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平成22年度本部事業計画
平成22年度本部事業計画 〔基本方針〕 東北新幹線新青森駅の開業が、いよいよ本年12月となった。 昭和47年の基本計画決定以来、実に38年の歳月をかけて私たち青森 市民の悲願であった東北新幹線の全線開業を迎えることとなる。 全国的に消費が冷え込み厳しい経済情勢にある中、本市にとってこの開 業は地域経済活性化の最大のチャンスであり、関係者のみならず青森市民 一丸となり果実獲得のため行動することが求められている。 これまで当協会では、本年の開業を目途に新幹線開業対策事業実行委員 会の一員として、魅力ある観光商品の開発と受入態勢の整備充実に取り組 んできた。 本年はその総仕上げの年に当たり、各事業について一層の精査を行い、 明確な実施体制のもと取り組むこととする。 誘致活動については、5月に開催される全国宣伝販売促進会議や新幹線 開業本キャンペーンに臨み、青森市への誘客に努める。 また、受け入れ面においては平成23年1月オープンの青森市文化観光 交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の全面オープンに向け、事務局内に 特別対策室を設置し、市民に支えられた魅力ある観光施設を目指し精力的 に取り組む。 更に、新たな青森県の観光の窓口となる新青森駅観光案内所については 「親しみやすく信頼される案内所」を合い言葉にスタッフの育成や運営機 能構築に取り組み、青森のイメージアップに努める。 二次交通については、青森市が実施する「観光シャトル・ルートバス」 運行に協力し、運行ダイヤ等充実に努め、来青される観光客の利便性向上 を図る。 青森は食材の豊かさでは日本一とも言われており、 「七子八珍」や「のっ け丼」を中心に食文化の魅力発信事業も強力に展開するとともに、 「雪・灯 ・食」をキーワードに冬季観光商品の開発や新たなイベント創出について 検討する。 ねぶた祭については、 「楽しく参加」をテーマに、運行方法のあり方や個 人観光客の増加に対応するための観覧席の改善等に努めるほか、本年は新 幹線開業年となることから、ねぶた祭期間前に大型、子供ねぶたによる「お 祭り広場」を開催し、市民あげての祝意と開業気運醸成に努める。 コンベンションについては、4月に全国旅行業協会主催の「第7回国内 観光活性化フォーラム」が開催されるほか、 「全国商工会議所観光振興大会」 をはじめ着々と大きな大会の開催が決定しており、新幹線開業効果の持続 の視点からも2~3年後の大会誘致に向けて精力的に取り組む。 浅虫、雲谷、油川支部においても、新幹線開業を見据え各種事業を実施 することとしており、事業の成果を求め連携、支援に努める。 以上のことから、当協会では本年の新幹線開業を観光元年と位置づけ、 青森市の観光総合団体として、青森県、青森市、青森商工会議所、青森県 観光連盟との連携のもと、地域経済の活性化に向けて会員一丸となり行動 する。 【実施事業】 (1)新幹線対策事業 ①「新幹線新青森駅開業対策事業実行委員会」の一員として、5月に 開催される全国宣伝販売促進会議や新幹線開業本キャンペーンに臨み、 青森市への観光誘致に努める。 ②平成23年1月開館予定の文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラ ッセ」のオープンに向け、協会事務局内に特別対策室を設置し、施設 展示物の手配、貸室の管理運営規則の作成及び受付スタッフの育成や 青森ねぶたの保存伝承・振興発展を目指し、制作技術の伝承、囃子方 の育成等に取り組む態勢づくりなど青森ねぶたの拠点づくりに向けて 事前準備に努める。 また、青森ねぶたの魅力を集約した青森市を代表する観光施設を目 指すと共に、ホームページを活用したPR及び最新情報の発信が出来 るよう準備に努める。 ③青森市観光交流情報センターの指定管理者として、広く利用者の声 に耳を傾け一層の機能充実とサービス向上を図るとともに、まちなか 散策ガイド事業「あおもり街てく」を6月からスタートさせる。 また、新幹線新青森駅案内所については「親しみやすく信頼される 案内所」を合い言葉にスタッフのスキルアップや運営機能充実に取り 組み、駅構内には「おもてなし隊」を配置し、親切丁寧な誘導案内を することで青森のイメージアップに努める。 ④青森市での滞在型観光を推進するため、観光ガイドタクシー乗務員 による青森市内観光コースの商品造成を青森市タクシー協会と共同で 開発し実施する。また、観光ガイドタクシー乗務員のフォローアップ 事業に協力する。 ⑤「雪・灯・食」をキーワードに冬季観光商品の開発や新たなイベン ト創出について検討する。 また、八甲田の樹氷見学ツアーや龍飛崎等の広域的な冬季着地型旅 行商品〈バスツアー冬の青森〉について検証を行い、更なる魅力ある 旅行商品造成に努めるとともに冬季観光の情報誌〈旬・冬のあおもり〉 を発行し県内外へ広く周知する。 ⑥「七子八珍の会」と連携を取りながら、七子八珍(海鮮食材34品) を中心とした青森の豊かな食文化を積極的に広報宣伝し、青森の魅力 作りに努める。 また、七子八珍の食材を活用した料理の推進や青森生姜味噌おで ん・青森ラーメン・すしクーポン及び古川市場での「のっけ丼」の普 及拡大に協力・支援を行う。 ○七子八珍パンフレットを作成し県内外へ広く周知する。 ○七子八珍の会と共同で七子八珍PRキャンペーンを実施する。 ⑦広域連携を目指し、函館市及び近隣市町村との連携を密にし、青森 市をハブとした日帰りコースや青森市発着の観光商品開発を推進する。 (2)観光客・コンベンション誘致事業 ①東北新幹線新青森駅開業に向け、青森県・青森県観光連盟・青森市 と連携を図り観光キャンペーンを展開する。 ※青森市経済懇談会・あおもり応援隊合同会議 1月 ※青森市物産協会の首都圏での物産展及び観光展開催 開催予定 10月~2月 4回開催 ②ソウル定期航空路線を活用した韓国からのインバウンド事業並びに 台湾等観光客誘致セールス活動を実施する。 ※ 誘致セールス予定 ソウル商談会9月、台湾商談会12月 ③旅行社・マスコミ招聘事業の実施 青森市を起点とした着地型旅行商品並びに広域観光商品PRのため、 旅行雑誌など観光関連マスコミ関係者、旅行会社企画担当者を招聘し、 積極的な報道と関連旅行商品の造成を要請する。 ※招聘予定 1月~2月 ④東北新幹線新青森駅開業にあたり、県内・市内各団体(経済、農業、 林業、漁業団体等)及び大学関係者と連携を密にし、開業効果を最大限 に享受出来るよう開業後のコンベンション開催に向け強く働きかける。 更に、青森県、青森市のコンベンション開催費助成金制度のPRに 努め、青森市でのコンベンション開催に結び付ける。 ※ 大会・学会説明会予定 4月 ⑤国際ミーティングエキスポへ県内コンベンションビューローと合同 で参加し、全国大会・学会コンベンション誘致に努める。 ※首都圏開催 12月予定 ⑥コンベンション支援内容 青森県、青森市によるコンベンション開催費助成金の申請を受付窓 口としてサポートする他、コンベンションバッグの販売、ミニねぶた 貸出、郷土芸能(津軽三味線・ねぶた囃子演奏等)の手配や、大会・ 学会運営に必要な備品類の貸出などを行う。 大会・学会コンベンション参加者に対する歓迎ムードを高めるため に、歓迎看板の設置や、商店街・コンビニ・飲食店等で大会・学会コ ンベンションの名入り歓迎ポスターを掲示する。 また、大会・学会関係者に求められるコンベンション支援のあり方 について検証を行い、支援サービスの更なる充実・向上に取り組む。 (3)広報宣伝・情報提供事業 ①八甲田、十和田湖を中心とした豊かな自然や、縄文文化遺産である 三内丸山遺跡等、本市の恵まれた観光素材を前面にした広報宣伝に努 める。 ②観光客誘致・コンベンション誘致用の各種パンフレットの作成及び 着地型市内ガイドマップ・飲食店マップ及び特典付きパンフレットを 作成する。 ③使いやすいホームページにするため、全面リニューアルし携帯電話 を含め個人旅行客に対応したニーズや最新情報の提供に努める。 また、青森市を起点とした日帰りや1泊~2泊の市内外のモデルコ -スを展開し、観光客誘致に結び付ける。 (4)支援事業 ①観光シャトル・ルートバス運行事業支援 過去3年間実施してきた観光ルートバス事業を基に、本年度より青 森市では観光客や青森市民を対象とした「観光シャトル・ルートバス」 事業を実施する。このことから当協会では、広報PRやチケット販売 等に積極的に協力し事業の安定化を目指す。 実施予定 平成22年8月1日(日)~平成23年3月31日(木) ②ゴールデンウィーク期間に開催される「第4回津軽三味線日本一決 定戦」、「第5回AOMORI春フェスティバルねぶた運行」について 協力し観光客誘致に努める。 ○第4回津軽三味線日本一決定戦 5月2日(日)、3日(月) ○第5回 AOMORI 春フェスティバル 5月4日(火)、5日(水) ③上海万国博覧会の青森県ウイーク期間に「青森ねぶた」を会場ステ ージに展示し青森の観光PRをするとともに観光客誘致に努める。 ○展示期間 平成22年7月6日(火)~11日(日) ○ねぶた規格 幅 3.5m×奥行 2.5m×高さ 3m ④浅虫、八甲田、雲谷、油川、浪岡の各地区との連携に努め、青森な らではの観光商品開発を支援する。 また、グリーンツーリズムやカーリング体験を活用した観光商品開 発を支援する。 (5)ねぶた祭諸施策の推進 ①本年は新幹線開業年となることから、 「楽しく参加」をテーマに、運 行方法のあり方や個人観光客の増加に対応するための観覧席の改善等 に努めるほか、市民あげての祝意と開業気運醸成を目的にねぶた祭期 間前に大型、子供ねぶたによる「お祭り広場」を実施する。 ②角川新書が発刊する「ねぶた祭り」 (著者・河合清子)に販売協力し、 ねぶた祭への理解醸成とイメージアップ並びに全国PRによる観光客 増を目指す。 (6)八甲田・十和田ゴールドライン開通フェア事業 青森の春の観光の幕開けである4月1日の八甲田・十和田ゴールド ライン開通を全国にPRするため、第21回「八甲田ウォーク」を 3月29日(火)、30日(水) 、31日(木)の3日間開催する。 (7)ふるさと雇用再生特別基金事業(人材育成事業) ①青森駅前の青森市観光交流情報センターを活用して、青森市及び青 森県内の観光に関する案内業務・接客業務等が出来る人材を育成し、 東北新幹線新青森駅観光案内所での活用に結びつける。 また、東北新幹線新青森駅に来青された観光客を駅構内での誘導 案内を主とした「おもてなし隊」を配置し、きめ細かな案内に努める。 ②青森市観光交流情報センター内にまちなか散策ガイド事業管理者を 配置し、ガイド受付及びボランティアガイドとの連携を密にし、 「あお もり街てく」事業を円滑に運営できるよう努める。 ③都市型観光機能強化事業として、ホテル・旅館の集積がみられる都 市型観光の拠点となる青森市内ホテルに「観光ナビゲーター」を配置 し街の魅力や周辺地域の店舗・観光施設の情報発信や各種活動が出来 る人材育成に努める。 (8)各種委員会 1.青森ねぶた祭保存会 2.青森ねぶた祭実行委員会 ①ねぶた祭総務委員会・・・財政基盤の確立 ②ねぶた祭伝承育成委員会・大型、子供、地域ねぶたの後継者育成について ③ねぶた祭審査委員会・・・審査制度について ④ねぶた祭運行委員会・・・ねぶたの魅力を最大限発揮できる運行を目指し ⑤ねぶた祭渉外委員会・・・新幹線開業を見据えた受入態勢の構築 ⑥ねぶた祭海上運行委員会・魅力ある海上運行の追求 3.八甲田・十和田ゴールドライン開通フェア実行委員会 4.事業推進委員会 ①誘客推進部会・・・・・誘客に関する事項及び観光客受入に関する事項 ②七子八珍推進部会・・・七子八珍事業の推進に関する事項 ③情報化推進部会・・・・情報化並びにホームページに関する事項