...

pdfファイル

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Transcript

pdfファイル
大和川の水環境
~だんだんきれいになる大和川~
大和川は、奈良県と大阪府を東西に横切るように流れ、大小合わせて177本もの川が合流している一級河川です。
平成22年度の大和川の水質(BOD)は平成21年度に続き、大和川の観測史上、最もきれいな水質を3年連続で更新しました。
平成 12 年度の水質
平成12年度の水質を見ると、
が
約半分を占めています。大和川も苦しかったの
でしょう !!!
10年後は へ、ずいぶん変わってきてい
ますが、もっと良くする為に大和川河川事務所
は、水質改善への取り組みを行っています。
平成 22 年度の水質
岡崎川
飛鳥
川
梅川
大和川で活躍する河川浄化施設
大和川が汚れる原因
汚れの原因は、台所や水洗トイレ・
洗濯・風呂場から流れ出た生活排水
によるものです。
川
高取
佐備川
川
高取
佐備川
大和川が汚れる原因は?
※下水処理水を含む (平成20年度データ )
自然から出る汚れ 3.1%
畜産から出る汚れ 11.0%
77.2%
汚濁の著しい河川を対象に河川浄化施設の整備等を進めています。河川浄化施設
の整備にあたっては、汚濁の程度や地域特性、自然環境、景観に配慮し、コスト
縮減に努めつつ、高い効果が発揮できるよう様々な浄化方法を採用しています。
大和川の河川浄化施設
■大和川の河川浄化施設
家から出る汚れ
(生活排水)
工場からなどから出る汚れ 8.7%
※BODとは・・・
川の水質はBODという指標ではかります。
これは「生物化学的酸素要求量」と言い、生物
が有機物を分解するのに必要な酸素量です。
数字が少ないほど水がきれいな状態です。
清流ルネッサンス及び、Cプロジェクト
計画2006により、22箇所(平成22年度
末)の河川浄化施設を整備しました。
大輪田地区浄化施設
三代川浄化施設
※
神南樋門浄化施設
富雄川浄化施設
南浦樋門浄化施設
浅香山地区浄化施設
飛鳥川浄化施設
惣持寺樋門浄化施設
城井井堰浄化施設
天美・矢田地区浄化施設
▲
信貴川浄化施設
全国より少ない大和川流域の雨の量
葛下川浄化施設
▲
▲
▲
▲
▲▲ 河内橋
浅香(新)
▲
長吉長原地区浄化施設
▲
遠里小野橋
藤井
▲
太子橋
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲ ▲ ▲ ▲ 上吐田橋
大和川上流浄化施設
御幸大橋▲
▲
1年間にふる雨の量が少ないため、川の流れ込む水の量が少ないのが特徴です。
雨の量が少ない冬場は汚れが特に目立ちます。
年間降雨量
1,690
1,312
250
10 汚れて
いる
きれい
9
●
●
*
環境基準値(大和川本川)
7
●
●
●
●
100
6
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
50
●
●
●
5
4
3
2
1
0
※大和川は1954~2006年
(大阪・奈良・堺・五条)の平均値
※全国平均は1971~2000年の平均値
曽我川浄化施設
久度樋門浄化施設
平成18年3月、信貴川浄化
施設が完成。ヨシ、ヒメガ
メ、コウホネなど、9種類
の植物により水をきれいに
しています。
西除川浄化施設
柏原地区浄化施設
城市
▲
河川浄化施設
環境基準点
その他の地点
水質汚濁の防止を図る必要のある公共用水域には、環境基準の類型が指定されています。
環境基準点は指定された水域について環境基準の維持達成状況を把握するための測定点です。
大和川本川では4地点が定められています。
清流ルネッサンス21
清流ルネッサンス・
Cプロジェクト計画2006
8
●
●
●
150
西運動広場地区浄化施設
不毛田浄化施設
大和川の月別汚れの変化
雨量(mm)
200
河川敷公園地区浄化施設
羽曳野市
国豊橋
第二運動広場地区浄化施設
「植生浄化方式+木炭浄化方式」
信貴川浄化施設
※1954~2006年の月別雨量流域平均
※2002~2006年の本川8地点の BOD平均値
*環境基準値=環境基準法に基づき、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい
基準として定められたもの。大和川本川は BOD値5mg/l(下流の一部は8mg/l)です。
水質改善への取り組み(下水道への接続)
大和川の水質改善には、ご家庭から下水道までの接続が重要 !!
下水道は皆さんが家庭で使った水をきれいにして川に戻す大切な役
割をもっています。大和川の流域における下水道への接続率は
87.9%
(平成22年度末)にとどまっています。
全国最大級!「上向流接触酸化方式」曽我川浄化施設
3種類の接触材で効率よく浄化。1日26万トンを処理。
通常用いる礫のおよそ20倍もの表面積を有したプラスティック製の接触材を用い、
微生物の吸着面を確保。大量の微生物の生息環境をつくり、3段階、3種類の接触材
を目詰まりしにくい上向流方式を採用したろ過方式で1日平均26万トンの水を浄化
しています。全国でも最大級の処理水量を誇っています。
球状(第1槽)
流入する土砂やゴミを除くため、目
詰まりしにくい球状となっていま
す。比較的大きな汚濁物質を除去し
ます。(1槽あたり約53000個使用)
球状(第2槽)
第1槽より、やや目が細かくなった
「球状」。第2槽では、第1槽より細
かい汚濁物質を除去します。
(1槽あたり約50000個使用)
放流口へ
第3槽
第2槽
第1槽
ひも状(第3槽)
微生物がより吸着しやすい「ひも
状」。第1、第2槽で十分除去しきれ
なかった溶解性汚濁物質をさらに除
去し、最終処理水の透明度を高めま
す。(1槽あたり約3200本使用)
水の流れ
3層1系列の浄化層を20系列備えています。
「瀬と淵浄化方式」大和川下流浄化施設
川が本来もっている自浄作用の場である「瀬」と「淵」を再現した方式
「砂ろ過+流離方式」大輪田地区浄化施設
カゴマットの配置により河川水を砂州へ導きろ過する方式。また、木杭の周辺に生じる流離により浄化を図る方式
「薄層流浄化方式」大和川上流浄化施設
川底に接触材となる礫を並べ、川の水を薄く広く流すことで接触酸化を図る方式
「礫間接触酸化方式」富雄川浄化施設、飛鳥川浄化施設
浄化槽の中に礫を接触材として敷き詰め、その中へ川の水を流し、接触酸化を図る方式
Fly UP