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「新しい介護食品」の区分・アルゴリズム(案) について
資料1-1 「新しい介護食品」の区分・アルゴリズム(案) について ○ 「新しい介護食品」の区分・アルゴリズム修正案・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p1 <参考>嚥下食ピラミッド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p8 <参考>介護食品の物性などに着目した「(一社)日本摂食嚥下 リハビリテーション学会」での取組(抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p9 平成26年7月8日 食料産業局 食品製造卸売課 (修正案1) *食べることについて気になること があれば、まずは、専門職(医師、歯科医師、管理栄養士等)にご相談ください。 *医師等の指導に従い選択してください。歯科治療、口やのどの動きの訓練などにより、他の区分のものが食べら れるようになる場合もあります。 区分O 最近3ヶ月で食べる 量が少なくなったor 体重が減った 食事に関す る悩みは いいえ はい いいえ 飲み込みに 問題がある 噛むことに 問題がある はい 弱い力でなら噛 める (例;焼き豆腐) 区分A 歯ぐきでつぶせる 程度のものは 食べられる (例;もめん豆腐) 区分B 舌でつぶせるもの は食べられる (例;きぬごし豆腐) 区分C はい ペースト状 区分D ムース状 区分E ゼリー状 区分F 1 (修正案2) 専門職から 指示のあった 区分を選択 食事に関す る悩みは まずは、医師、歯科医師、 管理栄養士等に相談して みましょう! はい 最近食べる量が少ない、 食べられない、または、 体重が減った いいえ はい はい 飲み込 みに 問題が ある いいえ 区分O 弱い力でなら噛 める (例;焼き豆腐) 区分A 歯ぐきでつぶせる 程度のものは 食べられる (例;もめん豆腐) 区分B 噛むことに問題 がある はい 医師・歯科医師・管理 栄養士等に相談 *このフローチャートにかかわらず、食べるこ とについて気になること があれば、専門職 (医師、歯科医師、管理栄養士等)にご相談く ださい。 *医師等の指導に従い選択。歯科治療、口 やのどの動きの訓練などにより、他の区分の ものが食べられるようになる場合もあります。 舌でつぶせるもの は食べられる (例;きぬごし豆腐) 区分C ペースト状 区分D ムース状 区分E ゼリー状 区分F 2 医師等から 指示のあった 区分を選択 (修正案3) はい 食事に関す る悩みは まずは、専門職(医師、歯科医師、管 理栄養士等)に相談してみましょう! 区分O はい 噛むこと、飲み込むことにつ いて医師等の指導・指示を 受けている いいえ いいえ 最近3ヶ月で食べ る量が少なくなっ たor体重が減った いいえ 噛むことに 問題がある はい はい 飲み込みに 問題がある いいえ 弱い力でなら噛 める (例;焼き豆腐) 区分A 歯ぐきでつぶせる 程度のものは 食べられる (例;もめん豆腐) 区分B 舌でつぶせるもの は食べられる (例;きぬごし豆腐) 区分C はい 医師・歯科医師・管理 栄養士等に相談 *このフローチャートにかかわらず、食べるこ とについて気になること があれば、専門職 (医師、歯科医師、管理栄養士等)にご相談く ださい。 *医師等の指導に従い選択。歯科治療、口 やのどの動きの訓練などにより、他の区分の ものが食べられるようになる場合もあります。 ペースト状 区分D ムース状 区分E ゼリー状 区分F 3 (修正案4) 食事に関す る悩みは 医師等から 指示のあった 区分を選択 はい 最近3ヶ月で食べる 量が少なくなったor 体重が減った はい 噛むこと、飲み込むこと について医師等の指 導・指示を受けている いいえ いいえ いいえ 飲み込みに 問題がある 噛むことに 問題がある はい はい 医師・歯科医師・管 理栄養士等に相談 *このフローチャートにかかわらず、食べることに ついて気になること があれば、専門職(医師、歯 科医師、管理栄養士等)にご相談ください。 *医師等の指導に従い選択。歯科治療、口やの どの動きの訓練などにより、他の区分のものが食 べられるようになる場合もあります。 まずは、専門職(医師、歯科医師、管 理栄養士等)に相談してみましょう! 緑の(介護 食) 弱い力でなら噛 める (例;焼き豆腐) 区分A 歯ぐきでつぶせる 程度のものは 食べられる (例;もめん豆腐) 黄色の(介 区分B 護食) 舌でつぶせるもの は食べられる (例;きぬごし豆腐) 黄色の(介 護食) ペースト状 区分D ムース状 赤の(介護 区分E 食) ゼリー状 区分F 4 当初案 変更案1 変更案2 変更案3 変更案4 変更案5 (7色) (3色) (3色) (3色) (4色) (5色) 区分O 区分O 区分O 区分O 区分O 区分O 区分A 区分A 区分A 区分A 区分A 区分A 区分B 区分B 区分B 区分B 区分B 区分B 区分C 区分C 区分C 区分C 区分C 区分C 区分D 区分D 区分D 区分D 区分D 区分D 区分E 区分E 区分E 区分E 区分E 区分E 区分F 区分F 区分F 区分F 区分F 区分F 5 区 分 学会分 類2013 区分O(介護 予防のための 食) - 区分A (弱い力で噛 める) 嚥下調整 食4 区分B (歯ぐきでつぶ せる) 嚥下調整 食4 区分C (舌でつぶせ る) 嚥下調整 食3 区分D (ペースト状) 嚥下調整 食2 区分E (ムース状) 嚥下調整 食1j 区分F (ゼリー状) 嚥下訓練 食0j 食べる力の目安 規格 硬さ 付着性 (N/m2) (J/m3) - - - - 3×102~ 2×103 1.5×103 以下 1×103~ 1.5×104 1×103 以下 2.5×103 ~1×104 4×102 以下 形態等 エネルギー ・栄養素 エネルギーやたん ぱく質の1日の推奨 量(栄養素等表示基 準値エネルギー 2,100kcal,たんぱく 質75g)に対して、当 該食品がどれくらい 含まれているのかを 表示することが望ま しい(食事摂取基準 (2015年版)でも、特 に高齢者の適切なた んぱく質摂取の重要 性を指摘)。 表示の際には、棒グ ラフで1日の推奨量 の何%に当たるのか を示す等するとわか りやすい。また、通常 の商品よりたんぱく 質の含有量が多いこ と等を強調表示する 際には、食品表示の ルールに従う必要が ある。 凝集性 噛む力 飲み込む力 - J (問題 なし) J (問題なし) 栄養補助食品等(管理栄養士等へ の相談の結果を受けて、個別に対 応)。 - K (やや弱い) K (やや弱い) かたさ・ばらけやすさ・貼りつきや すさなどのないものであって、弱い 力で噛める程度のもの。 - L (弱い) K (やや弱い) かたさ・ばらけやすさ・貼りつきや すさなどのないものであって、歯ぐ きでつぶせる程度のやわらかさの もの。 - LL (とても弱い) L (弱い) 形はあるが押しつぶしが容易、舌 と口蓋間で押しつぶしが可能なも の。離水に配慮した粥など。 LL (とても弱い) LL (とても弱い) スプーンですくって食べることが可 能なもの。学会分類では、2-1(粒 がなく付着性の低いペースト状の 粥)、2-2(粒がある離水もなく付着 性も低い粥)の2種類ある。 LL (とても弱い) LL (とても弱い) LL (とても弱い) LL (とても弱い) 0.2~ 0.9 0.2~ 0.6 *「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」を合わせてご覧ください。 均質で、付着性、凝集性、かたさ、 離水に配慮したゼりー・プリン・ ムース状のもの。おもゆゼりー、粥 のゼりーなど。 均質で、付着性・凝集性・かたさに 配慮したゼりー。離水が少なく、ス ライス上にすくうことが可能。 6 区 分 学会分 類2013 該当する主な商品名 他の分類との 対応 区分O(介護予 防のための食) - 嚥下食ピラミッ ドL5 <栄養補助食品等> やわらか百菜(やわらか常食タイプ) 区分A (弱い力で噛め る) 嚥下調整 食4 嚥下食ピラミッ ドL4 UDF区分1 高齢者ソフト食 1 やさしい献立、食事は楽し、明治やわらか食、聘珍茶寮、メディケア食品、思いやり堂本便、ホスピタグルメ、お いしく惣菜等(別紙参照) やわらか百菜(やわらか常食、きざみ食タイプ) 区分B (歯ぐきでつぶ せる) 嚥下調整 食4 嚥下食ピラミッ ドL4 UDF区分2 高齢者ソフト食 2 やさしい献立、食事は楽し、メディケア食品、明治やわらか食、やさしくラクケア、やさしくサポート、やわらか亭、 思いやり堂本便、ホスピタグルメ等(別紙参照) あいーと やわらか百菜(やわらか常食、きざみ食タイプ) 区分C (舌でつぶせ る) 嚥下調整 食3 嚥下食ピラミッ ドL4 UDF区分3 高齢者ソフト食 3 やさしい献立、食事は楽し、明治やわらか食、メディケア食品、やさしくラクケア、やわらか倶楽部、おいしくサ ポート、明治メイバランスビタミンゼリー、明治メイバランスたんぱくゼリー、煮こごりシリーズ、トウフィール、エネ プリン、エンジョイおかずゼリー、やわらか倶楽部、やわらか倶楽部HOT、ソフリ、やわらかあいディッシュ、エ バースマイル、葛こごり、らくらく食パン、ホスピタグルメ等(別紙参照) あいーと やわらか百菜(ミキサー食、きざみ食タイプ) 区分D (ペースト状) 嚥下調整 食2 嚥下食ピラミッ ドL3 UDF区分4 やさしい献立、食事は楽し、メディケア食品、やさしくラクケア、おいしくミキサー、とろとろ煮込み、明治やわらか 食、、聘珍茶寮、和風ぷりん等(別紙参照) あいーと やわらか百菜(ミキサー食) 区分E (ムース状) 嚥下調整 食1j 嚥下食ピラミッ ドL1・L2 UDF区分4 やさしい献立、食事は楽し、メディケア食品、やさしくラクケア、おいしくミキサー、とろとろ煮込み、明治やわらか 食、、聘珍茶寮、和風ぷりん等(別紙参照) やわらか百菜(とろみ食) アイソカルジェリーPCF 区分F (ゼリー状) 嚥下訓練 食0j 嚥下食ピラミッ ドL0 アイソカルジェリーくりん(ぶどう味)、エンゲリード アップルゼリー、キッセイのフルーツゼリー(りんご味)、ブイ・ クレスゼリー(キャロット)、ブロッカZn 7 <参考> 嚥下食ピラミッド 出典:嚥下食ドットコムウエブサイトより http://www.engesyoku.com/kiso/kiso06.html 8 <参考> 介護食品の物性などに着目した「(一社)日本摂食嚥下リハビリテーション学会」での取組(抜粋) 当学会において、①混乱している嚥下調整食について学会として統一名称を提案すること、②患者紹介時の情報伝達の混乱を 可能な限り少なくすること、③将来保険請求において嚥下調整食加算を目指すこと、を目的とし、「嚥下調整食学会分類2013」を発 表。この分類は、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」の本文(概要・説明・Q&A)、「学会分類2013(食 事)早見表」及び「学会分類2013(とろみ)早見表」の3点からなる。 ○ 「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」 の本文(概要・説明・Q&A) (省略) ○ 「学会分類2013(食事)早見表」 ○ 「学会分類2013(とろみ)早見表」 段階1 薄いとろみ 段階2 中間のとろみ 段階3 濃いとろみ 英語表記 Mildly thick Moderately thick Extremely thick 性状の説明 (飲んだとき) 「drink」するという表現 が適切 口に入れると口腔内に 広がる 液体の種類・味や温度 によっては,とろみがつ いていることがあまり気 にならない場合もある 飲み込む際に大きな力 を要しない ストローで容易に吸える 明らかにとろみがある 「drink」するという表現 が適切 口腔内での動態はゆっ くりですぐには広がらな い 舌の上でまとめやすい ストローで吸うのは抵抗 がある 明らかにとろみがつ いている まとまりが良い 送り込むのに力が必 要 スプーンで「eat」する という表現が適切なと ろみの程度 ストローで吸うことは 困難 性状の説明 (見たとき) スプーンを傾けるとすっ と流れおちる フォークの歯の間から 素早く流れ落ちる カップを傾け、流れ出た 後には、うっすらと跡が 残る程度の付着 スプーンを傾けるととろ とろと流れる フォークの歯の間から ゆっくりと流れ落ちる カップを傾け,流れ出た 後には,全体にコーテイ ングしたように付着 スプーンを傾けても, 形状がある程度保た れ,流れにくい フォークの歯の間から 流れでない カップを傾けても流れ 出ない(ゆっくりと塊と なって落ちる) 粘度(mPa・s) 50-150 150-300 300-500 LST値(mm) 36-43 32-36 30-32 出典:(一社)日本摂食嚥下リハビリテーション学会HPより。上記文については、学会HPからダウンロード可能。 9