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基本計画全文 (PDF 7.7MB)
高山市中心市街地活性化基本計画
高 山 市
平成27年4月
平成27年3月27日認定
平成28年3月15日変更
目
次
1.中心市街地の活性化に関する基本的な方針 --------------------------------------
1
[1]高山市の概要
1
--------------------------------------------------------------
[2]中心市街地の現状分析
------------------------------------------------------
3
[3]地域住民のニーズ等の把握・分析 --------------------------------------------
41
[4]従来の中心市街地活性化基本計画の評価 --------------------------------------
44
[5]中心市街地の課題 ----------------------------------------------------------
49
[6]中心市街地活性化の基本方針
------------------------------------------------
51
----------------------------------------------------
55
[1]位置
----------------------------------------------------------------------
55
[2]区域
----------------------------------------------------------------------
56
[3]中心市街地要件に適合していることの説明 ------------------------------------
57
3.中心市街地の活性化の目標
----------------------------------------------------
61
[1]中心市街地活性化の目標
----------------------------------------------------
61
[2]計画期間の考え方 ----------------------------------------------------------
61
[3]数値目標設定の考え方
------------------------------------------------------
61
[4]具体的な目標数値の考え方 --------------------------------------------------
63
2.中心市街地の位置及び区域
4.土地区画整理事業、市街地再開発事業、道路、公園、駐車場等の公共の用に供する
施設の整備その他の市街地の整備改善のための事業に関する事項
------------------
81
[1]市街地の整備改善の必要性 --------------------------------------------------
81
[2]具体的事業の内容 ----------------------------------------------------------
82
5.都市福利施設を整備する事業に関する事項 ---------------------------------------
95
[1]都市福利施設の整備の必要性
------------------------------------------------
95
[2]具体的事業の内容 ----------------------------------------------------------
95
6.公営住宅等を整備する事業、中心市街地共同住宅供給事業その他の住宅の供給の
ための事業及び当該事業と一体として行う居住環境の向上のための事業等に関す
る事項 ----------------------------------------------------------------------
102
[1]街なか居住の推進の必要性 --------------------------------------------------
102
[2]具体的事業の内容 ----------------------------------------------------------
103
7.中小小売商業高度化事業、特定商業施設等整備事業、民間中心市街地商業活性化事業、
中心市街地特例通訳案内士育成等事業その他中心市街地における経済活力の向上のた
めの事業及び措置に関する事項 ---------------------------------------------------
107
[1]経済活力の向上の必要性 -----------------------------------------------------
107
[2]具体的事業等の内容
108
--------------------------------------------------------
8.4から7までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項
----------
129
[1]公共交通機関の利便性の増進及び特定事業の推進の必要性 ----------------------
129
[2]具体的事業の内容 ----------------------------------------------------------
129
[3]4から8までに掲げる事業及び措置の実施箇所
132
--------------------------------
9.4から8までに掲げる事業及び措置の総合的かつ一体的推進に関する事項
----------
133
[1]市町村の推進体制の整備等 --------------------------------------------------
133
[2]中心市街地活性化協議会に関する事項
135
----------------------------------------
[3]基本計画に基づく事業及び措置の一体的推進
----------------------------------
10.中心市街地における都市機能の集積の促進を図るための措置に関する事項
----------
141
----------------------------------------------
141
--------------------------------------------------------
141
[1]都市機能の集積の促進の考え方
[2]都市計画手法の活用
139
[3]都市機能の適正立地、既存ストックの有効活用等
[4]都市機能の集積のための事業等
------------------------------
141
----------------------------------------------
144
11.その他中心市街地の活性化のために必要な事項
----------------------------------
145
[1]基本計画に掲げる事業等の推進上の留意事項
----------------------------------
145
--------------------------------------------------------
146
--------------------------------------------------------------
147
12.認定基準に適合していることの説明 --------------------------------------------
148
[2]都市計画との調和等
[3]その他の事項
様式第4[基本計画標準様式]
○ 基本計画の名称:高山市中心市街地活性化基本計画
○ 作成主体:岐阜県高山市
○ 計画期間:平成27年4月から平成32年3月(5年)
1.中心市街地の活性化に関する基本的な方針
[1]高山市の概要
【位 置】
本市は、岐阜県の北部、飛騨地方の中央に位置し、周囲を飛騨市、
下呂市、郡上市、大野郡白川村、長野県、富山県、福井県、石川県
に囲まれている。
本庁所在地は、東経 137 度 16 分、北緯 36 度 09 分、海抜 573mに
位置している。
【地理・地形】
本市は、東西に約 81km、南北に約 55km あり、面積は 2,177.61k ㎡の日本一広い市である。面積の
約 92%は森林で占められ、山や川、渓谷、峠などで地理的に分断され、標高差も 2,000mを超えるな
ど、地形的に大きな変化に富んでいる。
北東部には槍ヶ岳、乗鞍岳、穂高連峰などの飛騨山脈(北アルプス)を擁し、中央部には宮川が南
から北へ流れ、南部には飛騨川が北から南へ流れ、南西部には庄川が南から北へ流れている。
標高の最高は奥穂高岳の 3,190m、最低は上宝町吉野の 436mである。
【気 候】
本市の気候は、海抜高度の高い所が多いため、東北地方北部や北海道南部と似て夏は涼しく、冬は
雪が多く寒さが厳しい。全体的には内陸気候であり、特に高山地域は盆地のため内陸性が顕著にあら
われる。飛騨山脈をはじめ標高の高い山岳地域の気候は、山岳気候となる。
気温は年平均で 11.0℃、8 月の最高気温平均は 30.7℃、2 月の最低気温平均は-5.2℃である。過去
の最高気温の極値は平成 6 年 8 月 8 日の 37.3℃、同じく最低気温の極値は昭和 14 年 2 月 11 日の-25.5℃
となっている。平年の観測日数は、最高気温 25℃以上の夏日は 104.3 日、最低気温 0℃未満の冬日は
117.7 日で、最高気温 0℃未満の真冬日は 10.0 日に及ぶ。なお、最低気温 25℃以上の熱帯夜は 0.0 日
である。
風速は年平均 1.5m/s で、一年を通じて風の弱い地域である。
降水量は年 1,699.5mm と、飛騨地方の中では比較的少ないところとなっている。
平年の年最深雪は 54 ㎝で、積雪の最深は 128cm(昭和 56 年 1 月 8 日)である。
※上記のデータは、高山特別地域気象観測所(高山市桐生町)による。
※平年値は 1981 年から 2010 年の統計による。
※極地は、1899 年 5 月からの統計による。
1
【沿 革】
本市には、市内を流れる宮川や川上川などによって形成された沖積世の平地や、河岸段丘に面した
山麓の緩斜面、扇状地などに、縄文・弥生・古墳の各時代の遺跡が多数存在する。それは古くから人々
がこの地に住みつき、豊かな自然の恵みを受けつつ暮らしてきたあかしである。
飛騨地方が大和朝廷へ服属したのは諸説様々であるが、5 世紀以降のことと思われる。奈良時代の
国府は高山盆地にあったといわれ、国分寺(総和町)と国分尼寺(岡本町)が建てられた。天平勝宝
元年(749)大野郡大領正七位下飛騨国造高市麻呂(ひだのこくぞうたけちまろ)が国分寺へ知識物
を献じて外従五位下を賜ったとあり(続日本紀)、国分寺と大野郡の名が初見される。養老賦役令に
「凡ソ斐陀国ハ調庸倶二免ゼヨ。里ゴトニ匠丁(木工)十人ヲ点ゼヨ。・・・」とあり、飛騨国は、
匠丁を出すことによって庸調が免ぜられていた。それは「今昔物語集」での飛騨匠と絵師百済川成と
の腕比べの話や、
「万葉集」に詠まれた「かにかくに物は思はじ飛騨人の打つ墨縄のただ一道に」の
ように、黙々と働く「ひだびと」の姿を通して今に伝えられている。
「高山」の地名は、永正年間(1504~21)に守護代多賀氏の一族高山外記が、現在の城山に城砦を
築いた頃にさかのぼる。城内に近江の多賀天神を祀り、天神山・多賀山と称したことに由来するとも
いわれている。
後に京極氏の被官で、守護代多賀氏を祖とするとも伝える三木氏が益田郡に勢力を伸ばし、大永の
頃(1521~28)大野郡にも進出し、多賀氏をしのいで実権を握った。三木自綱は斎藤道三の娘を迎え、
信長美濃入国後は信長に近づき、天正 7 年(1579)松倉城を築城して本拠とし、天正 10 年(1582)
江馬輝盛を破り、白川郷を除く飛騨を平定した。
自綱は、秀吉に対抗した佐々成政と結んだが、天正 13 年(1585)秀吉の飛騨平定の命を受けた金
森長近が越前大野城から兵を進め、自綱を滅ぼした。翌天正 14 年、飛騨に封ぜられた金森長近は鍋
山城に入り、天正 16 年天神山に築城を開始、松倉・鍋山城下の商人を移し、白川郷の照蓮寺と和親
の誓約を結び、城下に寺地を設け、城下町の形成に着手した。
城下町は武家地、町人地、寺院群に区分され、武家地は城下江名子川左岸、南は大隆寺下まで、城
下西麓から中橋までの宮川右岸、北麓空町一帯、江名子川北岸に及ぶあたりに配置されていた。三代
重頼の弟重勝が分家して江名子川北岸に左京屋敷を建て、重頼は娘のために宮川左岸に向屋敷(今の
高山陣屋)を建てると、そのあたりまで町家が広がった。
町人地は、一番町・二番町・三番町が宮川右岸に南北に、それを東西に横切る形で安川横町・肴横
町がそれぞれつくられ、南北方向に通りを発展させた町並であった。城下町によくみられる見通しが
きかない道筋は、町の南部と北部に設けられた。
城の北方向には白川郷から照蓮寺 13 代明了を迎えて、照蓮寺を建てた。その周囲に寺内町が発達
して照蓮寺がこれを管轄した。東山一帯には寺院が集められ、大雄寺・素玄寺・天照寺・宗猷寺とい
った金森氏にゆかりのある寺が建てられた。金森氏が出羽上ノ山に移封されるまでの金森 6 代 107 年
間には、京文化および江戸文化を受け入れて、今日の高山の基盤が形成された。
幕府は元禄 5 年に飛騨を収公したあと、金森氏の向屋敷に代官所を設立し、関東郡代伊奈半十郎忠
篤を初代の代官として兼任させ、徳川幕府直轄の天領として高山陣屋において代官・郡代が 25 代 177
年間にわたり治めた。高山城は、加賀藩主前田綱紀の家臣永井織部に守らせていたが、元禄 8 年幕命
により取り壊された。
「飛騨の高山御城の御番
つとめかねたよ加賀の衆が」といまも高山盆踊りの
歌詞に残されている。
高山陣屋に代官が常時在勤するようになったのは、享保 13 年(1728)長谷川忠崇からのことであ
2
る。この時代には江戸文化の影響を強く受けるとともに、その名を広く知られる高山祭が盛んとなり、
屋台が造られ、市が行われるなど、社会的、文化的な基盤が確立された。
人口は元禄 8 年(1695)1,259 軒 3,757 人、延享元年(1744)1,513 軒 7,212 人、天保 13 年(1842)
1,671 軒 9,237 人で、これは当時の岐阜町より人口が多く、有数の都市であった。
明治維新により東山道鎮撫使竹澤寛三郎が入国し、高山陣屋に天朝御用所の高札を建てた。慶応 4
年 5 月に飛騨県がおかれ、
同年 6 月高山県となり、
明治 4 年筑摩県に移管されるまでの 3 年 6 か月間、
梅村速水、宮原積の二人の知事により治められた。
明治 8 年に高山一之町村・二之町村・三之町村が合併して高山町となり、また、大野郡片野村ほか
22 か村が合併して大名田町となった。
翌明治 9 年に高山町は岐阜県の管下となり、
明治 22 年に 15,385
人で新しい町制を実施し、大正 9 年の第 1 回国勢調査の人口は 16,344 人であった。その後大正 15 年
に灘村を合併、昭和 9 年にはその後の高山および飛騨の発展に大きく寄与した高山本線が開通、昭和
11 年 11 月 1 日に大名田町を合併して市制を施行、
「高山市」として発足した。昭和 18 年上枝村、昭
和 30 年大八賀村を合併した。
平成 17 年 2 月 1 日には、丹生川村、清見村、荘川村、宮村、久々野町、朝日村、高根村、国府町、
上宝村と合併し、2,177.61k ㎡の面積を有する新しい高山市が誕生した。
高山市第八次総合計画においては「人・自然・文化がおりなす 活力とやさしさのあるまち 飛騨
高山」の実現をめざしている。
[2]中心市街地の現状分析
(1)中心市街地の成り立ちと変遷
①金森氏の入国
越前大野(福井県大野市)城主であった金森長近は、天正 13 年(1585)秀吉の命を受けて飛騨
の三木氏を攻略し、飛騨を平定した。翌年 8 月 7 日、長近は飛騨国 3 万 8 千石の国主として入府し
ている。
飛騨へ入国した長近は、当初、高山盆地東南方向の郊外にある漆垣内町鍋山城に城下を構えたが、
土地条件が整わず「天神山古城」に高山城を築くことにした。
②城下町の形成
高山城の建築は天正 16 年(1588)から始め、慶長 5 年(1600)までの 13 年間で本丸、二之丸を
完成させ、以後 3 年かけて三之丸が築かれている。
また、城と同時に城下町の工事も行なった。高山の町は、金森氏により商業経済を重視した城下
町として形成されたところに特徴がある。城を取り囲んで高台を武家屋敷、一段低いところを町人
の町とし、この町人町の一部が現在の重要伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区という。)で
ある。伝建地区は「高山市三町」「高山市下二之町大新町」の 2 地区 11ha が選定されている。
城下町は、武家地、町人地、寺院群に区分される。武家地は城郭下方の江名子川左岸に広がる空
町と呼ばれる高台一帯、江名子川北岸に及ぶあたりまで、東西約 500m、南北約 600m の範囲に配し
た。
町人地はその高台の下に配置され、城に近い方から一番町、二番町、三番町が宮川右岸に南北方
向に長くつくられた。それを東西に横切る安川横丁、肴横丁がつくられ、梯子状の条筋で区画され
た町並みであった。城下町によく見られる、見通すことが出来ない道筋は、町の南部と北部に設け
られている。
3
城と相向かう東北の地には浄土真宗の寺院「照蓮寺」を建立し、その付近には寺内町が発達した。
また、東山一帯には寺院が集められ禅宗を中心とした寺院群が形成された。
町人地は武家地の 1.2 倍と広く、全国の城下町の平均が武家地 7 割、町人地 3 割であることから
考えても町人地の広さに特色がある。商人の経済力を重視した金森長近の姿勢が現れている。城下
町の中へは東西南北の街道が引き込まれ、飛騨における政治、経済の中心としての機能を持たせて
いた。金森氏が出羽上ノ山(山形県上山市)に移封されるまでの 6 代 107 年間は、上方文化、後に
は江戸文化との交流が図られ、今日の高山の文化の基礎がつくられたのである。
③幕府直轄地時代
金森氏が出羽国に転封された元禄 5 年(1692)以降、飛騨は幕府直轄地となり、武家屋敷と城郭
は石垣に至るまで破却されたが、東山寺院群、商人町、街道は温存された。
高山の町は旦那衆と呼ばれる魚卸や木材商人を中心に発展し、町域も人口の増加を背景に拡大し
た。
代官所は金森氏の向屋敷に設置し、徳川幕府直轄の御領として高山陣屋において代官郡代 25 代
177 年にわたり幕政が行われた。この時代から宮川以東の旧城下町全域が町人町となり、江戸文化
の影響を強く受け社会的、文化的基盤が確立し、飛騨経済の中心地として発達してきた。
④明治以降
明治初期の高山は、豪商を中心に栄え、人口 1 万 4 千人、岐阜県下一番の都市であった。しかし、
近代化は他の地域より大幅に遅れ、昭和 9 年の高山本線開通を機にようやく高山の近代化が始まっ
たのである。
そのため、城下町の道路は一部を除いて温存され、伝統的様式の町家や祭礼行事は残り続けて来
た。
高山市街地(大正時代)
(2)中心市街地に蓄積される既存ストックの状況
①歴史的・文化的、景観資源
a)歴史的
「高山陣屋」
元は高山城主金森氏の下屋敷の一つであったが、飛騨が
徳川幕府の直轄地となってからは、江戸から来た代官や郡
代が、ここで飛騨の政治をとった。この役所を「高山陣屋」
とよび、郡代役所が残っているのは全国でもここ高山だけ
4
である。
「吉島家住宅」
大黒柱を中心に、梁と束によって構成される吹き抜けは、
高窓からの光線をたくみに室内に取り入れ、柱や鏡戸の木
目を美しく見せている。日下部家が男性的な建物に対し、
この吉島家は繊細さと女性的な美しさのある建物といわ
れている。
「日下部民藝館」
どっしりとした構えの中に美しい出格子、隣り合う吉島
家とともに町家建築としては、初めて国指定重要文化財に
指定された。豪快に組み上げられた梁組みと広い土間が表
す空間美は、民家建築の集大成ともいえる建築物である。
「松本家住宅」
明治 8 年、二之町で出火した火災により、寺院、町家な
ど 1,032 戸が焼失したが、町はずれにあった松本家住宅は
火災をまぬがれた。高山を代表する一般的な商家であり、
最も古く重要な建物である。
b)文化的
「春の高山祭(山王祭)」
春の山王祭は、旧高山城下町の南半分の氏神様として崇
められる日枝神社(山王様)の例祭で、毎年 4 月 14・15
日、うららかな春の訪れとともに安川通りの南側・上町を
舞台に繰り広げられる。祭の華は、やはり絢爛豪華な屋台。
山王祭の屋台組が誇る 12 台の屋台が曳き揃えられ、「動く
陽明門」とも言われる見事な姿を披露する。また、3 台の
屋台で行われるからくり奉納、伝統衣装をまとって古い町並を歩く御巡幸、提灯を灯した屋台
が、屋台囃子を奏でながら町を一巡する夜祭など、はるかな歴史を感じさせる祭絵巻が人々の
心を魅了する。
5
「秋の高山祭(八幡祭)」
秋の八幡祭は、旧高山城下町の北半分の氏神様として崇
められる桜山八幡宮(八幡様)の例祭で、毎年 10 月 9・10
日、安川通りの北側・下町を舞台に繰り広げられる。人々
のお目当ては、飛騨の匠の技を伝える八幡祭の 11 台の屋台。
その威風堂々たる曳き廻し・曳き揃えの様子は、まるで江
戸時代の高山へ舞い込んだような華やかさである。古式ゆ
かしい御神幸、からくり奉納、幻想的な宵祭などの伝統行
事も披露され、時を忘れる感動につつまれる。
「飛騨牛」
飛騨の自然の中で丹精こめて育てられた飛騨牛は、肉質、
味ともに絶品。和食・洋食を問わずお楽しみいただける。
飛騨牛は、平成 19 年 10 月に鳥取県で開催された「第 9 回
全国和牛能力共進会」において、前回大会に引き続き肉質
日本一の栄冠に輝いた。
「朴葉みそ」
朴葉の上に味噌、ねぎ、しいたけなどをのせ、焼きなが
ら食べる朴葉みそは、ご飯にもよく合うほか、酒の肴とし
ても最高の一品である。平成 19 年 12 月には、農林水産省
の「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれた。
「飛騨中華」
しょう油味のスープに縮れた細麺というシンプルな組
み合わせが特徴の飛騨中華。全国に多くのファンを持つ、
まさに高山の味である。
「飛騨春慶」
昭和 50 年 2 月国の伝統的工芸品に指定された飛騨春慶
は、約 400 年前、神社仏閣の造営工事に従事していた大工
の棟梁高橋喜左衛門が、たまたま打ち割った批目の美しさ
に心を打たれ、これを風雅な盆に仕上げた。この盆を成田
三右ェ門が木地を生かし、淡黄に黄金色を放つ透漆にて塗
り上げたのが始まりと伝えられている。
6
「一位一刀彫」
昭和 50 年 5 月国の伝統的工芸品に指定された一位一刀
彫は、江戸時代末期、松田亮長が飛騨の象徴である一位材
を用いて木目の美しさを生かし、彩色をほどこさない独特
の根付彫刻を作り上げたのが始まりとされている。
「渋草焼」
県指定郷土工芸品に指定されている渋草焼は、1841 年、
郡代豊田藤之進によって企画され、尾張から戸田柳造を招
いて始まり、数年後には九谷から画工を招き赤絵を付けた。
尾張と有田と九谷の長所を採り、ミックスして作り上げた
のが、今日の渋草調といえる焼き物である。磁器(芳国舎)
と陶磁器(柳造窯)の 2 つの窯元がある。
「小糸焼」
県指定郷土工芸品に指定されている小糸焼は、茶器や花
器、割烹用品として使われている陶器であるが、その渋い
形体と茶の彩色に人気がある。京都の陶工が高山を訪れ、
小糸坂に窯をつくって風雅な茶器などを焼いたのがはじ
めと言われている。
「山田焼」
県指定郷土工芸品に指定されている山田焼は、農民や町
民の生活に密着した陶器を作ってきた。市内西方にある山
田町に窯があり、雑器を焼く窯として愛されている。
c)景観資源(古い町並)
「古い町並」
【三町伝統的建造物群保存地区】
狭い通りを挟んで、板葺の軒の低い洗練された意匠の町
家が連なる。胡粉塗の腕木や通り土間上部の生漆塗の梁組
は見応えがある。平成9年に保存地区の範囲が拡大され、
敷地奥の土蔵の保存も進められている。
7
【下二之町大新町伝統的建造物群保存地区】
江戸時代以来の城下町地域と越中街道筋に残る町並み
である。近代までに成熟した木工技術で建てられた質の高
い町家が、明治から昭和にかけての時代差を反映しながら、
通りに面して建ち並ぶ。
「中橋」
古い町並と高山陣屋を結ぶ赤い中橋は、桜や雪とのコン
トラストが絶妙である。また、春、夏、秋、冬の年 4 回ラ
イトアップが行われる。
②社会資本・産業資源
本市の中心市街地は、JR高山本線の停車駅である高山駅を中心に、鉄道や路線バス及び高速バ
スの路線が集結する交通の結節点であり、合併により広域化した市域にあって、誰もが訪れやすい
という利点を有している。その他、市役所本庁舎、警察署、岐阜地検(高山支部)、岐阜地裁(高
山支部)
、高山税務署、NHK高山放送会館、市民文化会館、市図書館「煥章館」、総合福祉センタ
ー、高山赤十字病院などの多様な都市機能が集積している。
また、宮川や陣屋前で行われる朝市は、日本三大朝市(石川県輪島朝市、千葉県勝浦朝市)のひ
とつとも言われ、毎朝行われている。ここでは、高山の新鮮な野菜・果物、漬物、手作り雑貨など
が販売され、地元利用者のみならず、多くの観光客で賑わっている。
8
(3)人口・世帯数
①人口
市全体の人口が平成 17 年から平成 26 年の間に 5,310 人、
5.5%減少し、中心市街地の人口は 1,763
人、14.3%減少している。中心市街地の人口は、市全体と比較しても減少率が高く、これは、少子
高齢化に加え、核家族などの住民の生活様式の多様化に伴い郊外へと転居が進んだことが主な原因
であると考えられる。
平成 17 年を 100 とし
市全体人口
た指数
平成 17 年を 100 とし
中心市街地
た指数
居住人口
(市全体人口)
(中心市街地居住人口)
平成17年
97,039
100.0
12,341
100.0
平成18年
96,259
99.2
11,977
97.1
平成19年
95,774
98.7
11,835
95.9
平成20年
95,148
98.1
11,669
94.6
平成21年
94,536
97.4
11,474
93.0
平成22年
94,017
96.9
11,288
91.5
平成23年
93,666
96.5
11,165
90.5
平成24年
92,987
95.8
10,877
88.1
平成25年
92,328
95.1
10,648
86.3
平成26年
91,729
94.5
10,578
85.7
全市と中心市街地の人口の推移
(人)
120,000
100
100,000
99.2
98.7
98.1
100
97.1
80,000
95.9
94.6
60,000
40,000
97.4
96.9
93.0
91.5
96.5
(指数)
105
100
95.8
95.1
94.5
95
90
90.5
86.3
88.1
85.7
97,039 96,259 95,774 95,148 94,536 94,017 93,666 92,987 92,328 91,729
85
20,000
12,341 11,977 11,835 11,669 11,474 11,288 11,165 10,877 10,648 10,578 80
0
75
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
市全体人口
中心市街地 居住人口
平成17年を100とした指数 (市全体人口)
平成17年を100とした指数 (中心市街地居住人口)
出典:住民基本台帳(10月1日現在)
9
②世帯数
a)中心市街地の世帯
市全体では、世帯数は増加しているが、中心市街地の世帯数は人口同様に減少傾向にある。中心
市街地では、平成 17 年から平成 26 年までに、世帯数が 5.2%減少(5,044 世帯→4,782 世帯)して
いる。
中心市街地 世帯数の推移
(世帯数)
5,500
5,044
5,000
4,924
4,935
4,923
4,902
4,864
4,855
4,803
4,763
4,782
H22
H23
H24
H25
H26
101.8
102.2
102.7
95.2
94.4
94.8
H24
H25
H26
4,500
4,000
3,500
3,000
H17
H18
H19
H20
H21
中心市街地 世帯数
全市と中心市街地の世帯数増減率
(指数)
110
105
100
100.2
100.5
100.4
100.3
100.6
101.3
97.6
97.8
97.6
97.2
96.4
96.3
H22
H23
100
100
95
90
85
80
H17
H18
H19
H20
H21
平成17年を100とした指数 (市全体世帯)
平成17年を100とした指数 (中心市街地居住世帯)
出典:住民基本台帳(10月1日現在)
10
b)中心市街地と市全体の世帯構成員数
世帯構成員数は、市全体、中心市街地ともに減少傾向にある。ただし、市全体よりも中心市街地
のほうが世帯構成員数は少なく、世帯が小型である。
中心市街地、市全体ともに、世帯構成員数減少の進行速度に差は認められない。
(H17~H26 間で、
中心市街地では 0.24 人減少、全市では 0.23 人減少)
全市と中心市街地の世帯構成員数の推移
(人)
3.5
3
2.84
2.81
2.79
2.78
2.76
2.74
2.71
2.67
2.64
2.61
2.4
2.37
2.34
2.32
2.3
2.26
2.24
2.21
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
2.5
2.45
2
2.43
1.5
1
0.5
0
H17
H18
市全体世帯員数
中心市街地居住世帯員数
出典:住民基本台帳(10月1日現在)
11
③中心市街地の年齢構造と高齢化の状況
a)人口の年齢構成
中心市街地では老年人口比率が上昇し、年少人口及び生産年齢人口比率が減少している。また、
中心市街地以外の高山地域※に比べて、老年人口比率が極めて高い。
※高山地域:平成 17 年市町村合併前の高山市のエリア
中心市街地の年齢構造と高齢化の推移
15歳未満
14.7%
H2
15~65歳未満
63.9%
15歳未満
12.9%
H7
65歳以上
21.4%
15~65歳未満
61.2%
65歳以上
26.0%
H12
15歳未満
11.1%
15~65歳未満
58.6%
H17
15歳未満
10.7%
H22
15歳未満
9.6%
H25
15歳未満
9.1%
15~65歳未満
51.8%
65歳以上
39.1%
H26
15歳未満
9.1%
15~65歳未満
50.8%
65歳以上
40.1%
15~65歳未満
55.6%
65歳以上
33.7%
15~65歳未満
53.1%
15歳未満
14.7%
H26
65歳以上
30.3%
65歳以上
37.4%
15~65歳未満
59.4%
65歳以上
25.9%
(中心市街地以外の高山
地域の合計)
0%
20%
40%
15歳未満
60%
15~65歳未満
80%
65歳以上
100%
出典:国勢調査(H2~H22)住民基本台帳(H25,H26)
12
b)高齢化の進行
市全域、中心市街地いずれも高齢化率は年々上昇しており、また中心市街地の高齢化率は常に市
全域の高齢化率を上回っている。
(平成 26 年:中心市街地 40.1%、市全域 29.5%)
※中心市街地においては、世帯構成員数が減少しつつ、少子高齢化が進行しており、高齢者世帯、
単身高齢者世帯の増加が懸念される。この傾向は、人口の空洞化にもつながる要素であり、定住
人口の維持が中心市街地の重要な課題であるといえる。
全市と中心市街地の高齢化率の推移
(%)
45.0
37.4
40.0
28.5
29.5
H25
H26
30.3
30.0
26.0
21.4
26.5
20.0
22.5
19.6
15.0
10.0
40.1
33.7
35.0
25.0
39.1
16.7
12.8
5.0
0.0
H2
H7
H12
H17
中心市街地区域
H22
市全体
中心市街地と高山市全体の高齢化率推移
出典:国勢調査(H2~H22)住民基本台帳(H25,H26)
13
(4)商業
中心市街地における商店街形成区域(以下、中心商店街という。)では、平成 16 年から平成 24
年までの期間で小売業の商店数、従業員数、年間商品販売額のすべてが減少している。
※表内の商店数(小売業)は、商業統計調査で小売業に属する事業所の数
中心商店街の商店数、従業員数、販売額推移
(百万円)
14,000
(件) (人)
1,400
13,145
12,000
11,216
1,200
9,014
1,000
8,000
1,216
800
1,060
600
400
10,000
362
839
348
6,000
商店数
従業員数
販売額
4,000
271
2,000
200
0
0
H16
H19
H24
出典:商業統計調査、H24 は経済センサス-活動調査
平成 16 年を
商店数
(小売業)
100 とした
指数
平成 16 年を
従業員数
(商店数)
100 とした
指数
平成 16 年を
販売額
(百万円)
(従業員数)
100 とした
指数
(販売額)
平成16年
362
100.0
1,216
100.0
13,145
100.0
平成19年
348
96.1
1,060
87.2
11,216
85.3
平成24年
271
74.9
839
69.0
9,014
68.6
出典:商業統計調査、H24 は経済センサス-活動調査
14
①空き店舗
中心商店街の空き店舗数は平成 17 年より増加の傾向があるのに対し、営業店舗数は減少の傾向
となっている。
※営業店舗数は、小売業・飲食業・サービス業等の事業所の数
中心商店街
店舗数の推移
(%)
(店舗)
1000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
11.8
11.8
12.5
13.3
16.0
12.7
14.0
12.0
10.1
8.9
9.4
9.9
38
39
41
42
49
49
52
55
53
387
375
375
374
366
368
363
360
365
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
H17
H18
H19
H20
営業店舗数
H21
H22
空き店舗数
H23
H24
H25
空き店舗率
出典:高山市商工課
15
②売場面積
a)中心商店街売場面積
市全体の小売業の売場面積及び中心商店街の売場面積は平成 16 年より減少している。また、市
全体の売場面積に対する中心商店街の売場面積の割合は平成 16 年と同率となっている。
中心商店街
(㎡)
200,000
売場面積の推移
17.2
180,000
(%)
20.0
17.2
18.0
15.5
160,000
16.0
140,000
14.0
120,000
12.0
100,000
10.0
80,000
158,252
150,546
8.0
132,438
60,000
6.0
40,000
4.0
20,000
25,933
0
24,594
H16
H19
中心商店街合計
2.0
22,729
0.0
H24
市全体(小売業)
中心商店街売場面積割合
出典:商業統計調査、H24 は経済センサス-活動調査
b)大規模小売店舗の売場面積
中心市街地における大規模小売店舗数は、平成 15 年時点では 2 店舗であったが、平成 24 年時点
では 3 店舗となり 1 店舗増加している。
また、平成 24 年時点での市全体における大規模小売店舗数は 24 店舗で、商店数では市全体の小
売業の総商店数(1,081 店)の 2.2%を占めるのみであるのに対し、売場面積は 82,743m2 で本市の
小売業の総売場面積(132,438m2)の 62.5%を占めている。
大規模小売店舗と売場面積の推移
(㎡)
90,000
80,000
70,000
60,000
19
16
19
67,058
24
82,743
15
47,696
10
30,000
20,000
10,000
0
20
66,878
50,000
40,000
(店舗数)
25
2
4,349
H15
2
2
4,349
4,349
H18
中心市街地(売場面積)
H21
市全体(売場面積)
中心市街地(店舗数)
市全体(店舗数)
3
5
5,987
0
H24
出典:高山市商工課
16
③大型店の状況
○市内郊外部の大規模小売店舗
国府リバーサイドショッピングタウン
8,151 ㎡
アピタ飛騨高山店
15,702 ㎡
家具木の國屋
1,270 ㎡
ケーズデンキ高山パワフル館
2,365 ㎡
中心市街地区域
ファミリーストアさとう石浦店
1,115 ㎡
市内郊外部の大規模小売店舗
売場面積(m2)
開店年月
アピタ飛騨高山店
15,702
H16.10
国府リバーサイドショッピングタウン
8,151
ケーズデンキ高山パワフル館
2,365
家具木の國屋
1,270
ファミリーストアさとう石浦店
1,115
名
称
業
態
所在地
寄合百貨店
国府町金桶
H7.3
スーパー・専門店
国府町広瀬町
H16.6
専門店
下岡本町
H5.3
専門店
国府町名張
H8.6
スーパー
石浦町2丁目
(平成 26 年 8 月 1 日現在)
出典:高山市商工課
17
○中心市街地内及びその周辺の大規模小売店舗
ファッションセンター
しまむら高山店
1,295 ㎡
ゲンキー高山三福寺店
2,392 ㎡
消防本部
文
○
北小
ジャンボあらき
1,485 ㎡
ヒマラヤスポーツ高山店
1,424 ㎡
バローショッピング
センター高山店
9,967 ㎡
本町通り商店街(3丁目、4丁目)
P
□
桜山八幡宮
セカンドストリート高山昭和店
・西松屋飛騨高山店
1,921 ㎡
下一之町商店街
市役所
文
○
西小
エディオン高山店
3,306 ㎡
宮
川
朝
市
駿河屋昭和店
2,980 ㎡
安川通り商店街
図書館
BOSS FOODS MARKET
1,938 ㎡
P
□
くらやホームセンター
2,999 ㎡
南小
文
○
文化会館
J
R
高
山
駅
さんまち通り商店街
国分寺通り商店街
高山陣屋
FK ショッピングプラザ
1,350 ㎡
飛騨物産館
1,181 ㎡
高山赤十字
三川屋タンス店
1,213 ㎡
本町通り商店街(1丁目、2丁目)
ホームセンター
バロー高山店
2,504 ㎡
バロー高山南店
1,638 ㎡
P
□
日枝神社
花里小
文
○
山王福祉センター
フレスポ高山
6,137 ㎡
文 日枝中
○
ピュア高山
5,032 ㎡
文
○
山王小
中心市街地内及びその周辺の大規模小売店舗
名
称
売場面積(m2)
バローショッピングセンター高山店
9,967
フレスポ高山
6,137
ピュア高山
5,032
エディオン高山店
3,306
くらやホームセンター
2,999
駿河屋昭和店・ブックスI・O
2,980
ホームセンターバロー高山店
2,504
ゲンキー高山三福寺店
2,392
BOSS FOODS MARKET
1,938
セカンドストリート高山昭和店・西松屋飛騨高山店
1,921
バロー高山南店
1,638
ジャンボあらき
1,485
ヒマラヤスポーツ&ゴルフ 高山店
1,424
FK ショッピングプラザ飛騨高山店
1,350
三川屋タンス店
1,213
ファッションセンターしまむら高山店
1,295
飛騨物産館
1,181
開店年月
H9.11
H24.11
S63.7
H22.4
H5.5
H7.9
S52.7
H24.11
H26.6
H19.12
H23.4
S53.11
H22.10
H12.7
S59.11
H17.10
S51.1
業 態
寄合百貨店
スーパー・専門店
寄合百貨店
専門店
ホームセンター
スーパー・専門店
ホームセンター
専門店
専門店
専門店
スーパー
ホームセンター
専門店
寄合百貨店
専門店
専門店
土産品店
所在地
岡本町3丁目
天満町1丁目
西之一色町3丁目
上岡本町7丁目
昭和町1丁目
岡本町2丁目
西之一色町3丁目
三福寺町
岡本町1丁目
昭和町3丁目
花里町2丁目
花岡町3丁目
岡本町4丁目
昭和町1丁目
西之一色町3丁目
岡本町4丁目
西之一色町2丁目
(平成 26 年 8 月 1 日現在)
出典:高山市商工課
18
(5)観光
観光客入込数は平成 19 年以降平成 23 年まで減少傾向にあったが、それ以降は増加に転じている。
これは、
平成 20 年のリーマンショック及び平成 23 年の東日本大震災による影響と考えられるが、
震災の復興の進展や日本国内の安全性のPRの等により回復に転じている。
特徴としては、外国人宿泊者数が大きな伸びを示しており、平成 17 年比で 2.5 倍となっている。
これは、訪日旅行プロモーション活動やLCCの新規就航、訪日個人観光査証の発給緩和等による
ものと考えられる。
観光客入込数の推移
(千人)
5,000
4,500
4,257
4,345
4,194
4,261
4,040
4,000
(千人)
500
3,812
3,769
3,481
3,945
3,500
300
225
2,500
171
2,000
1,000
400
350
3,000
1,500
450
90
132
107
187
200
151
148
250
150
95
100
500
50
0
0
H17
H18
H19
H20
H21
観光客数
H22
H23
H24
H25
うち外国人宿泊者数
出典:高山市観光統計
日帰り・宿泊客別 観光客入込数の推移
(千人)
5,000
4,500
4,257
4,345
4,194
4,261
4,040
4,000
3,812
3,481
3,769
3,945
3,500
3,000
2,500
2,286
2,154
2,190
2,163
2,057
2,052
2,000
1,840
1,961
1,981
1,500
1,000
1,971
2,040
2,155
2,098
1,983
1,760
500
1,641
1,808
1,964
0
H17
H18
H19
日帰り客数
H20
H21
宿泊客数
H22
H23
H24
H25
観光客数
出典:高山市観光統計
19
中心市街地で開催される高山祭の入込数、中心市街地に所在する郷土館(まちの博物館)・高山陣
屋の入館者数の合計は、平成 22 年までは減少傾向にあったものが、やや持ち直している。これは郷
土館が平成 23 年にまちの博物館としてリニューアルされ注目されたことと推測される。
(千人)
1,000
高山祭・郷土館・まちの博物館・高山陣屋の入場者数の推移
900
800
700
600
500
704
19
303
668
17
293
705
693
17
15
326
336
770
754
160
182
182
735
619
623
13
400
319
306
250
255
269
300
200
382
358
362
342
300
317
325
333
303
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
100
0
高山祭
高山陣屋
郷土館
まちの博物館
合計
出典:高山市観光統計
20
(6)公共公益施設・公共交通等
①公共公益施設の利用状況
市民文化会館のホール利用者数は、平成 21 年は大ホールの改修工事が行われたため、利用者が
大幅に減少している。工事の影響により延期された催しものが翌年に繰り越されたため平成 22 年
の利用者数は大幅に増えているが、再び例年並みになり現在に至っている。
図書館の利用については、平成 17 年以降、貸出冊数は減少傾向であるが、登録人数は増加が続
いている。
市民文化会館大ホール、小ホールの利用者数の推移
(件)
300
70,758
71,576
61,230
250
200
63,260
70,000
58,563
57,480
28,209
30,625
100
60,000
50,000
40,000
27,030 26,292 27,287 28,120 28,748 25,418 28,524
102
104
92
99
65
62
51
106
109
68
64
112
50
49,024
45,868
44,448
143
150
(人)
80,000
66
123
100
56
49
0
30,000
20,000
10,000
0
H17
H18
H19
大ホール利用件数
H20
H21
小ホール利用件数
H22
H23
H24
H25
大ホール利用者
小ホール利用者
出典:高山市生涯学習課
市図書館(煥章館)の登録人数と貸出冊数の推移
(冊)
700,000
600,000
557,637
547,858 551,713 533,602 44,613
500,000
400,000
300,000
34,268
36,850
39,394
41,938
502,002
46,691 49,151
490,458
51,090
(人)
52,839
60,000
50,000
481,208
454,868
465,772
40,000
30,000
20,000
200,000
10,000
100,000
0
0
H17
H18
H19
H20
H21
貸出冊数
H22
H23
H24
H25
登録人数
出典:高山市生涯学習課
21
本市の中心市街地の区域内には、市役所、高山駅、図書館、市民文化会館、病院など、多くの公共
施設が位置しており、都市機能が集積している。
高山市消防本部
文
保
保
日本年金機構
高山年金事務所
八幡屋内
ゲートボール場
労働基準監督署
警察署
文
市役所
高山西スポーツセンター
飛騨臨床
検査センター
保健センター
文
保
保
高山国道事務所
〒
岐阜地検高山支部
高山法務局
岐阜地裁
ハローワーク高山
図書館
飛騨総合庁舎
高山市総合
福祉センター
まちの博物館
〒
市民文化会館
高
山
駅
保
高山郵便局 〒
〒
保
文
高山市政記念館
NHK 高山放送会館
文
高山赤十字病院
高山税務署
ふれあい会館
凡例
高山市
山王福祉センター
一般市民系公共施設
文
文
業務系公共施設
〒
勤労青少年
保
ホーム
岐阜県飛騨
子供相談センター
郵便局
文
医院(名称記載施設は病院)
文
学校
保
保育園
凡例中、一般市民系公共施設とは、一般市民の直接利用が多い施設、業務系
公共施設とは、行政サービスにかかわる企業等の利用・出入りの多い施設
中心市街地および周辺の都市施設(官公庁、学校、公共文化施設、病院・医院)
22
②公園
市内には都市公園が 36 施設あるが、多くは中心市街地周辺に位置しており、中心市街地内には、
8 施設が所在している。高山地域の都市公園面積は 62.57ha であり、そのうち中心市街地に所在す
る都市公園面積は 2.86ha である。高山地域内の一人当たりの都市公園面積は 8.81 ㎡/人であるが、
中心市街地の一人当たりの都市公園面積は 2.60 ㎡/人となっている。
岐阜県平均(10.01 ㎡/人)
、全国平均(9.92 ㎡/人)と比較すると中心市街地の公園面積(2.60
㎡/人)は低い水準にある。
本市の中心市街地は本来、建築物の密集する古い城下町の形態をよく残しているため、用地の確
保ができなかったことから公園の整備が進んでいない。
中心市街地内の都市公園一覧(平成 26 年)
公園名
面積(ha)
宮川水辺ふれあい公園
2.23
七日町広場
0.03
中橋公園
0.03
川上別邸史跡公園
0.11
市民広場
0.12
昭和児童公園
0.26
大雄寺広場
0.05
まちの博物館公園
0.03
出典:高山市都市整備課
一人当たり公園面積
(㎡/人)
12.00
10.00
10.01
9.92
岐阜県
全国
8.81
8.00
6.00
4.00
2.60
2.00
0.00
中心市街地
高山地域
出典:岐阜県都市建築部街路公園課、高山市都市整備課
23
中心市街地の都市公園
宮
川
緑
地
公
園
北山公園
北山公園
七日町広場
昭和児童公園
市民広場
国分尼寺史跡広場
宮
川
水
辺
ふ
れ
あ
い
公
園
大雄寺広場
まちの博物館公園
高
山
駅
川上別邸史跡公園
中橋公園
上岡本児童公園
城山公園
花里児童公園
24
③鉄道
鉄道によるアクセスは、名古屋から 2 時間 20 分で、東京からは新幹線を利用し、名古屋で特急
ワイドビューひだに乗り継いで 4 時間 5 分、平成 27 年からは、北陸新幹線の開業により富山経由
で 3 時間 40 分となった。また、大阪からは新幹線を利用し、名古屋で特急ワイドビューひだに乗
り継いで 3 時間 10 分となっている(大阪から直通の特急ワイドビューひだを利用すると 4 時間 20
分)
。
高山駅乗車人員は高速道路の整備等により、平成 22 年までは減少したが、平成 23 年以降は外国
人観光客の利用増等により増加傾向に転じている。
鉄道による高山へのアクセス
富山
高山
2:20
2:00
高
山
本
線
岐阜
東京
東海道新幹線
大阪
0:50
名古屋
出典:高山市
高山駅乗車人員の推移
(人/日)
2,000
1,854
1,800
1,757
1,600
1,568
1,516
1,548
1,564
H21
H22
H23
H24
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
H19
H20
出典:岐阜県統計書
25
④バス
a)のらマイカー・まちなみバス
市の自主運行バス「のらマイカー・まちなみバス」の乗車数は、平成 23 年にバス運行の再編を
行い利用者は増加したが、その後、のらマイカーは微減、まちなみバスは増加している。
のらマイカーの乗車数は、平成 23 年以降観光客の入込数が増加しているが乗客数はほぼ横ばい
であることから、市民利用が多いと考えられる。
まちなみバスについては、乗客数は増加しており、まちなかの市民の足として定着しつつあると
考えられる。
「のらマイカー・まちなみバス」乗車数の推移
(人/年)
200,000
180,000
160,000
140,000
120,000
100,000
146,027
138,821
134,531
33,855
34,790
37,685
H23
H24
H25
80,000
60,000
105,314
109,569
0
2,405
H21
H22
40,000
20,000
0
まちなみバス
のらマイカー
出典:高山市
26
自主運行バス「のらマイカー」路線図(平成 23 年 3 月 1 日改正)
※のらマイカーは複数の路線があり、主要公共施設、民間施設(大規模店)等を巡回しており、
都市交通としての機能を有している。
27
自主運行バス「まちなみバス」路線図
28
b)高速バス
高速バスについては、金沢、東京、名古屋、大阪・京都、岐阜と本市の間に高速バス路線がある。
ハイシーズンで東京~高山・7 往復、大阪・京都~高山・3 往復、名古屋~高山・9 往復、金沢~高
山・6 往復、岐阜~高山・5 往復が運行している。
高速バスの利用者数については、安房トンネルの開通や東海北陸自動車道の全通により、目的地
までの時間が短縮されたことや、運行便数の増加などの影響から増加傾向である。
高速バス路線
6往復
金沢
白川郷
高山
郡上八幡
IC
5往復
新宿
岐阜
京都
7往復
東梅田
名古屋
なんば
9往復
3往復
出典:濃飛乗合自動車株式会社HPより作成
高山発着高速バス利用者数の推移
(人)
350,000
300,000
46,040
250,000
35,600
37,325
38,088
126,118
129,728
126,950
21,480
19,454
20,120
21,930
29,480
76,036
75,377
70,740
76,670
80,990
28,880
200,000
150,000
100,000
50,000
134,050
143,800
0
H21
金沢線
H22
名古屋線
H23
H24
大阪・京都線
H25
新宿線
出典:濃飛乗合自動車株式会社
29
c)路線バス
路線バスについては、主に古川・神岡線、高山・下呂線、清見・荘川線、国府・上宝線、平湯・新
穂高線、さるぼぼバス(高山陣屋経由・四季の丘コース)が運行している。
路線バスの利用者数については、各路線とも平成 23 年まで減少傾向にあったが、それ以降は増加
に転じている。この傾向は、観光客入込数の推移と同様であることから、観光客の利用が増加の要因
の一つであると推測される。
路線バス利用者数の推移
(人/年)
700,000
600,000
9,794
101,146
10,066
10,532
12,065
112,895
120,231
500,000
1,600
1,400
9,900
112,972
(人/日)
1,200
96,482
1,000
400,000
800
300,000
502,143
489,577
200,000
469,912
504,951
510,622
600
400
100,000
200
0
0
H21
H22
H23
H24
H25
一般
夏山
定期観光
一般(人/日)
夏山(人/日)
定期観光(人/日)
出典:濃飛乗合自動車株式会社
30
⑤駐車場
現在、時間貸の公営駐車場が 11 箇所、民営駐車場が 38 箇所あり、総駐車可能台数は、普通車 2,092
台、バス 102 台である。駐車場はJR高山本線以東の中心市街地の商業地、観光施設周辺に分散し
ており、平日は商業・業務目的の利用が過半であり、休日は観光目的が大半である。平日の利用率
は低いが、休日は満車となる駐車場もある。一方、JR高山本線以西の中心市街地には、高山駅に
隣接する駅西駐車場以外には、施設専用駐車場しかない。
中心市街地駐車場の駐車台数
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
駐車場名
運営
市営弥生橋駐車場
いちのまちパーキング
高山別院駐車場
ティーファス高山駐車場(十六銀行高山支店)
松井有料駐車場
屋台会館駐車場(大新町駐車場)
きたちょうパーキング
名鉄協商パーキング高山弥生橋
市営えび坂駐車場
市営神明駐車場
市営空町駐車場
NTT西日本APパーク
スーパーやまだ駐車場
パーキングみたか
かみいち駐車場
かみいち第2駐車場
市営かじ橋駐車場
旭パーキング
天木屋パーキング
第一パーキング
高山中央駐車場
本町4丁目駐車場
やよい駐車場
市営花岡駐車場
市役所駐車場
名鉄協商パーキング北陸銀行高山支店
白啓駐車場
中橋駐車場
プラザ陣屋駐車場
本町1丁目駐車場
宮本駐車場
脇陣駐車場
名鉄協商パーキング高山国分寺通り
名鉄協商パーキング高山国分寺通り第2(丸明)
池本屋駐車場
市営広小路駐車場
ティーファス高山駅前(十六銀行駅前支店)
MAYパーク高山
名鉄協商パーキング高山駅前
名鉄協商パーキング高山名田町
高山駅前パーキング
名鉄協商パーキング高山駅前第2
日通駅前パーキング
名鉄協商パーキング高山陣屋西
DLパーク高山駅前
駅西駐車場
市営不動橋駐車場
市営天満駐車場
ゆうとぴあ駐車場
合 計
公営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
公営
公営
公営
民営
民営
民営
民営
民営
公営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
公営
公営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
公営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
民営
公営
公営
公営
民営
駐車可能台数
乗用車
バス
21
0
54
0
40
60
35
0
33
0
58
5
13
0
10
0
55
0
55
17
132
0
30
0
6
0
120
0
60
0
60
0
52
0
30
0
11
0
20
0
65
0
10
0
14
0
157
0
161
0
19
0
25
0
26
0
19
0
7
0
16
0
5
0
10
0
36
0
5
0
33
0
8
0
24
0
10
0
7
0
32
0
12
0
79
0
5
0
16
0
210
0
62
10
104
10
20
0
2,092
102
出典:高山市都市整備課
31
駐車場配置の現況
■47
●6
●5
●8
■24
■1
●23
■25
●22
●3
●
19
●4
●21
●18
●41
■46
●42
●39
■
17
■11
●13
●16
●15
●20
●31
● ●33
34
●27
●40
●37
●45
●2
●7
■9
●26
●14
●12
■
36
●
30
●43
10
●
●29
●32
●35
●44
●49
●38
■48
■48
●●
民営駐車場
民営駐車場
■■
公営駐車場
公営駐車場
32
28
■
⑥道路
国道 41 号が中心市街地西に南北にあり、国道 158 号が中心市街地中央部を東西に通っている。
南北方向は県道・市道幹線等の道路は一部改良がすすんでいるものの、中心市街地内の道路は幅員
の狭いところが多く、歩道のないものや、歩道があっても段差の大きいものがあり、特に高齢者等
の交通弱者にとっては快適とはいえないため、バリアフリー化が進められている。
中心市街地における歩道のバリアフリー化は平成 10 年以降、増加しており、平成 10 年当時の延
長実績が 1,350mであったのに対して、平成 25 年には 14,165mに達している。
バリアフリー歩道整備延長の推移
(m)
16,000
13,734
14,000
12,611
12,000
11,023
10,000
8,374
8,000
6,799
9,028
14,165
13,191
11,676
9,777
7,559
5,952
6,000
4,862
4,000
2,520
2,000
0
0
H5
470 470
H6
H7
1,0701,0701,350
600
H8
H9
280
3,140
1,722
1,170 620
1,246
1,090 847
760 815 654 749
653 935 580 543 431
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
整備延長
総整備延長
出典:高山市維持課
33
道路バリアフリー整備経過平面図(平成 13 年度以降~平成 25 年度)
出典:高山市維持課
34
(7)歩行者自転車通行量
中心市街地の主要な通りにおける歩行者・自転車の通行量を把握するため、平日の平成 26 年 11
月 12 日(水)10 時~17 時、休日の平成 26 年 11 月 15 日(土)10 時~17 時に調査を行った。
歩行者・自転車の通行量は、
「さんまち通」が平日・休日ともに最も多く、平日 6,214 人/日、休
日 9,965 人/日であり、次いで安川通が平日 3,569 人/日、休日 5,096 人/日であった。安川通は、2
つの伝統的建造物群保存地区に隣接して位置していること、アーケードの整備等により歩行しやす
い空間が創出されていることも影響して、古い町並等を訪れる観光客が安川通りの歩行者通行量を
増加させていると推測される。なお、調査した 5 箇所の平均通行量は、平日 2,720 人/日、休日 4,363
人/日であった。
また、平成 20 年からの平均通行量の推移を見ると、平成 23 年の休日の調査日が雨天であったこ
とから例年より減少しており、平成 24 年については休日の調査日が 3 連休の初日でさらに天候が
恵まれていたため突出して増加している等、各年ともバラつきがあるが、平成 20 年と平成 26 年を
比較すると、増加している。
平成 26 年
調査別
№1
№2
調査日
本町通(北)
国分寺通
№3
安川通
№4
本町通(南)
№5
さんまち通
歩行者自転車通行量
調査結果
(単位:人)
時間
10:00
11:00
13:00
14:00
15:00
11/12(水)
140
198
158
122
152
159
929
11/15(土)
212
271
297
198
292
254
1,524
11/12(水)
147
218
234
194
208
195
1,196
11/15(土)
272
206
326
342
361
348
1,855
11/12(水)
1,022
662
750
495
340
300
3,569
11/15(土)
614
727
1,254
1,249
770
482
5,096
11/12(水)
385
350
218
243
249
247
1,692
11/15(土)
362
495
640
696
678
506
3,377
11/12(水)
1,156
1,183
1,328
1,076
829
642
6,214
11/15(土)
930
1,414
2,244
2,797
1,612
968
9,965
歩行者自転車通行量の推移(平日)
【平日】
本町通(北)
国分寺通
安川通
本町通(南)
さんまち通
合計
合計
16:00
H20
644
944
3,426
1,391
3,706
10,111
H21
728
1,067
2,747
1,665
3,583
9,790
(単位:人)
H22
H23
H24
H25
H26
1,069
1,259
3,044
1,535
3,819
10,726
1,031
1,150
2,588
1,418
4,216
10,403
691
1,117
3,551
909
4,418
10,686
1,022
1,097
2,861
1,274
4,614
10,868
929
1,196
3,569
1,692
6,214
13,600
出典:高山市商工課
35
歩行者自転車通行量の推移(休日)
【休日】
(単位:人)
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
1,229
2,583
7,974
3,522
11,584
26,892
1,256
2,045
6,171
3,334
9,107
21,913
1,845
2,481
7,375
3,179
9,342
24,222
1,228
1,687
4,607
2,389
5,930
15,841
1,806
3,213
10,571
3,803
12,669
32,062
1,298
1,830
5,159
2,603
10,229
21,119
1,524
1,855
5,096
3,377
9,965
21,817
本町通(北)
国分寺通
安川通
本町通(南)
さんまち通
合計
出典:高山市商工課
平均歩行者自転車通行量の推移
平日
(a)
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
休日
(b)
10,111
9,790
10,726
10,403
10,686
10,868
13,600
26,892
21,913
24,222
15,841
32,062
21,119
21,817
(単位:人)
平均通行量
(a*平日数+b*休日数)
/年間日数
15,521
13,908
15,237
12,221
17,578
14,266
16,369
歩行者自転車通行量の推移
(人/日)
35,000
30,000
32,062
26,892
24,222
25,000
21,913
21,119
20,000
15,521
15,000
10,000
17,578
13,908
15,237
15,841
21,817
16,369
14,266
12,221
13,600
10,111
9,790
10,726
10,403
10,686
10,868
H22
H23
H24
H25
5,000
0
H20
H21
平日
休日
H26
平均(年)
出典:高山市商工課
36
平成 26 年歩行者自転車通行量調査結果
350
No.1 本町通(北)
(人)
300
250
11/12(水)
200
1400
11/15(土)
150
1200
100
1000
50
800
0
600
10:00
11:00
13:00
14:00
15:00
No.3 安川通
(人)
11/12(水)
11/15(土)
16:00
400
200
0
10:00
11:00
13:00
14:00
15:00
16:00
高山市役所
休日:1,524 人
平日: 929 人
休日:1,855 人
平日:1,196 人
休日:5,096 人
平日:3,569 人
3
1
2
4
高
山
駅
400
休日:3,377 人
平日:1,692 人
5
休日:9,965 人
平日:6,214 人
No.2 国分寺通
(人)
350
300
250
11/12(水)
200
11/15(土)
150
100
50
0
10:00
11:00
13:00
14:00
15:00
16:00
3000
No.5 さんまち通
(人)
2500
2000
11/12(水)
800
(人)
1500
No.4 本町通(南)
11/15(土)
1000
700
500
600
500
0
11/12(水)
400
10:00
11/15(土)
300
200
100
0
10:00
11:00
13:00
14:00
15:00
16:00
37
11:00
13:00
14:00
15:00
16:00
(8)地価
商業地域に属する上二之町(商業地域)が下三之町(商業地域)に、相生町(商業地域)が花里
町(商業地域)に地価公示地点が変更となったため経年比較はできないが、商業地域の公示地価は
低下傾向が続いている。
また、住宅地域に属する桐生町(一種住居地域)
、岡本町(二種住居地域)
、森下町(一種中高層
住居専用地域)においても商業地域と同様な傾向が続いている。
中心市街地及び周辺の公示地価
平成 16 年
平成 18 年
平成 20 年
桐生町【住】
114,000
109,000
90,800
上二之町【商】
262,000
249,000
247,000
相生町【商】
269,000
251,000
249,000
岡本町【住】
143,000
134,000
森下町【住】
98,800
98,000
平成 22 年
(円/㎡)
平成 24 年
平成 26 年
82,700
73,400
67,900
123,000
112,000
100,000
92,500
95,000
80,900
67,500
62,100
下三之町【商】
295,000
292,000
290,000
花里町【商】
247,000
232,000
228,000
(円/㎡)
350,000
300,000
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
H16
H18
H20
H22
桐生町【住】
上ニ之町【商】
相生町【商】
森下町【住】
下三之町【商】
花里町【商】
H24
H26
岡本町【住】
出典:国土交通省地価公示
38
地価公示地点と公示地価の推移
下三之町【商】
桐生町
350
300
桐生町【住】
350
(千円/㎡)
(千円/㎡)
250
300
200
250
150
200
100
150
50
100
0
H16
50
H18
H20
H22
H24
H26
0
H16
H18
H20
H22
H24
H26
上ニ之町【商】
350
300
花里町【商】
350
(千円/㎡)
(千円/㎡)
250
300
200
250
150
200
100
150
50
100
0
H16
下三之町
50
0
H16
H18
H20
H22
H24
H18
H20
H22
H24
H26
上二之町
H26
花里町
相生町
岡本町
高
山
駅
相生町【商】
350
(千円/㎡)
300
250
200
150
岡本町【住】
350
(千円/㎡)
100
50
300
0
H16
250
H18
H20
H22
H24
H26
200
150
100
50
0
H16
H18
H20
H22
H24
H26
森下町【住】
350
(千円/㎡)
森下町
300
250
200
150
100
50
0
H16
H18
H20
H22
H24
H26
出典:国土交通省地価公示
39
(9)中心市街地の住宅建設状況
近年の本市全体の住宅建築戸数をみると、平成 24 年から平成 25 年には平成 25 年の消費税増税
に伴う駆け込み需要のため約 39%増加している。
中心市街地の建築戸数については、平成 22 年をピークに減少傾向にあったが、平成 25 年は全体
の住宅建築戸数と同様に消費税関連で大幅な伸びとなった。住宅の建築状況としては、専用住宅の
戸数が多く、本市のまちなか景観にあった住居が建築されている状況である。
また、中心市街地は、江戸時代に形成された城下町とその地縁的なコミュニティが、祭り等に支
えられて継続していることから、少子高齢化や人口減少と相まってまちなかでの需要が高まってい
る共同住宅などの居住形態においても、地域コミュニティの維持に協力していただけるような取り
組みに配慮する必要がある。
(戸)
350
市全体の住宅建築戸数の推移
300
250
200
19
11
13
6
1
6
9
15 3
27
2
7
併用住宅
寄宿舎
150
100
13
14
265
215
228
227
213
H21
H22
H23
H24
共同住宅
専用住宅
50
0
H25
出典:高山市商工課
中心市街地の住宅建築戸数の推移
(戸)
50
45
4
40
35
30
7
8
5
1
3
3
1
25
20
15
併用住宅
7
28
29
H21
H22
共同住宅
37
32
専用住宅
23
10
5
0
H23
H24
H25
出典:高山市商工課
40
[3]地域住民のニーズ等の把握・分析
(1)高山市アンケート調査(平成 25 年度)
本アンケート調査は、高山市第八次総合計画(平成 27 年度~平成 36 年度)を策定するにあた
って、第七次総合計画後期計画(平成 22 年度~平成 26 年度)の期間における各施策の満足度と
今後における重要度など、市民ニーズを把握し、計画に反映するため実施した。
アンケート調査の結果、
「高山市に住み続けたい」、
「高山市にどちらかといえば住み続けたい」
と回答した人は約 86%である。また、「高山市に住み続けたくない」、「高山市にどちらかといえ
ば住み続けたくない」と回答した人は約 6%で、主な理由は「道路事情や交通の便が悪い」、
「市
内に雇用の場がない」
、
「日常の買い物が不便」、となっている。
「協働でまちづくりを進めていくうえで望まれる施策は」においては、「市政に関する情報を
わかりやすく公開する」が最も多く、次いで「市民の声を反映させる仕組みをつくる」と半数以
上の市民が回答している結果となった。
市民の満足度については、分野別でみると「すみよさ」の満足度は 60.1 点となり、次いで「ゆ
たかさ」の満足度は 59.9 点、
「やさしさ」57.9 点、
「にぎわい」49.5 点となった。さらに、基本
施策の「地域の特色を活かした魅力ある商業の振興」は 41.7 点となり、5 年前のアンケートでは
38.8 点であることから、地域の特色を活かした魅力ある商業の振興について一定の評価を得るこ
とができたが、まだ十分ではないという結果が表れている。
○高山市アンケート調査の実施概要
・調査時期:平成 25 年 5 月 17 日~6 月 7 日
・調査対象者・サンプル数
→市内在住の 18 歳以上の男女、3,000 人(男女各 1,500 人)
→郵送による配布回収のアンケート調査
○満足度の高い項目
順位
1位
2位
3位
項目
「すみよさ」・・・安全で安心な水を安定して供給
「すみよさ」・・・生活環境の向上と流域の水質保全
「やさしさ」・・・一人ひとりの健康づくりを支援する
満足度
73.8 点
73.0 点
68.3 点
○重要度の高い項目
順位
1位
2位
2位
項目
「やさしさ」・・・いつでも安心して医療が受けられる環境を整備
「やさしさ」・・・次代を担う子どもたちが健やかに育つ環境をつくる
「すみよさ」・・・災害に強いまちをつくる
重要度
91.5 点
89.8 点
89.8 点
○満足度の低い項目
順位
1位
2位
3位
項目
「にぎわい」
・・・誰もが能力を活かし安心して働くことのできる環境が整備
「にぎわい」・・・時代の流れに対応した活力ある工業の振興
「にぎわい」・・・地域の特色を活かした魅力ある商業の振興
41
満足度
38.4 点
40.3 点
41.7 点
(2)観光客アンケート調査(平成 25 年度)
平成 25 年中に高山市を訪れた観光客から寄せられたアンケートはがきをもとに集計した。
アンケートは飛騨高山観光案内所、道の駅などにおいて配布し、有効回答を得られたものにつ
いて、項目ごとに分析した。
○観光客アンケート調査の実施概要
・調査期間:平成 25 年 1 月~12 月
・調査対象者・サンプル数
→上記、期間中にアンケートに回答した観光客(有効回答数は各設問の記載のとおり)
→飛騨高山観光案内所、道の駅などで配布回収のアンケート調査
○観光客層及び動向
・性別・年齢別(有効回答数:2,053 人)
H25 年
0 歳~9 歳
10 歳~19 歳
20 歳~29 歳
30 歳~39 歳
40 歳~49 歳
50 歳~59 歳
60 歳~69 歳
70 歳~
計
男性
7
30
54
94
176
249
271
130
1,011
女性
20
32
87
190
212
263
182
56
1,042
合計
27
62
141
284
388
512
453
186
2,053
・方向別(有効回答数:2,032 人)
構成比
1.32%
3.02%
6.87%
13.83%
18.90%
24.94%
22.07%
9.06%
100.00%
H25 年
県内
北海道・東北
関東
中部
北陸
関西
中国・四国
九州・沖縄
海外
計
男性
89
27
212
313
71
226
46
15
0
999
女性
110
29
195
383
78
188
36
14
0
1,033
合計
199
56
407
696
149
414
82
29
0
2,032
構成比
9.79%
2.76%
20.03%
34.25%
7.33%
20.37%
4.04%
1.43%
0.00%
100.00%
性別は「女性」の方が高く、年齢層は、「40 歳代~60 歳代」が多くなっており、就学年齢層
が大半を占める「20 歳代以下」は少なくなっている。
来訪者は、「県内を除く中部」が 34.25%と最も多く、次いで「関西」20.37%、「関東」20.03%
となっており、遠方からも多数の観光客が訪れている。
・目的別
H25 年
温泉・保養
文化歴史(町並)
名所・旧跡
自然風景
ドライブ
祭・行事
食べ物
登山・ハイキング
スキー
キャンプ
ビジネス
修学旅行
旅先でのであい
釣り
その他
計
・高山までの主な交通機関
(有効回答数:2,022 人)
(有効回答数:2,010 人)
男性
211
184
192
108
61
71
31
25
39
10
8
2
6
1
48
997
女性
263
178
154
124
65
78
55
20
28
4
2
1
8
1
44
1,025
合計
474
362
346
232
126
149
86
45
67
14
10
3
14
2
92
2,022
構成比
23.44%
17.90%
17.11%
11.47%
6.23%
7.37%
4.25%
2.23%
3.31%
0.69%
0.49%
0.15%
0.69%
0.10%
4.55%
100.00%
H25 年
自家用車
JR
貸切バス
路線バス
飛行機
タクシー
その他
計
男性
684
171
76
34
3
2
22
992
女性
646
233
80
37
4
3
15
1,018
合計
1,330
404
156
71
7
5
37
2,010
構成比
66.17%
20.10%
7.76%
3.53%
0.35%
0.25%
1.84%
100.00%
観光の目的は、「温泉」や古い町並などの「文化歴史」、高山陣屋などの「名所・旧跡」が主
流である。
42
交通手段では、「自家用車」が 66.17%、次いで「JR」が 20.10%となっており、高速道路
網の整備の影響が数字として表れている。
・高山市内での主な移動手段
・来訪回数
(有効回答数:2,002 人)
H25 年
徒歩
自家用車
路線バス
貸切バス
タクシー
レンタサイクル
その他
計
男性
467
361
41
41
45
12
25
992
女性
479
353
59
51
41
12
15
1,010
合計
946
714
100
92
86
24
40
2,002
構成比
47.25%
35.66%
5.00%
4.60%
4.30%
1.20%
2.00%
100.00%
(有効回答数:1.951 人)
H25 年
はじめて
2 回目
3 回目
4 回目
5 回目
6 回目
7 回目
8 回目
9 回目
10 回目以上
計
男性
264
219
141
52
79
35
12
10
3
149
964
女性
279
190
146
76
86
33
21
11
6
139
987
合計
543
409
287
128
165
68
33
21
9
288
1,951
構成比
27.83%
20.96%
14.71%
6.56%
8.46%
3.49%
1.69%
1.08%
0.46%
14.76%
100.00%
高山市内での主な移動手段では、「徒歩」が 47.25%と最も多く、中心市街地への観光資源の
集積が数字として表れている。
来訪回数は、「はじめて」が 27.83%となっており、2 回目以上のリピーターが約 72%を占め
ている。
・観光の印象
H25 年
宿泊施設
料金
接客
料理
部屋
風呂
冷暖房
乗り物
土産品
観光施設
良い
普通
悪い
有効回答数
48.07%
67.53%
62.15%
54.23%
60.27%
47.85%
37.14%
51.47%
62.98%
50.28%
30.60%
34.99%
43.30%
36.41%
48.76%
60.55%
47.29%
36.00%
1.66%
1.87%
2.86%
2.47%
3.32%
3.39%
2.31%
1.24%
1.02%
1,267
1,232
1,189
1,254
1,266
1,208
692
1,292
1,275
観光の印象は、宿泊施設の「接客」、「料理」、「風呂」の良い印象が高く、観光施設の良い
印象も高い結果となっている。
・再来訪の意向(有効回答数:2,040 人)
H25 年
思う
思わない
計
男性
988
17
1,005
女性
1,025
10
1,798
合計
2,013
27
3,114
構成比
98.68%
1.32%
100.00%
再来訪の意向は、「思う」が 98.68%と高く、「思わない」は 1.32%と極めて低い結果となっ
ている。
43
[4]従来の中心市街地活性化基本計画の評価
平成 22 年に旧高山市中心市街地活性化基本計画
(計画期間は、平成 22 年を初年度とし、平成 26 年
を目標年次とした)を作成し、これに基づき「人が
住み 人が訪れ にぎわいとやさしさにあふれるま
中心市街地区域
290ha
ち「飛騨高山」の実現のため、まちなかへの居住の
促進、市街地の整備改善及び商業等の活性化に向け
た施策を展開してきた。
道路バリアフリー整備をはじめとする快適な歩行
者空間の整備や、官民一体となって取り組んできた
町並み保存など観光資源の魅力向上に努めた結果、
観光地として一定の賑わいは維持している。
しかし、生活様式の多様化に伴い、住民の郊外へ
の人口移動が進んでおり、まちなかの居住施策等に
より中心市街地における居住人口の減少に対しては一定の抑制効果はあったものの減少傾向が続いて
いる。
また、居住人口の減少と平行して、少子・高齢化が進行しており、様々な分野における後継者不足
の要因となり、町内会の運営など地域コミュニティの形成にも支障をきたしている。
旧中心市街地活性化基本計画の分析
旧計画には、市街地の整備改善と商業の活性化を中心に合計 78 の事業を記載し、平成 25 年度末
現在でその着手率は約 96%となっている。着手に至らなかった事業の主な理由は、事業用地の確保
の問題や事業が構想段階であり具体的内容の検討が不十分であったこと等があると考えられる。
高速道路網の発達による車両の流入増加に対応するため、市街地内のアクセス道路の整備や歩行
者等の安全確保のための歩道整備、高齢者や障がい者などに配慮したバリアフリーの環境整備に努
めた結果、観光地として一定の賑わいの創出に成功しているが、今後、更なる車両流入による交通
渋滞や歩行者の安全の確保などの対応が必要となる。
また、中心市街地における居住人口の空洞化に対する居住施策を実施した結果、中心市街地の人
口は減少したものの、計画当初の推計値よりも上回り、人口減少を抑制する一定の効果はあったも
のと考えられる。
商店街の活性化については、空き店舗活用事業やドリーミンショップ事業等のほか、まちなかの
景観や回遊性の向上により、中心商店街における営業店舗数の減少は抑制されたものの、依然、減
少傾向は続いており、さらなる対策が必要である。
44
旧基本計画の事業の実施状況(平成25年度末現在)
中心市街地活性化基本計画事業の要件
事業数
実施数
未実施
実施率
市街地整備のための事業
14
13
1
92.9%
都市福祉施設整備のための事業
18
17
1
94.4%
公営住宅等を整備する事業
22
22
0
100.0%
商業等の活性化のための事業
21
20
1
95.2%
公共交通機関の利便性を増進するための事業
9
9
0
100.0%
84
81
3
96.4%
合計
旧基本計画の個別事業の内訳
中活計画事業要件
事業
No
市街
事業名
実施事業名
実施状況
地整
備
事業
1
1101
2
1102
3
まちなか居住促
都市
福利
施設
整備
事業
公営
商業
住宅
等活
整備
性化
事業
事業
まちなか定住促進事業
実施中
●
〃
まちなか集合住宅建設促進事業
実施中
●
1103
〃
まちなか居住推進パートナーシップ事業
実施中
●
4
1104
〃
移住交流促進事業
実施中
●
5
1105
〃
若者定住促進事業
実施中
●
6
1106
〃
住宅改造等各種住宅建築支援
実施中
●
7
1201
実施中
●
8
1202
〃
9
1203
〃
10
1204
〃
11
1205
〃
12
1301
13
1302
〃
14
1303
〃
15
1304
〃
進事プロジェクト
町並み景観プロ
歴史的町並保存事業(伝建地区修理修
ジェクト
景)
快適な生活環境
プロジェクト
歴史的町並再生無電柱化事業(下町地
中化等)
歴史的町並防災対策事業(伝建地区防
完了
●
実施中
●
市街地景観保存区域保存事業
実施中
●
世界文化遺産登録推進事業
実施中
●
道路施設バリアフリー整備事業
実施中
●
流雪溝整備事業
実施中
●
実施中
●
未着手
●
災)
歴史的環境保全整備事業(横丁、スポッ
ト整備等)
まちの庭創出事業
45
交通
利便
性等
増進
事業
16
1305
〃
17
1306
〃
18
1307
〃
19
1308
〃
20
1309
〃
21
1310
〃
22
1401
23
1402
24
景観創出活動推進事業(景観重点区域
実施中
●
実施中
●
生けがき等設置推進事業
実施中
●
緑地保全推進事業(みどりの保全契約)
実施中
●
実施中
●
実施中
●
内塀整備等)
高山の景観にふさわしい看板設置推進
事業
一般開放型民間施設整備事業
(民間便所一般開放等)
ポイ捨て等及び路上喫煙禁止条例の遵
守
地球にやさしいプ
地産地消推進事業
実施中
〃
公共施設、商業施設、住宅等のエコ化
実施中
1403
〃
自転車利用による移動の促進
実施中
25
1404
〃
水と緑のネットワーク
実施中
26
1501
27
1502
〃
28
1503
〃
ロジェクト
交通他施策移動
高山駅周辺整備関連施設における
空間プロジェクト
移動円滑化の促進
中心市街地への交通利便性の促進(公
共交通活性化事業)
渋滞緩和対策事業
●
●
●
●
実施中
●
実施中
●
完了
●
実施中
●
(市街地アクセス道路整備)
29
1504
〃
30
1505
〃
臨時駐車場対策事業(特定日シャトルバ
ス運行)
駐車場運営事業
実施中
●
民間施設におけるバリアフリーへの取り
31
1506
〃
組み促進(安全安心快適なまちづくり事
実施中
●
業)
適正な土地利用
32
1601
に関する取り組
み
33
1602
〃
34
1603
〃
35
2101
駅周辺地区プロ
ジェクト
美しい景観と潤いのあるまちづくり条例
の遵守
準工業地域における特別用途地区の指
定
小売店舗の適正配置指針の見直し
実施中
●
完了
●
実施中
●
実施中
●
高山駅周辺土地区画整理事業
(花里本母線、西之一色花岡線街路整
備)
36
2102
〃
東口駅前広場、西口駅前広場整備
実施中
●
37
2103
〃
駐車場整備(高山駅周辺駐車場等整
実施中
●
46
備)
38
2104
〃
自由通路整備
実施中
39
2105
〃
駅舎整備
実施中
●
40
2106
〃
交流施設整備
実施中
●
41
2107
〃
42
2201
43
2202
商店街魅力創出
プロジェクト
〃
高山駅周辺地区及び駅西地区景観形
成
山桜神社周辺整備
●
●
実施中
●
●
未着手
●
実施中
●
実施中
●
来訪者まちかど案内事業
実施中
●
リバーサイド修景支援事業(宮川べり修
景)
商店街機能強化事業
44
2203
〃
(アーケード、街路灯、ファサード(通りに
面した店舗外壁の統一デザイン)、駐車
場、空き店舗等整備)
空き家・空き店舗
45
2301
46
2302
〃
チャレンジショップ事業
実施中
●
47
2303
〃
ドリーミンショップ事業
実施中
●
48
2304
〃
まちの縁側創出事業
実施中
●
49
2401
実施中
●
50
2402
実施中
●
51
2501
実施中
●
実施中
●
街路灯整備の促進
実施中
●
風物詩
実施中
●
イベント
実施中
●
文化財保護事業(屋台整備事業)
実施中
●
活用プロジェクト
回遊性向上プロ
商店街リバーフロント整備事業
ジェクト
(人道橋整備、橋詰スポット整備)
〃
案内施設等整備事業
夜の灯り景観プ
営業時間延長、
ロジェクト
定休日、営業時間表示の取り組み
52
2502
〃
53
2503
〃
シースルーシャッター設置、
ショーウインドウ化工事の促進
四季折々の風物
54
2601
詩、イベントプロ
ジェクト
55
2602
〃
56
3101
57
3102
〃
58
3103
〃
59
3104
〃
文化の薫り育む
プロジェクト
城下町歴史的風致維持向上事業
(旧矢嶋邸跡地整備)
図書館運営事業(煥章館)
市民文化会館運営事業
(文化芸術鑑賞事業)
47
完了
●
実施中
●
実施中
●
60
3105
〃
ふるさと伝承記録整備事業
実施中
●
61
3106
〃
歴史ボランティア育成事業
実施中
●
62
3201
健康増進施設整備事業
未着手
●
63
3202
〃
地域医療拠点機能の維持
実施中
●
64
3203
〃
休日診療所の運営(休日診療事業)
実施中
●
65
3204
〃
高齢者健康づくり・介護予防支援事業
実施中
●
66
3205
〃
健康づくり推進事業
実施中
●
67
3206
〃
まち歩きのススメ
実施中
68
3207
〃
銭湯でまちづくり
実施中
●
実施中
●
健康づくりプロジ
ェクト
子どもにやさしい
69
3301
まちづくりプロジ
ェクト
地域、学校、保育園等が連携して育む
子ども・子育て
●
70
3302
〃
子育て支援施設の整備
実施中
●
71
3303
〃
病児保育事業
実施中
●
72
3304
〃
児童遊園地管理事業
実施中
●
73
3305
〃
家族みんなでまち歩き
実施中
●
74
3401
中心市街地活性化協議会の開催
実施中
75
3402
〃
まちづくり会社によるまちづくりの推進
実施中
●
76
3403
〃
市民協働によるまちづくり
実施中
●
77
3404
〃
産学官協働によるまちづくり
実施中
●
78
3405
〃
協働により取り組む活性化イベント
実施中
●
協働のまちづくり
プロジェクト
48
●
●
●
●
●
[5]中心市街地の課題
居住、商業、にぎわいの観点により、個々の課題を整理し、これらが今後どのような影響を与えるか
考察した結果が以下のとおりである。
○住宅敷地が狭小
○魅力ある店舗・商店街が少
○景観形成など立地に関す
○駐車場のない店舗は敬遠
ない
る規制が多い
中心市街地の主
な現状
される
○地価が高い
○土地や家賃が高い
○中心市街地に居住する魅
○中心商店街への来訪者が
力が薄れている
○若年層・中年齢層世帯が都
市部及び郊外に流出
●居住人口の減少
減少
○後継者の不足
○魅力ある店舗・商店街が少
ない
○地域資源が十分に活かさ
れていない
○回遊性を高める魅力が十
分ではない
○市民が中心市街地に来訪
する機会が減少
○空き店舗の増加
●小売店舗の減少
●人通りの減少
▼高山の貴重な財産である「祭り」の維持が可能か。
▼町並景観が壊れ、
「心のふるさと」
「古都」のイメージが喪失してしまうのではないか。
▼町内会や文化活動、社会教育活動が脆弱になり、コミュニティ自体の維持が可能か。
▼商店街はシャッター街となってしまうのではないか。
今後、
危惧される
▼商業機能はロードサイドに集中し、車を運転しない者にとって不便なまちにならないか。
事項
▼まちなかの魅力がなくなることで、市全体の観光客減少へと波及してしまうのではない
か。
▼中心市街地の経済基盤が弱くなり、観光産業をはじめとする産業全体並びに市民生活全体
に影響を及ぼすのではないか。
▼結果として、市全体のまちづくりや秩序ある土地利用に影響を及ぼすのではないか。
中心市街地の
主な課題
まちなか居住の促進
暮らしを支える商業の振興
交流人口の増加
高山市の中心市街地の特徴として、居住と生業が一体となっていることがあり、居住と商業とコミュ
ニティにおいての課題が互いに連動し合っていると考えられる。
49
まちなか居住の促進
高山祭に代表される歴史的資産は屋台組をはじめとする地域住民の誇りと努力によるものであり
まちづくりの原点ともいえる。
中心市街地における人口の減少は、本市にとって貴重な財産である祭り文化の継承すら危ぶまれる
状況にある。また、連たんした美しい町並み景観は、居住や営む者が不在となったことで空き家・空
き店舗や空き地を増加させ、まちの魅力と個性をなくしていく。その結果、「心のふるさと」「古都」
といわれる高山のイメージが喪失してしまうことになる。
加えて、若年層・中年齢層の後継者世代が都市部及び郊外に転居するなどの影響により中心市街地の少子高
齢化も顕著なことから、町内会や子ども会の運営ができなくなったり、従来、行われていた地域単位
での文化活動や社会教育活動の存続も困難な状況にある。
伝統文化の継承と地域コミュニティの維持のためには、まちなかへの居住を促進し人口減少の抑制
を図っていくことが必要である。
暮らしを支える商業の振興
中心商店街の空き店舗は最近 5 年余りで 42 店舗から 53 店舗に増加した。
中心市街地における人口の減少、店主の高齢化や後継者不足などの要因のほか、商業機能が国道沿
いなどロードサイドに集中してきたことが主な要因であり、専用駐車場のない店舗は敬遠される傾向
にある。本来、車を運転しない高齢者などにとっても、歩いて行ける身近な場所で最寄品が手に入る
ことに中心市街地としての利便性がある。また、中心市街地を回遊するなかでそれぞれの通りで出会
える個性ある商品、魅力的な店舗に満足し、人でにぎわい、にぎわいが新たな魅力を創出するもので
ある。しかし、現状は空き店舗が増加し、それがにぎわいを喪失させ、さらに空き店舗が増えるとい
う連鎖となっている。
生活者や来訪者が満足し、にぎわいのあるまちとするためには、空き店舗の活用や既存の商業機能
の強化を図るとともに、歩いて買い物等が楽しめる歩行環境を整備することが必要である。
交流人口の増加
本市の観光客数は、リーマンショックや東日本大震災の影響により一旦は落ち込んだものの年々回
復し、平成 25 年には国内外から約 400 万人の観光客が訪れている。近年は、フランスのミシュラン
社から最高評価の三ツ星を獲得するなど知名度も一段と高くなってきた。しかし、観光客の多くは中
心市街地を訪れているものの、日帰り観光客の割合が増加傾向にある。
高山のまちなかの魅力は、「400 年の歴史からなる通りの文化」にある。古い町並、街道、寺院群、
朝市通り、商店街などを回遊してはじめて魅力を実感できるところであるが、その機能が十分に発揮
されていない。それは、結節点や案内機能が不十分であったり、鉄道や道路でまちを分断していたり、
人が集い、交流する場が不足していることが主な要因といえる。
市内外より多くの来訪者を中心市街地へ迎え入れるとともに、交通の結節点の整備や交流の場の創
出、四季を通じて回遊性とにぎわいを高めていくことが必要である。
50
[6]中心市街地活性化の基本方針
(1)高山市第八次総合計画
本市の第八次総合計画において、市民が主役という考えのもと、多様な主体が「協働」してまちづく
りに取り組むとともに、先人たちが築き上げてきたまちの財産を継承しながら、新たなまちの魅力や個
性を「創造」し、将来につなげていくことで、市民が夢と希望を持ち、心豊かに暮らしていくことので
きる「自立」したまちを目指すことを基本理念としている。
また、本市の都市像を「人・自然・文化がおりなす
活力とやさしさのあるまち
飛騨高山」と定め
ている。この都市像は、本市が誇る魅力、財産である「人」・「自然」・「文化」が様々な形で組み合
わさり、活かし合うことにより、新たな活力や元気が生まれ、やさしさや幸せが感じられるまちになる
ことを本市の将来のあるべき姿として掲げているものである。
○都市像を実現するための基本目標
本市の都市像を実現するために、次の 6 つの基本分野毎に基本目標を定める。
・産業・労働分野
魅力と活力にあふれるまち
・環境・景観分野
環境と調和した地球にやさしいまち
・教育・文化分野
生きがいと誇りを持ち豊かな心を育むまち
・福祉・保健分野
やさしさにつつまれ健やかに暮らせるまち
・基盤・安全分野
安全で安心して快適に住めるまち
・協働・行政分野
みんなでつくる持続可能なまち
(2)中心市街地が果たすべき役割
・古き良き飛騨高山を未来に継承
中心市街地には、長い歴史の中で守り育んできた貴重な歴史・文化資源が保存、継承されている。
これら郷土の歴史や伝統文化は市民一人ひとりの貴重な財産であり、将来にわたって確実に守り次代
に伝えることが大切である。
歴史的に価値ある建造物、遺跡、歴史資料の保護・保存に努めるとともに、修理修景や歴史的町並
の再生をすすめていく。伝統文化、伝承芸能などの後継者の育成や記録などにより、遺跡の単なる保
存に終わらせるのではなく、人々の暮らしと意識に根付いた保存活動となるよう努める必要がある。
・新たに創造するまちのデザイン
中心市街地は、多様な人々のニーズにこたえられる便利で快適なまちが求められている。伝統文
化と現代的な文化の調和により、古さと新しさが融合した新たな魅力を中心市街地に生み出していく
ことで、誰にとっても住みやすく訪れやすい中心市街地の創出を図る。
豊かで安定した市民生活を営むことのできる基盤として、地域の資源や特性を活かした産業活動
が活発なにぎわいのあるまちを実現するため、人々のこころを魅了する滞在型・通年型のハブ観光地
づくり、地域の特色を活かした個性ある商業の振興をすすめる必要がある。
・世界、全国、全市域をつなぐ交流の結節点
中心市街地には、高山駅や高山濃飛バスセンターなどの飛騨圏域の重要な交通結節点があり、事業
の推進によりユニバーサルデザインに配慮された便利で快適な空間が整備されつつある。
文化交流施設の集積を活かすとともに、新たな市民活動の場や観光交流施設の整備を推進し、本市
の多文化交流の拠点として、にぎわいのある中心市街地の形成を図る。
51
また世界、全国、全市域から多くの人々が訪れ交流が生まれることから、中心市街地の活性化を市
全体の活性化につなげていく必要がある。
(3)中心市街地活性化に関するコンセプト
人が住み 人が訪れ にぎわいとやさしさにあふれるまち「飛騨高山」
本市には、高山祭をはじめとする伝統文化と豊かな自然環境が残されており、これら貴重な資源を将
来にわたって確実に保全・継承する。自然や伝統文化との調和を意識した格調高い都市景観の創出に努
め、市民が自らのまちに自信と誇りを持てるようなまちづくりを一層推進していくことで、観光地とし
ての魅力もさらに高めていくものである。
「高山祭の屋台行事」は「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産の提案候補に選定され、
今後、政府間委員会に置いて審査を受ける予定である。
中心市街地は本市の代表的な文化的空間としてのみならず、世界的にも日本文化の魅力を伝える貴重
な場として市民の誇りとなっている。
伝統文化の継承とこれらを守り伝える人々の息づかいを感じることができるまちづくりを推進し、中
心市街地が居住者のみならず全市民にとって誇りを持てる地域であり続けられるよう、中心市街地の魅
力向上に努めるものである。
(4)中心市街地活性化に関する基本方針
中心市街地における課題やコンセプトを踏まえ、活性化に向けての基本方針を次のとおりとする。
基本方針1 美しさと快適性が調和した「住みやすいまち」
中心市街地には、日本三大美祭の一つにも数えられる高山祭をはじめとする数多くの伝統文化が残さ
れており、美しい町並み景観等とともにそれらの保存・継承を図ることで、地域への愛着を醸成する。
誰もが住みやすく、住みたくなる居住環境を実現するため、空き家については民間活力を利用するこ
とにより、効果的なまちなか居住施策をすすめるとともに、若者定住促進をはじめとする従来の居住施
策の普及を図る。
また、中心部における居住者の減少等によって、地域コミュニティが希薄になっていることから、地
域の人々が互いに手を携えて、地域コミュニティの再生を図るとともに、市内外から中心市街地へ多く
の来訪者を迎え入れることにより交流人口の増加を図る。
本市は、国内有数の国際観光都市であり観光が経済を支える基幹産業となっている。
とりわけ中心商店街においては観光消費による影響が大きいため、多くの観光客を呼び込み回遊性を
高めることで販売促進を図る。
観光振興を柱とし商業を活性化させることで事業継続を促進し、生業とともに定住につなげていく。
さらに、ユニバーサルデザインの視点によるまちづくりをすすめるとともに、良好な景観の形成に努
め、美しさと快適性が調和した住みやすいまちを目指す。
基本方針2 楽しさと利便性が充実した「にぎわいのあるまち」
にぎわいのあるまちには人々が集い、人と人との交流からさらなるにぎわいが生まれる。
国内外から多くの観光客を迎え入れる国際観光都市として、多様なニーズに即した受け入れ環境の整
備を図り、観光のまちとしてのにぎわいと経済活力を創出する。
52
中心商店街の活性化や歴史的な町並み、伝統文化の保存及び活用を進めるとともに、公共交通機関の
利用促進や案内機能の充実などにより回遊性の向上を図る。
本市の中心商店街は、長い歴史の上に蓄積された建造物、文化、人、モノの魅力が凝縮された地域の
顔であり、古くから多くの来訪者でにぎわい親しまれてきたが、近年、空き店舗の増加などによりその
活力が低下しつつある。
起業家への支援や民間活力を導入した空き家、空き店舗の活用などにより中心商店街の営業店舗の増
加を図り、多くの来訪者を受け入れることにより販売力を高め、経済活力の向上を図る。
中心市街地は市民にとって多種多様な活動の場であり、協働の場であり、新たな文化・芸術の創造、
発信の場である。地域の個性を守るだけでなく、磨きをかけることで、世界・全国・市全域から人が集
まり、交流することを通じてにぎわいのあるまちを目指す。
基本方針3 ふれあいといきがいを大切にした「やさしさにあふれるまち」
人口減少や少子高齢化が進行する中、全ての人に元気と活力が生まれ、やさしさと幸せが感じられる
仕組みを構築していく必要がある。
中心市街地には、商業機能・居住機能をはじめ福祉・保健・医療・教育・文化など多様な分野におけ
る主要な都市機能が集積しており、これらは市民や観光客など誰もが利用することのできる共有の財産
となっている。
これらの都市機能を利用しやすくするため、公共交通の充実や交通の結節点としての高山駅周辺の機
能強化を図り、周辺地域からのアクセス向上を図る。また、まちなかにおける快適な歩行空間を創出す
る。
また、現在整備されている都市施設について、老朽化や多様化するニーズへのきめ細かな対応などに
よりさらに機能の向上を図り、誰もが健康で生きがいを持ち、安心して楽しく暮らすことができるやさ
しさにあふれるまちを目指す。
53
中心市街地活性化に関する基本方針に向けて体系図
主 な 課 題
○まちなか居住の促進
○暮らしを支える商業の振興
○交流人口の増加
上位関連計画
中心市街地が
果たすべき役割
中心市街地
活性化に関す
る基本コンセ
プト
中心市街地
活性化に関す
る基本方針
高山市第八次総合計画
古き良き飛騨高山を
未来に継承
新たに創造する
まちのデザイン
世界、全国、全市域を
つなぐ交流の結節点
人が住み 人が訪れ
にぎわいとやさしさにあふれるまち「飛騨高山」
美しさと快適性が
調和した
「住みやすいまち」
楽しさと利便性が
充実した
「にぎわいのあるまち」
54
ふれあいといきがい
を大切にした
「やさしさに
あふれるまち」
2.中心市街地の位置及び区域
[1]位置
位置設定の考え方
本市は岐阜県の北部の中央に位置し、平成 17 年 2 月の合併により面積 2,177.61 ㎢と日本一広い市
域となった。
本計画に定める地区は本市のほぼ中央に位置するとともに、近世、飛騨を領国した金森氏が東西南
北のすべての街道を城下町に引き込んでおり、現在にわたり飛騨地方の政治、経済、文化、交通の中
心としての役割を担っている。また、城下町として栄えた地域は、歴史文化資源が色濃く残っており、
国内外より多くの観光客が訪れる観光地として本市の経済活動の拠点となっている。
中心市街地は本市の顔であり、政治、経済、文化、交通の中心となることから、市役所、図書館、
病院等の公共公益施設が集積する地区、歴史文化資源が数多く残る地区、鉄道やバスといった公共交
通の拠点である高山駅周辺地区を含む地区を中心市街地とする。
(位置図)
岐阜北部中央
日本中央
中心市街地
55
[2]区域
区域設定の考え方
中心市街地の区域については、歴史文化資源が数多く残り観光客が数多く訪れる観光地区、
鉄道やバスといった公共交通の拠点となっている高山駅周辺地区、城下町と高山駅との間に位
置する商業集積地区を基本とし、中心市街地に必要な都市機能を含む約177haを区域とす
る。
(区域図)
56
[3]中心市街地要件に適合していることの説明
要 件
第 1 号要件
当該市街地に、相
当数の小売商業者が
説 明
○小売業の集積
市内の小売業者のうち約 25%が中心商店街区域に集積し、従業者数でも約
16%を占めている。年間商品販売額は約 9%となっている。
集積し、及び都市機
中心商店街
市全体
割合
能が相当程度集積し
店舗数
271 店
1,081 店
25.1%
ており、その存在し
従業者数
839 人
5,341 人
15.7%
ている市町村の中心
年間商品販売額
9,014 百万円
97,483 百万円
9.2%
としての役割を果た
している市街地であ
ること
出典:高山市の商業、H24 経済経済センサス-活動調査
○商圏(最寄品、買回品)
:消費者購買動向調査等
本市の小売吸引力は 1.28 で、県内 21 市中 2 番目に大きな値となっている。
平成 19 年との対比でみると、0.017 増加(1.3%)している。
また、小売吸引力に各市の人口を乗じて商圏人口を算出することで、商業活
動の活力をみる。
平成 24 年の本市の商圏人口は 117,748 人で、県内 21 市中 4 番目(常住人口
は 6 番目)に多い。平成 19 年との対比でみると、1,850 人減少(△1.5%)して
いる。
※小売吸引力とは、各市1人あたりの年間小売販売額を県の1人あたり年間販売額で除した数値
小売吸引力
都市名
平成
19 年
平成
24 年
増減
(24 年
-19 年)
平成
19 年
(単位:人,%)
商圏人口
増減
平成
24 年
(24 年
-19 年)
本巣市
高山市
美濃加茂市
恵那市
岐阜市
中津川市
瑞浪市
下呂市
1.56
1.26
1.25
1.14
1.11
1.11
1.11
1.11
1.36
1.28
1.07
1.05
1.10
1.06
1.19
1.13
△0.199
0.017
△0.178
△0.092
△0.014
△0.050
0.083
0.023
54,204
119,598
67,146
62,832
458,160
92,404
46,187
41,722
47,511
117,748
59,033
55,697
452,339
85,176
47,524
40,470
△6,693
△1,850
△8,113
△7,135
△5,821
△7,228
1,337
△1,252
羽島市
美濃市
山県市
0.74
0.69
0.65
0.81
0.81
0.76
0.067
0.117
0.109
49,550
15,876
19,499
54,113
18,030
22,010
4,563
2,154
2,511
出典:高山市の商業、H24 経済経済センサス-活動調査
○都市機能の集積
区域内に市役所本庁舎をはじめ多くの公共施設が立地している。
施設名称
行政施設
市役所本庁舎、警察署、裁判所、法務局、税務署、検
察庁、拘置所
文化施設
市民文化会館、高山市図書館
医療福祉施設
総合福祉センター、高山赤十字病院
57
本市の中心市街地には、城下町として古くからのまちなみを残す歴史的・文
化的資源が多く残っており、相当数の小売商業者や公共公益施設等の主要な都
市機能も集積していることから、本市における経済的・社会的な中心としての
役割を果たしている。
第 2 号要件
○人口の減少
当該市街地の土地
平成 26 年の中心市街地の人口は 10,578 人であり、平成 21 年の人口 11,474
利用及び商業活動の
人と比較して約 92%となっており、旧基本計画策定後はある程度の歯止めはか
状況等からみて、機
かったものの減少傾向である。
能的な都市活動の確
保又は経済活力の維
持に支障を生じ、又
は生ずるおそれがあ
中心市街地
ると認められる市街
人口
地であること
市全体人口
増減率
H21
H22
H23
H24
H25
H26
11,474
11,288
11,165
10,877
10,648
10,578
△7.8%
94,536
94,017
93,666
92,987
92,328
91,729
△3.0%
(H26/H21)
出典:住民基本台帳
○空き店舗の増加
平成 21 年の中心市街地全体の営業店舗は 1,811 店、空き店舗は 183 店で空き
店舗率は 9.2%であった。中心市街地区域では平成 21 年度より空き店舗が増加
しており、旧計画策定後も増加傾向に歯止めがかかっていない。
中心市街地区域
H21
H22
H23
H24
H25
空き店舗数
183
184
176
160
185
営業店舗数
1,811
1,839
1,774
1,759
1,735
空き店舗率
9.2%
9.1%
9.0%
8.4%
9.6%
出典:高山市商工課
平成 25 年の中心商店街の空き店舗は 53 店となっており、平成 21 年の 49 店
から 4 店増加するなど悪化の傾向にある。また、営業店舗が平成 21 年の 366 店
から 1 店減少しており、空き店舗率が上昇傾向にある。
中心商店街
H21
H22
H23
H24
H25
空き店舗数
49
49
52
55
53
営業店舗数
366
368
363
360
365
空き店舗率
11.8%
11.8%
12.5%
13.3%
12.7%
出典:高山市商工課
58
○中心商店街の小売業者数、年間販売額の減少
中心商店街の小売業者数、年間販売額ともに平成 14 年から平成 24 年で、そ
れぞれ 28.9%、36.7%の減少となっている。
H14
小売業者数
H16
H19
H24
増減率(H24/H14)
381
362
348
271
△28.9%
販売額
(百万円) 14,244
13,145
11,216
9,014
△36.7%
出典:商業統計、H24 経済センサス-活動調査
第 3 号要件
○総合計画における位置付け
当該市街地におけ
高山市第八次総合計画は平成 27 年度から平成 36 年度までの 10 年を期間とし、
る都市機能の増進及
都市像を「人・自然・文化がおりなす 活力とやさしさのあるまち 飛騨高山」
び経済活力の向上と
と定めている。
総合的かつ一体的に
人口については、計画初年度の平成 27 年には 9 万人を下回り、その後も毎年
推進することが、当
800 人程度減少すると予測し、計画期間終了時点(平成 36 年度末)での計画人
該市街地の存在する
口を 82,000 人としている。
市町村及びその周辺
都市像を実現するために、6 つの基本分野毎に基本目標を定めている。
の地域の発展にとっ
○産業・労働分野
て有効かつ適切であ
(観光・商業・工業・労働・農業・林業・畜産業・海外戦略)
ると認められること
○環境・景観分野
魅力と活力にあふれるまち
環境と調和した地球にやさしいまち
(地球環境・生活環境・景観)
○教育・文化分野
生きがいと誇りを持ち豊かな心を育むまち
(学校教育・生涯学習・スポーツ・文化芸術・歴史文化)
○福祉・保健分野
やさしさにつつまれ健やかに暮らせるまち
(地域福祉・児童福祉・高齢者福祉・障がい者福祉・保健・医療)
○基盤・安全分野
安全で安心して快適に住めるまち
(土地利用・道路・公共交通・住宅公園・上下水道・情報・防災・安全・消
防)
○協働・行政分野
みんなでつくる持続可能なまち
(協働・交流・行財政運営)
都市像の実現に向けた歩みをより着実なものとするため、これまでも積極的
に取り組んできた市政運営に重要な 3 本柱である「景気」・「環境」・「文化」を
キーワードに、
「経済・雇用プロジェクト」、
「環境・エネルギープロジェクト」、
「文化・人づくりプロジェクト」を重点プロジェクトとして位置付けている。
総合計画中、分野別計画(産業・労働)商業の中で、中心市街地については、
郊外型大型店舗等との顧客獲得競争や後継者不足などによって空洞化が進み、
まち全体の個性や魅力、利便性などが低下しつつある中で、地域資源の活用な
どにより、商品・サービスの個性や魅力、利便性の向上を図る必要があること
を課題としている。
59
また、[目指す姿の実現に向けた取り組みの方向性]として、商店街の機能や
魅力の向上、まちなかのにぎわいの創出、空き家・空き店舗活用の促進などに
よりにぎわいのある商業空間の形成と中心市街地の活性化を図ることとしてい
る。
[施策の概要]においては、
「にぎわいのある商業空間の形成と中心市街地の活
性化」の中で、
・環境に配慮した街路灯への切り替えやアーケード・シースルーシャッター
の設置への支援などによる商店街の機能や魅力の向上
・宮川を中心として朝市や商店街を回遊できる歩行者環境の整備による良好
な景観保持と回遊性の向上
・まちづくり会社等と連携した空き家、空き店舗活用やイベント開催などに
よるまちなかのにぎわいの創出
・中心市街地への移住支援などによるまちなか居住の促進
[新たな商業の創出]の中で、
・空き店舗を活用したチャレンジショップなどの整備による起業家の育成
を位置付けている。
また、まちづくりの指標として中心商店街の営業店舗数を現状値 365 店舗か
ら、中間目標(平成 31 年)、目標(平成 36 年)ともに、現状維持の 365 店舗と
している。
○中心市街地活性化による効率性及び波及効果
本市の中心市街地は、飛騨地域の政治、経済、文化、交流の中心であり、多
くの都市機能が集積している。
特に歴史的町並を色濃く残した観光地区周辺は、本市のまちの顔ともいえる。
そのため、中心市街地の発展と衰退がそのまま本市の産業全体並びに市民生
活全体に大きな影響を及ぼす。
中心市街地の活性化により、当該地域のみならず、市全体及び周辺都市に波
及し、飛騨地域全体の活力向上に有効かつ適切である。
60
3.中心市街地の活性化の目標
[1]中心市街地活性化の目標
中心市街地の課題及び中心市街地活性化の基本方針に基づき、以下の3つを中心市街地活性化の目
標として設定する。
目標1:住みやすいまち
○まちなかへの居住を促進するとともに、環境や景観、ユニバーサルデザインのまちづくりの視点
に配慮した安全・安心で快適な居住環境の整備を促進する。
○地域の魅力が伝わる観光地づくり、滞在型・通年型の観光地づくり、特色ある観光地づくりを進
め、国内外よりさらに多くの観光客を迎え入れるとともに、高山駅周辺地区における交流スペー
スや駐車場・駐輪場の整備、歴史的地区における文化交流施設の整備、商店街におけるにぎわい
の核となる商業施設の整備などを行い、中心商店街における新たな人の流れを創り出すことによ
り、生業が継続できる環境を整えることで定住につなげていく。
目標2:にぎわいのあるまち
○民間活力を利用することにより、商店街をはじめとする空き店舗について、調査から所有者との
交渉、利用者の選定、開業への支援などを総合的に進め活用を図っていく。また、空き店舗を活
用し地場産品の魅力などの情報発信に努める。
○中心商店街において、既存店舗の機能強化を図るとともに、市民や観光客のニーズに合った魅力
ある店舗の立地を進める。
○市の中心部を流れる宮川及び商店街、伝統的建造物群保存地区において回遊性を高め歩いて楽し
める快適な空間の整備を進める。
目標3:やさしさにあふれるまち
○中心市街地に存在する商業施設、教育文化施設、社会福祉施設、医療施設、公共施設などの機能
強化に努め、利便性とサービスの向上を図る。
○飛騨高山の玄関口であり交通の結節点である高山駅周辺は、様々な人が訪れる場所であることか
ら多くの方が使いやすいユニバーサルデザインの思想を取り入れた駅舎や鉄道で分断されていた
東西地区を結ぶ自由通路の整備、さらにまちなかでの歩行環境の向上を図り、誰もが安心して都
市機能を利用できる仕組みを構築する。
[2]計画期間の考え方
本基本計画期間は平成 27 年 4 月から平成 32 年 3 月までの 5 年間とする。
(おおむね 10 年後のまちを展望しつつ、当面、この 5 年間に特に集中して施策に取り組む)
61
[3]数値目標設定の考え方
中心市街地活性化の目標の達成状況を把握するため、以下の数値目標を設定する。
目標1「住みやすいまち」の状況を示す指標
中心商店街歩行者自転車通行量
中心商店街景気動向指数 【参考指標】
住みやすいまちを実現するためには、居住政策や歴史的な町並景観の保存に加え、多くの来訪
者を迎え入れ、回遊性を高めることにより商業の振興、経済活力の向上を図り定住につなげてい
く必要がある。
中心商店街の来訪者の増加や回遊性の向上を測る指標として、定期的なフォローアップが可能
であり市民にも理解されやすい「中心商店街歩行者自転車通行量」を設定する。
併せて、景気動向調査を行い、景気に関する事業者の意識を把握し、住みやすいまちの達成状
況を示すため「中心商店街景気動向指数」を参考指標とする。
目標2「にぎわいのあるまち」 の状況を示す指標
中心商店街営業店舗数
にぎわいのあるまちを実現するためには、中心商店街をはじめエリア内の空き店舗を活用して
魅力ある店舗づくりや経営基盤の強化に取り組む必要がある。
上記の中心商店街の活性化に向けた取り組みによる事業効果に関する定量的な測定が可能な指
標として「中心商店街営業店舗数」を設定する。
目標3「やさしさにあふれるまち」の状況を示す指標
公共施設利用者数
やさしさにあふれるまちを実現するためには、中心市街地に存在する商業施設、教育文化施設、
社会福祉施設、医療施設、公共施設などの機能強化に努め、利便性とサービスの向上を図る必要
がある。
また、様々な都市機能が集積する中心市街地へ移動しやすくすることや、鉄道で分断された駅
東西地区を繋ぐ自由通路を整備することで交流人口の増加を図る。
市民の交流人口の増加を測る指標として、「公共施設利用者数」を設定する。
62
[4]具体的な目標数値の考え方
(1)中心商店街歩行者自転車通行量
中心商店街歩行者自転車通行量の目標数値
(単位:人/日)
現況(H26)
目標数値(H31)
16,369
17,349
歩行者自転車通行量
中心商店街の歩行者自転車通行量の平成 20 年からの推移を見ると、平成 23 年の調査日が雨天
であったことから例年より減少しており、また、平成 24 年については調査日が 3 連休の初日でさ
らに天候が恵まれていたため突出して増加している等、気候的要因等により、数値が大きく変動
している。
したがって、昨今の取組の効果や社会状況の変動を考慮し、直近 3 年間の平均的な値を示す平
成 26 年数値を基準とする。また、目標数値の考え方としては、平成 26 年数値に後述の中心市街
地活性化基本計画による通行量の増加量を加算した値とするが、本市の観光誘致事業等として観
光客入込数増加による通行量増加の効果も含まれるため、中心市街地活性化基本計画の市民のみ
の効果を観光客増加分に加算した値とする。よって、目標数値は平成 26 年数値に観光客増加分を
加算した 17,229 人/日に、市民増加分を加えた 17,349 人/日とする。
中心商店街の歩行者自転車通行量の推移
(単位:人/日)
通行量
平成 20 年
15,521
平成 21 年
13,908
平成 22 年
15,237
平成 23 年
12,221
平成 24 年
17,578
平成 25 年
14,266
平成 26 年
16,369
出典:高山市商工課
①観光客入込数の増加による歩行者自転車通行量の推計
20,000
(人/日)
観光客入込数増加に
よる増
17,229
16,369
15,000
10,000
H20
H21
H22
H23
H24
H25
63
H26
H27
H28
H29
H30
H31
歩行者自転車通行量測定箇所図
宮川朝市
本
町
4
飛騨高山屋台村(仮称)
本
町
3
①
国分寺 3
国分寺 2
②
下
一
之
町
安川
国分寺 1
④
P
自由通路
駅東口駐輪場
まちの博物館
旧森邸等
本
町
2
さんまち通り
⑤
陣屋前朝市
西口駅前広場
③
本
町
1
高山駅新駅舎
東口駅前広場
駅東口駐車場
凡
例
中心市街地区域(177ha)
歩行者自転車通行量調査地点
商 店 街(振興組合)
伝統的建造物群保存地区
駅周辺区画整理区域
歩行者自転車通行量調査箇所
① 本町通(北)
② 国分寺通
③ 安川通
④ 本町通(南)
⑤ さんまち通
64
②効果算出根拠
a) 旧森邸等整備事業による増加量
伝統的建造物群保存地区と東山寺院群の動線上に位置し、回遊ルートを形成する歴史的風致の
拠点施設として「旧森邸等」を観光交流センターとして整備する。
中心市街地内にある類似する文化施設「まちの博物館」の利用状況を参考に通行量の増加を算
出する。
・まちの博物館 年間来館者数 :182,027 人(H25 年)
・まちの博物館 延べ床面積:3,347.49 ㎡
・㎡あたりの年間来館者数:54.37 人
「旧森邸等」の交流スペースとして 318.91 ㎡を計画していることから、年間来館者数を算出す
ると 17,339 人(318.91 ㎡×54.37 人)となる。
また、まちの博物館は平成 22 年から 23 年に整備され、当該施設付近の歩行者自転車通行量の
調査箇所(
「さんまち通」
)の整備前と整備後の通行量を比較し、整備効果を算出する。
【さんまち通 通行量】
・平成 22 年(整備前)
: 5,665 人/日
(平日 3,819 人×243 日+休日 9,342 人×122 日)/365 日
・平成 24 年(整備後)
: 7,078 人/日
(平日 4,418 人×248 日+休日 12,669 人×118 日)/366 日
・整備による増加数: 1,413 人/日(7,078 人/日-5,665/日)
※通行量調査箇所(
「さんまち通」)の通行量については P35 に掲載。
上記のことから「旧森邸等」の整備効果を施設規模を考慮して算出すると、
「旧森邸等」想定年間来館者数/「まちの博物館」年間来館者数=17,339 人/182,027 人=0.1
【増加量】
・1,413 人/日×0.1=141 人/日
「まちの博物館」の来館者数に占める市民の割合を約 20%とし、同割合を参考に市民による増
加量を算出。
・141 人/日×0.2=28 人
次に観光客の増加量を算出する。観光客の「旧森邸等」を中心とした回遊ルートは、古い町並
等の主な観光資源や宮川・陣屋前朝市へ訪れると見込まれることから、歩行者自転車通行量の調
査箇所を少なくとも 2 箇所は通過すると想定されることから、観光客の通過により増加される分
を下記のとおり算出する。
・141 人/日×0.8×2 箇所=225 人/日
旧森邸等整備事業による増加量 =253 人/日
(市民 28 人+観光客 225 人)
b)交流広場にぎわい創出イベント事業による増加量
高山駅周辺土地区画整理事業地内に交流機能をもつ交流広場を整備することに伴い、新たな
イベントの開催が見込まれるため、イベント参加人数により通行量が増加する。これらのイベ
65
ントは、休日の、例えば土日のいずれかに恒常的に開催される機会があることから、休日の通
行量増加の数値及びフォローアップの数値として見込めると考えられる。
【新たなイベント会場が整備されたことによる新規イベント参加見込数】
交流広場にぎわいイベン
参加見込人数/
開催日数
延べ参加見
市民
市民参加
ト
日
(休日)
込人数
参加率
見込人数
①文化芸術イベント
1,000 人
1 日×4 回
4,000 人
80%
3,200 人
②グルメイベント
8,500 人
1 日×4 回
34,000 人
90%
30,600 人
③地産地消推進イベント
5,000 人
1 日×2 回
10,000 人
90%
9,000 人
④フリーマーケット
1,300 人
1 日×4 回
5,200 人
90%
4,680 人
⑤ダンスイベント
5,000 人
2 日×2 回
20,000 人
90%
18,000 人
⑥コンサート
1,000 人
1 日×15 回
15,000 人
70%
10,500 人
⑦雪まつり
2,600 人
4 日×1 回
10,400 人
50%
5,200 人
650 人
2 日×1 回
1,300 人
100%
1,300 人
⑨クリスマスイベント
1,000 人
1 日×1 回
1,000 人
70%
700 人
⑩納涼イベント
7,200 人
2 日×1 回
14,400 人
50%
7,200 人
42 日
115,300 人
⑧体験型イベント
合計
90,380 人
※各イベント入込数の積算根拠(類似イベントの参加実績から推測)
①文化芸術イベント ・・・ 飛騨高山文化芸術祭こだま~れ森の市
(平成 25 年 5 日間開催 延べ参加人数 5,000 人) 1,000 人/日
②グルメイベント ・・・ 飛騨高山グルメグランプリ
(平成 26 年 2 日間開催 延べ参加人数 17,000 人) 8,500 人/日
③地産地消推進イベント ・・・ 飛騨高山食の見本市
(平成 26 年 1 日間開催 延べ参加人数 5,000 人) 5,000 人/日
④フリーマーケット ・・・ グリーンマーケット
(平成 25 年 1 日間開催 延べ参加人数 1,300 人) 1,300 人/日
⑤ダンスイベント ・・・ YANSA21
(平成 25 年 2 日間開催 延べ参加人数 10,148 人) 5,000 人/日
⑥コンサート ・・・ 飛騨高山まちなみコンサート
(平成 25 年 5 日間開催 延べ参加人数 10,000 人) 2,000 人/日
⑦雪まつり ・・・ 氷と灯りの祭典
(平成 26 年 8 日間開催 延べ参加人数 20,655 人) 2,600 人/日
⑧体験型イベント ・・・ 飛騨高山地域おしごと発見隊
(平成 26 年 2 日間開催 延べ参加人数 1,300 人) 650 人/日
⑨クリスマスイベント 氷点下の森 氷まつり
(平成 26 年 1 日間開催 延べ参加人数 1,000 人) 1,000 人/日
⑩納涼イベント ・・・ 飛騨国府サマージョイフェスタ
(平成 26 年 1 日間開催 延べ参加人数 7,200 人) 7,200 人/日
上記の表により、新規のイベント開催件数の増加による参加者は、115,300 人程度と推計され
66
る。
まず、市民の参加により増加する通行量を算出する。聞き取り調査等によると市民参加率は同
表のとおりとなっている。市民の内、交流広場から 1 ㎞圏内の居住者が徒歩・自転車でイベント
に参加し、さらに高山駅東側の居住者が中心商店街を通ってイベントに参加すると想定する。な
お、目標年次の平成 31 年度には、交流広場は既に完成しており、市民等に広く認識されている
ことが予想されることから、参加推計値を効果値として見込む。
【徒歩にてイベントへ向かう市民参加者数】
・市民参加人数:90,380 人
・徒歩による参加者率:18%=16,245 人/91,729 人
(H26 年交流広場 1 ㎞圏内居住人口/市全体人口)
・1 ㎞圏内駅東居住者の割合:74%=11,942 人/16,245 人
(H26 年交流広場 1 ㎞圏内駅東居住人口/1 ㎞圏内居住人口)
・徒歩による参加者:12,038 人(90,380 人×18%×74%)
さらに往路・復路として 2 倍し、12,038 人×2=24,076 人となる。1 日当たりの通行量につい
ては、イベント開催日がほぼ休日に開催されることから、平日のイベント参加者数による通行量
増加量を 0 人とすると、
(平日 0 人+休日 24,076 人)/365 日=65 人/日
次に観光客の増加量を算出する。観光客参加人数は 24,920 人(115,300 人-90,380 人)とな
る。観光客の参加者の内、全員が徒歩での参加と見込まれる。
イベントに参加する観光客のほとんどが本市へ訪れた際にイベントを知り参加すると想定さ
れることから、回遊ルートは各観光名所を訪れることにより、複数の歩行者自転車通行量の調査
箇所を通過し交流広場へと向かうことが見込まれる。ただし、中心市街地の観光名所の回遊によ
り通過する調査箇所については、前述の「旧森邸等」により通過する箇所と重複することから、
観光名所と交流広場間のルートのみを想定すると観光名所と交流広場間に通過する調査箇所は 2
箇所(
「本町(南)
」
「国分寺通」
)であるため、そのいずれかを通過するものする。1 日当たりの
通行量については、上記市民通行量の算出方法と同様に算出すると、
(平日 0 人+24,920 人)/365
日=68 人/日
交流広場にぎわい創出イベント事業による増加量 =133 人/日(市民 65 人+観光客 68 人)
c)飛騨高山屋台村整備事業(仮称)による増加量
後述するまちづくり会社(P74)が新たに整備する商業施設「飛騨高山屋台村(仮称)」への
入込客数により通行量が増加すると考えられる。
「飛騨高山屋台村(仮称)
」に 10 店舗の施設が整備されることから下記のとおり想定して通
行量を算出する。
【想定入込客数】
・店舗数:10 店舗(飲食店)
・1 店舗当たりの客席数:10 席
・営業時間:昼 11:00~15:00、夜 18:00~22:00
67
・客席回転率:昼 2.1、夜 2.1、1 日 4.2((一社)日本フードサービス協会「外食産
業経営動向調査」を参考)
※ただし、歩行者自転車通行量調査は昼のみであるため、昼の客席回転率のみで
算出。
・1 店舗当たりの満席率:50%
・想定入込客数=10 店舗×10 席×2.1×50%=105 人/日
「飛騨高山屋台村(仮称)
」は中心商店街に整備されることから、少なくとも歩行者自転車通
行量の調査箇所のいずれか 1 箇所(特に近隣の調査箇所「本町通(北)」)を通ると想定できる
ことから上記人数を 100%見込む。
また、昼の入込客数の多数が観光客であると想定されることから、市民の増加量を 105 人/日
×20%=21 人/日とし、観光客の増加量を 105 人/日×80%=84 人/日とする。
飛騨高山屋台村整備事業(仮称)による増加量 = 105 人/日
(市民 21 人+観光客 84 人)
d)駅東口駐車場整備事業による増加量
「高山駅周辺土地区画整理事業」では、高山駅東口駅前広場整備に伴い、駅東口に新たに 15 台
収容の駐車場を整備する。当該駐車場の利用者により増加となる歩行者自転車通行量を算出する。
駐車場利用者のうち、市民については、駅周辺での目的のために利用されることから、歩行者自
転車通行量の調査箇所を通過しないことが見込まれるため、市民の増加量は 0 人とする。
一方、観光客については、駐車場からの回遊ルートを想定すると、古い町並や陣屋、朝市など
中心市街地の観光名所を周回することが見込まれることから歩行者自転車通行量の調査箇所、全 5
箇所の内、少なくとも 4 箇所(
「本町通(南)
」「国分寺通り」
「安川通」
「さんまち通」
)を通過す
ると見込まれる。
ただし、
「旧森邸等」や「交流広場(イベント)」の通過箇所と重複することから、4 箇所のうち、
1 箇所のみで算出する。また、駐車場の回転率については、前述の回遊ルートからすると滞在時間
は 3~4 時間と見込まれるため、2.0 台/日とする。
なお、自動車1台当たりの観光客数については、観光客アンケート調査によるとほとんどの観
光客に同行者がいるため、2 人とする(観光客アンケート調査についてはP42 に掲載)。
また、観光客の利用率については、他県ナンバー(「飛騨」以外)の車を観光客とし、駅周辺の
駐車場の利用台数の内、他県ナンバーの割合は、平成 26 年に本市で実施した駐車場利用調査によ
ると、平日が 28%、休日は 73%であったことから、次のとおり駅東口駐車場からの増加量を算出
する。
【増加量】
・収容台数:15 台
・駐車率:
(平日)61%、(休日)79%(駐車場利用調査)
・観光客利用率:
(平日)28%、(休日)73%
・駐車場回転率:2.0 台/日
・1 台当たりの観光客数:2 人
・年間当たりの利用観光客数
68
【平日】15 台×61%×28%×2.0 台/日×2 人×244 日(H31 年平日数)=2,500 人
【休日】15 台×79%×73%×2.0 台/日×2 人×121 日(H31 年休日数)=4,186 人
(2,500 人+4,186 人)/365 日=18 人
市民の増加が 0 人、観光客の増加が 18 人となる。
駅東口駐車場整備事業による増加量= 18 人/日
(市民 0 人+観光客 18 人)
e)駅東口駐輪場整備事業による増加量
「高山駅周辺土地区画整理事業」では、高山駅東口駅前広場整備に伴い、既存駐輪場を撤去し、
東西自由通路の北側近接地に新たに 200 台収容の駐輪場を整備する。
駅東口駐輪場の計画台数である 200 台は、
「高山駅東西駅前広場の都市計画」において自転車
利用者が 1.19 倍に増加するという推計に基づいており、利用者が現在の 168 人から 190 人程度
になると見込んでいる。
【駐輪場利用者の増加量】
・利用増加人数:22 人/日=190 人-168 人
現在の利用者の内、鉄道利用のため、中心市街地を通過して駅へ向かう駅東側の居住者が全
体の 20%、また、鉄道下車後、通学により駅から中心市街地を通過する学生が 25%であること
から、増加量は 22 人/日×45%=10 人/日となる。利用者は主に平日に通過することから、休日
の通行量増加量を 0 人とし、1 日当たりの増加量は
(
【平日】10 人/日×244 日(H31 年平日数)
)+(
【休日】0 人/日×121(H31 年休日数))/365
日=6 人/日
駅東口駐輪場整備事業による増加量= 6 人/日
(市民 6 人+観光客 0 人)
f)その他観光誘致事業等取り組みによる増加量
平成 25 年の本市の観光入込数は 3,945 千人で、うち高山地域(合併前の旧高山市全域)の観
光入込数は 2,989 千人で全体の 75%を占めている。
近年の観光入込数の推移から平成 31 年の高山地域の観光入込数を算出すると 3,066 千人とな
る。
本市の平成 27 年以降のまちづくりの方向性を示す高山市第八次総合計画で 5 年後の市全域で
の観光入込数は外国人観光客の誘客や北陸新幹線開業による観光客増加、それに伴う本市への
高速バスの増便、さらにはJR西日本高速バス、高山・松本間のビューバス、立山・富山間の
特急バスの本格運行といった新たな交通ルートの増加により平成 31 年までに観光入込数 4,520
千人を目標としており、同計画の取り組みにより高山地域の入込数は前述の割合 75%とすると
3,390 千人(4,520 千人×0.75)となり、3,390 千人から 3,066 千人を引いた入込数 324 千人が
高山地域の観光入込数の増加分となり、これを基に中心市街地への通行量の増加を算出する。
・新たな取り組みにより増加する高山地域への観光入込数:324 千人
観光客アンケート調査によると、
「市内での主な移動手段」は、徒歩 47.25%、レンタサイク
69
ル 1.20%となっている。
上記の割合に新たに増加する高山地域の観光入込数 324 千人から徒歩等により移動する観光
客数を算出する。
・徒歩
:153 千人
・レンタサイクル: 4 千人
合計
:157 千人
上記の合計が 157 千人/年となり、1 日当たりに換算する。
【高山地域への観光入込数の内、歩行等による観光が見込まれる人数】
・157 千人/365 日=430 人・・・(ⅰ)
さらに中心市街地へ訪れる観光客の回遊ルートを想定すると歩行者自転車通行量の調査箇
所、全 5 箇所(本町通(北)
、
(南)
、国分寺通、安川通、さんまち通)のうち、少なくとも 2
箇所※を通過することから、観光客入込数増加に伴う歩行車通行量の増加を下記のとおり算出
する。
※各回遊ルートで通過する歩行者自転車通行量調査箇所
・
「古い町並」回遊ルート
古い町並の北、南側にある歩行者通行量調査箇所「安川通」と「さんまち通」
・
「朝市」回遊ルート
宮川と陣屋前の朝市をそれぞれ訪れると想定すると、通過する歩行者通行量調査箇所は「本
町(南)
」と「さんまち通」若しくは「本町(南)
」と「安川通」
【観光入込客数の増加量】
(ⅰ)430 人×2 箇所=860 人/日
この数値には、前述で算出した各事業の観光客の通行量の増加も見込まれるため、各事業の
増加分を差し引くと、860 人-(225 人+68 人+84 人+18 人)=465 人/日となり、市民が 0
人、観光客が 465 人となる。
その他観光誘致事業等取り組みによる増加量=465 人/日(市民 0 人+465 人)
70
数値目標の根拠として、以下のフローに沿って検討を行う。
平成 26 年度(現況)の中心商店街歩行者自転車通行量
事
業
取
り
組
み
に
よ
る
観
光
客
の
入
込
数
増
加
に
伴
う
通
行
量
の
増
加
分
16,369 人/日
a) 旧森邸等整備事業による増加量
→
b)交流広場にぎわい創出イベント事業による増加量
→ 68人
c)飛騨高山屋台村整備事業(仮称)による増加量
→
84人
d)駅東口駐車場整備事業による増加量
→
18人
e)駅東口駐輪場整備事業による増加量
→
0人
f)その他観光誘致事業等取り組みによる増加量
→ 465人
225人
合計860人
(観光客)
平成 31 年度(推計値)の中心商店街歩行者自転車通行量
事
業
取
り
組
み
に
よ
る
市
民
通
行
量
の
増
加
分
17,229 人/日
a) 旧森邸等整備事業による増加量
→ 28人
b)交流広場にぎわい創出イベント事業による増加量
→ 65人
c)飛騨高山屋台村整備事業(仮称)による増加量
→
21人
d)駅東口駐車場整備事業による増加量
→
0人
e)駅東口駐輪場整備事業による増加量
→
6人
合計120人
(市 民)
目標年次(平成 31 年度)の中心商店街歩行者自転車通行量
17,349 人(17,229 人 + 120 人 = 17,349 人)
フォローアップの考え方
毎年 11 月の平日及び休日(各 1 回)に実施し、数値目標の達成状況を検証し、必要に応じて目
標達成に向けた事業の改善措置を講じる。
71
参考指標
(2)中心商店街景気動向指数
中心商店街景気動向指数の参考数値
基準(H27)
目標数値(H31)
景気の動向
─
前年比よりプラス傾向
販売高
─
前年比よりプラス傾向
平成 27 年から毎年中心商店街の事業者を対象に景気動向調査を行う。調査内容については、下
表の設問に回答してもらい、中心商店街の景気状況を把握する。
景気動向調査 設問内容
設
問
回
答
かなり上昇した
景気の動向
(事業者の景気)
やや上昇した
(前年と比べて)
横ばい
やや下降した
かなり下降した
かなり増加した
やや増加した
販売高
(販売高、売上高)
(前年と比べて)
横ばい
やや減少した
かなり減少した
目標としては、「景気の動向」「販売高」とも回答が「上昇した」・「増加した」などのプラスの
回答数が「下降した」
・
「減少した」のマイナスの回答数を上回ることとする。
フォローアップの考え方
毎年1月に実施し、数値目標の達成状況を検証し、必要に応じて目標達成に向けた事業の改善措
置を講じる。
72
(3)中心商店街営業店舗数
中心商店街営業店舗数の目標数値
(単位:店舗)
現況(H25)
目標数値(H31)
365
371
営業店舗数(中心商店街)
中心市街地の営業店舗数については、調査開始以後減少傾向にあり、空き店舗の増加もともな
って、活力あふれる中心市街地の実現において大きな課題となっている。
営業店舗数は、平成 31 年には 355 店舗になると推計されることから、空き店舗活用事業や屋台
村整備事業による 16 店舗の増加分を加算した 371 店舗を目標数値とする。
中心商店街の店舗数の推移
(単位:店)
営業店舗数
空き店舗数
空き店舗率
平成19年
375
41
9.9
平成20年
374
42
10.1
平成21年
366
49
11.8
平成22年
368
49
11.8
平成23年
363
52
12.5
平成24年
360
55
13.3
平成25年
365
53
12.7
出典:高山市商工課
①これまでの傾向が継続するとした場合の営業店舗数の推計
(件)
400
390
380
375
374
370
365
368 363
363 362
360
366
360
359
357 355
360
350
340
330
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
営業店舗数
H26
H27
H28
H29
H30
営業店舗数予測
73
H31
②効果算出根拠
a)現状趨勢
中心商店街の営業店舗数は減少傾向にあり、平成 19 年から平成 25 年までの各年における前年
比率の平均を見ると 99.56%となっている。今後、新たな対策を講じない場合の平成 31 年の営業
店舗数の推計にあたり、前述の減少率を想定し 355 店舗(△ 10 店舗)と見込む。
現状趨勢による減少量 = △ 10 店舗
上記、現状趨勢を踏まえ、中心商店街の営業店舗数を増加させるにあたり、後述のまちづくり会
社が新たな取り組みとして、中心商店街の空き店舗を総合的に活用する取り組みを行う。
b)総合的な空き店舗活用促進事業による増加量
まちづくり会社が空き店舗所有者に対する意向等の調査を行うとともに、利用者の公募、審査、選定、経
営の支援までを一括して実施する。
(チャレンジショップ事業)
また、地産品等の販売を行うアンテナショップを開設する。
(アンテナショップ事業)
b-1)チャレンジショップ事業による増加量
当該事業においては、商店街振興組合が主体のドリーミン事業による店舗及び社会福祉法人等
が整備したコミュニティ施設を除くと、平成 19 年に空き店舗を活用し創業した事業者 1 件に対し
て助成を行って以降活用がない状況である。
平成 27 年度以降は、まちづくり会社が中心商店街にある空き店舗等に集客効果やにぎわい創出
に寄与する業種や業態の事業者を募集し、募集を受けて起業する事業者に対して新規開業に係る
店舗改修費および家賃の一部を助成することにより、毎年 1 店舗ずつ開業を促進する計画である。
チャレンジショップ事業による増加量=5 店舗 (1 店舗/年×5 年)
b-2)アンテナショップの開設における営業店舗増加
まちづくり会社が地場産品の紹介や販売、消費者ニーズの把握や市場調査、消費者の反応を探
ることなどを目的に中心商店街にある空き店舗を活用して、アンテナショップを 1 店舗開設し直
接運営する。
アンテナショップの開設による増加量 =1店舗
総合的な空き店舗活用促進事業による増加量 = 6 店舗
c)飛騨高山屋台村整備事業(仮称)による営業店舗数の増加
まちづくり会社が商業施設である「飛騨高山屋台村」を新たに整備することにより、商空間と
しての魅力向上と商業機能の強化、市内外からの誘客、中心商店街の回遊性の向上を図る。
74
当該事業において新たに 10 店舗整備される予定である。
「飛騨高山屋台村整備事業(仮称)
」による増加量 =10 店舗
【株式会社まちづくり飛騨高山について】
株式会社まちづくり飛騨高山(まちづくり会社)は、飛騨高山の有する歴史、文化、伝統など地
域特性を活かし、地域住民に喜ばれ親しまれる中心市街地の形成とともに、観光客をはじめ訪れる
人たちにとって魅力ある活気にあふれたまちづくりの推進を目的とし、「中心市街地に関する法律」
の規定に基づく会社として平成 21 年 3 月に設立された。
(出資額:高山商工会議所 3,000 万円、高
山市 500 万円、高山本町会商店街振興組合 250 万円、十六銀行 250 万円、大垣共立銀行 250 万円、
北陸銀行 250 万円、高山信用金庫 250 万円、飛騨信用組合 250 万円)
設立後 5 年以上が経過したが、専従の職員が配置されておらず、具体的な事業展開が進んでいな
いのが現状である。
平成 27 年度からは構成団体より職員を派遣し人員体制を確保するとともに、空き店舗活用を核と
した中心市街地活性化の取り組みを一体的に進めていく。
まちづくり会社の実施事業
○チャレンジショップ事業
(公募型 店舗改修・家賃助成)
・最初から独立店舗を開設することが困難な事業者に対し、一定期間低廉な価格で店舗を貸し
出すことを目的に、公募型の空き店舗活用事業を実施
○商店街振興等に係る各助成金交付事務
・商店街機能強化事業助成金(チャレンジショップ事業他)交付事務
・空き店舗対策事業助成金(家賃助成・シースルーシャッター等設置他)交付事務
・まちなか活性化イベント助成金交付事務
・まちなか居住促進事業助成金(住宅の新改築・家賃他)交付事務
○各種調査事業等
・中心市街地内の空き家や空き店舗について、所有者の意向等の確認による利用可能な物件の
データ集積
・中心商店街の歩行者の通行量調査及び閉店時間調査
・補助金受付事務
○指定管理事業の受託(駐車場、公共施設管理)
○アンテナショップ事業(直営店)
・地場産品の紹介や販売、消費者の反応を探ることを目的としたアンテナショップの運営
○飛騨高山屋台村整備事業(仮称)
・誰もが気軽に立ち寄ることのできる店舗の集結した屋台村の整備
○レンタルスペース運営事業
・空き家を利用した長期滞在者向けレンタル施設の運営
○インキュベーション施設運営事業
・空き店舗を利用した起業家育成や産学連携、地域企業の活動などを支援する施設の運営
○朝市区画のチャレンジショップ的な活用事業
・朝市組合との協働による起業希望者への短期区画貸付事業の企画・運営
○まちなか活性化イベント(集客事業、講座、体験事業)の企画・運営
・商店街が実施するイベント等の企画・運営
75
数値目標の根拠として、以下のフローに沿って検討を行う。
平成 25 年度(現況)の中心商店街営業店舗数
365 店舗
a) 現状趨勢による減少量
→
平成 31 年度(推計値)の中心商店街営業店舗数
整
備
事
業
等
に
よ
る
増
加
量
△ 10店舗
355 店舗
b) 総合的な空き店舗活用促進事業による増加量
→
6店舗
c) 飛騨高山屋台村整備事業(仮称)による増加量
→
10店舗
合計
16店舗
目標年次(平成 31 年度)の中心商店街営業店舗数
371 店舗(355 店舗 + 16 店舗 = 371 店舗)
フォローアップの考え方
毎年 8 月に、中心商店街の営業店舗数・空き店舗数の調査を行い、数値目標の達成状況を検証
し、必要に応じて目標達成に向けた事業の改善措置を講じる。
76
(4)公共施設利用者数
公共施設利用者数の目標数値
公共施設利用者数
(単位:人/年)
現況(H25)
目標数値(H31)
349,081
370,354
駅西地区には、公共施設として市民文化会館と総合福祉センターがあり、2 施設で年間約 349
千人の方が利用されている。
市民文化会館は、中心市街地における最も規模の大きな文化施設であり、文化芸術鑑賞をはじ
めとする各種文化事業を実施しており、市民の文化交流施設として幅広い年齢層に利用され、平
成 25 年度は年間約 258 千人の利用があった。
総合福祉センターは、老人福祉・身体障がい者福祉・母子福祉・児童の4つの福祉施設を統合
し、保健センター的な設備も備えた複合施設である。
また、在宅福祉対策の総合的推進、民間福祉活動や地域交流活動を促進する機能を持ち、利用
者は平成 25 年度に約 90 千人/年となっている。
しかしながら、駅東西地区は鉄道により分断されており、駅東側から駅西側にある各施設へ来
館する場合は、南北に大きく迂回する必要があるため、距離的に近い地区であっても利便性が低
い状況である。
このため、高山駅東西線(自由通路)が新たに建設され、駅東地区から駅西地区への移動の利
便性が向上することで両施設へのアクセスが向上するため、利用者の増加が見込む。
中心市街地に快適な歩行空間を整備し、各施設の利便性を向上させることは交流人口の増加に
直結するものであり、移動の円滑化の効果を示すものである。
その他、利便性の向上に合わせて、市民文化会館においては、自主事業の拡充を行い新たな利
用者を掘り起こすことで、利用者の増加を図る。
人が行き交う環境が形成されることは、生きがいを持ち、安心して楽しく暮らすことのできる
まちと言えることから、やさしさにあふれるまちの実現に寄与するものと言える。
市民文化会館の利用者数は、実施される事業やイベントの内容などにより変動するため、過去 5 年間の利
用者数の平均である 278,386 人/年を基準とする。
また、総合福祉センターについてはある程度利用者が固定されているが、平成 24 年以降、集計方
法が変更となったため、それ以降の 2 年間の利用者平均である 90,531 人/年を基準とする。
したがって、目標数値は、2 施設の合計利用者 368,917 人に高山駅東西線(自由通路)が整備される
ことによる増加分 1,437 人を加算した 370,354 人とする。
公共施設利用者数
市民文化会館
総合福祉センター
合計
(単位:人/年)
H21
H22
H23
H24
H25
266,501
299,073
287,151
281,105
258,101
79,062
77,963
76,428
90,081
90,980
345,563
377,036
363,579
371,186
349,081
出典:高山市
77
福祉課、生涯学習課
①公共施設利用者数
(単位:人/年)
400,000
368,917
350,000
300,000
278,386
250,000
200,000
150,000
90,531
100,000
50,000
0
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
H30
総合福祉センター
総合福祉センター推計
市民文化会館
市民文化会館推計
合計
合計(推計)
H31
②効果算出根拠
高山駅東西線(自由通路)整備事業による公共施設利用者数の増加量
a) 市民文化会館の利用者数の増加量
高山駅東西線(自由通路)を利用して来館される利用者は、徒歩圏内で駅東側に居住する市
民と想定できることから、駅東地区居住者のうち駅正面に居住する人口とする。
駅東地区居住者のうち駅正面に居住する人口 1,935 人
上記居住人口のうち、自由通路が整備されることによって、移動距離が短くなるなどの理由
により利便性が向上し、20%の方が年 3 回は利用すると推計する。
1,935 人×20%×3 回=1,161 人
市民文化会館利用者数の増加量 =1,161 人/年
b) 総合福祉センター利用者数の増加量
本センターは、子育てをはじめ、障がい者、高齢者の支援拠点施設であるが、高齢者の利用率
が約 6 割となっていることや高齢者の徒歩による来館率も高いことから、現在の高齢者の利用状
況から本センター利用者数の増加量を推計する。
前述の市民文化会館の利用者数の増加量と同様に、自由通路を利用する本センター利用者数を
駅東地区居住者のうち駅正面に居住する人口(1,935 人)とし、さらに平成 25 年の中心市街地
78
の高齢化率は 37.0%であることから、駅東地区居住者高齢者の人口は、
駅東地区駅正面居住人口×平成 25 年中心市街地平成高齢化率
= 1,935 人 × 37.0%
= 716 人
平成 25 年の本センター利用者の内、高齢者の利用割合は約 6 割であることから高齢者利用者
数は、
本センター利用者数÷高齢者利用割合
=90,980 人 × 60% = 54,588 人
また、利用者 1 人当たりの平均利用回数は約 4 回/年であることから高齢者利用者数の内、実
際に利用した人数は、
高齢者利用者数÷年間平均利用回数
=54,588 人 ÷ 4 回 = 13,647 人(高齢者実利用人数)
高齢者の内、本センターを利用する割合は、
高齢者実利用人数÷平成 25 年度の市全体の 65 歳以上の人口
=13,647 人 ÷ 26,349 人 = 51.8%
駅東地区居住者で本センターの未利用人数は
716 人×(100%-51.8%)= 345 人
このうちの 20%が本センターを利用するとして推計すると
= 345 人 × 20% = 69 人
利用実績から利用者 1 人当たりの平均利用回数は約 4 回/年であることから、高山駅東西自由
通路を利用しての利用者数は
=69 人 × 4 回 = 276 人
総合福祉センター利用者数の増加量 =276 人/年
79
数値目標の根拠として、以下のフローに沿って検討を行う。
平成 25 年度(現況)の公共施設利用者数
349,081 人
平成 31 年度(推計値)の公共施設利用者数
368,917 人
a) 市民文化会館利用者数の増加数
→ 1,161 人
b) 総合福祉センター利用者数の増加数
→
合計
276 人
1,437人
目標年次(平成 31 年度)の公共施設利用者数
370,354 人
(368,917 人 + 1,437 人 = 370,354 人)
フォローアップの考え方
各施設の年間入込数を毎年年度末に調査し、数値目標の達成状況を検証し、必要に応じて目標
達成に向けた措置を講ずる。
80
4.土地区画整理事業、市街地再開発事業、道路、公園、駐車場等の公共の用に供する施設の整備その
他の市街地の整備改善のための事業に関する事項
[1]市街地の整備改善の必要性
(1)現状
400 年以上前より高山城主金森氏による藩政時代が 107 年間続き、城の建設とともに町並みの区
画割や河川、橋梁が整備されるなど、城下町としての中心部の基礎が出来上がっていった。
昭和 9 年の高山本線全通・高山駅開業以降、戦後の高度成長とともにまちなかの道路の拡幅工事
や駐車場の整備が進んでいった。
昭和 30 年代以降、商店街振興組合の組織化により商店街通りが徐々に形成されていき、アーケー
ドも併せて整備がされた。
また、昭和 40 年代頃から、地元住民が主体となった町並み保存活動も活発となっていき、町並み
保存会の組織化や伝統的建造物群保存地区の指定などもあり、歴史的な町並みが現在も色濃く残さ
れている。
本市の中心市街地は、鉄道により東西が分断されており、駅西地区から駅東地区の商店街あるい
は歴史的な観光エリアへの往来が不便な状態となっている。
また、高山駅は国内外から多くの観光客を迎え入れる飛騨高山の玄関口となっているが、開業後
80 年が経過しており、老朽化とともにバリアフリーといった現在のニーズに対応ができていないな
ど様々な問題を抱えている。
中心市街地には昔ながらの町割りが多く残されており、幅員の狭い道路や一方通行が多いことか
ら、自動車の高速通過がそれほどなく、歩行者にとっては車両による危険性を感じる事が少ない。
しかし、現在は自動車移動を中心とした生活形態となっており、歩行者や自転車による移動を主
体とした市民や観光客にやさしいまちづくりへの転換を図っている。
(2)必要性
飛騨高山の玄関口であり交通の結節点である高山駅周辺は、日々の通勤・通学、観光などで多く
の人々が利用するエリアとなっているが、さらに周辺部の高齢者等が公共交通機関を利用して中心
市街地へ移動したり駅西地区の居住者が気軽に歩いて鉄道を横断し商店街などで買い物等ができる
よう整備をしていく必要がある。
中心市街地のさらなる活性化を図るためには、中心商店街の機能強化や歴史的な町並みの保存と
活用に加え、多くの市民や観光客が利用する高山駅周辺の機能強化と中心部の回遊性の向上を図っ
ていくことが重要である。
このため、高山駅新駅舎及び東西自由通路、駅前広場、交流広場等の整備に併せ、周辺部の景観
の向上を図り、鉄道で分断されている東西地区の往来をしやすくするとともに、誰もが安心して安
全に移動できるよう、バリアフリー化を含めた道路整備による快適な歩行空間の創出により、新た
な人の流れを創り出していく必要がある。
(3)フォローアップの考え方
毎年度進捗調査を行い、状況に応じて事業促進などの改善措置を講じる。
また最終年度満了後に進捗調査を実施し効果の確認を行う。
81
[2]具体的事業の内容
(1)法に定める特別の措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
措置の内容
目標達成のための位置付け及び必要性
及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
実施
主体
市
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
市民や観光客の憩いの場となる「まちか
〔支援事業〕
その他
の事項
計画区
スポット整備事業
どスポット」について、休憩機能の充実を
社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
図るための再整備を行う。
合交付金
休憩施設や情報掲示
整備にあたっては、人の流れを考慮した
施設等を備えたまち
配置により回遊性を向上させるとともに、
かどスポットを「憩い
歩いて楽しむことができる魅力ある空間
の場」として整備す
を形成する。歩行者の増加を図ることは、
る。
住みやすいまちとにぎわいのあるまちを
〔実施時期〕
実現するため必要である。
平成 26 年度~
再整備 8 か所
新規整備 4 箇所
複
(都市再生整備
計画事業)
(高山市中心市
街地地区)
平成 30 年度
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 30 年度
〔事業名〕
市
鉄道及び路線バスの発着点であり、世
〔支援措置〕
計画区
駅東口駐車場整備事
界、全国、市全域から人が集まり効果的に
社会資本整備総 域の重
業
高山のまちなかを回遊する結節点の役割
合交付金
〔事業内容〕
を果たす。飛騨地域における都市的サービ
(都市再生整備
高山駅東口における
スの拠点として飛騨の玄関口にふさわし
駐車場整備
い、にぎわい空間の創出、交流結節機能の
A=550 ㎡
〔実施時期〕
平成 29 年度
〔事業名〕
市
計画事業)
(高山市中心市
強化など交流人口の増加を図るものであ
街地地区)
り、住みやすいまちとにぎわいのあるまち
〔実施時期〕
を実現するため必要である。
平成 29 年度
鉄道及び路線バスの発着点であり、世
複
〔支援措置〕
計画区
駅東口駐輪場整備事
界、全国、市全域から人が集まり効果的に
社会資本整備総 域の重
業
高山のまちなかを回遊する結節点の役割
合交付金
82
複
〔事業内容〕
を果たす。飛騨地域における都市的サービ
駅東口における駐輪
スの拠点として飛騨の玄関口にふさわし
場整備
い、にぎわい空間の創出、交流結節機能の
(都市再生整備
計画事業)
(高山市中心市
A=300 ㎡
強化など交流人口の増加を図るものであ
街地地区)
〔実施時期〕
り、住みやすいまちとにぎわいのあるまち
〔実施時期〕
平成 26 年度~
を実現するため必要である。
平成 26 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
平成 29 年度
市
鉄道及び路線バスの発着点であり、世
〔支援措置〕
計画区
駅前広場整備事業
界、全国、市全域から人が集まり効果的に
社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
高山のまちなかを回遊する結節点の役割
合交付金
東西駅前広場の整備
を果たす。飛騨地域における都市的サービ
(都市再生整備
東口 A=5,500 ㎡
スの拠点として飛騨の玄関口にふさわし
西口 A=3,400 ㎡
い、にぎわい空間の創出、交流結節機能の
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 29 年度
複
計画事業)
(高山市中心市
強化など交流人口の増加を図るものであ
街地地区)
り、にぎわいのあるまちを実現するため必
〔実施時期〕
要である。
平成 26 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
市
鉄道及び路線バスの発着点であり、世
〔支援措置〕
計画区
高山駅東西線(自由通
界、全国、市全域から人が集まり効果的に
社会資本整備総 域の重
路)整備事業
高山のまちなかを回遊する結節点の役割
合交付金
〔事業内容〕
を果たす。飛騨地域における都市的サービ
(都市再生整備
駅東西を結ぶ自由通
スの拠点として飛騨の玄関口にふさわし
路の修景及びモニュ
い、にぎわい空間の創出、交流結節機能の
メントの設置
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 28 年度
〔事業名〕
複
計画事業)
(高山市中心市
強化など交流人口の増加を図るものであ
街地地区)
り、にぎわいのあるまちとやさしさにあふ
〔実施時期〕
れるまちを実現するため必要である。
平成 27 年度~
平成 28 年度
市
鉄道及び路線バスの発着点であり、世
〔支援措置〕
計画区
駅東口公衆トイレ整
界、全国、市全域から人が集まり効果的に
社会資本整備総 域の重
備事業
高山のまちなかを回遊する結節点の役割
合交付金
〔事業内容〕
を果たす。飛騨地域における都市的サービ
(都市再生整備
駅東口における公衆
スの拠点として飛騨の玄関口にふさわし
トイレ(多目的型公衆
い、にぎわい空間の創出、交流結節機能の
トイレを含む)の設置
強化など交流人口の増加を図るものであ
街地地区)
り、にぎわいのあるまちを実現するため必
〔実施時期〕
要である。
平成 26 年度~
1箇所
計画事業)
(高山市中心市
平成 28 年度
〔実施時期〕
平成 26 年度~
83
複
平成 28 年度
〔事業名〕
市
鉄道及び路線バスの発着点であり、世
〔支援措置〕
計画区
観光案内所整備事業
界、全国、市全域から人が集まり効果的に
社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
高山のまちなかを回遊する結節点の役割
合交付金
駅東口における観光
を果たす。飛騨地域における都市的サービ
(都市再生整備
案内所の設置
スの拠点として飛騨の玄関口にふさわし
A=50 ㎡
い、にぎわい空間の創出、交流結節機能の
〔実施時期〕
平成 28 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
複
計画事業)
(高山市中心市
強化など交流人口の増加を図るものであ
街地地区)
り、にぎわいのあるまちを実現するため必
〔実施時期〕
要である。
平成 28 年度~
平成 29 年度
市
高山駅周辺整備事業地内に、交流機能を 〔支援措置〕
計画区
交流広場整備事業
もった交流広場等の整備を行い、飛騨の玄 社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
関口に位置する交流拠点施設として位置 合交付金
高山駅周辺整備事業
地内に様々なイベン
トの実施が可能な交
流広場等を整備する。
付け、世界、全国、市全域から人が集まり (都市再生整備
効果的に高山のまちなかを回遊する結節 計画事業)
点の役割を果たす施設とする。
(高山市中心市
A=2,800㎡
街地地区)
〔実施時期〕
〔実施時期〕
平成28年度~
平成 28 年度~
平成 30 年度
平成30年度
〔事業名〕
複
市
鉄道の発着点であり、世界、全国、市全 〔支援措置〕
計画区
駅西口公衆トイレ整
備事業
域から人が集まり効果的に高山のまちな 社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
地域における都市的サービスの拠点とし (都市再生整備
かを回遊する結節点の役割を果たす。飛騨 合交付金
駅西口における公衆
トイレ(多目的型公衆
トイレを含む)の設置
複
て飛騨の玄関口にふさわしい、にぎわい空 計画事業)
間の創出、交流結節機能の強化など交流人 (高山市中心市
〔実施時期〕
口の増加を図るものであり、にぎわいのあ 街地地区)
平成28年度
るまちを実現するため、必要である。
〔実施時期〕
平成 28 年度
〔事業名〕
市
鉄道の発着点であり、世界、全国、市全 〔支援措置〕
計画区
駅西口駐輪場整備事
業
域から人が集まり効果的に高山のまちな 社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
地域における都市的サービスの拠点とし (都市再生整備
駅西口における駐輪
場整備
て飛騨の玄関口にふさわしい、にぎわい空 計画事業)
A=300㎡
〔実施時期〕
平成28年度
かを回遊する結節点の役割を果たす。飛騨 合交付金
間の創出、交流結節機能の強化など交流人 (高山市中心市
口の増加を図るものであり、住みやすいま 街地地区)
ちとにぎわいのあるまちを実現するため 〔実施時期〕
84
複
必要である。
〔事業名〕
市
平成 28 年度
鉄道の発着点であり、世界、全国、市全 〔支援措置〕
計画区
駅西口駐車場整備事
業
域から人が集まり効果的に高山のまちな 社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
地域における都市的サービスの拠点とし (都市再生整備
駅西口における駐車
場整備
て飛騨の玄関口にふさわしい、にぎわい空 計画事業)
かを回遊する結節点の役割を果たす。飛騨 合交付金
複
間の創出、交流結節機能の強化など交流人 (高山市中心市
A=5,700㎡
口の増加を図るものであり、住みやすいま 街地地区)
〔実施時期〕
ちとにぎわいのあるまちを実現するため 〔実施時期〕
平成28年度~
必要である。
平成29年度
平成 28 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
市
歴史的風致の拠点施設である飛騨高山まち 〔支援措置〕
計画区
旧森邸等整備事業
の博物館に近接し、
良好な町並み景観を形成し 社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
ている空き家を取得して改修を行い、
伝統文化 合交付金
伝統文化をテーマと
をテーマとした文化交流拠点施設として整備 (都市再生整備
した文化交流拠点施
するとともに、
隣接する旧図書館跡地について 計画事業)
設として整備すると
は防災機能を持つ交流広場として整備する。
ともに、隣接する旧図
施設内にはやすらぎの空間を創出する
(高山市中心市
街地地区)
書館跡地を防災機能
とともに飛騨高山の伝統文化等を紹介し、 〔実施時期〕
を持つ交流広場とし
歴史ある中心市街地の魅力をより高める
て整備する。
観光交流センターを整備することは、住み
民家改修(1 棟) 延
やすいまちとにぎわいのあるまちを実現
床面積 約 310 ㎡
平成 27 年度~
平成 29 年度
するため必要である。
土蔵改修(3 棟) 延
床面積 約 450 ㎡
交流広場
面積 約 1,930 ㎡
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
市
都市計画道路、駅前広場等の公共施設の
〔支援措置〕
高山駅周辺土地区画
整備と併せて商業・業務施設の拠点的整
社会資本整備総
整理事業
備、東西連絡路の整備、良好な居住環境の
合交付金
〔事業内容〕
整備を行い、当該地域の秩序ある発展に寄
(都市再生整備
区画道路他整備
与し、飛騨地域における高次商業拠点の形
〔実施時期〕
成を図ることを目的とする。
平成 10 年度~
平成 29 年度
計画事業)
(高山市中心市
また、安全かつ快適な歩行者空間を形成
街地地区)
することにより歩行者の増加を図るもの
〔実施時期〕
85
複
であり、住みやすいまちとにぎわいのある
まちを実現するため必要である。
〔事業名〕
市
景観的に価値のある建造物や国の登録
平成 27 年度~
平成 29 年度
〔支援措置〕
計画区
景観重要建造物等修
有形文化財を景観法における「景観重要建
社会資本整備総 域の重
景事業(景観重要建造
造物」に指定するとともに、その所有者に
合交付金
物)
対し、建造物の外観を維持するために必要
(都市再生整備
〔事業内容〕
な修理や修景に要する経費の一部を助成
景観重要建造物の修
する。
景工事に要した費用
計画事業)
(高山市中心市
歴史的景観を保存し、町並み景観の向
街地地区)
の一部を補助する。
上、やすらぎと親しみのもてる空間を形成
〔実施時期〕
〔実施時期〕
することにより、対象地区における居住者
平成 26 年度~
平成 26 年度~
の維持と歩行者の増加を図るものであり、
平成 30 年度
複
平成 30 年度
住みやすいまちとにぎわいのあるまちを
実現するため必要である。
〔事業名〕
市
市街地景観保存区域内において行われ
〔支援措置〕
景観重要建造物等修
る、建築物の新築・改築・修理等の行為が
社会資本整備総
景事業(市街地景観保
伝統的な構法を基本とした一定の基準を
合交付金
存区域)
満たす場合、その所有者に対し、当該行為
(都市再生整備
〔事業内容〕
に要する経費の一部を助成することで、良
市街地景観保存区域
好な町並み景観の形成を推進する。
において、建築物の新
町並景観の保存に取り組むことにより、
計画事業)
(高山市中心市
街地地区)
築、増築、改築時に一
市街地景観保存区域内における居住者の
〔実施時期〕
定の要件を満たした
増加と町並みに対する住民意識の高揚を
平成 26 年度~
建築工事に対し、その
図るものであり、住みやすいまちとやさし
費用の一部を補助す
さにあふれるまちを実現するため必要で
る。
ある。
平成 30 年度
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 30 年度
〔事業名〕
市
景観重点区域内において道路や河川に
〔支援措置〕
計画区
塀等設置補助事業
面している塀及び道路や河川から眺望で
社会資本整備総 域の重
〔事業内容〕
きる部分に設置する塀で一定の基準を満
合交付金
景観に配慮した塀等
たす場合、その新設または改修に要する経
(都市再生整備
を設置する事業に対
費の一部を助成する。
し補助する。
市街地景観保存区域
歴史的な町並み景観の保存を推進し住
みやすいまちを実現するため必要である。
内においては整備費
計画事業)
(高山市中心市
街地地区)
〔実施時期〕
86
複
の 2/3、1.8mあたり
平成 26 年度~
10 万円、1 箇所あたり
平成 30 年度
限度額 60 万円)
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 30 年度
〔事業名〕
市
道路に面している生け垣及び道路から
〔支援処置〕
計画区
生け垣等設置補助事
眺望できる部分に設置する生け垣で一定
社会資本整備総 域の重
業
の基準を満たす場合、その設置に要する経
合交付金
〔事業内容〕
費の一部を助成することで、町並み景観及
(都市再生整備
都市計画区域内で道
び環境の向上を図る。
路に面している生垣、
緑豊かな生活環境とやすらぎのある回
計画事業)
(高山市中心市
及び道路から眺望で
遊空間を創出し居住者と歩行者の増加を
街地地区)
きる部分に設置する
図るものであり、住みやすいまちとにぎわ
〔実施時期〕
生垣の設置を促進し、
いのあるまちを実現するため必要である。 平成 26 年度~
緑豊かな生活環境の
複
平成 30 年度
創出のために生けが
きの整備に対し補助
する。
(整備費の 2/3、
限度額:18 万円)
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 30 年度
〔事業名〕
市
高山の景観にふさわしい看板の設置及
〔支援措置〕
計画区
高山の景観にふさわ
びふさわしくない看板の撤去に要する経
社会資本整備総 域の重
しい看板設置補助事
費の一部を助成することで歴史的な町並
合交付金
業
み景観の保存を推進する。
(都市再生整備
〔事業内容〕
居住者と歩行者の増加を図るものであ
中心市街地区域の良
り、住みやすいまちとにぎわいのあるまち
好な景観の創出を図
を実現するため必要である。
計画事業)
(高山市中心市
街地地区)
るため、看板の撤去及
〔実施時期〕
び改修に対し補助す
平成 26 年度~
る。
(改修費等の 2/3、
平成 30 年度
限度額 18 万円)
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 30 年度
87
複
〔事業名〕
市
高山駅東西線(自由通路)の新設や高山
〔支援措置〕
計画区
高山の景観にふさわ
駅が橋上駅舎化されることに伴い、駅舎修
社会資本整備総 域の重
しい駅舎修景整備事
景整備を行うことにより、高山にふさわし
合交付金
業
い駅空間の創出に寄与するものであり、に
(都市再生整備
〔事業内容〕
ぎわいのあるまちを実現するため必要で
高山駅舎建て替えに
ある。
複
計画事業)
(高山市中心市
伴い、景観に配慮した
街地地区)
駅舎の修景整備を行
〔実施時期〕
う。
平成 27 年度~
〔実施時期〕
平成 28 年度
平成 27 年度~
平成 28 年度
〔事業名〕
市
本市には年間約 400 万人の観光客が訪
〔支援措置〕
計画区
車両進入規制実験事
れ、特に休日においての観光エリアは、観
社会資本整備総 域の重
業
光バス、乗用車が大幅に増加し、まちなか
合交付金
〔事業内容〕
の混雑を招いている。
(都市再生整備
三町伝建地区内及び
観光客等歩行者が安心して観光エリア
周辺の市道を対象路
を散策できるよう、車両の進入を制限する
線とし、車両進入制限
内容検討及び実証実験を実施することは、
を住民や関係者の合
住みやすいまちとにぎわいのあるまちを
〔実施時期〕
意形成を図りながら
実現するため必要である。
平成 26 年度~
段階的に実施する。
計画事業)
(高山市中心市
街地地区)
平成 27 年度
自主制限(実施主体:
対象路線を含む町内
会、景観町並保存連合
会及び市で構成する
協議会)
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 27 年度
〔事業名〕
市
中心市街地において無料でインターネット 〔支援措置〕
公衆無線LAN整備
が利用できるWi-Fi環境を構築し、国内外
社会資本整備総
実験事業
からの来訪者の増加や滞在時間の長期化を図
合交付金
〔事業内容〕
るための実験事業を行う。
(都市再生整備
まちなかにおいて公
また、初回接続時の登録情報データを集約
計画事業)
衆無線LANを整備
し、利用者の動向を把握するとともに、災害 (高山市中心市
する。
時等において登録メールアドレスに対し緊急
〔実施時期〕
情報メールの配信を行う。
88
街地地区)
〔実施時期〕
複
平成 26 年度~
近年急増している外国人観光客に対して、 平成 26 年度~
平成 30 年度
「インターネット接続環境」や「観光・緊急
平成 30 年度
情報等」を提供するとともに、さらなる観光
客誘致に向けた「マーケティング」に活用す
るものでり、にぎわいのあるまちを実現する
ため必要である。
(2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
実施
主体
市
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
融雪ブロックや視線誘導灯の整備、歩車
〔支援措置〕
市道朝日町神田線整
共存型バリアフリー道路の整備など誰に
防災・安全交付金
備事業
もやさしい歩行者空間の形成により、歩行
(道路事業)
(道路施設バリアフ
者の増加を図るものであり、住みやすいま
〔実施時期〕
ちとにぎわいのあるまちを実現するため
平成 26 年度~
リー整備事業)
〔事業内容〕
必要である。
平成 28 年度
誰もが安全で快適 に
通行できる歩行者空
間を形成するため、歩
道段差解消等の整備
を行う。
L=650m
(中心市街地エリア内
180m、エリア外 470
m)
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 28 年度
〔事業名〕
市
冬季における観光客や市民の安全かつ
〔支援措置〕
市道名田川原町線整
快適な歩行者空間を確保するため、流雪溝
備事業
(消融雪側溝)を整備し、雪またじ(除雪) (道路事業)
(消融雪側溝整備事
の労力と費用の軽減を図るものであり、住
業)
防災・安全交付金
〔実施時期〕
みやすいまちを実現するため必要である。 平成 26 年度~
(流雪溝整備事業)
平成 28 年度
〔事業内容〕
消融雪側溝を整備し、
除雪費用の軽減と快
89
その他
の事項
適で安全なまちづく
りを推進する。
L=690m
〔実施時期〕
平成 26 年度~
平成 28 年度
〔事業名〕
市
鉄道及び路線バスの発着点であり、世界、 〔支援措置〕
高山駅周辺土地区画
全国、市全域から人が集まり効果的に高山
社会資本整備総
整理事業
のまちなかを回遊する結節点の役割を果
合交付金(道路事
〔事業内容〕
たす。飛騨地域における都市的サービスの
業(区画)
)
花里本母線他 2 路線整
拠点として飛騨の玄関口にふさわしい、に
〔実施時期〕
備
ぎわい空間の創出、交流結節機能の強化の
平成 26 年度~
A=8.6ha
ほか、無電柱化、緑化等を行い快適な居住
〔実施時期〕
環境を整備するなど交流人口の増加を図
平成 10 年度~
るものであり、にぎわいのあるまちを実現
平成 29 年度
〔事業名〕
平成 29 年度
するため必要である。
市
高山駅周辺土地区画整理事業に併せて
〔支援措置〕
西之一色花岡線整備
実施する都市計画道路の整備事業であり、 社会資本整備総
事業
交流結節機能の強化など交流人口の増加
合交付金(道路事
〔事業内容〕
を図り、飛騨地域における都市的サービス
業(街路)
)
都市計画道路整備
の拠点として飛騨の玄関口にふさわしい、 〔実施時期〕
L=496m
にぎわい空間の創出、交流結節機能の強化
〔実施時期〕
のほか、無電柱化、緑化等を行い快適な居
平成 22 年度~
住環境を整備することで、にぎわいのある
平成 29 年度
〔事業名〕
平成 26 年度~
平成 29 年度
まちを実現するため必要である。
市
高山駅周辺土地区画整理事業に合わせ
〔支援措置〕
高山駅東西線整備事
て実施する駅東西を結ぶ自由通路の整備
社会資本整備総
業
であり、JR高山本線で分断されている東
合交付金(道路事
〔事業内容〕
西地区を結ぶことにより新たな動線が生
業(街路)
)
橋上駅舎と一体とな
まれ、にぎわいのあるまちとやさしさにあ
〔実施時期〕
った駅東西を結ぶ自
ふれるまちを実現するため必要である。
平成 26 年度~
由通路の新設
平成 29 年度
L=120m
〔実施時期〕
平成 24 年度~
平成 29 年度
90
〔事業名〕
市
本事業は、都市計画道路、駅前広場等の
〔支援措置〕
高山駅東口線整備事
公共施設の整備と併せて商業・業務施設の
社会資本整備総
業
拠点的整備、東西連絡路の整備、良好な居
合交付金(道路整
〔事業内容〕
住環境の整備(無電柱化、緑化等)を行い、 備(街路)
)
都市計画道路整備
当該地域の秩序ある発展に寄与し、飛騨地
〔実施時期〕
L=273m
域における高次商業拠点の形成を図るこ
平成 26 年度~
〔実施時期〕
とを目的とする。
平成 26 年度~
平成 29 年度
また、安全かつ快適な歩行者空間を形成
平成 29 年度
することにより歩行者の増加を図るもの
であり、住みやすいまちとにぎわいのある
まちを実現するため必要である。
(3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
実施
主体
市
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
伝統的建造物群保存地区の町並みは高
〔支援措置〕
歴史的町並保存事業
山市の歴史的風致の中核をなすものであ
伝統的建造物群
〔事業内容〕
り、その修理修景事業により保存地区にお
保存修理事業
伝統的建造物群保存
ける居住者の維持と四季折々の暮らしの
〔実施時期〕
地区内の建築物の修
文化の継承を図るものであり、住みやすい
平成 27 年度~
理修景事業に対する
まちとやさしさにあふれるまちを実現す
補助事業
るため必要である。
平成 31 年度
6 件/年
〔実施時期〕
昭和 54 年度~
〔事業名〕
市
伝統的建造物群保存地区において、防災
〔支援措置〕
歴史的町並防災対策
計画に基づき土蔵などを防火帯として活
伝統的建造物群
事業
用するなど歴史的景観を損なわないよう
保存修理事業
〔事業内容〕
に防災力を高める取り組みにより、保存地
〔実施時期〕
防火帯として土蔵を
区における居住者の維持を図るものであ
平成 27 年度~
活用するなどして、重
り、住みやすいまちを実現するため必要で
要伝統的建造物群保
ある。
存地区の防災力を歴
史的景観を損なうこ
となく高める。
5 件/年
〔実施時期〕
91
平成 31 年度
その他
の事項
昭和 54 年度~
(4)国の支援がないその他の事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
国以外の
実施
主体
目標達成のための位置付け及び必要性
市
民間事業者が便所等の施設を一般に開
放するための整備に対し助成し、生活の利
整備事業(民間便所一
便性と回遊性が向上することにより、居住
般開放)
者と歩行者の増加を図るものであり、住み
〔事業内容〕
やすいまちとにぎわいのあるまちを実現
民間事業者が既存便
するため必要である。
所を一般開放するた
め改修する場合に補
助 す る 。( 改 修 費 の
1/2、限度額 100 万円)
〔実施時期〕
平成 21 年度~
市
緑の保全契約や里山の取得などにより、
緑地保全推進事業
緑地を保全し緑地に囲まれ快適に暮らす
〔事業内容〕
ことができることから居住者の増加を図
里山を保全すること
るものであり、住みやすいまちを実現する
により、緑豊かな自然
ため必要である。
環境と美しい景観の
保全を図るため、契約
緑地に対し奨励金を
交付する。
(10 円/㎡、
限度額 4 万 5 千円)
〔実施時期〕
平成 10 年度~
〔事業名〕
その他
内容及び
の事項
実施時期
一般開放型民間施設
〔事業名〕
支援措置の
市
ゴミのポイ捨てや路上喫煙禁止区域で
ポイ捨て等および路
の喫煙を禁止することにより、まちも人の
上喫煙禁止条例の遵
心も美しい飛騨高山として快適な生活環
守
境を確保し、国際観光都市にふさわしい環
〔事業内容〕
境の整備を図るものであり、住みやすいま
クリーン作戦実施 2 回
ちを実現するため必要である。
92
/年、路上喫煙禁止啓
発パトロール 20 回/
年、グリーンマーケッ
ト開催 1 回/年、フリ
ーマーケット・リフォ
ーム製品フェア開催
1 回/年、市民会議推進
大会開催 1 回/年
〔実施時期〕
平成 20 年度~
〔事業名〕
市
駐車場運営事業
・
〔事業内容〕
民 間
駐車場の適正運用を
事 業 回遊性が向上し居住者と来訪者の増加を
図るとともに、インタ
者
ーネットなどによる
駐車場の適正な運用とインターネット
などを活用した案内誘導の充実を図る。
交通渋滞の緩和により快適な暮らしと
図るものであり、住みやすいまちとにぎわ
いのあるまちを実現するため必要である。
情報提供を図る。(指
定管理制度)
・広小路駐車場他8駐
車場
〔実施時期〕
平成 18 年度~
〔事業名〕
市
民間事業者のバリアフリー改修等に対
民間事業者のバリア
して助成することにより、誰もが安全に安
フリーへの取り組み
心して快適に暮らすことができるまちづ
促進
くりを推進し、居住者の増加を図るもので
〔事業内容〕
あり、住みやすいまちを実現するため必要
民間施設のバリアフ
である。
リー改修等に対して
補助を行う。(改修費
の 1/2、限度額 200 万
円)
〔実施時期〕
平成 10 年度~
〔事業名〕
美しい景観と潤いの
あるまちづくり条例
市
開発事業等の事前届出・協議制度の適正
な運用に取り組む。
秩序ある土地利用とすぐれた都市景観
93
の遵守
の創出により、安全、安心で快適に暮らす
〔事業内容〕
ことができる住環境を提供し、居住者の増
開発事業の事前届
加を図るものであり、住みやすいまちを実
出・協議制度の運用に
現するため必要である。
より、秩序ある土地利
用とすぐれた都市景
観の創出を図る。
〔実施時期〕
平成 14 年度~
〔事業名〕
市
スポット(小公園)や視点場等やすらぎ
商店街リバーフロン
と魅力ある空間を創出し、多くの観光客な
ト整備
どで賑わう宮川朝市と商業集積の拠点で
〔事業内容〕
ある本町通り商店街の回遊性を高めるこ
来訪者の憩いと交流
とにより歩行者の増加を図るものであり、
を促進する水辺空間
にぎわいのあるまちを実現するため必要
の創出を図る。
である。
〔実施時期〕
平成 13 年度~
〔事業名〕
市
景観計画等に基づき美しく魅力ある都
高山駅周辺地区及び
市拠点の形成を促進し、来訪者の増加を図
駅西地区景観形成
るものであり、にぎわいのあるまちを実現
〔事業内容〕
するため必要である。
高山駅周辺地区にお
いては、新駅舎や自由
通路の整備により新
たな商業店舗等の立
地が予想されるため、
景観計画に基づく景
観形成基準を遵守す
るとともに、新たなガ
イドラインの策定等
に取り組むことによ
り、更に魅力ある景観
の創出を図る。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
94
5.都市福利施設を整備する事業に関する基本的な事項
[1]都市福利施設の整備の必要性
(1)現状
本市の中心市街地には、小学校、市民文化会館、図書館、まちの博物館などの教育文化施設、総合
福祉センター、子育て支援施設、多世代交流施設、保健センターなどの社会福祉施設、高齢者専用賃
貸住宅やデイサービスセンター等の介護施設、商店街やスーパーマーケットなどの商業施設、中核病
院、内科、小児科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科などの医療施設、市役所、税務署、裁判所、
法務局、郵便局、銀行といった公共施設など主要な都市機能が集積しており、社会生活、日常生活に
おいて多くの市民等が利用するために訪れる地域となっている。
旧基本計画では、合併により広域化した市域や高齢化社会に対応するため、公共交通機関や広域道
路網からの利便性も考慮しつつ適切な都市福利施設の配置を進めてきた。
様々な分野における都市福利施設が整備されており、現時点では必要なサービスの提供も行われて
いる状況である。
(2)必要性
教育文化、社会福祉、医療施設といった都市福利施設については十分な整備がされており、市民等
利用者への良好なサービスが提供されている状況であるため、今計画期間中には、新たな施設整備等
は必要としない。
今後、老朽化した施設への対応や、今後さらに進展が予測される少子高齢化への対処、多様化する
市民ニーズへのきめ細かな対応などが求められる。
また、既存施設の機能の充実・複合利用や稼働率の低い施設の運営内容を見直すなど、今までに整
備・蓄積された基盤施設の有効利用に努める必要がある。
(3)フォローアップの考え方
毎年度進捗調査を行い、状況に応じて事業促進などの改善措置を講じる。
また最終年度満了後に進捗調査を実施し効果の確認を行う。
[2]具体的事業の内容
(1)法に定める特別の措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
措置の内容
目標達成のための位置付け及び必要性
及び
実施時期
該当事業なし
95
その他
の事項
(2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
実施
主体
市
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
歴史的風致の拠点施設である飛騨高山まち 〔支援措置〕
その他
の事項
計画区
旧森邸等整備事業(再
の博物館に近接し、
良好な町並み景観を形成し 社会資本整備総 域の重
掲)
ている空き家を取得して改修を行い、
伝統文化 合交付金
〔事業内容〕
をテーマとした文化交流拠点施設として整備 (都市再生整備
伝統文化をテーマと
するとともに、
隣接する旧図書館跡地について 計画事業)
した文化交流拠点施
は防災機能を持つ交流広場として整備する。
設として整備すると
施設内にはやすらぎの空間を創出する
複
(高山市中心市
街地地区)
ともに、隣接する旧図
とともに飛騨高山の伝統文化等を紹介し、 〔実施時期〕
書館跡地を防災機能
歴史ある中心市街地の魅力をより高める
を持つ交流広場とし
観光交流センターを整備することは、住み
て整備する。
やすいまちとにぎわいのあるまちを実現
民家改修(1 棟) 延
するため必要である。
平成 27 年度~
平成 29 年度
床面積 約 310 ㎡
土蔵改修(3 棟) 延
床面積 約 450 ㎡
交流広場
面積 約 1,930 ㎡
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 29 年度
(2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
該当事業なし
96
その他
の事項
(3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(4)国の支援がないその他の事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
国以外の
実施
主体
目標達成のための位置付け及び必要性
その他
内容及び
の事項
実施時期
市
空き家・空き店舗を活用し子育て支援や
まちの縁側創出事業
高齢者健康づくりなどのテーマ型コミュ
〔事業内容〕
ニティ施設の整備および誰もが気軽に立
空き店舗を活用し、多世
ち寄れるお休み処のようなコミュニティ
代交流などコミュニテ
施設を整備することにより、交流する場所
ィ形成の場として、ⅰ)
や機会の提供を図るものであり、住みやす
子育て支援や高齢者健
いまちとにぎわいのあるまちを実現する
康づくりなどのテーマ
ため必要である。
型コミュニティ施設、
ⅱ)だれもが気軽に立ち
寄れる休憩所型コミュ
ニティ施設を整備する。
〔実施時期〕
平成 21 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
支援措置の
市
図書館機能のほか、生涯学習ホールや郷
図書館運営事業
土の文学者等の足跡を紹介する近代文学
(煥章館)
館を兼ね備え、生涯学習と伝統文化の継承
〔事業内容〕
を目的とした煥章館を運営することにより、
図書館機能のほか、生涯
文化の継承と振興を図るものであり、やさ
学習ホールや郷土の文
しさにあふれるまちを実現するため必要
学者の足跡を紹介する
である。
高山市近代文学館を兼
ね備えた生涯学習拠点
として運営する。
〔実施時期〕
97
平成 16 年度~
〔事業名〕
市
大小のホールをはじめ、会議室や音楽
市民文化会館運営事業
室、展示室など様々な文化芸術にふれるこ
〔事業内容〕
とができる文化会館の運営により、文化芸
文化芸術鑑賞事業をは
術の振興を図るものであり、やさしさにあ
じめとする各種文化事
ふれるまちを実現するため必要である。
業を実施し、文化芸術の
振興と創造を図る。
〔実施時期〕
昭和 57 年度~
〔事業名〕
市
中核病院における非常勤医師や臨床研
医師確保等支援事業
修医の確保、病院内保育所の運営、医療施
〔事業内容〕
設や機器の整備に対する助成により、市民
へき地における医療
も観光客も安心して暮らし訪れることが
体制、救急医療体制の
できる地域医療体制の確保と充実を図る
確保と充実を推進す
ものであり、やさしさにあふれるまちを実
るため、市内の中核病
現するため必要である。
院を支援する。
〔実施時期〕
平成 19 年度~
〔事業名〕
市
市内の医師と協力して保健センター内
救急医療対策事業
にある休日診療所を運営するとともに高
〔事業内容〕
山赤十字病院内にある救命救急センター
救急医療対策に関わ
等の運営に対する助成により、安心して暮
る事業への支援
らすことができる休日夜間の医療体制の
〔実施時期〕
維持を図るものであり、やさしさにあふれ
平成 17 年度~
るまちを実現するため必要である。
〔事業内容〕
休日の医科・歯科診療所
の運営
〔実施時期〕
昭和 46 年度~
〔事業名〕
市
高齢者等の自主的な健康づくりとして、
高齢者健康づくり・介護
健康教室の開催などにより、健康的な高齢
予防支援事業
者の増加を図るものであり、やさしさにあ
98
〔事業内容〕
ふれるまちを実現するため必要である。
温泉保養施設等の利用
費助成や、公民館等を利
用した健康教室や介護
予防活動を支援する。
[事業時期]
平成 16 年度~
〔事業名〕
市
健康への意識啓発として、生活習慣病予
健康づくり推進事業
防の健康教育の実施などにより、健康づく
〔事業内容〕
りへの支援を図るものであり、やさしさに
市民と行政が一体とな
あふれるまちを実現するため必要である。
った「市民健康まつり」
の開催
〔実施時期〕
平成 2 年度~
〔事業名〕
市
健康への意識啓発と新たなまちの魅力
まち歩きのススメ
の発見として、自然を活かしたウォーキン
(健康づくり推進事業)
グコースの設定により、健康づくりへの支
〔事業内容〕
援を図るものであり、やさしさにあふれる
市内ウォーキングコー
まちを実現するため必要である。
スの案内看板の整備
〔実施時期〕
平成 22 年度~
〔事業名〕
市
健康面衛生面のみならずコミュニケー
銭湯でまちづくり
ションの場である銭湯を維持する取り組
(公衆浴場設備改善事
みとして、設備整備支援を行い、市民等の
業)
利用機会の増加を図るものであり、住みや
〔事業内容〕
すいまちとやさしさにあふれるまちを実
市内公衆浴場業者が設
現するため必要である。
備の維持・改善のために
行う改修等整備・改善の
費用に対し補助を行う。
〔実施時期〕
昭和 57 年度~
〔事業名〕
子育て支援拠点施設の
市
児童センター・児童館やつどいの広場の
サービスの充実により、子育て支援拠点施
99
運営
設利用者の増加を図るものであり、やさし
〔事業内容〕
さにあふれるまちを実現するため必要で
児童センター等運営事
ある。
業
子どもに健全な遊び
を提供するために、児
童センター、児童館を
運営する。
地域子育て支援センタ
ー運営事業
子育て中の親子同士
のふれあいや交流、子
育てに関する相談等
ができる環境整備を
図り、地域の子育て家
庭に対する育児支援
を行う。
つどいの広場運営事業
子育て中の親子同士
のふれあいやコーデ
ィネーターとの交流
により、子育てに関す
る相談等ができる環
境整備を図る。
〔実施時期〕
昭和 58 年度~
〔事業名〕
市
児童遊園地や都市公園の整備により、子
児童遊園地管理事業
どもたちに健全な遊びの提供機会の増加
〔事業内容〕
を図るものであり、やさしさにあふれるま
中心市街地区域内に設
ちを実現するため必要である。
置されている、東・一本
杉・北の 3 児童遊園の利
用推進を図る。
〔実施時期〕
昭和 43 年度~
100
〔事業名〕
市民
まちへの愛着と親子のスキンシップを
家族みんなでまち歩き
団体
深める機会として、子どもまち探検やベビ
〔事業内容〕
等
ーカーでまち歩きなどの実施により、まち
感性豊かな子どもたち
なかを散策する市民の増加を図るもので
を育てる、まちへの愛
あり、やさしさにあふれるまちを実現する
着、親子のスキンシッ
ため必要である。
プ、コミュニケーション
の場といったさまざま
な観点から、まちなかを
フィールドとして「子ど
もまち探険」や「ベビー
カーでまち歩き」などの
企画を実施する。
〔実施時期〕
平成 22 年度~
101
6.公営住宅等を整備する事業、中心市街地共同住宅供給事業その他の住宅の供給のための事業及び当
該事業と一体として行う居住環境の向上のための事業等に関する事項
[1]街なか居住の推進の必要性
(1)現状
本市の中心市街地の居住人口は近年一貫して減少傾向にある。人口の減少は空き家の増加など中心
市街地の空洞化の大きな要因となっている。また、建築制限などから防災面で問題を抱える建築物も
多い。
市民の多くは中心部に住みたいという意向を持っており、利便性の高い中心部への居住に対する潜
在的な需要があることがうかがえる。
このため、旧基本計画では、集合住宅の新築・改修の促進を図り、住居の供給を積極的に進めてき
た結果、集合住宅で 4 棟 170 戸の供給が図れ、人口減少の抑制に一定の成果があった。
空き家が解消されない背景に賃貸借が進まないという要因があるが、この点について、貸し借りが
しやすいシステムの構築が課題となっている。
(2)必要性
旧計画において集合住宅の建設を促進したことにより、主に住居系地域において建設がすすみ一定
の人口抑制効果があったものと考えられる。
今後、地域の顔であり特に定住を図っていく必要性の高い歴史的文化資源が数多く残る観光地区、
商店街が集積する商業地区において居住施策をすすめていく。
まちなかには、活用されていない空き家・空き地等が増加しており、これらを活用したまちなか居
住を促進することにより、周辺の商業をはじめとする経済活力の向上や地域コミュニティーの回復な
ど中心市街地の活力向上に有効であると考えられる。
また、観光エリアでもある伝統的建造物群保存地区やその周辺の市街地景観保存区域の魅力を維持
していくには、そこに人が暮らしていることが重要であり、空き家が増加することで、まちの魅力が
徐々に失われていくことが懸念されることから、魅力的なまちづくりのために、商工会議所や市、金
融機関、商店街が組織するまちづくり会社が主体となり空き家の積極的な活用を図る取り組みとして、
今まで十分に把握できていなかった空き家の調査・情報提供、所有者と利用者とのマッチングを図る
など総合的な取り組みを行い積極的に空き家の活用を図っていく。
また、従来の定住事業の補助率の変更や対象者要件の見直しを行うことで居住人口の減少を抑制し、
維持を図る。
(3)フォローアップの考え方
毎年度進捗調査を行い、状況に応じて事業促進などの改善措置を講じる。
また最終年度満了後に進捗調査を実施し効果の確認を行う。
102
[2]具体的事業の内容
(1)法に定める特別の措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
措置の内容
目標達成のための位置付け及び必要性
及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
実施
主体
市
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
UIJターン就職をした若者に対して
その他
の事項
〔支援措置〕
若者定住促進事業
集合住宅に入居した場合に家賃助成を行
中心市街地活性
〔事業内容〕
うことにより、居住人口および新規雇用の
化ソフト事業
若者の定住を促進する
増加を図ることは、地域経済全体の活力に
〔実施時期〕
ため、UIJターン就職
つながる。若者の定住を促進する本事業
平成 27 年度~
をした者に対し、家賃を
は、住みやすいまちを実現するため必要で
補助(家賃の 1/3、上限
ある。
平成 31 年度
月額 1 万 5 千円、最大 3
年間)
〔実施時期〕
平成 9 年度~
(2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
該当事業なし
103
その他
の事項
(3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(4)国の支援がないその他の事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
国以外の
実施
主体
目標達成のための位置付け及び必要性
市
再生可能エネルギーの導入や省エネ化
等を図るために支援し、安全性の高い住居
住宅等のエコ化
環境の整備を進め、居住人口の増加を図る
〔事業内容〕
ものであり、住みやすいまちを実現するた
太陽光発電システム
め必要である。
の導入やLEDへの
切換えなど環境に配
慮した公共施設の整
備を行うほか、ペレッ
トストーブや薪スト
ーブ等の購入に対す
る助成を行う。
〔実施期間〕
平成 22 年度~
市
まちなか定住促進事業
〔事業内容〕
中心市街地区域外から中心市街地区域
内への移住を目的として、自己居住用の住
まち
宅の新築・改築および取得に対して助成を
中心市街地人口の増加 づ く
行う事業で、本計画に合わせて見直しを行
につながる新築等(移住 り 会
い一層の居住人口の増加を図るものであ
を伴うもの)に対して工 社
り、住みやすいまちとにぎわいのあるまち
事費の一部を補助する。
を実現するため必要である。
(市外から移住する場
〔見直し内容〕
合、事業費の 1/2、上
・~H26 工事費の 1/2、上限 100 万円
限 150 万円。市内から
・H27~
移住する場合、事業費
移住者が市外から中心市街地に移り住む場
の 1/2、
上限 100 万円)
合、事業費の 1/2、上限 150 万円
〔実施期間〕
その他
内容及び
の事項
実施時期
公共施設、商業施設、
〔事業名〕
支援措置の
移住者が市内から中心市街地に移り住む場
104
平成 22 年度~
〔事業名〕
合、事業費の 1/2、上限 100 万円
市
都市部から高山市内の戸建ての空き家
移住交流促進事業
住宅に入居した者に対して家賃または改
〔事業内容〕
修費助成を行うことにより、居住人口の増
空き家を購入し改修し
加を図るものであり、住みやすいまちとに
た場合
(改修費用の 1/2、
ぎわいのあるまちを実現するため必要で
上限 100 万円)
ある。
借家等の場合(家賃の
1/3、上限月額 1 万 5 千
円、最大 3 年間)
〔実施時期〕
平成 19 年度~
〔事業名〕
まち
まちづくり会社が空き家の調査、交渉、
空き家活用促進事業
づく
紹介を行い中心市街地内にある空き家の
〔事業内容〕
り会
解消と居住人口の増加を図るものであり、
空き家を活用した居住 社
住みやすいまちを実現するため必要であ
を促進するため調査、交
る。
渉、紹介を行う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
市
生活に必要な都市機能が集まる利便性
障がい者等住宅改造等
の高い中心市街地は、障がい者や高齢者が
各種住宅建築支援
住みやすい地区であることから、障がい者
〔事業内容〕
や高齢者に対する良好な住環境の整備を
障がい者住宅改造助成
促進するため、住宅の改造に対する貸付や
事業
助成などに取り組むことにより、居住人口
障がい者への住宅改造
の増加を図るものであり、住みやすいまち
助成(限度額 75 万円)
・
を実現するため必要である。
屋根融雪装置設置助成
(限度額 60 万円)
高齢者住宅改造費補助
事業
高齢者・障害者等に対
する住宅改造支援(限
度額 75 万円)
屋根融雪装置設置支援
(限度額 60 万円)
105
〔実施時期〕
平成 6 年度~
〔事業名〕
市
木造住宅に対する地域材の利用拡大を
匠の家づくり支援事業
進めるとともに、住宅等の新築及び改築に
〔事業内容〕
対し助成することにより、快適な住環境の
地域材を使った木造建築
整備を進め居住人口の増加を図るもので
物の建築に対し、主な構
あり、住みやすいまちを実現するため必要
造材への市産材の使用量
である。
に応じ 2 万円/㎥を助成
〔実施時期〕
平成 21 年度~
〔事業名〕
市
中心市街地には建築物が密集しており、
建築物等耐震化促進
大地震による倒壊などの潜在的な危険性
事業
がある。そこで、建築物の耐震診断や、耐
〔事業内容〕
震補強工事に対する助成を行うことによ
・木造住宅の耐震診断
り、安全・安心な居住環境の整備を促進し、
を無料で実施
居住人口の増加を図るものであり、住みや
・木造住宅以外の建築
すいまちを実現するため必要である。
物の耐震診断に対し
て補助
(補助率 2/3、
限度額 1,000 千円)
・木造住宅の耐震補強
工事に対して補助
(補助率 10/10、
限度額 1,800 千円)
〔実施時期〕
平成 20 年度~
平成 31 年度
106
7.中小小売商業高度化事業、特定商業施設等整備事業、民間中心市街地商業活性化事業、中心市街地
特例通訳案内士育成等事業その他の経済活力の向上のための事業及び措置に関する事項
[1]経済活力の向上の必要性
(1)現状
本市の中心商店街は、高山駅から歴史的観光エリアにかけて 10 商店街で形成されているが、近年、
郊外型店舗の進出やモータリゼーションの進展、消費志向の多様化など社会情勢の変化などの影響も
あり、販売額の低下や空き店舗の増加など衰退傾向にあるため、旧基本計画では交流人口の増加とア
ーケード整備など商店街の活性化を図るための事業を実施してきた。
しかし、中心商店街の空き店舗数は微増で推移しており、中心市街地の活力が徐々に減退している
状況にある。
10 商店街の空き店舗数は市町村合併した平成 17 年の 38 店舗と比較し平成 25 年には 53 店舗となっ
ており、空き店舗率についても同様の比較で 9.11%から 12.68%に増加している。
このような中、空き店舗を活用したチャレンジショップの開設や多世代交流施設の整備、各商店街
で様々なイベントを行うことにより、中心商店街の魅力向上や、交流人口の増加を図っている。
また、外国人観光客は、平成 25 年に過去最高の 225,000 人となり、対前年比で 49.0%増、対観光客
入込者で 11.3%となっていることから、外国人に対応した店づくりを始め、快適な観光がしていただ
けるような取り組みが必要となっている。
しかしながら、個店の状況は、事業主の高齢化、後継者不足などの問題のほか、市内人口の減少に
よる購買力の減少など中心商店街を取り巻く環境は依然として厳しい状況にある。
(2)必要性
旧計画では、中心市街地の商店街の魅力を創出する取り組みとして、空き店舗を活用した事業を行
うほか、新たな歩行空間の創出、商店街の機能向上等の取り組みになどにより、営業店舗数を維持す
るという点では一定の成果があったが、いずれの事業も、起業者または事業者がそれぞれ事業箇所を
探したり、関係者との交渉を行う必要があったために、個人では対応が難しい物件も有り、空き店舗
の活用や整備が進まない状況も見受けられた。
このような状況を解消するため、まちづくり会社を積極的に活用し、空き店舗等所有者と利用希望
者とのマッチングや家賃助成等の支援をすすめるとともに、ニーズにあった集客力の高い店舗の立地
を促進するほか、まちづくり会社が直接運営する店舗の立地や未利用土地などを利用した事業の実施
など、商店街の魅力を高めていく取り組みを行う必要がある。
また、商店街においては、個店の魅力向上に加えまちゼミや活性化イベントなど商店街ファンを増
やすための取り組み、来訪者が安心して買い物ができるようアーケードや防犯施設、環境に配慮した
街路灯の整備などをすすめる必要がある。
併せて、商店街での開業を促進するため、創業支援事業計画に基づき、市、商工会議所、金融機関
等が連携を強化するとともに、事業者を支援する『高山市創業応援窓口』を活用し、起業セミナーの
開催、専門家による個別相談会を開催する等の支援を行う。
また、国内有数の国際観光地として増加傾向にある外国人観光客に対応するため、わかりやすい言
語による案内表記や Wi-fi 環境の充実、消費税免除制度の活用などにより販売促進を図っていくほか、
外国人観光客に本市の観光の魅力である歴史・文化や地場産品の紹介、まちの素晴らしさを知ってい
ただくための回遊ルートの案内などを行うため、通訳案内士の特例を活用し、人材を育成することが
107
必要となっている。
さらに、隣接する宮川や観光エリアも含め回遊性を高め新たな人の流れを創出していくことも必要
である。
(3)フォローアップの考え方
毎年度進捗調査を行い、状況に応じて事業促進などの改善措置を講じる。
また最終年度満了後に進捗調査を実施し効果の確認を行う。
[2]具体的事業等の内容
(1)法に定める特別の措置に関連する事業等
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
実施
主体
市
措置の内容
目標達成のための位置付け及び必要性
及び
実施時期
本市への外国人観光客数は平成 25 年に
〔支援措置〕
中心市街地特例通訳
宿泊ベースで 20 万人を超え、アジア諸国
中心市街地特例
案内士育成事業
ほかヨーロッパ諸国などからの外国人観
通訳案内士育成
〔事業内容〕
光客はますます増加するものと思われる。 等事業
中心市街地特例通訳
しかしながら、現在、市内で通訳案内士
案内士制度による特
に登録している者が 6 人(英語 3 人、中国
〔実施時期〕
例ガイド(有償)を育
語 3 人)、飛騨高山国際協会に登録してい
平成 27 年度~
成するための研修会
る通訳ボランティアが 125 人であり、年間
を開催するなど、外国
20 万人を超える外国人観光客に対するガ
人観光客の受入体制
イド数が不足している。
の強化を図る。
今後、観光産業を一層活性化させるため
・中心市街地特例通訳
には、通訳案内のスキルを有する人材の確
案内士養成講座
保が重要となっており、通訳案内士を補完
1 講座(全 6 回)
する人材の育成・確保が急務となってい
対象言語は英語
る。
外国人観光客にも歴史や文化財の素晴
〔実施時期〕
らしさを伝えるほか、地域産品の紹介や観
平成 27 年度~
光エリアだけでなく中心商店街も利用し
平成 31 年度
た魅力的な回遊ルートによる案内を行う
通訳案内人の育成を行うことは、外国人観
光客の増加を図るもので、にぎわいのある
まちを実現するために必要である。
・中心市街地特例通訳案内士養成講座
1 講座(全 6 回)とし、内容は次のとお
りとする。
108
(法 35 条)
平成 31 年度
その他
の事項
研修科目
研修 1
研修内容
時間
・中心市街地特例通訳案内士制度と通訳案内士制度との
3 時間
・コミュニケーション
違い
・ホスピタリティ
・外国人旅行者に対するマナーに関する知識
・おもてなし精神の涵養
・観光客の特性
研修 2
・高山市の歴史や文化、自然環境や観光名所、中心市街
・高山市の地理・歴史
3 時間
地の特性に関する知識
・中心市街地の特性
・中心市街地内の観光案内に関するリスクマネジメント
・地場産品
研修 3
・国内旅程管理主任者資格の国内実務編
・旅程管理
※旅行のスムーズかつ確実な実施、満足度の向上を図る
3 時間
研修 4
・観光案内に必要な外国語(英語)の会話能力
6 時間
研修 5
・古い町並みや観光施設でのガイド実習
3 時間
・現場実習
※日本語の他、英語にて実施
研修 6
・宿泊施設、飲食店、小売店でのガイド実習
・現場実習
※日本語の他、英語にて実施
・外国語能力
・対象者
対象言語は英語とし、TOEIC730 点程度、
英語検定準 1 級程度の語学力を有する
者を対象とする。なお、英語が母国語の
者は、日本語能力試験 N2 程度の語学力
を有する者を対象とする。
・効果測定
口述試験による。
10 分程度の面接方式による口述試験を
実施する。
審査員は市職員や通訳案内士有資格者
が務め、研修の理解度(地域の歴史やホ
スピタリティ等)を測るほか、英語によ
るスピーキングスキル、プレゼンテーシ
ョン能力について審査する。
・通訳案内士手配方法
高山市に登録していただき、本市のホー
ムページに掲載するとともに窓口を確
保し、外国人観光客のニーズに応えられ
る体制をとる。
・通訳案内士への奨励
受講生の募集や、受講後の登録者一覧の
公開に際しては、通訳案内士制度と中心
市街地特例通訳案内士とは別の制度で
あることを明記し広く周知を図るとと
もに、研修終了後も受講者に対し能力向
109
3 時間
上を促し、将来的には通訳案内士になる
ことを奨励する。
(2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
〔事業名〕
飛騨
観光による交流人口の増加と商店街を
飛騨高山サマーフェ
高山
中心とした周辺地区の回遊性を高めるた
中心市街地活性
スティバル事業
サマ
め、市民や観光客がイベントに参加するこ
化ソフト事業
〔事業内容〕
ーフ
とにより楽しむことができ、魅力を感じる
〔実施時期〕
①まちなか歩いて
ェス
ことができるイベントを開催する。
平成 27 年度~
クイズラリー
ティ
この事業を通じて、市民はまちなかの魅
(7 月)
バル
力を再認識し、観光客のリピーター増加に
②ちょけらまいか
推進
もつながり、にぎわいのあるまちを実現す
協議
るために必要である。
大仮装盆踊大会
(7 月)
その他
の事項
〔支援措置〕
平成 31 年度
会
③国分寺ライトア
ップ
(8 月)
④飛騨高山手筒花
火打ち上げ
(8 月)
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
市
歴史的風致の拠点施設である飛騨高山まち 〔支援措置〕
計画区
旧森邸等整備事業(再
の博物館に近接し、
良好な町並み景観を形成し 社会資本整備総 域の重
掲)
ている空き家を取得して改修を行い、
伝統文化 合交付金
〔事業内容〕
をテーマとした文化交流拠点施設として整備 (都市再生整備
伝統文化をテーマと
するとともに、
隣接する旧図書館跡地について 計画事業)
した文化交流拠点施
は防災機能を持つ交流広場として整備する。
(高山市中心市
設として整備すると
施設内にはやすらぎの空間を創出すると
街地地区)
ともに、隣接する旧図
ともに飛騨高山の伝統文化等を紹介し、歴
〔実施時期〕
書館跡地を防災機能
史ある中心市街地の魅力をより高める観
平成 27 年度~
を持つ交流広場とし
光交流センターを整備することは、住みや
て整備する。
すいまちとにぎわいのあるまちを実現す
民家改修(1 棟) 延
るため必要である。
床面積 約 310 ㎡
110
平成 29 年度
複
土蔵改修(3 棟) 延
床面積 約 450 ㎡
交流広場
面積 約 1,930 ㎡
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
市
UIJターン就職をした若者に対して
〔支援措置〕
若者定住促進事業(再
集合住宅に入居した場合に家賃助成を行
中心市街地活性
掲)
うことにより、居住人口および新規雇用の
化ソフト事業
〔事業内容〕
増加を図ることは、地域経済全体の活力に
〔実施時期〕
若者の定住を促進する
つながる。若者の定住を促進する本事業
平成 27 年度~
ため、UIJターン就職
は、住みやすいまちを実現するため必要で
をした者に対し、家賃を
ある。
平成 31 年度
補助(家賃の 1/3、上限
月額 1 万 5 千円、最大 3
年間)
〔実施時期〕
平成 9 年度~
(2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
〔事業名〕
商 店
商店街機能強化事業
街 振 前面デザイン)等の整備による商店街機能
商店街まちづく
〔事業内容〕
興 組 の強化を促進することにより、来訪者の増
り事業
アーケード整備等商
合
〔実施時期〕
店街機能の強化を図
商店街のアーケード・ファサード(店舗
加を図るものである。
併せて照明のエコ化など環境に配慮し
111
〔支援措置〕
平成 27 年度
その他
の事項
る事業に助成
た整備のほか、防犯カメラの設置による安
〔実施時期〕
心安全の向上により商店街のイメージア
平成 9 年度~
ップを図るものであり、にぎわいのあるま
ちを実現するため必要である。
〔事業名〕
ま ち
中心市街地の活性化に向け、地域のニー
商店街魅力創出等調
づ く ズを把握し、商店街の持つ立地や歴史性、 地域商業自立促
査事業
り 会 顧客ニーズや利用者層等から必要な商業
進事業
〔事業内容〕
社
〔実施時期〕
機能を分析する。
商店街の活性化を図
飛騨高山屋台村整備事業(仮称)の実施
るため、現状分析や市
商 店 に当たり、商店街における周辺店舗との機
民ニーズの把握など
街 振 能分担や整備箇所の適性などについて調
により、商店街に必要
興 組 査・分析を行う。
な商業機能の分析を
合
〔支援措置〕
平成 27 年度~
平成 28 年度
商店街全体の活力向上と住みやすいま
行うとともに、飛騨高
ちとにぎわいのあるまちを実現するため
山屋台村整備事業の
必要である。
妥当性などについて
の調査を行う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 28 年度
〔事業名〕
ま ち
飛騨高山屋台村整備
づ く ない通りに、市民や観光客が気軽に立ち寄
商店街・まちなか
事業(仮称)
り 会 り利用できる屋台村を整備する。
インバウンド促
〔事業内容〕
社
整備にあたっては、地元産木材を活用し
進支援事業(商店
た飛騨高山らしさを感じられる建築とす
街インバウンド
誰もが気軽に立ち寄
中心商店街において歩行者通行量の少
〔支援措置〕
ることのできる店舗
商 店 る。
促進支援事業)
の集結した屋台村を
街 振
〔実施時期〕
整備する。
興 組 の参加店舗はもちろん、回遊性が高まるこ
平成 28 年度~
〔実施時期〕
合
平成 29 年度
平成 28 年度~
平成 29 年度
多くの人を呼び込むことにより、本事業
とで周辺店舗の売上げの増加にもつなが
り、商店街全体の活力向上と住みやすいま
ちとにぎわいのあるまちを実現するため
必要である。
112
(4)国の支援がないその他の事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
国以外の
実施
主体
目標達成のための位置付け及び必要性
その他
内容及び
の事項
実施時期
市
空き家を活用し、国内外の芸術家の滞在
芸術家滞在交流事業
交流による創作活動などにより、市民が直
〔事業内容〕
接ふれあうことで文化芸術の楽しさを身
空き家を活用し、芸術
近に感じられる環境を整備することは、や
家の滞在交流による
さしさにあるれるまちを実現するため必
活動等により、市民が
要である。
直接文化芸術に親し
む機会を創出する。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
商 店
山桜神社周辺整備
街 振 に親しまれている山桜神社を核とした交
〔事業内容〕
興 組 流拠点(まちかど広場)を整備することに
地域商店街の自主
合
地元住民をはじめ、広く市民・観光客等
より、来訪者の増加を図るもので、にぎわ
的・自発的なまちづく
いのあるまちを実現するために必要であ
りにより山桜神社を
る。
核とした癒しの空間
の提供と交流促進の
場となる取り組みを
行う。
〔実施時期〕
平成 20 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
商 店
商店街リバーサイド
街 振 整備(遊歩道の整備等)に対する助成を行
修景事業
興 組 うことにより、来訪者の増加を図るもので
〔事業内容〕
合
宮川に面した良好な
景観の創出と景観に
支援措置の
市の中心部を流れる宮川の沿川の修景
あり、にぎわいのあるまちを実現するため
に必要である。
市 民
配慮した公的空間景
観を創出する商業施
設などの整備に助成
を行う。
113
〔実施時期〕
平成 22 年度~
〔事業名〕
商 店
ドリーミンショップ
街 振 目的とした集合店舗の整備に対する助成
岐阜県地域活性
事業
興 組 を行うことにより、営業店舗の増加を図る
化ファンド事業
〔事業内容〕
合
もので、にぎわいのあるまちを実現するた
助成金
めに必要である。
〔実施時期〕
空き家・空き店舗を活
空き家・空き店舗を活用し起業家育成を
用し起業家育成を目
〔支援措置〕
平成 27 年度~
的とした集合店舗の
平成 31 年度
整備に対する助成
〔実施時期〕
平成 21 年度~
〔事業名〕
ま ち
総合的な空き店舗活
づ く の空き店舗については、所有者が放置して
岐阜県地域活性
用促進事業
り 会 いたり不動産会社による管理などにとど
化ファンド事業
〔事業内容〕
社
助成金
(チャレンジショッ
従来、商店街をはじめとする中心市街地
まっていた。
平成 27 年度からは、まちづくり会社が
プ事業)
これまでにない新たな取り組みとして、空
まちづくり会社が空
き店舗所有者との直接交渉により賃貸借
き店舗所有者に対す
等に係る意向調査を行う。
る意向等の調査を行
その中で貸出し可能な物件を確保する
うとともに、利用者の
とともに、集客効果やにぎわい創出に寄与
公募、審査、選定、経
する業種・業態を示し、起業しようとする
営の支援までを一括
事業者の公募、選定審査などを一体的に進
して実施する。
め、望ましい店舗の参入を促進する。
(アンテナショップ
〔支援措置〕
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
また、空き店舗利用に係る補助金の交付
事業)
や、商工会議所や金融機関などとの密接な
地元産品等の販売を
連携により経営相談や経営指導を実施し
行うアンテナショッ
ていき事業者の定着を図る。
プの開設
さらに、まちづくり会社が地元産品等の
〔実施時期〕
販売を行うアンテナショップを開設する。
平成 27 年度~
空き店舗の活用を総合的に進める取り
組みであり、起業者創出や空き店舗の減少
にもつながり、にぎわいのあるまちを実現
するため必要である。
〔事業名〕
屋台
文化財保護事業
組
高山祭に代表される国宝や国県市指定
文化財など歴史的に価値ある建造物、遺
114
・
(春・秋の高山祭)
跡、伝承芸能、歴史資料などの保存、活用
〔事業内容〕
により、郷土の歴史や伝統文化の継承と来
屋台の保存活動や屋
訪者の増加を図るものであり、にぎわいの
台組の活動支援のほ
あるまちとやさしさにあふれるまちを実
か、高山祭の際の観光
現するため必要である。
客の誘客、誘導等の信
を行う
〔実施時期〕
昭和 52 年度~
〔事業名〕
市
伝統文化、伝承芸能、伝統行事、伝統の
ふるさと伝承記録整
技や味などを継承できる後継者の育成や
備事業(祭礼復興事
映像での記録に取り組むことにより、郷土
業)
の歴史や伝統文化の継承を図るものであ
〔事業内容〕
り、やさしさにあふれるまちを実現するた
伝統文化を継承する
め必要である。
ため後継者の育成や
記録を残す取り組み
を行う。
〔実施時期〕
平成 21 年度~
〔事業名〕
市
高山祭区域を含む町並み一帯を祭礼の
世界文化遺産登録推
場として世界遺産登録を目指して啓発等
進事業
の活動を行うことにより、文化財保護意識
〔事業内容〕
や地域への愛着と誇りを持った居住者の
郷土の歴史や伝統文
増加を図るものであり、住みやすいまちを
化を守り次代に伝え
実現するため必要である。
るため、地域の伝統文
化の維持向上を図る
ため、世界文化遺産登
録への取り組みを行
う。
〔実施時期〕
平成 19 年度~
〔事業名〕
各 種
地産地消推進事業
団 体 店等)が参画し意見交換の場を設けるとと
〔事業内容〕
生産者、消費者、流通
市民(生産者、消費者、流通業者、飲食
もに、地産地消の拡大に向けた農業関係者
市
と商業関係者並びに地域間が連携した地
115
業者、飲食店等が地産
場産品の活用などに取り組むことにより、
地消に向けた地域内
地産地消を意識した居住者の増加を図る
連携の強化に向けて
ものであり、住みやすいまちを実現するた
意見交換を実施。ま
め必要である。
た、学校給食において
地元農産物を積極的
に活用するため補助
を行う。
〔実施時期〕
平成 22 年度~
〔事業名〕
市
空き家、空き店舗活用にあわせて、観光
来訪者まちかど案内
案内機能を付加することで、来訪者が気軽
事業
に観光情報等を得られることとなり利便
〔事業内容〕
性の向上とにぎわいのあるまちを実現す
空き家、空き店舗活用
るため必要である。
に合わせて、観光案内
機能(パンフレットの
設置、観光端末の設置
など)を持たせ来訪者
に情報提供を行う。
〔実施時期〕
平成 22 年度~
〔事業名〕
市
観光案内施設の整備や案内標識、中心市
観光案内機能の強化
街地マップの作成ほか、インターネット環
〔事業内容〕
境を整備し情報を提供することで観光客
観光案内所などの施
の回遊性を高め、来訪者の増加を図るもの
設の充実や案内標識
であり、にぎわいのあるまちを実現するた
の整備、中心市街地マ
め必要である。
ップの作成やインタ
ーネット、Wi-Fiを
利用した情報提供を
行い回遊性の向上を
図る。
〔実施時期〕
平成 21 年度~
〔事業名〕
歴史ガイドボランテ
市
歴史を守り伝え、文化財の保護意識の向
上に役立てるため、市民活動団体、案内人
116
ィア育成事業
等の育成を行うことにより、伝統文化の担
〔事業内容〕
い手の増加を図るものであり、やさしさに
歴史ガイドボランテ
あふれるまちを実現するため必要である。
ィア養成講座を開催
するなど、市民参加型
によるガイドの育
成・確保を図る。
〔実施時期〕
平成 22 年度~
〔事業名〕
市
市民が積極的にまちなかのまちづくり
市民によるまちづく
に参画できる機会を提供することにより、
り活動事業
市民協働によるまちづくりに取り組む市
〔事業内容〕
民(まちづくりサポーター「飛騨高山まち
中心市街地における
の元気印。応援団」登録者)の増加を図る
まちづくり活動サポ
ものであり、にぎわいのあるまちとやさし
ーター組織「飛騨高山
さにあふれるまちを実現するため必要で
まちの元気印。応援
ある。
団」を設置する。
〔実施時期〕
平成 21 年度~
〔事業名〕
飛 騨
産学官協働によるま
高 山 会を提供することにより、事業者と大学や
ちづくり
高校
〔事業内容〕
高校生等のまちづくりに参画できる機
飛騨地域の高校との協働によるまちづく
り活動の事業回数の増加を図るものであ
事業者と学生による
高 山 り、にぎわいのあるまちとやさしさにあふ
商品開発や開発した
工 業 れるまちを実現するため必要である。
商品の販売を通じて、 高 校
まちづくりへ参画を
促進する。
商 店
〔実施時期〕
街 振
平成 21 年度~
興 組
合
社 会
福 祉
協 議
会
117
〔事業名〕
飛 騨
飛騨高山サマーフェスティバルをはじ
協働により取り組む
高 山 め多様な団体の組み合わせによりいろい
各種活性化イベント
サ マ ろな会場において協働イベントを開催す
〔事業内容〕
ー フ ることにより、活性化のためのイベントの
各団体が単独で実施
ェ ス 実施回数の増加を図るものであり、にぎわ
していた事業を様々
テ ィ いのあるまちとやさしさにあふれるまち
な団体と協働して実
バ ル を実現するため必要である。
施する取り組みに対
推 進
して支援を行う。
協 議
〔実施時期〕
会
平成 27 年度~
各 種
市 民
活 動
団 体
など
〔事業名〕
市
外国人観光客への販
観光誘客と物産販売店の連携による海
外からの来訪者への販売を促進する。
売環境の充実
商 工
分かりやすい商品・購入方法の説明やメ
〔事業内容〕
会 議 ニュー等の多言語化を進めるほか、消費税
観光関係事業者向け
所
免税制度の活用やクレジットカード決済
に研修会を開催する
システム導入店の増加などによる外国人
など、事業者による来
商 店 観光客への販売環境の充実を促進するも
訪者への販売促進の
街 振 のであり、にぎわいのあるまちを実現する
ための意欲向上と取
興 組 ため必要である。
り組みを促す。
合
※研修会は、国、県、
関係団体と連携し実
施する。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
市
道路や各施設のバリアフリー化の取り
バリアフリー観光の
組みにより、中心市街地は、障がい者等で
推進
も快適に散策できる環境が整っているこ
〔事業内容〕
とから、バリアフリー観光を実施する団体
障がい者等のバリア
の育成やツアーの催行を支援することに
フリー観光を実施す
より来訪者の増加を図るものであり、にぎ
る団体の育成や観光
わいのあるまちを実現するため必要であ
118
ツアーの催行に対し
る。
て支援を行う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
各 種
伝統工芸品産業振興
産 地 する施設の整備を行うことにより、来訪者の
事業
組 合 増加を図るものであり、にぎわいのあるま
〔事業内容〕
伝統工芸品の一刀彫、飛騨春慶を学び、体験
ちを実現するため必要である。
伝統工芸品産業振興
事業計画を策定し、後
継者の育成、販路拡大
を図るほか、伝統的工
芸品の一位一刀彫、飛
騨春慶を学び、体験す
る施設の整備を行う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
各 種
地酒を核とした地場
関 係 ことで、販路拡大を図るとともに、観光客
産品販路拡大事業
団体
〔事業内容〕
世界最大規模のワイ
地酒を核とした地場産品のPRをする
の誘客PRを行うことで、来訪者の増加に
寄与する事業であり、にぎわいのあるまち
市
を実現するため必要である。
ンコンペティション
IWC(インターナシ
ョナル・ワイン・チャ
レンジ)2014 におい
て、日本酒の中から、
最高賞である『チャン
ピオン・サケ』に、高
山市の地酒選ばれた
ことから、地場産品の
販路拡大を目的とす
る団体を設立し、地酒
を核として地元食材
をPRするため飲食
店と連携し、地酒にま
つわる文化を紹介す
119
るを事業を行う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
市
高山の朝市は、日本三大朝市の一つであ
陣屋前及び宮川朝市
り、毎朝多くの観光客が訪れているが、安
電気設備整備事業
全・衛生管理等のニーズへの対応が求めら
〔事業内容〕
れている。
朝市で扱う食材等に
これらのニーズに対応することにより
ついては、適正な温度
さらに魅力ある朝市となることで来訪者
管理が求められてお
の増加に寄与する事業であり、にぎわいの
り、これに対応するた
あるまちを実現するため必要である。
め、朝市開催場所に電
気設備を設置する。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
各 朝
輪島・高山の両朝市は、日本三大朝市の
輪島朝市との連携事
市 組 一つとして有名であり、共通点も多いこと
業
合
から、連携を図り、お互いの魅力を高める
〔事業内容〕
ことで来訪者の増加に寄与する事業であ
輪島朝市は、高山の朝
り、にぎわいのあるまちを実現するため必
市と並び日本三大朝
要である。
市の一つであり、中部
運輸局、北陸信越運輸
局及び中部広域観光
推進協議会が推進す
る昇龍道プロジェク
トのルートとなって
おり、共通点も多いこ
とから連携を図るこ
とで観光客の誘客等
を図る取り組みを行
う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
120
〔事業名〕
朝 市
コンシェルジュが朝市で取り扱う地元
朝市コンシェルジュ
組 合 産品を気軽に紹介し、高山の地元産品を知
育成事業
ってもらう取り組みを行うことで、さらに
〔事業内容〕
朝市の魅力を高めることでき、来訪者の増
高山の朝市は、日本三
加に寄与する事業であり、にぎわいのある
大朝市の一つであり、
まちを実現するため必要である。
国内外から多くの観
光客が訪れている。し
かしながら、地元産品
は、その魅力が伝わら
ず販売につながらな
い場合もあるため、朝
市で取り扱う産品を
説明・紹介できるコン
シェルジュを育成し、
地元産品の販売促進
を図る取り組みを行
う。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
国 分
中心市街地を訪れた来訪者が夜の散策
おそまでショッピン
寺 第 を楽しめるように商店街の各店舗の営業
グ事業
二・
〔事業内容〕
第 三 イベントの開催や各種サービスの提供を
夜の商店街のにぎわ
商 店 実施し、来訪者の増加を図るものであり、
い創出のため営業時
街 振 にぎわいのあるまちを実現するため必要
間の延長の取り組み
興 組 である。
を行う。
合
時間の延長を行い、夜間におけるにぎわい
4 月~12 月までの毎月
第 2 土曜日 19:00~
22:00 に開催
各店舗が工夫を凝ら
したサービスを提供
することにより誘客
を図る。
(営業時間延長、定休
日、営業時間表示の取
り組み)
121
〔実施時期〕
平成 22 年度~
〔事業名〕
市
店舗が閉店してもウインドーショッピ
シースルーシャッタ
ングを楽しめるようにシースルーシャッ
ー、ショーウインドー
ターの設置やショーウインド化に取り組
化工事促進事業
む商業者に対して助成を行うことにより、
〔事業内容〕
夜間の来訪者の増加を図るものであり、に
シースルーシャッタ
ぎわいのあるまちを実現するため必要で
ーや、ショーウインド
ある。
ーの設置費、改修費に
対して助成を行う。
〔実施時期〕
平成 11 年度~
〔事業名〕
商 店
街路灯整備の促進
街 振 ケードのLED化に伴う経費に対して助
〔事業内容〕
興 組 成するものであり、環境に配慮した商店街
商店街等の街路灯の
合
LED化事業に対す
商店街等が行う街路灯、アーチ及びアー
の形成と来訪者を増やすことによりにぎ
わいのあるまちを実現するため必要であ
る助成
発 展 る。
〔実施時期〕
会
平成 22 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
市
商店が来店者のために負担する駐車場
駐車場利用促進事業
使用料の一部を補助することにより、商店
〔事業内容〕
街の来店者に対する無料駐車券の配布を
商店が来店者のため
促進し、来店者へのサービスの向上、商店
に負担する駐車場使
街のイメージアップ、来店者の増加、販売
用料の(1/2、限度額
促進等を図るものであり、にぎわいのある
20 万円/月)を補助
まちを実現するため必要である。
〔実施時期〕
平成 13 年度~
〔事業名〕
市
交流広場にぎわい創
高山駅周辺土地区画整理事業に併せて
高山駅西口に交流広場が新設される。
出イベント事業
ま ち
広場を有効に活用するため、まちづくり
〔事業内容〕
づ く 会社を始め、各種団体の参加と地域住民の
高山駅西口に新設さ
り 会 協力を得てイベントを開催することは、ま
122
れる交流広場でのイ
社
ベントの開催
ちににぎわいを創出し、まちが活性化する
ことで住みやすいまちを実現するために
〔実施時期〕
各 種 必要である。
平成 27 年度~
団 体
平成 31 年度
〔事業名〕
市
商店街地における集客と販売力の向上
商店街活性化支援事
を図るものであり、にぎわいのあるまちを
業
実現するために必要である。
〔事業内容〕
商店街振興組合が商
店街で行うイベント
事業に対して補助
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
各 種
山桜神社イベント事
団 体 り、古くから絵馬位置が行われるなど広く
業
山桜神社は商店街の一角に位置してお
市民に親しまれている。
〔事業内容〕
山桜神社でイベントを実施することに
山桜神社の施設を活
より商店街への集客を図るものであり、に
用したミニコンサー
ぎわいのあるまちを実現するため必要で
ト実施事業
ある。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
高 山
空き家・空き店舗を活用した多世代が交
よって館運営事業
市 社 流できるコミュニティ施設であり誰もが
〔事業内容〕
会 福 気軽に立ち寄れるお休み処である。
空き家や空き店舗を
祉 協
利用して実施される
議 会 を実現するため必要である。
住みやすいまちとにぎわいのあるまち
多世代交流施設の運
営に対する支援
〔実施時期〕
平成 19 年度~
〔事業名〕
高 山
空き家・空き店舗を活用し子育て世代の
まちひとぷら座かん
市 商 家族が交流できるコミュニティ施設の整
かこかん運営事業
店 街 備および誰もが気軽に立ち寄れるお休み
123
〔事業内容〕
振 興 処のような施設が整備されることより、交
空き家や空き店舗を
組 合 流する場所や機会の提供と空き店舗の減
利用して実施される
連 合 少を図るほか、市内の子供たちを集めて
多世代交流施設の運
会
営に対する支援
「まちで遊ぶ」をコンセプトに商店街を利
用した探検イベント等を開催し、商店街の
〔実施時期〕
N P 人たちと顔見知りになることで、住みやす
平成 17 年度~
O
いまちとにぎわいのあるまちを実現する
ため必要である。
〔事業名〕
高 山
空き家・空き店舗を活用し起業家支援等
共同店舗「四つ葉」運
市 商 を目的として開設された共同店舗であり、
営事業
店 街 空き店舗の減少を図る効果のほか、誘客効
〔事業内容〕
振 興 果の高い店舗として、にぎわいのあるまち
空き店舗を利用整備
組 合 を実現するため必要である。
された集合店舗の運
連 合
営に対して支援を行
会
う。
〔実施時期〕
平成 14 年度~
〔事業名〕
高 山
タウンモビリティー
市 商 スクーターといった移動用機器の貸出サー
事業
店 街 ビスを中心市街地で行うことにより、まち
〔事業内容〕
振 興 なかを自由に散策し、まちの魅力を楽しむ
電動スクーター3 台
組 合 ことができる事業であり、にぎわいのある
を貸出す事業
連 合 まちを実現するため必要である。
貸出時間:午前 9 時~
会
長距離の歩行が困難な高齢者などに、電動
午後 5 時(1 人につき 2
時間以内)
走行範囲:商店街区域
利用対象者:走行運転
可能な者
利用料:無料(登録時
協力金として 200 円
(年度更新)
)
〔実施時期〕
平成 14 年度~
〔事業名〕
実 行
全国から数多くのアニメファンを誘致
アニメをテーマにし
委 員 し、観光振興と商店街の活性化を図る事業
たイベント事業
会
であり、リピーター増加にもつながること
124
〔事業内容〕
から、にぎわいのあるまちを実現するため
高山市を題材とした
必要である。
アニメをテーマにイ
ベントを実施する。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
高 山
市内の小学生を対象に実施される事業
キッズフェスタ事業
商 工 で、イベントに参加し、伝統産業とまちな
〔事業内容〕
会 議 かの魅力を再認識してもらうことにより、
商店街に隣接する市
所 青 リピーター増加を図るものであり、にぎわ
民広場で子供たちを
年 部 いのあるまちを実現するため必要である。
主役したイベントを
実施。
歴史、伝統産業を紹介
し体験してもらうこ
とで高山の魅力を感
じてもらう事業
〔実施時期〕
平成 25 年度~
〔事業名〕
飛 騨
商店街に市内外から若者が集まり、中心
飛騨高山街コン事業
高 山 市街地の飲食店を移動しながらまちの魅
〔事業内容〕
街 コ 力を知ってもらう事業で、リピーター増加
中心市街地の飲食店
ン 実 を図るものであり、にぎわいのあるまちを
を移動しながら、若者
行 委 実現するため必要である。
の出会いの場を提供
員会
するともにまちのに
ぎわいを創出する事
高 山
業
ま ち
〔実施時期〕
な か
平成 24 年度~
コ ン
実 行
委 員
会
〔事業名〕
飛 騨
商店街に市内外から参加者が集まり、中
飛騨高山あんきな街
高 山 心市街地の各講座開催店を移動しながら
なか講座事業
ま ち まちの魅力を感じてもらい、店主と顔見知
125
〔事業内容〕
ゼ ミ りになってもらうことで、リピーター増加
中心市街地の商店主
実 行 を図るものであり、にぎわいのあるまちを
を講師として各店舗
委 員 実現するため必要である。
で行うゼミを開催す
会
る。個店の魅力を伝
え、店主とゼミ参加者
が顔見知りとなるこ
とでリピーターを増
加させる事業
〔実施時期〕
平成 25 年度~
〔事業名〕
高 山
中心市街地内の商店街は、閉店時間が早
飛騨高山納涼夜市
青 年 いために、宿泊する観光客の夜間の散策先
〔事業内容〕
会 議 が乏しい状況である。
宮川水辺ふれあい公
所
本事業を実施することにより夜間の観
園において屋台を設
光客の集客を図り、近隣商店街の店舗の営
置し飲食等の提供を
業時間延長の取り組みを促進するもので
行う。
あり、にぎわいのあるまちを実現するため
〔実施時期〕
必要である。
平成 27 年度~
〔事業名〕
飛 騨
まちなかを音楽で豊かにし、多くの人々
飛騨高山まちなみコ
高 山 呼び込むイベントであり、にぎわいのある
ンサート
ス ト まちを実現するために必要である。
〔事業内容〕
リ ー
中心市街地の広場、施
ト ジ
設、商店街イベントと
ャ ズ
の共催事業として年 5
フ ェ
回~6 回実施
ス テ
〔実施時期〕
ィ バ
平成 24 年度~
ル 実
行 委
員 会
〔事業名〕
安 川
歩行者通行量の多い安川商店街で様々
安川商店街PR事業
商 店 な情報を発信することにより、商店の魅力
〔事業内容〕
街 振 を伝え販売促進を図るものであり、にぎわ
商店街アーケードに
興 組 いのあるまちを実現するため必要である。
設置してある屋外放
合
126
送を利用して、商店街
のPR情報のほか、観
光情報等を流すこと
により販売促進と回
遊性の向上を図る。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
市
小売店舗の適正配置
小売店舗の適正配置指針により、中規模
な小売店舗が中心市街地区域に進出する
指針の見直し
中 心 場合は、中心市街地活性化協議会の意見を
〔事業内容〕
市 街 聞くこととしており、計画的な開発となり
中心市街地区域内で
地 活 にぎわいのあるまちを実現するため必要
1,000 ㎡以上の小売店
性 化 である。
舗を建設する場合は、 協 議
高山市中心市街地活
会
指針については、適正な指針となるよう
必要に応じて見直しを行う。
性化協議会の意見を
求めること等を定め
た指針の見直しを必
要に応じ行う。
〔実施時期〕
平成 22 年度~
平成 31 年度
〔事業名〕
市
商店街の望ましい在
まちの顔ともいえる中心商店街におい
ては、それぞれの店舗における努力や商店
り方についての検討
商 工 街振興組合などの組織的な取り組み、ある
〔事業内容〕
会 議 いは関係機関による支援などこれまで
商店街について、市民
所
を対象としたニーズ
様々な活性化施策が講じられてきたが、空
き店舗の増加などにより活力が低下して
調査、商業機能の現況
ま ち いる状況にある。
調査や分析などを行
づ く
い、今後の商店街の在
り 会 ちづくり会社、金融機関など関係団体が連
り方について検討す
社
る。
商店街組織をはじめ市や商工会議所、ま
携し、商店街についての市民や観光客のニ
ーズの把握、アイディアの聴取や商業機能
〔実施時期〕
ほ か などについて詳細な調査・分析を実施し、
平成 27 年度~
関 係 今後の望ましい商店街の在り方について
団 体 検討を行う。
調査結果から導き出された課題を整理
し、必要なハード・ソフト事業の実施につ
127
なげていくことで、景気など外部環境に左
右されにくい魅力ある活気に満ちた商店
街の形成を図っていく。
他の取り組みと併せて実施しにぎわい
のあるまちを実現するために必要である。
128
8.4から7までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項
[1]公共交通機関の利便性の増進及び特定事業の推進の必要性
(1)現状
本市の人口は市町村合併した平成17年から平成25年の間に4,711人、4.9%減少し、中心市街地にお
いては1,693人、13.7%の減少率となっている。
また、高齢化率を同様の比較でみると、市全体では16.7%から28.5%に、中心市街地では26.0%か
ら39.1に推移し、特に中心市街地において、高齢化率が高い状況となっている。
このような中、中心市街地においては自動車への依存度が高く、公共交通機関が十分発達していな
い本市においては、利用者のニーズにあった公共交通網が整備されていない。
(2)必要性
今後、さらに人口減少や高齢化社会が進展することが予測される中、高齢者や障がい者など誰もが
安心して快適に利用することのできる交通環境を整備することが必要である。
本市は環境都市日本一を目指しており、中心市街地と周辺部との往来のしやすさを確保し、コンパ
クトで、住みやすい、環境に配慮したまちづくりを実現するためには、過度に自家用車に依存しない
ため公共交通のさらなる利便性向上を図っていくことが不可欠である。
(3)フォローアップの考え方
毎年度進捗調査を行い、状況に応じて事業促進などの改善措置を講じる。
また最終年度満了後に進捗調査を実施し効果の確認を行う。
[2]具体的事業の内容
(1)法に定める特別の措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
措置の内容
目標達成のための位置付け及び必要性
及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(2)①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
該当事業なし
129
その他
の事項
(2)②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(3)中心市街地の活性化に資するその他の支援措置に関連する事業
事業名、
内容及び
実施時期
実施
主体
支援措置の
目標達成のための位置付け及び必要性
内容及び
実施時期
その他
の事項
該当事業なし
(4)国の支援がないその他の事業
事業名、
内容及び
実施時期
〔事業名〕
国以外の
実施
主体
目標達成のための位置付け及び必要性
その他
内容及び
の事項
実施時期
市
身近でできる実践活動として、まちなか
自転車利用の促進
の自転車移動を促進することで、渋滞緩和
〔事業内容〕
や環境負荷を低減する効果のほか、商店街
環境にやさしく、健康に
の利用もしやすくなることから住みやす
も良い自転車利用の促
いまちとにぎわいのあるまちを実現する
進を図る。
ため必要である。
〔実施時期〕
平成 27 年度~
〔事業名〕
支援措置の
市
市民や観光客に配慮した中心市街地の
中心市街地における公
主要施設を循環するバスを運行すること
共交通の利便性の向上
により、公共交通機関による移動者の増加
〔事業内容〕
を図るものであり、住みやすいまちとにぎ
のらマイカー及びまち
わいのあるまちを実現するため必要であ
なみバスの運行。
る。
〔実施時期〕
平成 22 年度~
平成 31 年度
130
〔事業名〕
市
駅前広場、自由通路、駅舎など高山駅や
高山駅周辺整備関連施
まちなかの関連施設の整備の際に移動円
設における移動円滑化
滑化に向けて取り組むことにより、高齢者
の促進
や障がい者などが移動しやすくなること
〔事業内容〕
で、居住者や来訪者の増加を図るものであ
駅前広場、自由通路、
り、住みやすいまちとにぎわいのあるまち
駅舎など高山駅やま
を実現するため必要である。
ちなかの関連施設の
整備に合わせて高齢
者や障がい者などが
移動しやすい環境を
整備する。
〔実施時期〕
平成 10 年度~
平成 29 年度
〔事業名〕
市
高山祭など特に自動車交通が中心部に
臨時駐車場対策事業(特
集中する特定日において、郊外部の大型駐
定日シャトルバス運行)
車場と中心市街地間で専用バスを運行す
〔事業内容〕
ることにより、まちなかの渋滞緩和を図る
中心市街地に自動車が
ものであり、住みやすいまちを実現するた
集中する特定日に郊外
め必要である。
の駐車場と中心市街地
を専用バスで結ぶ。
〔実施時期〕
平成 8 年度~
〔事業名〕
東 海
高山駅は飛騨地域の交通結節点の拠点
JR高山駅舎建替事業
旅 客 であり、バリアフリーに配慮された当市に
〔事業内容〕
鉄 道 ふさわしい駅舎への建て替えを行うこと
自由通路と一体となり
により、来街者の増加を図るものであり、
バリアフリーに配慮し
にぎわいのあるまちを実現するため必要
た橋上駅舎として整備
である。
する。
〔実施時期〕
平成 20 年度~
平成 29 年度
131
[3]4から8までに掲げる事業及び措置の実施箇所
(1)実施箇所
飛騨高山屋台村整備事業(仮称)
市道朝日町神田線整備事業
(道路施設バリアフリー整備事業)
商店街リバーフロント整備
商店街リバーサイド修景事業
救急医療対策事業
(休日診療所の運営)
飛騨高山納涼夜市
共同店舗「四つ葉」運営事業
市役所
交流広場整備事業
駅西口公衆トイレ整備事業
駅西口駐輪場整備事業
駅西口駐車場整備事業
交流広場にぎわい創出イベント事業
本
町
4
まちひとぷら座かんかこかん運営事業
下
一
之
町
キッズフェスタ事業
図書館運営事業(煥章館)
本
町
3
おそまでショッピング事業
安川商店街PR事業
安川
総合福祉
センター
図書館
国分寺 3
国分寺 2
国分寺 1
旧森邸等整備事業
駅東口駐輪場
よって館運営事業
整備事業
観光案内所整備事業
高山駅東西線
(自由通路)
整備事業
高山駅
高山市民
文化会館
高山駅東口線
整備事業
山桜神社周辺整備
山桜神社イベント事業
駅東口公衆トイレ整備事業
市民文化会館
運営事業
本
町
2
さんまち通り
本
町
1
高山陣屋
駅前広場整備事業(東口)
陣屋前及び宮川朝市電気設備整備事業
輪島朝市との連携事業
朝市コンシェルジュ育成事業
駅東口駐車場整備事業
西之一色花岡線整備事業
駅前広場整備事業(西口)
市道名田川原町線整備事業
(消融雪側溝整備事業)
(流雪溝整備事業)
高山の景観にふさわしい
駅舎修景整備事業
JR高山駅舎建替事業
高山駅周辺土地区画整理事業
区画道路他整備
花里本母線他 2 路線整備
高山駅周辺地区及び駅西地区景観形成
高山駅周辺整備関連施設における移動円滑化の促進
【中心市街地全体を対象とする事業】
・スポット整備事業
・景観重要建造物等修景事業
(景観重要建造物、市街地景観保存区域)
・塀等設置補助事業
・生け垣等設置補助事業
・高山の景観にふさわしい看板設置補助事業
・車両進入規制実験事業
・公衆無線LAN整備実験事業
・歴史的町並保存事業
・歴史的町並防災対策事業
・一般開放型民間施設整備事業(民間便所一般開放)
・緑地保全推進事業
・ポイ捨て等および路上喫煙禁止条例の遵守
・駐車場運営事業
・民間事業者のバリアフリーへの取り組み促進
・美しい景観と潤いのあるまちづくり条例の遵守
・まちの縁側創出事業
・高齢者健康づくり・介護予防支援事業
・健康づくり推進事業
・まち歩きのススメ
・銭湯でまちづくり
・子育て支援拠点施設の運営
医師確保等支援事業
救急医療対策事業
・児童遊園地管理事業
・家族みんなでまち歩き
・公共施設、商業施設、住宅等のエコ化
・まちなか定住促進事業
・移住交流促進事業
・若者定住促進事業
・空き家活用促進事業
・住宅改造等各種住宅建築支援
・建築物等耐震化促進事業
・中心市街地特例通訳案内士育成事業
・飛騨高山サマーフェスティバル事業
・商店街魅力創出等調査事業
・商店街機能強化事業
・芸術家滞在交流事業
・ドリーミンショップ事業
・総合的な空き店舗活用促進事業
・文化財保護事業
・ふるさと伝承記録整備事業(祭礼復興事業)
・世界文化遺産登録推進事業
・地産地消推進事業
・来訪者まちかど案内事業
・観光案内機能の強化
132
凡
例
中心市街地区域(177ha)
商 店 街(振興組合)
伝統的建造物群保存地区
市街地景観保存区域
駅周辺区画整理区域
・歴史ガイドボランティア育成事業
・市民によるまちづくり活動事業
・産学官協働によるまちづくり
・協働により取り組む各種活性化イベント
・外国人観光客への販売環境の充実
・バリアフリー観光の推進
・伝統工芸品産業振興事業
・地酒を核とした地場産品販路拡大事業
・シースルーシャッター、ショ―ウインドー化工事促進事業
・街路灯整備の促進
・駐車場利用促進事業
・商店街活性化支援事業
・タウンモビリティ―事業
・アニメをテーマにしたイベント事業
・飛騨高山街コン事業
・飛騨高山あんきな街なか講座事業
・飛騨高山まちなみコンサート
・小売店舗の適正配置指針の見直し
・商店街の望ましい在り方についての検討
・自転車利用の促進
・中心市街地における公共交通の利便性の向上
・臨時駐車場対策事業(特定日シャトルバス運行)
9.4から8までに掲げる事業及び措置の総合的かつ一体的推進に関する事項
[1]市町村の推進体制の整備等
庁内推進体制
(1)高山市中心市街地活性化推進室の設置
高山市では専門的かつ集中して中心市街地の活性化に取り組むため、平成 21 年 4 月に商工観光部商
工課内に中心市街地活性化推進室を設置した。
(2)高山市中心市街地活性化推進会議の設置
高山市の中心市街地の活性化を総合的かつ効果的に推進するため、平成 21 年 9 月 30 日に副市長を委
員長とし部長級の職員で構成する高山市中心市街地活性化推進会議を設置した。
推進会議の設置にあわせて中心市街地活性化に向けての具体的取り組みを検討するため、関係課(室)
長で構成する幹事会を設置した。
■高山市中心市街地活性化推進会議名簿
職
名
委 員 長
副市長
副委員長
商工観光部長
委
員
危機管理室担当部長
委
員
海外戦略室担当部長
委
員
企画管理部長
委
員
財務部長
委
員
市民活動部長
委
員
福祉部長
委
員
市民保健部長
委
員
環境政策部長
委
員
農政部長
委
員
基盤整備部長
委
員
教育委員会事務局長
■高山市中心市街地活性化推進会議 幹事会名簿
職
名
幹
事
企画課長
幹
事
地域政策課長
幹
事
財政課長
幹
事
税務課長
幹
事
市民活動推進課長
幹
事
生涯学習課長
幹
事
福祉課長
133
幹
事
子育て支援課長
幹
事
高年介護課長
幹
事
健康推進課長
幹
事
医療課長
幹
事
環境政策推進課
幹
事
生活環境課
幹
事
農務課長
幹
事
林務課長
幹
事
商工課長
幹
事
観光課長
幹
事
建設課長
幹
事
維持課長
幹
事
都市整備課長
幹
事
駅周辺整備課長
幹
事
教育総務課長
幹
事
文化財課長
幹
事
危機管理室リーダー
幹
事
海外戦略室リーダー
■中心市街地活性化推進会議の開催状況
開 催 日
会
議 名
平成 27 年 1 月 27 日
第1回推進会議の開催
会
議 内 容
中心市街地活性化基本計画(案)について
(3)高山市議会
市議会に対して、所管する委員会協議会において、計画の内容についての報告を行った。
■高山市議会文教産業委員会の開催状況
開 催 日
平成 26 年 9 月 19 日
会
議 名
会
高山市議会文教産業委員会
134
議 内 容
中心市街地活性化基本計画(骨子)につい
て
[2]中心市街地活性化協議会に関する事項
中心市街地活性化協議会は、商工会議所、株式会社まちづくり飛騨高山のほか有識者や関係団体を構
成員とし平成 22 年 1 月 27 日に設立した。
事務局は、高山商工会議所が担当している。
名称:高山市中心市街地活性化協議会
設立:平成 22 年 1 月 27 日
目的:協議会規約第 3 条に規定
基本計画及びその実施に必要な事項について総合的に調整し意見を提出する
中心市街地の活性化に関する委員相互の意見及び情報交換
中心市街地の活性化に寄与する調査研究の実施
中心市街地活性化のための勉強会、研修及び情報交換
協議会活動の情報発信
前各号に掲げるもののほか、中心市街地の活性化の総合的かつ一体的な推進に関し必要な
事項
◆高山市中心市街地活性化協議会 委員名簿
役職
所属団体
職名
根拠法令
会長
高山商工会議所
会頭
法第 15 条第 1 項
委員
株式会社 まちづくり飛騨高山
社長
法第 15 条第 1 項
委員
高山商工会議所 商業部会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
高山市商店街振興組合連合会
理事長
法第 15 条第 4 項
委員
高山商工会議所 交通運輸部会
部会長
法第 15 条第 4 項
委員
一般社団法人 飛騨・高山観光コンベンション協会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
高山市町内会連絡協議会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
社会福祉法人 高山市社会福祉協議会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
高山市教育委員会
委員
法第 15 条第 4 項
委員
高山金融協会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
高山警察署
署長
法第 15 条第 4 項
委員
高山商工会議所 女性会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
高山商工会議所 青年部会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
公益社団法人 高山青年会議所
理事長
法第 15 条第 4 項
委員
高山市景観町並保存連合会
会長
法第 15 条第 4 項
委員
飛騨高山まちづくり本舗
代表
法第 15 条第 4 項
局長
-
オブザーバー
-
岐阜県飛騨振興局
135
高山市中心市街地活性化協議会規約
(名称)
第1条 本会は、高山市中心市街地活性化協議会(以下「協議会」という。)と称する。
(目的)
第2条 協議会は、高山市の中心市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上の総合的かつ
一体的な推進に寄与することを目的とする。
(活動)
第3条 協議会は、その目的を達成するために、次の活動を行う。
(1)
高山市が作成する中心市街地活性化基本計画及びその実施に必要な事項について総合的に
調整し意見を提出する
(2)
高山市中心市街地の活性化に関する委員相互の意見及び情報交換
(3)
高山市中心市街地の活性化に寄与する調査研究の実施
(4)
高山市中心市街地活性化のための勉強会、研修及び情報交換
(5)
協議会活動の情報発信
(6)
前各号に掲げるもののほか、中心市街地の活性化の総合的かつ一体的な推進に関し必要な
事項
(事務所)
第4条 協議会の事務所は、高山商工会議所内に置く。
(委員)
第5条 協議会の委員は、次の者をもって組織する。
(1)
中心市街地の活性化に関する法律(平成10年法律第92号。以下「法」という。)第1
5条第1項の規定に該当するもの
(2)
(3)
2
法第15条第4項の規定に該当するもの
前各号に掲げるもののほか、協議会において特に必要があると認める者
委員の任期は2年とする。但し、再任を妨げない。
(役員)
第6条 協議会に会長、副会長を置き、会長は、高山商工会議所会頭が就任する。また、副会長は、
会長が選任する。
2
会長は、会務を総理し、協議会を代表する。
3
副会長は会長を補佐し、会長に都合あるときは、会長の職務を代理する。
(会議)
第7条 協議会の会議は、(以下「会議」という。)会長が招集する。
2
会長は、会議を招集するときは、会議の開催場所及び日時並びに会議に付すべき事項をあらか
じめ委員に通知しなければならない。
(会議の運営)
第8条 会議は、委員の2分の1以上の者が出席しなければ、開くことができない。
2
会長は、会議の議長となる。
3
会議の議事その他会議の運営に関し必要な事項は、会長が会議に諮って定める。
136
(協議結果の尊重)
第9条 協議会の委員は、会議において協議が整った事項について、その協議結果を尊重しなけれ
ばならない。
(事務局)
第10条 協議会の事務を処理するため、協議会に事務局を置く。
(経費の負担)
第11条 協議会の運営に要する経費は、補助金及び負担金、その他の収入により負担するものと
する。
(補則)
第12条 この規約に定めるもののほか、協議会に関し必要な事項は、会長が会議に諮って定める。
附 則
この規約は、平成22年1月27日から施行する。
(1)開催状況
開 催 日
平成 27 年 1 月 28 日
会
議 名
会
第1回活性化協議会の開催
中心市街地活性化基本計画について
(2)意見書提出
① 平成27年 2月 5日提出(意見内容については、P138 に掲載)
② 平成28年 2月12日提出
[意見]
高山市中心市街地活性化基本計画の変更は妥当である。
137
議 内 容
協議会からの意見書 (平成27年2月5日受理)
138
[3]基本計画に基づく事業及び措置の一体的推進
(1)地域住民のニーズ等の客観的な把握
①全体的なニーズの把握
高山市第八次総合計画(平成 27 年度~平成 36 年度)を策定するにあたり、市民や団体を対象とし
てアンケートを実施し、中心市街地に関する事項も設けニーズの把握を行った。
今回の基本計画策定にあたっては、このアンケート調査の結果内容を反映・参考とした。
○市民アンケート
・対象
18 歳以上の男女、3,000 人を対象(男女各 1,500 人)
・実施時期 平成 25 年 5 月 17 日~6 月 7 日
○団体アンケート
・対象
市内に事務所を有する団体 250 団体
(地区連合町内会、市登録市民活動団体、福祉関係団体等)
・実施時期 平成 25 年 5 月 24 日~6 月 14 日
②商業関係団体のニーズの把握
中心市街地の活性化には商業及び商店街の振興が不可欠であることから、商工会議所及び商店街振
興組合等との懇談会を設け、意見聴取をするとともに、内容を反映・参考とした。
③中心市街地周辺地域住民のニーズの把握
中心市街地には多くの都市機能が集積しており、エリア内の居住者だけでなく市全域から多くの市
民が利用するために訪れる地域である。
普段、中心市街地のニーズについて声が届きにくい中心市街地周辺部(平成 17 年の合併により新
たに高山市となった支所地域)へ出向き、懇談会の場を設け、ニーズの把握に努めた。
(支所地域 9 か所×1 回)
(2)地域ぐるみでの取り組みの状況
①株式会社まちづくり飛騨高山
株式会社まちづくり飛騨高山は、飛騨高山の有する歴史、文化、伝統など地域特性を活かし、地域
住民に喜ばれ親しまれる中心市街地とともに、観光客をはじめ訪れる人たちにとって魅力ある活気に
あふれたまちづくりの推進を目的とし、「中心市街地の活性化に関する法律」の規定に基づく会社と
して平成 21 年 3 月に設立された。
(出資額:高山商工会議所 3,000 万円、高山市 500 万円、高山本町会商店街振興組合 250 万円、十
六銀行 250 万円、大垣共立銀行 250 万円、北陸銀行 250 万円、高山信用金庫 250 万円、飛騨信用組合
250 万円)
平成 27 年度からは構成団体より職員を派遣し人員体制を確保するとともに、空き店舗活用を核と
した中心市街地活性化の取り組みを一体的に進めていく。
②飛騨高山まちづくり本舗
高山市商店街振興組合連合会は、商店街の空き店舗を改装し市民と商店街で運営される「まちひとぷ
ら座かんかこかん」を平成 15 年 3 月に開設した。まちひとぷら座かんかこかんは、
「こどもひろば」
、
「ま
139
ちづくりひろば」
、
「情報広場」の三本柱で活動機能が構成されており、その中の「まちづくりひろば」
の活動を具体的に進めていくための受け皿団体として「飛騨高山まちづくり本舗」を平成 16 年 4 月に
設立。
誰もが気軽に立ち寄り利用することのできる「まちの縁側」として、市民と商店街によって運営さ
れている。現在では、まちづくり活動のための各種イベントの企画開催等により、市民・団体・行政
等とのネットワークが確立され、市民主体のまちづくり活動としての発信基地として定着している。
<活動内容>
・まちづくり通信の発行
・りんくるりんみんなで納涼縁日
・夏休み寺子屋かんかこかん
・冬のあったか縁日
・子どもまち探険等
140
10.中心市街地における都市機能の集積の促進を図るための措置に関する事項
[1]都市機能の集積の促進の考え方
(1)高山市第八次総合計画(平成 27 年~平成 36 年)における位置づけ
【土地利用】
・土地の実態把握や秩序ある土地利用の推進などにより総合的な土地利用をすすめます。
・中心市街地における都市機能の集積、各地域の核となる地区における居住環境の向上や産業振
興の促進などにより利便性を高める土地利用をすすめます。
・良好な景観の保全・活用や農業生産基盤の整備、企業の集積や立地の促進などにより地域特性
を活かす土地利用をすすめます。
・災害時のライフライン確保のための基盤整備や土地の安全性に対する意識の醸成などにより安
全・安心を確保する土地利用をすすめます。
[2]都市計画手法の活用
(1)準工業地域における大規模集客施設立地の規制
準工業地域に指定されている地区について大規模集客施設の立地を制限する特別用途地区を指
定
平成 22 年 2 月 都市計画案縦覧期間
平成 22 年 3 月 都市計画審議会
平成 22 年 4 月 都市計画決定告示
[3]都市機能の適正立地、既存ストックの有効活用等
(1)庁舎などの行政機関、病院・学校等の立地状況
施設大分類
施設小分類
官公署施設
市庁舎
法務省機関
財務省機関
厚生労働省機関
国土交通省機関
県機関
警察機関
裁判所
都市計画
(地域地区)
市内施設数
10 施設
2 施設
1 施設
4 施設
2 施設
1 施設
19 施設
1 施設
都市計画区域
中心市街地活性化区域
本庁
岐阜地方法務局高山局、高山拘置支所
高山税務署
ワークサロンたかやま
高山警察署、駅前交番、安川交番
岐阜地方裁判所高山支部
活性化区域全域
用途地域
特別用途地区
3 地区
高度地区
6 地区
防火地域
準防火地域
風致地区
駐車場整備地区
伝統的建造物群
保存地区
地区計画
1 地域
1 地域
4 地区
1 地区
活性化区域全域
城下町地区(13m)、安川通り地区(16m)、陣屋後背地地区(19m)、
駅東地区(22m)、駅西地区(22m)、駅周辺地区(31m)
防火地域
準防火地域
駐車場整備地区
2 地区
三町伝建地区、下二之町大新町伝建地区
1 地区
-
141
都市計画
(都市施設)
公園・緑地
12 施設
昭和児童公園
駐車場
汚物処理場
市場
公共下水道
と畜場
ごみ焼却場
3 施設
1 施設
1 施設
1 施設
1 施設
1 施設
弥生橋駐車場、花岡駐車場、神明駐車場
-
都市計画
(市街地開
発事業)
土地区画整理事
業
3 事業
高山駅周辺土地区画整理事業
公園
都市公園
36 か所
地区公園
市営住宅
JR 駅
高速バス停留所
郵便局会社
市営駐車場
福祉センター
39 か所
822 戸
6駅
5 か所
29 事業所
11 か所
11 施設
川上別邸史跡公園、大雄寺広場、中橋公園、宮川水辺ふれあい公
園、市民広場、七日町広場、昭和児童公園、まちの博物館公園
高山駅
高山濃飛バスセンター
高山、八幡、上一之町、名田
広小路、神明、弥生橋、えび坂、花岡、空町、かじ橋、天満、不動橋
総合
保育園
25 園
総和、西、北
児童厚生施設
母子生活支援施
設
児童養護施設
福祉型障がい児
入所施設
障がい児通所支
援事業所
児童相談所
留守家庭児童教
室
子育て支援センタ
ー
つどいの広場
病児保育室
児童遊園
老人保健施設
老人いこいの家
デイサービスセン
ター
認知症対応型デ
イサービスセンタ
ー
グループホーム
軽費老人ホーム
有料老人ホーム
(特別)養護老人
ホーム
中核病院
火葬場
5 施設
昭和児童センター、ふれあい児童館
ごみ処理施設
7 施設
消防庁舎
観光施設(公設)
ゴルフ場
スキー場
7 施設
33 か所
8 か所
7 か所
市営住宅
JR
高速バス
郵便事業所
駐車場
福祉施設
児童福祉施
設(関連施
設)
高齢者施設
医療施設
火葬場
ごみ処理施
設
消防施設
観光施設
ゴルフ場
スキー場
1 施設
-
1 施設
-
1 施設
-
7 施設
あゆみ学園、なちゅらる
1 施設
-
15 教室
西小
1 か所
-
11 か所
1 か所
6 か所
5 施設
4 施設
40 施設
5 施設
ひとまちぷら座かんかこかん
東、一本杉、北
はなさと
ふれあい
健倖倶楽部、おふくろ苑、レコルテ、まんてん、さんさん通り、ふれ
あい
ふれあい
7 施設
1 施設
5 施設
-
5 施設
-
2 施設
3 施設
高山赤十字病院
飛騨高山観光案内所
-
142
金融機関
文化教育施
設
体育施設
十六銀行
大垣共立銀行
富山第一銀行
北陸銀行
3 か所
2 か所
1 か所
1 か所
高山信用金庫
15 か所
飛騨信用組合
東海労働金庫
13 か所
1 か所
高山支店、高山駅前支店
高山支店
高山支店
高山支店
本店、川西支店、八軒町支店、さんまち通り支店、駅前支店、駅西
支店
本店、けやき通り支店、城山支店、本町サテライト出張所
高山支店
小学校
19 校
西小
中学校
高等学校
短期大学
特別支援学校
幼稚園
適応指導教室
勤労青少年ホー
ム
青少年交流の家
文化会館
文化伝承館
公民館
図書館
指定文化財(建造
物)
歴史文化施設
屋内運動場
野球場
テニスコート
陸上競技場
プール
相撲場
武道場
グラウンド
ゲートボール場
12 校
4校
1校
2校
3園
1 教室
高山日赤分校
-
1 施設
1 施設
1 施設
1 施設
15 施設
10 施設
市民文化会館
市公民館
煥章館
107 施設
国分寺本堂、日下部家住宅、吉島家住宅ほか 14 施設
9 施設
18 施設
1 施設
8 施設
2 施設
4 施設
1 施設
2 施設
16 施設
17 施設
市政記念館、松本家住宅、宮地家住宅、飛騨高山まちの博物館
八幡屋内ゲートボール場
143
[4]都市機能の集積のための事業等
4から8に記載した事業のうち、都市機能の集積に寄与が特に大きいと考えられる事業は以下の
とおりである。
4.市街地の整備改善
○高山駅周辺土地区画整理事業
○駅東口駐車場整備事業
○駅東口駐輪場整備事業
○駅前広場整備事業
○高山駅東西線(自由通路)整備事業
○駅東口公衆トイレ整備事業
○観光案内所整備事業
○旧森邸等整備事業
○交流広場等整備事業
5.都市福利施設の整備
○まちの縁側創出事業
6.街なか居住の推進
○若者定住促進事業
○まちなか定住促進事業
7.経済活力の向上
○飛騨高山屋台村整備事業(仮称)
○商店街機能強化事業
○ドリーミンショップ事業
○総合的な空き店舗活用促進事業
8.公共交通機関の利便性の増進、特定事業及び措置の推進
○高山駅周辺整備関連施設における移動円滑化の促進
144
11.その他中心市街地の活性化のために必要な事項
[1]基本計画に掲げる事業等の推進上の留意事項
個別事業等に関連した実践的、試行的な活動の内容、結果等
○飛騨高山高校生のまちづくり参画
商店街で毎年行っているディスプレイコンテストに地元高校生が参加しショーウインドーの飾
り付けを行ったほか、商店街区域内にあるテーマ型コミュニティ施設「よって館」においてショ
ップ体験として駄菓子の販売を行うなど、高校と商店街の協働によるまちづくりに取り組んでい
る。
○障がい者モニターツアー
平成 8 年よりバリアフリーに関するモニターツアーを実施し、障がいを持つ方などから聴取し
た意見を道路、公衆トイレのバリアフリー化をはじめとする施策に反映している。道路整備にお
いては歩車道の段差解消とともに、細目のグレーチングを使用し車椅子やベビーカーが支障なく
通行できるよう整備している。
また、誰にもやさしいまちづくり条例を制定し、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に
関する法律(バリアフリー新法)に定める内容よりも強化した独自基準を制定したほか、バリア
フリーに取り組む事業者を認定するなどの取り組みを行っている。
145
[2]都市計画等との調和
高山市の中心市街地活性化基本計画には、各種の上位計画がある。
本計画の策定に際し、特に市街地の整備改善のための事業については、高山市第八次総合計画の
基本方針を踏まえ、高山市都市基本計画との調和を保つこととしている。
(1)高山市第八次総合計画〔平成 27 年 3 月策定予定〕
高山市第八次総合計画は平成 27 年度から平成 36 年度までの 10 年を期間とし、都市像を「人・自
然・文化がおりなす 活力とやさしさのあるまち 飛騨高山」と定めている。
総合計画中、分野別計画_(産業・労働)_商業の中で、中心市街地については、郊外型大型店
舗等との顧客獲得競争や後継者不足などによって空洞化が進み、まち全体の個性や魅力、利便性な
どが低下しつつある中で、地域資源の活用などにより、商品サービスの個性や魅力、利便性の向上
を図ることを課題としている。
また、[目指す姿の実現に向けた取り組みの方向性]において、商店街の機能や魅力の向上、まち
なかのにぎわいの創出、空き家・空き店舗活用の促進などによりにぎわいのある商業空間の形成と
中心市街地の活性化を図ることとしている。
[施策の概要]においては、
「にぎわいのある商業空間の形成と中心市街地の活性化」の中で、
・環境に配慮した街路灯への切り替えやアーケード・シースルーシャッターの設置への支援など
による商店街の機能や魅力の向上
・宮川を中心として朝市や商店街を回遊できる歩行者環境の整備による良好な景観保持と回遊性
の向上
・中心市街地への移住支援などによるまちなか居住の促進
[新たな商業の創出]の中で、
・空き店舗を活用したチャレンジショップなどの整備による起業家の育成
を位置付けている。
また、まちづくり指標として中心商店街の営業店舗数を現状値 365 店舗から、中間目標(平成 31
年)371 店舗、目標(平成 36 年)374 店舗としている。
(2)高山市都市基本計画〔平成 24 年 3 月策定〕
平成 24 年 3 月に策定された高山市都市基本計画の中で、まちづくりの方向として、
「快適で便利
なまちをつくる」「温かいまちをつくる」
「自立したまちをつくる」「個性あるまちをつくる」「気持
ちの良いまちをつくる」の5点を掲げ、市街地区域ついては、
「土地利用の純化を図り、秩序ある市
街地の形成に努める」
「高山市及び飛騨地域の中心として、商業、業務、公共施設など都市機能の集
積や強化をはかる」
「ユニバーサルデザインの考え方に基づき、誰にもやさしいバリアフリーのまち
づくりをすすめる」
「歴史的資源、文化的資源の保存と活用をはかるとともに、伝統文化と調和した
美しい都市景観の創出をはかる」
「幹線及び生活道路の整備や緑あふれる空間の創出、まちなかの空
間を活用した公園の整備など、都市基盤の整備をすすめる」
「市街地の拡散を防止し、にぎわいのあ
る商業空間の形成と中心市街地の活性化をはかる」
「豊富な地域資源を活用した観光拠点の整備及び
充実により、観光産業の振興をはかる」としている。
146
(3)高山市地域公共交通網形成計画〔平成 27 年 3 月策定予定〕
都市交通計画の基本的な方向性を、「最低限の「生活環境の質(QOL)の確保を将来にわたり保証
する」「ユニバーサルデザインの視点を踏まえた地域公共交通を整備する」「多くの人にメリットの
ある地域公共交通を整備する」
「交通事業者、市民、行政の協働による持続可能な地域公共交通を整
備する」
「効率的で低コストな地域公共交通を整備する」としており、整備方針として「交通事業者
運行路線と高山市自主運行バスとの共存・相互補完を図る」「地域の交通資源を活用する」「安全・
安心な公共交通を整備する」
「サービス水準を適正化する」「不特定多数の利用者が利用できる地域
公共交通として整備する」
「利用者に一定の負担を求める」「交通事業者、市民、行政の協働による
地域公共交通の整備・運営を行う」としている。
以上のように、本市では、基本計画の策定に際し、都市基本計画等との調和を図りながら、中心
市街地の活性化に努めることとする。
[3]その他の事項
○歴史的風致維持向上計画
地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法)に基づく歴史的風致
維持向上計画を策定し、全国に先駆けて国の認定を受けた。
本市の歴史的風致は、長い歴史と伝統によって構築された歴史的建造物とその周辺の市街地、及
びそこで行われる祭礼行事や年中行事など、歴史と伝統を反映した人々の活動という要素が一体と
なっている。
計画において、本市の中心市街地を含む城下町高山区域を重点区域に設定し、重点区域の歴史的
風致を守り向上させていくことで、伝統的な形態の生活が残る周辺の農山村地域を含めた市全体の
魅力を高めていくこととしている。
歴史的な建造物の保存・復原・活用や伝統行事の資質向上とともに、人や文化財とふれあう周遊
ルートなどの整備などに取り組んでいる。
147
12.認定基準に適合していることの説明
基 準
第 1 号基準
項
目
説
意義及び目標に関する事項
明
1[5]中心市街地の課題(P49)に記載
基本方針に適
1[6]中心市街地活性化の基本方針(P51~P54)
合するもので
に記載
あること
認定の手続
9[2]中心市街地活性化協議会に関する事項
(P135~P138)に記載
中心市街地の位置及び区域に関
2[2]区域(P55~P56)に記載
する基本的な事項
4から8までの事業及び措置の
9
総合的かつ一体的推進に関する
的かつ一体的推進に関する事項(P133~P140)
基本的な事項
に記載
中心市街地における都市機能の
10
集積の促進を図るための措置に
進を図るための措置に関する事項(P141~P144)
関する基本的な事項
に記載
その他中心市街地の活性化に関
11
する重要な事項
な事項(P145~P147)に記載
第 2 号基準
目標を達成するために必要な4
4~8までに(P81~P132)に記載
基本計画の実
から8までの事業等が記載され
施が中心市街
ていること
地の活性化の
実現に相当程
度寄与するも
のであると認
められること
基本計画の実施が設定目標の達
3
成に相当程度寄与するものであ
載
4から8までに掲げる事業及び措置の総合
中心市街地における都市機能の集積の促
その他中心市街地の活性化のために必要
中心市街地活性化の目標(P61~P80)に記
ることが合理的に説明されてい
ること
第 3 号基準
事業の主体が特定されている
基本計画が円
か、又は、特定される見込みが
滑かつ確実に
高いこと
4~8までに(P81~P132)に記載
実施されると
見込まれるも
事業の実施スケジュールが明確
のであること
であること
4~8までに(P81~P132)に記載
148
高山市中心市街地活性化基本計画
平成27年4月
(平成27年3月27日認定)
(平成28年3月15日変更)
発
行
企画編集
高山市
高山市商工観光部商工課
〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2丁目18番地
TEL 0577-32-3333(代)
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