...

配布資料 - 経済産業省

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

配布資料 - 経済産業省
産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会
容器包装リサイクルワーキンググループ(第7回)
中央環境審議会循環型社会部会容器包装の3R推進に関する小委員会(第6回)
第6回合同会合
議事次第
日
時:平成25年12月19日(木)14:00~17:00
場
所:ベルサール半蔵門 ホールA
東京都千代田区麹町 1-6-4 住友不動産半蔵門駅前ビル 2F
議
題:1.容器包装リサイクル法関係者等からのヒアリング
2.その他
配布資料:
資料1
産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会容
器包装リサイクルワーキンググループ、中央環境審議会循環型社会
部会容器包装の3R推進に関する小委員会合同会合委員名簿
資料2
日本チェーンストア協会
資料3
全清連プラスチック適正循環資源化協議会
資料4
日本環境保全協会
資料5
(一社)日本鉄鋼連盟
資料6
昭和電工株式会社
資料7
(一社)日本RPF工業会
資料
資料
資料
資料
資料
資料
資料 1
産業構造審議会産業技術環境分科会
廃棄物・リサイクル小委員会
容器包装リサイクルワーキンググループ 委員名簿
(敬称略、50 音順)
○座長
郡嶌
孝 同志社大学経済学部教授
○委員
有田
芳子 主婦連合会副会長/環境部長
石塚
久継 ガラスびんリサイクル促進協議会会長
織
朱實 関東学院大学法学部教授
川村
節也 紙製容器包装リサイクル推進協議会専務理事
鬼沢
良子 NPO 法人持続可能な社会をつくる元気ネット事務局長
小林三喜雄 プラスチック容器包装リサイクル推進協議会会長
酒巻
弘三 スチール缶リサイクル協会専務理事
佐々木五郎 公益社団法人全国都市清掃会議専務理事
篠木
幹子 中央大学総合政策学部准教授
杉山
涼子 常葉大学社会環境学部教授
鈴木
啓子 日本百貨店協会環境委員会委員
砂田
一彦 一般社団法人日本貿易会企画グループ部長
宗和
暢之 有限責任監査法人トーマツパートナー
辰巳
菊子 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会常任顧問
筑紫
勝麿 日本洋酒酒造組合理事
永田
勝也 早稲田大学環境・エネルギー研究科教授
西井
弘明 段ボールリサイクル協議会理事運営委員長
花澤
達夫 一般財団法人食品産業センター専務理事
馬場
未希 日経 BP 社日経エコロジー編集副編集長
平尾
雅彦 東京大学大学院工学系研究科教授
水戸川正美 PET ボトルリサイクル推進協議会会長
宮田
勉 日本商工会議所環境専門委員会委員
椋田
哲史 一般社団法人日本経済団体連合会常務理事
村山
拓己 一般社団法人日本アルミニウム協会専務理事
百瀬
則子 日本チェーンストア協会環境委員会委員
柳田
康一 日本石鹸洗剤工業会理事環境委員会委員
中央環境審議会循環型社会部会
容器包装の3R推進に関する小委員会 委員名簿
(敬称略、50 音順)
○委員長
永田
勝也 早稲田大学環境・エネルギー研究科教授
○委員
石川
雅紀 神戸大学大学院経済学研究科教授
岩田
利雄 全国町村会副会長(千葉県香取郡東庄町長)
上野
正三 全国市長会廃棄物処理対策特別委員会委員長(北海道北広島市長)
大塚
直 早稲田大学法務研究科教授
鬼沢
良子 NPO 法人持続可能な社会をつくる元気ネット事務局長
小寺
洋一 独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門吸着分解研究
グループ上級主任研究員
小林三喜雄 プラスチック容器包装リサイクル推進協議会会長
酒井
伸一 京都大学環境科学センター教授
崎田
裕子 ジャーナリスト・環境カウンセラー
佐々木五郎 公益社団法人全国都市清掃会議専務理事
篠木
幹子 中央大学総合政策学部准教授
杉山
涼子 常葉大学社会環境学部教授
筑紫
勝麿 日本洋酒酒造組合理事
羽賀
育子 容器包装の3Rを進める全国ネットワーク副運営委員長
橋本
光男 全国知事会事務総長
長谷川
花澤
浩 大日本印刷株式会社環境安全部シニアエキスパート
達夫 一般財団法人食品産業センター専務理事
牧野梅三郎 全日本自治団体労働組合現業局長
三富
宮田
暁人 東洋製罐株式会社環境・品質保証・資材本部環境部長
勉 日本商工会議所環境専門委員会委員
椋田
哲史 一般社団法人日本経済団体連合会常務理事
百瀬
則子 日本チェーンストア協会環境委員
森口
祐一 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授
柳田
康一 日本石鹸洗剤工業会環境委員会委員
山川
幹子 NPO 法人愛知環境カウンセラー協会副会長
吉儀
尚浩 日本製薬団体連合会環境委員会委員長
資料2
産業構造審議会・容器包装リサイクルワーキンググループ
中央環境審議会・容器包装の3R推進に関する小委員会
第6回合同会合説明資料
チェーンストアの環境への取組み
2013年12月19日
1
日本チェーンストア協会の概要
1.設 立
昭和42年(1967年)8月2日
2.目 的
チェーンストアの健全な発展と普及を図ることにより、小売業の経営の改善を通じて、わが国流
通機構の合理化、近代化を促進するとともに、国民生活の向上に寄与する。
3.会員資格
○通常会員
・チェーンストアを営む小売業法人であって、11店舗以上 または年商10億円以上のもの。
・チェーンストア事業を営む小売業法人を直接の子会社に持つ持株会社。
○賛助会員
協会の趣旨に賛同し、これに協力する者。
4.会員企業数
○通常会員
○特別賛助会員
○賛助会員
58社
20社
441社
5.会員企業売上高
12兆4,631億円(2012年度)
2
省資源への取組み ①
日本チェーンストア協会の会員の使用するプラスチック製
容器包装は減少傾向にあります。
日本チェーンストア協会の会員企業のプラスチック製容器包装の使用量の推移
90,000
トン
79,837
80,000
76,146
69,127
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
平成21年度
平成22年度
平成23年度
3
省資源への取組み ②
○商品包装の適正化
日本チェーンストア協会では
過剰包装を防ぐため「包装適正化推進要綱」を策定し、
品質保持と省資源 に努めています
◎包装適正化推進要綱
◎青果物包装改善要綱
◎塩干物包装改善要綱
商品を安全にご提供
ばら売り・無包装の推進
4
省資源への取組み ③
○ばら売り・ノントレイ販売の取組み
会員企業の店舗においては、「包装適正化推進要綱」に基づきトレイの
使用量の削減のため、野菜や惣菜のばら売りの展開を行っています。
また、畜産売場等においてトレイを使用しない「ノントレイ」販売を始めて
いる企業もあります。
左、中:店頭での野菜のばら売りの様子 右:ノントレイ商品の販売の様子
5
省資源への取組み ④
○レジ袋削減の推進
◆オリジナルマイバッグ・マイバスケットのご提供
◆スタンプ・ポイントなどによる還元サービス
◆地域行政や地元住民の皆様とのパートナーシップ
→レジ無料配布中止の導入も始まっています
左:繰り返しご利用いただけるバスケット
右:マイバッグでのお買い物を呼びかけています
6
省資源への取組み ⑤
○レジ袋削減の推進
「マイバッグでお買い物~レジ袋一緒に減らしましょう~」
キャンペーンを展開しています
・2010年度末までに
レジ袋辞退率30%とする目標
を達成
(2013年9月現在→47.87%)
・まずは従業員からマイバッグ
7
省資源への取組み ⑥
日本チェーンストア協会の会員企業では地域の行政・お客様の協力のもと、協定を結ぶなどし
てレジ袋の無料配布の中止を行ったり、レジ袋を辞退されたお客様にキャッシュバックなどのイ
ンセンティブを付与しています。
【レジ袋無料配布中止都道府県別実施店舗数】
2013年9月末時点 30社 2033店舗(38都道府県)
【レジ袋辞退時のキャッシュバック都道府県別実施店舗数】
2013年9月末時点 20社 1231店舗(26都道府県)
8
0.00
9月
9月
7月
5月
3月
H25/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H24/1月
レジ袋辞退率の推移
11月
60.00
7月
5月
3月
H23/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H22/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H21/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H20/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H19/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H18/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H17/1月
11月
9月
7月
5月
3月
H16/ 1月
11月
9月
7月
30.00
5月
3月
H15/ 1月
11月
H14/ 9月
省資源への取組み ⑦
○レジ袋削減の推進 レジ袋辞退率の推移
2013年9月
47.87%
50.00
40.00
調査開始時
8.03%
20.00
10.00
9
省資源への取組み ⑧
○各種リサイクルへの取り組み
◆容器包装リサイクル法の遵守
→特定事業者として再商品化義務を履行
3R(リデュース・リユース・リサイクル)を積極的に推進しています
店頭に回収ボックスを設置し、
各種容器のリサイクルに努めています
2012年度回収実績
ペットボトル
約5億4762万本
紙パック
約3億0539万枚
プラスチックトレイ 約31億2970万枚
※環境省の3R見える化ツールより回収重量から換算
ペットボトル500ml:29g
紙パック1000ml:30.04g
プラスチックトレイ:3.3g
10
省資源への取組み ⑨
○当協会会員企業における店頭回収の実績
18,000 トン
牛乳パック
発泡スチロールトレイ
16,000
アルミ缶
スチール缶
14,000
ガラスビン
PETボトル
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
99年度
00年度
01年度
02年度
03年度
04年度
05年度
06年度
07年度
08年度
09年度
10年度
11年度
12年度
2012年度店頭回収重量(トン)
牛乳パック
9,174
発泡スチロールトレイ
10,328
アルミ缶
スチール缶
4,849
ガラスビン
660
PETボトル
471
15,881
11
省資源への取組 ⑩
●生活者への啓発
環境問題に関しては、特に、こどもたちへの啓発が重要と考え、小学校
低学年の児童を対象とした環境問題啓発ツール(環境クイズ冊子、動画
DVD、エコバッグ)を作成し環境問題への関心を高めてもらうよう啓発活
動をしています。
環境問題啓発ツール(左2枚:環境クイズ動画、右:環境クイズ冊子)
12
容器包装リサイクル法見直しに向けて
○容器包装リサイクル法の見直しに際して期待すること
①店頭回収について
・店頭回収の回収ルートとしての評価、店頭回収が進む措置の検討
・店頭回収をしている小売業者へのインセンティブの付与
②環境に配慮した容器包装に対する再商品化委託料の軽減
措置
・バイオマスプラスチックを使用したレジ袋
・トレイを再生して製造したトレイ
③レジ袋無料配布中止の法制化
13
皆様とともに持続可能な未来を・・・
ご静聴ありがとうございました
http://www.jcsa.gr.jp/
14
資料3
■
平成25年12⽉19⽇
2013年4⽉8⽇
全清連プラスチック適正循環資源化協議会
1
CONTENTS
1:全清連プラスチック適正循環資源化協議会の概要
2:容リ材マーケットについて
3:容リ材の品質について
4:⾃治体との取組みについて
5:⾒直し議論にあたっての要望
2
1
全清連プラスチック適正循環資源化協議会 概要
 団体名:
全清連プラスチック適正循環資源化協議会
 代表
代表:
株式会社 広島リサイクル
広島リサイクルセンター
ンタ 濱 利治
 所在地:
東京都中央区京橋2-11-5
 設⽴:
平成20年 7⽉
 ⽬的:
⽬的
“次世代へ良好な環境と持続するに⾜りる資源を引き継ぐため”に
プラスチック製容器包装廃棄物の再⽣品の適正な循環資源化を
実現することを⽬的とする
 会員企業:
会員企業
固形⼀般廃処理事業者の全国組織、⼀般社団法⼈全国清掃事業連合会
固形
般廃処理事業者 全国組織
般社団法⼈全国清掃事業連合会
の会員で、プラスチック材料リサイクルを推進する事業者
・因幡環境整備㈱【⿃取県】 ・㈱岐⾩リサイクルセンター【岐⾩県】
・㈱コーヨー
㈱コ ヨ 【広島県】
・㈱⽇本アクシィーズ(㈱エーアールシー)
㈱⽇本アクシ ズ(㈱エ ア ルシ )【新潟県】
・㈱広島企業【⼭⼝県】
・㈱広島リサイクルセンター【広島県】
 設備能⼒
約13万t/年 (6社合計)
 事業活動:
1.再⽣並びに有効利⽤技術の共同研究
2.再⽣品の利⽤普及啓発活動
3. 容器包装リサイクル制度の適正な普及運⽤のために⾏う提⾔
4.その他情報収集、調査研究、再⽣品を使⽤したノベルティグッズの共同作成
3
1
全清連プラスチック適正循環資源化協議会 作成ノベルティ
⼀般市⺠に向け プラスチックのマテリアルリサイクルを⾝近に感じていただけるノベルティを
共同作成し、配布
【配布先】
・各社の引取先市町村の関連施設(市役所、リサイクル関連施設、教育委員会、⼩学校、公⺠館など)
・各社取引先企業/⼯場⾒学者
各社所在地
イ
ト来場者
・各社所在地でのイベント来場者
ペットボトルキャップ回収箱
『キャップのおうち』


容リ材を100%材料とした、
ペットボトルキャップの収集箱
メインとして⼩学校へ配布。
(2012年度作成)
100%リサイクルうちわ


容リ材を50%以上材料とした、再⽣材100%のうちわ。
2013年度版の裏⾯には、プラスチック製容器包装の
リサイクルフローをわかりやすく記載
容リ材60%
(2010年度作成)
容リ材+廃⽵粉⼊り
(2013年度作成)
4
【参考情報】ノベルティとして配布した『100%リサイクルうちわ』の裏⾯
・容器包装プラスチックのリサイクルフローを、わかりやすい図にして表記。
5
2
プラスチック製品における、容リ材マーケットについて
容器包装リサイクル材は、社会におけるさまざまな分野での製品材料として需要があり、
実際に役⽴てられている。さらに、その需要拡⼤に向け努⼒。

容器包装リサイクル材(以下容リ材)を購⼊している客先
(成形メ カ を含む)への定期的な訪問 また緊密な情報交換を
(成形メーカーを含む)への定期的な訪問、また緊密な情報交換を
通して、より現実的な容リ材の「最終⽤途」及び、「品質要求」を
的確に掴み、それをもとに、容リ材基本物性デ-タの提供や
改質容リ材の試作 評価結果を元に材料開発を継続して⾏ ている
改質容リ材の試作・評価結果を元に材料開発を継続して⾏っている。

容リ材は、国内の成形製品として利⽤されている量は、
およそ約95,000tと推計されるが、ポテンシャルとしてさらに
100,000t以上の需要が⾒込まれると推測される。
6
2
プラスチック製品における、容リ材マーケットについて
平成24年 プラスチック製品 ⽣産実績
2,402,106
(単位:t)
900,000 合計:5,858,551t
800,000 700,000 867,966
⾚点線枠
容リ材使⽤ポテンシャル有の
製品ジャンル
600,000 685,013
500,000 400,000 434,609
303,050
288,173
300,000 200,000 100,000 280,314
294 402
294,402
127,631
51,154
57,616
66,515
0 (注) 日本プラスチック工業連盟 資料 平成24年「プラスチック製品生産実績」より抜粋。
7
2
プラスチック製品における、容リ材マーケットについて
容リ材使⽤ポテンシャルのある製品ジャンルにおける
平成24年 樹脂・⽣産品⽬別 消費内訳
(単位:t)
250,000
229,754
ポリプロピレン
ポリエチレン
200,000
ポリスチレン
170,616
PP(ポリプロピレン)
PE(ポリエチレン)
PS(ポリスチレン)
合計:492,595t
合計:287,829t
合計:127 435t
合計:127,435t
150,000
100,000
50,000
0
72,432
15,941
板
3,852
日用雑貨
容器
建材
その他
⇒使⽤素材は、PP(ポリプロピレン)が 主流であることがわかる
(注)経済産業省 原料統計 平成24年 「原材料年計表」より抜粋。
8
【参考情報】
平成24年 容リ材の使⽤されている製品 ⽤途別 国内マーケット内訳
100%
80%
50
70
60%
40%
20%
97
73
6
24
0%
50
36
5
27
4
4
4
2
7
12
10
3
容リ材 潜在需要量
容リ材 現状使⽤量
単位: トン
製品⽤途
樹脂
パレット
医療廃棄物
⽤容器
⾬⽔
貯留槽
園芸・農業
資材
棒・杭・
贗⽊
市場規模
240,000
22,500
15,000
30,000
20,000
300,000
280,000
20,000
927,500
容リ材
現状使⽤量
58,168
1,000
1,000
8,000
10,000
5,000
10,000
500
94,668
容リ材
潜在需要量
14,000
8,000
11,000
21,000
10,000
25,000
12,000
19,500
114,000
⽇⽤雑貨
建築資材
合成⽊材
TOTAL
(注) 一般社団法人日本パレット協会データ、他より推計
・容リ使用状況 約95,000tは、該当製品・用途分野での国内成形事業者による使用総量
・
9
3
容リ材の品質向上への取組みについて
利⽤製品市場を⾒据えて、容リ材の『⾼品質化、⾼付加価値化』に向けて努⼒。
品質の安定化
 “ものづくり”の観点から、製品を成形する材料として使いやすいよう
“ものづくり”の観点から 製品を成形する材料として使いやすいよう
品質の安定化を⽬指し、容リ材の各種データの収集、処理・造粒⼯程の
改善に取り組んでいる。
さらなる⾼品質化、⾼付加価値化
 さらなる容リ材の⽤途と市場の拡⼤を⾒込み、コンパウンド技術の確⽴に
さらなる容リ材の⽤途と市場の拡⼤を⾒込み コンパウンド技術の確⽴に
より、⾼品質化、⾼付加価値化に取り組んでいる。
10
【参考情報】
直近約3年間の容リペレットの物性データからも、造粒ラインごとの物性値が均等化している。
これは ペレットの物性が安定し さらに⾼度な製品利⽤が可能となることを⽰している
これは、ペレットの物性が安定し、さらに⾼度な製品利⽤が可能となることを⽰している。
株式会社
株式会社 広島リサイクル
広島リサイクルセンター
ンタ
平成23年1月から25年3月までの容リペレット ライン別 物性データ(抜粋)
安
安定化
アイゾット衝撃試験
KJ/m2
8.00 6.00 4.00 2 00
2.00 0.00 1月
3月
5月
7月
9月
11月
1月
3月
5月
7月
9月
11月
1月
3月
5月
7月
9月
11月
1月
3月
安定化
曲げ弾性率
N/mm2
1200.00 1000.00 800.00 600.00 400.00 200.00 0.00 1月
3月
5月
7月
9月
11月
1月
3月
5月
7月
9月
11月
1月
3月
5月
7月
9月
11月
1月
3月
11
12
3
材料リサイクルの品質向上への取組みについて
利⽤製品市場を⾒据えて、容リ材の⾼品質化、⾼付加価値化に向け努⼒。
①物性の向上
容リ材の基本物性
成形する際の
樹脂の流れやすさ
1以下 (押出成形⽤)
~1以下
MFR
押し曲げようとする
⼒に対す 強さ
⼒に対する強さ
瞬間的な⼒に
対する強さ
コンパウンドペレットの物性
曲げ強度
衝撃強度
3~5
10以上
(⼀般射出成形⽤)
15以上
(⾼品位射出成形⽤)
18~20 N/m㎡
24以上 N/m㎡(PP同等)
600~900 N/m㎡
1,200 N/m㎡(PP同等)
3~4 KJ/㎡
6以上 KJ/㎡ (PP同等)
②意匠性の向上
⽇⽤雑貨などへの⽤途拡⼤に向けて、『アースカラー』的な美しい⾊調が可能。バリエーションを拡⼤。
【例】
エコベージュ
レンガブラウン
エコパープル
ディープフォレスト
エコブルー
13
【参考情報】
⽇⽤雑貨『シンク下フリーラック』シリーズ・・・ネットショップなどでも幅広く販売されている
【例】シンク下フリーラック
•ネットショップ最⼤⼿『楽天市場』において、多数の出展ショップにて販売されており、評価も⾼い⼈気商品。
•⾊味は、“エコグリーン”という表記をしており、購⼊者からも「落ち着いた⾊味」などと好印象意⾒もある
•さらに現在、ベージュ系の⾊味を要望されており、現在材料開発中岞同シリーズ押し⼊れ棚を先⾏して販売予定。
開発中カラー
「エコベージュ」
容リ材を使⽤し
た製品であるこ
とを明記
14
4
市町村との連携による取組みについて
引取先市町村との連携により、さらなるごみの減量推進と、ベール品質の向上をめざす
ごみの減量推進
 市⺠の⽅々へ、“⾃分たちが分別して出しているプラスチック製容器包装が、
どのように、またどのような製品としてリサイクルされているのか”を伝えることで、
どのように、またどのような製品としてリサイクルされているのか
を伝えることで、
リサイクルとしての⼀連の流れを知って頂き、“もったいない”精神を喚起して
普段から3Rの意識をもった⽣活をしていただく。
 ごみの減量にともない市町村での処理費⽤削減の実現を図る。
み 減量 もな 市町村
処理費⽤削減 実現 図る。
ベール品質の向上
 各市町村のベール品質検査を独⾃に⾏い、異物、汚れの組成データをフィード
バックすることで、市町村担当者から市⺠への普及啓発へ役⽴てていただき、
さらにベール品質の向上を⽬指す。
 市⺠の⽅々へ分別に関して理解を深めてもらうことにより、資源ごみに分けられず
焼却にまわっているプラスチック製容器包装が、きちんと資源として分別回収
されるよう改善。
 市⺠の分別が徹底・向上することによって、中間処理費⽤削減も実現。
15
4
市町村との連携による取組みについて
引取先市町村との連携により容リ材品質の向上とコスト削減の実現をめざす
事例:兵庫県 ⻄宮市
 ⻄宮市役所の職員を対象とし、さまざまな部署から集まった若⼿職員が企画開催する、環境をテーマとした
かんきょう研修』(年 回開催、 0 3年度で 0年⽬)において、 0 3年9⽉開催の回では、容器包装
『かんきょう研修』(年2回開催、2013年度で10年⽬)において、2013年9⽉開催の回では、容器包装
プラスチックのリサイクルをテーマとして掲げて開催。
開催内容における企画から参加。マテリアルリサイクルの現状についての講義、及び、グループワークでのオブ
ザーバー参加。
☞ 廃棄物や、環境関連の部署においても、なかなか『容器包装プラスチック』のリサイクルに関する現状など御
存じない職員の⽅が多く、また さまざまな部署においても、「“ごみ削減とリサイクル徹底”を⽬指して市町村
として取り組めることは何か?」などと、実際に出来ることとして考えて頂き、好評をいただいた。
事例:兵庫県 神⼾市
 神⼾市内のごみ収集所で使⽤している“ごみステーション看板”にて、容リ材を⽤いて製品化の依頼。製品
化への企画参加。2013年3⽉に製作。
市⺠の⽅へ「⾃分たちの排出した容器包装プラスチックが、リサイクルされて、ごみステーションにて製品化され
ている」ことをみてもらうことにより、リサイクル意識の向上へつなげていただく。
☞ 今後は、容リ材の板材の部分を発泡板材に改質し、軽量化をはかり、よりよい製品として提案する予定。
16
4
市町村との連携による取組みについて
引取先市町村との連携により容リ材品質の向上とコスト削減の実現をめざす
事例:愛媛県 松⼭市
 松⼭市での環境イベントへ、松⼭市環境部とともにブース出展予定。(2013年12⽉)
環境部の担当部署とは数年にわたり情報交換など⾏っており、普及啓発に関してもさまざまなご協⼒、連
携を⾏ってきたが、今回、『市町村と、事業者が共同で⾏える普及啓発』ということをベースに考え、出展内
容の準備をすすめている。
☞ 松⼭市環境部では、ごみの⼊り⼝である“分別”をメインにし、P協
松⼭市環境部で 、 み ⼊り である 分別 をメイン し、 協 広島リサイクル
広島リサイクルセンターでは、ごみの出
ンタ で 、 み 出
⼝、つまり資源として分けられたプラスチック製容器包装がどのようにリサイクルされているのか“製品化”の部
分をテーマにして、⼀連の流れとして市⺠の⽅へみていただき、理解を深めていただければと思っている
事例 兵庫県 姫路市
事例:兵庫県
 姫路市では、ベール申請量と実際の引き渡し量のずれ、また資源化率の停滞について悩まれており、ご相
談をいただく。お話を伺っていくなかで、プラスチック製容器包装として資源回収したもののうち、焼却にまわっ
ているものがあることが判明。
☞ 容リ協のベール品質検査においてAランクを獲得することにゴールを置いてしまわざるを得ず、材料リサイクル
本来の⽬的を⾒失っていたということ。実験的に、姫路市より未選別のベール提供を受け、選別済み、未選
別と、両⽅の⾃主品質検査を⾏い、データを⽐較。対応策の検討をお⼿伝いしている。
17
【参考情報】:神戸市クリーンステーション看板 容器包装プラスチックの再生品であることを記載
 神⼾市にでは、約23,000カ所ある
,
ごみ収集所(クリーンステーション)で使われる看板の約⼀割である
(
)
2400枚を容リ材を使⽤した看板に置き換える計画中。
 毎年400枚ずつ作成し、6年間で2400枚を作成予定。
(2012年度版)
(2013年度版)
18
(参考情報):松山市環境フェアでの、松山市環境局との共同出展
19
【参考情報】ベール品質独⾃調査の結果、異物の内訳を⽰す
・引取量の多い市町村7市をターゲットに独自調査を行った。
・平成25年度 6月~10月までの5カ月間平均値
・異物量における内訳(%)
異物量 お
内訳(%)
ベール内異物 内訳結果
100%
80%
紙類が全ての市町村の中で多数を占める
60%
A市
B市
C市
D市
40%
20%
E市
0%
F市
G市
紙類内訳
7市平均値
その他
56%
紙製容器
・以前はカップめん容器はPS素材が多かったため、現在も紙製容器と
わからずにプラへ分別している人が多い。
(工場見学者への聞き取りによると約6割がカップめん容器は、表示マー
クがわかりにくいこともあり、プラへ分別していると答えている)
20
【参考情報】ベール内訳のうち、未破袋⼩袋の内容物内訳を⽰す
・引取量の多い市町村5市をターゲットに独自調査を行った。
・平成25年度 6月~10月までの5カ月間平均値
・引取ベールにのうち
引取ベ ルにのうち、未破袋小袋の内容物内訳(%)
未破袋小袋の内容物内訳(%)
姫路市 未選別ベール
未破袋⼩袋 内容物
・実験的に姫路市より未選別ベールを引取り、
内容について独自調査を行った
・実験した未選別ベールは合計24ベール
重量(K )
重量(Kg)
ベール総量(24個)
容器包装プラ
未破袋⼩袋
異物
小袋内訳
容器包装プラ
汚れ
PET
紙類
木
金属
布
その他
⽐率
6,530
100.0%
6,287
96.2%
83
1.3%
160
2.5%
重量(Kg)
83.0
76.22
2.04
0.96
2.38
0.08
0.12
0.44
1.06
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
比率
100.0%
91.5%
2.4%
1.2%
2.9%
0.1%
0.1%
0.5%
1.3%
異物
物
容器包装プラ
姫路市
B市
C市
D市
E市
9
10
36
20
19
91
90
64
80
81
普及啓発活動を共同参画している市町村に関しては、
普及啓発活動を共同参画し
る市町村に関し は
分別の徹底が図られてきており、異物が少なく
容器包装プラスチックがほとんどを占めている
21
5
⾒直し議論にあたっての要望
1. 材料リサイクル⼿法への、量の拡⼤・確保を

⽇⽤雑貨類への⽤途拡⼤・供給確保と、農業資材関係への
安定供給のため

市⺠に最もわかりやすく、実感できる⼿法であり、2Rへの⾃発的⾏動を促す
有効な⼿法である
2. 複数年契約(出来るだけ⻑期)の実⾏を

市町村と連携した普及啓発活動の継続性維持のため
3. 容リ制度参加市町村の具体的増加策の実⾏を
【例】 市町村の負担軽減のために普及啓発に係る費⽤を合理化拠出⾦と別枠で上乗せ
【例】・
市町村 負担軽減 ため 普及啓発 係 費⽤を合理化拠出⾦と別枠 上乗せ
加算分配する。⼜は再商品化委託料⾦に⼀定の率を加算分配する
4. 市⺠にわかりやすい分別区分の表⽰⼯夫を(消費者⽬線で)
【例】 ・カップめんの容器の⼤半がプラスチック製から紙製に置き換わっているが、
多くの市⺠は気が付いていない、商品の種類・形状で判断している。
多くの市⺠は気が付いていない、商品の種類
形状で判断している。
また表⽰も”紙“と”プラ“のマークが併記されているため、分別の混乱を招いている。
22
産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会 容器包装リサイクルワーキンググループ
中央環境審議会循環型社会部会 容器包装の3R推進に関する小委員会
第6合同会合 ヒアリング資料
資料4
容器包装リサイクル法における
取組み・課題・要望
( 内 容 )
1.日本環境保全協会の概要
2.材料リサイクルの現状
3.材料リサイクルの課題
4.容リ法見直しに関する要望
平成25年12月19日
日本環境保全協会
1
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
1.日本環境保全協会の概要 (1)

昭和36年に日本清掃協会(前身)として設立

昭和46年に日本環境保全協会として改組

市町村からの委託、許可を受け事業を営む
一般廃棄物処理業者の団体

一般廃棄物の適正処理、清潔、安心、安全の確保を
社会的使命として事業を実施

会員企業は、市民の日常生活や営みから排出される
し尿やごみを、日々、各地域で適正処理のため邁進
○浄化槽等生活排水処理施設の維持管理、
○家庭や事業所から出るごみの収集運搬、
○容器包装、食品循環資源等のリサイクル、等
2
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
1.日本環境保全協会の概要 (2)
容器包装リサイクル制度における役割

①容器包装ごみの収集運搬 … 市町村委託
②容器包装ごみの分別基準適合化(選別・圧縮・梱包・洗浄等)
… 市町村施設の運営管理委託、自社施設等での委託処理
③分別基準適合物の再商品化 … 再商品化事業者
①
②
3
③
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状

50%がプラ製品に
再生利用される。

他の手法と比べて
プラtoプラのリサイ
クル率が最も高い。

他工程利用プラは
RPF化等により熱
回収利用。
(1) 材料リサイクルの物質収支
出典:中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会 プラスチック製容器包装に係る再商品化手法専門委員会、
産業構造審議会環境部会廃棄物・リサイクル小委員会 容器包装リサイクルWG
プラスチック製容器包装に係る再商品化手法検討会 合同会合作業チーム(第1回) 参考資料2
4
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(2) リサイクル技術の高度化
手選別(人間による選別)

○ 「いい材料・目的物を取る」だけではない作業
○ 機械では選別できない異物を取る、機械ではできない作業を行う
例: 塊や山を均す、袋に何重に入ったものからの取り出し、
バラシが必要なもの(布紐がついたバッグなど)、
重なっているもの、挟まっているもの、大きなもの など
○ 機械では対応できないことでも経験・学習し対応できる
○ 大量・高速に選別することは得意としない
5
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(2) リサイクル技術の高度化
光学選別機による樹脂選別

○センサーで検出した近赤外線の波形パターンで材質を特定し、
特定の樹脂だけをエアノズルで飛ばす。
○人間の手選別に比べて、早く、大量に、選別できる。
○特定の樹脂を効率よく選別することができる。
センサー
演算部
選別品
コンベヤ
圧縮空気
6
エアノズル
非選別品(落下)
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(2) リサイクル技術の高度化
遠心分離機による選別・塩素除去

○遠心力(約1000G)による湿式比重差選別。
○通常のタンク沈降式の湿式比重差選別と比較して、
[◎]選別精度が高い [×]イニシャルコストが高い
○比重が1.0より大きい樹脂
(PET,PS,PVC,PVDC等)
を高い精度で選別できる。
○再商品化製品の塩素濃度が
安定的に下がり品質が向上。
ただし収率が低下するため、
工程見直し等による収率改善
策が不可欠。
7
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(3) 再商品化製品の品質向上
品質の現状

測定項目
(測定方法)
水分%
(JIS Z 7302‐3)
塩素濃度%
(JIS Z 7302‐6)
主成分%
(容リ協会ガイドライン)

8
PP/PE混合
PP
PE
備考
0.29%
0.0~1.0
0.25%
0.1~0.4
0.22%
0.1~0.4
優先基準
1%以下
0.13%
0.10~0.30
0.14%
0.10~0.19
0.12%
0.10~0.18
優先基準
0.3%以下
96.6%
91.1~99.0
97.7%
97.2~98.4
98.3%
95.8~99.3
優先基準
90%以上
平成25年度登録材料リサイクル事業者(平成24年度契約施設)の再商品化製品品質測定結果(容リ協会HP)より集計
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
(3) 再商品化製品の品質向上
2.材料リサイクルの現状
プラスチックとしての物理的特性


9
評価項目
単位
測定法
PP/PE混合ペレット
MFR
g/10min
JISK7210B法
1.8~5.3
(230℃ /2.16kgf)
比重
-
JIS K 7112
0.94~0.95
引っ張り降伏強度
MPa
JIS K 7113
18.1~19.8
引っ張り弾性率
MPa
JIS K 7113
722.7~1090.0
引っ張り破断伸度
%
JIS K 7113
57.3~165.9
曲げ強度
MPa
JIS K 7171
19.1~25.1
曲げ弾性率
MPa
JIS K 7171
600~871
アイゾット衝撃強度
kJ/㎡
JIS K 7110
6.6~9.6
福井環境事業㈱の再商品化製品(PP/PE混合ペレット)平成25年度自主測定結果より
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状

(3) 再商品化製品の品質向上
品質向上に向けた取組み
 自治体毎にベール性状が異なっているため、
それぞれの特徴を把握し、複数自治体を混合処理することで、
設備の負荷平準化や再商品化製品の品質安定化を図る
 客先要求品質を満たすための工程上の工夫や品質管理
 再商品化製品の更なる高度化に向けて、フィルターの細目化や
高性能フィルターの導入による異物除去率の向上
 利用事業者・プラスチック成形メーカとの情報交換や
新規利用製品の共同開発などを通じて品質向上へ対応
10
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(4) 再商品化製品の利用拡大
従来は木材でしたが、
プラスチック製は、
木材と比べて水に強
く、腐りにくい特徴
があります。
エコバッグ
スーツケース(ソフトタイプ)
フラワートレイ
折りたたみ式の
エコバッグの内材
として利用されて
います。
内側の補強材として利用されています。
園芸資材として利用されています。
11
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(4) 再商品化製品の利用拡大

利用者・成形メーカからの要望に対する取組み

「安定した品質と量」
原料調達と製造工程での取扱いの観点から
品質と出荷量の安定が求められる。
しかし家庭ごみからの「その他プラスチック製
容器包装」は種々のプラスチックや異物を含
み、量・質共に時間的変動や地域変動もある。


自治体毎のベール性状の変化を把握し、
複数自治体を混合処理することで、
再商品化製品の変動を抑える。

洗浄・選別技術による塩素源の除去。

腐食防止剤の添加。

洗浄・選別技術による異物除去。

フィルターによる細かい異物の除去。

定期的な分析と分析結果の提出
「高い主成分率(異物を少なく)」
異物が多いと、成形不良や成形品の商品価
値の低下を招くため、安定かつ高い主成分率
(≒低異物混入率)が求められる。

品質管理により一定水準を維持し変動を抑制。
「低い塩素濃度」
塩素系樹脂や無機塩に由来する塩素は、
成形時に塩素ガスを発生して機器の腐食トラ
ブルや、成形不良の原因となる。


「情報の提供」
上記に関するデータに加え、有害物資含有や
各種物性値の測定データの提供。
12
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状

(4) 再商品化製品の利用拡大
利用拡大の方向性
利用量 多い
低い
高い
要求品質
要求品質
再商品化製品への要求品質と
利用量の関係(概念図)
利用量 少ない
13
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状
(5) 他工程利用プラの有効利用
他工程利用プラの内容

①
②
③
④
⑤
⑥
PP/PE/PS以外の樹脂(複合材含む)
アルミ蒸着・アルミ箔
篩目以下の破片や小さい容器
容器包装材以外のプラスチック製品
内容物が残っていたり汚れのひどいもの
塩素系樹脂(PVC,PVDC)を含むもの
1
2
6
4
4
3
14
5
4
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状


(5) 他工程利用プラの有効利用
利用方法の構成
RPF化(紙くず・廃プラ固形燃
料)が約5割でもっとも多い。
平成20年度


RPFのJIS化で塩素濃度を
規定。 (JIS Z 7311)
RPFの塩素濃度管理が
厳しくなっている。
品種
RPFcoke
等級
-
高位発熱量
(MJ/kg)
33以上
25以上
水分(%)
3以下
5以下
灰分(%)
5以下
10以下
全塩素分
(%)
0.6以下
RPF
A
0.3以下
B
0.3~0.6
C
0.6~2.0
平成24年度
出典:容リ協会ホームページ
http://www.jcpra.or.jp/recycle/recycling/recycling13/pla_5.html
15
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
2.材料リサイクルの現状

施設見学の受入れ


累計323件(10,722人)(福井環境事業㈱ H15年~H25年12月実績)
小学校 95件(5,011人)
中学校 19件(259人)
高校
4件(94人)
大学
3件(47人)
一般市民・団体 121件(3,292人)
行政関係 63件(1,661人)
企業・業界団体 15件(324人)
海外からの視察 3件(34人)
ホームページでの情報公開


(6) 啓発活動・見える化
会社紹介、リサイクルフロー、
リサイクル実績、リサイクル製品、
環境測定結果の公表、など
展示会等への出展や外部講演の講師派遣


16
地元イベントなどの参加を通じて情報発信
セミナーなどの外部講演会へ講師派遣
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
3.材料リサイクルの課題

再商品化コスト(落札価格)


落札価格 = 分別基準適合物の運送費 + 処理費 - 再商品化製品販売益
処理費のコストダウン と 再商品化製品販売益の増加 が課題
稼働率が向上すればコスト削減が可能



(1) 再商品化コストの低減
その他プラの再商品化事業者(材料リサイクル優先事業者)の
稼働率は全国平均で40%程度(総合評価S1でも65%程度)
稼働率が向上すれば、
→ 工場操業の効率化により処理費が低減可能
→ 入荷量が増え、再商品化製品の販売量も増加
入札制度における競争原理の導入による落札価格の低減


17
総合評価制度による各事業者のランクと落札可能量の配分
優先枠への入札倍率設定による厳しい競争原理(緻密な制度設計)
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
3.材料リサイクルの課題


(2) 再商品化技術の高度化
容器包装材の変化への対応

商品の保護や安全性確保のため、容器包装材は日々変化しており、
再商品化処理工程や再商品化製品の成分・物性へも影響する
(例)食品容器包装の多層フィルム化・構成樹脂の多様化、
容器包装材の材質変化(使用樹脂の変更、他素材容器への変更)

再商品化段階での対応
手選別方法の見直し、選別機械の調整・更新、品質管理方法の見直し等

利用段階での対応
利用事業者(成形メーカ)への情報提供、成形条件の変更・機器調整 等
利用用途の発展・拡大…利用事業者との共同開発・協力体制



18
物流用パレットの軽量化、薄肉化、国際規格化
既存利用製品における配合率、代替率の向上
利用用途の拡大(建築内装材、自動車用部品、工業製品 等)
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
4.容リ法見直しに関する要望
(1) 対象物の拡大
 収集袋の対象化
 容器包装以外のプラスチック製品の対象化
(2) 現制度の維持継続・発展
 自治体の参加率向上
 容リ材リサイクル市場の維持
 材料リサイクル手法の維持継続・育成発展
19
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
4.容リ法見直しに関する要望
(1) 対象物の拡大
収集袋の対象化
現状は容リ法対象外として適合化施設で選別除去され、
各自治体で別途処理されているが、リサイクル原料としては良品。
容器包装以外のプラスチック製品の対象化
・プラスチック製容器(プラ製食器、保存容器・バッグ等)
・対象外の包装類(クリーニング袋、書籍等送付用のプラ袋、一部緩衝材等)
・日用雑貨品(ハンガー、バケツ、プランター等のほぼ100%プラ製品)
20
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
4.容リ法見直しに関する要望
(2) 現制度の維持継続・発展
 容リ法・制度の成果
最終処分場の延命化、資源有効利用、循環型社会形成、市民の意識向上
 プラスチック再生原料としての国内資源循環の重要性
2Rを最優先として、その後に発生する廃棄物循環資源は、
「モノからモノへと戻す」ことを基本原則として現制度の維持継続が必要。
使用済
容器包装
プラ製容器包装
新規原料
消費
プラ製品
再生原料
使用済
製品
サーマルリサイクル
固形燃料
ケミカルリサイクル
化学原料
材料リサイクル
 将来的にアジア各国への制度・技術移転の可能性
関係各主体の役割分担、費用徴収・負担方法、リサイクル技術など、
日本の容リ制度・技術をアジア各国に移転することで国際貢献ができる。
21
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
4.容リ法見直しに関する要望
(2) 現制度の維持継続・発展
 リサイクル市場の維持・発展
・容リ制度により、安定した量が確保できる再生材として利用事業者から
評価されており、複合再生原料として一定の市場が形成されている。
・利用事業者は容リ材独自の金型設計や成形方法、添加剤などの技術
開発、設備投資を行っており、他の原料へ切り替えられない状況。
自治体の参加率向上
・民間の一般廃棄物処理業者・施設の活用
材料リサイクル手法の維持継続、育成発展
・再商品化コスト低減を前提とした優先制度継続と入札枠の拡大
・カスケード方式によるケミカル、サーマル各手法との共存
22
日本環境保全協会
Japan Association of Environment Preservation
資料5
鉄鋼業におけるプラスチック製
容器包装リサイクルの取り組み
2013年12月19日
日本鉄鋼連盟
目次
Ⅰ.本日ご説明の要点と日本鉄鋼連盟の概要
Ⅱ.プラスチック製容器包装リサイクルの取り組み
1.国としての再生利用に関する取り組み
2.鉄鋼業における再生利用の概要
3.リサイクル手法の評価
Ⅲ.容器包装リサイクルの高度化・効率化に向けた取り組み
Ⅳ.容器包装リサイクル制度について評価する点
Ⅴ.容器包装リサイクル制度の課題と要望
1.課題
2.要望
1
Ⅰ.本日ご説明の要点と日本鉄鋼連盟の概要
<本日ご説明の要点>
1.我が国の鉄鋼業は、既に世界最高のエネルギ-効率。
更なる向上をはかり、地球温暖化対策として、廃プラスチック等の年間
100万t利用によるCO2削減 約300万tを目指す。
これは60万世帯*からのCO2年間排出量に相当。
*JCCCA(全国地球温暖化防止活動センター)のデータを基に算出
2.制度開始以来、13年続いてきた競争制限的な材料リサイクル優先
の入札制度を抜本的に見直すべき。これにより環境負荷と社会的
コスト(消費者負担)の低減を図るべき
3.ケミカルリサイクルは、環境負荷や社会的コスト(消費者負担)の面で、
材料リサイクルより優位。
<連盟の概要>
<事業の目的と概要>
鉄鋼の健全な生産、流通、消費および貿易を促進し、もってわが国経済の発展と国民生活の
向上に寄与することを目的に、事業活動を展開。
<会員> 鉄鋼メーカー、商社、団体等121社 6団体(日本の鉄鋼生産量の97%をカバー)
<主な活動>
・国内外の鉄鋼需要に関する調査研究 ・鉄鋼に関する技術開発及び普及促進
・公正な鉄鋼貿易の促進
・環境問題への対応:廃プラスチック、廃タイヤ、ASR等
2
Ⅱ.プラスチック製容器包装リサイクルの取り組み
1.国としての再生利用に関する取り組み
循環型社会形成推進基本法での「再生利用」の定義
 循環型社会形成推進基本法 平成12年6月2日
– 第二条第4項 「循環的利用」とは、再使用、再生利用、熱回収をいう
– 第二条第6項
「再生利用」*とは、循環資源の全部又は一部を原材料として利用す
ることをいう
– 第7条 循環的利用および処分の基本原則
技術的及び経済的に可能な範囲で、かつ、次に定めるところによることが、環境の負荷の低減に
とって必要であることが最大限に考慮されることによって、これらが行わなければならない。
※法律に定められた優先順
一「再使用」, 二「再生利用」,
三「熱回収」,
四「処分」
法律上、再生利用は、ケミカルリサイクルも材料リサイク
ルも同列。材料リサイクルを優先すべきとはなっていない。
*逐条解説(循環型社会法制研究会編)では PETボトルの繊維としての利用、廃プラス
チックの高炉還元剤としての利用、食品廃棄物のメタンガスとしての利用等が該当
3
前回(平成22年10月)の合同会合での
取りまとめ
現行の材料リサイクル手法の優先的取り扱いを積極的に肯定
する結果は得られてないものの、容リ法の次期見直しまでの間、
材料リサイクル手法の優先的取り扱いは継続することとする。
規制改革会議(平成25年6月)の
答申内容
入札制度も含め、プラスチック容器包装の再商品化の在り方を根本から
再検討する。その際、材料リサイクルとケミカルリサイクル手法における
1.環境負荷低減の効果
2.競争促進における経済コストの低下
3.再商品化製品の価値評価といった観点での検討が重要。
4
2.鉄鋼業における再生利用
既存鉄鋼設備を活用したリサイクルフロー
消費者
製
品
使
用
・分
別
排
出
自治体
収
集
・選
別
・減
容
圧
縮
・保
管
再商品化事業者
利用事業者
天然資源原料代替
(石炭、石油)
生 産 設 備
再商品化
工程
鉄鋼設備
・コークス炉
鉄鋼製品
化学製品
・高炉
廃
棄
物
処
理
残渣 20%以下
・(ガス化)
再商品化事業者と利用事業者が同一企業・グループ内であるため
・リサイクルフローが完結し、透明・明瞭性が高い
・鉄鋼設備で利用しやすいように技術開発、改善を推進
廃棄物処理事業者
焼却処理 他
5
容器包装プラスチックの組成の一例
元素分析結果
H2O,Ash
14%
Other
PVC 3%
5%
PET
14%
PE
27%
2000年~
2001年
PS
18%
PP
19%
容器包装プラスチック
石炭
出典:プラスチック処理促進協会資料
プラスチックも石炭と同様な有機物
PE:ポリエチレン(脂肪族)
PP:ポリプロピレン(脂肪族)
PS:ポリスチレン(芳香族)
PET:ポリエチレンテレフタレート(脂肪族)
PVC:ポリ塩化ビニル(脂肪族)
Ash:灰分
コークス炉、高炉で熱分解して原料として利用
6
国内における多様な容器包装プラスチック(例)
 日本では、フィルム等を用いた複層構造のものが多く、選別は困難。
 食物残渣などの異物の混入もあり、精度の高い分別が難しい。


このため、材料リサイクルでは、多量の残渣が発生。
一方、ケミカルリサイクルは、高温熱分解のため、複層構造も再生利用が可能で
食物付着等も問題なく対応可能。
7
コークス炉化学原料化法
石炭+プラスチック
熱分解工程
事前処理
プラスチック
造粒物
40% 炭化水素油
プラスチック原料等
20% コークス
製鉄原料
40% コークス炉ガス
プラスチック
の
熱分解生成物
発電(発電効率40%)・水素ガス利用
等
① コークス炉でプラスチックを熱分解し、炭化水素油、コークス、コークス炉ガスを生成し、
各々化学原料、 製鉄原料、発電(発電効率40%)・水素ガスなどへ有効利用する。
② 様々な種類のプラスチックを利用することができる。
③ プラスチックがほぼ100%利用可能で残渣が出ない。(容器包装ベールの収率90%以上)
④ 製鉄原料の輸入炭を削減できるとともに、生成された炭化水素油やコークスガスは原油の代替となるため、
天然資源削減効果が高く、廃棄物由来のプラスチックで代替することでCO2 の排出も抑制できる。
8
3.リサイクル手法の評価
規制改革会議の答申内容の視点-1
環境負荷低減の効果
[kg/容リプラkg]
1.4
1.2
材料リサイクル
原油削減効果
1
RPF, セメント
(収率 75% )
MR
0.8
コークス炉
0.6
ガス化(燃料)
油化
ガス化
0.4
油化
材料RC
0.2
ガス化(アンモニア)
処理量シェアは約53%だが
CO2削減シェアは約22%に留まる。
コークス炉化学原料化&高炉還元
高炉
処理量シェアは約35%と少ないが
コークス
CO2削減シェアは約63%にも達する。
高炉
0
-0.2
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
3.5
[kg-CO2/ 容リプラkg]
二酸化炭素削減効果
ケミカルリサイクル(コークス炉法、高炉法)が
材料リサイクルより、CO2削減効果が高い。
(出典:日本容器包装リサイクル協会)
出典) 日本容器包装リサイクル協会「プラスチック製容器包装再商品化手法に関する環境負荷等の検討(平成19年6月)」
9
規制改革会議の答申内容の視点-2
競争促進による経済コストの低下
競争制限的な入札制度のひずみ
材料リサイクルとケミカルリサイクルの落札単価差が、2.5万円/t~3万円/t有るにも拘らず、
材料リサイクルの50%優先枠という人為的な制限が、他の優れた手法の参入を阻害している。
ひいては、社会的コストの負荷(消費者負担)増を招いている。
10
規制改革会議の答申内容の視点-3
容器包装プラスチックの再商品化製品の価値評価
手法
材料リサイクル
コークス炉
化学原料化
ケミカル
リサイクル
高炉還元剤
ガス化
固形燃料
(上記の能力不足時)補完的
最終用途
輸送用パレット
再生樹脂ペレット(プラスチック製品用副原料)
内装材、板材、フロワー材、雨水貯留槽、ケーブルトラフ
農業用資材(畦カバー、プランター)
擬木、フェンス、ベンチ、車止め、マンホール蓋、標識杭
日曜雑貨(ごみ袋、水切りコーナ袋)
プラスチック原料、化学原料
鉄鋼製品
(自動車用、船舶用、建築用、鉄道・橋梁、電気・機械、土木用、容器等)
高効率発電(発電効率 40%)および水素利用
鉄鋼製品
(自動車用、船舶用、建築用、鉄道・橋梁、電気・機械、土木用、容器等)
高効率発電(発電効率 40%)
アンモニア(合成繊維、化学工業用原料、医薬用原料、脱硝用薬剤)
高効率発電(発電効率 40%)
セメント燃料、ボイラー燃料
廃棄物発電 (発電効率 10~15%)
材料リサイクルは、プラスチックでなくてもつくれる輸送用パレット・擬木など
が主流。プラスチック本来の特性(軽くて柔軟性に富む等)を最大限活かした
用途は極めて少ない。
11
)
千
ト
ン
Ⅲ.容器包装リサイクルの高度化・効率化に向けた取り組み
(
1.事業展開
700
自由市場(ケ ミ カ ル )
600
装
包
593
365
400
289
300
233
105
678
673
666
材 料 リ サ イ ク ル 優 先 市 場
386
353
401
307
305
335
338
339
333
259
259
336
277
234
196
200
672
629 668
467
500
プ
ラ
575
全国排出量
器
容
容 リ プ ラ 落 札 量 の 推 移
679
鉄 鋼 受 注 量
ス
チ
ッ
・能力:330千t/年
800
ク
受
注
量
全国に事業拠点を展開:全国で発生する容器包装プラスチック類に対応(地産地消)
283
自 由 市(ケ 場ミ カ ル )
257
235
207
193
224
247
100 84
0
' 0 0 F' 0Y 1 F' 0Y 2 F' 0Y 3 F' 0Y 4 F' 0Y 5 F' 0Y 6 F' 0Y 7 F' 0Y 8 F' 0Y 9 F' 1Y 0 F' 1Y 1 F' 1Y 2 F' 1Y 3 F Y
全国の容器包装プラスチック収集量の約4割
を鉄鋼関連企業が受注。
全国に拠点があることより、地産地消の役割
を担うことが可能。
2.技術開発
・コークス炉化学原料化法:造粒物の高密度成形技術(コークス品質確保)
・高炉還元法:造粒物微細化技術(還元効率向上)
12
Ⅳ.容器包装リサイクル制度について評価する点
・全員参加型の役割分担の法律
・日本人の一般家庭のきめ細かい分別
・市町村の収集ルートを活用
13
Ⅴ.容器包装リサイクル制度の課題と要望
1.課題
1)再生利用率の向上(材料リサイクル優先の入札制度の見直し)
①ケミカルリサイクル
再
生
利
用
再生利用率:
約85%
(
基
本
法
第
7
条
2
号
)
熱
回処
収分
(同 (
同
34
号号
) )
②材料リサイクル
ナフサ相当
化学工業原料等
(カーボンファイバー等)
精製
プラスチック原料等
(塗料等)
軽質油・タール
等
熱分解・異物除去・選別
化学工業原料等
(アンモニア、コークス等)
再生利用率:
50%
容器包装
プラスチック
分
別
回
収
ターゲット選別
射出・押出成形等
ガス利用(水素、メタン等)
熱回収・処分率:
10~15%
プラスチック
製品
(パレット、
擬木等)
熱回収・処分率:
50%
14
2)プラスチックリサイクル対象量の拡大
一廃系プラスチック(家庭系)の
収集可能量
:約465万トン
容器包装プラスチックの収集可能量
:約200万t
現状の収集量
:約67万トン
制度の普及や改善
今後の市場拡大余地 大
廃プラスチック排出量の構成割合
15
2.要望
日本の良さ(消費者の高い分別モラル、自治体の収集努力、省エネ効率が
高い技術)をさらに活かし、限りのある資源を国内で有効活用
1)制度開始から既に13年の長きに亘っており、材料リサイクルを優遇する
存立基盤(理由)は消滅。政策的な育成保護、競争制限的な入札制度は
最早、抜本的に見直すべき。
材料リサイクル手法の優先的取り扱いの抜本的な見直しによって、
環境負荷、社会的コスト低減(消費者負担)のため自由な市場競争を
促進すべき。
2)集荷量アップによる再生利用のさらなる促進
ここ数年、約67万t/年の集荷量で停滞(目標:100万t/年)
・分別収集の参加自治体増への取り組み
材料リサイクルを基準とした、過度の分別品質基準の見直し(自治体
の負担低減)
容器包装プラ以外のプラスチック混合収集等(迷わない分別)
・事業系廃棄物(オフィース、商業系)も家庭系に準じた分別排出
・容器包装以外のプラスチックへの対象拡大
16
• ご清聴ありがとうございました
• 以下、参考資料
17
日本鉄鋼連盟の活動事例
省エネ・リサイクルへの取り組み
日本鉄鋼業は世界一のエネルギ-効率を利用した
一大リサイクル産業
1)省エネ
・1971~1989年 省エネ投資 約3兆円で省エネ20%達成
(省エネ投資:プロセス革新、副生ガス回収強化、排熱回収)
・2000年~ 廃棄物利用(廃プラ、廃タイヤ、ASR等)
・2010年 エネルギ-使用量 日本の値:100に対して世界平均:120
2)リサイクル : 日本鉄鋼業独自技術
・廃プラスチック:約25万t/年(容リ協収集量の約40%)
・廃タイヤ:約10万t/年(国内発生量の約10%)
・ASR(自動車破砕残渣):約10万t/年(国内発生量の約15%)
3)低炭素社会実現への取り組み(CO2排出量削減)
・鉄鋼業は約400億円の投資を行い、
既存の鉄鋼プロセスを利用したケミカルリサイクルを実施
・廃プラスチック等の年間100万t利用によるCO2削減300万tを目指す
18
容リ法に規程された再商品化の定義
容器包装に係わる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律
(容リ法)
第二条第8項 「再商品化」とは次に掲げる行為
一 自ら製品の原材料(燃料利用される製品は政令で定める)として利用すること
二 製品としてそのまま使用すること
三 製品の原材料として利用するものに有償又は無償で譲渡し得る状態にすること
容器包装廃棄物の排出の抑制並びにその分別収集及び分別基準適合物の
再商品化の促進等に関する第二章(基本方針 )
法第三条第2項の五 分別基準適合物の再商品化等の促進のための方策に関する事項
財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、環境省告示第十号(平成18年12月1日)
(4)プラスチック製の容器包装
再商品化に当たっては、まず、ペレット等のプラスチック原料、プラスチック製品、高炉で
用いる還元剤、コークス炉で用いる原料炭の代替物、炭化水素油、水素及び一酸化炭素
を主成分とするガス等の製品の原材料としての利用を行い、それによっては円滑な再商品
化の実施に支障を生ずる場合に、固形燃料等の燃料として利用される製品の原材料とし
て緊急避難的・補完的に利用する。
再商品化の優先順 :まず再生利用、 燃料として熱回収は、緊急避難的、補完的
19
コークス炉法の他工程プラの発生量、環境負荷、コスト、品質
1. 他工程プラの発生量はほとんどなし
全体(ベール)収率:約90%
①異物選別・除去時の異物は
1~2%程度(伴づれプラ含む)
破
砕
異物選別
水分,工程ロス:7%
異物:1~2%
(伴連れプラ含む)
②異物から利用可能なプラは
再投入を実施
二次破砕
造
粒
水分:2%
コークス炉
20
コークス炉法の再商品化製品の利用例
プラ
100
主な製品
主な用途
スチレンモノマー
ポリスチレン樹脂原料
トルエン
溶剤、ベンゼン原料
キシレン
テレフタル酸原料
パラトルイル酸原料
ピッチコークス
黒鉛電極用原料
特殊炭素材用原料
カーボンブラック
タイヤ摩耗防止用
炭素繊維
他
塩化ビニル樹脂用可塑剤用
染料用
エチレン
プラ油分
40
50
軽質油
30
タール分
ベ
ン
ゼ
ン
70
30
コークス
20
COG
40
製鉄原料
化学原料化(H2、CH4)
超高効率発電(効率40%),水素利用等
21
コークス炉法の炭化水素油の利用例
22
各種再商品化手法による環境負荷低減効果(概要)
[kg/容リプラkg]
1.4
1.2
石炭削減効果
1
RPF, セメント
(収率 75% )
高炉
0.8
MR
油化
0.6
ガス化
材料RC
0.4
高炉
0.2
コークス
油化
コークス炉
ガス化(燃料)
0
ガス化(アンモニア)
-0.2
0
0.5
1
1.5
2
2.5
3
[kg-CO2/ 容リプラkg]
二酸化炭素削減効果
[kg/容リプラkg]
1.4
1.2
RPF, セメント
(収率 75% )
1
MR
0.8
油化
ガス化(アンモニア)
0.6
ガス化
0.4
高炉
材料RC
コークス
0.2
コークス炉
油化
0
0
0.5
1
ガス化
1
RPF, セメント
(収率 75% )
MR
0.8
コークス炉
0.6
ガス化(燃料)
ガス化
0.4
油化
油化
高炉
材料RC
0.2
コークス
ガス化(アンモニア)
高炉
0
ガス化(燃料)
-0.2
原油削減効果
天然ガス削減効果
[kg/容リプラkg]
1.4
1.2
3.5
1.5
2
高炉
2.5
二酸化炭素削減効果
-0.2
3
3.5
0
0.5
1
1.5
2
2.5
[kg-CO2/ 容リプラkg]
3
3.5
[kg-CO2/ 容リプラkg]
二酸化炭素削減効果
出典) 日本容器包装リサイクル協会「プラスチック製容器包装再商品化手法に関する環境負荷等の検討(平成19年6月)」
23
高炉でのプラスチックの利用
プラスチックの力をかりて鉄をつくる
24
資料6
容器包装リサイクル制度に関する提言
昭和電工株式会社
目次
1.昭和電工の事業概要
2.川崎事業所のマテリアルチェーン
3.昭和電工の再商品化事業ついて
4.プラスチック製容器包装 処理量実績
5.見学者受け入れ実績
6.再商品化製品を利用した最終製品例
7.昭和電工ガス化プロセスの特徴
8.高度化・効率化の取り組み
9.容器包装リサイクル制度についての評価
10.容器包装リサイクル制度についての課題
11.容リ法への提言①【プラスチック製容器包装】
12.容リ法への提言②【プラスチック製容器包装】
2
3
川崎事業所のマテリアルチェーン
4
昭和電工の再商品化事業について
・当社はプラスチック製容器包装におけるガス化手法の再商品化事業者です。
・’03年、アンモニア製造の水素源確保を目的として事業を開始しました。
分別基準適合物
(ベール)
ガス化設備
破砕成形
設備
RPF
低温
ガス化炉
再商品化製品
(合成ガス)
高温
ガス化炉
アンモニア製造設備
金属
スラグ
有価金属
回収
建 材
路盤材
H2
アンモニア
CO2
ドライアイス
液化炭酸ガス
5
プラスチック製容器包装 処理量実績
累計処理量 約46万トン
[トン]
60,000
50,000
40,000
45,326
42,180
37,047
48,393
57,227
56,315
50,32851,161
44,289
33,786
30,000
20,000
14,231
10,000
0
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
6
見学者受け入れ実績
累計見学者数 31,146名
4,825
5,000
4,500
4,000
3,383
3,076
3,223
3,500
3,028
2,934
2,643
3,000
2,319
2,346
2,165
2,500
2,000
1,500
1,204
1,000
500
0
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
(12月6日現在)
7
再商品化製品を利用した最終製品例
アクリル・ナイロン・メラミン、 医薬、農薬、肥料等
炭酸飲料・ドライアイス等
炭
酸
飲
料
炭
酸
飲
料
8
昭和電工ガス化プロセスの特徴
・プラスチックの種類を選ばず再商品化が可能
⇒塩ビ系樹脂や複合素材もガス化炉で使用可能
・再商品化製品の物性が従来品と同等
⇒ナフサ由来のアンモニア原料と同等物性のため、
同品質のアンモニア合成が可能
・製品として市場に供給
⇒再商品化製品を利用した製品(アンモニア)を
エコアンとして市場に供給
9
高度化・効率化の取り組み
・水素収率(合成ガス熱量)の向上
⇒運転条件の改善等により合成ガス(再商品化製品)
の熱量向上を図る。
・分別基準適合物の処理量向上
⇒設備の安定化を図り、分別基準適合物の
実処理能力の向上を図る。
・未利用エネルギーの活用
⇒高温ガス化炉廃熱の有効利用により省エネ化を
図る。
10
容器包装リサイクル制度についての評価
• 各主体ごとの役割分担が明確となり、一般廃棄物
の資源化を推し進めた成果大きい。
• 反面、プラスチック製容器包装においては、自治体
参加率が70%強で頭打ち。
• 「容リ法活用」と「容リ法活用せずエネルギー利用」
との二極化が鮮明。
• これをどう考えるか。自治体に対する更なるインセ
ンティブ必要か。
11
容器包装リサイクル制度についての課題
• プラスチック製容器包装については、複合品も含む
多種・雑多なプラスチックを一括回収し、一括リサイ
クルするシステム。
• しかし、熱硬化性樹脂は再成形できない、熱可塑性
樹脂も物性の低下から繰り返し再成形できないなど
の素材特性があり、金属リサイクルとは大きく異な
る点を認識すべき。
• この素材特性を踏まえた上で、経済合理性の高い
仕組みを議論すべき。
12
容リ法への提言①【プラスチック製容器包装】
1:再商品化手法区分の見直し
従来の、「物理的(材料)リサイクル」と「化学的(ケミカル)
リサイクル」の区分ではなく、再商品化製品の利用方法に
よる区分を。
2:指定法人への入札における「優先」の考え方再整理
より質の高い物質循環を優先すべき。
⇒再商品化製品及び再商品化利用製品だけでなく、その先の
最終製品までを把握し、「物質としてどう循環しているか」
「分別基準適合物全てが循環するか」を総合評価する仕組みが必要。
13
容リ法への提言②【プラスチック製容器包装】
3:再商品化収率基準の見直し
重量ベースの収率基準に統一して頂きたい。
⇒ガス化は収率算定が熱量評価となっており、その収率基準は
65%以上とされているが、熱量評価では炭素分が評価されず、
収率の低い手法であるとの誤解を招きやすい。
4:自治体による再商品化手法又は再商品化事業者の選択
⇒容リ法は消費者による分別を土台として成り立っており、再商品化
事業者による「見学者受け入れや広報協力等」を自治体が
評価に加えた上で、自治体が再商品化手法又は再商品化事業者
を選択し、それに優先枠を付与する仕組みはどうか。
これにより、消費者・自治体・再商品化事業者とで一体的な
取組みを行い、3R意識の向上に寄与することができる。
14
ご清聴ありがとうございました。
昭和電工株式会社
15
資料7
Fly UP