...

クロアチアへの道 特訓編

by user

on
Category: Documents
9

views

Report

Comments

Transcript

クロアチアへの道 特訓編
クロアチアへの道
特訓編
世界ベテラン選手権に向けて練習を重ねる真田・山瀬・菅です。この三人の強化方法は一高と同様に
DFA の近藤さんのレッスンを受けるということなのです。井原さんのようなレギュラー会員は一回レッ
スンを受けると千円で、山瀬のような DFA 所属のチケット会員は二千円で、真田さんと菅君のようなビ
ジターのチケット会員は二千五百円です。
真田さんと山瀬は予選前に二回ほどレッスンを受けました。盆休みが終わったらまたレッスンを受け
ようと思っています。
最近、菅君が DFA にレッスンを受けに来ます。高校大学でフェンシングをやり、社会人でももう十
年以上やっている菅君ですが、エペのレッスンは殆ど受けたことがないのが唯一の自慢のようです。
DFA に最初に来た時にはファイティングで、去年フェンシングを始めた二十代の美人剣士や中学生等
にボコボコ負けてレッスンもしないで飲んで帰りました。暗澹たる前途と惨憺たる結果を予想させる
DFA デビューでした。
二回目に来た時の調子はまあまあだったようで、エペ素人の山瀬を叩きのめしたりと弱い者いじめ的
おもね
な勝利と、近藤さんにはあっさり負けるという「弱きを挫き、強きに 阿 る」菅君らしさで元気一杯でし
た。それにしても剣の動きが大きいのです。これではだめじゃんという雰囲気です。
そしてレッスンが始まりました。テーマは「世界で勝てるエペ」だそうです。世界選手権を前に本気
で世界を取りに行く意気込みが伝わってきます。
しかし、何だか何もかもうまくいきません。言われたことはできないし、間違えるし、手と脚は連動
しないしで見ている方のストレスが溜まるレッスンです。そして、フィンガーリングがないのです。そ
こで手首が動くならまだいいのですが、指と手首が固定で肘だけに自由度があるアームワークです。高
校時代菅君を指導したものとして居た堪れなくなりました。正に穴があったら入りたい心境です。
かん
すが
しかも、フレンチを持っています。己を見失っているのでしょうか。迷走する菅政権と菅のフェンシ
かん
すが
ング。菅首相は退陣すればいいのですが、菅選手はこれから日本代表として世界に向かいます。
ようやく悪夢のようなレッスンが終わりました。菅君はいやに元気です。
「いやー、目から鱗が落ちる
ようなレッスンでした。
」と明るく言います。見ている方は目に鱗があれば見なくて済むのにという感じ
だったのも知らないのです。
「自分に合わせた実践的なレッスンなんて初めてですよ。勉強になるな。」と前向きです。君に合わせ
なければもっとすごいレッスンだったんだよとも言えません。
「菅さんは天才ですね。あれで勝つんですから。
」と近藤先生が 10 分ぐらい悩んだ後でようやく褒め
る方向性を見つけ出したようです。確かにそうです。あれで勝つのですから天才です。
「いやー、天才だ
なんて、あはははは。
」あくまでも前向きな菅君です。全く「あははは」ではない「あほあほ」な状況で
す。
真田さんとも話しましたが、
「あれで、近藤さんに指導されてマトモになったら弱くなるかもな。今は
変だから勝っているからな。」とコメントされました。しかし、世界選手権で勝つためには近藤さんの指
導を受けて変わらなければダメだということは分かっているのでしょう。尐しは更生してかつて指導し
た先輩の顔も立つようにして頂けたらと願っています。
ただ、あれだけポジティブなら何とかなるのではないでしょうか。意外に活躍する菅君を見られるか
もしれません。まぐれを信じることも重要です。
一方真田さんが DFA でレッスンを受けると、流れるようにレッスンが進んでいきます。そしてどん
どん高度になっていきます。これが菅君と同じエペのレッスンなのでしょうかと驚きます。
しかし、この場合近藤さんの方がやりにくそうな時があります。大学生ならガンガン教えればいいの
でしょうが、真田さんは全て知っていて全てできそうな感じもあり次に何をやるかが悩ましそうな時が
合います。
レッスンと言っても違うんですね。ただ、菅君の名誉のために書きますと、小友さんも山瀬も松野君
も菅君ほどではないにしろ、相当ひどかったです。レッスンを受けるのも訓練が必要なのです。真田さ
んは「10 回のファイティングより 1 回のレッスン。」と言います。レッスンを受けて上手になりましょ
う。
その真田さんは一時の不調から完全に抜け出し今は絶好調のようです。これなら世界選手権でもいい
ところに行くのではないでしょうか。エペの帝王真田が世界を制し東ヨーロッパに真田帝国を築くのを
見られるかもしれません。
さて、山瀬はどうかと言いますと、2 月の交通事故で右手の甲を骨折してギプスを外した後の握力は
12kg でした。5 月に復活した時でも握力は 22kg しかありませんでした。バッテされると剣を落とす。
強いパラードされると剣を落とす。こんな状況でしたが、妙に剣が小さくなりパラードもアタックも怪
我前より上手になっていました。
「そうか、ディガージェってこうやるのか!」と言うぐらいフンガリン
グができて来ました。今は握力が 35kg ぐらいまで戻り左手と同じくらいまで回復しました。しかし、今
でも剣を落とします。軽く持つ癖がついたのでしょうか。いいことのような気がします。
まだ、指の動きが十分ではないので病院のリハビリにも行っています。50 代にしてはまあまあ頑張っ
て良くなっている方だそうです。フェンシングはリハビリにはいいのかもしれませんね。
山瀬の場合、DFA で近藤さんのレッスンを受けて、鎌倉で試すというのがなかなかいいパターンです。
これを世界選手権まで続けようと思っています。課題は精神状態です。集中して相手を見てその中で戦
える時は強いのですが、バタバタ攻めたり、ズルズル下がったりする時はだめです。これを近藤さんに
相談すると「集中するためのシーケンシャルな手順」という話をいただきました。イチローがバッター
ボックスでやる決まった動作がそれでしょうか。あれをやることで集中力を高められるのでしょう。今
日からそれをやる予定ですが、うまくできるでしょうか。試合で実力を出せない高校生にもこんなこと
をさせるといいかもしれませんね。さすが近藤先生です。
こんな感じで、週に 1~2 回練習をしている 3 人です。いい年をして休日に大汗をかくのも悪くありま
せん。皆様も始めましょう。
Fly UP