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学校だより
平和な世界は身近から
校長
内野 康之
本校では、8月から9月の2ヶ月間を、平和月間と
して平和に向けた取り組みを行っています。
本年度は、4つの取り組みを行いました。
1つ目、8月14日。8・15集会です。講師は、
本校元教務主任、川合教諭でした。川合教諭は、8・
15(終戦記念日)と3・11(東日本大震災)を融
合した話を子供達にしてくれました。
10月号
2013/10/01
No.7
ニューヨーク日本人学校
THE JAPANESE SCHOOL OF NEW YORK
THE GREENWICH JAPANESE SCHOOL
4つ目は、9月20日。ピンフィール集会。本校の
キース教諭が講師となって、ピンフィールについて話
をし、その後桜並木にピンフィールを飾りました。
ART 科教員のキ
ース教諭が、ス
ライドで、ピン
フィール集会が
始まったきっか
けを話してくれ
ました。
川合元教務主任
による講演。東
子供達が作った
北被災地でボラ
ピンフィールを
ンティア活動を
桜並木に飾りま
した経験を踏ま
した。風でくる
えて話してくれ
くる回るピンフ
ました。
ィールは、平和
2つ目は、9月10日。灯籠流しお話会です。講師
は、NPO 法人「子どもの未来と平和を考える会」の
多葉村さんです。多葉村さんは、本校の子供達が作っ
て日本へ送った灯籠を、広島の川で流してくださって
います。今回はその様子を知らせてくださり、教員の
インタビューに答える形でお話をしてくださりました。
広島の川で流
された、GJS の
子供達の灯籠
(大写しにな
り、子供達も
喜んでいまし
た。)
「子どもの未
を訴えているよ
うでした。
今回はこの中から、9・11集会について取り上げ
ます。
講師の源さんは、本校の5年生移動教室で講師を務
めてくださっています。移動教室の場所は、9・11
トリビュートセンター。ここで源さんが9・11につ
いて詳しく説明してくださり、5年生は9・11の理
解を深めています。今回の9・11集会を企画するに
あたり、5年生だけでなく、全校児童生徒が話を聞く
機会を得られるようにと、源さんを講師にお招きした
のです。
当日、源さんはまず、9・11について写真を使い
ながら説明をしてくださいました。(考えてみると、
今 GJS では9・11後に生まれた世代の方が多いの
で、よく知らない子供達が大多数です。)
来と平和を考
9・11につい
える会」の多
て写真をもとに
葉村さんのお
詳しくお話しし
話。子供達に
てくださいまし
熱く語りかけ
た。(9・11
ました。
後の現場近くの
写真)
3つ目は、9月11日。9・11集会です。講師は、
ジャパンソサエティー、教育プログラム副部長の源和
子さん。源さんは、広島の原爆投下と9・11の話を
融合させた話をしてくださいました。
次に、源さんは、佐々木禎子さんについて話をして
くださいました。佐々木禎子さんをご存知の方はさほ
ど多くはないと思います。佐々木禎子さんは広島で被
爆し、その後白血病により、12歳の若さで他界した
少女です。9・11トリビュートセンターには、彼女
が折ったミニチュアの折り鶴が展示されています。今
やその折り鶴は、平和のシンボルとなっています。
最後に、源さんは、「佐々木禎子さんの折り鶴が真
珠湾のビジターセンターに展示されることになった」
と話してくださいました。(9・11の現場、真珠湾と
広島に鶴が展示されていることが素晴らしいのです。)
9・11を身近で体
験した(現場から3
km の場所で働いてい
た)源さんのお話
に、子供達は聞き入
っていました。
源さんのお話の趣旨は、次の言葉に集約されるでし
ょう。「平和な世の中をつくるために必要なことは、
はたして何でしょうか。それは特別なことではありま
せん。『赦す』こと、『認めあう』ことです。」この
言葉は、ご著書「奇跡はつばさに乗って」(講談社)
の帯にも書かれています。
私たち大人にとっては、非常に明快なメッセージな
のですが、子供達にとっては、少し難しいのかな?と
思って聞いていました。
講 演の 後、子 供達か ら質
問 や感 想が寄 せられ まし
た。GJS の子供達らしい、
す てき なコメ ントが 次々
と出ました。
しかし、そこは GJS の子供達。集会後、各学年の
子供達が源さんに書いた手紙を読んだところ、しっか
りと源さんのメッセージを受け取っていることが伝わ
ってきました。いくつか紹介しましょう。
・わたしは源さんの話を聞いて、世界を平和にするために自分
のできることをしたいと思いました。たとえば、妹とのけんか
を少なくしたり、たくさんの友達をつくったりすることです。
わたしがなぜそう思ったかというと、源さんが「自分が小さな
ことをするだけでも、世界の平和につながるんだよ。」と言っ
ていたからです。わたしは、これからも平和のことを考えてい
きます。(3年:田島千尋)
・禎子さんのお兄さんが、ダニエルさん(※トルーマン大統領
の孫)をうらまず、これから平和な世界をつくろうと、協力し
合える所が、素晴らしい所だと思います。私は、このお二人の
ように、平和についてどんなことを考え、どのように行動して
いけば良いのか、また改めて考えることができました。例えば、
平和のために毎日笑顔で過ごすとか、私たち一人一人ができる
ことを、一つずつ、少しずつ考えて行こうと思います。
(5年:宮下凜子)
トルーマン大統領の孫のダニエ
ルさんが広島や長崎の平和式典
に出席する・・・その勇気は子
供達の心を打ったようです。
(源さんの作ったスライド画像より)
・「世界が平和になる」ことは、すごく時間がかかるし、大変
そうだと思いました。でも、以前 GJS にいた遠藤先生から「コ
ツンの法則」についてお話をいただいたときに、これだ、と思
いました。私は、一人の力は小さくて一人動いただけじゃ世界
を平和にできないと思っていたけど、周りに広がれば、いつか
世界は平和になると思うので、周りがいいなあと思って他に広
げてくれるような行動を思いついたらすぐ実行すべきだし、そ
んなすごいのは思いつかなくても、身近でどれだけ小さな所か
らでもいいので、実行していけるといいと思います。
(7年:田中陶子)
・私は、クラスとかでケンカしてしまったとき、許せる心を持
つような人間になりたいと思いました。(8年:小林海琴)
・禎子さんのお兄さんの考えを聞いて、まず相手側の気持ちを
考え、人をしっかり思いやる気持ちをもたなければならないと
いうことを強く思いました。また、人間にはそれぞれ考えがあ
るのだなと改めてわかりました。(8年:西田有花)
・身近なこと、小さな事も思いやりの気持ちをもって今日を機
に実行していきたいと思います。今自分にできることを考えて
人の力になれるよう努力していきたいと思います。
(8年:小渕真優美)
・私も自分のことじゃなく、他人のことを考えられる人になり
たいと思いました。(8年:長谷川里沙)
・僕たちが、思い立って行動を起こしても、できることは限ら
れているし、それが世界から戦争をなくすことにつながるかど
うかわからないけど、今日の、目の前にあること一つ一つをし
っかり責任もってこなしたいと思います。(8年:久田竜也)
子供達の感想を読んでいると、改めて「平和な世界
は、身近な関係(家族、友人、級友、学校の仲間
等々)の温かい関係構築から」と感じます。その温か
い関係構築でのキーワードは、源さんが説く、「赦す
こと」と「認めあうこと」なのでしょう。
「赦すこと」は簡単ではありません。でも、相手を恨
んでばかりいたら、前進できないし、本当の幸せはや
ってこないのでしょう。そのことを大河ドラマ「八重
の桜」が伝えていました。愛する故郷会津が敗れた後、
主人公の八重は次のように言っていたのです。「死ん
だ皆の無念は晴らしてぇ。だげんじょ、恨みを支えに
していては後ろを向くばかりで前には進めねえのだ
し。」恨みを支えにしない・・・前進するために必要
な姿勢ですね。
「認めあうこと」も簡単ではありません。人間は違い
があると、互いに排斥したくなる傾向があることは歴
史が示しています。いじめもその傾向が発端です。
子供達の学校での生活場面でも、「赦すこと」や
「認めあうこと」をキーワードにすることで、トラブ
ルを未然に防止したり、トラブルが必要以上に大きく
なったりすることを防いだりすることができます。さ
らには、「赦すこと」と「認めあうこと」で温かな人
間関係を築いていくことができます。(もちろん、主
張すべきことはしっかり主張する子供を育成すること
も重要です。)
平和な世界を築き上げていくために、まずは学校と
いう身近な関係の中で、子供達同士、教員と子供達が
温かな関係を築いていけるように、ともに力を合わせ
ていきたいと考えています。
「Surface RT」が大活躍しています
海外子女教育財団からの援助
学校だより8月号でも
海外子女教育財団より「安全対策援助」ということで
紹介させていただきまし
243,000 円、
「教育活動等援助」ということで 72,000 円の
たが、PTA に支援いただ
援助を決定いただきました。これらはインターコムやモニ
いた40台の「Surface
ターの設置、毎年作成している研究紀要(冊子)作成に、
RT」が大活躍しています。
それぞれ充当させていただきます。ともに直接的に児童生
その40台を収納するラ
徒への支援ということではありませんが、本校の安全対策
ックも購入させていただ
やよりよい教育活動に向けての研究に役立つものです。
きました。これがまた大
変便利なもので、40台
学習院中等科の学校説明会
がきれいに収納できるの
学習院中等科(男子校)の学校説明会が、10月11日
みならず、その状態で充
(金)の11時~12時の時間帯に、小多目的室で行われ
電ができてしまうのです。また移動時もラックのまま動か
ます。興味のある方はどなたでも参加いただけます。予約
すことができ、教室での利用もより便利になりました。
は要りません。
10月行事
臨床心理士の先生方
日
曜
9月3日~5日にかけて、北海道教育大学札幌校准教授
1
火
バスアンケート(9/30~10/2)
の平野直己先生、お茶の水女子大学大学院准教授の青木紀
4
金
避難訓練
久代先生をはじめとする臨床心理士の先生方が来校されま
9
水
お別れ歓迎集会
した。保護者向けにも「日本人学校の子どもの心理と家庭
10
木
中等部学習発表会
での心のケア」というテーマでご講演いただきました。
「良
12
土
第2回英検一次試験
かったです」
「参考になりました」との感想を多数いただき
15
火
子ども絵画展(~11/1)
ました。メールアドレス等をお聞きしておりますので、お
17
水
3 年米社科・社会科移動教室
知りになりたい方は副校長井角までご連絡ください。
保健室用の衣類提供のお願い
保健室では緊急用として、
子供用の衣類をキープしてい
ます。ところが現在のものは
行事等
中等部質問教室
21
月
中等部質問教室
22
火
9年学力テスト
24
木
初等部展示
7・8年学力テスト
9年期末テスト
25
金
初等部学習発表会
28
月
心のアンケート(~30 日)
30
水
8年福祉施設訪問
学校低学年用男女のものが必要になっています。そこで、
31
木
ユニセフ募金
ご家庭で使わなくなった衣類がございましたら、ご提供い
在籍報告(10月1日現在)
かなり消耗してきている状況
があります。服、ズボン、ス
カート、靴下等、とりわけ小
9年期末テスト
※ 長子数 129
ただければありがたいです。ただ集まりすぎて困ってしま
学年
1年
2年
3年
4年
5年
6年
計
う可能性もあるかと思いますので、ご提供いただけるもの
児童数
23
24
20
13
18
21
119
がございましたら、まずは副校長井角までご連絡をお願い
学年
7年
8年
9年
計
Apple
します。数やサイズをはじめ、受け取り方法等を確認させ
生徒数
14
20
20
54
ていただきだきます。よろしくお願いします。
※ 児童生徒数には当該学年の Apple 学級在籍数が含まれています。
5
総合計
173
Fly UP