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ディスクロージャー誌平成26年度

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ディスクロージャー誌平成26年度
シティバンク銀行株式会社
平成 26 年度 ディスクロージャー誌
目次
社長からのメッセージ
1
会社概要
2
沿革
5
経営戦略
6
銀行の主要な業務の内容
8
リスクの管理態勢
15
法令等遵守態勢
17
ダイバーシティ・CSR(企業の社会的責任)活動
18
シティバンク銀行国内拠点一覧
19
平成 26 年度財務状況報告
21
1. 主要な業務に関する事項
2. 財務諸表等
3. 時価情報
4. 大株主の状況
5. バーゼルⅢ 第 3 の柱(市場規律)に基づく開示
社長からのメッセージ
お客様各位
このたび、平成 27 年 6 月 1 日付でシティバンク銀行株式会社の代表取締役社長兼
CEO に就任いたしましたアンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニアでございます。
シティバンク銀行は、日本において113年以上の長く豊かな歴史を有しており、その間、
革新的かつ高品質なサービスを提供してまいりました。この歴史ある企業を率いてい
くことは光栄です。
昨年12月、シティは日本のリテールバンク事業を株式会社三井住友銀行に売却する
ことで最終合意に至ったと発表いたしました。本年11月1日に予定されている売却後
も、シティバンク銀行は日本においてコーポレートバンク、マーケッツ、トランザクショ
ン・サービスに注力し、今後とも内外の機関投資家、政府機関、企業のお客様に対し
て、グローバルなネットワークを基盤としたシティの優れたサービスを提供してまいり
ます。
確固たる法令遵守と経営管理態勢のもと、日本の皆様のご期待にお応えすべく、日本社会および経済の一端を
担う企業として、揺るぎない姿勢で尽力してまいります。
今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
平成27年7月
シティバンク銀行株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
アンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニア
1
会社概要
 会社プロフィール
名称
本店住所
金融機関コード
本店支店番号
電話
業務開始
業務内容
従業員数
拠点数
シティバンク銀行株式会社
〒100-6520
東京都千代田区丸の内一丁目 5 番 1 号
新丸の内ビルディング
0401
730
0120-039-104 または 03-6897-5000
平成 19 年 7 月 1 日(明治 35 年 10 月 シティバンクの前
身であるインターナショナル・バンキング・コーポレーション
が横浜支店を開設)
シティの日本における中核事業の一角として、個人のお客
様および法人のお客様にサービスを提供する銀行業務を
展開
1,728 人(平成 27 年 3 月 31 日現在)
37 拠点(本店、東新宿、沖縄、個人金融部門 32、法人金
融部門 2)
取締役および監査役*
代表取締役社長
代表取締役
取締役
取締役
取締役
取締役
監査役(常勤・社外)
監査役(社外)
監査役
アンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニア
井上 直樹
シリッシュ・アプテ
江 丕文(カン・フィーブン)
林 良造
田中 達郎
佐藤 守
川嶋 俊昭
酒井 博人
(*) 同一役職の場合には就任順
執行役員
CEO
チーフ・ストラテジー・アンド・プランニング・オフィサー
兼 事業戦略企画部門長
副社長 兼 個人金融部門長
副社長 兼 法人金融部門長
トランザクション・サービス部門長
市場部門長
法務部門長
コンプライアンス部門長
財務部門長
リスク・マネジメント部門長
人事部門長
オペレーション・テクノロジー部門長
内部監査部門長
事業戦略企画部門副部門長
2
アンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニア
井上 直樹
グラント・カーソン
ジェラルド・キーフ
ラヴィ・サクセナ
耿 希偉(コウ・キイ)
橋長 廉人
田中 宏一
スーザン・アジズ
ラジェッシュ・パラダカール
近藤 実
シャンカー・ラマサミ
伊藤 勇一
児子 裕明
(「従業員数」を除き平成 27 年 7 月 1 日現在)

組織図
株主総会
監査役会
取締役会
社長兼CEO
内
部
監
査
部
門

人
事
部
門
リ
ス
ク
・
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
部
門
コ
ン
プ
ラ
イ
ア
ン
ス
部
門
財
務
部
門
チ
ー
フ
・
オ
ペ
レ
ー
テ
ィ
ン
グ
・
オ
フ
ィ
サ
ー
法
務
部
門
チ
ー
フ
・
ス
ト
ラ
テ
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ア
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ド
・
プ
ラ
ン
ニ
ン
グ
・
オ
フ
ィ
サ
ー
事
業
戦
略
企
画
部
門
・
オ
ペ
レ
ー
シ
ョ
ン
・
テ
ク
ノ
ロ
ジ
ー
部
門
経営委員会
ト
ラ
ン
ザ
ク
シ
ョ
ン
・
サ
ー
ビ
ス
部
門
市
場
部
門
法
人
金
融
部
門
個
人
金
融
部
門
(平成 27 年 7 月 1 日現在)
主要財務データ (平成 24 年 9 月~平成 27 年 3 月)
(単位:10 億円)
経常収益
経常利益 (損失)
総資産
預金
純資産
資本金
自己資本比率
(国内基準)

平成 24 年 9 月
平成 25 年 3 月
平成 25 年 9 月
平成 26 年 3 月
平成 26 年 9 月
平成 27 年 3 月
31.7
△1.6
3,970.7
3,241.9
263.6
123.1
64.6
△1.5
4,374.5
3,541.5
262.8
123.1
34.7
1.4
4,536.0
3,906.9
262.1
123.1
68.3
2.8
4,513.9
3,636.0
256.3
123.1
32.1
△2.8
5,267.0
3,897.4
254.9
123.1
66.3
△3.4
5,057.2
3,924.8
252.3
123.1
29.51%
28.47%
28.62%
25.72%
23.90%
30.26%
格付
Moody's
シティバンク銀行
長期
短期
シティグループ・インク
長期
短期
シティバンク、エヌ・エイ
長期
短期
Fitch
S&P
格付け
アウトルック
格付け
A1
P-1
安定的
A
A-1
Baa1
P-2
安定的
AA-2
A1
P-1
安定的
A
A-1
アウトルック
安定的
ネガティブ
安定的
格付け
アウトルック
A
F1
強含み
A
F1
安定的
A+
F1
安定的
(平成 27 年 7 月 1 日現在)
詳細はシティグループのCitigroup Credit Ratingsをご参照下さい。
http://www.citigroup.com/citi/investor/rate.htm
3

預金保険
当行は日本国内に本店のある銀行として、預金保険機構に加入しており、お客様の円預金は、無利息の決
済用預金については元本の全額が、また、利息のつく預金については元本 1,000 万円までとその利息につ
いて、それぞれ預金保険制度で保護されています。

銀行代理業
銀行代理業者
営業所
銀行代理業の内容

外国銀行代理業
所属外国銀行
営業所
外国銀行代理業の内容

シティグループ証券株式会社(以下、「CGMJ」)
CGMJ 東京本店
当行法人金融部門における取扱商品(円貨・外貨預金、為替)の一
部の媒介
シティバンク、エヌ・エイ
当行本店および大阪支店
所属外国銀行の

預金または定期積み金等の受入れの媒介

資金の貸付または手形の割引の媒介

為替取引の媒介

債務の保証または手形の引受の媒介

その他付随業務のうち、輸出信用状接受および信用状等に
関する業務の媒介
当行が契約している銀行法上の指定紛争解決機関
一般社団法人全国銀行協会
連絡先 全国銀行協会相談室
電話番号:0570-017109 または 03-5252-3772
当行は、銀行法上の指定紛争解決機関である一般社団法人全国銀行協会と手続実施基本契約を締結し
ております。全国銀行協会相談室は、銀行に関するさまざまなご相談やご照会、銀行に対するご意見・苦情
を受け付けるための窓口として、一般社団法人全国銀行協会が運営しています。詳しくは、一般社団法人
全国銀行協会のホームページ(http://www.zenginkyo.or.jp/adr/)をご参照ください。
4
沿革
1812年(文化9年)
シティバンク・オブ・ニューヨーク設立。
1902年(明治35年)
シティバンクの前身であるインターナショナル・
バンキング・コーポレーションが横浜支店を開設。
1923年(大正12年)
インターナショナル・バンキング・コーポレーション、
東京支店開設(1941年休業、1946年再開)。
1973年(昭和48年)
ファースト・ナショナル・シティ・コーポレーション株式を
東京証券取引所に上場(1998年合併に伴い上場廃止)。
1974年(昭和49年)
ファースト・ナショナル・シティ・コーポレーションがシティ
コープに社名変更。
1977年(昭和52年)
シティバンク、エヌ・エイは、ATMとシティカードを利用した
シティカード・バンキング・センターを開始。
緊急時の預金引き出し以外でも利用できる24時間稼働の
ATMを世界で初めて運営。
1980年(昭和55年)
数十年におよぶ改革や展開によりシティバンク事業の国際
拠点は90カ国に拡大。
1991年(平成3年)
シティバンク、エヌ・エイ在日支店、インターナショナル
キャッシュカード発行。
1998年(平成10年)
シティコープとトラベラーズ・グループが合併し、シティグループ・
インクが誕生。シティバンク、エヌ・エイ在日支店、インターネット・
バンキング開始。
2007年(平成19年)
シティバンク、エヌ・エイ在日支店の銀行業務の譲渡を受け、
日本法人としてシティバンク銀行株式会社が営業開始。
シティグループ・インクが東京証券取引所第一部に上場。
2011年(平成23年)
シティのジャパンデスク所在地をドバイ、サンパウロなどに
拡大(平成27年1月1日現在10拠点)。
2012年(平成24年)
シティグループが設立200周年、日本において110周年を迎える。
5
経営戦略

シティ ミッション: “Enabling Progress” (発展を可能に)
シティは、個人、地域社会、企業、そして国家に貢献するため、たゆまぬ努力を続けます。世界で最も厳しい試
練を克服し絶好の商機を捉えてきた過去 200 年の経験を基に、シンプルで独創的、かつ責任ある金融ソリュー
ションを提供することでお客様に最良の成果をもたらすよう努めます。1,000 都市、160 カ国、世界中の人々を
つなぐグローバル・バンク、それがシティです。
四つの原則-ミッションを実現する指針および価値

 共通の目的
ひとつのチーム、ひとつのゴール:お客様とステークホ
ルダーへの貢献
 責任ある金融
透明性が高く、慎重で、信頼できる行動
 創造力
シティの広範かつ深みのある情報、グローバル・ネット
ワーク、世界有数の商品を駆使したイノベーションを通
じて、お客様の生活向上を実現
 リーダーシップ
卓越さ、率先力、勇気が求められる多彩な能力主義環
境の中で成長する、最高の研修を受けた優秀な人材
当行の経営戦略
当行は、シティグループ・インクが間接的に 100%を所有する子会社です。当行
は平成 19 年 7 月 1 日にシティバンク、エヌ・エイ在日支店の業務を引継ぐ形で、
日本の法規制に基づき設立された最初の外資系銀行です。日本における歴史
は、明治 35 年にシティバンクの前身であるインターナショナル・バンキング・コー
ポレーションが横浜に支店を開設したことに遡ります。
当行の目標は、グローバルなトレンドとお客様のニーズに合わせてシティのグロ
ーバル・ネットワークと現地密着体制を活かし、革新的な商品・サービスを提供
することでお客様のニーズに的確に応えることです。当行は、世界で活躍する日本のお客様に対してサービス
を提供するうえでユニークな立場にあります。当行は、グローバル化、都市化、デジタル化という世界的潮流に
対応できる真のグローバル・バンクとしての地位を日本で確立するという長期的な戦略に従って、グローバル
な金融ソリューションの提供に取り組んでいます。当行は日本に根ざした外資系銀行という独自の立場を活か
し、事業部門間およびグループ会社との横断的な戦略の展開を通じて、日本での持続的な事業の発展と市場
におけるプレゼンス向上に努めます。
当行は日本における 110 年以上もの長い歴史の中で、常にお客様に全精力を傾け、市場に革新と進化をもた
らし、日本のお客様に世界最高水準の商品をお届けするとともに、社員には働きやすい職場環境を整え、将
来の事業成長に投資するという伝統を築き上げてきました。現在も、当行はお客様へのサービス向上と優れた
業務の実現に向け、継続的に改善に取り組んでおります。
当行は、法人向け金融業務では、中核となるお客様に対し、シティのグローバルな
強みを活かし、高品質の金融商品、サービスならびにアドバイスを提供することで、
お客様を成功に導くお手伝いをしています。個人向け金融業務については、シティ
は、グローバル個人金融部門の事業再編の一環として、平成 26 年 12 月 25 日、
日本のリテールバンク事業を株式会社三井住友銀行に売却することについて最
終合意に至ったと発表しました。本合意により、シティバンク銀行のリテールバンク
事業にかかる国内全支店、全 ATM、ならびに約 74 万口座を含む全業務が、三井
住友銀行の信託銀行子会社に譲渡されます。売却は、関係当局の承認および一
般的な取引完了条件を満たすことを前提として、平成 27 年後半に完了する予定
6
です。
当行は、中小企業のお客様から経営の改善に関するご相談および既存のご融資の条件変更等のご相談をい
ただいた場合には、真摯に対応させていただきます。また、当行は地域社会に対して社会的責任を果たすべく、
引き続き努力してまいります。
当行は、平成 23 年 12 月 16 日付で金融庁より行政処分を受け、平成 24 年 1 月 31 日に金融庁に業務改善
計画を提出いたしました。当行は行政処分を真摯に受け止め、指摘された問題点の改善と再発防止への取り
組みとして業務改善計画を実施し、その定着に努めております。
当行は市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力や不当な要求には、毅然とした態度で臨み、断
固として対決することを約束いたします。
当行では、社員が持つ力を十分に発揮できる職場環境作りを目指しています。人材の多様性は当行の価値の
核心をなすものです。また、人材の多様性は、当行にとってもお客様にとっても価値をもたらす誇るべき資産と
とらえております。優秀な人材の獲得、研修等による育成、そしてあらゆるレベルでキャリア開発の機会を設け
ることで、個々の社員がお客様のニーズに適った優れた金融商品やサービス、そしてアドバイザリー業務を長
期的に提供できる環境を育んでいます。
更に当行は、ダイバーシティ活動や地域社会への貢献に積極的に取り組んでいます。地域社会活動では、よ
り充実した金融経済教育の提供や、障がい者向け支援、環境および社会の持続可能性の促進、当行が事業
を行っている地域社会の開発促進などに幅広く取り組んでいます。同時に、社内への保育施設開設を通じて、
「ワーキング・ペアレント」の就業機会拡充にも注力しており、今後もそういった活動を継続していきます。
7
銀行の主要な業務の内容

個人金融部門
当行の個人金融部門は、グローバルなプラットフォームを活用し、海外で利用可能な ATM ネットワーク、マー
ケットリーダーの地位にある外国為替取引、厳選された預金・投資信託・保険・債券・ローンなど、幅広い商品・
サービスを展開するとともに、国内においても便利なサービスをお客様に提供しています。また、グローバルな
金融機関としてのタイムリーな金融情報やアドバイスなども、お客様から好評をいただいています。
「シティゴールド」及び「シティゴールドプレミアム」のお客様に対しては、特別なトレーニングを受けた専任の担
当者が、主要支店に設けられた専用のシティゴールドセンターにおいて、お客様お一人ひとりに合ったアドバイ
スとサービスを提供しています。富裕層のお客様の多様なニーズやライフスタイルに、効果的に対応すべく、
商品やサービスの改良を行い、お客様により一層ご満足をいただけるよう努めています。
平成27年1月1日現在、当行の個人金融ネットワークとして32支店・出張所(関西出張所を含む)、24時間365
日サービスを提供するためのコールセンター2ヶ所、お客様に最適な
サービスを提供するインターネット・バンキングのプラットフォーム、
自行ATM98台を保有しています。さらにゆうちょ銀行・都市銀行・地
方銀行・コンビニエンスストア等の提携ATM網の事業基盤を有して
います。また、オンラインでのサービスの向上にも努め、当行の個人
向けインターネット・バンキング 「シティバンク オンライン」のセキュ
リティ、品揃え、機能と使いやすさを向上させています。こうした事業
基盤を通じ、また、お客様からいただいたご意見に基づき、主要都市
圏の富裕層を中心としたお客様のニーズにお応えしています。
<業務概況>
個人金融部門では、国内外で取引可能な CD/ATM ネットワーク、外国為替
取引におけるマーケットリーダーとしての手腕、厳選された預金・投資商品に
代表される幅広い投資機会の提供、保険商品、住宅ローンやその他有担保
融資、「シティゴールド」や「シティゴールドプレミアム」のお客様への優遇サー
ビス等、基本的な金融サービスから専門性の高いサービスまで、日本におけ
る真のグローバル・バンクとして、様々なサービスを提供してまいりました。
加えて、お客様のニーズに対応するため、お客様のリスク許容度に応じたさ
まざまな商品を取り揃えています。お客様ニーズの分析を踏まえ、住宅ロー
ン商品や保険商品への取り組みを強化しています。さらに、利付債や仕組債
などの債券は、公募形式・私募形式ともに拡充に努めています。
当行の主要業務のひとつである貸出し業務に関しては、「シティゴールド」及
び「シティゴールドプレミアム」のお客様を対象に、不動産投資ローン、商業
用不動産ローンや証券担保ローンの提供を通して顧客層を拡大しています。
また平成 26 年 4 月より、お客様のご要望にお応えすべく手数料体系を変更
した低金利型住宅ローンの販売を開始しました。
保険商品では、お客様の中長期にわたる資金運用ニーズ、将来に備えるニーズにも幅広くお応えするために、
外貨建および日本円建ての終身保険商品のラインナップも継続的に拡充してきました。世界的規模の保険会
社との提携により、経験豊富な保険エキスパートが、お客様の保険ニーズに合わせて的確なアドバイスを行っ
ています。
8

法人金融部門
当行の法人金融部門においては、多くの国々で業務を行う一流企業を中心として、包括的なグローバル・リレ
ーションシップ・マネジメント・サービスを提供することに注力しております。シティならではの広範囲な商品とサ
ービスを提供し、他行の追随を許さないグローバル・ネットワークを駆使して、法人金融部門のお客様の国内
外での成長をサポートしています。法人金融部門は東京と大阪に拠点を置き、お客様の日々の業務あるいは
事業戦略上重要となる様々なニーズに対し、革新的なソリューションの提供を行っています。
当行法人金融部門は、リレーションシップ・マネジャーからなるお客様別の営業担当のラインと、コーポレート・
ファイナンスの商品・サービスの開発と提供にあたる商品ラインにより組織されております。また、当行は市場
部門とトランザクション・サービス部門においても各商品別担当ラインを有しており、営業担当のラインと商品別
担当ラインの双方が一体となってお客様の多様な課題にソリューションを提供しています。そして、各ラインそ
れぞれがグローバルなネットワークのもと連携し、お客様の国内外グループ会社等との総合的なお取引関係
が可能な体制となっています。これがシティの比類ない強みとなっています。
<業務概況>
営業体制ラインは、グローバル・インダストリアル営業本部、グローバル・コーポレート営業本部、金融法人営
業本部、外資系企業営業本部とコーポレートファイナンス・不動産本部の5つから構成されており、それぞれの
本部がそれぞれのお客様固有のニーズに最大限に応えられる体制としております。産業動向への深い洞察を
持って、それぞれのお客様固有のニーズを深く理解する事で、当行はそれぞれのお客様に合わせた解決策を
提供して事業成長をお手伝いする立場にあります。お客様の日常業務はもとよりお客様が掲げる戦略的な目
標にも応えるべく、当行は融資や他の資金調達の選択肢を提供し、長期的な関係を構築し、更にはその関係
を深耕するべく努めています。
法人金融部門は、当行トランザクション・サービス部門、市場部門、コーポレートファイナンス・不動産本部の 3
つの商品別担当ラインと緊密に連携しながら顧客満足の向上に努めております。
<「ジャパンデスク」>
当行法人金融部門のリレーションシップ・マネジャーは、シティグループの海外拠点に設置された「ジャパン・デ
スク」と連携し、海外展開している日本企業のサポート機能の充実に努めております。海外 10 カ国に展開され
た「ジャパンデスク」は、経験豊かなスタッフによる専属サポート・サービスを提供し、お客様との関係強化を図
っております。また、各拠点から更に近隣諸国をもカバーし、お客様へのグローバルなサポート体制は世界中
の地域で可能となっており、北米・南米、欧州、中東、アフリカそしてアジアを網羅しております。シティのジャパ
ンデスク・ネットワークは、他社に類のないユニークなサービスです。ジャパンデスク担当者たちは日本での経
験を活かし、海外でも引続きお客様や現地のスタッフと強固なリレーションを構築し、金融面でのお客様のニー
ズをサポートしています。
9
グローバル・リレーションシップ・マネジメント
ファイナンシャル・アドバイス
資金調達
リスク管理
コーポレート・ファイナンス
アクイジション・
ファイナンス・アンド・
シンジケート・ローン
市場営業
トランザクション・サービス
投資・運用
決済・送金
<ジャパンデスク所在地>
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●ジャパンデスク所在地
シティのジャパンデスク所在地
(平成 27 年 7 月 1 日現在)
10
英国 (ロンドン)
シンガポール
ロシア (モスクワ)
中国 (香港)
インド (デリー)
米国 (ニューヨーク)
タイ (バンコク)
ブラジル (サンパウロ)
インドネシア (ジャカルタ)
アラブ首長国連邦(ドバイ)

トランザクション・サービス部門
トランザクション・サービス部門はトレジャリー・アンド・トレード・ソリューションズ(TTS)およびセキュリティーズ・サ
ービス(SS)で構成されており、世界中の多国籍事業法人、金融法人、および公共法人のお客様に対し、統合的
なキャッシュ・マネジメント、貿易金融、カストディ・サービスを提供しています。
トランザクション・サービスはビジネスの世界が加速し、お客様の業務がますます国際化する中で、グローバル化、
都市化、そしてデジタル化という3つの重要なトレンドに迅速に対応し、日本および世界中のお客様の業務拡大
を支援しています。
能力:
当行は業界最大の独自ネットワークを活用し、お客様の国内外の業務効率に貢献しています。日系企業が急速
な国際化を進めている中で、当行はお客様のパートナー及びグローバル・バンクでありたいと願っています。トラ
ンザクション・サービス部門は、世界100カ国以上及び主要都市で顧客にサービスを提供するシティのグローバ
ル・ネットワークの一翼を担っています。
経験:
トランザクション・サービスの足跡は日本に最初の支店を開設した110年以上前に遡ります。 私たちはお客様、
規制機関や外部のパートナーにとって、国内証券市場、新興市場、決済リスク、支払や回収の処理、証券市場イ
ンフラや技術統合といった金融業界の諸問題について信頼されるアドバイザーでありたいと願っています。
イノベーション:
オンライン・ポータルのシティダイレクトBEおよびそのモバイル・タブレット版は、革新に向けたシティの投資の一
例であり、日本でお客様に提供するソリューションの幅が更に広がりました。当行は、モバイルスマートフォンアプ
リケーションの日本語版およびタブレット版のほか、日本のお客様がビジネスをより効果的に管理できるよう、財
務分析及びテクノロジーツールを提供しています。
<業務概況>
トレジャリー・アンド・トレード・ソリューションズ
シティはキャッシュ・マネジメントサービスの分野で絶えず業界のリーダーとしての地位を占めています。世界中
の 232 もの資金決済システムへの接続を通じ、様々な先進的な金融ソリューションを提供する独自の国際的なイ
ンフラストラクチャーを有しています。また、シティは、高い専門性を持つプロフェッショナルによる幅広いネットワ
ークを活用し、ローカルの知識とグローバルの経験を駆使してお客様の戦略的な業務目標の達成をサポートしま
す。
シティは、グローバルな商品群を利用してお客様のトレジャリーシステムとシティの決済システムのインターフェイ
スを確立し、円滑な支払と回収のプロセス実現のための最適なソリューションを提供します。
貿易金融部が提供する、ウェブベースの簡単でスピーディなサプライヤー・ファイナンスは、国内の売買取引のみ
ならず海外の売買取引にも利用できます。またリスク及びサプライチェーンを効果的に管理するために必要な
様々なリスクヘッジ手段を、お客様の輸出取引に提供しております。制度金融部は伝統的な日本からの輸出及
び投資に対する金融サポートの他、お客様の穀物輸入取引や海外日系子会社の発展途上国向け輸出への中
長期融資など、新しいサービスを始めています。
セキュリティーズ・サービス
セキュリティーズ・サービスでは、定評あるカストディ・サービス機能の提供により外国人投資家の対日証券投資
をサポートしています。さらにこのような伝統的なサービスに加え、国内の金融商品取引業者である顧客が、最も
重要と考えるコア業務に専念できるよう、所謂決済のアウトソーシングである革新的清算取次ぎサービスを導入
致しました。
11
シティの自社ブランド・ネットワークは業界最大で 61 市場を網羅し、第二位となる競合他行より 20 以上多い市場をカ
バーしています。
平成 25 年度-26 年度 国内及び海外受賞内容

世界のベスト・トレジャリー・アンド・キャッシュ・マネジメント・プロバイダー 2014、ベスト・オーバーオール・キ
ャッシュ・マネジメント部門 - グローバル・ファイナンス誌

世界のベスト・グローバル・バンク 2014 (キャッシュ・マネジメント部門およびトレード・ファイナンス部門)
- グローバル・ファイナンス誌

世界のベスト・インターネット・バンク・アワード 2014 (ベスト・オバーオール・グローバル・インターネット・バ
ンク部門; ベスト・コーポレート/インスティテューショナル・インターネット部門) - グローバル・ファイナンス
誌

バンク・オブ・ザ・イヤー・グローバル・アワード 2013 - ザ・バンカー誌

アジア地域のベスト・トランザクション・サービス・ハウス、エクセレンス・アワード 2014 - ユーロマネー誌

アジア大洋州・ベスト・エキスポート・ファイナンス・バンク 2014 - GTR 誌

イノベーション・イン・バンキング・アンド・テクノロジー・アンド・トランザクション・バンキング 2013 (イノベー
ション・イン・キャッシュ・マネジメント部門;モスト・イノベイティブ・グローバル・トランザクション・バンク
2013) - ザ・バンカー誌

アジア地域のベスト・トレジャリー&キャッシュ・マネジメント・バンク、トレジャリー・トレード&リスク・マネジメ
ント・トリプル・エー・アワード 2014、 - ザ・アセット誌

アジア地域のベスト・トレード・アドバイザー、エクセレンス・アワード 2014 - トレード・ファイナンス誌

日本におけるベスト・外資系キャッシュ・マネジメント・バンク 2014(企業による投票) - アジアマネー誌

アジア地域のベスト・キャッシュ・マネジメント・バンク 2014 (企業による投票) - アジアマネー誌

日本におけるグローバル・アウトパフォーマー、主要市場におけるエージェント・バンク調査 2014 - グロー
バル・カストディアン誌

日本におけるアセット・サービス部門、リレーションシップ&クライアント・サービス部門、付帯サービス部門お
よびバリュー・デリバード部門のアウトパフォーマー、主要市場におけるエージェント・バンク調査2014 - グ
ローバル・カストディアン誌

ベスト・カストディアン–アジア・クロスボーダー、トリプル・エー・アセット・サービシング賞 2014 - ザ・アセット
誌

ベスト・サブカストディアン、 トリプル・エー・アセット・サービシング賞 2014 - ザ・アセット誌
12

市場部門
市場部門は、法人金融部門およびトランザクション・サービス部門のお客様に外国為替、マネーマーケット、デ
リバティブに関する商品・サービスを行う部門として、市場取引に注力し、価値ある情報の提供により、お客様
とのより一層強固な取引基盤の構築を目指しています。
市場部門は、市場営業本部と資金証券本部から構成されております。市場営業本部は、外国為替営業部とデ
リバティブ営業部からなり、法人金融部門およびトランザクション・サービス部門のお客様との外国為替取引お
よびデリバティブ取引を行っております。外国為替営業部では、シティグループのグローバルなネットワークと
経営資源を活かし、リアルタイムな情報をお客様にお届けするとともに、外国為替市場におけるマーケット・メ
ーカーとしての強固なプレゼンスを活かし、様々な外国為替取引に対しリスク管理に関する助言の提供や支援
も行っております。
デリバティブ営業部は、お客様の様々なニーズに応え、必要とされているデリバティブ・ソリューションに関する
サービスの提供を広く行っております。
資金証券本部では、シティグループの広範な海外ネットワークを活かし、主要各国の通貨のマネーマーケット
に関する商品・サービスをお客様に提供し、資金の運用・調達に関するニーズにお応えしております。また当
行における資金繰り担当部署として、経営委員会の下部組織であるアセット・ライアビリティ・コミッティにおいて
決定された方針に基づき、流動性リスク管理部署であるコーポレート・トレジャリー部と協働し、適切な流動性、
包括的リスク管理フレームワークの一環としての銀行勘定運営を行っております。
13

当行の主要業務内容
当行では、以下の業務を行っております。
1.
預金の受入れ業務
当座預金、普通預金、定期預金、譲渡性預金、外貨預金等
2.
資金の貸付業務等
手形貸付、証書貸付、当座貸越、商業手形の割引等の業務
3.
為替業務等
国内外の仕向け・被仕向け送金、振込および代金取立
4.
外国為替業務等
外国為替(外国通貨)売買等の業務
5.
その他
(1)
債務の保証(支払承諾)、信用状発行および手形の引受け業務
(2)
シンジケート・ローンのアレンジメント
(3)
貿易金融(貿易手形の買取り等)
(4)
有価証券投資業務(日本国債等)
(5)
金銭債権の取得または譲渡、および証券化関連業務
(6)
国、地方公共団体、法人等の金銭の収納その他金銭に係る事務の取扱い業務
(7)
金融等デリバティブ取引業務(金利、通貨等)
(8)
投資信託および保険商品の窓口販売業務
(9)
有価証券等の保護預りおよび振替業務
(10) 有価証券等清算取次ぎ業務
(11) 有価証券の私募の取扱い業務
(12) 金融商品仲介業務
(13) 両替業務
(14) 外国銀行代理業務
(15) 電子記録債権取引業務
14
リスクの管理態勢

リスク管理の枠組み
当行におけるリスク管理の枠組みは、取締役会による組織全般への強固な監督と、監督役割と責任が明確に
定められた各内部管理部門による様々な種類の個別リスクへの対応とをバランスさせるように構築されています。
当行のリスク管理は、3層で構成されています。
1
事業部門が行う管理
2
管理部門による監督
3
監査部門による独立した立場での監査
これら3層の内部管理は、以下の当行の共通のゴールを達成するため、一体となって機能する態勢を取ってい
ます。
 効果的な管理態勢を維持し、効率の高い能動的なリスク管理を達成する
 同時に、お客様へより良いソリューションを提供し、事業の成長を促す
当行では、取締役会で承認された基本方針「統合的リスク管理方針」において管理態勢の枠組みを定めてお
り、その管理方法を「統合的リスク管理に関する規程」で定めています。 また、統合的リスク管理アプローチを
採用しており、統合的リスク管理の責任者は経営委員会および取締役会に対して、当行が直面するリスクにつ
いて包括的に報告することを確保しています。

管理対象としているリスクの種類
当行では、信用リスク、市場・流動性リスク、オペレーショナル・リスクを主要なリスクとして位置付け、管理の
対象としています。

信用リスク
1. 信用リスク管理体制
信用リスクとは、信用供与先の信用状態の悪化等により資産価値の減少や消滅が発生し損失を被るリス
クです。これには、債務者の倒産等による元本、利息の回収不能のほか、債務者の信用状態の悪化によ
る引当等の発生・増加といった与信価値の減少も含まれます。
当行では、法人金融部門および個人金融部門の信用リスクを総合的に管理すべく、基本的な指針を明示
した「クレジット・リスク・マネジメント・ポリシー」を制定しており、各部門における与信管理については、個
別に「インスティテューショナル・クライアント・グループ・リスク・マネジメント・マニュアル」、「グローバル・コ
ンシューマー・クレジット・フロード・リスク・ポリシー」および「グローバル・コマーシャル・クレジット・ポリシ
ー」を遵守し、信用リスク管理の体制を整備し運営しています。
さらに、信用リスクを監督する目的としてリスク・マネジメント部門長を議長とした信用リスク管理委員会が
設置されており、資産の自己査定を含む信用リスクを管掌し経営層による関与の度合いを高めています。
2. 信用リスク管理方法
当行では、リスク・マネジメント部門において個々の取引先の信用リスク分析に基づく管理、および、取引
の集合体である与信ポートフォリオ全体のリスク分析に基づく管理を行っており、特定の業種、格付、取
引先・企業グループ等へのリスクの集中状況、およびその動向等や与信ポートフォリオの延滞状況等を
モニターし、適宜信用リスク管理委員会に報告しています。
15

市場・流動性リスク
1. 市場リスクとは、市場動向の影響を受け、保有・執行する金融資産や負債のポジション価値が変動する
ことによって損失を被るリスクです。流動性リスクとは、資金調達コストの上昇や運用と調達期間のミスマ
ッチにより、負債に対する資産の流動性が確保出来ないことにより被るリスクです。
当行では、「流動性リスク管理ポリシー」「市場リスク管理ポリシー」及び関連する管理諸規程を踏まえ、
市場リスク・流動性リスク管理の体制を整備し運営しています。
さらに、市場・流動性リスクを監督する目的として、社長を議長としたアセット・ライアビリティ・コミッティが
設置されており、当行の流動性リスク、アクルーアル・ポートフォリオ、トレーディング・ポートフォリオの市
場リスクの監視並びに貸借対照表および自己資本の管理を管掌し経営層による関与の度合いを高めて
います。
2. 市場・流動性リスク管理方法
当行では、マーケット・リスク管理部において金融資産および負債の金利や期間を総合的に把握し、ギャ
ップ分析や金利感応度分析等によりモニタリングを行い、毎月アセット・ライアビリティ・コミッティに報告し
ております。また、市場リスクの計測においては、バリュー・アット・リスク「VaR」を用いて市場リスク量を
定量的に把握するとともに、規定の遵守状況等を管理しています。
流動性リスクにおいて、アセット・ライアビリティ・コミッティは大口顧客の占める割合、預金/貸出比率等の
流動性管理指標をモニタリングするとともに、ストレス時を想定した12ヵ月間においても、十分な流動性を
確保しているかどうかをモニタリングし, 資金の運用・調達が適切に行われていることを確認しています。

オペレーショナル・リスク
1. オペレーショナル・リスク管理体制
オペレーショナル・リスクとは、業務の過程(内部体制)、役職員の活動(人的要因)、システムが不適切で
あること(システム要因)、または外部事象から生じる損失(外生的要因)に係るリスクです。 これには、
当行のレピュテーション・リスク、フランチャイズ・リスク、並びに適用法令、規制、倫理規定、監督官庁に
よる処分、シティポリシーを遵守しないことから生じるリスクも含まれます。
当行では、オペレーショナル・リスクを総合的に管理するために、オペレーショナル・リスクの管理方針お
よび規程を策定し、リスクの定義、管理態勢、リスクの評価方法や報告に関する手順を管理しています。
さらに、事務リスクやシステムリスクに関しては、別途管理方針および規程を制定し、管理を実施していま
す。 また、オペレーショナル・リスクの総合的な管理部署としてリスク・マネジメント部門内にオペレーショ
ナル・リスク管理部を設置しております。 オペレーショナル・リスクの管理状況については、関連各部署
からビジネス・リスク、コンプライアンス&コントロール委員会、また、事務リスク、システムリスクの管理状
況については、事務・システム委員会へ報告を行い、経営陣による関与の度合いを高めています。
2. オペレーショナル・リスク管理方法
当行では、重大なオペレーショナル・リスクの管理手法として、マネジャーズ・コントロール・アセスメント
(「MCA」) を導入しています。 MCA を通じて、各業務担当部署では、主要業務プロセスに内在するリス
クを軽減するためのコントロールを明確にしています。 また、当該コントロールが正しく機能しているかに
ついては、適時モニターし、その有効性を評価した上で、脆弱性が確認された場合には、改善策の実施
が完了するまで継続したモニタリングを実施しています。 さらに、各業務担当部署による評価結果を、四
半期毎にビジネス・リスク、コンプライアンス&コントロール委員会において経営陣に報告する体制を敷い
ています。
各業務担当部署における主要業務プロセスは、業務内容や規制環境等の変化を勘案し、適時見直しが
行われ、MCA の内容は常に最新の状況が反映されるように管理されます。
16
法令等遵守態勢

基本方針
当行は、銀行の持つ社会的責任とその業務の公共性の重大さを認識し、法令・諸規則の遵守や行動規範に
則った誠実かつ公正な業務活動の実践を経営の基本原則と位置づけています。

コンプライアンスの管理態勢
当行は法令遵守に関する統括部署として事業部門から独立したコンプライアンス部門を設置しています。同部
門は、コンプライアンス部門長のもとに、(i) 個人金融コンプライアンス部、(ii) 法人金融コンプライアンス部、
(iii) マネーロンダリング対策部、(iv) 業務管理部および (v) コンプライアンス・テスティング部の 5 つの部から
構成されています。これらのうち、前二者はビジネスに関わるコンプライアンス案件に、マネーロンダリング対
策部はマネーロンダリングや反社会的勢力に関わる案件に、業務管理部は銀行全体に関するコンプライアン
ス案件に、またコンプライアンス・テスティング部は、法令遵守管理機能が適切に設計され効果的に運営され
ているかを確認する検証業務にそれぞれ携わっています。コンプライアンス部門は、行動規範を所管し、コンプ
ライアンス規程に従って、下記の活動を通じて、コンプライアンスの推進・コンプライアンス意識の醸成に取り組
んでいます。

コンプライアンスに関連する助言、支援

コンプライアンスに関連する規程類の制定、実施

コンプライアンスに関連して適切なリスク管理が構築・強化されていることの監視

コンプライアンスに関連する教育・研修

当行に影響を及ぼす法律・規制等の動向の監視

マネーロンダリング対策、顧客の確認および反社会的勢力に関連して適切なリスク管理が構築・強化
されていることの監視

コンプライアンス・テスティング(コンプライアンス遵守状況の検証)
また、コンプライアンス部門は、コンプライアンスに関する案件や法令遵守の状況に関する報告を「ビジネス・リ
スク、コンプライアンス&コントロール委員会」や経営委員会に定期的に、あるいは必要に応じて行っており、
重要な事項は、経営委員会を通じて取締役会に報告されます。

反社会的勢力対策やマネーロンダリング対策について
当行は、反社会的勢力対策やマネーロンダリング対策については、公共性を有する金融機関として、法令遵
守における重要な取り組みの一環であると理解し、そのための態勢作りと対応のための努力を継続的に行っ
ています。

法令遵守義務違反等への対応措置について
当行の役職員は行員等の行動の基本方針を示す「行動規範」を遵守する義務を負っています。そして、当行で
は、倫理問題、適用される法令や企業方針に対する違反やその疑いがあると認められる場合には、行員に対
してはそれらの事実を、内規で定められた方法に従って報告するよう強く奨励しています。このような問題を早
期に発見し、積極的な解決のための取り組みを行っていくことは、金融機関に求められる高水準の行動基準を
維持していくうえで重要なことであると考えています。そのために、当行では、通常の報告制度に加え、倫理ホ
ットラインを採用し、法令遵守義務違反やそれが疑われると認められる行為等に対応しています。
17
ダイバーシティ・CSR(企業の社会的責任)活動
当行では、シティの方針・優先順位に沿って CSR 活動に取り組んでいます。お客様、社員やその家族、地域社会、
その他のステークホルダーとの積極的な関係作りを通して、環境および社会の持続可能性を推進し、企業として
の社会的責任を果たしていけるよう努めています。CSR 活動として企業統治や法令遵守といった取り組みはもと
より、金融経済教育、地域・社会支援、環境保全活動、災害被災地への寄付やダイバーシティ(多様性の受容)
についての取り組みも一層強化・推進しています。

金融経済教育
シティは、夢の実現には金融経済教育が重要であると考
えています。次世代を担う子どもたちが、お金や経済につ
いてのみならず実践的な思考を学ぶことができ、最終的に
は夢の実現のために必要な職業選択や生活設計を可能
にするプログラムの必要性を感じ、継続的に支援していま
す。

地球、そして次世代の社会のために、シティは植林や清
掃など直接的な環境保護活動に参加しています。また、
環境への負担軽減のために、オフィスでの環境性能評
価システム(LEED)の導入や、日常業務においても環境
に配慮した取り組みを心がけています。
シティは主に以下の 3 つの分野において環境保護を実
践しています。




地域・社会支援
シティは各国で、生活し勤務する地域社会に対する社会的
責任を地域社会の一員として重視しています。グローバル
で、ローカルで、より良い社会の実現のために、日本では
寄付金の提供だけでなく、支援を必要とする分野のために
社員が自発的に行うボランティア活動を大切に考え、積極
的に取り組んでいます。




子ども支援
地域支援
障がい者支援
東北支援

多様性(ダイバーシティ)
環境

環境保全活動
環境ファイナンス
事業における環境への配慮
災害被災地への寄付
シティでは国内外の災害被災者に対する迅速で心のこ
もった支援に取組んでいます。社員からの寄付金への
マッチング(募金金額と同額を会社が支給すること)
や、寄付金以外の物資面での支援を行っています。
シティでは、多様性(ダイバーシティ)を当社の強みとして位置付けています。最高の人材に望まれ、各人の働きによって昇進
が可能となる職場、また他者への敬意が重視され、すべての社員が成長の機会を得られる企業文化の構築を優先的に行っ
ています。 社内外を問わず、社員が積極的にダイバーシティ活動に参加することを推進しており、その活動を通じて豊かな
社会の実現に貢献しています。
<主な取り組み>

女性活用の促進、
2015 年国際女性デー記念日社内向けプログラム

ワークライフバランス

障がい者の雇用促進
18
<シティバンク銀行国内拠点一覧>
平成 27 年 7 月現在
拠点数 (本店、東新宿、沖縄、個人金融部門 32、法人金融部門 2)
合計:37 拠点
(■個人金融部門有人店舗)
本店
東京都千代田区丸の内1-5-1
新丸の内ビルディング
■日本橋支店
東京都中央区日本橋 2-1-14
日本橋加藤ビル
■札幌支店
北海道札幌市中央区北二条西 4-1
北海道ビルヂング
個人金融部門
■広尾支店
東京都港区南麻布 5-15-27
広尾 REEPLEX B’s
■福岡支店
福岡県福岡市中央区天神 2-8-30
天神西通りビジネスセンター
■横浜支店
神奈川県横浜市西区北幸 1-6-1
横浜ファーストビル
インターネット支店
東京都新宿区新宿 6-27-30
新宿イーストサイドスクエア
■青葉台出張所
神奈川県横浜市青葉区青葉台 1-7-1
青葉台東急スクエア South-2
関西出張所
大阪府大阪市中央区西心斎橋 2-1-2
御堂筋ダイヤモンドビル
■藤沢出張所
神奈川県藤沢市南藤沢 2-8
2002.K&S ビルディング
法人金融部門 ・ その他
■青山支店
東京都港区北青山 3-11-7
Ao〈アオ〉
■赤坂支店
東京都千代田区永田町 2-13-10
プルデンシャルプラザ
■池袋支店
東京都豊島区南池袋 1-19-5
G ビル南池袋 01
■大手町支店
東京都千代田区大手町 1-1-3
大手センタービル
■銀座支店
東京都中央区銀座 6-9-2
クロサワビル
■五反田支店
東京都品川区東五反田 2-2-3
五反田ハタビル
■渋谷支店
東京都渋谷区道玄坂 2-25-12
道玄坂カブトビル
■自由が丘出張所
東京都目黒区自由が丘 1-26-14
オクズミビル
■新宿東口支店
東京都新宿区新宿 3-19-4
シティバンク新宿ビルディング
■新宿南口支店
東京都渋谷区代々木 2-9-2
久保ビル
■新宿南口支店コンサルティングセンター
東京都渋谷区代々木 2-1-1
新宿マインズタワー
■吉祥寺出張所
東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-15-9
岩﨑吉祥寺ビル
■立川支店
東京都立川市曙町 2-7-16
鈴春ビル
■千葉支店
千葉県千葉市中央区新町 1000
センシティタワー
■浦和支店
埼玉県さいたま市浦和区高砂 2-1-23
浦和日興ビル
■梅田支店
大阪府大阪市北区茶屋町 1-27
ABC-MART 梅田ビル
■大阪駅前支店
大阪府大阪市北区梅田 1-8-17
大阪第一生命ビル
大阪支店
大阪府大阪市中央区西心斎橋 2-1-2
御堂筋ダイヤモンドビル
ヤマブキ支店
東京都新宿区新宿 6-27-30
新宿イーストサイドスクエア
東新宿出張所
東京都新宿区新宿 6-27-30
新宿イーストサイドスクエア
沖縄出張所
沖縄県那覇市前島 3-25-1
泊ふ頭旅客ターミナルビルディング
■心斎橋支店
大阪府大阪市中央区西心斎橋 2-1-2
御堂筋ダイヤモンドビル
■芦屋支店
兵庫県芦屋市大原町 10-1
ホテル竹園芦屋
■神戸支店
兵庫県神戸市中央区御幸通 8-1-17
S・ヨシマツビル
■京都支店
京都府京都市下京区
四条通室町東入函谷鉾町 88
K・I 四条ビル
■名古屋支店
愛知県名古屋市中区錦 3-16-27
栄パークサイドプレイス
■名古屋駅出張所
愛知県名古屋市中村区名駅 1-1-4
JR セントラルタワーズ・オフィスタワー
19
20
平成 26 年度決算期の財務状況報告
21
1. 主要な業務に関する事項
<業績の概況>
当期における業績は以下のとおりとなりました。
当期の経営成績といたしましては、資金運用収益が前年同期比 23 億円減少し 279 億円となりました。役務取引
等収益は、前年同期比 5 億円減少し 209 億円となりました。その他業務収益は、前年同期比 14 億円増加し 166 億
円となりました。その他経常収益は、前年同期比 6 億円減少し 5 億円となりました。以上により経常収益は前年同
期比 20 億円減少の 663 億円となりました。
一方、資金調達費用は、前年同期比 10 億円増加の 45 億円となりました。役務取引等費用は、前年同期比 3 億
円増加の 25 億円となりました。特定取引費用は、前年同期比 1 億円減少し、2 億円となりました。営業経費は、前
年同期比 27 億円増加の 614 億円となりました。その他経常費用は、前年同期比 5 億円増加し 8 億円となりました。
以上により経常費用は前年同期比 43 億円増加し、697 億円となりました。
また、当期に計上した特別損失 25 億円は、主に個人金融事業の事業譲渡の決定によるソフトウェアの償却及び
それに関連する費用を含んでいます。
前期は 28 億円の経常利益でしたが、当期は 34 億円の経常損失となり、特別利益・特別損失を加味した税引前
当期純利益は前期は 28 億円の税引前当期純利益でしたが、当期は 60 億円の税引前当期純損失となりました。
以上の結果、前期は 13 億円の当期純利益でしたが、当期は 44 億円の当期純損失となりました。
当期末における財政状態は、総資産が前期末比 5,432 億円増加し 50,572 億円となりました。
主要な勘定残高としましては、資産の部では、現金預け金が前期末比 12,516 億円増加し 30,935 億円となりまし
た。コールローンは前期末比 2,368 億円減少し 33 億円となりました。買現先勘定は前期末比 2,628 億円減少し
4,688 億円となっております。特定取引資産は前期末比 1,453 億円減少し 361 億円となり、有価証券は前期末比
2,843 億円減少し 5,009 億円となりました。貸出金は前期末比 1,288 億円増加し 4,851 億円となりました。
負債の部は前期末比で 5,473 億円増加し、48,049 億円となりました。このうち預金が前期末から 2,888 億円増加
し、39,248 億円となっております。譲渡性預金は前期末比 60 億円減少しゼロとなりました。外国為替は、前期末比
1,767 億円増加し 5,230 億円となりました。
純資産の部は前期末と比べ 40 億円減少し、2,523 億円となりました。
当期のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが 8,145 億円の収入となりました。投資
活動によるキャッシュ・フローは 2,818 億円の収入となりました。以上の結果、現金及び現金同等物の当期末残高は
23,768 億円となりました。
当期末の自己資本比率(バーゼルⅢ 国内基準)は、30.26%となっております (平成 26 年 3 月期 25.72%)。
22
<主要業務の指標>
(単位:百万円)
平成22年度
(平成22年4月1日
~平成23年3月31日)
平成23年度
(平成23年4月1日
~平成24年3月31日)
平成24年度
(平成24年4月1日
~平成25年3月31日)
平成25年度
(平成25年4月1日
~平成26年3月31日)
平成26年度
(平成26年4月1日
~平成27年3月31日)
経常収益
96,399
75,908
64,668
68,305
66,302
経常利益(損失)
18,132
5,847
△ 1,541
2,867
△ 3,478
当期純利益(損失)
12,509
1,796
△ 1,983
1,339
△ 4,454
123,100
123,100
123,100
123,100
123,100
資本金
純資産額
262,022
265,083
262,823
256,350
252,315
総資産額
4,244,847
4,336,501
4,374,568
4,513,946
5,057,241
預金残高
3,399,295
3,510,460
3,541,504
3,636,024
3,924,867
貸出金残高
250,088
299,056
330,614
356,243
485,111
有価証券残高
756,974
826,775
858,729
785,273
500,962
244,200,000千株
244,200,000千株
244,200,000千株
244,200,000千株
244,200,000千株
25.16%
28.77%
28.47%
25.72%
30.26%
配当性向
487.64%
-
-
477.77%
-
従業員数
1,676人
1,796人
1,852人
1,835人
1,728人
発行済株式総数
自己資本比率
(国内基準)
23
<主要な業務の状況を示す指標>
業務粗利益
(単位:百万円)
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
資金運用収益
6,126
24,180
30,306
5,888
22,021
27,909
資金調達費用
156
3,361
3,517
133
4,455
4,588
役務取引等収益
12,488
9,033
21,522
13,308
7,659
20,968
役務取引等費用
1,569
721
2,291
1,698
899
2,598
特定取引収益
-
-
-
383
△ 201
182
特定取引費用
△ 423
858
434
△ 15
315
299
その他業務収益
369
14,898
15,267
731
15,967
16,699
その他業務費用
254
-
254
2
11
13
17,428
43,170
60,599
18,494
39,765
58,259
0.74%
2.48%
1.49%
0.63%
2.35%
1.26%
資金運用収支
役務取引等収支
特定取引収支
その他業務収支
業務粗利益
業務粗利益率
(注) 1. 国内業務部門は国内店の円貨建取引、国際業務部門は国内店の外貨建取引です。ただし、円貨建対非居住
者諸取引、特別国際金融取引勘定分等は国際業務部門に含めています。
2. 業務粗利益率=(業務粗利益 / 資金運用勘定平均残高) × 100 ÷ (期中日数 / 365)
24
資金運用勘定・調達勘定の平均残高、利息、利回り
(単位:百万円)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門
資金運用勘定
平均残高
うち買入金銭債権
4,061,136
2,926,124
1,688,220
4,614,345
30,306
5,888
22,021
27,909
利回り (%)
0.26
1.39
0.74
0.20
1.30
0.60
平均残高
168,665
182,506
351,172
152,565
336,380
488,946
1,929
2,462
4,391
1,681
5,742
7,423
利回り (%)
1.14
1.34
1.25
1.10
1.70
1.51
平均残高
887,739
5,852
893,591
685,877
5,759
691,636
2,883
120
3,004
2,184
120
2,304
利回り (%)
0.32
2.06
0.33
0.31
2.09
0.33
平均残高
12,087
177,520
189,607
10,373
88,614
98,988
10
546
557
8
324
333
利回り (%)
0.08
0.30
0.29
0.08
0.36
0.33
平均残高
383,691
367,692
751,383
293,042
428,577
721,620
利息
323
4,835
5,159
167
5,487
5,654
利回り (%)
0.08
1.31
0.68
0.05
1.28
0.78
平均残高
3,428
49
3,478
4,910
6
4,916
54
0
55
68
0
68
利回り (%)
1.59
1.07
1.58
1.39
1.02
1.39
平均残高
利息
うち預け金
(無利息分を除く)
資金調達勘定
うち預金
868,896
821,516
1,690,412
1,777,874
653,676
2,431,551
利息
888
15,503
16,392
1,757
9,732
11,490
利回り (%)
0.10
1.88
0.96
0.09
1.48
0.47
平均残高
1,884,837
2,127,235
4,012,073
2,071,235
2,403,316
4,474,552
利息
156
3,361
3,517
133
4,455
4,588
利回り (%)
0.00
0.15
0.08
0.00
0.18
0.10
平均残高
1,858,314
1,995,174
3,853,489
2,057,527
1,824,182
3,881,710
138
3,342
3,481
125
4,427
4,552
利回り (%)
0.00
0.16
0.09
0.00
0.24
0.11
平均残高
22,604
-
22,604
2,115
-
2,115
14
-
14
0
-
0
利回り (%)
0.06
-
0.06
0.04
-
0.04
平均残高
-
166
166
378
1,355
1,733
利息
-
0
0
0
1
1
利回り (%)
-
0.08
0.08
0.00
0.09
0.07
平均残高
11
-
11
8
-
8
0
-
0
0
-
0
0.20
-
0.20
0.09
-
0.09
利息
うち譲渡性預金
利息
うちコールマネー
うち借用金
合計
24,180
利息
うち買現先勘定
国際業務部門
1,735,540
利息
うちコールローン
国内業務部門
6,126
利息
うち有価証券
合計
2,325,595
利息
うち貸出金
国際業務部門
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
利息
利回り (%)
(注)1. 国際業務部門の国内店外貨建取引の平均残高は、日次カレント方式により算出しています。
2. 国内業務部門と国際業務部門間の資金貸借の平均残高及び利息は、相殺して記載しています。
3. 資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は、金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞ
れ控除して表示しています。
25
受取利息・支払利息の増減分析
(単位:百万円)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門国際業務部門
受取利息
うち貸出金
うち有価証券
うちコールローン
うち買現先勘定
うち買入金銭債権
うち預け金
(無利息分を除く)
残高による増減
1,889
利率による増減
△ 3,703
純増減
△ 1,814
残高による増減
△ 142
利率による増減
純増減
うち預金
うち譲渡性預金
△ 659
△ 3,048
△ 8,951
△ 1,821
△ 1,499
△ 6,491
△ 4,340
△ 238
△ 2,158
△ 2,397
454
291
△ 183
2,061
1,722
△ 244
△ 51
△ 274
△ 65
1,218
1,309
△ 386
402
16
△ 248
3,280
3,031
残高による増減
338
△1
343
△ 645
△1
△ 666
利率による増減
△ 2,148
1
△ 2,153
△ 53
1
△ 33
純増減
△ 1,810
-
△ 1,810
△ 699
-
△ 699
4,093
△ 262
残高による増減
0
282
258
△1
△ 266
利率による増減
△1
△ 77
△ 55
△1
45
38
純増減
△1
204
202
△2
△ 221
△ 223
残高による増減
△3
4,222
624
△ 72
797
△ 202
利率による増減
△ 54
165
3,705
△ 84
△ 146
697
純増減
△ 57
4,387
4,330
△ 156
651
494
残高による増減
1
0
1
23
0
22
利率による増減
0
-
△1
△9
0
△9
純増減
0
0
0
13
0
13
残高による増減
360
△ 8,279
△ 831
908
△ 3,155
7,114
利率による増減
89
793
△ 6,205
△ 39
△ 2,615
△ 12,016
449
△ 7,486
△ 7,037
869
△ 5,771
△ 4,902
残高による増減
18
742
527
15
436
369
利率による増減
△ 201
△ 1,749
△ 1,716
△ 38
657
700
純増減
1,070
△ 182
△ 1,006
△ 1,189
△ 23
1,093
残高による増減
16
704
583
14
△ 273
25
利率による増減
△ 151
△ 1,695
△ 1,709
△ 28
1,358
1,045
純増減
△ 135
△ 991
△ 1,126
△ 13
1,084
1,071
△ 44
-
△ 44
△ 12
-
△ 12
残高による増減
△3
-
△3
△1
-
△1
△ 48
-
△ 48
△ 14
-
△ 14
残高による増減
-
0
0
0
0
1
利率による増減
-
0
0
-
0
0
純増減
-
0
0
0
1
1
残高による増減
0
△7
△7
0
-
0
利率による増減
0
-
0
0
-
0
純増減
0
△7
△7
0
-
0
(注)残高及び利率の増減要因が重なる部分については、利率による増減に含める方法により算出しています。
26
合計
△ 2,526
純増減
うち借用金
国内業務部門国際業務部門
1,582
利率による増減
うちコールマネー
合計
4,610
純増減
支払利息
522
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
総資金利鞘
(単位:%)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門
国際業務部門
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
資金運用利回り
0.26
1.39
0.74
0.20
1.30
0.60
資金調達原価
1.73
1.35
1.53
1.59
1.31
1.44
△ 1.47
0.04
△ 0.79
△ 1.39
△ 0.01
△ 0.84
総資金利鞘
役務取引等収支の内訳
(単位:百万円)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門
役務取引等収益
受入為替手数料
その他の役務収益
役務取引等費用
支払為替手数料
その他の役務費用
役務取引等利益
国際業務部門
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
12,488
9,033
21,522
13,308
7,659
20,968
1,671
4,391
6,062
1,771
3,677
5,448
10,816
4,642
15,459
11,537
3,982
15,520
1,569
721
2,291
1,698
899
2,598
436
307
744
459
311
771
1,133
413
1,546
1,238
587
1,826
10,918
8,312
19,231
11,610
6,759
18,370
特定取引等収支の内訳
(単位:百万円)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門
特定取引収益
国際業務部門
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
-
-
-
383
△ 201
182
商品有価証券収益
-
-
-
-
-
-
特定取引有価証券収益
-
-
-
383
△ 201
182
特定金融派生商品収益
-
-
-
-
-
-
その他の特定取引収益
-
-
-
-
-
-
△ 423
858
434
△ 15
315
299
-
-
-
-
-
-
特定取引有価証券費用
△ 386
603
217
-
-
-
特定金融派生商品費用
△ 37
255
217
△ 15
315
299
その他の特定取引費用
-
-
-
-
-
-
423
△ 858
△ 434
399
△ 516
△ 117
特定取引費用
商品有価証券費用
特定取引等利益
27
その他業務収支の内訳
(単位:百万円)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
国内業務部門
その他業務収益
外国為替売買益
国際業務部門
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
369
14,898
15,267
731
15,967
16,699
-
13,930
13,930
-
14,092
14,092
国債等債券売却益
351
-
351
725
-
725
国債等債券償還益
-
-
-
-
-
-
金融派生商品収益
-
-
-
-
-
-
17
968
986
5
1,875
1,881
254
-
254
2
11
13
その他の業務収益
その他業務費用
-
-
-
-
-
-
国債等債券売却損
外国為替売買損
254
-
254
2
-
2
国債等債券償還損
-
-
-
-
-
-
国債等債券償却
-
-
-
-
-
-
金融派生商品費用
-
-
-
-
-
-
その他の業務費用
その他業務利益
-
-
-
0
11
11
115
14,898
15,013
729
15,956
16,685
営業経費の内訳
(単位:百万円)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
給料・手当
退職給付費用
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
20,680
20,950
3,457
4,562
福利厚生費
137
94
減価償却費
1,758
1,215
土地建物機械賃借料
5,348
5,660
営繕費
131
215
消耗品費
315
370
給水光熱費
134
134
旅費
240
190
1,071
964
広告宣伝費
967
910
諸会費・寄付金・交際費
187
188
1,239
1,635
その他
22,975
24,344
合計
58,645
61,437
通信費
租税公課
28
経営諸比率
(単位:%)
平成25年度
(平成25年4月1日~平成26年3月31日)
平成26年度
(平成26年4月1日~平成27年3月31日)
総資産経常利益率
0.06
△ 0.06
資本(純資産)経常利益率
1.10
△ 1.36
総資産純利益率
0.02
△ 0.08
資本(純資産)純利益率
0.51
△ 1.74
総資産経常利益率
=
経常利益/( 期中日数/365 )
総資産(支払承諾見返を除く)平均残高
×
100
資本(純資産)経常利益率
=
経常利益/( 期中日数/365 )
(期首純資産+期末純資産)/2
×
100
総資産純利益率
=
当期純利益/( 期中日数/365 )
総資産(支払承諾見返を除く)平均残高
×
100
資本(純資産)純利益率
=
当期純利益/( 期中日数/365 )
(期首純資産+期末純資産)/2
×
100
29
<預金に関する指標>
預金科目別平均残高
(単位:百万円)
平成25年度
国内業務部門
流動性預金
1,744,069
定期性預金
譲渡性預金
合計
国内業務部門
国際業務部門
-
1,744,069
1,953,558
108,068
-
108,068
22,604
-
22,604
6,176
1,995,174
1,880,919
1,995,174
その他
合計
平成26年度
国際業務部門
合計
-
1,953,558
97,020
-
97,020
2,115
-
2,115
2,001,351
6,948
1,824,182
1,831,131
3,876,094
2,059,642
1,824,182
3,883,825
(注)1.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金
2.定期性預金=定期預金
定期預金残存期間別残高
(単位:百万円)
平成25年度末
3ヵ月
未満
3ヵ月
以上
6ヵ月
未満
6ヵ月
以上
1年
未満
固定金利
定期預金
62,911
14,527
11,471 1,416
変動金利
定期預金
-
-
-
その他
-
-
-
62,911
14,527
合計
30
1年
以上
2年
未満
平成26年度末
2年
以上
3年
未満
3年
以上
合計
3ヵ月
未満
3ヵ月
以上
6ヵ月
未満
6ヵ月
以上
1年
未満
1年
以上
2年
未満
408
4
90,739
70,496
12,205
-
125
-
125
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
11,471 1,416
534
4
90,865
70,496
12,205
2年
以上
3年
未満
9,649 1,210
3年
以上
合計
338
7
93,907
125
-
-
125
-
-
-
-
9,649 1,336
338
7
94,033
<貸出金等に関する指標>
貸出金科目別残高
(1)期末残高
(単位:百万円)
平成25年度末
国内業務部門
平成26年度末
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
手形貸付
8,318
1,287
9,605
10,565
1,645
12,210
証書貸付
116,585
198,057
314,642
116,084
288,810
404,894
当座貸越
20,479
10,816
31,295
14,959
52,412
67,372
割引手形
699
-
699
632
-
632
146,082
210,161
356,243
142,243
342,867
485,111
合計
(2)平均残高
(単位:百万円)
平成25年度
国内業務部門
平成26年度
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
手形貸付
22,588
601
23,189
9,864
1,432
11,297
証書貸付
123,322
170,823
294,145
119,617
290,993
410,610
当座貸越
22,400
11,082
33,482
22,343
43,955
66,299
割引手形
354
-
354
739
-
739
168,665
182,506
351,172
152,565
336,380
488,946
合計
貸出金残存期間別残高
(単位:百万円)
平成25年度末
1年
未満
固定金利
1年以上
3年未満
3年以上
5年未満
平成26年度末
5年以上
7年未満
7年
以上
合計
1年
未満
1年以上
3年未満
3年以上
5年未満
17,834
15,559
15,125
85
456
49,061
17,508
15,138
14,073
変動金利 121,921
36,348
30,802
20,078
98,031
307,182
118,315
68,819
合計
51,908
45,927
20,164
98,487
356,243
135,823
83,957
139,755
5年以上
7年未満
98
7年
以上
合計
124
46,943
73,738
57,439 119,854
438,168
87,812
57,538 119,979
485,111
31
貸出金の担保種類別残高
(単位:百万円)
受入担保の種類
平成25年度末
平成26年度末
貸出金残高
貸出金残高
自行預金
7,087
6,325
有価証券
3,311
3,908
債権
-
-
商品
-
-
55,441
63,090
不動産
財団
-
-
6,780
18,700
計
72,620
92,025
保証
82,538
78,831
信用
201,084
314,254
合計
356,243
485,111
その他
支払承諾見返の担保種類別残高
(単位:百万円)
受入担保の種類
平成25年度末
平成26年度末
支払承諾見返残高
支払承諾見返残高
自行預金
10,358
8,068
有価証券
41,838
72,198
債権
-
-
商品
-
-
不動産
-
-
財団
-
-
その他
-
-
52,197
80,267
-
-
計
保証
信用
48,433
58,848
合計
100,630
139,115
32
貸出金使途別残高
(単位:百万円)
平成25年度末
平成26年度末
設備資金
140,475
154,321
運転資金
215,767
330,789
合計
356,243
485,111
貸出金業種別残高等
(単位:百万円)
平成25年度末
金額
平成26年度末
構成比
金額
構成比
国内
製造業
17,834
5.01%
59,582
12.28%
農業・林業
-
-
-
-
漁業
-
-
-
-
鉱業
-
-
-
-
建設業
-
-
-
-
電気・ガス・熱供給・水道業
-
-
-
-
情報通信業
6,757
1.90%
540
0.11%
運輸業
7,000
1.96%
18,864
3.89%
卸売・小売業
51,420
14.43%
43,752
9.01%
金融・保険業
70,277
19.72%
73,257
15.10%
不動産業
8,795
2.47%
13,122
2.71%
上記以外のサービス業
4,255
1.21%
1,152
0.23%
-
-
-
-
地方公共団体
63,729
17.89%
65,942
13.60%
海外
個人
126,174
35.41%
208,896
43.07%
合計
356,243
100%
485,111
100%
33
中小企業等向貸出金残高等
(単位:百万円)
平成25年度末
平成26年度末
総貸出金残高(A)
356,243
485,111
中小企業等貸出金残高(B)
163,742
262,659
45.96%
54.14%
割合(B)/(A)
(注) 中小企業等とは、資本金 3 億円(ただし、卸売業は 1 億円、小売業、サービス業は 5 千万円)以下の会社または常用
する従業員が 300 人(ただし、卸売業は 100 人、小売業は 50 人、サービス業は 100 人)以下の会社及び個人であり
ます。
特定海外債権残高
該当ございません。
預貸率
(単位:% )
平成25年度
国内業務部門
平成26年度
国際業務部門
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
期末残高
7.85
11.79
9.78
7.10
17.82
12.35
期中平均
8.96
9.14
9.05
7.40
18.44
12.58
(注)預金には譲渡性預金を含んでおります。
貸倒引当金
(単位:百万円)
平成25年度
区分
期首残高
平成26年度
期中増加額 期中減少額
期末残高
期首残高
期中増加額
期中減少額
期末残高
一般貸倒引当金
1,159
1,014
1,159
1,014
1,014
1,245
1,014
1,245
個別貸倒引当金
2,266
913
2,266
913
913
1,044
913
1,044
-
-
-
-
-
-
-
-
3,426
1,928
3,426
1,928
1,928
2,290
1,928
2,290
特定海外債権引当勘定
合
計
貸出金償却額
該当ございません。
34
リスク管理債権
(単位:百万円)
平成25年度末
破綻先債権
平成26年度末
-
4
延滞債権
1,264
1,902
3ヵ月以上延滞債権
1,181
459
貸出条件緩和債権
合計
36
175
2,482
2,542
(注)1.「破綻先債権」とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は利息の
取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除く。以下、
「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条第 1 項第 3 号のイか
らホまでに掲げる事由又は同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金をいいます。
2.「延滞債権」とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的と
して利息の支払いを猶予した貸出金以外の貸出金をいいます。
3.「3 ヵ月以上延滞債権」とは、元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から 3 ヵ月以上延滞している貸出金で、破綻
先債権及び延滞債権に該当しないものをいいます。
4.「貸出条件緩和債権」とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元
本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取り決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債権及び 3 ヵ
月以上延滞債権に該当しないものをいいます。
金融再生法に基づく開示債権
(単位:百万円)
平成25年度末
平成26年度末
破産更生債権及びこれらに準ずる債権
769
911
危険債権
495
995
要管理債権
1,217
635
小計(A)
2,483
2,542
正常債権
571,122
754,372
合計(B)
573,605
756,915
0.43%
0.33%
開示債権比率(A)/(B)
(注)1.「破産更生債権及びこれらに準ずる債権」とは、破産手続開始、会社更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事
由により、経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいいます。
2.「危険債権」とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った
債権の元本の回収及び利息の受け取りができない可能性の高い債権をいいます。
3.「要管理債権」とは、「リスク管理債権」における 3 ヵ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいいます。
4.「正常債権」とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以
外のものに区分される債権をいいます。
35
<有価証券に関する指標>
特定取引有価証券の種類別平均残高
(単位:百万円)
平成25年度
国債
平成26年度
176,956
79,526
地方債
-
-
政府保証債
-
-
17,555
16,916
194,512
96,442
その他の有価証券
合計
有価証券の種類別残存期間別残高
(単位:百万円)
平成25年度末
区分
国債
1年以内
1年超
5年超
5年以内 10年以内
平成26年度末
期間の定
めのない
もの
10年超
総計
1年以内
1年超
5年超
5年以内 10年以内
期間の定
めのない
もの
10年超
総計
85,167
641,130
38,147
-
-
764,446
120,408
358,983
2,093
-
-
地方債
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
社債
-
-
-
15,022
-
15,022
-
-
-
13,779
-
13,779
株式
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
外国債券
-
5,804
-
-
-
5,804
-
5,698
-
-
-
5,698
外国株式
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
その他
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
85,167
646,935
38,147
15,022
-
785,273
120,408
364,681
2,093
13,779
-
500,962
合計
36
481,484
有価証券の種類別平均残高
(単位:百万円)
平成25年度
国内業務部門
国債
国際業務部門
872,297
地方債
平成26年度
合計
-
国内業務部門
872,297
国際業務部門
合計
671,459
-
671,459
-
-
-
-
-
-
社債
15,441
-
15,441
14,418
-
14,418
株式
-
-
-
-
-
-
外国債券
-
5,852
5,852
-
5,759
5,759
外国株式
-
-
-
-
-
-
その他
合計 -
-
-
-
-
-
887,739
5,852
893,591
685,877
5,759
691,636
預証率
(単位: % )
平成25年度
国内業務部門
国際業務部門
平成26年度
合計
国内業務部門
国際業務部門
合計
期末残高
41.90
0.32
21.56
24.74
0.29
12.76
期中平均
47.19
0.29
23.05
33.30
0.31
17.80
(注)預金には譲渡性預金を含んでおります。
37
2.財務諸表等
当行は会社法第 396 条第 1 項による有限責任あずさ監査法人の監査を受けております。
<貸借対照表>
(単位:百万円)
科目
(資産の部)
現金預け金 現金
預け金
コールローン
買現先勘定
買入金銭債権
特定取引資産
特定取引有価証券
特定取引有価証券派生商品
特定金融派生商品
有価証券
国債
社債
その他の証券
貸出金
割引手形
手形貸付
証書貸付
当座貸越
外国為替
外国他店預け
外国他店貸
買入外国為替
取立外国為替
その他資産
前払費用
未収収益
未収還付法人税等
先物取引差入証拠金
先物取引差金勘定
金融派生商品
金融商品等差入担保金
その他の資産
有形固定資産
建物
建設仮勘定
その他の有形固定資産
無形固定資産
ソフトウェア
前払年金費用
繰延税金資産
支払承諾見返
貸倒引当金
資産の部合計
38
平成25年度
(平成26年3月31日現在)
平成26年度
(平成27年3月31日現在)
1,841,877
6,878
1,834,999
240,203
731,656
4,281
181,452
155,602
0
25,849
785,273
764,446
15,022
5,804
356,243
699
9,605
314,642
31,295
111,584
19,597
17,086
73,441
1,459
155,896
1,690
5,177
57
4
126,282
12,686
9,996
2,463
1,780
682
2,074
2,074
398
1,835
100,630
△ 1,928
3,093,519
7,707
3,085,811
3,365
468,825
4,675
36,121
21,377
14,744
500,962
481,484
13,779
5,698
485,111
632
12,210
404,894
67,372
127,098
28,111
26,541
70,541
1,903
194,637
1,292
5,344
635
109
56
158,513
21,262
7,423
2,090
1,381
275
433
573
573
3,435
139,115
△ 2,290
4,513,946
5,057,241
(単位:百万円)
科目
平成25年度
(平成26年3月31日現在)
平成26年度
(平成27年3月31日現在)
(負債の部)
預金
当座預金
普通預金
定期預金
その他の預金
譲渡性預金
コールマネー
特定取引負債
特定取引有価証券派生商品
特定金融派生商品
借用金
借入金
外国為替
外国他店預り
外国他店借
未払外国為替
その他負債
未決済為替借
未払法人税等
未払費用
前受収益
先物取引差金勘定
金融派生商品
金融商品等受入担保金
資産除去債務
その他の負債
賞与引当金
役員賞与引当金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
その他の引当金
支払承諾
負債の部合計
(純資産の部)
資本金
資本剰余金
資本準備金
利益剰余金
利益準備金
その他利益剰余金
繰越利益剰余金
株主資本合計
その他有価証券評価差額金
評価・換算差額等合計
純資産の部合計
負債及び純資産の部合計
3,636,024
273,435
1,479,005
90,865
1,792,717
6,000
26,155
2
26,153
4
4
346,211
339,263
6,948
0
140,701
339
1,417
2,965
1,279
0
125,322
3,995
719
4,663
447
94
1,044
51
229
100,630
4,257,595
3,924,867
285,034
1,609,135
94,033
1,936,663
1,803
14,865
18
14,847
7
7
523,010
523,010
197,861
297
218
3,775
1,259
165,130
19,481
683
7,013
459
77
2,481
50
325
139,115
4,804,926
123,100
121,100
121,100
9,396
2,000
7,396
7,396
253,596
2,753
123,100
121,100
121,100
5,503
2,000
3,503
3,503
249,703
2,612
2,753
256,350
4,513,946
2,612
252,315
5,057,241
39
<損益計算書>
(単位:百万円)
平成25年度
自 平成25年4月 1日
至 平成26年3月31日
科目
経
常
収
益
68,305
66,302
30,306
27,909
貸出金利息
4,391
7,423
有価証券利息配当金
3,004
2,304
資金運用収益
コールローン利息
557
333
買現先利息
5,159
5,654
預け金利息
16,392
11,490
その他の受入利息
役務取引等収益
受入為替手数料
その他の役務収益
特定取引収益
特定取引有価証券収益
その他業務収益
外国為替売買益
801
702
21,522
20,968
6,062
5,448
15,459
15,520
-
182
-
182
15,267
16,699
13,930
14,092
国債等債券売却益
351
725
その他の業務収益
986
1,881
1,208
542
653
-
償却債権取立益
6
4
金銭の信託運用益
0
-
その他の経常収益
548
537
その他経常収益
貸倒引当金戻入益
経
常
費
用
65,437
69,780
資金調達費用
3,517
4,588
預金利息
3,481
4,552
14
0
コールマネー利息
0
1
借用金利息
0
0
金利スワップ支払利息
1
-
19
33
2,291
2,598
譲渡性預金利息
その他の支払利息
役務取引等費用
支払為替手数料
その他の役務費用
特定取引費用
744
771
1,546
1,826
434
299
特定取引有価証券費用
217
-
特定金融派生商品費用
217
299
254
13
その他業務費用
国債等債券売却損
254
2
その他の業務費用
-
11
58,645
61,437
294
842
貸倒引当金繰入額
-
396
その他の経常費用
294
445
2,867
△ 3,478
営業経費
その他経常費用
経 常 利 益
又 は 経 常 損 失 ( △ )
特
別
利
益
-
-
特
別
損
失
28
2,557
28
1,174
固定資産処分損
その他の特別損失
税 引 前 当 期 純 利 益 又 は税 引前 当期 純損 失( △)
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
法人税等合計
当 期 純 利 益 又 は 当 期 純 損 失 ( △ )
40
平成26年度
自 平成26年4月 1日
至 平成27年3月31日
-
1,382
2,839
△ 6,036
1,624
54
△ 124
△ 1,636
1,499
△ 1,582
1,339
△ 4,454
<株主資本等変動計算書>
前事業年度(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
当期首残高
123,100
純資産合計
評価・換算差額等
利益剰余金
資本剰余金
株主資本 その他有価 繰延ヘッジ 評価・換算
証券評価差
損益
差額等合計
資本準備金 資本剰余金 利益準備金 その他利益 利益剰余金 合計
額金
合計
剰余金
合計
繰越利益剰
余金
121,100
121,100
2,000
12,457
14,457
258,657
4,170
△3
4,166
262,823
当期変動額
剰余金の
配当
△ 6,400
当期純利益
1,339
△ 6,400 △ 6,400
1,339
1,339
株主資本以
外の項目の
当期変動額
(純額)
当期変動額合計
当期末残高
123,100
121,100
-
-
121,100
2,000
△ 5,060
7,396
△ 5,060 △ 5,060
9,396
△ 6,400
253,596
1,339
△ 1,416
3
△ 1,412
△ 1,412
△ 1,416
3
△ 1,412
△ 6,472
2,753
256,350
2,753
-
当事業年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金
当期首残高
123,100
利益剰余金
資本剰余金
株主資本 その他有価 繰延ヘッジ 評価・換算
証券評価差
損益
差額等合計
資本準備金 資本剰余金 利益準備金 その他利益 利益剰余金 合計
合計
剰余金
合計
額金
繰越利益剰
余金
121,100
121,100
2,000
会計方針の変更
による累積的影
響額
会計方針の変更
を反映した当期
首残高
123,100
純資産合計
評価・換算差額等
121,100
121,100
2,000
7,396
9,396
253,596
560
560
560
7,957
9,957
254,157
2,753
-
2,753
256,350
560
2,753
-
2,753
256,911
当期変動額
当期純損失
△ 4,454
△ 4,454 △ 4,454
株主資本以
外の項目の
当期変動額
(純額)
当期変動額合計
当期末残高
△ 4,454
△ 141
123,100
121,100
121,100
2,000
△ 4,454
3,503
△ 4,454 △ 4,454
5,503
249,703
△ 141
△ 141
△ 141
-
△ 141
△ 4,595
2,612
-
2,612
252,315
41
<キャッシュ・フロー計算書>
科目
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期純利益(又は税引前当期純損失)
減価償却費
貸倒引当金の増減(△)
賞与引当金の増減額(△は減少)
退職給付引当金の増減額(△は減少)
資金運用収益
資金調達費用
有価証券関係損益(△)
為替差損益(△は益)
固定資産処分損益(△は益)
特定取引資産の純増(△)減
特定取引負債の純増減(△)
金銭の信託の純増(△)減
貸出金の純増(△)減
預金の純増減(△)
譲渡性預金の純増減(△)
預け金(日銀預け金を除く)の純増(△)減
コールローン等の純増(△)減
コールマネー等の純増減(△)
借用金の純増減(△)
外国為替(資産)の純増(△)減
外国為替(負債)の純増減(△)
資金運用による収入
資金調達による支出
その他の引当金の純増減(△)
買現先勘定の純増(△)減
買入金銭債権の純増(△)減
その他資産の純増(△)減
その他負債の純増減(△)
その他
小計
法人税等の支払額
法人税等の還付額
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の取得による支出
有価証券の売却による収入
有価証券の償還による収入
有形固定資産の取得による支出
有形固定資産の売却による収入
無形固定資産の取得による支出
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
配当の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額 (△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
42
平成25年度
自 平成25年4月 1日
至 平成26年3月31日
(単位:百万円)
平成26年度
自 平成26年4月 1日
至 平成27年3月31日
2,839
1,758
△1,497
△93
△46
△30,306
3,517
△97
△110
28
△45,923
△25,192
10
△25,628
94,519
△29,000
627,970
△68,165
2
6,437
240,071
35,559
△3,521
△107
△42,818
△899
87,701
△147,643
1
679,365
△1,022
364
678,707
△6,036
1,215
361
11
1,437
△27,909
4,588
△723
△33
1,174
145,331
△11,289
△128,867
288,843
△6,000
△155,269
236,838
1,803
2
△15,513
176,799
30,124
△3,842
77
262,831
△393
△36,797
57,613
△10
816,367
△1,855
814,512
△420,914
199,177
290,696
△253
1
△530
68,176
△102,755
348,826
36,299
△346
△158
△39
281,826
△6,400
△6,400
110
740,595
539,843
1,280,438
33
1,096,371
1,280,438
2,376,810
記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。
重要な会計方針
1. 特定取引資産・負債の評価基準及び収益・費用の計上基準
金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標に係る短期的な変動、市場間の格差等を利用して
利益を得る等の目的(以下「特定取引目的」という。)の取引については、取引の約定時点を基準とし、貸借対照表上
「特定取引資産」及び「特定取引負債」に計上するとともに、当該取引からの損益を損益計算書上「特定取引収益」
及び「特定取引費用」に計上しております。
特定取引資産及び特定取引負債の評価は、有価証券及び金銭債権等については決算日の時価により、スワッ
プ・先物・オプション取引等の派生商品については決算日において決済したものとみなした額により行っております。
また、特定取引収益及び特定取引費用の損益計上は、当事業年度中の受払利息等に、有価証券、金銭債権等
については前事業年度末と当事業年度末における評価損益の増減額を、派生商品については前事業年度末と当事
業年度末におけるみなし決済からの損益相当額の増減額を加えております。
2. 有価証券の評価基準及び評価方法
有価証券の評価は、その他有価証券のうち時価のあるものについては決算日の市場価格等に基づく時価法(売
却原価は主として移動平均法により算定)により行っております。なお、その他有価証券の評価差額については、全
部純資産直入法により処理しております。
3. デリバティブ取引の評価基準及び評価方法
デリバティブ取引(特定取引目的の取引を除く)の評価は、時価法により行っております。
4. 固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産
有形固定資産は定率法を採用しております。また、主な耐用年数は次のとおりであります。
建 物
3 年~18 年
その他
3 年~20 年
(2) 無形固定資産
無形固定資産は、定額法により償却しております。なお、自社利用のソフトウェアについては、行内における
利用可能期間(主として 5 年)に基づいて償却しております。
5. 外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
外貨建資産・負債は、決算日の為替相場による円換算額を付しております。
6. 引当金の計上基準
(1) 貸倒引当金
貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとおり計上しております。
「銀行等金融機関の資産の自己査定並びに貸倒償却及び貸倒引当金の監査に関する実務指針」(日本公認
会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号)に規定する正常先債権及び要注意先債権に相当する債権に
ついては、内部格付に対応した予想貸倒損失率に基づき引き当てております。破綻懸念先債権に相当する債
権については、債権額から担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額のうち
必要と認める額を計上しております。破綻先債権及び実質破綻先債権に相当する債権については、債権額から、
担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除した残額を計上しております。
すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署の協力の下に資産査定部署が資産査定を
行い、内部監査部門が検証するという形で実施しており、その査定結果により上記の引当を行っております。
(2) 賞与引当金
賞与引当金は、従業員への賞与の支払いに備えるため、従業員に対する賞与の支給見込額のうち、当事業
年度に帰属する額を計上しております。
(3) 役員賞与引当金
役員賞与引当金は、役員への賞与の支払いに備えるため、役員に対する賞与の支給見込額のうち、当事業
年度に帰属する額を計上しております。
(4) 退職給付引当金
退職給付引当金は、従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産
の見込額に基づき、必要額を計上しております。また、退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事
業年度までの期間に帰属させる方法については給付算定式基準によっております。なお、過去勤務費用及び数
理計算上の差異の損益処理方法は次のとおりであります。
過去勤務費用
数理計算上の差異
その発生時の従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数(7 年)による定
額法により損益処理
各事業年度の発生時の従業員の平均残存勤務期間内の一定の年数(7 年)
による定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から損益処理
43
(5) 役員退職慰労引当金
役員退職慰労引当金は、役員への退職慰労金の支払いに備えるため、役員に対する退職慰労金の支給見
積額のうち、当事業年度末までに発生していると認められる額を計上しております。
7. ヘッジ会計の方法
金利スワップ取引のうち、特例処理の適用要件を満たすものについては、金利スワップの特例処理を適用してお
り、ヘッジの有効性の評価については、特例処理の要件の判定をもって有効性の判定に代えております。
8. 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。
会計方針の変更
(「退職給付に関する会計基準」の適用)
「退職給付に関する会計基準」(企業会計基準第 26 号 平成 24 年 5 月 17 日。以下、「退職給付会計基準」とい
う。)及び「退職給付に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第 25 号 平成 24 年 5 月 17 日。以下、
「退職給付適用指針」という。)を、退職給付会計基準第 35 項本文及び退職給付適用指針第 67 項本文に掲げられ
た定めについて当事業年度より適用し、退職給付債務及び勤務費用の計算方法を見直し、退職給付見込額の期間
帰属方法を期間定額基準から給付算定式基準へ変更するとともに、割引率の決定方法を退職給付の見込支払日ま
での平均期間を基礎とする方法から、退職給付の支払見込期間及び支払見込期間ごとの金額を反映した単一の加
重平均割引率を基礎とする方法へ変更しております。
退職給付会計基準等の適用については、退職給付会計基準第 37 項に定める経過的な取扱いに従って、当事業
年度の期首において、退職給付債務及び勤務費用の計算方法の変更に伴う影響額を利益剰余金に加減しておりま
す。
この結果、当事業年度の期首の前払年金費用が 871 百万円増加し、利益剰余金が 560 百万円増加しております。
また、当事業年度の経常損失及び税引前当期純損失に与える影響は軽微であります。
44
注記事項
(貸借対照表関係)
1. 現先取引により受入れている有価証券及びデリバティブ取引の担保として受入れている有価証券のうち、売却又
は再担保という方法で自由に処分できる権利を有する有価証券で、再担保に差し入れている有価証券は 10,410 百
万円、当事業年度末に当該処分をせずに所有しているものは 492,994 百万円であります。
2. 貸出金のうち、破綻先債権額は 4 百万円、延滞債権額は 1,902 百万円であります。
なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の事由により元本又は
利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部分を除く。
以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施行令(昭和 40 年政令第 97 号)第 96 条第1項第 3 号
のイからホまでに掲げる事由又は同項第 4 号に規定する事由が生じている貸出金であります。
また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及び債務者の経営再建又は支援を図ること
を目的として利息の支払を猶予した貸出金以外の貸出金であります。
3. 貸出金のうち、3 カ月以上延滞債権額は 459 百万円であります。
なお、3 カ月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が、約定支払日の翌日から 3 カ月以上遅延している貸出
金で破綻先債権及び延滞債権に該当しないものであります。
4. 貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は 175 百万円であります。
なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息の支払猶
予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債権及び
3 カ月以上延滞債権に該当しないものであります。
5. 破綻先債権額、延滞債権額、3 カ月以上延滞債権額及び貸出条件緩和債権額の合計額は 2,542 百万円であり
ます。
なお、上記 2.から 5.に掲げた債権額は、貸倒引当金控除前の金額であります。
6. 手形割引は、業種別監査委員会報告第 24 号に基づき金融取引として処理しております。これにより受け入れた
銀行引受手形、商業手形、荷付為替手形及び買入外国為替は、売却又は(再)担保という方法で自由に処分できる
権利を有しておりますが、その額面金額は 71,174 百万円であります。
7. 為替決済等の取引の担保として、有価証券 481,484 百万円及び特定取引資産 3,348 百万円を差し入れておりま
す。また、その他資産のうち金融商品等差入担保金は 21,262 百万円、先物取引差入証拠金は 109 百万円、及び
その他の保証金は 4,350 百万円であります。
8. 当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約は、顧客からの融資実行の申し出を受けた場合に、契約上規定さ
れた条件について違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸し付けることを約する契約であります。これらの契約
に係る融資未実行残高は、392,000 百万円であります。このうち契約残存期間が1年以内のものが 311,377 百万円
であります。
なお、これらの契約の多くは、融資実行されずに終了するものであるため、融資未実行残高そのものが必ずしも
当行の将来のキャッシュ・フローに影響を与えるものではありません。これらの契約の多くには、金融情勢の変化、
債権の保全及びその他相当の事由があるときは、当行が実行申し込みを受けた融資の拒絶又は契約極度額の減
額をすることができる旨の条項が付けられております。また、契約時において必要に応じて不動産・有価証券等の担
保を徴求するほか、契約後も定期的に予め定めている行内手続に基づき顧客の業況等を把握し、必要に応じて契
約の見直し、与信保全上の措置等を講じております。
9. 有形固定資産の減価償却累計額
6,960 百万円
10. 解約不能オペレーティング・リースに係る平成 27 年 3 月 31 日以降の将来の支払リース料は以下のように要約さ
れます。
未経過リース料
1 年内
721 百万円
1 年超
333 百万円
850,444 百万円
11. 関係会社に対する金銭債権総額
12. 関係会社に対する金銭債務総額
1,010,997 百万円
13. 銀行法第 18 条の定めにより剰余金の配当に制限を受けております。
剰余金の配当をする場合には、会社法第 445 条第 4 項(資本金の額及び準備金の額)の規定にかかわらず、当該
剰余金の配当により減少する剰余金の額に 5 分の1を乗じて得た額を、資本金と同額まで資本準備金又は利益
準備金として計上することを求められております。
45
(損益計算書関係)
1. その他の特別損失は、主に個人金融事業の事業譲渡の決定に伴うソフトウェア関連の費用です。
2. 関係会社との取引による収益
資金運用取引に係る収益総額
9,658 百万円
役務取引等に係る収益総額
1,665 百万円
その他業務・その他経常取引に係る収益総額
14,264 百万円
その他の取引に係る収益総額
5,440 百万円
関係会社との取引による費用
資金調達取引に係る費用総額
2,242 百万円
役務取引等に係る費用総額
292 百万円
その他業務・その他経常取引に係る費用総額
11 百万円
その他の取引に係る費用総額
5,870 百万円
3.
関連当事者との取引について記載すべき重要なものは以下のとおりであります。
属性
会社等の
名称
所在地
資本金又は
出資金
事業の内容
又は職業
関係内容
議決権等の
所有(被所有)
割合%
役員の兼任等 事業上の関係
取引の内容
営業取引
及び
受取利息
デリバティブ
取引
(先物為替、
通貨オプション)
営業取引
及び
支払利息
親会社
Citibank, N.A.
アメリカ合衆国
サウスダコタ州
751
百万米ドル
銀行業務
100%
(間接被所有)
―
取引金額
(百万円)
611,057
(注2)
9,404
87,218
(注3)
348,086
(注2)
2,218
期末残高
(百万円)
預け金
701,855
未収収益
2,108
その他資産
87,218
預金
459,754
未払費用
860
資金取引関係
外国為替
決済取引
489,084
(注2)
外国他店預り
441,958
デリバティブ
取引
(先物為替、
通貨オプション)
91,649
(注3)
その他負債
91,649
―
保証及び
保証料の受取
4
(注 1)取引条件及び取引条件の決定方針は一般の取引先と同様に決定しております。
(注 2)平均残高を記載しております。
(注 3)期末の市場レートによる評価差額等につき、期末残高を記載しております。
46
科目
支払承諾見返
及び
支払承諾
前受収益
9,565
14
(株主資本等変動計算書関係)
当行の発行済株式の種類及び株式数は、次のとおりであります。
普通株式
合 計
当事業年度
期首株式数
244,200,000
244,200,000
当事業年度
増加株式数
当事業年度
減少株式数
-
-
(単位:千株)
当事業年度末
摘要
株式数
244,200,000
244,200,000
(キャッシュ・フロー計算書関係)
キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の範囲は貸借対照表中の現金預け金のうち現金及び日
本銀行への預け金であります。
平成 27 年 3 月 31 日現在
現金預け金勘定
日本銀行以外への預け金
現金及び現金同等物
3,093,519 百万円
△ 716,708 百万円
2,376,810 百万円
47
(金融商品関係)
1. 金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当行は、預金業務、貸付等の与信業務、円・外貨の送金・決済業務、有価証券投資を含む運用業務等の銀行
業務を行っております。これらの業務に横断的に関わる銀行勘定運営に関しては、金利及び為替の変動に伴う
市場リスク、長短期間ミスマッチにより生ずる流動性リスクの管理、及び調達コストの削減、運用の効率化等を目
的として資産及び負債の総合的管理(以下、「ALM」)を実施しております。 その一環といたしまして、デリバティ
ブ取引を行っております。 当行における銀行勘定運営は、資金調達は個人・法人顧客預金を中心とし、運用は
日本国債を主とした債券での運用、顧客への貸付金及びシティバンク、エヌ・エイ本支店への預け金等で行われ
ております。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
当行が保有する金融資産は、主として国内外の法人・個人取引先に対する貸出金や有価証券及び当行が所
属するシティグループ・インクの銀行子会社への預け金です。貸出金は、顧客の契約不履行によってもたらされる
信用リスク、また、海外の社会的、政治的、経済的な環境変化に係るリスクに晒されております。
有価証券は主に信用リスクの低い日本国債で運用されています。これらは、金利の変動リスク、市場価格の変
動リスクに晒されております。
また、金融負債として、個人・法人顧客及び当行グループ会社からの預金により安定的な資金調達を行ってお
ります。これらの資金調達手段は、支払期日にその支払いを実行できなくなる流動性リスク、および金利の変動リ
スクに晒されております。
デリバティブ取引には、ALMの一環で行っている金利スワップ取引、通貨スワップ取引、外国為替先物取引等
が含まれております。
また、売買目的有価証券のほか、金利関連のデリバティブ取引及び通貨関連のデリバティブ取引の一部をトレ
ーディングポジションとして保有しております。これらの商品は、金利変動リスク、為替変動リスク、価格変動リスク
及び信用リスク等に晒されております。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
①信用リスクの管理
当行は、当行のクレジット・リスク・マネジメント・ポリシー及び関連する管理諸規程に従い、貸付金等につ
いて、個別案件ごとの与信審査、与信限度額、信用情報管理、内部格付、保証や担保の設定、問題債権へ
の対応など与信管理に関する体制を整備し運営しております。これらの与信管理は、リスク・マネジメント部門
により行われ、経営委員会の下部組織として設置された信用リスク管理委員会や取締役会に定期的に報告
されます。さらに、与信管理の状況については、内部監査部門の監査を受けております。
有価証券の発行体の信用リスク及びデリバティブ取引のカウンターパーティーリスクに関しては、信用リス
ク管理部及び審査部等において、信用情報や時価の把握を定期的に行うことで管理しております。
②市場リスクの管理
(ⅰ) 銀行勘定のリスクの管理
当行は、ALMによって銀行勘定の金利の変動リスクを管理しております。ALMに関する規則および要領に
おいて、リスク管理方法や手続等の詳細を明記しており、経営委員会において承認されたALCO(アセット・ラ
イアビリティ・コミッティ)規則に基づき、経営委員会の下部組織として設置された月次のALCOにおいて実施
状況の把握・確認、今後の対応等の協議を行っております。日常的にはマーケット・リスク管理部において金
融資産及び負債の金利や期間を総合的に把握し、ギャップ分析や金利感応度分析等によりモニタリングを行
い、月次ベースでALCOに報告しております。なお、ALMにより、金利の変動リスクをヘッジするための金利ス
ワップ等のデリバティブ取引も行っております。
(ⅱ) トレーディング勘定のリスクの管理
当行は、経営委員会において承認された市場リスク管理ポリシー及びALCO(アセット・ライアビリティ・コミッ
ティ)規則に基づき、主として金利の変動リスクと為替の変動リスクに関して、管理を行っております。バリュ
ー・アット・リスク(以下、「VaR」)を用いて市場リスク量を把握するとともに、規定の遵守状況等を管理し月次
ベースでALCOに報告しております。
(ⅲ) 市場リスクに係る定量的情報
(ア)トレーディング目的の金融商品
当行では売買目的有価証券、トレーディング目的として保有しているデリバティブ取引に関するVaRの
算定にあたっては、時系列データの分散・共分散をシミュレートしたモンテカルロ法(保有期間1日、信頼
区間99%)を採用しています。
48
平成27年3月31日現在で当行のトレーディング業務の市場リスク量(損失額の推計値)は64百万円で
した。
なお、当行では、モデルが算出するVaRと実際の損益を比較するバックテスティングを実施しています。
平成26年4月より平成27年3月までに実施したバックテスティングにおいては、実際の損失がVaRを超え
た事例はありません。ただし、VaRは過去の相場変動をベースに統計的に算出した一定の発生確率での
市場リスク量を計測しており、過去の相場変動からは予想できないほど市場環境が激変する状況下にお
けるリスクは捕捉できない可能性があります。
(イ)トレーディング目的以外の金融商品
当行において、主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、「預け金」、「貸
出金」、「有価証券」、「預金」、「譲渡性預金」、「借入金」、「買現先」となっています。当行では、これらの
金融資産及び金融負債について、100ベーシス・ポイント(1%)の金利上昇を仮定した場合に今後一年間
の金利収益・費用に与える影響額(以下、「12ヶ月金利エクスポージャー」)を、金利の変動リスクの管理
にあたっての定量的分析として利用しています。当該12ヶ月金利エクスポージャーの算定にあたっては、
対象の金融資産及び金融負債を固定金利群と変動金利群に分けて、それぞれ金利期日に応じて適切な
期間に残高を分解したうえで、それら期間ごとに金利変動幅を適用しています。平成27年3月31日現在、
ポートフォリオ全体の12ヶ月金利エクスポージャーは1,941百万円(金利収益の増加)、 円ポートフォリオ
の12ヶ月金利エクスポージャーは3,726百万円(金利収益の増加)、また米ドルポートフォリオの12ヶ月金
利エクスポージャーはマイナス1,938百万円(金利収益の減少)と把握しています。当該12ヶ月金利エクス
ポージャーは、金利を除くリスク変数が一定の場合を前提としており、金利とその他のリスク変数との相
関を考慮していません。また、100ベーシス・ポイント(1%)を超える金利変動が生じた場合には、当該12
ヶ月金利エクスポージャーを超える影響が生じる可能性があります。
③資金調達に係る流動性リスクの管理
流動性リスクは、当該リスクに関する管理方法や手続等を明記した規則及び要領に基づき管理を実施して
おります。運営に当たっては、ALCOにおいて、決定された方針に基づき、適切な流動性、規制遵守および業
務遂行に対応できる十分な資本、事業の成長のために適切な資金を確保することが求められております。
またALCOによる資本、流動性、貸借対照表および銀行勘定運営の実施状況の把握・確認及び今後の対
応等の協議は、当行における包括的リスク管理フレームワークの一環として行われております。
(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が
含まれております。当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によっ
た場合、当該価額が異なることもあります。
49
2.金融商品の時価等に関する事項
平成27年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額は、次のとおりであります。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
現金預け金
コールローン
買現先勘定
買入金銭債権 (*1)
特定取引資産
売買目的有価証券
(6) 有価証券 (*1)
その他有価証券
(7) 貸出金
貸倒引当金 (*1)
(8) 外国為替 (*1)
資産計
(1) 預金
(2) コールマネー
(3) 外国為替
負債計
デリバティブ取引 (*2)
ヘッジ会計が適用されていないもの
デリバティブ取引計
その他
3,097,614
3,365
467,718
4,666
(単位:百万円)
差額
4,095
△ 1,106
-
21,377
21,377
-
500,962
485,111
△ 1,941
483,169
127,029
4,702,914
3,924,867
1,803
523,010
4,449,682
500,962
-
493,391
127,029
4,716,125
3,925,946
1,803
523,010
4,450,760
10,222
13,210
1,078
1,078
△ 6,682
△ 6,682
△ 6,682
△ 6,682
-
貸借対照表計上額
3,093,519
3,365
468,825
4,666
契約額等
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約 (*3)
時価
時価
392,000
1,428
(*1) 貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除しております。なお、買入金銭債権、有価証券、
外国為替につきましては重要性が乏しいため、貸借対照表計上額から直接減額しております。
(*2) 特定取引資産・負債及びその他資産・負債に計上しているデリバティブ取引を一括して計上しております。
デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目について
は、△で表示しております。
(*3) 当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約の「契約額等」は、これらの契約に係る融資未実行残高を記載し
ております。
(注)金融商品の時価の算定方法
資 産
(1) 現金預け金
満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。
満期のある預け金については、元利金の合計額を同様の新規預け金を行った場合に想定される適用利率で割
り引いた現在価値を算定しております。残存期間が短期間(一年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似してい
ることから、当該帳簿価額を時価としております。
(2) コールローン
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としており
ます。
(3) 買現先勘定
残存期間が一年超のものについては、元利金の合計額を同様の新規取引を行った場合に想定される適用利率
で割り引いた現在価値を算定しております。
残存期間が短期間(一年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としてお
ります。
(4) 買入金銭債権
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としており
ます。
(5) 特定取引資産
特定取引目的で保有している債券等の有価証券については時価会計を適用しており、市場価格を基に算定し
た価額をもって時価としております。
50
(6) 有価証券
その他の目的で保有している債券等の有価証券については時価会計を適用しており、市場価格を基に算定し
た価額をもって時価としております。
(7) 貸出金
貸出金のうち、返済期限を設けていない貸出金については、返済見込み期間及び金利条件等から、時価は帳
簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としております。
返済期限のある貸出金のうち残存期間が短期間(一年以内)のものについては、時価は帳簿価額と近似してい
ることから当該帳簿価額を時価としております。
残存期間が長期間(一年超)のものについては、個別案件毎に元利金の合計額を同様の新規貸出を行った場
合に想定される利率で割り引いて時価を算定しております。
また、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等については、担保及び保証による回収見込額等に
基づいて貸倒見積高を算定しているため、時価は決算日における貸借対照表上の債権等計上額から貸倒引当
金計上額を控除した金額に近似しており、当該価額を時価としております。
(8) 外国為替
外国為替は、他の銀行に対する外貨預け金(外国他店預け)、外国為替関連の短期貸付金(外国他店貸)、輸
出手形等(買入外国為替)、輸入手形による手形貸付(取立外国為替)であります。これらは満期のない預け金、
又は約定期間が短期間(一年以内)であり、それぞれ時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を
時価としております。
負 債
(1) 預金
要求払預金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価額)を時価とみなしております。
また定期預金の時価は、一定の期間ごとに区分して、将来のキャッシュ・フローを無リスク利子率に決算日にお
ける調達スプレッドを加味した利率により割り引いて現在価値を算定しております。なお残存期間が短期間(6ヶ
月以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としております。
(2) コールマネー
残存期間が短期間(一年以内)であり、時価は帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としており
ます。
(3) 外国為替
外国為替のうち、他の銀行から受け入れた外貨預り金及び非居住者円預り金は満期のない預り金(外国他店
預り)であり、また、外国為替関連の短期借入金(外国他店借)は返済期限のない借入金です。これらの時価は
帳簿価額と近似していることから当該帳簿価額を時価としております。
デリバティブ取引
デリバティブ取引は、金利関連取引(金利先物、金利オプション、金利スワップ等)、通貨関連取引(為替予約、
通貨オプション、通貨スワップ等)、債券関連取引(債券先物、債券先物オプション等)であり、取引所の価格、割
引現在価値やオプション価格計算モデル等により算出した価額によっております。ヘッジ会計が適用されている
ものは、金利スワップの特例処理によるもので、ヘッジ対象とされている貸出金と一体として処理されているた
め、その時価は当該貸出金の時価に含めて記載しております。
その他
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約
当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約については、残存期間が長期間(一年超)のものについて、個別
案件毎に契約上のコミットメント・フィーの将来キャッシュ・フローと同様の新規契約を行った場合に想定される将
来コミットメント・フィー等のキャッシュ・フローとの差額を割り引いて算定した現在価値を、時価としております。
51
(税効果会計関係)
1. 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、それぞれ次のとおりであります。
繰延税金資産
繰越欠損金
退職給付引当金
貸倒引当金
未払費用
固定資産
未経過手数料
資産除去債務
その他
繰延税金資産合計
繰延税金負債
その他有価証券評価差額
その他
繰延税金負債合計
繰延税金資産の純額
1,033
807
758
573
459
251
204
584
4,672
1,218
18
1,237
3,435
百万円
百万円
2.
法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異の原因となった主要な項目別の内訳
税引前当期純損失計上のため、記載を省略しております。
3.
「所得税法等の一部を改正する法律」(平成27年法律第9号)及び「地方税法等の一部を改正する法律」(平成27年
法律第2号)が平成27年3月31日に公布され、平成27年4月1日以後に開始する事業年度から法人税率等の引下げ
が行われることとなりました。これに伴い、繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定実効税率は従
来の35.64%から、平成27年4月1日に開始する事業年度に解消が見込まれる一時差異等については33.10%に、
平成28年4月1日に開始する事業年度以降に解消が見込まれる一時差異等については32.34%となります。この税
率変更により、繰延税金資産は256百万円減少し、その他有価証券評価差額金は126百万円増加し、法人税等調
整額は382百万円増加しております。
(1株当たり情報)
1株当たりの純資産額
1株当たりの当期純利益金額
52
1 円 03 銭
0 円 01 銭
(重要な後発事象等)
事業分離に関する重要な後発事象等
事業分離の概要
(1) 分離先企業の名称
株式会社 SMBC 信託銀行(株式会社三井住友銀行の 100%子会社)
(2) 分離する事業の内容
当行の個人金融事業
(3) 事業分離を行う主な理由
当行を間接的に 100%所有する親会社であるシティグループ・インクが、平成 26 年 10 月 14 日にグローバ
ル個人金融部門を 24 カ国に集約するという事業再編を発表しており、その一環として、日本を含む 11 カ国
における個人向け事業から撤退し、事業の合理化及び再構築を進めることを決定し、これに伴ない当行の個
人金融事業を譲渡することとなったため
(4) 事業分離日
平成 27 年 11 月 1 日 (予定)
(5) 法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
関連する法令に基づく関係当局の許認可が得られること等を前提とした事業の譲渡。当該事業の譲渡は吸
収分割方式による会社分割を伴う取引により実行される予定。
53
3.時価情報
<有価証券関係>
有価証券の時価に関する事項は次のとおりです。これらには、貸借対照表の「有価証券」のほか「特定取引資
産」中の「特定取引有価証券」が含まれております。
(1)売買目的有価証券
(単位:百万円)
平成25年度末
平成26年度末
貸借対照表計上額
平成25年度の
損益に含まれた評価差額
貸借対照表計上額
平成26年度の
損益に含まれた評価差額
155,602
104
21,377
56
売買目的有価証券
(2)その他有価証券
(単位:百万円)
平成25年度末
貸借対照表計上額
種類
貸借対照表
計上額が
取得原価を
超えるもの
貸借対照表
計上額が
取得原価を
超えないもの
取得原価
平成26年度末
差額
貸借対照表計上額
取得原価
差額
債券
670,572
666,560
4,012
495,264
491,599
3,664
国債
655,550
652,435
3,115
481,484
478,774
2,710
社債
15,022
14,125
896
13,779
12,825
954
その他
5,804
5,500
304
5,698
5,500
198
小計
676,377
672,060
4,316
500,962
497,099
3,863
債券
108,896
108,933
△ 37
-
-
-
国債
108,896
108,933
△ 37
-
-
-
小計
108,896
108,933
△ 37
-
-
-
785,273
780,994
4,278
500,962
497,009
3,863
合計
(注)貸借対照表計上額は、期末における市場価格等に基づく時価により計上したものであります。
(3)当事業年度中に売却したその他有価証券
平成25年度 (平成25年4月1日~平成26年3月31日)
平成26年度 (平成26年4月1日~平成27年3月31日)
売却額
売却額
売却益の合計額
売却損の合計額
売却益の合計額
売却損の合計額
債券
199,177
351
254
348,826
725
2
国債
199,177
351
254
348,826
725
2
合計
199,177
351
254
348,826
725
2
54
<デリバティブ取引関係>
(1)金利関連取引
(単位:百万円)
平成25年度末
区分
取引所
種類
契約額等
のうち
1年超のもの
時価
評価損益
契約額等
契約額等
のうち
1年超のもの
時価
評価損益
金利先物
205,955
-
△2
△2
120,211
-
△ 37
△ 37
売建
102,977
-
△9
△9
120,211
-
△ 37
△ 37
買建
102,977
-
6
6
-
-
-
-
金利先物オプション
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
金利先渡契約
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
金利スワップ
店頭
契約額等
平成26年度末
535,619
535,619
△ 300
△ 300
405,192
405,192
△ 65
△ 65
受取固定・支払変動
167,544
167,544
9,238
9,238
137,606
137,606
8,093
8,093
受取変動・支払固定
367,601
367,601
△ 9,539
△ 9,539
267,586
267,586
△ 8,158
△ 8,158
受取変動・支払変動
473
473
-
-
-
-
-
-
受取固定・支払固定
-
-
-
-
-
-
-
-
金利オプション
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
△ 303
△ 303
-
-
△ 102
△ 102
合計
(注)1.上記取引については時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上しております。
なお、「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会業種別
監査委員会報告第 24 号)などに基づき、ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引は、上記記載から除いておりま
す。
2.時価の算定
取引所取引については、東京金融先物取引所などにおける最終の価格にて計算しております。店頭取引については、
割引現在価値やオプション価格計算モデルなどにより算定しております。
55
(2)通貨関連取引
(単位:百万円)
平成25年度末
区分
取引所
種類
時価
評価損益
契約額等
のうち
1年超のもの
契約額等
時価
評価損益
通貨先物
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
通貨スワップ
店頭
契約額等
のうち
1年超のもの
契約額等
平成26年度末
379,977
359,939
△0
△0
215,127
196,753
0
0
為替予約
14,889,180
399,424
958
958
17,105,124
362,322
△ 6,622
△ 6,622
売建
8,868,197
226,518
△ 68,167
△ 68,167
9,945,759
203,358
△ 14,094
△ 14,094
買建
6,020,983
172,905
69,126
69,126
7,159,365
158,964
7,471
7,471
通貨オプション
629,918
216,635
△0
32
685,434
273,318
5
33
売建
314,959
108,317
△ 6,947
545
342,717
136,659
△ 10,069
△ 6,472
買建
314,959
108,317
6,947
△ 513
342,717
136,659
10,074
6,505
-
-
958
991
-
-
△ 6,617
△ 6,589
合計
(注)1.上記取引については時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上しております。
なお、「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会業種別
監査委員会報告第 24 号)などに基づき、ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引は、上記記載から除いておりま
す。
2.時価の算定
店頭取引については、割引現在価値やオプション価格計算モデルなどにより算定しております。
(3)株式関連取引
該当ございません。
56
(4)債券関連取引
(単位:百万円)
平成25年度末
契約額等
契約額等
のうち
1年超のもの
債券先物
10,951
-
売建
10,951
買建
-
種類
区分
取引所
債券先物オプション
評価損益
契約額等
契約額等
のうち
1年超のもの
△1
△1
3,606
-
△ 18
△ 18
-
△1
△1
3,606
-
△ 18
△ 18
-
-
-
-
-
-
-
時価
時価
評価損益
-
-
-
-
-
-
-
-
売建
-
-
-
-
-
-
-
-
買建
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
△1
△1
-
-
△ 18
△ 18
債券店頭オプション
店頭
平成26年度末
売建
買建
合計
(注)1.上記取引については時価評価を行い、評価損益を損益計算書に計上しております。
なお、「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及び監査上の取扱い」(日本公認会計士協会業種別
監査委員会報告第 24 号)などに基づき、ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引は、上記記載から除いておりま
す。
2.時価の算定
取引所取引については、東京証券取引所などにおける最終の価格によって計算しております。
(5)商品関連取引
該当ございません。
(6)クレジットデリバティブ取引
該当ございません。
57
4.大株主の状況
<大株主>
(平成27年3月31日 現在)
株主名
所有株式数
持株比率
Citibank Overseas Investment Corporation
244,200,000千株
100%
計
244,200,000千株
100%
58
5.バーゼルⅢ 第3の柱(市場規律)に基づく開示
銀行法施行規則(昭和五十七年大蔵省令第十号。以下、「規則」という。)第十九条の二第一項第五号ニ等の規定に基づき、自己
資本の充実の状況等について金融庁長官が別に定める事項(平成二十六年金融庁告示第七号)として、事業年度に係る説明書
類に記載すべき事項を当該告示に則り、開示しております。
当行は単体自己資本比率の算定に関して、「自己資本比率の算定に関する合意された手続による調査業務を実施する場合の取扱
い」(日本公認会計士協会業種別委員会実務指針第 30 号)に基づき、有限責任あずさ監査法人の外部監査を受けております。
当該外部監査は財務諸表の会計監査の一部ではなく、有限責任 あずさ監査法人が当行との間で合意された調査手続を実施し、
その結果を報告する業務であり、単体自己資本比率そのものの適正性や単体自己資本比率の算定に係る内部統制について意見
表明するものではありません。
【自己資本の構成に関する開示事項】
(平成 26 年度末 バーゼルⅢ基準)
自己資本の構成に関する開示事項
(単位:百万円)
項目
コア資本に係る基礎項目 (1)
普通株式又は強制転換条項付優先株式に係る株主資本の額
うち、資本金及び資本剰余金の額
うち、利益剰余金の額
うち、自己株式の額(△)
うち、社外流出予定額(△)
うち、上記以外に該当するものの額
普通株式又は強制転換条項付優先株式に係る新株予約権の額
コア資本に係る基礎項目の額に算入される引当金の合計額
うち、一般貸倒引当金コア資本算入額
うち、適格引当金コア資本算入額
経過措置による
不算入額
平成26年度末
経過措置による
不算入額
平成25年度末
249,703
253,596
244,200
244,200
5,503
9,396
-
-
-
-
-
-
-
-
1,245
1,014
1,245
1,014
-
適格旧非累積的永久優先株の額のうち、コア資本に係る基礎項目の額に含まれる額
-
適格旧資本調達手段の額のうち、コア資本に係る基礎項目の額に含まれる額
-
-
-
-
-
-
250,948
254,611
公的機関による資本の増強に関する措置を通じて発行された資本調達手段の額のうち、コア資本に係る
基礎項目の額に含まれる額
土地再評価額と再評価直前の帳簿価額の差額の四十五パーセントに相当する額のうち、コア資本に係る
基礎項目の額に含まれる額
コア資本に係る基礎項目の額 (イ)
コア資本に係る調整項目 (2)
無形固定資産(モーゲージ・サービシング・ライツに係るものを除く。)の額の合計額
うち、のれんに係るものの額
うち、のれん及びモーゲージ・サービシング・ライツに係るもの以外の額
繰延税金資産(一時差異に係るものを除く。)の額
適格引当金不足額
証券化取引に伴い増加した自己資本に相当する額
負債の時価評価により生じた時価評価差額であって自己資本に算入される額
前払年金費用の額
自己保有普通株式等(純資産の部に計上されるものを除く。)の額
意図的に保有している他の金融機関等の対象資本調達手段の額
少数出資金融機関等の対象普通株式等の額
特定項目に係る十パーセント基準超過額
うち、その他金融機関等の対象普通株式等に該当するものに関連するものの額
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資産に関連するものの額
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る。)に関連するものの額
特定項目に係る十五パーセント基準超過額
うち、その他金融機関等の対象普通株式等に該当するものに関連するものの額
うち、モーゲージ・サービシング・ライツに係る無形固定資産に関連するものの額
うち、繰延税金資産(一時差異に係るものに限る。)に関連するものの額
573
573
1,028
-
-
-
2,074
2,074
256
-
-
59
(単位:百万円)
(前頁より続く)
項目
コア資本に係る調整項目の額 (ロ)
経過措置による
不算入額
平成26年度末
経過措置による
不算入額
平成25年度末
1,602
2,331
249,345
252,280
699,381
819,725
自己資本
自己資本の額 ((イ)-(ロ)) (ハ)
リスク・アセット等 (3)
信用リスク・アセットの額の合計額
うち、経過措置によりリスク・アセットの額に算入される額の合計額
うち、無形固定資産(のれん及びモーゲージ・サービシング・ライツに係るものを除く。)
-
-
-
-
うち、繰延税金資産
-
-
うち、前払年金費用
-
-
うち、他の金融機関向けエクスポジャー
-
-
うち、上記以外に該当するものの額
-
-
11,430
43,001
マーケット・リスク相当額の合計額を八パーセントで除して得た額
オペレーショナル・リスク相当額の合計額を八パーセントで除して得た額
113,041
117,867
信用リスク・アセット調整額
-
-
オペレーショナル・リスク相当額調整額
-
-
823,854
980,594
30.26%
25.72%
リスク・アセット等の額の合計額 (ニ)
自己資本比率
自己資本比率 ((ハ) / (ニ)) 【定性的な開示事項】
(1) 自己資本調達手段の概要
当行は資本調達を、全額普通株式にて行っております。
(2) 銀行の自己資本の充実度に関する評価方法の概要
当行では、月次で規制資本およびリスク・アセットの状況を経営陣宛に報告をし、自己資本充実度の検証を行っています。現状の
自己資本充実度は十分高い水準にあると考えております。今後の自己資本比率につきましても、取締役会で策定いたしました資
本政策に基づき自己資本比率 10.5%以上を維持していく所存です。
(3) 信用リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
当行は、明文化された「クレジット・リスク・マネジメント・ポリシー」に基づいて信用リスクを管理しています。
個々の取引先の信用リスク分析に基づく管理、および、取引の集合体である与信ポートフォリオ全体のリスク分析に基づく管理を
行っており、特定の業種、格付、取引先・企業グループ等へのリスクの集中状況、およびその動向等や与信ポートフォリオの延滞
状況等を信用リスク管理委員会(以下、「CRMC」)で毎月議論・レビューを行い、経営委員会や取締役会に報告されます(「リスク管
理の枠組み」もご参照下さい)。
尚、銀行法第13条の「信用供与等限度額」を超える顧客のニーズのある場合に貸出金の売却(ローン・パーティシペーション)をす
るほか、ローン・シンジケーションと同様に一旦当行が貸し出した後に売却すること、リスク資本所要額を減額するため売却または
銀行保証を取ることなどが有りますが、現在、ポートフォリオの交換、自行資産の証券化等は行っておりません(詳しくは定量的な
開示事項(1)自己資本の充実度に関する事項、(2)信用リスク・エクスポージャーの期末残高をご覧下さい)。
当行では、バーゼル III における信用リスク・アセットの額の算出には、標準的手法を適用しております。
【法人金融】
法人金融部門では、与信取引のある全ての取引先に対し、債務者格付 (Obligor Risk Rating) と、その取引の種類・内容にあわせ
て与信枠格付 (Facility Risk Rating) を設定しています。与信枠格付 (Facility Risk Rating) が、当該取引先に付与された債務者
格付 (Obligor Risk Rating) と異なるのは、その与信枠に対して信用補完を受けている場合等があります。
60
取引先への行内格付の付与ならびに与信枠の設定は、新規に取引を開始する際に行われます。取引開始後は、行内格付ならび
に与信枠は少なくとも年1回見直されます。与信枠の設定には、クレジット・オフィサー(以下、「CO」)あるいはシニア・クレジット・オ
フィサー(以下、「SCO」)2 人以上の承認が必要とされています。
CO ならびに SCO は、与信を承認する権限を与えられた職員です。SCO は CRMC により、CO は SCO により任命を受ける、任
命制です。任命に際しては与信関連実務の経験、与信関連研修の履修経歴、与信判断能力、知識、ならびに適性等が審査されま
す。
SCO の承認権限にはランク(承認レベル)があり、このランクは CRMC が、個々のオフィサーの経験と実績を基に決定します。
与信枠の承認に必要なクレジット・オフィサーのレベルは、当該取引先に付与された行内格付と与信枠総額のマトリックスで決定さ
れます。行内格付が低いほど、また与信枠総額が大きいほど、高い承認レベルを有するクレジット・オフィサーの承認が必要となり
ます。
与信枠を承認する 2 人以上のクレジット・オフィサーの内、1 人は営業部門で当該取引先を担当するビジネス・スポンサー、他の 1
人は営業部門から独立したリスク管理部門の CO/SCO であることが要求されています。これは、組織運営にチェック・アンド・バラ
ンス機能を確保することを目的としています。
【個人金融】
個人金融部門での与信決裁権限は、商品別に規定されており、2人以上のCOまたはSCOの承認が必要で、内1名は当該承認金
額以上の与信決裁権限を付与されていなくてはなりません。 なお、与信決裁権限はセールス、マーケティング、経営管理あるいは
支店に属している者には与えられていません。
COならびにSCOは、与信を承認する権限を与えられた職員です。SCOはCRMCにより、COはSCOにより任命を受ける、任命制
です。任命に際しては与信関連実務の経験、与信関連研修の履修経歴、与信判断能力、知識、ならびに適性等が審査されます。
COならびにSCOの与信承認権限には与信可能承認金額ならびに承認レベルがあり、これらは、個人金融クレジットリスクマネジ
メント部が、個々のオフィサーの経験と実績を基に決定します。
与信の承認に、どのレベルのクレジット・オフィサーが必要かは、与信金額ならびに当該取引と規定のクレジットクライテリアとの乖
離性により決定されます。与信金額が大きいほど、また当該取引と規定のクレジットクライテリアとの乖離性が高いほど、高い承認
レベルを有するクレジット・オフィサーの承認が必要となります。
また、与信ポートフォリオ全体のリスク管理の一環として、申込案件ならびに融資実行案件のリスクプロファイル、クレジットパフォー
マンスのモニタリングを行っております。
なお、貸倒引当金の計上基準については、平成 26 年度決算期の財務状況報告「2. 財務諸表等」にある「重要な会計方針」のうち、
「6. 引当金の計上基準」(1)貸倒引当金をご参照ください。
ロ. 標準的手法が適用されるポートフォリオについて、次に掲げる事項
① リスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関等の名称
スタンダード・アンド・プアーズ・レーティング・サービシズ(以下、「S&P」)、ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(以下、
「Moody’s」)および経済協力開発機構です。
② エクスポージャーの種類ごとのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関等の名称
A. 経済協力開発機構のカントリー・リスク・スコア
 中央政府及び中央銀行向けエクスポージャー
 日本国政府及び日本銀行向けの円建てエクスポージャー
 金融機関及び第一種金融商品取引業者のうち、バーゼル銀行監督委員会の定める自己資本比率の基準又はこれと類似
の基準の適用を受ける先に対するエクスポージャー
B. S&P ならびに Moody’s の外部格付機関による依頼格付
 法人向けエクスポージャー
 金融機関及び第一種金融商品取引業者のうち、バーゼル銀行監督委員会の定める自己資本比率の基準又はこれと類似
の基準の適用を受けない先に対するエクスポージャー
(4) 信用リスク削減手法に関するリスク管理の方針及び手続きの概要
61
① 信用リスク削減手法全般に関する方針
標準的手法採用行である当行では、信用リスク削減手法として包括的手法を採用しております。これは、自己資本比率の算出時に
おける信用リスクのアセット額算出において、エクスポージャーについては価格上昇リスク、担保については価格下落リスクを反映
したうえでネットのエクスポージャーを算出し、それに呼応するリスク・ウェイトを反映しております。また、これらの価格調整は各々
の変動リスク(ボラティリティ調整率と呼称します)に応じたヘアカット値を用いております。
② 信用リスク削減手法全般に関する管理
与信枠を年1回以上の頻度で見直しを行う傍ら、債権保全の目的として担保価値や保証履行能力などを定期的に再評価しており
ます(尚、担保・保証の種類は、③信用リスク削減手法の種類に記載しております)。
また、現時点においては、クレジット・デリバティブを自己資本比率計算上の信用リスク削減手段とすることは行っていません。派生
商品取引及びレポ形式の取引においては、取引相手の所在国の規制等を考慮し相対ネッティング契約が有効である場合にはそ
れを検討しております。
③ 信用リスク削減手法の種類
A. 適格金融資産担保
『銀行法第十四条の二の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らして自己資本の充実の状況が適切であるかどうかを判
断するための基準』(平成十八年金融庁告示第十九号)(以下、「金融庁告示」)の第八十九条および第九十条に規定されている条
件を満たす以下の資産です。
現金及び自行預金、金、債券、株式等。
B. 保証
保証者には、政府・中央銀行、公的機関、各種金融機関、一般事業会社、個人等があります。尚、金融庁告示第百十八条、第百十
九条および第百二十二条に規定されている条件を満たすことが必要です。
C. 自行預金の相殺
貸出金と自行預金の相殺を用いるにあたっては、金融庁告示第百十七条に規定されている条件を満たす預け金と自行預金を相
殺し、その相殺額を自己資本比率に用いるエクスポージャーの額としております。
(5) 派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関するリスク管理の方針及び手続きの概要
①取引相手のリスク
派生商品取引等に伴う取引先信用リスク(Counterparty Pre-Settlement Risk)については、当該取引の値洗い(mark-to-market)に
よる現時点での再構築コストと、将来の市場価格の変動により契約履行日までの間に増加すると予想される金額の合計としてリス
ク量を把握しています。
②与信枠の管理
取引相手の派生商品取引等のための与信枠は、すべてのオン・バランス取引等の与信枠と合算して与信枠総額で管理しています。
③担保による保全及び引当金に関する方針
多くの金融機関とは ISDA Credit Support Annex(CSA)を締結しています。
派生商品取引等(デリバティブ取引、クレジット・スワップ等)は、時価評価を行っております。又、派生商品に関する引当は行ってお
りません。尚、長期決済期間取引に該当する取引はございません。
(6) 証券化エクスポージャーに関する事項
イ. 当行での取組み
証券化取引に関して、以下のように取り組んでいます。
①オリジネーター
62
当行自身の資金調達及びバランスシート・マネージメントを目的とした貸付債権等の証券化取引は実施していません。
②投資家
取引先の資金調達手段としてABL、Asset Backed Commercial Paper(以下、「ABCP」)等様々な証券化取引のアレンジを行ってお
り、これらの証券化取引に資金提供することによる証券化エクスポージャーを保有する体制となっております。
③スワップ提供者
取引先のために当行がアレンジした証券化案件において、発行体が被る外国為替リスク、金利リスク等を削減するため、当行が為
替予約、金利スワップ等を提供する場合があります。
④その他
当行は、ABCP業務等に関連して、当行がアレンジする証券化取引の流動性補完のためのコミットメント・ラインの提供等を行って
います。
ロ. リスク管理の方針、リスク特性及びモニタリング体制(その運用状況も含む)の概要
証券化エクスポージャーを保有するに際しては、当行として投資家の立場も踏まえたデューデリジェンス等によりリスクの実態を正
確に把握するとともに、内部格付の付与、案件審査等の案件評価を実施し、他の直接的な貸出資産とあわせて管理をしています。
また当行においては、通常の与信取引同様に、証券化取引の信用リスク量を把握し、定期的なモニタリングを行っています。
また、当行の証券化取引に関わる信用リスクとして、万一何らかの理由でABCP等による資金調達が継続できなくなった時に当行
がコミットメント・ラインの提供を通じて資金の供給をする場合には、貸倒れリスクがあります。証券化取引に提供するコミットメント・
ラインの場合、返済原資は証券化された当該顧客資産(裏付け資産)から回収される現金です。従って、証券化取引に提供するコ
ミットメント・ラインの信用リスクは、供給した資金が裏付け資産から十分に回収できないことと定義されます。
証券化取引に伴いコミットメント・ラインを提供する場合の信用リスクの管理は、①証券化エクスポージャーの金額に対する裏付け
資産からの将来キャッシュ・フローの比率に、予想される貸倒損失を十分にカバーするバッファー(超過担保額)を設定すること、②
その他必要な信用補完を確保すること、③その後のモニタリングを適切に行うこと等により行われます。当行がアレンジする証券化
取引に貸出を行う場合も、同様です。
尚、当行は第三者の資産に係る証券化取引を行う場合の証券化目的導管体として、主に特別目的会社(SPC)か信託を使用しま
す。
また、証券化取引に付随する為替予約やスワップ提供に係る信用リスク管理は、証券化案件以外の取引の場合と同様です。
ハ. 証券化エクスポージャーについて、信用リスク・アセットの額の算出に使用する方式の名称
標準的手法
ニ. 証券化取引に関する会計方針
証券化取引に関する金融資産および金融負債の発生および消滅の認識、その評価および会計処理につきましては、企業会計基
準第10号「金融商品に関する会計基準」(平成11年1月22日企業会計審議会)等に準拠しています。
ホ. 証券化エクスポージャーの種類ごとのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関の名称(使用する適格
格付機関を変更した場合には、その理由を含む)
証券化エクスポージャーのリスク・ウェイトの判定に使用する適格格付機関として、S&P、Moody’s ならびにフィッチレーティングスリ
ミテッドを採用しております。
(7) マーケット・リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
当行では定められた「マーケット・リスク・マネジメント・ポリシー」に基づき、市場部門から明確に独立した業務統括権限を取締役会
63
によって与えられた市場リスク管理部が、バンキング・トレーディング両勘定の資産・負債(オフ・バランスを含む)における金利リス
ク、為替リスク、その他のリスクファクターの特定、評価方法の規定(感応度、VaR等)及びモニタリング(ストレステストの実施、限度
枠の厳守状況を含む)を行っています。また ALCO(アセット・ライアビリティ・コミッティ )委員会への業務報告、リスク分析における
提言等を定期的および適時行っています。
ロ. マーケット・リスク相当額の算出に使用する方式の名称
標準的方式
ハ. 想定される保有期間及び保有期間が想定を超える蓋然性等を踏まえ、取引の特性に応じて適切に価格を評
価するための方法
当行では特定取引の対象を流動性の高い有価証券、外国為替、デリバティブ取引等に限定し、市場価格あるいは市場データにも
とづく理論価格により時価評価して、特定取引勘定に計上しています。対象取引、時価評価方法等については、内部規程により定
められています。
ニ. マーケット・リスクに対する自己資本の充実度を内部的に評価する際に用いている各種の前提及び評価の方
法
VaRとストレステストに基づいた自己資本使用量が計測され、信用リスク、オペレーショナル・リスクとともに、自己資
本充実度が計測されています。
(8) オペレーショナル・リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
オペレーショナル・リスクは、業務の過程(内部体制)、役職員の活動(人的要因)、およびシステムの不備・欠陥(システム要因)、
あるいは外部事象から生じる損失(外生的要因)を原因として損失を被るリスクです。当行では、オペレーショナル・リスクは他の種
類のリスクと同様に、チェック・アンド・バランス機能を有する全社的な枠組みの中で管理しています。次のようなものが一体となり
機能するガバナンス体制を取っています。



リスクの帰属は各事業部門にあるという認識
管理部門による監督
監査部門による独立した立場での監査
オペレーショナル・リスクに対する当行の手法は、「オペレーショナル・リスク・マネジメント・ポリシー」に規定されています。一部の特
定なオペレーショナル・リスク(IT リスク、事務リスク、災害リスク)には、さらにそれぞれのリスクに合わせた追加ポリシーと規定が
定められています。このポリシーの目的は、オペレーショナル・リスクを査定し伝達するための、また全社的に有効な内部管理態勢
を維持するために、一貫性を持った付加価値のある枠組みを確立することにあります。
当行では、オペレーショナル・リスクを識別し、定性的に評価し、監視するための包括的なツールとして、「マネージャーズ・コントロ
ール・アセスメント(以下、「MCA」)」を導入しています。この MCA は、業務活動に内在する重要なリスクを管理職が自ら特定し、リ
スクに対する重要なコントロールを評価し、モニタリングするプロセスとして位置づけています。MCA では、年次リスク評価として、
主要な業務プロセスを特定、重大なリスクとコントロールを定義し、そのコントロールが継続的に有効に機能していることを点検する
ための最適なモニタリング方法や評価活動を特定します。これらの特定された主要業務プロセスは、業務内容や規制環境等の変
化を勘案し、適時見直しが行われることで、MCA の内容は常に最新の状況が反映されるように管理されています。コントロール環
境の有効性に関する評価は、四半期毎に行われ、評価結果は、ビジネス・リスク、コンプライアンス&コントロール委員会(以下、
「BRCC」)で承認され、BRCC を通じて経営陣へ報告されます。
オペレーショナル・リスクは、当行の行なう全ての事業活動に内在していますので、全ての事業活動はオペレーショナル・リスク・プ
ロセスの対象となっています。オペレーショナル・リスクに関する問題点や傾向については、オペレーショナル・リスク管理に責任を
有するシティバンク銀行リスク監督の各種委員会、つまり、BRCC と事務システム委員会に報告されます。
ロ. オペレーショナル・リスク相当額の算出に使用する手法の名称(部分的に先進的計測手法を使用する場合は、
各手法の適用範囲を含む)
基礎的手法
64
(9) 銀行勘定における銀行法施行令(昭和五十七年政令第四十号)第四条第四項第三号に規定する出資その
他これに類するエクスポージャー(以下、「出資等」という。)又は株式等エクスポージャーに関するリスク管理の
方針及び手続の概要
該当ございません。
(10) 銀行勘定における金利リスクに関する事項
イ. リスク管理の方針及び手続の概要
当行では定められた「マーケット・リスク・マネジメント・ポリシー」に基づき、市場部門から明確に独立した業務統括権限を取締役会
によって与えられた市場リスク管理部が、銀行勘定における金利リスクの管理を行っています。またALCO(アセット・ライアビリティ・
コミッティ)委員会への業務報告、リスク分析における提言等を定期的および適時行っています。
ロ. 銀行が内部管理上使用した銀行勘定における金利リスクの算定手法の概要
当行では金利更改ラダー法を用い銀行勘定における金利リスクを日々計測し、各通貨毎1%金利上昇をした場合の経済価値の増
減額を内部管理上の指標としています。保有する資産・負債を固定金利のものは残存期間、変動金利のものは金利更改期までの
期間に応じてラダーに振り分けています。明確な金利改定間隔のない流動性預金等あるいは住宅ローンの期限前返済等は、残存
期間および残高について合理的な仮定を使用していますが、その妥当性について市場部門から独立した市場リスク管理者による
承認を受けています。なお内部管理上の金利リスク量は標準的手法を採用したアウトライヤー比率算出上の総金利リスク量と必ず
しも一致しません。
65
【定量的な開示事項】
(1)自己資本の充実度に関する事項
信用リスクに対する所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成25年度末
信用リスク・
アセットの額
平成26年度末
所要自己
資本の額
信用リスク・
アセットの額
所要自己
資本の額
資産(オン・バランス)項目
現金
我が国の中央政府及び中央銀行向け
-
-
-
-
-
-
-
-
624
24
600
24
国際決済銀行等向け
-
-
-
-
我が国の地方公共団体向け
-
-
-
-
外国の中央政府及び中央銀行向け
外国の中央政府等以外の公共部門向け
3,076
123
3,339
133
国際開発銀行向け
-
-
-
-
地方公営企業等金融機構向け
-
-
-
-
2,828
113
2,567
102
我が国の政府関係機関向け
地方三公社向け
-
-
-
-
金融機関及び第一種金融商品取引業者向け
177,164
7,086
125,122
5,004
法人等向け
221,632
8,865
238,543
9,541
-
-
-
-
中小企業等向け及び個人向け
抵当権付住宅ローン
15,245
609
16,553
662
不動産取得等事業向け
9,101
364
13,440
537
三月以上延滞等
2,020
80
2,300
92
取立未済手形
82
3
-
-
信用保証協会等による保証付
-
-
-
-
株式会社産業再生機構による保証付
-
-
-
-
出資等
-
-
-
-
証券化(オリジネーターの場合)
-
-
-
-
証券化(オリジネーターの以外の場合)
-
-
16,502
660
-
-
-
-
36,464
1,458
31,790
1,271
468,241
18,729
450,762
18,030
99,748
3,989
103,644
4,145
その他
102,109
4,084
96,192
3,847
オフ・バランス取引等項目合計
201,858
8,074
199,837
7,993
149,622
5,984
48,775
1,951
2
0
6
0
819,725
32,789
699,381
27,975
複数の資産を裏付とする資産(所謂ファンド)
のうち、個々の資産の把握が困難な資産
その他
資産(オン・バランス)項目合計
オフ・バランス取引等項目
派生商品取引
CVAリスク
中央清算機関関連エクスポージャー
総合計
信用リスク・アセットのみなし計算が適用されるエクスポージャーに係る信用リスクに対する所要自己資本の額
該当ございません。
66
マーケット・リスクに対する所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成25年度末
標準的方式
個別リスク
一般市場リスク
平成26年度末
所要自己資本の額
個別リスク
一般市場リスク
所要自己資本の額
うち 金利リスク
-
35,902
1,436
-
9,317
株式リスク
-
-
-
-
-
-
外国為替リスク
-
7,098
283
-
2,113
84
コモディティ・リスク
-
-
-
-
-
-
オプション取引
-
-
-
-
-
-
-
43,001
1,720
-
11,430
457
合計
372
オペレーショナル・リスクに対する所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成25年度末
オペレーショナル・リスク
基礎的手法
平成26年度末
所要自己資本の額
117,867
オペレーショナル・リスク
4,714
所要自己資本の額
113,041
4,521
総所要自己資本額
(単位:百万円)
平成25年度末
平成26年度末
リスク・アセット等
信用リスク・アセットの額
マーケット・リスク相当額を8%で除して得た額
オペレーショナル・リスク相当額を8%で除して得た額
経過措置によりリスク・アセットの額に算入されるものの額の合計額
合計 総所要自己資本額 (国内基準)(A)×4%
(A)
819,725
699,381
43,001
11,430
117,867
113,041
-
-
980,594
823,854
39,223
32,954
67
(2)信用リスクエクスポージャーの期末残高
(地域別・業種別・取引相手別)
(単位:百万円)
平成25年度末
貸出金など
債券
平成26年度末
デリバティブ
合計
貸出金など
債券
デリバティブ
合計
国内
75,846
-
9,146
84,993
111,340
-
6,558
117,899
農業・林業
製造業
-
-
-
-
-
-
-
-
漁業
-
-
-
-
-
-
-
-
鉱業
-
-
-
-
-
-
-
-
19
-
381
400
21
-
2,381
2,402
-
-
-
-
-
-
-
-
14,492
-
31
14,523
11,727
-
182
11,910
7,282
-
329
7,611
19,286
-
593
19,879
卸売・小売業
136,192
-
4,481
140,673
132,600
-
4,413
137,014
金融・保険業
1,134,186
14,141
97,102
1,245,429
638,510
12,839
80,463
731,813
12,788
-
-
12,788
17,086
-
-
17,086
5,250
-
669
5,920
2,251
-
301
2,553
1,273,560
762,111
-
2,035,672
2,369,103
479,285
25
2,848,414
個人など
63,676
-
660
64,337
66,138
-
487
66,626
その他
25,873
-
-
25,873
22,338
-
-
22,338
48,913
5,504
-
54,418
50,451
5,504
-
55,956
594,975
-
43,952
638,927
799,722
-
58,288
858,010
建設業
電気・ガス
・熱供給・水道業
情報通信業
運輸業
不動産業
各種サービス業
国・地方公共団体
海外
政府等
金融機関
その他
合計
90,589
-
167
90,757
95,852
-
498
96,351
3,483,648
781,757
156,921
4,422,327
4,336,432
497,629
154,195
4,988,257
(残存期間別)
(単位:百万円)
貸出金など
1年以下
平成25年度末
債券
デリバティブ
合計
貸出金など
平成26年度末
債券
デリバティブ
合計
2,393,811
85,183
146,778
2,625,774
2,955,999
120,387
138,233
3,214,620
1年超3年以下
399,744
475,349
6,184
881,277
727,682
224,474
8,905
961,062
3年超5年以下
461,677
168,913
654
631,244
338,851
137,940
2,750
479,542
5年超
152,303
52,311
3,304
207,918
190,259
14,828
4,306
209,394
期間の定めのないもの
合計
76,111
-
-
76,111
123,637
-
-
123,637
3,483,648
781,757
156,921
4,422,327
4,336,432
497,629
154,195
4,988,257
(注) 1. 信用リスクエクスポージャーは信用リスク削減効果勘案前の残高となっております。また証券化エクスポージャー、みなし
計算が適用されるエクスポージャーおよび中央清算機関関連エクスポージャーを含みません。
2. 貸出金などには、貸出金、コミットメント、およびその他のデリバティブ以外のオフバランスシート・エクスポージャーが含ま
れています。
68
三月以上延滞等のエクスポージャーの期末残高又はデフォルトしたエクスポージャーの期末残高
(単位:百万円)
平成25年度末
国内
法人
個人
海外
合計
平成26年度末
9
344
4,867
5,221
645
219
4,625
5,491
(注) 1. 信用リスクエクスポージャーは信用リスク削減効果勘案前の残高となっております。また証券化エクスポージャー、みなし
計算が適用されるエクスポージャーおよび中央清算機関関連エクスポージャーを含みません。
2. 「三月以上延滞等エクスポージャー」とは、元本又は利息の支払いが約定支払日の翌日から 3 ヶ月以上延滞しているエ
クスポージャー、又は引当金勘案前でリスク・ウェイトが 150%であるエクスポージャーであります。
一般貸倒引当金、個別貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定の期末残高及び期中の増減額
(単位:百万円)
平成25年度
期首残高
期中増減額
平成26年度中間期
期末残高
期首残高
期中増減額
平成26年度
期末残高
期首残高
期中増減額
期末残高
個別貸倒引当金
法人
1,147
△ 1,141
5
5
△5
-
5
342
347
個人
1,078
△ 172
905
905
△ 122
783
905
△ 210
694
41
△ 38
2
2
-
2
2
-
2
1,159
△ 144
1,014
1,014
263
1,278
1,014
230
1,245
その他
一般貸倒引当金
特定海外債権引当勘定
該当ございません。
標準的手法が適用されるエクスポージャーについて、リスク・ウェイトの区分ごとの信用リスク削減手法の効果を
勘案した後の残高
(単位:百万円)
平成25年度末
格付あり
0%
20%
35%
50%
75%
100%
150%
250%
1250%
自己資本控除
合計
(注)
28
708,747
115,503
77,366
901,646
平成26年度末
格付なし
2,047,792
126,621
43,563
17,359
302,483
648
3,467
2,541,935
格付あり
515,006
149,420
49,931
714,358
格付なし
2,856,146
11,595
47,294
11,896
349,542
542
3,625
3,280,641
信用リスク削減効果勘案後の残高となっております。また証券化エクスポージャーを含みません。
69
(3)信用リスク削減手法に関する事項
(単位:百万円)
平成25年度末
適格金融資産担保
現金及び自行預金
債券
株式
その他
保証及びクレジット・デリバティブ
保証
クレジット・デリバティブ
合計
平成26年度末
119,123
754,636
210
-
347,528
534,532
163
-
104,775
978,745
111,033
993,257
(注)シティバンク、エヌ・エイ海外拠点との銀行間マネー取引について、自行預金相殺を採用しています。
(4)派生商品取引及び長期決済期間取引の取引相手のリスクに関する事項
イ.与信相当額の算出に用いる方式 カレント・エクスポージャー方式
(単位:百万円)
平成25年度末
ロ.グロス再構築コストの合計額
平成26年度末
145,457
166,342
152,678
153,994
ハ.担保による信用リスク削減手法の効果を勘案する前の与信相当額
外国為替関連取引
金利関連取引
合計
4,243
201
156,921
154,195
138,217
182,450
ニ.ロに掲げる合計額及びグロスのアドオンの合計額からハに掲げる額を差し引いた額
(ネッティング契約による削減効果)
ホ.担保の種類別の額
該当ございません。
ヘ.担保による信用リスク削減手本の効果を勘案した後の与信相当額
ハに同じです。
ト.与信相当額の算出対象となるクレジット・デリバティブの想定元本額
該当ございません。
チ.信用リスク削減効果を勘案するためのクレジット・デリバティブの想定元本額
該当ございません。
70
(5)証券化エクスポージャーに関する次に掲げる事項
イ. 当行がオリジネーターである証券化エクスポージャーに関する事項
該当ございません。
ロ. 当行が投資家である証券化エクスポージャーに関する事項
(ⅰ)保有する証券化エクスポージャーの額及び主な原資産の種類別の内訳
(単位:百万円)
平成25年度末
平成26年度末
事業法人等向け債券
-
-
住宅ローン
-
-
リテール向け債権(除く住宅ローン)
-
82,513
その他
-
-
合計
-
82,513
再証券化するエクスポージャ―については、該当ございません。
(ⅱ)保有する証券化エクスポージャーのリスク・ウェイトの区分ごとの残高及び所要自己資本の額
(単位:百万円)
平成25年度末
リスク・ウェイト
残高
平成26年度末
所要自己資本額
残高
所要自己資本額
20%以下
-
-
82,513
660
50%以下
-
-
-
-
100%以下
-
-
-
-
350%以下
-
-
-
-
1250%以下
-
-
-
-
自己資本控除
-
-
-
-
合計
-
-
82,513
660
再証券化するエクスポージャ―については、該当ございません。
(ⅲ)自己資本比率告示第 247 条第 1 項の規定により 1250%のリスク・ウェイトが適用される証券化エクスポージャーの額及び主な原資産の
種類別の内訳
該当ございません。
(ⅳ)保有する再証券化エクスポージャーに対する信用リスク削減手法の適用の有無及び保証人ごと又は当該保証人に適用されるリスク・ウェ
イトの区分ごとの内訳
該当ございません。
(ⅴ)自己資本比率告示附則第 15 条の適用により算出される信用リスク・アセットの額
該当ございません。
ハ. 他行がオリジネーターである場合におけるマーケット・リスク相当額の算出対象となる証券化エクスポージャーに関する事項
該当ございません。
ニ. 他行が投資家である場合におけるマーケット・リスク相当額の算出対象となる証券化エクスポージャーに関する事項
該当ございません。
71
(6)マーケット・リスクに関する事項 (内部モデル方式を使用する場合に限る)
該当ございません。
(7)銀行勘定における出資等又は株式等エクスポージャーに関する事項
該当ございません。
(8)信用リスク・アセットのみなし計算が適用されるエクスポージャー
該当ございません。
(9)銀行勘定における金利リスクに関して銀行が内部管理上使用した 1%金利上昇ショックに対する損益又は
経済的価値の増(△減)額
(単位:百万円)
平成25年度末
円金利
平成26年度末
16,114
11,603
USドル金利
2,340
△ 6,280
ユーロ金利
336
1,003
その他
△ 356
△ 409
合計
18,434
5,917
72
【報酬等に関する開示事項】
(1) 当行の対象役職員の報酬等に関する組織体制の整備状況に関する事項
イ. 「対象役職員」の範囲
開示の対象となる報酬告示に規定されている「対象役員」および「対象従業員等」(合わせて「対象役職員」)の範囲について
は、以下のとおりであります。
①
「対象役員」の範囲
対象役員は、当行の取締役および監査役であります。なお、社外取締役および社外監査役ならびに報酬等の支払い
の無い非常勤取締役を除いております。
②
「対象従業員等」の範囲
当行では、対象役員以外の当行の役員および従業員ならびに主要な連結子法人等の役職員のうち「高額の報酬等を
受ける者」で「当行およびその主要な連結子法人等の業務運営または財産の状況に重要な影響を与える者等」を「対
象従業員等」として、開示の対象としております。
A.
「主要な連結子法人等」の範囲
当行は連結子法人等を有しておりません。
B.
「高額の報酬等を受ける者」の範囲
「高額の報酬等を受ける者」とは、「対象役員」が事業年度内に受け取った報酬等の総額を「対象役員の員数」で除
した「対象役員の平均報酬額」以上の報酬を受ける者を指します。対象役員のうち、期中退任者・期中就任者等は
除いて計算をします。
C.
「当行の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」の範囲
「当行の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」の範囲は、原則としてシティのリスク部門が定め
る「特定役職員」の範囲とします。「特定役職員」は「個人特定役職員」と「グループ特定役職員」から構成されてお
り、個人特定役職員とは、個人として、当行あるいはシティにとっての重要な事業部門への重大なリスクに影響を
与える特定役職員です。 グループ特定役職員とは、個々の役職員がグループで共同して行為した場合、当行あ
るいはシティにとっての重要な事業部門への重大なリスクに影響を与え得る特定役職員を指します。特定役職員
には、対象役職員およびリスク・マネジメント部門と資金証券本部の責任者等が含まれ得ますが、本項(C.「当行
の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」の範囲)の目的では、特定役職員のうち、対象役員を
除いた者が「当行の業務運営又は財産の状況に重大な影響を与える者等」に含まれるものとします。
ロ. 対象役員の報酬等の決定について
①
対象役員の報酬等の決定について
当行では、株主総会において役員報酬の総額(上限額)を決定しております。対象役員の報酬については役員報酬規
程にもとづき、決定しております。なお、全ての取締役にかかる年間報酬額(基本年額報酬、賞与および株式報酬)に
ついては、当行の CEO、コンプライアンス部門長および人事部門長がその支払額の妥当性について確認しております。
②
対象従業員等の報酬等の決定について
当行における従業員の報酬等は、当行の給与規程にもとづいて、決定され、支払われております。当該規程は、業務
推進部門から独立した当行の人事部門においてその制度設計・文書化がなされております。なお、年間報酬総額(基
本年額報酬、賞与および株式報酬の合計)が 30 百万円または 300 千米ドル以上の全従業員について、当行の CEO、
コンプライアンス部門長および人事部門長がその支払額の妥当性について確認しております。
ハ. リスク管理部門・コンプライアンス部門の職員の報酬等の決定について
リスク管理部門・コンプライアンス部門の職員の報酬は当行の給与規程にもとづき決定され、具体的な支給額は、当該部門
の部門長を最終決定者とする人事考課にもとづき確定されることにより、業務推進部門から独立して報酬の決定がなされて
おります。
ニ.
報酬委員会等の構成員に対して払われた報酬等の総額および報酬委員会等の会議の開催数
当行には報酬委員会またはそれに相当する社内の機関はありません。
73
(2) 当行の対象役職員の報酬等の体系の設計および運用の適切性の評価に関する事項
イ. 報酬等に関する方針について
① 「対象役員」の報酬等に関する方針
役員の報酬等に関しては、役員報酬規程にもとづき、役員報酬制度を設定しております。
具体的な報酬制度といたしましては、役員の報酬等の構成は以下の通りです。
・
・
・
・
・
・
基本年額報酬
賞与
諸手当
シティグループ株の株式報酬 (あるいはストックオプション)
退職慰労金
現金払いの報酬 (名目上の投資収益)
基本年額報酬は役員としての職務内容・人物評価・実務実績等を勘案し、賞与は、当行の業績を踏まえ決定しておりま
す。株式は当行の株主、顧客およびその他利害関係者と、役員および従業員との利害関係を合わせるため米国のシティ
グループ・インクの株式を付与するものです。
② 「対象従業員等」の報酬等に関する方針
当行の従業員の報酬等の決定においては、当行の給与規程にもとづき職務評価、人事考課、職務遂行能力および業績
の程度その他に応じて決定されます。
ロ. 報酬体系の設計・運用についての重要な変更について
重大な変更は特にございません。
(3) 当行の対象役職員の報酬等の体系とリスク管理の整合性ならびに報酬等と業績の連動に関する事項
イ. 報酬等の決定におけるリスク勘案方法について
個人特定役職員の報酬決定においては、管理部門(コンプライアンス部門、財務部門、リスク・マネジメント部門、内部監査
部門、法務部門)による年次の管理部門評価の仕組みを取り入れており、リスク行動に関わる評価を実施しております。
ロ. 対象役職員の報酬等の決定における業績連動部分について
① 業績連動部分の算出方法について
業績評価システムを活用し、対象役職員の上司により行われる業績評価を反映させるため、独立性のある査定プロセス
で付与される考課点を管理します。さらに業績評価システムには、上級管理職の対象役職員の場合、正式なリスク目標
とその者の管理者が与えたリスク評価も含まれます。インセンティブ報酬の推薦に際しては、個人の業績目標とリスクに
関連する達成目標の双方を勘案し報酬額が決定される仕組みになっております。
② 業績連動部分の調整方法について
特定役職員については、シティの財政状況や風評に深刻な悪影響を及ぼした場合には繰り延べ払いのインセンティブ報
酬の支払いにつき、当該繰り延べ払いを取り止めると共に、リスクについての監督・管理の懈怠により重大な責任が発生
した場合にも当該繰り延べ払いを取り止めることがあります。 特定役職員の場合、その所属する事業部門に対応する
グローバルレベルの所属事業において繰延期間内に一度でも税引き前損失が計上された場合には、当該損失の計上年
度の翌年に付与される予定であった繰り延べ株式数が減額調整されます。
③ 過度の短期的業績連動となっていないことの確認について
特定役職員の年次のインセンティブ報酬体系はリスクテイクをけん制する仕組みとなっていることから、当行の報酬制度
は過度の短期的業績連動となっていないことが確認されております。リスクをけん制するための仕組みとして、相当額を
繰り延べ報酬とすること、付与期間の設定、広範囲にわたる繰り延べ払いの取り止め、および不適切なリスクテイク行動
に対しての経営陣の裁量による未付与繰り延べ報酬についての当該付与の取り止めを認めております。
74
④ 表面的なリスクを減少させるような取引のけん制について
報酬は、リスク管理を重視しながら、その達成が必須とされる目標に焦点をあてた上で、年度末の業績評価に基づいて
決定されます。業績評価は様々な評価のための要素、具体的には、多様な視点からのフィードバック、主要な事業の財
務成績、リスクおよび顧客を基準とした業績の評価、業績における定性的または非係数的要素、上司による定性的なリ
スク行動の評価、管理部門(リスク・マネジメント部門、コンプライアンス部門、内部監査部門、法務部門、財務部門)によ
る定性的なリスク行動の評価を含みます。
ハ. 繰り延べ払いの調整方法について
ロ.②(業績連動部分の調整方法について)ご参照。
(4) 当行の対象役職員の報酬等の種類、支払総額および支払方法に関する事項
対象役職員の報酬等の総額(自 平成 26 年 4 月 1 日 至 平成 27 年 3 月 31 日)
(単位:百万円)
人
数
区分
報酬等
の
総額
固定報
酬の
総額
基本
報酬
株式
報酬型
その他
ストック
オプション
変動
報酬
の総額
基本
報酬
賞与
その他
退職
慰労
金
対象役員
(除く社外役員
等)
6
703
366
155
0
211
321
0
313
8
16
対象従業員等
1
140
57
44
0
13
83
0
83
0
0
(注)
1.
固定報酬のその他には海外のシティグループからの派遣職員の住宅手当等の手当を含みます。対象役員には期中退任者1名
を含みます。
2.
変動報酬のその他は繰り延べ報酬、株式報酬を含みます。
(5) 当行の対象役職員の報酬等の体系に関し、その他参考となるべき事項
特段、前項までに掲げたもののほか、該当する事項はございません。
75
確認書
平成 27 年 7 月 31 日
代表取締役社長 兼 CEO アンソニー・ピー・デラ・ピエトラ・ジュニア
当行の平成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの平成 26 年度の会計期間に係る財務諸表に記載した事
項に関して、私の知る限りにおいて、下記のとおりであることを確認いたしました。
記
1. 財務諸表に記載した事項は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」及び「銀行法施行規則」等に
準拠して、全ての重要な点において適正に表示されております。
2. 当行では、以下のとおり、適切な内部管理体制の整備と運営が行われており、これに基づき財務諸表等が適正に
作成されております。
(1)
(2)
(3)
業務分掌と所管部署が明確化され、各所管部署が適切に業務を遂行する体制が整備されております。
内部監査部門が各所管部署における内部管理体制の適切性・有効性を検証し、重要な事項については
経営者及び監査役会等へ適切に報告しております。
当行の重要な情報は、経営者及び必要に応じて取締役会に的確に報告されております。
以上
76
www.citibank.co.jp
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