新 製 品・新 技 術 次世代骨材生産機「アストロ GS ミル」 低圧・大容量

新 製 品・新 技 術
NEW PRODUCTS AND NEW TECHNIQUES
次世代骨材生産機「アストロ GS ミル」
浜口正記・皆川耕児
機械事業部・破砕機部
第1表
当社はセメント仕上粉砕用として多数の実績を誇る OK ミル
の粉砕技術をベースに，砕砂とコンクリート用砕石 2005 の生
GS ミル能力表
最大投入塊寸法
mm
40×55×80
45×65×80
55×88×110
ミルサイズ
産に最適な破砕機「アストロ GS ミル」を開発した。
GS1300
GS1500
GS1800
100mm 程度の二次破砕物より，直接“砕砂”と“2005”の
同時生産が可能で，従来の三次破砕機・粒形補正機・製砂機の
最大処理能力
t／h
180
260
400
3 役を GS ミル 1 台に集約し砕石プラントの大幅な簡略化を図
ることができる。また，20mm 以下の余剰品から砕砂を大量に
生産することも可能である。 代表モデル機の能力を第 1 表に，
その外観を写真 1 に示す。
特 徴
１）優れた製品粒形
砕砂粒形判定実積率：56∼58%
2005 粒形判定実積率：60％ 以上
２）製品粒度調整が可能
砕砂 FM 値調整に加え砕砂と 2005 の生産比率の調整が操
作盤での運転条件変更により容易におこなえる。
３）高水分含有原料にも対応
４）大容量化に対応
５）低騒音・低振動
写真 1 アストロ GS1800 外観
問い合わせ先：機械事業部 破砕機部 TEL（0794）45−7744
FAX（0794）45−7753
低圧・大容量新型無給油式スクリュ圧縮機「EX シリーズ」
浜川久男
機械事業部・回転機技術部
無給油式スクリュ圧縮機がもっとも多く適用される石油化学
ロータ歯形には，用途に適した“雄ロータ 3 枚＋雌ロータ 5
系などのプロセスガス圧縮機において，以下のコンセプトに基
枚”の新歯形（従来組合せ 4＋6）を当社独自で開発し，1 サイ
づく圧縮機本体や付属システムの簡素化と小形化により，競争
ズ小さいロータ径にて，従来機の容量が処理可能となった。第
力のある圧縮機「EX シリーズ」を十分な所内試運転による品
1 表に仕様例を，第 1 図に従来機との構造比較を示す。
質確認をおこなった後に市販を開始した（写真 1）
。
第1表
KS50EX の仕様例
項
目
①用途特定による仕様の明確化→無駄を省いた設計
②高速化
→従来機より小さい形式の採用
ロータ径
③簡素な鋳物構造
→鋳物メーカの技倆の影響を最小
ロータ長
mm
④軸封システムの簡素化
→補機ユニットのコストを最小
最高回転数
rpm
⑤必要潤滑油量の低減
→潤滑油ユニットのコストを最小
⑥仕様（要求規格からの Deviation）は従来機と同等
仕
mm
様
約 540
約 1 080（長径比 L／D＝2.0）
5 880（ロータ周速＝167m／s，世界最高速）
最高理論行程体積 m3／h 約 60 000
最高吐出圧力 kg／cm2G
3.5
従来歯形
（4＋6枚組合せ）
⑦現有機と同等以上の性能維持
従来形
ケーシング肉厚は薄く 軸は細く
（重量は小さい）
軸受は小さく
新形機
（EXシリーズ）
軸封部の鋳物 ロータ歯部
ケーシングへの
は簡素化
径は小さく 溶接は最小
長さは長く
写真 1
KS50EX の外観
問い合わせ先：機械事業部 圧縮機センター回転機技術部
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第1図
TEL（0794）45−7671
KOBE STEEL ENGINEERING REPORTS/Vol. 48 No. 3（Dec. 1998）
構造比較
FAX（0794）45−7673
雄ロータ 雌ロータ
新歯形
（3＋5枚組合せ）
雄ロータ 雌ロータ