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グリッドパリティ達成!

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グリッドパリティ達成!
「セル・モジゴ
「
部材の低コスト
化、
長寿命化」、
環境ビジネス 2015 SP
21
バリテイ
特集 グリット
電池とHEMSと 含体し高機能システムを目指せ
システム価格 の低下を背景 に 14年 の発電 コス トが 22円 台 /kWhと なった住宅用太陽光発電 。グリッドパ リティ達
成後 は市場拡大 のために何を必要 とすべ きか、独 立行政法人新 エ ネルギー・産業技術総合開発機構
(NEDO)は 太
陽光発電開発戦略をまとめ、20年 までのシナリオを示 した。
太陽光発電開発戦略は、太陽光発電
供給過剰 にあると考えられる。また、設
の大量導入時代を踏まえ、普及 とともに
置 の際の設計でもパ ワコンとモジュール
社会 を支 えるために何 が求 められるか
の比率 を最適化 してお り、これも発電 コ
を検討 し、発電 コス トの削減 だけでなく
ス ト低減 に寄与 しているという。
社会 から必 要 とされる課題 を包括 的 に
FIT導 入後の太陽光発電市場 はメガ
捉え、産業 としての基盤 強化 を盛 り込 ん
ソーラーなど産 業用 を中心 に大 幅な伸
だシナリオだ。同開発戦略は 13年 まで
びとなり全体の約 74%を 非住宅用 シス
の数字を基 にまとめているため、新たに
テムで占めるようになった。住宅用 も構
14年 の住宅用の発電 コス トについて試
成比 こそ低 いものの着実 に増加 し13年
算 したところ、運転年数 20年 、割引率
度の導入量 は導入量 は 130。 7万 kWに
年利 )3%、 耐用年数 (法 定)17年 、償
なった。 これは 12年 度 (FIT開 始後 7
却 率 /改 定 償 却 率 0。 118/0。 125を 前
月∼3月 )の 96.9万 kWに 対 し3割 以上
提 に、 システム容量 4kW、 システム単
の伸 びとなる。さらにFITに よる認定容
/kWと
量 (13年 7月 ∼14年 10月 )も 268。 8万
し、年 間 0。 36万 円/kW/年 の維 持費
kWに なっている。ただ、太陽光発電が
めに建 て替えならま 導入可能 とされる
で運転 した場合、設備利用率を12%と
大量 に普及することにより社会 的課題
住宅 でもすべ ての一戸建 ての屋 根 に設
すると発電 コス トは 14年 度 に20円 台 /
も浮 き彫 りになったと同戦 略では指摘
置 されるわけではなく、モジュールの軽
kWhに なった。
する。
量化や設置技術 の改良などで潜在的な
価 (工 事費含 む)を 364,000円
NEDO新
エ ネルギー部 太 陽光発
そのひとつ が導入 ポテンシャルの間
電グループ主任研究員の山田宏之氏 は
「住宅用の太陽光発電のシステム価格 は
題 だ。住宅用 は約 2700万 戸 に潜在的
NEDO新 エネルギー部 太陽光発電グループ 主任研究員
山 田宏 之 氏
ポテンシャル を高 める必 要 があるとす
る。
なポテンシャルがあるとするが、そのう
また、 同氏 は「新築 の設 置 コス トは
/kWだ つたの が
14年 に364,000円 /kWと 低下 した。
ち導入可能 な一戸住宅 は約 1200万 戸
364,000円 /kWだ が」新築 の設置 コス
で、残 りの住宅およそ 1200万 戸 は80
トは 364,000円
電気料金も値上がりし、これ らを理由に
年以前の耐震基準 しか満 たしていない。
万円と開きがある」と指摘する。工事費
これまで目前 とされていたグリッドパ リ
さらにこのうち空 き家 が約 150万 戸を
や人件費などがその理由と見られている
ティを達成 した」と語 る。国内での価格
占め屋 根 形 状 からモジュールを設置 で
が、住宅用 はモジュール、パ ワコン、架
低減 は、市場競争と技術 開発 の成果だ
きない住宅 もこの他約 150万 戸あると
台などシステム構成 も少ないため架台の
が、世界的な低価格傾 向はシリコン原
される。新 たにモジュールを設置 しよう
施 工性 を上げるなどすれば工事費の低
料価格 の低下 とモジュールの世界 的 な
とするなら住宅の耐震 強度 を高 めるた
減が可能 となりそうだ。
13年 に385,000円
22
2015 SP環 境 ビ滋
/kWだ が既 築 は40
NEDO
が高 い関心 を示すようになってお り、経
解説図
年 劣 化 を最小 限 に抑 え 20∼ 30年 間 は
十 分 な発 電量 を維 持 で きる技 術 も求 め
発 電 コス ト
られると同開発戦 略 では指摘 している。
[円 /kWh]
また、 非住 宅 用 を含 めて将 来 にわた
つての 課 題 となるのが 不 要 となった太
陽光発電 設備 の廃 棄 という。太 陽光発
電 の 国内の累積導入量 は 04年 に lGW
を超 え、 12年 に住宅用 だけで 100万件
業務 用
電 力価格 並
を突 破 し、FITに より今後 さらに導入量
14円 /kWh
の加 速 が見 込 まれている。 使 用 済 み設
基 幹 電源
発 電 コスト並
7円 /kVVh
備 の廃棄 量 についても試算 してお り、た
とえば 非 住 宅 分 野 で 20年 後 に廃 棄 さ
れたとすれ ば、およそ 5。 7GW分 の設備
が処 分 されることになるとし、 20年 以
0
上の使用 も考 えられるが、それで も大量
の廃棄物 が発生するのは避 けられない。
発 電 コス ト低 減 シナ リオ (ブ F住 宅 分野 )出 典
注目されるO&M市 場
:NEDO作 成 資 料
そこで太 陽光 発 電 の 健 全な普及 拡 大 を
図 るためには、 使 用 済 み設備 を適 正 に
陽電池 の高効 率 化 は製 品 レベ ルでモジ
処 分 する手 段 と社 会 的 システムを確 保
ュール 変換効率 20%を 超 えるものが販
する ことが重 要 とし、 政 策 としても「電
売 され 始 めたことか ら、 20%以 上 の高
気 事 業 者 による再生可能 エ ネル ギ ー電
施 工 、発電支援などで事業を拡大 させて
性 能 セルの 開発 と量産 化技術 が 求 め ら
気 の調 達 に関する特 別 措 置 法 」の 付 帯
おり、住宅市場でもFIT導 入後 に発電支
れるようになったとする。低 コス ト化 技
決議 で、廃棄 物 の大 量発生 を防ぐ観 点
援など新 たな○&M事 業 が注 視 され、需
術 は基 板 薄 切 り型や切 代 (カ ーフロス)
か らリサイクルシステムの構 築 を早急 に
要 のすそ野を広 げている。○&Mは 保守
の低減 で、製 造 プ ロセ スの確 立 が急 務
行 わなければな らないとしている。 この
管理 と性能維持の二つ に分 けられ、これ
となったとし、 システム全 体 としてはパ
ため リサイクル 処 理 技 術 の実 用 化 を進
まで主 に産 業 用 の非 住 宅 でニーズ を吸
ワコンや架 台、設置 工 事 などの コス ト低
めるともに撤去、回収、分別 を低 コス ト
収 してきた。 しかし住宅 用で もオペ レー
減 も必 須 と指摘 した。この うちパ ワコン
で行 う技 術 を確 立 しな けれ ばならな い
ションサービスやメンテナンス、アセット
はダウンサイジングや 変換効率 、架台や
と提言 した。
マネジメントなどに関心が生 まれてお り、
設置 工 事 は軽 量化 と施 工性 の 向上 が重
将来 的な利用も期待 されている。たとえ
要 になるとしている。
■方、太 陽光発電 の市場 は発電事業 、
住宅用 の導入 量 は約 2700万 戸 に対
して 5%程 度 とまだ まだ少 な く、BOS
ばパ ワコンであれ ばメンテナンス性 を高
これ まで NEDOは 技 術 開発 分 野 で
コス トも非 住 宅 用 に比べ て高 い。 同氏
めるため部品交換 をしやすくしたり、パ ワ
シリコン使 用 量 の 低 減 化や薄 膜 シリコ
は「グ リッドパ リティの達 成 後 は発 電 コ
コン専 用 の部 品 を開発 した りすることも
ンの高 効 化や低 コス ト化 などで 発 電 コ
ス トの 削 減 に注 目するだけはな く、 系
できる。これによリー 般 に 10年 とされて
ス トの 低 減 化 に取 り組 んでお り、 その
統 へ の負荷低減や付 加価値の創 出 を行
いるパ ワコンの寿 命 を20年 に延 長 し低
開発成 果 から20年 には発電 コス トを 14
い使 いやすい再 エ ネ発電 を目指 すべ き」
コス ト化 にも繋 げらることもできる。
円 /kWま で引 き下 げられる見 通 しを得
と指 摘 する。 その 一 例 として蓄 電 池や
モジュールの 技 術 面 か らみた課 題 は
ている。実現 にはさらなる製 造 コス ト低
HEMSと 組 みあわせ た高機 能 システム
発 電 の高 効率 化、低 コス ト化 技 術、信
減技術の強化が必 要 とされるが、低 コス
の 開発 をあげ安心 、安全な低 コス トの電
頼性 の 向上 の 3点 で、結晶 シリコン型太
ト化 とともに信 頼 性 の 確 保 にも消 費 者
力を作 り出せないかとした。
環境 曖
2015 SP
●
23
ヽ
ノ
リ
ティ
特集 グリット
イニシャルコスト低減に求められるモジュールの20∼ 30%軽 量化
住宅用 で需要開拓 のポイントになるのは低 コス ト、軽量化 、設置 工 事 の 3点 。
そのカギを握 る専門 メーカーの取 り付け金具が本格的 に流通すれば、新築・既築 ともに効率的な施 工も可能 という。
さらにパ ワコンの代替 えも見逃 せない需要 だ。
約 1200万 戸 の 需 要 が 潜 在 的 にある
が 目標 だろう。 100kgぐ らい軽量化 され
と言 われる住 宅 用 太 陽 光 発 電 システム
れば運 搬 も工 事 もしやすくなり安 全性 も
のマーケット。FIT以 降 も着実 に普及拡
増 す」と分析する。また、躯 体 へ の負担
大 を続 けて いる。今後さらなる市場 開拓
が 軽 減 されれば 80年 以 降 の耐 震 基 準
を行 うために何 が必要か、太陽光発電協
を満 たす既 築 住 宅 へ の設 置 も比較 的行
会 事務局 長 の鈴木 伸 一 氏 はハー ド面 で
いやすくなる。
コス ト、軽量化 、設置 の 3点 をあ│六 ソフ
一 方、 設 置 工 事 の コス トダウンはモ
ト面 でメンテナンス、運用、スマート化 の
ジュールの取 り付 け金具の開発 と普及 が
可能性 をあげた。
ポイントとなるとい う。 これまで取 り付
一般社団法人太陽光発電協会
事務局長 鈴 木伸 ― 氏
特 に既築 の場合、新築 のように建物工
け金 具 はモジュールメーカーや住 宅 メー
事 の一 部 として組 み込 まれないため、太
カーが、それぞれ自社 の仕様 に合 わせた
要 望に応 じて後付 けで設置する。 このた
陽光発電 システムは価格 だけがむき出し
設計 で製 品化 し、品質認証 を取得 して市
めコス トアップは避 けらなか つた。
にな り、 どうしてもイニ シャルコス トが 目
場 に流 通 させている。 このためメーカー
しか し取 り付 け金 具 に互 換 性 が生 ま
立ちがちという。
指 定 品 でなけれ ば使 用 で きな い。PV
れれば、また施 エ ガイドラインや施 エ ガ
Japanな ど多くの太陽光発電システムの
イドブックのような手 引 さえ用意 すれば、
展示会では、金具専門メーカーなどが互
どのモジュールメーカーの製 品 にも対 応
できることになり、太 陽光発 電 の工 事 に
イニ シャルコス ト低 減 に求 められるの
換性のある独自の取り付け金具を発表 し
ており、 これを利用することで施 エ コス
蓄 積 したノウハ ウのない地 場 ビルダーで
はモジュール、架台、パ ワコン、設 置 工
トのコストダウンを図れるようになつてき
も躯体 と一 緒 に施 工 して コスト圧縮 に結
「品質認証の取得 により、これからは
た。
び付 けられる。
金具専門メーカーが
互換性のある取り付け金具で対応
事 の各分野 でのコストダウス
その解決方法 のひとつにモジュールの
パネルメーカー、住宅会社、金具メーカー
軽 量 化 がある。軽 量 化す れば躯体 へ の
のそれぞれで取り付け金具を流通 させる
負担 を軽減 し、運 搬 から取 りつ け工事 ま
ようになるのではない力可と語る。
系統 より太陽光の方が低価格
消費者 の導入動機 の大 半 は自家消 費
また金具の開発 により住宅メーカーに
と余 剰電 力の売電 だ。そこで注 目される
一 般 にモジュールの重 量 は 5kVV20
加えて地場ビルダーもマーケットに取 り
のがグリッドパ リティだろう。ただしグリッ
枚 でおよそ 300kgと され、取 り付 け架台
込 めるという。中堅以上の住宅会社で
シ ヾリティは電力会社 の発電 コストとの比
を加 えると全 体 で 380∼ 400kg程 度 に
消費者ニーズに合 わせた太陽光発電付
較 と、電気料金 との比較 と二 通 りあり、発
「現状の重さ
なり躯体への負担も大きい。
きの住宅を商品化 しているが、地場 ビル
電 コストのそれは回避可能原価 との対比
を400kg弱 とするなら20∼ 30%の 軽減
ダーはまず住宅を建 て、その後に施主の
となるため消費者 にとつてわかりづ らい。
でコスト圧縮 に繋げられる。
24
2015 SP環 境ビ沼
身近 で最 も関心 の高 いのが電 力料 金
力を自家消費 した方が割 安 だ」と試 算 を
の対 象 となってくるが、 これ に対 する出
と再 エ ネのシステムイニ シャルコス トとの
示 丸 FITを 利用 して余 剰電 力を売電 し
力制 御補償保 険 などが 商品化 できれば
「消 費 者 は電 力会 社 から買うの
比 較 だ。
ても、あるいはすべ て 自家 消費 しても再
ニーズもある」と語 る。
と再 エ ネで発電するのと、どちらが安 価
エ ネの方が有利 となる。
運用面からは「電気をどうつくり、どう
なのかに関心がある。イニシャルコス ト負
二方、 ソフト面 からの市場
拡大 はメン
使うのかという視点が大切」と指摘する。
担 の償却 による発電 コス トの計算 は太 陽
テンスにビジネスチャンスが あるという。
今後の新築住宅 にはEVや 蓄電池、燃
光発電 システムの稼働年数で変わ ってく
モジュールはメーカー 保 証 で 20年 間 メ
料電池 などが太 陽光発電 とともに装備
るが、非住宅用で 30∼ 40年 と考 えるの
ンテナンスを行 うが、パ ワコンの寿 命 は
されるようになるので、家族構成やライ
に対 し、住宅用 は建物 の耐用年数を前提
15年 程 度 で代 替 えが必 要 となるため、
フスタイルによって変わる電力消費のパ
に 20年 で計算するのが一 般 的」とする。
パ ワコンの取 り換 えサ ービスが ビジネス
ターンを基に、何をどう組み合 わせれば
なお維持費 はモジュールの寿命約 30
として成 り立 つようになる。たとえ│よ メ
発電 と畜電を最適化できるのか、という
年、パ ワコンは 15年 と言 われてお リモ
ンテナンス契約 を結 んで代替え時 に割引
インテグレートサービスも考えられる。
ジュールは基本的に取り換える必要がな
料 金 を設 定 することも可能だろう。メン
これは将 来 のスマー トグ リッドやス
「住宅用として4kWの 太陽光発電シ
い。
テナンスで顧客 と信頼関係が築 ければリ
マー トシティ、HEMSな どとも密接 に関
ステムを設 置 して20年 間使用 した場合、
フォームや物販などパ ワコン以 外で も新
連 してくる新 しい需要 としても捉えられ、
発電 コストは概ね 17.6円 /kWhに なる。
しいビジネス展開もできる。
総合的な取り組みも求められそうだ。太
電力会社との契約や地域 にもよるが、電
また出力抑 制 保 証 プランなどの サ ー
力料金 25∼ 30円 /kWhな ら再 エネ電
「住 宅 用 は出力制 御
ビスも予 想 で きる。
5口 L□
蓄 電機能 をプラ
防塵・防 水 規 格 IP 65準 拠
・ 推奨する定期点検とFAN交 換 により20年 間使用可能
・ 単独運転検 出 周波数シフト方式を採用
●FR丁 要件・力率 一定機能を標準搭載
●」ET認 訂I PVS9R9丁 200BIP… 0238/P… 0236
回
9.9kW/10kW屋
内夕1用
パワーコンディショナ
PVS9R9T200B/
PVS010T200B
http://― .shindengen.co.jpノ
・ 各種 自動運転 モー ド
自動運転(ス ケジュール運転 リモート運転・手動運転
:
)・
・ 自動運転
ピークカット運転・ピークシフト運転・自給自足運転・オリジナル運転モード
:
・ 個別 ユニ ット構 造
保守メンテナンスが容易、
太陽光発電以外の電カソース対応予定
遠
隔監視 。
制御 、
・
一 括 モ ニ タリングが可能
:
5□ L□
訳
l□ 月
二″ ピ
リチ ウム イ オ ン ニ 次 蓄 電 池 を組 み 合 わ せ た
ス マ ー トエ ネ ル ギ ー マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ム
SOLGRID PL∪ Sを ご用意 しました。
本社 販売推進部 〒100-0004 東京都千代田区大手町2‐ 2-1 新大手町ビル
マーケティング課 TEL 03‐ 3279-4537 FAX 03‐ 3279-4495
⑪新夏董
SHINDENGEN
●
SOLGRIDシ リーズに
次 のステー ジヘ
1
ビジネスに将来性がありそうだ。
°
訳 :口 シリーズ
新時代を担うパワーコンディシ∃ナ
PVS010丁 200BIP-0237/P-0235
陽光発電で担う新 しい社会を見据えた
新電元工業株式会社
大阪支店
名古屋支店
〒542‐ 0081 大阪府大阪市中央区南船場2-3-2 南船場ハートビル
TEL 06‐ 6264-7770
FAX 06-6260-1222
〒460‐ 0003 愛知県名古屋市中区錦1‐ 19‐ 24 名古屋第一ビル
丁EL 052‐ 221-1361 FAX 052‐ 201-4780
環境 lビ ジ場にス 2015.SP
25
ヽ
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ティ
特集 グリット
欧米 における太陽光発電の新たな導燎 デルと日本市場の見通 し
急激な成長を遂 げてきた太陽光発電市場であるが、接続可能容量 の 問題 、固定価格買取制度 の変更 、買取額 の議論
と、市場環境 に陰 りが見 え始 めた。課題先進市場 でもある欧州市場 における事例 や米 国市場 における導入モデルの
ジネス2015春 号別冊伝― にネルギ Week2045特 別→より
環境ビ
変化 から、日本 の太陽光発電市場 の見通 しを探 る。
米 国やベ ルギー、 オランス デンマ
欧米 の解題先進市場 から
ける太陽光発電市場 の牽引力 について
日本を提える
概括 したうえで、課題先進市場でもある
ークではネットメタリング制度 (注
欧州市場 における事例や米国市場 にお
1)が
従
経済産業省 (METI)に よる固定価
格買取制度における導入状況の報告に
たうえで、日本 における太陽光発電市場
来 から太 陽光発電 における主要 なイン
センティブとなっているが、バーチャル・
に°など 新 たな導入
ネットメタリング
よると2014年 1∼ 10月 の太 陽光発 電
の見通 しについて述べ る。
モデルが出てきている。また、イタリア
の導 入 量 はACベ ースで 6。 9GWと な
つており、DCベ ースでは9GWレ ベル
(DC)を 超えそうである。2012年 に同
ける導入モデルの変化 について概 説 し
太陽光発電市場の
導入 メカニズムと新たな動き
でも最近 の導入は、小規模 システムにお
いては、
余剰電力に対する補償制度 であ
るネットメタリングによる導入が中心 と
なっている。この制度で導入された太 陽
制度 が開始 されて以来、大 きく成長 して
太 陽光 発 電 システムの市 場 は、 太 陽
きた太 陽光発電市場であるが、接続可
光 発 電 の発 電 コス トと従 来 の電 力源 の
能容量 の問題 も浮上 し、固定価格買取
価 格 との差 異 を埋 め る ことを 目的 とし
光発 電 システムは約 3%で ある。 また、
(注 め
による導入 が増加 して
公募入札制度
制度 の運 用 についても省令 などにより
た支 援 政 策 によ り推 進 されて いる。 図
いる。フランス、オランス そして南 アフ
変更 が決定 した。また、1月 15日 には調
1に 示 すように 2013年 の世界市場 にお
リカやブラジルといった新興市場 も、 こ
達価格等算定委員会 が再開され、新年
いては、導入された太 陽光発 電 の 70%
の方針を展開 している。 このような公募
度 からの買取額の議論 もスター トした。
以 上 が FIT制 度 (日 本 における固定 価
入札制度の結果 として、太陽光発電 によ
■方、太陽光発電の世界市場 は、2014
格 買取 制 度 )い で導入 された。 2013
る電力に対する買取額の保証、すなわち
42GWが 導入されたと
年 の太 陽光 発 電 システムの新設 容 量 の
固定買取額 が付与 される。 これらの公
推計 される。欧州市場 は、ドイツ、イタリ
約 50%が FIT制 度 を実施 している中国
募入札制度の導入 は、2013年 の世界市
アでの市場縮小により、約 7∼ 7.5GW
及 び 日本 での導た あることもこの数字
場 の約 4%を 占めた。また、4%と 数字
のレベ ルとなる見通 しであるが、 フィー
に大 きく寄与 している。 また、先行投資
は低 いが、世界市場 において4%の 太陽
ドイン・タリフ (FIT)制 度の終了や縮小
額 の 低 減 を目的 とした補 助 金 は、 イ ン
光発電が自家消費を目的として、もしく
が発表 されるなかで、導入モデルの変化
セ ンティブの うちの 約 16%を 占 めて い
は太陽光発電 システム設置 の競争力の
の兆しが出てきている。また、固定価格
るが、 この 寄 与 率 は 2012年 の 21%と
みを原動力として導入 された。
買取制度 が実施 されていない米国では、
比 較 すると減 少 している。 太 陽光 発 電
異なるメカニズムによる導入が進 展 して
の導入 ドライバ としての FIT制 度及 び 直
いる。こうした導入モデルは、今後の日
接 補助 金 制度 の優 位性 は数 字 の うえで
本 の将来市場を見通すうえで、参考 にな
は変 わらないが、新 たな動 きも出てきて
ると考えられ、本稿 では、世界市場 にお
いる。
年 には約 40∼
26
2015.SP■ 腱魔ビジネス
発電 コス トが
電気料金以下 になつた欧州の動向
欧州委員会 (EC)共 同研究センター
(JRC)の 報 告 によると、 欧 州 における
2013年 の世界の太陽光発電市場 におけるインセンテイブと導入要因
入札 による電力買取 り
自家消費及び純粋な
競争力による設置
4%
RPS等 の義務量の
スキーム
3%
出メl:
25kW未 満 の屋根設 置型太 陽光発電
IEA PVPS Taskl,“ Trends in Photovoltaic Applications 2014・
(2014年 10月
)
統連系 さえできれば買電収益が上がる
ス トが当局が設定 した上 限である67億
システムの コス トは、2013年 ∼2014
時代 は終わり、電気 料金 と太陽光発電
ユーロに達 した段階で、終了 した。FIT
年 にかけて 14%減 少 し、1,400ユ ーロ
の発電 コス トのスプレッドを様 々な工夫
制度 が上期 に終了 したものの、2013年
/kWと なった。○&Mに かかる費用 や
20年 以上の耐用年数やシステム性能の
により具体 的な収益 に変 えることに商
にはイタリアにおいて 1.6GWの 太陽光
機 を見 出す動きが出ている。具体的 に
発電 システムが導入 されたが、半数近 い
低下 を仮定 したうえで発電量 のコストを
は、蓄電池 を用いて、蓄電池パ リティを
797MWの システムはFIT制 度の適用
計算すると、太陽光発電のLCOE(均 等
目指す取 り組みはもちろん、自由化の進
を受けず に導入されている。イタリアの
化発電原価 )は 、2013年 時点で、デ ン
んだ電力市場における需要家の直接取
調査会社 Elemensの 報告書 によると、
マーク、ドイツ、スペイン、ポル トガルに
引などの導入モデルが登場 している。
FIT制 度外での導入 は、主にSEUス キ
おいて家庭用電気料金以下 となってお
り、フランス、スウェーデン、オランス
ベ ルギーなどでは同等 となったという。
さらに2014年 時 には欧州の 79.5%に
イタリア
自家 消 費 を前 提 とした
小 規 模 システム 導入 が 伸 び る
ーム(Sistemi Emcienti di utenza:
発電電力を直接単一顧客 に売電するス
キーム)に よる。この制度 では、20MW
以下 の太 陽光発 電所事 業者 は、 国の
おいζ 家庭用電気料金以下となってい
導 入モデルが 大 きく変 化 した代 表
電力系統 を利用せずに第 3者 に売電が
ると報告 した。人口で計算すると、欧州
例 は、 イタリアである。イタリアでは、
できるため、FIT制 度を利用せ ず に太
の 79%に 相当する数の市民 にとって、住
「Conto Energia」 と賞 されるFIT制
陽光発電 システムを導入する事業者が
宅用太陽光発電の発電 コス トが電気 料
度を2005年 に導入 して以 来、市場が
でてきた。 また、 イタリアにお いては
金以下 になっている。こうした状況 から、
大 きく成 長 し、2011年 には年 間導入
200kWま
欧州 においてはFIT制 度が終了したり、
量 9.3GWを 導 入 した。FIT制 度 は、
よる発電及び電力消費の経済的な相殺
縮小 しているために、FIT制 度 により系
2013年 6月 にはFIT制 度 の年 間総 コ
を通じて、 自家消費を奨励する代替支
での太 陽光発電 システムに
晰
ビジネス 2015.SP
27
ヽ
ノ
リティ
特集 グリット
援 策 (日 本 の 余 剰 電 力購入 メニ ュー に
の負荷の緩和 も期待 されているが、現時
認 められていることから、地域 の公 民館
類 似 する制 度 )が 200kWま での 太 陽
点では、蓄電池の価格が高く、導入 には
の屋 根 に太 陽光発 電 システムを設 置 し、
光発電 システムについて 2012年 に制定
補助金 に頼 らざるを得 ない状況である。
ネットメタリングで 得 られ る利益 を近 隣
されて いたために、小規模 システムにお
ただし、いずれ蓄電池パ リティが成立す
の 住民 で シェアすることが可能 とな つて
いては、自家消費 を前提 とした導入も伸
るとの考 えから、蓄電池市場 に大 きな
いる。住宅用 システムの供給 企業 は、こ
びている。イタリアは、南部 を中心 に良
関心が集 まっており、ドイツの太陽光発
のような市場 を狙 い始 めている。 なお、
好 な日照条 件 に恵 まれ、 また電 力小 売
電展示会では、蓄電池 と太陽光発電 を
米 国 において、 ネットメタリング制 度 は
価格 が比 較 的高 いこともあり、今後 のイ
組み合 わせた様 々なソリューション製品
余 剰 分 を売電 する最 も一 般 的 な方 法 で
タリア市場 は、これまでのような市場規
が展示 されるようになった。
あり、43州 及 びワシントンDCで 実施 さ
模 を維 持 できないものの、自家消費 を目
ドイツにおいては、再生可能 エ ネル
れて い るが、最 近 では、 ネットメタリン
的 とした導入 による安定市場 となる可能
ギー法 (EEG)の 改正により、電力取引
グを巡 つて電 力会 社 と太 陽光 発 電 関係
性 もでてきた。
市場での直接売電 が義務付 けられた。
者 との間 で議論 が持 ち上 が っている。こ
10MW超 えの太 陽光発 電 システムは
の制度 では単純 に余 剰分 の電 力 が消費
2012年 からFIT制 度の対象外 となって
量 か ら相殺 され、等 価 で 余剰分 が 売電
いたが、2015年 から入本L制 度 による導
されて いることになるが、系統 の利用量
入が開始される見込みである。2015年
を課金する議論 もでてお り、いわゆる炊
28日 に、 ドイツ経済エ ネルギー省
き減 らし分 や環 境価値 など太 陽光 発 電
3年 間 は年 間 7GWレ ベ ルの市 場 規 模
の Sigmar Gabriel大 臣は、 ドイツで
の純 粋 な価値 で買 い取 る制度へ の転 換
を維 持 してきたが、 2013年 には、 市
2015∼ 2017年 までに3回 の入札を実
も検 討 されて いる (ミ ネソタ州で は既 に
場 は 3.3GWに 縮 小 した。 2014年 の
施 し、合計 1.2GWの 地上設置型太陽
実施 )。 日本 における固定価格買取制度
市 場 は約 2GWと なるが、 これ は太 陽
光発電所を導入する計画 を承認 した。こ
では、現状 では、余剰分 の売電 が 10年
光 発 電 の 普及 を毎 年 2.5∼ 3.5GWの
の入札 は試験 的に実施 される計画 であ
間補償 されて いるが、買取期 間が 終了 し
範 囲 に収 めるという政 治 的意 志 は反 映
るが、競争原理の導入によリドイツにお
た後 の、10kW未 満 システムの余剰分 の
された結 果 である。 ドイツにお いては、
いて太陽光発電の競争力が高 まる機会
扱 いについては未定 であるが、 いずれ、
2012年 以降、FIT制 度 における買取価
となることが期待 されている。なお、欧
同様 の検討 が開始 されると考えられる。
格 の レベ ルが 電 力料 金 を下 回 るレベ ル
州 においてはフランス、イギリスにおい
米国における太 陽光発電市場 を牽引
となってお り、太 陽光発電 の電 力を売電
ても一定規模以上の太陽光発電 は入札
しているのは、現状では電力事業用の
するよりも自家消費するほうが経済 的 に
制度 により導入されている。
市場であり、州政府による再生可能エ
ドイツ
自家 消 費 を奨 励 、 今 後 は
蓄 電 池 パ リテ ィ成 立 に 関 心
ドイツにお いては 2010∼ 2012年 の
有 利 になっている。 ドイツ政 府 も太 陽
光 発 電 の 自家 消 費 を奨 励 してお り、太
陽 光 発 電 システムの 導入者 に対 する蓄
電 設 備 を対 象 とした新 たな補 助 金 プ ロ
1月
9
ネルギー・ポー トフォリオ基準 (RPS)(注
米国
に対応 するための導入 が主体 である。
分 散 型電 源 増 加 の 流 れ に
電力会社 は、再生可能エ ネルギーの導
ビジネスチ ャンス
入を義務付けられているために、義務量
米 国 において小規模 システムの普及
達成 のために、電力会社 は、 自社 によ
30kWま での太 陽光 発 電 システムを設
を牽 引 しているのは、 余 剰 分 の補 償
る導入、発電事業者 や消 費者 による太
置 した住宅 に対 し、既 築 :600ユ ーロ/
PV― kW、 新 築 :660ユ ーロ/PV― kW
制 度 であるネットメタリング制 度 であ
るが、 この制度 の下 でバーチャル・ ネ
陽光発電 システム導入 に対する融資や、
独立発電事業者 からの発電電力の購入
の補 助金 を交 付 した。 この補 助 金 プ ロ
ットメタリングやコミュニティ 0ソ ーラー
(PPA)な どにより、太陽光発電の調達
グラム を開 始 した。 同 プ ログラムで は、
0と
グラムは、 2013年 にドイツに導入され
(Community Solar)(注
呼ばれる
を実施 している。連邦政府 は、2016年
た推定 1万 基 の蓄電 システムの うち、約
新 たな導入モデルが出てきている。州 に
までは太 陽光発電の導入者 に対 して導
2,700基 の 小 規 模 システムに対 して資
よっては、余剰電力の売電 による電力料
入コス トの30%を 税額控除する制度 を
金 を提 供 した。 蓄 電 の 導入 より系 統 ヘ
金の相殺分を地 域で シェアすることが
実施 していることも、大規模発電所 の
28
2015.SP覇 鵬鬼ビジネス
2020年 に向けた太陽光発電導入予測 における普及環境条件
貢献、○貢献、△やや貢献)
(◎ 大きく
発電 コス トの低減
(シ
ステム設置/0&M価 格、長寿命化
)
経 済 性
○
◎
○
電気料金の上昇
F I T
現固定価格買取制度
◎
(優 遇価格)
次期固定価格買取制度
◎
○
◎
◎
)
制
◎
(通 常価格)
グリーン投資減税 (100%即 時償却)(14年 度まで
税
◎
グリーン投資減税 (7%減税/30%償 却)(15年 度まで
◎
)
(中 略)
系統連系制約の改善
(接 続の短期化)
○
◎
系統連系制約の改善
(受 入容量拡大)
○
◎
系統連系
場策
市及
新普
普及政策
△
△
△
○
○
◎
○
◎
(中 略)
利用 に関する規制改革
(電 気事業法・・)
設置 に関する規制改革
(農 地法、建築基準法・
規制改革
。
)
◎ 株式会社資源総合システム
出典 :(株 )資 源総合システム「日本市場における2020/2030年 に向けた太陽光発電導入量予測 (2014年 10月 版 )」
導入 に一 役買 つて いる。電力会社 は、独
可欠 である。競 争原理 の導入も必要で、
る計画 となっている。ハワイ州 において
立 発 電 事 業 者 を競 争入札で決 定 するこ
互 いに安 価 な電 力 を競 って供 給 しなが
も系統対策の一環で蓄電設備 の導入が
とも多 く、大規 模 太 陽光 発 電 所 の コス
ら、 安 定 を維 持 する枠 組作 りが不 可欠
開始 されてお り、今後、再生可能エネル
ト低減 は進展 して いる。新 たな動 きとし
である。電 力会社 は、 系統使 用料 や調
ギーを積極導入 している他の州 にも拡
て、スポット市場で売電するための大 規
整 費用を徴収 しビジネスとしてい くモデ
大 していく可能性もある。周波数調整・
模 太 陽光 発電所 の建 設 も報 告 されてい
ル も考 えてお り、米 国 で は現 在 の 分 散
発電キャパ シティサポー ト(運 転予備力
る。First Solarは 、 スポット市場で の
型 電 源 増 加 の 流 れを新 たなビジネスチ
確保 )。 再生可能エネルギーのインテグ
売電用 として米 国では初 となる、西 テキ
ャンスと見 る動 きもある。実 際 に系統容
レーションのために電 力網へ の設 置 の
サスにおいて Barilla太 陽光 発 電 所 建
量 不足 等 が発 生 している地 域 も出 てき
事業機会 は増えていくと予想される。
設 の第 1段 階 18MW(AC)分 の建設 を
ているが、各 州 の公益 事 業委員会 等 が
2014年 9月 に完了 した。 この発電所で
監 督 し空 き容量 情 報 等 については情 報
は、長期電力購入契 約 (PPA)を 締結 せ
が 開示 されているほか、 手 続 き上 の 間
電 カ システム制度 が異 なることや、電
スポット市場で の売電 を目的 として
題 点 等 について もオープ ンの 場 で 議 論
力 会 社 の 事 業 構 造 が異 なることか ら、
が展 開 されている。 蓄 電 設 備 の活用 も
ここまで に紹 介 したような事 例 が 日本
分 散電 源が大 量 に連 系 された電 力系
再 生可 能 エ ネル ギ ー の導入 量 を拡 大 す
の市 場 でそのままの 形 で成 立 し、 発 展
統 の運用 については、米 国でも大 きな議
る手段 され、太 陽光発 電 市場 を主 導す
するかどうかについてここで議 論 するこ
論 になっている。安定 運 用のために、誰
るカリフォルニア州 においては、投 資家
とは避 けたるが、 日本 において も予 定
が コン トロールするかが重 要 であり、適
所有電 力会社 に対 して。2020年 までに
されている電 カ システム 改 革 を想 定 し
ま
いる。
日本の太陽光発電市場の今後
325GWの 蓄電設備 の導入を投資家
て、新電 力 (PPS)と して電カサ ービス事
ことに加え、全ての 関係者 がそのレギュ
所有電 力事業者 (IOU)3社 に義務付 け
業 へ の参入 が盛 んであ り、各 種 業 界 か
レーシ ョンを確 実 に遵 守 する ことが 不
てお り、送電・配電・顧客 サイドに導入す
ら約 400社 が PPSに エ ン トリー して い
したレギュレーションが 設定 されている
1。
■境 曖
2015.SP
29
ヽ
ノ
リ
ティ
特集 グリット
2020年度に向けた太陽光発電導入予測のまとめ (ACべ冒ス)
。
4
―
。
3
■
‐
。
2
租│
。
1
2012
2013
実績
実績
2014
2015
2016
2017
2018
2019
0〓 ︶
太 陽光 発 電 シ ステ ム 累積 導 入量 ︵
。
5
W
G
″
″
■■
W
G
/
8
6.
4 ′
OE ︶
太 陽光 発 電 シ ス テ ム単 年 度 導 入 量 ︵
ノ
10
3
6.
5 /
12
2029
年度
◎株式会社資源総合システム
出典 :(株 )資 源総合システム「日本市場における2020/2030年 に向けた太陽光発電導入量予測(2014年 10月 版
)」
る。太 陽光発電所 を設置 している事業
[参 考文献]
1) IEA PVPS Taskl,“ Trends in Photovoltaic Applications 2014"(2014■ 三10月 )
2)帥 資源総合 システム「日本市場 における2020/2030年 に向けた太 陽光発 電導入量予測
(2014年 10月 版
)」
3)い 資源総合 システム 月刊太陽光発電情報 2014年 6月 分、7月 分、10月 分
[用 語注釈]
…・′
ステムの所有者が電力を逆潮す
Jヽ 規模分散型発電シ
る際に逆回転する双方向メーターを一つ設置し、別時間帯に購入した電力を相殺できる。月単位で余剰電
力が発生した場合、クレジットとして次月以降への繰越が可能
メータリング制度 (Net Metering)…
(注 1)ネ ット
・……米国カリフォルニア州で 賃貸集合
「バーチャル・ネッ
住宅に太陽光発電システムを設置する事例が増えている。この動きを後押ししているのは、
トメータリング(宙 rtua:net mete"ng)」 である自らの所有ではない太陽光発電システムを、あたかも自分の家
の屋根に設置しているかのように利用できる仕組み。
賃貸集合住宅の屋根にまとめて太陽電池モジュールを設置し、発電した電力を1台 のパワー・コンディショナ
で変換した後、
電カメーターを介して各入居者に分配することで 入居者は毎月の電気代を肖1減 できている。
(注 2)「 Jヾ ―チャル・ネットメータリング(Virtual Net Metering)」
(注 3)公 募入札制度 (太 陽光発電 システム ・…入札制度 は、上限を設定してFI丁 制度を実施するため
の方策として実施 されるケースもあれば、完全な競争入札 が実施されるケースもある。
)・
・……住居と同じ地域内にある太陽光発電システムの
」
電力を、自宅の屋根に設置した太陽光発電で発電したかのように、自分の電気料金に組み込むことができ
る仕組みである(米 国)。 誰でも太陽光発電に参加できるようにして、太陽発電システムの設置工事などで
・ソーラー
である。「シェアード
地域の経済活動を活発にするとともに、環境保護にも貢献するのがポイント
「コミュニティ。
・ガーデンズ(Communky Solar Gardens)」 、
・ソーラー
シェ
「コミュニティ
(Shared sOlaO」 や
・ソーラー (Commun■ y Solaめ
(注 4)「 コミュニティ
(注
て、既 に、家庭向け電力販売 に参入する
動 きが出始めている。
弊社では、日本 の太陽光発電市場 の
見通 しを分析 しているが、2つ のシナリ
オ「現状 成長ケース」及 び「導入進展 ケ
ース」において様 々な要因を時系列 に沿
つて検 討 している。見通 しの分析 の前
提 としては、固定価格買 い取 り制度 が
2020年 まで継続 されること、太 陽光
発電システム価格 は、競争 と習熟 によつ
て毎年低下することが前提条件 である
が、系統連系可能量や今後の電カシス
テム改革、国土交通省、環境省 などによ
り推進 されているゼロエネルギー住宅、
・ソーラー(Communly Shared Solaう 」
ア
とも呼ばれる。
C02削 減などの規制的政策の実施 も織
り込 んでいる。表 1に 2020年 に向けた
電力の小
5)再 生可能エネルギー。
ポートフォリオ基準 (renewab!e portfo1lo standard:RPS)・ ・…・
太陽光発電導入予測 における普及環境
売事業者に対して、供給電力の一定量を再生可能エネルギーからの電力にするように義務付ける政策(米 国
条件 の一部 を示丸 また、図 1に 2020
において考 案 された)
30
者 も、電力小売 りの全 面 自由化 に向け
2ol5.sp
Unefr.7
年 までの短期的要因 (2014∼ 2017年 )
としては、「認定設備 の導入 進展及び系
56.3GWと なる予想 している。
統接続可能量の制限」が考えられる。こ
ン事業等 も盛んになると想定 している。
「系統 連系技術 における対応 」や「省エ
れまでに70GWを 超 える設備 認 定 が
ネルギー適合義務化 」の要因 も影 響度
の導入コストの低減 により、財政的イン
承認 されてお り、導入のポテンシャルは
が大きい。このような要因を踏 まえた弊
センティブが見直しされるとともに、新た
依然 として高 いが、系統連系問題 によ
「現状成長ケ
社の予測では、この結果、
なビジネスモデルの扉 が開かれはじめて
り、地域によっては電力系統に接続でき
ース」において、2013年 度 に7.OGWと
いる。また、系統の制約が蓄電やデマン
る太陽光発電容量が上 限 に達 し、接続
の留保 。拒否が増えてくることも織 り込
なった導入量 は、2015年 度 からは減少
ドサイドでのマネジメントなど新 たな事
し、2018年 度 には底を打つが、2020
業機会も生み出 している。日本 において
「固定価格買取 制度の進展 。
んである。
年 に掛けて漸増 し、2020年 度の累積導
も、意 欲のある太陽光発電事 業者が競
改定」や「太陽光発電システム価格 の継
入量 は、46.8GWと なる予想 している。
争力をつけることで、新たな事業機会を
続的な下落」も影響することが考慮され
「導入進展ケース」は、太陽光発電の導
2020年 )と
入環境に大きな改善が進み、導入が加
る。 中期 的要 因 (2017∼
しては、「電力事業改革」が考 えられる。
海外 の市場 においては、太陽光発電
見いだしていくことが予測 される。
●
速される状況を想定 しており、2013年
員塚 泉氏いⅢ>tず み
2015年 以降、段 階的に電力事業改革
度 に7.OGWと なった導入量 は、2014
が進められ、太 陽光発電システム価格
∼2015年 度が ピークとなって8.3GW
の低減や地球温 暖化防止への取 り組み
となる。2016年 度 からは減少し、2018
進展に従 い、太 陽光発電システムを利
年度 には底 を打つが 2020年 に掛 けて
用 した新 電力事業者やアグ リゲーショ
漸 増 し、2020年 度 の累積 導入 量 は、
帥資源総合システム
調査事業部長
太陽光発電の施策、
ビジネス
市場、
モデル等の調査研究を専門とする。
国際研究エネルギー機関太陽光発
電システムプログラム《EA PVPS)
におけるタスク1(太 陽光発電の戦
略的分析と情報の普及に関するタ
スクフォース)の 委員を2003年 から
務めており、
同委員会によるTrends
RepOrtの 執筆者のァ人でもある
)
FS Uno及 びFS Duoシ リーズ
'ア ル ミ システ ム の耐 久性保証 は 10年 で す。
野外設置型スチールシステム
(杭 打ち式架台)
南北傾 斜 だ けで な く、 これまで あ ま り利 用 されて こなか つた東西 傾 斜地 で も地な りに設 置ガ
可能な システム で す。
現場 条件 に合 わ せ た最適 な構造 設計 を行 い、積 雪や風 に対 する耐 久性 が 高 い
写 真:FS Uno
(1本 杭 タイプ )
写真 :FS Duo
(2本 杭 タイプ
だ けでな く 、作 業 効率 の良 い組 立システム を提供 します。
)
急 勾配 にも対応 した専用 の杭 打 ち機 によ り短 期 間で の設 置が 可能 です。
■現lビジ獨円ス 2015。 SP
31
ヽ
ノ
リ
ティ
特集 グリット
低コスト1ヒ が進み分散型電源の要として普及
スマートハウスは電カインフラに
省エネ住宅の開発 が背景 にあるスマートハウスは日本独自の技術 として注目
される。進む低 コス化 と燃料電池などの技術革新で、再エネ本来 の強みを発
揮できる新たな分散型電源 として電カインフラに組みこまれる可能性もある。
エネルギーWeek2015特 別号〉
スマート
より
環境ビジネス2015春 号別冊〈
い 日本総合研究所
常務執行役員
創発戦略センター所長
丼熊 均 氏
るために南 面 の確保 も大切 となる。建
築後 に新 たな建物 が南面 を覆 い日射条
件 を悪 化 させることも考 えられ、都 市
メガソーラーを中心に普及拡大した日
走行距離 からみてガソリン車 が減 つても
計画 レベルで住宅建設 を考える必要 も
出てくるかもしれない。 スマー トハ ウス
本の再 エネは、理想 に描 いた構想 とは違
EVよ りPHVの ほうが消 費者 に受け入
の今 後 の普及 にはHEMSの 進 展 も鍵
った、いびつな供給構造を形成している。
「EVの
れられやすいことも考 えられる。
を握る。過去 10年 を振 り返 ると最 も進
果 たしてエネルギーのベストミックスにな
蓄電池 は災害時の停電 など緊急時 に利
んだ技術 が HEMSで 、たとえば家電 メ
るのか一一 。そう、日本総合研究所 の常
用すべ きではないか」とする。また、燃
ーカーの開発 したスマー ト分電 盤 の場
務執行役員創発戦略センター所長井熊
均氏 は、疑間を投げかけ、本来再エネは
料電池 はその低価格化 により、ガス料
金との関係 があるもののコンバインサイ
合、最大 49回 路 を計測 して設備 や家電
分散型であるべきではないか、と語 る。
クル発電 と十分対抗 できるようになる可
の消費電 力 をコントロール し、設 置価
「10年 前 なら
格 は 10数 万円代 で済 む。
そのなかでスマー トハウスは日本独 自
能性 もあり、設置 コストのかかる地域冷
考 えられないような価格。安価なシステ
の進化を遂げたとされる。太陽光発電、
暖房から建物 ごとのコジエネ利用 に代 わ
ムなら3∼ 5万 円で設置できる。もはや
燃料電池、 コジェネ、HEMSの 4つ を
ることが予想できるという。
HEMSは 付 いていて当たり前、 という
組みあわせるスマートハウスは他国にな
い特徴 で「日本 は省エネ住宅から始 まっ
HEMSの 進展 が鍵を握る
ているので高効率 にエ ネルギーを使 え
今 後 のスマー トハ ウスの普及 につい
時代 になったように思う」とする。
HEMSは 今後さらなる進化も期待で
きるが、課題 をあげるとすればコントロ
て、大手ハ ウスメーカーの動 きも示丸
ールのマニ ュアル化 と自動化の選 択 だ
各社 ともに基 幹商品 の一 つ として環境
ろう。おそらく家庭用の多くは自動化 に
より気づ くことなく省エネ化され るだろ
以上 開発 を続けている。その住宅 の屋
配慮型 のシリーズを揃 えている。ただ、
ひとつだけ問題点をあげるとすればコス
根 に太陽光発電 が設置 され、次にガス
トとなるのかもしれない。 スマー トハウ
はマニ ュアル操作 も必要 となる。これに
の供 給 からコジェネ とな り、性 能 の向
ついてモニタリング調査 の結果 をあげ 2
上とともに燃 料電 池 が加 わり、そして
スは従来 タイプと比べ て 300∼ 500万
円高 い設定 になつており、ハウスメーカ
HEMSと してスマー トメーターが取 り付
ー側 も建物で 2千 万 円台 という高級住
のケースでは、業 務 に注 力するため自
けられた。なかでも技術革新 による燃料
宅でスマート化 を図 つているように思 え
電池 の進化 が際 立 っていると言 われて
る。 しかし、この価格 差はコストダウン
改善 "意 識
動化 を選ぶ店と、従業員の “
を高めるためマニュアル化する店 に分 か
いる。現在、スマートハウスに使用され
が進んでいるため、近 い将来 5割 程度は
れた」と語 る。これを家庭 に当てはめれ
ている燃料電池 は容量 750W∼ 1い V、
ダウンすることも予想できる。住宅 で低
ば、HEMSで 芽生 えた家計 に見返りの
発電効率 45%で 200万 円程度 とされる
コストのスマート化を考えると「屋根 に
ある節電意 識 をどう育 むのかも重要 と
が、20年 を待たずに発電効率が 55%ま
なるのかもしれない。
で向上し、価格 も50∼ 70万 円程 度ま
太陽光発電システムを取りつけま 燃料
電池 とコジエネだけで省エネ化する方
で下がるのではないかという。一方、EV
法もあるのではない力」とする。
て理想的だろう」と指摘する。
省エネ住宅 は次世代省エネルギー基
準 として国交 省 が定め、 すで に 15年
の蓄電池利用については懐疑的とする。
その理 由はEVの 普及率 にあり、今後も
32
2015 SP■ 境 ビ潔
また屋根に太陽光発電システムを設
置 しようとするなら、高効率に稼働させ
うが、より多 く節電 したい消費者向けに
つの方向性 を示す耳 フアース トフー ド店
今後、太陽光発電 が住宅の屋根 を利
用する広域型として広がれば、再 エネ本
来 の強みを発揮 できる分散電源型 にな
●
る可能性 もありそうだ。
ヽ
ノ
リ
ティ
特集 グリット
海外事例紹介/補 助金に頼らない太陽光発電普及策
係 が垣 間見 える。
世界定番「ソーラー屋根台帳」
国は平成 25年 度 に既 に住宅用太陽光発電への補助金を終孔 地方自治体
も終ス または26年 度 までというところが多い。補助金終了後の太陽光発電
普及策 としξ 欧州を中心 に広がつている「ソーラー屋根台帳」を紹介 したい。
/コ
′
ラムより
環境ビジネスオンライン′
さて、ボン市のソーラー屋根台帳が
右図であるが、確 かにフライブルク市の
担当者 が悔 しがつたとおり、とても見や
「とても適 している (赤 色 )」「適 し
す い。
ている (オ レンジ色)」「適 していない (青
色 )」 で色分けされており、「とても適 し
ている」と「適 している」と表示 された屋
根 を合 わせると30万 kW以 上の太 陽
光発電設置ポテンシャルがあるとのこ
とだ。
現在、既に設置 されている太 陽光発
電 の容量 は 1万 kW程 度 であるからま
だまだ設置 ポテンシャルは残 つているこ
とになる。
ボン市 ではこれらソーラー屋根台帳
から算出されたポテンシャル値を自治体
の政策の参考 にしているという。
フライブルク市のソーラ…■根台颯
ボン市のソーラ…層根台颯
なお、画面を切り替えるだけで、太陽
熱利用 システムヘ の適性 も太 陽光発電
ソーラー屋根台帳は、世界で既に80
以上の自治体で導入されており、太陽光
フライブルク市ならび に
ボン市 のソー ラー屋根台帳
発電普及策の定番 となりつつある施 策
テムは、太 陽光発電 に比 し、狭 い屋根
面積でも設置可能なことから、切 り替え
である。 日本では、平成 26年 の3月 か
ソーラー屋根台 帳 を最初 に公 開 した
ら東京都 と (公 財)東 京都環境公社 が初
のは、 ドイツのフライブルク市である
めて公 開 している。
「とても適 している (緑
といわれている。
ソーラー屋根台帳とは、建物 ごとに太
と同様 に表示 される。太 陽熱利用 シス
ると赤 に色づけされた建物 の割合が多
●
くなる。
*続 きは、環境 ビジネスオンライに掲載中。
色 )」「適 している (黄 色 )」「要現地調査
陽光発電の適性を示すWEBマ ップで
(青 色 )」
ある。航 空測量デー タを利用 した3次
各建物が色づ けされ、建物をクリックす
で太 陽光発電へ の適性 ごとに
元 モデル解析 により、屋根の面積や角
ると設置可能容量や年間推定発電量、
日本初となる東京都のソーラー屋根台
度、近隣建物 による日陰の影響が計算
二酸化炭素削減量などが表示される。
帳であるが、建物 がある区市町村 ごと
され、各建物の太陽光発電へ の適性 が
このソーラー屋根台帳は 2008年 に
示 される。建物 にカーソルを合 わせクリ
公開されているが、フライブルク市の担
よ 充実 したものとなつている。
ックすると建 物 ごとに太 陽光発電 の設
当者 によると、環境都市 を標榜する同
置可能容量や推定年間発電量等が表示
市 にとして「 ドイツ初」となることは極 め
ぜひ一度アクセスしていただきたい。
東京 ソーラー屋根台帳→
されるものが一 般的で、市民が太 陽光
て重 要 で開発を急 いだとのことだ。 た
http:〃 www.tokyosolar.jp/
発電設置 の際 に参考 とすることができ
だ、その後、続 いて公開したボン市のも
る。
のが、デザインもよく情報量 が多いこと
稲垣憲治 氏
ここでは、昨夏に訪問 した4つ の自治
から悔 しい思いをしたと語 つていた。フ
体 にお けるソーラー屋根台帳を活用 し
ライブルク市、ボン市とも環境都市を掲
た取組を紹介する。
げており、自治 体間での施策 の競争関
東京大学大学院修了 (エ ネルギー
エ学)。 文部科学省入省、原子力計
画課係長などを経て、東京都庁入
庁。26年 4月 から(公 財)東 京都環
境公社 (都 から派遣
の施策 (支 援制度など)も 表示されるな
)。
IU魔 ヒ
まジヨにス 2015.SP
33
バリティ
特集 グリット
AICOT NEXTキ ーワードに
固定買取価格 (FIT)の 段階的引き下 l六
2016年 の電力小売全面的自由化などエ ネル ギ ー関連市場 は本格 的 な競
争時代 に突入する。大手パ ワコンメーカーのオムロンは、エ ネルギ ーの「変換」と「制御」の技術 で多様 なプ レーヤー
がこれから直面するさまざまな課題 にワンストップで対応 し、世 の「エ ネル ギー効率 の最大化」に貢献する。
AICOT NEXT
POST FIT時 代の エネル ギー効率最大化 に貢献
A:COT
系統連系技術で
太陽光発電の普及に貢献
エネル ギー 自律分散制御技術 で
POStt FIT時 代 の
エネル ギー効率最大化 に貢献
オムロンは 1933年 の創 業以来培 つ
ている電 力小売 の全
ている保護継電器 の系統連系技術 ・ノ
面 自 由 化 も見 据 え、
ウハウを応用 し、約 20年 前 からパ ワコ
創 エ ネ (太 陽 光 向け
ン事業 を展開。とくに、停電発生時に太
パ ワコン)の 変 換 技
陽光発電の電力が系統側へ逆流するの
術 に制御 技術 を加 え
を防ぐ系統連系技術「AICOT③ 」の開
て、 蓄 エ ネ・省 エ ネ
発で太陽光発電の普及 に大 きく貢献 し
を含 めたエ ネル ギ ー
ている。2014年 6月 には、市場 の急激
マネジメントをサポー トする。同社で は、
後直面する課題を一 気通貫 で解決でき
な変化 に柔軟 に対応するため、それまで
これ まで強 み としていた系 統 連 系 技 術
る価値 を提供 し続ける、ということ。 こ
の生 産能力を倍増 し、月産 6万 台規模
やエ ネル ギ ー変換 技術 に制御 技術 を加
れまで当社 のパ ワコンは系統連系技術
に体制 を強化 した。これを受け、パ ワコ
え、次なる市場 に対応する「AICOT
(AICOT)と エネルギーの変換技術 (高
ンの出荷数量 は2014年 12月 末時点で
NEXT」 を今後の事業戦略のキーワー
効率など)を 強みとしていましたが、例 え
累計 100万 台を突破。 とくに住宅・低圧
ばそこに制御技術 の要素を加えることに
のパ ワコン市場ではトップの地位 を築 い
ドとしている。
「キーワードである
『AICOT
ている。
が意味するところは、我々が持 つている
われるエネルギー関連市場 のさまざま
技術の組み合わせにより、事業者が今
な課題 に対応 したいと考えています」と
そのオムロンが、2016年 に予定 され
34
2015.SP鵬 ビジネス
たいすけ
立石泰輔 氏(た ていし。
)
オムロン 環境事業本部 ストラテジックマーケティング部長
NEX劉
より、これから急激な変化 を見せると思
環 境事 業 本部 ス トラテジックマーケティ
ング部長 の立石泰輔氏 は語 る。
フルラインナップのパ ワコン
重塩害や出力制御 にも対応
まま パ ワコン市 場 で は、 様 々なラ
インナ ップを強化 して市場 ニーズの 多様
重塩害対応パ ワコン
定評のある屋外パ ワコン (KPMシ リーズ)を 重塩害対応化
:P65で 海岸線近くまで設置 エ リアを拡大
・ コネクタ部 の構造を簡素化することで配線作業を削減
・ 隠ぺい配線□の削除・取付板の防錆性能の向上
化 に対応 する。
オム ロンのパ ワコンのライ ンナ ップは
住 宅 。低 圧 市場 向けの屋 内用か ら屋 外
シール
コネクタ
用 (シ ングル入力/マ ル チ入力)の 単 相 パ
ワコンを幅広く品揃 えしてお り、今後 は
PF
コネクタ
二 相 で小 容量 パ ワコンを分 散 設 置 する
ス トリング型での高圧市場 へ の参入も予
定。単 相 では近 く定 評 のある屋 外 タイ
プ KP― Mシ リーズ に新 たに重 塩 害 に対
応するタイプを投入するなど 更なるライ
ンナ ップの強化 を図 つている。 この重塩
発電、蓄電、デマンドなど
各種制御機能を必要に応じ提供
害対応 パ ワコンは、 コネクタ部の構造 を
外 タイプ)で 好評 を得 ている自然空冷方
式 も踏襲 した。 システムと組み合 わせる
リチウム蓄電池 ユニ ット(屋 内タイプ )も
簡素 化 することで 配 線 作 業 を削減 する
こうした課題 にいち早 く対応 できるの
家電 の空 気 清 浄機 とほぼ 同等 の大 きさ
とともに、隠蔽配線 回の削除、取付板の
も、住宅・低 圧 市場で実績を築 いてきた
で、6。 4kWhで 重 量 が 60kgと 世界最小
防錆性 能 の向上 により、これまで強 い塩
オムロンならではの強 み といえる。
最 軽 量 クラスを実 現 。 施 工 者 で も持 ち
害 があ り設 置 が 困難 だったエ リアでも対
立 石 氏 は「この 領 域 において 自律 分
運 びが で きるため 搬 入 時 の クレーンな
応 で き、海水 が 直接 飛 散 しなけれ ば海
散 制 御 型 の システム を手 が ける ことで
どが不要 にな り、こちらも設置 工 数 を大
岸近 くなどにも設置 が 可能 となる。
培 ってきた個 の 制 御 技 術 を生 か し、 そ
きく削減 できる。
更 に、創 エ ネ分野としては、年 明けに
れ らをネットワーク化 しグルーピングす
これ らを、モニ タリング機 能 とコン ト
発 表 された経 済 産 業 省 の省 令 (太 陽光
ることによって群 全 体 の 制 御 に も広 げ
ローラ機 能を一 体化 させた「エナジーイ
発電 システムの 出力制御 )へ の対応 は喫
ることで個 か らエ リア全 体 までをネット
ンテ リジェントゲー トウェイ」と組 み合 わ
緊 の課 題 だ。太 陽光発 電 などの再生可
ワークでつ ないでカバー します。そして、
せることで、住宅・低 圧 市場 にお ける最
能 エ ネル ギ ーか らの 系統 へ の逆 潮 流 が
出力制御 や 自家消費 へ の対応 、発電 パ
適 なエ ネルギー活用を実現する。
増 えると、 系 統 側 が 不 安 定 になるとの
フォーマンスの最大化、需 給 バ ランスと
理 由か ら生 じた課題 だが、その対 策 とし
いつた課 題 に トー タルで対処 していこう
ウェイの制 御機能 を変 えることで、発電
て新 たな運 用 ル ール が 設 けられ ること
と考 えています」と今 後 の コンセ プ トを
制御 (出 力制御 )、 蓄電制御 (自 家消費 )、
「パ ワコンにフレキシブルに出力
になる。
描 く。
デ マン ド制 御 (需 給 バ ランス )な ど各 種
このエナジーインテ リジェン トゲ ー ト
制 御 で きる機 能 を持 たせ、 系統 に影 響
その思 いを具 現 化 する一つ が、 今 春
を及 ばさな い ように系 統 に戻 す発 電 量
発売予定の住宅 。
低圧市場 向けの「太 陽
なる。 この ようにして、 創 エ ネ ル ギ ー、
の制御 をおこないま丸 あわせて今 春市
光発電用 ハ イブ リッド蓄電 システム」だ。
蓄 エ ネル ギ ー、省 エ ネル ギ ー の制御 機
エナジーインテリジェン
場 に送 り出す “
太 陽光発電 と蓄電 のハ イブ リッドパ ワコ
能を自由 に組 み合 わせ られるようにする
トゲー トウェイ"を 組 み合 わせることで
ンは、分離型 としては最軽量。基礎工 事
ことで、まさにオムロンが ロキ
旨すところの
クラウドに接 続 した 出力制 御 が 可 能 と
が 不 要 で壁 掛 けもで きるので、 設 置 工
「エ ネル ギ ー効率 の最 大化 」を演 出する
なります」。
数 の削減 ができる。 また、従 来機 種 (屋
制御機 能を持たせることができるように
戦 略だ。
環境ビジネス 2015 SP
35
ヽ
ノ
リ
ティ
特集 グリット
オムロン 太陽光発電用ハイブリッド蓄電システム 全体構成イメージ
ラウド
・
、
一
み
ヽヽ
‐ ほ 藝瞳インタ…ネット
獅感 動 鷹
慶
また、住宅用補 助金 がスター トした
需要予測 とデマンドレスポンス制御 に
向けた情報 のゲー トウエイ機能 を担 つて
2009年 から住宅用太陽光 の設置 が急
いきます」と立石氏。エナジーインテリ
激 に増加 した。その余剰買取の終了予
ジェントゲー トウェイは簡単 に設置 でき
ることも大 きな特長 だ。
自家消費 が広が って 自分 で貯 めて使 い
定 である10年 後 にあたる2019年 には、
太陽光発電設備 のリプレース需要が増
切 るという市場が出てくるだろう」(立 石
えると予想されており、その市場 に向け
氏 )と の予測 にある。
た準備 も進めていく。
電気系 だけでなく通信系 の施 工が必 要
なことを踏まえた対応で、汎用ルータと
電力の自家消費 ニーな の対応
ZEHへ の対応も見据える
こうしたシステムを送 り出す狙 いは、
FITが 今 後収 束 し、「発 電 した電 力の
蓄電機能 を併せ持 つ事 により、使 い
できる。
買取 がなくなれば自家消費 に移行 し、
これはシステムの設置 時 に現場では
の接続設定 を簡易 に行 えるように工夫
切れない電力をいつたん貯 め、太 陽光
昼間に発電 し、余 つた電気を貯めて夜間
することで、電気系施 工 業者 だけでも
で発電 ができない夜 間などに利用する
ことが可 能 とな り、 国が 2020年 をめ
に使用するケースが増 えることが予想さ
「後付 でハイブリッド蓄電 システムを
れ、
設置 ができるようにする。
「住宅・低圧市場 は今後 の成長市場で
どに普及を目指女 生み出すエネルギー
つ けたいというニーズにも応えられる」
あり、日本における太陽光 、蓄電 をはじ
と消費するエネルギーの年間収支ゼロ
・ゼロ・エネルギー・ハウ
の「ZEH(ネ ット
としている。
めとするエ ネルギー関連市場 を牽引す
エナジーインテリジェントゲー トウエ
るドライバーになるでしよう。当社 が得
ス)」 にも寄与できることになる。
意とするこの市場において今後 もしつか
ある程度の初期
イについては、機能の進化 ポイントとし
「スマー ト
「クラウド接続」
て「簡単設置」
費用 はかかるものの、長期的 には電気
「クラウド
ハウス対応」の三つを挙げた。
また、電力小売 自由化 に伴 い参入 が
代をはじめとした光熱費 の大 幅な削減
ヘの接続 で、遠 隔見 える化や保守サー
が期待 でき、家庭のコス トダウンに寄与
ビスの展開、電力小売 りに必要 な発電・
増 える市場 に対 し、「FIT優 遇終了後 に
エ ンドユーザーから買取価格 十αの価格
ZEHが 実現すれ│よ
36
2ols.sP
HrfEta
りと足場 を固めていきたい」と立石氏。
一
―
―
一
―
―
―
―
一
―
―
―
―
―
―
―
―
]
│ハ イブリッドパワーコンディショナ │
「
DC/DCコ ンバータ
分離タイプで最軽量 ヘ
0軽 量 。壁掛けで トータルコス ト削減
ハイブリッド
バワコン
01台 で太陽光発電 と蓄電池 に対応
ハイプリッド
′ヽ
ワーコンデイショナ
重量
約 25kg
蓄電池 ユニ ット
世 界 最小 最 軽 量 クラスを実 現
・ 空気清浄器並のサイズで長寿命
・ 6.4kWhで 重量が約60kg。
複数人で持ち運びが可能
DC/DC
―タ
コン′ヽ
菫量
約 13口 5kg
サイズ
H640× W406× D165
で電力を買取するビジネスや、蓄電 と組
が将 来 に向けた大 きなテーマ」と立 石
発電パ フォーマンスを維持・最大化する
み合 わせることで新電 力 における電 力
氏 。常 時太 陽光発電 システムの発電・
製 品 を提供することにも今後取 り組 ん
の需給 を調整するビジネスなどに貢献
でゆきたい。
」と、あらゆる課題 にソリュ
する製品の提供 を検討 している」と自由
稼働状況 をモニ タリングする遠隔保守
サービス「ソラモニ」に加 え、「オムロン
化後 の新 しいビジネスモデルを視 野 に
が強みを持つセンシング&コ ントロール
ーションを提示 し市場 を先導する。
省エネ (エ ネ
強みの創エネに蓄エネ 。
入れた布石 もしっか り打っている。
を活用 し、遠隔で発電 システムのどの箇
マネ)を 組み合 わせたエ ネルギー トータ
「個 から小 さな単位 を積み上げて群の
所 で問題 が起きているのかを検知する
ルソリューションを展開するだけでなく、
大 きなところまでアジャストできること、
機 能 を追 求 していきま丸 必要 に応 じ
再生可能エネルギーの長期安全安定稼
トー タルで様 々な制 御 に対応 できるこ
て、オムロンフィール ドエ ンジニアリング
とにより、事業パー トナーの皆 さんがこ
で提供する全 国 140の 拠点から現場 に
働や電力小売 全面 自由化の際 に肝 とな
る工 不ルギーの需給バ ランスヘ の対応
れからのエネルギー関連市場 において
駆けつ け障害復 旧を行 うサービスを組
までも見据 える構 えだ。
提供 したいと考 えている多様 なビジネス
み合 わせることによリリカバ リータイム
を後押 しできると考えています」。
をより短くすることができ、発電 ロスを
発電パフォーマンス最大化への
対応も怠りなく
抑 えるとともにメンテナンスコストを最
小限 に抑えることができます」と話丸
また「太陽光発電の直流ラインに設置
既 設 の太 陽 光 発 電 システムについ
して発電効率 を向上させる機器 や、直
ては「設 置後 の発電 システムの発電 パ
フォーマンスをいかに維持・高 めること
流ラインの故障やトラブルを検知 し、い
で、得 られるリターンを最大化 できるか
ことで太陽光発電 システム全体 としての
ち早くメンテナンスサービスを実施する
●
OmROn
オムロン株式会社 環境事業本部
丁EL:0120-085-606
[email protected]
http:〃 www.omronoco.lp/energy‐ innovation/
■u魔 ビジネス 2015 SP
37
ヾ
ノ
ティ
リ
特集 グリット
太陽光建設資材 30%削 減を実現させるコストパフォーマンス
国の支援を後押しに導入が進む太陽光発電。普及が進む中、メンテナンスや盗難防止、雑草対策等 の管理 とコスト
削減が課題となっている。太陽光発電システムの設置・販売を行うエネルギーファームは、設備 の長寿命 とコス ト削
減 に貢献する機材を研究・開発、販売する新会社、環境機材販売を立ち上げた。
建 設 コ ス ト3割 削 減 も
グ リッドパ リティロ前 と言 われ る中
で、利益 を出 し続 けるには、太 陽光発
電所の建設 費の削減 は大きな悩みの種
だ。特 に、フェンスエ事 はコス トがかか
るが、セキュリティ上 欠 かすことのでき
ない設備 だ。近年 メガソーラーが全 国
各地で建設 されるに従 つて、発電所 から
の盗難事件が相次 いで発生 しており、パ
ネルや銅線 の被害が多発 している。発
電所 内にあったユ ンボのガソリンを盗
まれたという事 例まである。資材 が盗
軽くて丈夫、防犯性能も高いオリジナルフェンス
まれると工 期 の遅 れや コス ト増 に直結
つた経験をもとに作られている。
「太陽光
い込み時期 に機材 を盗 まれれ│よ 代替
する。そこで、同社ではオリジナルフェ
機 が見つからず通電に間に合 わないこと
ンスを開発 し、その販売を行 っている。
発電設備 の盗難が発生するのは、大抵
工事中。まだ電気が通 っておら‐
八 暗い
軽 くて丈 夫、重ねやす い構 造をしてお
ことが一 番 の原因です」とエネルギーフ
効率的な防犯対策として注目の製品だ。
り、施行 がしやすい。 防犯性能が高 い
ァームの浪川憲司氏 は語る。
も。防犯用太陽光 LEDは 、低 コストで
独 自のノウハ ウを も とに、
にも関わら式 既存製品と比較 して30
このLEDは 日中太 陽光で発電 し、夜
%安 いコス トで設置することがで きると
い う。1200ミ リ、1500ミ リ、 忍び返
になるとその電 気 を利用 して自動点灯。
人が近 づ くとセンサーが感知し、2倍 の
「太陽光発電設備を管理する中で、一
し付き1800ミ リのスチールフェンス3タ
明るさになる。 このLEDを 設置するだ
番 に苦労するのは雑草対策」と浪川氏 。
イプと、コス トパ フォーマンスを重視 した
けで、盗難率 は格段 に下がるという。
樹脂 コーティングの金 属金 網 フェンスの
雑 草・ 防 犯 対 策 をサ ポ ー ト
最初 は誰 でも、草 が生えれば刈れば
「電 線 がいら式 ポールを立てるだけ
いいと思うもの。 しかし、太陽光パネル
なので手軽で丸 取り外 しも簡単なので、
の脇 には電線が入つてお り、誤 つて線 を
もう一つ、防犯で欠かせない資材 が
一つの現場が終われ │よ 次の現場 に持
切 つてしまえ│よ パネルの故障につなが
防犯ライトだ。同社では防犯用太陽光発
つていくこともできます」と、利便性 が高
るだけでなく、感電することも。除草剤
電 LEDを 用意。 これは、実際に太陽光
いのも特 徴 だ。工 事 が開始する時 には
をまけば、風で飛散して近隣の農家や民
発電を建設 中にパ ネル盗 難 の被害 にあ
系統連系は既に決まっている。工事の追
家 から苦情が来る。夏 は特 に勢 いよく
3タイプを用意している。
38
2015 SP璃 鴨魔ビジネス
防草シ… 卜施工場
所と、施工 しない
場所の 1年 後
背面太 陽光 発 電
人感センサーつき
次 から次へ と育つ雑草。これと20年 間
ューションを、低コストで提供していきま
ない新 しい分野なだけに、十分な機能を
付 き合 い続けるのは相当な苦労だ。
す」と語る。
持 つ機材が揃 つておら武 機材自体 も非
この難題を解決してくれるのが、同社
オリジナルの防草 シート。ポリエステル材
のPETで できており、不織布構造で強
新会社を設立し、
ユーザーのコスト削減 に貢献
常 に高 いのが現状 だ。
「太陽光
同社 は、資材の購入や開発、
く、繊維が重なっているため光を通さ式
エ ネ ルギ ーファーム は、 太 陽光 発 電
発電環境 ソリューション」などを円滑 に
行うため、新会社「環境機材販売」を立
内部 の雑草 は完全 に枯れる。1ぷ 300g
システムの設置・販売、無停電装 置 の設
ち上げた。立ち上 げに際し、「太陽光は
で重 く、独自の施工法で地面 に留めるこ
置・販売 などを行 い、群馬、千葉 、茨 城
高 いというが、償却後も稼働するとなれ
とで、強風 によるめくれも防止する。
など関東 を中心 に、50kWh分 譲 型 で
ば、そこからの費用 は下がつていく。寿
「特 に、 昨年 は台風が多発 し、 防草
約 150区 画 へ の設置・販売実績 を持 つ。
命の中での相対 コス トを考えれば、太陽
シー トはおろかモジュールまで持 ち上 げ
その過 程 では、 自然災害 による発 電 所
光 はそれほど高 いものではない。そのた
るという事故が多発 しましたが、弊社の
の倒 壊 をはじめ、 資材 の盗 難 など様 々
めには、太陽光発電設備の寿 命 を延 ば
防草 シー トは 1枚 もめくれ上がることは
なことを経験 したとい う。それ らの経験
す機材を開発 し、何か災害が起 こっても
ありませんでした」と浪川氏。
をふまえて、フェンスや LED照 明を利用
注文すればすぐに手 に入る体制を整え
機 材 の コス ト面 で言 え│よ 通 常 1個
した防犯対策、防草 シー トを使 つた雑草
ることが必要。それが、環境機材販売
1000円 前後するコネクターの手配 も、
対 策 、建 築 費 の コス ト削減、設 置 後 の
の使命 だと思 つている」と浪川氏 は力強
頭の痛 い問題 だ。 同社ではコネクター
管理 などを一 括 して提案 する「太 陽光発
く語 つた。
を大量に仕入れ、半値ほどで販売 でき
電環境 ソリューション」も提案 する。
る体制を整えている。
今後、環境機材販売では、高品質な
「設 置 して終 わ りで はな く、基 本 的 に
資材の販売、太陽光発電所建 設 のコン
高品質の製 品 を大量購入することで
はその後 20年 間の管理 までを請 け負う
サル、機器開発などを中心 に、業務を行
コス トを下げて提供するだけではなく、
のが、弊社の方針です」と浪川氏。“
太陽
つていく。
これ まで発電 事業を行 つてきた経験 を
光発電 は一 度設置すればメンテナンス
踏 まえて、災害や防犯 に強 い太陽光発
フリーでコス トもかからず…"と いうのは
電所などのトータル提案をワンストップ
幻想で、発電所として動 かし続けるため
で行 つている。浪川氏 は、「今後、太陽
には細 かな管理が必要で、不具合 の出
光発電がある一定のシェアまでいけば、
た部品の交換や環境整備にそれなりの
経済 の法則で必ず コス ト削減 の方 向へ
コストもかかる。
向かう。今後もこれはと思う製品やソリ
太陽光発電 自体が、まだ成熟 してい
●
株式会社環境機材販売
〒135-0063東 芽覗郭,工 房ミ
[区 有明 3-6-11
TFTビ ル 東館 9F西 -1
:nfo@kankyo‐ klzal.com
http://wlrv、 Ⅳ
.kankyo… kizal.com/
職
ビゝをКス 2015 SP
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