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仕様書 - 量子科学技術研究開発機構
ITER NBTF 電源機器現地総合組立て確認 及び総合試験検査要領の検討作業 仕様書 平成 28 年 11 月 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 核融合エネルギー研究開発部門 那珂核融合研究所 ITERプロジェクト部 NB加熱開発グループ 目次 1. 一般仕様 .......................................................................................................................1 1.1 件名 .......................................................................................................................1 1.2 目的 .......................................................................................................................1 1.3 作業実施場所 .........................................................................................................1 1.4 納期 .......................................................................................................................1 1.5 作業内容 ................................................................................................................1 1.6 業務に必要な資格等 ..............................................................................................2 1.7 品質管理 ................................................................................................................2 1.8 支給品及び貸与品..................................................................................................2 1.9 提出書類 ................................................................................................................2 1.10 検収条件 ................................................................................................................3 1.11 知的財産権、技術情報、成果公開の取扱い .........................................................3 1.12 グリーン購入法の推進 ..........................................................................................4 1.13 協議 .......................................................................................................................4 2. 技術仕様 ....................................................................................................................5 2.1 一般事項 ................................................................................................................5 2.2 対象機器と機器の内容 ..........................................................................................5 2.3 総合試験の内容 .....................................................................................................8 2.4 作業実施の際の留意点 ..........................................................................................9 添付資料 表1 NB 電源の仕様性能 表2 調達取決め附属書 B(抜粋) 図1 図2 図3 図4 図5 図6 図7 図8 図9 図 10 図 11 図 12 図 13 図 14 図 15 図 16 図 17 図 18 NBTF(イタリア・パドバ)と ITER(カダラッシュ) NB 電源回路の全体図 NBTF レイアウト図 受入れ試験(総合試験)のフローチャート NBTF 電源の 1000kV 直流発生器部(DCG) NBTF 電源の 1000kV 直流フィルター部(DCF) NBTF 電源の直流-1MV 絶縁変圧器部 NBTF 電源の 1000kV 高電位デッキ 2 全体図(HVD2) 1000kV 高電位デッキ 2(HVD2)の内部構造 HVD2 と TL3 の内部構造図-1 HVD2 と TL3 の内部構造図―2 1000kV 高電位デッキ2と TL3 の全体構成図-1 1000kV 高電位デッキ2と TL3 の全体構成図-2 TL2,TL3 及び HVD2 の構成図 NBTF 電源の高電圧ブッシングの外形図 高電圧ブッシングの断面構造図 NBTF 電源の高電圧ブッシングタンク圧力容器構造 高電圧ブッシング(HVB)の構造図 別紙 1 産業財産権等の取扱いについて 1. 一般仕様 1.1 件名 ITER NBTF 電源機器現地総合組立て確認及び総合試験検査要領の検討作業 1.2 目的 量子科学技術研究開発機構(以下「量研機構」という。)は、ITER 協定の下で ITER NB 実機試験施設(NBTF、イタリア・パドバ)用 1MV 電源機器の調達を実施している。この 1MV 電源は、エネルギーが 1MeV でビーム電流 40 A の重水素負イオンビームを発生する ための世界初の超高電圧で大電力のイオンビーム加速電源システムである。 量研機構は、 1MV の直流電圧発生器、 過電圧とリップル低減のための直流フィルター、 直流電圧発生器から直流フィルターを経由して負荷への電力を伝送する伝送ライン、冷 却水や重水素ガスを 1MV 電位にあるビーム源に絶縁して供給するための高電位デッキ 2、 負荷短絡時にビーム源や電源の損傷を防ぐためのサージブロッカを内蔵した伝送ライ ンの末端部である伝送ライン 3、ガス絶縁方式の伝送ラインとビーム源が収納される真 空領域を絶縁し区画する高電圧ブッシング、EU の高電位デッキ 1 へ電力を大地から絶 縁して供給する 1MV 絶縁変圧器等の超高電圧かつ精密機器の製作、輸送、据付及び試験 検査を担当している。 ITER NBTF において、電源システムの性能を確実に発揮させるために、各機器の単体 試験後に総合しての組立て確認と総合性能確認試験が不可欠である。このために、総合 試験検査の作業要領を事前に検討する。その際、イタリア・パドバの実機試験施設(NBTF) における実際の据付作業、EU 側が用意する機器の状況を調査し、組立て確認と実効性 の高い総合試験検査作業の要領書を作成する。 本件で得られる成果は、これに基づいて実施する NBTF の受入試験の完遂を第一の目 的として活用され、さらに ITER NB 実機に向けた日本分担機器の品質向上と、安定確実 な動作と性能発揮に資するものである。 1.3 作業実施場所 受注者社内及び NBTF サイト 1.4 納期 平成 29 年 3 月 27 日(月) 1.5 作業内容 本作業では、NB 超高電圧電源機器全体について、機器単体の健全性を確認した後に システム全体として行う組立て確認と総合試験について、試験検査要領書の検討作成 を行うものであり、NBTF 現地での実際の試験作業を的確に、かつ効率的に実施するた めのものである。同時に ITER NB 実機に向けての効率的で実効性のある総合試験検査 要領書作成に資するものである。 以下に主な作業の内容を示す。詳細は第 2 章技術仕様によるものとする。 - 機器単体の検査作業要領の検討。 NBTF 現地での単体試験検査詳細の調査と総合組立て確認。 実効性の高い総合試験検査要領書の検討と作成。 1 1.6 業務に必要な資格等 なし 1.7 品質管理 受注者は、本契約の履行に当たり次に定める品質保証活動に係る要求事項を文書化 された手順により確立し、作業を行うこと。この手順には、受注者の品質保証プログ ラムを適用しても良い。本契約の履行に該当する項目の内容に関しては、品質保証計 画書に記載すること。なお、受注者は、量研機構から要求が有った場合には、本契約 の適切な管理運営を証明するために必要な文書及びデータを提供するものとする。 受注者の管理すべき品質保証要求事項(本契約の履行に係る項目のみ適用) (1) 業務実施計画 (2) 契約内容の確認(変更管理を含む。 ) (3) 設計管理 ・設計レビュー ・設計変更管理 「*独立検証」が要求される場合は、別途、記載する。 (4) 購買管理 (5) 製作管理 ・工程管理 ・特殊工程の管理 ・識別及びトレーサビリティ ・貸与品の管理 (6) 試験検査 ・試験検査の管理 ・試験計測機器の管理 「**認定検査員による検査及び試験」が要求される場合は、別途、記載する。 (7) コンピュータプログラム及びデータの管理 (8) 不適合の管理 (9) 作業従事者の力量 (10) 文書及び記録管理 *独立検証:原設計者以外の者又は原設計者の所属する部署以外の部署が実施する検証 **認定検査員:公的資格がある検査項目について受注者以外の機関により認定された 検査員 1.8 支給品及び貸与品 (1) 支給品 なし (2) 貸与品 調達物の仕様書、図面、発表資料、据付要領書及び単体試験検査要領書、その他の 技術資料を必要に応じて貸与する。 1.9 提出書類 受注者は、下表に定める各種書類を提出すること。なお、電子ファイルの形式は、 2 Microsoft office とし、CD-R などの媒体に記録して提出すること。作成した CAD デー タ(AutoCAD 又は CATIA V5)も併せて提出すること。 提出書類名 検討作業の工程 表 事前検討版試験 検査要領書 月次報告書 総合試験検査要 領書 提出期限 部数 確認 契約後 2 週間以内 1 部と電子ファイル 要 契約後 1 か月程度 1 部と電子ファイル 要 毎月末 契約納期までに 1 部と電子ファイル 1 部と電子ファイル 不要 不要 作業開始 2 週間前 まで ※下請負等 再委託承諾願 1部 がある場合に提出 のこと。 *提出書類は、和英併記又は和文版及び英語版双方とすること。 要 (提出場所) 量研機構 那珂核融合研究所 文書管理センター 担当箇所(JT-60実験準備棟 NB加熱開発グループ) 月次報告書及び総合試験検査要領書は量研機構の確認を要しないが量研機構 側が内容の修正を指示した場合は迅速に対応すること。 (確認方法) 「確認」は次の方法で行う。 量研機構は、確認を要する提出書類を受注者から受領したときは、審査完了 期限日を記載した受領印を押印して受注者に返却する。量研機構は、当該期 限までに審査を完了し、受理しない場合には受注者に対して修正を指示し、 修正を指示しないときは、受理したものとする。この確認は、確認が必要な書 類 1 部をもって行うこととし、受注者は、量研機構の確認後、コピー3 部を量 研機構へ送付するものとする。ただし、「再委託承諾願」は、量研機構が確認 後、書面にて回答する。 1.10 検収条件 第 1 章 9 項に定める提出書類が提出され、その内容確認をもって検収とする。 1.11 知的財産権、技術情報、成果公開の取扱い 本契約に関して発生する知的財産権、技術情報及び成果の取扱いは、次によるものと する。 (1)知的財産権 本契約に関して発生する知的財産権の取扱いについては、別紙 1「産業財産権等 の取扱いについて」に定められたとおりとする。 (2)技術情報の開示制限 受注者は、本契約を実施することにより得た技術情報を第三者に対して 開示し ようとするときは、あらかじめ書面により量研機構の承認を得なければならない ものとする。量研機構が本契約に関し、その目的を達成するため受注者の保有す 3 る技術情報を了知する必要が生じた場合は、量研機構と受注者間で協議の上、受 注者は当該技術情報を無償で量研機構に提供するものとする。 (3)成果の公開 受注者は、本契約に基づく業務の内容及び成果について、発表若しくは公開し、 又は特定の第三者に提示しようとするときは、あらかじめ書面により量研機構の 承認を得なければならないものとする。 1.12 グリーン購入法の推進 − 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する 法律)に適用する環境物品(事務用品、OA 機器等)が発生する場合は、これを採用 するものとする。 − 本仕様に定める提出図書のうち印刷物については、グリーン購入法の基本方針に 定める「紙類」の基準を満たしたものとする。 1.13 協議 本仕様に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた 場合は、量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。 4 2. 技術仕様 2.1 一般事項 本件は、 NBTF 電源機器の総合組立て確認と総合試験検査を安全かつ効率的に実施し、 安定確実な電源機器動作を達成するために実施する検討作業である。本作業では、NB 電源機器である直流発生器(DCG)、直流フィルター(DCF)、伝送ライン(TL)、高電位 デッキ2(HVD2)、高電圧ブッシング(HVB) 、加速電源制御系(AGPS) 、試験用電源(TPS)、 模擬負荷抵抗(DL) 、短絡模擬試験用ギャップ(SCD)等を対象とする。これらの機器は 直流 1MV というこれまでに無い超高圧機器である。さらに、インバータ制御の電源シス テムであり、システム全体の性能を発揮させるためには、詳細な総合試験検査が不可欠 である。これらを考慮して本作業を実施すること。 既存の単体試験検査要領書を貸与するので、それらを参考に電源システムの総合試験 検査の作業について検討すること。電源システムの調査は、ITER NB 実機試験施設であ る NBTF(イタリア・パドバに建設中)において行うこと(図 1 参照)。実作業の実態の 調査を含めて、より合理的で実効性の高い総合試験検査要領書を検討し作成すること。 この要領書に基づき総合試験を実施し(本仕様外)、日本が調達する ITER NBTF 電源機器 の受入試験を円滑に合格に導くものとする。 なお、実作業や据え付けた電源機器の調査を行う際は、量研機構を通じてNBTF建設の ホストであるRFX研究所と事前に十分に調整を行うこと。 連絡先は契約後提示する。 2.2 対象機器と機器の内容 本作業の対象機器は NB 電源機器全体であり、直流発生器(DCG) 、直流フィルター(DCF) 伝送ライン 1,2,3(TL1,2,3) 、高電位デッキ 2(HVD2) 、高電圧ブッシング(HVB) 、さ らに加速電源制御系(AGPS)等である。表 1 に NB 電源の仕様性能を示す。1MeV,40A の 重水素負イオンビームを発生させるための直流 1MV 出力の超高電圧直流電源である。 図 2 に NB 電源回路の全体図を示す。図 3 にレイアウト図を示す。図 4 に総合試験であ る受入試験のフローチャートを示す。本基本フローチャートに従って、より具体的な 試験検査の要領書を検討し作成するものとする。また、表2に参考として、調達取決 めの技術仕様における受入れ試験の文書抜粋を示す。 以下に NB 電源全体と本作業の詳細について記述する。 (1) 直流発生器(DCG) 直流発生器は、昇圧変圧器とその出力を整流して直流高電圧を発生させる整流 器から構成されている。 1 台当たり直流 200kV 出力の DCG を 5 台直列接続して、全体で 1000kV を得る構 成である。図 5 参照。 DCG は EU が製作したインバータによって駆動され、出力電圧の制御、出力の高 速スイッチングが成される。 これらの構造について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする。 (2) 直流フィルター(DCF) 5 直流フィルターは、主に DCG の出力の過電圧を防止するコンデンサーから構成 されている。図 6 参照。 DCF 内には、コンデンサーの他に出力の電圧、電流の計測系が設置されている。 EU の加速電源制御系(AGPS)にその信号を渡し、出力の制御に使用されている。 さらに、接地装置も内蔵されており、電源停止後にコンデンサーの電荷を確実 に放電させ、人員の安全なアクセスを可能にしている。 これらの構造について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする。 (3) 試験用電源(TPS) 試験用電源は、DCF の下流に接続され、高電圧電源機器の耐電圧試験等に使用さ れる。 TPS は AGPS とは個別に動作できるものであり、高電圧機器である DCG 等を AGPS と接続する前に、電源機器の耐電圧試験に使用される。 TPS の出力は 1300kV、10mA 連続である。 これらの構造について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする (4) 伝送ライン 1,2(TL1,2) 伝送ラインは、1000kV の高電圧出力と 200kV 毎の中間電圧の出力を電源から負 荷であるビーム源まで絶縁して電送する配管である。図 3 参照。 DCG から EU の高電位デッキ1(HVD1)までを TL1、そこから建屋入口までを TL2、 HVD2 が接続され HV ブッシング(HVB)までを TL3 と呼ぶ。 TL2 及び TL3 内には、サージエネルギー吸収用のために、磁性体とバイアス電源 から構成されるコアスナバーが設置されている。 これらの構造について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする (5) 絶縁変圧器 絶縁変圧器は、EU 所掌の高電位デッキ1(HVD1)に、対地から直流-1MV の絶縁を 持たせた状態で交流電力を供給する変圧器である。一次巻線と二次巻線間の絶 縁耐圧が直流-1MV である。図7に絶縁変圧器の図を示す。変圧器本体タンクと 大気への出力引出しブッシングから構成されている。 容量は5MVA であり、三相一次巻線の入力電圧が 22kV、二次巻線の出力電圧が 6.6kV である。周波数は 50Hz である。 これらの構造について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする (6) 高電位デッキ2(HVD2) 高電位デッキ2は、接地電位から 1000kV 電位までビーム源用冷却水や重水素ガ スを絶縁して供給する機器である。図 8、図 9 参照。 HVD2 は、絶縁ガスである SF6 が充填される圧力容器であり、内部には純水を通 水する絶縁配管が内蔵されている。各絶縁配管は単品の長さが約 50cm であり、 それぞれ 1MV 部用、0.8MV 部用、0.6MV 部用、0.4MV 部用、0.2MV 用の往復配管 6 であり、電圧に合わせて絶縁配管の直列接続数を変えてある。これらの配管形 状と配置については、詳細な電界解析により決められている。 特に HVD2 では、20 気圧の水圧で通水が行われるため、据付や試験においては、 漏水防止、設置取付精度など特に厳重な管理が必要とされる。 HVD2 は、図 3 に示す NBTF レイアウト図において、伝送ライン終端部直前に接続 されている圧力容器タンクである。本タンクには、外部から冷却水と重水素ガ スのラインが接続される。重水素ガスの流量調整は、圧力容器の外部の切換器 により圧空配管の圧力を変えることで、圧力容器内部の 1000kV 電位に取り付け られている圧空駆動式バルブを切り替えて行われる。 図 8 に NBTF 電源の NBTF 電源の 1000kV 高電位デッキ2全体図(HVD2)を示す。 図 9 に 1000kV 高電位デッキ2(HVD2)の内部構造を示す。タンク内部に多数本 の絶縁配管が設置されており、配管内部には純水が通水される。 図 10、図 11 に 1000kV 高電位デッキ 2 の内部構造図を示す。 これらの機器について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする (7) 伝送ライン3(TL3) 図 12、 図 13 に 1000kV 高電位デッキ2と TL3 の全体構成図を示す。 図 14 に TL2,TL3 及び HVD2 の構成図を示す。 伝送ライン3は、直流発生器からの高電圧出力と高電位デッキ1(EU 所掌)の出 力、さらに、高電位デッキ2からの冷却水や燃料ガスである重水素をまとめて 負荷であるビーム源に供給するための高電圧伝送ラインであり、複雑な内部導 体を有している。 これらの構造について、確実かつ合理的な据付と試験検査が可能なように調査 検討し、総合試験検査要領書を作成するものとする。 (8) 高電圧ブッシング(HVB) 高電圧ブッシングは、SF6 ガス絶縁構造の伝送ラインと真空領域のビーム源との 間に設置され、圧力隔壁と絶縁フィードスルーの役目を持つ。図 15 に NBTF 電 源の高電圧ブッシングの外形図を示す。5 段の絶縁管から構成されている絶縁管 内にそれぞれの電圧の電極が配置されている。図 16 に高電圧ブッシングの断面 構造図を示す。 高電圧ブッシングは図 17 に示す圧力容器であるタンクの内部に設置される。タ ンク内には絶縁ガスである SF6 ガス 6 気圧(絶対圧力)が充填される。ブッシング の絶縁管の内部は真空領域である。絶縁管の内部には、200kV ごとに電圧の異な るシールド電極が配置される。それぞれの電圧に冷却配管が設置され、ビーム 源の加速器の電極冷却のための純水が通水される。図 18 に示す高電圧ブッシン グ(HVB)の構造図参照。 高電圧ブッシングには1MV 導体フィードスルーがある。これらの導体は1MV の 電圧が印加される導体であり、ビーム源の負イオン生成部の冷却水や各電源の 出力導体である。 高電圧ブッシングは 5 段構造に絶縁体と導体が配置されている。これらの導体 は、絶縁管によってそれぞれ 200kV ごとの絶縁が保たれている。 中央には1MV 電位の負イオン生成と引き出しのため電源出力導体や計測線が配 7 置されている。 絶縁管は、二重の絶縁リングで構成されている。内側がセラミック管で。その 外側には FRP 製絶縁リングが配置されている。これらの絶縁リングは、二重管 構造となり中間層には乾燥空気が循環される。総合試験においては、これらの 層に外側から SF6 ガス、中間層に乾燥空気、最内側には SF6 ガスを満たして実施 することになっている。これらを十分に理解し、与える条件に十分に注意を払 って試験を行うことが必要である。これらの試験の条件を総合試験検査要領書 にも反映すること。 作業検討に当たっては、これらの複雑な条件と電圧が直流 1000kV という特殊性 を十分に考慮して、総合試験検査要領書を検討し作成すること。 2.3 総合試験の内容 総合試験で実施することが必要な試験検査の項目、目的と内容は以下のとおりである。 日本が供給した高電圧電源機器全体の耐電圧性能を確認すること。 高電圧電源部を1MV に充電し、負荷短絡試験を行い、短絡が生じても機器の誤動 作や故障が発生しないことを確認すること。 さらに、短絡試験によって短絡電流波形を測定し、電源のサージ抑制機能を確認す ること。 EU 所掌の加速電源低圧制御部である AGPS と結合し、出力の確認、負荷短絡時の高 速スイッチングの際の日本側機器の安定動作の確認、さらにサージ抑制機能の確認 を行うこと。 ダミー抵抗により、定格電圧電流出力が安定に成されることを確認すること。パル ス幅はダミー抵抗の容量により最長 2 秒間とする。 AGPS 低圧制御部と高電圧部を結合した状態で総合的な運転を実施し、負荷短絡時 のサージ電流波形を測定し、加速器に流入するエネルギーが 50 ジュール以下であ ることを電流波形から確認すること。 以上が総合試験における主要な目的及び実施項目である。 これらを考慮して、全体の機器に関して総合試験検査要領書を検討し作成すること。 以下に、総合試験の概要を示す。本作業においては、これらの内容をベースとし、その 試験検査の準備、検査実施、終了後の処置等全体を含めて、検討すること。 総合試験は、1MV 高電圧電源全体を動作させて行う試験であるが、段階を経て 実施することによって、機器の健全性を効率的に確認するものである。 図 4 に単体試験から総合試験までのフロー図を示す。 各機器の単体試験が完了したものについて、高電圧電源機器全体での一括耐電 圧試験を実施する。これは、TPS を使用して 1.2MV、1 時間の長時間耐電圧を確 認する試験である。 上記試験検査においては、初めて EU の設備から SF6 ガスを電源機器全体に封入 して実施する試験であり、EU 側との調整が必要となる。総合試験検査要領書に は、これらの調整も含めること。 上記の TPS を使用しての耐電圧性能確認試験が終了してから、負荷短絡模擬試 験を実施する。これは、ビーム源加速器の代わりに、短絡ギャップを設置して TPS で電圧を印加してから短絡を発生させ、機器動作の健全性を確認する試験で 8 ある。この短絡発生時においても、計測系信号等が安定に出力され、機器の誤 動作や故障がないことを確認する試験である。 短絡模擬試験が完了した後、日本の DCG の一次入力部に EU 所掌の加速器用電源 低圧制御系(AGPS)の出力を接続する。この作業は EU が実施する。その後、統 合した体系により、DCG を AGPS から運転する。 AGPS の運転は仕様範囲外であるが、DCG の発生電圧を AGPS 制御系により順次増 加させ、直流 1MV 定格出力を確認する。 定格出力が確認できた後、各部に異常がないことを確認して、短絡模擬ギャッ プを動作させて、低い電圧から異常のないことを確認し、次第に電圧を高め、 最終的に 1MV での短絡模擬試験を実施する。 短絡模擬試験の際には、模擬ギャップの接地ラインの電流を測定し、その電流 波形から加速器に流入するエネルギーを求める。この試験は、電源のサージ抑 制機能の確認試験でもあり、極めて重要な試験である。したがって、特にこれ らの試験についての要領作成においては、試験項目の漏れなどのないようにす ること。 模擬ギャップによる短絡試験で電源総合システムが安定に動作することを確認 した後、模擬負荷抵抗を EU 所掌の HVD1 に接続する。その後、AGPS 全体を動作 させ、実際に負荷電流を流し、AGPS 全体が安定に出力を行うことを確認する。 模擬負荷抵抗には、通電時間 2 秒の制限があるが、その時間内で模擬ギャップ を動作させ、AGPS 制御系によって高電圧出力のスイッチングが確実に行われる ことを確認する。スイッチング動作については、EU 所掌であり、本仕様外であ る。 AGPS 全体を運転しての模擬短絡試験においては、模擬ギャップの接地ラインで 電流測定を行うが、同時に、伝送ラインの外管の電位変動(サージ電圧)を数箇 所同時に測定すること。これによって、設計時のサージ解析の妥当性を確認す る。 2.4 作業実施の際の留意点 本作業は、ITER NBTF の総合試験検査を効率的かつ確実に実施し、安定確実な機器動 作を達成するために実施する試験検査要領の検討作業である。本作業では NBTF 電源に おける高電圧電源機器を対象とする。より合理的で、かつ高電圧電源機器全体の性能を 確認するための実効性の高い総合試験検査要領書を検討し作成すること。 納期までに、総合試験検査の要領について検討し、総合試験検査要領書として提 出すること。 現地における総合試験検査の工程が最短となる検査要領書を作成すること。 NBTF 現地の実態を調査して詳細を決めるものとする。 作成する総合試験検査要領書は、合理的でかつ実態に則したものであること。 NBTF 現地の実作業の調査も本仕様内で実施すること。なお、現地での作業の調査 においては、イタリア・パドバの RFX 研究所の諸規程に従って、安全と作業の妨 げとならないよう注意して行うこと。 本契約における現地調査が必ずしも現地の作業時期と一致しない場合でも、現地 作業の業者の試験検査報告書を参考に調査を行うこと。これらの図書は、必要に 応じて貸与する。 現地の実作業の調査は、量研機構の現地出張者に相談して合意の上実施すること。 9 総合試験検査要領書の作成に当たっては、特に各機器の役割と特性を把握して実 施すること。 特に負荷短絡時のサージの測定試験検査は、コアスナバーの性能を確認し、電源 の重要な性能の一つを確認するための極めて重要な試験である。ノイズとサージ を正しく分離して測定できるように検討し、総合試験検査要領書にまとめること。 以上 10 添付資料 表1 NB 電源の仕様性能 運転モード パラメータ 電圧 D-, 1MeV, 40A 電流 H-, 870 keV, 46A 5 %マージン 電圧 電流 5 %マージン DCG1 200 KV 59.4 A 62.4 A 174 kV 62.8 A DCG2 200 KV 56.4 A 59.2 A 174 kV 60.4 A 63.4 A DCG3 200 KV 51.1 A 53.7 A 174 kV 56.1 A 58.9 A DCG4 200 KV 48.0 A 50.4 A 174 kV 53.0 A 55.7 A DCG5 200 KV 45.3 A 47.6 A 174 kV 50.9 A 53.4 A 合計 52.1 MW 54.7 MW 49.3 MW 11 65.9 A 51.7 MW 表2 調達取決め附属書 B(抜粋) 9 Acceptance Tests 9.受入試験 This section describes the Site Tests that the Supplier shall perform on each system composing the JA PA after the completion of the installation in NBTF sites. この章は、JAPAに係わるシステムのNBTFサイトにおける据付完了後に、 供給者が各機器に実施する現地試験について記す。 These tests have to be considered Acceptance Tests for ITER in the sense that if the result of these tests is completely positive, ITER will take in charge the supply. The acceptance tests consist of the components acceptance test, the joint acceptance test and final acceptance test coupled with the low voltage system. The JA PA includes the tests or the AGPS DC Generator, the 1 MV Insulating Transformer, the Transmission Lines and HVD2, the Testing Power Supply, the AGPS Dummy Load and the Short Circuiting Device. The test flow is shown in Figure 9-1. The tests will take staging process. After the components test (Stage 1), the joint acceptance test of the insulation transformer will be done with connection of HVD1 as the Stage 2 test. The final acceptance test (Stage 3) after connecting the JA components and EU components will be performed under the responsibility of IO. 12 この試験は、もしその結果が完全に満足できるものであれば、イーターが引き 渡しを受けるという、イーターにとっての受入試験と考えられる。 受入試験は、機器の受入試験、合同受入試験、低電圧システムと接続しての最 終受入れ試験から成る。 JAPAは、AGPS 直流発生器、1MV絶縁変圧器、伝送ラインとHVD2、 試験用電源、AGPS ダミーロード、短絡装置の試験を含む。 試験フローは図 9-1 に示される。試験は段階的なプロセスを踏む。 機器の試験後(段階 1)、絶縁変圧器の合同受入試験を 2 段階試験としてHVD1 と接続して実施される。 JA機器とEU機器を接続した後、最終受入試験(段階 3)がIOの責任で実施 される。 Figure9-1 Flowchart of the acceptance test 図 9-1 受入試験のフローチャート These major JA PA components of the AGPS are passive components which will be operated after connecting EU parts that is active power control system. Therefore the acceptance tests Stage1 for the JA PA components before connection to EU parts are mainly high voltage insulation tests. The DCG is connected to TL’s and all other high voltage parts of JA PA components are connected. The DCG, Filter capacitor, transmission line 1,2,3, core snubber system and HVD2 are tested by supplying the high voltage by using the Testing Power Supply which is connected in the TL1. AG電源の主なJAPA機器は、能動的な電力制御システムであるEU機器に 接続された後に運転される受動的な機器である。 したがって、EU機器に接続する前のJAPA機器の受入試験段階 1 は、主に 高電圧絶縁試験である。DCGは伝送ラインに接続され、JAPA機器の他の 高電圧機器が接続される。 DCG、フィルターコンデンサ、伝送ライン 1,2,3、コアスナッバーシステム、 HVD2 は、伝送ライン 1 に接続された試験用電源を使って高電圧を印加するこ とによって試験される。 The testing high voltage can be applied to the 1 MV insulating 13 transformer after connection of HVD1 which is EU part, because the high voltage is fed through the transmission line, the HVD1 bushing and the HVD1 then the insulating transformer. This test shall be performed with EU team as the joint acceptance test (Stage 2). The high voltage insulation test conditions are described in Table 9-1. 試験用高電圧はEU機器であるHVD1 を接続した後に、1MV絶縁変圧器に印 加される。 なぜなら高電圧は、伝送ライン、HVD1 ブッシング、HVD1 次に絶縁変圧器 を経て印加されるので。 この試験は合同受入試験(段階 2)として、EUチームと一緒に実施されること。 高電圧絶縁試験の条件は表 9-1 に示される。 Table 9 -1 Tests condition Voltage 1 DC HV test 1200 kV 2 DC HV test 1060 kV 3 DC + short OV 1060 – 1265 – 1060 kV 表 9 -1 試験条件 Duration 3,600 s 5 hrs 5 times Remarks 1 2 3 直流高電圧試験 直流高電圧試験 直流 + 短絡 OV 電圧 1200 kV 1060 kV 1060 – 1265 – 1060 kV 時間 3,600 秒 5 時間 5回 備考 After all the components/subsystems belonging to JA and EU PAs have JAとEUが調達した全ての機器/サブシステムが段階 2 の受入試験に合格した passed the acceptance tests Stage 2, final acceptance tests (Stage 3) will 後、最終受入試験(段階 3)がイーターサイトにおいて全てのNB電源システム be carried out on the all NB Power Supplies system at the ITER site. に実施される。 These tests are intended as a mean to verify the functionality and the reliability of the overall Power Supply System; Power Supplies System will be qualified for operation once the prescribed tests will be fully passed. The tests will be carried out without the Beam Source (the Ion Source and the Accelerator). IO shall take ownership of the overall Power Supply System after the final acceptance test (Stage 3). この試験は、電源システムの全体的な機能性と信頼性を確認するものである; 電源システムは前述した試験に完全に合格すると、運転が認められる。 試験はビーム源(イオン源と加速器)なしで実行される。 IOは最終受入試験(段階 3)後に電源システム全体の所有者となるものとする。 Insulation gas of SF6, water and electricity which required for all test are 全ての試験に必要となるSF6 ガス、水、電気はIOから支給される。試験用ツ provided by IO. Tools and measuring instruments for the test are to be ールと測定器は供給者が準備すること。 provided by Suppliers. 9.1 AGPS DC Generator Site Tests 9.1 After the installation on the Site of the AGPS DC Generator and prior to 14 AGPS直流発生器の現地試験 現地でAGPS直流発生器の据付後、AGPS変換システム(EUPA)に接 connection to the AGPS Conversion System (EU PA), the Supplier in the 続する前に、供給者は顧客の立会いの下でAGPS DCGの基本的な性能を presence of the Customer shall verify the basic performances of the AGPS 確認すること。 DCG. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 given in this section. More detailed prescriptions will be given in the より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 Tender documentation, along with more precise test procedures. In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment 一般に、供給者はこの項に記載されたAGPS 直流発生器の試験を実施するのに required to perform the AGPS DC Generator tests described in this 必要な全ての試験器具を準備すること。 section. The main purposes of the AGPS DC Generator Site tests are: - To verify reliability of pressure tightness for insulation gas, insulation oil, etc. - To verify insulation of internal components. - To verify continuity of main circuits and signal cables - To verify signals for interlock - To verify the high voltage insulation AGPS直流発生器の現地試験の主な目的は: -絶縁ガス、絶縁油等に対する耐圧力性を確認すること。 -内部機器の絶縁を確認すること。 -主回路と信号ケーブルの導通を確認すること。 -インターロック信号の確認をすること。 -高電圧絶縁を確認すること。 The high voltage insulation test requires the Testing Power Supply (TPS). The TPS can be operated only after connected to TL or Filter tank, because the TPS is gas insulated type and it has no air bushing. Therefore the high voltage insulation test is to be done after all the JA PA components of DCG, filter tank and transmission lines are connected except for the insulating transformer. 高電圧絶縁試験は試験用電源(TPS)を必要とする。 TPSは伝送ライン或いはフィルタータンクに接続した後のみ運転できる。な ぜならTPSはガス絶縁タイプであって気中ブッシングを持っていないので。 そこで高電圧絶縁試験は、全部のJAPA機器であるDCG、フィルタータン ク、伝送ラインが絶縁変圧器を除いて接続された後に実施される。 9.2 9.2 1MV Insulating Transformer Site Tests 1MV絶縁変圧器の現地試験 After the installation on the Site of the 1 MV Insulating Transformer 1MV絶縁変圧器の現地据付後HVD1(EUPA)に接続する前に、供給者は prior to connection to the HVD1 (EU PA), the Supplier in the presence of the Customer shall verify the basic performances of the 1 MV Insulating 顧客立会いの下で 1MV絶縁変圧器の基本的な性能を確認すること。 Transformer. 15 It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 given in this section. More detailed prescriptions will be given in the より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 Tender documentation, along with more precise test procedures. 一般に供給者は、この項に記載された絶縁変圧器の試験を実施するのに必要な、 In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment 全ての試験器具を準備すること。 required to perform the 1 MV Insulating Transformer tests described in this section. 絶縁変圧器の現地試験の主な目的は: The main purposes of the 1 MV Insulating Transformer Site tests are: - To verify reliability of pressure tightness for insulation gas, insulation -絶縁ガス、絶縁油等に対する耐圧力信頼性を確認すること。 oil, etc. -内部機器の絶縁を確認すること。 - To verify insulation of internal components. -主回路と信号ケーブルの導通を確認すること。 - To verify continuity of main circuits and signal cables -インターロックの信号を確認すること。 - To verify signals for interlock -高電圧絶縁を確認すること。 - To verify the high voltage insulation The high voltage insulation test requires to connect HVD1 (EU PA) to 高電圧絶縁試験は、試験用電源(TPS)から、伝送ライン、HVD1 ブッシン receive the test high voltage from the Testing Power Supply (TPS) グEUPA)、HVD1(EUPA)を経由して試験高電圧を受けるために、H through TL, a HVD1 bushing (EU PA) then HVD1(EU PA). Therefore the VD1(EUPA)に接続することを要求する。 high voltage insulation test is to be done after the HVD1 and it’s bushing したがって高電圧絶縁試験はHVD1 の後で実施され、そのブッシングは段階 2 are connected to TL at Stage 2. で伝送ラインに接続される。 9.3 DC Filter Site Tests 9.3 直流フィルターの現地試験 After the installation the Site of the DC Filter, the Supplier in the 直流フィルターの現地据付後、供給者は顧客立会いの下で直流フィルターの基 presence of the Customer shall verify the basic performances of the DC 本的な性能を確認すること。 Filter. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be given in this section. More detailed prescriptions will be given in the 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 Tender documentation, along より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 with more precise test procedures. 16 一般に供給者は、この項に記載された直流フィルターの試験を実行するのに必 In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment 要な、全ての試験器具を準備すること。 required to perform the DC Filter tests described in this section. The main purposes of the DC Filter Site tests are: - To verify reliability of pressure tightness for insulation gas, insulation oil, etc. - To verify insulation of internal components. - To verify continuity of main circuits and signal cables - To verify signals for interlock - To verify the grounding switch performance - To verify voltage and current measurement system including optical links - To verify the high voltage insulation 直流フィルターの現地試験の主な目的は: -絶縁ガス、絶縁油等に対する耐圧力信頼性を確認すること。 -内部部品の絶縁を確認すること。 -主回路と信号ケーブルの導通を確認すること。 -インターロックの信号を確認すること。 -接地開閉器の動作を確認すること。 -光リンクを含む電圧と電流の計測を確認すること。 -高電圧絶縁を確認すること。 The high voltage insulation test requires to the same condition as DCG. 高電圧絶縁試験は、DCGと同じ条件を求める。 9.4 伝送ラインの現地試験 9.4 Transmission Lines Site Tests After the installation on the Site of the Transmission Lines, the Supplier 伝送ラインの現地据付け後、供給者は顧客立会いの下で伝送ラインの基本的な in the presence of the Customer shall verify the basic performances of the 性能を確認すること。 Transmission Lines. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be given in this section. More detailed prescriptions will be given in the 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 Tender documentation, along より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 with more precise test procedures. In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment 一般に供給者は、この項に記載した伝送ラインの試験を実行するのに必要な、 required to perform the DC Filter tests described in this section. 全ての試験器具を準備すること。 The main purposes of the Transmission Lines Site tests are: - To verify reliability of pressure tightness for insulation gas, insulation oil, etc. 17 伝送ラインの現地試験の主な目的は: - To verify insulation of internal components. - To verify continuity of main circuits and signal cables - To verify signals for interlock - To verify the core snubber insulation and continuity - To verify the high voltage insulation The high voltage insulation test requires to the same condition as DCG. -絶縁ガス、絶縁油等に対する耐圧力信頼性を確認すること。 -内部機器の絶縁を確認すること。 -主回路と信号ケーブルの導通を確認すること。 -インターロックの信号を確認すること。 -コアスナッバーの絶縁と導通を確認すること。 -高電圧絶縁を確認すること。 9.5 高電圧絶縁試験は、DCGと同じ条件を求める。 9.5 HVD2 の現地試験 HVD2 Site Tests After the installation on the Site of the HVD2, the Supplier in the HVD2 の現地据付け後、供給者は顧客立会でHVD2 の基本的な性能を確認す presence of the Customer shall verify the basic performances of the ること。 HVD2. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be given in this section. More detailed prescriptions will be given in the 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 Tender documentation, along より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 with more precise test procedures. In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment required to perform the HVD2 tests described in this section. 一般に供給者は、この項に記載したHVD2 の試験を実行するのに必要な、全て の試験器具を準備すること。 The main purposes of the HVD2 Site tests are: - To verify reliability of pressure tightness for insulation gas, water, gas for the beam source, etc. HVD2 の現地試験の主な目的は: - To verify insulation of internal components. - To verify continuity of signal cables - To verify signals for interlock - To verify the high voltage insulation The high voltage insulation test requires to the same condition as DCG. 18 -絶縁ガス、水、ビーム源用ガス等の耐圧力信頼性を確認すること。 -内部機器の絶縁を確認すること。 -信号ケーブルの導通を確認すること。 -インターロックの信号を確認すること。 -高電圧絶縁を確認すること。 高電圧絶縁試験は、DCGと同じ条件を求める。 9.6 試験用電源の現地試験 9.6 Testing Power Supply Site Tests After the installation on the Site of the Testing Power Supply, the 試験用電源の現地据付後、供給者は顧客立会いの下で試験用電源の基本的な性 Supplier in the presence of the Customer shall verify the basic 能を確認すること。 performances of TPS. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be given in this section. More detailed prescriptions will be given in the 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 Tender documentation, along with more precise test procedures. より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment required to perform the TPS tests described in this section. The main purposes of the TPS Site tests are: - To verify reliability of pressure tightness for insulation gas, 一般に供給者は、この項に記載した試験用電源の試験を実行するのに必要な、 全ての試験器具を準備すること。 etc. - To verify continuity of signal cables - To verify signals for interlock - To verify the control system performance - To verify the high voltage generation 試験用電源の現地試験の主な目的は: -絶縁ガス等の耐圧力信頼性を確認すること。 -信号ケーブルの導通を確認すること。 -インターロックの信号を確認すること。 -制御システムの動作を確認すること。 -高電圧発生を確認すること。 9.7 AGPSダミーロードの現地試験 9.7 AGPS Dummy Load Site Tests After the installation on the Site of the AGPS Dummy Load, the Supplier AGPS ダミーロードの現地据付後、供給者は顧客立会でAGPS ダミーロード in the presence of the Customer shall verify the basic performances of the の基本的な性能を確認すること。 AGPS Dummy Load. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be given in this section. More detailed prescriptions will be given in the 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 Tender documentation, along with more precise test procedures. より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment 19 required to perform the AGPS Dummy Load tests described in this 一般に供給者は、この項に記載したAGPS ダミーロードの試験を実行するのに section. 必要な、全ての試験器具を準備すること。 The main purposes of the AGPS Dummy Load Site tests are: - To verify the resistor values - To verify continuity of main circuit - To verify signals for interlock 9.8 AGPS ダミーロードの現地試験の主な目的は: -抵抗値を確認すること。 -主回路の導通を確認すること。 -インターロックの信号を確認すること。 Short Circuiting Device Site Tests 9.8 短絡装置の現地試験 After the installation on the Site of the Short Circuiting Device, the 短絡装置の現地据付け後、供給者は顧客立会でAGPS 短絡装置の基本的な性能 Supplier in the presence of the Customer shall verify the basic を確認すること。 performances of the AGPS Short Circuiting Device. It is anticipated that only general prescription about Site Tests will be given in this section. More detailed prescriptions will be given in the Tender documentation, along with more precise test procedures. 現地試験に関する一般的な規定のみがこの項では与えられる。 In general, the Supplier shall provide all the necessary test equipment より詳細な規定は細かな試験手順に従って提出書類で与えられる。 required to perform the AGPS Short Circuiting Device tests described in this section. The main purposes of the AGPS Short Circuiting Device Site Tests are: 一般に供給者は、この項に記載したAGPS 短絡装置の試験を実行するのに必要 な、全ての試験器具を準備すること。 - To verify continuity of main circuit - To verify signals for remote control - To verify the remote control AGPS 短絡装置の現地試験の主な目的は: 9.9 -主回路の導通を確認すること。 -遠方制御用信号を確認すること。 -遠方制御の確認をすること。 9.9 合同受入試験 Joint Acceptance Tests After Stage 1 test, the JA PA and the EU PA components are connected. 第 1 段階試験終了後、JAPA と EUPA の機器を接続する。 The connection between the AGPS low voltage parts (EU) and the AGPS AGPS低電圧機器(EU)とAGPS高電圧機器(JA)、及び絶縁変圧器(JA) high voltage parts (JA) and between the insulating transformer (JA) and 20 the HVD1 ISEPS (EU) are to be done by EU. Connection between the HVD1 bushing (EU) and the transmission line (JA) is to be done by the cooperation between EU and JA under the supervise of IO. After the finishing all connections, the joint acceptance test (Stage 2) by EU and JA will be performed. The main objective of this joint acceptance test is to verify the HV insulation for the insulating transformer and the HVD1 with the HVD1 bushing by using the TPS. とHVD1 ISEPS(EU)との接続はEUが実施すること。 HVD1 ブッシング(EU)と伝送ライン(JA)の接続は、IOの監督下でE UとJAが共同で実施すること。 全ての接続が終了してから、EUとJAによる合同受入試験(第 2 段階)が実 施される。 この合同受入試験の主目的は、試験用電源を用いて絶縁変圧器及びHVD1 のブ ッシングとHVD1 の高電圧絶縁を確認することである。 9.10 9.10 Final Acceptance Tests After finishing the Stage 1 and Stage 2 tests, final acceptance test will be performed coupling with the EU provided components and systems. IO takes responsibility for organising these tests and for ensuring that suitably qualified and trained personnel are available to operate and adjust the EU supplied components. The final acceptance test contains a dummy load test and short circuit tests of the AGPS. The main purpose is to verify the performance under full load with and without short circuits. The details of the tests will be agreed between the IO and the JA DA, but the following is the minimum set of tests to be carried out: 9.10.1 High voltage generation test with no load For this test the AGPS will be operated without connection of the dummy load. The voltage will be increased from a starting value of -200 kV until -1 MV operation is achieved. 9.10.2 Dummy load test For this test the AGPS will be connected to the dummy load and the voltage applied for 2 s. The voltage will be increased from a starting value of -200 kV until -1 MV operation is achieved. 9.10.3 Short circuit test Short circuit tests with and without dummy load are to be conducted. a) The AGPS will be operated without dummy load. A short 21 最終受入試験 第 1、2 段階の試験終了後、最終受入試験はEUが準備した機器とシステムを組 み合せて実施される。 IOは、これらの試験の統括をして、EUが供給した機器を運転しかつ調整で きる認定者で訓練された人を確保する責任を持つ。 最終受入れ試験は、AGPSのダミーロード試験と短絡試験を含む。 主目的は短絡回路があるとき、又はないときに全負荷で動作を確認することで ある。 試験の詳細は IO と JADA 間で合意されるものとするが、以下の最小試験項目 は実施されること: 9.10.1 無負荷での高電圧発生試験 この試験ではAGPS はダミーロードに接続しないで運転される。 電圧を開始値-200 kV から-1MV が得られるまで上昇させる。 9.10.2 ダミーロード使用による試験 この試験ではAGPS はダミーロードに接続され、電圧は 2 秒間印加され る。 電圧は開始値約-200 kV から-1MV になるまで上昇させられる。 b) c) circuiting device will be triggered during the high voltage generation. The voltage will be increased from a starting 9.10.3 短絡試験 短絡試験はダミーロード使用と不使用の場合について行われること。 value of -200 kV until -1 MV operation is achieved. Triggered voltages which are short circuit testing voltages a)AGPSはダミーロードなしで運転される。短絡装置は高電圧発生中に will be set for several voltages higher than -500 kV up to -1 トリガーされる。 MV. Restart sequence of AGPS will be tested during this test. 電圧は開始値約-200 kV から-1MV まで上昇させられる。短絡試験電 The dummy load is connected and the AGPS will be operated for 2 s. During the high voltage generation, the short circuit 圧であるトリガー電圧は、-500kVから-1MV までの数種の電圧にセ sequence is given. A tentative target sequence is at 20 ms, 50 ットされる。 ms, 80 ms and 100 ms after the ramp up starts. AGPSの再スタートシーケンスがこの試験中に試験される。 Short circuit repeating test will be performed by restart the AGPS with pre-set the short circuiting device at a target b)ダミーロードが接続されAGPS は2秒間運転される。 voltage. A minimum repeating number of 10 times is to be 高電圧発生中に短絡シーケンスが与えられる。暫定的には目標シーケ tested. ンスは立上げ開始後、20ms、50ms、80ms100msとする。 c)短絡繰り返し試験は、目標電圧に前もってセットした短絡装置でAGP S を再スタートさせることによって実行される。 最小繰り返し数である 10 回は試験されるものとする。 22 パドバ NBTF フランス カダラッシュ イタリア ITER 図1 NBTF(イタリア・パドバ)と ITER(カダラッシュ) <パドバの住所> Consorzio RFX c/o Area della Ricerca del CNR Corso Stati Uniti, 4 35020 Padova, Italy <カダラッシュの住所> ITER Organization Route de Vinon CS 90 046 13067 Saint-Paul-Lez-Durance Cedex, France 23 図2 NB 電源回路の全体図 24 1 MV Insulating transformer DC generator 200 kV x5 P/S for negative ion production Transmission line P/S low voltage component HV bushing HVD2 ~100 m Beam source (negative ion source+ accelerator) Beam line components 図3 NBTF レイアウト図 25 26 図4 受入試験(総合試験)のフローチャート 27 (DCG5) (DCG2) (DCG4) Rectifier tank (DCG3) (DCG1) 40 m DCG Mount Step-up transformer 図5 図6 NBTF 電源の 1000kV 直流発生器部(DCG) NBTF 電源の 1000kV 直流フィルター部(DCF) 28 図7 NBTF 電源の直流-1MV 絶縁変圧器部 29 高電位デッキ2 図8 NBTF 電源の 1000kV 高電位デッキ2全体図(HVD2) 図9 1000kV 高電位デッキ2(HVD2)の内部構造 30 図 10 HVD2 と TL3 の内部構造図-1 図 11 HVD2 と TL3 の内部構造図―2 31 図 12 1000kV 高電位デッキ2と TL3 の全体構成図-1 伝送ライン3 図 13 1000kV 高電位デッキ2と TL3 の全体構成図-2 32 3 図 14 TL2,TL3 及び HVD2 の構成図 33 図 15 NBTF 電源の高電圧ブッシングの外形図 図 16 高電圧ブッシングの断面構造図 34 図 17 NBTF 電源の高電圧ブッシングタンク圧力容器構造 図 18 高電圧ブッシング(HVB)の構造図 35 別紙-1 産業財産権等の取扱いについて (受注者が単独で行った発明等の産業財産権の帰属) 第1条 受注者は、本契約に関して、受注者が単独でなした発明又は考案(以下「発明等」という。)に対する 特許権、実用新案権又は意匠権(以下「特許権等」という。)を取得する場合は、単独で出願できるものとす る。ただし、出願するときはあらかじめ出願に際して提出すべき書類の写しを添えて量研機構に通知するもの とする。 (受注者が単独で行った発明等の特許権等の譲渡等) 第2条 受注者は、受注者が前条の特許権等を量研機構以外の第三者に譲渡又は実施許諾する場合には、本取扱 いの各条項の規定の適用に支障を与えないよう当該第三者と約定しなければならない。 (受注者が単独で行った発明等の特許権等の実施許諾) 第3条 量研機構は、第 1 条の発明等に対する特許権等を無償で自ら試験又は研究のために実施することができ る。量研機構が量研機構のために受注者以外の第三者に製作させ、又は業務を代行する第三者に再実施権を許 諾する場合は、受注者の承諾を得た上で許諾するものとし、その実施条件等は量研機構、受注者協議の上、決 定する。 (量研機構及び受注者が共同で行った発明等の特許権等の帰属及び管理) 第4条 量研機構及び受注者は、本契約に関して共同でなした発明等に対する特許権等を取得する場合は、共同 出願契約を締結し、共同で出願するものとし、出願のための費用は、量研機構、受注者の持分に比例して負担 するものとする。 (量研機構及び受注者が共同で行った発明等の特許権等の実施) 第5条 量研機構は、共同で行った発明等を試験又は研究以外の目的に実施しないものとする。ただし、量研機 構は量研機構のために受注者以外の第三者に製作させ、又は業務を代行する第三者に実施許諾する場合は、無 償にて当該第三者に実施許諾することができるものとする。 2 受注者が前項の発明等について自ら商業的実施をするときは、量研機構が自ら商業的実施をしないことに 鑑み、受注者の商業的実施の計画を勘案し、事前に実施料等について量研機構、受注者協議の上、別途実施契 約を締結するものとする。 (秘密の保持) 第6条 量研機構及び受注者は、第1条及び第4条の発明等の内容を出願により内容が公開される日まで他に漏 えいしてはならない。ただし、あらかじめ書面により出願を行った者の了解を得た場合はこの限りではない。 (委任・下請負) 第7条 受注者は、本契約の全部又は一部を第三者に委任し、又は請け負わせた場合においては、その第三者に 対して、本取扱いの各条項の規定を準用するものとし、受注者はこのために必要な措置を講じなければならな い。 2 受注者は、前項の当該第三者が本取扱いに定める事項に違反した場合には、量研機構に対し全ての責任を 負うものとする。 (協議) 第8条 第1条及び第4条の場合において、単独若しくは共同の区別又は共同の範囲等について疑義が生じたと きは、量研機構、受注者協議して定めるものとする。 (有効期間) 第9条 本取扱いの有効期限は、契約締結の日から当該特許権等の消滅する日までとする。 以上 36