅・都市整備公団をはじめとす
よる宅地分議地における居住人口の構造を詳し
る公営・公社の公的集合住宅地および、公団に
くとらえることを目的とするものである。これ
離とこれらの関係を明らかにした。
粘り強さについても河様な傾向を示している。
意味で、積層梁の品開げ試験や裕子梁の撹み試験
むむ甘酢罷
湾総限の鏡みではボルトの夜径の影響はほとん
と一二耐を試験したが、その結果、本構法の爽
び接務剤の効果を調べた。ボルトの直径は八酬
び意義、②関連分野における既伎の研究の調査
本年度の研究報告は、①本研究の日約・およ
﹂超高層住宅の長周期振動に対する
振動感覚の調査研究川
いほど有利である。
接表仕口の場合は則性、附カともに断磁が大き
どなく、八酬で十分であることが分かった。ま
結果、③実際の一角田明住宅における振動感党調査、
まず、積層梁の曲げ試験は、ボルトの夜径及
を実施した。
③納の長さ・:長納品耳石しは、短納毅しにくらべて
た、援者割別を併用することにより、附剛性が約二
④本研究の特徴を示す振動知党問試験のための
の比率は断一期総比に近いようである。時に短同情
②母材断磁・:太い材ほど開性、日制カに脱出れ、そ
函温度、小田鹿山系温度および自然温熱(気滋、日
生及びその成長に関する実測分析であり、屋根
開性、磁力、粘り強き等すべてにおいて有利で
傍になることが示された。なお、昨年度の河条
滋解・凍結現象の典型である﹁つらら﹂の発
④巌根雪の滋解・凍結現象
照)の実態を剛山田挫すると共に、これらの関係か
あり、特に耐カでは一線納差しの一・五倍以上の
件の実験結果と比絞してみると、本年度の積層
る基礎的な振動知党閣の試験結果、⑥今後の課
会資仙何回願
ら充た﹁つらら﹂の成長条件を明らかにした。
伎を示している。
接驚剤による木造仕ロの補強効果
li楽しくて強い木造住宅への指標
阻む併僻棋院院臨
④接合方法・・・接着によるものはL形金物補強の
振動シミュレータの開発給田市、⑤その装慢によ
⑤ラi メン化の可能性・:上記の結果から、上下
に明らかに認められた。
金物の併問川効聞取は、剛性、附力、粘り強きとも
目立さ方向の寸法が積み重ねてみなければ定まら
できると予想された。一方、現場の組み立ては、
工製作は、加工機械の応用でかなり安価に製作
を級み上げ、仲地工伎のデlタを得た。郊材の加
ー内の敷地に、絡子三岡崎、二階建ての実大加京総
の長周期振動感党における知覚協のばらつきを
の狩殺を考慮し、本研究では数秒から一秒程度
てのグレードに深く関係してきている。これら
れるにつれ、採れを感じる頻度などが住腐とし
次に、江東区潮見の米京木材サービスセンタ
梁の則性は約二倍も大きいことが一不された。
核架材と悼開会された校一本の許容水一予断力はヒ
ないという欠点があり、上下方向についても悶
この実験の目的はほぼ遠せられた。接者とL形
みの仕ロに比べて測位、齢カ共に優れており、
主査飯塚五郎緩
木構造接合部は金物で補強するのが最良の手
ノキ材では一 O閥均(一二 m角)、一凶一切(一
ここ数年、超高岡崎住宅、ホテルなどが開発さ
段とされているが、災壁作りや伝統木造のよう
コ一・五四九月)と試算された。一般の木造住宅の同町小当
ける使用限界状態に関する客観的な指標設定の
定設的に犯援し、初崎一回同開明住宅等の爾胤設計にお
題、等の基本的な成来のまとめからなる。
に勅組や小田聞紙を意匠デザインとして扱う州場合
サポートを必姿とすることなどが分かった。
様であった。また、税局、後は組み上がるまでは
︿研究の目的と計画﹀
には、鉱山神経な核合金物の銭出が問題となるこ
、﹂れを建築基準法の壁倍率算定法に烈らして判
五 1 てO本と兇秘もられる。
りの絵本数は0 ・
使用しその悶伎を高め、終局総力を確保するた
滋は攻場刻按着剤の開発と、尖物の試作である。
構造の可能性は十分に認められる。実用化への
断すると、木造住宅において筋違いを省絡する
べた。
った。これより、荷震の分布と後みの関係を調
体した泌材を用いて鉛直加カの挑み試験を行な
次に、川組み上げた架絡を用いて、及び一度解
党隣について文献調査を行ない、既後の研究内
の風による振動の実際、および長岡周期振動の知
ここでは、在米構法の﹁納差し﹂に接着剤を
とが多い。
めに L形念物を釘打ちすることによって構迭全
新しい技術を駆使した﹁美しくて鎗い木造﹂の
の樹種、断磁寸法、納の長さ、 L形金物繍強効
をもっウレタン樹脂系のものを選定した。母材
大きく UW
饗されず、硬化後もある稼皮の悌カ伎
は、可佼時間が長く、建築現場の溢混皮条件に
のプランにこの待子抽出の遊間出を試みた。その結
示された。また、この結果をもとに一般の仲間宅
れば裕子染の務みをシミュレートできることが
等分布荷前一状態の場合、ある程度条件を設定す
い、州制日間梁のデiタを適用して解析した結果、
ばらつき澄の把憶が未だ十分にされていないこ
接論じたものが少なく、また、個体差に基づく
たところ、一九則前後の振動に対する知党闘を直
国周期振動の知党閣に関する統往の報告を概観し
みが卓践していると考えて良さそうである。長
て現われる。いずれも一次の間有振動数成分の
は、水一平方向の併進振動にねじれ振動が重なっ
容を把握した。実測された風による建物の振動
まず、研究者手の第一段階として、高層建物
体の郎伎・鮒カを向上し、筋違いなどの尉カ援
実現を望むものである。
提案を行なうこととした。
に綴らずに開放的な木造建築が安全に造れるこ
果、などが仕口の測位、溺力、粘り強さ等に及
果、通常の秘絞花蕊程度であれば、二間程度の
また、並行して、怯加予梁解析プログラムを用
とを目的とする実験を行なった。接務剤として
ぼす修響を調べるために、一一七樋類一⋮一一五試験
とが明らかとなった。実態調査の一環として二
本研究は、同じ標題の昨年度の研究に続くも
スパンでは挑みを一一 m程度に抑えることができ
体による仕口の総角邸定度を調べる実験を行な
のである。昨年度の研究で、各種だぽ材の基本
ができた。本年度は、実大で架峨併を製作してみ
問風速二八仙の強風が吹いた後で括れについて
二治)の一九階以上の伎人にたいして、最大同併
一一一階建の超高臨時住宅(SRC造 、 図 有 振 動 数 了
ることが分かった。
った。
約な性能及び桜子梁の抽出み性状を抱挺すること
ることを汲点とし、昨年度のデiタを補足する
たわ
︿結国市と考祭﹀
ベイツガは僅かに劣り、スギ材はさらに下回る。
①母材樹時世間剛位、総力共にヒノキがまさり、
振動を感じた経験があると問答した人は一九人
のアンケート調査を行なったところ、風による
③媛房時の室内滋度分布の検討
い負荷計算粉皮が得られた。
法)と計算粉皮比較を行なった所、各都市で良
傾向があった。叉、住宅の構造及び熱環境の認
っており、父、取九十い食品を好んで食べている
刊の治療を受けていたり、心臓病の蹴往援をも
すそれらの効果を建築環境全体の中でとらえる
て植栽手法を導入する場合、熱環境形成に及ぼ
本研究では、住宅地や住宅の設計計画におい
ことのできる資料を提示することを目的とする。
l 並木の中や芝生の上などの績栽尚早問を含む
志波姫患者群三七戸、対照群四三戸、勝
木H (
の晴天日においてそこに形成される熱環境の実
建築外滞空間(二九地点)を対象に選ぴ、夏季
桑町一患者群三二戸、対照群悶七一戸)によれば、
住宅構造及び暖房設備に開削しては、患者群と対
性や結銭の発生に大きな影響を与える。
暖房中の室内における温度分布は室内の快適
中一人であった。振動シミュレータについては、
加振時の加速度波形が従来になく精度の高い正
本研究では模型実験、数値シミュレーション
弦波となるものが開発された。この振動シミュ
レータを用いて延べ約一二O人の老若男女の被
態を屋外熱環境計などを用いた実測調査により
照群との差はほとんどなかった。しかし、一週
把聞出した。一方、測定対象地点の周辺の状況を
などによって室温分布の生成に聞附する検討を行
樹木、芝生、建物、天空等の形態係数によりと
験者について採動知党闘の調査を行なった。ヰ中町
家における団らん時を除いて、いずれの場合も、
間の平均似で雨群を比較すると、志波姫町の務
脳卒中で死亡した方の伎宅の方が一・一二℃以下
なった。
それらの結果にもとづいて、検討対象の伎宅
綱な分析は今後に委ねるところであるが、知党
室内における室温、 P M V値分布、結銭的問所の
2 実測結果をもとに、各地点をケi スとし、
らえ、定量化した。
問問の試験結果のばらつきについては対数正規分
布で表わすことができそうである。
の差であるが全般的に温度が低いことが明らか
日中と夕方の三中空球の球心温度、気温、風速
推定を行なうプログラムを作成した。
を説明変数として主成分分析を行い、﹁陽あたり
となった。例えば居間における夕食後の団らん
持の平均室滋の北京(対照鮮患者訴)は、志波
効果﹂、﹁再放射を感ずる度合﹂、及ぴ﹁風速﹂と解
島町医院医
姫の場合、一・一一一℃、唐桑の場合、 0 ・五六
釈できる紬を得た。﹁揚あたり効果ヘ﹁再放射を
民院院院医
住宅の室内環境計測総合評価
システムの開発研究倒
、況や設尾島俊雄
どの程皮、関与しているのか否かは不明である。
し、建築外部空間に形成される熱潔墳の中で、
の放射熱環境の特徴と空間形態との関係を考察
植栽空間の位置づけを明らかにした。すなわち、
感ずる度合﹂の二品棚上にて、布置された各地区
上になることがしばしばあり、叉、血圧の迷統
①植裁の多い空間は地下道のように日射を受け
室滅の詳細調査によれば、暖房家と寝室や便所
℃であった。しかし、この差が脳卒中死亡率に
脳卒中発症の地域較差に及舷す
社会経済嬰因並びに自然要図として
の気候の野饗に関する調査研究
- i特に住宅の熱環境性能との関連
について
本研究は、住宅における室内温熱環境計測結
測定によれば、温度の低い環境に移動した際に
ず熱容設の大きい材料で構成された相場所をのぞ
の非暖房室の滋度差は、団らん時には一 O℃以
住宅の熱環境を中心とした住宅性能、居住者
恥圧が急に高くなる事例が、二名だけではある
くと、日向、日影にかかわらず冷放射を感ずる
、ま盗吉野
の社会経済婆図、設びに自然環境婆閣としての
日常使う部同胞においては、室開の汲皮北部を解消
が観察された。従って、このような住宅の中で
果に基づく温熱的快巡性、期間冷暖房負荷推定
に、関連する問題点の摘出、改善対策の検討と
気候の脳卒中発症への影響を明らかにすること
によるエネルギー経済性の評価を行なうととも
いった一速の作業を行なうための、パソコンを
を目的として、第一に、宮城県内一 O市町一凶
を作成し種々の異なる着衣抵、環境条件の組み
PMV値を計算するコンピュータプログラム
①温熱的快適条件に碁づく環境汗倣恭準の作成
ている家が多く、寒い環境の中で暮らしている
は、股一一防設備が不十分であり、外に便所を設け
その結果、脳卒中死亡の高率地区(農村部)で
三八戸を対象としてアンケート調査を実施した。
弘結晶駐日
といえよう。
していくことが脳卒中の予防の上で重要である
の涼しい熱環境の形成に有効であることを裏付
度合が高い空間であることが明らかとなり、支
34此木の下、芝生の庭、アスファルト地面の
も小さい。
の変動の影響もあまりうけず、昼間と夕方の羨
けた。②樹木に裂われた安聞の熱環境は、天候
合せについて P M V依を計算した。その結果か
住宅地の櫨栽手法とその熱環境形成
に及ぼす効果川
駐率場について、震外熱潔境計の測定依から土中
住宅地の環境形成の中で、植裁は心理的効果
の熱環境要素によって説明し、植栽空間の特徴
汲度、風速を求め、 2 で得られた知見をこれら
ゑ盗様子野晃
ということが指械できた。
第二に、宮城県志波姫町並びに由四条町を対象
調査を実施した。その結果、社会的・経済的環
ことはよく知られている。しかし、実際の設計
や気候調節機能など、その果たす役割が大きい
な熱環境要素である気温、全日射量、平均放射
境条件に関する調査(志波姫町・患者群、対照
計画においても、これらの効巣を十分考慮した
として、最近五ヶ年間に脳卒中で死亡した人の
標準気象デiタの分析から各期間負荷の代表
群それぞれ三五人、唐桑町一それぞれ三間人)
事例は少ないようである。
家族及び住宅を患者群として、対照群との比較
日を抽出し、期間冷暖房負荷を数日間の計算か
によれば、健康状態と食習限の点で患者群、対
作成提案した。
ら推定する方法を提案した。本研究では全国八
照訴の問で有怠差がみられ、患者鮮の方が高血
を明らかにした。
成し、モデル計算によって、紡算法(応符係数
都市の気象デi タから、上記の推定デlタを作
②冷銃一一房エネルギー消費口県雄走法の開発
の各季節における最適絞及び五段階評価基準を
ら、家内の乾球滋度、 M R T、湿度、気流速度
主な市内容は以下の通りである。
中心としたシステムの開発を目的としている。
博
題アメリカにおける住宅研究、その資料との出会い
今凶、図書家に配備してもらった表題の文献との出会
いは、海外の建築計的研究を抑制緩的に調査しようとした
ットワlクの対比の分析など、おもしろそうだ。この磁
の生活者の意識を扱うものは、タイトルだけだから正舷
ではないが、たくさんありそうである。
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文の完成度、単なる潟査でない到達点がどの程度か分か
日本にも多い、住宅の満足・不満足の調査もある。論
これらは、その一例である。
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ことに始まった。日本では、修士論文とか博士論文は、
印ヱムEEE皇居コ百﹃3028E03ωO哨 白O︿号室。コ仲印CU包号EZ2包忍
すべて出版されることは少ないが、その研究的意味は研一と、相当数の学佼論文があることが分かり、そのハiド
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究 者 た ち に と っ て き わ め て 高 い も の で あ る 。 建 築 学 会 の い コ ピ i サ ー ビ ス を 担 当 す る C 玄 同 盟22g氏
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の 独 創 性 を 保 証 す る も の と な る な ど 研 究 的 怒 味 を 担 っ て 一 こ と と な っ た 。 そ の 後 、 C玄阿は、建築という分野で出て⋮
協
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い る 。 丸 善 の 建 築 計 画 学 の 出 版 は 、 研 究 の 内 部 に あ っ た ⋮ い る 学 校 論 文 を ま と め て カ タ ロ グ を 作 る よ う に な る 。 そ ⋮ 曲羽田、 ↓
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ものであった。一を除けば、あちこちに分散している学校論文を探してま⋮
ドキュメントが外に出るということで、高い意義を持つ一れは、改訂(アップデiテイング)がゆっくりである点
研究の世界のドキュメントは、欧米ではどうなっていいとめる手間がなくなり、大変有用なものである。新住宅
らないが、おもしろい。
るのだろうか。数年前のことだが、たまたま、私が文部⋮普及会では、このカタログで住宅関連のものすべてを集
この辺の事情を系統的に調査しようとしたのが発端で、⋮趨蒐築資料の申か主翻百壬つなものをヒツクアップしてみると
省の在外研究員として外国へ行くチャンスのあった時、日めることになった。全文献数は、一一八冊である。
出
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F唱
この学位論文のシリーズと出会うこととなった。周知の一この中身は、日本の住まい方調査に類似のもの、古い
0 刃O一004可ロ@ω一ロコ50220守 的ω己ω
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W師 団 ↓ 2
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左
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アメリカ建築家協会(﹀広)や王立英国建築家協会(出切⋮集落調資になっているもの、数理的モデルで住宅経営を⋮口oEoヨ一ECヨ﹁一︿吾
V
﹀と)などの権威ある同周凶体は、建築家主導のもので、必ずし一説明しようとするものなど、柿様似々であるモ。⋮││l
凶
晴
附
沼
川
没
閣
閣
川
悔
晴
直
団
ぽ
同
清
晴
池 i│││liii│
もアカデミツクな研究者の組織ではない。それらの機間潟内 υ そこで、この文献を品北普品皆日及会図 書4型食百{室並に来て利用していた
いうのがある。カリフォルニア州立大の家庭経済学部
誌には、議は絞るけれど学術論文はほとんど山山てこない。⋮だきたいということになるわけだが、全部をひとつずつ
のG ・ルiピンの一九八一年の論文である。一一六のコ
常識約には、欧米に建築計画のアカデミズムはないとい、⋮紹介するわけにいかないので、最近できた関書目録から⋮ンドミニアムの満足・不満足潟水晶で、インテリアの不満
うことであった。しかし、大学院教育が充実した欧米で一適当に選んで少し読み出してみる。
として、収納スベiス不足を指摘していること、外部の
学術研究がないはずがないと替えてみた。一1805051111iiIllit---1111--jil--J
どういうことで発見したのか、まっきりま覚えて;⋮ωiZ詰誤認自主総お一﹁司020353一施設としてプlルの要求があるとしている。皇居
lfbf
貯摂取一肝日制時的叫 髄 一 口 語 襲 ⋮ 居 住 者 の 年 齢 と と も に 増 加 し て い る こ と 、 安 全 性 ・ プ ラ
いけれども、アメリカの学位論文情報という定期刊行物
イパシi・混雑感のないこと・静かなことの重要である
を大学図書館で調べることとなった。後に向様の形で、⋮というのがある。これは、ボストン大学 J ・
P-オ i ス チ ⋮
ことを分析している。河種の論文としては、例、えば次の
ヨ ー ロ ッ パ 一 線 が あ る こ と が 分 か っ た け れ ど 、 と も か く そ ⋮ ン の 一 九 八 一 年 の PH-D・ 論 文 で あ る 。 タ イ ト ル の 一 ?
ようなものがある。
れを掬くと、分野別年次別に学位論文の要旨が出ていた。一∞。2ユ々が、なかなか難しい。これは、内容を読むと分
i
J
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建築は主に芸術の項に分類されており、内容も美術に偏⋮かつてきて、友愛関係とでも訳せる、地域社会の中での⋮刷出引﹂別出引引引引引引引引副山町引引叫州出引引引引
印。ωoozooaωωコa印ω 虫ωω
哨O竺
宝O
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したものだった。しかし、抽出に工学の分野にも建設とい口相互扶助意識らしい。オースチンは、参加波誠査によっ⋮司ふ P 乞
25百 円 お き
,一雨﹄山SUNλUN溺
押
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3750 An Analysis of Condominium Consumer Complaints i
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:1975-1980
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コンドミ二戸ム居住者の苦情分析(フロリダ州 1975-1980)
3752 Effectof Residents' Attltudes of S
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就学前兜のいる住居の住まわれ方について
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3732 A Post Construction Evaluation ofWestslde Retirement
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Tobey,Henry Norman 1
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住宅における路光(モタン←・ノスヲルジ一、単純←,複雑、 B立古←→俊え目)
3745 The Personallzationof a Houslng Environment:A Study
of Levittown Pennsylvania
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ナチィブとしての成長する住宅
トタイプハウジンヴシステムのフレキシピリチィについて
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ofSupport Type Housing Systems
Oxman,Robert Maurice 1
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3737 Mobile Homes:A Psychologlcal Case Study of Innovation
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台溜の家族生活と伝統的住居儀式のl!1容について
3727 Hollybush:The EClipse ofthe Traditional B
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ハリブッシユ山岳部落の伝統的檎苦の表選について{建謹及び伝車からの史的苦嬢:
オゼフト書古学地鼠における先史筆法卦箆線住居
3728 Shed Roof Houses atthe Ozette Archaeological Slte
A Protohlstoric Architectural System
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霊祭への現代的戸ブロ…チによる、ベルシャ砂漠
CHAHAL-FASしの住宅の空間の使われ万の苧節変化の研究
トルコ村洛居住者のだめの自給自足住宅のデザイン
4668 Self-Sufficient House Design forTurKish V
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戸メリカ¢問自軍部市(ラドパーン)
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研究所をサロン化しよう││図書室の充実に向けて
級紙的に利川弘刊をつくる必要があると思い
内田雄造
住宅処築研究所の阿古川け録を作日んしました。
ます。
す一地条件の不利は争えませんが、研究助
収書方針が定まり、付録も山米、同社日(会が
光実していく総子が実感されます。
私も参加している江戸東京フォーラムの
円
前
日
成を約力的に行なっている財同法人の M
ように、研究会を定例的に研究所で閉山川す
にもかかわらず、関川北訂ん全の利川和刊がもう
川します。この資料室には、行政資料を小
るのも一つの方向でしょう。また、研究助
主であるという利点を、もっと活かせない
心に紋新の附引けがよく収集されているので
成した研山九の充表会や小シンポジウムを被
ものでしょうか。
すが、どうすれば良い附記を集めることが
一つ崎、えないのは伸明念だと思います。私は、
山山米るかと吟ねたところ、ぺ品川口の方が﹁良
保的に研究所で行なっていくことも考えら
九段にある特別医協議会の資料室を時々利
い利問者を集めることです。良い利川者こ
れないでしょうか。
関
心
ボ 室
H を光実するためにも、研究所が住
そ良い情報を持って米てくれます﹂と符え
られたことが印象に伐っています。
(うちだ・ゅうぞう
と、私は考えております。
点、川大中助紋佼
宅建築研究者のサロンになることが必裂だ
の山中から充実していくものでしょう。その
川川市川(去も、設訳者と利川村の協同の川中川み
bよ り
ためにも、住宅建築研究所の凶芹 下
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*
ご投稿をお待ちしております。
﹁住﹂に関する提案から日頃お感じになっておられることまで、研究者・
実務者から市民の皆さま方の忌憾のないご投稿をお待ちしております。
原稿用紙(図O O字 詰
)Z
一枚程度。原稿には住所、氏名、年鈴、昨相撲を
(採用文については簿謝進塁)
御記入下さい。なお、内容を修っけない範臨で一部手直しさせていただく
場合もありますので、ご諒承下さい。
宛 て 先 一T156東 京 都 世 田 谷 区 総 橋4丁目お 1 8
財団法人新住宅普及会すまいろん繍築部﹁ひろば﹂係
創立刊周年
記念、ンン。ホジウム開催の
お知らせ
川川川川では毎年一州、住宅建築シンポジウム
を附依してまいりましたが、今年は創立川一
閃年にあたり、記念行事として、川にわ
たって次の内失日で行ないます。
ト ー タ ル テlマ﹁都市のすまい﹂
於 日 建 築 会 鈴 ホl ル
母第州﹁江戸東京思OO年
﹂
川会問日(七)午後一時 i 間的一二(︺分
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内秀信
パ ネ ラi u小 本 新 泣 ・ 芳 賀 徹 ・ 内 川 線 治
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母宅川﹁都市化社会のなかの住麗﹂
じけ九日(上)九時一二ハ)分 i午後五時一一O分
川会リ山内利犬
パネラ l H奥 山 遊 大 ・ 山 川 沿 a/
了一二村治
山九(﹁定)
卜バ今二日(小し)午後一時 l 問時一一 C 分
⑧第一川﹁明日のすまいを求めて﹂(仮題
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たてております。
秋口すは﹁一品用居住﹂の問題を小心に全両を
大中夏
参加こ希望の方、詳制をお知りになりたい
研究対談﹁高層居住﹂予合
江戸東京フォーラムについて
京京市物探索入門
︿江戸東京フォーラム﹀
都心向上居住とコミュニテ f の 存 衣 形 態
都市化社会における住宅撰択山間治之
へ向けて l 論 文
シンポジウム︽都市化社会のなかの住居︾
内問雄造・藤森山山口戸川
パ ネ ラ1 1小 木 新 造 ・ 芳 賀 徹
司会け陣内秀信
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シンポジウム ﹁江戸東京間0 0年
大黒柱の復権
︿すまいのテクノロジー﹀
下町・山の手!ーすまいの版際市札口
︿私のすまいろん﹀
近代化の来たしたもの
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片
山
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白
川
﹀
好⋮山介の風土とすまい
︿風紋﹀
特集﹁東京の原風景﹂
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方は、別問問までお問い合わせ下さい。
司会・パネラ!日未定
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金に Wた じ 古す 。
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﹁江戸東京フォlラA﹂のご案内
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お と と し の 夏 か ら 、 毎 周 一回開催されて
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いる、東京 の都市文 化 を さ ぐ る h江 戸東京
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フォ ーラ ム μ も 、 今 年 の 四 月 で 二 十 回を数
敢初の十回分日ついては 、 本
え ま し た 。 (臼
+口す掲載の助成研究要旨﹁江戸・東京、
、生活
。
空 間 の 研 究 ﹂を参照 )
都市祝祭の構成
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今後の 予定 と し て は 、 四 月 ﹁ 小 江 戸 ・川 、,
越のまちとすまい﹂(内田雄造)、
五 月 ﹁現代
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志)、七月
誠)、六泊﹁丸の内の廃兵﹂(岡本折口
の騒接﹂(竹内誠)い(題名はいずれも仮
、
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題 ) を 予 定 し て お り ま ず 。 七 1八 名 の 方 な
一 らば、傍聴の余席もあり、亡関心をお持ち
一 の 方 は 、 当 方 ま で お 問 い 合 わ せ 下 さい。
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つきましては、より多くの、
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編集後記
私 自 身 、 東 京 の ど 中、文京区本郷の地
真
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干穴
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冒寸
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今
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れまでは、アパート経営者にとっては絶好
500円
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広 原 先 生 が お、
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H ﹁熱心で立派な住民﹂とは、 ︿の感覚の
こど なのか 。 ニ の 地 で の 十 余 年 と い う 歳 月
年
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が、いつの間にか﹁立派な住民﹂になるた
の基礎都練をじてく打ていたのでみろう。
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(財)新住宅普及会は昭和二三年、、
故・ 清水康雄民(当時 清水建設社長)が、私財の一部を基金として設立された公益法人です。住居に関わる研究助成を 事業 の中心とし 、また、図書室、セミナー室等を公開
し、研究普及活 動生叶なっておリまず。この﹁すまいろん L のほか 、﹁住 建築研究所報﹂(年一回︺、﹁研究報告書﹂(随時)を刊行Lております。
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