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Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature Part 1

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Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature Part 1
Autodesk Inventor 2009
Skill Builders
Autodesk Inventor 2009
シート メタル パンチ穴 iFeature
Part 1
この Skill Builder の所要時間は、およそ 45 分です。
本ドキュメントは、2 つの章に分かれたシート メタル パンチ穴 iFeature の Skill Builder Part 1 です。 本
パートでは、シート メタル パンチ穴 iFeature を網羅しています。
エクササイズ内容
この Skill Builder では、シート メタル パンチ穴 iFeature の使い方について学習します。 終了後には、
以下のことを理解することができます。:
•
板金加工特有のパンチ穴形状を作成するための機能であるシート メタル パンチ穴 iFeature の作
成方法。
•
シート メタル パンチ穴 iFeature と「通常」利用する iFeature の類似性と違いについて。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
作業概要
本学習では、下記の作業を行います:
•
パーツからカットフィーチャを抽出し、様々な厚さの板金部品に指定するサイズのカット形状を作成
するためのシート メタル パンチ穴 iFeature を定義します。
注:本書において、イメージの背景色は、色を反転表示しております(プレゼンテーション設定)。デフォ
ルト値で表示される背景色と本書のイラストとは異なりますが問題はありません。
前提条件
エクササイズ前に下記事項を確認ください:
•
Inventor 2009 がインストールされていること。
•
Inventor 2008 でも本エクササイズを行っていただけますが、一部ユーザ インタフェースが異なっ
ている場合があります。この Skill Builder を行う前に、Inventor 2009(または Inventor 2008)に入
っているチュートリアルの『シート メタル パーツを作成する』を完了しておくと理解が深まります。
(Inventor の[ヘルプ] >> [学習ツール] >> [チュートリアル] を選び、チュートリアル開始画面から
「シート メタル パーツ作成」を選択します)
•
材料と厚さを含むシート メタル パーツのスタイルを理解しておいてください。
ダウンロード
このドキュメントが掲載されているページ(http://www.autodesk.co.jp/inv_skillbuilder 内、「パーツモデ
リング」)からエクササイズ用の zip ファイルをダウンロードし、任意のフォルダに解凍します。
このパーツには、シート メタル パンチ穴 iFeature を作成するために使用するカット フィーチャが既に
作成されています。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
シート メタル パンチ穴 iFeature の概要
シート メタル パンチ穴 iFeature は、シート メタル パーツモデルにパンチ加工による穴形状を配置す
るための機能です。これは、シート メタル パーツに対して単なるパンチやダイの形状を作るというもの
ではありません。つまり、上の図のようなカットを作るためのものでもありません。
そもそも iFeature は、主に寸法パラメータを利用して複数のサイズを定義した中から単一のサイズを指
定してパーツ上に形状を配置するものです。
この iFeature のためのフィーチャを作成する場合、寸法パラメータやジオメトリの拘束によって完全にコ
ントロールできているスケッチを作成することが重要です。
さらに、シート メタル パンチ穴のための iFeature を定義するために使用するスケッチには、必ず中心
点を含める必要があります。この中心点は、パーツモデルの中でパンチ穴 iFeature を配置する際に使
用されます。シート メタル パーツ内にあるスケッチ上の未使用の中心点にパンチ穴の中心点を合わせ
るように自動配置されるのです。
シート メタル パンチ穴 iFeature は、「通常」の iFeature によって必要とされるすべての情報に加え、以
下の情報を含めることもできます。
•
企業内独自の定義によるパンチ ID の情報を付加し、さらに図面上でもそのパンチ穴 ID を注記とし
て表示することができます。
•
図面上でパンチ穴の完全な形状を表示する必要がない場合は、簡易的な表示にすることもできま
す。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
•
カスタムの深さ指定は主にコイニングやスタンピング形状で使用され、図面注記でも使用できま
す。
これらは[iFeature を抽出]ダイアログ上で、[シート メタル パンチ穴 iFeature]オプションを選択した時
にのみ、設定が可能です。
パラメータデータを追加したシート メタル パンチ穴 iFeature の作成方法は、Skill Builder Part2 で学習
します。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
Exercise
ファイルを開く
1. punch01_source.ipt ファイルを開いてください(ダウンロードした zip ファイルに含まれています)。
パーツは 1 つのカット形状を含んでいます。 カット形状(切り取り1)の下に[スケッチ 2]が見えます。
2. [スケッチ 2]を右クリックし、[表示設定]を選択し、[スケッチ 2]を表示します。大きい円の中心に配置
された中心点と 2 つの円弧、およびその寸法からスケッチが成り立っていることを確認します。
3. スケッチを確認後、再度同じ操作を行って、スケッチを非表示に戻します。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
シート メタル パンチ穴 iFeature の抽出
1. [ツール]メニューから[iFeature を抽出]ダイアログを開きます。
2. [iFeature を抽出]ダイアログの上方にある[シート メタル パンチ穴 iFeature]を選択します。
([iFeature を抽出]ダイアログを開くたびに[選択されたフィーチャ]領域内に表示される iFeatuire の名称
が変わります。したがって、上図に表示されている名称と実際に操作をした結果表示される名称とは異
なる場合があります。)
3. ブラウザ上で、抽出したいフィーチャとして[切り取り 1]をクリックします。クリック後、[iFeature を抽
出]ダイアログ内の[選択されたフィーチャ]領域に[Cut1]([切り取り 1]フィーチャ)がリストされたことを
確認してください。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
4. 上記ダイアログで[選択されたフィーチャ]領域にある寸法 x=d3(0.375in)を選択してください。この
パラメータは大きい円弧の半径を定義しています。「>>」 ボタンがハイライトされるのでクリックする
と、d3 パラメータが[サイズパラメータ]領域に追加されます。
5. この d3 パラメータを iFeature として使用する際の値の定義として、[範囲]を設定しますが、d3 パラメ
ータの[範囲]を[一覧]にします。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
6. [値一覧]ダイアログが開いたら、「値を追加するにはここをクリック」を選択し、以下の 2 つの値を入
力してください。
・0.5
・0.25
これで穴フィーチャの半径を定義できる 3 つの値が設定できました。さらに[値一覧]ダイアログボックスで
は、この穴フィーチャを配置する際、これらの値のどれがデフォルトで選択されるかを定義することがで
きます。この学習では、0.375 インチにします。[OK]をクリックし、[値一覧]ダイアログを閉じます。
7. [プロンプト]のテキストを変更します。現在、プロンプトのテキストには、「Enter
Sketch_Fillet_Radius」と入力されています。
これを、「半径を選択」と書きなおしてください。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
8. 次にこのパンチ穴 iFeature のスケッチ配置平面を定義します。
[位置ジオメトリ]領域内に表示されている文字「プロファイル平面 1」の左をクリックしてください。
このフィーチャのスケッチ平面の位置にグリッドが表示されます。この平面が iFeature を配置する際
の基準位置となります。
(グリッドの大きさは、Inventor の設定によってはこの画像とお客様のディスプレイ上の Inventor 画面の
表示と異なる場合があります。今回はグリッドの大きさは関係ありません。)
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
シート メタル パンチ穴 iFeature の保存
シート メタル パンチ穴には、さらに他のサイズパラメータを定義することも可能ですが、今回はここまで
の設定でパンチ穴を iFeature として保存し、後で再利用できるようにします。
1. iFeature を挿入ダイアログで、[保存]ボタンをクリック択します。
2. 「名前を付けて保存」ダイアログが表示されます。
「Punches」フォルダをダブルクリックして展開し、ファイル名に「notched hole .25 .375 .5」と入力し
ます。その後、[保存]をクリックしてファイルを保存してください。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
注:[ツール] >> [アプリケーション オプション] >> [iFeature]で、最初に表示される保存先フォルダを
変更することができます。初期設定では「<Inventor 2009 インストールフォルダ>¥Catalog」フォル
ダが設定されています。
現在開いている punch01_source.ipt ファイルを閉じてください。
Autodesk Inventor 2009 シート メタル パンチ穴 iFeature
概要
Skill Builder の復習
•
シート メタル パンチ穴 iFeature を作成するためのカット フィーチャが作ってあるパーツを使用しま
した。
•
シート メタル パンチ穴 iFeature を作成するために理解する必要がある、スケッチの寸法、拘束お
よびパラメータの重要性を確認しました。
•
シート メタル パンチ穴 iFeature と「通常」の iFeature の違いについて確認しました。
○
シート メタル パンチ穴 iFeature のために定義されたスケッチにおける中心点の必要性。
○
[iFeature を抽出]ダイアログで、[シート メタル パンチ穴]オプションを使用。
○
パンチ穴 ID、簡易リプレゼンテーションと深さのカスタム定義について(Skill Builder Part2 で
も、深さについて学習します。)
iFeature を再利用する為に、元モデル内のフィーチャの選択方法を確認しました。
•
パラメータの選択方法について様々なサイズのパンチ穴 iFeature を定義したり、パラメータを用い
て iFeature を定義することを確認しました。
•
パンチ穴を配置する間に現れるプロンプトの変更について確認しました。
•
パンチ穴を配置する間にパンチ穴フィーチャの中心点を定義し、スケッチを選択することを確認しま
した。
•
パンチ穴 iFeature の保存先を確認しました。
この後引き続き、シート メタル パンチ穴 iFeature Part2 を学習すると、より複雑な形状のパンチ穴
について学習することができます。
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