...

CA ARCserve Backup r16 for Windows (Service Pack 1)操作説明

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

CA ARCserve Backup r16 for Windows (Service Pack 1)操作説明
CA ARCserve Backup r16 for Windows (Service Pack 1)操作説明ガイド
2012-12
お願い
ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」 の事
項を必ずご確認ください。
2012 年 12 月
発行:レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
担当: System x Technical Sales
2
本書をご利用になる前に
当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex System などを活用することを目的として作成しました。
詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社および Lenovo Enterprise Solutions (以下総称して、
LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、LES はその正確性または完全性についてはいか
なる責任も負いません。
当技術資料の個々の項目は、LES にて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様な結果が得られる保証
はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客様自身の環境にこれらの技術を適用される場
合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いいたします。
Copyright 201Y レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
Lenovo、Lenovo ロゴ、および ThinkServer は、Lenovo の米国およびその他の国における商標です。
IBM、IBM ロゴおよび ibm.com は、International Business Machines Corp.の米国およびその他の国における商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft および Windows は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。
VMware、VMware ロゴ、Virtual SMP および vMotion は VMware,Inc の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
当ガイドにて使用している 各種ホスト名、ドメイン名、IP アドレス、e-mail アドレス などの設定値等は、全て架空のものです。実際
に設置環境に合わせて、使用されるものに置き換えてください。
当ガイドでの操作および設定は、Administrator , root 権限のユーザーで行う事を前提としています。
3
INDEX
CA ARCserve Backup r16 for Windows (Service Pack 1)操作説明ガイド ..................... 1
要約 ······································································································································································································· 5
1
はじめに ........................................................................................................................................... 6
1.1
2
検証環境 ····················································································································································································· 6
CA ARCserve Backup r16 for Windows SP1 の導入...................................................... 7
2.1
導入前の確認事項 ·································································································································································· 7
2.2
ARCServe Backup サーバのインストール ······················································································································· 8
2.3
初期構成確認·········································································································································································· 16
2.4
ARCserve Backup エージェントのインストール ············································································································ 20
3
バックアップ & リストア ...........................................................................................................26
3.1
テープ装置の状況確認 ························································································································································ 26
3.2
バックアップ・スケジュールの設定···································································································································· 29
3.3
ジョブステータスの確認························································································································································ 36
3.4
リストア ······················································································································································································· 38
4
Disaster Recovery Option による惨事復旧手順 ............................................................40
4.1
事前確認 ··················································································································································································· 40
4.2
ARCserve Sisaster Recovery Option を利用した惨事復旧の方法 ······································································ 41
4.3
Machine Specific Disk の作成 ··········································································································································· 42
4.4
惨事復旧の実施 ····································································································································································· 46
4
要約
本書は、System x 製品に、ARCserve Backup r16 for Windows SP1 を使用する際の手順が記載されております。CA ARCserve
Backup r16 for Windows (以後:ARCserve)は複数の ARCserve サーバの管理も容易になっておりますが、本書では単一のバック
アップ・サーバを構築し、Client Agent を導入したリモートのバックアップ対象システムを保護するための設定・操作および
ARCserve Disaster Recovery Option(以下、ARCserve DR)を導入した環境においてリモート惨事復旧を実施するための設定・操
作について記載しています。お客様の環境に合わせて導入・運用をご検討ください。
また、本書に記載されている内容は ARCserve の説明を補足する内容であり、すべての内容を保証するものではありませんので
ご注意ください。
環境の違いなどにより動作が異なる場合がありますので参考としてご利用下さい。
以下の内容が記載されております。








ARCserve Backup r16 for Windows 導入手順
重要な修正モジュールの適用
導入後の確認
バックアップ
リストア
惨事復旧の事前準備
Machine Specific Disk の作成
惨事復旧の実施
活用局面:
□ 提案時
情報:
■ Marketing □ Technical
■ 構築時
シリーズ:
■ 単発
□ 運用時
□ 定期発行
5
1 はじめに
1.1
検証環境
本書は、ARCserve を、サーバ製品において使用する際の操作手順について記述しています。本書は、以下の環境に基づいて作
成されています。
【システム】

バックアップ・サーバ
System x3200 M3 (7328C2J)
CPU
: インテル Xeon プロセッサー X3430 2.40GHz
メモリ
: 6GB
ディスクコントローラー: ServeRAID-BR10il v2
ディスク : SAS 73.4GB-15K * 2 (RAID1)
OS
S/W

: IBM 版 Windows Server 2008 R2 Standard Edition 64bit 版
: CA ARCserve Backup r16 for Windows (ServicePack1)
: CA ARCserve Backup Disaster Recovery Option (ServicePack1)
バックアップ・クライアント
System x3550 M3 (7944PAA)
CPU
: インテル Xeon プロセッサー X5650 2.66GHz
メモリ
: 6GB
ディスクコントローラー: ServeRAID-M5015
ディスク : SAS 6Gb 146GB-15K * 2 (RAID1)
OS
: IBM 版 Windows Server 2008 R2 Standard Edition 64bit 版
: CA ARCserve Backup Client Agent for Windows (ServicePack1)
【テープ装置】
1.5/3.0TB ハーフハイト LTO Ultrium5 SAS テープドライブ(49Y9898)
【構成図】
バックアップ・サーバ
テープ装置
バックアップ・クライアント
バックアップ
ネットワーク
6
2 CA ARCserve Backup r16 for Windows SP1 の導入
2.1
導入前の確認事項
ARCserve 導入前に以下の点をご確認ください。



Windows OS が ServerGuide などにより正常に導入されている。
テープ装置が正常に動作しており、Windows OS 上で認識されている。
DVD ドライブが搭載されている。
ARCserve が導入されると、動作に必要なコンポーネントが同時にインストールされます。
「CA ARCserve Backup r16 for Windows SP1」ではデータベースのエンジンとして標準で「Microsoft SQL Server 2008 Express
Edition」が自動的に導入されて、利用されます。
導入前
導入後
7
2.2
ARCServe Backup サーバのインストール
1.
バックアップ・サーバに ARCserve の DVD をドライブに挿入します。自動的にインストーラが起動します。「インストール」を選
択してインストールを始めます。
2.
セットアップに必要なコンポーネントが導入されていない場合には、導入するために「インストール」をクリックします。
3.
言語が「日本語」になっているのを確認して「OK」をクリックします。
4.
「使用許諾契約」の内容を確認して「同意する」をクリックします。
8
5.
「25 文字キー」が選択されているのを確認して ARCserve の DVD パッケージ内に記載されているライセンスキーを入力して
「次へ」をクリックします。
6.
「ローカル」を選択し「次へ」をクリックします。
7.
「カスタム」-「ARCserve スタンドアロン サーバ」を選択し「次へ」をクリックします。
9
8.
標準で「ベース」が選択されていますので、(必要に応じて)「Disaster Recovery Option」も選択し「次へ」をクリックします。
9.
ARCserve で使用する Windows のユーザーおよびそのパスワードを指定して、「ARCserve ドメイン名」(標準はサーバ名)、
ARCserve ユーザーの特権アカウントである「caroot」のパスワードを指定して「次へ」をクリックします。
10
10.
SQL サーバを導入している場合を除き「Microsoft SQL Server 2008 Express Edition」(標準)を導入するため「ARCserve デ
フォルト データベース」が選択されていることを確認して、さらに「Microsoft SQL Server 2008 Express Edition」で使用するデ
ータベースのデータ保存先およびカタログデータベースの保存先を指定します。その後、「次へ」をクリックします。
==注意==
データベースのデータ保存先およびカタログデータベースの保存先にはバックアップしたカタログの詳細データなどが保存されバ
ックアップ環境によっては多量のデータが保存されます。したがって、ディスク容量に余裕のある領域を指定していただくことをお
勧めいたします。
11.
注意事項の内容を確認し「次へ」をクリックします。
11
12.
導入する ARCserve のコンポーネントを確認し「インストール」をクリックします。
13.
必要なモジュールがインストールされます。
12
14.
ファイアウォールが有効な環境では ARCserve サービス/プログラムを例外として登録する必要がありますので例外として
登録されるサービス/プログラムを確認して「次へ」をクリックします。
15.
インストールされた結果を確認して「次へ」をクリックします。
16.
必要な各オプションの設定画面が表示されます。今回は Disaster Recovery Option を追加導入していますのでその設定を
行います。
13
17.
ライセンスの確認画面では ARCserve 本体以外に導入するオプション製品のライセンスを登録することが出来ます。オプショ
ン製品が無い場合には、「続行」をクリックします。今回は Disaster Recovery Option を導入していますのでコンポーネントの
欄から「Disaster Recovery Option」を選択して、「ライセンスキーを使用」を選択します。入力欄にライセンスキーを入力して
から「追加」をクリックします。
18.
ライセンスの登録が完了したら「続行」をクリックします。
14
19.
すべての設定が完了したら「完了」をクリックします。
以上で ARCServe Backup サーバのインストールは終了です。
下記のような画面が表示されることがありますので、必要に応じて以後表示されないように「今後、このメッセージを表示しない」を
選択して「続行」をクリックします。
15
2.3
初期構成確認
ライセンスの導入状況およびテープ装置が正常に認識されているかの確認を行います。
1.
ARCserve マネージャを起動します。
2.
チュートリアル(最初の操作説明)が表示されますので「チュートリアルを閉じる」を選び画面を閉じます。
※この画面はあとでいつでも開くことができます。
3.
ARCserve マネー
ューから「バージョン情報」を選びます。
ジャ画面の「ヘルプ」メニ
16
4.
「ライセンスの追加/表示」をクリックします。
17
5.
ライセンスが正常に導入されているか確認します。今回は ARCserve 本体および Disaster Recovery Option を導入しました
ので「ライセンス取得済み」になっていることを確認したら「キャンセル」ボタンをクリックします。
6.
ARCserve マネージャのメイン画面から「管理」バーを展開して「デバイスマネージャ」を選びます。
7.
接続しているテープ装置が表示され、投入しているメディアが認識されていることを確認します。
以上で初期構成確認は終了です。
18
19
2.4
ARCserve Backup エージェントのインストール
ARCserve バックアップ・サーバからネットワーク経由にてバックアップを取得するためにバックアップ・クライアントに Client Agent
for Windows を導入します。
1.
ARCserve の DVD をドライブに挿入します。自動的にインストーラが起動します。「インストール」を選択して、インストールを
始めます。
2.
インストール前提条件を確認して、インストールされていないコンポーネントがある場合はインストールを実施します。
3.
言語が「日本語」になっているのを確認して「OK」をクリックします。
20
4.
「使用許諾契約」の内容を確認して「同意する」をクリックします。
5.
「25 文字キー」が選択されているのを確認して ARCserve の DVD パッケージ内に記載されているライセンスキーを入力し
「次へ」をクリックします。
6.
「ローカル」を選択して「次へ」をクリックします。
21
7.
「カスタム」-「その他」を選択して「次へ」をクリックします。
8.
「Client Agent for Windows」を選択して「次へ」をクリックします。
9.
注意事項の内容を確認して「次へ」をクリックします。
22
10.
導入する ARCserve のコンポーネントを確認して「インストール」をクリックします。
11.
必要なモジュールがインストールされます。
12.
フ
ァイアウォールが有効な環境では ARCserve サービス/プログ
23
ラムを例外として登録する必要がありますので例外として登録されるサービス/プログラムを確認して「次へ」をクリックしま
す。
13.
インストールされた結果を確認して「完了」をクリックします。
14.
「Backup Agent 管理」を起動します。
24
15.
正常に起動すれば完了です。
以上で ARCserve Backup エージェントのインストールは終了です。
25
3 バックアップ & リストア
3.1
テープ装置の状況確認
始めにバックアップの事前準備として使用するテープ装置が、ARCserve で正常に使用できる状態になっているかを確認します。
1.
ARCserve マネージャのメイン画面から「管理」バーを展開して「デバイス マネージャ」を選びます。
2.
テープ装置を確認します。サーバ名の配下に、接続したテープ装置が表示されていることを確認します。また、テープ装置名
を選択して、ARCserve がどのようなテープ装置として認識しているかも確認します。下記の例では、IBM 製 <HH LTO Gen5>
テープ装置が接続されていることがわかります。
26
3.
ARCserve でバックアップを開始する際、メディアを消去する必要はありませんが他のシステムや他のソフトウェアで使用して
いた場合には、一度消去して「ブランクメディア」にしておくことをお奨めします。テープ装置名を選び右クリックし、メニューか
ら「消去」を選びます。
4.
「クイック消去プラス」を選び「OK」をクリックします。
5.
消去確認に対して「OK」をクリックします。
27
6.
消去できました。メディアは「ブランク メディア」と再表示されます。
以上でテープ装置の状況確認は終了です。
28
3.2
バックアップ・スケジュールの設定
バックアップを実施する際には、バックアップを対象とするデータやバックアップの実行時間、バックアップ先のメディア、世代管理
の必要性の有無、といった項目を明確にしてスケジュールを検討する必要があります。本書の検証環境では、バックアップ・メディ
アは1本のみを使用します。フルバックアップを実施するたびに、その1本のテープメディアにデータを上書きします。
==注意==
本書に記載されているバックアップ環境は機能説明を目的としたものであり、運用形態としては推奨できません。バックアップ・メ
ディアが 1 本しかない場合、フルバックアップ中にサーバに対して不慮の障害が発生すると、1 本しかないバックアップ・メディアは
バックアップ中のため、復旧させるデータがすべて無い状態になってしまいます。バックアップのスケジュールや運用形態は、お客
様環境により様々です。十分に検討の上、ご提案ください。
1.
ARCserve マネージャのメイン画面から「クイックスタート」バーを展開して「バックアップ マネージャ」をクリックします。
2.
バックアップタイプを選択します。本書では一般的な「標準バックアップ」を選択しますが、デデュプリケーションタイプや合成
フルバックアップ/ステージングを使用する場合にはその機能・特徴をご理解した上でご利用ください。
3.
「ソース」タブの「Client Agent」を選択して、右クリックから「ノードの追加/インポート/エクスポート」をクリックします。
29
4.
左上部のフォームに、Client Agent を導入したバックアップ・クライアントを入力します。フォームには、「ホスト名」もしくは「ホ
スト名(IP アドレス)」の形式で入力します。入力後に「追加」をクリックします。下図では、「ホスト名(IP アドレス)」の形式で、バ
ックアップ・クライアントを追加しています。(「ホスト名」の形式で入力をすると、IP アドレスは 0.0.0.0 と表記されます。)
5.
追加したホストを選択し中央部の、「セキュリティ」をクリックします。
6.
バックアップ・クライアントにログインするためのユーザー名およびパスワードを入力します。
30
7.
以上で、バックアップ・クライアントを追加するために必要な設定は完了です。「OK」をクリックします。
8.
バックアップマネージャ上で、追加したバックアップ・クライアントが「Clinet Agent」の配下に表示されていることを確認します。
9.
バックアップ・クライアントのフルバックアップを実行します。追加したバックアップ・クライアントの左にあるチェックボックスに
31
チェックを入れます。C ドライブおよびシステム状態についても、同様にチェックが入っていることを確認します。
10.
「デスティネーション」タブを選択します。現在接続されている、HH LTO Gen 5 テープ・ドライブのブランクメディアへバックアッ
プします。右上部にある「メディア」に、メディアに命名する任意の名前を設定します。
11.
「スケジュール」タブで、バックアップを繰り返す間隔を指定します。
32
例として、毎週末にフルバックアップを実施するスケジュールを作成する場合は、「カスタムスケジュール」にチェックを入れ、「繰り
返し方法」を「曜日」とし、「金」をチェックします。本書には記載しておりませんが差分・増分バックアップの作成を考慮して、「バック
アップ方式」は「フル - アーカイブビットをクリア」を選択します。
12.
バックアップのオプション設定を確認するため、「オプション」をクリックします。
13.
バックアップのオプション設定を確認します。特に「バックアップ メディア」タブの最初のバックアップ・メディアの選択には注意
33
し、確認したら「OK」をクリックします。
14.
バックアップの設定完了後、「サブミット」をクリックします。
15.
「OK」をクリックします。
16.
ジョブの概要を確認し実行時間、ジョブの名前を確認・修正します。「OK」をクリックします。
34
バックアップのジョブが登録されました。
以上でバックアップ・スケジュールの設定は終了です。
35
3.3
ジョブステータスの確認
ARCserve で登録したすべてのジョブは、ジョブステータスから確認します。
1.
ARCserve マネージャのメイン画面から「クイックスタート」バーを展開し「ジョブステータス」をクリックします。
2.
「ジョブキュー」タブからジョブ一覧でジョブの状態を確認できます。「ジョブ履歴」タブから実行終了したジョブの内容を確認で
きます。
3.
「アクティビティログ」タブからすべての ARCserve の動作についてジョブごとに詳細の実行内容を確認できます。
36
4.
「ジョブキュー」タブでは次回の実行予定日時や直近のスケジュールジョブの結果を確認することができます。
以上でジョブステータスの確認は終了です。
37
3.4
リストア
何らかの理由でバックアップ済みのデータをディスクに戻したい場合は、リストアマネージャを使用してリストアを実行します。ただ
し、ARCserve はバックアップした詳細のカタログデータを、標準で30日後に自動的に破棄するので、30日以上前にバックアップ
した情報は表示されません。この場合は、バックアップデータの入ったテープメディアを「マージ」することで再表示することができま
す。
1.
ARCserve マネージャのメイン画面から「クイックスタート」バーを展開して「リストア マネージャ」を選びます。
2.
リストアしたいドライブ、フォルダ、もしくはファイルを選びます。代表的なリストア方法として、「フォルダ ツリー」および「メディ
アのセッション」から選ぶことができます。
ツリー単位
: 一般的な方法でバックアップデータを、サーバのツリーで表示します。
セッション単位
: テープメディアのセッションから選び、ツリー表示します。
ツリー単位
セッション単位
リストア対象のバージョンを選択します。「ツリー単位」の場合には「復旧ポイント」から選択することで複数回のバックアップ履歴よ
り希望の日時にバックアップしたデータを選択してリストアすることができます。
3.
「デスティネーション」タブからリストア先を選びます
38
4.
リストアの設定完了後、「サブミット」をクリックします。
5.
リストアの設定を行います。適宜設定を行い、「OK」をクリックします。
6.
内容を確認し、ジョブをサブミットします。
以上でリストアは終了です。
リストアのジョブが正常に終了した後に、リストアしたデータを確認してください。
39
4 Disaster Recovery Option による惨事復旧手順
4.1
事前確認
ARCserve DR で惨事復旧を行うサーバ(バックアップ・クライアント)について、事前にご確認ください。

ディスクコントローラーのデバイス・ドライバー
ディスクの認識に必要なデバイス・ドライバーを別途用意する必要があります。
※ 評価環境構成では、x3550 M3 のオンボードに搭載されているディスクコントローラー用のデバイス・ドライバーが必要になり
ます。

ネットワーク・アダプターのデバイス・ドライバー
リモートのバックアップ・サーバから惨事復旧を実施する場合、バックアップ・サーバと接続できる必要があります。
Windows のインストールメディアにネットワーク・アダプターのデバイス・ドライバーが標準で組み込まれていない場合、デ
バイス・ドライバーを別途用意する必要があります。
※ 評価環境構成では、x3550 M3 のオンボードに搭載されている Broadcom NetXtremeⅡ用のデバイス・ドライバーが必要にな
ります。

Windows Server 2008 R2 のサポート
ARCserve r16 DR は Windows Server 2008 R2 をサポートし、さらに復旧時に使用する「Machine Specific Disk」にフロッ
ピーディスクだけではなく、USB メモリを使用できます。
これにより、フロッピーディスクの容量制限がなくなり、柔軟で豊富な環境に対応できるようになります。

「Machine Specific Disk」用 USB メモリ
惨事復旧を実施する際には、復旧用システム構成情報が収められた「Machine Specific Disk」が必要です。Windows
Server 2008 R2 システム環境では「Machine Specific Disk」を作成および使用するために USB メモリを使用することが
できます。
40
4.2
ARCserve Sisaster Recovery Option を利用した惨事復旧の方法
ARCserve DR では導入されている OS の種類やローカル復旧/リモート復旧などの環境によりいくつかの復旧方法があります。
Windows Server 2008 R2 システムの惨事復旧
A)
ブート可能 CD 方式
まず Windows Server 2008 R2 の OS メディアを利用してシステムを起動します。
B)
WinPE を使用した惨事復旧
ARCserve DR が提供する WinPE 起動メディアを利用してシステムを起動します。
==注意==
uEFI マシンへ uEFI モードで導入した OS の復旧は、2012 年 11 月現在、「WinPE を使用した惨事復旧」機能を使用することができ
ません。「Disaster Recovery Option ユーザー ガイド」P248 には WinPE_UEFI.iso の ISO ファイルから CD または DVD を作成す
れば良いとの記載がありますが、このメディアでは uEFI モードでの OS 起動ができず、BIOS モードで起動してしまい、復旧したシ
ステムでは正常に元のシステムを起動できません。
uEFI モードで OS を復旧させる場合には、WinPE を使用した復旧方法は利用しないでください。
本書ではリモートサーバである uEFI マシンに uEFI モードで導入された Windows Server 2008 R2 システムの惨事復旧について記
載しております。
41
4.3
Machine Specific Disk の作成
惨事復旧に使用する「Machine Specific Disk」を作成します。
1.
ARCserve マネージャのメイン画面から「ユーティリティ」バーを展開し「ブートキットウィザード」をクリックします。
2.
認証として「CA ARCserve Backup 認証」を選択して、ARCserve ドメインのユーザー名およびパスワードを入力します。「次
へ」をクリックします。
3.
「共通のブートキット処理」を選択して「次へ」をクリックします。
42
4.
フルバックアップが完了済みの惨事復旧可能なリストから、復旧したいサーバを選択して「次へ」をクリックします。
5.
「Machine Specific Disk」を選択して「次へ」をクリックします。
6.
復旧に必要なメディアの情報を確認して「次へ」をクリックします。
43
7.
「Machine Specific Disk」の保存先を指定して「次へ」をクリックします。
8.
下図のようなポップアップメッセージが表示されます。フロッピーディスクの場合は、ネットワークドライバを含めると入りきらな
いので「いいえ」を選択します。
9.
「Machine Specific Disk」の作成が完了しました。作成した「Machine Specific Disk」は大切に保管してください。
44
以上で Machine Specific Disk の作成は終了です。
45
4.4
惨事復旧の実施
不測の事態に備えて事前に実施手順を確認し、惨事復旧の実施を確認することを強くお勧めいたします。
1.
障害が発生したシステムのハードウェアを回復します。壊れた装置を交換した場合や、RAID が構成されていた場合には、そ
の RAID 構成を元の構成と同じように構成します。ARCserve DR では RAID の構成は行いません。また、異なる機種のマシ
ンやハードウェア構成が変更されたマシンについては ARCserve DR では基本的に復旧できませんのでご注意ください。
2.
「Machine Specific Disk」を挿入した USB メモリ(フロッピーディスク装置)を装着し、Windows Server 2008 R2 メディアから、サ
ーバを起動します。この際、uEFI モードで導入したサーバの場合は uEFI モードで OS を起動し、BIOS モードで導入している
場合には同様に BIOS モードで OS を起動します。
3.
ディスクの RAID 構成を新規に構築し直した場合などには、下記のメッセージが表示されることがありますので指示のとおり
「OK」をクリックして再起動します。
4.
ARCserve のメディアをドライブに挿入して「OK」をクリックします。
5.
表示言語として「日本語」になっていることを確認して「次へ」をクリックします。
6.
必要なモジュールがコピーされて ARCserve DR のウィザードが起動します。
46
7.
「Machine Specific Disk」を選択して「次へ」をクリックします。
8.
「拡張モード」を選択して[次へ]をクリックします。「高速モード」は増分/差分を含めてバックアップ後に「Machine Specific Disk」
を作成した状態まで自動的に復旧します。
9.
必要なドライバが「現在
見つかったデバイス」中で正常
47
にロードされていることを確認して[次へ]をクリックします。もし、重要なドライバが「その他のデバイス」として正常に認識され
ていなければ「ドライバのロード」をクリックして、別途準備したフロッピーディスク/CD/USB メモリなどからロードさせること
ができます。
10.
NIC に IP アドレスを設定します。設定する NIC を選択して、バックアップ・サーバと通信できる IP アドレスおよびサブネットマ
スクを設定します。「次へ」をクリックします。
11.
復旧するセッションを選択します。選択後、「次へ」をクリックします。
48
12.
サマリ画面が表示されます。内容を確認して、「復旧後にシステムを自動的に再起動する」にチェックを入れたうえで、「開始」
をクリックします。
13.
惨事復旧処理が開始されます。処理が完了した後に、自動的にシステムが再起動されます。
以上で惨事復旧の実施は終了です。
49
Fly UP