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地域の食品産業と農林水産業等の 連携促進を目指して
地域の食品産業と農林水産業等の 連携促進を目指して 地域特産品 農 業 流通業者・小売業者 食品製造業 その他の業種等 大学・公的研究機関 行政機関 【お問合せ先】 社団法人 食品需給研究センター 〒114- 0024 東京都北区西ヶ原1-26-3 農業技術会館3F 社団法人 食品需給研究センター TEL 03-5567-1991 本冊子は再生紙を使用しています。 このリーフレットは、H20年度食料産業クラスター促進技術対策費で作成いたしました。 平成21年3月 地域活性化のための戦略的ツール 地域連携を推進するプランナーとして 「コーディネーター」を配置します。 我が国の食料産業は、世界的な経済の変動、原料・燃料価格の高騰など、大 きな転換期にさしかかっています。 また、新興国の発展は、世界的な食料需要の 変化を与える一方で、新たな富裕層の誕生から、品質の高い我が国の食を求め る状況が見られます。 食料産業クラスターを推進 する地域拠点を各都道府 県単位に設置します。 生産者・生産者団体 このような状況のなか、農林水産省では、平成 17 年度より、国産原材料を有 効に活用し、競争力と付加価値のある新たな食品の開発と、商品の販売戦略を 大学・公設試験研究機関 駆使して、地域食材をテーマとしたブランド化への取組や商品群による市場創 出を目指す食料産業クラスターに関連する事業を展開してきました。 『食料産業クラスター』 とは 食料産業クラスターとは、地域において、原材料、人材、技術等の資源を有効 【食料産業クラスター協議会の役割】 ● クラスター形成のための出会いの場の創出 ● 物づく りの事業化、地域ブランド育成 食品メーカー 協議会事務局 地域行政担当者 に結びつけ、新たな製品の開発、 ブランド創出等を推進するための状態です。 この食料産業クラスターを推進することにより、地域の食品産業と農林水産 業との連携の促進、ひいては我が国の食料自給率の向上と食料の安定供給を 流通・小売業者、外食産業や関連産業 図ることが期待されます。 国産農林水産物を活用した 『食料産業クラスター』活用の方法 議会」 を設置しています。 この食料産業クラスター協議会をとおして、地域連携、新 商品開発、 販路確保、 ブランド化等に必要な支援のプログラムが用意されています。 食料産業クラスターはこんな時に便利です!! 新しい商品を 開発したい! 「食料産業クラスター協議会」 では地域における食品製造業、農 林水産業、 大学・試験研究機関、 流通業 ( 卸・小売業) 、 外食産業、 観光産業、行政等の異業種が一堂に集まり、地域の資源、人材、技 術の活用方法等について話し合い、交流できる場として、食品産業 商工等連携促進法」 とも連携し、農林水産省が進める地域活性化 の施策として位置づけられています。 協議会設置状況と「物づくり」の取組 …p4 ~ p5 …p6 ~ p9 ・連携の枠組み構築と推進に向けた支援 ・連携の枠組み発展に向けた情報提供活動 食農、産学官等 地域連携の参考事例 …p10 食農連携促進事業紹介 …p12 ・食農連携促進技術対策事業 ・地域食品産業の技術開発力向上支援事業 携した地域の推進拠点として、農林水産省のほか、経済産業省が その他 農林水産省の関連事業 平成 21 年度以降は、 「食料産業クラスターに関連する事業」の 食料産業クラスター …p2 ~ p3 地域で展開する 「食料産業クラスター協議会」 も、この法律に連 実施する施策等の情報発信の窓口となっています。 2 施策の概要と事業の概要 ・連携構築に向けた出会いの場の創出 食料産業クラスターは、平成 20 年 7 月 21 日に施行された 「農 食料産業クラスターは、地域連携における各ニーズに対し、さまざまな支援をもって、 お答えします。 詳しくは、 このパンフレットをご参照のうえ、地域の食料産業クラスター協議会等にご相談ください。 I N D E X 関連事業成果のご紹介 技術開発シーズを 利用したい! 地域ブランドの育成・ 地域の活性化を図りたい! 食料産業クラスター の体制づくりの取り まとめ役として、 事業 創出等のための企 画や相談・連絡など に対応し、食料産業 クラスターの形成の ための 潤 滑 剤とし て、重要な役割を果 たします。 業クラスター」 の促進や、国産農林水産物を活用した新商品開発、 『農商工等連携』 との関わりと施策の展開方向 地域の素材を 有効利用したい! ●コーディネーター配置 を中核とした農林水産業、その他関連産業等が連携した「食料産 販路拡大等に取り組んでいます。 技術開発・販売戦略の アドバイスがほしい! 平成17年度よりス タートした食 料 産 業クラスターに関連 する事業により、現 在47都道府県49 箇所の「食料産業 クラスター協議会」 が 設 置 されてい ます。 新商品開発や販路拡大等の取組を推進します。 推進の中核組織(食料産業クラスター協議会) 農林水産省では、食料産業クラスターの推進を目的に「食料産業クラスター協 ●協議会設置 概念を引き継いだ「食農連携促進事業」と事業名称を改め、農商 ・競争的資金 ・新需要創造対策 工連携の取組を推進することも目的に、地域の幅広い食品産業、 その他の関連政策 農林水産業等の連携を促進し、国産農林水産物を活用した新商 ・農商工等連携 品開発や販路拡大等の取組への支援を強化致します。 …p16 関係機関等の所在地 …p18 …p20 食料産業クラスター 3 地域食料産業クラスター協議会をとおした 「物づくり」の取組 北 海 道 ●道産亜麻種子油とサプリメント、亜麻の実入りパン等 ●コラーゲンハーブクッキー・チョコレート等 ●十勝産野菜のニョッキ ●食料産業クラスター協議会:全都道府県に設置(47 都道府県 49 ヶ所) ●枠内の記載は「物づくり」の取組(緑字:平成 18 年度実施、青字:平成 19 年度実施、黒字:平成 20 年度実施計画例) ●北見産たまねぎの飲料用ボイルオニオンエキス等 ●コラーゲン入りフローズンヨーグルト ●機能性乳酸菌の浅漬け「恵み野漬」 ●サケ皮コラーゲン等使用の魚卵ゼリー寄せ 大 分 ●安全・安心等の消費者ニーズに対応できる調理簡便 加工野菜 ●県産カボス果皮を使用したペースト、ペーストを使 用した饅頭 ●豊後高田市産の農産物を使用した奈良漬け ●県産カボスの緑色の果皮を使用した新しいジャム、 ジャムを使用した和菓子 ●竹田市産ガンジー種の生乳とトマトを使用したトマ トジェラート ●豊後大野市産野菜を使用した野菜ペースト、老人用 介護食、幼児用離乳食 ●国東半島産の大麦若葉を使用した大麦若葉エキスと 兵 庫 熊 本 ●県産小麦を使用したヘルシーパン・蒸し饅頭 ●子供専用納豆、九州初黒大豆納豆、 「ミサオダイズ」 の復刻納豆 ●県産さつまいも等を使用した 「いきなり団子」 ● 2 次加工性に優れた米粉 ●球磨焼酎原酒と紫蘇の紫蘇リキュール ●熊本産青紫蘇使用の青紫蘇黒酢 富 山 ●県産バジルペースト ●県産もち米とシロエビ・ズワイガニの粉末のかき餅 ●県産小麦の地粉うどん ●手焼きのこだわりかき餅 ●エリンギ味噌漬け ●サゴシを活用した練り製品 ●もち米・モロヘイヤのかき餅 まんじゅう、酒まんじゅう、甘酒、ケーキ類 ●神鍋地域の農畜産物を使用した健康茶とまぜご飯 の素 ●紫黒米健康酢の副産物を活用したパウダー、パ ウダー使用のサプリメント、ドレッシング等 ●色落ち海苔を活用した創作佃煮、規格外ハモを 活用した創作惣菜 ● サ ラ ダ 干 し 大 根、 サ ラ ダ 干 し 大 根 ド レ ッ シ ン グ、 無添加たくあん、浅漬けピーマン ● 宮 崎 産 牛 乳 と 野 菜 の バ タ ー、 お い も ヨ ー グ ル ト、 アヤムラサキの紅酢と牛乳のチーズ・牛乳プリン ●トトリコ豚のコロッケ、豚饅 お茶漬け ●県産大根を使用した乳酸菌たくあん(プレーン、紫 蘇風味) ●尾鈴産ぶどうを使用した焼酎、リキュール、尾鈴産 青パパイヤ等を使用した健康飲料 ●高糖度トマト、黒酢を使用したトマトソース、ケチャップ ●無農薬の蕎麦、国産黒酢を使用した無添加蕎麦 ●エゾ鹿肉を使用した加工食品 岩 手 イカ・サバ南蛮漬け ●地場産サンマ、イカ、サケのご飯の素 ●災害非常食・高齢者介護食用フリーズドライ雑炊 ●山ぶどう、ブルーベリーのパウンドケーキ ●刺身・焼き肉用きのここんにゃく ●県産米、雑穀等を使用したクッキー 滋 賀 ●盛岡産アロニア等を使用した麺類 ●二十世紀梨を使用した缶チューハイ ●県産食材を使用したらっきょう卵黄 山 口 ●はなっこりー外郎、くりまさる外郎 ●水産物の加工残さを活用したオリジナル焼き ●塩釜産アカモク漬け ●県産米粉、アカモク等を使用した海鮮まんじゅう ●大阪産のシャンパン風ぶどうジュース ●登米市産小麦を使用した「あぶら麩」、「あぶら麩」を使 用した食材・菓子 栃 木 岡 山 ●鹿沼市特産ハトムギ焼酎を使用した 「美(び)たまるカステラ」 ピオーネワインビネガー ●県産小麦「タマイズミ」使用の学校給食パン、 ●真庭市産新高梨を使用した果実酢ド 高齢者向けそうめん、県産小麦「イワイノダイ レッシング チ」と米粉の天ぷら粉 ●県産二条大麦使用の「焙煎麦飯」 抜き蒲鉾 ●蔵の街のむとちおとめヨーグルト ●二条大麦のポップライス&シリアル 福 岡 ●県産小麦を使用したパースティー・かりんと う、強力小麦「タマイズミ」のパスタ・麩等 ●県産大豆の豆乳発酵チーズ・高齢者用スープ ●規格外トマトを活用したトマトカレーソース ●県産小麦の手延素麺 ●県産きゅうり等を使用した減塩漬物 ●県産農産物の学校給食用食品 ●福岡産の糖蜜加工富有柿 ●福岡産農産物の健康味噌 長 野 ●築上郡上毛町産の米、麹、クコ等を使用した ●県産黄金桃、ブルーベリーの高品質果汁エキスと 黄金桃の高品質ゼリー ●県産エノキダケペーストの加工食品 ●県産小麦を使用したパン用粉、ラーメン用粉、 ジミルク」 弾力性のあるうどん ●黄金桃とプルーンの高品質・低糖度ジャム 鹿児島 ●新品種きのこ「バイリング」の新食感漬物・ 調味半乾燥製品 ●「九州 143 号」の冷凍焼き芋、芋菓子 ●県産きのこの高ギャバなめ茸、ペースト ●「すいおう」の機能性を活かした高級スープ ●県産小麦をブレンドした 100%県産の小麦粉、 ●「すいおう」パウダーの洋菓子 徳 島 ●県特産さつまいも・焼酎・黒酢等を使用したみつ付 き大学いも 沖 縄 愛 媛 ●沖縄産ドラゴンフルーツともろみ酢の飲料、菓子等 ●沖縄産ハイビスカスの濃縮エキス、茶葉、ハイビス カスティー ●県産果実酢を使用した菓子、調味料、飲料 食料産業クラスター ●県産裸麦使用の栄養バランス菓子、揚げ衣 用調味料 ●県産裸麦使用のケーキ等洋菓子 硬質小麦の全粒粉、α化発芽小麦粉とそのお粥 ●北信濃産そば使用の饅頭、焼き菓子 ●県産ヤマモモのケーキ・どら焼き ●米と発芽玄米使用の甘味食材・甘味飲料 ●阿波やまももを使用した観光土産菓子 ●高濃度豆乳使用の豆腐、ちくわ 2 ●藍園特産安 人参のパウダー 三 重 ●県産あおさを使用したドレッシング ●県産マコモの漬物 ●県産小麦と大豆使用のパン ●蔵王高原産小麦の手延べ白石温麺 ●泉ダコの蒸しダコ、タコ飯の素 乳・野菜・日向夏・マンゴー等を使用した「アレン ●牝鹿産島豚の仙台味噌漬け ●秋刀魚由来の青色色素とコラーゲン等のゼリー 大 阪 健康甘酒 ●メカジキカマの味噌漬け焼き ●松島産アカモクと国産小麦の白石温麺 ●県特産マスカットワインビネガー、 ●県産農水産物を使用したオリジナルパン ●伊達の純粋赤豚使用の生ハム ●かぼちゃの無添加シフォンケーキ、パンプキンパイ ●大阪産さといもを使用した和菓子 島 根 ●大豆イソフラボンの吸収効率を高めた仙台味噌 ●モウカ鮫使用の加工食品 ●県産小麦の近江うどん「三方よし」 きょう味噌、にんにく味噌パック 宮 城 ●県産香り米(古代米)の日本酒 ●県産果汁のダイエットこんにゃくゼリー ●県産牛乳と野菜を使用した野菜入り乳飲料、県産牛 4 ●道産アスパラガスの未利用部分を活用した健康食品 ●高齢者・介護食用かぼちゃスープ、焼きかぼちゃ、 ●県産のこだわり食材を使用したねぎ味噌、らっ を使用した地鶏味噌、五目ご飯の素、炭火焼へべす た醤油漬け食品、県産新ごぼう・柚子等を使用した ●十勝産の機能性大豆「ゆきぴりか」を使用した健康食品 ●べーめん(米粉ともち米の米麺) ●コラーゲン入りわかめ餅 ●日向産へべすを使用したタブレット、みやざき地頭鶏 ●県産沢庵を使用した新惣菜、県産新ごぼうを使用し ●道産大豆、小麦麹を使用した丸大豆醤油 ゆず味噌等 ●牡丹花の牡丹酒、牡丹リキュール「ピポワン」 ●空飛ぶ玉ねぎ入りこんにゃく、 玉ねぎ酢、スープ ●高機能たまねぎ「さらさらレッド」を使用した醸造酢、酒 ●県産農産物を使用した即席ポタージュスープ ● 20 世紀梨ワイン・スパークリングワイン 宮 崎 ●米粉等の道産原料を使用したケーキ・クッキー等 ●白山麓産有機米・大豆等を使用したこだわり味噌、 ● 20 世紀梨ドリンク を使用した米麺、低カロリー菓子、飲むリゾット ●道産農産物を使用したスモーク風味食品 ●ノンアルコールのオーガニック玄米あまざけ 鳥 取 ●多収獲米を使用した米粉、多収獲米粉と県産農産物 ●トマトゼリー、ハマナスゼリー、昆布パン、牛乳パン等 石 川 ●減農薬酒米「フクノハナ」の精米と米粉の上用 加工食品 ●北海道産アロニアのサプリメント ●高品質高野豆腐、惣菜加工品 群 馬 ●マコモタケを使用した惣菜 茨 城 ●メロンピューレ、メロン羊かん 山 形 ●さくらんぼパウダー使用のゼリー ●ラ・フランスパウダー使用の焼き菓子 ●すももワイン、すももシャーベット・ジャム ●大石田産自然薯乾そば ●月山筍の冷凍焼きたけのこ、青豆と紅花の炊き込みご飯の素 ●米沢牛使用の冷凍カレー ●ラ・フランス・りんご・クランベリーのジャム、無臭大 豆のチーズ豆乳・豆腐 ●紅大豆のさくら豆乳・おからドーナッツ ●だだちゃ豆の豆乳、豆腐、プリン、パスタ ●神代豆のパック入り発芽大豆・葉茎を活用したお茶 ●庄内メロンの赤白セットワイン ●特産果実さくらんぼ粒入りリキュール、ラ・フランスカット 果実入りリキュール、メロンカット果実入りリキュール ●味付け米沢牛・牛骨スープ入りこんにゃく ●いずみた里芋の煮物用団子 ●米沢牛入、米沢一番豚入青菜漬スティック ●六沢大根の浅漬風いぶり大根 ●お手軽チューブ入り「出羽燦々」味噌酒粕 ●上和田米のこだわり粥 東 京 ●氷温保存されたさくらんぼを使用したお菓子 (パテ・ド・カンパーニュ・鶏バイタルゼリー) ●金山町産「漆野いんげん」を使用した和菓子 ●エゴマ鶏使用の機能性食品 ●テンペチョコレート ●大豆テンペと牛乳を使用したテンペ牛乳プリン 神奈川 ●県産野菜を使用したおみ漬けごはんの素 ●県産農水産物を使用した西洋料理用ソース ●県産うこぎ等を使用した漬物茶漬け ●庄内柿と県産果汁を使用した柿酢飲料 ●米沢牛入り、米澤豚一番育ち入り里芋だんご ●足柄産ギャバ茶使用の和菓子・洋菓子 ●山口(辛味)大根のたくあん ●木島平産ヤーコンを使用した加工食品 ●県産大豆を使用した高野豆腐の冷凍加工品、 オリジナル豆乳ソース ●県産大豆を使用した最高級信州豆腐 静 岡 ● 低 カ フ ェ イ ン 粉 末 茶 と ア イ ス ク リ ー ム、 とろろ、清涼飲料水等の加工食品 食料産業クラスター 5 平成20年度 食料産業クラスター関連事業の成果のご紹介 農林水産省では、平成 17 年度より食料産業クラスター形成を目的に、地域における農業と食品産業を含む産 学官の取組、新製品開発、市場開拓の支援や食料産業クラスター形成に資する事例調査、情報発信、人材育成及 びフェアや交流会をとおした人的交流・情報交流の場の提供等を支援しています。 以下に、平成 20 年度に実施した事業の一例として、食料産業クラスター促進技術対策事業で実施された各種 連携構築に向けた出会いの場の創出 (「アグリビジネス創出フェア2008 in 九州」 との共催) 九州バイオリサーチネット、九州食 料産業クラスター連絡協議会等と の連携により、研究機関や企業の 技術紹介に加え、食料産業クラス ターで開発された商品の技術内 容について展示、有識者による新 製品開発のための講演会等を開 催しました。 「沖縄産学官イノベーションフォーラム2008」 沖縄県で展開されている各省庁及 び沖縄県のクラスターなどが一堂 に会し、食品分野の技術シーズの 展示、各省庁における地域活性化 のための支援事業の紹介、知的財 産の利活用を目的とした弁理士に よる個別相談コーナーの設置等を 行いました。 このような取組を基盤とし、食料産業分野における技術開発や製品開発におけるシーズと ニーズのマッチングを図ることで、新たな連携が構築され「物づくり」や「ブランドづくり」 が推進されていくことが期待されます。 6 食料産業クラスター ■ 財団法人 北海道科学技術総合振興センター ■ 財団法人 にいがた産業創造機構 ■ 株式会社サイエンス・クリエイト (食農産業クラスター推進協議会(豊橋市)) ■ つやま新産業創出機構 ■(独 ) 農研機構 九州沖縄農業研究センター ○ 枠組み形成におけるエリアの広さと制約 ○ 中小企業との関わり方と事業化のポイント ○ 市場性と商品開発への対応 ○ 認証制度の評価基準 ○ 連携企業間の調整と利益配分 ○ 企業同士の連携 ○ 産学連携の成功の評価基準 ○ 連携支援の波及効果 ○ 流通段階への売り込み方法 ○ 知財戦略や商標登録 (独)農研機構 食品総合研究所、 フード・フォラム・つくばとの連 携により、研究機関等が有する技 術シーズの展示、ショートプレゼン テーション、関連団体の事業説明 Tsukuba 及び知的財産の利活用を目的とし た弁理士による個別相談コーナー を設置しました。 Okinawa 平成 20 年 8 月 6 日に東京国際フォーラムで、食料産業クラスター、農商工連携、産学官連携等の地域における 連携を先進的に推進してきた機関のコーディネーターに参集いただき、意見交換を行う 「地域事例情報交流会」 を開 催しました。 当日は、下記の報告者による地域の取組報告ののち、 「地域連携推進に向けた意見交換」 を行いました。 ★地域連携推進に向けた意見交換 「フード・テクノフェア in つくば 2008」 Kurume ●先行する枠組みのコーディネーターによる意見交換「地域事例情報交流会」の開催● ★地域取組事例報告者 の取組概要をご紹介します。 「九州地域食料産業クラスター促進技術フェア2008」 連携の枠組み構築と推進に向けた支援 「地域事例情報交流会」の詳細は、下記ホームページにて公開しています。 http://www.fmric.or.jp/foodcluster ●食料産業クラスターを含む地域食品産業技術を基盤とした拠点の連携支援● 地域を対象とした技術連携・食農連携等に関する支援プログラム 食料分野において地域連携、技術連携等に取組む公設試験研究機関、大学、公益法人、 その他地域連携を目的 とした食料産業クラスター協議会などの任意組織など、地域の中核機関の業務実施担当者が参集し、地域を対象 とした技術連携・食農連携を検討する意見交換の場 ( ワーキング ) を設置するとともに、地域における食品産業の 技術的課題等を具体的に整理した 「戦略構想書」 の策定を行いました。 ★プログラム実施地域と連携機関 ●北海道 ■ 北海道立食品加工研究センター(窓口機関) ■ 財団法人北海道科学技術総合振興センター ■ 北海道食料産業クラスター協議会 (以下、 ワーキング参加、構想書執筆等、協力機関) 北海道立十勝圏地域食品加工技術センター 北海道立オホーツク圏地域食品加工技術センター 北海道立工業技術センター 研究開発部 財団法人 北海道中小企業総合支援センター 独立行政法人 中小企業基盤整備機構 北海道支部 酪農学園大学 ●石川県 ■ 石川県立大学(窓口機関) ■ 石川県農業総合研究センター ■ 石川県工業試験場 化学食品部 ■ 石川県食料産業クラスター協議会 (以下、 ワーキング参加、構想書執筆等、協力機関) 財団法人石川県産業創出支援機構 有限会社食品環境研究センター Ⅱ 個別課題の解決に向けて 食料産業クラスター促進技術対策事業 平成20年度 食料産業クラスター 促進技術対策事業 1. 地域の技術開発シーズ紹介 連携による商品開発や技術開発のための技術シーズ利活用 No. A-1 A-2 A-3 A-4 A-5 A-6 対象食品分野 技術開発段階 ① ② ③ ④ ⑤ 農産食品 ダッタンソバ 道立食品加工研究センター 食品開発部農産食品科 産物の酵素処理によ る食品素材製造技術 馬鈴薯、かぼちゃ、たまねぎ、にんじん、スイートコーンなど をでんぷん分解酵素、糖転移酵素や繊維質分解酵素で処理する ことにより付加価値の高い食品素材を製造する技術を開発しま した。 道立食品加工研究センター 企画調整部:槇 食品バイオ部:富永 ながいも首部の新規 用途開発 廃棄されているながいも首部をボイル処理し、ピーラー処理す ることで煮崩れしにくい加工食品用食材を開発できます。 道立十勝圏 地域食品加工技術センター 葛西 農産食品 馬鈴薯、かぼ ちゃ等 ● 農産物を利用した麹 の開発 馬鈴薯、かぼちゃなどの地域を代表する農産物から、麹を製造 する技術を開発し、これらを利用した味噌や醤油を試作しまし た。 道立オホーツク圏 地域食品加工技術センター 農産食品 馬鈴薯 微生物によるポテト パルプの食品加工技 術 馬鈴薯澱粉製造に伴い排出されるポテトパルプを乳酸生成糸状 道立食品加工研究センター 菌による発酵により、食品素材に加工する方法を検討しました。 食品開発部水産食品科 佐々木 茂文 酵素を用いた野菜の 可溶化技術と機能性 評価 かぼちゃの新たな利用法を開発するため、酵素処理による可溶 化により、かぼちゃを糖化し、浸透圧が調整された飲料の製造 法を開発し、機能性評価を行いました。糖類・抗酸化性物質・ 血管細胞増殖因子を含んだ液状化技術が開発できました。 農産食品 馬鈴薯、かぼ ちゃ等 農産食品 ながいも ● ● ● ● ● ● ● 農産食品 たまねぎ 北海道編 生産地から遠方へ生たまねぎをチルド流通させるため、たまね ぎの加工条件、処理剤の使用条件などを検討しています。 道立オホーツク圏 地域食品加工技術センター 馬鈴薯等デンプン質 原料を活用したみり ん様甘味飲料製造技 術 馬鈴薯、ゆり根やかぼちゃ等の道内産デンプン質原料を用い、 米麹と焼酎と酵素剤を混合して仕込み、糖質やアミノ酸含量が 豊富に含まれ、抗酸化性が高い素材の風味に優れたみりん様甘 味飲料素材を開発しました。 道立食品加工研究センター 食品バイオ部 本堂 ● たまねぎを利用した 食品開発 管内主要農産物のたまねぎを利用した菓子、味噌を開発しまし た。これらはすでに商品化されています。 道立オホーツク圏 地域食品加工技術センター 道産大豆の機能性に 関する研究 骨粗鬆症の予防効果が期待されているイソフラボンについて輸 入品と道産品の比較評価を行い、差別化を図りました。また、 大豆加工にともなう成分損失を調査し、より効果的な加工条件 を提案しました。 道立十勝圏 地域食品加工技術センター 川原 雑豆の新規加工食品 ● の開発 雑豆の餡や煮豆等、既存の加工分野以外での利用を拡大するた め、雑豆の新規加工食品の開発を検討しました。 道立十勝圏 地域食品加工技術センター 佐々木 ● 農産食品 大豆 A-13 A-14 ●技術シーズの区分 A-15 A-16 平成21年3月 社団法人 食品需給研究センター 北海道地域連携推進戦略構想書策定ワーキング ● ● A-11 A-12 技術シーズ採録データの特徴 農産食品 たまねぎ A-17 A-18 農産食品 雑豆 農産食品 豆類 農産食品 インゲン、豆 類 農産食品 大豆 農産食品 小豆 農産食品 豆類 農産食品 小豆、菜豆 ● ● ● ● 植物 GABA 食材の生 インゲン豆、大豆等、広範囲な豆類を酵素源とする GABA 生成 道立オホーツク圏 産技術 技術及び当該豆類を食材とする高次加工品の製造方法を開発し 地域食品加工技術センター ました。製造方法は特許出願中です。 ● ● インゲン豆等を用い た高濃度納豆キナー ゼ含有食品 市販納豆を凌駕する高力価納豆キナーゼを含有するインゲン豆 納豆の発酵方法を開発しています。当該技術は通常の大豆納豆 へも応用可能です。 道立オホーツク圏 地域食品加工技術センター ● 丸大豆粉砕物を用い た豆腐様食品の開発 丸大豆粉砕物を用いたおからの出ない豆腐様食品の検討を行い、 道立十勝圏 大豆に含まれる機能性成分を有効活用できる食品を提案しまし 地域食品加工技術センター た。 川原 ● ● 小豆に含まれる香気 成分の研究 小豆に含まれる香気成分としてα -Ionone、β -Ionone の2成 道立十勝圏 分を確認しました。これらの成分は小豆の品質を評価するため 地域食品加工技術センター の指標の1要素として活用できる可能性があります。 川原 ● ● ● 農産食品 種子オイル A-19 道立工業技術センター バイオ科・食品技術科 青木・清水 たまねぎの保存性に 関する研究 ● ● 農産食品 馬鈴薯 A-9 A-10 技術所在先 道立工業技術センター バイオ科 大坪・鳥海 北海道産小麦を利用する各種製品の開発に対応します。道産小 麦の持つ特性を活用し、食感や食味等の品質向上が可能です。 ● 農産食品 かぼちゃ A-8 技術の概要 α-グルコシダーゼ阻害効果ならびに、ヒト血糖値上昇抑制効 果を有するダッタンソバ生そばを開発しました。同製品は、糖 尿病予防効果が期待できます。 道産小麦を使った製 パン・製麺技術 A-7 商品開発・技術開発戦略 技術シーズ 食品の保健効果の評 価技術 ● 農産食品 小麦 ● ● ● 雑豆を用いた新規食 ● 品素材の開発 小豆・菜豆類などの雑豆を粉末化およびペースト化し、新規食 品素材の開発を検討しました。 道立十勝圏 地域食品加工技術センター 佐々木 雑豆の機能性評価 小豆・菜豆類のポリフェノール・食物繊維・タンパク質等機能 性成分評価を行いました。 道立十勝圏 地域食品加工技術センター 佐々木 かぼちゃ種子・ワタ の有効利用に関する 研究 かぼちゃ種子中の脂質による抗菌効果を利用してきのこ菌床と して用いると一部のきのこにおいて収量増加が見られました。 また、シードオイルの開発によりゼロエミッションシステムが 実現可能であることを提案しました。 道立十勝圏 地域食品加工技術センター 葛西 ※技術開発段階は、①素材評価・基礎技術開発、②加工・利用技術、③実用化技術・流通技術、④未利用資源・有効利用、⑤評価技術 ※なお、掲載情報は技術シーズ収集にご協力いただいた北海道立食品加工研究センター、北海道立十勝圏地域食品加工技術センター、北海道立 オホーツク圏地域食品加工技術センター、北海道立工業技術センター研究開発部食品部門の公開可能なものを記載しました。 27 当該プログラムの実施により、検討された技術テーマは、平成 21 年度「新 たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業(競争的資金)」において、 地域活性化に係る各種施策を促進するための措置として、審査に当たって優 先的な取扱いの対象(審査基準「行政的観点」)となっています。 当該プログラムで作成した、北海道、石川県の「地域連携による食品産業の 推進に向けて~商品開発・技術開発戦略~」は、下記ホームページにて公開 しています。 http://www.fmric.or.jp/foodcluster 食料産業クラスター 7 平成20年度 食料産業クラスター関連事業の成果のご紹介 連携の枠組み発展に向けた情報提供活動 ●各種媒体をとおした食料産業クラスター推進のための情報発信活動● ●地域連携コーディネーターによる推進内容の客観的な状況把握のために● 【食料産業クラスター自律型モニタリングシステム構築業務プログラム】 手引きに掲載されている連携推進のためのロジックモデル例 食料産業クラスターのように、複数 の事業者や団体等が連携しつつ、持続 可能な展開を推進する場合には、事業 計画に対して達成状況や問題点などを モニタリング(計画の進捗状況および 効果の確認)し、事業環境の変化など に対応して、計画を評価する PDCA サ イクルの導入が重要となります。PDCA サイクルの導入においては、その状況 を中核となる人員が確認するための評 価機軸を用い、チェックシート等に記 録し、確認する仕組み(自律型モニタ リングシステム)の利活用が有効な手 段となります。 当該プログラムでは、株式会社三菱 総合研究所と連携し、システムの構成、 モニタリング指標、結果の活用方法に ついて検討を行い、地域の食料産業ク ラスターを効果的に推進するためのマ ニュアルを作成しました。 地域連携型 外部環境 課題 ・ ニーズ プラス要因 ◎意識の高い農業生産者の集積 ◎特色ある食品関連企業の集積 ◎全国一位の農産物 等 内部環境 ◎国産食品に対する需要の増加 ◎生産者や地域との交流を重視する 新しい産直スタイルの普及 等 マイナス要因 ◎企業間の交流があまり無い ◎地域の知名度やブランド力が 低い 等 ◎農産物価格の低落傾向 ◎実質的な生産調整の拡大 ◎産地間競争の激化 等 ◎地域の知名度向上によるブランド力 の向上 ◎企業間の連携促進によるイノベー ションの創出 ◎消費者との交流促進と市場の拡大 ◎地域ブランド産品の創出 等 戦略 クラスター形成 取り組み ①コーディネートの実施 効果 目標 ①クラスターの拡大 ①地域連携の強化 ④アドバイス型支援 ⑦市場開拓事業 ⑧販路開拓事業 ②地域の食品産 業の活性化 ③展開エリア・販路の拡大 ④クラスター関連商品 の売上げ増 ③地域ブランド 価値の向上 ⑨ブランド戦略事業 ⑩地域間交流事業 ⑪農家・非農家交流事業 ⑤他地域との交流増 ④地域の活性化 ⑥農家・非農家の交流増 ⑫ホームページ 情報発信 ⑬プレスリリース等 ⑦認知度の向上 ⑭広告、イベント開催等 当該プログラムで作成した、 「食料産業クラスター 事業推進の手引き」は、下記ホームページにて公 開しています。 達成状況把 握指標例 http://www.fmric.or.jp/foodcluster ①:コーディネート成功事例数 ②:設置拠点数 ③~⑥:各種支援実施種類・回数 ⑦~⑪:各種戦略種類・回数 ⑫~⑭:各種情報発信実施種類・回数 ①:クラスター参加者数の増加率、クラスター 範囲の拡大率 ②:販売化に至った商品数、実用化された技 術数、その他成功プロジェクト事例数 ③:展開エリア・販路拡大率 ④:クラスター関連商品の売上高 ⑤~⑥:交流人口・範囲の増加率 ⑦:パブリシティ数 ①:食品関連産業における複数主体 連携事例数 ②:食品産業の県内シェア増加率(売 上高、従業者数、事業者数) ③:地域ブランド産品の消費増加率 ④:UJI ターン者数 ●地域イノベーションを推進するための 「知的財産の戦略的利活用に向けて」 ● 【中小食品企業における技術開発成果の知財化プログラム】 地域の原料や技術シーズを用いて、新商品や新技術の開発を行う場合、その技術の優位性や開発しようとする製 品の他社との競合度合いを把握する必要があります。食料産業クラスターのように地域連携により製品開発などを 行う場合、 コーディネーターや企業において、知的財産の利活用に関する一定のスキルが必要です。 当該プログラムでは、知的財産の現場で活躍される弁 知的財産を保護・活用する上での注意・ヒント 知的財産に関するトピック 専門家に相談したいときには 特許出願の手数料 − 弁理士への依頼はいくらくらいかかるのか? − ●日本弁理士会 http://www.jpaa.or.jp/ 弁理士には、特許等の出願に関する特許庁への手続、知的財産権に関する仲裁事件の手続、特許や著作物に関する権利、 技術上の秘密の売買契約、 ライセンス等の契約交渉や契約締結、特許法等に規定する訴訟に関する訴訟等の代理を依頼する ことが可能です。また、 日本弁理士会では「特許・意匠・商標なんでも110番」として無料特許相談会を開催しています。 ●弁理士ナビ ●(社)日本技術士会 日本弁理士会が平成15年及び平成18年に実施した「特許事務報酬(弁理士手数料)に関するアンケート結果」が公 表されています。 (http://www.jpaa.or.jp/consultation/commission/charge.html#b16) 弁理士報酬のおおよそのところを知って貰うために、特許事務所を経営する弁理士に対して実施されたものです。 それぞれの相談業務や案件についての標準的な手数料というものではなく、あくまでもアンケート結果ですが、相談 する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。 平均12%引下げられました。 ポイント等、知的財産取得を進める上で必要になるトピッ http://www.jpo.go.jp/kanren/tlo.htm ●(独)日本貿易振興機構(ジェトロ) 自社だけでは開発を 進 めていくことが難 しい。 平均43%引下げられました。 クスの紹介も併せて行っています。 http://www.jetro.go.jp/jetro/activities/overseas/ 各国知的財産制度の情報提供等を行っています。 ●食品産業海外事業活動支援センター 開発した成果を知的 財 産 化したいがどう これにより、従来費用がかかるためにあきらめていた知的財 産権の維持・取得が可能になります。 すればよいのか? 食品業界における知的財産情報の活用例 専門家への相談 http://www.jpo.go.jp/torikumi/chiteki/chiran.htm 各都道府県に支部があり、特許情報の閲覧、特許情報の利用等に関する指導・相談を受けることが可能です。個別の相談も 受け付けています。 「大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律」に基づき事業計画が承認・認定され た技術移転事業者です。対象とする大学等で開発した特許等の技術を民間に移転する業務や相談を行っています。 知的財産に関する情報の活用 1 中小企業等で負担感が強い10年目以降の特許料が、 2 中小企業等の利用割合が高い商標の設定登録料等が、 ●知的所有権センター http://www.shokusan-sien.jp/ データベースの利用例 −目 次− 食品企業の東アジア各国・各地域への事業展開や事業拡大に必要な情報や投資等についての問い合わせを受け付けています。 ●農林水産省各地方農政局 http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/tizai/071217.html 競合他社の技術開発動向や、特定の技術分野における動向の情報 種苗法及び育成者権に関する問合せや相談を受け付けています。 は、今後開発すべき技術の方向性を決める参考にもなります。 ●(独)種苗管理センター 品種保護対策課 1 事業活動を進める上で知的財産情報を活用すること ●特許を検索する http://www.ncss.go.jp 育成権者等からの権利侵害に関する相談等を受け付けています。 開発が進み、発明やデザイン等が創出された場合、特許権や意匠権 特許を出願する際は、 「特許請求の範囲」、 を取得すると、他社を排除することが可能になります。しかし、新規性 「明細書」、 「要約書」、 必要に応じて「図面」 等が無いものを権利化することは出来ません。また、 自社の発明等が 権利化された後に侵害された場合、新規性が無い等の無効理由があ を提出する必要があります。これらの書面 る場合は、 損害賠償請求等の権利行使を行うことができません。 他社権利 調査 開発した製品が他人の権利を侵害していないことを確認するため、 設計から製造前段階で他社権利との抵触調査を行ないましょう。特 許権だけでなく、実用新案権や意匠権、商標権についても調べましょ う。 ・データベースの利用例 この20年間(特許権の存続期間を考慮)に小麦が入った米菓の発 18 明についてどのような出願がなされているか調べてみましょう(検索 日を平成20年10月16日とします)。 には発明の内容が記載されています。 関連する技術情報を調べることが可能です。 侵害警告 公知例 調査 「他社から権利侵害等の警告を受けた場合の対抗手段」 あるいは (五十音順) 「自社の発明の事業化に障害となる他人の権利を無効化するため」 に、必要に応じて他社の特許等の出願前の公知例を調べるものです。 特許電子図書館(IPDL) 〔http://www.ipdl.inpit.go.jp/homep g.ipdl〕を開いて、 「特許・実用新案検索」 をクリックします。 2 「公報テキスト検索」をクリックします。 4 当該プログラムで作成した、 「リーフレット」 は、下記ホームページにて公開しています。 8 食料産業クラスター 平成20年度 食料産業クラスター促進技術対策事業 食料産業クラスターに関する地域等の取組み事例集 食料産業クラスターの躍動 平成21年3月 社団法人 食品需給研究センター 21 食料産業クラスターの躍動 ・意匠権や商標権を取得・活用する場合 本書の作成にあたっては、特許庁の「産業財産権標準テキスト(総合偏)第2版」、 「平成20年度知的財権産制度入門」、及び農林水産分野知的財産研究会の「よくわかる農林水産業の知的財産権」、 各関係機関のホームページを参考とし、弁理士及び大学教官の監修を受けて作成しました。 http://www.fmric.or.jp/foodcluster ●地域を対象とした情報提供 宮 城 県、 長 野 県、 大 分 県、 熊本県 ●クラスター推進に寄与する 特定のテーマ設定 紫サツマイモを原料とし た市場形成 地域農産物の加工による 産業活性化 食料産業クラスター(促進技術対策)のメーリン グリストを作成し、各地域の食料産業クラスターの 取組状況や、フェア等のイベント情報、農商工等連 携など関連の施策情報などをいち早くお届けして います。 ・特許権を取得・活用する場合 2 本リーフレットは、平成20年10月時点の情報を基に、農林水産省補助事業の平成20年度食料産業クラスター促進技術対策事業により作成しました。 3 ★主な事例掲載内容 食料産業クラスターメールニュース 知的財産を保護・活用する上での注意・ヒント 社団法人 食品需給研究センター 〒114-0024 東京都北区西ヶ原1-26-3 TEL.03-5567-1991 FAX.03-5567-1960 http://www.fmric.or.jp ● 調査研究部/長谷川 潤一、後藤 祥子 食料産業クラスター協議会、地域の食品メーカ ー、研究機関等、食農連携や産学官連携に関する 取組を現地取材し、その内容を取りまとめた事例集 『食料産業クラスターの躍動』 を作成しました。 ベース・情報の紹介 1 1 監修者 ◎弁理士/大野 晃秀◎弁理士/高見 良貴◎岩手県立大学教授/並河 良一◎弁理士/西浦 嗣晴 ラインナップをご用意しています。 事例集:食料産業クラスターの躍動 ・一般に公表されている知的財産に関するデータ そのため、その特許公報や資料を読む ことで、その特許情報以外に、その特許に 製造前 地域別、取組別、キーワード等から検索できる各種事例は、100 件を超える 社団法人 食品需給研究センター 新規性等 調査 設 計 17 □キーワードで探す □一覧から探す ■食料産業クラスターとは? ■食料産業クラスターに関するお問合せ先はコチラ −地域食料産業クラスター協議会 −農林水産省 担当窓口 −食料産業クラスター関連団体 ■関連支援施策の紹介 ■関連情報 −イベント −公募情報 ■リンク ■この HP に関するお問い合わせ 平成 年3月 無料で利用できる知的財産に関する情報データベースとして、 「特許電子図書館 (IPDL) 」 があります。 農林水産分野に関する知的分野の相談を受け付けています。 なお、北海道については、経済産業省北海道経済産業局の関係機関・団体で構成する「北海道知的財産情報センター」にお 他社との重複研究を避けるために、開発の段階で調査を行ないま 具体的な利用例を紹介します。 なお、 詳しい使用方法はIPDL上にも掲載されていますので、 そち いて知的財産に関する相談を受け付けています。 ここでは、 しょう。 らをよく読んでから取り組んでください。 何処に相談を行えば 技術情報を知りたければ特許を、ネーミング情報であれば商標を、 http://www.hinsyu.maff.go.jp ●農林水産省 生産局知的財産課 よいのか判らない。 デザイン情報であれば意匠に関して調べましょう。 収集した知財情報の 判断に困る。 研究開発 色々な疑問が出た場合の相談先を本リーフレッ トの最後のペ 動向 ージで紹介しております。 調査 【専門家へ相談する場合のポイント】 ●相談事項や自分の知りたいこと等を整理してから連絡を とりましょう。 発明創出 ●相談事項は具体的に伝えましょう。 ●相談に係る費用や計算方法を最初に確認しましょう。 ●見積を出来るだけ受けるようにしましょう。 (ただし、 見積作成費用自体を請求される場合があります。) 図書館(IPDL)」の使い方など、一般に公表されている知 また、知的財産を実際に活用するにあたっての注意点や http://www.engineer.or.jp/ 技術士には、技術に関する研究・開発・設計・評価の指導や相談, 製品の品質や製造工程の効率改善, プロジェクト計画の策定 や管理, 事故の原因調査や損害査定等の業務を依頼することが可能です。 ●承認・認定TLO 知的財産権の取得に要する費用の引下げ 平成20年度に知的財産権に関する法律について、いくつか の法改正がありました。その中で、費用に関して次の通り改正 がありました。 理士の方々に参集頂き、特許庁で公開している 「特許電子 的財産に関する情報の活用方法を紹介しております。 http://www.benrishi-navi.com/ 弁理士・特許事務所を事務所所在地、専門分野、技術分野、取扱い業務、中小・ベンチャー企業対応、大学・TLO対応、取扱い 業務、出張対応可能地域等の分類から業務を依頼したい弁理士を検索することが可能です。 クラスター枠組み形成、交流会・セミナー等実施、地域資源 食料産業クラスターの躍動 食品産業事業者における 知的財産の利活用を目指して ■食品需給研究センター実施平成20年度の取組内容 ■前年度までの成果 ■各地域の取組事例 □地域別に探す □取組内容別に探す 支援機関、クラスター条件分析、クラスターイベント開催 ②新プロジェクトの成功 ⑤技術提供型支援 ⑥代行型支援 地域交流 ★サイトマップ 通・外食業者、行政機関、大学・研究機関、 コーディネーター・ ③人材派遣型支援 クラスター関連 商品の販売促進 食料産業クラスターの推進に向けた地域の支援活動として、関連する各種事業の紹介に加え、食料産業クラスタ ー協議会、地域の食品メーカー、研究機関等、食農連携や産学官連携に関する取組を現地取材し、ルポタージュを 作成するとともに、食料産業クラスターホームページでの情報掲載を行いました。 活用、技術シーズ活用、商品開発、生産者、食品製造業者、流 ②拠点設置 クラスター参加 者の活動支援 食料産業クラスターホームページ http://www.fmric.or.jp/foodcluster/ ・海外での権利化のヒント ・知的財産に関するトピック ・専門家に相談したいときには 平成 20 年度の事例以外にも「食料産業クラスターの鼓動(H18)」 メールニュースの配信は、1 ヶ月に 2 ~ 3 回程度となっています。 をとりそろえています。 60 回を超える配信を行っています。 「食品産業クラスターの波動(H19)」など、全体で 100 編の事例 平成 18 年に開始したメールニュースは、平成 20 年 2 月末現在、 食料産業クラスター 9 連携構築に向けた出会いの場の創出 地域の研究機関が有する技術シーズの利活用と製品化 食農、産学官等 地域連携の参考事例 北海道 長野県 宮城県 アカモクは、長さ 5 ∼ 10 メートルにも成長する一年生の 海藻で、 日本各地の海に生息している。秋田県では 「ギバサ」 、 山形県では「ギンバソウ」 、新潟県では「ナガモ」と呼ばれ、 日本海側では昔から食されていたが、太平洋側ではあまり活 用されていなかった。浮き藻が刺し網や漁船のスクリューに 絡まるため、宮城県では「邪魔モク」と呼ばれ嫌われていた。 宮城県食料産業クラスター全体協議会の取組みでは、は たけなか製麺を中心としたアカモク麺専門部会、グリーンラ イブやシーフーズあかまを中心としたアカモク漬専門部会と 2 つのグループが、宮城県水産技術総合センターの協力も得 ながら、新商品開発に取り組んでいる。 長野県県内の製粉メーカー、柄木田製粉と日穀 製粉では、ライバル関係にありながら、食料産業クラ スター事業では連携し、長野県産小麦を利用した商 品開発の取組みを行っている。県の試験場で品種開 発された硬質小麦のユメアサヒ、ハナマンテンを利用 して、パン用、中華麺用、そばつなぎ用の小麦粉を 開発した。その普及活動として、県内の実需者、パ ン商工組合、麺業協同組合とも連携し、開発した小 麦粉を利用したパン作りやラーメン作りの講習会等も 開催している。県産小麦粉を利用したいという実需者 が多く、現在、小麦生産者を増やすために、地元行 政や JA と協力した産地化推進の取組みを図ってい る。製粉メーカーを中心に産地から実需者までをつ なぐ取組みが着実に大きくなっている。 位性などがあるが、これに対し、道内食品企業のニー 品製造等に展開している。現在、当該技術を用いて、 地域の食品メーカー等との連携を図り、原料の買い取 り価格の上昇などの成果が得られている。 生産、半加工品を首都圏に移出、北海道ブランドの優 関連製品生産額は飛躍的に増加し、平成17 年の 0.2 億円から、平成 18 年には35 億円の経済効果が得 ズは、他地域との差別化、大量処理や一次処理に適 られている。 した製造方法の確立、高い汎用性と廉価な設備投資で ある。 資料:北海道立食品加工研究センター提供 ●地域伝統食材・食品の機能性評価と利活用増加● 中島菜は、2 月から 3 月に収穫される冬場の野菜で、 を目的に、低コスト粉末化技術(トレハロース含浸法) 産地は石川県旧中島町(現:七尾市)である。これま を開発した。現在、石川県立大学との共同研究、石川 では主に、浅漬けとして利用され、自家菜園で伝承さ 県農林総合事務所及びJA能登わかばとの連携による れてきた。石川県農業総合研究センターでは、地域の 生産振興、地域食品関連事業者との連携による新商 特産野菜である中島菜の機能性(血圧上昇抑制)に 品開発など、「中島菜」の機能性の有効な利活用を目 着目し、 ACE (アンジオテンシン変換酵素)阻害活性を 的に、生産から製造、小売を含めた地域活性化戦略 確認するとともに、機能性を有する原料の食品素材化 を展開中である。 生産・支援 【従来】 農家 9 名 中島町 自給的農家生 産、加工は地 元婦人部によ る浅漬程度 地元土産の 商品化検討 中島町役場が 町の商工会の 活性化促進 【H13 年】 農家 9 名 生産量 1.0t 弱 生産量 21.5t JA 能登わかば ブランドマーク商標登録 地域団体商標取得 JA 能登わかば ブランド力の強化 県内食品メーカー 麩饅頭・生麩 メディア露出 県内民放 農業総合研究センター 低コスト粉末製造技術 (トレハロース含浸法) テーマ設定支 援体制構築 県庁農林総合事務所 中島菜生産振興 プロジェクトチーム発足 JA 能登わかば 生鮮品の試験販売 中島菜生産部会発足 県内食品メーカー フリーズドライ製品開発 石川県立大学 スプラウト・ベビーリーフ 栽培および機能性の確認 石川県立大学 通電処理で細胞破壊 加温が可能 シーズ融合 町内のラーメン屋 中島菜入り麺 県内食品メーカー 中島菜乾燥品商品化 (低価格) 15,000 円 / kg → 6,000 円 / kg 町内の商工会 豆腐・アイスクリーム・饅頭 メディア露出 全国放送 県内食品メーカー お茶漬け、佃煮 、ドレッ シング、クッキー、乾麺 JA 能登わかば お茶、生鮮出荷 農業総合研究センター 60℃ -30 分加熱で 機能性増強確認 特許 (出願中) フードチェーン全体への広がり 成長期 【H19 年】 農家 87 名 町役場が低価格 乾燥技術を要望 農業総合研究センター 加工適性解明 県内食品メーカー せんべい 需要拡大・市場形成 生産量 7.7t 石川県立大学 動物試験による機能性 エビデンス確保 産学官共同 開発開始 新商品の高度化 【H17 年】 農家 39 名 テーマ設定 学学連携開始 製造・流通 農業総合研究センター 機能性成分含有確認 (血圧上昇抑制) 対応する技術の進展 生産量 4.7t 平成の大合弁で 町 役 場 か ら JA に主体が移管 生産体制強化(量は限界有り) 萌芽期 【H15 年】 農家 24 名 技術開発 地域原料・機能性に着目 研究成果 種苗期 旧国見町(現:国東市)は、地域の多くを山間部 が占め、規模的な農業を行うには不適な地域であっ た。農産物加工を営む 『有限会社くにみ農産加工』 は、 地域の気候的特性(地中海性気候に近い)に着目し、 地域特産品としてバジルの生産・加工に着手している。 同社では、バジルの生産、収穫、集荷、加工、 出荷に至る一連のシステムを、県、 JA、生産者との 連携を構築し、地域の加工拠点化を推進している。 地域で生産されるバジルは、生産者への指導を 徹底し、トレーサビリティシステムにより管理され、 出自があきらかな加工原料として、大手食品メーカー に供給されている。2008 年度実績は、生産者 46 戸、 収穫量は 46.6トンとなっている。 留まりとおいしさの向上、低価格原料から高品質な製 品質を維持した加熱処理ができる。北海道の食品産業 ●製粉クラスターの取組み● ●バジル生産加工をとおした地域ネットワーク● 過熱水蒸気を、農・畜水産加工へ広く応用可能、歩 低酸素状態で「蒸し」と「焼き」の同時処理が可能で、 石川県 有限会社コウヤマは、熊本県益城町で、 サツマイモの生産、 加工、販売を行っている。同社では、アントシアンを多く含 む紫サツマイモに着目し、農 業 生 産 法 人を発 足させた。 2008 年 4 月には、熊本での紫サツマイモの取組に対する地 域連携を強め、紫サツマイモ利用の活性化に繋げるため、 酒造メーカー、製粉メーカー、流通業者、小売業者に呼び かけ、熊本紫さつまいも需要創造協議会を結成した。 2008 年のサツマイモ全体の作付面積は 45ha(収穫量 1,000t)、そのうち、紫サツマイモは、2.5ha(50t)程度 であるが、協議会の活動をとおした需要創出を進め、5 年 後には 13ha(337t)にするという計画を掲げている。 大分県 熊本県 ●中小企業が進める生産起点の農商工連携● え、技術シーズと製品開発ニーズとのマッチングにより、 技術を利用し、地域食品産業の活性化を推進している。 の特色は、多種多様な農水畜産物、大量処理・大量 地域生産者との連携構築 同センターでは、このような地域の社会的背景に加 北海道立食品加工研究センターでは、過熱水蒸気の 過熱水蒸気とは、100℃以上の高温の水蒸気であり、 地域原材料の有効活用と付加価値化 ●地域未利用原料の有効活用と付加価値化● ●研究機関が有する技術シーズの地域への波及● メディア露出 全国放送 県内食品メーカー 水産練製品 通年供給可能な 中島菜食品素材 中食・外食メーカー 総菜、ラーメンチェーン コンビニエンスチェーン 県内食品メーカー せんべい・菓子類 注) は発展のターニングポイント は発展状況解説 資料作成:石川県農業総合研究所、石川県立大学、有限会社食品環境研究センター、(社)食品需給研究センター 10 食料産業クラスター 食料産業クラスター 11 食農連携促進事業と技術を中心とした関連事業のご紹介 平成21年度 食農連携促進事業のうち 食農連携促進技術対策事業 地域における産業ニーズ・技術シーズを有する者の連携による食品産業分野の共同技術開発の促進、地域の資 源や知見の 効率的な活用・集積を通じた新製品開発・新事業創出等のために、食農連携に資する場づくり等に対する支援を行うとともに、 全国的な産官学の連携形成を促進します。 食農連携促進事業 ∼ 地域の食品産業、農林水産業等の連携を促進し農商工連携を推進 ∼ 地域における食農連携を技術面から総合的に支援 ・ コーディネーターバンクの創設、コー ディネーターの人材育成研修、食農連 携の 優良事例調査 等 ・ 地域の協議会により開発された商品等 の販路拡大のための地域食品フェア の開催、商品改善支援会の開催 等 行政機関 機械製造業者 関連産業 農林水産業者・JA 等 側面的支援 直接的支援 食品製造業者 ・ 産業ニーズと技術シーズの連携機会の 積極的創出 等 地域の農林水産物を活用した新商品開発例 ・ 開発された商品を展示会、見本市等 へ出展 ・ 販路拡大のための商談会の開催 等 3 外食産業・農業等連携ビジネス確立支援 ・ 外食・中食事業者と農業者等との交流 会の開催 等 【開発商品数】 H 17 ~ 19 年度:146商品 3 販路拡大 2 食農連携促進技術対策 地域食品ブランド育成・管理支援 サツマイモ新品種 「すいおう」を活用 した洋菓子 (鹿児島県) 二十世紀梨を活用 した「梨ワイン」 「梨ドリンク」 (鳥取県) 1 地域食品ブランド確立支援 二条大麦を活用し た「焙煎麦めし」 (栃木県) ・ 地域食品ブランド表示基準「本場の本 物」の審査・認定 等 2 地域食品ブランド育成・管理対策 地域の農林水産業・食品産業の活性化 地域ブランドの育成・確立 ・ 地域食品ブランドごとの現状と課題に あわせ、専門家(ブランドアドバイ ザー)を派遣 等 ●食品産業の関係者が参画● 地方農政局 都道府県行政部局 食品関連企業等 地域の食品産業、農林水産 業等で構成する協議会 地域の大学 公設試験研究機関 < 政策目標 > 農林水産消費安全技術センター 地域の食品産業と農林水産業等の連携により、 関連する食品製造企業の製品出荷額が前年度実績を上回ること 技 術 士 モデル地域における 技術連携の促進 各地域に技術連携支援等 推進員を配置し、産官学 の連携等、地域における 技術開発を核にした産学 官連携形成を支援 全国的な技術連携の促進 食品技術ロードマップの 作成を支援するとともに、 異業種、学際間を含めた 全国的な産学官の連携形 成を促進 地 域 経 済 の 活 性 化 食品産業の国際競争力強化 商社、小売業者 ・ 関係者による連携構築のためのニー ズ調査、交流会等の開催 ・ 技術力、販売力等の強化のための人 材育成の実施 等 ・ 国産農林水産物を活用した新商品開 発のための、試作品の開発、デザイ ンの開発、成分分析、市場テスト等 の実施 等 1 食農連携機能高度化推進 大学・試験研究機関 公設試験研究機関や大学 等 の 研 究 成 果 を 紹 介 し、 地域における連携の機会 の積極的な創出を支援 地域資源や知見の活用・集積 新製品の開発・新事業の創出 食品流通業者 食農連携機能高度化支援 食農連携促進のための 技術紹介・交流会の開催 地域における食農連携の形成 地域の資源、人材、技術を効果的に結びつけ、多様な産 業の育成を進めるための出会いの場。 【全国 49 ヶ所で設立】 1 連携の構築 等 2 新商品開発 中央での取組 地域の食品産業、農林水産業等で構成する協議会 農商工等連携促進法に基づく 取組や、コーディネーターの 活用を重点的に支援 ・地域の資源・人材・技術 が散在して有機的に結び ついていない。 ・技術の活用による商品力 のある新商品の開発の取 組みが少ない。 地域での取組 現状と課題 食農連携促進技術対策 品開発や販路拡大等の取組への支援を強化します。 地域における産業ニーズ・技術シーズを有する者の連携等による 商品開発・技術開発等に関する行動計画を策定 農商工連携の取組を推進するため、地域の幅広い食品産業、農林水産業等の連携を促進し、国産農林水産物を活用した新商 ・効率的な技術開発 ・新しい製品の開発 ・知的財産権の創出 ・新たな産業の発掘 <内容> 1. 地域の食品産業と農林水産業等の 連携による新商品開発の推進 「農商工等連携促進法」の活用を推 進しつつ、地域の食品産業と農林水産 業やその他関連産業等を結びつける コーディネーターの確保、関係者の交 流の促進、人材育成、国産農林水産物 を活用した新商品開発を支援します。 2. 地域の食品産業と農林水産業等の 連携に対する側面的支援 開発された新商品の販路拡大に資 するマーケティング情報を提供します。 また、大学、試験研究機関等の食品分 野の技術開発の促進や、外食事業者 と農業者等との交流会の開催等を行 3. 地域食品ブランドの育成・ 管理の推進 < 内容 > 地域食材を活用した食品の供給 1. 食品産業と農林水産業等の連携における共同技術開発の促進、 及び産地ブランドの確立を推進する ため、食品企業等のブランド管理能 力の向上等を推進します。 担当:農林水産省総合食料局食品産業企画課 地域食品班 TEL 03-6744-2063 (直) 食料産業クラスター 官の連携形成を促進します。 開発に係る連携を促進する取組を実施します。 います。 <事業実施期間 平成 17 年度∼ 25 年度> 12 新製品・新事業の創出の推進を図るための技術紹介・交流会 の開催やモデル地域における技術連携の促進など、地域食品の 2. 全国規模の食品技術ロードマップの作成を行う とともに、異分野、学際間を含めた広範な産学 <事業実施期間 平成 17 年度∼ 25 年度> 担当:農林水産省総合食料局食品産業企画課 食品技術班 TEL 03-3502-8246 (直) 食料産業クラスター 13 平成21年度 食農連携促進事業と技術を中心とした関連事業のご紹介 地域食品産業の技術開発力向上支援事業 食農連携促進事業のうち ●食品機能性研究者・研究機関データベース/食品製造加工技術基盤データベース/地域素材データベース● ●食品機能性評価支援センター● 高付加価値食品の供給及び産地ブランドの確立を図るには、地域食品の機能性を科学的に明らかにし、それを商品 開発に活用することが有効な手段となりますが、食品機能性評価技術は急速に進んでおり高度な知識・技術を要する ため、地域の食品企業には難しい状況にあります。 そこで、地域食品のブランド化を図るための技術普及の拠点として、食品機能性評価支援センターを設置し、食料 産業クラスターの食品開発担当者を対象として食品機能性の高度な評価手法の研修・普及を行います。 食品機能性評価支援センターの仕組み(研修のフローと食品機能性研究センターとの関係(平成 20 年度の例)) (独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 農林水産省 地域食品産業の技術開発向上に資する支援事業 食品機能性研究センター 技術普及の拠点として食品機能性の高度な評価手法 の研修・普及を行います 食料産業クラスター推進事業のうち、 地域食品産業の技術開発力向上に資する支援事業 連携 申請手続き 食品機能性評価支援センター 機 器 ●プレートリーダー ●DNAマイクロアレイ 場所:食品総合研究所内 機能性技術評価 素材の機能性データ 食料産業クラスターにおける機能性評価の充実 食品機能性評価支援センターにおける研修の申請・実施手続きフロー 応募者(公設試験場・企業・大学等) ②研修実施 通知書及び 分析技術研 究員受入れ 申請書様式 を送付 食料産業クラス ター協議会及び 管轄農政局食品 課 ③研修を実施する 旨を参考に通知 ⑤分析技 術研究員 受入れ承 諾通知書 を送付 ④分析技 術研究員 受入れ申 請書を提 出 (独)農研機構 食品総合研究所 食料産業クラスター 食品機能性研究コア研究チーム。ユニット ●ニュートリゲノミクス等バイオチップ利用 ●ヒト試験の実施及びヒト試験代替法の開発 ●安全性と信頼の確保に向けた研究 機能性評価支援室 ヒト試験支援室 オペレーター配置、機器・施設整備、 培養細胞・動物試験等 有効性の総合評価、予備的ヒト試験、 医学との連携・共同研究 先として、消費者ニーズに応えた安全・安心な食料供給 を実現できる、地域の生産者と消費者を結ぶ地域経済活 性化の担い手として重要な役割を担っているものの、零 細な中小企業が多いため単独企業での事業展開が厳しい 状況です。 平成 20 年度には、農商工等連携促進法(中小企業者 と農林漁業者との連携による事業活動促進に関する法 律。平成 20 年 5 月法律第 38 号)が制定され、中小企 業者と農林漁業者とが有機的に連携した「農商工連携」 ビスの開発、販路拡大等の取組への支援が始まりました。 こうした取組の円滑な推進に資するため、このデータ ベースを公開しています。 食品機能性評価支援センターで研修可能な項目 1 2 日本食品科学工学会(食品機能性評価支援センター) 14 国際基準、ILSI、Codex、国際会議 ウェイトを占めており、地域の農林水産物の重要な需要 ●エビデンスベースド機能性食品及びテーラーメード食品の開発 ●高機能農産物の開発と栽培生産、流通・加工技術の開発 ●地域農産物の機能性評価による地域特産物の付加価値向上と消費拡大への貢献 ・地域食品の機能性評価による付加価値向上 ・機能性を活かした多様な地域食品開発を加速 ①食品機 能性評価 研修受講 申請書を 提出 成果広報、食育推進、機能性研究方向 ●新規食品機能性評価法の開発 ●健康な食生活実現のための成果の活用 ●作物の機能性の解明及び高機能作物の開発 実施主体・窓口 (社)日本食品科学工学会 ●技術指導員 ●指導員補助者 等 国際対応班 食品産業は、地域経済のなかで地場産業として大きな により、相互の経営資源を有効活用した新商品・新サー 応 募 者 指導スタッフ 食品機能性専門委員会 http://www.jsfst.or.jp/fctdb/ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 評 価 内 容 サンプル調整 血圧降下作用 ①アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害活性 血糖抑制作用 抗酸化性 ① DPPH 法 ②リノール酸自動酸化 ③ ORAC 法 抗変異原性 ①サルモネラ TA98 菌 無菌操作と動物細胞培養の基礎 抗癌作用 ①ガン細胞増殖抑制 ②アポトーシス誘導 免疫調節・抗炎症、抗アレルギー ①マクロファージ活性化(サイトカイン分泌) ②マクロファージ貧食活性 ③脱顆粒抑制試験 ④免疫細胞機能調節 ⑤アラキドン酸代謝調節 ⑥白血球接着因子発現抑制活性 ⑦NO産生評価 脂肪細胞分化調節 ①オイルレッド染色法 ② GPDH 酵素活性 メラニン生成抑制 DNA チップ分析 ① total RNA の調整 ② DNA チップ分析 お問合せ先:農林水産省総合食料局食品産業企画課 食品技術班 TEL 03-3502-8246(直) 社団法人日本食品科学工学会 TEL 029-838-8116 食料産業クラスター 15 その他 農林水産省の関連事業 新需要創造対策 新品種を活用した機能性食品等に加え、農産物由来の有用物質や新素材を活用した医薬・化粧品等、非食品分野に おける革新的な新製品の事業化を推進します。 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業 新需要創造対策事業(ポイント) 農林水産業・食品産業の発展や地域の活性化などの農林水産政策の推進及び現場における課題の解決を図るため、 実用化に 向けた技術開発を提案公募方式により推進します。 また、 実用化に向けた具体的な研究目標の明示や行政部局との連携強化によ る研究の進行管理体制の構築等により、 着実な実用技術の創出を目指します。 農林水産分野における災害の 発生や、その他の突発的な事 象等の緊急課題に対応し、そ の都度募集(年数回) ◇食品の安全確保及び家畜の防疫 対策の推進 研究期間:年度内 1課題研究費:1千万円以内/年 ◇省エネルギー化、新エネルギー 対策技術 研究総括者 研究成果の網羅的な調査や事業化 プランの策定により、有望なシーズ の事業化を支援 ・グランドデザインの提供 ・ マッチング 1. 新技術開発事業委託費 産学官による共同研究グループから下記の区分によ り公募し、外部評価委員による審査を経て採択された 課題に対し委託研究を実施します。 (1) 研究領域設定型 各行政部局、 地域研究・普及連絡会議等からの要請に 基づき、農林水産政策の推進に資するための研究領域を 設け、 これに基づき公募を行い、 研究課題を選定します。 (2) 現場提案型 地域の技術シーズの活用や地域ニーズへの対応等地 域の創意工夫を活かして提案されたものの中から、 農林水 産・食品現場の課題解決等を通じて地域の活性化に資す る研究課題を選定します。 (3) 緊急対応型 年度途中で突発的に生じた農林水産・食品分野の政策 課題に対応するため、課題を提示して募集し、提案された ものの中から研究課題を選定します。 16 食料産業クラスター 新食品に加え、非食品分野の新素 材について、画期的な利用方法をグ ランドデザインとして提供し、公的 研究機関、民間企業、産地のマッチ ングにより、新需要創造に取り組む 協議会を育成。 ※共同研究 グループを構築 ・機能性成分の統一表示 公立研究 機関等 独立行政 法人等 大 学 等 新需要創造協議会が「新需要創造計画」を策定し、国による認定を 受けて、協議会の構成員となる産地と企業の契約取引により、新食品・ 新素材の実用化に取組。 産 地 成分保証・分別管理さ れた高品質な農畜産物 を安定供給。 企 業 産地からの原料をもと に、新食品・新素材を 実用化・製品化。 ○ 成分保証・分別管理システムの確立 (拡充) 新食品に加え、非食品分野の新素材について、安定供給 700 億円 (全体市場規模) を目指して 事業化! システムの確立に必要となる、技術実証、マニュアル作成 等や(ソフト事業)、原料の収穫や調整・加工に必要な機械・ 施設の整備等(ハード事業)を支援。 多様な食品に共通して含まれる抗 酸化成分について、数値化を検討し、 訴求力の高い統一表示方法を提案 民間企業、 生産者等 <政策目標> 農林水産政策の推進方向や現場の要請に的確に対応した実用技術の開発 <内容> ○新需要創造に取り組むフロン ティアの育成(拡充) 新需要創造協議会による取組に対する支援(地区段階) 契 約 ◎緊急対応型 中核機関 ⑤再委託契約 情報提供・マッチングによる支援 (全国段階) ・ シーズの調査・発掘の強化 ⑦成果報告 ◇地域農林水産資源の再生と環境 保全 ◇農林水産物 ・ 食品の輸出促進及 び食品産業の国際競争力強化 ⑨成果の普及 ⑤委託契約 研究期間:原則3年以内 1課題研究費:3千万円以内/年 ⑥進行管理 ⑧研究の評価 ◇新たな可能性を引き出す新需要 の創造 新品種を活用した機能性食品等に加え、農産物由来の有用物質や新素材を活用した医薬・化粧品等、非食品分野におけ 平成 21 年度予算額 450,381( 629,501 )千円 る革新的な新製品の事業化を推進 ④課題の採択 ③課題の審査 ②提案 地域の活性化に資する観点か ら、研究領域は設定せず、地 域における自由な発想を生か して現場から提案 ◇競争力強化のための生産システ ムの改善 ①公募 ◎現場提案型 外部専門家 外部有識者 審査会 研究期間:原則3年以内 1課題研究費:5千万円以内/年 21 年度の取組内容: 農 林 水 産 省 21 年度における研究領域 (21世紀新農政 2006・2007) 支援→革新的な新品種・新技術を「核」とした、新たな産地形成を促進 基本スキーム 研究タイプ 行政部局等からの要請に基づ き、農林水産政策推進上の重 要性等を勘案して、研究領域 を設定 →従来に比べてリスクが高く、産地への導入や事業化に踏みきれない ○公的研究機関の研究成果について、産地と企業が連携した新食品・新素材の実用化を 研究タイプ及び研究領域 ◎研究領域設定型 我が国の技術と知財の力に より、新たな需要を創造し、 新産業分野を開拓 ○機能性成分を多く含む等の特徴を持つ、革新的な新品種・新技術 < 非食品分野の研究成果の例 > カイコの生産するタンパクを活用した、創傷保護材、 人工血管、電子素材、臨床検査薬 < 政策目標 > 新食品・新素材の市場規模を5年で3倍超に拡大 約200億円(17年度)→ 700億円程度(22年度) 2. 課題評価、 進行管理、 成果の普及等の推進に関する 調査分析委託費 研究課題の審査・評価に係る調査分析、研究課題 の進行管理、成果の普及等に関する調査分析及びマ ッチング機会増大による技術開発成果の一層の普及・ 実用化の推進を実施します。 (注)平成19年度以前に採択された 「先端技術を活用した農林水産 研究高度化事業」 の継続課題については、 引き続き委託研究を実施 します。 <実施主体> 独立行政法人、公立試験研究機関、大学、民間企業、 農林漁業者等 <事業実施期間 平成20年度∼平成27年度> 担当:農林水産技術会議事務局研究推進課 TEL 03-3502-5530 (直) <内容> 1.新需要創造に取り組むフロンティアの育成(拡充) (1)研究成果の網羅的な調査・分析や、個別のシー 2. 成分保証・分別管理システムの確立(拡充) 機能性を持った新食品に加え、非食品分野の新素 ズに対する事業化プランの策定により、有望 材等について、機能性成分の含量を保証したり、他 なシーズの発掘・事業化を支援します。 の食品・素材と分別して消費者に届けるなど、高品 (2)新食品に加え、非食品分野の新素材について 質な新食品・新素材を安定供給するシステムを確立 も新たに課題を選定して、その画期的な利用 するため、 方法に関するグランドデザインを提供し、そ ①必要な技術実証やマニュアルの作成、 れをベースに公的研究機関、民間企業、産地 ②原料の収穫や調整・加工に必要な機械・施設の整 のベストマッチングによる新需要創造協議会 備などに助成します。 を設立します。 (3)多様な食品に共通して含まれる抗酸化成分に ついて、健康維持・改善効果を検証・数値化 (例:ORAC)し、訴求力の高い統一表示方 担当:農林水産省生産局技術普及課 TEL 03−6744−2435(直) 法を提案します。 食料産業クラスター 17 その他の関連政策 ●支援等の内容● 認定を受けた事業者に対しては、専門家によるアドバイスなどのほか、試作品開発や販路開拓に対する補助、設備投資減税、中 小企業信用保険法の特例、 政府系金融機関の低利融資等による支援措置が講じられております。 ◆連携体構築支援事業(法認定不要)‥連携構築に資する規約の作成、コンサルタント等経費補助 補助金限度額:500 万円(上限)補助率 2/3 以内 問い合せ先:各経済産業局及び沖縄総合事務局 農商工等連携 補助金 地域経済活性化のため、地域の基幹産業である農林水産業と商業・工業等の産業間での連携 ( 「農商工連携」 ) を強化し、相 乗効果を発揮していくこととなるよう、農林水産省と経済産業省は、密接かつ有機的に連携をとり、様々な取組を推進することとし ◆政府系金融機関による低利融資制度 ‥設備資金及び運転資金について、参画する個別企業の返済能力に加 え、連携プロジェクトの評価を加味した上で、政府系金融機関が優遇金利で融資 問い合せ先:株式会社日本政策金融公庫、沖縄振興開発金融公庫の各支店 ております。 融 資 農商工連携の意義 農林漁業者 栽培技術等 それぞれの経営資源 商工業者 連 携 ◇地方を中心として活力ある経済社 会を構築するためには、地域経済 の中核をなす中小企業者や農林漁 業者の活性化を図ることが重要で す。 ◇一次、二次、三次の産業の壁を越 えて有機的に連携し、互いの有す るノウハウ・技術等を活用し、両 者の有する強みを発揮した新商品 の開発や販路開拓等の取組を促進 することが重要です。 ■高付加価値な 新商品開発 ■新サービスの 提供 ビジネスノウハウ等 主務大臣(農林水産大臣、経済産業大臣等) 農商工等連携事業の認定基準 ①中小企業者と農林漁業者とが有機的に連 携して実施する事業であること。 ②両者の経営資源(技術・知識・ビジネス ノウハウ等)を有効に活用するものであ ること。 ③連携事業により新たな商品、サービスの 開発、生産、需要の開拓等を行うこと。 ④中小企業者及び農林漁業者の双方の経営 を向上させるものであること。 ⑤事業期間が5年以内であること。 農林水産業・商 工業の経営向上 地域の雇用・就 業機会の拡大 信用保証 農商工等連携事業計画 認定 申請 中小企業者(商工業者に 限る)と農林漁業者が共 同で新商品の開発等に取 り組む事業計画を作成 金融・税制等の支援措置金融 < 農商工等連携促進法に基づく事業計画の認定について > 1. 中小企業者と農林漁業者とが連携して行う事業を支援するた め、 農商工等連携促進法が、 平成 20 年 5 月 23 日に公布、 同7 月 21 日に施行されました。 2.本法に基づき、 「農商工等連携事業計画」 もしくは「農商工等連 携支援事業計画」 を作成し、計画認定を受けることで、各種支援 等の措置を受けることができます。 ●農商工等連携事業計画 3.認定を受けた事業者に対しては、専門家によるアド バイスなどのほか、試作品開発や販路開拓に対する 補助、設備投資減税、中小企業信用保険法の特例、 政府系金融機関の低利融資等による支援措置が講 じられております。 また、独立行政法人中小企業基盤整備機構の支 4. 部に設置された地域活性化支援事務局(全国 10 中小企業者と農林漁業者とが連携して行う具体的な事業計画 か所) や地域力連携拠点 (全国 316 か所) 、食料産 ●農商工等連携支援事業計画 業クラスター協議会 (全国 49 か所) において、引き 連携事業に取り組む中小企業者、農林漁業者を支援する 続き、事業計画の相談受付、コーディネーターによ NPO、 公益法人が作成する事業計画 る中小企業者と農林漁業者のマッチング等の支援 を行っています。 担当:農林水産省総合食料局食品産業企画課 地域食品班 TEL 03-6744-2063 (直) 18 食料産業クラスター ◆信用保証の特例 ‥中小企業者が金融機関から融資を受ける際、信用保証協会が債務保証をする制度で、 「農 商工等連携事業計画」の認定を受けた中小企業者は次の優遇措置 *普通保証等の別枠設定 ‥普通保証 2 億円、無担保保証 8,000 万円、特別小口保証 1,250 万円、売掛債 権担保融資保証 1 億円 に加えて、それぞれ別枠で同額の保証 *新事業開拓保証の限度枠拡大‥新事業開拓保証の限度額が 2 億円から 4 億円(組合 4 億円から 6 億円) に拡大 問い合せ先:各都道府県信用保証協会 ◆食品流通構造改善促進法の特例‥認定を受けた「農商工等連携事業計画」に基づき、食品の製造等の事業 を行う中小企業について、食品流通構造改善促進機構が認定に必要な借り入れに係る債務の保証 問い合せ先:財団法人食品流通構造改善促進機構 農林漁業者 中小企業者 ◆小規模企業者等設備導入資金助成法の特例‥小規模企業者等の設備資金について、無利子設備資金貸付の 限度額を 6,000 万円に、同貸付割合を 2/3 以内に優遇 問い合せ先 : 各都道府県中小企業支援センター ◆農業改良資金助成法、林業・木材産業改善資金助成法、沿岸漁業改善資金助成法の特例‥中小企業者が農 林水産業者の行う農業改良措置等を支援する場合、農業改良資金等(無利子)の貸付 問い合せ先:各都道府県担当課等 新たな市場の創 出 ■農商工等連携促進法の制定 (平成 20 年 7 月 21 日施行) ◆事業化・市場化支援事業 ‥新商品開発等に係る施策、実験、研究会、マーケティング、市場調査等経費補助 補助金限度額:2,500 万円、但し技術開発を伴う場合 3,000 万円(上限)補助率 2/3 以内 問い合せ先:各経済産業局及び沖縄総合事務局 設備投資 減 税 ◆設備投資減税 ‥認定を受けた「農商工等連携事業計画」に基づき事業を行う中小企業者のうち、新商品又 は新役務の需要の開拓の程度が一定の基準に適合する旨の確認を受けた者に対し、取得した機械、装置に ついて取得価格の 7%の税額控除または初年度 30%の特別償却 問い合せ先:中小企業庁 新事業促進課 < 事業計画の申請と申請書類 > < 事業計画作成の相談窓口 > まず、連携する方々の中から代表者を決めていただき、そ 農商工連携にチャレンジする場合は、全国 316 カ所に設 の代表者の主たる事務所の所在地を所管する経済産業局、 置されている地域力連携拠点や、 全国 10 カ所にある中小企 農政局等 (1 カ所でかまいません) に申請することとなります。 業基盤整備機構の地域活性化支援事務局などが相談窓口 必要書類は、国が定めた計画の申請書のほか、申請する になります。 これらの機関の専門家は、窓口相談や計画作成 会社・団体の定款 (個人の場合は必要ありません) 、最近 2 のアドバイス、計画認定後のフォローアップまで対応してくれ 期間の事業報告書、貸借対照表、損益計算書 (個人の場合 ます。 また、計画の申請先となる経済産業局、農政局でも相 は確定申告書) が必要です。 談を受け付けています。 また、共同で申請する農林漁業者、中小企業者の間で、事 業の目的、具体的な協力の内容、費用負担や収益の配分な どを明確化した規約・契約等があることが必要となります。 それ以外にも、開発する新商品の優位性や差別化戦略、需 要開拓の見込みなど事業計画の内容に応じて別途資料提 出をお願いする場合があります。 地域活性化支援事務局に関する最新・詳細情報 http://www.smrj.go.jp/noshoko/ (独) 中小企業基盤整備機構『農商工連携パーク』 http://j-net21.smrj.go.jp/expand/noshoko/ 引用:独立行政法人 中小企業基盤整備機構 食料産業クラスター 19 名 称 北海道食料産業クラスター協議会 〒 060-0042 北海道札幌市中央区大通西 8 丁目 2 北大通ビル 5F (社)北海道食品産業協議会内 011-241-6447 名 称 新潟県食料産業クラスター協議会 事務局・連絡先 〒 950-3134 新潟県新潟市北区新崎 2661 番地(株)栗山米菓内 025-259-0165 〒 030-8570 青森県青森市長島 1-1-1 青森県農林水産部総合販売戦略課内 017-734-9572 富山県食料産業クラスター協議会 いわて食料産業クラスター協議会 〒 020-0023 岩手県盛岡市内丸 14-8 岩手県米連ビル 4F 岩手県中小企業団体中央会内 019-624-1363 石川県食料産業クラスター協議会 〒 920-8203 石川県金沢市鞍月 2 丁目 20 石川県地場産業振興センター(社)石川県食品協会内 076-268-2400 宮城県食料産業クラスター全体協議会 〒 980-0812 宮城県仙台市青葉区片平 1 丁目 1-3 片平ホワイトレジデンス 1002 宮城県食品工業協議会内 022-355-8581 福井県食品産業協議会クラスター部会 〒 910-0343 福井県坂井市丸岡町坪ノ内 1 字大河原 1-1 福井県食品加工研究所内 0776-61-2354 あきた食品振興プラザ 〒 010-0923 秋田県秋田市旭北錦町 1-47 秋田県中小企業団体中央会内 018-863-8701 岐阜県食農クラスター協議会 〒 500-8829 岐阜県岐阜市杉山町 24 - 4 岐阜市創業支援ルーム 202 号 052-831-3635 やまがた食産業クラスター協議会 〒 990-8580 山形市城南町 1-1-1 霞城セントラル 14F 山形県中小企業団体中央会内 023-647-0835 愛知県食料産業クラスター協議会 〒 451-0043 愛知県名古屋市西区新道 2-15-17 愛知県菓業会館内 052-541-2211 福島県食品産業協議会 〒 960-8053 福島県福島市三河南町 1-20 コラッセふくしま 10F 福島県中小企業団体中央会内 024-536-1261 食農産業クラスター推進協議会(豊橋市) 〒 441-8113 愛知県豊橋市西幸町字浜地 333 - 9 0532-44-1111 茨城県食料産業クラスター協議会 〒 310-0801 茨城県水戸市桜川 2 - 2 - 35 茨城県中小企業団体中央会内 029-224-3645 三重県食品産業振興会 〒 514-8570 三重県津市広明町 13 三重県農水商工部マーケティング室内 059-224-2391 栃木県食料産業クラスター協議会 〒 320-0047 栃木県宇都宮市一の沢 2-2-13 (社)栃木県食品産業協会内 028-648-4609 滋賀県食料産業クラスター協議会 〒 520-0806 滋賀県大津市打出浜 2-1 コラボしが 21 5F 滋賀県中小企業団体中央会内 077-511-1430 群馬県食料産業クラスター協議会 〒 371-0002 群馬県前橋市江木町 1085 群馬県食品産業協議会内 027-269-1854 京都府食料産業クラスター協議会 〒 615-0042 京都府京都市右京区西院東中水町 17 京都府中小企業会館 4F 京都府中小企業団体中央会内 075-314-7142 埼玉県食料産業クラスター協議会 〒 360-0031 埼玉県熊谷市末広 2-133 埼玉県産業技術総合センター北部研究所内 048-521-0926 ちばの「食」産業連絡協議会 〒 260-8667 千葉県千葉市中央区市場町 1-1 千葉県農林水産部生産販売振興課内 043-223-3085 東京都食料産業クラスター協議会 〒 101-0041 東京都千代田区神田須田町 1-20 東京都製麺会館 東京都食品産業協議会内 03-3257-6041 (社)青森県ふるさと食品振興協会 20 事務局・連絡先 〒 939-8153 富山県富山市吉岡 360 富山県食品研究所 (社)富山県食品産業協会内 076-429-7380 (社)大阪府食品産業協会 〒 530-0041 大阪府大阪市北区天神橋 1-9-4 三扇ビル 2F 06-6353-2878 (社)兵庫県食品産業協会 〒 650-0004 兵庫県神戸市中央区中山手通 7-28-33 兵庫県立産業会館 2F 078-361-8154 奈良県食料産業クラスター協議会 〒 630-8213 奈良県奈良市登大路町 38-1 奈良県中小企業会館内 0742-22-3200 神奈川県食料産業クラスター事業推進協議会 〒 231-0015 神奈川県横浜市中区尾上町 5-80 神奈川中小企業センター 9F 神奈川県中小企業団体中央会内 045-633-5132 和歌山県食料産業クラスター協議会 〒 640-8585 和歌山県和歌山市小松原通 1 - 1 和歌山県農林水産部農林水産政策局食品流通課 073-441-2815 山梨県食料産業クラスター協議会 〒 400-8501 山梨県甲府市丸の内 1-6-1 山梨県農政部果樹食品流通課内 055-223-1600 養生の郷食料産業クラスター協議会 〒 682-0413 鳥取県倉吉市関金町郡家 721-1 NPO 法人養生の郷内 0858-45-3988 長野県食料産業クラスター協議会 〒 380-0921 長野県長野市栗田西番場 205-1 ( 社 ) 長野県食品工業協会内 026-229-6775 牡丹クラスター協議会 〒 695-0016 島根県江津市嘉久志町イ 1415 都錦酒造(株)内 0855-52-2129 静岡県食料産業クラスター協議会 〒 420-0853 静岡県静岡市葵区追手町 44-1 静岡県食品産業協議会 ( 静岡県中小企業団体中央会 ) 内 054-251-3487 おかやま食料産業クラスター協議会 〒 700-0817 岡山県岡山市弓之町 4-19-202 岡山県中小企業団体中央会内 086-224-2245 食料産業クラスター 食料産業クラスター 21 名 称 事務局・連絡先 広島県穀類・豆類機能性食品開発協議会 〒 732-0816 広島県広島市南区比治山本町 12-70 広島県立食品工業技術センター内 082-255-5051 農林水産省 担当窓口 農林水産省 総合食料局食品産業企画課 〒 100‐8950 東京都千代田区霞が関 1‐2‐1 TEL 03‐3502‐8111 URL http://www.maff.go.jp/j/soushoku/ 山口県食品開発推進協議会 〒 753-8501 山口県山口市滝町 1-1 山口県農林水産部流通企画室内 083-933-3395 東北農政局生産経営流通部食品課 〒 980‐0014 宮城県仙台市青葉区本町 3‐3‐1 仙台第 1 合同庁舎 TEL 022‐263‐1111(代) URL http://www.maff.go.jp/tohoku/ 徳島県食料産業クラスター協議会 〒 770-0902 徳島県徳島市西新町 2-5 経済センター 4F 徳島県中小企業団体中央会内 088-654-3584 関東農政局生産経営流通部食品課 〒 330‐9722 埼玉県さいたま市中央区新都心 2‐1 さいたま新都心合同庁舎 2 号館 TEL 048‐600‐0600(代) URL http://www.maff.go.jp/kanto/ 香川県食品産業協議会 〒 760-8570 香川県高松市番町 4-1-10 香川県農政水産部農業生産流通課内 087-832-3421 北陸農政局生産経営流通部食品課 〒 920‐8566 石川県金沢市広坂 2‐2‐60 金沢広坂合同庁舎 TEL 076‐263‐2161(代) URL http://www.maff.go.jp/hokuriku/ 愛媛県食料産業クラスター協議会 〒 799-1582 愛媛県今治市富田新港 1-3 日本食研株式会社内 0898-48-3611 東海農政局生産経営流通部食品課 〒 460‐8516 愛知県名古屋市中区三の丸 1‐2‐2 TEL 052‐201‐7271(代) URL http://www.maff.go.jp/tokai/ 西条食料産業クラスター協議会 〒 793-0041 愛媛県西条市神拝甲 150-1 (株)西条産業情報支援センター内 0897-53-0010 近畿農政局生産経営流通部食品課 〒 602‐8054 京都府京都市上京区西洞院通下長者町下ル丁子風呂町 京都農林水産総合庁舎 TEL 075‐451‐9161(代) URL http://www.maff.go.jp/kinki/ 高知県食料産業クラスター協議会 〒 780-0924 高知県高知市宮前町 82 番地 (株)くろしお地域研究所内 088-824-8300 中国四国農政局生産経営流通部食品課 〒 700‐8532 岡山県岡山市下石井 1‐4‐1 岡山第 2 合同庁舎 TEL 086‐224‐4511(代) URL http://www.maff.go.jp/chushi/ 福岡県食料産業クラスター協議会 〒 812-0046 福岡県福岡市博多区吉塚本町 9-15 福岡県中小企業振興センター 9F 福岡県中小企業団体中央会内 092-622-8780 九州農政局生産経営流通部食品課 〒 860‐8527 熊本県熊本市二の丸 1‐2 熊本合同庁舎 TEL 096‐353‐3561(代) URL http://www.maff.go.jp/kyusyu/ 佐賀県食料産業クラスター協議会 〒 840-0831 佐賀県佐賀市松原 1-2-35 佐賀商工会館 3F 佐賀県中小企業団体中央会内 0952-23-4598 沖縄総合事務局農林水産部食料流通課 〒 900‐8530 沖縄県那覇市前島 2‐21‐13 TEL 098‐866‐0155(代) URL http://www.ogb.go.jp/ 長崎県食料産業クラスター協議会 〒 850-8570 長崎県長崎市元船町 14-10 橋本商会ビル 6 F 長崎県物産流通推進本部内 095-895-2621 熊本県食料産業クラスター協議会 〒 861-2202 熊本県上益城郡益城町田原 2081-10 熊本県テクノポリスセンター 2F 熊本県工業連合会食品部門内 096-287-4463 おおいた食料産業クラスター協議会 〒 870-1192 大分県大分市大字旦野原 700 番地 大分大学地域共同研究センター(有)大分TLO内 097-554-6158 宮崎県食料産業クラスター協議会 〒 880-0013 宮崎県宮崎市松橋 2-4-31 宮崎県中小企業会館内 3F 0985-24-4278 鹿児島県食料産業クラスター協議会 〒 890-8577 鹿児島県鹿児島市鴨池新町 10-1 鹿児島県庁 11F 食の安全推進課内 099-286-2111(内線 2890) 沖縄食料産業クラスター協議会 〒 901-0155 沖縄県那覇市金城 5-16-5 ステーション 101B-203 098-858-2788 平成 20 年 10 月末現在 22 食料産業クラスター 食料産業クラスター関連団体名 住 所 財団法人 食品産業センター 〒 107‐0052 東京都港区赤坂 1‐9‐13 三会堂ビル TEL 03‐3224‐2361 URL http://www.shokusan.or.jp/ 社団法人 食品需給研究センター 〒 114‐0024 東京都北区西ヶ原 1‐26‐3 農業技術会館 3 F TEL 03‐5567‐1991 URL http://www.fmric.or.jp/ 社団法人 農林水産先端技術 産業振興センター(STAFF) 〒 107‐0052 東京都港区赤坂 1‐9-13 三会堂ビル 7 F TEL 03‐3586-8644 URL http://web.staff.or.jp 社団法人 農林水産技術情報協会 〒 103‐0026 東京都中央区日本橋兜町 15‐6 製粉会館 6 F TEL 03‐3667‐8931 URL http://www.afftis.or.jp/ AFFTISアイピー(農林水産大臣認定TLO) 〒 103‐0026 東京都中央区日本橋兜町 15‐6 製粉会館 6 F TEL 03‐3667‐8931 URL http://www.afftis.or.jp/ 食料産業クラスター 23