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フランクフルト・アム・マイン
2015 年 4 月 27 日
ドイツ銀行、次の段階の経営戦略を発表
ドイツを本拠とする主要なグローバルバンクであることに対するコミットメント
を再確認
主な決定事項
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CB&S におけるレバレッジを低減し、より業務の重点を絞った投資銀行を構築。総レバレ
ッジを約 2,000 億ユーロ引き下げると同時に、顧客関係に基づくビジネス向けに 500~
700 億ユーロを再配分
リテールビジネスは、市場で優位性のあるアドバイザリー型ビジネスに集中し、ポストバ
ンクを分離
業務基盤全体のデジタル技術の導入に最大 10 億ユーロを追加投資
GTB と Deutsche AWM の成長を加速させるため 15 億ユーロ余りを投資
重点を置く拠点を主要な市場や都市に絞る
組織の簡素化、管理の強化、効率性の大幅向上により経営モデルを転換。一時的な実施コ
ストとして 37 億ユーロを計上し、追加で年間 35 億ユーロの経費削減の達成を目指す
中期財務目標
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レバレッジ比率: 少なくとも 5%まで引き上げ
普通株式等 Tier 1 資本比率(CRD4 完全適用ベース): 約 11%に保つ
費用収益比率: 約 65%
税引後有形株主資本利益率:10%超
将来的に株主還元率 50%以上を目指す
ドイツ銀行(銘柄コード XETRA: DBKGn.DE / NYSE: DB)は本日、2020 年までの期間を対象とする
次の段階の経営戦略を発表しました。当発表には、主な戦略的決定事項、部門別の取り組み、な
らびに財務目標が含まれています。
共同 CEO のユルゲン・フィッチェンおよびアンシュー・ジェインは本件について次のように述べ
ています。「私たちが 2012 年に開始した行程は、本日で次の節目を迎えます。ドイツ銀行が進む
べき道は明快です。当行はドイツを本拠とする主要なグローバルバンクであることに対するコミ
ットメントを再確認します。これを実現するために、私たちは顧客重視の姿勢を維持しなければ
なりませんが、より明確に、顧客関係がお互いににとって魅力のあるものになるよう注力する必
要があります。また、グローバルであり続けながら、地理的な重点を絞り込み、ユニバーサルで
あり続けながら、万人向けにあらゆるサービス提供を目指すことは避けるべきです」
「戦略の見直し作業は徹底的かつ綿密なものでした。私たちは主要株主に助言を求め、他の経営
モデルについても注意深く検討しました。こうした見直しの結果、対象を絞った顧客重視のビジ
ネスモデルを追求することが当行にとって最適の選択であることを確信しました。当行独自のこ
のビジネスモデルは、当行の原点に近いものです」
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そして最後に、「私たちがこれからの 5 年間に進むべき道はシンプルで、それは価値の創造に集
中することです。2020 年までに、ドイツ銀行の資本はさらに充実し、レバレッジは低下します。
コスト効率が向上し、潤沢な資金を有し、株主の価値が高まります。そして、強力なシステムと
管理によって適切に統治された銀行になります。私たちはそう確信しています。当行は 2020 年に
創立 150 周年を迎えますが、この素晴らしい銀行にふさわしい結果を出すことで記念の年を祝う
ことができるよう努力します」と述べています。
6 つの新たな決定事項
経営戦略の見直し作業を受け、当行は戦略の次の段階を支える 6 つの新たな決定を行いました。
ドイツ銀行の目標は次の通りです。
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より業務の重点を絞った顧客関係重視の投資銀行を構築
アドバイザリー型ビジネスへの集中と、ポストバンクの連結対象からの分離によるリテー
ルビジネスの再構築
業務基盤全体のデジタル技術の導入
GTB と Deutsche AWM の成長の加速に向けた投資
一部の国からの撤退もしくは拠点縮小による地域戦略の合理化
効率性の向上、組織の簡素化、耐性の強化、破綻処理の容易化を実現するための経営モデ
ルの転換
当行の中核事業における「ストラテジー2020」
コーポレートバンキング&セキュリティーズ(CB&S)は、2012 年以降、バランスシートを縮小し、
収益性の低いビジネスから選択的に撤退する一方で、市場シェアを拡大してきました。次の段階
において、CB&S は、収益性の低いビジネスを縮小する方針を更に進め、顧客対応型ビジネスに重
点的に取り組み、収益性の高い商品の拡大に向けた投資に力を入れます。CB&S は、総レバレッジ
を約 2,000 億ユーロ引き下げると同時に、顧客関係に基づくビジネスでの地位を向上させるため
に 500~700 億ユーロを再配分します。
個人顧客および中堅企業(PBC)は、優れた商品の提案を求める個人および商業顧客に対し、複数
のチャネルを利用した既に優位にあるアドバイザリー型プランの開発に重点的に取り組みます。
今後 2020 年までの間に、PBC はデジタル技術の導入に対し 4~5 億ユーロ程度の投資を行う予定
です。また、2017 年までに最大で 200 支店を削減する予定です。PBC は、引き続きドイツにおけ
る主導的地位と欧州のその他魅力的な 5 市場での強みを維持し、1,300 万を超える顧客にサービ
スを提供していきます。ドイツ銀行は、ポストバンク株式を再公開し、2016 年末までにポストバ
ンクを連結対象から分離することを想定しています。
グローバル・トランザクション・バンキング(GTB)において、 ストラテジー2020 は、その強力
な世界的フランチャイズ、CB&S との連携によるシナジー効果、潜在的成長力、魅力的な収益性、
純流動性を最大限に高めることを目指しています。GTB の業務基盤に対し、当行は 2020 年までに
累計 10 億ユーロを超える投資を行い、事業法人および金融機関の顧客とのビジネスを後押しする
ため、レバレッジ・エクスポージャーを 500 億ユーロ超拡大する計画です。GTB のサービス提供
モデルを主要拠点に重点を置く形に変更し、お互いに最も利益のある顧客関係に的を絞っていき
ます。
ドイチェ・アセット&ウェルス・マネジメント(Deutsche AWM)は、2012 年に着手した集中的な
再編により、大きく弾みがつきました。2020 年までの間、バランスシートを年に 5~10%の割合
で拡大し、主要な市場において顧客担当者を 15%増員し、商品開発のスペシャリストを採用し、
拡大する資産クラスの新商品を開発することにより、成長を加速させる計画です。
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よりデジタル化された銀行へ
当行は、4 部門のビジネスの全てで、デジタル技術への大規模な投資を行います。今後 3~5 年に
わたり、例えばオンライン・アドバイザリー・サービスによるなどの新たな収益機会を捉え、自
動化されたプロセスによる業務基盤の効率化を実現し、新たな顧客サービスを開発するためのデ
ジタル化に向け、最大で 10 億ユーロの追加投資を行います。
重点的な地域戦略
ドイツ銀行の経営戦略の次の段階では、グローバルな経済力の中心が主要な新興国や都市にシフ
トしていくことが想定されています。2020 年に向け、グローバルな重点拠点を見直し、事業を展
開する国や拠点の数を 10~15%減らすとともに、国際的企業および多国籍企業の顧客に最も関係
が深く、既存の強みを発揮でき、当行の中核事業にとって最も魅力的な成長見通しを示すような
市場や都市には、積極的に投資を行うことを基本方針とします。
経営モデルの転換
当行は、組織構造を簡素化し、管理体制を強化し、より効率的で耐性が高く、破綻処理が容易な
経営モデルへの転換を図ります。「ストラテジー2020」では、2020 年までの間、年間で総額 35
億ユーロの経費を追加的に削減することを目指しています。このうちの約 60%を、デジタル化に
よる効率性の向上、事業基盤の調整、およびその他の施策、そして約 40%は、構造的に収益性の
低いビジネスから撤退することによる規模の適正化、地域戦略の見直し、および支店網の削減に
よって実現することを目指しています。「ストラテジー2020」では、これらの節減を達成するた
めの一時的実施コストとして 37 億ユーロを見込んでいます。
当行は、既存のオペレーショナル・エクセレンス・プログラムを通じて、2014 年末現在で 33 億
ユーロのコスト削減を実行しており、本年末までにさらに 12 億ユーロの削減を達成する見込みで
す。
中期財務目標
経営戦略の次の段階では、レバレッジ比率 5%以上、普通株式等 Tier1 資本比率(CRD4 完全適用
ベース)約 11%、費用収益比率約 65%、税引後有形自己資本収益率 10%超、という明確な中期
財務目標を定めています。また、配当あるいは自社株買いなどによる株主還元率を将来的に 50%
以上にすることを目指しています。
当行は今後 90 日以内に、ビジネス部門・管理部門・地域ごとの計画、拠点網の最適化に関する決
定、実施スケジュールなど、戦略の実施に関するより詳しい情報を明らかにする予定です。
本リリースには、将来の事象に関する記述が含まれています。将来の事象に関する記述とは、歴史的事実で
はない記述であり、ドイツ銀行の考えや予想、およびその基礎となる前提が含まれます。これらの記述は、
ドイツ銀行グループの経営陣が現在入手可能な予定、推定および計画に基づいています。従って、将来の事
象に関する記述は、あくまで当該記述がなされた日現在のものであって、当グループはこれらの記述に関し
て、新しい情報や将来生起した事象があっても、これを更新して公表する責任は負いません。
将来の事象に関する記述は、その性質上リスクおよび不確実性を含みます。従って、いくつかの重要な要因
が作用して、実際には将来の事象に関する記述に含まれるものとは大きく異なる結果となる可能性がありま
す。これらの要因には、ドイツ、ヨーロッパ、米国および当グループが収益の相当部分を上げ、資産の相当
部分を有するその他の地域における金融市場の動向、資産価値の推移および市場のボラティリティ、借り手
または取引相手による将来の債務不履行、当グループの経営戦略の実施、当グループのリスク・マネジメン
トの方針、手続および方法への信頼性、ならびに米国証券取引委員会(SEC)への情報開示に関連するリスク
等が含まれます。このような要因については、SECに提出した当グループの2015年3月20日付年次報告書
(Form 20-F)の「リスク・ファクター」の表題のもとで詳しく記載されています。当該報告書の写しは、請
求により入手可能であり、また www.db.com/ir からダウンロードすることができます。
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