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わが国半導体産業の国際競争力強化策 (PDF:396KB)

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わが国半導体産業の国際競争力強化策 (PDF:396KB)
わが国半導体産業の国際競争力強化策
資料2
新しい時代の始まり : スピードこそが勝負の時代
新しい時代の始まり : スピードこそが勝負の時代
ビジネス分野・ビジネスターゲットの大転換
- パソコンからデジタルネットワーク対応情報家電・モバイル個人情報端末へ -
- システムの長期信頼性が再び重要となる時代 -
- 総合力を有する我が国に極めて有利な時代 -
顧客の好みの変化が極めて速いため、半導体LSIの価格下落率は15%/月を越え
ている。スピードこそが勝負の時代。顧客ニーズ瞬時製品化を可能とする①超短
時間 ②超多品種 ③可変量 ④高信頼 ⑤超低価格 開発・生産方式(
( “ハイス
ピード開発・生産方式”
ピード開発・生産方式” )の創出こそが、わが国を新しい時代の覇者にする。
例:下記対応半導体製品の創出
① 大型平板デジタルディスプレイ(30インチ~100インチ)
② 一週間無充電携帯端末
③ 著作権補償コンテンツ配信技術
④ DVD、デジタルカメラ
⑤ 完全環境対応IT自動車
⑥ 超低価格高効率太陽電池発電システム
1
わが国半導体産業の国際競争力強化策
新しい時代の始まり : スピードこそが勝負の時代
新しい時代の始まり : スピードこそが勝負の時代
開発・生産方式の大転換
- 少品種超大量長時間開発・生産方式 から 少品種超大量長時間開発・生産方式 から “
から “ハイスピード開発・生産方式”
ハイスピード開発・生産方式” へ -
へ -
(顧客ニーズ瞬時製品化対応新開発・生産方式)
パソコン用マイクロプロセッサ(MPU)、DRAM及び電気的に機能が書き込める
FPGA(Field Programmable Gate Array)等、ごく限られた製品のみが従来通り
の生産を続けられる(インテル、三星、ザイリンクス)。
デジタルネットワーク情報家電・モバイル個人情報端末用システムLSIの生産量
は大きく変動し、生涯生産量100万個を下回るものも極めて多い。それに対応し
た開発・生産方式の創出が必須。
2
わが国半導体産業の国際競争力強化策
実用化・市場化後も連続して、日々機能向上のための開発・
新しい時代の始まり :
新しい時代の始まり : 生産をハイスピードに繰り返す時代
新開発・生産方式 : 新開発・生産方式 : “
: “ハイスピード開発・生産方式”
ハイスピード開発・生産方式”
-
、分子反応ベースの生産方式に替わるラジカル反
300mmウェハ完全枚葉生産方式
ウェハ完全枚葉生産方式、分子反応ベースの生産方式に替わる
ラジカル反
ウェハ完全枚葉生産方式、分子反応ベースの生産方式に替わる
応ベースの生産方式、
設計方式の
応ベースの生産方式、超短時間超低価格マスク生産方式、
超短時間超低価格マスク生産方式、超短時間LSI設計方式
超短時間
設計方式の
創出と組み合わせ -
-
総合力が勝負の時代 : 我が国に極めて有利な時代 -
現状の分子反応ベースの生産方式では、シリコンの(100)面上にしかLSIが製
造できない。新しい日本発のラジカル反応ベースの生産方式では、すべての面
方位のシリコン基板上にLSI製造可。現状では全く不可能な(110)面窒化膜ゲー
ト絶縁膜CMOS(フロロカーボン低誘電率層間絶縁膜:1.7)を導入すれば動作
速度が約10倍となり世界に完全に勝てる。これに超短時間マスク生産、超短時
間LSI設計、300mmウェハ完全枚葉生産を組み合わせればスピードが最優先
の時代の覇者になれる。
3
わが国半導体産業の国際競争力強化策
新しい時代の始まり : 高周波・アナログ・デジタル混載システム
の時代
新しい時代の始まり : 高周波・アナログ・デジタル混載システムLSIの時代
: 高周波・アナログ・デジタル混載システム
開発・生産方式の大転換
- ラジカル反応ベース開発・生産方式
- ラジカル反応ベース開発・生産方式 -
ラジカル反応ベース開発・生産方式 -
(現状の分子反応ベース開発・生産方式に替わって)
全てのシリコンの面方位にトランジスタ(LSI)製造可(現状の2次元平面形状トラ
ンジスタに替わる3次元立体構造トランジスタの導入可:集積度は容易に倍増)。
(110)面窒化膜ゲート絶縁膜CMOS(現状のUnbalanced CMOSに替わる
Balanced CMOS:アナログのダイナミックレンジ20倍以上向上)の導入で動作
速度10倍増。更に、90nm世代以降に大問題となるしきい値電圧のばらつきや
低周波(1/f)雑音を圧倒的に小さく抑え込めることから、マイクロ波帯高周波・ア
ナログ・デジタル混載LSIが初めて可能。
4
わが国半導体産業の国際競争力強化策
実用化・市場化後も連続して、日々機能向上のための開発・
新しい時代の始まり :
新しい時代の始まり : 生産をハイスピードに繰り返す時代
開発・生産方式の大転換
- 超短時間超低価格マスク生産方式 - 超短時間超低価格マスク生産方式 : 縮小光学方式瞬時マスク製造技術 -
超短時間超低価格マスク生産方式 : 縮小光学方式瞬時マスク製造技術 -
90nm世代以降になるとマスク1枚の価格が1,000万円を超え(LSI製造には30
枚程度のマスクが必要:1チップあたりのマスク費用が数百円になりマスク生産
不可能)、製造に10日間近い時間を必要とする。電子ビームなど直接描画では
時間がかかり過ぎて超短時間生産には全く適さない。“
“ハイスピード開発・生産
方式”
方式”の実現には、1枚100万円以下で半日程度で必要なマスクを生産する技
術開発が絶対に必要。
5
付録資料① 半導体LSIの価格下落率
の価格下落率
付録資料① 半導体
160,000
PentiumPentium-133
9 %down/
/month
140,000
PentiumPentium-150
PentiumPentium-166
15 %down/
/month
120,000
PentiumPentium-200
MMXMMX-166
100,000
MMXMMX-200
80,000
MMXMMX-233
PentiumⅡ
PentiumⅡ-233
60,000
PentiumⅡ
PentiumⅡ-266
40,000
PentiumⅡ
PentiumⅡ-300
20,000
PentiumⅡ
PentiumⅡ-333
1999/01
1998/10
1998/07
1998/04
1998/01
1997/10
1997/07
1997/04
PentiumⅡ
PentiumⅡ-350
1997/01
3 %down/
/month
0
1996/10
秋葉原での販売価格 (円/チップ)
チップ)
“ハイスピード開発・生産方式
ハイスピード開発・生産方式”
ハイスピード開発・生産方式
PentiumⅡ
PentiumⅡ-400
PentiumⅡ
PentiumⅡ-450
図1 半導体
半導体LSIの価格下落率
の価格下落率(
Intel社CPU店頭小売価格@秋葉原)
CPU店頭小売価格@秋葉原)
半導体
の価格下落率(Intel社
価格低下が加速 → 価格低下が加速 → ・チップ開発期間の短縮が必須
・チップ製造コストの低減が必須
6
付録資料② 完全枚葉生産方式
“ハイスピード開発・生産方式
ハイスピード開発・生産方式”
ハイスピード開発・生産方式
1000
RF Power
実験時間 [時間]
バッチ生産
Process Gas
Wafer
100
10
枚葉生産
RF Power
Upper Electrode
Shower Head
Process Gas Flow
1
Wafer
Lower Electrode
0.1
0
1
2
3
4
条件出し回数
5
6
図2 枚葉生産とバッチ生産の比較
枚葉生産とバッチ生産の比較
枚葉装置の条件出しはバッチ装置に比べて2桁速い
枚葉装置の条件出しはバッチ装置に比べて 桁速い
7
付録資料③ 完全枚葉生産方式
“ハイスピード開発・生産方式
ハイスピード開発・生産方式”
ハイスピード開発・生産方式
シミュレ−ション条件
z投入ウエハ : 10000枚/月
zバッチ処理ステップ :全工程の約15%(Diffusion, LP-CVD, Wet clean)
60% 改善
頻度
40%改善
改善
分布30%
改善
分布
全て枚葉
(13 枚/ロット)
分布15%
改善
分布
全て枚葉
バッチ処理混合
(25 枚/ロット)
(25 枚/ロット)
サイクルタイム
図3 完全枚葉生産方式の生産時間
完全枚葉生産方式の生産時間
完全枚葉生産方式の生産時間はバッチ・枚葉混在方式に比べて60%以上短い
以上短い
完全枚葉生産方式の生産時間はバッチ・枚葉混在方式に比べて
8
付録資料④ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
Vth fluctuation (V)
1
現状のプラズマ装置をプ
ロセスに一度でも用いる
としきい値電圧のバラツ
キが大きくデバイスが動
作しなくなる!!
0.8
0.6
0.4
0.2
Plasma Conditions:
1 Torr
1.2 W/cm2
10 min
0
Kr
Ar
He
Ar
RLSA
2.45GHz
0.7eV
RLSA
2.45GHz
1.0eV
RLSA
2.45GHz
1.5eV
Parallel Plate
13.56MHz
3~4eV
図4 MOSFETに励起方法が異なるプラズマを照射した時の
しきい値電圧ばらつきの比較
マイクロ波励起高密度
プラズマで、Kr, Xeベー
スプラズマはVthを全く
ゆらがせない
9
付録資料⑤ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
2
Flicker noise coefficient (V F)
1E-21
1E-22
(100) n-MOSFET
V D=2.0V
T OX=5nm L/W=0.8µm/20µm
1E-23
1E-24
o
Dry 900 C
o
Dry 900 C Flat
Kr/O2=97/3% 1Torr 700W
Kr/O 2=97/3% 1Torr 700W Flat
1E-25
1E-26
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
Gate overdrive voltage (V)
図5 ゲート絶縁膜形成プロセスのフリッカーノイズ係数への影響
完全平坦化表面上にマイクロ波励起高密度プラズマでゲート絶縁膜を形成すると
1/f雑音が1~2桁減少する
10
付録資料⑥ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
(100)
(110)
8
8
VG-Vth=-2.5V
6
VG-Vth=-2.0V
ID/COX [102A/F]
10
ID/COX [102A/F]
10
6
VG-Vth=-2.5V
VG-Vth=-2.0V
VG-Vth=-1.5V
VG-Vth=-1.0V
VG-Vth=-0.5V
4
2
×43
VG-Vth=-1.5V
VG-Vth=-1.0V
2
VG-Vth=-0.5V
0
0
-1
-2
VDS [V]
-3
0
0
-1
-2
VDS [V]
-3
TOX=4.5nm
L=100um,W=100um
P-channel MOSFET
図6 (100)表面上と(110)表面上のPMOSのトランジスタ特性
(110)表面では、PMOSの動作速度が3倍になる
→NMOSとPMOSの動作速度が一致する ⇒ Balanced CMOSの実現
11
付録資料⑦ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
3V
CMOS switch
0V
Vout
Vin
Vout
Cs
Clock signal
1.75V
CLKp
CLKn
100ps
1050µV
S/N = 53.5 dB*
Conventional CMOS
(9 bit)
Vout
1.75V
Balanced CMOSを用いるとCMOSスイッチのS/N比
が20dB以上向上する ⇒ データ制度4bitの向上
55µV
S/N = 79.2 dB*
Balanced CMOS
(13 bit)
図7 従来のCMOSとBalanced CMOSを用いた場合のCMOSスイッチの特性
12
付録資料⑧ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
Leakage Current Density @1V (A/cm2)
“ハイスピード開発・生産方式”
1.E+02
熱酸化膜(従来技術)
1.E+00
1.E-02
1.E-04
1.E-06
ラジカル窒化膜
1.E-08
1.E-10
1.E-12
0
1
2
3
Thickness (nm)
図8 従来の酸化膜とラジカル窒化膜のリーク電流の膜厚依存性
4
ラジカルを用いて形成した窒化膜は従来の酸化膜に比べてリーク電流が3桁以上低減する
13
付録資料⑨ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
1.E+10
窒化膜
1.E+09
10 years
1.E+08
50% Tbd(sec)
EOT=2.4nm
1.E+07
Xe/NH3
1.E+06
酸化膜
1.E+05
Kr/NH3
1.E+04
Ar/NH3
1.E+03
1.E+02
1.E+01
Dry SiO2
1.E+00
2
2.5
3
3.5
4
4.5
Gate Voltage(V)
図9 従来の酸化膜とラジカル窒化膜のTDDB寿命比較
ラジカルを用いて形成した窒化膜は従来の酸化膜に比べて寿命が30,000倍になる
14
付録資料⑩ ラジカル反応ベースの開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
low-k膜の現状
比誘電率
SiO2
3.9
SiOF
3.7
SOD(有機膜)
2.7
SiOC
(多孔質)
2.5
2.2
特徴
従来技術(>250nm世代)
さらなる低誘電率化困難
(吸湿性,密着性)
密着性、耐熱性の問題により
デバイス適用不可
空孔への吸湿,膜強度低下、
洗浄困難の問題(実用化不可)
良好な絶縁性、耐熱性、
フロロカー (環状C5F8)
密着性、空孔無き緻密な
1.7
ボン膜
(直鎖C5F8) 膜質を確認。
Leak Current (A/cm2
膜種
1.E-05
1.E-06
1.E-07
1.E-08
1.E-09
1.E-10
As Deposition
After Anneal (350℃×30min)
1.E-11
1.E-12
0
1
2
3
E (MV/cm)
図10 フロロカーボンを用いた低誘電率膜の特性
マイクロ波励起高密度プラズマプロセスを用いて、空孔がない誘電率が
2.2(環状C5F8)、1.7(直鎖C5F8)を低リーク電流で実現できる
15
付録資料⑪ ソフトウェアアクセラレータによる製品設計開発短期間化
“ハイスピード開発・生産方式”
アルゴリズム
全体仕様
設計
時間
HW/SW
切り分け
500日
HW検証
HW設計 シミュレーション HW試作
エミュレーション
現状
SW設計
HW量産
SW検証
製品
ソフトウェアアクセラレータ :フレキシブルプロセッサによる
HW/SW切り分け
バーチャルプロトタイピング
全体仕様
アルゴリズム
設計
将来
SW検証
HW設計
HWエミュレーション
製品(フレキシブルプロセッサ搭載)
12.5日
HW量産
製品(専用プロセッサ搭載)
ソフトウェア・アクセラレータにより設計開発期間を1/40に短期間化
16
付録資料⑫ 瞬時マスク製造技術による開発・生産方式
“ハイスピード開発・生産方式”
☆100nm世代以降のマスク費用 :1,000万円/枚を超える。
☆LSI製造には25枚前後のマスク必要 : 計2.5億円
☆情報家電用システムLSIでは全チップ数100万個以下。
従来の電子ビームによるマスク描画時間
(h/枚)
250
次々世代
201h
[出展:東芝機械]
200
生産チップ数
1チップのコストに占めるマスク費用
150
1,000万個
→ マスク生産で対応可能
25円
250円! → マスク生産は不可能
100
100万個
マスク(25枚)の作成期間:30~100日 ⇒高価格要因
[新技術のコンセプト]
2次元アレー状光制御デバイス
(ミラーデバイス、自発光デバイス、・・・)
デジタル
ミラーデバイス
拡大マスク
50
0
次世代
最先端品
普及品 (Pentium4)
(Pentium3) 14h
4h
0.18
0.13
51h
0.10
0.07
デザインルール(μm)
2次元アレー状光制御デバイスにより、
大量の拡大パターン(16~64倍)を形成し、
縮小投影によって瞬時に描画する。
大量のパターンを瞬時に描画
大口径 縮小投影光学系
マスク
基板
(1024x768個の
マイクロミラー)
マスク描画時間~約30分/枚
(電子ビーム描画装置の1/100以下)
超微細化に対応
マスクを1枚100万円以下、1セット25枚を半日で生産可能に!
17
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