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第89期株主通信(PDF:4271KB)
NANKAI Report 第89期株主通信(平成17年4月1日から平成18年3月31日まで) ご あ いさ つ 株主の皆さまにはますますご清栄のこととお慶び申しあげます。 「NANKAI Report(第89期株主通信)」をお手許にお届けするにあたり、 ひ とことごあいさつを申しあげます。 当期のわが国経済は、原油価格の高騰による影響などの懸念材料を抱えつ つも、企業収益の改善や設備投資の増加、株価の回復など、景気は総じて緩 やかな回復基調のうちに推移いたしました。 このような経済情勢の下におきまして、当社では当期を初年度とする3か年経営計画「進化123計画」を策 定し、 グループをあげて各種施策への取組みを進めてまいりました結果、別掲のとおり経常損益では相応の利 益を計上することができました。しかしながら、当期におきましては、固定資産の減損に係る会計基準を適用し たことに伴い、連結・単体決算ともに当期純損失を計上することとなりましたため、当期の利益配当金につき ましては、 1株につき3円(中間配当を見送りましたので年3円配当)とさせていただくことといたしました。 さて、当社は昨年、創業120周年という大きな節目を無事に迎えることができました。これもひとえにこれま で当社を支えてくださった株主の皆さまやお客さまをはじめとする多くの方々のおかげであると感謝しており ます。今後とも120年間にわたり積み上げられた当社に対するご支持を裏切ることのないよう、全ての事業の 根幹である「安全」と「顧客満足」の確保に努めてまいりますとともに、良き企業市民であり続けるための「企 業コンプライアンス」の徹底にグループをあげて取り組んでまいる所存でございます。 今後の見通しですが、金利の上昇基調や沿線地価の下落傾向など、さまざまな不安材料を当社は抱えてお ります。しかしながら、当社をはじめグループ各社の経営改善の成果が確実に出てきており、 「攻勢」に転じる 環境ができあがりつつあると考えております。平成19年春のなんばパークス第2期開業をはじめ、葬祭事業等 の新規事業の展開やビルメンテナンス事業の東京進出、 クレジットカードと「PiTaPa」対応カードを一組とし た新しいグループカード「minapitaカード」の利用促進など、 グループをあげて業容を拡大し、企業価値向上 に努めてまいりますので、株主の皆さまにおかれましては、なお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い 申しあげます。 平成18年6月 取締役社長 1 南海グループ 当社の連結子会社は68社、持分法適用会社は5社であり、さまざまな分野で事業展開を行っております。 主な会社は次のとおりです。 運輸業 不動産業 レジャー・サービス業 *南海都市創造㈱ 阪堺電気軌道㈱ 建設業 ㈱南海国際旅行 南海辰村建設㈱ ㈱日電商会 南海バス㈱ 南海不動産㈱ ㈱ホテル南海 関西空港交通㈱ ㈱ステーションパーキング岸和田 ㈱萬波楼 ㈱中の島 和歌山バス㈱ 流通業 南海りんかんバス㈱ *南海都市創造㈱ 御坊南海バス㈱ その他の事業 南海ビルサービス㈱ ㈱大阪スタヂアムサービス 南海マネジメントサービス㈱ 熊野交通㈱ 南海商事㈱ 住之江興業㈱ 南海保険サービス㈱ 徳島バス㈱ 南海フードシステム㈱ 南海橋本観光開発㈱ 南海印刷㈱ サザンエアポート交通㈱ ㈱新南海ストア ニッポンレンタカー南海㈱ ㈱シーエス・インスペクター 南海フェリー㈱ 南海砂利㈱ 南海アミューズメント㈱ ㈱アド南海 南海淡路ライン㈱ ㈱南海ハートフルサービス サザントランスポートサービス㈱ ㈱グリーフサポート ㈱南海エクスプレス 南海車両工業㈱ *セグメントの分類上、南海都市創造㈱が重複して含まれております。 南海バス㈱ 熊野交通㈱ 南海商事㈱ 住之江興業㈱ 2 第89期連結決算の概要 セグメント別 営業収益構成比 営業収益の推移 その他の事業 250,000 〈単位:百万円〉 246,928 960 1,855(1.0%) 216,347 1,652 63,454 200,000 建設業 37,272 レジャー・ サービス業 18,197 (9.5%) 150,000 190,450 百万円 30,413 運輸業 82,781 (43.5%) 流通業 26,128 190,450 1,501 37,192 25,343 19,836 27,534 27,342 26,128 34,585 (19.6%) 196,210 50,666 1,855 37,272 18,197 100,000 30,267 27,453 27,951 24,215 50,000 87,247 83,698 82,387 82,781 第87期 第88期 (13.7%) 不動産業 24,215 (12.7%) 0 :運輸業 第86期 :不動産業 :流通業 :レジャー・サービス業 第89期 :建設業 :その他の事業 *外部顧客に対する営業収益を記載しており、セグメント間の内部営業収益又は振替高は含まれておりません。 当期を初年度とする3か年経営計画「進化123計画」 を策定し、 グループをあげて各種施策への取組みを進 めてまいりました結果、当社グループ全体として着実に 経常利益・当期純利益の推移 〈単位:百万円〉 15,000 成果を収めつつあります。そうした中、当期の連結営業 収益は1,904億50百万円(前期比2.9%減)、連結営業利 12,923 12,178 12,000 益は235億25百万円(前期比12.1%増)、連結経常利益 は129億23百万円(前期比36.5%増)となりました。し 9,470 9,000 7,972 7,737 かしながら、当期におきましては、工事負担金等受入額、 投資有価証券売却益等の特別利益を127億41百万円計 6,000 上する一方、固定資産の減損に係る会計基準を適用し たことに伴い、事業用資産についての減損損失を計上 3,231 3,000 1,550 したこと等により、特別損失を304億53百万円計上いた しました結果、当期純損益は65億43百万円の損失とな 0 りました。 第86期 :経常利益 :当期純利益 3 第87期 第88期 -6,543 第89期 事業の概況[運輸業] 運 輸 業 行うなど、事業の効率化を進めました。また、大阪・京都と藤沢・ 鉄道事業におきましては、営業面では、特急網の整備・拡充と ましては、関西国際空港と姫路駅を結ぶ路線の開設や一部路線 鎌倉を結ぶ高速バス路線を開設したほか、 リムジンバスにつき 輸送実態に応じた輸送形態への見直しを主な内容とするダイヤ の延伸を行うなど、増収策を講じました。 改正を、高野線においては昨年10月16日に、南海線においては、 海運業におきましては、企画商品の開発などの積極的な営業 泉佐野駅付近下り線高架化にあわせて昨年11月27日に、それぞ 活動に努めるとともに、運賃改定を実施いたしましたが、原油価 れ実施いたしました。また、南海線のダイヤ改正にあわせて、和 格の高騰や修繕費用の増加による影響が大きく、依然として厳 歌山市方面からの空港アクセスの利便性向上をはかるため、南 しい事業環境が続きました。 海線泉佐野駅において、ホーム・ツー・ホーム乗換えサービスを 貨物運送業におきましては、 りんくう国際物流センター内に「南 開始いたしました。このほか、高野山への旅客誘致をはじめ、み 海りんくうロジスティクスセンター」を開設するなど、航空貨物 さき公園サービック(入園券付往復乗車券)の割引率アップや「関 業務の拠点を拡充いたしました。 空・りんくうプレミアムきっぷ」等企画乗車券を発売するなどの この結果、運輸業の営業収益は846億51百万円(前期比0.9% 需要喚起策を講じるとともに、特急チケットレスサービスにおけ 増)となり、営業利益は109億47百万円(前期比0.4%減)となり るポイントアップキャンペーンや定期特急券・定期座席指定券の ました。 値下げ及び対象列車の拡大を実施するなど、特急の利用促進に 努めました。さらに、サービスの向上をめざして、外部講師によ る接遇研修を実施したほか、本年2月には、当社鉄道線での利用 開始に先駆けて、 クレジットカードと「スルッとKANSAI」が提供 するIC決済サービス「PiTaPa」対応カードを一組とした新たな グループカード「minapitaカード」の発行を開始いたしました。 施設面では、定期券・特急券販売システム再構築工事、高野線 一般車両2300系2両新造工事、高野線北野田駅改良工事など、 旅客サービス改善と運転保安度向上のための諸工事を実施い たしました。また、泉大津市内及び泉佐野市内の南海本線連続 立体交差化工事及び河内長野市との共同事業である高野線三 ホーム・ツー・ホーム乗換えサービスを開始した泉佐野駅 日市町駅総合改善事業を鋭意推進するほか、南海本線・高師浜 線高石市内連続立体交差化工事及びICカードシステム導入工事 にそれぞれ着手いたしました。 以上のような諸施策もあり、旅客の減少傾向は鈍化しつつあ るものの、乗車人員は、 2億33百万人(前期比0.5%減)となりま した。 なお、貴志川線につきましては、その事業を本年4月1日をもっ て和歌山電鐵株式会社に譲渡いたしました。 バス事業におきましては、一般乗合路線では、契約輸送の拡充 をはかるとともに、輸送需要に見合った路線再編やダイヤ改正を 4 [流通業] 事業の概況[不動産業] 不 動 産 業 不動産賃貸業におきましては、 「パークスタワー」のオフィスフロア において入居率100%を達成するなど、各物件において空室率の改善 に努めました。 不動産販売業におきましては、南海くまとり・つばさが丘、南海林間田 園都市・彩の台などでの宅地分譲や戸建住宅の販売のほか、超高層マ ンション「ザ・なんばタワー レジデンス・イン・なんばパークス」の共 同開発事業を推進いたしました。しかしながら、事業者向けの譲渡があ った前期に比べ、減収となりました。 この結果、不動産業の営業収益は255億7百万円(前期比12.2%減) となりましたが、営業利益は84億56百万円(前期比30.2%増)となりま した。 流 通 業 ショッピングセンターの経営におきましては、難波地区では、昨年10 月に開業2周年を迎えた「なんばパークス」の屋上公園(パークスガー 建設が進む「ザ・なんばタワー レジデンス・イン・なんばパークス」 デン)を中心に各種イベントを実施し集客に努めるほか、 「なんばCITY」 及び「なんばパークスShops&Diners」において、魅力ある専門店集 積をめざして店舗の入替えを進めるとともに、 ファッションなどの商品 アイテムや施設内各ゾーンの魅力を訴求する各種営業催事を実施いた しました。また、なんばCITYにおいてトイレリニューアル等のショッピ ング環境改善に取り組むなど、顧客満足の向上に努めました。沿線各商 業施設においては、施設間競争が激化する厳しい事業環境の下にあり ましたが、新規店舗の誘致に努めるほか、ハウスカード会員を中心に、 きめ細やかなマーケティングに基づく販売促進に力を注ぎました。 物品販売業におきましては、 コンビニエンスストア「アンスリー」をは じめとする新規店舗の開設や難波駅におけるワゴン販売の強化などの 増収策を講じました。 この結果、流通業の営業収益は282億9百万円(前期比2.8%減)とな り、営業利益は18億84百万円(前期比7.6%増)となりました。 5 なんばパークスShops&Dinersでのイベント風景 [レジャー・サービス業] 事業の概況[建設業] [その他の事業] レジャー・サービス業 遊園事業におきましては、みさき公園において、 ファミリー層を メインターゲットに時季に適した催物を開催し、お客さまの誘致 に努めるほか、キリンえさやり体験やイルカとの記念撮影会など、 動物とのふれあいを重視した体験型イベントを実施いたしました。 旅行業におきましては、 お客さまのニーズの多様化に対応する ため、営業力の強化をはかるとともに、商品の充実に努めてまい りました。その結果、国内旅行の取扱高では、北海道や九州・沖縄 方面のツアーが、 また、海外旅行の取扱高では、特に中国・香港及 びヨーロッパ方面への業務旅行が、それぞれ堅調に推移いたしま した。 みさき公園 ホテル・旅館業におきましては、 インターネット予約による宿泊 客が増加するとともに、 法人利用が好調に推移いたしました。なお、 「ホテル南海さかい」、 「ホテルリーヴァ南海」につきましては、そ の経営権を当期中にそれぞれ譲渡いたしました。 競艇施設賃貸業におきましては、美観と快適性向上を目的とし た施設の改修に努める一方、有料指定席の予約発売開始など、 お 客さまの利便性向上のための諸施策を講じましたが、舟券売上 は伸び悩み、売上歩合賃料が減少いたしました。 ビル管理メンテナンス業におきましては、新規管理物件獲得の ための営業活動を積極的に推進するほか、既存管理物件の設備 改修工事の受注に努めました。 この結果、 レジャー・サービス業の営業収益は283億65百万円(前 期比0.5%減)となり、営業利益は15億3百万円(前期比18.7%増) ホテル中の島 となりました。 建 設 業 そ の 他 の 事 業 建設業におきましては、積極的な営業活動により受注工事高、 印刷業におきましては受注が伸び悩んだものの、広告代理業 完成工事高ともに増加いたしました。また、費用面では、工事原 におきまして取扱高が増加した結果、営業収益は44億73百万 価管理の徹底と経費の削減に努めた結果、営業収益は469億78 円(前期比23.8%増)となり、営業利益は2億27百万円(前期比 百万円(前期比7.4%増)となり、営業利益は7億16百万円(前期 311.7%増)となりました。 比14.5%増)となりました。 6 連結財務諸表 ■ 連結貸借対照表の要旨 ■ 連結損益計算書の要旨 〈単位:百万円〉 〈単位:百万円〉 金 額 科 目 当期末 金 額 科 目 前期末 流動資産 133,685 137,657 固定資産 727,354 747,409 資産合計 861,039 885,067 (負債の部) 営業収益 190,450 196,210 営業費 166,924 175,220 23,525 20,990 営業外収益 1,529 1,551 営業外費用 12,131 13,071 営業利益 流動負債 225,888 260,552 経常利益 12,923 9,470 固定負債 510,389 499,881 特別利益 12,741 2,565 負債合計 736,277 760,434 特別損失 30,453 3,268 △ 4,789 8,768 1,558 1,278 161 △ 272 33 25 △ 6,543 7,737 (少数株主持分) 税金等調整前当期純利益 2,810 2,672 63,739 63,739 資本剰余金 18,476 18,172 利益剰余金 7,295 △ 3,596 18,268 37,412 14,698 7,000 自己株式 △ 526 △ 768 資本合計 121,951 121,960 861,039 885,067 少数株主持分 (資本の部) 資本金 土地再評価差額金 その他有価証券評価差額金 負債、少数株主持分及び資本合計 7 前 期 平成16年4月 1日から 平成17年3月31日まで ( ) ( ) (平成18年3月31日現在) (平成17年3月31日現在) (資産の部) 当 期 平成17年4月 1日から 平成18年3月31日まで 法人税、住民税及び事業税 法人税等調整額 少数株主利益 当期純利益 連結財務諸表 ■ 連結剰余金計算書 ■ 連結キャッシュ・フロー計算書の要旨 〈単位:百万円〉 〈単位:百万円〉 金 額 科 目 金 額 当 期 前 期 平成17年4月 1日から 平成18年3月31日まで 平成16年4月 1日から 平成17年3月31日まで ( ) ( ) (資本剰余金の部) 科 目 当 期 前 期 平成17年4月 1日から 平成18年3月31日まで 平成16年4月 1日から 平成17年3月31日まで ( )( ) 営業活動によるキャッシュ・フロー 36,541 34,885 18,172 18,134 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 15,552 △ 25,124 資本剰余金増加高 303 38 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 20,394 △ 18,297 自己株式処分差益 303 38 現金及び現金同等物の増減額 594 △ 8,536 資本剰余金期末残高 18,476 18,172 現金及び現金同等物の期首残高 20,471 29,007 現金及び現金同等物の期末残高 21,065 20,471 資本剰余金期首残高 (利益剰余金の部) △ 3,596 △ 27,115 19,524 25,090 ― 7,737 土地再評価差額金取崩額 19,143 17,353 連結子会社の持分比率変動 による利益剰余金増加高 381 0 利益剰余金減少高 8,633 1,571 配当金 2,090 1,571 当期純損失 6,543 ― 利益剰余金期末残高 7,295 △ 3,596 利益剰余金期首残高 利益剰余金増加高 当期純利益 8 財務諸表(単体) ■ 貸借対照表の要旨 〈単位:百万円〉 ■ 損益計算書の要旨 〈単位:百万円〉 金 額 科 目 当期末 金 額 当 期 科 目 前期末 (資産の部) 営業収益 70,567 100,025 営業費 59,174 82,929 営業利益 11,393 17,096 流動資産 98,926 101,944 固定資産 543,478 704,400 営業外収益 2,436 1,208 資産合計 642,404 806,344 営業外費用 9,963 12,316 (負債の部) 流動負債 169,745 216,462 経常利益 3,866 5,988 特別利益 11,686 1,538 特別損失 30,325 1,980 △ 14,772 5,546 法人税、住民税及び事業税 △ 2,949 44 法人税等調整額 △ 1,881 12 当期純利益 △ 9,942 5,490 2,238 1,506 税引前当期純利益 固定負債 351,977 462,317 負債合計 521,723 678,780 63,739 63,739 資本剰余金 18,467 18,461 利益剰余金 11,568 4,338 当期未処分利益 土地再評価差額金 17,556 36,829 ■ 利益処分 9,833 4,572 △ 483 △ 375 (資本の部) 資本金 その他有価証券評価差額金 自己株式 資本合計 負債・資本合計 120,681 127,564 642,404 806,344 営業収益の推移 〈単位:百万円〉 前期繰越利益 土地再評価差額金取崩額 106,109 100,000 80,000 45,010 101,907 42,465 100,025 42,294 60,000 11,568 4,338 〈単位:円〉 金 額 当期未処分利益 11,568,705,120 利益処分額 配当金(1株につき3円) 1,574,240,679 次期繰越利益 9,994,464,441 経常利益・当期純利益の推移 〈単位:百万円〉 9,047 6,890 5,9885,490 6,000 3,866 4,000 2,000 61,099 59,442 57,731 58,059 1,139 0 20,000 :鉄道事業 2,677 2,729 40,000 0 19 ― 科 目 8,000 70,567 12,508 19,272 合併による抱合株式消却損 10,000 120,000 第86期 第87期 :開発関連及び付帯事業 第88期 第89期 第86期 第87期 :経常利益 :当期純利益 *平成17年4月1日、開発関連及び付帯事業のうち、難波地区の流通・不動産賃貸事業等の営業を南海都市創造㈱に承継させました。 9 前 期 平成17年4月 1日から 平成16年4月 1日から ( ) 平成18年3月31日まで ( ) 平成17年3月31日まで (平成18年3月31日現在) (平成17年3月31日現在) 第88期 -9,942 第89期 トピックス 1 当社株式の大量買付行為に関する対応策 (買収防衛策) を導入しました。 本年6月29日開催の定時株主総会でのご承認に基づき、 当社株式の大量買付行為に関する対応策(買収防衛策) を導入しました。 今回導入しました買収防衛策は、いわゆる「事前警告 型」と呼ばれるもので、当社株式の20%以上の取得を 目的とする大量買付者には、あらかじめ当社が設定した 大量買付ルールに従っていただくというものです。 このルールの趣旨は、 ①大量買付者から必要かつ十分な情報が、事前に 提供されること ②取締役会による評価・検討・条件交渉・代替案作成 のための一定の期間が経過した後に買付を開始す ること というものです。 このルールを遵守せず、 また、株主の皆さまが検討す るための情報も時間も与えないような突然の買付に対 しては、株主の皆さまの利益を保護するために、当社取 締役会は、新株予約権の無償割当てなどの対抗措置を とることがあります。一方で、 このルールが守られてい る場合、または当社の企業価値ひいては株主の皆さま の利益を害することが明らかである場合を除き、当社取 締役会の判断のみで買付を阻止しようとすることはあり ません。 現在、当社では、高いクオリティを持つ企業集団として の「南海グループ」への変革の実現と、全国的に信頼さ れる「南海ブランド」の確立という二つの中長期経営ビ ジョンの下、 3か年経営計画「進化123計画」において、 企業価値向上に向けた諸施策を推進中ですが、今回の 買収防衛策の導入は、 このような当社の企業価値向上 への取組みの一環として行われるものです。 ■ 大量買付行為開始までの流れ 当社株式の20%以上の取得を目的とする大量買付者 当社代表取締役に対し 意向表明書の提出 突然の大量買付行為開始 当社が求める 大量買付情報の提供 大量買付ルールから逸脱 取締役会による 評価等の実施 (60日間または90日間) あるいは 企業価値・株主の皆さまの 利益を害することが明らか 取締役会による 意見開示・代替案提示 株主の皆さまのご判断 取締役会による対抗措置の発動 (新株予約権の無償割当てなど) 10 トピックス 2 「PiTaPa」を導入します。 当社では、 スルッとKANSAIが提供するIC決済サービス「PiTaPa」 を、本年7月1日から鉄道線全線で導入します。 「PiTaPa」は代金後払 い方式となっており、改札機に「PiTaPaカード」を軽く触れていただ くだけで、 ご乗車になれます。 3 難波地区の魅力向上策を推進しています。 当社及び南海都市創造では、難波地区の魅力向上をはかるため、南 海ターミナルビル及び周辺地域の環境改善に取り組んでいます。放置 自転車の整理のほか、 お客さまの通行の妨げとなるチラシ配布の防止、 花壇の設置などを行っています。 また、なんばCITYでは、 お客さまがより利用しやすいショッピングセ ンターをめざして、授乳室の新設やお客さま用化粧室のリニューアル を順次行っています。ベビーカーと一緒にお入りいただける個室等、 さまざまな機能を備えた化粧室は、大変好評をいただいております。 4 葬祭事業に参入しました。 当社100%出資によるグリーフサポートでは、本年3月25日、橋本市 小峰台で葬儀会館「ティア橋本」の営業を開始しました。東海地方を 中心に実績を持つ株式会社ティアと業務提携し、当社が葬儀会館の建 設を行い、 グリーフサポートが会館の運営を行っています。今後も沿線 社有地を中心に、葬儀会館の展開をはかっていきます。 11 パスケースに入れたまま 改札機に軽く触れるだけで 通れます。 トピックス 5 高速バス 「大阪・京都∼藤沢・鎌倉線」の 運行を開始しました。 南海バスでは、本年3月12日から高速バス路線「大阪・京都∼藤沢・ 鎌倉線」の運行を開始しました。江ノ電バス株式会社との共同運行に よるこの路線は、関西と藤沢・鎌倉を結ぶ初の高速バス路線となります。 6 「瀞峡(どろきょう)フォトアワード2006」が 開催中です。 7 機関投資家向けの決算説明会を 開催しました。 12 会社の概要 ■ 会社概要 ■ 役 員 創 業 明治18年12月27日(設立 大正14年3月28日) 資 本 金 637億3,903万4,121円 発行済株式総数 5億2,641万2,232株 株 主 数 62,758名 従 業 員 数 2,663名 本 社 大阪市中央区難波五丁目1番60号 事 業 内 容 鉄道事業 開発関連及び付帯事業 開発事業、流通事業、土地建物賃貸事業、遊園事業 営 業 キ ロ 程 169.1km 車 両 数 716両 (平成18年3月31日現在) ■ 株主メモ 山 中 諄 取締役副社長 (代表取締役) 執 行 役 員 宇 澤 久 典 常 務 取 締 役 執 行 役 員 亀 井 康 年 常 務 取 締 役 執 行 役 員 小 郷 幹 夫 常 務 取 締 役 執 行 役 員 須 惠 弘 一 常 務 取 締 役 執 行 役 員 福 田 順太郎 常 務 取 締 役 執 行 役 員 山 部 茂 取 締 役 執 行 役 員 亘 信 二 取 締 役 執 行 役 員 山 本 文 彦 取 締 役 新 良 篤 事 業 年 度 毎年4月1日から翌年3月31日まで 定時株主総会 毎年6月 取 締 役 内 藤 碩 昭 基 準 日 定時株主総会 3月31日 期 末 配 当 3月31日 中間配当を行う場合 9月30日 その他必要がある場合 あらかじめ公告して定めた日 取 締 役 増 倉 一 郎 常 任 監 査 役 (常 勤) 廣 田 昌 紀 常 任 監 査 役 (常 勤) 小 畠 幸 生 監 査 役 中 筋 一 朗 監 査 役 西 川 善 文 監 査 役 岡 田 信 吾 執 行 役 員 津 崎 幸 雄 執 行 役 員 猪 光 一 執 行 役 員 関 西 節 美 執 行 役 員 森 本 將 之 執 行 役 員 東 眞 也 執 行 役 員 増 田 孝 男 執 行 役 員 竹 田 信 男 公 告 方 法 公 告 ア ド レ ス 電子公告 http://www.nankai.co.jp/ir/koukoku/index.html 事故その他やむを得ない事由によって電子公告による 公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載 して行う ( 株主名簿管理人 住友信託銀行株式会社 同事務取扱場所 大阪市中央区北浜四丁目5番33号 住友信託銀行株式会社 証券代行部 郵便物送付先 電話照会先 ホームページアドレス 同 取 次 所 13 取 締 役 社 長 (代表取締役) 執 行 役 員 〒183-8701 東京都府中市日鋼町1番10 住友信託銀行株式会社 証券代行部 用紙のご請求 0120-175-417 その他ご照会 0120-176-417 http://www.sumitomotrust.co.jp/STA/retail/ service/daiko/index.html 住友信託銀行株式会社 全国各支店 ( (平成18年3月31日現在) 株主ご優待制度のご案内 次のとおり株主ご優待証類を贈呈いたします。 優待内容 所有株式数 6回乗車 カード 定期券式乗車証 軌道・バス 割引付 1, 000株以上 5, 000株未満 1枚 ― ― 5, 000株以上 10, 000株未満 2枚 ― ― 10, 000株以上 20, 000株未満 3枚 ― ― 20, 000株以上 30, 800株未満 5枚 ― ― 30, 800株以上 51, 100株未満 1枚 株主ご優待チケット みさき公園 ご招待券 優 待 施 設 名 ― 200, 000株以上 500, 000株未満 ― 2枚 500, 000株以上 1, 000, 000株未満 ― 3枚 1, 000, 000株以上 10, 000, 000株未満 ― 5枚 ― 南海国際旅行 国内・海外ツアー旅行代金3%割引 1枚 (06) 6641 - 8686 ほか 橋本カントリークラブ レストラン食事券1,000円分引換券 1枚 (0736) 36 - 2271 瀞峡ウォータージェット船 大人 3,000円(通常3,340円) 小人 1,500円(通常1,670円) 2枚 (0735) 44 - 0331 ほか 南海フェリー (和歌山港∼徳島港) 片道自動車航送運賃、同乗者運賃 20%割引 2枚 (073) 422 - 2156 ほか 南海淡路ライン (泉佐野港∼淡路島・津名港) 片道自動車航送運賃、旅客運賃 (同乗者、一般旅客)20%割引 2枚 (072) 469 - 0853 ほか ニッポンレンタカー南海 6632 - 4734 ほか 2,000円割引(1500cc以上 24時間以上) 1枚 (06) 南海パーラー 飲食料金100円割引 1枚 (06) 6644 - 3600 カフェ&レストハウス 和歌山アジュール 飲食料金100円割引 1枚 (073) 435 - 3125 函館市場 南海なんば駅店 飲食料金10%割引 1枚 (06) 6641 - 8309 携帯電話販売 モバイル南海 NTTドコモ携帯電話本体価格 2,000円割引 1枚 (06) 4396 - 5206 ほか フラワーショップ ブルーム南海 なんばCITY店 代金20%割引 10枚 ホテル南海なんば ホテル中の島 旅館萬波 資格確定日 贈呈時期 有効期間 3月31日 6月下旬 7月11日∼翌年1月10日 宿泊料金優待 (シングル6,600円、 ツイン11,200円) 宿泊(1泊2食付)料金10%割引 2施設共通券 スイスエグゼクティブクラブ 宿泊正規料金30%割引 スイススタンダード 宿泊正規料金40%割引 9月30日 12月中旬 問い合わせ先 1枚 1枚 10, 000, 000株以上 優 待 内 容 ― 3枚 51, 100株以上 200, 000株未満 当社では、毎年3月末現在1,000株以上ご所有の株主の皆さまに、当社グルー プ施設等を優待料金でご利用いただける「株主ご優待チケット」をご送付いたし ております。 ご優待内容につきましては、下表のとおりとさせていただいておりますので、 券面記載の注意事項をご覧のうえ、ぜひご利用くださいますようご案内申しあげ ます。 翌年1月11日∼7月10日 1枚 (06) 6644 - 2649 2枚 (06) 6649 - 1521 (代) (0735) 52 - 1111 (代) 4枚 (073) 444 - 1161 (代) 1枚 1枚 スイスホテル南海大阪 6回乗車カード及びみさき公園ご招待券につきましては、 お手許に届いた日からご利用いただけます。 (06) 6646 - 1111 (代) 婚礼挙式の料理・飲物料金最大10%割引 1枚 新規フィットネスメンバー入会金10%割引 1枚 全レストランおよびメープル10%割引 1枚 ※優待施設・優待内容につきましては、予告なく変更することがありますので、あらかじめ ご了承願います。 14 沿線ガイド 金剛峯寺とは、本来は壇上伽藍や奥の院、 山内の塔頭寺院を含む総称で、弘法大師空 海によって名づけられました。現在座主の住房 となり宗務所もおかれている金剛峯寺は、 豊臣 秀吉が亡母の供養のために建てた青厳寺と いう寺でしたが、 明治2年(1869) に金剛峯寺 と改称し、 全国3,600の末寺を統括する高野山 真言宗の総本山となりました。 大玄関の正面に位置するのが大広間と持 仏の間。本山の重要な儀式や法会は、 この大 広間で行われます。ふすま絵は、江戸幕府の 大広間 御用絵師として高名な斉藤等室の筆。 また、 柳 の間は、秀吉の怒りに触れて関白の座を追わ れた豊臣秀次が自刃した部屋として有名です。 長い廊下を渡って、大主殿から別殿へ。別 殿内部のふすま絵は、 現代日本画の守屋多々 訪金 総 本 ね剛 山 て峯 。寺 世 界 遺 産 高 野 山 を 志画伯の作。四季の花や鳥、 弘法大師の唐へ の旅などが何十枚ものふすまに描かれて、 それ 自体が美術館の趣です。 別殿に面している蟠龍庭は石庭としては日 本最大の庭。雲海の中で雌雄一対の龍が奥 殿を守っているように表現されています。雪に おおわれた時期の庭の美しさは格別だとか。 別殿に続く新別殿には、 169畳もの大広間 があり、 拝観者はここで茶菓の接待が受けられ ます。 金剛峯寺では毎年、 2月14日から15日にかけ て常楽会が行われます。釈迦の入滅をしのぶ もので、 大主殿大広間で14日夜10時頃から徹 夜で法要が営まれ、 信者たちはいろりの火を囲 みながら法要に耳を傾けます。寒さきびしいなか、 趣のある行事として有名です。 ●金剛峯寺拝観料 500円 ●高野山へは、 南海なんば駅から特急「こうや」 で約1時間30分。急行で約1時間50分。 別殿 蟠龍庭 〒542-8503 大阪市中央区難波五丁目1番60号 総務部 電話06-6644-7121 ホームページアドレス http://www.nankai.co.jp/ 証券コード 9044