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米国経済と株式・不動産市場の行方
米国経済と株式・不動産市場の行方 ∼良い金利上昇で一段高へ∼ 2013年8月 投資戦略部 チーフストラテジスト 成瀬 順也 この資料は、ミーティング等における投資情報の提供活動に際し補助的資料として作成したもので、投資勧誘を意図するものではありません。投資の決定はご自身の判断と責任で なされますようお願い申し上げます。事前の了承なく複製または転送等を行わないようお願いします。ご利用に際しては、末尾の開示事項の記載もご覧ください。 大和証券株式会社 〒100-6752 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号 グラントウキョウ ノースタワー 遂に始まった住宅価格の上昇 S&Pケース/シラー住宅価格指数(20都市) 250 (00/1=100) 2006/7 200 150 2012/3 ▲35.1% 100 50 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)S&Pより大和証券作成 1 消えた負の遺産 (万戸) 中古住宅在庫(一戸建て) 400 350 300 250 200 150 100 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所) NARより大和証券作成 2 中古から新築へ (万戸) 住宅販売(一戸建て、季調年率) (万戸) 140 650 120 600 550 100 500 80 450 60 400 新築(左軸) 40 350 中古(右軸) 20 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 300 13 (年) (出所) NAR、米商務省より大和証券作成 3 もう作るしかない・・・ (万戸) 新築住宅在庫(一戸建て) 60 50 40 30 20 10 0 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所) 米商務省より大和証券作成 4 金利上昇しても駆け込み需要 購入用住宅ローン指数 7 500 S&Pケース/シラー住宅価格指数(20都市) (%) (90/3/16=100) 550 (00/1=100) 250 モーゲージ金利 (30年、右軸) 2006/7 450 6 200 5 150 400 350 300 ▲35.1% 250 200 4 100 3 50 2012/3 150 100 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)MBA、FHLMC 、S&Pより大和証券作成 5 動き始めた潜在需要 住宅市場指数 90 80 70 60 50 40 30 20 一戸建て販売(現況) 一戸建て販売(見通し) 10 購買見込み客足 0 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)NAHBより大和証券作成 6 家計のバランスシート調整は間もなく終了? (億㌦) 600 ホーム エクイティ ローン(前期差) 500 400 300 200 100 0 -100 -200 -300 -479 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所) FRB より大和証券作成 7 広がる格差 住宅ローン延滞率 (%) 30 25 サブプライム プライム 20 13.1Q 21.19 15 10 5 13.1Q 4.25 0 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所) MBAより大和証券作成 8 米国消費の二極化 1点豪華 消費 vs 倹約 消費 ¾ 自動車 ¾ ファストフード ¾ 高級ブランド ¾ 1ドルショップ ¾ スマートフォン、タブレットPC ¾ インターネット・ショッピング ¾ スポーツ用品、自然食品 9 更新需要高まった自動車市場 (年率万台) 新車販売台数 2,200 2,000 潜在需要 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)米商務省より大和証券作成 10 大型ピックアップトラック中心の回復へ 新車販売台数(前年同月比、%) 12年6月 12年7月 12年8月 +15.5 -6.4 +10.1 +1.5 +4.7 +3.4 +4.9 +7.2 -4.2 +12.0 -0.9 -0.5 +5.8 クライスラー +20.5 +12.6 +14.1 +11.4 +10.2 日本 +42.2 +23.6 +33.0 +22.7 ヨーロッパ +15.7 +13.5 +23.1 韓国 +10.4 +4.8 +22.2 +8.9 GM フォード 合 計 12年9月 12年10月 12年11月 12年12月 13年1月 13年2月 13年3月 13年4月 13年5月 13年6月 +15.9 +7.2 +6.4 +11.4 +3.1 +6.5 +1.6 +21.6 +8.8 +5.2 +17.6 +13.3 +12.8 +14.4 +10.2 +17.1 +4.5 +5.5 +10.6 +11.3 +8.4 +9.2 +23.3 +10.7 +18.1 +0.1 +2.7 +6.1 +9.2 +11.8 +16.1 +13.6 +26.2 +25.5 +14.0 +8.1 +6.3 +1.3 +6.4 +6.8 +11.5 +23.4 +2.9 +9.1 +4.7 +8.3 -2.5 -7.7 +1.0 +1.6 +0.4 +19.8 +12.7 +6.8 +14.9 +9.0 +14.3 +7.0 +5.7 +13.3 +8.7 +9.1 (出所)WardsAuto Groupより大和証券作成 11 中長期的な円安・ドル高トレンドに ドル/円 165 155 145 135 125 115 105 95 85 75 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 (年) (出所) Bloombergより大和証券作成 12 シェール革命のインパクト 米国の天然ガス生産量と消費量 35 (兆立方フィート) 実績 生産量 予想 30 消費量が生産量を超過 ⇒輸入 25 消費量 生産量が消費量を超過 ⇒ 輸出の可能性 20 シ ェールガス 15 10 非シ ェールガス 5 0 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 (年) (出所)米エネルギー省より大和証券作成 13 貿易赤字は縮小へ 米国の貿易赤字構造 (億㌦) 0 -100 -200 -300 -400 -500 -600 エネルギー関連 -700 非エネルギー -800 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 (年) (出所)米商務省より大和証券作成 14 長期金利(10年債)の低下は終了? 10年国債利回り 9 8 7 6 5 4 3 2 1 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 (年) (出所)Bloombergより大和証券作成 15 まだまだ続くゼロ金利 FFレート誘導水準 (%) 7 6 5 4 3 0-0.25 2 1 0 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)FRBより大和証券作成 16 テーパリングとは? ?! FRBの資産 (兆ドル) 4.0 3.5 MBS、GSE債の買入れ 信用市場への流動性供給 金融機関への融資 国債買入れ 伝統的な証券保有 3.0 2.5 QE終了 テーパリング開始 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)FRBより大和証券作成 17 いつ?何が? FOMC日程 2013年 9/17 10/29 12/17 - 9/18 10/30 12/18 1/28 3/18 4/29 6/17 7/29 9/16 10/28 12/16 - 1/29 3/19 4/30 6/18 7/30 9/17 10/29 12/17 1/27 - 1/28 2014年 2015年 ?! (出所)FRBより大和証券作成 18 緩やかな景気回復(消費) (%) 個人消費と所得(前年同月比) 10 8 5 3 0 -3 個人消費支出 可処分所得 -5 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)米商務省より大和証券作成 19 緩やかな景気回復(生産) ISM 景況指数 65 60 55 50 50.0 45 42.2 40 製造業 非製造業 35 30 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)ISMより大和証券作成 20 熱過ぎず冷た過ぎずのゴルディロックス経済 (万人) 60 50 40 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 -50 -60 -70 -80 -90 (%) 11 10 9 8 7 6 5 非農業雇用者増減 (前月差、左目盛) 失業率(右目盛) 01 02 03 04 05 06 4 3 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)米労働省より大和証券作成 21 インフレ率は望ましい水準 CPI(コア) (%) (%) 4 0.4 3 0.3 2 0.2 1 0.1 0 0.0 前月比(右軸) 前年同月比(左軸) -1 -0.1 -2 -0.2 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) (出所)米労働省より大和証券作成 22 バラ色の好環境の行方は? 金融相場 徐々に フェードアウトへ & 業績相場 二極化と安定感を評価 23 米国予想PERはITバブル除くと平均13.5倍 30 (倍、%) S&P500 予想PER 25 20 PER 平均 15 10 S&P500 長期期待成長率 5 858687888990919293949596979899000102030405060708091011121314 (年) (出所)S&P、Thomson Reutersより大和証券作成 24 米国企業の増益率・株価見通し 17,500 70 60 50 40 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 -50 -60 -70 (%) (ドル) 09Q4:+205.6 NYダウ 16,500 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 7,000 (YYQQ) 01Q1 02Q1 03Q1 04Q1 05Q1 06Q1 07Q1 08Q1 09Q1 10Q1 11Q1 12Q1 13Q1 14Q1 6,000 09/1 09/7 10/1 10/7 11/1 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 (年/月) (注)13Q1まで実績、13Q2∼14Q1はコンセンサス予想 (出所)Thomson Reuters、Bloombergより大和証券作成 25 ロケット3段目に点火へ ③保有不動産 の価格上昇 米国リート指数(配当込み) 5,500 4,000 ②回復初期は 購入より賃貸 2,500 ①売られ過ぎの反動 1,000 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (出所)FTSE/NAREITより大和証券作成 26 開示事項 【株式レーティング記号について】 株式レーティング記号は、今後6ヶ月程度のパフォーマンスがベンチマークとする株価指数の騰落率と比べ、以下の通り判断した事を示します。 1(買い)=15%以上上回る 2(アウトパフォーム)=5%∼15%上回る 3(中立)=±5%未満 4(アンダーパフォーム)=5%∼15%下回る 5(売り)=15%以上下回る 各国におけるベンチマークは以下の通りです。 日本:TOPIX、米国:S&P 500、欧州:DJ STOXX 600、香港:ハンセン指数、シンガポール:ストレイト・タイムズ指数、韓国:韓国総合指数、台湾:加権指数、オーストラリア:S&P ASX200指数 【利益相反関係の可能性について】 大和証券は、このレポートに記載された会社に対し、投資銀行業務に係るサービスの提供、その他の取引等を行っている、または行う場合があります。そのような場合には、大和証券に利益相反 が生じる可能性があります。 【当社及び大和証券グループについて】 大和証券は、㈱大和証券グループ本社の子会社です。 【保有株式等について】 大和証券は、このレポートに記載された会社が発行する株券等を保有し、売買し、または今後売買することがあります。大和証券グループが、株式等を合計5%超保有しているとして大量保有報告 を行っている会社は以下の通りです。(平成25年7月15日現在) コメ兵(2780) セプテーニ・ホールディングス(4293) 西菱電機(4341) ラクオリア創薬(4579) 日精エー・エス・ビー機械(6284) オカダアイヨン(6294) TOWA(6315) JUKI(6440) サン電子 (6736) 三社電機製作所(6882) アストマックス(7162) ニホンフラッシュ(7820) カーディナル(7855) きもと(7908) 大興電子通信(8023) マネースクウェア・ジャパン(8728) マネーパー トナーズ(8732) 大和証券オフィス投資法人(8976) KADOKAWA(9477) セレスポ(9625) 帝国ホテル(9708)(銘柄コード順) 【主幹事を担当した会社について】 大和証券は、平成24年7月以降下記の銘柄に関する募集・売出し(普通社債を除く)にあたり主幹事会社を担当しています。 タマホーム(1419) 大和ハウス工業(1925) 横浜冷凍(2874) 日本たばこ産業(2914) サムティ(3244) クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387) ポールトゥウィン・ピットクルー ホールディングス(3657) エイチーム(3662) テクノスジャパン(3666) enish(3667) コロプラ(3668) 阿波製紙(3896) 朝日印刷(3951) プレステージ・インターナショナル(4290) ダイト (4577) 早稲田アカデミー(4718) コロナ(5909) リブセンス(6054) トレンダーズ(6069) アメイズ(6076) パンチ工業(6165) ナブテスコ(6268) 荏原製作所(6361) エレコム(6750) イマ ジカ・ロボット ホールディングス(6879) 三社電機製作所(6882) FPG(7148) 全国保証(7164) ファルテック(7215) タカショー(7590) 藤森工業(7917) ワキタ(8125) あおぞら銀行 (8304) イー・ギャランティ(8771) 東祥(8920) サンフロンティア不動産(8934) オリックス不動産投資法人(8954) フロンティア不動産投資法人(8964) 平和不動産リート投資法人(8966) 大和ハウス・レジデンシャル投資法人(8984) ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985) 鴻池運輸(9025) 日本航空(9201) ステップ(9795)(銘柄コード順) 【その他の留意事項】 このレポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。レポートに 記載された内容等は作成時点のものであり、正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正、変更されることがあります。内容に関する一切の権利は大和証券にあります。事前の了 承なく複製または転送等を行わないようお願いします。 お取引にあたっての手数料等およびリスクについて 手数料等およびリスクについて ● 株式等の売買等にあたっては、「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗(支店担当者)経由で国内委託取引を行う場合、約定代金に対して最 大1.20750%(但し、最低2,625円)の委託手数料(税込)が必要となります。また、外国株式等の外国取引にあたっては、現地諸費用等を別途い ただくことがあります。 ● 株式等の売買等にあたっては、価格等の変動による損失が生じるおそれがあります。また、外国株式等の売買等にあたっては価格変動のほかに為 替相場の変動等による損失が生じるおそれがあります。 ● 信用取引を行うにあたっては、売買代金の30%以上で、かつ30万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の 取引を行うことができることから、損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。 ● 債券を当社との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。円貨建て債券は、金利水準の変動 等により価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。外貨建て債券は、金利水準の変動に加え、為替相場の変動等により損失が生じるおそれ があります。また、債券の発行者または元利金の支払いを保証する者の財務状況等の変化、およびそれらに関する外部評価の変化等により、損失 を生じるおそれがあります。 ● 投資信託をお取引していただく際に、銘柄ごとに設定された販売手数料および信託報酬等の諸経費、等をご負担いただきます。また、各商品等に は価格の変動等による損失を生じるおそれがあります。 ご投資にあたっての留意点 ● 取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書、等をよくお読みください。 ● 外国株式、外国債券の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行われていないものもあります。 商号等 :大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会