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Title スウエーデン裁判官規則について

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Title スウエーデン裁判官規則について
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Abstract
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スウエーデン裁判官規則について : 裁判官規則の印刷
坂田, 仁(Sakata, Jin)
慶應義塾大学法学研究会
法學研究 : 法律・政治・社会 (Journal of law, politics, and sociology). Vol.83, No.4 (2010. 4) ,p.111131
Journal Article
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00224504-20100428
-0111
スウェーデン裁判官規則について
||裁判官規則の印刷ーーー
田
クソン都市法典︶
gF 冨m
冨開
mロロω開ユwωω。ロωω宮内Emm ︵マグヌス・エリ
坂
スウエ ーデン裁判官規則について
はじめに
三裁判の無秩序
一エリクス・シュロデ lル
ス
ス
二 ヨ lハン・シュロデ lル
四裁判所の無秩序の著者について
五裁判の無秩序と裁判官規則との関わり
結語
本稿で使用する略語は左記の通り。
開印刷旦のロω回。ロゆ内出。巴∞の﹃円。品。門口ω
o
E
ω
初旬。FSωS20・﹄各自窓口程
gg ∞の宵a
e
z
m ︵マグヌス・エリク
同円円、円、同巴ω
spaω
−ロ
含
−m
m ︵クリストファ l農村法典︶
富田ト冨釦相官Mgω開EWωω。ロω−mロ
ソン農村法典︶
1
1
1
f
i
l
l
圏
法学研究 83巻 4号( 2010:4
)
はじめに
︶
スウェーデン王国法典に付されている裁判官規則︵以下
︵
1
規則と略す。︶について筆者は翻訳と紹介とを試みている。
2
︵
その紹介の中で触れた裁判官規則の印刷者シュロデ1ルス
について調べたところを、スウェーデン裁判官規則臼とし
て、本稿では述べる。
エリクス・シュロデ lルス
︶
−
ュlチェピンで学校長官︼8B
MESS︶になっている。一
六O八年に公爵カlル・フィリップの教師となり、一六一
二年王室印刷所の校正担当者に就任している。一六二二年
五月に王室翻訳者に就任、一六三O年三月にストックホル
ム市内に印刷所を設立、印刷活動を行い、一六四五年まで
に郷里ニュ lチェピンに戻り、当地で死去した。
E Sは市参事の子として国王の好意を受けて成長し、同
時に弟の地位からも利を得ていたとされる。 E Sには三人
の女性との婚姻歴がある。マ l ルブルク大学では数学を学
んでいる。国王の印刷物の校正者としての職務には必要文
献の翻訳が付加されており、主として聖書に関わる図書が
対象となっていたという以外は不明確という。同時に、ス
国主義の理念及ぴ教育的理念にあった。 E Sはドイツと比
−
規則が初めて印刷されたのは一六一六年のことであると
︶
トックホルム城の書記︵巴♀ZRR2053︶でもあった。
︵
3
されている。これを印刷したのは、エリクス・シュロデ1
︶
印刷者として関わった書物の量は園内屈指のものであった。
︵
4
︶
ルス︵E S︶で、筆者が前稿注︵叩︶に記載したシユツテ
6
ルタlに関する著作を多数手がけたことを自ら語っている
︵
︶︵
︵
J S︶の実兄である。ともにニュ lチェピンの市参事で
という。 E Sの出版活動の目的は、ヨ lタ王室の初期の大
5
あったスクレッダレを父とし、アンデシュドッテルを母と
︶
較して遅れているスウェーデンの状況の改善に力を入れ、
︵
7
E Sの没年は一六四七年であるが、生年は一五七五年頃
翻訳に際して政治・宗教的動機が大きかった。また、グス
している。
とされていて確定されていない。父母は上記の通りで、一
タフ・アドルフのための学習計画の中で弟の表明した君主
︵
︶
五九八年にドイツのマ I ルプルク大学に入学し、一五九九
と臣下の関係に関する思想にも関心を払っていた。
8
年にマギステルの学位を得て帰国し、一六O四年に郷里ニ
1
1
2
スウェーデン裁判官規則について
この経歴からE Sは王室翻訳家、出版者であるというこ
︶
とができよう。資料によると、 E Sが翻訳、出版した書物
︵
9
は次のようなものである。
① ジ ェ イ ム ズ 一 世 著 、 国 王 の 贈 物 、 一 六O六年。
②スレイダヌス著、パピロニア・ペルシャ・ギリシャ
及びロ l マ諸帝国の短いが有用な歴史、一六一 O年
。
③ガド著、百年前にラテン語で用意された真実の演
説・信頼できる警告、一六一一年。
④ ノ ル ト ゥ シ アl ヌス著、キリスト教及び人生の慰め
の書、二ハ二年。
コグナトゥス著、使用人の義務、一六一七年。
フッテルス著、神学教科書、一六一八年。
神は何故祖国、都市及び人民を絶えず苦しませるの
か、一六一八年。
マグヌス著、スヴェア及、びヨ lタの年代記、 一六
O年
。
ネアンデル著、人の鑑、一六二二年。
サクセ著、キリスト教少年少女の貞淑、二ハ二二年。
コミネス著、フランス王ルイ十一世とブルグンドの
カール大公の間の重要な記録に関する基本的な記述、
⑮
ウセリンクス著、商業契約に関する詳論、一六二六
リヴィウス著、ロ l マ帝国の歴史、一六二六年。
一六二四年。
⑫
⑤︵論文集︶・我々とカルピニストとの聞の四つの論争
⑥ウォルフガング・ラトゥケ著、教育方法論に関する
雷帝のスウェーデンにおける治世の考慮すべき事項、
ンドのステファニ・パトlリ王及びモスクワのイワン
ミユラl著、スウェーデンのヨl ハン三世、ポlラ
クリュ lゲル著、魂の祈り、一六二六年。
一六二六年。
メンツエル著、わがキリスト教の四つの神の教え、
年
。
⑫
⑨ G ・ヴアルト著、裁判の無秩序||附裁判官規則、
⑧ パ キ ア i ヌス著、政治論集、二ハ一六年。
六年。
⑦ A ・ゲパラ著、廷臣︵図。同
報告、一六一四年。
l
r
r
w︶の教育、二ハ一
書に関する基本的防御、二ハ一二年。
⑭⑬⑫
⑮
⑬⑫⑬
⑫⑫
一六二九年。
1
1
3
一六一六年。
ケゲリウス著、十二の魂の観察、一六一七年。
妊婦のためのキリスト教及び神の祈り、ヱハ一七年。
⑪⑩
法学研究 83巻 4号(2010:4
)
︶
カリオ著、カリオの年代記、一六四九年。
ヒルデブランド著、自然の魔術、一六五O年
。
モルネイ著、人間の生涯と隠退、一六三九年。
︵
君主と臣民の関係にかかる教育的著作
︵
叩
︶
1
1
4
ゲバラ著、宮廷生活に関する高貴で輝かしい論文、
︵
A
ると下記のような分類ができる。
いるが、それを元に標題を参照して筆者なりに整理してみ
︵
ロ
︶
この伝記事項の著者は、これらの翻訳書の概要を記して
︶
されている。そして、これらをE Sが翻訳、出版を行う際
ア ル ベ ル テ ィ l ヌ ス 著 、 国02gzm自己WVEω
U
⑫カスマン著、死に対抗する魂の武器倉、二ハ三四年。
⑩
ジェ lムズ一世の著書︵①︶、ゲバラの著書︵⑦及び⑫︶、
パキアl ヌスの著書︵⑧︶及びコミネスの著書︵⑬︶。こ
扱っているという。
の中の⑧は王権神授説と国法との関係を⑬は権力の分立を
@十字学校、十字架について、一六三七年。
の著書︵⑨︶、マグヌスの著書︵⑮︶、リヴィウスの著書
スレイダヌスの著書︵②︶、ガドの著書︵③︶、ヴアルト
B︶歴史・政治に関するもの
︵
⑧ベイリィ著、敬慶主義の実際、二ハ四三年。
︵⑮︶、ミユラl の著書︵③︶、ロペルスの著書︵⑧︶、オロ
ルスの著書はパセウァルク︵司ω
8dg持︶における圧政と
フソンの著書︵⑨︶及びカリオの著書︵⑧︶。この中ロペ
⑨アレンツ著、天国楽園、一六四六年。
破壊を扱っているという。
︵
日
︶
⑧フニウス著、キリスト教の教えの抜粋、 一六四七年。
いて、一六四四年。
⑧オロフソン著、歴史的関係|クリスチャン二世につ
@モレルス著、福音主義の実際、一六四三年。
⑧コメニウス著、母親について、一六四二年。
なし。
パピストに対するイングランド国王の布告、年記載
H
H
E仏門品開話一立件記ω、一六三八年。
円
⑫ 二 つ の 有 用 な 小 論 、 一六三八年。
改革、二ハ三七年。
⑫ ド ン レ ト ゥ ル 著 、 ロ l マ教会の恐ろしい迫害と宗教
弟J Sの指導的な援助を受けたと推測されている。
以上四一の書籍がドイツ語、英語、ラテン語等から翻訳
⑪⑩@
⑫オシアンデル著、キリスト教会史、一六三五年。
九年。
ロペルス著、ラニエナ・パスバルセンシス、 一六
一六二九年。
⑫
@
⑪
スウェーデン裁判官規則について
︵
C
︶
宗教書
神は何故祖国、都市及び人民を絶えず苦しませるのか
︵⑩︶、ケゲリウスの著書︵⑬︶、フッテルスの著書︵⑬︶、
る論文集︵⑤︶、妊婦のためのキリスト教及び神の祈り
ているものとほとんど同じで、表現が現代的になっている
され、現在までほぼ継続して同法典の一部として印刷され
されていた。規則の内容は、一七三四年の王国法典に採録
判官規則は﹁裁判の無秩序﹂の付録としてその末尾に添付
いるという内容で、宗教書に近い雰囲気のものである。裁
る。この書物も後に見るように裁判所に悪魔が入り込んで
︵⑭︶、メンツエルの著書︵⑫︶、クリュ lゲルの著書︵⑫︶、
だけである。これをどこから E Sが採録したかは、筆者の
ノルトゥシア1ヌスの著書︵④︶、⑤の宗教論争にかか
カスマンの著書︵⑮︶、オシアンデルの著書︵⑫︶、ドンレ
許には何の情報もない。
告︵⑪︶、十字架について︵②︶、モレルスの著書︵@︶、
を探索したのがアルムクィストの一連の研究であり、それ
この規則から出発して、裁判官規則のベトリによる原典
︵
日
︶
トゥルの著書︵⑫︶、パピストに対するイングランドの布
ベイリィの著書︵⑧︶、アレンツの著書︵⑨︶及びフニウ
を当時の訴訟の状況に関係付けて調査したのがシュミット
︵
路
︶
スの著書︵⑧︶。
の研究である。ペトリの裁判官規則の独訳は、シュミット
二人目のシュロデlルスはE Sの弟である。その氏名は
ヨlハン・シュロデ lルス
の研究書の中に掲載されている。
︵
口
︶
D︶教育書及び一般に有用な小著書
︵
ラトゥケの著書︵⑥︶、ケゲリウスの著書︵⑪︶、コグナ
トゥスの著書︵⑫︶、ネアンデルの著書︵⑮︶、サクセの著
︵⑫︶、アルベルティ l ヌスの著書︵⑩︶、コメニウスの著
書︵⑫︶、ウセリンクスの著書︵⑫︶、二つの有用な小論
書︵⑧︶、ヒルデブランドの著書︵⑩︶及びモルネイの著
この名前は貴族に列せられてからの名前であり、それ以前
シユツテ︵句。回話回∞︼Q20︶として知られている。しかし、
以上のように、各書物の内容は、標題からみて宗教書、
はヨ l ハン・シュロデlルスと称していた。父母は E Sと
書︵⑪︶。
教育書、歴史書が主たるもので、法律書とみられるものは、
同じである。しかし、実父はカ lル九世であるとの噂があ
︵
叩
︶
ドイツ語から翻訳された﹁裁判の無秩序﹂︵⑨︶のみであ
1
1
5
法学研究 83巻 4号(2010:4
)
︵
初
︶
︶
︵
銘
︶
︵
M
m
︶
は、シユツテ党という党派を結成して活動している。
法律家としては、一六O八年に富開盟問、の注釈書を書き、
︵
鈎
︶
法律学者としての地位を不動のものにし、二ハ三四年には
の注釈書はペトリの裁判官規則に基づいて書かれていると
新設のヨ l タ高等裁判所の長官に就任している。宮開mXF
︵
沼
︶
1
1
6
るという。兄との関係で、弟についても簡単に紹介してお
きたい。
J Sは生地ニュ lチェピンで最初の教育を受け、次い
、 一五七七年に生まれ、 一六四五年に死去してい
J Sは
る
。
でストックホルムにヨl ハン三世の設立した大学で学んだ。
︵
但
︶
いう。また、ウプサラ及びドルプト両大学の学長を務め、
︵
幻
︶
当時の著名人の多くはこの大学で学んでいた。この後マ l
自費で教授を増員するなどその発展に尽している。ラミス
︵
お
︶
ルプルク大学に学び、三年後にフランクフルト・アム・マ
︶
ムの立場からウプサラでアリストテレス批判も行っている。
︵
インに移った。ここで、
更に、フィンランドにおけるラップ人の教育にも意を用い
J Sは当時パリ大学で行われてい
m
たアリストテレスの批判者ピエ l ル ・ ド ・ ラ ・ ラ メ の 哲 学
ている。
裁判の無秩序
兄弟の関係に関する記述を見つけることはできなかった。
しかし、筆者の参照し得たシユツテの伝記記録にはこの
︵
鎚
︶
︵ラミスム︶について知識を得た。ラテン語、数学に優れ、
世界情勢について広範な知識をもち、弁論の能力にも優れ
スウェーデンに帰国した後、グスタフ・アドルフの教師
ていた。
︵
お
︶
となり、王室の子弟はJ Sとその監督下にあった者の指導
︵
規則は、﹁裁判の無秩序﹂の付録として印刷されている。
M
を受けたとされる。一六O五年に貴族に列せられ、シユツ
−
テ︵ωq20︶ と 改 名 し た 。 こ の 時 か ら 終 生 シ ユ ス ト 及 び
このドイツ語原書を筆者は目にしていない。スウェーデン
︵
お
︶
ES含込芹︶の所長を務めて
トウナレンスの農村裁判所︵
︵
鉛
︶
ホルムベックによると、本書のドイツ語の原典は、
する。
リ教授のご好意で入手した。それに従い、その内容を紹介
︵
お
︶
語に翻訳されたもののコピーをストックホルム大学のスベ
−
m
E
g
22RZEEn
いる。その他、政府の閣僚︵影町
−
−
EZ︶など要職につき、デンマーク、オランダ、イングラ
ンドなど各国に派遣されるなど欧州における外交の舞台で
︵お︶︵幻︶
も活躍している。国の財政も任されている。政治家として
五
スウェーデン裁判官規則について
となっている。出版年は一六一九年、第二版である。印刷
︵
釘
︶
八八年にフランクフルト・アム・マインで﹁裁判所の無秩
い。また、筆者の中世スウェーデン語能力から完全に読み
にはゴシック体の活字が使用されていて、非常に読みにく
︵
鈎
︶
まず、最初に表紙の標題の下に主題が次ぎのように述べ
略を紹介しておきたい。
こなすことは不可能であり、理解し得た範囲内で内容の概
序︵。。立の宮ω
ロロ。邑ロロロ向︶﹂という書名で出版されたもの
ツ人の法律家で医師でもあるアム・ヴァルド︵の
gお ﹀ 自
である。その初版は、一五八O年に聖ガレンにおいてドイ
民巳︶﹂
巧色色︶が公にした﹁裁判所の悪魔︵のゆ立のFZZC
であり、この中で悪魔が裁判官、原告、被告、弁護士、検
六年に出版し、当時新設のスペア高等裁判所に献呈したも
ム城書記であったE Sがスウェーデン語に翻訳して一ムハ一
ていることが書き記されている。この書物をストックホル
通して、くちばしを突っ込み、多数の混乱、無秩序及び
護人、検察官、証人並びにその他の同様な訴訟関係人を
邪悪なる悪魔が、いかにして裁判官、原告及び被告、弁
﹁本書においては次のことが扱われ、述べられている。
られている。
のである。原書には、本文の他に付録としてドイツの訴訟
不和を裁判所の中に生じさせているか。そして、その際、
察官、証人等を通して、裁判所に無秩序と破壊をもたらし
手続きの概要が付されていたが、これをスウェーデンの読
キリスト教教育に向けて、どのように人々がその召命及
ストックホルム城の書記、エ lリコ・シュロデl ロによ
者には興味のないものとしてE Sは翻訳をせず、それに対
り新たに翻訳された。末尾にスウェーデンの裁判官規則
び職務とすべての機構の状況の中で働き、かくて法及び
書物は、四部構成で、目次はついていないが、
応するものとして、当時一般的に同司FFに含まれていた
第一部裁判官について
が挿入されている。これは一般に法律集の中に書かれて
正義を促進し、力を得ているか。ひとつの警告として。
第二部原告及び被告について
いるものである。﹂
スウェーデンの裁判官規則が付録として付加された。
第三部法律家、弁護士、検察官について
つづいて、第一部は裁判官の心構えについて述べており、
前文で要約次のように述べた上で、二五の項目を掲げてい
︵
鈎
︶
第四部証人について
付裁判官規則
1
1
7
法学研究 8
3巻 4号(2
0
1
0
:4
)
平和、法律及び法を維持することが裁判官その他の役
︵
似
︶
自らに叛いてはならない。
裁判官は、人を外見で判断してはならない。自国
1
1
8
経験をつんだ、知識と理解力のある者でなくてはな
らない。
裁判官は、神の言葉と書かれた法︵成文法︶に従
って裁判しなければならない。裁判官は、自らの恋
意によらず、法に従って裁判しなければならない。
ない。裁判官は、法と規則のみを執行し、また明確
裁判官は、不安定で弱々しいものであってはなら
に守っていないかという事実も我々は見ている。しかし、
で重要な原因以外は、何物も原因として軽はずみに
︵
侃
︶
正義の存在しないところには、真実の裁判官も存在せず、
裁判官は、臆病であってはならない。神以外の何
物も恐れてはならない。何故ならば、裁判官は人の
判決ではなく、神の判決を行うからである。
裁判官は、憎悪や羨望から判決をしてはならない。
裁判官は、怒りから判決をしてはならない。
︶
裁判官は、好意、愛情、友情から裁判してはなら
︵
前
︶
︵
︶
ない。
︵
ω
ω
MW ︶
︵
変更を行うことがあってはならない。
︵ W︶
M
裁判官は、多くの事柄の中に身をおき、実行し、
義を許してはならない。
︵叩︶裁判官は、願望や涙によって、自らを弱め、不正
︶
通暁し、経験をつんでいなければならない。
︵飢︶裁判官は主なる神を畏れなければならない。
二五の項目を列挙すると次のようになる。
︵日︶裁判官は、賄賂や贈物に対して貧欲になり、金で
︵
ω
︵
ロ
︶
︵ ︶裁判官は学殖がなくてはならない。法律及び法に
ω
を受けることができなくなる。
る偽りと不正な裁判官には罰が下り、天国と永遠の生命
くてはならない。贈物を受けてはならず、これらに反す
の差と無関係に、また友と敵の区別もなしに、判決しな
一の目的である。裁判に当たっては、身分の上下、貧富
なければならない。これが裁判官法規及ぴ訴訟法規の唯
裁判官は善良な人々を守り、反逆的で邪悪な者を処罰し
王国、農村及び都市の統治は必然的に荒廃し、劣化する。
者を苦しめ、圧迫し、自らの行った宣誓と義務とをいか
職務を怠けたり、信じられないような行動を取って、貧
じめに果たす場合は問題ないが、何人かの裁判官がその
人の職責であり、裁判官がその職責を勤勉、真撃かつま
る
スウェーデン裁判官規則について
人にも外国人にも、また富者にも貧者にも同様に法
を公平に用いなければならない。
︵日︶裁判官は、訴訟関係人に快く接し、富者貧者の区
別なく、その主張を聞かなければならない。
H 裁判官は、当事者双方を同じように聞き、判決を
︵M︶
性急に下してはならない。
︵日︶裁判官は、事件を精査し、熟慮した上で判決しな
ければならない。
︵日︶裁判官は、自分の仕事を怠けてはいけない。事件
はならない。
を迅速に処理し、余計な費用負担を当事者に強いて
心に仕事をしなければならない。
︵幻︶裁判官は、法律をよく知っている人と相談し、そ
の意見を求めなければならない。
︵勾︶裁判官は、自分の事件の裁判官になってはならな
v
ト
︵お︶裁判官は、敬慶で罪のない者を守り、強欲でよこ
しまな者を罰しなければならない。神は、無罪の者
とひとしく有罪の者を処罰しないことを許している
︵
剣
︶
が、これは、無実の者が刑罰を受けないようにする
ためである。
︵
M︶裁判官は、正しい時に刑を宣告しなければならな
︵お︶法は人間のためにある。人聞が法のためにあるの
v
ト
︵時︶裁判官は、刑罰を受けないような生活をし、美徳
ではない。裁判官は法律を衡平・平等に従い解釈し
︵口︶裁判官は、ワインを飲んで判決してはならない。
を持たなければならない。そして、自分ができない
なくてはならない。衡平を重視しなければならない。
︵
必
︶
る
。
汝の存在する限り争いは不可避である。悪によって人は
争いは起こらず、世界は常に平和である。しかし、吾と
地上世界は吾と汝の世界である。この対立がなければ
第二部では、原告、被告について下記のように述べてい
﹁最大の法は最大の不法である。﹂
︵
必
︶
ことを他人に命令してはならない。
人民と国土とを支配する権力と暴力とを神から与
キリスト教的に行動し、統治しなければならない。
えられた君主は、自分の大臣と相談の上、正直に、
裁判官は、当事者を和解させ、親切心をもって熱
の欠点を知り、修正しなければならない。
︵印︶裁判官は、頑固で強情であってはならない。自分
︵
初
︶
1
1
9
法学研究 8
3巻 4号( 2
0
1
0
:4
)
が他方に法を要求する事態が生じる。しかし、キリスト
自分の名誉や評判を傷つけられて怒り、ここから、
者にとっては争いそのものが過誤である。
これを前提に、下記の五点が指摘されている。
︵凹︶原告も被告も真によい事案︵請求︶をもつこと。
しかし、実際には逆のことがある。法にも理由︵衡
平︶にも反して他人を訴える者がいる。裁判官、弁
護士、検察官を金銭その他で汚す者がいる。原告が
偽りの不法を支持する証人をたてて、義務なきこと
を被告に実行させようとしたり、論計を用いてはい
けない。
︵ ︶原告被告は、宣誓を行い、隠し事をせず、何事も
ω
報告すること。
当事者は、理由や証拠について論計や詐欺行為を
なし。
ているのが実際であるが、これはやめなくてはなら
つために贈物や補助金が頻繁に当事者から提供され
のを提示したり、提示しようとしてはならない。勝
ω
︵ ︶自分の事件の助けになるのに関わること以上のも
︵
似
︶
行わないことを宣誓しなくてはならない。書記官を
通して屡々偽の道具が作成され、裁判所に提出され
方
ている。同様なことは証人についても行われている
が、これをしてはならない。
︵侃︶事件の実施延期を要求しないことを宣誓しなけれ
ばならない。当事者は、裁判所に事件が長く係属す
るように、法律家や検察官に贈物をすることがよく
行われているが、これをやめなければならない。
第三部では、法律家、弁護士、検察官について左記のよ
法律家は悪しきキリストという言葉があるが、これは
うに述べている。
誤りで、正しくは法律家は良きキリストである。正義を
認め、それに反する行いをしないのが法律家であるから
である。それ故、彼は悪しき法律家ではなく、また悪し
き法律家とよぶことはできない。しかし、逆にこれとは
異なった行いをする者は、法律家ではなく、偽法律家で
あり、ごろつき、詐欺師、悪しきキリストである。
これが前提で、以下悪しきキリストである偽法律家につ
いて次のように述べる。
︶
金銭によってすべてを決する者がいる。お金の音
水準が低いほど、尊大な態度を取る。
識を悪用し、善を悪に悪を善にいいかえる。能力の
︵凹︶口舌のみ発達していて、華やかな言葉を用いて知
︵
ω
1
2
0
スウェーデン裁判官規則について
︵
閃
︶
︵
似
︶
︵
侃
︶
がすれば雄弁家キケロも沈黙すると述べられる。
人々の聞に亀裂と不和をもたらす偽法律家、和解
このような偽の技術、実務、読計及び詐欺を使っ
て、毎日仕事に励み、相手方︵被告︶や裁判官だけ
それ故、こうした悪しき法律家を追放して、裁判所
でなく、自分の顧客さえも苦しめ困惑させている。
たいした原因も理由もなしに訴訟を遅延させたり、
を不和と不一致から秩序のある楽しい場に変えるこ
しようとしている当事者を燃え立たせる。
変更したりする法律家がいる。これにより訴訟費用
とが必要である。
︵
判官は綿密な調査により、偽りの証言を見分ける必
偽りの証人と証明から離れ、証人は真実を語るこ
要があるとする。
︶
とを避けてはならない。
はならない。
してはならない。それにより名誉、財産及び生命を
︵ ︶偽りの証言によって損害と苦痛を受ける者に対抗
ω
ω
︵ ︶裁判官を偽りの証言で偽りの不正な判決に導いて
ω
︵例︶偽りの証人を神とその命令に反するものとし、裁
う実際を悪魔の仕業とし、下記の四点を指摘している。
第四部では証人について、偽りの証人が数多くいるとい
は高騰し、法律家は多額の報酬を受ける。しかし、
それで全世界をえたとしてもそれが何だろうか。彼
は法を処理したわけでもない。彼の心は危険に曝さ
れている。むしろ、悪魔と取引しないように宣誓さ
せなければならない。
悪しき法律家は、人が不正な訴訟をしているのを
知る。しかし、そこで彼は、その訴訟を勝ち取ろう
とする。それは、彼が悪を善に、善を悪にひっくり
返せるからである。ひどい場合には敵方に立つこと
もある。そうして正義に反することを行う。勝つた
法律家は、単語や文書など意味不明あるいは二義
めには手段を選ばないのである。
MW ︶
︵
以上、紹介がかなり長くなったが、叙述には随所に外典
D
論を引っ張り出す。そして、主要な争点を脇にどか
を含む旧約及び新約の聖書、ギリシャ・ラテンの古典︵プ
失った者は多い
してしまう。単なる単語の羅列を用いて、裁判官に
ラトン、アリストテレス、キケロなどてアウグスティー
的で、翻訳の必要なものを勝手につくり、新たな議
判決のしょうがないようにしてしまう。
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法学研究 8
3巻 4号(2
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︵川崎︶︵
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う。つまり、聖書そのものが法律になったのである。
当時神聖ロ l マ帝国では、帝国最高裁判所︵同色各ω
︵回gSE︶としてデンマークでも同じ頃にまとめられて
ている。裁判官規則と同様のものは、いわゆるブロカlド
ク法からの脱却が行われ、欧州との文化的連絡の断絶があ
書きしたものであるが、これらの生じたのが十六・十七世
以上は、スウェーデンの二人の法制史学者の著書から抜
−
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2
2
ヌスなどキリスト教の聖人並びにロ l マ法などから大量の
︵組問︶
wmBB2mo江舎との成立によって、裁判機構が中央集権
化され、帝国内の政治的分裂にも拘わらず、帝国内の紛争
は武力でなく法律によって解決されていた。別の表現を用
丘町lωg
いれば、ドイツに司法国家 QZ
巳︶が成立し、こ
り、この影響下にグスタフ・ヴァサの政権は最高裁判所と
5ιgロ3
−
q︶を大法官として招き、法制度の整備を図
スウェーデンは、ヵ l ル五世の宮廷からピヒイ︵問。ロ・
形成した。カロリナ刑法典の成立もこの頃の出来事である。
︵日︶
と裁判所の専門家とがドイツ・ローマ法というべきものを
︵印︶
本書のドイツ語原書の著者については情報が乏しい。訳
れが欧州他国の模範となっていた。かくて、大学の法学部
裁判所の無秩序の著者について
引用が行われている。
同
︷
釘
︶
訳者シュロデl ロは、以上紹介したヴアルドの著書に重
る
。
最高行政府とを兼ねる河内wmOBgzs色︵統治府と訳すべ
きか︶を創設した。
要性を感じて翻訳を行ったものと思われる。これに関連し
いる。プロカlドとは、主としてロ l マ法からの法原則の
ペトリが裁判官規則をまとめたのも丁度この頃に当たっ
て当時のスウェーデンの法律状況について見ておきたい。
抜粋で入門書的な意味合いをもつものである。
った。カノン法に代わったのは聖書そのものであったとい
︵四回︶
スウェーデンでは、宗教改革をはさんでロ l マ・カトリッ
裁判の無秩序と裁判官規則との関わり
修め、一種の万能薬を開発して成功を収めたと記されてい
活動していた人物であるが、生没年は不明。法学と医学を
筆者の参照し得た記録によると、ヴアルドは一六世紀に
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w宮色・ 5EgRU。。件。ユωと記されている。
本の表紙には著者名がの
gおむき回当包含己ロユωFWZEF
四
五
スウェーデン裁判官規則について
紀のことである。これをスウェーデンに焦点を合わせて年
︵町内︶
帝国最高裁判所︵神聖ロ l マ帝国︶の創設。司法
表にしてみると左記のようになる。
一四九五
ルタlの宗教改革
国家の誕生。
一五一七
一五九二l 一五九九
国王・シグムンド三世ヴァサ︵盟問・
国王・カlル九世︵同ωユロ門︶
g
m︶
自民戸内田阿国・︿
一五九九l 一六一一
−
−
gF及び開門戸戸の改正提案︵問。8ロmBロωW
一六O二 冨開
82Em他︶。
一六 O七 地方法典︵巴宮︼ぽロ色ω
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oロと。巳mogm
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ロ
スウェーデン宗教改革。国王が教会の首長となる。
一
六O九 地方法典︵国箆巴ロm
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oロ︶の印刷。これら印刷
吋FFの印刷。シユツテによる冨開g Fの注釈。
一
六O八 同
の印刷
一五二七
カロリナ刑法典制定。
︿
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m︶この頃︵一五二0年代︶ベトリ著、富開gF注釈。
一五二三|一五六O 国王・グスタフ・ヴァサ︵のロωgd戸
一五三二
ヘンリ1八世が英国教会の首長となる︵英国宗教
一六一四
国王・グスタフ二世アドルフ︵のロ中
スペア高裁︵ストックホルム︶の創設。
k向
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田
島
︸
︼
同
︶
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二
一
一
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S4口
一ムハ一一
付録として付された。
された法律には国王の布告文が付され、モ lゼの十戒が
一五三四
改革︶。
ドイツを模範として統治府創設。この頃裁判官規
オラウス・ペトリ死去。
則をペトリがまとめたとされる。
一五三人
一五五二
Egtmw︶制定。
一六一四 訴訟手続規則︵岡山伊丹gm常伝ω。E
訴訟手続規則︵問的伊丹gm静
岡
高8888︶制定。
国王・エ lリック十四世︵開丘︼円以内口、︶
一六一五
﹁裁判の無秩序﹂スウェーデン訳の出版。
一五六O|一五六人
一
・
六
一
・
六
冨開mXFの印刷。
最終審級として王室最高委員会︵問。ロロロ向。ロω
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m一忌自ロ品︶創設︵エ lリック十四世の在位中︶
一六一八
一五六一
ωロ
ロ
同
︶
国王・ヨ 1 ハン三世︵旬。 F
オlボl高裁創設。
一五六人|一五九二
一
ム
ハ
一六三O ドルプト高裁創設。
エリクス・シュロデ1ルス出生
ヨlハン・シュロデlルス︵シユツテ︶出生
二ハ三二i 一六五四
一五七五頃
一五七七
﹁裁判所の無秩序﹂原書︵第二版︶の出版。
クリスティ lヌ女王
一五八八
1
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3
法学研究 83巻 4号( 2010:4
)
一六三四
ヨlタ高裁創設。
の罰が加えられることを繰返し強調し、裁判官に人を超え
表現が簡潔で、裁判官職が神に属することと、裁判官の行
る資質を求めているように見える。これに対して、規則は、
法律学の創生期に当たっていたと考えられ、ドイツの体制
うことは、神の行うことを神に代わって行うこととが強調
このように、当時はスウェーデンの近代的な司法制度、
の参照とともに、自国の伝統の確認が行われた。 E Sが自
されると同時に、裁判官にも誤りのあり得ることを受容れ
裁判官倫理及び法の在り方や訴訟事件の処理原則に重きを
いるという視点から構成されているのに対して、規則は、
訳書は、それらの人々の態度や行動に悪魔が入り込んで
︵
貯
︶
己の翻訳に裁判官規則を付録につけたという事実とこれと
ており、裁判官を人として見ていることが窺われる。
mp の注釈を公にした弟の影響もあったかもしれ
が関連していたように思う。また、裁判官規則出版の八年
前に冨開
なし。
裁判官規則︵以下規則と呼ぶ︶と上で紹介したヴァルド
おける宣誓、証拠、刑の目的、拷問など実務上の問題に力
規則は訴訟関係人よりは、法律が法律である要件、訴訟に
書では訴訟関係人の状況に力点をおいているのに対して、
はない。アルムクィストによると、規則の内容は、漠たる
に記述がまとめられているが、規則にはこうしたまとまり
項、原告及び被告に関する事項等、訴訟関係人の地位ごと
以下相違を列挙してみると、訳書は、裁判官に関する事
置いているということができる。
点を置いている。裁判官についてはどちらも裁判官倫理と
ものであり、それは、様々な部分が異なった角度から集積
の訳書︵以下訳書と呼ぶ︶とを比較してみると、まず、訳
いうべきものを取上げているが、訳書は聖書のほかプラト
されたからであるとされる。その構成は下記のように分析
る。そして、﹁平和、法律及び法、並びによき政治を維持
第二六はペトリの説教、
第六から第二五までは短い法諺、
前文及び第一から第五まではペトリの説教、
︵
関
︶
ン及、ぴアウグスティ l ヌスの名を挙げて、裁判官の役割、
されている。
する﹂ことが裁判官その他の役人の役割であることを明確
第二七から第三四までは宣誓︵何色︶、
︵
関
︶
その職務の必要性及び裁判官の資質の重要性に言及してい
にしている。裁判官が人々に公平に、真剣に、贈物を受け
︵
弱
︶
ずに自己の仕事をすべきことと、これに違反した場合に神
1
2
4
スウェーデン裁判官規則について
第三七は証人の証言、
第三五及び第三六は証拠評価・証明と犯罪行為、
にウプサラ大聖堂で行った説教の内容と酷似していること
るが、これはペトリが国王グスタフ・ヴァサの戴冠式の際
のために存在するのではないからである。﹂と規定してい
︵
侃
︶
第三八は拷問、
が指摘されている。この意味で規則は極めて個性的でイン
︵
本稿では、裁判官規則の最初の印刷に関わったシュロデ
︶
第三九は上訴、
パクトの強いものである。
︶
ω
第四Oから第四こまでは短い法諺、そして
第四三はエピローグとペトリの詩の一節。
︵
ω
次に、訳書は主張の典拠を細かく引用しているが、規則
て十分岨噂されたことがらを簡潔に表現しているというこ
lルスとその弟に焦点を合わせて、筆者の手許の資料によ
はそうした引用を一切行っていない。むしろ、作者によっ
とができる口特に、規則第一から第五まではペトリの説教
筆者の意図が十分に達成されたかどうかは分からないが、
り、規則のもつ意味に迫ろうとした。
スウェーデンの法制度の特徴と裁判官規則とは深い関係に
筆者が第一稿で概観したように、裁判官規則の問題領域
人々の最善のために定められているのであって、自らの最
は非常に広く、また深い。それと比較して筆者の能力は余
あるということが、我々日本の研究者の目にも明らかにな
らの利益のために用いるべきではないことを、なおまた、
りにも不充分である。これを自覚しながら、引続き筆者の
善のために定められているのではないことを、それ故に、
その職務が正しく用いられたときには自らの利益にもなる
能力と相談しつつ、研究を進めていきたい。多数のご指摘
ったと思う。
の職務によって一般の最善を求めるべきであって、自らの
を頂ければありがたく思う。
ことを、熟考しなければならない。きれば、裁判官は、そ
裁判官は、その職務を一般の人々の利益のために用い、自
三は、﹁また同様に、裁判官は、裁判官の職務が一般の
と深く関わっていることが指摘されており、中でも規則第
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日
口
最善を求めるべきではない。何となれば、裁判官は、一般
の人々のために存在するのであって、一般の人々が裁判官
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しかし、彼の執筆部分は一六0 0年代を通して重視され、
後にオロフソン︵国ωロ
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て引用され、以後様々な形で引用されるようになったとい
版を重ねたという。この書物でペトリの裁判官規則が初め
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︵却︶ヨ lタ高等裁判所長官就任︵一六三四年︶の記事は、
改 革 と も 関 わ る フ ラ ン ス の 哲 学 者 ︵EGミ割当者−m
る。渡謹一夫、渡漫一夫著作集第三巻、ルネサンス雑考
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。。同也氏ロ何回品店として引用する。
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︵上巻︶、筑摩書房、昭和四五年、六0 1六五頁参照。これ
に関し、友人井村順一教授のご教示に心から謝意を表する。
同
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ロ色町時同話回忌
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mW3Zの名は途絶えていた母方親族の名を引継いだもの
︵お︶切戸・・ ωm
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︵幻︶インターネットからの情報によると、この書物の内容
︶
・
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は、ホルムベックの記載と変らないが、記述は無味乾燥で、
・
∞
ー
∞
・
︵お︶回Fw
ω
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E ・ヴオルフ︵開・君。ロ同︶により印刷されるまで、写本
表面的なものと批判されている。注︵訂︶参照。
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︵幻︶回F
Oによると、
しか存在しなかった。﹀︼百円山口町件忌 hpAYω N
−
E・。。邑ロEm55・表紙。
︵お︶﹀自宅州w
旬開︼
この著書は、冨開∞神戸の国王法典、婚姻法典、相続法典、
土地法典、建造物法典及び訴訟法典に関する未完のもので、
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偽の判決を述べた場合には、その裁判官は、冷酷さからで
したという弁解をすることになる。そして、刑罰が科され
と、生年は一五四O/五O年の問、没年は一六O O年頃と
る場合には過失罰金とするべきであろう。﹂と述べている
zg︶の発明者とされ、その他に法律的に魔女のテ
されており、魔法による発病に効果のある万能薬 225
︵坂田、平成一 O年、一 O二頁︶。
−
∞
規則の各条項の典拠を詳細に調査し、ローマ法、教会法、
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︵ ︶ホルムベック︵図。︼SV似のW忌N g−
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多い。
宮
内
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にかかる事項よりも都市法︵ω
Em︶に関する事項が
いる。また、回以Bロ品。︵参審員︶など農村法︵宮口含−m
m︶
m包括ロ︵検察官︶があり、 SWOB ︵罰金︶が使用されて
F
E
m−
い が 、 用 語 に 自 位 畠m
mロ品。︵被害者︶がなく、 K
それが規則に反映されている。刑事事件に関する規定が多
年代のスウェーデンは刑訴と民訴の相違を知らなかったが、
規定とは明かに典拠が異なる。一五0 0年代から一六0 0
題の集積であり、特に、前文より第五までの部分と訴訟法
アルムクィストのいうように、規則は様々な典拠からの命
裁判官職と訴訟手続の基礎的問題を扱う真撃な姿勢にある。
FS広同忌apm 8 白・︶。規則は、法律学の専門教育
ωの
︵
・
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ではなくペトリの実務体験に基づいており、その特徴は、
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H・なお、シュミットは、規
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︵
印
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則の内容について大要下記のように記している
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ーマを扱った研究者とされている。その研究が本稿で紹介
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関
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包包−
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する﹁裁判所の無秩序﹂である。
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︵必︶富。色合円s
・
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︵却︶回口問。円 H∞∞ω・ω・
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︵閃︶富。内広25swm− ・
芯
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︵日︶富。色合円足当・ ω・
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3? FmRHU8・ω−H
︵回︶富。︽広2 5 s・
g・
回
一FU N
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︵臼︶富。︽涼2Husω3 ・
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−
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N民・及び富。色合吋
ω・8・芯民・・ 8・H
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︶ EmRS∞
・∞由民・以下これらによる。
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似 5 2括
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一五一頁︶参照。
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叫
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四
回
岡
山
口
問
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︵日︶裁判官規則の古版︵坂田、平成二二年、一四五頁以下、
︵訂︶規則前文は、﹁しかし、裁判官が正しく判決する意志
を有し、法に関する自らの最大の知識に従って細かく調査
を行い、なお、自らの無知識のために法を発見できず、虚
1
3
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スウェーデン裁判官規則について
パンベルゲンシス、スウェーデン法命題、証拠規則及び拷
問に関する規定を規則が含んでいることを述べ、特に、
ペトリの思想にその特徴を見出している。ホルムベックが
人々の最善に最大の価値を置くルタ1派の改革派指導者、
法学葉纂からの引用としている規則の規定は、第一四、
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gSFω ・ ・、第一八、巴m
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ある。これらにはヴァルドの引用する法学葉纂の規定と重
なり合うものがある。ホルムベックは、この他﹃鬼芹g−
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t。ロ及、び。。品。 円からの引用についても指摘している。
なお第一 Oはキケロの引用である。
︵臼︶坂田平成一 O年、一 O三頁。
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補注︶@は@と@の聞に入る。
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