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アラブの春の社会経済的背景と北アフリカ研究センターの取組

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アラブの春の社会経済的背景と北アフリカ研究センターの取組
第14回
14回「アフリカ産業戦略研究会
アフリカ産業戦略研究会」
産業戦略研究会」
産官学連携による
産官学連携による産業開発支援
による産業開発支援:
産業開発支援:日本の
日本の協力
で芽生える
芽生える北
える北アフリカでの
アフリカでの産業化
での産業化の
産業化の事例
-アラブの
アラブの春の社会経済的背景と
社会経済的背景と北
アフリカ研究
アフリカ研究センター
取組-
研究センターの
センターの取組-
2011年
2011年7月7日
筑波大学北アフリカ
筑波大学北アフリカ研究
アフリカ研究センター
研究センター
柏木 健一
[email protected]
北アフリカ発
アフリカ発の政変・
政変・アラブの
アラブの春:
ジャスミン革命
ジャスミン革命(
革命(チュニジア)
チュニジア)
・2010年12月17日:中部シディ・ブーズィードにて失業中の若
者(26歳)が失業と警察のやり方に抗議するため焼身自殺。
その後、地方で暴動が拡大、都市部にも飛び火。
・ 2011年1月12日:内相を解任、13日には次回大統領選ヘ
の不出馬、14日に内閣総辞職と半年以内の総選挙実施を
発表したが、暴動はおさまらず亡命を余儀なくされた。
・2011年1月14日:ベンアリ大統領はサウジアラビヤに亡命、
87年から続いたベンアリ政権は崩壊(在任期間23年)。
・現在、7月24日に予定されていた大統領選挙が10月に延期
。経済と治安は落ち着きを取り戻しているが、デモが発生し
やすい状況。
北アフリカ発
アフリカ発の政変の
政変の飛び火:
1月25日革命
25日革命(
日革命(エジプト)
エジプト)
・2011年1月25日:都市部で数千人規模のデモ発生。タハリ
ール広場に45千人が結集。
・2011年2日5日:政府と野党、ムスリム同胞団と会談。
・2011年2日8日:タハリール広場で25万人がデモ。
・2011年2月10日:タハリール広場に200万人近くが結集。
・2011年2月11日:ムバーラク大統領辞任。軍最高評議会に
権限移譲。81年より続いたムバラーク体制崩壊(在任期間
:30年)。
・現在、エジプト軍最高評議会が全権を掌握、事態の収拾に
努める。半年以内に憲法の改正、大統領および議会の選挙
を行う予定(9月:議会選挙、11月:大統領選挙)。
内容
1.北アフリカの経済を分析する視点
2.北アフリカ食薬資源の高度利用による
新たな付加価値の創造
3.チュニジアとの共同研究
4.北アフリカ研究センターの具体的取組
市場移行国(
市場移行国(移行経済)
移行経済)
としてのチュニジア
としてのチュニジア・
チュニジア・エジプト
・初期条件
初期条件としての
初期条件としての社会主義経済体制
としての社会主義経済体制(
社会主義経済体制(1950-
1950-60年代
60年代)
年代):汎
アラブ主義(アラブ民族主義)が高揚、宗主国より独立・共和
国成立後(チュニジア:1957年、エジプト:1953年)、社会主義
経済体制下で国家主導に資本蓄積による開発を展開(アラブ
社会主義)。
・門戸開放政策導入
門戸開放政策導入による
門戸開放政策導入による経済開放
による経済開放(
経済開放(70-
70-80年代
80年代)
年代):「門戸
開放政策(インフィターフ)」を導入(チュニジア:1980年、エジ
プト:1974年)、社会主義から自由主義路線への転換、政治・
経済の自由化。
・構造調整
構造調整プログラム
構造調整プログラムの
プログラムの導入(
導入(80年代半
80年代半ば
年代半ば-90年代初頭
90年代初頭):
年代初頭):
自由化・規制緩和を推進するコンディショナリティ受受入(チュ
ニジア:1986年、エジプト:1991年)、経済構造改革の断行。
生活基礎物資補助金政策改革による
生活基礎物資補助金政策改革による暴動
による暴動の
暴動の発生
エジプト
・1977年:補助金削減によるパン、米、ガソリン等の値上げに
対して全国で補助金暴動が発生、鎮圧のための軍出動。
・2008年:世界的穀物価格の高騰を受け、インフレ再発、小麦
暴動発生。
チュニジア
・1986年:補助金削減によるパン、食肉等の価格高騰、穀物
価格の2倍上昇、学費値上げ。
・1984年:チュニスで物価暴動発生(鎮圧に軍出動、120人の
死者、500人の逮捕者)。 物価暴動は反政府運動へと展開。
・1987年:ブルギーバ大統領による長期政権の下、所得格差
拡大やゼネスト、食糧危機などで社会不安が高まり、 「無血
クーデター」が起こる。ベン・アリーが大統領に就任。
⇒ 「物価の
物価の安定=
安定=長期独裁体制の
長期独裁体制の安定」
安定」
北アフリカにおける
アフリカにおける人口
における人口ボーナス
人口ボーナス期
ボーナス期の到来
「人口経済学」
人口経済学」における「
における「人口ボーナス
人口ボーナス(
ボーナス(population dividends, bonus, gifts)
gifts)論」
人口転換の第二局面(多産少死型)から第三局面の移行期(少産少死型)における出生率の
低下が、年少従属人口(0-14歳)比率の低下をもたらし、社会や家計の養育負担を減少させる。
この時期に経済活動人口の対生産年齢人口(15-64歳)比率を上昇し、経済発展に有利に作用
する。
(出所)国連『世界人口予測1950→2050』2002年改訂版より筆者作成。
北アフリカにおける
アフリカにおける若年層
における若年層の
若年層の高失業(
高失業(2008年
2008年)
(出所)ILO (2001) Global Employment Trend, January (http://www.ilo.org: accessed 6 July 2011).
北アフリカにおける
アフリカにおける学歴別失業率
における学歴別失業率
(Source) Richards, A. and J. Waterbury (2008), A Political Economy of the Middle East, third
edition, Westview Press.
総要素生産性(
)推計の
総要素生産性(TFP)
推計の地域比較
Pissarides, C. A. and M. A. Veganzones-Varoudakis (2007) “Labour Markets and
Economic Growth in the MENA Region” in J. Nugent and H. Pesaran eds., Explaining
Growth in the Middle East.
TFP1
TFP growth
rate(%)
Africa
East Asia
OECD
MENA
1970s
1980s
1990s
1970s
1980s
1990s
1970s
1980s
1990s
1970s
1980s
1990s
0
-0.7
0.3
1.6
1.1
1.4
1.2
0.8
0.9
0.6
-0.6
0.8
Relative
contribution to
output growth(%)
0.0
11.1
20.8
18.0
22.6
28.6
28.6
32.1
9.8
21.6
TFP2
TFP growth
rate(%)
-0.3
-1.1
0
1.1
0.7
0.9
0.7
0.3
0.6
-0.7
-1.9
0.2
Relative
contribution to
output growth(%)
0.0
14.3
11.5
14.5
16.7
10.7
21.4
5.4
(Note) In the estimation of TFP1, the contribution of human capital is not netted out, but human capital is
treated as a factor of production in the estimation of TFP2.
北アフリカ4
の推計
アフリカ4カ国におけるTFPの
における
Abu-Qarn, A and S. Abu-Bader (2007), “Sources of Growth Revised:
Evidence from Selected MENA Countries, ” World Development, Vol.35,
No.5, pp.752-771.
Accounting Sources of Growth 1960-1998 in North African Countries
Contribution
of Capital (%)
Contribution of
Human Capital
(%)
Growth of
Total Factor
Productivity
(%)
1.20
1.24
0.45
-0.49
Egypt
3.15
2.22
0.49
0.43
Morocco
1.71
1.38
0.23
0.11
Tunisia
2.30
1.54
0.46
0.30
Average Annual
Growth Rate of Labor
Productivity (%)
Algeria
EU・
EU・地中海自由貿易圏の
地中海自由貿易圏の形成
自由化・
自由化・規制緩和の
規制緩和の進展
・「EU・地中海諸国パートナーシップ協定」の締結(バルセ
ロナ・プロセス)(1995)、関税の段階的引き下げ、EU・地
中海自由貿易圏の創設
・連合協定(Association Agreement)(FTA)の発効:チュ
ニジア(1995)、エジプト(2003)
・WTO加盟(1995)
・多国間繊維協定(Multi-Fiber Agreement)の失効(2004
年):繊維製品の輸出割当の廃止
・「地中海連合」の発足(2008)
・中国、インド等との途上国間競争の激化
⇒国内産業の
国内産業の競争力強化が
競争力強化が課題
技術進歩の
技術進歩の源泉を
源泉を求めて
・ヨーゼフ・シュンペーター
(Joseph A. Schumpeter)『経済発展
の理論』(Schumpeter, 1912)
・発展の主動力:技術革新
技術革新(
)
技術革新(innovation)
・革新とは:利潤を生む目的で企業家
企業家(
)に
企業家(entrepreneur)
よって生産に応用され、経済活動に対する物資や動力の
新しい組合
しい組合せ
組合せが実現するときに生ずる。
・革新とは:新しい製品の開発、新しい生産方法の導入、
製品の新市場の発見、資源の新しい供給源の開拓、新し
い産業組織の編成などによって生じる。
⇒北アフリカ原産
アフリカ原産の
原産の産業化シーズ
産業化シーズ開発
シーズ開発による
開発によるイノベーション
によるイノベーション
の誘発
チュニジア原産
チュニジア原産オリーブ
原産オリーブ:
オリーブ:新たな付加価値創造
たな付加価値創造
有用な
有用な機能性成分を
機能性成分を含むオリーブオイル精製
オリーブオイル精製
エジプトの
エジプトのナツメヤシ:
ナツメヤシ:
新たな付加価値創造
たな付加価値創造
モロッコの
モロッコのアルガン:
アルガン:新たな付加価値創造
たな付加価値創造
食薬資源高度利用による
食薬資源高度利用による地域発展
による地域発展モデル
地域発展モデル構築
モデル構築
北アフリカ原産
アフリカ原産の
原産の食薬資源・
食薬資源・産業化シーズ
産業化シーズの
シーズの探査
+
バイオアッセイ(
バイオアッセイ(生理活性機能性評価法)
生理活性機能性評価法)による
新規機能性の
新規機能性の評価と
評価と特定・
特定・素材の
素材の加工技術開発:
加工技術開発:新しい価値
しい価値を
価値を吹き込む
食薬資源の
食薬資源の供給能力・
供給能力・市場における
市場における価値
における価値の
価値の評価
有用食薬資源の
有用食薬資源の高付加価値化
産業化シーズ
産業化シーズの
開発
シーズの開発(医療用、薬用、機能性食品等)
起業家精神
の育成
労働集約産業
の育成
地域経済振興による
地域経済振興による安定化
による安定化:
安定化
貧困削減、雇用創出
投資誘致・輸出促進の
サイクル誘発
貿易赤字・
貿易赤字・経常赤字の
経常赤字の削減:
削減
原材料・中間財の高度輸入依存脱却
北アフリカにおける
アフリカにおける有用植物
における有用植物の
有用植物の高度利用による
高度利用による
地場産業育成
地場産業育成・
育成・発展
バイオアッセイにより
バイオアッセイにより食用
により食用・
食用・医療・
医療・薬用面での
薬用面での新機能性解
での新機能性解
析が解明された
解明された北
された北アフリカ原産
アフリカ原産の
原産の有用植物
供給側面分析
需要側面分析
北アフリカ、
アフリカ、EU、
EU、
日本における
日本における市場調
における市場調
査、消費者選好、
消費者選好、
WTP(
WTP(支払意欲)
支払意欲)の
推計等
有用植物産業化
シーズの
シーズの高付加
価値化
オリーブ、
オリーブ、アルガン
農家および
農家およびオイル
およびオイル精
オイル精
製工場の
製工場の生産性、
生産性、技
術効率性、
術効率性、輸出競争
力の調査・
調査・解析
オリーブ実
オリーブ実・オイルなどの
オイルなどの精製
などの精製の
精製の技術効率・
技術効率・供給能力・
供給能力・輸
出競争力向上
出競争力向上のための
向上のための要因
のための要因・
要因・高付加価値化の
高付加価値化の条件を
条件を特定
食品、
食品、医薬品、
医薬品、化粧品等の
化粧品等の産業化シーズ
産業化シーズ開発
シーズ開発による
開発による北
による北アフリカ
における地場産業
における地場産業育成
地場産業育成・
育成・発展
チュニジアとの
チュニジアとの共同研究
との共同研究①
共同研究①:
チュニジアにおける
チュニジアにおけるオリーブオイル
におけるオリーブオイル生産性分析
オリーブオイル生産性分析
1.背景:1995年のEUとの連合協定締結を受け、産業競
争力レベルアップ戦略を導入。品質改善によるオリーブ
オイルの輸出競争力強化、今後の需要増を見込んだ安
定的生産基盤確立の必要性。
2.目的:オリーブ農家と精油工場における生産性分析。
技術効率向上・技術進歩誘発の要因を解析。
3.方法:オリーブ農家と精油工場に対するアンケート調
査。生産構造、輸出、資金調達、人的資本等を含む個票
データ収集。確率論的フロンティア生産関数、技術効率
性、技術進歩率の推計。
オリーブ農家
オリーブ農家における
農家における技術効率水準
における技術効率水準の
技術効率水準の推計結果
Technical efficiency (%)
Number of Farms
Percentage
0 < TE ≤ 40
3
7.50
40 < TE ≤ 70
14
35.00
70 < TE ≤ 100
23
57.50
Mean efficiency
70.2
Min. efficiency
31.6
Max. efficiency
93.9
チュニジアの
チュニジアのオリーブ農家
オリーブ農家の
農家の技術効率性(
技術効率性(technical
efficiency)
)
1
0.9
Technical efficiency (%)
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
T E in non-irrigated olive farms
0.2
T E in irrigated olive farms
0.1
0
0
5
10
15
Production per olive tree (kg)
20
オリーブオイル精製工場
オリーブオイル精製工場における
精製工場における確率論的
における確率論的フロン
確率論的フロン
ティア生産関数
ティア生産関数の
生産関数のパラメーター推計結果
パラメーター推計結果
Independent
Variables
Stochastic frontier model
Intercept
ln k
ln f
ln m
Inefficiency effects
model
Intercept
TEC
SKL
TEC*SKL
DMS
DOP
DN
DS
Variance parameters
σ2
γ
Log-likelihood
Model 1
Estimates
0.946
0.137
-0.035
0.709
-1.802
-0.824
-0.420
-0.846
-1.307
3.245
6.338
0.851
0.925
-60.239
***
**
***
***
*
*
**
*
**
**
t-values
Model 2
Estimates
t-values
2.918
2.227
-0.385
10.480
0.893
0.145
-0.029
0.716
-0.542
-2.704
-1.944
-4.049
-1.754
-2.117
1.071
1.744
2.478
2.585
-1.198
-0.893
-1.304
3.752
6.804
0.942
0.933
-62.792
***
**
***
2.714
2.363
-0.311
9.929
-1.267
*
*
**
**
**
***
-1.901
-1.838
-2.117
0.487
2.007
2.379
3.097
オリーブオイル精製工場
オリーブオイル精製工場における
精製工場における技術効率性
における技術効率性と
技術効率性と技
術進歩率の
術進歩率の関係
チュニジアとの
チュニジアとの共同研究
との共同研究②
共同研究②:
日本における
日本におけるオリーブオイル
におけるオリーブオイル消費選好分析
オリーブオイル消費選好分析
1.背景:世界第4位のオリーブオイル輸出国であるチュニ
ジアでは、98%がタンク(bulk)で欧州(イタリア、スペイン等
)へ原料供給。90年代における日本のオリーブオイル輸入
の急増(日本、韓国、中国等:東アジアの新興市場)。
2.目的:日本人のオリーブオイルの消費行動・選好を分
析。WTP(支払意欲)の推計。日本人が最も高い選好を示
す製品プロファイルを解析。
3.方法:インターネットによる日本人(東
京都在住者のサンプル)に対するアン
ケート調査。製品プロファイルを提示した
コンジョイント分析。
日本における
日本におけるオリーブオイル
におけるオリーブオイル
輸入量・
輸入量・輸入額の
輸入額の推移
40000.0
70
Quant it y (tonnes)
Value (million yen)
60
Quant it y (%)
30000.0
Value (%)
50
25000.0
40
20000.0
30
15000.0
20
10000.0
5000.0
0.0
Percentage of virgin olive oil in total (%)
Volume of import of olive oil products
35000.0
10
0
84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 Year
(Note) The value is based upon the CIF value. “The virgin olive oil” is defined as virgin olive which is not
chemically modified.
(Source) Japan Tariff Association, Japan Exports & Imports, commodity by Country, various editions.
仮想市場としての
仮想市場としての製品
としての製品プロファイル
製品プロファイル
Six Attributes: 500 ml bottle size Olive Oil
Region of origin: Italy, Spain, Tunisia,
Mediterranean
Price: 600 Yen (5€), 800 Yen (7€), 1000 Yen (8€),
1200 Yen (10€) (1EUR=115.5 JPY)
Type of Oil: Extra Virgin, Virgin, Pure Olive Oil
Taste: Bitter, Sweet
Color: Green, Yellow
Component: High Polyphenol, Low Polyphenol
ランクオーダッドロジットモデルの
ランクオーダッドロジットモデルのパラメーター
推計結果および
推計結果および限界支払意欲
および限界支払意欲(
限界支払意欲(MWTP)
MWTP)の推計
Variable
Coefficient
Standard
error
p-value
MWTP
Type
0.825 ***
0.059
0.000
886.7
Italy
0.179 ***
0.057
0.002
192.5
Spain
0.113 **
0.057
0.047
120.9
Tunisia
-0.248 ***
0.064
0.000
-266.1
Price
-0.001 ***
0.000
0.000
-
Taste: bitter
-0.417 ***
0.044
0.000
-448.3
Component: high polyphenol
0.379 ***
0.042
0.000
406.9
Color: green
0.010
0.043
0.810
11.2
Extra virgin oil
Origin
LL
Number of Observations
-4339.19
438
共同研究①
共同研究①:チュニジアにおける
チュニジアにおけるオリーブオイル
におけるオリーブオイル生産性分析
オリーブオイル生産性分析
1.オリーブ実
オリーブ実・オリーブオイル生産
オリーブオイル生産
・耕地面積の30%を占め、農業雇用の20%を創出
・降水量の変化により収量が大きく変動、オリーブ実の投入制約、資金制約あり
・輸出需要増に対応する供給能力
供給能力の
安定化が課題
供給能力の安定化が
2.オリーブ農家
オリーブ農家・
農家・オイル精製工場
オイル精製工場の
精製工場の生産技術の
生産技術の調査解析結果(
調査解析結果(2010、
2010、2011)
2011)
・オリーブ農家
オリーブ農家の
農家の技術効率向上ポテンシャル
技術効率向上ポテンシャル:
ポテンシャル:70.2
70 2%(所与
%(所与の
所与の投入水準で
投入水準で29.
29.8%の生産上昇が
生産上昇が可能)
可能)
・オリーブ油工場
オリーブ油工場の
油工場の技術効率向上ポテンシャル
技術効率向上ポテンシャル:
ポテンシャル:69.9
69 9%(所与
%(所与の
所与の投入水準で
投入水準で30.
30.1%の生産上昇が
生産上昇が可能)
可能)
・技術効率向上の要因:精製設備
精製設備、
精製設備、灌漑、
灌漑、熟練労働の
熟練労働の投入、
投入、マネージメントスタッフの
マネージメントスタッフの配置、
配置、オリーブ実
オリーブ実の自家調達
共同研究②
共同研究②:チュニジア・
チュニジア・日本:
日本:オリーブオイル消費構造
オリーブオイル消費構造
1.チュニジアの
チュニジアのオリーブオイル消費
オリーブオイル消費・
消費・輸出
・国内消費30%:、輸出70%(主要輸出先:イタリア、スペイン)
・98%をバルクで輸出(イタリア、スペイン等で製品化)
・ボトル
ボトルによる
ボトルによる輸出増
による輸出増が
輸出増が課題(2010年までに10%に上昇させる開発目標)
課題
2.日本(
日本(東アジア)
アジア)のオリーブオイル消費動向
オリーブオイル消費動向
・新興市場としての東アジア諸国:日本、韓国、中国等のオリーブオイル輸入増
・日本のオリーブオイル輸入シェア:チュニジア1%未満(主要輸入先:イタリア、スペイン)。90年代に輸入急増、
ヴァージンオリーブオイルの輸入比率上昇
・日本人
日本人が
日本人が嗜好する
嗜好するチュニジア
するチュニジア産
チュニジア産オリーブオイルを
オリーブオイルを開発することが
開発することが課題
することが課題
3.日本人消費者(
日本人消費者(東京都在住者の
東京都在住者のサンプル)
サンプル)のオリーブオイル消費動向
オリーブオイル消費動向(
消費動向(2008、
2008、09、
09、2011)
2011)
・オリーブオイル生産国としてのチュニジアの認知度:4.9%
・タイプ:
タイプ:エクストラ・
エクストラ・バージン、
バージン、味:ソフト、
ソフト、価格:
価格:約800-
800-100
1000円(500ml)
500 )のオリーブオイルを
オリーブオイルを嗜好。
嗜好。チュニジア
産ラベルにより
ラベルにより嗜好性
により嗜好性は
嗜好性は低下するが
低下するが、
するが、ポリフェノール類
ポリフェノール類を多く含む点で嗜好性上昇。
嗜好性上昇。
北アフリカ研究
アフリカ研究センター
研究センターによる
センターによる産官学連携
による産官学連携
による具体的取組
による具体的取組
H20-H24:文科省特別経費「北アフリカ学創出の基
盤構築」(文科省、研究基盤整備、文理融合型北ア
フリカ研究の推進)
H21-H26:JST・JICA地球規模課題対応国際科学技
術協力事業「乾燥地生物資源の機能解析と有効利
用」(外務省、文科省・JST、民間企業との連携、チュ
ニジアにおける食薬資源産業化シーズ開発研究)
H22-H24:JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業
「北アフリカ有用植物の高度利用による地域開発
を目指した文理融合型学術基盤形成」(文科省・
JSPS)
北アフリカ研究
アフリカ研究センター
研究センターによる
センターによる産官学連携
による産官学連携
による具体的取組
による具体的取組
H23-:JST科学技術戦略推進費「途上国におけるイ
ノベーションを促進する国際協力の戦略的推進:
「北アフリカ食薬シーズ産業化イノベーション拠点の
形成」(申請中)(内閣府、文科省、民間企業とのコ
ンソーシアム形成を予定、多国間事業、アフリカ北
部の科学・技術・イノベーション拠点形成)
H23-H24:G8サミット・アラブの春に関する首脳宣言
における「ドーヴィル・パートナーシップ」(民主化移
行・政治改革への支援及び持続的成長に向けた経
済的枠組み):日本政府による中東・北アフリカの諸
改革・移行プロセス支援の重点施策「人的交流・対
話促進:日本とイスラム世界との未来対話:知的対
話等の継続」への科学技術面での協力(外務省)
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