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ベトナム日本食品消費動向調査

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ベトナム日本食品消費動向調査
ベトナム日本食品消費動向調査
第1章
日本産食品輸入の現状
ベトナム日本食品消費動向調査
1.日本産食品輸入の現状
目次
1.輸入制度、輸入時の主な手続き .............................................. 3
1-1食品安全検査 .......................................................... 3
1-2自動輸入許可証明書 .................................................... 6
1-3放射線検査 ............................................................ 7
1-4食品衛生安全検査 ...................................................... 7
1-5製品基準公表制度 ...................................................... 8
1-6動植物検疫検査 ........................................................ 9
1-7 ラベル表示規制 ......................................................... 10
1-8その他最近の動向 ..................................................... 10
2. 日本産農林水産物・食品輸入の推移........................................ 11
2-1日本からの輸入額推移 ................................................. 11
2-2品目グループ別輸入の背景と要因........................................ 11
(1)日本酒・焼酎 .......................................................... 12
(2)日本茶 .............................................................. 12
(3)水産品・水産加工品 .................................................. 13
(4)畜産品(肉・酪農品) .................................................. 14
(5)米 .................................................................. 14
(6)野菜・果実 .......................................................... 15
2
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1.輸入制度、輸入時の主な手続き1
ベトナムで輸入が禁止される品目は、2006 年の政府議定(商品の国際売買、外国との売
買代理活動、商品の加工、通過に関する商法の施行細則)2で規定されている。このなかに
農林水産物・食品で輸入禁止となっている品目はない。
しかし、禁止されていなくとも、一般に、食品の輸入手続きは複雑と言われている。輸
入するに際して種々の規制が存在し3、事実上輸入できない品目や、輸入通関の前に輸入者・
輸出者が用意しておくべき許可書や証明書は様々ある。主な規制は表1のとおりであり、
以下に、それぞれの概略を示す。
なお、これまで輸入の手続きなど非関税措置が複雑で分かりにくいとされてきたことか
ら、ここでは輸入手続きのみを挙げ、関税やその他税率については割愛する。
表1 ベトナムへの食品輸入の際の主な手続き
必要な手続き・検査等
(参考)
HS コード注
2
水産物
03 類
食品安全検査
自動輸入許可書
放射線検査
食品衛
生安全
製品基準公表
検査
検疫証明書
未加工食品
動物由来
品
01 ~ 02
類、04~05
類
注1
植物由来
品
07~12 類
○
○
○
○
○
○
○
○
○
水産物
1604
1605
~
加工食品
動物由来
植物由来
品
品
1601
~
17~21 類
1603
不明
○
不明
×
○
○
○
○
○
○
-
飲料
2201
2204
酒類
~
2205
2209
×
×
×
×
×
×
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
×
×
×
-
-
~
動植物検疫
不明
不明
不明
不明
不明
不明
不明
不明
(PRA 有)
ラベル表示 注3
○
○
○
○
○
○
○
○
注1: それぞれ「○」は手続きが必要、
「×」は手続き不要、
「-」は制度運用が一時停止中、
「不明」は運用状況不明。正確な記述に努
めているが、あくまで全体像の大まかな把握のために整理したものであり、必ずしも正確性は保証できない。厳密には、担当当局に確認
するなどの補足が必要になる。
注2: HS コードは、分かりやすくするために参考として大まかな分類を示したものである。規制の中にHSコードが明示されていな
い場合があるため、厳密に規制とHSコードが一致するわけではない。
注3: 消費者販売時に包装のない商品の場合、ラベル表示不要。
1-1食品安全検査
食品が適切な輸出国の施設から輸出されていることを担保するため、2010 年以降、食品
安全法に基づく規制(農業農村開発省所管)が存在。
動物由来食品(鶏肉、豚肉、牛肉等)
・水産物(魚等)をベトナムに輸入する際には、輸
入者は、輸出国での指定施設で製造されたことについて輸出国の当局からその旨の証明書
(日本では「食品衛生証明書」と呼ばれる)を得る必要がある。その証明書を地方当局(地
方の農林水産品質管理部局)に提出し、検査の結果、食品安全証明書を得て、それをもっ
加工食品については、ジェトロ「ベトナムにおける加工食品の輸入制度」
(2010 年 3 月)に詳細説明あ
り。(http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000246/processed-food_vietnam.pdf)
2 2006 年政府議定 12 号(12/2006/ND-CP)
3 いずれの規制においても、例外が規定されている。例えば、旅客手荷物として個人使用目的で輸入する
場合、保税倉庫に保管する場合、積み替えの場合等。
1
3
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てベトナムで輸入通関しなければならない。なお、水産物や動物由来食品について、HS
コードによる定義はない。
また、植物由来食品(野菜、果物等。表3のHSコードに該当する品目)を輸入する際
には、ベトナムの食品安全基準を満たしているとベトナムの当局に認識される輸出国(登
録の済んでいる国)からの輸入について、貨物到着の 24 時間前に食品安全検査申請を地方
当局(同上)に行い、検査の結果、食品安全証明書を得て、それをもって輸入通関しなけ
ればならない。4
なお、輸出国の食品安全当局とベトナムの食品安全当局との間の登録が済んでいない場
合は、その輸出国からの輸入通関は許可されない状態になる。各輸出国の登録状況は表2
のとおりである。日本を輸出国とする場合、水産品、鶏肉の登録は済んでいる5ものの、登
録が済んでいない豚肉、牛肉、植物由来食品(野菜、果物等)については、日本からは輸
入ができない状態にある。今後、速やかな登録が期待される。
表2 食品安全検査に係る当局同士の登録状況(2012 年 11 月 14 日現在)
対象品目
登録手続きが済んでいる輸出国
品目の範囲
水産品
オーストラリア、マレーシア、カナダ、ミャンマー、チリ、ニュージーラン
ド、中国、ノルウェー、デンマーク、グリーンランド、オマーン、エストニ
ア、ペルー、フェロー諸島、フィリピン、フィンランド、ポーランド、フラ
ンス、シンガポール、アイスランド、スペイン、インド、台湾、インドネシ
ア、タイ、日本、英国、韓国、米国、リトアニア
米国、タイ、スペイン、オーストラリア、カナダ、日本、フランス、オラン
ダ、ブラジル、デンマーク、ハンガリー、ポーランド、チリ、リトアニア、
韓国、台湾、タンザニア、エストニア
米国、タイ、スペイン、オーストラリア、カナダ、フランス、オランダ、イ
タリア、ブラジル、デンマーク、ハンガリー、ポーランド、チリ、ベルギー、
韓国、台湾、エストニア
米国、スペイン、インド、オーストラリア、カナダ、オランダ、イタリア、
ブラジル、デンマーク、ポーランド、ニュージーランド、タンザニア
指定施設(各輸出国
当局がベトナムの当
局に登録した製造施
設)において製造さ
れた品に限る。
指定施設(各輸出国
当局がベトナムの当
局に登録した製造施
設)において製造さ
れた品に限る。
米国、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、タイ、韓国、
チリ、カンボジア、南アフリカ、インド、中国
指定された品目(H
S コ ー ド ) に限 る 。
(表3参照)
農産品(動物由来食
品)※1
鶏肉
豚肉
牛肉
農産品(植物由来食品)
※ここでは主な食肉として鶏肉、豚肉、牛肉を挙げた。実際には他の食肉の登録もあり。
出所:農業農村開発省ウェブサイト6
2010 年食品安全法(55/2010/QH12)
、2010 年農業農村開発省通達 25 号(25/2010/TT-BNNPTNT)
、2011
年農業農村開発省通達 13 号(13/2011/TT-BNNPTNT)
5 日本国水産庁(http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/vietnam/index.html),日本国厚生労働省
(http://www.mhlw.go.jp/topics/haccp/other/yusyutu_syokuniku/)
4
6
http://www.nafiqad.gov.vn/a-news-events/lists-of-foreign-establishments-approved-for-export-to-vietna
m/
4
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表3 食品安全検査の対象となる植物由来食品の範囲
品名
HS コード
ばれいしょ(生鮮のものおよび冷蔵したものに限る。)
0701900000
トマト(生鮮のものおよび冷蔵したものに限る。)
0702000000
たまねぎ、シャロット、にんにく、リーキその他ねぎ属の野菜(生鮮のものおよび冷
蔵したものに限る。)
0703101900; 0703102900;
0703209000; 0703909000;
キャベツ、カリフラワー、コールラビー、ケールその他これらに類するあぶらな属の
食用野菜(生鮮のものおよび冷蔵したものに限る。)
0704
レタス(ラクトゥカ・サティヴァ)およびチコリー(キコリウム属のもの)(生鮮の
ものおよび冷蔵したものに限る。)
0705
にんじん、かぶ、サラダ用ビート、サルシファイ、セルリアク、大根その他これらに
類する食用の根(生鮮のものおよび冷蔵したものに限る。)
0706
きゅうりおよびガーキン(生鮮のものおよび冷蔵したものに限る。)
0707000000
豆(生鮮のものおよび冷蔵したものに限るものとし、さやを除いてあるかないかを問
わない。)
0708
その他の野菜(生鮮のものおよび冷蔵したものに限る。)
0709
冷凍野菜(調理していないものおよび蒸気または水煮による調理をしたものに限る。)
0710
一時的な保存に適する処理をした野菜(例えば、亜硫酸ガスまたは塩水、亜硫酸水そ
の他の保存用の溶液により保存に適する処理をしたもので、そのままの状態では食用
に適さないものに限る。)
0711
乾燥野菜(全形のものおよび切り、砕きまたは粉状にしたものに限るものとし、さら
に調製したものを除く。)
0712
乾燥した豆(さやを除いたものに限るものとし、皮を除いてあるかないかまたは割っ
てあるかないかを問わない。)
0713109090; 0713209000;0713319000;
0713329000;0713339000;
0713399000;0713409000;
0713509000;0713909000;
カッサバ芋、アロールート、サレップ、菊芋、かんしよその他これらに類するでん粉
またはイヌリンを多量に含有する根および塊茎(生鮮のものおよび冷蔵し、冷凍しま
たは乾燥したものに限るものとし、切ってあるかないかまたはペレット状にしてある
かないかを問わない。)並びにサゴやしの髄
0714
ココやしの実、ブラジルナットおよびカシューナット(生鮮のものおよび乾燥したも
のに限るものとし、殻または皮を除いてあるかないかを問わない。)
0801
その他のナット(生鮮のものおよび乾燥したものに限るものとし、殻または皮を除い
てあるかないかを問わない。)
0802
バナナ(プランテインを含むものとし、生鮮のものおよび乾燥したものに限る。)
0803
なつめやしの実、いちじく、パイナップル、アボカドー、グアバ、マンゴーおよびマ
ンゴスチン(生鮮のものおよび乾燥したものに限る。)
0804
かんきつ類の果実(生鮮のものおよび乾燥したものに限る。)
0805
ぶどう(生鮮のものおよび乾燥したものに限る。)
0806
パパイヤおよびメロン(すいかを含む。)(生鮮のものに限る。)
0807
りんご、なしおよびマルメロ(生鮮のものに限る。)
0808
あんず、さくらんぼ、桃(ネクタリアンを含む。)、プラムおよびスロー(生鮮のも
のに限る。)
0809
その他の果実(生鮮のものに限る。)
0810
冷凍果実および冷凍ナット(調理してないものおよび蒸気または水煮による調理をし
たものに限るものとし、砂糖その他の甘味料を加えてあるかないかを問わない。)
0811
一時的な保存に適する処理をした果実およびナット(例えば、亜硫酸ガスまたは塩水、
亜硫酸水その他の保存用の溶液により保存に適する処理をしたもので、そのままの状
態では食用に適さないものに限る。)
0812
乾燥果実(第 08.01 項から第 08.06 項までのものを除く。)およびこの類のナットま
たは乾燥果実を混合したもの
0813
かんきつ類の果皮およびメロン(すいかを含む。)の皮(生鮮および冷凍し、乾燥し
または塩水、亜硫酸水その他の保存用の溶液により保存に適する処理をしたものに限
る。)
0814
コーヒー(いってあるかないかまたはカフェインを除いてあるかないかを問わない。)、
コーヒー代用物(コーヒーの含有量のいかんを問わない。)
0901
茶(香味を付けてあるかないかを問わない。)
0902
マテ
09030000
とうがらし属またはピメンタ属の果実(乾燥し、破砕しまたは粉砕したものに限る。)
5
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0904
およびこしょう属のペッパー
しょうが、サフラン、うこん、タイム、月けい樹の葉、カレーその他の香辛料
0910
小麦およびメスリン
1001
ライ麦
10020000
大麦および裸麦
10030000
オート
10040000
とうもろこし
100590
米
1006
グレーンソルガム
1007000000
そば、ミレットおよびカナリーシード並びにその他の穀物
1008
その他の加工穀物(例えば、殻を除き、ロールにかけ、フレーク状にし、真珠形にと
う精し、薄く切りまたは粗くひいたもの。第 10.06 項の米を除く。)および穀物の胚
芽(全形のものおよびロールにかけ、フレーク状にしまたはひいたものに限る。)
1104
大豆(割ってあるかないかを問わない。)
12010090
落花生(いってないものその他の加熱による調理をしていないものに限るものとし、
殻を除いてあるかないかまたは割ってあるかないかを問わない。)
1202109000; 120220000
コプラ
12030000
菜種(割ってあるかないかを問わない。)
1205
ひまわりの種(割ってあるかないかを問わない。)
1206
その他の採油用の種および果実(割ってあるかないかを問わない。)
1207400000; 1207500000;12079920000;
1207993000 ;1207999000
海草その他の藻類、ローカストビーン、てん菜およびさとうきび(生鮮のものおよび
冷蔵し、冷凍しまたは乾燥したものに限るものとし、粉砕してあるかないかを問わな
い。)並びに果実の核および仁その他の植物性生産品(チコリー(キコリウム・イン
テュブス変種サティヴム)の根でいってないものを含む)
12122019; 12122090;1212910000;
1212991900;1212993000;1212999000
出所:13/2011/TT-BNNPTNT よりジェトロ作成
1-2自動輸入許可証明書
輸入の金額・数量・輸出国などの把握を目的に、2010 年以降、商工省が自動輸入許可制
度を運用していた。同制度では、特定の品目(家電製品が中心)の輸入者は、地方の商工
局への事前輸入許可(取得までの所要日数は最大 10 営業日)を得る必要があり、その許可
証明書を得た上で輸入通関をしなければならず、輸入商社などにとって悩みの種であった。
この中には、食品も一部含まれており、以下のような品目が含まれていた。
<自動輸入許可制度の対象になっていた食品>
魚(0301~0305)、蟹(0306140000、030624)、軟体動物(0307)、ソーセージ等(1601000000)
、その他調
製肉等(1602~1603)
、魚調製品等(1604)
、甲殻類・軟体動物調製品(1605)
、砂糖菓子(1704)
、チョコ
レート等(1806)
、幼児用調整食料品(1901)
、スパゲッティ・ヌードル等(1902)
、タピオカ(1903000000)
、
穀物調整食料品(1904)
、パン・ビスケット等(1905)
、コーヒー調製品(2101)
、ソース等調味料(2103)
、
スープ等(2104)
、アイスクリーム(2105000000)
、その他調整食料品(210690 のうちいくつか)
、水(2201
~2202)
、酒類(2203~2208)
、食酢等(2209)
しかし、2012 年に入って貿易収支がバランスしてきたことを背景に、2012 年 9 月、同制
度は適用が一時中止されており、現時点では、輸入者は商工局から事前輸入許可を得る必
6
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要はなくなっている。7
1-3放射線検査
2011 年 3 月の東日本大震災以降、ベトナムでは、日本からの農水産品・加工食品に対し
て、輸出国における放射線安全証明書を求めていたが、日本では同証明書は発行できない
ため、暫定的措置として放射線検査が実施されていた。これまでの放射線検査は以下のと
おりであった。
<未加工食品>
管轄:農業農村開発省農林水産品質管理局
a.福島、茨城、栃木の 3 県は 100%検査
b.その他の県は 20%のサンプル検査(全ロットの 20%をサンプル検査)
※a.b.とも 1 ロット当たり 1 サンプル採取する。最低数量は 1 キロ/サンプル。
<加工食品>
管轄:保健省食品衛生安全局
a.福島県と茨城県は 100%サンプル検査
b.上記 2 県以外の都道府県は 20%のサンプリング検査
ベトナム政府側は基本的に放射能汚染の問題が発生しないかぎり、日本からの農水産品
と加工食品の輸入を認めていたが、放射線検査に 7~10 日かかるため、商社などにとって
頭の痛い問題であった。
その後、日本政府からの働きかけにより、保健省食品安全衛生局が、2012 年 7 月 2 日付
けオフィシャルレター1080/ATTP-DKCN 号を発布、加工食品の放射線検査を廃止することと
し、同日より施行された。それ以降、加工食品の放射線検査は廃止されており、日本から
の輸入が増えることが期待される。なお、未加工食品については引き続き同検査が行われ
ている。
1-4食品衛生安全検査8
食品による中毒や疾病を防止する目的で、食品安全法に基づく規制が存在する(主に保
険省が所管)
。国内品だけでなく輸入品にも適用される9
輸入品の場合、貨物到着 5 日前までに地方当局(地方の食品安全衛生部局)に対して食
品衛生安全検査の登録をしておき(検疫局は受理後 3 日以内に登録書を発行する義務)、そ
の登録の後税関による輸入通関(登録がないと輸入通関ができない)、その後国内に流通す
2005 年首相決定(41/2005/QD-TTG)
、2010 年商工省通達 24 号(24/2010/TT-BCT)
、2012 年商工省通
達 27 号(27/2012/TT-BCT)
8 2010 年食品安全法(55/2010/QH12)
、2004 年政府議定 163 号(163/2004/ND-CP)
9 2010 年食品安全法(55/2010/QH12)
、2004 年政府議定 163 号(163/2004/ND-CP)
、2010 年農業農村
開発省通達 68 号(68/2010/TT-BNNPTNT)
、2010 年同 29 号(29/2010/TT-BNNPTNT)
7
7
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る前に地方当局(同上)による食品衛生安全検査が行われる。
登録は、後述の製品基準公表による登録と一体化している。必要書類(地方当局に提出)
は、概して、製品基準公表の登録書(後述のように中央の保健省が発行するのが通常)の
ほか、通常の通関関係書類(BL、パッキングリスト、インボイス、契約書、原産地証明
などの写し)
、製品基準公表登録での必要書類(Certificate of Analysis, Certificate of
Free Sale)の3つとなっている。また、動植物由来の未加工食品の場合は、さらに輸出国
の検疫当局が発行する検疫証明書(Phytosanitary Certificate)が必要となる。数社の輸
入商社にヒアリングをした結果、実態としては、食品衛生安全検査の関係事務のほとんど
が製品基準公表対応でが占められているようだ。
食品衛生安全検査(輸入通関後に行われる)は、書類検査や物理的な検査のほか、ラボ
でのサンプル検査もあり得る。過去 5 回の輸入実績で問題がなければ検査は少なくなると
されている。食品衛生安全検査の観点からハイリスク品目とされているのは以下であり、
幅広い品目が含まれている(HSコード上での明確な範囲はない)。肉・肉製品、乳・乳製
品、卵・卵製品、生の水産物、アイスクリーム・飲料水、機能性食品、微生物入りの食品、
補助食品、食品添加物、即消費用の加工飲食物、冷凍食品、豆乳・大豆製品、即消費用の
生の野菜・果物。
1-5製品基準公表制度
食品衛生安全検査の一環として、国内製造・輸入ともに、加工食品、食品添加物、たば
こ、食品原料、食品を入れた容器等は、技術規格・基準に適合していることを公表し、「規
格適合公表書」を登録しなければならない(登録後 3 年間有効)
。この登録書が前述の食品
衛生安全検査の登録書類となる。
申請先は、概ね中央の保健省(ボトル入り飲料水、たばこ、機能性食品、補助食品、食
品原料、食品添加物、食品を入れた容器、熱処理された食品等の場合。その他の加工食品
の場合は地方の検疫局)
。当局は、申請を受理後 15 日以内に回答を出す義務がある。輸入
の場合、輸入者は、輸入通関の前に規格適合公表書の登録をしておく必要がある。
規制の基準は、食品添加物、残留農薬、包装容器、微生物、化学品などについて、それ
ぞれ保健省等の決定に最大許容量などが細かく記載されている。10
必要書類は、大まかに、保健省による所定の申請書(内容は、微生物、重金属、食品添
加物、消費期限、使用ガイド、包装の詳細、保存・製造の過程等)
、輸出国の製造企業や当
局による分析結果(Certificate of Analysis。入手できないときは Quatest3 などベトナ
ム国内認証機関の分析結果)
、輸出国当局の発行する証明書(Certificate of Free Sale)
が挙げられる。前述のように、こうして取得した製品基準公表登録が、食品衛生安全検査
10
食品添加物(3742/2001/QD-BYT)
、残留農薬・包装容器(46/2007/QD-BYT、3339/2001/QD-BYT)
、
未加工食品に含まれる微生物や化学品(29/2010/TT-BNNPTNT、68/2010/TT-BNNPTNT)
。
8
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関係の主な提出書類となる。11
実態としては、輸入企業は、初めて輸入する商品の場合、保険省にその商品にかかる申
請書とサンプルを送り、基準適合公表書(ライセンス)の登録を待つ。ある地場の輸入商
社によると、登録までに 3 週間ほどかかる。また、登録の際には商品ごとに手数料がかか
り(法令上は保健省決定 42 号 6.7 条)
、商品ごとに1回の登録料は約 150 ドル(同じ中身
でも分量が違うものは別個の商品として登録が必要)、登録期限の 3 年後にも同様に手数料
がかかる。この金額は、他の複数の輸入商社にヒアリングしたところ同様であったが、中
には支払いを免除されている輸入商社もあるとの話があり、当局の不透明な裁量の可能性
がうかがえる。
1-6動植物検疫検査
動植物由来品については、動植物検疫の規制(主に農業農村開発省所管)が法令上存在
する。2007 年の保健省決定や農業農村開発省決定では、検疫手続きが必要な品目として、
未加工食品から加工食品まで広く対象品目を指定している。12
例えば、水産製品を輸入しようとする場合、事前に地方当局(地方の動物健康部局)に
申請して動物検疫許可書を取得し
(申請後回答が来るのは 5 営業日内、
許可書は 60 日有効)、
貨物到着時に検疫検査(検査所要時間は 1 日~数日)を受けた後、その検疫証明書を得た
上で税関で輸入通関手続きをする必要がある。同じく、動物由来製品(水産製品以外)
・植
物由来製品を輸入する際にも、地方当局(地方の動物健康部局・植物防疫部局)に対して
同様の手続きが存在する。13
しかし、実態として、これら動植物検疫規制は、2012 年 11 月に複数の輸入商社に取材し
た限りでは、検疫規制は存在するという声はあるものの(前述の食品衛生安全検査の中で
は輸出国当局発行の検疫証明書が求められる)
、前述の食品衛生安全検査や製品基準公表制
度と別個の動植物検疫検査が運用されているとの声は聞かれない。そのため、動植物検疫
検査は実態として運用されていない可能性がある。
ただし、植物検疫については、上記通常の検疫検査のほか、2007 年以降、病害虫リスク
分析(PRA:Pest Risk Analysis)検査が存在し、運用されている模様。対象品目は、HS
コード上明確ではないが、以下のとおり。①植樹用の木およびその一部で生きているもの、
②生鮮果実、③各種の草、草の種子、④有益な生物その他の生物で植物資源に害がある可
能性のあるもの、⑤植物検疫処理を施していない丸太、製材、⑥その他物質で病害虫を保
有している危険性の高いもの。これら品目を初めて輸入する場合又は新たな原産地から輸
2010 年食品安全法(55/2010/QH12)
、2005 年保健省決定 42 号(42/2005/QD-BYT)
、2010 年保健省
決定 45 号(45/2010/TT-BYT)
12 2007 年保健省決定 818 号
(818/2007/QD-BYT)
、
2005 年農業農村開発省決定 72 号
(72/2005/QD-BNN)
、
2007 年同 35 号(35/2007/QD-BNN)
13 2010 年農業農村開発省通達 6 号(06/2010/TT-BNNPTNT)
、同 43 号(43/2010/TT-BNNPTNT)
、2005
年政府議定 33 号(33/2005/ND-CP)
、2008 年同 119 号(119/2008/ND-CP)
、2006 年農業農村開発省決定
15 号(15/2006/QD-BNN)
11
9
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入する場合に、PRA の対象となり、輸入の事前に地方当局(地方の植物防疫部局)に申請し
て植物検疫輸入許可書(Phytosanitary Import Permit、1 年間有効)を取得する必要があ
る。所要日数は、数日の場合もあれば、品目によっては最大 3 年かかる品目もある。実態
としては、植物をベトナムに輸入する企業の中には、この規制にかかっている企業もある
ようだ。14
1-7ラベル表示規制
2006 年の政府議定などに基づき、国内流通品や輸入品に対しては、食品に限らず、ラベ
ル表示が義務付けられている(消費者への販売時に包装のない食品はラベル表示不要)。基
本的にベトナム語による表記が義務付けられており、全商品に共通して商品名、商品に対
して責任を有する組織および個人の名称と住所、原産地の 3 項目が必須となっている。食
品の場合は内容量、製造年月日、賞味期限、原料品名や食品添加物および成分量、衛生安
全性に関する情報または警告、使用方法や保管方法の表示なども必要となっている。15
1-8その他最近の動向
2011 年の商工省通知(197/2011/TB-BCT)以降、酒は、ハイフォン、ダナン、ホーチミン
市の 3 港でしか手続きできず、輸入者は、通常書類のほか、メーカーの輸入・流通業者で
あることの指定書または委任状、もしくは代理契約の提出が必要になる。
2010 年農業農村開発省通達 6 号(06/2010/TT-BNNPTNT)
、同 43 号(43/2010/TT-BNNPTNT)
、2005
年政府議定 33 号(33/2005/ND-CP)
、2008 年同 119 号(119/2008/ND-CP)
、2006 年農業農村開発省決定
15 号(15/2006/QD-BNN)
15 2006 年政府議定 89 号(89/2006/ND-CP)
、2007 年科学技術省通達 9 号(9/2007/TT-BKHCN)
14
10
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2.
日本産農林水産物・食品輸入の推移
2-1日本からの輸入額推移
日本からの輸入総額は、2005 年の 40 億 7,410 万ドルから、2011 年は 104 億 30 万ドル(速
報値)と約 2.6 倍に増え、輸入が多い国・地域として中国、ASEAN、韓国に次ぐ 4 位につけ
る。日本からの主要輸入品は工業製品が大半を占め、農林水産物・食品は少ない。2011 年
は水産物が 4,146 万 5,000 ドル(日本からの輸入全体のうち約 0.4%)
、ミルク・乳製品は
257 万 1,000 ドル(同 0.02%)にとどまっている16。
【日本からの輸入総額】
(100万ドル)
8,240
6,189
4,074
4,702
2005年
2006年
2007年
2008年
6,836
2009年
9,016
2010年
10,400
2011年
(速報値)
出典:統計総局『統計年鑑2011』、『統計年鑑2009』
【日本からの輸入品の構造(2011年/金額)】
その他
29.4%
機械設備・
部品
27.0%
鉄鋼製品
3.5%
鉄鋼
15.4%
自動車部品
4.0%
プラスチック製品
4.5%
コンピュータ・
電子製品・部品
11.1%
布地
5.1%
出典:統計総局
2-2品目グループ別輸入の背景と要因
日本産農林水産物・食品の輸入が少ない背景には、前述のように未加工食品を中心に食
品安全検査規制のため日本から輸入できない品目があること、元値が高い上に物流費や卸
企業への中間マージンまで乗せると店頭価格が高くなりベトナムの消費者には手が届かな
くなること、また、日本料理の認知度の高さと比較して、日本産食品の認知度が低いこと
が考えられる。現状、ベトナム人の一般レベルでは、日本産食品にピンとこないというの
16
統計総局
11
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が正直なところであろう。ただ近年は、食品安全衛生問題が度々取り沙汰され、食の安全
に注目が集まっている。中国産は品質が懸念され、日本=高品質のイメージが強いベトナ
ムで日本産食品は PR 次第で関心を集めやすいように思われる。ベトナム人の所得が徐々に
上昇し、仮に前述の未加工食品を中心とした食品安全検査の問題がクリアされれば、日越
経済連携協定(JVEPA)や日アセアン包括的経済連携(AJCEP)上の関税撤廃も相俟って(例
えば JVEPA 上、りんご、なし、いちご、太平洋さけなどは 2019 年に、みかん、桃などは 2014
年に関税撤廃)、農水産物や加工食品の今後の輸入増が期待できるかもしれない。
各品目の輸入状況は以下の通り17。
(1)日本酒・焼酎
日本酒・焼酎の日本からの輸入は、最近 5 年で数量・金額ともに約 10 倍に増えている。
スーパーでは現地生産18と輸入の日本酒・焼酎があり、輸入品は特に日本食材店や日本料理
店での取扱いが多いようだ。輸入増の背景には、在住日本人の増加、日本料理店の出店増
が考えられる。
現地では贈答品や宴会の席などで輸入の洋酒、ワインが人気だが、日本酒の認知度は低
い。ホテルやレストラン、サービス関連など旅行関係や現地富裕層、在住日本人向けの販
売が今後も主流になると思われるが、ベトナムの酒も米から造ったものが多いため、利用
が進む素地はあるだろう。
【日本産清酒・焼酎の輸入】
(100リットル)
数量
8,000
*HSコード2206.00、2208.90
6,000
656
39
0
2006年
1,048
7,071
5,054
3,697
4,000
2,000
(100万円)
金額(囲みで示した数値)
396
71
89
2007年
2008年
400
300
285
200
191
1,469
500
100
0
2009年
2010年
2011年
出所:日本国財務省貿易統計
(2)日本茶
最近 5 年で数量は 8 倍、金額は 3 倍に伸びているが、規模は小さく、2011 年の日本の茶
輸出に占めるベトナムの割合(金額)は 0.3%に過ぎない。前述の食品安全検査の存在のほか、
ベトナムは 35 省 13 万 1,500ha で茶を栽培し、茶輸出で世界 5 位、110 以上の国と地域に輸
出される19など、生産大国であることが背景にあろう。
17
18
19
ベトナム現地の統計では詳細データがないため、日本国財務省の貿易統計を参考にする。
Huefoods Company が日本酒「越の一」
、焼酎「夢玄舞」などを生産・販売している。
2009 年 2 月 12 日付『Thoi Bao Kinh Te Sai Gon』誌、2010 年 12 月 24 日付『Ha Noi Moi』紙
12
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ベトナムでは全国的にお茶を日常的に飲む習慣があり、北部では湯のみは日本酒のお猪
口くらいの大きさで味は濃い。ホーチミン市では氷入りの冷たいお茶を飲むことが多い。
最近ではペットボトル詰の緑茶飲料も人気がある。ただ日本人のように茶の銘柄へのこだ
わりや、高級品への関心はあまりないようで、あえて日本茶を選ぶという動機はないよう
に思われる20。現地で日本茶は日本食材店や日系コンビニエンスストアで販売されている程
度。
【日本産緑茶の輸入】
(kg)
数量
(1,000円)
金額(囲みで示した数値)
5,000
6,000
4,991
*HSコード0902.10、0902.20
4,000
5,000
4,000
3,000
3,940
3,506
2,000
1,409
1,000
0
441
4,320
2006年
2007年
2,010
3,000
2,000
1,391
850
1,743
4,699
3,537
2008年
2009年
2010年
2011年
1,000
0
出所:日本国財務省貿易統計
(3)水産品・水産加工品
水産物の輸出が多いベトナムだが、日本からの水産物輸入も年々増えている。背景には、
委託加工により日本に再輸出するケースが多いと考えられるが、ベトナムの内需としても、
在住日本人や日本料理店の増加、日本料理の認知度が高まるにつれ増加していることが挙
げられる。スーパーでは日本産の冷凍のサバやサンマが取扱われ、日本料理店では日本直
送品を使った料理が出されている。また、ローカルの居酒屋でも、「日本のサバ」としてメ
ニューに並んでいることもある。
【日本産水産品・水産加工品の輸入】
(1,000kg)
60,000
数量
50,000
金額(囲みで示した数値)
56,754
11,632
*HSコード0302~0307、1604、1605
40,000
10,000
30,000
20,000
10,000
0
(100万円)
15,000
25,791
21,778
6,575
1,256
2006年
12,220
2,408
17,628
3,562
5,000
4,780
3,051
0
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
出所:日本国財務省貿易統計
20
Thai Nguyen 省など北部山岳各省が茶の生産地として有名。
13
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(4)畜産品(肉・酪農品)
2010 年以降の前述の食品安全検査のため、また日本での口蹄疫発生による食肉輸出停止
により、2011 年の輸入減が目立っている。輸入停止前は圧倒的に冷凍牛肉(HS コード
0202.30)の輸入が多かったが、2011 年の輸入品目は全て酪農品(同第 4 類)だった21。2010
年以降の鶏肉の輸入再開により、2012 年の 1~8 月の鶏肉輸入(0207.14)は回復し、25 トン、
412 万円となっている。
ベトナム産の牛肉もあるが、美味しくない、硬いといった理由から、オーストラリアやニ
ュージーランド、アメリカ産の牛肉への関心は高い。フォーのチェーン店でも輸入牛肉を
使ったフォーがメニューに並ぶなど、輸入品にさほど抵抗がないと思われる。また「神戸
牛」の認知度は高いが、ベトナムで出回っているものは日本産の本物ではなく他国で飼育
されたものと考えられる22。
なお、日系では SHINSHU NT 社が「信州」ブランドで、また日本ハムが地場企業との合弁
で Nippon Golden Pig 社を設立し、それぞれハムやソーセージなどの食肉加工品を販売し
ている。
【日本産畜産品の輸入】
(1,000kg)
8,000
数量
4,000
*HSコード第2類、第4類、1601、1602
6,000
3,101
2,882
3,000
2,045
4,000
2,000
0
(100万円)
金額(囲みで示した数値)
2,000
1,108
256
170
2006年
1,000
4,089
4,377
6,455
6,294
3
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
7
0
出所:日本国財務省貿易統計
(5)米
日本の米輸出は実績がない年もあり、ベトナム向け輸出は活発とは言えない。これは、
前述の食品安全検査の問題が原因と考えられる。
なお、ベトナムでは米栽培が盛んである。ベトナム食糧協会によると、2011 年のベトナ
ムの米輸出量は 710 万 5,000 トンに達した23。
米の使われ方は様々で、白米を炊いて食べるほか、フォーやブンなどの米麺やライスペ
ーパーも頻繁に利用する。
現地では Angimex-Kitoku 社が日本米の栽培、販売を行っており、
現地生産の「日本米」はスーパーでもよく見かける。
21
22
23
グラフ参照
2011 年 12 月 28 日付『Sai Gon Tiep Thi』誌、2011 年 12 月 28 日付『Thanh Nien』紙
2012 年 4 月 5 日付『Thoi Bao Kinh Te Sai Gon』誌
14
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【日本産米の輸入】
(トン)
数量
6
5
4
3
2
1
0
*HSコード10.06
(1,000円)
金額(囲みで示した数値)
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
2,718
2,013
0 205
2007年
515
4
5
1
2009年
2010年
2011年
出所:日本国財務省貿易統計
(6)野菜・果実
ベトナムへの野菜・果実の輸出は中国が飛びぬけて多く、ほかはアメリカ、タイ、オー
ストラリアが多い(2011 年)24。日本産の野菜・果実はスーパーではほぼ見当たらない。日本
食材店でも主にベトナム産の野菜・果実が並ぶ。これも前述の食品安全検査の問題が原因
と考えられる。
ベトナムは農業国であり、野菜・果物は豊富であるが、今後、食品安全検査の問題が解
決された後、価格の問題などがクリアされれば、日本産の甘いみかんやイチゴ25のように現
地にない果物は期待できるかもしれない。またアメリカ産や中国産のりんごは「Fuji」と
して販売されている。JETRO が 2010 年に行ったホーチミン市での日本産食品アンテナショ
ップ事業では、新鮮で歯応えがよく、甘い日本産りんごは好評を得ている26。
【日本産野菜・果実の輸入】
(1,000kg)
800
70
600
数量
54
50
(100万円)
80
金額(囲みで示した数値)
HSコード第7類、第8類
41
400
40
22
200
0
60
54
212
588
274
248
219
273
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
20
0
出所:日本国財務省貿易統計
24
25
26
統計総局
ベトナムでもみかんやイチゴは栽培されているが、日本産に比べ甘味が少ない。
http://www.jetro.go.jp/jetro/topics/1004_topics3.html
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