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北海道市場化テスト実施規程(PDF)
「北海道市場化テスト」実施規程 (趣旨) 第1条 この規程は、官と民との役割分担の明確化と協働推進の視点に立って、民間 からの提案に基づいて道自らが実施する業務を見直し、多様な主体により公共サー ビスが提供される「新しい公共空間」の形成を図り、もって公共サービスの質の維 持向上と行政運営の効率化をすすめるとともに、地域経済の活性化に寄与するため、 北海道市場化テストの実施に関する必要な事項を定める。 (定義) 第2条 2 この規程の対象は、知事部局とする。 この規程により民間開放の対象とする業務は、道職員が直接実施すべき業務を除 き、全ての業務とする。なお、道職員が直接実施すべき業務に該当するか否かにつ いては、北海道市場化テスト監理委員会 (第9条に規定する北海道市場化テスト監理 委員会をいう。以下同じ。)の意見を踏まえ、北海道市場化テスト実施方針(第6条に 規定する北海道市場化テスト実施方針をいう。以下同じ 。) を策定する中で判断するこ ととする。 3 この規程において「官民競争入札」とは、「競争の導入による公共サービスの改 革に関する法律 」(平成18年法律第51号。以下「公共サービス改革法」という。) の 定義によるものとする。 4 この規程において「民間競争入札等」とは、公共サービス改革法に定義する「民 間競争入札(総合評価落札方式による一般競争入札)」によるものの他、最低価格落札 方式による一般競争入札及びプロポーザル方式による随意契約を含むものとする。 (知事の責務) 第3条 知事は、民間開放推進計画(平成 18 年 2 月策定)に基づいて業務の民間開放 を進めることはもとより、民間事業者 (NPO含む。以下同じ 。)及び個人からの提 案を最大限尊重しつつ業務の見直しを行なって民間開放することにより、民間能力 を活用しつつサービスの向上と業務の効率化・経費節減を図るとともに、当該業務 の適正かつ確実な実施を確保するために必要かつ適切な監督を行うものとする。 -1- (民間事業者の責務) 第4条 対象業務を実施する民間事業者は、創意と工夫を活かしつつ、業務の公共性 を踏まえて適正かつ確実に実施するものとし、その旨、契約書で担保するものとす る。 (民間提案の募集) 第5条 知事は、北海道市場化テスト実施方針を作成しようとするときは、あらかじ め、道の業務のうち民間開放すべきと考える業務及び国・道が講ずべき措置につい て、民間事業者及び個人から提案を募集するものとする。 2 知事は、前項に規定する提案の募集が適切に実施されるよう、道が実施している 業務の内容その他参考となる情報について、インターネットの利用その他適切な方 法により公表するものとする。 3 知事は、教育委員会など知事部局以外の部局 (以下「教育委員会等」という 。) の 業務に関する民間提案を受け付けた場合、当該提案に係る業務を所管する教育委員 会等に送付するものとする。 4 知事は、民間提案のうち、法令の規制緩和等、国が講ずべき措置に係るものにつ いて、必要に応じ国に対して要望するものとする。 (北海道市場化テスト実施方針の策定) 第6条 知事は、この規程に基づいて民間開放を実施する場合、当該業務等を明記し た北海道市場化テスト実施方針 (以下「実施方針」という。) を定めるものとする。 なお、策定した実施方針については、年度途中に必要が生じた場合、改定できる ものとする。 2 実施方針には、次に掲げる事項を定めるものとする。 (1) 競争の導入による公共サービスの改革の意義及び目標に関する事項 (2) 官民競争入札の対象として選定した業務の内容 (3) 民間競争入札等の対象として選定した業務の内容 (4) 民間開放の実施に向けた国に対する規制緩和要望等 (5) 前各号に掲げるもののほか、北海道市場化テストの実施に関し必要な事項 3 知事は、実施方針の案を定めようとするとき又は実施方針を改定しようとすると きは、北海道市場化テスト監理委員会の意見を聴くものとする。 4 知事は、実施方針に基づく対象業務について、当該業務の実施期間の終了にあわ せて、当該業務を継続させる必要性など業務全般にわたる評価を行い、必要に応じ、 次年度以降の実施方針の策定等に反映するものとする。 5 知事は、前項に規定する評価を行うときは、北海道市場化テスト監理委員会の意 -2- 見を聴くものとする。 6 知事は、実施方針を策定又は改定したとき及び業務に関する評価を行ったときは、 遅滞なく、これを公表するものとする。 (実施要項の策定) 第7条 前条に規定する実施方針に掲げる対象業務については、当該業務ごとに実施 要項を策定し、入札等を実施していくこととする。なお、実施要項に記載すべき内 容や入札手続に係る具体的事項等については、公共サービス改革法第3章第3節及 び第4節(第16条∼第19条)を準用するものとする。 (入札後の対象業務の実施) 第8条 契約や監督等、入札後の対象業務の実施に係る事項については、公共サービ ス改革法第4章 (第20条∼第28条)、第6章(第35条・第36条)を準用するものと する。 (北海道市場化テスト監理委員会の設置) 第9条 北海道市場化テストの実施の過程について、その透明性、中立性及び公正性 を確保するため、北海道市場化テスト監理委員会(以下「委員会」という。)を置く。 2 委員会の所掌事項、組織及び運営については、設置要綱で定めるものとする。 (「特定公共サービス」の扱い) 第10条 公共サービス改革法に規定する特定公共サービスについて、第6条に規定 する実施方針において対象業務とする場合、同法及びこの規程に基づいた手続を経 た上で官民競争入札等を実施する。 (政策評価との連携) 第11条 第6条に規定する実施方針の策定及び改定に当たっては、北海道政策評価 条例に基づく政策評価の結果も踏まえるものとする。 -3- 附 則 1 この規程は、平成19年4月6日から施行する。 2 知事は、第10条により特定公共サービスを対象業務とする場合、委員会につい て、条例による設置等、そのあり方に関して検討を加え、必要な措置を講ずるもの とする。 -4-