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上市町地域防災計画

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上市町地域防災計画
上市町地域防災計画
平成20年3月
上市町防災会議
目
第1編
次
総
則
第1節 計画の目的及び構成 ........................................................... 1
第2節 防災の基本方針及び計画の効果的な推進 ......................................... 3
第3節 防災上重要な機関の実施責任と処理すべき事務又は業務の大綱 ..................... 6
第4節 計画の前提条件 .............................................................. 12
第5節 災害の危険性 ................................................................ 17
第2編
震災対策編
第1章 震災予防計画
第1節 都市の防災化 ................................................................ 21
第2節 都市基盤の安全性の強化 ...................................................... 25
第3節 組織体制の整備 .............................................................. 30
第4節 防災活動体制の整備 .......................................................... 33
第5節 救援・救護体制の整備 ........................................................ 39
第6節 防災行動力の向上 ............................................................ 47
第2章 震災応急対策計画
第1節 応急活動体制の整備 .......................................................... 59
第2節 動員配備 .................................................................... 70
第3節 情報の収集・伝達 ............................................................ 74
第4節 災害救助法の適用 ............................................................ 87
第5節 広域応援要請 ................................................................ 91
第6節 自衛隊の災害派遣要請 ........................................................ 93
第7節 救助・救急活動 .............................................................. 97
第8節 医療救護活動 ................................................................ 99
第9節 消防活動 ................................................................... 102
第10節 水防活動 ................................................................. 107
第11節 避難活動 ................................................................. 108
第12節 要配慮者の安全確保 ....................................................... 115
第13節 交通規制・輸送対策 ....................................................... 120
第14節 飲料水・食料・生活必需品等の供給 ......................................... 123
第15節 廃棄物処理・防疫・衛生対策 ............................................... 128
第16節 社会秩序の維持 ........................................................... 132
第17節 遺体の捜索、処理、埋葬 ................................................... 133
第18節 危険物等の防災対策 ....................................................... 136
第19節 二次災害の防止 ........................................................... 138
第20節 ライフライン施設の応急復旧対策 ........................................... 141
第21節 公共施設の応急復旧対策 ................................................... 142
第22節 応急住宅対策 ............................................................. 144
第23節 教育・労働力の確保対策 ................................................... 148
第24節 農林業対策 ............................................................... 152
第25節 義援金品の受付、配分 ..................................................... 153
第3章 震災復旧計画
第1節 民生安定のための緊急対策 ................................................... 155
第2節 激甚災害の指定 ............................................................. 163
第3節 公共土木施設等の災害復旧 ................................................... 165
第 3 編 風水害等対策編
第1章 災害予防計画
第1節 風水害に強い町づくり ....................................................... 169
第2節 災害危険地域の予防措置 ..................................................... 170
第3節 ライフライン施設等の安全性強化 ............................................. 170
第4節 防災活動体制の整備 ......................................................... 171
第5節 救援・救護体制の整備 ....................................................... 173
第6節 文教・文化財施設等の災害予防 ............................................... 174
第7節 防災営農体制の確立 ......................................................... 175
第8節 防災行動力の向上 ........................................................... 176
第2章 災害応急対策計画
第1節 応急活動体制の整備 ......................................................... 179
第2節 水防活動 ................................................................... 180
第3節 気象予警報の伝達 ........................................................... 186
第4節 災害の防除活動 ............................................................. 193
第5節 災害情報の収集・伝達及び通信の運用 ......................................... 194
第6節 災害救助法の適用 ........................................................... 194
第7節 広域応援要請 ............................................................... 194
第8節 自衛隊の災害派遣要請 ....................................................... 194
第9節 救助・救急活動 ............................................................. 195
第10節 医療救護活動 ............................................................. 195
第11節 避難活動 ................................................................. 195
第12節 交通規制・輸送対策 ....................................................... 196
第13節 飲料水・食料・生活必需品等の供給 ......................................... 197
第14節 廃棄物処理・防疫・衛生対策 ............................................... 197
第15節 社会秩序の維持 ........................................................... 197
第16節 遺体の捜索、処理及び埋葬 ................................................. 197
第17節 ライフライン施設の応急復旧対策 ........................................... 198
第18節 公共施設等の応急復旧対策 ................................................. 198
第19節 農林業の応急対策 ......................................................... 198
第20節 応急住宅対策等 ........................................................... 198
第21節 教育・労働力の確保対策 ................................................... 199
第22節 火山応急対策 ............................................................. 200
第3章 災害復旧計画
第1節 民生安定のための緊急対策 ................................................... 203
第2節 激甚災害の指定 ............................................................. 203
第3節 公共施設等の災害復旧 ....................................................... 203
第4編
雪害・事故災害対策編
第1節 雪害対策計画 ............................................................... 205
第2節 林野火災等対策計画 ......................................................... 214
第3節 危険物等災害対策計画 ....................................................... 217
第4節 原子力対策 ................................................................. 220
第5編
資料編
第
総
1編
則
第1節
計画の目的及び構成
1 計画の目的
この計画は、災害対策基本法(昭和 36 年法律第 223 号)第 42 条の規定に基づき、上市町
防災会議が作成する計画であって、町、防災関係機関及び住民等がその全機能を発揮し、相
互に有機的な関連をもって、町の地域に係る災害予防対策、災害応急対策、災害復旧対策を
実施することにより、町域における土地の保全と住民の生命、身体及び財産を保護すること
を目的とする。
【国、県及び上市町の防災会議並びに防災計画の体系】
国
富
山
県
上
市
町
中 央 防 災 会 議
県 防 災 会 議
上市町防災会議
防 災 基 本 計 画
県地域防災計画
上市町地域防災計画
2 計画の構成
本計画は、現実の災害に対する対応に即した構成としており、第 1 編の総則に続いて、第 2
編を震災対策編、第 3 編を風水害等対策編、第 4 編を雪害・事故災害等対策編とし、それぞ
れの災害に対する予防、応急、復旧等の各段階における町・防災関係機関・住民等の役割分
担を示した。また、資料編として、本計画に必要な関係資料等を掲げた。
上市町地域防災計画
第1編
総
第2編
震災対策編
第3編
風水害等対策編
第4編
雪害・事故災害等対策編
第5編
資
則
料 編
3 計画の修正
この計画は、毎年検討を加え、必要があると認めるときは、これを修正する。町の区域内
の公共的団体その他防災上重要な施設の管理者及び関係各機関は、関係のある事項について
計画修正案があるときは、これを町防災会議に提出する。
1
4 計画の周知徹底
この計画は、町の全職員はもとより関係地方行政機関、関係公共機関、その他防災に関す
る主要な施設の管理者等に周知徹底させるようにするものとし、計画のうち特に必要と認め
るものについては、住民にも周知徹底する。
2
第2節
防災の基本方針及び計画の効果的な推進
1 防災についての考え方
本町は、集中豪雨や豪雪、地震等の災害が常に発生しうる自然環境下にある。災害の脅威
にさらされる町の区域は、近年の都市化の進展等により、過去の災害時とは異なった態様を
示す可能性がある。また、高齢化の進展は、災害時の行動に何らかの制約のある人を増加さ
せつつある。さらに、本町の市街地は、区画や幹線道路網については都市計画事業の推進に
より整備されてきたが、一部には、道路が狭く木造家屋が密集するなど災害に弱い環境が存
在する。
また、災害の発生を完全に防ぐことは不可能であることから、災害時の被害を最小化する
「減災」の考え方を防災の基本方針とし、たとえ被災したとしても人命が失われないことを
最重視し、また経済的被害ができるだけ少なくなるよう、さまざまな対策を組み合わせて被
害に備えなければならない。
このような本町を取り巻く防災上の環境を踏まえ、「住民の命と暮らしを守るまちづくり」
を行政上最も重要な施策のひとつとして位置づけ、今後、全力を挙げて対策を講じていく。
2 防災の各段階における基本方策
防災には、時間の経過とともに、予防、応急対策、復旧・復興の各段階があり、それぞれ
において、町、国、県、公共機関及び事業者、住民が一致協力し、総力をあげて災害対策を
とることが被害の軽減につながる。災害対策についての各段階における基本方針は次のとお
りである。
(1) 計画的な災害予防対策
① 災害に強いまちづくりを実現するため、公共土木施設等の整備、防災ブロックの形
成、防災空間の整備拡大、市街地の再開発等により防災都市づくりを推進するととも
に、ライフライン施設・廃棄物処理施設の安全性強化により都市基盤の安全性を強化
する。
② 防災の体制づくりを確立するため、防災拠点施設・通信連絡体制・緊急輸送ネット
ワーク等の整備をはじめ関係機関との連携強化、相互応援体制の整備により防災活動
体制を整備するとともに、消防力の強化、医療救護体制の整備、避難場所・生活救援
物資等の確保、ボランティア活動の支援等により救援・救護体制を整備する。
③ 日常から災害に備えるために、防災意識の高揚、自主防災組織の育成強化、防災訓
練の充実、要配慮者への啓発等により防災行動力を向上させるとともに、災害予防等
の調査研究を推進する。
④ 事故災害防止のため、危険物施設等の管理者等は、関係法令を遵守し、施設設備等
の安全性を確保するとともに、安全な運行に努めるものとする。
また、これらに関する安全監督担当機関及び関係施設の管理者は、関係事業者に対
し安全規程遵守のための検査・指導を徹底し、また施設の安全管理に万全を期し、事
故災害の発生予防に努めるものとする。
(2) 迅速で円滑な災害応急対策
3
① 気象予警報、火災警報等の情報を迅速、的確に伝達するとともに、住民への周知徹
底を図る。特に土砂災害等の災害危険区域において、災害が発生するおそれがある場
合には、住民への周知徹底を図るとともに、速やかに避難準備情報・避難勧告・避難
指示を発する等の災害未然防止活動を実施する。
② 発災直後又は災害が発生するおそれがある場合、迅速、的確な初動体制をとるため
に、災害に対応した非常配備体制、応急活動対策を早急にとるとともに、発災直後の
被害規模及び被害拡大の危険性の早期把握や被害に関する情報の収集・伝達を行う。
また、大規模な被災の場合は、速やかに災害救助法の適用をはたらきかけるととも
に、広域応援を要請する。
③ 人命救助を最重点とし、被災者に対する救助・救急活動を速やかに実施するととも
に、負傷者に対して迅速な医療救護活動を行う。また、同時多発的な火災に対して、
住民、自主防災組織、事業所、消防機関が一致協力して消火活動を行うとともに、大
規模災害時には、県に対し緊急消防援助隊等の応援を要請する。
④ 被災者の救援のために、安全な避難場所への誘導・避難所の適切な運営管理等の避
難収容活動を行うとともに、円滑な救助・救急活動や消火活動を支え、また被災者に
緊急物資を供給するための交通規制・輸送対策を実施する。さらには、被災者の生活
維持に必要な飲料水・食料・生活必需品等の供給、廃棄物処理・防疫・衛生対策、社
会秩序維持のための警備活動、遺体の捜索等、各種の被災者救援活動を行う。
⑤ 社会諸機能の応急復旧活動として、電力・ガス・上下水道・通信の各ライフライン
施設や公共施設等の応急復旧対策を速やかに講ずるとともに、自宅が被災した避難者
救援のための応急住宅対策を実施する。また、応急教育、応急金融対策を講ずるとと
もに応急復旧活動のための労働力を確保する。
⑥ 鉄道、道路及び危険物等施設における大規模な事故災害時についても、自然災害の
場合と同様に、防災関係機関は速やかに初動体制をとり災害応急対策を実施する。
(3) 速やかな災害復旧対策
① 民生安定のための緊急対策として、生活相談実施、見舞金支給、被災者生活再建支
援金制度の活用など、自立的生活再建を支援する。また、被災した中小企業者・農林
漁業者に融資等を通じた支援を行い、早期の事業再建を図る。
② 被災地域の迅速な復旧を進めるため、激甚災害指定を促進するとともに、災害復旧
計画の策定、大規模災害時の指導・助言制度の活用による公共土木施設等の災害復旧
を図る。
上市町、県その他の防災機関は、相互に連携をとりつつ、こうした災害対策の基本事項
を積極的に推進するとともに、防災機関間、住民間、住民等と行政の間で防災情報が共有
できるように必要な措置を講ずる。
3 本計画に基づく各種災害対策の推進
本計画を効果的に推進するため、庁内各課・局・署及び防災関係機関等との連携を図りつ
つ、次の対策を行う。
(1) 行動要領(マニュアル)の作成等
4
① 必要に応じて、本計画に基づくマニュアルを作成し、防災訓練等を通じて職員への
周知徹底を図る。
② 防災に関する各種計画、マニュアル等の定期的点検を行う。
③ 他の計画(上市町総合計画、都市計画等の開発計画、財政計画等)について、防災
の観点から各施策に反映させる。
(2) 防災関係機関との連携
町及び町域内の防災関係機関は、それぞれの機関の果たす役割を的確に実施していくと
ともに、相互に密接な連携を図る。また、他の市町村とも連携を図り、広域応援体制の充
実に努める。
(3) 住民の防災意識の高揚
本計画が効果的に推進されるためには、防災関係機関の職員だけでなく、住民の防災に
関する自覚と自発的協力が不可欠であり、本計画をわかりやすく示したマニュアルを作成
する等、住民の防災意識の高揚に努める。
5
第3節
防災上重要な機関の実施責任と処理すべき事務
又は業務の大綱
1 実施責任
(1) 町
① 公園、道路等防災空間を計画的に整備するとともに、防災上重要な庁舎、学校、病
院等公共建物及び公共土木施設の安全性・耐震性を強化する。
② 地域防災拠点施設や住民へ的確な情報を伝達するための防災行政無線を計画的に整
備する。
③ 災害危険区域等での土砂災害等を未然に防止するため、住民への危険性の周知徹底、
避難体制の整備を図る。
④ 消防施設の充実や消防団の活性化等消防力を強化するとともに、消防防災ヘリコプ
ターを活用するため臨時離着陸場を確保する。
⑤ 水・食料・生活必需物資等の備蓄、避難所の施設設備の整備充実、ライフライン関
係機関との相互連携による各種防災対策を推進する。
⑥ 地域の防災力を高めるため、地域の防災拠点施設に消火・救助資機材を計画的に配
備する等自主防災組織の育成を積極的に推進するとともに、住民に対し研修、広報、
訓練を実施し、防災活動の普及啓発に努める。
(2) 県
① 災害から県土を守るため、山地保全事業、河川保全事業、海岸整備事業等を計画的
に推進する。また、防災拠点施設の建設、通信ネットワークの充実強化等施設につい
ても計画的に整備する。
② 市町村が実施する地域防災拠点施設及び防災行政無線の整備、消防力の強化等に対
し必要な支援を行う。
③ 市町村を包括する立場から、災害状況の把握、市町村間の調整等、広域的な総合調
整を行う。
④ 市町村その他の防災関係機関との連携を強化し、総合的な防災対策を推進する。
⑤ 県民の自主防災意識の高揚及び防災に関する知識、技術の習得のため、リーダー研
修や訓練等自主防災活動の普及啓発に努めるとともに、市町村が推進する自主防災組
織の育成を支援する。
⑥ 事故災害防止のため、道路、空港等の施設設備の整備を推進する。また、危険物施
設等の安全性の確保のための検査・指導を徹底する。
(3) 防災関係機関
① 指定地方行政機関は、国土並びに住民の生命、身体及び財産を災害から保護するた
め、指定行政機関及び他の指定地方行政機関と相互に協力し、防災活動を実施すると
ともに、市町村の地域防災計画の作成及びその実施が円滑に行われるように、その所
掌事務について、市町村に対し、勧告、指導、助言等の措置をとる。
6
② 指定公共機関及び指定地方公共機関等は、その業務に係る防災に関する計画を作成
し、及び法令に基づきこれを実施するとともに、市町村の防災計画の作成及び実施が
円滑に行われるように、その業務について協力する。
③ 公共的団体及び防災上重要な施設の管理者は、法令又は地域防災計画の定めるとこ
ろに従って活動する。
(4) 住民
① 「自分の身は自分で守る」という自主防災の観点から、家屋の耐震補強や最低限3
日分の非常食・飲料水等の備蓄や災害危険区域における自主避難など自ら災害に備え
るための対策を講ずる。
② 「みんなのまちはみんなで守る」ため、自主防災組織の育成に努める。
③ 自主防災組織等が行う防災訓練を通じて、防災活動に必要な知識、技術の習得に努
めるとともに、町及び県が実施する総合防災訓練に積極的に協力参加し、地域の防災
力の向上に努める。
(5) 事業所
① 町及び県の防災まちづくりに積極的に参加し、建築物の不燃化等に努める。
② 消防防災計画等の策定や自衛消防隊の設置・訓練を行い、事業所の防災力を向上さ
せるとともに、町及び県が実施する防災訓練に積極的に参加し、地域の一員としての
総合的な防災活動を推進する。
③ 危険物施設等の管理者等は、施設設備の安全性強化等に努め事故災害の防止を図る
ものとする。
④ 災害時の企業の果たす役割(生命の安全確保、二次災害の防止、事業の継続、地域
貢献・地域との共生)を十分に認識し、各企業において災害時に重要業務を継続する
ための事業継続計画(BCP)を策定するよう努めるとともに、防災体制の整備、防
災訓練、施設の耐震化、予想被害からの復旧計画策定、各計画の点検・見直し等を実
施するなどの防災活動の推進に努めるものとする。
7
2 処理すべき事務又は業務の大綱
〔町〕
事務又は業務の大綱
(1) 町防災会議に関すること。
(2) 災害対策の組織の整備に関すること。
(3) 災害予警報等情報伝達に関すること。
(4) 防災行政無線等情報伝達システムの整備に関すること。
(5) 避難の勧告、指示に関すること。
(6) 被災状況の情報収集、伝達及び広報・広聴に関すること。
(7) 被災者の救助、救護に関すること。
(8) 災害時における緊急交通路及び輸送の確保に関すること。
(9) 消防活動及び水防対策に関すること。
(10) 上下水道事業の災害対策に関すること。
(11) 児童、生徒に対する応急教育に関すること。
(12) 公共土木施設及び農業用施設に対する応急措置に関すること。
(13) 浸水、土砂崩れに対する応急措置に関すること。
(14) 飲料水、食料、医薬品、生活必需品の備蓄に関すること。
(15) 自主防災組織の育成指導と地域住民の災害対策の促進に関すること。
(16) 災害の予防、警戒及び鎮圧に関すること。
(17) 災害救援ボランティアの受入調整等に関すること。
(18) 町災害対策本部の業務に関すること。
〔県〕
事務又は業務の大綱
(1) 富山県防災会議に関すること。
(2) 災害対策の組織の整備に関すること。
(3) 災害予警報等の情報伝達に関すること。
(4) 災害に関する情報収集、伝達及び広報・広聴に関すること。
(5) 被災者の救援、救護に関すること。
(6) 自衛隊及び他都道府県に対する応援要請に関すること。
(7) 災害時における交通規制及び輸送確保に関すること。
(8) 公共土木施設及び農業用施設に対する応急措置に関すること。
(9) 浸水、土砂崩れ等に対する応急措置に関すること。
(10) 非常食、医薬品、生活必需品の備蓄に関すること。
(11) 災害救援ボランティアの受入調整等に関すること。
(12) 児童、生徒、学生に対する応急教育に関すること。
(13) 災害時における犯罪の予防、取締りなど社会の秩序維持に関すること。
(14) 被災産業に対する融資等に関すること。
(15) 市町村等が処理する災害対策の総合調整に関すること。
8
〔上市警察署〕
事務又は業務の大綱
(1) 被害及び治安状況の把握に関すること。
(2) 被害地における犯罪の予防、交通の整理及び規制に関すること。
(3) 危険物の応急対策に関すること。
(4) その他社会秩序の維持に必要な措置に関すること。
〔指定地方行政機関〕
機関等の名称
北陸農政局
事務又は業務の大綱
1
富山地域センター
災害時における応急食料の確保及び応急供給に関す
ること。
1
国有林野における森林保全、治山による災害予防に
関すること。
2
中部森林管理局
国有林野における保安林、保安施設、地すべり防止
富山森林管理署
施設等の整備及び防災管理に関すること。
3
国有林野における災害応急復旧用材の備蓄に関する
こと。
4
国有林野における火災防止等保全管理に関するこ
と。
1
気象、地象、地動、水象の観測及びその成果の収集、
発表に関すること。
富山地方気象台
2
気象、地象(地震にあっては、地震動に限る)
、水象
の予報、警報に関すること。
3
気象、地象、水象に関する情報の収集及び発表に関
すること。
1
一般国道8号における改築及び修繕工事、維持その
他の管理並びに災害復旧等の実施に関すること。
北陸地方整備局
2
富山河川国道事務所
一般国道8号における交通安全施設等整備及び除
立山砂防事務所
雪、防雪、凍雪害の防止に関すること。
3
土砂災害緊急情報の発表等に関すること。
4
緊急を要すると認められた場合、協定に基づく適切
な緊急対応の実施に関すること。
〔自衛隊〕
機関等の名称
陸上自衛隊第 14 普通科連隊
事務又は業務の大綱
1
陸上自衛隊第 382 施設中隊
災害時における人命、財産の保護のための部隊の派
航空自衛隊第 6 航空団
遣に関すること。
2
災害時における応急復旧活動に関すること。
9
〔指定公共機関〕
機関等の名称
上市町内郵便局
事務又は業務の大綱
1
災害時における郵便業務の確保に関すること。
2
災害時における郵便業務に係る非常取扱い及び援護
対策に関すること。
中日本高速道路(株)
1
富山保全・サービスセンター
北陸自動車道の維持、管理、修繕、改良及び防災対策
西日本電信電話㈱
並びに災害復旧に関すること。
1
富山支店
電気通信施設の整備及び防災管理ならびに災害復旧
に関すること。
株式会社エヌ・ティ・ティ・ド
2
災害時における緊急通話の確保に関すること。
1
災害時における医療救護に関すること。
2
災害時の血液製剤の供給に関すること。
3
義援金及び救援物資の募集及び配分のあっせん並び
コモ 北陸支社
日本赤十字社
富山県支部
に連絡調整に関すること。
4
その他、奉仕団が行う炊き出しや避難所奉仕等の協力
等、災害救護に必要な業務に関すること。
1
防災知識の普及と各種予警報等の周知徹底に関する
こと。
日本放送協会
2
富山放送局
災害時における情報、応急対策等の周知徹底に関する
こと。
3
社会事業団等による義援金品の募集の周知に関する
こと。
北陸電力㈱
富山支店
1
電力施設の整備及び防災管理並びに災害復旧に関す
ること。
2
災害時における電力供給の確保に関すること。
〔指定地方公共機関、その他公共的団体及び防災上重要な施設〕
機関等の名称
鉄軌道・バス事業会社
事務又は業務の大綱
1
富山地方鉄道㈱
鉄道、軌道施設の整備と安全輸送の確保に関するこ
と。
2
災害時における緊急輸送の確保と災害復旧に関する
こと。
3
災害時における被災地との交通の確保に関するこ
と。
自動車運送事業会社
1
(社)富山県トラック協会
災害時における生活必需物資、産業用資材の緊急輸
送の確保に関すること。
2
災害時における輸送用、作業用車輌及び荷役機械の
確保と緊急出動に関すること。
報道機関
1
防災知識の普及と各種予警報等の周知徹底に関する
10
北日本放送㈱
富山テレビ放送㈱
こと。
2
㈱チューリップテレビ
災害時における情報、応急対策等の周知徹底に関す
ること。
富山エフエム放送㈱
滑川中新川地区広域情報事務組
合
1
町が行う農林業関係の被害調査等応急対策への協力
に関すること。
2
農林産物等の災害応急対策についての指導に関する
こと。
農業協同組合
3
被災農林業者に対する融資又は斡旋に関すること。
森林組合等
4
農林業利用施設の災害応急対策及び災害復旧に関す
ること。
5
飼料、肥料その他資材等の確保又は斡旋に関するこ
と。
商工会
6
協定に基づく支援に関すること
1
町が行う商工業関係の被害調査等応急対策への協力
に関すること。
2
救助用物資、復旧資材の確保についての協力に関す
ること。
金融機関
危険物取扱施設等
医師会・病院医療機関等
1
被災事業者に対する資金融資。
1
公安管理の徹底に関すること。
2
危険物取扱施設等の点検に関すること。
1
避難訓練の実施に関すること。
2
災害時における負傷者の医療救護、助産及び収容患
者に対する医療の確保に関すること。
1
(社福)上市町社会福祉協議会
災害救助金品の募集、被災者の救援、その他町が実
社会福祉施設管理者
建設業協会
施する応急対策についての協力に関すること。
2
ボランティアとの連携に関すること。
1
避難場所の確保と避難訓練の実施に関すること。
2
災害時における入所者の安全の確保に関すること。
3
災害時における緊急入所者の受入れに関すること。
1
協定に基づく支援に関すること。
管工事協同組合
エルピーガス協会
電気保安協会
斜面防災対策技術協会
地質調査業協会等
(資料 46 参照)
11
第4節
計画の前提条件
1 地震の適切な設定と対策の基本的な考え方
(1) 最大クラスの地震の想定
国、県及び町は、地震災害対策の検討に当たり、科学的知見を踏まえ、あらゆる可能性
を考慮した最大クラスの地震を想定し、その想定結果に基づき対策を推進するものとする。
地震の想定に当たっては、古文書等の資料の分析、地形・地質の調査等の科学的知見に
基づく調査を通じて、できるだけ過去に遡って地震の発生等をより正確に調査するものと
する。なお、地震活動の長期評価を行っている地震調査研究推進本部と連携するものとす
る。
(2) 被害想定
国、県及び町は、被害の全体像の明確化及び広域的な防災対策の立案の基礎とするため、
具体的な被害を算定する被害想定を行うものとする。その際、今後の防災対策の推進によ
る被害軽減効果をできるだけ定量的に示すことができるよう検討するとともに、地域性の
考慮、複数の被害シナリオの検討等に留意するものとする。また、自然現象は大きな不確
定要素を伴うことから、想定やシナリオには一定の限界があることに留意する。とりわけ、
大規模地震は、想定される被害が甚大かつ深刻であるため、発生までの間に、国、県、町、
関係機関、住民等が様々な対策によって被害軽減を図ることが肝要である。
2 地形・地質
上市町は、東経 137 度 21 分・北緯 36 度 41 分に位置し、富山県の東部、新川平野の中央か
ら東南に長く延びて、東西約 26km、南北約 16 ㎞にわたり、総面積は 236.77k ㎡(平成元年
11 月 10 日現在・国土交通省・国土地理院)である。東・南部は標高 2,999m の剱岳を主峰と
して、南へ奥大日岳・大日岳・早乙女岳、北へ池平山・赤谷山などの山地帯をもって、魚津
市、黒部市、立山町に接し、北・西部は平地帯で滑川市、富山市、舟橋村及び立山町に接し
ている。
本町を流れる河川を大別すると、上市川水系、白岩川水系及び剱岳に源を発する早月川水
系の三つに分けられる。いずれも一気に日本海に注ぐ急流のため、過去に幾多の水害を経験
している。
また、町中央部には高峰山断層、東部には牛首断層、平野部には魚津断層が存在している。
3 自然的条件
(1) 気象条件
春……低気圧が日本海で発達し、これに吹き込む南風は、中部山岳地帯から山越気流となり、
この風はフェーン現象となって、空気が乾燥、火災が発生しやすくなる。
夏……梅雨前線の通過、停滞により長雨になり水害及び農林関係の病害虫被害が多い。
秋……台風の通過に伴い、日本海側を通る時は、風が強く比較的雨量が少なく、太平洋側を通
る時は、北東の風が強く、雨台風となる。また、秋雨前線の活動により、長雨になるこ
とがある。
冬……季節風が強い時は、山間地に降雪が多く、季節風が弱く日本海上空に寒気が流れ込んだ
時は、平野部で降雪が多い本町では、56 豪雪で最大積雪深 165cm を記録した。
(2) 自然災害
12
上市町は、気象災害すなわち春先のフェーン現象による火災、前線・台風等による集中
豪雨災害、冬期の豪雪による被害が多い。特に、全国的に見て多雨地帯であり、集中豪雨
にみまわれると地形的に河川が急勾配である関係上、過去に大きな水害を度々記録してい
る。
4 社会環境の特性とその変化
(1) 土地利用状況
地 目 別 土 地 利 用
地目
平成12年
平成22年
総面積
田
畑
宅地
山林
原野
雑種地
池沼
その他
面積
(ha)
23,677
1,923
235
573
18,156
148
50
1
2,596
比較
(%)
100
8.12
0.99
2.42
76.68
0.63
0.19
0.01
10.96
面積
(ha)
23,677
1,870
234
619
18,068
145
57
1
2,683
比較
(%)
100
7.90
0.99
2.61
76.31
0.61
0.24
0.01
11.33
(2) 人口動態
上市町の平成12年の世帯数は、7,067世帯、人口23,362人であった。平成22年には、7,529
世帯、人口22,076人となり、世帯数は増加傾向(+6.54%)にあるが、人口は減少(-5.50%)
している。
また、65歳以上の高齢者は、平成22年10月1日で6,199人となっている。高齢化率は、同
年の総人口22,076人に対して28.1%となっており、全国平均23.1%と比較すると上回って
いることがわかる。今後も高齢者人口は、増加すると考えられ、高齢者率はさらに増加す
るものと考えられる。
(3) 産業
第一次産業就業者はこれまでも大幅な減少を示してきたが、今後も就業者の高齢化など
による離職で減少傾向は続くことは確実である。第二次産業就業者についても、第一次産
業と同様に減少傾向にある。一方で、情報・サービス産業・レンタル業など新しいサービ
ス産業の台頭により、第三次産業へのウエイトはますます増加していくことが予想される。
(4) 防災をめぐる社会構造の変化と対応
近年の高齢化、国際化、情報化等の社会構造の変化などにより、災害脆弱性の高まりが
みられるため、これらの変化に十分配慮した防災対策を推進する必要がある。
とりわけ、次のような変化については、十分な対応を図るよう努める。
① 宅地造成の増加により、一部地域への人口の密集等がみられる。これらの対応とし
て、災害に強いまちづくりに努めるとともに、地区別の防災に配慮した土地利用への
誘導、危険地域等の情報の公開、建築物の安全確保対策等を講ずる。
② 高齢者(とりわけ一人暮らし高齢者)、障害者、外国人等いわゆる要配慮者の増加
がみられる。これについては、防災知識の普及、災害時の情報提供、避難誘導、救護・
救済対策等様々な場面において、要配慮者に配慮した施策を、他の福祉施策との連携
の下に行うよう努める。
③ ライフライン、コンピュータ、情報通信ネットワーク、交通ネットワーク等への依
13
存度の増大がみられる。災害発生時におけるこれらへの被害は、日常生活、産業活動
に深刻な影響をもたらすことから、これらの施設の耐災化の促進とともに、補完的機
能の充実に努める。
④ 全国的な傾向として、住民意識及び生活環境の変化として近隣扶助意識の低下が考
えられるので、コミュニティ、自主防災組織等の強化とともに、多くの住民参加によ
る定期的な防災訓練、防災思想の徹底等に努める。
⑤ 男女双方の視点に配慮した防災を進めるため、防災に関する政策・方針決定過程及
び防災の現場における女性の参画を拡大し、男女共同参画の視点を取り入れた防災体
制を確立するよう努める。
5 災害の記録
(1) 地震の記録
災害年月日
安政 5.4.9
(1858)
災
害
状
況
と
規
模
富山・岐阜県境にある有峰・白木峰の跡津川断層が震源とされている「安政
の大震災」と言われるM7.1の大地震が起こった。
(2) 風水害の記録
災害年月日
被
災 項 目
被
害 状 況 と 規 模
昭和27.7.1 大
( 1 9 5 2 )
雨 寒冷前線通過による大洪水で被害堪大。白萩においては
273㎜に達する。
昭和38.1.15 豪
~下旬
( 1963 )
雪 最深積雪量200cm 交通機関・通信網大混乱
昭 和 44.8.7 大
~11
( 1 9 6 9 )
雨 集中豪雨。11日の千石での1日の総雨量341㎜、7日から
11日までの降雨量は上市川ダムで419㎜、千石で612㎜、
馬場島発電所で773㎜に達した。上市川、白岩川、郷川、
栃津川などすべて大氾濫を起こし、山・田の流出、人家
崩壊、交通途絶等被害堪大。被害総額は36億円に達する。
昭 和 55.4.19 強
~20
( 1 9 8 0 )
風 低気圧による強風。富山鉄道富山-上市間11時間不通。
昭和56年
豪
( 1981 )
雪 最深積雪 東種260cm、役場前165cm
昭 和 62.9.17 大
~19
( 1 9 8 7 )
雨 台風13号の影響で、17日の昼頃から19日の午前中にかけ
て強い雨が断続的に降る。総雨量132㎜
昭 和 63.6.2 大
~4
( 1 9 8 8 )
雨 台風2号。総雨量195㎜
平 成 7 . 7 . 1 5 大 雨 ・ 落 雷 梅雨前線による大雨。柿沢新では落雷で小鳥小屋約13
~22
㎡を焼失
( 1 9 9 5 )
14
平 成 7.11.7 強
~8
( 1 9 9 5 )
風 寒冷前線による強風で本町をはじめ魚津市、黒部市、滑
川市、富山市など9市町村でリンゴ(ふじ)63.9t(収穫
量の6.4%)が落下
平 成 10.8.6 大
( 1 9 9 8 )
雨 上市川上流の肉蔵谷で増水。
平 成 16.9.7 強
~8
平成16.10.20
~21
( 2 0 0 4 )
風 台風18号(9月)、23号(10月)により、負傷者、倒木、公
共施設等被害大。
平成24.4.3 強
( 2 0 1 2 )
風 最大瞬間風速34.9m/sを観測。負傷者、倒木、公共施設
等被害大。
6 被害想定
(1) 県内の活断層と本町との関係
活断層は、阪神・淡路大震災の震源として注目されたように、今日では地震予知の観点
からその存在は特に重要視され、各地で調査されている。
全国の主要な活断層については、文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会にお
いて、活動間隔や次の地震の発生可能性等(場所、規模、発生確率)を評価し、随時公表
している。
現在公表されている町内の活断層については、次のとおりである。
① 跡津川断層帯
跡津川断層帯は、立山町から旧大山町、岐阜県飛騨市を経て大野郡白川村に至る断
層帯である。全体の長さは約 69 ㎞で、ほぼ東北東―西南西方面に延びる。本断層帯は、
右横ずれを主体とする断層帯で、北西側隆起成分を伴う。平均的な右横ずれの速度は
約 2~3m/千年、最新の活動は 1858 年(安政 5 年)の飛越地震であったと推定され
る。その際には、約 4.5~8m の右横ずれが生じた可能性がある。また、平均活動間隔
は約 2,300 年~2,700 年と推定される。
② 魚津断層帯
魚津断層帯は、朝日町から入善町、黒部市、魚津市、滑川市を経て、上市町に至る
断層帯である。全体の長さは約 32 ㎞で、概ね北北東―南南西方向に延びる。本断層帯
は断層の南東側が北西側に対して相対的に隆起する逆断層からなり、北東端付近では
右横ずれを伴う。平均的な上下方向のずれの速度は、約 0.3m/千年以上の可能性があ
り、また、野外調査から直接得られたデータではないが、経験則から求めた 1 回のず
れの量と平均的なずれの速度に基づくと、平均活動間隔は 8 千年程度以下の可能性が
ある。
(2) 震災対策
地震による災害で、その規模が大きく、全町的な対策を講じる必要がある災害、具体的
には、県が実施した地震被害想定を参考にすることとし、本町において過去最大規模の被
害をもたらした1858年(安政5年)の跡津川断層を震源とする直下型地震である「安政の
大地震」と同規模の地震(M7.1)の再現を想定する。震度分布図、液状化判定結果図の概
要は、次のとおりである。
なお、本町には高峰山断層、牛首断層という伏在断層が一部に存在することから、さら
に詳細な調査研究の結果を踏まえて本計画の充実を図る必要がある。
15
図1 跡津川断層地震予測震度分布
図2 跡津川断層地震液状化判定結果図
被害の想定は、一定の条件(震度、季節、時間など)を設定し、過去の地震災害の経験
値等をもとに推計していることから、震度や気象条件が異なれば当然異なった予測値とな
るので、その前提のもとに取り扱う必要がある。
16
第5節
災害の危険性
1 地震災害
(1) 地震動
町域内には牛首断層と高峰山断層があり、本町の南には全国でも有数の大活断層である
跡津川断層がある。これらの活断層を震源とした直下型地震が発生した場合、相当の被害
が予想される。特に、本町の北西部は、地質構造的に不安定な地域であり、地震動の影響
を受けやすい。
(2) 液状化
本町には上市川や早月川をはじめとする河川が存在するため、地層が地下水に飽和され
ているものと推定できる。このため、北西部の平野の一部では、地震による液状化・流動
化の可能性がある。
2 風水害
(1) 河川氾濫
本町は、上市川、早月川、大岩川などの急流河川を有している。また、周囲の山間部は
広域であり、広範囲にわたる災害が発生する要素が多い。
近年、治山、治水対策が進み、大河川の氾濫のおそれが減少しつつあるが、市街化の進
展などによって、末端水路において水害を生じる状況が現れている。
(2) 老朽ため池
本町には老朽化したため池も多くみられる。現在もため池等整備事業による改修工事が
進められているが、大雨や集中豪雨による崩壊の危険性がある。
3 土砂災害
(1) 急傾斜地崩壊
急傾斜地崩壊危険箇所が指定されており、急傾斜地において雨水が地面に浸み込み、土
地が崩壊する被害が予想される。(資料編
11頁)
(2) 土石流
町内には土石流危険渓流があり、谷や斜面が崩壊して生じた土砂が豪雨時には水と一体
となって流下するため、周辺の集落で被害が予想される。(資料編
13頁)
(3) 地すべり
町内には地すべり危険箇所があり、土地の一部が地下水等に起因して滑る自然現象又は
これに伴って移動する自然現象で直接的に人家に被害を与える危険性がある。
(資料編 12頁・13頁)
4 防災上の課題
(1) 土地利用上の課題
町の中心部が地震の影響を受けやすい北西部にあるため、地震による振動や液状化には
注意が必要である。
17
河川氾濫及び老朽ため池等の水害に対しては、河道改修や堤防の敷設、排水路の整備等
河道を中心とする水防対策が行われてきており、今後ともこれらの対策をいっそう推進し
ていく。
加えて、中小河川が町内を流れる本町にとっては、橋梁の安全性をさらに高める必要が
ある。
また、市街地周辺部では各々の地区を結ぶ町道や県道、地区内の町道等に未だ道幅の狭
い道路が見られることから、これらの道路等を改良し、より災害に強いまちづくりを勧め
る必要がある。
(2) 避難対策上の課題
本町において避難が必要になる事態は次のようなときと考えられる。
① 河川の水位が高くなり、人家で浸水が始まったとき。
② 雨が強くなり、人家裏の急傾斜地で崩壊(土石流を含む)の危険性が高まったとき。
③ 住宅密集地域で延焼火災が発生したとき。
④ 災害により住家を失ったとき。
豪雨により河川の水位が高くなり、宅地や道路が冠水しはじめた場合には避難が必要に
なる。本町の場合、上市川をはじめ、中小河川が存在することから、水害に関する避難が
多くなると予想される。この場合、最寄りの避難所へ安全に避難するための対策を講じる
必要がある。
急傾斜地で大規模な崩壊が発生したような場合、豪雨が伴っているようであれば、土石
流となって流出する可能性があるので、安全な避難所へ避難対策を促進する必要がある。
地震の場合は、町全域に大きな被害が出ることも想定される。そこで、避難先を確保し
ようとした場合、避難所となる建物等の耐震化が前提となる。現在、基本的には小・中学
校等の公共施設が避難所となっているが、これらの施設の耐震化を図る必要がある。
火災の延焼等については、市街地を含め、公園や水田等の空間が比較的多く存在するこ
とから、一時的な避難先としてはこれらを活用し、住居の焼失者等には小学校や中学校等
の公共施設を避難所として提供できる体制を整えていく必要がある。
(3) 防災施設整備上の課題
本町は、河川改修や用水路の整備等が進んでおり、破壊的な水害は起こりにくくなって
いる。一方、地震については、阪神・淡路大震災及び東日本大震災の教訓を踏まえ、住宅
の耐震性の向上と不燃化を図る必要がある。また、液状化の可能性のある地域では道路や
ライフラインの被害が起こりやすく、応急対応に支障が生じることも考えられるので、液
状化対策についても積極的に取り組む必要がある。さらに、崩壊の危険性のある山腹斜面
の急傾斜地崩壊対策も推進していく必要がある。
(4) 防災教育上の課題
本町は、過去に幾度か水害に見舞われているため、水害に対する対策は整いつつあり、
一部の地域を除き、水害に対する関心を示す人は少なくなってきている。しかし、災害全
般に対してその危険性が低いわけではなく、継続的な防災教育を行っていく必要がある。
なお、日頃から地震に対する啓発等を行うとともに、防災マニュアル等を活用し、防災
意識の向上に役立てる必要がある。
18
第
2編
震災対策編
第
1章
震災予防計画
第1節
都市の防災化
大規模地震の被害は、建物倒壊、土砂崩れ、構造物の破損、また、これらにより引き起こ
される火災等の二次災害により大きな人的、物的被害を広範囲に及ぼす。
この地震被害を最小限に食い止めるためには、個々の建築物等の耐震化、不燃化の推進に
加え、住宅密集地などの面的な視点からの取組みも必要となる。
こうした観点から、住宅密集地の整備を行う際にも地震災害対応を考慮しながら事業を実
施することとし、土砂崩れの災害に備えて実施する。また、地震に伴い生じる液状化現象を
防止するための対策を計画的に推進する。
1 防災ブロックの形成
大規模な地震が発生した場合、最も甚大な被害をもたらすと予想される市街地の大火から
住民の生命と財産を守るため、不燃空間の形成が難しい市街地において延焼遮断帯で囲まれ
たブロックの形成を目指す。
(1) 延焼遮断帯の整備(建設課)
延焼火災には、市街地をブロック化し、延焼遮断帯で囲むことにより、隣接ブロックへ
延焼しないような対策を講じることが重要である。このため、町は、防災関係機関と連携
し、道路、河川、公園(緑道)等を骨格とした延焼遮断帯の形成を図ることが望ましい。
(2) 防災ブロックの形成(建設課)
防災ブロックとは、延焼遮断帯をネットワーク状に配置整備することにより、町全体と
しての防災機能の向上を図るものである。町は、この防災ブロックが段階的かつ効果的に
形成されるよう、考慮する必要がある。
2 防災空間等の整備
震災時において、避難者の安全確保のための避難路や避難地として、市街地の中に計画的
にオープンスペースを確保することは、
「災害に強い町づくり」の基本的課題である。震災時
において、公園・緑地や道路、河川等は、火災の延焼を阻止するだけでなく、一時集合場所
や地域の防災活動の拠点等の防災空間として活用することができるため、防災空間として、
公園・緑地、道路、河川等の施設の整備を推進し、町全体の安全性の向上に努める。また、
住民等による防災活動が効果的に実施されるよう防災拠点となる避難施設等の整備を推進し、
安全で住みよい町づくりを目指す。
(1) 公園・緑地の整備(産業課・建設課)
公園・緑地は、震災時における避難救援活動の場所、あるいは大火災の延焼を防止するた
めの緩衝帯として防災上重要な役割を持っている。
このことから、公園・緑地の整備促進に努めるとともに、園内において耐火性に優れた植
栽帯の整備をはじめ、災害応急対策に必要な施設として耐震性貯水槽、備蓄倉庫等の整備促
進に努める。
21
(2) 道路の整備(建設課)
道路は、震災時には避難、救援、消防活動などに重要な役割を果たすのみならず、オープ
ンスペースとして火災の延焼を防止するなど災害に強い町づくりに資するところが大きい。
このため、防災上の観点から、広幅員となる幹線道路の整備を促進する。
また、震災による交通の遮断を避けるため、代替性を確保した道路交通体系の整備を行う
とともに、電線類の地中化により、電柱の倒壊等による災害の防止に努める。
(3) 河川の整備(建設課)
河川は、洪水の危険にさらされる場所である一方、危険が去った後は、地域の防災活動の
拠点として市街地における貴重なオープンスペースとなる。このため、県、国の関係機関と
連携をとり、防災対策を考慮した河川の整備の促進に努める。
3 建築物の耐震不燃化の促進
大規模な地震が発生し建築物が震動や火災により甚大な被害を受けることを可能な限り
防ぐため、防災上重要な公共施設及び重要な地区の建築物の耐震不燃化を促進し、安全で住
みよい町づくりを目指す。
(1) 防火地域の指定(建設課)
町は、消防本部と連携をとり、防災上の観点から都市化の動向と公共施設の整備状況を見
ながら、防火・準防火地域の区域設定を行い、的確な建築物の指導に努める。
(2) 建築物の火災耐力の向上促進(建設課)
建築物自体の耐火・防火性は、建築基準法を中心とする各種法令により規定されており、
地震発生に際しても火災ができるだけ拡大しないような措置が講じられている。町は今後と
も、大規模建築物や不特定多数の人が利用する建築物について、防災上の各種の措置の徹底
を建築士、施工者に指導していく。
(3) 建築物の耐震化(福祉課・建設課・町民課・教育委員会)
① 防災活動の拠点となる町有建築物の耐震性確保
震災時において防災活動の拠点となる町庁舎、消防本部、公立学校等、町有の施設に
ついては、重要度の高いものから順に耐震診断を実施し、必要に応じて耐震改修、建て
替え等を行う。また、建物本体だけでなく、震災後においても機能確保が図られるよう、
情報・通信設備、電気設備、ガス設備、給排水設備、消防用設備等も同様に耐震向上に
努める。
② 社会福祉施設の耐震性確保
要配慮者(高齢者、障害者、乳幼児等)が入(通)所している社会福祉施設の耐震診
断及び耐震改修等を実施又は指導し、被害の未然防止に努める。
③ 一般住宅の耐震性の向上
阪神・淡路大震災においては、古い木造家屋を中心に多くの住宅が被害を受けた。そ
こで、町は、住宅の耐震補強に関する住民への啓発に努めるとともに、住民からの相談
を積極的に受ける体制を整える。
また、県と連携して、住宅の耐震化を行おうとする住民に対し支援を行い、住宅の耐
震改修を促進する。
22
④ 「特定建築物」の耐震診断、耐震改修の促進
町は、県と連携し、管内特定建築物の耐震診断、耐震改修の的確な実施を確保する
ため、必要があると認めるときは、国土交通大臣の定める指針等を勘案して、特定建築
物の所有者に対し必要な指導、助言及び指示を行う。また、緊急通行確保路線等沿いに
あり、倒壊により緊急輸送に障害を及ぼすおそれのある建築物の所有者に対しては、耐
震診断、耐震改修、看板・自動販売機等の落下・転倒防止、ブロック塀等の倒壊防止に
ついて啓発を図るとともに、建築物の耐震改修をしようとする者が「建築物の耐震改修
の促進に関する法律」に基づく改修計画の認定を申請した場合、耐震関係規定等に適合
しているときは認定を行う。
⑤ 文化財の耐震性確保
国指定文化財及び県指定文化財については、国の「文化財建造物等の地震時におけ
る安全性の確保に関する指針」に基づき、点検・整備を行うほか、美術館、博物館に展
示・収蔵されている資料の破損防止を図るため、展示照明器具、展示方法、収蔵設備等
について耐震診断を行い、必要に応じて補強する。
(4) 落下物・ブロック塀対策の推進(総務課・福祉課・建設課・教育委員会)
地震発生時には、下表のように多くの落下物やブロック塀の倒壊が発生し、死傷、道路障
害物発生の大きな要因となるため、各々の所掌する分野について落下物・ブロック塀対策に
努める。
ビ ル 落 下 物
地 震 時 に 予 想 さ れ る 落 下 物 等
・窓ガラス(の飛散)
・外装材(外壁タイル、モルタル等)
・エアコン
・屋外広告物
・高架水槽
・自動販売機
道路上の障害物
・放置自転車
・突き出し商品
・ブロック塀
・照明器具
屋 内 落 下 物
・家具(タンス、食器棚等)
・棚上の荷物
4 市街地の再開発
大規模な地震の発生により、地域全体が大きな被害を受けやすい老朽住宅等について、耐
震耐火建築物の建設と、道路、公園、上下水道、広場等の公共施設を総合的に整備すること
により、安全で住みよい町づくりを目指す。
(1) 中央地区の整備促進(建設課)
中央地区については、中央地区居住環境整備街路事業等により整備を進めてきたところで
ある。町は、伏在断層の一部存在や軟弱地盤の不均分布等防災面も十分考慮して整備をさら
に推進する。
23
(2) 既成市街地等の整備促進(建設課)
既成市街地については、都市計画街路事業等により整備を進めてきたところである。しか
し、地域の一部には道路の幅が狭く住宅が密集し防災上問題のある地区も存在しているため、
防災面も考慮して、これらの地区の整備を促進する。
また、富山市へのベッドタウンとして人口増加が見込まれる地域については、その地域に
対応した整備が必要である。整備に当たっては、伏在断層の存在や軟弱地盤の不均分布等防
災面も十分考慮する必要がある。
24
第2節
都市基盤の安全性の強化
地震災害の軽減を図るためには、都市の不燃化等防災化を進めるとともに、都市機能を支
える道路、鉄道、河川等の各種土木施設や電力、ガス、水道、通信等のライフライン施設の
耐震化、安全性強化を進めることが必要である。
町及び防災関係機関は、震災の軽減防止のために、都市基盤の安全性強化に努める。
1 公共土木施設等の耐震性強化
公共土木施設等は都市基盤の根幹をなし、大規模な地震が発生した場合、輸送等において
災害応急対策活動の成否を左右するため、これら公共土木施設等の耐震性強化を図り、被害
の防止はもちろんのこと、災害時にも十分な機能を果たす施設づくりを目指す。
(1) 道路・橋梁・鉄道の耐震性強化(建設課)
道路・橋梁は、震災時における避難、消防、医療、輸送等の基盤となる施設であるため、
道路・橋梁が地震時においてもその機能を十分発揮できるよう、県、国(国土交通省等)
と連携をとりながら耐震性の強化に努める。その際、緊急通行確保路線等重要路線を優先
して行う。
また、本町には富山地方鉄道が乗り入れている。鉄道は、大量輸送機関であることから、
地震による被害が生じた場合には、多数の死傷者が発生する事故に結びつくおそれがある。
一方で危険が去った後は、避難、輸送等の重要な基盤となる。
このため、鉄道事業者は、定期的な安全点検を実施するとともに、耐震基準に応じた施
設の改良整備を進め、人命の安全輸送の確保に努める。
(2) 河川の整備(産業課・建設課)
① 河川の整備
堤防の伐木、除草を実施し、河川巡視等により日常の管理を行うとともに、耐震性を
考慮しながら河川構造物等について緊急度の高いものから順次対策工事を進める。
② 農業用用排水施設の整備
ため池、用排水路等の農業用排水施設の被災は、下流域の人家や一般公共施設等にも
被害が及ぶことが予想されるため、老朽化の著しい施設や建設後の条件変化により脆弱
化が進んだ施設について、計画的に改修整備を進める。
2 土砂災害の防止
山地の崩壊や土砂流出、地すべりなどによる災害を防止するため、治山・砂防事業を推進
する。
また、保安林の機能向上を図るため、植樹や樹木の保全に努める。
25
(1) 土砂災害についての周知(建設課・産業課)
① 本町には、急傾斜地崩壊危険箇所、地すべり危険箇所、土石流危険渓流、崩壊土砂流
出危険地区、山腹崩壊危険地区、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域がある。
これら危険箇所等について、地域住民に周知徹底を図るとともに、危険防止に努める。
(資料編 11 頁~17 頁)
② 当該危険箇所等の巡視を行い、がけ崩れ等による危険の早期発見に努める。また、関
係機関と協力して、がけ崩れ災害等に対する総合的な防災訓練を実施する。
③ 関係機関と協力してがけ崩れ、地すべり及び土石流等に関する情報、日常の防災活動、
降雨時の対応等について、パンフレット、広報紙等を積極的に活用して地域住民に周知
徹底を図る。
④ がけ崩れ等により被害が予想される住宅を対象に、防災集団移転促進事業、がけ地近
接等危険住宅移転事業等により所要の援助を行い、移転の促進を図る。
⑤ 土砂災害防止法に基づいて指定された土砂災害特別警戒区域において、新規住宅の立
地抑制等のソフト対策を進める。
(2) 監視警戒体制の整備(建設課)
土砂災害に対し、危険箇所のパトロール等を迅速・的確に行えるよう、関係各課・局・署
と連携して監視警戒体制の整備に努める。
3 ライフライン施設の安全化
電力、ガス、上下水道、通信等のライフライン関連施設は、都市基盤として日常から大き
な役割を担っている。大規模な地震が発生した場合においても、これらの機能がどの程度維
持されているかが災害応急対策活動の成否を大きく左右する。そのため、これらライフライ
ン施設の管理者と連携のもとに耐震性強化を図り、被害の防止はもちろんのこと、災害時に
も十分な機能を果たす施設づくりを目指す。
(1) 電力・ガス施設の安全化(総務課)
① 電力施設
本町の電力は、北陸電力㈱により供給されている。被害の未然防止、拡大防止及び被
害発生時の迅速な復旧体制の整備については、同社の規定により進められるものである
が、同社から住民への防災面での啓発等における協力を求められた場合積極的に対応し、
電力施設の安全化に寄与する。
② ガス施設
本町のガス施設は、LPガスとなっている。
LPガスについては、販売店等がボンベ転倒防止措置を施すとともに、感震機能を備
えた安全器具の普及促進に努めるほか、LPガス消費者に対して震災時にとるべき初期
行動について啓発活動を推進するものであるが、町は、LPガス業者等から住民への防
災面での啓発等における協力を求められた場合積極的に対応し、LPガス施設の安全化
に寄与する。
26
(2) 上水道施設の安全化(建設課)
本町では、水需要の増加に対応して上水道施設(一部簡易水道)の整備を行っている。震
災時に水道水の安定確保が図られるよう、配水施設、浄水場等水道施設の耐震化を計画的に
進めていくとともに、被害発生時の応急復旧用資機材の確保に努める。
(3) 下水道施設の安全化(建設課)
下水道施設は、公共用水域の水質保全、住民の快適な生活環境の形成を図る基幹的施設で
あることから、地震により施設そのものが大きな被害を受けた場合も考慮した下水道施設の
推進及び耐震化を検討していく。
(4) 通信施設の安全化(総務課・財務課)
町内の通信施設に係る被害の未然防止、拡大防止及び被害発生時の迅速な復旧体制の整備
については通信事業者の規定により進められるものであるが、町は、事業者から住民への防
災面での啓発等における協力を求められた場合積極的に対応し、通信施設の安全化に寄与す
る。
また、町が保有する通信機能については、以下の対策を講じることにより安全性の一層の
向上を図る。
① 通信施設の固定等により耐震性を強化する。
② 防災行政無線の充実、専用通信の整備、災害時優先電話の適用範囲拡大等によりルー
トの多重化等を促進する。
③ 定期点検、訓練等の実施により、いつでも確実に通信が行える能力を維持する。
4 廃棄物処理施設の安全化
大規模な地震により町内が大きな被害を被った場合、大量の廃棄物の発生が懸念される。
この際、一般廃棄物処理施設や産業廃棄物処理施設が被害を受けると、発生した廃棄物の処
理が滞り生活環境の維持に大きな影響を与えることになる。そのため、これら廃棄物処理施
設の耐震性強化を図り、被害の未然防止に努める。
(1) 処理施設の耐震性強化(町民課)
① 一般廃棄物処理施設の安全化
町は、一般廃棄物処理施設について、管理者と連携して生活環境の保全上重要な影
響を及ぼすような損壊にいたらないよう必要な耐震化等に努める。
② 産業廃棄物処理施設の安全化
町は、県と連携して、産業廃棄物処理施設の管理者に対し、中間処理施設、最終処
分場等が生活環境の保全上重要な影響を及ぼすような損壊にいたらないよう、必要な
耐震化等に努めるよう指導する。
27
(2)し尿、ごみ等の処理体制の整備(町民課)
① 処理施設の応急復旧資機材等の整備
町は、し尿、ごみ処理施設の損壊等に対して速やかな復旧を図るため、あらかじめ
応急復旧に必要な資機材等を準備しておくとともに、応急復旧マニュアルの整備や訓
練の実施に努める。
② 災害廃棄物等の一時保管場所の選定
震災時においては、災害廃棄物等が一度に大量発生するととともに処理施設自体の
被災も予想されるため、町は、あらかじめ発生量や運搬経路、住居地域を考慮した災
害廃棄物等の一時保管場所や最終処分場等を確保しておく。
③ 避難所等の仮設(簡易)トイレの確保
町は、家屋の倒壊、断水等により便所が使用できなくなるため、避難所等に仮設(簡
易)トイレの確保及びその管理に必要な消毒剤、脱臭剤等の備蓄に努める。
5 危険物施設等の安全化
危険物の製造所、貯蔵所、毒物劇物取扱施設等が地震による被害を受け、爆発、火災、危
険物漏洩等が発生した場合、周辺地域に重大な影響を及ぼすことになる。そこで、これらの
施設の管理者との連携のもとに災害予防対策の徹底を図り、被害を未然に防止することに万
全を期する。
(1) 危険物施設等の予防対策(町民課・消防本部)
危険物施設、毒物劇物取扱施設、高圧ガス製造事業所及び取扱所等からの地震による被害
発生を防止するため、町は、県と連携して立入検査を実施し、これらの施設の耐震性の確保、
貯蔵・取扱基準の遵守、自主防災体制の充実等を指導する。
(2) 学校における毒物劇物対策(教育委員会)
学校においては、理科実験等に使用する化学薬品等の毒劇物を所有しており、これらの化
学薬品類の漏洩により火災や有毒ガスが発生して地震による被害が拡大するおそれがある。
町は、各町立学校に対し、次の措置を講じるとともに、取扱要領の作成や管理責任者の選定、
化学薬品類の保管の適正化等を徹底するよう指導する。
① 化学薬品類の容器及び収納棚等の転倒落下の防止
② 容器の破損等による化学薬品類の飛散の防止
③ 混合混触発火性物品の近接貯蔵の禁止
④ 化学薬品類の収納場所の整理整頓及び在庫管理の徹底
⑤ 初期消火用資機材の整備
6 地盤の液状化対策の推進
本町は、丘陵地、山地を除けば、砂礫や粘土等の軟弱層の上に形成されており、上市川や
白岩川をはじめとする中小河川が存在するため、地震による液状化・流動化の被害が発生し
やすい地域が一部ある。そこで、液状化・流動化に関する知識の普及、地盤改良、液状化対
策工法の推進により液状化災害の危険性を可能な限り低減する。
28
(1) 液状化・流動化に関する知識の普及(総務課・建設課)
町は、パンフレットの配布、講習会の開催等を通じ、住民に対して液状化及び流動化に関
する知識の普及を図る。
(2) 地盤改良、液状化対策工法の推進(建設課)
町は、町所管施設の建設に当たって、地盤改良等による液状化発生防止対策や液状化発生
時においても施設の被害を未然に防止する対策等を適切に実施し、建築主、設計者、施工者
に対して以下の点を指導する。
① 個人住宅等の小規模建築物
建物の基礎は鉄筋で補強し、根入れを深くする。
② 構造設計が必要な比較的大規模な建築物
地盤改良、基礎杭の打設、設備配管接続部のフレキシブル化等、液状化被害を最小限
に抑える対策を実施する。
29
第3節
組織体制の整備
災害に迅速・的確に対処するためには、町の災害対応体制をいち早く立ち上げるとともに、
外部からの応援を適切に受け入れる体制を整備しておく必要がある。そこで、体制整備のた
めに事前に行うべき事項を定め、着実に実行することにより災害に備える。
1 災害対策本部体制の充実(総務課)
(1) 初動マニュアルの整備
災害発生時、特に初動期における各部・各班の活動を迅速・的確に行うため、各部と連携
をとり初動マニュアルの整備に努める。
(2) 初動体制の習熟
初動段階の成否がその後の応急対策活動に大きく影響することから、町は意思決定者、配
備基準、指揮命令系統について職員に対して地域防災計画の習熟を図る。
(3) 災害対策本部設備等の整備
町は災害対策本部が迅速に機能できるよう、また、職員が庁舎内で被災することがないよ
う、以下の本部設備等の整備を進める。
① 備品の固定及び落下物の防止措置
② 停電時に備えた非常電源の整備
③ 無線機器の点検・整備
④ 町内地図、防災関係機関の連絡簿、その他本部設置に必要な物品の整備
⑤ 災害応急対策に従事する職員の食料、毛布、衣服等の確保
2 広域応援体制の整備(総務課)
(1) 既締結協定の実効性の向上
町は、応援協定が災害時に確実に生かされるよう、相手機関との間で定期的な情報交換等
を行い、協定の実効性の向上に努める。
(2) 新規協定等の締結
町は、災害時に必要な応援が迅速に受けられるよう、現在締結の協定等に加えて新たな機
関との協定締結の促進を図る。
3 消防体制の整備(総務課・消防本部)
(1) 消防活動実施体制の整備
町は、火災の消火、人命救助等の消防活動が適切に実施できるよう、消防体制を確立する
とともに、消防職員・消防団員の教育訓練を推進し消防力の強化に努める。
(2) 消防施設・設備等の充実
町は、消防ポンプ車等の機械器具、消火栓・防火水槽等の消防用水利、その他消防施設・
設備等の整備充実を図る。
30
(3) 救急救助体制の強化
町は、災害現場から要救助者を安全に救出するため、救急救助活動実施体制の整備に努め
るとともに、車両や資機材の計画的な整備を図る。
また、住民に対して、研修会や集会を通じて、AED(自動体外式除細動器)の使用を
含む心肺蘇生法や止血法などの応急手当に関する知識・技能の普及を推進する。
(4) 相互応援体制の整備
第2章第9節「消防活動」参照
(5) 火災予防の充実強化
① 防火管理の徹底
町は、消防法第8条の規定が適用される防火対象物の管理について、防火管理者の選
任、消防計画の作成、消防訓練の実施等を指導し、防火管理の徹底を図る。
また、一定の防火対象物については、点検資格者による定期点検及び結果報告の実施
について徹底を図る。
② 火災予防査察の強化
町は、火災予防のため、計画的、継続的に予防査察を実施するものとし、必要な改善
指導等を行う。
また、一般住宅に対しても、消防団、防火協力団体等と連携し、火災予防の周知徹底
や、住宅の火災警報器の設置促進を図る。
(6) 広報活動の充実
町は、広報紙、広報車・消防ポンプ自動車等による広報、横断幕の掲示等を行い、住民の
防火意識の高揚を図る。
(7) 消防団の充実・強化
町は、消防団が災害時の活動を十分に実施できるよう、体制の確保及び施設・設備等の充
実を図り、訓練等を推進して、その強化に努める。
(8) 火災警報発令
① 火災警報発令の基準
火災の発生防止及び被害の拡大防止のため、気象状況が火災予防上危険であると認め
るときに、町火災予防規則に基づく火災警報を発令して住民に警戒を呼びかける。
火災警報発令基準は次のとおり。
ア 実効湿度が65%以下、最小湿度が40%以下で、最大風速が7m/s以上となる
見込みのとき。
イ 平均風速10m/s以上の風が、1時間以上連続して吹く見込みのとき。ただし、
降雨、降雪等のときは発令しないことができる。
② 火災警報発令時の呼びかけ
火災警報を発令したときは、住民に対して火の元の確認、屋外での火気使用制限、そ
の他火災の発生防止及び被害の拡大防止に関する広報を行い、警戒を呼びかけるものと
する。
なお、広報は以下による。
ア サイレン吹鳴による広報
イ 防災行政無線による広報
31
ウ 広報車による広報
エ その他適切な方法による
4 ボランティアとの連携体制の整備(福祉課)
地震により大規模な被害が生じた場合、被災者へ十分な支援がなされるよう、事前にボラ
ンティアの普及、登録、養成に努めると同時に防災関係機関と連携し、ボランティアの受入
れ体制の整備、日本赤十字社富山県支部との事前調整等ボランティアとの連携体制の整備に
努める。
32
第4節
防災活動体制の整備
災害の未然防止及び被害の軽減等のために必要な施設の整備、資機材及び要員等の充実強
化等、防災活動体制の整備に努める。
1 防災拠点施設の整備(建設課)
(1) 防災拠点施設の整備
大規模な災害時に防災拠点施設等は、災害応急活動の拠点や住民の避難場所として、施設
の堅牢化・安全化に努め、その機能の充実・強化を図る。
2 救出救助用資機材の整備(建設課)
町及び防災関係機関は、平素から災害の発生に備えて、救出救助用資機材の整備充実に努
めるとともに、災害発生に際し、直ちに使用できるよう点検整備をしておくものとする。
なお、救助活動が円滑に実施できるように他の機関、民間団体・業者等が所有する救出救
助用資機材等を借り上げできるよう協力体制を確立しておくものとする。
3 情報の収集・通信連絡体制の整備(総務課)
(1) 民間協力体制の整備
災害発生時に被害情報(要救出現場、火災発生現場等)の収集や災害情報(余震に関する
情報、応急対策の進捗に関する情報等)の伝達を迅速に行うため、自主防災組織、農協等と
の間で情報の収集・伝達ルートや伝達手段等について協議し、迅速な情報収集・伝達体制を
整える。
(2) 情報伝達手段の整備
町は同報系無線等住民への伝達手段の確保をすると同時に、インターネット、LGWAN
(総合行政ネットワーク)、高度情報通信ネットワーク等の固定系通信回線の利用、若しく
は、移動系無線・携帯電話等の移動系通信手段の一層の充実を図り、応急対策活動がより的
確に実施されるように努める。さらに、災害時に避難場所となる施設の通信施設の整備にも
努める。
(3) 防災関係機関相互の連携強化
地域防災無線で結ばれた防災関係機関相互の連携を維持・強化するため、情報交換、訓練
等を積極的に行っていく。
(4) 全国瞬時警報システム(J-ALERT)の活用
町は、全国瞬時警報システムにより、地震等の緊急情報を受信したときは、直ちに関係機
関及び住民にその内容を伝達するものとする。
また、学校等の公共施設への受信システムの整備に努め、児童生徒や施設利用者の安全の
確保を図るものとする。
4 業務継続体制の確保(総務課)
町等の防災関係機関は、地震発生時の災害応急対策等の実施や優先度の高い通常業務の継
続のため、災害時に必要となる人員や資機材等を必要な場所に的確に投入するための事前の
準備体制と事後の対応力の強化を図る必要があることから、業務継続計画(BCP)の策定など
により、業務継続性の確保を図るものとする。また、実効性ある業務継続体制を確保するた
め、必要な資源の継続的な確保、定期的な教育・訓練・点検等の実施、訓練等を通じた経験
の蓄積や状況の変化等に応じた体制の見直し、計画の改訂等を行うものとする。
33
5 災害広報体制の整備(総務課・企画課)
(1) 広報に用いる資機材等の充実
広報の拠点となる役場、避難所において災害発生時に広報活動が速やかに行えるよう、
掲示板等を確保しておく。
(2) 効果的なプレスルーム等の整備
大規模な災害時には、多種・大量の情報を被災者等に迅速・正確に広報する必要がある。
町は、テレビ、ラジオ、新聞等の報道機関に効率的に情報を伝達するため、災害時のプレ
スルーム、中継車の設置場所、電話・ファックス等の配置等について報道機関と協議し、
各々の分担の下で効果的な広報活動が可能となるよう努める。
(3) 広報案文・広報紙等の備え
災害時には極めて厳しい時間的制約のもとで、多様な内容を効果的に広報するため、他
の自治体の事例も参考としながら様々な状況を想定した広報案文を準備しておくとともに、
既往災害時に発行された広報紙を収集し広報紙のパターン、印刷業者、配布体制等を検討
しておく。
(4) 関係機関との情報交換の促進
大規模災害時の広報活動が円滑に実施できるよう、町、報道機関、ライフライン機関等
の情報交換を促進するため連絡会議を設け定期的な交流を図る。
6 緊急輸送活動体制の整備(建設課)
(1) 緊急通行確保路線の整備
① 緊急通行確保路線の周知
災害発生初期には、救急・救助要員や被災者の搬送、救援物資の輸送等において陸上
輸送が主力となる。また、ヘリコプターによる空輸も考えられるが、離着陸場からは陸
上輸送が必要である。このため、町では緊急通行確保路線を広く周知することにより災
害時の輸送活動について住民の理解を得る。
なお、緊急通行確保路線を次のとおり指定する。
ア 第1次緊急通行確保路線
・広域的な輸送に不可欠な、高速自動車道、一般国道(指定区間)、一般国道と高速
自動車道インターチェンジ及び物流拠点等とを結ぶ幹線道路
・隣接市町村の災害対策本部等、広域的に拠点となる施設に接続する幹線道路
イ 第2次緊急通行確保路線
・各地区の防災活動拠点となる施設等を相互に接続する幹線道路
・第1次路線を相互に補完する幹線道路
ウ 第3次緊急通行確保路線
・上記路線を相互に補完する幹線道路(迂回ルート)
② 緊急通行確保路線の耐災害性の向上
緊急通行確保路線のうち、町所管分について耐震性に関する調査を実施し、危険箇所
については、補強、架け替え等を行い、災害に強い道路施設を確保する。
③ 緊急通行確保路線の応急措置・復旧体制の整備
緊急通行確保路線の応急措置・復旧が迅速に行えるよう、土木建設資機材等を有する
関係業者等との間で協定を締結するとともに、災害時の応急措置・復旧区間の役割分担
等について定める。
34
緊急通行確保路線図
凡
例
第一次緊急通行確保路線
第二次緊急通行確保路線
第三次緊急通行確保路線
35
(2) 緊急通行車両の事前届出
災害が発生し交通規制がなされた場合、町保有の車両を緊急通行車両として迅速に活動さ
せるため、町有車両を災害応急対策活動に使用する車両として位置づけ、事前届出を県公安
委員会に対して行う。なお、廃車等により該当しなくなった時は、速やかに届出済証を返還
する。
① 標
章
緊急通行車両の標章及び確認証明書
様式第2(第3条関係)
備考 1 色彩は、記号を黄色、緑及び「緊急」の文字を赤色、
「登録(車両)番号」
、
「有効期
限」
、
「年」
、
「月」
、及び「日」の文字を黒色、登録(車両)番号並びに年、月及び日を表示する部
分を白色、地を銀色とする。
2 記号の部分に、表面の画像が光の反射角度に応じて変化する措置を施すものとする。
3 図示の長さの単位は、センチメートルとする。
36
②
確認証明書
様式第3(第3条関係)
第
年
号
月
日
緊急通行車両確認証明書
知
事
㊞
公安委員会
㊞
番号欄に表示さ
れている番号
車両の用途(緊
急輸送を行う車
両にあっては、
輸送人員又は品
名)
使用者
住 所
氏 名
通 行 日 時
通 行 経 路
備
備考
(
出
発
地
)
目
局
的
番
地
考
用紙は、日本工業規格A5とする
(3) 防災活動用空地の確保
大規模な災害が発生し、大量の物資や応援機関が被災地である本町に集結する場合、物資
の集積場所、活動拠点としてのスペースが必要となるため、防災活動用空地を地図化してお
き、災害に備える。
(4) 臨時ヘリポートの整備
重症患者の搬送、物資の輸送等を迅速に行うためには、ヘリコプターによる空輸という手
段も積極的に用いる必要がある。現在、ヘリコプターの離発着を予定している場所は、上市
丸山場外離着陸場及び上市川第二ダム広場であるが、今後も必要に応じて新たなヘリポート
を確保していくよう努める。
37
7 相互応援体制の整備(総務課)
大規模な災害時には、町だけでの災害応急対策の実施が困難となる場合があることから、
迅速かつ的確な応急対策を実施するにあたって、被災していない地域の機関等の協力が必要
となる。このため、他の地方公共団体間との広域的相互応援体制の整備充実を図る。
また、応援要請・受入が円滑に行えるよう、情報伝達方法、受入窓口、指揮系統を明確化
するなど、体制の整備に努める。
(1) 市町村間の相互応援
町は、大規模災害時の応援要請を想定し、災害対策基本法第67条の規定等に基づき、すで
に締結している応援協定以外に必要に応じて事前に災害時の相互応援に関する協定を締結
するなど、その体制を整備する。
(2) 情報交換
相互応援体制の強化充実に資するため、町は必要に応じ災害時の応援等に係る情報交換を
行う。
8 積雪時の震災対策(建設課)
冬季において地震が発生した場合、他の季節に発生する地震災害に比べて、積雪による被
害の拡大や避難場所・避難路の確保等に支障が生じることが懸念される。
このため、町及び防災関係機関は、積雪・寒冷対策を推進することにより、冬季における
地震被害の軽減に努める。
9 災害復旧・復興への備え(総務課・企画課)
(1) 災害廃棄物の発生への対応
町は、災害廃棄物の発生を抑制するため、建築物の耐震化と不燃化の促進啓発に努める。
(2) 各種データの整備保全
町は、復興の円滑化のため、あらかじめ各種データの総合的な整備保全(戸籍、住民基本
台帳、地籍、建築物、権利関係、施設、地下埋没物等情報及び測量図面、情報図面等データ
の整備保全並びにバックアップ体制の整備)に努める。
(3) 復興対策の研究
関係機関は、住民のコンセンサスの形成、経済効果のある復興施策、企業の自立復興支援
方策、復興過程における住民の精神保健衛生、復興資金の負担のあり方等災害復興対策につ
いての研究を行うものとする。
38
第5節
救援・救護体制の整備
発災直後からの人命の安全確保を最優先におき、消防体制の整備、医療救護体制の整備、
避難場所・生活救援物資等の確保、防災ボランティア活動の支援などの救援・救護態勢の整
備を推進し、被害の可能な限りの軽減に努めるものとする。
1 消防団の活性化(消防本部)
現在、本町では9分団 306 人の消防団員が日々地域の安全確保に貢献している。震災時に
おける消防団員の活動は欠くことのできないものである一方で、消防団員の減少、団員の高
齢化、サラリーマン化等により、消防団活動は希薄化している。
消防本部は、こうした消防団を取り巻く環境を改善し、震災時においても第一線での活躍
を期待できるよう、消防団活動の住民へのPR、消防団員の処遇改善等を通じて消防団の活
性化を図る。
2
医療救護体制の整備(福祉課)
(1) 医療救護所の整備
① 医療救護所の指定
ア
町は、かみいち総合病院又は避難所として指定した施設のうちから、医療救護所を
当該管理者とあらかじめ協議して指定し、整備する。
イ 医療救護所の設置数は、想定被害者数をもとに定める。
ウ 町は、災害時において直ちに医療救護活動が円滑に開始できるよう定期的に施設の
点検を行う。
② 医療救護所の設備
ア
既存の医療施設を活用するほか、耐震診断が実施され安全が確認されている学校校
舎の一部又は運動場に設置するテント等とする。
イ
医療救護所の設備は、おおむね次のとおりとする。
(ア) テント
(イ) 救護用医療機器(創傷セット、熱傷セット、蘇生器等)
(ウ) その他(折りたたみベッド、担架、発電機等)
ウ 医療救護所における給食、給水については、避難所と併せて行う。
(2) 医薬品等の供給体制
① 家庭常備薬の避難所への配置
町は、被災者自らが容易に使用できる家庭常備薬をあらかじめ避難所に配置するとと
もに、各家庭においても日常から常備薬の個人備蓄を推奨する。
② 医薬品等の搬送手段と人員確保
ア 町は、自転車、バイク、自動車など交通手段の確保に努める。
イ 集積所、避難所における医薬品の仕分け等は薬業関係者との協力のもと、あらかじ
め組織化しておくよう努める。
39
3 避難活動体制の整備(総務課・建設課)
(1) 避難場所の確保
町は、施設の管理者の同意を得たうえで、あらかじめ、必要に応じ、次の基準により避難
場所を指定しておく。
なお、避難場所の指定については、地域の人口動態や施設の変更等の状況に応じて適宜見
直す。また、やむを得ずがけ崩れや浸水等の危険個所において指定する場合は、それらの危
険を取り除く措置を施すよう努めることとする。
① 避難場所の設置基準
ア 避難場所としては、公園、緑地、学校、体育館等が適当である。
イ 避難場所における避難民1人当たりの必要面積は、おおむね 1.65 ㎡以上とする。
ウ 要避難地区住民のすべての住民(昼間人口も考慮する)を収容できるよう配慮する。
エ
大規模ながけ崩れや浸水などの危険のないところで付近に多量の危険物が蓄積さ
れていないところとする。
オ
避難施設については、耐震性に優れた安全な建物(公有・公共的)で給食施設を有
するもの、給食施設を急造し得るもの又は比較的容易に食料が搬入でき、給食し得
る場所を選定して指定する。
② 避難場所における施設、設備の整備
町は、避難場所において避難住民の生活を確保するため、次に掲げるような施設、設
備の整備に努める。
ア 避難場所又はその近傍で、地域完結型の備蓄施設を整備し、水、食料、非常用電源、
常備薬、炊き出し用具、毛布等避難生活に最低限必要な物資、資機材を確保するほ
か、飲料水兼用耐震性貯水槽や備蓄倉庫等の整備に努める。
イ
井戸、仮設(簡易)トイレ、マット、衛星携帯電話等の通信機器等避難生活に必
要な施設、設備の整備に努めるほか、ラジオ、テレビ等災害情報の入手に資する機
器を整備する。
ウ
また、必要に応じ、換気、照明等避難生活の環境を良好に保つための整備に努め
るとともに、空調、洋式トイレ等、高齢者、障害者、乳幼児、妊産婦等の要配慮者
にも配慮した避難の実施に必要な施設・設備の整備に努める。
③ 観光地における避難場所等の確保
多数の人が集まる観光地においては、安全な避難場所及び避難道路を確保するとと
もに避難誘導のためのわかりやすい避難標識の設置に努める。
④ 積雪期における避難場所等の確保
町は、除雪機械の設置、消融雪施設の整備等によって除雪を促進するとともに、防
雪施設の整備を行うことにより、避難場所及び避難道路の確保を図る。
また、避難場所に小型除雪機械やテントを整備し、施設の耐雪構造化にも努める。
(2) 避難道路の確保
① 避難道路の選定
市街地の状況に応じて次の基準により避難道路を選定する。
40
ア 避難道路は、なるべく道路付近に延焼の危険性のある建物、危険物施設がないこ
と。
イ
避難場所まで複数の道路を確保すること。
ウ
地震に強い地盤で、地下に危険な埋蔵物がないこと。
エ
浸水、がけ崩れ等の危険のある地域を避けること。
オ
落下物の危険性がないこと。
カ
自動車の交通量がなるべく少ないこと。
② 避難標識の設置
避難者が避難場所に安全に到達できるよう、避難誘導標識を設置する。
(3) 避難計画の作成
① 避難に関する広報
住民が的確な避難行動をとることができるようにするため、避難場所や災害危険地域
を明示した防災マップや広報紙等を活用して避難に関する広報活動を実施する。
ア 避難場所の広報
次の事項につき、住民対し周知徹底を図る。
(ア) 避難場所の名称
(イ) 避難場所の所在地
(ウ) その他必要な事項
イ 避難のための知識の普及
住民に対し、自家用車による避難は、交通渋滞が予想され、消火活動、救急・救
助活動、医療救護活動及び緊急物資の輸送活動等に重大な支障をもたらすおそれが
あるので、その自粛を呼びかける。
〔学校、病院その他、防災上重要な施設の管理者〕
次の事項に留意してあらかじめ避難計画を作成し、関係職員等に周知徹底を図るととも
に、訓練を実施することにより避難の万全を期する。
(1) 避難の場所、経路、時期及び誘導並びにその指示伝達の方法を定める。
(2) 児童・生徒を集団的に避難させる場合に備えて、学校及び教育行政機関においては避難
場所の選定、収容施設の確保並びに保健、衛生及び給食の実施方法について定める。
(3)
病院において患者を他の医療機関又は安全な場所へ集団的に避難させる場合において、
収容施設の確保、移送の方法、保健、衛生及び入院患者に対する実施方法等について定め
る。
4 飲料水、食料及び生活必需品等の確保(建設課・総務課)
(1) 飲料水の確保
町は、水道施設が破損し、飲料水の供給ができなくなる場合に備え、給水槽、応急給水用
資機材を活用して飲料水の確保に努める。
なお、家庭において貯水すべき水量は、1人1日3リットル程度を基準として、給水車等
による応急給水対策が開始されるまでの3日間の世帯人数分を確保するよう周知する。
41
〔住民〕
ア 貯水水量の確保
1人1日3リットル×世帯人数×3日間分
イ 水道水等衛生的な水の確保
ウ 衛生的で安全性が高く、地震動により、水もれ、破損しない容器による備蓄
〔自主防災組織〕
ア
応急給水を円滑に実施するための給水班の編成準備
イ
ろ水器、ポンプ、給水槽、ポリタンク、次亜塩素酸カルシウム、燃料等応急給水
に必要とされる資機材の整備
(2) 食料の確保
被災者に対する食料の供給は、原則として、炊き出し体制が整うまでの間は備蓄してある
乾パン等非常食(以下「非常食」という。)を供給する。
このため、町は、非常食の備蓄・調達先の確保に努める。
① 非常食の備蓄、調達体制
ア 町は、非常食の備蓄を推進するとともに、災害時において、相互に融通するなど隣
接市町村と連携を図り、被災時における迅速な対応を図るため、避難所ごと又はその
近傍における分散備蓄を進める。
イ 住民の家族構成に応じた非常食3日分の備蓄を積極的に啓発し、奨励する。
ウ 避難所に近い企業・事業所に対し、非常食の備蓄を協力依頼する。
エ
町は、病院や社会福祉施設等に対し、患者や入所者の実態に応じた非常食の備蓄を
奨励する。
オ
町は、非常食の現物備蓄を補完するため、流通備蓄を推進するとともに、調達先
とあらかじめ協定を締結しておく。
② 炊き出し計画
ア 被災時の炊き出しを速やかにできるよう、町の責任者、現場の責任者(避難所)、
献立、炊き出し方法等の炊き出し計画をあらかじめ定めておく。
イ 炊き出しは、米飯、弁当、パン、即席メン等とする。
③ 救援要請
町は、町内のみでは食料の確保が困難な場合は必要に応じて県に救援を要請する。
④ 輸送
ア 被災時には大量の救援物資の受入れに混乱が予想されることから、町は、ストッ
クヤードとして使用できる集積地をあらかじめ定めておく。また、集積地を定めた
場合は、県、隣接市町村等、日本赤十字社富山県支部、富山農政事務所に連絡して
おく。
イ 町は、物資の輸送手段を確保するため、あらかじめ運送業界に協力依頼しておく。
42
(3) 生活必需品の確保
町は、家屋の倒壊、破損、焼失による被災者を保護するための寝具類、日用品その他の生
活必需品(以下「生活必需品」という。)を供給するものとし、生活必需品の備蓄・調達先
の確保に努める。(資料編
23頁)
① 生活必需品の備蓄、調達
ア
町は、生活必需品を備蓄するとともに、災害時において、相互に融通するなど隣接
市町村と連携を図り、被災時における迅速な対応を図るため、避難所ごと又はその近
傍における分散備蓄を進める。
イ 住民の家族構成に応じた必要最低限の生活必需品の備蓄を積極的に啓発し、奨励す
る。
ウ 町は、病院や社会福祉施設に対し、患者や入所者等の日常生活の実態に応じた生活
必需品の備蓄を奨励する。
エ 町は、生活必需品の現物備蓄を補完するため、流通備蓄を推進するとともに、調達
先とあらかじめ協定を締結しておく。
② 炊飯器等炊事道具、燃料、食器の調達
ア
炊き出しは、避難所の給食設備の炊事道具を使用して炊き出しをすることとする
が、被災時に使用不可能な場合や備えていない避難所のため、町は、炊事道具の調達
先を確保しておく。
イ
炊き出し用のプロパンガス、卓上コンロの燃料が不足した場合に備え、これらの調
達先を確保しておく。
5 帰宅困難者対策(総務課・企画課)
町は、公共交通機関の運行が停止した場合、自力で帰宅することが困難な帰宅困難者が発
生することから、
「むやみに移動しない」という帰宅困難者対策に対する基本原則や安否確認
手段について平時から積極的に広報するとともに、企業等に対して、従業員等を一定期間事
業所等内にとどめておくことができるよう、必要な物資の備蓄等を促すなど、帰宅困難者対
策を行う。
6 被災者等への的確な情報伝達活動(総務課)
町は、被災者等への情報手段として、特に防災行政無線等の無線系(個別受信機を含む。)
のほか、有線系や携帯電話を含め、要配慮者にも配慮した多様な手段の整備に努めるととも
に、要配慮者、災害により孤立するおそれのある地域の被災者、帰宅困難者等、情報が入手
困難な被災者等に対しても、確実に情報伝達できるよう必要な体制の整備を図る。
また、町及び放送事業者等は地震に関する情報及び被災者に対する生活情報を常に伝達で
きるよう、その体制及び施設、設備の整備を図る。
なお、町は、居住地以外の市町村に避難する被災者に対して必要な情報や支援・サービス
を容易かつ確実に受け取ることができる体制の整備を図る。
放送事業者、通信事業者等は、被害に関する情報、被災者の安否情報等について、情報の
収集及び伝達に係る体制の整備に努める。また、町等は安否情報の確認のためのシステムの
効果的、効率的な活用が図られるよう、住民に対する普及啓発に努める。
43
また、町は、住民等からの問い合わせ等に対応する体制についてあらかじめ計画しておく。
7 災害救援ボランティア活動の支援(福祉課)
災害時において、行政や住民等の対応力を超える災害においては、ボランティアの迅速か
つきめ細かな対応が必要とされる。
一方、効果的な活動を展開するためには、ボランティアと被災者とをつなぐ連絡調整機能
やボランティア同士の連携が不可欠であり、このため、町は、県、富山県民ボランティア総
合支援センター(以下「総合支援センター」という。)、社会福祉協議会、日本赤十字社富山
県支部、ボランティア関係機関・団体と連携し、災害時において、ボランティアの受入れ等
が円滑に行われるよう、活動環境の整備を行う。
(1) ボランティアの活動内容
災害時における救援ボランティアには、行政・企業・民間団体から派遣される専門知識、
技術を有する者で、通常は関係機関の要請に基づき活動する専門的なボランティア活動と、
被災者の生活支援を目的に、専門作業以外の作業に参加するもので、自主的に活動する一般
的なボランティア活動とがある。
① 専門的なボランティア活動
ア 消防、救助
イ 医療救護
ウ 通信の確保
エ 建築物の危険度判定
オ 行方不明者の捜索
カ 特殊車両等の運転
② 一般的なボランティア活動
ア 高齢者、障害者等要配慮者の介助、誘導
イ 手話、外国語の通訳
ウ 救援物資の仕分け、搬送、配布
エ 炊出し、水汲み
オ 家財の搬出、家屋の片付け、瓦礫の処理
(2) ボランティアの普及、養成
① ボランティア活動の普及・啓発
町は、ボランティア関係機関・団体等と相互に連携し、ボランティア活動に対する意
識を高めるとともに、社会全体としてボランティア活動を行いやすい環境づくりを進め
る。
なお、勤労者がボランティア活動に参加しやすい環境づくりを進めるため、企業等に
対してボランティア休暇等の必要性について理解を求め、協力を要請する。
② ボランティアの養成
町は、ボランティア関係機関・団体等と相互に連携を図り、災害時に適切に行動でき
る知識、技術を身につけてもらうため、救援ボランティア講習や訓練を実施する。
44
なお、高齢者等の介護や通訳等として、日頃、活動しているボランティアは、災害時
においてもその活動が期待されるところであり、協力が得られるよう努める。
(3) ボランティアの受入体制の整備
① 災害救援ボランティアコーディネーターの養成
町は、ボランティア関係機関・団体等と相互に連携し、ボランティアとして支援した
い人と支援を求める人とをつなぐ災害救援ボランティアコーディネーターの養成を促
進する。
② 災害救援ボランティア本部運営マニュアルの整備
町は、災害時における救援ボランティアの円滑な受入れと効果的な活動が展開される
ための基本的な事項と推進体制等について、マニュアルを整備する際には、「富山県災
害救援ボランティア活動指針」と一体的な運用が図られるよう配慮する。
③ 防災訓練への参加
町は、総合防災訓練等への災害救援ボランティアコーディネーター及びボランティア
の積極的な参加を呼びかける。
8 防疫・保健衛生体制の整備(町民課・福祉課)
(1) 防疫体制等の整備
消毒、検病調査、衛生指導を災害時に円滑に行える体制づくりについて協議する。
(2) 防疫用薬剤及び器具の備蓄
防疫用薬剤、防疫用薬剤散布用器材、運搬器具等のうち、災害時に緊急調達が困難と予
想されるものについては、平常時から自らの備蓄及び外部からの調達体制の確立に努める。
(3) 保健指導体制等の整備
保健指導、メンタルケアを災害時に円滑に行える体制づくりについて、検討しておく。
9 食品衛生体制の整備(福祉課)
厚生センターと連携し、食中毒の未然防止のため、食品取扱い施設等に安全で衛生的な食
品を提供できるよう指導し、その体制づくりに努める。
10
ごみ、し尿処理体制の整備(町民課)
災害によって処理能力を超えるごみ等が発生した場合の仮置場、近隣市町村への応援要請、
町内土木建設業者、清掃業者並びに衛生業者への応援要請等について協議し、迅速・的確な
処理体制の確立に努める。
11
民間建物の応急危険度判定体制の整備(建設課)
民間建物の応急危険度判定活動が円滑に実施できるよう次の備えを実施する。
(1) 応急危険度判定士の集合場所(候補地)の設定
(2) 管内図、住宅地図、腕章、判定票、記録用紙等必要な物品の備え
(3) 移動手段の調達体制の確立
(4) 応急危険度判定活動についての住民への周知
45
12
住宅の確保体制の整備(建設課)
町は、応急仮設住宅の建設が迅速にできるよう、住宅建設用資機材の調達体制、作業員の
確保方法等について県と協議する。
13
孤立集落の予防(総務課)
町は、地震に伴う土砂災害や雪崩の発生による孤立集落の発生を未然に防止するための各
種対策を実施するとともに、孤立化のおそれのある集落については、日常機能の低下を極力
さけるための万全の事前措置を実施する。
(1) 実態の調査
町は、孤立化のおそれのある集落について事前に実態の調査を行う。
(2) 通信連絡体制の整備
① 集落と役場等との連絡体制の整備
町は、孤立化のおそれのある集落との通信を確保するため、次のとおり非常時に備え
た連絡体制の整備に努め、運用等については具体的に定めておく。
ア 市町村防災行政無線の整備
イ 非常通信の確保
ウ 他の機関の通信手段の活用
(3) 事前措置
① 食料等生活必需物資の確保
山間地集落等、物流ネットワークから遠隔地にあたる地域では、地震に伴う土砂災害
の発生等により孤立化し生鮮食料品等の確保が困難な場合があるため、町は、各家庭単
位での食料、燃料及び医薬品等の備蓄について奨励する。
② 救急、救助体制の整備
ア 救急、救助部隊の編成等
町及び防災関係機関は、孤立化した集落での地震災害に伴うけが人等の発生に備え、
救助部隊の編成、輸送手段等について事前に整備しておく。
イ ヘリコプターによる救助体制の整備
孤立集落への救急、救助活動には、消防防災ヘリコプターや県警ヘリコプターの活
用が有効であるため、町は、県と連携し、受入体制を整備しておく。
46
第6節
防災行動力の向上
災害を未然に防止し、軽減するためには、町及び防災関係機関の防災対策の推進はもとよ
り、
「自らの身の安全は自らが守る」という自覚のもとに、住民一人ひとりが災害から自らを
守るとともに、地域の人々が互いに助け合うという意識を持って行動することが重要である。
このため、防災意識の高揚、住民・事業所等による自主防災組織の強化、防災関係機関を
中心とする防災訓練の実施及び要配慮者の安全確保などを通じて、防災行動力の向上に努め
るものとする。
1 自主防災組織の強化(総務課・消防本部)
大規模な地震に対処するためには、
「自分たちの地域は自分たちで守る」という理念の下で
住民(地域、事業所を含む。
)自らが身の回りの震災予防対策を徹底的に行うとともに、災害
が発生した場合迅速・的確な防災活動を展開できる能力を向上していく必要がある。
町では以下の活動を推進していくことにより、自主防災体制の充実を図っていく。
(1) 住民の自主防災力の強化
① 家庭の危険防止対策の推進
町は、地震による住民の身体や財産への被害を未然に防ぐため、パンフレット、広報
紙の配布や各種行事開催時のPRを通じて各家庭での危険防止対策の啓発を図る。
ア
家庭での危険防止対策
(ア) 家具の固定
(イ) 落下物の防止
(ウ) 家屋の補強
② 家庭内備蓄の推進
町は、地震によって火災等の被害を受けた場合やライフラインの停止等で生活困難に
陥った場合に的確に対応できるよう、パンフレット、広報紙の配布や各種行事開催時の
PRを通じて各家庭での家庭内備蓄の推進を図る。
ア 家庭内備蓄品目
(ア) 消火器、バケツ等の消火用具
(イ) のこぎり、バール等の救出用具
(ウ) 救急医療セット等の医療用品
(エ) 食料、水、燃料(3日分程度)
(オ) 衣服、毛布等の生活用品
(カ) 懐中電灯等の照明用品
(キ) ラジオ等の情報収集用品
(ク) その他各家庭の実情に応じた品目(ミルク、眼鏡、入れ歯等)
③ 防災に関する知識の習得
町は、住民の防災に関する知識の習得を促進するため、地震の知識や発生時の対処
方法などを広報紙、パンフレット、チラシ等あらゆる機会を通じて啓発を行う。
47
④ 総合防災訓練への参加
町は、町の実施する総合防災訓練への住民の積極的な参加を求め、消火器訓練の実
施等により防災行動力の向上を図る。
(2) 地域の自主防災体制の強化
通信、交通の途絶等の悪条件が重なった場合、消防その他の関係機関による応急活動は一
時的に低下し、個々の事態に即応できない場合が予想される。
このような場合に、地域住民が協力して事態に即応できるよう、自主防災組織の育成、強
化を図る。
① 自主防災組織の活動基準
ア
平常時の活動
(ア) 防災知識の普及活動
(イ) 各種訓練の実施
(A)
情報収集伝達訓練
(B)
初期消火訓練
(C)
避難訓練
(D)
救出救護訓練
(E)
給食・給水訓練
(F)
緊急地震速報対応訓練
(ウ) 防災点検の実施(地域内の危険箇所等の点検)
(エ) 防災用資機材等の整備点検
イ 災害時の活動
(ア) 情報の収集伝達
(イ) 出火防止及び初期消火
(ウ) 救出・救護活動
(エ) 避難及び避難誘導の実施
(オ) 給食、救護物資の配布及びその協力
② 自主防災組織等の育成
災害時において重要な役割を担う自主防災組織及び私設消防隊の育成を図るため、町
は、自主防災アドバイザーを活用するなどして、その地域に即した訓練や災害時に効果
的な防災活動を実施できるよう指導・助言や、地域において防災リーダーとなる防災士
の育成を行うとともに、町自主防災会連絡協議会に対しても支援を行う。
また、町は、県が行う自主防災組織に対する支援と連携し、自主防災組織の中核と
なるリーダーに対しての研修等を通じて自主防災組織の活性化を推進し、その充実を
図るとともに、自主防災組織相互間の連携が図られるよう配慮する。また、自主防災
組織の資機材の整備に対し支援し、自主防災組織が自発的に行う訓練を促進するよう
努める。
48
【富山県自主防災組織階層図及び支援策】
③ 防災活動用資機材の整備
町は、災害発生時に自主防災組織等が初期消火活動、救出活動等を的確に実施できる
よう、防災活動用資機材の整備に努める。
④ 事業所との連携強化
町は、地域住民とその地域に所在する事業所とが連携することにより効果的な防災
対策が期待できる地域について、その連携の橋渡しを行う。
ア
地域と事業所の連携の例
(ア) 訓練場所、資機材置場等の場所の提供
(イ) 災害時の一時避難場所としての開放
(ウ) 事業所自衛消防組織の地域での初期消火の応援
⑤ 自主防災組織リーダーの育成及び交流促進
地域の自主防災活動が効果的に実施されるようリーダーの育成を図るとともに、意
見交換会の開催等によりリーダー相互の交流促進を図る。
(3) 企業防災の促進
企業は、災害時の企業の果たす役割(生命の安全確保、二次災害の防止、事業の継続、
地域貢献・地域との共生)を十分に認識し、各企業において災害時に重要業務を継続する
ための事業継続計画(BCP)を策定・運用するよう努めるとともに、防災体制の整備、防災
訓練の実施、事業所の耐震化、予想被害からの復旧計画策定、各計画の点検・見直し、燃
49
料・電力等重要なライフラインの供給不足への対応、取引先とのサプライチェーンの確保
等の事業継続上の取組みを継続的に実施するなどの防災活動の推進に努めるものとする。
このため、国、県及び市町村は、こうした取組みに資する情報提供等を進めるとともに、
企業防災分野の進展に伴って増大することになる事業継続計画(BCP)策定支援等の高度な
ニーズにも的確に応えられる市場の健全な発展に向けた条件整備に取り組むものとする。
さらに、企業のトップから従業員に至る取組みの積極的評価等により企業の防災力向上の
促進を図るものとする。また、地方公共団体は、企業を地域コミュニティの一員としてと
らえ、地域の防災訓練等への積極的参加の呼びかけ、防災に関するアドバイスを行うもの
とする。
また、町は事業所の出火・事故防止対策、従業員や来訪者の避難誘導対策が的確になさ
れるよう、消防計画の充実、訓練の実施、消防用設備の点検・整備等を積極的に指導し、
事業所の自主防災体制の強化を図る。
2 防災知識の普及・啓発(関係各課)
(1) 職員に対する教育
町は、職員に対し、マニュアル等の作成・配布、防災訓練、研修会などを通じて防災上必
要な知識及び技能の向上を図り、災害時における適正な判断力を養成する。
(2) 教職員及び児童・生徒に対する教育
① 教職員に対する防災教育
校長は、教職員各人の任務、防災関連設備の定期点検及び応急措置等に関する校内研
修を行う。
② 児童・生徒に関する防災教育
町は、県教育委員会と連携し、児童・生徒の発達段階に応じ、災害発生時に起こる
危険や災害時の対応等について理解させ、自ら安全な行動をとれるよう防災教育の推進
に努める。
(3) 住民に対する防災知識の普及
町は、災害発生時に市民が的確な判断に基づき行動できるよう、防災に関する知識の普
及・啓発を図る。
① 一般啓発
ア
啓発の内容
(ア) 気象情報等に関する知識
(イ) 平常時及び災害発生時の心得
(ウ) 過去の災害事例
(エ) 災害危険箇所等に関する知識
(オ) 避難場所、その他避難対策に関する知識
(カ) 自主防災組織の役割
50
<平常時の防災一般に関する心得>
(ア) テレビ、ラジオなどの気象情報や防災上の注意事項をよく聞く。
(イ) 災害時に、隣り近所の人と協力して避難などができるよう事前に話し合ってお
く。
(ウ) 停電に備えて、懐中電灯、ラジオなどを用意しておく。
(エ) 付近の地形からみて、どんな災害が起こりやすいかよく知り、災害が起こった
場合の避難路を確かめておく。
(オ) 避難するときの携行品を非常袋に入れ、準備しておく。
(カ) LPガスのボンベが倒れたり、流されたりしないよう安全にとめておく。
(キ) 風で折れたり、電線に触れたりするおそれのある木の枝は切り落としておく。
(ク) 家屋や塀などの補修に努める。この際、電気の引込線のたるみにも注意する。
<平常時から家庭に備えておくもの~例~>
各家庭の状況に応じて、以下のものを平常時から備えておく。
(ア) 消火器、バケツ等の消火用具
(イ) のこぎり、バール等の救出用具
(ウ) 救急医療セット等の医療用品
(エ) 食料、水、燃料(3日分程度)
(オ) 衣服、毛布等の生活用品
(カ) 懐中電灯等の照明用品
(キ) ラジオ等の情報収集用品
(ク) その他各家庭の実情に応じた品目(ミルク、眼鏡、入れ歯等)
<災害発生時に関する心得>
(ア) テレビやラジオで気象情報、台風情報、防災上の注意事項をよく聞く。
(イ) 外出や旅行はできるだけ見合わせる。
(ウ) 窓や雨戸などは、必要に応じ、早めに補強しておく。
(エ) 浸水のおそれのあるところでは、家財道具を台の上や2階へ移す。
(オ) がけの近くに住んでいる人は、大雨が続くと地盤がゆるみ、がけ崩れの危険が
あるので、十分注意する。
(カ) 川の近くに住んでいる人は、川の水かさに注意する。
(キ) 避難するときはガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを「切」にする。
イ 啓発の方法
(ア) 広報紙、パンフレット、ポスター等の利用
(イ) 映画、ビデオテープ等の利用
(ウ) ケーブルテレビ、コミュニティ放送、インターネット等の活用
(エ) 講演会、講習会の実施
(オ) 防災訓練の実施
51
② 社会教育を通じての啓発
町は、青年団体、女性団体、PTA、事業所団体等各種団体等を対象とした各種研
修会、集会等を通じて防災に関する知識の普及・啓発を図り、各団体の構成員がそれ
ぞれの立場から地域の防災に寄与する意識を高める。
ア 啓発の内容
住民に対する一般啓発に準ずるほか、各団体の性格等にあわせた内容とする。
イ 啓発の方法
各種講座・学級、集会、大会、学習会、研修会等において実施する。また、文化
財等を災害から守り後世に継承するため、文化財巡視活動、文化財保護強調週間や
文化財防火デーの実施等を通じ、防災指導を行い、防災知識の普及を図る。
(4) 要配慮者への配慮
防災知識等の普及にあたっては、外国人、高齢者、障害者等要配慮者にも配慮し、次の
項目について実施に努める。
① 外国語パンフレット等の作成・配布
② 障害者、高齢者の災害常備品等の啓発
③ 介護者の役割の確認
④ 避難訓練等への参加の呼びかけ
(5) 相談窓口
町は、それぞれの機関において所管する事項について、町民の災害対策の相談に応ずる。
3 防災訓練の充実(総務課・消防本部)
災害に的確に対処するためには、職員の資質の維持・向上に努めるほか、防災関係機関と
の連携の強化、地域防災計画の検証を常に図っていく必要がある。そこで、防災訓練を充実
して、災害時の対応能力を維持・向上させていく。
(1) 総合防災訓練の実施
町は、地域防災計画の実効性の検証等防災上の課題を把握するため地域住民の協力・参加
を得て、防災関係機関と連携し、総合防災訓練を実施する。
防 災 訓 練 一 覧
訓練の種別
時
期
内
容
総合防災訓練
随
時
通信連絡訓練
随
時
非常参集訓練
随
時
災害関係課・災害担当者の非常召集
水 防 訓 練
随
時
各種水防工法の実施訓練
防災図上訓練
随
時
風水害、火災、地震等大規模災害を想定
した総合訓練
予警報の伝達、各種災害報告
感度交換、伝達、送達
災害時における人員、資機材等の整備体
制の確認と調達
52
(2) 基礎的訓練の実施
町は職員の防災意識の高揚、技術の習得を図るため以下の基礎的訓練の実施に努める。
① 職員参集訓練
時間外の災害時に職員が迅速に参集できるよう、職員の参集訓練を実施する。
実施に当たっては、交通機関、自家用車の使用を制限又は禁止する等一定の条件を付
して行う。
② 無線通信訓練
職員の誰もが正しく無線設備を利用できるよう、無線通信訓練を実施する。
また、防災行政無線を各防災関係機関との間で適切に運用できるよう、様々な事態を
想定した訓練を行う。
③ 消防訓練
消防は、同時多発火災や消火栓の使用不能等を想定し、さらに地域住民と一体となっ
た消防訓練や隣接消防との合同消防訓練を実施する。
④ 避難訓練
学校、病院、社会福祉施設等では、実践的な避難訓練を実施し、児童・生徒、患者
等に行動要領を習熟させる。
⑤ 水防訓練
町は水防活動の習熟を図るため、水防工法等の実地訓練を実施する。
⑥ 観光施設等における防災訓練の実施
観光施設等の管理者は、日ごろから地震災害についての認識を深めるとともに、町
等の防災関係機関と連携しながら、観光客等の協力を得て、適宜、防災訓練、避難訓
練などを実施する。
(3) 訓練結果の地域防災計画等への反映
(1)及び(2)の訓練結果から地域防災計画等の見直しを行い、防災対策の充実に結びつける
よう努める。
(4) 地域の住民や団体等が主体の訓練の実施促進
町は、地域の住民や事業所、学校等が主体となった防災訓練が実施されるよう働きかける
ものとする。その際には、夜間等様々な条件に配慮し、きめ細かく実施されるよう助言し、
住民の災害発生時の避難行動、基本的な防災用資機材の操作方法等の習熟を図るものとする。
(5) 防災訓練における要配慮者への配慮
町、防災関係機関、地域住民等が防災訓練を実施する際には、高齢者、障害者、外国人、
乳幼児、妊産婦等要配慮者に十分配慮し、地域において要配慮者を支援する体制が整備され
るよう努めるとともに、被災時の男女ニーズの違い等男女双方の視点に十分配慮するよう努
めるものとする。
4 要配慮者への援護(総務課・福祉課)
要配慮者は、災害が発生したとき、その災害の覚知、情報の収集・伝達、避難等の対応に
大きなハンディキャップを負っているため、それを補う災害対応力の向上を図る必要がある。
53
(1) 防災知識の周知
要配慮者各々に必要とされる防災知識は、要配慮者の種類によって異なる。そこで、その
周知を効果的に行うために、要配慮者の種類別の周知を推進し、県が作成する要配慮者
避難支援ガイドラインを踏まえ、あらゆる機会をとらえて災害対応力の向上のための防
災知識の周知を推進する。
(2) 在宅要配慮者の災害対応力の向上
① 地域の支援体制の確立
初期消火や避難に当たって、要配慮者(家庭)のみで対処するには負担が大きいため、
町及び自主防災組織は要配慮者の近隣での支援体制の確立に努める。
② 防災に配慮した住宅対策の充実
町は、以下のような事業を推進する際には、防災面からも配慮し、要配慮者の住宅対
策強化を進める。
ア 高齢者住宅整備資金貸付
イ 障害者住宅整備資金貸付
③ 社会福祉施設への緊急入所
町は、地震災害により居宅で生活することが困難な寝たきり等の高齢者や障害者の
生活を支援するため、社会福祉施設への緊急入所の手順等必要な事項をあらかじめ関
係施設と協議しておく。
(3) 要配慮者入所・通所施設の災害対策の推進
町は社会福祉施設や保育所に入所又は通所している人の安全を確保するために、以下のよ
うな対策の実施を施設等に指導する。
① 防災計画の充実
災害発生時に遅滞なく対処するため、各施設において策定している防災計画をさらに
充実する。
② 防災訓練の充実
策定された防災計画が災害発生時に有効に機能し、円滑な対応がとれるよう定期的
に訓練を実施する。
③ 施設、設備等の安全点検
災害発生時に施設自体が崩壊したり、火災が発生したりすることのないよう、施設
や付属の危険物を常時点検する。また、施設内の落下物等により人的な被害が生じな
いよう、安全確保を図る。
④ 地域社会との連携
社会福祉施設の入所者は自力での避難が困難である者が多いが、施設職員だけでは
迅速な対応が困難な場合も想定される。そこで、常に施設と地域社会との連携を密に
し、災害発生時には地域住民やボランティアの協力が得られる体制づくりを進める。
⑤ 緊急連絡先の整備
災害発生時には、保護者又は家族と確実に連絡がとれるよう緊急連絡先の整備を進
める。
54
⑥ 災害用備蓄の推進
災害発生直後から救援の物資が到着するまでの期間を、施設自らの力で乗り切れる
よう、必要な物資の備蓄に努める。
(4) 外国人の安全確保対策
① 防災知識の普及・啓発
町は、日本語を理解できない外国人のために、外国語による防災に関するパンフレ
ット等を作成・配布し、防災知識の普及・啓発に努める。また、防災訓練の実施に際
しては、外国人の参加を呼びかける。
② 災害時の支援体制の整備
町は、災害時における外国語による災害情報の伝達方策や避難所での外国人支援体
制の検討及び外国人住民支援のボランティアの育成に努める。
③ 案内表示板等の整備
町は、避難所や避難道路の表示等災害に関する案内板について外国語の併記表示を
進め、外国人にも分かりやすい案内板の設置に努める。
(5) 飼養動物の保護等
災害時には、飼い主にはぐれた動物や負傷動物が多数生じること及び避難所における
動物同伴による問題の発生が予想される。
飼養動物による人への危険防止及び動物愛護の観点から、これらの動物の保護や適正
な飼養に関し、県と連携し、獣医師会等関係団体の協力を得て、所要の措置を講ずるも
のとする。
① 被災地域における動物の保護及び収容
飼い主のわからない負傷又は逸走状態の家庭動物については、迅速かつ広域的な対
応が求められることから、県と連携し、獣医師会をはじめ、動物愛護団体等の協力を
得て、動物の保護及び収容に努める。
② 避難所における家庭動物の収容及び適正な飼養
飼い主とともに避難した家庭動物について適正な飼養の指導を行うなど、動物の愛
護及び環境衛生の維持に努める。
55
要配慮者の種類別の防災知識の周知
要配慮者の種類
〇一般高齢者
周知の留意事項
周知の重点事項
・日常生活における行動 ・一般的な防火防災対策
は、健常者とほとんど
かわらない。
・近い将来、身体機能等
(自宅・外出先)
周知の機会(例)
・チラシ、パンフレット
・防災訓練
・身体機能等の低下に備えた ・一般高齢者の集う各種行事
防火防災対策
(老人クラブ等)での周知
の低下が見込まれる。
〇 在 宅 ね た き ・本人よりもその介護者 ・災害に備えた家庭内の予防 ・ホームヘルパー派遣、デイサ
り高齢者
〇在宅痴呆の
高齢者
(女性が多い)を対象
対策(家具の転倒防止、出
ービス等在宅保健福祉サー
とした周知となる。
火防止等)
ビスを通じての周知
・本人も介護者も防災訓 ・災害の場合の対処方法(特 ・高齢者サービス調整チーム、
練や研修の場への参加
が困難。
に避難方法)
・防災行動力向上のための諸
制度のPR(防災用具、住
在宅介護支援センター、民
生・児童委員と連携した個別
訪問指導
宅対策)
〇虚弱高齢者
〇ひとり暮ら
し高齢者
・特に虚弱な人の場合、 ・災害に備えた家庭内の予防 ・ホームヘルパー派遣、デイサ
防災訓練や研修の場へ
対策(家具の転倒防止、出
ービス等在宅保健福祉サー
の参加が困難。
火防止等)
ビスを通じての周知
〇高齢者夫婦
・災害の場合の対処方法(特 ・高齢者サービス調整チーム、
のみ世帯
に避難方法)
〇昼間高齢者
・災害に関する情報の伝達(高
のみ世帯
民生・児童委員と連携した個
別訪問指導
齢者から防災機関、防災機
関から高齢者)方法
〇身体障害者
〇身体障害児
〇知的障害者
・障害の種類によって周 ・災害に備えた家庭内の予防 ・ホームヘルパー派遣、日中活
知内容が異なる。
・介護者を対象とした周
対策(家具の転倒防止、出
動サービス等在宅保健福祉
火防止等)
サービスを通じての周知
〇知的障害児
知を配慮する必要があ ・災害の場合の対処方法(特 ・スポーツ大会等参加行事での
〇精神障害者
る。
に避難方法)
周知
・本人も介護者も防災訓 ・防災行動力向上のための諸 ・学校での防災教育
〇乳幼児
練や研修の場への参加
制度のPR(防災用具、住
が困難。
宅対策)
(学級懇談等)
・保護者を対象とした周 ・災害に備えた家庭内の予防 ・保育所の保護者参加行事での
知となる。
対策(家具の転倒防止、出
周知
火防止等)
・災害の場合の対処方法
○外国人
・日本語がわからない、 ・災害情報
話せるが読めない人が ・危険度の認知
多い。
・災害の場合の対処方法
・防災訓練への参加が見 ・避難場所
込めない。
・多言語によるパンフレット、
チラシ
・ボランティア団体を通じての
周知
・外国人同士のネットワーク
56
2章
第
震災応急対策計画
第1節
応急活動体制の整備
発災時において、初期段階の防災機関の迅速な立ち上りがその後の防災対策の成否を左右す
る。このため、災害対策本部の設置に至るまで、あるいは職員が参集し、ある程度の体制が整
うまでの空白時に対処するため、初動体制を定めておく。
1 配備基準(総務課)
(1) 配備体制
種
事
前
別
配
配
備
時
期
備 ・富山地方気象台が、町内で震度 4 を観
測し、発表したとき。
配
備
体
制
情報収集及び連絡活動
を主とし、状況により非
・その他必要により町長が指令したとき。 常配備体制に円滑に移行
し得る体制をとる。
非
常
配
備 ・富山地方気象台が、町内で震度 5 弱又
は震度 5 強を観測し、発表したとき。
事態の推移に伴い速や
かに緊急配備体制に切り
・その他状況により町長が指令したとき。 替え得る体制をとる。
緊
急
配
備 ・富山地方気象台が、町内で震度 6 弱以
(災害対策本部)
上を観測し、発表したとき。
事態の推移に伴い速や
かに災害対策本部が設置
・事前配備、非常配備に関わらず、町内 し得る体制をとる。
で地震による大規模な被害が発生した
とき又は被害が発生するおそれのある
と予想され町長が指令したとき。
(注) 配備体制に定める人員は、あらかじめ指定した人員である。(P. 70)
(2) 廃止基準
災害の危険がなくなったとき、又は災害発生後における応急措置がおおむね完了した
ときは、(1)の体制を廃止する。
(3) 意志決定
配備体制の設置・廃止の決定は、町長が行う。町長が不在等の場合で連絡が取れない
場合は、副町長、教育長の順にその権限を代行する。
2 災害対策本部の設置(総務課)
(1) 災害対策本部の設置基準
① 大規模な地震、火災その他重大な災害が発生し、又は発生するおそれがあるとき。
② 災害救助法(昭和 22 年法律第 118 号)を適用する規模の災害が発生し、又は発生す
るおそれがあるとき。
(2) 災害対策本部の設置場所
災害対策本部は役場庁舎会議室に設置する。所定の場所に設置できない場合は、被災
59
を免れた最寄りの公共施設内に設置する。
(3) 職員の被災状況の把握
勤務時間内の発災の場合、直ちに職員及び庁舎内の外来者の負傷等の状況を把握し、
応急手当、避難誘導(外来者)等を施す。勤務時間外の発災の場合は、職員の参集状況
から安否不明の者を掌握する。
(4) 通信機能の確保
防災行政無線等の無線通信手段の点検・立ち上げ等通信機能の確保を図る。
(5) 防災関係機関等への通知・公表
災害対策本部を設置又は廃止した場合、その旨を下記の機関へ通知・公表する。
ア 富山県(防災・危機管理課)
イ 関係機関
ウ 報道機関
3 上市町災害対策本部の組織(関係各部)
(1) 組織の概要
災害対策本部の組織は(3)のとおりとし、各々の役割の概要は以下のとおりである。
① 本部長(町長)
災害対策本部を総括する。
② 副本部長(副町長、教育長、消防長)
本部長を補佐する。
③ 本部会議
本部長、副本部長及び本部員(各部長及び副部長)でもって組織し、次の事項につ
いて適時協議する。
ア 震災応急対策の基本方針に関すること。
イ 動員配備体制に関すること。
ウ 各部班間の調整事項の指示に関すること。
エ 自衛隊の災害派遣に関すること。
オ 県及び防災関係機関との連絡調整に関すること。
カ 応援協定締結市町村等への応援要請に関すること。
キ その他、災害の発生の防ぎょ又は拡大の防止に関すること。
本部長は、特に必要があるときは、本部員以外の者に対し本部会議への出席を求め
る。
本部会議の庶務は、本部総務部総務班が処理する。
④ 本部
当該災害の総括的窓口は総務部総務班とする。
⑤ 現地災害対策本部
本部長が指名する職員をもって構成し、被害激甚な地区に必要に応じて設置し、現
地情報の総合的集約等災害応急対策の推進に資する。
⑥ 各部
60
分掌事務に則って災害応急対策を遂行する。
⑦ 災害対策連絡会議
防災関係機関、団体との間の連絡調整を図るため、必要に応じて開催する。災害対
策連絡会議の庶務は、本部総務部総務班が処理する。
(2) 現地災害対策本部
本部長は、局地的に相当規模の被害が生じた場合又は発生のおそれがあると予想され
る場合において応急対策を推進するうえで必要があると認めた場合は、現地災害対策本
部を設置することができる。
① 現地災害対策本部長は、本部長が、副本部長及び本部員の中から指名する。
② 現地災害対策本部は、災害現場又は災害現場近くの公共施設に設ける。
③ 現地災害対策本部の所掌事務は、次の事項とする。
ア 被害状況等の情報収集、調査及び本部への報告に関すること。
イ 応急対策の実施に関すること。
ウ 現地における関係機関との連絡調整に関すること。
61
(3) 災害対策本部の組織及び分掌事務
① 災害対策本部の組織
本
部
本 部 長
町長
副本部長
副町長
教育長
本 部 員
総務課長
企画課長
町民課長
福祉課長
会計管理者
消防長
財務課長
産業課長
建設課長
教育委員会事務局長
上市消防署長
議会事務局長
総合病院事務局長
(1)災害関係情報の取りまとめに関すること。
(2)被害状況の調査に関すること。
各部各班共通事項
総
総
務
班
情
報
班
管
理
班
支
援
班
生
活
班
福
祉
班
救
護
班
医
務
班
建
設
班
給
水
班
地震情報 FAX 等
産
業
部
災害関連情報
部
農
林
班
商
工
班
教
育
部
教
育
班
消
防
部
庶
務
班
救
急
班
警
防
班
査
察
班
厚
建
務
(3)災害応急対策の応援に関すること。
生
設
部
部
部
62
②災害対策本部の業務分担
部署名
総務部
班及び班長
総務班
班長
業務分担
班員
(1)災害対策本部の運営及び各部の連絡に関するこ
総 務 課
と。
員
部長
防災班リー
(2)本部会議に関すること。
総務課長
ダー
(3)各部からの被害報告の取りまとめに関すること。
副部長
副班長
(4)職員の非常配備、動員招集及び配置に関すること。
企画課長
行政班リー
(5)避難勧告及び指示に関すること。
副部長
ダー
(6)関係機関及び自衛隊の出動要請に関すること。
財務課長
職員班リー
(7)災害時における県及び市町村への応援に関するこ
副部長
ダー
と。
会計管理
(8)派遣された職員の身分取り扱いに関すること。
者
(9)職員の被災給付に関すること。
副部長
(10)本部長、副本部長の秘書に関すること。
議会事務
(11)視察者及び見舞い者の応対に関すること。
局長
(12)災害功労者の表彰及び礼状の発送に関すること。
(13)気象情報の授受及び通報に関すること。
(14)防災会議に関すること。
(15)防災行政無線に関すること。
(16)高度情報ネットワークに関すること。
情報班
(1)国、県との連絡調整に関すること。
企 画 課
班長
(2)政府、国会その他の機関に対する要望事項の取り
員・議会
情報班リー
ダー
副班長
まとめに関すること。
(3)報道機関及び防災関係機関との連絡に関するこ
事 務 局
員
と。
企画班リー
(4)災害写真の撮影、収集等に関すること。
ダー
(5)災害時の広報に関すること。
議会事務局
(6)その他災害に関する広報資料収集に関すること。
上席職員
(7)災害対策に必要な統計に関すること。
(8)各部、各班との連絡に関すること。
(9)町議会との連絡に関すること。
(10)緊急議会に関すること。
管理班
(1)町有財産の被害状況の取りまとめに関すること。
財 務 課
班長
(2)町有財産の被害対策及び修理に関すること。
員[管理
管理班リー
(3)町有自動車の配備に関すること。
班・財政
ダー
(4)臨時電話、放送設備の整備に関すること。
班 〕・ 会
副班長
(5)応急対策物品の購入に関すること。
計課員
財政班リー
(6)災害対策に係る予算措置に関すること。
ダー
(7)災害時における諸経費の取りまとめに関するこ
63
会計課上席
と。
職員
(8)義援金の出納保管に関すること。
支援班
(1)家屋、家財、土地等の被害調査に関すること。
財 務 課
班長
(2)災害に伴う町税の減免等に関すること。
員[納税
納税班リー
(3)り災証明書の発行に関すること。
班・課税
ダー
(4)災害救助の応援に関すること。
1班・課
副班長
(5)避難所の開設及び管理の支援に関すること。
税2班]
課税1班リ
(6)炊き出しの計画に関すること。
ーダー
(7)食料等輸送の応援に関すること。
課税2班リ
ーダー
厚生部
生活班
(1)防疫対策の樹立及び感染症予防に関すること。
町 民 課
班長
(2)ごみ、し尿等の環境衛生の保持に関すること。
員
部長
生活環境班
(3)遺体の処理・指示及び災害時の公害防止に関する
町民課長
リーダー
副部長
副班長
(4)被災地の廃棄物の応急措置に関すること。
福祉課長
住基戸籍班
(5)被災者に対する国民健康保険税の減免及び給付等
副部長
リーダー
総合病院
医療保険班
事務局長
リーダー
こと。
に係る特別措置に関すること。
(6)部内の被害報告のとりまとめ及び連絡調整に関す
ること。
(7)応急食料の確保に関すること。
(8)衣料、生活必需品の供給に関すること。
福祉班
班長
(1)災害救助法(昭和 22 年法律第 118 号)の運用申請
に関すること。
福 祉 課
員
社会福祉班
(2)避難所の開設及びその指導に関すること。
[社会福
リーダー
(3)奉仕団(ボランティア)の受入れに関すること。
祉班・児
副班長
(4)日赤活動との連絡に関すること。
童班]
児童班リー
(5)被災者に対する炊き出しの応援に関すること。
ダー
(6)災害援助資金及び義援金品の配分に関すること。
(7)被災者に対する生活保護及び法外援助に関するこ
と。
(8)被災児童及び福祉施設の援護に関すること。
(9)一人暮らし老人、障害者、保育園児等、要配慮者
の避難及び援護に関すること。
救護班
(1)医療機関との連絡調整に関すること。
福 祉 課
班長
(2)救護所の設置に関すること。
員[保健
保健班リー
(3)被災者の健康支援活動に関すること。
班・看護
ダー
班]
副班長
64
看護班リー
ダー
医務班
(1)被災者の医療救護に関すること。
総 合 病
班長
(2)医師、看護師等医療従事者の確保に関すること。
院 事 務
総合病院総
(3)負傷者数及び医療救護需要の把握に関すること。
局員
務課長
(4)救助用医薬品及び資機材の調達に関すること。
副班長
総合病院医
事課長
建設部
建設班
(1)土木関係の災害対策の総括に関すること。
班長
(2)地すべり、急傾斜地、砂防等の災害に関すること。 員
部長
建設班リー
(3)交通不能箇所の調査及び実施に関すること。
[ 建 設
建設課長
ダー
(4)道路に係るなだれ対策に関すること。
班・管理
民間協力
副班長
(5)緊急援助物資の輸送及び車両の確保に関するこ
建築班]
班
管理建築班
建設業協
リーダー
会会長
建 設 課
と。
(6)水防情報の収集、水防活動、水防計画に関するこ
と。
(7)道路、河川等、橋梁の災害対策に関すること。
(8)道路の除雪計画及び実施に関すること。
(9)応急復旧、緊急措置に要する作業員、車両、重機
等の確保と調達に関すること。
(10)都市計画施設の災害対策に関すること。
(11)緊急道路、幹線道路の確保に関すること。
(12)宅地建物の相談に関すること。
(13)町営住宅の災害対策に関すること。
(14)応急仮設住宅の建設に関すること。
(15)倒壊家屋等の処理に係わる指導に関すること。
(16)民間建物の応急危険度判定に関すること。
(17)その他災害復興建設に関すること。
給水班
(1)水道施設の災害対策に関すること。
建 設 課
班長
(2)飲料水の確保供給及び衛生管理に関すること。
員
上下水道班
(3)下水道施設の災害対策に関すること。
[上下水
リーダー
(4)下水道等共用区域内の応急仮設トイレ等確保設置
道班]
に関すること。
産業部
農林班
(1)農地の災害対策に関すること。
産 業 課
班長
(2)ため池、用排水路、頭首工、農道、農業用施設の
員[農林
部長
農林技術班
災害対策に関すること。
産業課長
リーダー
(3)農業関係団体との連絡調整に関すること。
農政班・
民間協力
副班長
(4)治山及び林道施設の災害対策に関すること。
地籍班]
65
技術班・
班
農政班リー
(5)農林産物に係わる災害復旧、応急復旧に関するこ
建設業協
ダー
会会長
地籍班リー
(6)農林災害に対する諸融資に関すること。
ダー
(7)農林災害の被災状況、被災報告の取りまとめに関
と。
すること。
(8)家畜、畜産施設及び畜産物の災害対策に関するこ
と。
(9)園芸特産物及び園芸関係施設の災害対策、種苗、
生産資材の緊急あっせんに関すること。
(10)家畜飼料に関すること。
(11)災害時の主食、生鮮食料品等の確保に関するこ
と。
(12)病害虫発生の防除に関すること。
商工班
(1)商工業関係資材等の緊急輸送手配に関すること。
産 業 課
班長
(2)工業事業所等の災害対策に関すること。
員 [ 商
商工・観光
(3)中小企業に対する復旧資金のあっせん及び助成に
工・観光
班リーダー
関すること。
班]
(4)観光施設の災害対策に関すること。
(5)観光客の災害対策に関すること。
(6)水産物の調達に関すること。
(7)公園緑地等の災害対策に関すること。
(8)労働者災害状況調査に関すること。
(9)燃料等の調達及び他班の応援に関すること。
教育部
教育班
(1)教育関係施設の災害対策に関すること。
教 育 委
班長
(2)被災児童・生徒の教科書の支給及び授業に関する
員 会 事
部長
学校教育班
教育委員
リーダー
会事務局
副班長
長
生涯スポー
(4)被災児童・生徒の育英、奨学に関すること。
ツ班リーダ
(5)児童・生徒の避難誘導及び救護保護に関すること。
ー
(6)避難所の開設及び教育関係施設運営等に関するこ
生涯学習班
リーダー
こと。
務局員
(3)被災児童・生徒の学級給食、保健管理に関するこ
と。
と。
(7)社会教育施設の災害対策に関すること。
(8)文化財の災害対策に関すること。
(9)避難所収容者に対する生活指導に関すること。
(10)体育施設の災害対策に関すること。
(11)災害救助活動に協力する体育団体との連絡調整
に関すること。
消防部
庶務班
(1)防災資材、原料の受け払いに関すること。
66
上 市 消
部長
班長
(2)消防団への連絡とその調整に関すること。
防署[庶
庶務係長
(3)相互応援協定に関すること。
務係]
上市消防
署長
(4)消防施設の被害調査に関すること。
救急班
(1)救急救助業務に関すること。
上 市 消
班長
(2)負傷者の搬送に関すること。
防署[救
救急係長
(3)避難、指示伝達及び誘導に関すること。
急係]
警防班
(1)水防、火災等の災害防ぎょ、鎮圧に関すること。
上 市 消
班長
(2)河川等の巡視、警戒に関すること。
防署[警
警防係長
(3)警報、警告に関すること。
防係]
査察班
(1)火災警戒区域の設定と災害時による火気制限に関
上 市 消
班長
査察係長
すること。
防署[予
(2)被災報告の取りまとめ及び連絡調整に関するこ
と。
(3)火災の予防、指導、調査に関すること。
67
防係]
(4) 災害対策本部室
本部室は、以下のレイアウトにより設置する。
(役場大集会室)
非常口
黒
本部長・副本部長
総務部
(部長)
厚 生 部
(部長・副部長)
総 務 部
(副部長)
消防部
(部長)
「
板
会
議
教育部
(部長)
建 設 部
(部長)
産 業 部
(部長)
机
出入口
出入口
4 災害救援ボランティアの受入れ(厚生部)
震災時には、被災地の様々な援助ニーズが増大する。このため、ボランティア関係機関・
団体と相互に連携し、被災地におけるボランティア・ニーズを把握するとともに、そのニ
ーズに応じたボランティアの確保・あっせんに努める。
(1) ボランティアの受入れ
町は、上市町社会福祉協議会・ボランティア関係機関・団体と相互に連携し、上市町
災害救援ボランティア本部運営マニュアルにより、ボランティアを受け入れる。
(2) ボランティアへの支援
① 情報提供
町は、ボランティアから情報の提供を求められた場合、積極的に協力する。
68
② 資機材等物品、車両の貸与
町は、ボランティアから物品等の貸与を求められた場合、積極的に協力する。
③ 活動拠点の支援
町は、ボランティアの活動拠点の確保に努める。
69
第2節 動員配備
震災の災害応急対策を迅速かつ適確に実施するため、災害対策本部要員及びその他職員の
動員について定める。
1 動員配備(関係各課)
配備状況
課名
総
務
課
企
画
財
事 前 配 備
係長以上及び防災担当
非 常 配 備
緊 急 配 備
(災害対策本部)
全 員
全 員
課
係長以上
全 員
務
課
係長以上
全 員
町
民
課 係長以上
町内在住の職員
全 員
福
祉
課 係長以上
町内在住の職員
全 員
産
業
課 係長以上
町内在住の職員
全 員
建
設
課 係長以上
町内在住の職員
全 員
会
計
課
係長以上
全 員
教 育 委 員 会 係長以上
町内在住の職員
全 員
議会事務局
係長以上
全 員
課員
上 市 消 防 署 町長(本部長)から指示があった場合は署長、団
消
防
団 長は状況により職、団員の招集を行う。
70
2 動員配備の伝達(関係各課)
(1) 伝達系統
① 勤務時間内
町
長
本部分団長
報告
指示
上市中央分団長
総 務 課 長
上市消防署長
消 防 団 長
弓庄分団長
報告
指示
白萩分団長
地震情報 FAX 等
防 災 担 当
各課・局長
災害関連情報
連
南加積分団長
絡
柿沢分団長
庁 内 放 送
電
話
使
送
音杉保育所
相ノ木分団長
宮川保育所
防災行政無線
福祉課長
相ノ木保育所
南加積保育所
宮川分団長
大岩分団長
白萩西部保育所
柿沢保育所
上市中央小学校
弓庄保育所
宮川小学校
上市保育園
相ノ木小学校
教 育 委 員 会
南加積小学校
事務局長
白萩西部小学校
陽南小学校
上市中学校
71
三日市保育園
若杉愛児園
② 勤務時間外
地震情報 FAX 等
上市消防署員
本部分団長
消 防 団 長
上市消防署長
災害関連情報
連
絡
電
話
上市中央分団長
建設課長
( 建 設 )
携 帯 電 話
使
弓庄分団長
防 災 担 当
宿 日 直 者
白萩分団長
送
南加積分団長
防災行政無線
一斉FAX
報告
防 災 担 当
( 総 務 )
報告
町
総 務 課 長
指示
指示
長
柿沢分団長
相ノ木分団長
宮川分団長
各課・局長
音杉保育所
大岩分団長
宮川保育所
相ノ木保育所
福 祉 課 長
南加積保育所
白萩西部保育所
柿沢保育所
上市中央小学校
宮川小学校
弓庄保育所
上市保育園
相ノ木小学校
三日市保育園
教育委員会
南加積小学校
事務局長
若杉愛児園
各課・局長
白萩西部小学校
防 災 担
陽南小学校
健康福祉課長
上市中学校
72
当
(2) 動員の方法
① 各課・局・署長は、あらかじめ配備担当者並びに連絡方法を定めておく。
② 勤務時間内においては、庁内放送により、勤務時間外においては、防災行政無線、
直接電話、ファックス等により職員に伝達する。
③ 職員は、勤務時間外において災害が発生し、又は発生するおそれがあることを承知
したときは、自主的に参集し、又は連絡をとり指示を受けるものとする。
3 要員配備の調整(総務部)
(1) 災害状況の推移により、各部における災害応急対策実施要員が不足するときは、他の
部の応援を求める。
(2) 町の全職員をもっても、なお不足するとき、又は特定職種の職員が不足するときは、
総務部において、災害対策基本法又は地方自治法の規定により県に職員の派遣要請等を
行う。
73
第3節
情報の収集・伝達
町は、地震情報、被害情報、応急措置の情報を一元化し、迅速な指揮命令体制を確立し、
適時適切に情報を提供する。
1 被害状況等の収集・伝達活動(関係各部)
(1) 被害情報等の収集・伝達系統
町内で震度5弱以上の地震が発生した場合(体感を含む。)、被害程度を早急に把握
し県(県にできない場合は国)に報告し、応援体制の早期確立を図る。
被 害 情 報 系 統 図
県警本部
県災害対策本部
災害対策本部
県出先機関
自衛隊
上市警察署
かみいち総合病院
町
民
災害対策本部
各保育所(園)
(
上 市 消 防 署
各地区公民館
見
学
校
直通電話
加入電話
災
防災行政無線
74
害
現
場
発
者
)
各
注
住
(2) 被害情報等の伝達手段
① 有線が途絶の場合
防災行政無線、NTT災害対策用無線、警察無線等他機関の無線通信施設等を利用
する。
② すべての通信施設が不通の場合
通信可能な地域まで職員を派遣するなど、あらゆる手段を尽くして情報を伝達する
よう努める。
町防災行政無線(移動系)
災害現場
県防災無線
国、県出先機関
町災害対策本部
NTT電話
NTT電話
上市町消防本部
NTT電話
県
その他の関係機関
防
災
行
政
無
線
住 民
(3) 被害情報等の報告内容
災害状況報告に関する内容は次のとおりである。
① 災害の原因
② 災害が発生した日時
③ 災害が発生した場所又は地域
④ 被害状況
⑤ 応急措置状況
⑥ その他必要な事項
(4) 被害状況の報告
① 概況速報
災害が発生したとき、又はその後の状況について、直ちに各課において調査し、そ
の概況を報告する。本報告は、災害応急対策実施の基礎となるものであるから、迅速
に報告する手段を選んで行う。
② 被害速報
ア 被害中間(変動)報告
被害状況が判明しだい逐次報告し、先に報告した事項に変更のあったときは、そ
の都度変更の報告をする。
イ 被害確定報告
同一の災害に対する被害調査が終了し、確定したときは 10 日以内に県(災害対策
本部)に報告する。本報告は、災害復旧の基礎となるものであるから正確を期する
こと。
75
③ 被害状況等の調査と調査責任機関
被害状況の調査は、次表に掲げる機関が、防災関係機関及び団体の協力を得て実施
する。
調査に当たっては、関係機関相互の連絡を密にし、調査の脱漏重複等のないよう十
分留意し、異なった被害状況調査等は調整する。
また、被害が甚大であり、町において被害調査が実施できないとき、又は調査に技
術を要するため、単独ではできないときは、県出先機関等に応援を求めて行うものと
する。
被害状況等の調査担当部
調
査
事
項
担 当 部
協
力
機
概況速報
総
務
部 区長会
人的及び住家の被害状況報告
総
務
部 区長会
社会福祉施設の被害状況報告
厚
生
部
公共土木施設の被害状況報告
建
設
部
町有財産の被害状況報告
総
務
部
厚生施設の被害状況報告
厚
生
部
農業関係の被害状況報告
産
業
部
林業関係の被害状況報告
産
業
部 森林組合
水道施設の被害状況報告
建
設
部
都市施設の被害状況報告
建
設
部
商工関係の被害状況報告
産
業
部 商工会
感染症関係報告
厚
生
部 厚生センター
教育施設の被害状況報告
教
育
部
火災速報
消
防
部
水害等速報
建
設
部
関
アルプス農業協同組合
新川農業共済センター
(5) 被害状況等報告内容の基準
この計画における被害の程度区分の判定は、法令等に特別の定めがある場合を除くほ
か、次表のとおりとする。
項
死
目
者
認
定
基
準
当該災害が原因で死亡し、死体を確認したもの又は死体を確認することができな
いが、死亡したことが確実な者とする。
行 方 不 明 者
当該災害が原因で所在不明となり、かつ死亡の疑いがある者とする。
災害のため負傷し、医師の治療を受け、又は受ける必要のあるもののうち、
「重傷
重 傷 者 ・ 軽 傷 者 者」とは1月以上の治療を要する見込みの者とし、
「軽傷者」とは1月未満で治療で
きる見込みの者とする。
76
項
目
住
家
認
定
基
準
現実に居住のために使用している建物をいい、社会通念上の住家であるかどうか
を問わない。
非
住
家
住家以外の建築物をいうものとする。
なお、官公署、学校、病院、公民館、神社、仏閣等は非住家とする。
(報告はこれらのうち他の報告に該当するものはそれぞれの報告方法によるものと
する。
)
ただし、これらの施設に常時人が居住している場合には、当該部分は住家とする。
世
住
家
全
帯
生計を一にしている実際の生活単位をいう。
壊
住家が滅失したもので、具体的には住家の損壊、焼失若しくは流失した部分の床
( 全 焼 ・ 流 出 ) 面積がその住家の延床面積の 70%以上に達した程度のもの又は住家の主要な構成要
素の経済的被害を住家全体に占める損害割合で表し、その住家の損害割合が 50%以
上に達した程度のものとする。
住家大規模半壊
「住家半壊」の基準のうち、損壊部分がその住家の延床面積の 50%以上 70%未満
のもの又は住家の主要な構成要素の経済的被害を住家全体に占める損害割合で表
し、その住家の損害割合が 40%以上 50%未満のものとする。
住
家
半
壊
住家の損壊が甚だしいが、補修すれば元どおりに再使用できる程度のもので、具
(
半
焼
) 体的には、損壊部分がその住家の延べ面積の 20%以上 70%未満のもの又は住家の主
要な構成要素の経済的被害を住家全体に占める損害割合で表し、その住家の損害割
合が、20%以上 50%未満のものとする。
一
部
破
損
全壊及び半壊にいたらない程度の住家の破損で、補修を必要とする程度のものと
する。ただし、ガラスが数枚破損した程度のごく小さなものは除く。
床
上
浸
水
住家の床より上に浸水したもの及び全壊・半壊には該当しないが、土砂竹木の堆
積により一時的に居住することができないものとする。
床
下
浸
水
床上浸水にいたらない程度に浸水したものとする。
田
畑
流
失
田畑の耕土が流出し、田畑の原形をとどめない程度のものをいう。
田
畑
埋
没
土砂が堆積し、田畑の原形をとどめない程度のものをいう。
水
作物の先端が見えなくなる程度に水につかった場合をいう。
帯
災害により全壊・半壊及び床上浸水の被害を受け、通常の生活を維持できなくな
冠
被
災
世
った生計を一にしている世帯とする。
被
災
者
被災世帯の構成員とする。
77
(6) 避難勧告発令時の連絡系統図
ア 住民への連絡
防災行政無線
各自主防災会長
広
各区長
報
電
車
話
住民
各地区班長
電話
電話
口頭
口頭
上市町役場
防災行政無線
広
報
電
車
公共機関・事業所
話
イ 避難誘導分担
上市町消防団長
本 部 分 団 長
総
上市中央分団長
上 市 地 区
弓 庄 分 団 長
弓 庄 地 区
白 萩 分 団 長
白 萩 地 区
南加積分団長
南加積地区
柿 沢 分 団 長
柿 沢 地 区
相ノ 木 分団長
相ノ木地区
宮 川 分 団 長
宮 川 地 区
大 岩 分 団 長
大 岩 地 区
78
括
(7) 消防団との連携による情報収集
町は各消防団との連携を図り、各管轄地区を中心とした情報の収集に努める。
上市町消防団管轄地区一覧
(平成 19 年 4 月1日現在)
名
口
世 帯 数
23,098
7,603
8,713
3,098
931
298
1,266
431
南 加 積 分 団 南加積地区、山加積地区
3,144
918
柿
1,294
448
相 ノ 木 分 団 相ノ木地区
3,080
932
宮
川
分
団 宮川地区
4,395
1,384
大
岩
分
団 大岩地区
275
94
本
称
部
分
管
轄
地
区
名
団 上市町全域
上 市 中 央 分 団 上市地区、音杉地区
弓
庄
分
団 弓庄地区
白
萩
分
団 白萩西部地区、白萩南部地区、白萩東部地区
沢
分
団 柿沢地区
(資料編 24 頁)災害概況速報(様式)
(資料編 25 頁)報告様式
79
人
2 地震情報の伝達活動(総務部)
地震発生後気象庁から発表される震度速報、地震情報については、高度情報ネットワー
クシステムやテレビ等を通じて入手するとともに広報車等を活用し、住民に対して余震に
関する情報をはじめ、出火防止、山・がけ崩れ等危険箇所からの避難等被害の未然防止、
拡大防止を促す呼びかけを行い、注意を喚起する。その際、要配慮者への呼びかけに配慮
する。
なお、甚大な被害が発生し呼びかけを行うことが困難な場合は、県を通じて報道機関(テ
レビ、ラジオ)に依頼する。
(資料編 27 頁)震度階級関連解説表
3 通信連絡体制(総務部)
災害情報の伝達、報告等災害時における通信連絡は、通信施設の被災状況等により異な
るが、おおむね次の方法のうちから実情に即した方法で行う。
(1) 普通電話による通信(一般通話)
通信施設の被害状況等により異なるが、それぞれの防災関係機関の加入電話により通
信連絡する。
(2) 普通電話による通信(非常通話)
防災関係機関は、災害時における市外通話の優先的利用を行うため、非常電話を指定
しておく。通話に当たっては「非常電話」をもって呼び出し、関係機関に通報する。
(3) 重要加入電話(災害時優先電話)による通信
電話回線が異常に輻輳した場合においてもNTTが行う発信規制の対象とされない加
入電話であり、これにより通信連絡する。
(4) 防災行政無線による通信
移動系無線を利用し、通信連絡する。(資料編 29頁)上市町防災行政無線局
(5) 警察電話による通信
警察有線電話を利用し、通信相手機関を管轄する警察機関を経て通信連絡する。
(6) 警察無線電話による通信
警察無線電話を利用し(5)に準じて通信連絡する。
(7) 消防無線電話による通信
消防関係機関を通じて通信連絡する。
(8) NTTの非常無線電話による通信
NTTの非常無線電話を利用し通話相手機関の最も近いNTTを経て通信連絡する。
(9) 非常無線通信による通信
① 非常通報の内容
ア 人命救助に関する通報
イ 天災の予報(主要河川の水位を含む。)及び天災その他の災害の状況に関する通報
ウ 緊急を要する気象、地震等の観測資料
エ 非常事態が発生した場合の事態収拾、復旧、交通規制、秩序維持その他緊急処置
を必要とする通報
80
オ 非常災害時の犯罪で緊急の処置が必要な通報
カ 遭難者の救護に関する通報
キ 非常事態が発生した場合の列車運転、鉄道輸送に関する通信
ク 鉄道路線、道路、電力設備、通信電話回線の破壊又は障害状況とその修理復旧の
ための資材の手配、運搬、要員の確保、その他緊急な処置を必要とする通報
ケ 防災機関相互間に発受する災害の救援、その他労務、施設設備、物資資金の調達
配分、輸送に関して緊急な処置を必要とする通報
② 非常通報の発信資格
非常通報が発信できるのは、次に掲げる者に限られているが、人命の救助に関する
通報や急迫の危険又は緊急措置に関する通報は誰でも発信することができる。
ア 官庁及び地方自治体
イ 防災会議
(10) 使送による通報
(1)から(11)までの方法により通信できないときは、使送によって通報する。
(11) NTT電話等が利用できない場合
非常災害等により、有線通信系が被害を受け不通となった場合又はこれを利用するこ
とが著しく困難の場合は、電波法(昭和25年法律第131号)等の定めるところに基づき非
常通信により防災業務を遂行する。
この場合、防災行政無線、消防無線等の自己所有の通信系を優先使用するが、必要の
あるときは、アマチュア無線局の協力を求めて通信の確保を図る。
(12) 放送
町長は、緊急を要する場合で、かつ特別の必要があるときは、「災害対策基本法に基
づく通信設備の優先利用等に関する協定について」に定めた手続きにより、県知事を通
じて、放送局に災害に関する通知、要請、伝達、警告及び予警報等の放送を依頼する。
① 依頼の手続き
次の事項を明記の上、文書をもって依頼するが、特に緊急を要する場合は、口頭、
電話により依頼し、後程速やかに文書を提出する。
ア 放送を求める理由
イ 放送の内容
ウ 発信者名及び受信の対象者
エ 放送の種類
② 放送の依頼先
放 送 局 一 覧
事 業 者
住
所
電
話
番
号
F A X 番 号
NHK富山放送局
富山市新総曲輪 3-1
076―444―6630
076―444―6689
北日本放送(株)
富山市牛島 10-18
076―432―5555
076―433―8640
富山テレビ放送(株)
富山市根塚町 828
076―425―1111
076―492―7131
(株)チューリップテレビ
富山市奥田本町 8-24
076―442―7000
076―442―7032
富山エフエム放送(株)
富山市奥田町 2-11
076―442―5533
076―432―2344
81
4 災害情報の共有(総務部)
把握した情報を随時各部、関係機関に回付し情報の共有を図るとともに、以下の情報を
地図に記載し、関係部等の応急対策に資する。
(1) 死者、行方不明者の発生地点
(2) 要救出現場の発生地点
(3) 火災、がけ崩れ等の発生地点
(4) 避難所の開設地点
(5) 応急仮設住宅の建設予定地
(6) ヘリポート
(7) 物資輸送拠点
(8) 通行不能地点
(9) 交通規制地点
(10) ごみ集積地
(11) その他必要な情報
5 住民からの通報・問い合わせ処理(関係各部)
(1) 住民からの通報の処理
住民から町へ異常現象や被害情報等の通報があった場合、その情報の蓄積及び共有化
を図り業務の混乱を防止するための体制を整え、効果的な情報の活用を図る。
(資料編 32 頁)通報処理簿
82
(2) 住民からの問い合わせ処理
内
容
担当部及び関係機関
被害状況
総務部
余震の今後の見通し
総務部
家族、知人の安 死者、行方不明者、負傷者 総務部
否に関する情報
遭難者、在宅・施設の要配 厚生部
慮者
児童・生徒〈在校中の発災 教育部
の場合〉
宿泊者
産業部
医療に関する情報(診療可能病院等)
厚生部
避難に関する情報
総務部
水の確保に関する情報
建設部
食料、救援物資の確保に関する情報
厚生部
遺体の安置等に関する情報
上市警察署
電気に関する情報
北陸電力(株)富山支店
ガスに関する情報
ガス事業者
下水道、トイレの使用に関する情報
建設部
ごみ、瓦礫の処理に関する情報
厚生部
電話に関する情報
西日本電信電話(株)富山支店
道路に関する情報(交通規制状況等)
建設部
上市警察署
公共交通に関する情報(運行状況等)
JR西日本(株)金沢支社北陸地域鉄道部
富山地方鉄道(株)
その他公共交通機関
教育に関する情報(休校等)
教育部
店舗・宿泊施設等の営業状況に関する情報
産業部
(ガソリンスタンド、デパート、公衆浴場、
銀行、ホテル等)
ボランティア募集に関する情報
厚生部
6 広報及び広聴活動(関係各部)
震災時の混乱した事態に、住民の心の安定、秩序の回復を図るため、災害の状態、災害
応急対策の実施状況や各種の生活情報を住民に迅速かつ的確に周知するよう、各防災関係
機関は積極的に広報活動を実施する。
なお、住民への情報提供に当たっては、各機関の広報窓口を一元化するとともに、定期
の記者発表等適時適切に正確な情報を提供するよう努める。
また、速やかな復旧を図るため、各防災関係機関が連携をとりながら広聴活動を実施し、
被災者の要望事項の把握に努める。
83
(1) 広報体制
① 連絡調整
ア 災害広報に関する連絡調整は、総務部が行う。
イ 各部において広報を必要とするときは、必ず総務部に連絡する。
ウ 総務部及び各部は必要に応じ災害現場の状況を写真等により収集し、広報に必要
と認められるものは総務部に提出しなければならない。
エ 総務部が取材活動を行う場合は、関係部に連絡し、関係部はこれに協力する。
② 報道
報道機関に対する発表は、総務部において行う。この場合において総務部は、報道
内容について関係部と十分連絡をとる。
③ 情報収集
被害情報等の災害情報の収集は、
「第2編第2章第3節
情報の収集・伝達」の定
めるところによる。
④ 広報事項
ア 警報及び気象状況
イ 避難場所、方法及び携行品
ウ 被災状況
エ 交通機関の運行状況及び交通規制状況
オ 救助活動、災害応急対策活動の状況
カ その他必要な事項
主
内
な
広
報
容
一
覧
担 当 部 及 び 関 係 機 関
被害状況
総務部
町長からのメッセージ
総務部
2 次災害防止に関する情報
総務部
建設部
医療に関する情報(診療可能病院等)
厚生部
避難に関する情報
総務部
水の確保に関する情報
建設部
食料、救援物資の確保に関する情報
厚生部
遺体の安置等に関する情報
上市警察署
電気に関する情報
北陸電力(株)富山支店
ガスに関する情報
ガス事業者
下水道、トイレの使用に関する情報
建設部
ごみ、瓦礫の処理に関する情報
厚生部
電話に関する情報
西日本電信電話(株)富山支店
道路に関する情報(交通規制状況等)
建設部
上市警察署
84
公共交通に関する情報(運行状況等)
JR西日本(株)金沢支社北陸地域鉄道
部
富山地方鉄道(株)
その他公共交通機関
教育に関する情報(休校等)
教育部
店舗・宿泊施設等の営業状況に関する情報
産業部
(ガソリンスタンド、デパート、公衆浴場、銀行、ホテル等)
ボランティア募集に関する情報
厚生部
住宅の確保に関する情報
建設部
義援金品の配布等に関する情報
総務部
災害弔慰金等の支給に関する情報
厚生部
保健衛生に関する情報
厚生部
融資等に関する情報
産業部
悪徳商法等に関する情報
総務部
厚生部
上市警察署
⑤ 広報資料の作成
被害状況の写真を含めた各種情報は、被害状況の確認、災害救助法等の救助活動の
資料及び記録の保存のためきわめて重要であるので、総務部は各部と緊密な連絡を図
り資料作成を行う。
資料はおおむね次に掲げるものを作成収集する。
ア 広報担当者の撮影した災害写真
イ 防災関係機関及び住民等が取材した災害写真
ウ 報道機関等による災害現場の航空写真
エ 災害応急対策活動を取材した写真その他
⑥ 一般住民に対する広報
総務部は、一般住民に対する災害情報及び応急措置の状況を具体的にわかりやすく、
取りまとめて知らせる。
ア 災害発生前の広報
災害の規模、動向、今後の予想を検討し、これに対処するため被害の防止等に必
要な注意事項を取りまとめ、防災行政無線、広報車等を利用し、広報活動を実施す
る。
イ 災害発生後の広報
被害の推移、避難準備及び避難の指示、応急措置の状況と人心の安定と激励を含
め、沈着な行動を要請する等の広報活動を、広報車等を利用し、迅速かつ的確に行
う。
⑦ 町外避難者への広報
町内以外への避難者名簿を作成し、避難先、連絡先等の把握に努め、必要に応じて
85
広報紙等により広報する。また必要に応じて報道機関及び避難者所在地市町村に対し
協力を要請する。
⑧ 外国人への広報
総務部を窓口として、外国人の団体及びボランティアの協力を得ながら必要な情報
を可能な限りの広報を行う。
⑨ 庁内連絡
総務部は、災害情報及び被害状況の推移を庁内放送を利用し、一般職員に周知させ
る。また各部に対し措置すべき事項及び伝達事項を併せて放送する。
⑩ 報道機関に対する情報発表の方法
総務部は、次に掲げる事項の広報資料を取りまとめ、町長が報道機関に発表する。
ア 災害の種別及び発生日時
イ 被害発生の場所及び発生日時
ウ 被害状況
エ 応急対策の状況
オ 住民に対する避難勧告及び指示の状況
カ 一般住民又は被災者に対する協力及び注意事項
(2) 災害時の広聴活動
大地震等により甚大な被害が生じた場合には、情報の途絶も加わり、心身が極度に動
揺、混乱し社会不安がもたらされる可能性がある。被災者の生活相談や援助業務等の広
聴活動を実施し、民生の安定を図り、併せて災害応急対策活動、災害復旧活動に住民の
要望を反映させる。
① 実施体制
災害の態様により広聴活動が必要と認めたときは、避難場所に職員及び相談員を派
遣し、被災相談窓口を開設する。
② 通信回線の確保
被災地からの情報を迅速に処理するため、災害対策本部に広聴用電話回線、ファク
シミリ回線等を確保する。
③ 要望等の処理
住民の要望等を災害応急対策活動及び災害復旧活動に反映させるため、被災地に派
遣された職員は、聴取内容を迅速に整理し、災害対策本部に報告する。
86
第4節
災害救助法の適用
大規模な災害が発生し、町における被害が適用基準のいずれかに該当し、又は該当する見
込みがある時は、町長は知事に対し、災害救助法の適用要請を行う。
1 災害救助法適用に関係する被害情報の収集と判断(厚生部)
町は、住家被害等災害救助法適用に係る被災世帯の世帯数及び被害状況を収集し、災害
救助法適用基準を満たすか否かを判断する。
災 害 救 助 法 適 用 基 準
① 町内で、住家が滅失した世帯数が 50 世帯以上であるとき。
② 被害が広範囲にわたり、県下の滅失世帯数が 1,500 世帯以上に達した場合で、町
における滅失した世帯数が 25 世帯以上に達したとき。
③ 被害が県下全域におよぶ大災害で滅失世帯数が 7,000 世帯以上に達した場合で、
①、②の基準には達しないが、町の被害状況が特に救助を必要とする状態にあった
ときは、知事が災害救助法を適用することがある。
④
町の被害が、①、②、③に該当しないが、知事が特に救助を実施する必要がある
と認めた場合には、災害救助法が適用されることがある。
*「滅失世帯」とは、住家の滅失した世帯であるが、住家が半壊し又は半焼する等著
しく損傷した世帯は2世帯を持って、住家が床上浸水、土砂の堆積等により一時的
に居住することができない状態となった世帯は3世帯をもって、それぞれ住家の滅
失した1世帯とみなす。
(参考)
① 滅
災 害 状 況 認 定 基 準
失
住家が滅失したもので、具体的には住家の損壊、焼失若しくは流
失した部分の床面積が、その住家の延床面積の 70%以上に達した程
度のもの、又は住家の主要構造部の被害額がその住家の時価の 50%
以上に達した程度のもの。
② 住家の半壊
住家の損壊がはなはだしいが、補修すれば元通り再使用できる程
度のもの、具体的には損壊部分がその住家の延床面積の 20%以上
70%未満のもの、又は住家の主要構造部の損害額が住家の時価の
20%以上 50%未満のもの。
③
住家の床上
上記①、②に該当しないものであって、浸水がその床に達した程
浸水、土砂の 度のもの、又は土砂、竹木等の堆積により一時的に居住することが
堆積等
出来ない状態になったもの。
④ 世
帯
生計を一にしている実際の生活単位
⑤ 住
家
現実に居住のために使用している建物をいう。ただし耐火構造物
の集合住宅等で各部屋が遮断、独立しており日常生活に必要な設備
を個々に有しているものについては、それぞれを1住家として扱う。
87
2 災害救助法の適用(厚生部)
(1) 救助の種類・実施期間・実施者
救助の種類、実施期間、実施者については次表のとおりである。災害救助法に基づく
救助は、県が実施機関となり、町はその補助機関として活動する。なお、災害救助法第
30条及び同法施行細則(昭和41年富山県規則第24号)第4条の規定により、一部の救助の
実施に関しては町に委任されている。
救助の種類・実施期間・実施者
救 助 の 種 類
実 施 期 間
被服・寝具その他生活必需品の給(貸) 災害発生の日から 10 日以内
実施者
知 事
与
医療
災害発生の日から 14 日以内
知 事
応急仮設住宅の設置
災害発生の日から 20 日以内に着工
知 事
災害にかかった住宅の応急修理
災害発生の日から1箇月以内
知 事
避難所の設置及び収容
災害発生の日から7日以内
町 長
炊出しその他による食品の給与
災害発生の日から7日以内
町 長
飲料水の供給
災害発生の日から7日以内
町 長
助産
分べんした日から7日以内
町 長
災害にかかった者の救出
災害発生の日から3日以内
町 長
学用品の給与(教科書)
災害発生の日から1箇月以内
町 長
災害発生の日から 15 日以内
町 長
埋葬
災害発生の日から 10 日以内
町 長
死体の捜索
災害発生の日から 10 日以内
町 長
死体の処理
災害発生の日から 10 日以内
町 長
障害物の除去
災害発生の日から 10 日以内
町 長
(文房具)
※ 救助の期間については、これにより難い特別の事情がある場合は、事前に厚生労働大臣の承認を得て延長すること
ができる。
また、医療、助産、死体の処理(死体の洗浄、縫合等)については、日赤富山県支部に委託されている。
(2) 救助の実施状況等の把握及び報告
災害救助法に基づく救助を実施した場合は、その実施状況等を次により把握し報告す
る。
① 救助実施記録日計票の作成
救助の実施を行う各部に「災害救助の実務」
(災害救助実務研究会監修)に記載され
た救助実施様式を救助の種類ごとに配布し、救助実施記録の日計票を作成する。
② 救助日報の作成
救助実施様式をとりまとめて救助日報(「災害救助の実務」による。
)を作成し、適
88
時県に報告する。
3 災害救助法による救助の対象とならない場合の措置(厚生部)
災害救助法による救助の対象とならない小災害の場合においては、災害の状況により必
要に応じて町長の責任において救助を実施する。
89
参考
災害発生から応急救助までのフロー図
日本赤十字社(県支部)
・救護班の派遣(医療・助産)
協定
委託
・医療
・助産
・死体の処理(死体の一部保存を除く。)
応急救助の実施(県直接実施)
富
・応急仮設住宅
上
山
国
*
厚
・救護班の派遣
委任
被害状況の
災害救助
働
法適用
省
実施状況
等の報告
(医療)他
市
住
県
生
労
災
の建設・供与
職権の一部
被害状況
等の報告
被
町
民
報告
災害対策本部
災害救助
災担当部局
害対策本
災害対策本部
部
災害救助法
応援職員の
の適用決定
派遣
指揮監督
・食品の給与
災害対策本
・飲料水の供与
部
災害対策本
・学用品の給与
部
・被災者の救出
要
請
応援要請
・避難所の設置
災害対策本部
協
定
応
援
他
地
域
住
民
(応援命令・
派遣調整)
他
都
道
府
県
応援職員の
派遣
(応援命令・
派遣調整)
90
他
市
町
村
第5節
広域応援要請
地震の規模や情報収集した被害状況から、防災関係機関だけでは対応が困難な場合は、相
互応援協定等に基づく広域応援要請や自衛隊の災害派遣要請を迅速、的確に行う。
1 県内他市町村への応援要請(総務部・消防部)
(1) 災害対策基本法第 67 条に基づく応援の要請
町長は、町の地域に係る災害が発生した場合において、応急措置を実施するため必要
があると認めるときは、県内の他の市町村長に対し次の事項を示して応援を求める。
① 応援を求める理由
② 応援を必要とする人員、物資等
③ 応援を必要とする場所、期間
④ 応援を必要とする活動内容
⑤ 応援の受入れ地
⑥ その他応援に関し必要な事項
(2) 消防相互応援協定に基づく応援要請
「第2編第2章第9節 消防活動」に定める。
2 県への広域応援要請(総務部)
(1) 災害対策基本法第 68 条に基づく応援の要請
町長は、町の地域に係る災害が発生した場合において、応急措置を実施するため必要
があると認めるときは、県知事に対し次の事項を示して応援を求める。
① 災害の状況及び応援を求める理由
② 応援を必要とする人員、物資等
③ 応援を必要とする場所、期間
④ 応援を必要とする活動内容
⑤ 応援の受入れ地
⑥ その他応援に関し必要な事項
(2) 自衛隊の災害派遣要請
「第2編第2章第6節 自衛隊の災害派遣要請」に定める。
(資料編 33 頁)災害時相互応援要請書
3 職員の派遣要請等(総務部)
(災害対策基本法第29条、第30条、地方自治法第252条の17)
(1) 知事に対する職員派遣のあっせん要請
町長は、災害応急対策又は災害復旧のため、必要があると認めるときは、県知事に対
91
し、次の事項を記載した文書をもって、指定地方行政機関又は指定公共機関の職員の派
遣についてあっせんを求める。
① 派遣のあっせんを求める理由
② 派遣のあっせんを求める職員の職種別人員数
③ 派遣を必要とする期間
④ 派遣される職員の給与その他の勤務条件
⑤ その他職員の派遣のあっせんについて必要な事項
(2) 国等の機関に対する職員派遣の要請
町長は、災害応急対策又は災害復旧のため、必要があると認めるときは、指定地方行
政機関又は指定公共機関の長に対し、次の事項を記載した文書をもって、当該機関の職
員の派遣を要請する。
① 派遣を要請する理由
② 派遣を要請する職員の職種別人員数
③ 派遣を必要とする期間
④ 派遣される職員の給与その他の勤務条件
⑤ その他職員の派遣について必要な事項
(3) 公共的団体、民間団体等に対する要請
町長は、必要があると認めるときは、公共的団体、民間団体に協力を要請する。
4 応援の受入れ(総務部・関係各部)
(1) 連絡体制の確保
町の地域に災害が発生し、又は発生するおそれがある場合には、迅速、的確にその状
況を把握し、県、隣接市町村等に通報するほか、必要な情報連絡を行う。
(2) 受入れ拠点の指定
町は、県、隣接市町村等との連絡を速やかに行うため連絡窓口を定めるとともに、応
援を速やかに受け入れるための施設を指定するなど、受入体制を確立する。
(3) 活動の調整
応援活動の調整は、各部の部長又は副部長が窓口となって行う。
(4) 経費の負担
応援に要した費用は、原則として町で負担する。
92
第6節
自衛隊の災害派遣要請
災害の発生に際し人命又は財産の保護のために必要がある場合、自衛隊法第83条に基づ
き、自衛隊の派遣を県知事に対し要請し、迅速、的確な救助活動の実施を図る。
1 災害派遣の活動内容
区
分
被害状況の把握
活
動
内
容
車両、航空機等状況に適した手段によって情報収集活動
を行って被害の状況を把握する。
避難の援助
避難勧告が発令され、避難、立ち退き等が行われる場合
で、必要があるときは、避難者の誘導、輸送等を行い、避
難を援助する。
避難者等の捜索、援助
行方不明者、負傷者等が発生した場合は、通常の他の救
援活動に優先して捜索救助活動を行う。
水防活動
堤防、護岸等の決壊に対しては、土のう作製、運搬、積
み込み等の水防活動を行う。
消防活動
火災に対しては、利用可能な消防車その他の防火用具(空
中消火が必要な場合は航空機)をもって、消防機関に協力
して消火に当たるが、消火薬剤等は、関係機関の提供する
ものを使用する。
道路又は水路の啓開
道路若しくは水路が損壊し、又は障害がある場合は、そ
れらの啓開又は除去に当たる。
応急医療、救護及び防
疫
人員及び物資の緊急
輸送
被災者に対し、応急医療、救護及び防疫を行うが、薬剤
等は、関係機関の提供するものを使用する。
緊急患者、医師その他救援活動に必要な人員及び救援物
資の緊急輸送を実施する。
この場合において、航空機による輸送は、特に緊急を要
すると認められるものについて行う。
炊飯及び給水
被災者に対し、炊飯及び給水を実施する。
救援物資の無償貸付
「防衛庁の管理に属する物品の無償貸付及び譲与等に関
又は譲与
する総理府令」(昭和 33 年総理府令第 1 号)に基づき、被
災者に対し、生活必需品等を無償貸付し、又は救じゅつ品
を譲与する。
危険物の保安及び除
去
その他
能力可能なものについて、火薬類、爆発物等危険物の保
安措置及び除去を実施する。
その他臨機の必要に対し、自衛隊の能力で可能なものに
ついては、所要の措置をとる。
93
2 災害派遣要請依頼の手続き(総務部)
(1) 総括的窓口
自衛隊の災害派遣に関する総括的窓口は、総務部とする。
(2) 手続き
町長は、県知事に対して、災害派遣要請をしようとするときは、次の事項を明記した
文書(資料編 34頁 災害派遣要請依頼)をもって行う。ただし、緊急を要し、文書を
もってすることができない場合は、電話等により県より依頼し、事後、速やかに文書を
送達する。
なお、町長が不在等の場合で連絡が取れないときは、副町長、教育長の順にその権限
を代行する。
また、県知事に対して自衛隊の災害派遣要請を行えない場合は、防衛大臣又は次表の
部隊の長にその内容を通報する。この場合、町長は速やかにその旨を知事に通知する。
(災害対策基本法第68条の2)
通
名
称
報
所
在
先
地
電
話
番
陸上自衛隊第 14 普通科連隊
石川県金沢市野田町1-8
076-241-2171
海上自衛隊舞鶴地方総監
京都府舞鶴市字余部下 1190
0773-62-2250
航空自衛隊第 6 航空団司令
石川県小松市向本折町戌 267
0761-22-2101
号
3 災害派遣部隊の受入れ(総務部)
(1) 受入れ準備
県知事から災害派遣の通知を受けたときは、他の防災関係機関との調整を行い、次の
点に留意して派遣部隊の受入れに万全を期する。
① 災害救助復旧機関との調整
町長は、自衛隊の作業が他の災害救助復旧機関と競合重複することのないよう最も
効果的に作業を分担するよう配慮する。
② 作業計画及び資材等の準備
町長は、自衛隊に対し、作業を要請又は依頼するに当たっては、速やかに作業が開
始できるよう、次の基準により計画を立てる。
また、作業実施に必要な資材を整えるとともに、諸作業に関係ある管理者の了解を
とりつけるよう配慮する。
ア 作業箇所及び作業内容
イ 作業の優先順位
ウ 作業に要する資材の種類別保管(調達)場所
エ 部隊との連絡責任者、連絡方法及び連絡場所
③ 活動拠点の確保
94
町長は、次の活動拠点を確保する。
ア 宿舎(テント設営敷地を含む。)
イ 資機材置場、炊事場
ウ 駐車場
エ ヘリコプター離着陸場
(2) 派遣部隊到着後の措置
町は、派遣部隊が到着した場合は、目的地に誘導するとともに、派遣部隊の責任者と
応援作業計画等について協議し、調整のうえ必要な措置をとるとともに到着後及び必要
に応じて次の事項を県に報告する。
① 派遣部隊の長の職氏名
② 隊員数
③ 到着日時
④ 従事している作業内容及び進捗状況
4 災害派遣部隊の撤収要請(総務部)
町長は、災害派遣要請の目的を達成したとき又はその必要がなくなったときは、派遣要
請手続きに準じて撤収要請を行う。
5 その他(総務部)
(1) 経費の負担区分
自衛隊が災害応急対策又は災害復旧作業を実施するため必要な経費は、原則として町
が負担し、その内容はおおむね次のとおりである。
① 派遣部隊が活動するために必要な資機材(自衛隊装備に係るものを除く。)等の購
入費、借上料及び修繕費
② 派遣部隊の宿営に必要な土地、建物等の使用料及び借上料
③ 派遣部隊の宿営及び光熱水費、電話料等
④ 派遣部隊の活動の際生じた損害の補償
なお、経費の負担区分に疑義がある場合は、自衛隊と協議するものとする。
(2) 自衛隊派遣ヘリポート及びベースキャンプ地
自衛隊派遣ヘリポート及びベースキャンプ地は次のとおりである。
自衛隊派遣ヘリポート及びベースキャンプ地
ヘリポート
丸山総合公園芝生広場
上市川第2ダム横
馬場島芝生広場
ベースキャンプ地
必要に応じ選定する
なお、ヘリコプターの離着陸要領及び発着場選定基準は次のとおりである。
95
① 離着陸要領
ヘリコプターは、風に向かって約 10 度~12 度の上昇角で離着陸する。普通は垂直
に離陸したり、高い所から垂直に着陸したりしない。
② 発着場選定基準
ア 地面は堅固で傾斜6度以内
イ 四周にあまり障害物がないこと。少なくとも2方向に障害物がないことが望まし
い。
ただし、東西南北 100m×100m の地積があれば良い。
96
第7節
救助・救急活動
震災時には、家屋等の倒壊による下敷きや、火災、がけ崩れ、地すべり等による生埋めな
ど早急に救助、救急を必要とする事象が多量に発生することが予想される。
このため、消防、警察、自衛隊等は緊密な連携をとりながら、救助、救急活動を迅速に行
う。
1 救助(消防部)
(1) 救助現場に関する情報の収集・伝達
住民及び消防団等の協力を得ながら生き埋め、孤立、遭難等救助現場に関する情報の
収集・伝達を行う。また、救助現場の状況等を把握し、現場が多数に及ぶ場合は県に報
告する。
(2) 救助活動
① 消防部における救助活動
② 応援要請
救助現場が多数発生し、保有している資機材等では迅速な対応が困難な場合、町は、
以下のとおり応援要請を行う。
ア 自らの消防力のみでは対処できないときは、富山県消防相互応援協定に基づく応
援を県内のほかの消防機関又は相互応援協定を締結している市町村に対して応援を
要請する(「第2編第2章第5節 広域応援要請」参照)。
イ 消防本部の通報に基づき、必要に応じて県及び地元建設業者等へ応援要請を行う。
③ 他県等への応援要請
他県への応援を要請したいときは、次の事項を明らかにして県に要請する。ただし、
緊急を要する場合は概括情報を明示して要請する。
ア 倒壊家屋、がけ崩れ等の被災状況及び応援要請の理由
イ 応援隊の派遣を必要とする機関
ウ 応援要請を行う救急、救助隊の種別、隊数及び資機材
エ 町への経路及び集結場所、ヘリポートの位置
オ 応援隊に対する食事、宿泊の手配の有無
④ 住民・事業所の活動
ア 救助現場の発見に努め、発見した場合は、消防本部に通報する。
イ 活用できる資機材を用いて可能な限りの救助活動を行うとともに、救助活動を行
う消防機関に協力する。
2 救急(厚生部・消防部)
(1) 応急手当・トリアージ*
同時に多数の負傷者が発生した現場(生き埋め等)について町は、消防本部、かみい
ち総合病院、町医師会、日本赤十字社富山県支部(富山赤十字病院)等と連携して、現
97
地に臨時の医療救護所を設置し、負傷者の応急手当・トリアージに努める(「第2編第
2章第8節
医療救護活動」参照)。
*トリアージ=多数の負傷者が発生した場合に、負傷者を傷病の程度で選別し、治療
及び搬送の優先度を決める。
(2) 搬送
① 消防機関の行う搬送
救急車の出動要請があった場合は、可能な限り消防本部の保有する救急車で対応す
る。対応が困難な場合、他の適当な車両を確保し対応する。
救急隊員は、救命処置を要する重症者の搬送を最優先するとともに、重症者の状況
に応じた応急処置を行う。
なお、道路の損壊、交通渋滞等により救急車が使用できない場合は、1の(2)②に準
じ、県に対し、消防防災ヘリコプター、警察ヘリコプター、自衛隊等の応援を求める。
また、消防本部は、後方病院の被災状況や重症者の受入れ状況を確認し、効率的な
搬送に努める。
② 住民・事業所等の行う搬送
住民及び事業所は、負傷者を発見した場合、応急手当等を行い、被害の軽減に努め
る。
なお、負傷の程度が小さいものの医療処置を受ける必要がある場合は、2次医療機
関への患者の殺到を避けるため、可能な限り最寄りの診療所(外科、耳鼻科、歯科、
産婦人科等)で応急手当を受ける。
住民及び事業所は、負傷の程度が重く負傷者を医療機関に搬送する必要がある場合、
自らの保有する車両等により最寄りの医療機関へ搬送する。搬送手段の確保が困難な
場合は、消防本部に救急車の出動を要請する。
3 消防応援要請(総務部・消防部)
町は、自ら救助・救急活動を実施することが困難な場合、県内他市町村や県へ応援要請
を行う。詳細は、
「第2編第2章第9節 消防活動」に定める。
98
第8節
医療救護活動
震災時には、家屋の倒壊、火災等により多数の負傷者が発生することが予想される。また、
医療機関においても、一時的混乱や職員の参集の問題、さらに交通、通信の途絶による混乱
や、電気、水等ライフラインの途絶による診療機能の低下が予想される。
医療救護は住民の生命と安全に直接かかわることであり、迅速な活動が要求されるため、
各医療関係機関、各防災関係機関と密接な連携をとりながら被災者の救護に万全を期する。
1 実施責任者(厚生部・総務部)
(1) 被災者の医療及び助産の計画の樹立と実施は、厚生部長が行う。
(2) 災害救助法が適用された場合の医療及び助産の実施は知事が行うが、知事の職権の一
部を委任された場合又は緊急を要する場合は町長が行う。
2 医療に関する情報の収集・共有・広報(厚生部・総務部)
町は厚生センター及び医療関係機関との連携により、医療に関する以下の情報の収集・
共有・広報に努める。また、町医師会と協定を結び、より密な情報交換及び医療体制の充
実を図る。
(1) 被災状況(ライフラインの状況を含む。)
(2) 稼動状況
(3) 入院患者の状況(人工透析・難病患者等早期の対策が必要な患者に留意する。)
(4) 外来患者の集中状況等(人工透析・難病患者等早期の対策が必要な患者に留意する。)
(5) 血液、医薬品、資機材の状況
(6) 医師、看護師等医療スタッフの状況
(7) 重症患者等の受入れ体制
(8) その他医療機関等への応援要請等
3 医療救護班の派遣及び医療救護所の設置・運営(厚生部)
(1) 医療救護班の派遣
町は、2により把握した情報を基に必要と認める場合は、かみいち総合病院と連携し
て災害現場、避難所等に医療救護班を派遣する。
災害救助法が適用された場合は、県の補助機関として県(災害対策本部医務班)の指
示に従い活動する。
(2) 救護班の編成
① 救護班は、ローテーションや休息等を考慮した上で医師、看護師(かみいち総合病
院、各医療機関)、連絡員(町職員)及び補助員(町職員)で編成する。
② 災害の規模及び状況により、①の班編成で対応できないときは、中新川郡医師会、
町医師会、近隣の医療機関、日本赤十字社富山県支部等の編成する救護班の応援出動
を要請する。
99
(3) 医療救護所の設置・運営
町は、かみいち総合病院及び日本赤十字社富山県支部(富山赤十字病院)等と連携を
とり、以下により医療救護所の設置・運営を行う。
① 医療救護所の設置の必要性を判断し、必要と認める場合は、災害現場、避難所等に
天幕等を張って応急的に医療救護所を設置する。
② 設置した医療救護所に(1)に基づいて医療救護班を受け入れるとともに、医薬品の確
保等の活動を支援する。
4 後方医療体制(厚生部)
町は、町内の医療機関で処置の困難な重症患者の近隣市町村の後方医療機関への搬送を
行う。
また、必要に応じて、県に対し、災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣を要請する。
*DMAT=災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略称。
災害時の急性期(48時間以内)に可及的早期に救出・救助部門と合同し、活動
できるトレーニングを受けた、機動性を持った医療チーム。
5 被災医療機関への支援(厚生部・総務部)
町は、ライフラインの停止、医療スタッフの不足等で機能が低下した医療機関へ、かみ
いち総合病院と連携をとりながら支援する。また、人員・物資の確保等で支援が必要な場
合はボランティア団体、県、関係医療団体等にその旨を要請する。
6 医薬品、医療用資機材等の確保(厚生部)
医療救護所及び医療機関において医薬品、医療用資機材等が不足した場合は、
「5 被災
医療機関への支援」に準じて支援を要請する。
なお、大量の医薬品、医療用資機材等を扱う必要がある場合は、集積拠点を定め、効率
的な運搬に努める。
7 応援の受入れ(厚生部)
医療ボランティア等の受入れ窓口をあらかじめ決定しておき、受入れに当たって、以下
の点に努める。
(1) 必要な情報の提供
(2) 受入れ場所(救護所)に関する調整
(3) 物資、資機材等の支援
(4) 宿舎等の支援
8 被災地における保健医療の確保(厚生部)
(1) 町は、保健師等を中心に、被災者のニーズに的確に対応した健康管理(保健指導及び
栄養指導等)を行う。
(2) 被害が長期化する場合、避難所が多数設置されている場合等においては、被災者の健
100
康管理のための実施計画を策定することにより、計画的な対応を行う。
9 精神保健医療体制(厚生部)
震災時には、精神保健医療機関における一時的混乱やライフラインの機能の停止等によ
り、精神保健医療機能の低下が予想される。被災者の精神的治療等が可能な病院(場所)
を確保するなどの事態に対応するため、震災時の精神保健医療体制を確立する。
(1) かみいち総合病院を中心とする災害対策本部精神科医療救護班の編成
① かみいち総合病院は、県健康課(災害対策本部健康班)と連携、協議し、精神科医
療救護班を編成する。
また、精神科医療救護班が行う避難場所、災害現場等における救急をはじめとする
治療や転院等に対応し、後方病院との連携を図るための体制を整える。
② 精神科医療救護班は、避難場所等に設置される精神科救護所を中心に活動し、医療
救護班と連携及び調整を図る。
(2) 精神科後方病院の確保
かみいち総合病院を中心として、精神科治療、入院を行うことが可能な体制作りに努
める。精神科後方病院は精神科医療救護班を確保する。
(3) 避難場所を中心とする相談、巡回体制
精神科医や保健師等は、医療救護班と連絡をとりながら、避難所における精神保健医
療相談や巡回活動を行い、必要がある場合は、後方病院の支援を求める。
なお、児童のメンタルヘルスケアについては、児童相談所等と連携を図る。
(4) 心のケアのための電話相談の開設
被災者が気軽に相談できるように、避難所において、心のケアのための電話相談を行
う。
(5) その他
① 麻薬及び向精神薬取締法があることから、精神科医療に必要な医薬品の確保に留意
する。
② 患者の搬送手段及び精神科医療に必要な情報(カルテの写しや処方箋等)の伝達手
段の確保に努める。
101
第9節
消防活動
火災は一旦大規模化すると、極めて大きな被害となることが予想されるため、町はもとよ
り、住民、自主防災組織、事業所等も出火防止と初期消火を実施するとともに、消防機関は、
他の消防機関等との連携をとりつつその全機能をあげて消火活動、水防活動、人命救助活動
等の応急対策に取り組む。
1 消防活動の基本方針(総務部・消防部)
火災は、発生時期及び時刻、気象条件、地域の人口密度、消防力の配備状況等により被
害の様相が異なるため、臨機応変な応急対策をとる必要があるが、火災による被害を最小
限にくい止めるため、町は、消防本部及び消防団の全機能をあげて、消防活動を行う。
また、火災現場等において要救助者を発見した場合は、人命救助を最優先し、迅速かつ
的確な救急救助活動を行う。
2 住民・自主防災組織、事業所
(1) 住民
家庭用消火器、風呂のくみおきの水等で可能な限り初期消火活動を行うとともに、隣
人等に大声で助けを求め、消防署へ通報を行う。
(2) 自主防災組織
① 消火器、バケツ等を活用して初期消火に努める。
② 消防機関が到着したときは、協力して消火活動にあたる。
(3) 事業所
① 火災予防措置
火気の消火及び危険物、高圧ガス等の供給の遮断確認及び危険物、ガス、毒劇物等
の流出等異常発生の有無の点検を行い、必要な防災措置を講ずる。
② 災害拡大防止措置
危険物等を取り扱う事業所においては、異常事態が発生し災害が拡大するおそれの
あるときは、次の措置を講ずる。
ア 周辺地域の居住者等に対し避難など必要な行動をとるうえで必要な情報を提供す
る。
イ 警察、最寄りの消防機関等に電話等可能な手段により直ちに通報する。
ウ 立入り禁止、避難誘導等必要な防災措置を講ずる。
3 消防機関(総務部・消防部)
(1) 火災に関する情報の収集・伝達
消防本部の長は消防署及び消防団を指揮し、火災に関する情報(出火・延焼等)の収
集・伝達を行う。
102
消
人
本 部 ・ 署
防
力
員 消防車 化学車 救急車 広報車 指令車 搬送車
24
3
1
2
1
2
2
① 火災発生状況等の把握
消防本部は消防活動等に関する情報を収集し、町及び警察署と情報交換を行う。
② 消防活動
ア 同時多発火災が発生している地域では、住民の避難誘導を直ちに開始し、必要に
応じ避難路の確保等人命の安全を最優先した消防活動を行う。
イ 危険物の漏洩等により災害が拡大し、又はそのおそれがある地域では、住民の立
入りを禁止し、避難誘導等の安全措置をとる。
ウ 人口密集地及びその地域に面する部分の消火活動を優先した消防活動を行う。
エ 救護活動の拠点となる病院、避難施設、幹線避難路及び防災活動の拠点となる施
設等の消防活動を行う。
オ 延焼火災の少ない地域では、集中的な消防活動を実施し、安全地区を確保する。
③ 救急救助活動
要救助者の救助救出と負傷者に対する応急処置と安全な場所への搬送を行う。
4 消防団(総務部・消防部)
(1) 組織及び消防力
上 市 町 消 防 団 編 成 表
町
長
消防団長
副団長
103
本 部 分 団 長
本
部
員
上市中央分団長
上市中央分団
弓 庄 分 団 長
弓 庄 分 団
白 萩 分 団 長
白 萩 分 団
南加積分団長
南加積分団
柿 沢 分 団 長
柿 沢 分 団
相ノ木分団長
相ノ木分団
宮 川 分 団 長
宮 川 分 団
大 岩 分 団 長
大 岩 分 団
消
団
防
団
員 (定
長 副 団 長 分 団 長 副分団長 部
1
2
9
15
上市中 弓
央分団 分
17
56
団本部
庄 白
団 分
25
萩 南加積 柿
団 分 団 分
49
42
104
員)
長 班
23
長 団
46
沢 相ノ木 宮
団 分 団 分
28
31
員
210
川 大
団 分
36
計
306
岩
団
22
計
306
(2) 活動
消防団は、火災が発生した場合、原則として消防本部の長の指揮下に入り、消防隊と協
力して次の消防活動を行う。ただし、消防隊出動不能又は困難な地域では、消防団長の指
揮のもと消火活動等を行う。
① 消火活動
幹線避難路確保のための消火活動等人命の安全確保を最優先に行う。
② 避難誘導
避難の勧告・指示が出された場合に、これを住民に伝達し、関係機関と連絡をとり
ながら住民を安全な場所に避難させる。
③ 救急救助活動
消防本部による活動を補佐し、要救助者の救助救出と負傷者に対する応急処置を行
い、安全な場所へ搬送を行う。
(3) 出火防止活動及び初期消火の徹底
住民、自主防災組織及び事業所等は、自らの生命及び財産を守るため、出火防止活動及
び初期消火を実施するとともに、協力して可能な限り消火活動を行い、火災の拡大を防止
する。特に危険物等を取り扱う事業所においては、二次災害の防止に努める。
5 消防応援要請(総務部・消防部)
(1) 県内の消防応援協定
町が消防活動のために必要な協力を得ることに関し、締結している応援協定は、次のと
おりである。
協定名及び協定先の市
町 村 機 関 の 名 称
富山県市町村消防
相 互 応 援 協 定
富 山 県 消 防 防 災
ヘリコプター応援協定
業務の種類
締結年月日
消防、救助、救急
その他の応援
すべての消防業務
締 結
方 法
昭和 44 年 2 月 7 日 文 書
平成 8 年 3 月 28 日 文 書
応援要請手続
無線又は電話
等による
電話及び文書
火災が発生し、自らの消防力のみでは対処できない場合は、県下の他の消防機関に対し
て、富山県市町村消防相互応援協定に基づく応援要請を速やかに行う。
具体的な活動要領については「第2編第2章第5節
広域応援要請」を参照のこと。
(2) 他県への応援要請
大規模火災により大規模な被害が発生し、町長が県知事に他県の消防機関に対し応援要
請(消防組織法第24条の3)を求めた場合、県知事は消防庁長官に緊急消防援助隊の応援
を要請し、その結果を直ちに町長に連絡する。
① 応援要請の手続き
町長は、他の消防機関に対し応援を要請したいときは、次の事項を明らかにして要
請する。
(要請は電話で行い、後日文書を提出する。)
ア
火災の状況及び応援要請の理由
105
イ
応援消防隊の派遣を必要とする期間
ウ
応援要請を行う消防隊の種別と人員・車両・資機材
エ
進入経路及び集結場所
② 応援隊の受入れ体制
応援消防隊の円滑な受入れを図るため、町は、連絡班を設け受入れ体制を整えてお
く。
ア
応援消防隊の誘導方法
イ
応援消防隊の人員・車両・資機材、指揮者等の確認
ウ
応援消防隊に対する食事、宿泊施設等の手配
(3) 富山県消防防災ヘリコプターに対する応援要請
町の地域に火災が発生し、町長又は消防長が必要と判断した場合は、「富山県消防防災
ヘリコプター応援協定」に基づき、富山県防災航空センターに対してヘリコプターの緊急
出動を要請する。
6 参事ストレス対策
救助・救急活動を実施する機関は、参事ストレスに係る相談会の開催等、参事ストレス対
策の実施に努めるものとする。
なお、消防機関については、必要に応じて、消防庁に精神科医等の派遣を要請するものと
する。
106
第10節
水防活動
この計画は、水防法の規定に基づき、管内の各河川に対する水防上必要な監視、警戒、
通信、輸送及び水門等の操作並びに水防組織及び関係機関・団体等における協力及び応援、
水防に必要な器具、資材及び設備の整備運用等の実施について定める。
1 地震発生時の非常配備(関係各部)
(1) 地震による二次災害防止に水防活動が必要であるときは、平常勤務から非常体制への切
替を確実迅速に行い、水防活動に万全を期するため、非常配備の体制をとる。
(2) 水防管理者は、状況判断を適正に行い、あらかじめ定めてある水防本部に準ずる非常配
備の体制をとる。
107
第11節
避難活動
災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、人命又は身体を災害から保護
し、その他災害の拡大を防止するため特に必要があると認めるときは、その危険地域の居
住者、滞在者その他の者に対し、避難のための立退きを勧告し、及び急を要すると認める
ときは、避難のための立退きを指示する。
1 避難の流れ
災 害 発 生
町の動き
住民・事業所の動き
状況把握
○気象警報等の把握
○被害状況(火災等)の把握
○危険地区の確認
状況把握
○気象警報等の把握
○被害状況(自宅・自宅周辺)
の把握
○危険地区の確認
避難の勧告・指示、警戒区域の
設定
○住民への伝達
県知事への報告
避難誘導
避難
○広域避難場所、学校校庭等
安全な場所
○避難所
避難所の開設
2 避難の勧告・指示及び誘導(総務部)
(1) 状況把握
町及び消防本部は、災害発生後火災・危険物施設の状況、河川、危険箇所、医療機関、
学校等の状況を速やかに把握する。
(2) 避難の勧告・指示、警戒区域の設定
町長は必要に応じて避難の勧告・指示、警戒区域の設定を行う。避難の勧告・指示、警
戒区域の設定を行う場合は、広報車、防災行政無線、報道機関への報道依頼等あらゆる手
108
段を用いて迅速な住民への伝達に努める。
なお、勧告又は指示を行った場合は、速やかに知事にその旨を報告する。
(3) 避難の勧告又は指示の内容
① 要避難対象地域
② 避難先
③ 避難勧告又は指示の理由
④ 避難経路
⑤ 避難時の注意事項等(災害危険箇所の所在、災害の概要等)
(4) 避難誘導
避難の勧告又は指示を出した場合、地元警察署及び消防機関に協力を要請し、町内会単
位に集団の形成を図るため、あらかじめ指定してある避難場所に誘導員を配置し、住民を
誘導する。
① 避難勧告の基準及び伝達方法
避難のための立退きの勧告、指示の基準及び伝達の方法について具体的に定め、公
共施設及び学校等において避難を要する場合は可能な限り支援する。また、(1)の状況
を把握の上、必要に応じて消防団、住民の協力を求める。
② 連絡方法等
避難施設の開設、開設後の状況等を把握するため、避難施設との連絡方法、管理運
営等について、具体的に定めておく。
③ 避難誘導の協力体制
安全かつ迅速に避難の誘導ができるよう、警察、消防等と協議して協力体制を確立
しておく。
災
害
の
建物の倒壊
発
生
延焼火災の発生
(初期消火・要救助者の救出)
(避難の勧告・指示)
一
時
避
難
場
所
へ
の
集
合
町会(自治会)、事業所単位で集団を形成・不在
者等の確認
(避難誘導)
広
域
避
難
場
所
へ
の
避
火 災 の 鎮 火
避
難
所
へ
避
難
自宅へ帰宅
109
難
ア
住民
避難準備情報・避難勧告又は指示等が出された場合、消防機関・警察・自主防災
組織等の協力を得て、直ちに広域避難場所、あらかじめ決められた最寄りの避難所
等安全な場所に避難する。また、避難の際は、高齢者、障害者、子供等の弱者を可
能な限り援助するとともに、社会福祉施設、医療機関等の避難の援助を求められた
場合は、可能な限り協力する。
イ
消防機関
(ア) 避難の勧告又は指示等が出された場合には、被害の規模、道路橋梁の状況、火
災の拡大の方向及び消防隊の運用を勘案し、もっとも安全と思われる方向を町、
警察署に通報する。
(イ) 避難が開始された場合は、消防職団員は可能な限り、避難誘導に当たる。
ウ
警察
町に協力し、一定の地域、事業所を単位として集団をつくり、誘導員及び各集団
のリーダーの誘導のもとに、次により避難させる。
(ア) 避難誘導に当たっては、避難道路の要所に誘導員を配置し、避難者の通行を確
保し、避難者を迅速かつ安全に避難させるとともに、活発な広報活動を行い、事
故・紛争等の防止に努める。
(イ) 避難場所においては、警戒員を配置し、関係防災機関と密接に連絡のうえ、避
難場所の秩序維持に努める。
(ウ)
避難場所の誘導員及び警戒員は、常に周囲の状況に注意し、火災の延焼方向、
速度の状況を把握して避難場所や避難経路の状況が悪化した場合には、機を失す
ることなく再避難の措置を講ずる。
(5) 避難の方法
① 避難地区の順序
ア
災害発生地区内の住民
イ
災害発生地区に隣接し、拡大のおそれのある地区の住民
② 避難民の順序
ア
病弱者
イ
高齢者・子供
ウ
障害者
エ
成年女・男
③ 携帯品等の制限
避難に際し、混乱を防ぐために携帯品を次のとおり制限する。
ア
応急生活必需品、金品以外携行しないこと。
イ
避難に支障をきたし、危害を及ぼすものを携行しない。
ウ
自動車を使用しないで各人が携行できるものに限る。
④ 避難所を設置した場合の措置
町長は、避難所を設置した場合は、直ちにその状況を知事に電話又は急使により連
絡する。
110
3 警戒区域の設定等(総務部)
(1) 災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合において、住民の生命又は身体に
対する危険を防止するため特に必要があると認めるときは、町長は次の措置をとることが
できる。
① 警戒区域の設定並びにそれに基づく立入り制限・禁止及び退去命令
② 私有地の一時使用等
③ 現場の被災工作物の除去等
④ 住民を応急措置の業務に従事させること。
(2) (1)の場合において、町長の委任を受けて職権を行う者が現場にいないときに要求があっ
たときは、警察官は、同様の措置をとることができる。また、災害派遣を命ぜられた部隊
の自衛官は、前三者が現場にいないときは、同様の措置をとることができる。なお、当該
措置をとった場合は直ちに町長に通知しなければならない。
4 避難所、避難道路の運用(関係各部)
(1) 避難所の運用
避難住民の安全を確保するため、あらかじめ避難所運営マニュアルを作成するとともに、
事態の推移に即応して次の措置をとる。
① 避難場所の規模及び周辺の状況を勘案し、運用に要する職員を配置する。
② 情報伝達手段を確保し、適宜正確な情報を提供するとともに適切な指示を行う。
③ 疾病者に対し、救急医療を施すため、救護所及び医師を確保する。
④ 避難場所の衛生保全に努める。
⑤ 避難期間に応じて、水、食料及び緊急物資の手配を行うとともに、その配給方法を
定め、平等かつ能率的な配給を実施する。
⑥ 避難解除となった場合の避難者の帰宅を安全かつ円滑に誘導する。
(2) 避難道路の運用
避難を容易にするため、職員の派遣及び警察官・自主防災組織等の協力により幹線避難
路上にある障害物を除去する。
① 警察
災害時における交通の混乱を防止し、避難を容易にするため、次により避難場所及
びその周辺道路における交通規制を可能な限り実施する。
ア
避難場所内及び同場所への避難に当たる道路は、駐車禁止とする。
イ
避難場所周辺の幅員 3.5m未満の道路は、原則として車両通行禁止とする。
ウ
上記以外の道路についても、車両の通行抑制をするため、一方通行・通行禁止の
交通規制をする。
エ
避難路に当たる道路で信号機の灯滅、故障等が発生した主要交差点には、整理誘
導のため警察官を配置する。
5 避難所の設置(総務部)
避難場所に避難した被災者のうち、住居を喪失するなど、引き続き援助を要する者につい
ては、応急的な食料等の配布を行うため、避難所を開設し、収容・保護する必要がある。
111
(1) 避難所の開設
① 必要に応じて管内の学校、公共建物等を避難所として開設し、住民等に対し周知徹
底を図る。また、必要に応じ、あらかじめ指定された施設以外の施設についても震災
に対する安全性を確認のうえ管理者の同意を得て避難所として開設する。
② 避難所を開設したときは、開設状況を速やかに県(災害対策本部)及び地元警察署、
消防署等関係機関に連絡する。
③ 避難所を設置した場合は、避難所管理要員を置く。
④ 避難所の開設期間は災害発生の日から 7 日以内とする。ただし、状況により期間を
延長する必要がある場合には、知事の事前承認(厚生大臣の事前承認を含む。)を受
ける。
⑤ 避難所の運営に必要な資機材、台帳等はあらかじめ整理しておき、まず、それらを
活用して、避難所の運営に当たる。
(2) 私有避難予定所
町有避難場所でも、なお収容不可能な場合及び地理的条件等で町有施設の避難場所へ収
容することが不適当な場合においては、町長は、災害対策基本法の規定に基づき、私有建
物等を避難場所とすることができる。なお、私有の建物等を避難場所として指定するもの
は、おおむね次のような建物等とする。
① 神社・仏閣
② 町内有公民館
③ 倉庫
④ その他遊休的建物及び収容可能な建物等
6 避難所の運営(関係各部)
(1) 避難所に原則として、避難所管理要員として職員を常駐させ、災害救助地区の自主防災
組織やボランティア等の協力を得て、避難者の保護に当たる。
また、施設の使用に当たっては、施設管理者と緊密な連絡をとり、保全管理に十分留意
する。
避 難 所 の 標 準 設 備
○特設コーナー:広報広聴コーナー
避難所救護センター(保健室等)
情報連絡室(無線、電話、FAX等)
更衣室
○ 資 機 器 材 等 :寝具
テレビ、ラジオ
被服
簡易シャワー
日用品(タオル、歯ブラシ等)
仮設風呂
常備薬
扇風機
仮設トイレ
網戸
簡易焼却炉
ストーブ
炊き出し備品
暖房機
112
電話
電源設備
畳・カーペット
給水タンク
間仕切り用パーテーション
掲示板
洗濯機
パソコン
乾燥機
歩行補助具
○ ス ペ ー ス :駐車場
仮設トイレ
仮設風呂
給水タンク
簡易焼却炉
掲示板
資機材置き場
(2) 管理要員は、避難所に収容されている避難者の人数、氏名、生活必要物資の需給状況、
その他被災者ニーズ等の生活情報を早期に把握し、電話又は情報連絡員(伝令)等により
町へ連絡する。町は、住民の避難状況を校区別、避難所別に取りまとめ、県へ連絡する。
また、避難所の維持管理のための責任者は、次の関係書類を整理保存しなければならな
い。
① 救助実施記録日計表
② 避難所用物品費受払簿
③ 避難所設置及び収容状況(名簿作成)
④ 避難所設置に要した支払証拠書類
⑤ 避難所設置に要した物品支払証拠書類
(3) 避難所としてあらかじめ指定されている学校においては、震災時には、避難所管理責任
者の調整のもと、校長の指導により運営業務に協力する。
(4) 避難所での情報提供(広報)
避難所では、掲示板、チラシ、臨時の広報紙、新聞・雑誌等により情報の提供を行う。
(5) かみいち総合病院をはじめとする医療機関と連携をとり、必要と判断される避難所に、
被災者に医療を提供する施設(救護所)を併設する。救護所を設置しない避難所について
は、適時医療チーム、健康相談チーム、精神保健チームを巡回させる。
救護所に配置する医師については、当初は内科系を中心とした編成に努め、その後精神
科医を含めた編成に切り替える等、避難所及び周辺地域の状況に合わせ、適時適切な対応
を行う。また、必要に応じ、歯科巡回診療車、携帯用歯科診療機器の確保等を行う。
(6) 避難所の生活環境への配慮
① 衛生
避難所におけるし尿、ごみ、食品管理等衛生面に配慮する。
② プライバシー保護等
避難所でのプライバシー保護のため、間仕切り等の設営に努める。また、男女のニ
ーズの違いなど男女の双方の視点にも配慮する。また、避難所の運営における女性の
113
参画を推進するとともに、男女のニーズの違いなど男女の双方の視点にも配慮する。
特に、男女別トイレ、女性専用の物干し場、更衣室、授乳室の設置や生理用品、女性
用下着の女性による配布、避難所における安全性の確保など女性や子育て家庭のニー
ズに配慮した避難所の運営に努めるものとする。
③ 要配慮者のための相談体制
関係機関の協力を得て、被災した要配慮者の生活に必要な物資や人的援助のニーズ
を把握するための相談体制を必要に応じて整備する。
(7) 被災者の他地区への移送及び受入れ体制
① 町の避難場所に被災者を収容できないとき、町長は、県に対し被災者の他地区への
移送について要請する。
② 被災者の他地区への移送を要請後、町長は、所属職員の中から避難所管理者を定め、
移送先の市町村に派遣するとともに、移送に当たり引率者を添乗させる。
③ 移送された被災者の避難所の運営は町が行い、被災者を受入れた市町村は運営に協
力する。
④ その他、必要事項については上市町地域防災計画に定めておく。
⑤ 県から被災者の受入れを指示されたばあいは、直ちに避難所を開設し受入体制を整
備する。
(8) 消防本部、警察機関による避難所の管理
避難所での防火・防犯について避難所管理要員を指導するとともに、必要に応じてパト
ロールを行う。
(資料編 41 頁)避難施設
(資料編 43 頁)避難施設別地区割り(予定)
(資料編 45 頁)避難者名簿
(資料編 46 頁)避難所日誌様式
114
第12節
要配慮者の安全確保
高齢者、障害者、乳幼児、外国人等の要配慮者(災害時において、必要な情報を迅速かつ
的確に把握し、災害から自らを守るために安全な場所に避難するなどの一連の行動をとるの
に支援を要する人々のことをいう。以下同じ。)は、災害発生時において自力による危険回避
行動や避難行動に困難を伴うことが多い。このため、災害発生時に要配慮者がおかれる状況
を十分考慮し、災害応急対策を講ずる必要がある。特に、在宅の要配慮者と施設入所者では、
その援護及び救護体制が異なるので、それぞれの状況に応じた対策を講ずる。
1 避難行動要支援者名簿の整備(厚生部)
(1) 避難行動要支援者名簿の把握
町は、要配慮者のうち、災害が発生し、又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難
することが困難な者であって、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を要する
もの(以下「避難行動要支援者」という。)に関する情報の把握に努めるとともに、災害対策
基本法第49条の10に基づき、避難行動要支援者の生命又は身体を災害から保護するために必
要な措置を実施するための基礎とする名簿(以下「避難行動要支援者名簿」という。)を作成
する。
① 対象者の把握
町は、警察、消防、民生(児童)委員、町内会、自主防災会、社会福祉協議会等と
の連携により平常時には対象者情報等の把握に努めるとともに、災害時の速やかな安
否確認及び保護、避難誘導を行うための基礎となる対象者名簿を作成し、定期的な点
検に努めるものとする。
② 対象者の範囲
在宅者のうち、次の要件に該当する者とする。
ア
要介護認定において要介護 3 以上の認定を受けている者
イ
身体障害者手帳 1 級及び 2 級の交付を受けている者
ウ
療育手帳の重度(A)の判定を受けている者
エ
本町の在宅ひとり暮らし高齢者台帳に掲載されている者
オ
その他、災害時に地域の支援が必要な者で、申し出があった者
③ 名簿作成に必要な個人情報避難行動要支援者名簿には、避難行動要支援者に関する
下記に掲げる事項を記載し、又は記録するものとする。
ア
氏名
イ
生年月日
ウ
性別
エ
住所又は居所
オ
電話番号その他の連絡先
カ
避難支援を必要とする事由
キ
上記に掲げるもののほか、避難支援等の実施に関し町長が必要と認める事項
④ 避難行動要支援者名簿作成に必要な個人情報の入手
町は、避難行動要支援者名簿作成するに当たり、避難行動要支援者に該当する者を
115
把握するため、関係各課で把握している情報を集約するよう努める。また、町で把握し
ていない情報が避難行動要支援者名簿の作成のため必要があると認められるときは、県
知事に対して、要配慮者に関する情報の提供を求めるものとする。
⑤ 名簿の更新に関する事項
町は、住民の転入・転出、介護認定、身体障害者手帳等の事務を通じて避難行動要
支援者名簿を定期的に更新し、名簿の情報を最新の情報に保つものとする。
⑥ 避難支援関係者への名簿提供について
避難支援の実施に必要な限度で避難支援等の実施に携わる関係者(以下、
「避難行動
支援関係者」という。
)に対し、名簿に記載された情報を提供するものとする。ただし、
名簿情報を提供することについて本人の同意が得られていない場合は、この限りでない。
なお、災害が発生した場合や災害が発生するおそれがある場合には、本人の同意の
有無にかかわらず、必要に応じ、避難支援等関係者に情報提供を行うものとする。
避難支援関係者は、次に掲げる団体及び個人とする。
ア
自主防災組織
イ
民生(児童)委員
ウ
町内会
エ
富山県警察
オ
消防団
カ
その他避難支援等の実施に携わる関係者
⑦ 情報漏えいを防止するための措置
名簿情報の提供に際しては、避難支援関係者が適切な情報管理を図るよう、町は、
次に掲げる措置を講ずるものとする。
ア
当該避難行動要支援者を担当する地域の避難行動要支援者に限り提供すること。
イ
避難行動要支援者に関する個人情報が無用に共有、利用されないよう指導するこ
と。
ウ
災害対策基本法に基づき、避難支援関係者個人に守秘義務が課せられていること
を十分に説明すること。
エ
避難行動要支援者名簿については、施錠可能な場所へ保管するなど、厳重なる保
管を行うよう指導すること。
オ
避難行動要支援者名簿を必要以上複製しないよう指導すること。
カ
個人情報の適正管理について、避難支援関係者と必要に応じて協定を締結するこ
と。
(2) 要配慮者の安全確保
① 災害発生後の在宅要配慮者をあらかじめ掌握したリストを基に隣人、民生委員及び
ボランティアなど関係者より情報を集めて安否を確認する。
② 地域住民等の協力を得ながら居宅にとり残された要配慮者の発見に努め、発見した
場合は本人の同意を得て、必要に応じて避難所への誘導を行う。
③ 町は、要配慮者避難支援計画に基づき要配慮者の支援を行う。
④ 防災関係部局、福祉関係部局、自主防災組織、福祉関係者等との連携の下、個人情
116
報の保護に配慮しつつ、要配慮者に関する情報(住居、情報伝達体制、必要な支援内
容等)を平時から電子データ、ファイル等で管理するとともに、避難所や避難路の指
定に当たっては、要配慮者の実態に合わせて、利便性や安全性に十分配慮し、一人ひ
とりの要配慮者に対して複数の避難支援者を定めた具体的な避難支援計画を整備する
よう努める。
⑤ 要配慮者の特性に応じ、携帯端末等の情報機器を適切に活用するなど、情報伝達手
段について配慮する。
(3) 在宅要配慮者の社会福祉施設等への緊急入所
① 福祉避難所の設置
町は、要配慮者が安心して避難生活を送ることができるよう、構造や設備等の面を
考慮し、社会福祉施設、介護保険施設などを福祉避難所として指定する。
また、町は福祉避難所において、要配慮者のニーズに対応できるよう、備品や物資
等の整備に努めるものとする。
② 社会福祉施設への緊急入所
(1)の安否確認によって把握された要配慮者の内、避難所及び自宅等で生活が困難と
判断された者の社会福祉施設等への緊急入所を行う。
③ 避難所における相談体制の整備
町は避難所において、被災した要配慮者の生活に必要な物資や人的援助のニーズを
把握するため相談体制を整備する。特に、情報の伝達が困難な視聴覚障害者や車椅子
使用者については、手話通訳、移動介護等のボランティアの活用により、支援体制を
整備する。
④ 要配慮者の実態調査とサービスの提供
町は、県の協力を得て、居宅や避難所において被災した要配慮者の実態調査を速や
かに行い、保健・医療・福祉等の関係機関との連携のもとに必要なサービスや物資を
確保するなど、万全の措置を講ずる。
(4) 在宅要配慮者への福祉サービスの提供
町は、発災後速やかに必要な福祉サービスの提供を再開できるよう努める。その際、災
害により新たに発生するニーズの把握に留意するとともに、必要な場合は県を通じて他市
町村等に応援を求める。
2 社会福祉施設における入所者の安全確保(厚生部)
(1) 被害状況の把握
町は、地震発生の場合、速やかに社会福祉施設及びその入所者の安全確保の状況を施設
長等を通して、又は自ら調査する。
(2) 入所者の安全確保
施設の倒壊等により入所者を他の社会福祉施設へ移す必要がある場合は、県及び施設代
表機関とあらかじめ定めた手順により、他の施設への移送を行う。
117
3 学校における児童・生徒の安全確保(教育部)
(1) 被害状況の把握
在校中の地震発生の場合、速やかに教育関係施設及び児童・生徒の安全確保の状況を校
長等を通して、又は自ら調査する。
(2) 児童・生徒の保護
児童・生徒が、教育施設にいる際、災害が発生したときは、以下の方針によりあらかじ
め定めた各学校の防災計画に従い保護に努める。
① 学校の対応
ア
校長は、対策本部を設置し、情報等の把握に努め的確な指揮に当たる。
イ
学校内並びに登下校路の危険箇所の点検、迂回路の設定等を早急に行う。
ウ
児童・生徒については、教職員の指導のもとにPTA等の協力を得て集団下校に
より全員を直ちに帰宅させることを原則とする。ただし、障害児については、学校
において保護者(又は代理人)に引き渡す。また、交通機関の利用者、留守家庭等
の児童・生徒のうち引渡し又は帰宅できない者については、状況を判断し学校にお
いて保護する。
エ
施設内において、災害が発生したときは、初期消火、救護、搬出活動等の防災活
動に努める。
② 教職員の対処、指導基準
ア
災害発生の場合、生徒等を教室等に集める。
イ
児童・生徒の退避・誘導にあっては、氏名・人員等の掌握、異常の有無等を明確
にし的確に指示する。
ウ
学級担当等は、学級名簿等を携行し、学校本部の指示により、所定の場所へ誘導・
退避させる。
エ
心身障害児については、あらかじめ介助体制等の組織を作る等十分配慮する。
オ
児童・生徒の保護者への引渡しについては、あらかじめ決められた引渡しの方法
で確実に行う。
カ
遠距離通学者・交通機関利用者、留守家庭等で帰宅できない児童・生徒について
は、氏名・人員等を確実に把握し、引き続き保護する。
キ
児童・生徒の安全を確保したのち、学校本部の指示により防災活動に当たる。
(3) 臨時休校等の措置
施設の被害又は児童・生徒、教員の被災の程度によっては、校長との協議のうえ、臨時
休校の措置をとる。
なお、富山地方気象台が震度6弱以上の地震を観測し発表したときは、原則として休校
とする。
4 宿泊者の安全確保(産業部)
(1) 宿泊施設の被害状況・営業状況の把握
町内の宿泊施設の被害状況・営業状況の把握につとめる。宿泊者に人的被害が発生した
場合、あるいは発生するおそれがある場合には、町に通報する。
(2) 宿泊者の安全確保
118
宿泊者の安全確保については、一時的には各宿泊施設の責任において万全を期す。避難
等において支援が必要な場合、各宿泊施設は町に支援を要請し、町は、要請を受けた場合
可能な限りの支援を行う。
5 外国人の援護対策(厚生部)
(1) 外国人の救護
地域のボランティア等の協力を得ながら、外国人の安否確認や避難誘導、救助活動に努
める。
(2) 避難所における相談体制の整備
避難所において、被災した外国人の生活に必要な物資や通訳などのニーズの把握及び対
応のため、ボランティア等の協力を得ながら、相談体制を整備する。
119
第13節
交通規制・輸送対策
震災時における交通の確保は、負傷者の搬送、緊急物資の輸送等救援・救護活動にとって
極めて重要である。
このため、町は関係機関と協議し、迅速に陸上輸送路を確保するとともに、人員及び物資
の輸送に必要な車両等を調達するなど、輸送力に万全を期する。
1 重要道路の確保(建設部)
(1) 被害状況の収集・伝達
道路管理者と連携を図り、道路施設の被害状況及び復旧の見通し等を把握し、関係機関
へ連絡する。
(2) 輸送の対象
輸送の対象としては次の事項が掲げられるが、輸送手段として乗用車、バス、トラック
及び鉄道等を実情に合わせて効率的に使用する。
① 被災者の避難のための輸送
② 傷病者の収容のための輸送
③ 医療従事者、医薬品等人命救助に要する人員、物資の輸送
④ 消防、水防活動等災害の拡大防止のための人員、物資の輸送
⑤ 救援用資機材及び災害応急対策要員のための輸送
⑥ 飲料水の供給のための輸送
⑦ 食料の供給のための輸送
⑧ 遺体の搬送
⑨ 生活必需品の供給のための輸送
⑩ 復旧用資機材及び災害復旧対策要員のための輸送
(3) 交通規制
町は、被災者の移送、被災地への緊急物資の輸送等の緊急輸送を確保するため必要であ
ると認める時は、県公安委員会(警察署)に災害対策基本法第76条に基づく交通規制を要
請するとともに、住民への広報に努める。
(4) 緊急通行確保路線の応急措置
① 緊急交通路の確保
道路施設が被害を受けた場合、緊急陸上交通路の確保のために、緊急通行確保路線
の中から指定された緊急交通路を町内土木建設業者の協力を得て、重点的に応急復旧
する。
また、道路管理者、警察等の関係機関との協議や建設用重機所有の上市町建設業協
会等の団体と援助協定を結び資機材の確保等に努める。
なお、町内国道、県道については、北陸地方整備局富山河川国道事務所、中日本高
速道路㈱富山保全・サービスセンター及び富山土木センター立山土木事務所が所管し
ており、応急措置を必要とする場合は連絡し、協力を要請する。
② 応援要請
120
被害甚大で、町内土木建設業者で対応が難しい場合は、県に県内建設業協会、自衛
隊等の応援要請を依頼する。
③ 廃棄物の処理
緊急通行確保路線の応急措置により発生した廃棄物については、適切に処理する。
(5) 住民及び各関係機関における交通の確保
① 住民
緊急交通路の指定が行われたとき、運転者は速やかに緊急交通路以外の場所に移動
する。
移動することが困難なときは、できる限り道路の左側端に沿って駐車するなど、緊
急通行車両の通行の妨害とならない方法により駐車する。
② 公安委員会
道路被害状況の調査結果に基づいて、あらかじめ定められた緊急通行確保路線を中
心に、道路管理者と協議のうえ、緊急交通路に当てる道路を指定し、各流入部におい
て緊急通行車両以外の車両の通行を禁止又は制限する。
道路管理者は、地震により道路施設が被害を受けた場合、これらの道路を重点的に
応急復旧し、緊急交通路を確保する。
③ 道路管理者
道路の破損、欠壊、その他の理由により通行が危険であると認められる場合には、
区間を定めて道路の通行を禁止又は制限する。
④ 警察官
ア
災害が発生し、又はまさに発生しようとしている時、直ちに走行中の車両を道路
左側に寄せ停車させる。停車に当たってはできる限り、トンネル、橋梁を避け、道
路の中央部は緊急通行車両の通路として確保する。
イ
必要に応じ運転者に対し措置命令を行う。相手方が命ぜられた措置をとらないと
き又は現場にいないときは、自ら放置車両その他の物件を撤去する。
⑤ 自衛官、消防吏員
緊急交通路において、警察官が現場にいない場合に限り、自衛隊用又は消防用緊急
通行車両の円滑な通行を確保するため、必要に応じ運転者等に対し措置命令を行うこ
とができる。相手方が命ぜられた措置をとらないとき又は現場にいないときは、自ら
放置車両その他の物件を撤去する。
2 輸送手段の確保(建設部)
(1) 車両の確保
① 緊急時の輸送確保については、町の保有車両は建設部が、運用を調整し配分する。
② 町保有車両が不足し、又は調達不能のため輸送が不可能となった場合は、次により
民間業者又は関係機関等に対し調達の要請をし、輸送力を確保する。
ア
民間業者への依頼
町内の自家用及び営業用車両の保有者に対して協力を依頼し、災害の程度に応じ
て出動の要請を行う。
121
イ
県への要請
町内で調達が不可能な場合は、県に対して調達の要請を行う。
③ 災害輸送実施のための自動車等の確保、借上げはおおむね次の順位による。また、
燃料の確保・調達にも努める。
ア
災害応急対策実施機関所有の車両等
イ
公共的団体の車両等
ウ
営業者所有の車両等
エ
その他自家用車両等
(2) 鉄道による輸送
道路等の被害により、車両による輸送が不可能なとき、又は遠隔地において物資を確保
した場合には、富山地方鉄道㈱に協力を要請する。
(3) ヘリコプター等の活用
① 輸送の要請
災害の状況により空中輸送を必要とする場合は、知事に対し、災害状況に基づき自
衛隊による空中輸送について出動の要請をする。
② 物資等の投下場所及びヘリポートの整備
ア
物資等の投下場所は、丸山総合公園芝生広場とする。
イ
ヘリポートの整備
災害情報の収集、人命の救出、救援物資の輸送等迅速な災害救助を図るため、ヘ
リポートを設定、整備する。
(ア) 離着陸時の風圧により、砂じんの舞い上がるおそれがある場合は、十分に散水
し、積雪時には、除雪又は圧雪を行う。
(イ) ヘリポートに次に示す標識を行う。
(ウ) 上空から風向、風速が判定できるように紅白の吹き流し、又は赤旗をヘリポー
トの近くに立てる。
積雪時には、赤色の発煙筒を用意する等着陸に当たって進入方向を示す。
(エ) ヘリポートにおける指揮所、駐車場、物資集積場所等は、地理的条件に応じた
機能的配置を行う。
(オ) 離着陸時は、危険防止のため関係者以外の者を接近させないよう十分警備を行
う。
(カ) 場外離着陸場一覧
122
第14節
飲料水・食料・生活必需品等の供給
町は、被災者に対し災害予防対策により確保した飲料水・食料・生活必需品を被災者に迅
速に供給する。
1 飲料水の供給(建設部)
震災時における飲料水の確保は、極めて重要なことである。このことから、必要最小限の
飲料水及び生活用水を可能な限り確保するために、配水池等を有効に活用する。
また、震災状況によっては、必要に応じて水道施設以外の予備水源を活用する。
(1) 被害状況の把握
住民からの通報及びパトロール等により地震発生後の水道施設の被害状況の把握を行い、
被災者に対する飲料水の迅速な供給に努める。
(2) 給水体制の確立
① 実施責任者
避難者及び被災者に対する飲料水の供給は、建設部長が指揮して実施する。
② 給水対象
災害のために水道、井戸等の給水施設が破壊し、又は汚染され、飲料水が得られな
い者を対象とする。
③ 飲料水の確保
ア
水源の確保
(ア) 建設部の指揮により、他の水道水源より取水する。
(イ) 町内にある湧水より取水する。
(ウ) 町の消火栓より取水する。
(エ) 水道施設が被災したときは、業務用深井戸等より取水する。
イ
水源の水質検査、保全
確保した水源の水が飲料に適するかどうかの検査、消毒、ろ過等により水質保全
を図る。
ウ
給水量
生命維持に必要な水量の目安は 1 人 1 日 3 リットル程度とする。
④ 給水用資機材の調達
ア
町長は災害に際し、応急飲料水等の確保及び供給が迅速かつ円滑に実施できるよ
う人員及び資機材の整備を図り、災害の規模等により町で処理できないときは、近
隣市町村、県又は自衛隊の応援を要請する。
イ
町長は、各給水地域の家庭に対し、10 リットル~20 リットル入りポリ容器を常備
しておくよう住民に周知徹底を図る。
⑤ 給水の方法
飲料水の供給責任者は町長とし、平常時より人員整備を行い、飲料水確保に努める。
ア
車両等による給水
避難所等に収容されている被災者及び集団住宅等の被災者で、町長が必要と認め
123
た被災者に対して給水タンクを利用して拠点給水する。なかでも人命救助を担う医
療機関への給水は最優先されるよう配慮する。
その他器材が不足する場合は、県及び隣接市町村に協力要請する。
イ
容器等による給水
(ア) 学校、保育所、一般被災者で、緊急給水の必要があると町長が認めたものに対
し、拠点給水する。
⑥ 給水期間
災害発生時から応急復旧時までとする。
⑦ 上水道施設における給水容量
⑧ 水道施設の応急復旧
ア
応急復旧工事は、町指定水道業者に要請し、災害後直ちに復旧する。
イ
隣接市町村に協力を要請する。
ウ
ア、イによる復旧工事ができない場合は、町長は県に対し、支援を要請する。
124
2 食料・生活必需品等の供給(総務部・厚生部)
損壊した道路の啓開が本格化するおおむね3日目以降は、食料・生活必需品の物資輸送が
可能になると想定される。したがって、原則として炊き出し体制が整うまでの間は、被災者
に対する食料として、備蓄や調達した非常食を供給し、炊き出し体制が整ってからは、米飯
による炊き出しを実施する。また、必要な生活必需品を迅速に供給する。
(1) 食料の供給
① 給食需給及び能力の把握
避難所に収容されている避難者、住家の被害により炊事のできない者等災害時に食
生活を確保することができない者に対する食料の供給は、原則として避難所において
行う。地震発生後の給食需給及び能力の把握は、以下のとおり。
ア
避難所に避難した者の数(ミルクを必要とする乳児の数、給食に配慮を要する要
配慮者の数について留意する。)
イ
避難所施設の自炊能力
ウ
避難者以外で管内において食料の供給を行う必要があると考えられる者の概数
エ
その他避難所での食料供給に関して必要な事項
② 食料の調達
ア
調達の順位
食料の調達は、町の備蓄を第1次調達、町内小売業者を第2次調達とし、小売業
者等に不足が生じた場合には主食用米穀の売却要領(平成7年 11 月1日7食糧業
第 817 号)及び災害救助法又は国民保護法が発動された場合における災害救助用米
穀等の緊急引渡要領(平成 18 年6月 15 日付け 18 総食第 294 号)により応急用米穀
の調達をする。
イ
米穀の応急供給
(ア) 通常の場合
町長は、炊き出し等の給食を行う必要があり、応急用米穀の供給を受ける必要が生
じた場合は、県知事に対し給食を必要とする事情及び給食に必要な米穀の数量を報告
し、配給を受ける。その際、集積地はあらかじめ決めておく。
(イ) 緊急措置による供給
災害の程度が甚だしく、交通、通信の断絶等により応急用米穀の供給に関する
県知事の指示を受けられない事由が生じ、町長が必要と認めた場合には北陸農政
局富山地域センターを通じ、農林水産省生産局に対し文書により応急用米穀の緊
急引渡の要請を行う。
(資料編 23 頁)主食・物品販売店一覧
125
主 食 類 応 急 調 達 系 統 図
災害救助法の適用を受け県と連絡不通の場合の炊出し用米穀の供給経路
農林水産省生産局
売買契約
報告
荷渡通知
北陸農政局富山地域センター
県
連絡つき次第
受 託 事 業 体
数量等を報告
米
穀
上 市 町
炊出給食
被
災
者
③ 食料供給の対象
ア
被災者に対し、炊き出しにより給食を行う場合
イ
被災により、配給機関が通常の配給が不能のため、その機関を通じないで配給を
行う必要が生じた場合
ウ
災害地において、救助作業、応急措置その他応急復旧作業に従事する者に対して
給食を行う必要がある場合
エ
災害の発生により、安全な地域の親類縁者、知人等の世帯に避難し、当分滞留す
る者に対する配給
④ 応急食料の配給方法
災害救助法の適用を受けた場合は、県の防災計画等により、また適用を受けない場
合は、町長の指示により行う。
⑤ 炊き出しの実施方法
炊き出しは、町長の指示に基づいて、日赤奉仕団、婦人会又は避難者、ボランティ
ア、施設職員の協力を得て各地区で行う。
⑥ 災害救助法が適用された場合の留意点
ア
費用の限度額
炊き出しその他による食品の給与を実施するため支出できる費用は主食、副食及
び燃料等の経費とする。
イ
期間
炊き出しその他による食品の給与を実施できる期間は災害発生の日から7日以内
とする(ただし、厚生労働大臣の承認を得て延長することができる。)。
(2) 生活必需品等の供給
① 生活必需品等の需要の把握
地震による住家被害等により、日常生活に欠くことのできない被服、寝具その他の
126
衣料品及び生活必需品を喪失又はき損し直ちに日常生活を営むことが困難な者に対す
る生活必需品等の供給は、原則として避難所において行う。
種
類
品
目
寝
具 毛布、布団、マット等
外
衣 普段着、作業着、婦人服、子供服等
肌
着 シャツ、ズボン下、パンツ、靴下等
身 の 回 り 品 タオル、軍手、長靴等
炊 事 用 具 なべ、釜、包丁、バケツ、カセットコンロ、洗剤等
食
日
器 茶わん、汁わん、皿、箸等
用
品 懐中電灯、乾電池、石けん、ちり紙、歯ブラシ、歯磨き粉等
光 熱 材 料 マッチ、ライター、ローソク、薪、木炭、プロパンガス等
そ
の
他 紙おむつ、風邪薬等、AM/FMラジオ、暖房器具、車イス等
② 生活必需品等の確保・輸送
ア
物資の購入
(ア) 町は調達依頼に基づき、速やかに町の備蓄品を必要に応じて提供する。さらに
不足が出た場合は町内又は近隣市町村の業者から購入する。この場合なるべく同
一規格、同一価格のものを一括購入するよう努める。
(イ) 町は、被害報告をとりまとめ、県知事に報告するとともに、救助物資の概算交
付を受け又は現地調達して、県知事より示された配給基準に基づき配分計画を作
成し、配分を実施する。
(ウ) 町長は必要に応じて広域応援協定を結んだ市町村へ応援要請する。
イ
物資の確保
町は生活必需品の調達先をあらかじめ指定しておくなど、調達計画をたてておく。
ウ
救護物資の集積場所
救護物資の集積地は、原則として次のとおりとするが、災害の状況により交通及
び連絡に便利な公共施設を選定する。
施
設
名
所
在
地
上 市 町 総 合 体 育 館 上市町堤谷11-5
エ
電
話
076-472-5300
物資の配分
到着した物資の配分は、災害救援ボランティア、婦人会等の団体及び被災者の協
力を得て、公平に配分する。
③ 災害救助法が適用された場合の留意点
ア
費用の限度額
生活必需品等の給与又は貸与のために支出できる費用の限度額は、被害の程度、
季節、1世帯の人数により決められる。
イ
期間
生活必需品等の給与又は貸与を実施できる期間は災害発生の日から 10 日以内と
する(ただし、厚生労働大臣の承認を得て延長することができる。)。
127
第15節 廃棄物処理・防疫・衛生対策
町は、廃棄物処理のため、各処理施設の速やかな復旧に努めるとともに、人員、収集運搬
車両を確保して円滑な収集・運搬に努める。
1 し尿処理(厚生部・建設部)
(1) 被害状況の把握
避難所及び浄化槽業者等からし尿処理に関する被害状況を把握し、速やかな復旧に努め
る。
(2) 仮設トイレの設置
① 仮設トイレの確保
リース業者からの借り上げ(県外からの取り寄せも含む。
)等により仮設トイレを確
保する。
② 仮設トイレの設置
必要な場所に仮設トイレを設置すると同時に、充分な消毒剤を確保し、衛生上の配
慮を行う。
③ し尿収集・運搬・処理
ア
町は仮設トイレのし尿の収集・運搬をし尿処理業者に依頼し、し尿処理施設にお
いて処理する。
イ
豪雪などを予測し事前にくみ取りを行っておくよう指導する。
し 尿 処 理 施 設
市 町 村
施 設 名
電話番号
能 力
富山地域衛生組合 中部衛生センター施設 076-472-2294
80Kℓ/日
所
在 地
上市町稗田1
④ 衛生指導
必要に応じて仮設トイレの使用についての衛生指導を行う。
(3) 広域的な支援・協力
町は、し尿の収集・運搬及び処理に必要な人員、収集運搬車両及び処理施設が不足する
場合には、県に対して広域的な支援の要請を行う。
2 ごみ処理(厚生部)
(1) ごみ処理の方針
① 排出場所
町は、通常の排出場所の他、避難所等に仮設ステーションを設置し、収集運搬車両
を確保して円滑な収集を行う。
② 分別排出
処理施設の機能に障害を与えないよう、可燃物、不燃物及び資源ごみの分別排出の
徹底について住民に広報する。
③ 避難所から発生する生活ごみの円滑な収集ができない場合は、現地での適正な保管
や焼却処理を検討する。焼却処理に当たっては、周辺地域の生活環境の保全について
128
配慮する。
④ 応援要請
可能な限り上記の方針が保たれるよう、ごみの収集・運搬・処理について自衛隊、
他市町村等に積極的な応援要請を行う。
(2) ごみの搬入先
① 以下の仕分けによりごみを搬入する。
種
別
施 設 名
電話番号
富山地区広域圏
可
燃
物
076-462-1187
ク リ ー ン セ ン タ ー
富山地区広域圏
不燃物・粗大ごみ
076-429-3121
リ サ イ ク ル セ ン タ ー
富山地区広域圏
資
源
ご
み
076-429-3121
リ サ イ ク ル セ ン タ ー
能
力
所
在
地
810t/日
立山町末三賀103-3
70t/5h
富山市辰尾170-1
41t/5h
富山市辰尾170-1
② 一時保管
学校のグラウンド、公園、河川敷等の中から選定した場所
③ その他
町は必要に応じて、民間の処分場及び他市町村に協力を要請する。
3 災害廃棄物の処理(建設部)
災害時には、以下のような災害廃棄物が発生するが、その処理に関しては、環境面への影
響に配慮しつつ次のように行う。
・道路の応急措置及び道路復旧による廃棄物
・災害により使用できなくなった家具、畳等
・損壊、焼失による建築物廃材
(1) 災害廃棄物等の撤去
損壊家屋からの解体廃棄物、災害廃棄物、残骸物については、危険なもの、交通の支障
となるものを優先的に解体・撤去する。
(2) 仮置場の決定
公用地又は住民生活に支障のない場所の中から災害廃棄物の仮置場を選定する。
(3) 仮置場への搬入
町は、木材やコンクリート等のリサイクルを図るとともに、災害廃棄物の仮置場への搬
入を町内の土木建設業者等に要請する。町内の業者で対応が困難な場合は、自衛隊、他市
町村等に応援を要請する。また、損壊家屋の解体に当たっては、「災害時における石綿飛
散防止に係る取扱いマニュアル(環境省)」に基づき、アスベストの使用の有無を確認す
るとともに、アスベストが使用されている建築物の解体、収集・運搬及び処理に際し、ア
スベストが飛散しないよう十分対策を講ずる。
(4) 廃棄物処理施設への搬出
適当な時期に仮置場の災害廃棄物を廃棄物処理施設に搬出する。町での処理が困難な場
合は、他市町村又は民間事業者の廃棄物処理施設のあっせん等を県に要請する。
129
4 防疫活動(厚生部)
(1) 防疫体制の確立
① 県厚生センターの災害防疫組織に準じ、関係職員による災害防疫活動組織を編成し、
地域内の防疫活動を行う。
② 被災状況及び感染症等の状況を迅速に把握し、状況に応じて消毒班等を編成するな
どの体制を確立する。
③ 県厚生センターと連携し、地域内の医療機関との連絡を緊密に行う。
④ 防疫用薬剤及び器具等は町内業者から確保し、不足する場合はそのあっせんを県に
要請する。
(2) 感染症対策
① 被災地における感染症発生状況の把握、患者の早期発見に努め、健康診断を実施し、
応急的治療を行う。
② 手指の消毒等必要な指導、逆性石鹸液の配付等を行う。
③ 事前に、指定医療機関の収容力を確認し、感染症が発生したときは、感染患者、保
菌者を搬送、隔離する。
④ 感染症発生箇所の消毒を実施する(消毒担当班を編成)。
⑤ 防疫上必要と認める場合、県の指示に従い臨時の予防接種を、対象、期間を定め、
実施する(ワクチン等の確保を迅速に行い、時機を失しないよう措置する。)。
⑥ 接種の種類、地域、年令区分、期日及び接種の場所等をチラシ、立看板、広報車等
により広報する。
(3) 消毒の実施
被災により、環境衛生条件が低下し、感染症発生のおそれがある場合は、次の地域から
優先して、消毒を実施する。なお、消毒の実施に当たっては、法令の定めるところに従っ
て行うものとする(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等)。
① 下痢患者、有熱患者が多発している地域
② 避難所の便所、その他の不潔場所
③ 浸水地域その他衛生条件が良好でない地域
④ 飲料水確保場所
⑤ 災害廃棄物仮置場
⑥ ネズミ、害虫等の発生場所
(4) 町民、町内会及び事業所の役割
上記(2)、(3)の実施に当たっては、地域住民、ボランティアと協力し、地域の衛生活動
に当たる。
(5) 他厚生センター等への協力要請
防疫活動が町自らの能力で実施が困難であると判断したときは、県に対して県内他厚生
センター等の応援を要請する。また、防疫用薬剤及び器具等が確保できない場合は、県に
対し、これらの調達のあっせんを依頼する。
130
5 保健衛生対策(厚生部)
(1) 衛生活動
① 被災者に対する衛生指導
避難所等の被災住民に対し、台所、便所等の衛生的管理並びに消毒、手洗いの励行
等を指導する。
② 食中毒の防止
必要に応じて被災地及び避難所での飲食物による食中毒を防止するため、給食施設
等に対する食品衛生監視を実施する。
(2) 保健活動
① 被災者に対する保健相談
避難所等の被災住民、特に高齢者及び乳幼児の健康状態の把握、かぜ等の感染症の
予防、高血圧症、糖尿病等の人への治療の確保、口腔衛生等を目的とする健康診断及
び健康相談を行う。
また、必要に応じて、精神科医や臨床心理士、各医療ボランティアと連携して、心
理相談(心のケア)を実施する。
② 被災者に対する栄養相談
必要に応じて、栄養士会等との協力により、避難所等の被災住民に対し、疾病者に
対する栄養指導や避難所での食事についての栄養相談に応じる。
131
第16節
社会秩序の維持
災害発生後は、被災地の社会的混乱や被災者の心理的動揺等が予想され、警察における災
害に便乗した悪質事犯の取締り等社会秩序の維持が重要な課題となる。
1 警察機関との連携(総務部)
被災地域における治安の維持と住民の安全を図るため、警察機関が行う警備活動に対し、
関係各部は連携を強化するとともに、必要な情報提供を行うなど協力を行うものとする。
○警備活動の主な内容
(1) 被害実態の把握
(2) 被災者の救助救護
(3) 危険箇所の実態把握及び警戒
(4) 避難の指示、警告及び誘導
(5) 行方不明者の捜索及び遺体の検視
(6) 被災地等における交通安全の確保と運行の円滑化
(7) 被災地等における犯罪の予防及び取締
(8) 地域安全情報、災害関連情報等の広報活動
(9) 関係機関の行う災害復旧活動に対する援助活動
132
第17節
遺体の捜索、処理、埋葬
大規模な震災が発生した場合、多数の死傷者が生じるおそれがある。
町は、災害により被災し、死亡者が発生したときは、警察、医師会、日本赤十字社富山県支部
等と緊密な連携をとりつつ、遺体の捜索、処理、埋葬の各段階において遅滞なく処理し、また、必
要に応じて広域的な協力を得ることにより、人心の安定を図る。
1 遺体の捜索(厚生部)
(1) 方法
① 災害による生き埋め等で行方不明の状態にある者で、かつ周囲の事情により既に死
亡していると推定される者の捜索は、警察、消防本部、消防団、自衛隊が連携して実
施する。
② 遺体の捜索は、必要があれば、労力、資機材を借上げて速やかに実施する。
③ 遺体の捜索に当たっては、県警と協力し、行方不明者の届出の受理と関係情報の入
手に努める。
(2) 費用
捜索に係る費用に関し、災害救助法が適用された場合は県が以下により負担する。
① 対象
災害により被災し、行方不明の状態にあり、かつ周囲の事情により既に死亡してい
ると推定される者(死亡した者の住家の被害状況及び死亡の原因を問わない。)。
② 支出する費用
ア
捜索のために使用した機械器具の修繕費
イ
捜索のために機械器具を使用する場合に必要な燃料費
ウ
捜索作業のために必要な照明器具等の燃料費
③ 支出費用の限度額
当該地域における通常の実費
④ 捜索の期間
災害発生の日から 10 日以内とする(ただし、厚生労働大臣の承認を得て延長するこ
とができる。
)
。
2 遺体の処理(厚生部)
(1) 方法
災害による死亡者の内、身元不明の者及び遺族等が混乱期のため遺体処理ができない者
については、警察官等による検視後、以下により行う。
① 遺体の洗浄、縫合、消毒等の処理
② 遺体の一時保存
遺体の身元確認のため相当の時間を必要とし、また、死亡者が多数のため早急に処
理できない場合、町は遺体の収容場所を確保し、住民に広報する。収容場所は、各地
133
区公民館とする。ただし、感染症の発生により収容場所を使用できないとき、又は収
容不能の場合あるいは地理的条件等で収容場所へ収容することが不適当な場合におい
ては、学業又は避難のために支障がない限りにおいて小、中学校及び寺院等公共的建
物を収容場所とすることができる。また、納棺用品、ドライアイス等を確保する。
③ 検案
遺体の死因その他についての医学的検査は、医師の協力を得て行い、この検案書を
町が引き継ぐ。
④ 遺体処理台帳の整備
身元不明の遺体は、遺体処理台帳により処理し、事後確認のため遺体の写真撮影、
遺品の保存等の措置をとり、警察と歯科医師会の協力を得て、身元の発見に努める。
(2) 費用
遺体の処理に係る費用に関し、災害救助法が適用された場合は県が以下により負担する。
① 対象
災害による死亡者の内、身元不明の者及び遺族等が混乱期のため遺体処理ができな
い者。
② 支出する費用
ア
遺体の洗浄、縫合、消毒の処置のための費用
イ
遺体の一時保存のための費用
ウ
検案のための費用
③ 支出費用の限度額
災害救助法の規定による。
④ 遺体の処理期間
災害発生の日から 10 日以内とする(ただし、厚生労働大臣の承認を得て延長するこ
とができる。
)
。
3 遺体の埋葬又は火葬(厚生部)
(1) 方法
災害による死亡者に対し、その遺族が混乱期のため資力の有無にかかわらず埋葬又は火
葬を行うことが困難な場合又は死亡した者の遺族がいない場合については、以下により行
う。
① 遺体を一時収容し、埋火葬台帳を作成する。
② 火葬
多数の死亡者の発生により火葬場の能力を超えた場合、また、火葬場が被災して使
用不能の場合は、県に応援を求めて近隣市町村の火葬場を確保する。
火
施
上
設
市
町
斎
葬
名
所
在
場
上市町東種 23 番地の 1
134
場
地 処
理
70 分/1 体
能
力
2 基所有
③ 遺骨、遺留品の保管
身元不明の遺体については、氏名札及び遺留品処理票を添付して保管場所に一時保
管する。
④ 遺留品の引き取り
③について、家族その他の関係者から遺骨、遺留品の引き取り希望があった場合は、
引き渡す。
(2) 費用
遺体の埋葬又は火葬に係る費用に関し、災害救助法が適用された場合は県が以下により
負担する。
① 対象
災害による死亡者の内、その遺族が混乱期のため資力の有無にかかわらず埋葬又は
火葬を行うことが困難な場合又は死亡した者の遺族がいないために埋葬又は火葬がで
きない場合。
② 支出する費用
埋葬又は火葬に要する費用
③ 支出費用の限度額
災害救助法の規定による
④ 埋葬又は火葬の期間
災害発生の日から 10 日以内とする(ただし、厚生労働大臣の承認を得て延長するこ
とができる。
)
。
135
第18節
危険物等の防災対策
地震により、危険物施設や高圧ガス製造施設等が被害を受け、又は危険物や高圧ガスの流
出、漏えいその他の事故が発生した場合は、災害の拡大を防止し被害を軽減するため、事業
所においては、危害予防規程等に定められた防災体制を直ちに発動し、関係機関の相互の緊
密な連携のもとに、適正かつ迅速な防災活動を実施し、事業所の関係者及び周辺住民に被害
を及ぼさないように努める。防災対策については各事業所により行われるが、町は協力要請
があった場合は積極的な協力体制をとる。
1 石油類(消防部)
消防法で定める危険物施設等が危険な状態となった場合、消防本部、防災関係機関及び施
設責任者が災害の拡大を防止するための消防活動、負傷者等の救出、警戒区域の設定、避難
の指示・勧告及び広報活動等を実施する。
2 高圧ガス類(消防部)
高圧ガス施設等が危険な状態となった場合、事業所の長は、危害予防規程に基づき、直ち
に高圧ガスの取扱い作業を中止し、初期消火活動や負傷者等の救出活動を実施するとともに、
速やかに消防機関等関係機関に通報し、二次災害防止のための施設点検、消防活動、警戒区
域の設定、火気使用禁止広報及び避難の指示・勧告等の応急措置を行う。
3 火薬類(消防部)
火薬類による事故が発生し、若しくは火薬類が危険な状態となった場合には、事業所の長
は、直ちに火薬類の取扱い作業を中止し、初期消火活動や負傷者等の救出活動を実施し、速
やかに消防機関等関係機関に通報するとともに二次災害防止のための施設点検、警戒区域の
設定、避難の指示・勧告等の応急措置を行う。
4 毒物劇物(消防部)
毒物劇物保管施設等が被害を受け、毒物劇物が飛散し、もれ、流出、しみ出又は地下に浸
透し、保健衛生上危害が発生し、又は発生するおそれがある場合、消防本部、防災関係機関
及び施設の責任者が負傷者等の救出、汚染区域の拡大防止措置、警戒区域の設定、避難の指
示・勧告及び広報活動等を実施する。
5 学校における毒物劇物取扱対策(教育部)
化学薬品等毒物劇物を取扱う学校が被災した場合、二次災害の防止を図るため、次のよう
な応急対策を講ずる必要がある。この場合、特に被害の拡大が予想される場合は、専門技術
者の応援を求めるとともに児童・生徒及び周辺住民の避難など、迅速かつ適切な措置を実行
する。
(1) 毒物劇物の散逸、飛散、流出、混合の防止に努めること。
(2) 毒物劇物の保管場所に近づく者がないよう、ロープ張りや立看板の設置等、注意を喚起
する措置をとること。
(3) 職員等の身の安全が確保できる範囲で、初期消火活動を行うこと。
136
6 危険物取扱施設事業所調(消防本部)
(資料編
137
47頁)
第19節
二次災害の防止
余震等による建築物・構造物、水害・土砂災害及び危険物等による二次災害を防止する
ため、町は二次災害防止活動を行うとともに、住民への注意・呼びかけが必要な事項につ
いては広報活動を行う。
1 建築物・構造物の二次災害防止(建設部)
(1) 避難所施設の点検
① 町は避難所施設管理者と連携を図り、避難所施設の点検を実施する等の安全性に留
意する。
② 危険性が認められるときは、避難及び立入禁止の措置を行うとともに、必要な場合、
応急措置を施す。
(2) 町有施設の点検及び避難対策・応急対策
① 町は町有施設の管理者と連携を図り、地震後の当該施設の使用に当たって安全性に
留意するとともに、必要な場合は、専門職員による点検を要請する。
② 点検の要員等不足の場合は、県に応援を求め、当該施設の点検を行う。危険性が認
められるときは、避難及び立入禁止の措置を行うとともに、必要な場合、応急措置を
施す。
(3) 町所管道路、橋梁等構造物の点検及び応急対策
地震後町の所管する道路、橋梁等構造物の点検を行い、危険性が認められるときは、通
行止め等の措置をとるとともに、必要な場合は応急措置を施す。
2 民間建物の応急危険度判定(建設部)
地震による被害状況を勘案し、県とも協議しながら民間建物の応急危険度判定の必要性を
決定する。応急危険度判定を実施すると決定した場合は、県及び応急危険度判定士と連携し
て、以下の図にしたがって活動を行う。
(1) 判定士の集合場所の確保、管内図、住宅地図や必要機器の準備等を行う。
(2) 判定作業は2名以上のチーム編成とし、担当地区を決めて判定作業を実施する。
(3) 出動に当たって、腕章、判定票、記録用紙等を配布する。
(4) 建築士会等民間団体の協力の申し出があった場合は、必要な調整を行う。
(5) 震災により宅地が大規模かつ広範囲に被災した場合、余震等による宅地の被害から生ず
る二次災害を防止し、住民の安全確保を図るため、被災宅地危険度判定士の協力を得て、
宅地の危険度判定を実施する。
138
民間建物の応急危険度判定活動の流れ
地震による建物災害の発生
町災害対策本部
県災害対策本部
・被害状況の把握
・被害状況の把握
・判定作業の必要性の決定
・判定作業の必要性の有無
・県へ判定士の派遣要請
・県へ判定士の派遣要請
応急危険度判定士
・判定作業出動への了承
(①市、土木事務所管内別)
(②建築士会等所属団体別)
・他府県への判定士出動依頼
(国土交通省、建築関係団体との調整)
(県へ建築職員の派遣要請)
(市町村への建築職員の派遣)
(県職員の受入れ)
(応急危険度判定業務の指導)
・判定士受入れ
・判定場所への集合
・チーム編成・地区別分担
・判定現場への移動
・判定作業の実施
・判定結果の表示
・判定結果のデータベース化
・県災害対策本部への報告
・判定結果の公表
・判定結果のまとめ
・市町村別集計
・国土交通省への報告
・判定結果の公表
・判定結果に対する措置(応急措置、被災度判定等)
3 水害・土砂災害対策(建設部・産業部・消防部)
(1) 水防対策
① 点検及び応急措置
大規模な地震が発生した場合は、河川等を巡視し、施設の点検、被害状況の把握に
努め、水防上危険な箇所を発見したときは、消防本部及び消防団と連携し、関係機関
及び当該施設の管理者に連絡し、必要な措置を講じるよう要請する。また、緊急を要
する場合は必要な措置を行い、被害の拡大防止に努める。
② 避難の呼びかけ又は指示
地震による二次災害が予想され、著しい危険が切迫していると認められるときは、
必要とする区域の居住者に対して避難の勧告又は指示を行う。
③ 応援要請
139
町長は、緊急の必要があるときは、他の水防管理者、市町村長又は消防団長に対し
て応援を求める。また、水防のため必要があると認めるときは、警察署長に対して警
察官の出動を求める。
(2) 土砂災害対策
① 緊急現地調査
地震後直ちに山地・水源部の崩壊状況を調査するほか、既存施設の点検を行う。そ
の結果、次の事態が発生した場合は、その情報を県に報告するとともに、監視観測体
制を強化するほか、重大な土砂災害の急迫した危険がある場合においては、土砂災害
防止法に基づき、国又は県が、緊急調査を行う。
ア 山腹崩壊や地すべりにより崩壊土砂が河川をせき止め「天然ダム」ができた場合
イ 山地水源部で大崩落の発生が確認又は予想される場合
ウ 斜面崩壊防止施設(地すべり防止、急傾斜地崩壊防止施設)が崩壊又は崩壊のお
それが大きい場合
エ 砂防設備、治山施設、ため池等かんがい施設等が崩壊又は崩壊のおそれが大きい
場合
② 専門技術者の協力
必要に応じて、地元在住の専門技術者(コンサルタント、県・町職員OB等)、斜面
判定士へ協力を要請するほか、国のアドバイザー制度*を活用し、早期の被害の把握に
努める。
*アドバイザー制度=(社)全国防災協会が学識経験者、土木研究所、国土地理院
からなるアドバイザーを委嘱し、二次災害の防止に関して助言を行う制度。
③ 危険箇所の警戒及び避難
二次災害のおそれのある箇所については警戒に当たり、必要に応じて避難措置をと
る。
特に土砂災害防止法に基づく緊急調査が行われた場合は、国又は県からの情報によ
り、避難の要否、時期を決定する。
また、県及び町は、土砂災害のおそれがある土地の区域とその時期について、住民
説明会等により被害のおそれのある地域に居住する住民に説明を行う。
4 爆発物・有害物質による二次災害防止活動(環境汚染対策を含む。)(消防部)
爆発物、有害物質による二次災害(環境汚染を含む。)を防止するため、関係各部は、次に
掲げる施設等を対象に、被害状況の確認及び被害防止に関する指導を行い、住民への注意・
呼びかけが必要な事項については広報活動等を行う。
(1) 危険物施設
(2) 火薬保管施設
(3) ガス施設
(4) 毒劇物施設
(5) 放射性物質施設
(6) その他二次災害の危険性があると判断する施設
5 二次災害防止のための住民への呼びかけ(関係各部)
関係各部は、1~4 の活動により住民への注意・呼びかけが必要な事項については、
「第2編
第2章第3節6 広報及び広聴活動」の規定に則って広報活動等を行う。
140
第20節
ライフライン施設の応急復旧対策
上下水道、電気、ガス、通信などのライフライン施設は、都市生活の基幹をなすものであ
り、震災時にこれらのライフライン施設が被害を受けた場合、都市機能そのものの麻痺につ
ながるとともに、住民の生活への影響は極めて大きい。
震災時における各施設等の迅速かつ効果的な応急対策や危険防止のための活動は、各機関
の活動計画によるが、これら機関と相互に連携を保ち、事業者から要請があった場合は、そ
の応急対策に可能な限り協力する。
1 災害発生時の連絡体制(総務部)
町は、必要に応じて各事業者に対して職員の派遣を要請する等逐次連絡できる体制を確保
する。
〔北陸電力株式会社、西日本電信電話株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、富山地方鉄道株式
会社、富山県エルピーガス協会〕
各事業者は、人身に関わる二次災害が発生するおそれのある場合、また、発生した場合は、
町又は消防本部に通報する。
2 被害状況・応急対策の進捗状況に関する広報(総務部)
二次災害の発生を防止するため、各事業者に対する協力体制を確立し、各事業者が広域的
な応援を求めて応急対策を実施する場合、また、住民向けの広報を行う場合、事業者からの
要請に基づき、応援隊の集結場所の紹介・あっせん、プレスルームの提供、広報車両の貸出
し等を行い、迅速な応急対策を支援する。
〔北陸電力株式会社、西日本電信電話株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、富山地方鉄道株式
会社、富山県エルピーガス協会〕
各事業者は、当該施設等の被害状況・応急対策の進捗状況について、逐次報道機関、広報
車、チラシ等を用いて住民に広報する。その場合、視覚障害者、聴覚障害者、外国人にも配
慮する。
なお、報道機関を通じて広報を行う場合、プレスルームとの連携が十分図れるよう迅速・
的確な情報の提供体制の確保を図る(「第2編第2章第3節6 広報及び広聴活動」参照)
。
141
第21節
公共施設の応急復旧対策
道路、橋梁、河川等の公共施設は、道路交通など社会活動を営むうえで重要な役割を担っ
ており、こうした施設が地震により損壊した場合は、救急救助、救援救護活動及び緊急輸送
活動等に重大な支障をきたすこととなる。また、医療施設、教育施設等の公共施設等が被災
した場合、その役割、機能の早急な回復が必要とされる。
このため、こうした公共施設等の速やかな応急復旧措置を講ずる。
1 応急復旧方針(関係各部)
町庁舎、町立小・中学校、かみいち総合病院、道路、橋梁、河川水路その他公共施設が地
震による被害を受けたときは、各施設を所管する部が直ちに修復工事を施工し、また公共交
通機関の復旧の際は協力体制をとる。その場合、災害応急対策を推進する上で重要な施設を
優先する。復旧活動が円滑に実施されるよう復旧に必要な人員、資機材の確保及び障害物除
去に伴う集積場所など、各関係管理者と協議しておくとともに、電気、ガス、上下水道、電
話の各事業者と十分な連携をとる。
また、町のみで実施困難な場合は県に応援協力を要請する。
2 被害状況・応急対策の進捗状況に関する広報(関係各部)
各施設を所管する部は、当該施設等の被害状況・応急対策の進捗状況について、逐次報道
機関、広報車、チラシ等を用いて住民に広報する。その場合、視覚障害者、聴覚障害者、外国
人にも配慮する。
3 復旧のための人員、資機材の確保(関係各部)
(1) 人員の確保
各施設を所管する部は、復旧活動が円滑に実施されるよう人員確保のため、各路線、各
地区毎にあらかじめ作業分担を決めておく。
(2) 建設機械の確保
各施設を所管する部は、震災時の復旧作業に対応するため、毎年、建設機械の保有量を
把握するものとする。
(3) 資材の確保
各施設を所管する部は、震災時の復旧作業に対応するため、毎年、所有の復旧用資材の
備蓄状況を把握するとともに、建設資材業者の復旧用資材の最低在庫保有量を把握する。
(4) 県と国土交通省北陸地方整備局との「災害時の相互協力に関する申し合わせ」に基づく
協力要請
申し合わせに基づき、国土交通省北陸地方整備局に対し、北陸地方整備局等の職員の派
遣、災害に係る専門家の派遣、構成機関が保有する車両、建設機械、応急組立橋等応急復
旧資機材の貸し付け、通信機器等の貸し付け及び操作員の派遣等の協力を、県を通じて要
請する。
4 公共土木施設等の障害物の除去(建設部)
震災時に発生した道路、河川等の障害物を除去することにより、住民の日常生活や業務活
142
動を確保することを目的とする。
(1) 実施機関
① 応急措置を実施するため障害となる工作物の除去は、町長が行う。
② 道路、河川等にある障害物の除去は、その道路、河川等の管理者が行う。
③ 山(がけ)崩れ、浸水等によって住家又はその周辺に運ばれた障害物の除去は、町
長が行うものとし、町のみで実施困難なときは、県知事に対し応援協力を要請する。
④ その他、施設、敷地内の障害物の除去は、その施設、敷地内の所有者又は管理者が
行う。
(2) 障害物除去を必要とする場合
震災時における障害物(工作物を含む)除去を必要とする場合の対象は、概ね次のとお
りとする。
① 住民の生命、財産等の保護のため除去を必要とする場合
② 河川氾濫、護岸決壊等の防止、その他水防活動実施のため除去を必要とする場合
③ 緊急な応急措置の実施のため除去を必要とする場合
④ その他、公共的立場から除去を必要とする場合
(3) 障害物除去の方法
① 実施者は、自らの組織、労力、機械器具を用い又は土木建築業者の協力を得て、速
やかに行う。
② 除去作業は、緊急な応急措置の実施上やむを得ない場合のほか、周囲の状況等を考
慮し、事後支障の生じないよう配慮し行う。
(4) 除去した障害物の集積場所
障害物の集積場所については、それぞれの実施者において考慮するものとするが、概ね
次の場所に集積破棄又は保管する。
① 廃棄するものについては、実施者の管理に属する遊休地及び空地その他廃棄に適当
な場所
② 保管するものについては、その保管する工作物等に対応する適当な場所
③ 除去した障害物が二次災害の原因とならないような場所
④ 広域避難地として指定された場所以外の場所
(5) 除去に必要な機械、器具の整備等
① 障害物の規模及び範囲により、それぞれ対策をたてることとする。
② 比較的小規模なものについては、各管理者において処理し、大規模なものについて
は建設業者等の協力を得ながら、概ね次により実施する。
ア
建設業協会との提携
建設用資機材及び技能者等要員の調達、提供については、あらかじめ上市町建設
業協会との協定を締結し、これに基づき確保する。
イ
資機材の生産、販売業者との提携
応急復旧のため必要となる資機材については、あらかじめその生産及び販売業者
との協定を締結し、これに基づき確保する。
(6) 障害物除去に関する応援、協力の要請
町は、住民の生命、財産保護のため、障害物の除去について、必要に応じ県等に応援、
協力要請を行う。
143
第22節
応急住宅対策
震災によって、家屋に被害を受け、自らの資力では住宅を確保できない被災者のため、応
急仮設住宅の提供、被災家屋の応急修理を実施し、住生活の安定に努める。
また、被災した住宅、事務所、店舗等に対して速やかに危険度判定を実施する。
1 住宅ニーズの把握(建設部)
一元的に被災家屋の状況を把握し、住宅ニーズを的確に把握するため、り災台帳の様式に
基づく被災世帯調査を実施するとともに、必要に応じて住宅相談所を本庁舎、避難所等に開
設し、被災者の住宅ニーズの把握に努める。
2 住宅の応急修理(建設部)
(1) 方針
住宅が半壊又は半焼の被害を受け、居住できない世帯に対して、居住に必要な最小限の
応急修理を行う。災害救助法が適用された場合は、知事の補助機関としてこれを実施し、
同法の適用がなされない場合は、被害の状況を見て町長が実施方法等を決める。
(2) 方法(災害救助法適用の場合)
① 修理戸数
ア
被害世帯が必要とする戸数とする。
イ
修理戸数は県が決定する。
② 修理戸数の引き上げ
被害の程度、深刻さ、住民の経済的能力、住宅事情等により修理戸数を引き上げる
必要があると認められるときは、厚生労働大臣の承認を受け戸数を引き上げることが
できる。
③ 修理の範囲及び費用
ア
居室、炊事場及び便所等当面の日常生活に欠くことのできない部分とする。
イ
応急修理に要する費用は、富山県災害救助法施行規則に定める基準とする。
④ 修理の時期
災害発生の日から、原則として1か月以内に完了する。ただし、厚生労働大臣の承
認を受け必要最小限度の期間を延長することができる。
⑤ 修理の方法
住宅の応急修理は、現物給付をもって実施する。
⑥ 応急修理の対象者
ア
給付対象者の範囲
(ア) 住家が半焼、半壊した者で当面の日常生活を営むことができない者
(イ) 自らの資力では住家を確保できない者で、次のいずれかに該当する者
a 生活保護法の被保護者及び要保護者
b 特定の資産のない失業者
c 特定の資産のない母子・父子世帯
d 特定の資産のない高齢者、病弱者及び身体障害者
e 特定の資産のない勤労者
144
f 特定の資産のない小企業者
g 上記に準ずる経済的弱者
(ウ) その他知事が必要と認める者
イ
対象者の選定
町において、被災者の資力、その生活条件を十分に調査し、それに基づき、県が
選定する。ただし、状況に応じ町長が委任を受けて選定することができる。
3 応急仮設住宅の建設(建設部)
(1) 方針
震災により住家を滅失し、自己の資力によっては居住する住家を確保できない被災者に
応急仮設住宅を供与する。災害救助法が適用された場合は、知事の補助機関としてこれを
実施し、同法の適用がなされない場合は、被害の状況を見て町長が実施方法等を決める。
(2) 方法(災害救助法適用の場合)
① 被災世帯の調査
県及び町は、が応急仮設住宅の建設及び住宅被災に対する応急処理等に必要な次の
調査を実施する場合はこれに協力する。
ア
町は次の調査を実施する。
(ア) 住宅及び宅地の被害状況
(イ) 被災地における住民の動向
(ウ) 応急住宅対策(応急仮設住宅入居、応急住宅修理等)に関する被災者の希望
イ
県は次の調査を実施する。
(ア) 町の調査に基づく被災戸数
(イ) 町の住宅に関する要望事項
(ウ) 町の住宅に関する緊急措置の状況及び予定
(エ) 応急仮設住宅建設にあたっての支障事項等
(オ) その他住宅の応急対策実施上の必要な事項
② 応急仮設住宅の建設
ア
建設用地
町は、あらかじめ、次の基準により応急仮設住宅建設予定を定めておく。なお、
応急仮設住宅建設予定地については、地域の人口動態や敷地の利用状況に応じて適
宜見直すものとする。必要に応じ、県の助言等を得る。
<応急仮設住宅建設予定地選定の基準>
(ア) 原則として公有地とする。公有地が適地でない場合は、その他の適地を選定し、
あらかじめ所有者等の協議を行う。
(イ) 大規模ながけくずれや浸水等の危険がない平坦な土地とする。
(ウ) 給水、排水、電気等のライフラインの整備が容易な土地とする。
イ
設置戸数
(ア) 被災世帯が必要とする戸数とする。
(イ) 供与戸数は、県が決定する。
(ウ) 設置戸数の引き上げ
145
被害の程度、深刻さ、住民の経済的能力、住宅事情等により、設置戸数を引き
上げる必要があると認められるときは、厚生労働大臣の承認を受け戸数を引き上
げることができる。
(エ) 建設の規模及び費用
1戸当たりの建物面積及び費用は、富山県災害救助法施行規則に定める基準と
する。ただし、地域の状況等により基準運用が困難な場合は、厚生労働大臣と協
議し、規模及び費用の調整を行う。
なお、高齢者、障害者のために老人居宅介護事業等を利用しやすい構造及び設
備を有する福祉仮設住宅を設置する。
(オ) 建設の時期
災害発生の日から、原則として20日以内に着工するものとする。ただし、大災
害等の事由により期間内に着工できない場合は、事前に厚生労働大臣の承認を受
けて必要最小限度の期間を延長することができる。
(カ) 建設工事
応急仮設住宅の建設は、あらかじめ選定した建設候補地の中から、被災状況、
保健衛生、交通等を考慮して建設場所を選定し、所定の基準により知事が直接建
設業者に請け負わせることにより建設する。ただし、状況に応じ、町長が委任を
受けて建設することができる。
応急仮設住宅の建設に当たっては、(社)富山県建設業協会、(社)プレハブ建
設協会等に対して協力を要請する。
(キ) 民間賃貸住宅借上げによる供与
被災状況を考慮し、応急仮設住宅の建設に併せて民間賃貸住宅を借り上げ、応
急仮設住宅として知事が供与する。ただし、状況に応じ、町長が委任を受けて供
与することができる。
応急仮設住宅の供与に当たっては、(社)富山県宅地建物取引業協会、(社)全
日本不動産協会富山県本部及び(社)全国賃貸住宅経営協会に協力を要請する。
(ク) 供与の期間
入居者に供する期間は、応急仮設住宅の完成の日から2年以内とする。
③ 入居者の選定
ア
入居資格
(ア) 住家が全焼、全壊又は流失した者
(イ) 居住する住家がない者
(ウ) 自らの資力では住家を確保できない者で、次のいずれかに該当する者
a 生活保護法の被保護者及び要保護者
b 特定の資産のない失業者
c 特定の資産のない母子・父子世帯
d 特定の資産のない高齢者、病弱者及び身体障害者
e 特定の資産のない勤労者
f 特定の資産のない小企業者
g 上記に準ずる経済的弱者
(エ) その他知事が必要と認める者
イ
入居者の選定
(ア) 応急仮設住宅の入居者の選定については、町が県に協力してこれを行う。ただ
し、状況に応じ町長が委任を受けて、選定することができる。
146
(イ) 選定に当たっては、身体障害者や高齢者を優先的に入居させるとともに、民生
委員等の意見を参考にする。
④ 応急仮設住宅の管理
応急仮設住宅の管理は、県営住宅の管理に準じ町が県に協力してこれを行う。ただ
し、状況に応じ町長が委任を受けて管理する。
応急仮設住宅の管理に際しては、安心・安全の確保、孤独死や引きこもり等を防止
するための心のケア、入居者によるコミュニティの形成及び運営に努めるとともに、
女性の参画を推進し、女性を始めとする生活者の意見を反映できるよう配慮するもの
とする。また、必要に応じて、応急仮設住宅における家庭動物の受入れに配慮するも
のとする。
4 障害物の除去(建設部)
災害によって、土石、竹木等の障害物が住家等に流入し、日常生活を営むのに支障をきた
している者に対して、障害物を除去し保護する。災害救助法が適用された場合は、知事の委
任を受けて町長がこれを実施し、同法の適用がなされない場合は、災害の状況を見て町長が
実施方法等を決める。対象者等については、「2 住宅の応急修理」に準じる。
5 公営住宅等のあっせん(建設部)
応急仮設住宅の建設適地がない場合、応急仮設住宅の完成を待つ時間的余裕がない場合等
を考慮し、応急仮設住宅を計画するのと同時に、次の住宅についての空家情報を収集し、状
況によっては、あっせんを行う。
(1) 町営住宅、県営住宅等公営住宅
(2) 民間アパート等賃貸住宅
(3) 企業社宅、保養所等
6 応急危険度判定活動(建設部)
建築物の被災状況により、余震等による二次災害発生のおそれのある場合、県災害対策本
部に「応急危険度判定士」の出動要請をする。ただし、災害状況によっては県が直接出動要
請を行う。
147
第23節
教育・労働力の確保対策
震災時における児童・生徒の生命及び身体の安全並びに教育活動の確保を図るため、小学
校、中学校における応急対策について万全を期する必要がある。
大規模災害が発生し、町、県等だけでは対応が不十分な場合、防災関係機関等に対し、災
害応急対策活動に必要な要員を要請し、確保する。
1 応急教育等(教育部)
(1) 応急教育の実施
① 教育施設の確保
ア
被災額の多少にかかわらず校長は、町教育委員会に遅滞なく、当該災害の状況及
びこれに対してとられた措置の概要を報告しなければならない。報告の方法は、書
類報告の前に電話等最も速やかな方法により行う。
イ
施設の被害状況を速やかに収集し、関係機関と緊密な連絡をとるとともに、地域
の状況に応じて公共施設、公共的施設又は民有施設等を利用して、直ちに授業を再
開するよう努める。
ウ
授業の早期再開を図るため、被害箇所及び危険箇所を早急に修理するとともに、
被災を免れた公立学校施設を利用し、正常な教育活動を図る。
エ
教育施設が、避難所として開設されている施設については、本部室、避難住民、
自治会と十分な協議のうえ、教育施設の確保を図る。
② 教員の確保
ア
教員は、原則として各学校に参集する。ただし、交通途絶で登校不能の教員は、
最寄りの小・中学校に参集する。
(ア) 校長は、学校で掌握した参集教員の人数等を町を通じて、県に報告する。
(イ) 通信の途絶又は交通機関の回復が著しく遅れた場合には、各学校において参集
した教員をもって授業が行える態勢を整える。
(ウ) その他、県本部と連絡を密にとり、必要な措置を講ずるものとする。
イ
教職員の人的被害が大きく、通常授業に支障をきたす場合は、教員免許所有者を
臨時に雇用したり県教育委員会に要請し、補充配置する。
③ 臨時休校等の措置
施設の被害又は児童・生徒、教員の被災の程度によっては、校長との協議の上、臨
時休校の措置をとる。
また、臨時休校の対応策として夏休みの振替授業等により、授業時間を確保すると
ともに教育環境の悪化による教育効果の低下に対する補習授業等の実施についても校
長と適宜協議する。
(2) 学用品の給与
① 給与対象者の把握
ア
給与対象者
災害によって住家に被害を受けた小学校児童及び中学校生徒で学用品をそう失又
148
はき損し、就学に支障をきたしている者
イ
給与対象者の把握
校長と緊密な連携を保ち、給与対象となる児童・生徒及び応急教育に必要な学用
品等についてその種類、数量を把握する。
② 学用品の調達
ア
教科書の調達
被災した学校の学年別、使用教科書別にその数量を速やかに調査し、県に報告を
行うとともに、指示に基づき教科書供給書店等に連絡し、供給を受ける。また、他
の市町村に使用済み教科書の供与を依頼する。
イ
学用品の調達
県より送付されたものを配付する他、県の指示により調達する。
ウ
災害救助法の適用上留意点
災害救助法が適用された場合には、同法の基準に基づく学用品が支給されるが、
同法が適用されない場合にも、被害の規模、範囲及び程度により、同法の基準に沿
った学用品が支給できるようにする。
③ 学用品の給与
ア
給与方法
(ア) 教科書は、学年別、使用教科書別に給与対象名簿を作成して、配分する。
(イ) 学用品は、小・中学校別に配分計画書を作成して、配分する。
イ
支給品目
(ア) 教科書及び教材
a 文部科学省検定済教科書及び文部科学省著作教科書
b 準教科書として使用されているもの(テキスト等)
c ワークブックとして利用されているもの(補充問題集等)
(イ) 文房具(ノート、鉛筆、消しゴム、クレヨン、絵の具、絵筆、画用紙等)
(ウ) 通学用品(運動靴、雨傘、カバン、通学用靴等)
④ 給食等の措置
災害により学校給食に要する物資に不足を生じたときは、その状況を把握して関係
機関に連絡し、物資の調達確保に努める。
149
2 労働力の確保(関係各部)
(1) 災害救助法が適用された場合の措置基準
① 支出できる要員経費
ア
被災者の避難
イ
医療助産における移送費
ウ
被災者の救出
エ
飲料水の供給
オ
救援用物資の整理、輸送及び配分
カ
死体の捜索
キ
死体の処理(埋葬を除く。)
② 応急のための雇用期間及び経費の額
要員経費は、町における通常の実費とし、期間は、当該救助の実施が認められる期
間とする。
(2) 実施責任者
町長は災害の状況を把握し、各部長からの要請に基づいて、奉仕団の動員又は労務提供
者の雇用を必要とする場合は、奉仕団の責任者及び公共職業安定所長に依頼を行い、確保
に努める。
(3) 民間団体等の協力要請等
① 受入れ体制
ア
総括責任者は町長とする。
イ
総務部長は、奉仕活動の現地ごとに現地責任者を指名する。
ウ
連絡責任者は、総務部長とし、奉仕団及び現地責任者等との連絡調整に当たる。
② 要請基準
日赤奉仕団及び民間団体等に対する奉仕活動の要請基準は、次のとおり。
ア
避難場所を開設するまでは至らないが、被災者が多数にのぼり、奉仕活動を必要
とする場合
イ
被災地における救助活動、応急復旧作業等に従事する者に対して、炊き出し等に
より食料の供給を必要とする場合
ウ
その他奉仕活動を必要とする場合
③ 要請方法
奉仕活動の要請は、町長が行う。
ア
要請措置
要請は、文書又は口頭をもって行う。口頭をもって要請したときは、事後におい
て速やかに文書による要請措置をする。
イ
要請事項
(ア) 要請事由
(イ) 奉仕活動内容及び場所
(ウ) 要請人員
(エ) 奉仕活動期間
(オ) 奉仕活動に必要な資機材の調達方法
150
(カ) その他必要な事項
④ 要請順序
応急対策等に労務を必要とするときは、日赤奉仕団、民間ボランティアに動員要請
を行い、被害が広範囲にわたる場合は、公共職業安定所長に労務提供の雇上げの要請
を行う。
⑤ 応援要請
町内の雇上げで不足が生ずる場合は、県及び近隣市町村に対して、応援を必要とす
る理由、作業内容、従事場所、人員、従事期間、集合場所等を明確にして応援を要請
する。
(4) 労務提供者の雇上げ
労務提供者を雇用する場合は、労務内容、労務期間、集合場所、賃金等を明確にした書
類により、公共職業安定所長に要請する。
151
第24節
農林業対策
地震災害による農林業施設等の被害を最小限にとどめるため、応急対策を迅速かつ的確に実施する。
1 農業対策(産業部)
(1) 農業に関する被害状況の把握
災害が発生したときは、町内における農作物、家畜、農業用施設等の被害状況について
把握を行い、被害調査結果を県に報告する。
(2) 農地及び農業用施設に対する応急措置
① 農地
河川、水路、ため池の堤防決壊等により農地が冠水した場合は、農作物の被害を考
慮し、状況に応じて、ポンプ等による排水を行う。
② 用排水路等
用排水路や、ため池の水位の状況を把握し、水路等の決壊防止を行い、冠水のおそ
れのあるときは必要な措置を講じ、防止に努める。
③ 農作物の応急措置
農作物について被害が発生したときは、農業協同組合等と共同して、農作物被害の
軽減を図る。
(3) 家畜に対する応急措置
家畜及び畜舎が被災した場合は、農業協同組合等の協力を得て、以下の応急措置指導及
び防除指導を行い、被害の軽減を図る。
① 被害畜舎の早期修理、復旧に努める。
② 事故圧死病傷畜の早期処理により余病の併発を防止する。
③ 防疫協力体制を確立し、管内家畜感染症発生状況の把握及び隣接地域と情報交換を
行う。
2 林業対策(産業部)
災害により倒伏、折損木等の被害を大量に受けたときは、転落や流出等の二次災害の危険
があるものについて、折損木等の早期除去の指導等に努めるものとする。
152
第25節
義援金品の受付、配分
大規模な災害が発生した場合には、日本赤十字社富山県支部、社会福祉協議会等関係機関と連携を
図りながら、国民、企業等から寄託された義援金品を、迅速かつ確実に被災者に配分するため、受入
れ、保管、輸送等の公正かつ円滑な実施に努める。
1 義援金品の募集(総務部)
災害の状況によっては、義援金品の募集を行い、募集に当たっては、新聞、ラジオ、テレ
ビ等報道機関に協力を求めるとともに、立看板、ポスターの掲示及び各種団体関係機関を通
じ、一般住民に呼びかける。
義援品については、避難所の管理要員等を通じて被災住民の要望等を的確に把握し、食料、
生活物資の供給計画と整合を図り、時期を遅らせることなく広報等により募集を行う。
義援金品について、集積、配分の円滑を期すために次の点に留意し、各機関を通じて広報
する。
(1) 一般からの援助については、義援金の協力を主とし、梱包物資の内容や服のサイズ等が
一見してわからない物品、古着及び保存性のない物品等は送らないでほしいという旨の報
道を各機関に依頼する。
(2) 義援品については、適切な品目、数量を確保することができる企業からの援助を積極的
に受け入れる。
2 義援金品の受付(総務部)
町に寄託された義援金及び義援品については、総務部で受け付ける。また、避難所等に直
接送付されたものについては、原則としてそこで直接受け入れる。
義援金品の受領に際しては、寄託者又はその搬送者に受領書を発行する。
3 義援金品の保管(総務部)
義援金の保管については、寄託者名、金額等を受付簿に記入する等の管理を行う。
義援品の保管については、交通及び連絡に便利な公共施設とする。その際、寄託者名、物
品名、数量等を受付簿に記入する。
4 義援金品の配分(総務部・厚生部)
応急対策を実施する上で現に不足している物資で、義援品の内、直ちに利用できる物資は、
町長と協議の上有効に活用する。
義援金の配分については、被災者に対し公平を期するとともに、円滑に配分を行うものと
する。その際、県の義援金配分方針に従う。
153
第
3章
震災復旧計画
第1節
民生安定のための緊急対策
災害により被害を受けた住民が、被災から速やかに再起するよう、被災者に対する生活相
談、義援金・救援物資、災害弔慰金等の支給、生活福祉資金の貸付け、失業者(休業者)の
生活安定対策等、住民の自力復興を促進するための各種対策を講じ、早期の生活安定を図る。
1 生活相談(厚生部・関係各部)
(1) 窓口設置
被災者及び被災事業者の災害からの復旧を総合的に支援するため、必要に応じて相談窓
口を設置する。相談窓口は原則として特に被害が激甚な地区に設置することとし、設置が
難しいときには巡回相談の形式をとる。
(2) 相談体制
被災者からの相談に的確に対応できるよう関係機関等の協力を積極的に求める。
① 考慮すべき相談内容
ア
生命保険、損害保険(支払条件等)
イ
家電製品の取扱い等(感電、発火等の二次災害対策等)
ウ
法律相談(借地借家契約、マンション修復、損害補償等)
エ
心の悩み相談(恐怖、虚脱感、不眠、ストレス、人間関係等)
オ
外国人(安否確認、母国との連絡、避難生活等)
カ
住宅(仮設住宅、空家情報、公営住宅、復旧工事等)
キ
雇用、労働(失業、解雇、休業、賃金未払い、労災補償等)
ク
消費(物価、必需品の入手等)
ケ
教育(学校)
コ
福祉(障害者、高齢者、児童等)
サ
医療・衛生(医療、薬、風呂等)
シ
廃棄物(ごみ、瓦礫、産業廃棄物、家屋の解体・撤去等)
ス
金融(生活資金の融資等)
セ
税の減免
ソ
ライフラインの復旧状況(電気、ガス、水道、下水道、電話、交通関係等)
② 相談スタッフの充実
相談内容に的確に対応するために、国及び県の担当部局と連携し、必要に応じて専
門家の派遣を要請する。
また、弁護士、ライフライン関係者、業界団体、ボランティアにも参加してもらう
体制を必要に応じて整える。
2 り災証明書の発行(総務部)
災害が発生し、被害を受けた者があるときは、り災者台帳を整備し、必要があるときは、
り災証明書を発行する。
(1) り災者台帳
り災者台帳は、被災世帯調査(「第2編第2章第22節 応急住宅対策」参照。)の結果
155
等を基に作成する。
(2) り災証明書の発行
り災証明書の発行事務は、り災者台帳を基に行う。
なお、り災者台帳により確認できないときは、申請者の立証資料をもとに客観的な判断
で行う。
(3) 証明の範囲
り災証明書の発行は、災害対策基本法第2条第1号に規定する災害で、次の種類の被害
に関するものとする。
・人的被害
① 死亡
② 行方不明
③ 負傷
・住家、住家以外の建物の被害
① 全壊(全焼)
② 流出
③ 大規模半壊
④ 半壊(半焼)
⑤ 床上浸水
⑥ 床下浸水
⑦ 一部損壊
⑧ その他の物的被害
(資料編 49頁)り災者台帳 様式
(資料編 50頁)り災証明書 様式
(資料編 51頁)り災証明申請書 様式
156
3 災害弔慰金及び災害障害見舞金の支給並びに災害援護資金の貸付け(厚生部)
(1) 災害弔慰金の支給
地震等の災害により死亡した住民の遺族に対して弔慰のため支給する。(災害弔慰金の
支給等に関する法律第3条)
支 給 額 ① 生計維持者が死亡した場合
500万円以内
② その他の者が死亡した場合
250万円以内
受給遺族
死亡した者の死亡当時における配偶者(婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関
係と同様の事情にあった者を含み、離婚の届出をしていないが事実上離婚したと同
様の事情にあった者を除く。)
、子、父母、孫及び祖父母並びに兄弟姉妹(死亡した
者の死亡当時その者と同居し、又は生計を同じくしていた者に限る。)の範囲とす
る。ただし、兄弟姉妹にあっては、当該配偶者、子、父母、孫又は祖父母のいずれ
もが存在しない場合に限る。
(2) 災害障害見舞金の支給
地震等の災害により負傷し、又は疾病にかかり、精神又は身体に障害を受けた住民に対
し、災害障害見舞金の支給を行う。(災害弔慰金の支給等に関する法律第8条)
① 生計維持者の場合
250万円以内
支 給 額
② その他の者の場合
125万円以内
① 両眼が失明した人
② 咀嚼(そしゃく)及び言語の機能を廃した人
③ 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要する人
④ 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要する人
対象となる ⑤ 両上肢をひじ関節以上で失った人
障害の程度 ⑥ 両上肢の用を全廃した人
⑦ 両下肢をひざ関節以上で失った人
⑧ 両下肢の用を全廃した人
⑨ 知的、精神又は身体の障害が重複する場合における当該重複する障害の程度が
前各号と同程度以上と認められる人
(3) 災害援護資金の貸付
地震等の災害により、世帯主の負傷び住居・家財に損害を受けた世帯に対し、生活の立
て直しに資するため災害援護資金を貸し付ける。(災害弔慰金の支給等に関する法律第10
条)
① 貸付対象者及び貸付限度額
被
害
の
程
度
及
び
種
類
金
額
(1) 世帯主の1か月以上の負傷
150万円
(2) 家財等の損害
ア 家財の1/3以上の損害
150万円
イ 住居の半壊
170万円
ウ 住居の全壊(エの場合を除く。)
250万円
エ 住居全体の滅失又は流失
350万円
(3) (1)と(2)が重複した場合
ア (1)と(2)のアが重複した場合
250万円
イ (1)と(2)のイが重複した場合
270万円
ウ (1)と(2)のウが重複した場合
350万円
(4) 次のいずれかの事由の一つに該当する場合であって、被災した住宅を建て
157
直すに際し、残存部分を取り壊さざるを得ない場合等特別な事情がある場合
ア (2)のイの場合
イ (2)のウの場合
ウ (3)のイの場合
250万円
350万円
350万円
② 貸付条件
ア
所得制限
世帯人数
1人
2人
3人
4人
5人以上
住民税における総所得額
220万円
430万円
620万円
730万円
1人増すごとに730万円に30万円を加えた額
ただし、その世帯の住宅が滅失した場合にあっては、1,270万円
イ 利率
年3% (据置期間中は無利子)
ウ
据置期間
3年以内 (特別の事情がある場合は5年)
エ
償還期間
10 年以内 (据置期間を含む。)
オ
償還方法
年賦又は半年賦
4 被災者生活再建支援金の支給(厚生部)
自然災害によりその生活基盤に著しい被害を受けた者であって、経済的理由等によって、
自立して生活を再建することが困難な者に対し、都道府県が相互扶助の観点から拠出した基
金を活用し、被災者生活再建支援金を支給する。
(1) 対象となる自然災害
① 災害救助法施行令第1条第1項第1号又は第2号に該当する被害が発生した市町村
② 10 世帯以上の住宅全壊被害が発生した市町村
③ 100 世帯以上の住宅全壊世帯が発生した都道府県
④ ①又は②の市町村を含む都道府県で、5世帯以上の住宅全壊被害が発生した市町村
(人口 10 万人未満に限る)
⑤ ①~③の区域に隣接し、5世帯以上の住宅全壊被害が発生した市町村(人口 10 万人
未満に限る)
⑥ ③又は④の被害が発生した都道府県が2以上ある場合において、5(人口5万人未
満の市町村にあっては、2)世帯以上の住宅全壊被害が発生した市町村(人口 10 万人
未満に限る)
(2) 支給対象世帯
(1)の自然災害により
① 住宅が全壊した世帯
158
② 住宅が半壊、又は住宅の敷地に被害が生じ、その住宅をやむを得ず解体した世帯
③ 災害による危険な状態が継続し、住宅に居住不能な状態が長期間継続している世帯
④ 住宅が半壊し、大規模な補修を行わなければ居住することが困難な世帯(大規模半
壊世帯)
(3) 支給金額
支給金額は、住宅の被害程度に応じて支給する支援金(基礎支援金)と、住宅の再建方
法に応じて支給する支援金(加算支援金)の合計額となる。
《複数世帯の場合》
区
分
全壊世帯
大規模半壊
世帯
住宅の再建
基礎支援金
加算支援金
合 計
建設・購入
100 万円
200 万円
300 万円
補修
100 万円
100 万円
200 万円
賃借
100 万円
50 万円
150 万円
建設・購入
50 万円
200 万円
250 万円
補修
50 万円
100 万円
150 万円
賃借
50 万円
50 万円
100 万円
基礎支援金
加算支援金
合 計
建設・購入
75 万円
150 万円
225 万円
補修
75 万円
75 万円
150 万円
賃借
75 万円
37.5 万円
112.5 万円
方法
《単数世帯の場合》
区
分
全壊世帯
大規模半壊
世帯
住宅の再建
方法
建設・購入
37.5 万円
150 万円
187.5 万円
補修
37.5 万円
75 万円
112.5 万円
賃借
37.5 万円
37.5 万円
75 万円
① 被災者生活再建支援金(以下「支援金」という。)の支給額については、自然災害
の発生時においてその属する者の数が2以上である被災世帯(以下「複数世帯」とい
う。)については、100 万円(大規模半壊世帯については 50 万円。以下「基礎支援金」
という。)に、当該被災世帯が(ア)から(ウ)までに掲げる世帯であるときは、当該(ア)
から(ウ)までに定める額(以下「加算支援金」という。)を加えた額とすることとした
(被災者生活再建支援法第3条第2項関係)。
(ア) その居住する住宅を建設し、又は購入する世帯
200 万円
(イ) その居住する住宅を補修する世帯 100 万円
(ウ) その居住する住宅(公営住宅を除く。)を賃借する世帯 50 万円
② 被災世帯が、同一の自然災害により①(ア)から(ウ)までのうち2以上に該当するとき
の当該世帯の世帯主に対する加算支援金の額は、当該①(ア)から(ウ)までに定める額の
159
うち最も高いものとする(被災者生活再建支援法第3条第3項関係)。
③ 自然災害の発生時においてその世帯に属する者の数が1である被災世帯(「単数世
帯」)の世帯主に対する支援金の支給額は、複数世帯の世帯主に対する支援金の支給
額の4分の3とする(被災者生活再建支援法第3条第5項、令第3条第3項関係)。
5 生活福祉資金の貸付け(厚生部)
災害により被害を受けた低所得世帯における速やかな自立更正のために、富山県社会福祉
協議会が民生委員、上市町社会福祉協議会の協力のもと、福祉資金の貸付けを行う。
(1) 災害を受けたことにより臨時に必要となる経費
① 貸付対象者 低所得者世帯、障害者世帯又は高齢者世帯(日常生活上療養又は介護
を要する高齢者が属する世帯に限る)
② 貸付限度額
150 万円以内
③ 償還期間
6月以内の据置期間(災害の状況に応じて2年以内)経過後7年以内
④ 利率
無利子。ただし、連帯保証人がいない場合にあっては、年 1.5%
(2) 災害を受けたことにより住宅の補修、改築等に必要な経費
① 貸付対象者 低所得者世帯、障害者世帯又は高齢者世帯(日常生活上療養又は介護
を要する高齢者が属する世帯に限る)
② 貸付限度額
250 万円以内
③ 貸付条件
6月以内の据置期間(災害の状況に応じて2年以内)経過後7年以内
④ 利率
無利子。ただし、連帯保証人がいない場合にあっては、年 1.5%
6 災害復旧資金の貸付け(産業部)
災害により被害を受けた勤労者又はその家族に対し、県が行う不動産及び生活の復旧に必
要な資金の貸付けの周知を図る。
① 貸付対象者 富山県内に居住し、かつ、同一事業所に1年以上継続して勤務してい
る者
② 貸付限度額
150 万円
③ 償還期間
5年以内
④ 利率
年2.2%、保証料別途年0.8%
⑤ 取扱窓口
北陸労働金庫(富山県内の支店)
7 離職者に対する生活資金の支援の周知(産業部)
町は、離職者に対する次の融資制度の周知を図る。
(1) 離職者生活安定資金の融資
① 貸付対象者 次のすべてを満たす者
ア
富山県内に1年以上継続して居住している者
イ
離職中であり、公共職業安定所で求職の申込みをし、現在求職活動をしている者
ウ
世帯の生計を維持している者
エ
雇用保険一般被保険者であった者で、求職者給付を現在受給中又は受給終了後6
160
ケ月以内の者
② 貸付限度額
100 万円
③ 償還期間
5年以内
④ 利率
年2.2%、保証料別途年0.8%
⑤ 取扱窓口
北陸労働金庫(富山県内の支店)
(2) 離職者支援資金の融資
① 貸付対象者 次のすべてを満たす世帯の者
ア
生計中心者の失業により生計の維持が困難となった世帯であること
イ
生計中心者が就労の可能な状態であり、求職活動等仕事に就く努力をしているこ
と
ウ
生計中心者が就労することにより世帯の自立が見込めること
エ
生計中心者が離職の日から2年(特別な場合は3年)を超えていないこと
オ
生計中心者が雇用保険の一般被保険者であった者に係る求職者給付を受給中でな
いこと
② 貸付期間
貸付けを希望する月から12月以内の期間
ただし、当該機関であって、次の月は除かれる。
ア
離職の日から2年(技能取得等の特別の場合は3年)を経過した日の属する月の
翌月以降
イ
就職した日の属する月の翌々月以降
③ 貸付限度額 月額 20 万円、ただし単身世帯にあっては月額 10 万円
④ 償還期間
貸付期間の終了後6月以内の据置時間経過後、7年以内
⑤ 利率
年3% ただし据置期間中は無利子
⑥ 取扱窓口
上市町社会福祉協議会
8 中小企業、農林漁業者に対する支援(産業部)
(1) 中小企業への融資等
被害を受けた中小企業者に対し、次に挙げる県及び政府系金融機関が行う事業の復旧に
必要な資金の融資制度等を周知し、災害が経営に与える影響を軽減し、事業の安定を図る。
① 既往借入金の償還猶予、償還期間の延長
ア
小規模企業者等設備導入資金貸付及び貸与制度の償還期限の延長
イ
中小企業高度化資金の既往債務の償還期限の延長
② 県信用保証協会の災害関係保証等(別枠保証)による信用補完
ア
激甚災害による被災区域内に事業所を有し、かつ、激甚災害を受けた中小企業者
の再建資金の保証の特例
イ
災害等突発的な事由により地域の相当数の中小企業者の事業活動に著しい支障が
生じている地域に事業所を有する中小企業者
③ 政府系中小企業金融機関による災害復旧貸付制度
④ 県制度融資
⑤ 政府系中小企業金融機関による被災中小企業者等の事業再建資金の貸付
⑥ 中小企業高度化資金
161
(2) 農林漁業関係者への融資等
被害を受けた農林漁業者又はその組合に対し、次に挙げる災害復旧貸付制度等の周知等
を図る。
① 日本政策金融公庫による融資
② 関係金融機関等に対する要請
被災農林漁業者等が緊急に必要とする資金の融通等に関し、必要に応じ、関係金融
機関等に対し、つなぎ資金の融通等を要請する。
③ 天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法に基づく利子
補給による低利融資
天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法が発動された
場合、町は農業協同組合等金融機関に利子補給を行うとともに、被害農林漁業者等に
被害認定書を交付し、低利な天災資金の融資を受けられるようにする。
9 町税の特例措置(総務部)
(1) 納税期限の延長
① 町長は、広範囲にわたる災害により、町税の申告その他書類の提出(不服申立てに
関するものを除く。)又は納付若しくは納入(以下「申告等」という。)に関する期
限までにこれらの行為をすることができないと認める場合には、地域、期日その他必
要な事項を指定して当該期限を延長する。
② ①の指定は、町長が公示によって行う。
③ 町長は、災害により、申告等に関する期限までにこれらの行為をすることができな
いと認める場合には、①の適用がある場合を除き、当該行為をすべき者の申請により、
その理由の該当する日から納税者については2月以内、特別徴収義務者については 30
日以内において、当該期限を延長することができる。
④ 期限延長の申請は、③に該当する理由がなくなり次第速やかに、その理由を記載し
た書面でしなければならない。
⑤ 町長は、期限を延長したときは、期日その他必要な事項を納税者又は特別徴収義務
者に通知しなければならない。また、当該期日の延長を認めないときも、同様とする。
(2) 減免
被災した納税義務者に対し、条例の定めるところにより減免を行う。
162
第2節
激甚災害の指定
「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律」(以下「激甚法」という。)
に基づく激甚災害の指定を受けるため、災害の状況を速やかに調査し、実情を把握して早期
に激甚災害の指定を受けられるよう措置し、復旧事業費負担の適正化と迅速な復旧に努める。
1 激甚災害指定の手続き
町長は災害が発生した場合は、速やかにその災害の状況及びこれに対してとられた措置の
概要を知事に、知事は内閣総理大臣に報告することとなっている。
(災害対策基本法第 53 条)
内閣総理大臣は、これを受けてその災害が、激甚法に規定する災害に該当すると判断した
ときは、中央防災会議の意見を聞いた上、激甚災害として指定し、その災害に対してとるべ
き措置を指定する政令を制定することとなり、これにより必要な財政援助措置がとられるこ
とになる。
指 定
町
手
続
き フ ロ
ー
長
(報告)
内
知
事
政
議
令
決
公
定
布
閣
総
指定公共機関の
代
表
者
閣
理
(報告)
大
臣
(
諮
問
)
指定行政機関の長
(報 告)
(
答
申
)
(
適
用
条
項
災
害
名
)
激甚災害指定基準
中 央 防 災 会 議
局地激甚災害指定基準
2 激甚災害指定に関する被害状況等の報告(関係各部)
(1) 県知事への報告
町長は、町域内に災害が発生した場合は、災害対策基本法第53条第1項に定めるところ
により、速やかにその被害状況等を県知事に報告する。
(2) 報告事項
被害状況等の報告は、災害が発生した時から当該災害に対する応急措置が完了するまで
の間、次に掲げる事項について行う。
163
① 災害の発生
② 災害が発生した日時
③ 災害が発生した場所又は地域
④ 災害の程度(災害対策基本法施行規則別表第1に定める事項)
⑤ 災害に対し、とられた措置
⑥ その他必要な事項
(3) 特別財政援助の交付(申請)手続
町長は、激甚災害の指定を受けたときは速やかに関係調書を作成し、県の関係各部へ提
出する。
164
第3節
公共土木施設等の災害復旧
災害により被災した公共施設等の災害復旧は、応急措置を講じた後、災害復旧事業の実施
責任者において、各施設の原形復旧にあわせて、災害の再発生防止のため必要な施設の新設、
改良を行う等の事業計画を速やかに確立し、住民の安定及び経済的社会的活動の早急な回復
を図るため迅速に実施する。
1 災害復旧計画の策定等(関係各部)
(1) 復旧(復興)方針の決定及び復旧計画の策定
公共土木施設等を所管する関係各部は、その被害状況に応じて復旧方針を定め、速やか
に災害復旧計画を策定する。また、被害が甚大で広範囲に及ぶ場合は、必要に応じて、関
係機関が連携して復興計画を策定する。
(2) 災害査定の促進
復旧事業費の早期決定により円滑な事業実施を図るため、県と協議しながら査定計画を
立て、査定が速やかに行えるよう努める。
なお、被害の状況により特に緊急を要する場合は、緊急に査定が実施されるよう必要な
措置を講ずる。
2 大規模災害時等の指導・助言制度の活用(関係各部)
(1) 緊急調査の実施
被害が甚大又は広範囲に及ぶ等特別な災害が発生した場合は、必要に応じて県を通じて
国に対して緊急調査を要請し、国の指導・助言を得る。
(2) 災害アドバイザー制度の活用
被害が甚大又は広範囲に及ぶ等特別な災害が発生した場合は、必要に応じてアドバイザ
ー制度(大規模災害時の専門家派遣制度)を活用し、災害に対して知見を有する専門家よ
り指導・助言を得る。
165
第
3編
風水害等対策編
第
1章
災害予防計画
第1章 災害予防計画
第1節
風水害に強い町づくり
災害から町土を保全するため、防災関係機関と連携して、計画的に各種防災事業を推進す
る。
1 山地保全事業(産業課)
山地の崩壊や土砂流出、地すべりなどによる災害を防止するため、水と緑の砂防モデル事
業など砂防ダムの建設及び山腹工、流路工、崩壊防止工、地下水排除工の治山・砂防事業を
推進する。
また、保安林の機能向上を図るため、植樹や樹木の保全に努める。
2 河川保全事業(建設課)
洪水による河川災害を防止するため、治水ダム等を建設するとともに、堤防護岸等を整備
し、併せて河積(河水の流下可能容量)の拡大を図る。
3 道路等整備事業(建設課)
現在進めている都市計画街路整備事業及び道路新設改良事業等の道路改良事業、道路災害
防除事業等により道路網等の整備を推進する。
4 農地防災事業(産業課)
農地や農業用施設を災害から守るため、防災ダム事業、ため池等整備事業、地すべり対策
事業、農業集落排水事業及び農業用河川工作物応急対策事業を推進する。
5 消防防災事業(総務課・消防本部)
災害の発生予防と拡大防止のため、消防、防災用の施設や資機材の増強を目的とした消防
ポンプ車等整備事業、消防屯所整備事業、消防水利施設整備事業を、また情報収集、通信連
絡体制の整備を目的とした消防用通信施設等整備事業等の各種事業等を推進する。
169
第2節 災害危険地域の予防措置
台風や大雨による山崩れやがけ崩れ、水害等各種災害の未然防止や、一旦災害が発生した
場合の被害軽減を図るため、防災関係機関と連携して災害危険地域の調査・研究を実施し、
その実態を把握するとともに、巡視や有害行為の禁止、避難体制の整備等災害予防措置を推
進する。
1 水害の予防
(1) 危険区域の調査把握
水害による被害の軽減を図るため、水害が発生するおそれのある地域を予め調査し、危
険区域の把握に努める。
(2) 洪水ハザードマップの作成
洪水ハザードマップは、水害時の人的被害の防止、啓発活動などを目的として浸水想定
区域や避難場所等を記載したものであり、町が作成し、配布・公表等して住民への周知を
図る。
(3) 浸水時の情報伝達方法
浸水想定区域に指定された地域への浸水時の情報伝達方法については、円滑かつ迅速な
避難確保を図るために必要な事項について、今後定めていくものとする。
この場合、浸水想定区域内に存在する、高齢者、障害者、乳幼児その他の特に防災上の
配慮を要する者が利用する施設について考慮する。
2 土砂災害の防止
土砂災害の防止に関しては「第2編第1章第2節2
土砂災害の防止」に準ずる。
第3節 ライフライン施設等の安全性強化
上下水道、電気、ガス、電話等ライフライン及び廃棄物処理施設における災害を未然に防
止し、また、被害を最小限にとどめるため、これらの予防対策を積極的に推進する。
日常生活に欠かすことのできないライフライン施設及び廃棄物処理施設に関する予防対策について
は「第2編第1章第2節3 ライフライン施設の安全化」及び「第2編第1章第2節4 廃棄物処理
施設の安全化」に準ずる。
170
第4節
防災活動体制の整備
災害の未然防止及び被害の軽減等のために必要な施設の整備、資機材及び要員等の充実強
化に努める。
1 防災拠点施設の整備(建設課)
防災拠点施設の整備については「第2編第1章第4節1 防災拠点施設の整備」に準ずる。
2 気象観測施設等の整備(総務課)
気象等の実態を把握するために気象観測施設等の整備に努める。
気
所 在 地
観 測機 関
風
稗田
久金
東種
東種(上市
川ダム)
東種(上市
川ダム)
横法音寺
馬場島
小又
伊折
浅生
折戸
大岩
大松新
森尻
伊折ゾロメキ
(馬場島発電所)
上市駅
町
国土交通省
気象庁
県
〇
○
〇
観 測
気 湿
温 度
〇 〇
○
〇
県
〇
県
県
県
県
県
県
県
県
道路公団
北陸電力
〇
の
降
雨
〇
象
種 類
降 積
雪 雪
観
測
施 設
天
気
〇
観測時刻
〇
〇
〇
富山地鉄
名
絡
称
先
電 話 番 号
上市町消防本部
富山河川国道事務所
富山地方気象台
上市川ダム管理事務所
076-472-2244
076-472-1701
076-432-2311
076-472-0676
〇
〇
9:00(冬期)
人 委 日本気象協会富山営業所
076-441-9142
〇
〇
〇
9:00(冬期)
〇
○
〇
○
人
自
自
自
自
自
自
自
自
自
076-441-9142
0765-24-5311
076-472-0676
076-463-1101
076-463-1101
076-463-1101
076-463-1101
076-463-1101
076-421-9048
0765-24-6285
○
〇
○
○
連
〇
〇
〇
○
○
○
〇
種 管
理
類 者
自 直
自 直
自 直
自 直
毎時(冬期)
毎時(冬期)
9:00
〇
○
5:30 21:00
委
直
直
直
直
直
直
直
直
直
日本気象協会富山営業所
新川土木センター
上市川ダム管理事務所
立山土木事務所
立山土木事務所
立山土木事務所
立山土木事務所
立山土木事務所
富山管理事務所
魚津支社電力部
人 直 稲荷町運転指令所
076-432-2766
3 水防用観測施設等の整備(建設課・総務課・消防本部)
水位、流量等の実態を把握するために水位観測所、流量観測施設等の整備に努める。
水位観測所
関 係
土 木
センター・
事務所
立 山
観
所 管
事務所
河川名
立
立
立
立
上市川
白岩川
白岩川
大岩川
土
土
土
土
場
測
所
平水位
m
所 観測所名
堀 江
泉
放士ケ瀬
稗 田
(交観橋)
(泉正橋)
(交益橋)
(新屋橋)
171
1.75
1.00
1.40
0.50
水防団
待機
水位
m
2.30
2.20
3.00
1.20
はん濫
注意
水位
m
2.70
2.60
3.40
1.50
避難
判断
水位
m
3.30
3.60
5.60
2.40
種類
テレメータ
テレメータ
テレメータ
テレメータ
流量観測所及び基準流量
水
系 別
河
川 名
観
測 位 置
管理者
上市川水系
上市川水系
白岩川水系
上
上
白
市 川
市 川
岩 川
上 市 川 ダ ム
上市川第二ダム
白 岩 川 ダ ム
富山県
富山県
富山県
指定流量
m3/S
110
110
20
警戒流量
m3/S
170
170
30
資機材の整備、通信連絡体制の整備、緊急輸送活動体制の整備、相互応援体制の整備につ
いては、「第2編第1章第4節 防災活動体制の整備」に準ずる。
172
第5節
救援・救護体制の整備
発災直後からの人命の安全確保を最優先におき、消防力の強化、医療救護体制の整備、避
難場所・生活救援物資等の確保、防災ボランティア活動の支援などの救援・救護態勢の整備
を推進し、被害の可能な限りの軽減に努めるものとする。
救援・救護体制の整備に関しては「第2編第1章第5節 救援・救護体制の整備」に準ずる。
173
第6節
文教・文化財施設等の災害予防
文教、文化財施設の風水害、火災等を未然に防止し、又は被害の拡大防止を図るため、校
舎等の建物の不燃堅牢構造化を促進するとともに、消防、避難及び救助のための施設、設備
等の整備に努める。
1 文教施設(教育委員会)
町は、文教施設の災害予防対策として、次の事項について積極的な推進を図る。
(1) 建物の不燃堅牢構造化の促進
町立学校等の建物の不燃堅牢構造化に努める。
(2) 安全点検の励行
学校等文教施設における消防、避難及び救助のための施設、設備並びに児童・生徒の通
学路の日常点検、定期点検を確認責任者のもとに実施する。
(3) 消防設備等の整備
消防関係機関等との連携を密にし、消化設備等消防、避難及び救助設備の整備を行う。
(4) 校地の選定及び造成
文教施設は、多数の児童、生徒等の学習施設であると同時に、災害時には避難施設とし
ても利用されることから、校地の選定及び造成に当たっては、風水害、火災等の影響を十
分考慮して行う。
また、住宅密集地等においては、防風林の設置等、敷地、環境に適した措置を講ずる。
2 文化財施設(教育委員会)
町は、文化財施設の災害予防対策として、次の事項について積極的な推進を図る。
(1) 火気等の使用制限区域の設定
文化財は、貴重な国民的財産であり、その保全に万全の配慮が必要であるので、所有者
又は管理者に対し、火気等の使用制限区域、禁煙区域の設定について助言指導する。
(2) 保存施設等の整備の促進
文化財を風水害・火災から守るため、収蔵庫、保存庫等の文化財保存施設の整備及び消
火設備器具、各種警報設備、排水設備等の整備を促進するとともに、このための助成を行
う。
(3) 安全点検の励行
文化財及び消防等の施設、設備の点検が明確な基準と責任体制のもとで行われるよう所
有者又は管理者に対し、助言、指導する。
174
第7節
防災営農体制の確立
災害による農林業の被害を最小限にくい止めるため、地域ぐるみ、集落ぐるみの営農体制
を整え、組織的な防災活動を展開する必要がある。このため、農協・営農組織等を通じ、防
災営農体制の促進を図るとともに、被害防止の指導を徹底する。
1 稲及び畑作物(産業課)
(1) 集落営農等組織的な生産体制を強化し、適期作業の確実な実施を推進する。
(2) 倒伏に耐える健全な栽培技術の普及を図る。
(3) 災害に対応するため、水稲では早、中、晩生種の適正配分による作付を推進し、大豆では
単作大豆と麦跡大豆との組合せによる作期の調整を図る。
(4) 気象に応じた栽培管理の徹底を図る。
(5) 災害に備えた種子の備蓄の徹底を図る。
2 育苗施設及び乾燥調製施設(産業課)
(1) 消火器具、防火水槽等の施設、設備の整理充実を図る。
(2) 電気配線の定期点検、乾燥機の火炉等の始業前点検の徹底を図る。
3 園芸作物及び果樹(産業課)
産地ぐるみの災害防止を推進するため、組織的な防災施設の導入や防止対策と確実に実施
できる体制づくりを推進する。
4 家畜及び畜産施設(産業課)
畜舎及び家畜の安全を図るため、土砂くずれ等のおそれのある畜産業地等を点検しておく
とともに、家畜避難場所を選定し、畜産農家への周知徹底に努める。
5 林産物(産業課)
(1) 火災の延焼、拡大を防止するため、防火道、防火林の造成と保護樹帯を設ける。
(2) 深根性樹種の導入を図るなど風水害に強い樹種、品種を選定する。
(3) 過度の枝打ちを避け、林縁木には枝打ちを行わない。
(4) 除、間伐に当たっては、立木密度に大きな疎密を生じさせない。
(5) 林地に空地をつくらないため、災害、病害虫等でできた空地にはすぐ造林する。
(6) 造林地内に耐風力がより大きい樹種を帯状又は団地状に植栽して混交林に仕立てる。
175
第8節
防災行動力の向上
災害を未然に防止し、軽減するためには、町及び防災関係機関の防災対策の推進はもとよ
り、
「自らの身の安全は自らが守る」という自覚のもとに、住民一人ひとりが災害から自らを
守るとともに、地域の人々が互いに助け合うという意識を持って行動することが重要である。
このため、防災意識の高揚、住民・事業所等による自主防災組織の強化、防災関係機関を
中心とする防災訓練の実施及び要配慮者の安全確保などを通じて、防災行動力の向上に努め
るものとする。
この活動については、
「第2編第1章第6節 防災行動力の向上」に準ずる。
176
第
2章
災害応急対策計画
第1節
応急活動体制の整備
防災関係機関は、被害の発生を防御し、又は救助・救援を実施するなど、災害の拡大を防
止するための活動体制をできる限り速やかに整備する。
町長は、災害の規模・程度・拡大のおそれ等を判断のうえ、災害対策基本法第23条に基づ
く災害対策本部を設置し、総合的な防災対策の体制を確立する。
1 配備体制
(1) 配備基準
配備基準については、「第3編第2章第2節水防活動
2水防活動
(6)水防非常配備」
に準ずる。
(2) 廃止基準
災害の危険がなくなったとき、又は災害発生後における応急措置がおおむね完了したと
きは、(1)の体制を廃止する。
(3) 意思決定
配備体制の設置・廃止の決定は、町長が行う。町長が不在等の場合で連絡が取れない場
合は、副町長、教育長の順にその権限を代行する。
(4) 災害対策本部の設置及び災害対策本部の組織、災害救援ボランティアの受入れに関しては、
「第2編第2章第1節 応急活動体制の整備」に準ずる。なお、災害対策本部の組織に
関して、災害の種類や規模により別の体制が必要となった場合は、町長が指示する。ま
た職員への伝達体制については「第2編第2章第2節
179
動員配備」に準ずる。
第2節
水防活動
この計画は、水防法の規定に基づき、管内の各河川に対する水防上必要な監視、警戒、通
信、輸送及び水門等の操作並びに水防組織及び関係機関・団体等における協力及び応援、水
防に必要な器具、資材及び設備の整備運営等の実施について定める。
1 上市町水防本部組織(関係各部)
町における水防活動を統括するため上市町水防本部を置くものとし、この本部長には、町
長(水防管理者)をもってあて、本部事務所は役場内に置く。
なお、水防本部は町災害対策本部が設置された場合には、同本部に統合されるものとする。
庶
総
務
部
議会事務局員・会計課員
部長(総務課長)
工
本 部 長
作
部
副本部長
部
部長(建設課長)
(消防団長)
報 班 財務課員
予
防 班 上市消防署員
消防団員
民間協力班 建設業協会
(町長)
材
情
防 ぎょ 班
部長(上市消防署長)
資
務 班 総務課員・財務課員
資
材 班 産業課員・建設課員
輸
送 班 建設課員
民間協力班 建設業協会
(副町長)
(教育長)
救 護 班 福祉課員・町民課員
(消防長)
救
護
部
かみいち総合病院事務局員
部長(福祉課長)
避難誘導班 企画課員・教育委員会事務局員
上市町水防本部任務分担
(1) 本部員の召集に関すること。
(2) 各種情報機関及び関係機関との連絡統制に関すること。
(3) 緊急対策の樹立に関すること。
総
務
部
(4) 各種情報資料の収集及び広報に関すること。
(5) 水防・水害状況の記録編さんに関すること。
(6) 炊き出しに関すること。
(7) 他の各部に属しないこと。
工
作
部
資
材
部
(1) 河川・急傾斜地等の警戒予防及び水害防御に関すること。
(2) 現地指導に関すること。
(1) 水防用資材の調達・確保に関すること
(2) 水防用資材の配分・輸送に関すること。
180
(1) 救護所の開設に関すること。
救
護
部
(2) 避難住民の救護に関すること。
(3) 避難誘導に関すること。
2 水防活動(総務課・水防本部)
(1) 気象状況の連絡
水防本部は、富山気象台又は県本部から洪水等のおそれがある気象状況(水防警報等)の
通報を受けたときは事後の連絡を保持するとともに、必要があるときは速やかに次の措置を
とる。
① 水防関係団体へ以下の連絡網により通報する。
② 通報事項はおおむね次のとおり。
ア
日
時
イ
場
所
ウ
雨
量(流
量)
水 防 通 信 情 報 連 絡 表
役場 高度情報通信ネットワーク電話
8-322-10
総務課
高度情報通信ネットワーク電話
8-322-14
建設課
8-132-37
8-322-13 町民課
8-132-38
富 山 地 方 気 象 台
富山土木センター立山
土木事務所
463-1101~ 3
432-2311
県
本
県
富山土木センター立山土木事務所
庁
部
431-4111
上 市 町 水 防 本 部
( 河 川 課 )432-6251
472-1111
( 管 理 課 )444-3307
上市町消防署
472-2244
(防災・危機管理課)
上市警察署
472-0110
上 市 町建 設
業協会
472-2181
444-3187
( 県 警 本 部 )444-2211
472-0110
NHK 富 山 放 送 局
上市川ダム管理事務所
432-1155
北 日 本 放 送 432-5555
472-0676
富 山 テ レ ビ 425-1111
白岩川ダム管理事務所
チューリップテレビ 442-7000
463-0392
ネット3
474-9211
(2) 水位、雨量及び流量の通報
水防管理者は、気象状況の通報を受けたとき、又は洪水等のおそれがあることを察知した
181
ときは、河川はん濫注意水位表における水位の変動を監視し、通報水位に達したときは直ち
に次の各号により富山土木センター立山土木事務所に通報しなければならない。
なお、雨量通報(上市川ダム)は連続24時間雨量で80㎜以上に達したとき、又は1時間雨
量が20㎜以上に達したとき通報する。ただし、富山県河川情報システムにより県本部が通報
事項を確認できる場合は、県本部に通報したものとみなす。
① 通報事項
観測場所、日時、水位増減の傾向及び見込み等。
② 通報の時期
ア
水防団待機水位に達したとき。
イ
はん濫注意水位に達したとき。
ウ
避難判断水位に達したとき。
エ
最高水位に達したとき。
オ
避難判断水位を下回ったとき。
カ
はん濫注意水位を下回ったとき。
キ
水防団待機水位を下回ったとき。
基 準 水 位
河 川 名 観測場所
上市川
白岩川
白岩川
大岩川
栃津川
堀
江
(交観橋)
泉
(泉正橋)
放士ケ瀬
(交益橋)
稗
田
(新屋橋)
浦
田
(流観橋)
平水位 m
水防団待機
はん濫注意
避難判断
はん濫危険
水位 m
水位 m
水位 m
水位 m
1.75
2.30
2.70
3.30
4.40
1.00
2.20
2.60
3.60
3.80
1.40
3.00
3.40
5.60
6.10
0.50
1.20
1.50
2.40
2.90
0.30
1.60
2.00
2.60
2.80
基 準 流 量
ダムの名称
指定流量 ㎥/s
警戒流量 ㎥/s
白 岩 川 ダ ム
20
30
上 市 川 ダ ム
110
170
上市川第二ダム
110
170
(3) 水防警報及び警戒
水防管理者は、知事等から洪水等により水防活動を行う必要がある旨警告(水防警報)を
受けたときは、水防計画の定めるところにより消防団等を出動、又は出動の準備をさせなけ
182
ればならない。
水防警報の発報者及び受報者
河
川
名 観測場所
堀
上市川
発
者
受
江
富山土木センター
(交観橋)
立山土木事務所長
泉
白岩川
報
大岩川
栃津川
者
連 絡 方 法
高 度 情 報 通 信
水防本部長
富山土木センター
ネットワーク電話等
高 度 情 報 通 信
水防本部長
( 泉 正 橋 ) 立山土木事務所長
白岩川
報
放土ヶ瀬
富山土木センター
(交益橋)
立山土木事務所長
稗
田
富山土木センター
(新屋橋)
立山土木事務所長
浦
田
富山土木センター
(流観橋)
立山土木事務所長
ネットワーク電話等
高 度 情 報 通 信
水防本部長
ネットワーク電話等
高 度 情 報 通 信
水防本部長
ネットワーク電話等
高 度 情 報 通 信
水防本部長
ネットワーク電話等
(4) 水防警報等の伝達
県(富山土木センター立山土木事務所)は、県管理の水位情報周知河川が避難判断水位に
達したときは、水防管理団体に通報するとともに、水防本部に報告する。
(5) 重要水防箇所及び注意箇所
本町の水防箇所のうち、洪水等が公益上及ぼす影響が特に大であるとして県が重要水防箇
所及び注意箇所として指定した箇所は次のとおりである。
重要水防箇所
重
河川名
要
位
置 左右岸別
横
越
日
中
女
川
新
屋
白
岩
川
白
岩
川
栃
津
川 新
水
防
箇
延長m
所
重要度
予想され
現
況 る 危 険
水防工法
土のう積
左
岸
1,500
A
堤防高
越
水
右
岸
1,500
A
堤防高
越
水
村 右
岸
400
B
堤防高
越
水
土のう積
堤防断面 堤
欠
蛇 篭
配
備
蛇 篭
土のう積
蛇 篭
(6) 水防非常配備
種
類
第一配備体制
内
容
総務課及び建設課員をもってこれに
配備基準
大雨、洪水、暴風等の警報が発
当たり、情報連絡活動を主とし、事態の 表され、災害の発生のおそれがあ
推移によって直ちに人員の召集、その るが、その時期や規模等の予測が
他適切な活動が出来得る体制を整えて 困難な段階又は小規模な災害が
おく。
発生したとき。
183
種
類
第二配備体制
配
備
内
容
配備基準
情報班員は、水防事態が発生すれば
局地的な災害が発生し、又は発
遅滞なく活動が遂行できるよう関係各 生のおそれがあるとき。
機関と充分連絡し、万全の体制を整え
る。
第三配備体制
町長(本部長)が必要と認めたと
き。
資材部員及び工作部員が必要な人
大規模な災害が発生するおそれ
員をもってこれに当たり、完全な水防体 があるとき。
制を整えて行動する。
町長(本部長)が必要と認めたと
備蓄資材の点検並びに資材の補充 き。
先の在庫確認等を行い、緊急事態に備
える。
水防非常体制への切換えを確実・迅
速に行えるよう車両及び人員の確認を
行い、流域住民に対して協力を要請し
ておく。
(7) 出動準備及び出動
① 出動準備
町長は、河川の水位が水防団待機水位に達し、なお上昇のおそれがあり、かつ出動の
必要が予測されるとき、関係者に対し出動を準備させなければならない。
② 出動
町長は、水害の危険があるのを認めたとき、又は水防配備指令が発令されたときは直
ちに消防団を警戒配置につかせる。
(8) 非常警戒
出動命令を発したときから水防箇所の監視及び警戒を厳重にし、既応の被害箇所その他主
要な箇所を重点に堤防の川側、上面及び居住地側を巡視し、次の事態に注意するとともに、
異状を発見したときは直ちに関係機関へ連絡し水防作業を開始する。
① 堤防の居住地側の漏水又は飽水による亀裂又はがけ崩れ
② 堤防の川側で水当たりの強い場所の亀裂又はがけ崩れ
③ 堤防の上面の亀裂又は沈下
④ 堤防の越水状況
⑤ 樋門の両袖又は底部よりの漏水と扉の締まり具合の異状
⑥ 橋梁とその他構造物と堤防との取付け部分の異状
⑦ ため池については上記の外、さらに次の点に注意する。
ア
取入口の閉塞の状況
イ
流域の山崩れの状況
ウ
流入水並びにその浮遊物の状況
エ
余水吐及び放水路附近の状態
オ
樋管の漏水による亀裂及びがけ崩れ
184
(9) 決壊等の通報
① 通報の義務
町長は水防に際し、堤防その他の施設が決壊し、また、これに準ずる事態が発生した
場合は、水防法の規定により直ちにその旨を関係機関に通報しなければならない。
② 通報の要領
ア
現場の箇所及び形状
イ
避難及び災害救助の有無
ウ
次段階の水防措置
エ
現に実施した措置及び今後実施しようとする措置
(10) 避難勧告・指示
① 水防法の規定により、立退きを指示する場合はあらかじめ予定の立退き先、経路を
明示して警察官と綿密な連絡のもとに実施しなければならない。
② 避難勧告・指示は町長が発する。ただし、町長不在のときは副町長が発する。
③ 避難場所
避難場所は「第 2 編第 2 章第 11 節 避難活動」に準ずる
(11) 解除体制と水防警報解除指令
水位が水防団待機水位より下降し、今後水防活動の必要がなくなったときは、県(富山
土木センター立山土木事務所)は水防警報解除の指令を発する。
185
第3節
気象予警報の伝達
(水防警報については、「水防計画」による。)
気象、水防及び火災等に関する警報等の発表、発表基準を明らかにするとともに、これら
の伝達系統、手段等の伝達体制の周知徹底を図る。
1 気象に関する警報等の種類及び発表基準(総務部)
(1) 気象業務法に基づいて富山地方気象台の発表する予警報は、次の基準による。
種
注
風雨に関する注意報、警報の種類及び発表基準
類
発
表
基
準
強風による被害が予想された場合。具体的には、平
強 風 注 意 報 均風速が陸上で12m/s以上、海上で15m/s以上と
予想されるとき。
かなりの降雨があって被害が予想される場合。具体
的には、次のいずれかが予想されるとき。
(1) 24時間雨量が70mm以上。ただし東部山地140mm
以上
大 雨 注 意 報 (2) 3時間雨量が平地で40mm以上、山間部で50mm
以上
(3) 1時間雨量が平地で25mm以上、山間部で30mm
以上
一
般
の
利
意
用
気象注意報
空気が乾燥し、火災の危険が大きいと予想される場
乾 燥 注 意 報 合。具体的には、実効湿度が65%以下、最小湿度が
40%以下になると予想されるとき。
に
適
雷 注 意 報 落雷等により被害が予想される場合。
合
報
濃霧のため、交通機関等に著しい支障を及ぼすおそ
濃 霧 注 意 報 れがある場合。具体的には、視程が陸上で100m以
下、又は海上で500m以下になると予想されるとき。
す
る
も
の
気象注意報
早霜、晩霜等により農作物に著しい被害が予想され
る場合。
霜 注 意 報
具体的には、最低気温が2℃以下になると予想され
るとき。
低温のため農作物等に著しい被害が予想される場
合。具体的には、次のいずれかが予想されるとき。
低温注意報
(1) 夏季:最低気温が17℃以下の日が継続
(2) 冬季:最低気温が-6℃以下
融雪によって災害が起こるおそれがあると予想さ
れる場合。具体的には、次のいずれかが予想される
とき。
融 雪 注 意 報 (1) 積雪地域の日平均気温が12℃以上
(2) 積雪地域の日平均気温が9 ℃以上で日平均風
速が5m/s以上か日降水量が20mm以上
186
注
意
報
一
般
の
利
用
に
適
合
す
る
も
の
※2
水に
防適
活合
動す
のる
利も
用の
大雨、大雪等による、山崩れ、地すべり等により災
地 面 現 象 注 意 報 害が起こるおそれがあると予想される場合。具体的
には、気象注意報の本文に含めて発表する。
大雨、長雨、融雪等の現象により、低い土地や田畑
の浸水等によって災害が起こるおそれがあると予
浸
水
注
意
報
想される場合。具体的には、気象注意報の本文に含
めて発表する。
大雨、長雨、融雪等の現象により、河川の水が増し、
そのために災害が起こるおそれがあると予想され
るとき。
洪
水
注
意
報 (1) 24時間雨量100mm以上、ただし東部山地140mm
以上
(2) 3時間雨量が50mm以上
(3) 1時間雨量が25mm以上、ただし総雨量50mm以上
水 防 活 動 用 大 雨 注 意 報 一般の利用に適合する大雨注意報を用いる。
水 防 活 動 用 洪 水 注 意 報 一般の利用に適合する洪水注意報を用いる。
暴風により重大な災害が起こるおそれがあると予
想される場合。具体的には、平均風速20m/s以上
になると予想されるとき。
暴 風 警 報
警
報
一
般
の
利
用
に
適
合
す
る
も
の
気 象 警 報
地
面
現
大雨によって重大な災害が起こるおそれがあると
予想される場合。具体的には、次のいずれかが予想
されるとき。
(1) 24時間雨量が140mm以上、ただし東部山地
200mm以上
大 雨 警 報
(2) 3時間雨量が平地で60mm以上、山間部で70mm
以上
(3) 1時間雨量が平地で40mm以上、山間部で50mm
以上、ただし、総雨量が平地で110mm以上、山間
部で140mm以上
大雨、大雪等による、山崩れ、地すべり等により、
象 警 報 重大な災害が起こるおそれがあると予想されると
き。
187
警
大雨、長雨、融雪等の現象により、低い土地や田畑
の浸水等によって重大な災害が起こるおそれがあ
ると予想される場合。具体的には、気象警報の本文
に含めて発表する。
報
一
般
の
利
用
に
適
合
す
る
も
の
※2
水に
防適
活合
動す
のる
利も
用の
特
別
一
般
利
用
に
適
合
す
る
も
の
浸
洪
水
水
警
報
警
大雨、長雨、融雪等の現象により、河川の水が著し
く増し、そのために重大な災害が起こるおそれがあ
ると予想される場合。具体的には、次のいずれかが
予想される場合。
(1) 24時間雨量が140mm以上、ただし東部山地
報
200mm以上
(2) 3時間雨量が平地60mm以上、山間部70mm以上
(3) 1時間雨量が平地40mm以上、山間部50mm以上、
ただし、総雨量が平地で110mm以上、山間部で
140mm以上
水 防 活 動 用 大 雨 警 報 一般の利用に適合する大雨警報を用いる。
水 防 活 動 用 洪 水 警 報 一般の利用に適合する洪水警報を用いる。
大
台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量とな
る大雨が予想され、若しくは、数十年に一度の強度
雨 の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると
予想される場合。
数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧
により暴風が吹くと予想される場合。
暴
風
警
報
※2
水に
防適
活合
動す
のる
利も
用の
水 防 活 動 用 気 象 警 報 一般の利用に大雨特別警報を用いる。
188
(2) 土砂災害警戒情報
土砂災害警戒情報は、大雨警報発表中に更に土砂災害の危険性が高まった場合に発表される
防災情報である。
ア 大雨による土砂災害の危険度が高まった場合、市・町長が避難勧告等の災害応急対応を適
時適切に行えるよう、また、住民の自主避難の判断等に利用できることを目的とする。
イ 発表は、市・町(舟橋村を除く)を特定し、富山県土木部と富山地方気象台が共同して行
う。
ウ 情報の利用上の留意点
(ア) この情報は、降雨から予測可能な土砂災害のうち、土石流や急傾斜地崩壊(がけ崩れ)
を対象としており、技術的に予測が困難である斜面の深層崩壊、山体の崩壊、地すべり
等は発表対象ではない。
(イ) 土砂災害は、それぞれの斜面における植生・地質・風化の程度、地下水の状況等に大
きく影響されるため、個別の災害発生箇所・時間・規模等を詳細に特定できるものでは
ない。
189
(3) 収集・伝達系統
本県全体の気象警報等の伝達系統及び本町における勤務時間中、勤務時間外の気象警報等
の収集・伝達系統は各々次のとおりである。
① 本県全体の気象警報伝達系統図
□
◎
◎
〇
富
富
山
県
□
県
の
上
機
関
市
町
富 山 県 警 察 本 部
N T T 富 山 支 部
△
住
山
地
◎
◎
NHK富山放送局
報
道
機
関
(放送)
(放送等)
民
方
◎
気
◎
象
◎
台
◎
◎
◎
伏 木 海 上 保 安 部
国 土 交 通 省
富 山 河 川 国 道事 務 所
電
力
会
◇
関
◇
船
関係工事事務所
富 山 地 方 鉄 道 ㈱
J R 西 日 本 金沢 支 社
舶
北陸地方整備局
◇
社
係
〇
JR各機関
中 日 本 高 速 道 路 ㈱
富 山 管 理 事 務 所
凡例
法令(気象業務法等)による通知系統
法令(気象業務法等)による周知依頼及び周知系統
地域防災計画、行政協定、その他による伝達系統
190
◎
〇
△
◇
□
予警報一斉伝達装置
専用電話
加入電話・FAX
無線電話・FAX
富山県防災情報システム
② 本町における気象警報等伝達系統図
気 象 警 報 等 伝 達 系 統 図
富山地方気象台
NTT
富
報道機関
山 県
県警察本部
(防災・危機管理課)
上
(消防本部)
公 共 機 関
公
共
出
先
機
関
市 町
施
設
の
管
理
者
防
災
上
重
要
な
公
共
的
機
関
及
び
上市警察署
上
教
市
育
消
委
防
員
署
会
注 伝達手段
消
自
主
防
災
会
等
直通電話
加入電話
無
防
線
そ の 他
団
住
191
広
小
中
報
学
校
車
等
保
育
所
(
園
)
防
災
行
政
無
線
各
交
番
・
駐
在
所
民
2 被害の未然防止、拡大防止のための住民への呼びかけ(総務部)
被害が発生するおそれが高くなる場合及び火災警報が発令された場合等は、広報車等を活
用し、住民に対し危険箇所からの避難等、被害の未然防止、拡大防止を促す呼びかけを行い
注意を喚起する。その際、要配慮者への呼びかけにも配慮する。
また、災害発生中・後においても、同様の措置により必要な対策を促す。
192
第4節
災害の防除活動
水害及び大規模な火事の被害を防止軽減するため、防災関係機関は、迅速かつ的確な活動
を行うものとする。
1 水害(関係各部)
水害については「第3編第2章第2節 水防活動」及び「第2編第2章第 19 節
二次災害
の防止」に準ずる。
2 土砂災害対策(関係各部)
土砂災害については、
「第2編第2章第 19 節 二次災害の防止」に準ずる。
3 大規模火災(総務部・消防部)
(1) 大火危険時の活動体制
火災の予防上危険な気象状況になったときは、住民に対して広報を実施するとともに、
大規模な火事に備えて非番員の招集、警戒、消防水利調査等消防計画に基づいて活動体制
を整える。
(2) 大火時の防御措置
木造建物の密集地域等消防活動上、悪条件を伴う火災においては、状況に応じて速やか
に防御部隊を増強し、延焼防止に努める。
(3) 他市町村に対する応援要請
町長は、火災が著しく延焼拡大するおそれがあり、町の消防力だけでは対処できないと
きは、「富山県市町村消防相互応援協定」に基づいて応援要請する。なお、県内市町村の
消防力だけでは対処できないときは、「広域応援協定」等に基づき、県に対し他都道府県
の消防関係の応援について要請する。
193
第5節
災害情報の収集・伝達及び通信の運用
町は、自己の所掌する事務又は業務に関して、積極的に自らの職員を動員し、又は関係機
関の協力を得て、災害応急対策活動を実施するために必要な情報及び被害状況等の情報を収
集するとともに、速やかに関係機関に伝達を行う。
災害に関する情報の収集・伝達及び応急対策に必要な通信の運用に関しては「第2編第2章第3節
情報の収集・伝達」に準ずる。
第6節
災害救助法の適用
災害救助法の適用により応急的、一時的な救助を行い、災害にかかった者の基本的生活権
の保護と全体的な社会秩序の保全を図る。
一定規模以上の災害が発生したときは、
「災害救助法」による救助を行う。適用基準等に関しては「第
2編第2章第4節 災害救助法の適用」に準ずる。
第7節
広域応援要請
大規模災害が発生した場合においては、広範な地域に被害が及び、社会機能が著しく低下す
るなかにあって、消火活動や救命、救急、救助活動、被災者の生活対策をはじめとする多面的
かつ膨大な対策を集中的に実施しなければならない。このため、平素から関係機関と十分に協
議し、災害時にあっては相互に協力し、応急対策活動を円滑に実施する。
被害の多発又は拡大により、単一の防災関係機関のみでは支障をきたす場合がある。被害拡大を防
止し、円滑な応急活動を図るための応援又は相互協力に関しては、
「第2編第2章第5節 広域応援要
請」に準ずる。
第8節
自衛隊の災害派遣要請
大規模な災害が発生し、又は発生しようとしているとき、住民の生命、財産の保護のため必
要な応急対策の実施が関係機関のみでは困難であり、自衛隊の活動が必要かつ効果的であると
認められた場合、自衛隊に災害派遣を要請し、もって効率的かつ迅速な応急活動の実施を期す
る。
発災時における人命又は財産保護を目的に適用される「自衛隊法」第83条に基づく救助活動に関し
ては「第2編第2章第6節 自衛隊の災害派遣要請」に準ずる。
194
第9節
救助・救急活動
風水害等では、土砂崩れ、洪水、冠水等による被害の可能性が危惧され、多数の救助、救
急事象が発生すると予想される。
このため、町及び各関係機関は、迅速かつ的確な救助救護活動を実施する。
災害により生命、身体が危険な状態にある者、負傷者又は急病者等への救助救護活動については「第
2編第2章第7節 救助・救急活動」に準ずる。
第10節
医療救護活動
災害時には、多数の負傷者が発生することが予想される。また、医療機関においても、
一時的混乱や職員の参集の問題、さらに交通、通信の途絶による混乱や、電気、水等ラ
イフラインの途絶による診療機能の低下が予想される。
医療救護は住民の生命と安全に直接かかわることであり、迅速な活動が要求されるた
め、各医療関係機関、各防災関係機関と密接な連携をとりながら被災者の救護に万全を
期する。
災害により生命、身体が危険な状態にある者、負傷者又は急病者等への医療・救護活動については
「第2編第2章第8節 医療救護活動」に準ずる。
第11節
避難活動
大規模災害発生時においては、土砂災害等の発生が予想されるなか、迅速、的確な避難活
動を行う必要があるため、町は、避難のための可能な限りの措置をとることにより、生命、
身体の安全の確保に努める。その際、災害弱者についても十分考慮する。
1 避難の準備・勧告・指示及び誘導
町長は、要配慮者等、特に避難行動に時間を要する住民が余裕をもって適切な避難行動ができ
るよう、
「避難勧告」の発令には至らないが、今後、現状の気象状況が継続すると、避難を要する
状況になる可能性があると判断される場合に、「避難準備情報」を発令する。
町長は、避難準備情報を発令したときは、速やかに知事に報告する。
なお、町は、国が作成した「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン」に基づき
避難勧告等の判断基準等について定めたマニュアルを作成する。
また、町は、気象情報や水位情報等に基づき総合的な判断を行い、住民が避難に要する時間を
適切に見込んだうえで、避難勧告等を発令する。
発令時の状況
住民に求める行動
避難準備(要
要援護者等、特に避難行動に時間を要
・要援護者等、特に避難行動に時間を要
援護者避難情
する者が避難行動を開始しなければな
する者は、計画された避難場所への避難
195
報)
らない段階であり、人的被害の発生す
行動を開始(避難支援者は支援行動を開
る可能性が高まった状況
始)
・上記以外の者は、家族等との連絡、非
常用持出品の用意等、避難準備を開始
避難勧告
通常の避難行動ができる者が避難行動
通常の避難行動ができる者は、計画され
を開始しなければならない段階であ
た避難場所等への避難行動を開始
り、人的被害の発生する可能性が明ら
かに高まった状況
避難指示
・前兆現象の発生や、現在の切迫した
・避難勧告等の発令後で避難中の住民
状況から、人的被害の発生する危険性
は、確実な避難行動を直ちに完了
が非常に高いと判断された状況
・未だ避難していない対象住民は、直ち
・堤防の隣接地等、地域の特性等から
に避難行動に移るとともに、そのいとま
人的被害の発生する危険性が非常に高
がない場合は生命を守る最低限の行動
いと判断された状況
・人的被害の発生した状況
その他の避難活動については、
「第2編第2章第11節
第12節
避難活動」に準ずる。
交通規制・輸送対策
大規模災害時における交通の確保は、負傷者の搬送、緊急物資の輸送等救援、救護活動に
とって極めて重要である。
このため、町は関係機関と協議し、迅速に陸上輸送路を確保するとともに、人員及び物資
の輸送に必要な車両等を調達するなど、輸送力に万全を期する。
交通の混乱防止に関する応急対策及び被災時における緊急輸送体制の確立に関しては「第2編第2
章第13節 交通規制・輸送対策」に準ずる。
196
第13節
飲料水・食料・生活必需品等の供給
町は、被災者に対し災害予防対策により確保した飲料水・食料・生活必需品を被災者に迅
速に供給する。
飲料水・食料・生活必需品等の供給については、
「第2編第2章第14節 飲料水・食料・生活必需品
等の供給」に準ずる。
第14節
廃棄物処理・防疫・衛生対策
町は、衛生的なし尿及び廃棄物処理のため、各処理施設の速やかな復旧に努めるとともに、
防疫・衛生対策に努める。
災害発生時の環境悪化を防ぐ廃棄物処理・防疫・衛生対策に関しては「第2編第2章第15節 廃棄
物処理・防疫・衛生対策」に準ずる。
ただし、水害時には、水分及び土砂を含むことにより、通常時に発生する一般廃棄物と異なる性状
の廃棄物が大量に発生すること、床下浸水程度の被害であっても、くみ取り便所の便槽や浄化水槽の
水没、槽内への雨水・土砂等の流入がある場合は、速やかにくみ取り、清掃、周辺の消毒が必要とな
ることなどから、腐敗・悪臭の防止及び公衆衛生の確保に配慮する。
第15節
社会秩序の維持
大規模災害発生時には、多数の住民が生命又は身体に危害を受け、あるいは住居や家財が
喪失して地域社会が極度の混乱状態にあるため、町及び警察署は警備体制を確立し、関係機
関、団体等と協力して人心の安定と社会秩序の維持を図るための措置を講ずる。
災害発生時の混乱、犯罪の予防、警戒等に関しては「第2編第2章第16節
ずる。
第16節
社会秩序の維持」に準
遺体の捜索、処理及び埋葬
大規模な風水害等が発生した場合、多数の死傷者が生じるおそれがある。
町は、風水害等により、死亡者が発生したときは、警察、医師会、日本赤十字社富山県支部等と
緊密な連携をとりつつ、遺体の捜索、処理、埋葬の各段階において遅滞なく処理し、また、必要に
応じて広域的な協力を得ることにより、人心の安定を図る。
遺体の捜索、遺体の処理、遺体の埋葬に関しては「第2編第2章第 17 節 遺体の捜索、処理、埋葬」
に準ずる。
197
第17節
ライフライン施設の応急復旧対策
ライフラインの復旧は、他機能の復旧作業や民生安定に大きな影響を及ぼすことから、各
ライフライン事業者等は、災害発生時において被害状況を迅速かつ的確に把握し、必要な要
員及び資機材を確保するとともに、機動力を発揮して応急復旧に努める。なお、必要に応じ、
広域的な応援体制をとるよう努める。
住民生活に不可欠の電気・ガス・水道等ライフラインに関する応急対策に関しては「第2編第2章
第20節 ライフライン施設の応急復旧対策」に準ずる。
第18節
公共施設等の応急復旧対策
道路、橋梁、河川及び鉄道等の公共施設は、道路交通など社会活動を営むうえで重要な役
割を担っており、こうした施設が地震により損壊した場合は、救急救助、救援救護活動及び
緊急輸送活動等に重大な支障をきたすこととなる。また、医療施設、社会福祉施設等の社会
公共施設等が被災した場合、その役割、機能の早急な回復が必要とされる。
このため、こうした公共施設等の速やかな応急復旧措置を講ずる。
応急普及方針、被害状況・応急対策の進捗状況に関する広報等については、
「第2編第2章第 21 節
公共施設の応急復旧対策」に準ずる。
第19節
農林業の応急対策
災害時には,農産物及び家畜等に多大な被害が発生することが予想される。
このため、農産物等の被害の拡大防止、被災地における家畜伝染病の予防、飼料の調達及
び配分等の対策を実施する。
風水害等からの農林業の被害の防止又は被害拡大防止の応急対策に関しては「第2編第2章第24節
農林業対策」に準ずる。
第20節
応急住宅対策等
風水害によって、家屋に被害を受け、自らの資力では住宅を確保できない被災者のため、
応急仮設住宅の提供、被災家屋の応急修理を実施し、住生活の安定に努める。
また、被災した住宅、事務所、店舗等に対して速やかに危険度判定を実施する。
住宅ニーズの把握、住宅の応急修理、応急仮設住宅の建設、障害物の処理等については、
「第2編第
2章第22節 応急住宅対策」に準ずる。
198
第21節
教育・労働力の確保対策
災害時における児童・生徒の生命及び身体の安全並びに教育活動の確保を図るため、小
学校、中学校における応急対策について万全を期する必要がある。
大規模災害が発生し、町、県等だけでは対応が不十分な場合、防災関係機関等に対し、災
害応急対策活動に必要な要員を要請し、確保する。
発災時における応急教育、労働力の確保については「第2編第2章第23節
策」に準ずる。
199
教育・労働力の確保対
第22節
火山応急対策
防災関係機関は、火山が爆発し、又はそのおそれがある場合において登山者、地域住民等
の生命、身体及び財産を保護するための事前措置、救助その他必要な措置を図る。
1
異常発見者の通報義務
弥陀が原に関する2の異常現象を発見した者は、直ちに町長若しくは最寄りの警察官に通報する。
2
通報を要する異常現象
(1) 噴火(爆発、溶岩流、泥流、軽石流、熱雲等)及び、それに伴う降灰砂等
(2) 火山地域での火映、鳴動の発生
(3) 火山地域での地震の群発
(4) 地域での山くずれ、地割れ、土地の上昇、沈下、沈没の形成の変化
(5) 噴気孔の新生拡大、移動及び噴気、噴煙の量、色、温度、昇華物等の顕著な異常変化
(6) 火山地域での湧泉の新生、枯渇又は量、味、臭、色、温度、濁度の異常等顕著な変化
(7) 火山地域での顕著な地温の上昇、地熱地帯での新生拡大、あるいは移動及び草木の立枯れ等
(8) 火山付近の湖沼、河川の水の顕著な異常変化、量、臭、色、濁度等の変化、発泡、温度の上昇、
魚類等の浮上
3
事前措置及び応急措置
(1) 火山現象による被害が生じるおそれがあると認めるときは、登山を制限、禁止するなど必要な
措置をとる。
(2) 火山現象による負傷者等の捜索、救出及び救護を行う場合、警察、消防機関、応急措置の実施
責任者及び災害現場にあるものの協力を得て実施する。
(3) 火山現象による被害を防止するために必要な避難、医療、交通規制等に関する計画を促進する。
200
第
3章
災害復旧計画
第1節
民生安定のための緊急対策
被災した住民が、その病手から速やかに再起し、生活の安定を早期に回復できるように、
生活相談、弔慰金等の支給、税の減免、各種融資措置など、被災者の支援に係る対策を講ず
る。
被災住民の生活の確保及び安定を最優先とする復旧対策に関しては、
「第2編第3章第1節 民生安
定のための緊急対策」に準ずる。ただし、雪害における復旧対策の一つに除雪給付金がある。町長は、
雪害の状況に応じ要援護世帯に対し負担の軽減を図る等適切な措置を講ずる。
第2節
激甚災害の指定
激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律は、激甚災害として指定された
災害を対象に、国の地方公共団体に対する特別の財政援助と、被災者に対する特別の助成措
置について規定している。
大規模災害時に適用される「激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律」(昭和37
年法律第150号)に関しては「第2編第3章第2節 激甚災害の指定」に準ずる。
第3節
公共施設等の災害復旧
町指定行政機関の長及び指定地方機関の長、地方公共団体の長、その他の執行機関、指定
公共機関及び指定地方公共機関、その他法令の規定により責任を有する者は、それぞれが管
理する公共施設について災害復旧を実施する。
再発防止を考慮した事業計画に基づく復旧事業に関しては「第2編第3章第3節 公共土木施設の
災害復旧」に準ずる。
203
第
4編
雪害・事故災害対策編
第1節
雪害対策計画
富山県は全国有数の豪雪地帯であり、また本町は、豪雪地帯対策特別措置法に基づく特別
豪雪地帯である。このため、豪雪等に伴う交通障害等による集落の孤立、なだれ災害等の雪
害を防止又はその被害を軽減するため、雪害に強いまちづくりを推進する。
1 災害予防
雪害の態様は複雑多様である。人命、財産に直接被害を与える雪圧害やなだれをはじめ、
交通障害や社会機能の阻害の発生、除排雪に伴う湓水及び危険物漏洩など、今日においてそ
の社会的影響は計り知れないものがある。このため、雪害防止及び被害軽減等のために必要
な耐雪道路の整備、施設・資機材及び要員等の充実の強化に努め、無雪害まちづくり計画を
推進する。
(1) 雪害のないまちづくり(建設課)
① 雪に強い道路の整備
冬期間の道路交通を確保するため、幹線道路網や生活道路網の整備を図る。また、
道路の新設や改良に当たっては、降積雪時に対応できる道路の整備に努める。
② 除排雪施設の整備
積雪時の除排雪が円滑に図れるよう、消融雪施設や雪投入孔等の整備を一層推進す
る。
③ 道路除排雪体制の確立
積雪時の道路交通の確保を図るため、道路除雪基本計画に基づき、住民、県、関係
機関と連携を図り一層の除排雪体制の確立に努める。
ア
民間との協力体制
民間除雪機械の借上協力体制を確立する。
イ 除雪機械の整備
町有除雪機械の適切な更新等整備に努める。
ウ
一般住民との協力体制
(ア) 路上放置物の撤去、屋根雪下ろしの後始末、蔭樹の伐採等の協力を求める。
(イ) 除雪機械の運行によって側溝や家屋の玄関に雪が入り、浸水等の事態が発生した場
合、町内で対応するよう依頼する。
エ
警察との協力体制
路上放置物件の取締りや、交通整理等の協力を求める。
オ
スノーポールの設置
除雪機械運行の目標・危険防止の標示として必要な地点にスノーポールを設置す
る。
(2) 防災行動力の向上(総務課・教育委員会)
① 学校教育における防災教育
各学校は、積雪時の立地条件や地域の実情並びに冬期の変化し易い天候状況等を十
分踏まえて次の事項に重点をおき、児童・生徒に対する防災教育の徹底を図る。
205
ア
防災教育の実施
学校教育全体を通じ地域社会の実情、児童・生徒の発達や経験に即応して雪害につ
いての科学的知識、予防措置等についての防災教育の実施に努める。
イ
登下校時の安全指導
児童・生徒に対し、日頃積雪時の地勢及び天候の変化等について的確な予備知識を
与え、登下校の方法や時間等について十分事前に指導する。
② 自主防災組織の強化
自主防災組織の強化に関しては「第2編第1章第6節1 自主防災組織の強化」に
準ずる。
③ 防災知識の普及
防災知識の普及に関しては「第2編第1章第6節2
防災知識の普及・啓発」に準
ずる。
(3) 建築物の安全確保(建設課・教育委員会)
多雪地帯である本町の建築物は、雪おろしの慣習等により経験的に一定の耐雪性能を有
してきた。しかし、一般住宅においては、世帯の小規模化、高齢化による雪おろし手の不
足などが生じている。このために、公共建築物や防災上重要な建築物については重要な耐
雪性能を確保するとともに、一般建築物においても耐雪性能の向上及び無雪害化を図る。
① 公共建築物
ア
校舎等の除雪計画の作成
各学校に対し事前に個々の建築物の状況等に応じた除雪計画を作成するよう指導
する。
学校の積雪許容限度(雪おろし基準)は次のとおりである。
(ア) 昭和 48 年以前建築の校舎
1m
(イ) 昭和 49 年から 55 年までの校舎
(ウ) 昭和 56 年以降の校舎
イ
1.5m
1.75m
その他の公共建築物への対策
(ア) 新設施設等の耐雪構造化
庁舎、かみいち総合病院、社会福祉施設等の管理者は新設、増改築に当たっては、
余裕ある耐雪構造の確保を図るとともに応急計画の作成等雪害対策を十分講じておく。
(イ) 老朽施設等の点検、補修
庁舎、かみいち総合病院、社会福祉施設等の管理者は、毎年除雪期前に施設の点検
を実施し、必要な箇所について補修、補強を行うとともに、予測される雪害に対し除
雪計画、応急計画の作成等、事前に十分な雪害対策を講じておく。
② 一般建築物
耐雪性の向上のため、建築物の用途、規模、敷地の状況等に応じた建築物の耐雪構
造化、消融雪施設の設置や自然落雪方式の採用による雪おろしの省力化等の指導を積
極的に推進する。
(4) なだれ災害防止施設の整備(建設課)
① 生活安全及び交通の確保
206
冬期間のなだれ発生による危険を未然に防止し、生活の安全を確保するために、雪
崩危険箇所には、スノーシェッド、なだれ防止柵等の設置を進め、山間地における交
通の確保を図る。
② 危険防止措置
なだれ発生の危険のある箇所については、広報等により関係住民等に周知徹底する
とともに、標識を設置するなど危険防止を図る。
(資料編 21頁)雪崩危険箇所
(5) 孤立集落の予防(総務課)
① 日常生活の維持
雪のために長期にわたり孤立化し、日常生活の維持に支障をきたす集落の発生を未
然に防止するとともに、孤立化のおそれのある集落については、日常機能の低下を極
力さけるための万全の事前措置を実施する。
② 実情の調査等
孤立化のおそれのある集落について事前に実情の調査を行うとともに、万一に備え
た救援計画を策定しておく。
③ 孤立集落の機能維持
孤立する集落の機能の維持を図り、住民の安全を確保するため、次の必要な施設、
資機材の整備を行う。
ア
除圧雪機械及び管理棟
イ
危険箇所照明施設
ウ
消融雪施設
エ
通信施設設備
オ
積雪時負傷者搬送用資材
(資料編 22頁)孤立予想地区
④ 通信連絡体制の整備
町は、非常時に備え、次のとおり集落との通信を確保するための連絡体制の整備に
努め、整備、運用等については、具体的に定めておく。
ア
市町村防災行政無線の整備
イ
加入電話による住民との情報連絡網の確立
ウ
非常無線通信の確保
エ
他の機関の通信手段の活用
⑤ 事前措置
ア
食料等生活必需物資の備蓄
山間地集落等積雪期間が長く、物流ネットワークから遠隔に当たる地域では、生
鮮食料品等の確保が困難な場合があるため、町は、各家庭単位での食料、燃料及び
医薬品等の備蓄について、周知徹底を図る。また、非常用物資、燃料等の備蓄体制
の推進に努める。
イ
救急、救助実施計画
(ア) 救急、救助部隊の編成等
207
町は警察と連携して、急病人やなだれ等の災害の発生時に備え、救助部隊の編成、
輸送手段等について事前に計画を作成しておく。
(イ) ヘリコプターによる救助体制の整備
町は、ヘリコプターによる救助活動に備え、体制を確立しておくとともに、孤立の
おそれのある集落のヘリポート適地を選定しておく。
(6) 災害ボランティア活動の支援(福祉課)
災害ボランティア活動の支援に関しては「第2編第1章第5節6 災害ボランティア活
動の支援」に準ずる。
(7) 地域の連帯で支える雪対策の推進(建設課)
① 冬期における住民生活の安定
冬期における住民生活の安定のため、関係課は防災関係機関と協力して以下の点に
努める。
ア
冬期におけるし尿、ごみ収集体制の確保
イ
公共交通の確保
ウ
生活必需物資の確保と物価の安定
エ
冬期における消防体制の整備及び火災予防の徹底
② 地域ぐるみの除排雪活動の推進
地域ぐるみ除排雪活動を推進する。降積雪時においては、住民一人ひとりが力を出
し合い、町と一体となって除排雪活動を行うことが望まれ、地域ぐるみの除排雪が円
滑に実施されるよう、日頃から自主的なコミュニティ活動の育成に努める。
(8) 先進的な雪対策の推進(建設課)
① 雪に強い都市機能の整備
各種都市基盤の整備に当たって、堆雪帯の確保や消雪歩道など、特に冬期間の交通
環境の改善に考慮した整備を推進する。
② 雪を積極的に楽しみ親しむ環境づくり
冬の体験学習等のイベントの開催を通じて、雪に親しむ環境の整備を図る。
③ 雪に強い建築物の普及
冬期においても住民が安全かつ快適な生活をおくるため、断熱構造住宅、耐雪型住
宅の普及に努めるとともに、屋根融雪装置の設置を促進する。
208
2 災害応急対策
降積雪による災害の発生又はそのおそれのある場合、被害の発生を防ぎ、又は発生した被
害の拡大防止を図るなど、迅速かつ的確な応急活動を実施する。
(1) 雪等に関する予警報の種類及び発表基準(総務課)
気象業務法に基づいて富山地方気象台の発表する雪等に関する予警報は、次のとおりで
ある。
① 注意報の種類及び発表基準
種
類
発
表
基
準
風雪により災害が予想される場合。具体的には、雪を伴
風 雪 注 意 報 い平均風速が陸上で毎秒12メートル以上、海上で毎秒15
メートル以上になると予想されるとき。
大雪によって被害が予想される場合。具体的には24時間
大 雪 注 意 報 降雪の深さが平地で30㎝以上、山間部で50㎝以上になる
と予想されるとき。
なだれの発生によって被害が予想される場合。具体的に
は、
な だ れ 注 意 報
(1) 降雪の深さが90㎝以上あったとき。
(2) 積雪の深さが100㎝以上で、日平均気温2℃以上
と予想されるとき。
気象注意報 着氷(雪)注意報
着氷(雪)が著しく、通信線や送電線等に被害が予想さ
れる場合
早霜、晩霜等により農作物に著しい被害が予想される場
霜
注
意
報 合。具体的には、最低気温が2℃以下になると予想され
るとき。
低温のため著しい被害が予想される場合。具体的には、
低 温 注 意 報 冬期においては最低気温が-6℃以下になると予想さ
れるとき。
融雪によって災害が起こるおそれがあると予想される
場合。具体的には、次のいずれかが予想されるとき。
融 雪 注 意 報
(1) 積雪地域の日平均気温が12℃以上
(2) 積雪地域の日平均気温が9℃以上で、日平均風
速が毎秒5メートル以上か日降水量が20㎜以上
209
② 警報の種類及び発表基準
種
類
発
表
基
準
暴風雪により重大な災害が起こるおそれがあると予想される場
暴 風 雪 警 報 合。具体的には、雪を伴い平均風速毎秒20メートル以上になる
と予想されるとき。
気象警報
大雪によって重大な災害が起こるおそれがあると予想される場
大 雪 警 報 合。具体的には、24時間降雪の深さが平地で60㎝以上、山間部
で90㎝以上になると予想されるとき。
③ 特別警報の種類及び発表基準
種
気
象
特別警報
類
大
発
表
基
準
雪 数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合。
(注)1 注意報、警報、特別警報に地域名を付けたときの区分は次のとおりである。
東部
西部
東部北
魚津市、滑川市、黒部市、入善町、朝日町
東部南
富山市、舟橋村、上市町、立山町
西部北
高岡市、氷見市、小矢部市、射水市
西部南
砺波市、南砺市
(2) 組織体制(総務課)
豪雪に的確に対処するため、富山地方気象台発表の積雪量を基準に次の組織体制をとる。
なお、上市町災害対策本部を設置したときは、「第2編第2章第1節 応急活動体制の整
備」に準ずる。
種別
事
前
配
備
体
制
配
備
基
準
配
備
時
期
配
備
体
制
1 積雪深が平地で30cm以上、山間部で50cm以上に達しか
情報収集及び連絡活動
つ大雪注意報が発表され危険な状態が予想されると を主とし、状況により非常
き。
配備体制に円滑に移行し
2 大雪警報が発表されたとき。
得る体制をとる。
3 その他必要により、町長が指令したとき。
210
非
常
配
備
体
制
1
積雪深が平地で90cm以上、山間部で100cm以上に達し
事態の推移に伴い速や
かつ大雪注意報又は大雪警報が発表されたとき。
かに緊急配備体制に切り
2 降積雪により、各地で被害の発生又はその危険性のあ 替え得る体制をとる。
るとき。
3 その他の状況により、町長が指令したとき。
緊
急
配
備
体
制
1
県下全域にわたって災害が発生又はその危険性のあ
事態の推移に伴い速や
るとき。
かに災害対策本部が設置
2 県下全域でなくとも、その被害が特に甚大であると予 し得る体制をとる。
想され、かつ町長が指令したとき。
(注)
配備体制に定める人員は、あらかじめ指定した人員である。
(3) 除雪体制の確立(建設課)
① 実施機関
ア
町
当該年度道路除雪基本計画に基づき、市街地道路及び主要町道を除雪する。
イ
県
当該年度道路除雪計画に基づき、管内の県道を除雪するものとする。
② 除雪基準
ア
午前2時の時点で積雪が 10cm 以上に達した時は、直ちに除雪作業を開始する。
イ
除雪計画路線は県道(県の除雪路線以外の路線)及び道路除雪基本計画に定める
道路で、幹線道路・バス路線・通学路を主体に次の区分に従って順次実施する。
区 分
除 雪 基 準
除
雪
目
標
バス路線及び主要 2車線の幅員確保を原則とするが、状況によっては1車線の幅
第1種
幹線道路
員で待避所を設ける。
主要施設へ通じる 1車線の幅員で必要な待避所を設けることを原則とする。
第2種
道路及び通学道路
1車線の幅員で必要な待避所を設けることを原則とするが、状
第3種 地 区 間 道 路
況によっては一時交通不能になってもやむを得ない。
③ 豪雪時の対応
豪雪時における道路交通を適切かつすみやかに確保するため、緊急確保路線、除雪
機械の追加借上げやオペレータ等の動員及びその他必要な対策等を事前に確立してお
き、より強力な除排雪体制で円滑に対応する。
ア
非常配備体制時における措置
非常配備体制時においてはその後に予想される緊急配備体制への準備として次の
事項について措置を講ずる。
(ア) 除排雪作業の強化
(イ) 除雪機械の追加借上げやオペレータ等の事前手配
(ウ) 情報連絡の強化
イ
緊急配備体制時における措置
緊急配備体制時においては、ウで定める緊急確保路線の交通確保のため、次の事
211
項について措置を講ずる。
(ア) 除排雪作業の最強化
(イ) 追加借上げの除雪機械やオペレータ等の総動員
(ウ) 情報連絡の最強化
ウ
緊急確保路線の除雪
緊急配備体制時においては、路線の重要性、追加動員可能な除雪機械台数等を勘
案し、原則として第1種及び第2種路線を緊急確保路線として優先的に除排雪する。
④ 市街地の除雪
ア
雪流し
側溝沿道用水等がそのまま流雪溝として活用し得るよう取水流未処理の現状を綿
密に調査し、下流に及ぼす影響を十分考慮の上、指示に従って雪流しを行う。
イ
無雪害まちづくり事業関係
地域ぐるみで雪害を克服するために、各般にわたる施策を積極的に推進する。
ウ
排雪作業
排雪作業は、市街地で交通量の多い道路を優先して実施するよう計画し、タイヤ
ショベル・トラックの組合せにより作業を行う。
エ
雪捨場の確保
事前に関係機関と十分協議の上、雪捨場を確保し、排雪計画を立てる。
⑤ 除雪計画
除雪に要する機械は、町有並びに民間借上車をもって充てる。
ア
町所有除雪機械
(資料編 40 頁)町有車両台数一覧表
イ
民間借上車
町は、町有車だけでは間に合わない場合は、事前に協定を結んだ協力業者へ要請
する。
ウ
その他
その他消雪工設置路線・流雪計画等必要な事項は、道路除雪基本計画による。
⑥ 地域ぐるみ除排雪
豪雪は社会機能をまひさせ、日常生活及び防災諸活動を阻害する。また、要援護世
帯では家屋倒壊のおそれがある。このため、地域住民による組織的除排雪を推進する。
ア
効率的な除雪の推進
(ア) 一斉除排雪の実施に当たっては、時間、排雪場所、経路等について降積雪状況及び
地域の実情に即した実施計画を立案し、住民に対してその内容の周知徹底を図る。
(イ) 排雪場所、除排雪機械等の確保のため、地域における関係機関、建設業者に対して、
場所、機械等の提供について積極的な協力を求める。
(ウ) 一斉除排雪を地域住民の総員で実施するためにも、地域の代表者や企業等への協力
と理解を求める。
イ
行政と住民組織との作業連携
豪雪時においては、行政と住民との作業連携、情報連絡を密にし、除排雪活動の
円滑な展開及び住民ニーズに即した雪対策の推進を図る。
212
⑦ 公共建物の除雪
学校、保育所、社会教育施設等公共、公用建物に対し、日常の維持管理安全点検を
強化するとともに、適時適切に除排雪を励行し被害の防止を図る。
⑧ その他
次の関係機関に協力を要請する。
〔警察署〕
除雪実施計画について協議するほか、路上放置物件、違法駐車の取締り、交通整理、情報
の収集等を行う。
〔消防署〕
冬期間の火災予防については一層広報に努めるほか、除雪に当たり関係者に協力する。
〔交通安全協会〕
道路交通の安全を確保するため警察署等関係機関と連絡の上、路上放置物件の取締り、交
通整理等に協力するとともに、路上に駐車しないよう周知を図る。
3 災害復旧対策
災害復旧対策に関しては、
「第2編第3章 震災復旧計画」に準ずる。
213
第2節
林野火災等対策計画
火災の発生を未然に防止し、又は一旦火災が発生した場合、特に本町面積の7割を占める
林野における火災やフェーン現象等による大火危険気象下における被害を最小限にとどめる
ため、火災予防対策、応急対策の徹底を推進する。
1 火災予防対策
(1) 林野火災(総務課・消防本部・産業課)
① 林野火災に強い地域づくり
ア
防火林道、防火森林の整備を推進する。
イ
森林所有者、地域の林業関係団体等は、自主的な森林保全管理活動を推進する。
② 広報活動の充実
林産物の採取、森林レクリエーション等の森林利用者、森林所有者、林業労働者、
農山村住民、小中学校児童・生徒等を重点にして広報活動を実施し、駅、役場、学校、
登山口等にポスター、警報板等を配備するほか、テレビ、ラジオ、新聞等の報道機関等
を通じて、林野火災予防思想の普及、啓発を図る。
③ 予防体制の強化
県、森林管理署、森林組合、消防署等防災関係機関と連絡調整を図り、林野火災予
防資機材の適切な配置、管理を含め、効果的な予防体制を確立することとし、特に次
の事項に重点をおき、実施する。
ア
森林レクリエーション施設等の設置者、管理者は、休憩所の吸殻入れや炊飯場所
等における簡易防火施設等を整備するものとする。
イ
異常乾燥、強風等の気象条件に留意し、森林法に基づく火入れの規制を適正に行
う。
ウ 森林所有者等による自主的な予防活動の組織を育成強化するものとする。
〔林業関係者、消防機関等〕
密接な連携のもとに、消防訓練、研究会等を開催し、地域の実情に即した予防対策を講ず
るものとする。
(2) 大火危険気象に対する火災予防措置(総務課・消防本部)
① 火災警報の発令
必要に応じて消防法第 22 条の規定により火災警報を発する。
② 消防機関の警戒措置体制の確保
町長は、消防機関の警戒措置体制の確保に努め、火災警報を発した場合に行う消防
機関の警戒計画をあらかじめ定めておく。
③ 所要地域の防火対象物の警戒
町長は、所要地域の防火対象物の警戒措置が十分行われるよう必要に応じて消防機
関に出動を命ずるほか、木造大規模建築物、危険物等貯蔵所、大量火気使用場等、火
災発生危険の大きいもの、あるいは火災が発生した場合、著しく拡大延焼するおそれ
のある防火対象物、又は文化財等については、防火管理者の協力等により特別な警戒
214
措置がとられるよう、あらかじめ指導協議の上、所要の警戒計画を定めておく。
④ 消防機関の点検整備と災害時の出動体制
町長は、消防機関に消防機械の点検整備をさせるとともに、災害時の出動体制を確
立するものとし、所要の計画をあらかじめ定めておく。
⑤ 火災発生防止の緊急措置
町長は、地域住民に火災発生防止の緊急徹底を図るため、予防広報計画、特別予防
査察実施計画をおらかじめ定めておく。
2 災害応急対策(総務部・消防部)
(1) 応急活動体制の整備
① 町は、被害規模の状況により災害対策本部を設置し、応急対策に従事する職員を配
置する。
② 町は、本部の設置又は廃止、非常事態に応ずる配備体制、職員の配置及び服務に関
する基準を定める。
③ 町は、本部を設置し、又は廃止したときは、直ちに、知事にその旨を報告するとと
もに、警察署、消防署及び関係機関に通報する。
④ 勤務時間外の火災発生に備え、非常配備体制や情報連絡体制を整備する。
(2) 情報の収集・伝達(総務部、消防部)
① 被害情報等の収集・伝達系統
指定地方行政機関
周辺住民
指定公共機関
指定地方公共機関
林野庁
(林野火災の場合)
富山森林管理署
(林野火災の場合)
県
<防災・危機管理課>
上市町消防本部
火災発見者
上
市
町
消
防
庁
(災害対策本部)
(災害対策本部)
都道府県
他消防本部
他市町村
上 市 警 察 署
県
警
本
部
自
衛
隊
警
察
庁
② 通信連絡体制
町及び防災関係機関は、応急対策に必要な情報収集・伝達を迅速、的確に行うため、
215
加入電話や専用線電話など、通常の通信手段を利用するほか、特に必要があるときは、
無線電話、テレビ・ラジオ、非常通信、インターネット等を利用し、防災機関相互の
通信連絡体制を緊密にし応急活動を円滑に遂行する。
(3) 消防活動(消防部)
消防活動に関しては、「第2編第2章第9節 消防活動」に準ずる。
(4) 林野火災の応急対策(消防部)
① 消防活動
町は、林野火災がその発生場所、風向及び地形等現地の状況によりその変化に応じ
た措置をとる必要があることを考慮し、消火活動にあたっては次の事項を検討して、
最善の方策をとる。
ア
部隊等の出動区域、順路等
イ
携行する消防資機材
ウ
指揮命令及び連絡要領並びに通信の確保
エ
応援部隊の集結場所及び誘導方法
オ
応急防火線の設定
カ
消防資機材及び救急資機材の確保と補給方法
また、林野火災の拡大に伴い、町のみで消火できないと判断したときは、消防相互
応援協定に基づき、他市町村に対して速やかに応援を要請する。
② 空中消火活動体制
町は、林野火災が発生し、偵察及び空中消火活動が必要と認めるときは、消防防災
ヘリコプターによりこれを実施し、さらに必要な場合は広域応援要請等を行い、応援
機関等との連携を図り消火活動を行う。
③ 二次災害の防止
林野火災により流域が荒廃した地域の下流部においては、土石流の二次災害が発生
するおそれがあることに十分留意して、二次災害の防止に努める。
(5) 救助・救急、医療救護活動(総務部・厚生部・消防部)
① 救助・救急活動
救助・救急活動に関しては、「第2編第2章第7節
救助・救急活動」に準ずる。
② 医療救護活動
医療救護活動に関しては、
「第2編第2章第8節 医療救護活動」に準ずる。
3 災害復旧対策
災害復旧対策に関しては、
「第2編第3章 震災復旧計画」に準ずる。
216
第3節
危険物等災害対策計画
災害により危険物施設等が被害を受け、又は危険物の流出その他の事故が発生した場合
は、災害の拡大を防止し、被害の軽減を図るため、適切かつ迅速な防災活動を実施し、事
業所の関係者及び周辺住民等に被害を及ぼさないように努める。
1 災害予防
石油類等の危険物、高圧ガス、火薬類、毒物劇物等の貯蔵又は取扱いについては、その不
備が直ちに災害の原因になりうることや他の原因によって災害を拡大せしめる要因となるこ
とから、町及び危険物施設の管理者等は、災害発生を未然に防ぐために、当該施設の安全性
の確保及び自主保安活動を促進する。
(1) 危険物施設等の安全性の確保(消防本部)
① 町等の措置
ア
保安確保の検査及び指導
町は、危険物施設の位置、構造、設備の状況及び危険物の貯蔵、取扱いの方法が
消防法令に定められた基準に適合しているか否かについて立入検査を実施し、必要
に応じ危険物施設の所有者、管理者又は占用者に対し、災害防止に必要な助言又は
指導を行う。
イ
危険物輸送の安全化
町および警察は、危険物の移送、運搬車両について常置場所における立入検査や
路上取締りを実施し、標識の掲示、消火器の設置等を徹底するとともに、移動タン
ク貯蔵所については危険物取扱者の乗車、免状の携帯及び移送に関する基準の遵守、
運搬車両については運搬容器、積載方法及び運搬方法の技術上の基準の遵守を徹底
するなど、危険物輸送における災害防止に努める。
② 危険物施設の管理者等の措置
ア
施設の安全確保
危険物施設の管理者等は、施設が消防法令に定められた技術上の基準に適合して
いるか否かについて定期点検を実施し、基準に適合しない場合は速やかに補修、取
替を行うなど、施設の安全確保に努める。
イ
自主防災体制の確立
危険物施設の管理者等は、予防規程の内容を常に見直し、事業実態に合ったもの
とするとともに、従業員に対する保安教育や防災訓練を実施し、自主防災体制の確
立に努める。
ウ
防災資機材の備蓄
危険物施設の管理者等は、危険物に応じた消火薬剤、流出油処理剤等の防災資機
材の備蓄の強化に努める。
(2) 防災行動力の向上(総務課・消防本部)
防災行動力の向上に関しては、「第2編第1章第6節
217
防災行動力の向上」に準ずる。
(3) 通信連絡体制の整備(総務課・消防本部)
危険物等災害により多数の死傷者を伴う大規模な災害が発生したとき、又は発生するお
それがあるときには、多量の多種多様な情報が錯綜する。このため、町は、連絡体制の整
備に努め、整備、運用等については、具体的に定めておく。
(4) 危険物等の防除体制の整備(総務課・消防本部)
① 町は、危険物等が大量流出した場合に備えて、防除活動及び避難誘導活動を行うた
めの体制の整備に努める。
② 町は、危険物等が大量流出した場合に備えて、オイルフェンス等防除資機材及び避
難誘導に必要な資機材の整備を図る。
③ 町は、関係機関による危険物等の種類に応じた防除資機材の整備状況を把握し、災
害発生時には必要に応じて、応援を求めることが出来る体制を整備する。
2 災害応急対策
危険物等災害が発生した場合、町は、県、消防本部、警察及び関係機関と協力して、災害
の拡大防止と被災者の救援救護に努め、被害の発生を最小限にとどめる必要がある。
(1) 応急活動体制の整備(総務部・消防部)
① 町は、被害規模の状況により災害対策本部を設置し、応急対策に従事する職員を配
置する。
② 町は、本部の設置又は配置、非常事態に応ずる配備体制、職員の配置及び服務に関
する基準を定めておく。
③ 町は、本部を設置し、又は廃止したときは、直ちに、知事にその旨を報告するとと
もに、警察署、消防署及び関係機関に通報する。
④ 町は、勤務時間外の事故発生に備え、非常配備体制や情報連絡体制を整備する。
(2) 情報の収集・伝達(総務部・消防部)
町、事業者及び防災関係機関は、応急対策に必要な情報収集・伝達を迅速、的確に行う
ため、加入電話や専用線電話など、通常の通信手段を利用するほか、特に必要があるとき
は、無線電話、テレビ・ラジオ、非常通信等を利用し、防災機関相互の通信連絡体制を緊
密にし応急活動を円滑に遂行する。
被害情報等の収集・伝達系統は次のとおりである。
218
事故発見者
事
業
指定地方行政機関
者
指定公共機関
指定地方公共機関
県
<取扱規制担当課>
<防災・危機管理課>
上市町消防本部
上
市
町
(災害対策本部)
取扱規制担当省庁
〈 消 防庁 ・経 済産業
省・厚生労働省〉
(非常災害対策本部)
消
防
庁
(災害対策本部)
都道府県
周辺住民
他消防本部
他市町村
上 市 警 察 署
県
警
本
部
自
衛
隊
警
察
庁
(3) 事業者等の活動体制(総務部・消防部)
事業者等の活動体制に関しては、
「第2編第2章第18節 危険物等の防災対策」に準
ずる。
(4) 救助・救急、医療救護、消火活動(総務部・厚生部・消防部)
① 救助・救急活動
救助・救急活動に関しては、「第2編第2章第7節
救助・救急活動」に準ずる。
② 医療救護活動
医療救護活動に関しては、
「第2編第2章第8節 医療救護活動」に準ずる。
③ 消火活動
消火活動に関しては、
「第2編第2章第9節 消防活動」に準ずる。
3 災害復旧対策
災害復旧対策に関しては、
「第2編第3章 震災復旧計画」に準ずる。
219
第4節
原子力対策
平成23年に発生した東日本大震災における東京電力福島第一原子力発電所の事故により、原
子力災害対策の必要性が高まってきている。
当町は、石川県にある北陸電力志賀原子力発電所から半径約60㎞~90㎞圏に位置しており、
国が示す緊急的防護措置を準備する区域(UPZ:Urgent Protective action planning Zone)
の目安とされる原子力から半径30㎞圏には含まれていない。しかしながら、偏西風などの気
候・自然条件によっては影響が及ぶ可能性も否定できないことから、原子力災害対策として予
防体制の整備及び原子力災害発生時の応急活動体制を中心に定めるものである。
1 災害予防(総務課)
(1) 情報の収集・連絡体制の整備
町は、国及び県、原子力事業者、その他関係機関との間において、原子力発電所からの
状況報告や関係機関相互の連絡が迅速かつ正確に行われるよう、連絡体制の整備に努める。
(2) 住民への的確な情報伝達体制の整備
町は、国及び県と連携し、住民等に提供すべき情報について、災害対応のフェーズや場
所等に応じた内容の整理に努めるものとする。
また、住民からの問い合わせに対応する住民相談窓口の設置等についてあらかじめその
方法、体制等について定めておくものとする。
2 応急活動体制の整備
(1) 組織体制
町職員は、原子力発電所の情報に注意し、緊急時には次表の設置基準による体制をとる。
なお、上市町災害対策本部を設置したときは、「第2編第2章第1節 応急活動体制の整
備」に準ずる。
配
体制
事
前
配
備
体
制
配
備
備
時
基
動
員
・近県において、震度6弱以上の地震が発生したとき
総務課長
・近県において、大津波警報が発令されたとき
防災担当職員
・近県の原子炉施設に重要な故障等があり、原子力規制委
員会原子力事故警戒本部が設置されたとき。
・その他の状況により、町長が指令したとき
非
常
配
備
体
制
準
期
配
備
情報収集及び連絡活動を主
とし、状況により非常配備体制
に移行し得る体制をとる。
・原子力防災管理者(発電所長)から特定事象(原子力災 総務課係長以上
害法 10 条事象)の通報をうけたとき
各課長
・その他の状況により、町長が指令したとき
事態の推移に伴い速やかに
緊急配備体制に切り替え得る
体制をとる。
220
緊
急
配
備
体
制
・内閣総理大臣が原子力緊急事態宣言を発出したとき(原 総務課全員
子力災害法 15 条事象)
各課の係長以上
事態の推移に伴い速やかに
災害対策本部が設置し得る体
制を取る。
(2) 情報の収集・連絡体制の整備
町は、必要な情報収集・伝達を迅速、的確に行うため、加入電話や専用電話など、通常
の通信手段を利用するほか、特に必要があるときは、無線電話、テレビ・ラジオ、非常通
信等を利用し、防災機関相互の通信連絡体制を緊密にする。
(3) 住民等への情報伝達活動
町は、放射性物質及び放射線による影響など原子力災害の特殊性を勘案し、緊急時にお
ける住民等の心理的動揺あるいは混乱をおさえ、異常事態による影響をできるかぎり低く
するため、住民等に対する的確な情報提供、広報を迅速かつ的確に行うものとする。
また、住民等への情報提供にあたっては国及び県と連携し、情報の一元化を図るととも
に、情報の発信源を明確にする。
(4) 住民等からの問い合わせに対する対応
町は、国、県と連携し、必要に応じ、速やかに住民等からの問い合わせに対応する窓口
の設置、人員の配置等を行うための体制を整備するものとする。また、住民等のニーズを
見極めた上で、情報の収集・整理・発信を行うものとする。
221
5編
第
資 料 編
目
次
資料 1 防災関係機関一覧表 ............................................................... 1
昭和 38 年 7 月 1 日
資料 2 上市町防災会議条例(条 例 第 15 号) ................................................... 2
資料 3 上市町防災会議委員名簿 ........................................................... 3
昭和 38 年 7 月 1 日
資料 4 上市町災害対策本部条例(条 例 第 16 号) ............................................... 4
資料 5 富山県市町村消防相互応援協定
(昭和 44 年 2 月 7 日) ............................ 5
資料 6 富山県消防防災ヘリコプター応援協定 ............................................... 7
資料 7 隣接市町村協力体制協定書 ......................................................... 9
資料 8 災害時における上市町と郵便局間の協力に関する協定書 .............................. 10
資料 9 急傾斜地崩壊危険箇所 ............................................................ 11
資料 10 急傾斜地崩壊危険区域指定地 ..................................................... 12
資料 11 地すべり危険箇所(建設) ......................................................... 12
資料 12 地すべり発生危険地区(林野) ..................................................... 13
資料 13 土石流危険渓流箇所 ............................................................. 13
資料 14 崩壊土砂流出危険地区 ........................................................... 14
資料 15 山腹崩壊危険地区 ............................................................... 16
資料 16 土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域 ......................................... 17
資料 17 砂防指定区 ..................................................................... 17
資料 18 重要水防箇所 ................................................................... 20
資料 19 老朽ため池危険箇所 ............................................................. 20
資料 20 雪崩危険箇所 ................................................................... 21
資料 21 孤立予想地区 ................................................................... 22
資料 22 主食・物品販売店一覧 ........................................................... 23
資料 23 プロパン・ガソリンスタンド一覧 ................................................. 23
資料 24 災害概況速報(様式) ............................................................. 24
資料 25 震度階級関連解説表 ............................................................. 27
資料 26 上市町防災行政無線局 ........................................................... 29
資料 27 消防信号 ....................................................................... 31
資料 28 通報処理簿 ..................................................................... 32
資料 29 災害時相互応援要請書 ........................................................... 33
資料 30 診療施設等一覧 ................................................................. 35
資料 31 薬局・薬店一覧 ................................................................. 36
資料 32 消防団員(定員) ............................................................... 37
資料 33 消防機械配置状況 ............................................................... 37
資料 34 消防水利配置状況 ............................................................... 37
資料 35 非常出動要請先一覧表 ........................................................... 38
資料 36 上市町水防協議会委員名簿 ....................................................... 39
資料 37 町有車両台数一覧表 ............................................................. 40
資料 38 避難施設一覧 ................................................................... 41
資料 39 避難施設別地区割り(予定) ..................................................... 43
資料 40 避難者名簿 ..................................................................... 45
資料 41 避難所日誌様式 ................................................................. 46
資料 42 危険物取扱施設事業所調 ......................................................... 47
資料 43 り災者台帳 様式 ............................................................... 49
資料 44 り災証明書 様式 ............................................................... 50
資料 45 り災証明申請書 様式 ........................................................... 51
資料 46 災害時応援協定先一覧 ........................................................... 52
資料1 防災関係機関一覧表
〔国〕
機
関
名
北陸地方整備局富山河川国道事務所
北陸地方整備局立山砂防事務所
中部森林管理局富山森林管理署
北陸農政局富山地域センター
富山地方気象台
所
在
地
富山市奥田新町2-1
立山町芦峅寺ブナ坂61
富山市黒崎字塚田割
591-2
富山市牛島新町11-7
富山市石坂2415
電 話 番 号
076-443-4701
076-441-9300
076-424-4931
所
在
地
富山市新総曲輪1-7
上市町横法音寺40
立山町前沢2359-5
富山市舟橋北町1-11
富山市諏訪川原1-3-22
滑川市吾妻町358
上市町大坪5-1
上市町東種字郷津1の2
立山町白岩字矢割29
電 話 番 号
076-441-9671
076-472-1234
076-463-1101
076-441-2551
076-444-4521
076-475-0324
076-472-0110
076-472-0676
076-463-0392
076-441-9300
076-432-2332
〔県〕
機
関
名
富山県 防災・危機管理課
中部厚生センター
富山土木センター立山土木事務所
富山農林振興センター
滑川公共職業安定所
上市警察署
上市川ダム管理事務所
白岩川ダム管理事務所
〔公共機関、公共的団体及び防災上重要な施設〕
機
関
名
所
在
地
郵便局(株)上市郵便局
上市町三日市3-9
中日本高速道路(株)富山保全・サービスセン 富山市黒崎439
ター
西日本電信電話㈱富山支店
富山市東田地方町
1-1-30
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸支社 金沢市西都1-5
日本赤十字社富山県支部
富山市牛島本町2-1-38
日本放送協会富山放送局
富山市新総曲輪3-1
北陸電力㈱富山支店
富山市牛島町13-15
富山地方鉄道㈱
富山市桜町1-1-36
(社)富山県トラック協会
富山市牛島町1-4
立山山麓森林組合
上市町稗田22
アルプス農業協同組合
上市町若杉3-3
上市支店
上市町法音寺2
上市営農センター
上市町若杉11-5
上市町土地改良区
上市町三日市20
上市川沿岸土地改良区
上市町若杉47
上市清掃公社
上市町旭町7-2
上市町管工事協同組合
上市町稗田49
上市建設業協会
上市町上法音寺65-5
上市町商工会
上市町南町19
上市町社会福祉協議会
上市町湯上野8
病院・診療所
(資料30参照)
1
電 話 番 号
076-472-0282
076-421-9048
076-492-9502
076-225-2000
076-441-4885
076-444-6630
076-441-3511
076-432-5540
076-433-5252
076-472-0458
076-472-1222
076-472-0161
076-472-5519
076-472-0455
076-473-0352
076-473-1919
076-473-1008
076-472-2181
076-472-0716
076-473-9300
資料2 上市町防災会議条例(条例第 15 号
)
昭和 38 年 7 月 1 日
改正
改正
改正
改正
平成10年3月25日
平成12年3月27日
平成24年9月14日
平成25年3月21日
条例第4号
条例第2号
条例第19号
条例第11号
(目的)
第1条 この条例は、災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第16条第6項の規定に基づき上市町防
災会議(以下「防災会議」という。
)の所掌事務及び組織を定めることを目的とする。
(所掌事務)
第2条 防災会議は、次の各号に掲げる事務をつかさどる。
(1) 上市町地域防災計画を作成し、及びその実施を推進すること。
(2) 町長の諮問に応じて町の地域に係る防災に関する重要事項を審議すること。
(3) 前号に規定する重要事項に関し、町長に意見を述べること。
(4) 前各号に掲げるもののほか、法律又はこれに基づく政令によりその権限に属する事務
(会長及び委員)
第3条 防災会議は、会長及び委員をもつて組織する。
2 会長は、町長をもつて充てる
3 会長は、会務を総理する。
4 会長に事故あるときは、あらかじめその指名する委員がその職務を代理する。
5 委員は、次の各号に掲げる者を充てる。
(1) 指定地方行政機関の職員のうちから町長が任命する者
(2) 富山県の知事の部内の職員のうちから町長が任命する者
(3) 富山県警察の警察官のうちから町長が任命する者
(4) 富山県東部消防組合の職員のうちから町長が任命する者
(5) 町長がその部内の職員のうちから指名する者
(6) 教育長
(7) 消防団長
(8) 指定公共機関又は指定地方公共機関の職員のうちから町長が任命する者
(9) 自主防災組織を構成する者又は学識経験のある者のうちから町長が任命する者
(10) その他町長が必要と認める者
6 前項第8号及び第9号の委員の任期は、2年とする。ただし、補欠の委員の任期は、その前任者の
残任期間とする。
7 前項の委員は、再任されることができる。
(専門委員)
第4条 防災会議に専門の事項を調査させるため専門委員を置くことができる。
2 専門委員は、関係地方行政機関の職員、富山県の職員、町の職員、関係指定公共機関の職員及び
学識経験のある者のうちから町長が任命する。
3 専門委員は、当該専門の事項に関する調査が終了したときは、解任されるものとする。
(議事等)
第5条 前各条に定めるもののほか、防災会議の議事その他防災会議の運営に関し必要な事項は会長
が防災会議にはかって定める。
附 則
この条例は、昭和38年7月1日から施行する。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。
附 則
この条例は、平成12年4月1日から施行する。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。
附 則
この条例は、平成25年3月31日から施行する。
2
資料3 上市町防災会議委員名簿
区 分
会
長
1号委員
2号委員
3号委員
4号委員
5号委員
6号委員
7号委員
8号委員
9号委員
機 関 ・ 職 名
上市町長
富山森林管理署長
富山河川国道事務所長
北陸農政局富山地域センター長
富山県中部厚生センター所長
富山土木センター立山土木事務所長
上市川ダム管理事務所長
白岩川ダム管理事務所長
富山県上市警察署長
上市町副町長(職務代理)
上市町総務課長
上市町企画課長
上市町財務課長
上市町町民課長
上市町福祉課長
上市町産業課長
上市町建設課長
上市町議会事務局長
上市町消防署長
かみいち総合病院事務局長
上市町教育長
上市町消防長
上市町消防団長
北陸電力(株)富山支店長
富山地方鉄道(株)営業部長
西日本電信電話(株)富山支店長
上市郵便局長
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸支社長
上市町議会議長
上市建設業協会長
滑川中新川地区広域情報事務組合事務局長
上市町自主防災連絡協議会長
3
備
考
資料4 上市町災害対策本部条例(条例第 16 号
)
昭和 38 年 7 月 1 日
改正 平成10年3月25日 条例第5号
改正 平成24年9月14日 条例第19号
(目的)
第1条 この条例は、災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第23条の2第8項の規定に基づき、上市
町災害対策本部に関し、必要な事項を定めることを目的とする。
(組織)
第2条 災害対策本部長は、災害対策本部の事務を統括し、所部の職員を指揮監督する。
2 災害対策副本部長は、災害対策本部長を助け、災害対策本部長に事故のあるときは、その職務を
代理する。
3 災害対策本部員は、災害対策本部長の命を受け、災害対策本部の事務に従事する。
(部)
第3条 災害対策本部長は、必要と認めるときは、災害対策本部に部を置くことができる。
2 部に属すべき災害対策本部員は、災害対策本部長が指名する。
3 部に部長を置き、災害対策部長の指名する災害対策本部員がこれに当たる。
4 部長は、部の事務を掌理する。
(現地災害対策本部)
第4条 現地災害対策本部に現地災害対策本部長及び現地災害対策本部員その他の職員を置き、災害
対策副本部長、災害対策本部員その他の職員のうちから災害対策本部長が指名する者をもつて充て
る。
2 現地災害対策本部長は、現地災害対策本部の事務を掌理する。
(雑則)
第5条 前各条に定めるもののほか、災害対策本部に関し必要な事項は、災害対策本部長が定める。
附 則
この条例は、昭和38年7月1日から施行する。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。
4
資料5 富山県市町村消防相互応援協定
(昭和 44 年 2 月 7 日)
(目的)
第1条 この協定は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第21条の規定に基づき、消防の相互応援体
制を確立し、消防力の強化を図ることを目的とする。
(協定の適用範囲)
第2条 この協定は、災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第23条に基づく災害対策本部が設置さ
れる以前の事態に適用する。
(応援の種類)
第3条 応援の種類は次のとおりとする。
(1) 火災防ぎよのための消防隊の派遣
(2) 大規模な災害事故のにおける救助隊及び救急隊の派遣
(3) その他の災害に際し、防ぎよに必要な人員及び資器材の援助
(応援要請)
第4条 応援を受けようとする市町村長(以下「応援要請者」という。
)は、応援側の市町村長(以下
「応援者」という。
)に次の事項を連絡のうえ、応援を要請しなけらばならない。
(1) 災害の種別
(2) 災害の状況
(3) 応援隊の種別、隊数及び人員
(4) 防ぎよに必要な資器材の種別及び数量
(5) 応援の場所並びに誘導員の配置場所
(6) その他必要な事項
2 応援要請者は、事後速やかに前項各号について文書をもつて応援者に提出しなければならない。
(応援の方法)
第5条 応援要請を受けた場合、応援者はそれぞれの区域内の警備に支障のない範囲において、必要
な応援をしなければならない。
2 応援は原則として要請によるものとする。ただし、隣接地域に発生した火災について、応援者が
必要と認めた場合はこの限りでない。
3 火災以外の災害に対する応援は、前2項に準ずる。
(応援出動の通報)
第6条 応援者は、要請に基づき応援出動する場合は、次の事項を応援要請者に通報しなければなら
ない。
(1) 応援隊の種別、隊数及び人員
(2) 応援隊の長の職、氏名
(3) 資器材の種別及び数量
(4) 出動時刻
(5) その他必要な事項
2 前項の規定は、前条第2項ただし書きの場合に準用する。
(応援隊の誘導)
第7条 応援要請者は、応援隊の到着場所に誘導員を置き、応援隊の誘導を行わなければならない。
(応援隊の指揮)
第8条 応援隊の指揮者は、消防組織法第24条の4の規定に基づくほか次による。
(1) 指揮者は、応援要請市町村の消防長又は消防団長とする。
(2) 指揮は、応援隊の長に対して行うものとする。
2 応援隊の長は、現場到着及び活動の状況等を前項の指揮者に報告しなければならない。
(情報の収集、通報)
第9条 協定者は、情報の収集に努め、相互に連絡しなければならない。
(応援経費)
第10条 応援に要した経費の負担は、次のとおりとする。ただし、特別のものについては、関係当事
5
者の協議により決定する。
(1) 応援に要した経常的経費は、応援者の負担とする。
(2) 応援者が災害地において調達したものの経費は応援要請者の負担とする。
2 応援隊員に対する被害補償については、地方公務員災害補償法(昭和42年法律第121号)及び消
防団員等公務災害補償等共済基金法(昭和31年法律第107号)の規定に基づき処理するものとする。
3 消防作業に従事した者に対する災害補償は、消防団員等公務災害補償等共済基金法の規定に基づ
き応援要請者において行うものとする。
4 賞じゆつ金の支給については、協定市町村が制定する関係条例等の規定に基づき応援要請者が応
援者と協議のうえ処理するものとする。
5 現場において応援業務に従事中、第三者に加えた人的、物的損害補償は、応援要請者において行
うものとする。
(運用細目)
第11条 この協定の運用は、別に定める富山県市町村相互応援協定細目による。
(協定の改正)
第12条 協定者がこの協定の改正を行う必要があると認めるときは、協議するものとする。
(協定の証)
第13条 この協定の成立を証するため協定者は本書1通を作成し、記名捺印のうえ、富山県知事に保
管を委託するとともにその写しを1通所持するものとする。
附 則
この協定は、昭和44年3月7日から効力を発する。
上記のとおり協定する。
昭和44年2月7日
記名捺印〔略〕
6
資料6 富山県消防防災ヘリコプター応援協定
(趣旨)
第1条 この協定は、富山県内の市町村及び消防組合(以下「市町村等」という。
)が富山県の所有す
る消防防災ヘリコプター(以下「航空機」という。
)の応援を求めることに関し、必要な事項を定
めるものとする。
(協定区域)
第2条 この協定に基づき市町村等が航空機の応援を求めることができる区域は、市町村等の区域と
する。
(要請の基準)
第3条 この協定に基づく応援要請は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第1条に規定する消防
の任務を遂行する場合に行うものとする。
(要請の範囲)
第4条 この協定に基づく応援要請は、次のいずれかに該当し、航空機の活動を必要と判断する場合
に行うものとする。
(1) 災害が、隣接する市町村等に拡大し、又は影響を与えるおそれのある場合
(2) 発災市町村等の消防力によっては、防御が著しく困難と認められる場合
(3) その他救急搬送等緊急性があり、かつ、航空機による活動が最も有効な場合
(要請の方法)
第5条 応援要請する市町村等(以下「要請市町村等」という。
)の長は、富山県知事(以下「知事」
という。
)に対して、次の事項を明らかにするものとする。
(1) 災害等の種別
(2) 災害等発生の日時、場所及び被害の状況
(3) 災害等発生現場の気象状態
(4) 災害等現場の最高指揮者の職・氏名及び連絡方法
(5) 場外離着陸場の所在地及び地上支援体制
(6) 応援に要する資機材の品目及び数量
(7) その他必要事項
(航空隊の派遣)
第6条 知事は、前条の規定により応援要請を受けたときは、活動現場等の気象状態を確認のうえ、
消防防災航空隊(以下「航空隊」という。
)を派遣するものとする。
2 前条の規定による応援要請に応じることができない場合は、知事は、その旨を速やかに要請市
町村等の長に通報するものとする。
(活動現場における指揮)
第7条 前条第1項の規定により応援する場合において、活動現場における航空隊の隊員(以下「隊
員」という。
)は、要請市町村等の長の指揮の下に活動するものとする。
ただし、緊急の場合は、活動現場の最高指揮者の指揮の下に行動するものとする。
(消防活動に従事する場合の特例)
第8条 応援要請に基づき、隊員が消防活動に従事する場合には、要請市町村等の長から隊員を派遣
している市町村等の長に対して、富山県市町村消防相互応援協定(以下「相互応援協定」という。
)
第4条の規定に基づく応援要請があったとみなすものとする。
(経費負担)
第9条 この協定に基づく応援に要する運航経費は、富山県が負担するものとする。
2 前条に該当する活動に従事する場合においても、応援に要する運航経費は、相互応援協定第10
条の規定にかかわらず、富山県が負担するものとする。
(その他)
第10条 この協定に定めのない事項は、富山県及び市町村等が協議して定めるものとする。
(適用)
第11条 この協定は、平成8年4月1日から実施する。
7
この協定の締結を証するため、本書38通を作成し、知事及び市町村等の長が記名押印のうえ、各自
それぞれ、1通を所持する。
平成8年3月28日
8
資料7 隣接市町村協力体制協定書
防災行政無線局開設にあたり、災害発生時における隣接市町村との連絡、連繁を密にし、応急的救
援・救助及び災害の拡大防止に努め、もって住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、相
互の協力体制を次のとおり協定する。
記
1
2
3
4
防災に必要な情報連絡
人命救助に関する応援
医療救急に関する応援
防災資機材及び生活物資の援助
昭和 55 年 1 月 7 日
富山市長 改 井 秀 雄 ㊞
上市町長 清 水 美 晴 ㊞
9
資料8 災害時における上市町と郵便局間の協力に関する協定書
上市町(以下「甲」という。
)と上市町内の郵便局(以下「乙」という。
)は、上市町に発生した地
震その他災害時において、相互の友愛精神に基づき、甲及び乙が相互に協力し、必要な対応を円滑に
遂行するため、次のとおり協定を締結する。
(用語の定義)
第1条 この協定において、
「災害」とは、災害対策基本法(昭和 36 年法律第 223 号)第2条第1号
に定める被害をいう。
(協力要請)
第2条 甲及び乙は、上市町内に災害が発生し、次の事項について必要が生じた場合は、相互に協力
を要請することができる。
(1) 災害救助法適用時における郵便、為替貯金及び簡易保険の郵政事業に係わる災害特別取扱い及
び援護対策
(2) 乙が所有し、又は管理する施設及び用地の避難場所、物資集積場所としての提供
(3) 甲が所有し、又は管理する施設及び用地の提供
(4) 乙が収集した被災町民の避難先及び被災状況の情報提供
(5) 乙は必要に応じ避難所に臨時の郵便差出箱を設置
(6) その他前各号に掲げるもののほか、協力できる事項
(協力の実施)
第3条 甲及び乙は、前条の規定による要請を受けたときは、その重要性に鑑み、協力するよう努め
なければならない。
(経費の負担)
第4条 第2条に規定する協力要請に対して、協力をした者が要した経費については、法令その他に
別段の定めがあるものを除くほか、それぞれ要請した者が、適正な方法により算出した金額を負担
する。
2 前項の負担については疑義が生じたときは、甲乙協議の上、負担すべき額を決定する。
(災害情報等連絡体制の整備)
第5条 甲及び乙は、安否情報等の連絡体制を整備するため、その方策について協議するものとする。
(防災訓練への参加)
第6条 乙は、甲等の行う防災訓練に参加することができる。
(情報の交換)
第7条 甲及び乙は、相互の防災計画の状況及び協力要請事項に関し、必要に応じて情報の交換を行
う。
(連絡責任者)
第8条 この協定に関する連絡責任者は、甲においては上市町役場防災担当者、乙におていは上市郵
便局総務担当副局長とする。
(協議)
第9条 この協定に定めのない事項及びこの協定に関し疑義が生じたときは、両者が記名押印の上、
各自その1通を保有する。
平成 10 年 1 月 8 日
甲 上市町
上 市 町 長 伊 東 尚 志 ㊞
乙 上市町内郵便局代表
上市郵便局長 鈴 坂 愛 作 ㊞
10
資料9 急傾斜地崩壊危険箇所
急傾斜地崩壊危険箇所(46箇所)
番号
箇所名
319
320
321
322
323
324
325
326
327
328
329
330
331
332
333
334
335
336
337
338
339
340
341
342
343
344
345
346
347
348
349
350
351
352
353
354
355
356
J50
J51
J52
J53
J54
J55
J56
J57
中村(3)
中村(2)
中村(1)
蓬沢(1)
蓬沢(2)
折戸(1)
中村(5)
中村(4)
西種(2)
西種(3)
水上
東種(1)
釈泉寺(3)
釈泉寺(2)
極楽寺(3)
浅生(3)
極楽寺(2)
浅生(4)
浅生(1)
浅生(2)
極楽寺(1)
眼目
野島(2)
須山(1)
須山(2)
野島(4)
広野
大岩(1)
大岩(4)
大岩(3)
大岩(5)
大岩(2)
大岩(6)
野島(6)
大松(1)
湯神子(1)
稗田
大松新
蓬沢(3)
折戸(2)
折戸(3)
西種
釈泉寺(4)
野島(1)
野島(3)
野島(5)
所在地
中村
中村
中村
蓬沢
蓬沢
折戸
中村
中村
西種
西種
水上
東種
釈泉寺
釈泉寺
極楽寺
浅生
極楽寺
浅生
浅生
浅生
極楽寺
眼目
野島
須山
須山
野島
広野
大岩
大岩
大岩
大岩
大岩
大岩
野島
大松
湯神子
稗田
大松新
蓬沢
折戸
折戸
西種
釈泉寺
野島
野島
野島
延長
(m)
面積
(ha)
30
80
580
410
100
200
100
40
160
220
20
40
40
90
30
20
300
10
40
30
250
100
120
40
140
40
30
80
50
80
120
80
100
100
250
230
280
30
170
600
250
100
250
150
430
110
0.13
0.57
7.60
7.81
1.29
1.80
0.80
0.20
0.91
1.10
0.01
0.08
0.18
0.31
0.08
0.03
0.81
0.04
0.21
0.04
0.22
0.69
0.30
0.18
0.80
0.10
0.09
0.46
0.13
0.34
0.51
0.17
0.36
0.25
0.54
0.41
0.22
0.10
6.90
6.78
2.50
0.86
1.00
0.38
1.08
0.28
(平成19年4月1日現在)
急傾斜地崩
壊危険区域
公共施設等
指定
発電所1
発電所1、町道
発電所1、町道
発電所1
町道
公民館1、町道
町道
発電所1
町道
町道
保全対象
人家
(戸)
1
1
1
6
2
7
15
1
2
1
1
2
1
1
14
5
1
4
9
2
2
2
2
4
5
2
1
10
1
27
2
ダム管理事務所1
発電所1、河川、町道
公民館1、町道
発電所管理所1
○
○
○
県道、用水路
町道
○
○
県道
県道
○
○
○
○
県道
児童館1、水路
県道
○
県道
○
排水路
○
県道
県道
町道
11
○
資料10 急傾斜地崩壊危険区域指定地
急傾斜地崩壊危険区域指定地(12箇所)
指定
区域名
所在地
伊 折
(1)
伊 折
(2)
伊折
8.00
40
26
眼目
眼目
4.50
21
27
五位尾
大 岩
(1)
大 岩
(2)
大松
五位尾
17.00
35
番号
24
25
28
29
30
51
蓬沢
面積
ha
人家
(戸)
大岩
19.03
46
大松
3.00
20
蓬沢
52
極楽寺
極楽寺
53
片地
164
181
須山
釈泉寺
15.40
県道500m
町道200m
学校1
学校1
神社1
公民館1
39
3.44
23
片地
10.00
35
須山
2.45
4.57
10
9
釈泉寺
保 全 対 象
道路
公 共
(m)
施設等
道路520m
公民館1
(平成17年1月31日現在)
富山県指定
危険箇所
告示
番 号
年月日
番号
48.2.28
182
48.2.28
182
48.2.28
182
340
48.2.28
H9.3.31
182
222
346、347
348
350
48.2.28
48.12.1
8
48.12.1
8
H8.4.12
48.12.1
8
60.6.14
61.3.31
182
353
1207
J50
1207
236
339
1207
642
521
342、343
331、332
554
災害危険区域(建築基準法第39条)
大字名
稲村
字 名
中通、東割、村上、小俵
資料11 地すべり危険箇所(建設)
地すべり危険箇所(建設)(7箇所)
番
号
21
24
25
26
面積
ha
42.20
25.10
22.50
13.09
蓬沢
黒川
五位尾
稲村
蓬沢
黒川
五位尾
稲村
人家戸数
5
29
6
1
27
東種
東種
139.36
103
28
浅生
浅生
143.00
1
29
桧谷
桧谷
48.00
1
箇所名
位 置
(平成17年1月31日現在)
保 全 対 象
指 定
年月日
公 共 施 設 等
県道 300m
県道 480m、公民館1
S43.3.30
県道 400m、町道 700m
S48.9.5
県道 250m、町道 950m
S50.5.28
S35.1.7
S37.10.9
県道 2,400m、町道 4,500m
S44.6.2
S39.3.31
県道 2,500m、町道 700m
S48.2.15
町道 1,300m
12
資料12 地すべり発生危険地区(林野)
地すべり発生危険地区(林野)(7箇所)
番号
322‐1
322‐2
322‐3
322‐4
322‐5
322‐6
322‐7
所
大 字
護摩堂
開 谷
千 石
桧 谷
東 種
東 種
東 種
在
字
村 巻
鷹 巣
横 平
茗ヶ平
大 坂
小 又
中 巻
地区名
護摩堂
開 谷
千 石
桧 谷
大 坂
小 又
中 巻
(平成19年10月31日現在)
危 険 地 指定面積
指 定 人家 保全対象
面積(ha)
(ha)
年月日 戸数
(m)
69.00
1 町道 100
55.00
9 町道 100
102.00
町道 200
18.68
18.68 S51.4.21
4 町道 200
5.48
5.48 S37.9.19
林道 300
33.14
町道 200
18.43
18.43 H18.9.25
林道 400
資料13 土石流危険渓流箇所
土石流危険渓流箇所(67箇所)
渓流
番号
651
652
653
654
655
662
663
664
665
666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
677
678
679
680
681
682
683
684
685
686
水 系 名 渓
早
早
早
早
早
上
上
上
上
上
上
上
上
上
上
上
上
上
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
月
月
月
月
月
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
市
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
オ
桑
赤
城
谷
花
黒
村
片
眼
岩
猿
黒
水
極
極
巾
上
天
正
須
須
小
中
佛
堤
火
弥
鍋
梁
流
ゾ 谷
首
谷
山
名
川
谷
川
谷
頭
岡
谷
川 谷 川
下
川
地 谷 村 川
目 谷 川
蔵
谷
蔵 谷 川
谷
川
上
谷
楽 寺 ( 1 )
楽 寺 ( 2 )
割
谷
坂
谷
谷
保 寺 谷
山 宮 谷
山
川
谷
が ら す 谷
谷
谷
ノ 詰 谷
ン
谷
屋
谷
帰
谷
所
在
字
地
蓬
沢
蓬
沢
伊
折
蓬
沢
中
村
黒
川
黒
川
五 位 尾
片
地
眼
目
釈 泉 寺
田蔵/東種
東
種
水
上
極 楽 寺
極 楽 寺
極 楽 寺
湯 上 野
須
山
須
山
須
山
須
山
須
山
大 松 新
大
松
大
松
大
松
大
岩
大
岩
大
岩
13
(平成19年4月1日現在)
全
対
象
公共施設等
公民館
県道
県道
発電所等
保
人家戸数
4
2
2
1
5
5
20 県道、寺
4 県道
12
15 県道
発電所等
23 寺等、宿泊施設
46 寺等、宿泊施設
19
1 県道
2 県道
6 県道、発電所
4 県道、学校施設
3
2
6
14
4
6 県道
10 県道
3 県道
11 県道
5
4 県道
3
687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
698
699
J150
J151
J152
J153
J154
J155
J156
J157
J158
J159
J160
J161
J162
J163
J164
J165
J166
J167
J168
J310
J311
J312
J313
J314
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
上
上
上
上
上
上
上
上
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
白
早
早
早
早
早
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
市
市
市
市
市
市
市
市
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
岩
月
月
月
月
月
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
川
煙
日
中
中
桧
下
水
水
水
細
天
山
二
黒
黒
黒
黒
黒
片
極
極
佛
六
大
大
小
塩
塩
大
大
大
粟
浦
折
折
折
折
草
影
田
ノ 又
谷
良
上 谷 (
上 谷 (
上 谷 (
谷
谷
谷
谷
川
川
谷
1 )
2 )
3 )
川
谷
口
川
ノ 窪 谷
川 ( 1 )
川 ( 2 )
川 ( 3 )
川 ( 4 )
川 ( 5 )
地
楽 寺 ( 3 )
楽 寺 ( 4 )
斜
谷
郎
谷
平 谷 ( 1 )
平 谷 ( 2 )
谷
川
谷 ( 1 )
谷 ( 2 )
松 新 ( 1 )
松 新 ( 2 )
松 新 ( 3 )
ノ
谷
巾 下 谷
戸 ( 1 )
戸 ( 2 )
戸 ( 3 )
戸 ( 4 )
大
浅
浅
浅
大
大
大
大
大
正
正
黒
黒
黒
黒
黒
片
極
極
須
須
堤
堤
柿
塩
塩
柿
柿
柿
源
源
舘
舘
楽
楽
岩
生
生
生
岩
岩
岩
岩
岩
寺
寺
4
4
2
6
4
10
8
6
11
7
8
7
10
宿泊施設等
宿泊施設等
宿泊施設等
県道
県道
川
川
川
川
川
地
寺
寺
山
山
谷
谷
沢
谷
谷
沢
沢
沢
舘
中
折
折
折
折
村
戸
戸
戸
戸
資料14 崩壊土砂流出危険地区
崩 壊 土 砂 流 出 危 険 地 区
番
号
322- 1
322- 2
322- 3
322- 1
所
大 字
(国有林)
伊
折
伊
折
伊
折
(民有林)
蓬
沢
在
字
早
早
早
(平成19年10月31日現在)
公 共 施 設 等 等
地 区 名
人家
公 共 施 設
月 伊 折-1
月 伊 折-2
月 伊 折-3
稲 見 原 蓬 沢
14
発電所1 県道100m
発電所1 県道100m
県道100m
7 県道100m
322- 2
322- 3
322- 4
322- 5
322- 6
322- 7
322- 8
322- 9
322-10
322-11
322-12
322-13
322-14
322-15
322-16
322-17
322-18
322-19
322-20
322-21
322-22
322-23
322-24
322-25
322-26
322-27
322-28
322-29
322-30
322-31
322-32
322-33
322-34
322-35
322-36
322-37
322-38
322-39
蓬
蓬
蓬
蓬
伊
伊
伊
伊
伊
伊
伊
伊
伊
伊
折
護
護
黒
五
片
釈
稲
稲
千
千
須
大
大
大
大
大
伊
伊
伊
蓬
砂
須
千
322-40
322-41
322-42
322-43
322-44
322-45
322-46
322-47
322-48
322-49
322-50
西
黒
西
須
須
須
伊
伊
伊
柿
摩
摩
位
泉
折
折
折
沢
林
沢
沢
沢
沢
折
折
折
折
折
折
折
折
折
折
戸
堂
堂
川
尾
地
寺
村
村
石
石
山
岩
岩
岩
岩
岩
外
外
外
外
開
山
石
稲 見 原
桑 首 谷
桑 首 谷
大
島
小 曽 谷
土
谷
出 シ 谷
管
谷
大 熊 谷
上
原
上
原
蛇
谷
頭 無 谷
赤
谷
西
浦
林 下 谷
池 の 谷
穴 の 谷
滝
谷
柴
山
高
畑
桂 ヶ 瀬
桂 ヶ 瀬
松 井 谷
朝
畑
滝 の 上
鍋 屋 谷
三 郎 谷
大 沢 川
桧 谷 川
塩 谷 川
割
谷
ケ ヤ キ 谷
御 敷 谷
御 屋 敷
ウグイス谷
移 り 谷
内
蔵
蓬 沢-2
蓬 沢-3
蓬 沢-4
蓬 沢-5
伊 折
伊 折-2
伊 折-3
伊 折-4
伊 折-5
伊 折-6
伊 折-7
伊 折-8
伊 折-9
伊 折-10
折 戸
護摩堂
護摩堂-2
黒 川
五位尾
片 地
釈泉寺
稲 村
稲 村-2
千 石
千 石-2
須 山
大 岩
大 岩-2
大 岩-3
大 岩-4
大 岩-5
黒 谷
濁 谷
四又谷
未花谷
砂林開
須 山-2
千 石-3
滝
谷
花 岡 谷
西
山
正 保 寺
移 り 谷
水
低
大
平
ニ ノ 窪
外 桂又谷外
外 木 ノ 根
沢 下 堀 切
西 種
黒 川-2
上市川ダム
須 山-3
須 山-4
須 山-5
伊 折-11
舘
鍋増谷
木ノ根谷
下堀切
種
川
種
山
山
山
折
舘
折
折
15
7 県道200m
7 歩道2,750m
発電所1 県道200m
1 県道100m
県道50m
県道100m
県道100m
県道50m
県道390m
県道140m
県道150m
県道850m
県道100m
5 県道150m
1 発電所1 県道100m
1 町道2,350m
1 町道1,040m
2 町道150m
9 町道200m
14 ため池 林道1,050m
19 発電所1 町道1,900m
19 発電所1 県道3,250m
県道100m
町道430m
町道4,520m
町道1,200m
10 町道1,000m
10 県道150m
町道100m
34 町道2,190m
32 町道250m
広域基幹林道150m
広域基幹林道300m
広域基幹林道3,700m
8 広域基幹林道1,800m
5 県道200m
12 林道100m
発電所用取水口
町道2,000m
町道500m
44 県道200m
ダム 県道600m
11 町道200m
19 林道200m
12 町道100m
5 県道300m
3 林道200m
6 林道2,000m
発電所1 県道1,000m
10 県道200m
資料15 山腹崩壊危険地区
山 腹 崩 壊 危 険 地 区
番 号
322- 1
322- 2
322- 1
322- 2
322- 3
322- 4
322- 5
322- 6
322- 7
322- 8
322- 9
322-10
322-11
322-12
322-13
322-14
322-15
322-16
322-17
322-18
322-19
322-20
322-21
322-22
322-23
322-24
322-25
322-26
322-27
322-28
322-29
322-30
322-31
所
大
字
(国有林)
伊
折
伊
折
(民有林)
折
戸
折
戸
折
戸
中
村
黒
川
黒
川
眼
目
釈 泉 寺
釈 泉 寺
稲
村
東
種
西
種
須
山
須
山
大
岩
大
岩
大
岩
稗
田
伊折外6ヶ村
入 会 地
伊折外6ヶ村
入 会 地
伊折外6ヶ村
入 会 地
伊折外6ヶ村
入 会 地
伊折外6ヶ村
入 会 地
大
岩
伊
折
西
種
西
種
稲
村
極 楽 寺
蓬
沢
伊折外6ヶ村
入 会 地
(平成19年10月31日現在)
公 共 施 設 等
地 区 名
人家
公 共 施 設
在
字
早
早
月 伊 折
月 伊 折-2
西
浦
宮 ノ 入
張 水 場
村
巻
花 岡 谷
ウグイス谷
矢 の 谷
尻
谷
尻
谷
城
山
善
亀
南
山
宮
谷
矢
知
塩
谷
古
宮
大
沢
清 水 谷
水 上 谷
赤
谷
西 山 割
西 山 割
コ オ モ テ
張間屋敷
稲 見 原
折 戸
折 戸-2
折 戸-3
中 村
黒 川
黒 川-2
眼 目
釈泉寺
釈泉寺-2
稲 村
東 種
西 種
須 山
須 山-2
大 岩
大 岩-2
大 岩-3
稗 田
伊折外6ヶ
村入会地
伊折外6ヶ
村入会地
伊折外6ヶ
村入会地
伊折外6ヶ
村入会地
伊折外6ヶ
村入会地
大 岩-4
伊 折
西 種
西 種-2
稲 村-2
極楽寺
蓬 沢
伊折外6ヶ
村入会地
16
県道200m
県道600m
5
5
6
44
3
19
19
19
1
17
12
12
31
11
県道370m
県道300m
県道150m
県道250m
県道100m
県道250m
町道300m
発電所1、県道200m
県道150m
町道250m
県道200m
県道100m
町道200m
町道150m
町道150m
町道250m
町道100m
県道200m
広域基幹林道100m
広域基幹林道100m
広域基幹林道100m
広域基幹林道100m
広域基幹林道100m
30 県道250m
1 県道100m
19 発電所1、県道300m
県道180m
1 県道150m
19 発電所1、県道100m
7 町道200m
広域基幹林道100m
資料16 土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域
土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域
区域の名称
所在地
自然現象
の種類
指定年月日
警戒区域
細谷川
柿沢
土石流
平成 18 年 9 月 29 日
○
天谷
柿沢
土石流
平成 18 年 9 月 29 日
○
小谷川
柿沢
土石流
平成 18 年 9 月 29 日
○
山口川
舘
土石流
平成 18 年 9 月 29 日
○
粟ノ谷
舘
土石流
平成 18 年 9 月 29 日
○
護摩堂
護摩堂
地滑り
平成 18 年 9 月 29 日
○
稲村
稲村
地滑り
平成 18 年 9 月 29 日
○
大松新(1)
柿沢
土石流
平成 19 年 3 月 30 日
○
大松新(2)
柿沢
土石流
平成 19 年 3 月 30 日
○
大松新(3)
柿沢
土石流
平成 19 年 3 月 30 日
○
特別警戒
区域
○
○
資料17 砂防指定区
砂
水系名
幹川名
防
指
定
渓 流 名
早 月 川
早 月 川
早 月 川
区
(平成19年3月31日現在)
告示年月日
字
折
戸
S14.11.11
早 月 川
伊折外六ケ村
入会
H9.12.12
小早月川
ソワズカヤノ
S42.3.22
蓬沢谷川
蓬
沢
S45.7.6
桑 首 谷
蓬
沢
S27.10.24
桑 首 谷
蓬
沢
S32.8.12
越 折 川
伊
折
S47.12.1
滝 谷 川
伊
折
S47.12.1
滝
谷
伊
折
S63.6.28
滝
谷
伊折外1
H10.3.10
伊
S31.4.16
鍋増谷川
鍋 増 谷
鍋 増 谷
鍋 増 谷
鍋 増 谷
赤 谷 川
17
折
伊折外六ケ村
入会
伊折外六ケ村
入会
伊折外六ケ村
入会
伊折外六ケ村
入会
伊
折
S61.3.17
S61.7.21
H4.3.13
H10.7.16
S22.10.23
大熊谷川
伊
折
S28.5.9
大 熊 谷
伊
折
S62.5.27
早 月 川
伊折外1
S33.12.9
早 月 川
伊折外1
S33.12.18
早 月 川
小 又 川
蓬沢谷川
上 市 川
上 市 川
伊折外六ケ村
入会
伊折外六ケ村
入会
川
S61.3.17
オゾ谷川
蓬
沢
S45.7.6
上 市 川
釈 泉 寺
S16.7.23
上 市 川
極楽寺外2
S19.3.16
上 市 川
釈 泉 寺
S21.3.30
上 市 川
千石、東種
S25.12.12
上 市 川
稲村外1
S29.11.8
上 市 川
田蔵外2
S31.4.16
郷
黒
S42.3.22
川
川
巾 割 谷
極楽寺
S62.9.3
巾 割 谷
極楽寺、湯上野
H 元.11.7
巾 割 谷
極楽寺
H8.4.8
眼目谷川
眼
目
S56.6.20
眼目谷川
眼
目
S58.10.14
滝 谷 川
西
種
S53.4.27
滝 谷 川
西
種
H 元.1.21
岩 蔵 谷
稲
村
S42.3.22
岩蔵谷及び
狢狢城谷
稲
村
S57.7.12
岩 蔵 谷
稲
村
H 元.6.3
岩 蔵 谷
稲
村
H5.11.5
岩 蔵 谷
取越外1
H10.3.10
黒 谷 川
東
S41.6.4
黒 谷 川
郷
S60.8.10
種
種
S48.12.14
千石川及
小又川
千
石
S42.3.22
松 井 谷
千
石
S28.5.9
滝 谷 川
西
種
S61.3.17
花 岡 谷
黒
川
H13.12.6
黒川谷川
黒
川
S45.7.6
村 下 川
五位尾、黒川
S42.3.22
村 下 川
黒
川
H4.12.25
片 地 谷
片
地
S61.3.17
村 下 川
関谷外2
18
H3.4.9
村 下 川
黒 谷 川
白 岩 川
片地谷川
西
種
S55.10.29
水 上 谷
西
種
H12.10.18
大 岩 川
柿
沢
S23.12.8
大 岩 川
大
岩
S23.12.8
大 岩 川
大岩、大松
S29.4.2
大 岩 川
浅生、大岩
S33.12.18
大 岩 川
大
沢
S39.5.23
大 岩 川
大
岩
S47.12.1
大岩川及び
梁 帰 谷
大
岩
H3.4.9
柿
沢
S60.8.10
谷
山 口 川
舘
S46.10.2
山 口 川
舘
S62.5.27
須 山 川
須 山 川
大 岩 川
堤
谷
須山、湯神子
S23.12.8
S39.5.23
須 山 川
須
山
S51.1.17
須 山 川
須
山
H12.10.18
須山川及び
中の谷、足見谷
稗
田
S57.7.12
二口川、南谷川
柿
沢
S42.3.22
二 口 川
柿
沢
S57.7.12
小 谷 川
柿
沢
S45.7.6
細 谷 川
正 源 寺
S45.7.6
掛 土 川
大
松
S43.12.10
掛 土 川
柿
沢
S56.6.20
掛 土 川
柿
沢
H15.1.29
頭
谷
柿
沢
S56.6.20
塩 谷 川
大
岩
S54.8.15
桧 谷 川
桧
谷
S45.7.6
弥 ン 谷
梁帰谷
大岩、大松新
S59.9.14
大
岩
S60.8.10
大
松
H12.10.18
大
松
H18.8.11
大
松
H12.10.18
火ノ詰谷
大
松
H14.10.8
小 滝 谷
須山外2
S60.8.10
天
谷
法 音 寺
S63.6.28
小
谷
大平、矢知
H4.3.13
中がらす谷
(支流)
中がらす谷
(本流)
下 良 谷
須 山 川
S47.12.1
猿倉谷川
天
白 岩 川
片地、黒川
19
掛 土 川
山口川
水 上 谷
須
山
H8.4.8
小吉原谷
柿
沢
S61.7.21
二の窪谷
舘
H4.12.8
二の窪谷
舘
H8.4.8
資料18 重要水防箇所
重
重
番
号
水系名
河川名
44
白岩川
白岩川
45
白岩川
白岩川
46
白岩川
栃津川
位置
横越
日中
女川
新屋
新村
要
要
左右
岸別
左岸
水
水
防
防
箇
所
1,500
箇
重要
度
A
右岸
1,500
A
堤防高
右岸
400
B
堤防高
堤防断面
延長m
所
現況
堤防高
(平成19年5月28日現在)
予想さ
れ る 危 水防工法
険
越 水 土のう積
蛇篭
越 水 土のう積
蛇篭
越 水 土のう積
堤 欠
蛇篭
資料19 老朽ため池危険箇所
老朽ため池危険箇所(11箇所)
名
堤
水
浦
猿
向
北
長
天
釜
つ
水
称 堤 高(m) 堤頂長(m) 有効貯水量(㎥)
の
底
山
蔵
山
山
谷
の
の
の
の
の
の
ぶ
無
ら
の
池
池
池
池
池
池
池
池
池
池
池
2.10
4.00
3.00
5.00
3.00
3.00
4.00
3.50
3.50
1.00
4.00
30.00
18.00
30.00
30.00
20.00
33.00
60.00
20.00
25.00
25.00
25.00
900
500
1,200
900
400
2,500
1,500
400
4,800
480
600
20
(平成17年1月31日現在)
かんがい受益知
(ha)
7
4
10
10
3
5
5
3
5
2
2
資料20 雪崩危険箇所
雪崩危険箇所(国土交通省分)
(平成18年10月現在)
地
形
公共的建物
公共施設
人 家
箇所
平 均 斜面の
箇 所 名 位 置
長 さ 戸数
番号
傾斜度 標高差
種類 数
種類 数
(戸)
(m)
(度)
(m)
137 中村(1)
中 村
35
350
200
発電所、変電所1 町道250、河川300
138 中村(2)
中 村
35
295
75
発電所、変電所1 町道300、河川350
139 伊 折
伊 折
28
90
280
町道100、橋梁150
140 蓬沢(1)
蓬 沢
28
150
145
5 公民館1
町道600、河川200
141 蓬沢(2)
蓬 沢
29
240
105
5 公民館1
町道500、河川490
142 蓬沢(3)
蓬 沢
25
35
230
4 公民館1
町道100
143 折 戸
折 戸
30
200
375
公民館1
町道400
144 稲村(1)
稲 村
28
50
90
町道100
145 稲村(2)
稲 村
32
90
300
老人福祉施設1
146 中村(3)
中 村
34
40
90
発電所、変電所1 町道100
147 中村(4)
中 村
32
45
70
発電所、変電所1 町道100
148 中村(5)
中 村
32
130
125
発電所、変電所2 町道100
149 中村(6)
中 村
28
120
390
3 消防施設1
町道400
150 護摩堂
護摩堂
31
105
80
1 宿泊施設1
町道100
151 西種(1)
西 種
29
60
290
9
町道150
152 西種(2)
西 種
31
15
165
6
町道150
153 西種(3)
西 種
29
45
175
12
町道300
154 山加積(1) 山加積
28
110
210
5 公民館1
155 山加積(2) 山加積
29
70
120
3
町道250
156 西種(4)
西 種
35
130
130
9
町道100
157 西種(5)
西 種
32
105
80
5
町道100
158 開 谷
開 谷
28
50
135
町道150
159 黒 川
黒 川
28
40
80
8
町道 10
160 眼 目
眼 目
28
75
240
町道250
161 須山(1)
須 山
29
25
80
6
162 須山(2)
須 山
29
40
90
5
町道100
163 須山(3)
須 山
25
70
140
5
町道100
164 大 岩
大 岩
25
40
55
公民館1
165 大松(1)
大 松
30
35
55
6
町道130
166 大松(2)
大 松
30
40
95
6
町道150
30 箇 所
雪崩危険箇所(林野庁分)
(平成19年10月31日現在)
番号
1
2
3
4
5
位 置
大 字
字
蓬
沢
本 蔵
折
戸
西 浦
稲
村
吉 川
西
種
西 山
西
種
西 山
発生危険度
a
a
a
a
a
21
危険度等
保全対象重要度
H
M
M
M
M
危険箇所の危険度
A
A
A
A
A
6
7
8
9
10
11
折
稲
下
蓬
伊
西
戸
村
田
沢
折
種
西 浦
門口外
下田平
下 村
赤 谷
西 山
a
b
a
b
b
b
H
L
H
L
H
L
A
C
A
C
A
C
資料21 孤立予想地区
孤
地
区
白 萩 東 部 地 区
白 萩 西 部 地 区
白 萩 南 部 地 区
山 加 積 地 区
大
岩
地
合
計
区
立
集 落(場所)
中
村
蓬
沢
伊
折
折
戸
稲
村
東
種
西
種
骨
原
水
上
五 位 尾
桧
谷
大
沢
浅
生
予
想
世
22
地
帯
3
3
2
1
1
27
20
1
11
2
2
1
7
77
区
数
(平成24年12月1日現在)
人
員
4
2
3
1
1
53
32
1
20
2
5
4
9
137
資料22 主食・物品販売店一覧
主 食 ・ 物
名
称
ア ル プ ス 農 業 協 同 組 合
上市ショッピングタウンパル
コメリホームセンター上市店
ガ イ ナシ テ ィマ ッ クスバ リ ュ上 市 店
生 鮮 イ キ イ キ 市 場 フ ジ タ
阿
部
米
穀
店
品 販 売 店 一 覧
所 在 地
上市町若杉3-3
上市町法音寺1
上市町正印310
上市町正印257
上市町若杉15
上市町南町84
電
話
472-1222
473-1188
473-9296
473-9888
473-0155
472-0312
上 市 食 糧 販 売 西 部 販 売 店 上市町三日市62
472-0121
資料23 プロパン・ガソリンスタンド一覧
プロパン・ガソリンスタンド一覧
業
者
名
所
在
ガスコム
上市町上経田1-1
上市日通プロパン販売(株)
上市町上経田4-8
酒井与商店
坂下商店(有)
日本海ガス(株)上市管理事務所
日本海ガス(株)パートナーショップ
松井弘商店
山本燃料店
きんた(有)石油部
ジーエッチ・マルエネ金沢(株)グット
ハ-ト上市SS
平井石油
北陸エム・シー・オイル(株)上市営業
所
松井エネルギーモータース(株)上市東
給油所
松井エネルギーモータース(株)森尻給
油所
上市中央給油所
上市町西中町66
上市町熊野町40-2
上市町正印1
上市町西中町66
上市町西中町18
上市町東町82
上市町極楽寺189
上市町正印151-1
電 話 番 号
473-0295
472-0722
472-0548
472-0006
472-0738
472-2200
472-0006
472-0450
472-1704
472-6609
473-9253
上市町上法音寺9-4
上市町法音寺12-1
472-0863
472-5882
上市町稗田2-5
472-2751
上市町森尻79-3
473-9130
上市町法音寺2-2
472-1224
23
地
資料24 災害概況速報(様式)
災
害
概
況
速
報
(様式)
報告日時
年
月
日
時
分
年
月
日
時
分
上 市 町
報告者名
災害名
(第
報)
発生場所
電話番号
発生日時
災
害
の
概
況
死者
死傷者
不明
人
負傷者
人
計
人
被
害
の
状
況
全壊
住
棟
半壊
状況
24
床下浸水
棟
棟
床上浸水
棟
人
災害対策本部の設置
応
急
対
策
の
状
況
家
一部破損
棟
報
告
様
災
上
市
式
害
速
報
町
第(
) 報
災害確定報告
年
月
日
区
(1)
分
死
1
人
的
被
害
報告者(
時現在
被 害
者
人
行方不明者
人
重
傷
者
人
軽
傷
者
人
)
内
訳
(2)
(3)
(4)
区
被
分
害
棟
世 帯 人 員
内
訳
(1)
2
住
家
被
害
全
壊
半
壊
(2)
(3)
一
部
破
損
床
上
浸
水
床
下
浸
水
(4)
(5)
(1)
3
被
災
世
帯
(2)
人
員
区
4
非
住
家
被
害
数
(1)
文
教
施
設
分
ア
(ア)
学
校
(イ)
公立
棟
私立
棟
イ
その他
学 校
棟
ウ
社会教
育施設
棟
被
害
全 壊 半 壊 一部破損 床上浸水 床下浸水
ア
(2)
病
院
公
立
私
立
イ
25
内
訳
区
分
4
(3)
ア
社祉
公
非
住 会施 イ
福設
私
家
(4 そ の
被
) 公 共 施
害
(5) そ の
建
(1)
立
棟
立
棟
他
設
棟
他
物
棟
区
ア
分
道
道
道
箇
所
イ
公
共
土
木
施
設
5
橋りょう
ウ
河
川
エ
そ の他
(2)
そ
の (3)
他
の (4)
被
害 (5)
(6
)
水
下
清
山
崖
地
水
掃
く
く
す
文
設
ず
ず
べ
化
被
箇
所
箇
所
箇
所
箇
所
箇
所
路
備
れ
れ
り
被
全 壊 半
壊
一部破損
害
床上浸水
内
害
床下浸水
内
訳
訳
箇
所
箇
所
財
件
都 市 災 害
Ha
そ
の
他
公 共 文 教
施
設
千
円
(7)
(8)
(1)
6
公
共 (2)
施
設
の (3)
被
害
額
9
備
考
公 共 土 木
施
設
そ の 他 の
公 共 施 設
計
(1)
災害の概況
(2)
応急活動の概要
(3)
孤立集落の状況
千
円
千
円
千
円
7
災 本
害
対 部
策
8
消
防
26
(1)
名称
(2) 設置日
年 月 日 時
(1) 職員の延出動人員
(3) 活動の概況
(指定・任意)
(3) 解散
年 月 日 時
(2) 団員の延出動人員
資料25 震度階級関連解説表
震
計測
震度
階級
人
間
屋内の状況
度
階
屋外の状況
0
人は揺れを感じ
ない
1
屋内にいる人の
一部が、わずかな
揺れを感じる。
2
電灯などのつ
り下げ物がわ
ずかに揺れる。
2.5
屋内にいる人の
多くが、揺れを感
じる。
眠っている人の
一部が、目を覚ま
す。
棚にある食器
類が、音を立て
ることがある。
電線が少し揺
れる。
3
3.5
屋内にいる人の
ほとんどが揺れ
を感じる。恐怖感
を覚える人もい
る。
かなりの恐怖感
があり、一部の人
は身の安全を図
ろうとする。眠っ
ている人のほと
んどが目を覚ま
す。
つり下げ物は
大きく揺れ、棚
にある食器類
は音を立てる。
座りの悪い置
物が倒れるこ
とがある。
電線が大きく
揺れる。歩い
ている人も揺
れを感じる。
自転車を運転
していて、揺
れに気付く人
がいる。
多くの人が、身の
安全を図ろうと
する。一部の人は
行動に支障を感
じる。
つり下げ物は
激しく揺れ、棚
にある食器類、
書棚の本が落
ちることがあ
る。座りの悪い
置物の多くが
倒れ、家具が移
動することが
ある。
窓ガラスが割
れて落ちるこ
とがある。電
柱が揺れるの
がわかる。補
強されていな
いブロック塀
が崩れること
がある。道路
に被害が生じ
ることがあ
る。
0.5
1.5
4
4.5
5
(弱)
27
級
木造建物
鉄筋コンクリ
ート建造物
耐震性の低い
住宅では、壁
や柱が破損す
るものがあ
る。
耐震性の低い
建物では、壁な
どに亀裂が生
じるものがあ
る。
ライフライン
地盤・斜面
安全装置が作
動し、ガスが
遮断される家
庭がある。ま
れに水道管の
被害が発生
し、断水する
ことがある。
(停電する家
庭もある。
)
軟弱な地盤
で、亀裂が生
じることがあ
る。山地で落
石、小さな崩
壊が生じるこ
とがある。
計測
震度
階級
5.0
人
間
屋外の状況
木造建物
非常な恐 怖を感
じる。多 くの人
が、行動に支障を
感じる。
棚にある食器
類、書棚の本が
多くが落ちる。
テレビが台か
ら落ちること
がある。タンス
など重い家具
が倒れること
がある。変形に
よりドアが開
かなくなるこ
とがある。一部
の戸が外れる。
補強されてい
ないブロック
塀の多くが崩
れる。据付け
が不十分な自
動販売機が倒
れることがあ
る。多くの墓
石が倒れる。
自動車の運転
が困難とな
り、停止する
車が多い。
耐震性の低い
住宅では、壁、
柱がかなり破
損したり、傾
くものがあ
る。
耐震性の低い
建物では、壁、
梁、柱などに大
きな亀裂が生
じるものがあ
る。耐震性の高
い建物でも、壁
などに亀裂が
生じるものが
ある。
家庭などにガ
スを供給する
ための導管、
主要な水道管
に被害が発生
することがあ
る。
(一部の地域
でガス、水道
の供給が停止
することがあ
る。
)
立ってい ること
が困難になる。
固定していな
い重い家具の
多くが移動、転
倒する。開かな
くなるドアが
多い。
かなりの建物
で、壁のタイ
ルや窓ガラス
が破損、落下
する。
耐震性の低い
住宅では、倒
壊するものが
ある。耐震性
の高い住宅で
も、壁や柱が
破損するもの
がある。
耐震性の低い
建物では、壁、
柱が破壊する
ものがある。耐
震性の高い建
物でも壁、梁、
柱などに大き
な亀裂が生じ
るものがある。
家庭などにガ
スを供給する
ための導管、
主要な水道管
に被害が発生
する。
(一部の地域
でガス、水道
の供給が停止
することがあ
る。
)
立ってい ること
ができず、はわな
いと動く ことが
できない。
固定していな
い重い家具の
ほとんどが移
動、転倒する。
戸が外れて飛
ぶことがある。
多くの建物
で、壁のタイ
ルや窓ガラス
が破損、落下
する。補強さ
れていないブ
ロック塀のほ
とんどが崩れ
る。
耐震性の低い
住宅では、倒
壊するものが
多い。耐震性
の高い住宅で
も、壁や柱が
かなり破損す
るものがあ
る。
耐震性の低い
建物では、倒壊
するものがあ
る。耐震性の高
い建物でも、壁
や柱が破壊す
るものがかな
りある。
ガスを地域に
送るための導
管、水道の配
水施設に被害
が発生するこ
とがある。
(一部の地域
で停電する。
広い地域でガ
ス、水道の供
給が停止する
ことがある。
)
揺れにほんろうさ
ほとんどの家具
ほとんどの建
耐震性の高い
耐震性の高い建
(広い地域で
大きな地割
れ、自分の意思で
が大きく移動し、
物で、壁のタイ
住宅でも、傾
物で も 、傾い た
電気、ガス、水
れ、地すべり
行動できない。
飛ぶものもある。
ルや窓ガラス
いたり、大きく
り、大きく破壊す
道の供給が停
や山崩れが発
が破損落下す
破損するもの
るものがある。
止する。)
生し、地形が
る。補強されて
がある。
5
(強)
5.5
6
(弱)
6.0
6
(強)
6.5
7
鉄筋コンクリ
ート建造物
屋内の状況
いるブロック塀
も破損するも
のがある。
*ライフラインの( )内の事項は、電気、ガス、水道の供給状況を参考として記載したものである。
28
ライフライン
地盤・斜面
地割れや山崩
れなどが発生
することがあ
る。
変わることもあ
る。
資料26 上市町防災行政無線局
上 市 町 防 災 行 政 無 線 局
(平成 25 年 1 月現在)
(移動系)
◎基地局
呼 出 名 称 設 置 場 所
ぼ う さ い か み い ち 上市町法音寺1
防災上市総務課
防災上市建設課
防災上市企画課
防災上市産業課
防災上市建設課分室
防 災 上 市 車 庫
◎車載型移動局
呼 出 名 称
か み い ち 1
か み い ち 2
か み い ち 3
か み い ち 4
か み い ち 5
か み い ち 6
か み い ち 7
か み い ち 8
か み い ち 9
かみいち 10
かみいち 11
かみいち 12
かみいち 13
かみいち 14
かみいち 15
かみいち 16
かみいち 17
かみいち 18
かみいち 19
かみいち 20
かみいち 21
かみいち 22
かみいち 23
かみいち 24
かみいち 25
かみいち 26
設 置 場 所
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
上 市 町 法 音寺 1
配 属 先
防災対策室
総 務 課
建 設 課
企 画 課
産 業 課
建 設 課
建 設 課
配
建
建
建
建
総
建
建
建
建
建
建
財
産
産
建
財
財
産
建
産
福
福
建
建
建
建
属
設
設
設
設
務
設
設
設
設
設
設
務
業
業
設
務
務
業
設
業
祉
祉
設
設
設
設
29
機 器 種 別 無線局種別 免許証番号
陸上基地局 陸基第 4445 号
統制制御器
遠隔制御器
遠隔制御器
遠隔制御器
遠隔制御器
遠隔制御器
先
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
課
無線局種別
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
免 許 証 番 号
陸移第 49049 号
陸移第 49050 号
陸移第 49051 号
陸移第 49052 号
陸移第 49053 号
陸移第 49054 号
陸移第 49779 号
陸移第 49780 号
陸移第 49781 号
陸移第 51538 号
陸移第 52453 号
陸移第 52454 号
陸移第 53876 号
陸移第 53877 号
陸移第 55755 号
陸移第 55756 号
陸移第 55757 号
陸移第 57464 号
陸移第 57465 号
陸移第 57466 号
陸移第 59571 号
陸移第 60958 号
陸移第 900782 号
陸移第 902491 号
陸移第 906437 号
陸移第 2009017 号
◎携帯型移動局
呼 出 名 称
かみい ち 10 1
かみい ち 10 2
かみい ち 10 3
かみい ち 10 5
かみい ち 10 6
かみい ち 10 7
かみい ち 10 8
設 置 場 所
上 市町 法音 寺 1
上 市町 法音 寺 1
上 市町 法音 寺 1
上 市町 法音 寺 1
上 市町 法音 寺 1
上 市町 法音 寺 1
上 市町 法音 寺 1
配
消
総
建
総
総
建
総
属
防
務
設
務
務
設
務
先
署
課
課
課
課
課
課
無線局種別
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
陸上移動局
免許証番号
陸移第 57467 号
陸移第 2004500 号
陸移第 2004501 号
陸移第 2004502 号
陸移第 2004503 号
陸移第 2007133 号
陸移第 2007134 号
(同報系)
◎固定局
識別信号
ぼうさいかみいちまち
ぼうさいかみいちかさじりやまちゅうけい
ぼうさいかみいちおおまつちゅうけい
ぼうさいかみいちつるぎけんしゅうちゅうけい
ぼうさいかみいちあいのき
ぼうさいかみいちみやかわ
ぼうさいかみいちゆみしょう
ぼうさいかみいちみなみまち
ぼうさいかみいちみなみかづみ
ぼうさいかみいちかきざわ
ぼうさいかみいちしらはぎせいぶ
ぼうさいかみいちくろがわ
ぼうさいかみいちおおいわ
ぼうさいかみいちひがしたね
ぼうさいかみいちいおり
設置場所
上市町法音寺 1、稗田 36
上市町稲村 47-4
上市町大松 153-1-2
上市町伊折 97-2
上市町飯坂新 121
上市町中江上 94-1
上市町横越 1-7
上市町南町 2-6
上市町広野 1540-1
上市町柿沢 428-1
上市町湯上野 5
上市町黒川 133-3
上市町大岩 156
上市町東種 17
上市町伊折 948
30
免許番号
陸固第 2566 号
陸固第 2567 号
陸固第 2568 号
陸固第 2569 号
陸固第 2570 号
陸固第 2571 号
陸固第 2572 号
陸固第 2573 号
陸固第 2574 号
陸固第 2575 号
陸固第 2576 号
陸固第 2577 号
陸固第 2578 号
陸固第 2579 号
陸固第 2580 号
資料27 消防信号
消防信号(サイレン吹鳴パターン)
吹 鳴 区 分
吹鳴 (秒)
休止 (秒)
吹鳴回数
備
考
1
近
火
7
3
6
子局手動有り
2
出場応援
5
5
3
子局手動有り
3
山林火災
10
2
3
子局手動有り
4
演習召集
15
6
3
子局手動有り
5
火災警報
30
6
3
子局手動無し
6
火災警報解除
10
7
時
30
報
3秒のち 60 秒吹鳴
1
● 車両緊急走行サイレン ~ 4秒吹鳴、2秒休止 (繰り返し)
31
子局手動無し
子局手動有り
資料28 通報処理簿
通
報
処
理
簿
No.
通報者・連絡先住所
通
通
報
報
日
受
信
時
者
通
報
内
容
32
処理(回付先等)
資料29 災害時相互応援要請書
災害時相互応援要請書
災害時相互応援協定に基づく援助を次のとおり要請します。
災
害
種
別
災害
要
1
災害の状況及び通行可能
経路
2
3
必要とする日用品、食料、
資材、機械、器具、その他
職員の派遣等の種類及び
数量
必要とする期間
4
希望する場所
5
連絡先及び担当者氏名
要請日時
平成
市町村
応援側記載欄
対
応
年
月
長
請
日
内
容
午(前・後)
時
分
様
受信日時
平成
年
等
33
月
上
日
市
町
時
長 (印)
分
別記様式
文
平成
富山県知事
自衛隊の災害派遣要請依頼について
2
3
4
番
月
号
日
殿
上市町長
1
書
年
災害を防除するため、下記のとおり自衛隊の災害派遣要請を依頼します。
記
災害の状況及び派遣要請をする事由
災害の状況(特に派遣を必要とする区域の状況を明らかにする。
)
派遣要請をする事由
派遣を希望する期間
平成
年
月
日 から
平成
年
月
日 まで
派遣を希望する区域及び活動内容
派遣を希望する区域
連絡場所及び連絡職員
活動内容(遭難者の捜索救助、道路啓開、水防、輸送、防疫等)
その他参考となるべき事項(作業用資材、宿泊施設の準備状況等)
34
印
資料30 診療施設等一覧
医 院 名
池 田 内 科 医 院
酒
井
医
院
中村内科クリニック
ひの皮膚科クリニック
安本内科クリニック
山 崎 眼 科 医 院
わ か く さ 医 院
渡辺整形外科医院
荒 井 歯 科 医 院
加 藤 歯 科 医 院
小 森 歯 科 医 院
佐 伯 歯 科 医 院
山 本 歯 科 医 院
診
療
施
設
住
所
電話番号
上市町法音寺 1
472-5222
上市町広野 494
473-1118
上市町上経田 2-5
473-3360
上市町法音寺 16
472-1800
上市町上中町 29
472-0228
上市町横法音寺 30
473-1881
上市町正印 257
473-9380
上市町上法音寺 12
472-0103
上市町若杉新 2-1
473-3110
上市町法音寺 60-1
473-1182
上市町新町 48
472-0032
上市町法音寺 13 の 9
472-0330
上市町西中町 73
472-0117
接
名
称
荒
木
接
骨
岡
本
接
骨
加
藤
接
骨
久
保
接
骨
杉
本
接
骨
中
川
接
骨
は や し 接 骨
古
澤
接
骨
ま つ し ま 接 骨
山
下
接
骨
や ま ざ き 接 骨
と が し 接 骨
病
院 名
かみいち総合病院
院
院
院
院
院
院
院
院
院
院
院
院
骨
住
所
上市町松和町 49
上市町西中町 8
上市町森元町 11
上市町稗田 54-5
上市町荒田 4
上市町若杉 35-1
上市町森尻 383
上市町広野 902-1
上市町法音寺 11-1
上市町森尻 422
上市町三日市 47-37
上市町稗田 3-8
町
所 在 地
上市町法音寺 51
内
の
電
病
話
076-472-1212
35
診
療
科
内科
外科
内科
皮膚科
内科
眼科
内科・外科
整形外科
歯科
歯科
歯科
歯科
歯科
院
電話番号
472-3449
472-0526
472-0639
472-3180
473-1777
472-1847
473-2677
473-1814
473-0003
472-6367
473-1225
473-3688
院
診 療 科 目
内科、小児科、神経精
神科、外科、胃腸科、
整形外科、産婦人科、
眼科、耳鼻咽喉科、皮
膚科、泌尿器科、脳神
経外科、血管外科、麻
酔科、放射線科、リハビ
リテーション科
病床数
一般
159 床
精神
60 床
計 219 床
近 隣 の 主 な 病 院
病
院
名
所
在
地
電
話
病 床 数
厚 生 連 滑 川 病 院 滑川市常盤町 119
076-475-1000
一般 211 床
精神 68 床
富 山 赤 十 字 病 院 富山市牛島本町 2-1-58
076-433-2222
一般 485 床
精神 35 床
基 幹 災 害 医 療 セ ン タ ー
病
院
名
所
在
地
電
富 山 県 立 中 央 病 院 富山市西長江 2-2-78
話
病 床 数
076-424-1531
一般 710 床
精神 80 床
結核 20 床
地 域 災 害 医 療 セ ン タ ー
病
院
名
所
在
地
電
富 山 市 民 病 院 富山市今泉北部町 2-1
話
病 床 数
076-422-1112
一般 570 床
精神 100 床
感染 6 床
資料31 薬局・薬店一覧
薬 局 ・ 薬 店 一 覧
名
称
所
在
地
電
話
いい薬局
上市町法音寺 5
473-0866
かど薬局
上市町法音寺 42
472-0780
上市青木二階堂薬局
上市町正印 244
473-9225
かみいち調剤薬局
上市町法音寺 7-8
473-9339
クスリのアオキ上市調剤薬局
上市町法音寺 2-1
473-2877
上市町法音寺 64-16
473-9353
上市町上経田 2-2-1
472-1088
上市町法音寺 2-3
472-1123
ホリ薬局
上市町新町 13-1
472-0142
安田薬局
上市町西中町 25
472-0126
剱漢方薬局
上市町森尻 362-5
473-2033
クスリのアオキ上市店
上市町法音寺 2-1
473-2866
チューリップ調剤(株)
チューリップ上市薬局
チューリップ調剤(株)
チューリップ上経田薬局
チューリップ調剤(株)
チューリップ法音寺薬局
36
資料32 消防団員(定員)
団
消 防 団 員
長 副 団 長 分 団 長 副分団長 部
1
2
9
15
上市中 弓
央分団 分
17
56
団本部
庄 白
団 分
25
(定員)
長 班
23
萩 南加積 柿
団 分 団 分
49
42
長 団
46
沢 相ノ木 宮
団 分 団 分
28
31
員
210
川 大
団 分
36
計
306
岩
団
22
計
306
資料33 消防機械配置状況
消
消
防
防
機
車 積
1
1
1
1
1
1
1
1
8
上市中央分団
弓 庄 分 団
白 萩 分 団
南 加 積 分 団
柿 沢 分 団
相 ノ 木 分 団
宮 川 分 団
大 岩 分 団
計
械
配
載
車
1
1
1
3
置
(平成 25 年 1 月 1 日現在)
小型動力ポンプ 小
計
1
3
1
2
4
6
2
4
4
5
2
3
2
3
3
4
19
30
資料34 消防水利配置状況
消
防
水
利
(平成 25 年 1 月 1 日現在)
上 市
弓 庄 白 萩 南 加 積 柿 沢 相ノ木 宮 川 大 岩
中 央
区 域 区 域 区 域 区 域 区 域 区 域 区 域
区 域
防 火 水 槽
(40 ㎥以上)
2
上水道消火栓
224
簡 易 消 火 栓
38
8
5
2
51
117
55
21
1
37
95
計
3
5
25
123
18
721
22
資料35 非常出動要請先一覧表
非 常 出 動 要 請 先 一 覧 表
名
㈱
称
島
田
住
所
組 西 中 町
酒 井 建 設 ㈱ 下 経 田
浜田石苑建設㈱ 下 経 田
㈱
萩
中
組 上 経 田
大西建設工業㈱ 旭
町
米 井 建 設 ㈱ 正
印
㈲
き
ん
た 極 楽 寺
㈱
酒
喜
組 黒
川
共 栄 土 木 ㈱ 神
田
島 田 工 業 ㈱ 鍵
町
柿
森
建
電
話
名
称
住
(夜間)
472-0223
㈱ 山 本 組 大
(472-3748)
472-0222
不 動 建 設 ㈱ 柿
(472-4710)
472-0140
472-0828
(472-6345)
472-3233
(472-0130)
472-4466
(472-0048)
472-6609
(473-1597)
473-0811
(472-4458)
472-3810
(472-2567)
472-0238
(472-0147)
所
(順不同)
電
話
(夜間)
岩
472-2316
沢
473-0419
(472-2526)
㈲ 桜 井 土 建 放士ケ瀬新
473-0992
㈲ 信 正 設 備 野
発
473-0009
㈱スペース設備 神
田
473-1911
㈱ 竹 鼻 工 業 竹
鼻
472-4591
(472-1939)
子
472-4128
㈲ お か も と 正
印
472-3291
(472-1442)
㈲ 永 原 配 管 柿
沢
472-4628
㈱ 土 肥 鉄 工 旭
町
472-0642
立 山 緑 化 ㈱ 湯
神
設 天 神 町
472-0772
島
園 野
島
473-0563
碓 井 建 設 ㈱ 郷 柿 沢
472-0593
㈲富樫工業所 北
島
472-2724
野
472-0418
㈱細川工務店 久
㈱
新
川
金
組 眼 目 新
472-0193
(473-0621)
472-3771
(472-2540)
倉
開
㈱ 立 山 農 園 湯
38
崎
資料36 上市町水防協議会委員名簿
上市町水防協議会委員名簿
(順不同)
役名
会
職名
長
町
長
会長職務代理委員
副
町
長
委
員
教
育
長
委
員
消
委
員
産
委
員
上
委
員
富 山 土 木 センター立 山 土 木 事 務 所 長
委
員
上 市 川 ダ ム 管 理 事 務 所 長
委
員
白 岩 川 ダ ム 管 理 事 務 所 長
委
員
上
会
長
委
員
上 市 町 区 長 協 議 会
長
委
員
総
務
課
長
委
員
企
画
課
長
委
員
町
民
課
長
委
員
福
祉
課
長
委
員
産
業
課
長
委
員
建
設
課
長
委
員
教 育 委 員 会 事 務 局 長
委
員
消
委
員
かみいち総 合 病 院 事 務 局 長
防
業
厚
市
市
生
警
建
防
39
団
設
委
察
業
長
員
署
協
署
長
長
長
資料37 町有車両台数一覧表
町 有 車 両 台 数 一 覧 表
(平成25年1月現在)
所管課
区分
マイクロバス
普通乗用
普通貨物
小型四輪
小型貨物
軽自動車
ショベルローダ
ロータリー除雪車
グレーダ
その他作業車
消防車
救急車
広報車
計
総務課
3
3
財務課
3
6
1
9
1
1
21
町民課
福祉課
産業課
建設課 教育委員会 消防署
3
18
2
6
12
7
19
3
16
5
5
2
9
18
2
20
104
3
4
1
9
1
1
14
40
2
1
2
8
6
3
1
5
5
2
9
31
1
2
6
計
資料38 避難施設一覧
避
地
区
名
称
難
所
施
在
地
設
面 積
連
絡
先
(TEL)
1
上市町B&G海洋セ
上市町旭町 22
ン タ ー 体 育 館
上
2
上 市 中 央 小 学 校 上市町横法音寺 1
市
3
上市町生涯学習会館 上市町南町 19
167
80 076-472-0409
4
こ
187
90 076-473-0001
5
カ
5,529
2,680 076-473-2375
6
町
913
442 076-472-0771
7
地域コミュニティセンター
8
上
市
中
学
校 上市町稗田 1
9
音
杉
保
育
音
杉
白
萩
南
加
積
相
ノ
木
ど
も
ミ
民
の
ー
体
育
城 上市町上法音寺 17-3
ル 上市町西中町 11
館 上市町湯上野 1
上市町三日市 20
A
726
A
1,773
収 容
人 数
154
352 076-472-1971
859 076-472-2222
74
上市町土地改良区
076-472-0455
A
1,588
769 076-472-0221
所 上市町法音寺 10-1
204
98 076-472-2044
10
音杉コミュニティセンター 上市町横法音寺 80
174
84 076-472-4957
11
上市町体育センター 上市町稗田 35-3
672
325 076-473-0193
12
上 市 町 武 道 館 上市町稗田 35-3
613
297 076-473-0192
13
白 萩 東 部 公 民 館 上市町折戸 120
238
115 076-472-1970
14
白 萩 西 部 小 学 校 上市町丸山 43
A
933
452 076-472-1403
15
白 萩 西 部 保 育 所 上市町湯上野 95-2
106
51 076-472-1402
16
白 萩 西 部 公 民 館 上市町湯上野 5
372
180 076-473-0167
17
白 萩 南 部 小 学 校 上市町東種 17
617
299 076-472-1994
18
馬
270
130 076-472-3080
19
南 加 積 小 学 校 上市町広野 768
A
999
484 076-472-0159
20
南
227
110 076-472-3526
21
山 加 積 公 民 館 上市町黒川 112
117
56 076-473-0168
22
南 加 積 保 育 所 上市町広野 1540
129
62 076-473-0185
23
上
13,385
6,489 076-472-2345
24
相 ノ 木 小 学 校 上市町上荒又 68
A
892
432 076-472-0094
25
相
188
91 076-473-1269
26
相 ノ 木 保 育 所 上市町飯坂新 125-1
168
81 076-473-0433
27
相ノ木こどもふれあい館
187
90 072-472-5646
場
加
島
積
市
ノ
会
高
木
会
荘 上市町伊折 1
館 上市町広野 1540-1
校 上市町斉神新 444
館 上市町飯坂新 121
上市町飯坂新 127
41
地
区
宮
川
柿
沢
弓
名
防
災
拠
点
施
設
所
在
地
面 積
収 容
人 数
連
絡
先
(TEL)
28
宮
川
小
学
校 上市町中江上 2
897
434 076-472-0519
29
宮
川
公
民
館 上市町中江上 94-1
155
75 076-473-0074
30
宮
川
保
育
所 上市町中江上 96
168
81 076-472-2402
31
陽
南
小
学
校 上市町柿沢 424-2
A
974
472 076-472-0055
32
柿 沢 地 区 会 館 上市町柿沢 428-1
180
87 076-472-6353
33
柿
沢
保
育
所 上市町柿沢 828
97
47 076-472-0329
34
弓
庄
公
民
館 上市町横越 1-7
154
74 076-472-2499
35
弓庄コミュニティ
スポーツセンター
上市町横越 1-7
524
254 076-472-2499
36
弓
上市町横越 17-1
83
40 076-472-0088
37
大岩コミュニティセンター
上市町大岩 156
171
82 076-472-2302
38
丸 山 総 合 公 園 上市町堤谷 11-5
A
2,332
1,130 076-472-5300
39
保健福祉総合センター
上市町湯上野 8
076-473-9333
40
町 民 グ ラ ウ ン ド 上市町湯上野 1
076-472-0771
41
役
舎 上市町法音寺 1
076-472-1111
42
働 く 婦 人 の 家 上市町法音寺 1
076-473-0075
43
上市町文化研修センター 上市町法音寺 15-5
076-473-0300
44
上
076-472-2244
庄
大
岩
称
庄
保
場
市
育
庁
消
防
所
署 上市町稗田 36
45 か み い ち 総 合 病 院 上市町法音寺 51
076-472-1212
(注) 1 収容人員とは、面積の 80%を一人当たりの面積 1.65 ㎡で割ったものである。
2 Aはアリーナ面積
42
資料39 避難施設別地区割り(予定)
避難施設別地区割り(予定)
地
区
名
称
対
上市町B&G海洋センター
体
育
館
上 上 市 中 央 小 学 校
ど
も
の
城
市 こ
カ
ミ
ー
ル
上 市 町 生 涯 学 習 会 館
町
音
民
体
育
市
中
学
区
名
備 考
旭町
上法音寺、上中町、西中町、新町、栄町、熊
野町、鍵町、石浦町、松和町、幸町、西町
避難広場
有
東町、神明町、南町、森元町、錦町
三日市、天神町一区、天神町二区、天神町三
区、柳町
校 稗田、大坪
杉 音杉コミュニティセンター
音
杉
保
育
所
上 市 町 体 育 セ ン タ ー
上 市 町 武 道 館
白 萩 東 部 公 民 館
馬
場
島
荘
白
地
館 北島、湯上野
地域コミュニティセンター
上
象
避難広場
有
法音寺、上法音寺、横法音寺、横法音寺雇用
促進
稗田雇用促進、川原田、正印新、正印
伊折、蓬沢、中村、折戸
白 萩 西 部 小 学 校 湯崎野、湯神子、堤谷、須山
避難広場
有
白 萩 西 部 保 育 所
萩 白 萩 西 部 公 民 館 丸山、湯上野、極楽寺、釈泉寺、稲村
白 萩 南 部 小 学 校 東種、西種
南 上
南
加 南
南
積 山
市
高
加 積 小 学
加
積
会
加 積 保 育
加 積 公 民
校
校
館
所
館
相 相
ノ
校
木
小
学
ノ
相 ノ 木 保 育 所
木 相
ノ
木
会
館
相ノ木こどもふれあい館
広野、野島、眼目、片地、永代、一越、砂林
開、田島野、斉神新、広市新、野開発、広野
新、郷柿沢、柿沢新、三杉町、松原野
避難広場
有
黒川、五位尾
上経田、下経田、上荒又、下荒又、新清水、
避難広場
放士ヶ瀬、放士ヶ瀬新、中開発、相ノ木新町、
有
上荒又二区
飯坂新、飯坂、青出新、中青出、下青出、上
条沖、久金、久金新、上市ひまわり台、久金
新団地
若杉、若杉新、江又、中小泉、荒田、森尻、 避難広場
剱町、大永田、竹鼻、石仏
有
宮 宮
川
小
学
校
川
宮
宮
川
川
公
保
民
育
館
東江上、中江上、江上、弥市
所
沢柿
陽
柿
南
小
学
沢 地 区 会
避難広場
有
校
柿沢三区、柿沢四区、新屋、女川、舘
館
43
避難広場
有
柿
沢
保
育
所 柿沢一区、柿沢二区
弓
庄
公
民
館
弓
庄 弓庄コミュニティセンター 和合、横越、神田
弓
庄
保
育
所
大
岩 大岩コミュニティセンター
防
災
拠
点
施
設
丸 山 総 合 公 園
町 民 グ ラ ウ ン ド
保健福祉総合センター
役
場
庁
舎
働 く 婦 人 の 家
上市町文化研修センター
上
市
消
防
署
か み い ち 総 合 病 院
避難広場
有
大松新、大松、大岩、桧谷、大沢、浅生
自衛隊駐屯施設、救援物資集積場、ヘリポー
ト他
災害救援ボランティア本部
災害対策本部
災害対策本部
災害対策本部
災害防御、救急救助
災害救護施設
44
避難広場
有
資料40 避難者名簿
避
番号
計
(注)
住
名(内、65 歳以上
所
名、乳幼児
難
者
氏
名 簿
避難所名:
名
年齢
名)
備考欄には、続柄及び避難に当たっての留意事項を記入する。
45
性別
月
日
時現在
備考(続柄等)
資料41 避難所日誌様式
日
時
事
項
避 難 所 日 誌 様 式
避 難 所 日 誌 避難所名:
扱
者:
避 難 所 の 状 況 等
46
備
考
資料42 危険物取扱施設事業所調
危険物取扱施設事業所調
(平成 25 年 1 月 1 日現在)
施
施設名
設
事
業
所
名
及
び
数
数
製
造
所
屋 内
屋 外
貯
タンク
屋 内
タンク
3
24
35
5
富士化学工業㈱
1
㈱池田模範堂
1
新生薬品㈱
1
穴の谷弘真会
1
㈱サンリッツ
1
㈱リッチェル
3
富士化学工業㈱
7
㈱堀田塗装店
2
北信運輸㈱
1
リードケミカル㈱
1
㈱東洋電制製作所
1
㈱ニッセイテクニカ
2
㈱池田模範堂
3
㈱レテックス
2
富士化学工業㈱
20
㈱早月川採取所
2
㈱トチセン
1
㈱サンリッツ
4
マルマス機械㈱
1
山本 清
1
山本秀作
1
リードケミカル㈱
1
共栄コンクリート㈱
1
剣青少年研修センター
1
㈱マツモト
1
新生薬品㈱
1
㈱大岩湯神子温泉
1
㈱日本海味噌醤油
1
富士化学工業㈱
1
㈱池田模範堂
1
上市警察署馬場島
1
派出所
蔵
地 下
28
タンク
㈱リッチェル
2
㈱三九製薬
1
アルプス農協
1
松井エネルギーモー 1
山崎コンクリート㈱
1
四ツ葉園
1
富士安全硝子工業㈱
1
タース㈱
生涯学習会館
1
かみいち総合病院
1
日本海味噌醤油㈱
1
つるぎ恋月
1
上市高校
1
富士化学工業㈱
1
上市町保健福祉総合セン 1
カミール
1
上市警察署
1
リードケミカル㈱
3
ター
新越部品㈱
1
中部厚生センター
1
㈱池田模範堂
2
富山地域衛生組合
富山信用金庫
1
㈱大岩湯神子温泉
1
2
所
移 動
タンク
屋 外
20
1
㈲きんた
2
松井エネルギーモ
上市日通プロパン
3
ータース㈱
販売㈱
福島 勉
1
㈱レテックス
1
松井エネルギーモ
2
ータース㈱
給 油
取
19
扱
所
一 般
合
24
2
三豊工業㈱
1
北信運輸㈱
5
上市日通プロパン
3
販売㈱
平井石油㈱
2
橋本吉和
1
酒井与商店
1
早月土石販売㈱
1
㈲坂下商店
1
㈱YTS トヤマ
1
マルセキ北陸㈱
1
豊商運輸㈱
1
㈱ネクステージ中部支店
1
1
井上商事サービス㈱
1
共栄土木㈱
1
㈲ロードテック
1
㈱早月川採取所
1
清水屋運輸倉庫㈱
1
三豊工業㈱
1
北信運輸㈱
1
平井石油㈱
1
㈲きんた
1
アルプス農協
1
㈲坂下商店
1
上市高校
1
富士安全硝子工業㈱
2
北陸電力㈱伊折
山本燃料店
1
㈱コメリ
1
㈱サンリッツ
2
発電所
富士化学工業㈱
9
上市中央小学校
1
健康科学専門学校
1
北陸電力㈱馬場
白萩西部小学校
1
陽南小学校
1
㈱コージン
1
島発電所
計
159
47
1
防
火
対
象
物
調
(平成 25 年 1 月 1 日現在)
屋内消火
防火対象物の区分
防火対象
自動火災
栓設備
物
報知設備
スプリンク
階数調
誘導灯
避難器具
ラー設備
1
2
3
イ
劇場・映画館
ロ
公会堂・集会場
イ
キャバレー等
ロ
遊技場・ダンスホール
ハ
特殊営業を営む店舗
ニ
カラオケボックス等
イ
待合・料理店
ロ
飲食店
1
2
2
2
44
21
5
23
44
4
4
4
4
1
1
1
1
5
7
3
39
42
イ
旅館・ホテル等
10
8
5
10
5
9
1
ロ
下宿・共同住宅
32
5
4
8
28
4
イ
病院・診療所・助産所
7
5
1
7
6
1
12
12
8
12
12
18
13
18
18
老人短期入所施設・
特別養護老人ホーム等
老人デイサービスセンター・
保育所・児童自立支援施設
幼稚園・特別支援学校等
各種学校
9
9
8
図書館・博物館・美術館
2
2
イ
蒸気浴場・熱気浴場
ロ
公衆浴場
車両の停車場等
11
神社・寺院・教会
17
4
イ
工場・作業場
91
72
ロ
映画・TV スタジオ
イ
自動車車庫・駐車場
4
2
ロ
飛行機等格納庫
倉庫
31
19
14
15
9
2
10
合計
1
2
7
18
のみ
3
ニ
16
以上
28
ハ
13
未満
7
6
12
地下
42
ロ
9
5 階
百貨店・マーケット
4
5
1
5 階
25
2
4
9
2
2
1
2
1
17
20
3
90
2
3
4
9
31
前各項に該当しない事業所
36
24
6
10
36
イ
複合(特定)防火対象物
37
10
4
14
37
ロ
複合防火対象物
15
4
アーケード
1
15
1
424
1
1
248
48
72
186
21
415
8
1
号
号
調査担当者
49
号
調査担当者
号
調査担当者
・
調査担当者
調査実施年月日
・ ・
第
・
調査実施年月日
・ ・
第
・
調査実施年月日
・ ・
第
・
災
災
調査実施年月日
・ ・
第
り災証明 り
発行年月日 り
り災者台帳 様式
年
・
・
・
・
・
・
・
・
場
月
所
日
・
・
・
・
世 帯 主 名
又は事業主名
) 2.行方不明(
) 4.軽傷
(
況
)
)
) 2.行方不明(
) 4.軽傷
(
) 4.不明
)
)
) 2.行方不明(
) 4.軽傷
(
) 4.不明
)
)
) 2.行方不明(
) 4.軽傷
(
) 4.不明
)
)
建物被害;種類: 1.専用住宅 2.共同住宅 3.店舗併用住宅 4.店舗 5.事務所
6.倉庫 7.その他(
)
被害: 1.全壊(焼) 2.流出 3.大規模半壊 4.半壊(焼) 5.床上浸水
6.床下浸水 7.一部損壊 8.その他被害(
)
人的被害: 1.死亡(
3.重傷(
原 因: 1.風水害 2.地震・津波 3.その他(
建物被害;種類: 1.専用住宅 2.共同住宅 3.店舗併用住宅 4.店舗 5.事務所
6.倉庫 7.その他(
)
被害: 1.全壊(焼) 2.流出 3.大規模半壊 4.半壊(焼) 5.床上浸水
6.床下浸水 7.一部損壊 8.その他被害(
)
人的被害: 1.死亡(
3.重傷(
原 因: 1.風水害 2.地震・津波 3.その他(
建物被害;種類: 1.専用住宅 2.共同住宅 3.店舗併用住宅 4.店舗 5.事務所
6.倉庫 7.その他(
)
被害: 1.全壊(焼) 2.流出 3.大規模半壊 4.半壊(焼) 5.床上浸水
6.床下浸水 7.一部損壊 8.その他被害(
)
人的被害: 1.死亡(
3.重傷(
原 因: 1.風水害 2.地震・津波 3.その他(
建物被害;種類: 1.専用住宅 2.共同住宅 3.店舗併用住宅 4.店舗 5.事務所
6.倉庫 7.その他(
)
被害: 1.全壊(焼) 2.流出 3.大規模半壊 4.半壊(焼) 5.床上浸水
6.床下浸水 7.一部損壊 8.その他被害(
)
人的被害: 1.死亡(
3.重傷(
) 4.不明
災
の
状
(原因、人的・物的被害の状況等)
原 因: 1.風水害 2.地震・津波 3.その他(
り
資料43 り災者台帳 様式
資料44 り災証明書 様式
第
年
り
り
災
場
事 業 主 名
年
り 災 の 原 因
1 風水害
人
1 死亡
災
明
書
番
り 災 年 月 日
の
証
所
世 帯 主 名
り
災
害
所 有 者 名
月
号
事業所名又は建物名
日
2 地震・津波 3その他(
名 2 行方不明
1 専用住宅
災
月
2 共同住宅
名 3 負傷
)
名 4 なし
3 店舗併用住宅
4 店舗
建 物 の 種 類
状
5 事務所
6 倉庫
7 その他(
)
況
1 全壊(焼) 2 流出 3 大規模半壊 4 半壊(焼)
り
災
程
度
5 床上浸水 6 床下浸水
氏
名
続 柄
7 一部損壊 8 その他被害(
生 年 月 日
世
帯
人
員
上記のとおり、り災したことを証明する。
年
月
日
上 市 町 長
50
備
)
考
号
日
資料45 り災証明申請書 様式
り 災 証 明 申 請 書
上市町長 宛
年
住
所
氏
名
月
電話番号
申 請 者
印
所 在 地
電話番号
事 業 所
事業所名
り災年月日
印
年
月
日
り災場所
り
災
事
項
り災原因
り災の程度
使用目的
証明書の提出先
続柄
氏
名
生 年 月 日
本人
家
族
の
状
況
必要証明
書数
個
人
明・大
昭・平
年
月
日
明・大
昭・平
年
月
日
明・大
昭・平
年
月
日
明・大
昭・平
年
月
日
明・大
昭・平
年
月
日
明・大
昭・平
年
月
日
事
通 業
所
上記のとおりであることを証明願います。
51
備 考
通
日
資料 46 災害時応援協定先一覧
・上市町管工事協同組合(平成 18 年 4 月 1 日)
・
(一社)富山県エルピーガス協会(平成 20 年 3 月 12 日)
・
(財)北陸電気保安協会(平成 20 年 3 月 24 日)
・アルプス農業協同組合(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱アーク(平成 21 年 3 月 27 日)
・イオンテール㈱マックスバリュ上市店(平成 21 年 3 月 27 日)
・サントリーフーズ㈱(平成 21 年 3 月 27 日)
・北陸ペプシコーラ販売㈱(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱ダイドードリンコ北陸富山営業所(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱上市リビング(平成 21 年 3 月 27 日)
・NPO 法人コメリ災害対策センター(平成 21 年 3 月 27 日)
・富山県寝具商業協同組合(平成 21 年 3 月 27 日)
・日本海綿業㈱(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱マツモト(平成 21 年 3 月 27 日)
・富山県テントシート工業組合(平成 21 年 3 月 27 日)
・富山県建機レンタル業協会(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱太陽テント北陸富山営業所(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱北陸流通企画(平成 21 年 3 月 27 日)
・上市運輸㈱(平成 21 年 3 月 27 日)
・清水屋運輸倉庫㈱(平成 21 年 3 月 27 日)
・富山倉庫㈱富山東営業所(平成 21 年 3 月 27 日)
・日立物流㈱富山営業所(平成 21 年 3 月 27 日)
・北信運輸㈱上市営業所(平成 21 年 3 月 27 日)
・㈱北陸トランポ富山(平成 21 年 3 月 27 日)
・上市町建設業協会(平成 21 年 4 月 27 日)
・
(財)斜面防災対策技術協会富山県支部(平成 23 年 9 月 7 日)
・富山県地質調査業協会(平成 23 年 9 月 7 日)
・
(社)富山県測量設計業協会(平成 24 年 2 月 29 日)
・北陸コカコーラボトリング㈱(平成 24 年 10 月 1 日)
※民間事業者・各種団体のみ
※(
)内は協定締結日
52
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