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第5章 語学研修リーダー設置支援事業

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第5章 語学研修リーダー設置支援事業
第5章 語学研修リーダー設置支援事業
1. 事業の概要
国際観光地としての沖縄の評価向上を目指し、外国人観光客への対応力を目的として、県内の観光関連企業また
は団体が、語学研修リーダーを雇用するのに必要な経費に対し、予算の範囲内で補助金の交付を行う。
2. 事業の実施フロー図
選定委員会において選定された観光関連の民間企業・団体等の従業員が現場の実務に関する語学を日常的に習
得できる環境を整備するため、外国人又は語学力に長けた人材を採用する場合に補助金を交付するとともに、プロ
グラムを充実させるためのアドバイス等を実施することで、観光産業に従事する人材の語学力向上を支援。
①応募申請書 提出
⑤
語
学
研
修
リ
ー
ダ
ー
の
採
用
⑥
現
場
研
修
の
開
始
・
効
企
業
・
団
体
②支援対象の選定通知
⑦研修のモニタリング及びヒア
リング
⑨フォローアップ
観
光
人
材
育
成
セ
ン
タ
ー
(
O
C
V
B
内
)
③交付申請書 提出(応募より3ヶ月以内)
⑧補助金実績報告書 提出(終了後20日以内)
⑩補助金精算払請求書 提出
果
測
定
の
実
施
④交付決定通知
⑨交付確定通知
⑪補助金支払い
(1) 事業主体
沖縄県 (管轄:文化観光スポーツ部観光振興課)
(2) 事務局
一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー
328
選定結果・
調査結果を
随時報告
沖
縄
県
3. 助成金の支援内容
支 援 内 容
助成額と件数
語学研修リーダーを雇用するのに必要な経費(人件費)に対して補助金を交付
支援対象経費の4分の3以内の額で、1月あたりの上限は 15 万円×最長 9 か月とする
支援額の割合
募 集 件 数
補助金は、支援対象経費全額とする。
10件 ※予算額に枠がある場合は追加募集をする場合もある
■下記すべてを満たしている事業所
1、沖縄における観光関連の民間企業・団体
2、沖縄県内に事務所があること
3、職員の語学向上を目指していること
交付決定日から平成 27 年 2 月 28 日までの 9 か月以内の雇用期間
支 援 対 象
支 援 期 間
(1) 応募方法、手続きについて
応募者は、指定の応募書類一式を募集期間内に事務局に提出。
(2) 応募にかかる募集活動一覧
募集期間
平成26年5月1日(木)~募集件数に達し次第終了
提出書類
■鑑様式 1部
■応募申請書 9部
各様式は沖縄観光コンベンションビューロー・沖縄観光人材育成センター、育人サイトにて公開)
OCVB賛助会員メール、各種連絡会、新聞)
応募書類
(3) 補助金交付事業者一覧(件数:4件)
No
企業(団体)名
業種
言語
1 株式会社 マレア・クリエイト
中国語
施設管理・ダイビング関連
2 株式会社 プラザハウス
英語
輸入販売
3 株式会社パラダイスプラン
中国語
道の駅 小売
4 株式会社 近畿日本ツーリスト沖縄
中国語
旅行代理店
(4) 補助金支援の結果
予算額
¥13,500,000
支援予定額
¥3,146,434
329
達成率
23.3%
4. 事業者ごとの実施結果
(1) 株式会社マレア・クリエイト
語学研修リーダー設置支援 実績報告書(事業の成果)
1. 基本情報
法人・団体
名
株式会社マレア・クリエイト
事業所名
宜野湾マリン支援センター
住所
沖縄県宜野湾市大山 7-10-27
業種
観光業
代表者名
鳥居 敏
2. 語学研修リーダー設置概要
対象言語
中国語
補助金申請
額
1,319,541 円
総人件費
1,768,919 円
3. 研修実施概要
目的
※箇条書き
受講者の
担当業務と
人数
研修内容
・言語対応出来る事で、接客がスムーズに出来る様になる。
・基本的なダイビング用語・マリンスポーツ用語が理解出来れば安全面の向上に繋がる。
・文化を知れば、相手の感情がわかるようになる。
・相手国を知れば、販売戦略・商品開発が出来る様になる。
・フロント 2 名
・マリンスタッフ 8 名
・外国人接遇マニュアルを使用した座学と語学講座
・外国語支援会話シートを使用した語学講座
・異文化研修講座
研修風景
状況説明
語学研修講座の内容になります。
マリンスタッフを中心にダイビング用語の解説を
しております。
330
状況説明
異文化研修会の内容になります。主に今回は香
港の文化を中心に日本との繋がりや、日本との慣
習の違いなどを教えてもらっております。
状況説明
水中インターンを通して外国人の方の対応で喜
ばれるためのポイントを水中で研修を受けており
ます。
状況説明
陸上での現場実習トレーニングを活用し、外国人
に対してのダイビング用具や技術の説明をする為
の研修をしております。
4.成果・総括
成果
総括
メンバー内でアジア圏に対する意識の改革を実感できた事や、中国・香港・台湾文化に付いて深く学
ぶことも出来ましたので、これからのアジア圏に向けてのマーケティング戦略等、非常に前向きなミー
ティングなどが出来る様になりました。また香港人・台湾人・中国人を実際に研修期間中に受け入れも
出来、現場トレーニングとしても非常に内容の濃い仕上がりになったと思います。語学力はもとより知
識力も非常に付いたと思いますので、次年度以降のアジア人受入体制も構築でき非常に楽しみな取
り組みが出来そうだと思います。
困った時にはいつもアドバイスをくれるリーダーで非常に良かったと思います。また日本人の外国人に
対しての間違った認識や、文化の違いないなどを忌憚なく話し合う事も出来ましたので、研修期間中
非常に良いミーティングを重ねることも出来本当に実施して良かったと思います。また今回研修内容
で実際に覚えた言葉や慣習を、今後のインバウンド事業の中に取り入れ、よりよい観光客受け入れ態
勢を構築出来ればと考えております。もう少し現場での実地研修を取り入れられると、更に実りのある
研修になったと思います。次回こういった場があれば、その辺りを改善し、更にインバウンド観光客の
受け入れを強化できればと考えております。
331
(2) 株式会社プラザハウス
語学研修リーダー設置支援 実績報告書(事業の成果)
1. 基本情報
法人・団体名
株式会社 プラザハウス
事業所名
株式会社 プラザハウス
住所
沖縄県沖縄市久保田 3-1-12
業種
小売業・卸業・飲食店・テナント運営
代表者名
代表取締役社長 平良由乃
2. 語学研修リーダー設置概要
対象言語
英語
補助金申請額
880,253 円
総人件費
1,287,462 円
3. 研修実施概要
目的
※箇条書き
プラザハウス月苑飯店を主に、各セクションにおける外国人観光客の受け入れ体制の強化、及び誘
客促進を目的とし、接客に必要とされる英語能力の向上、店内のツール(メニューを始めとした各サ
イン、ポップや広告媒体)の英語表記の充実化を目的とする。
受講者の担 月苑飯店(ホールスタッフ)7名
当業務と人数
現場に沿ったテキストを作成して頂き、それを元に英会話レッスン、ロールプレイング、
テスト等の研修を週 5 日程度実施。
ランチタイムを利用しての実地研修など。
研修
内容
研修
風景
語学研修風景
実地風景
4.成果・総括
成果
英語力・リスニングの向上。
接客用の英会話の習得。
総括
短期間でしたが、少しでも本格的な英語に触れる機会があり、外国人のお客様との
意志疎通が、以前よりスムーズになり接客技術が向上したのが良かったと思います。
もう少し、語学研修リーダーとの密なサポートをする時間の必要性を感じた。
332
(3) 株式会社パラダイスプラン
語学研修リーダー設置支援 実績報告書(事業の成果)
1. 基本情報
法人・団体名
事業所名
株式会社 パラダイスプラン
塩屋国際通り店
住所
沖縄県那覇市久茂地 3-3-16
業種
塩専門店
代表者名
代表取締役 西里 長治
2. 語学研修リーダー設置概要
中国語
対象言語
補助金申請額
351,456 円
総人件費
468,610 円
3. 研修実施概要
目的
※箇条書き
受講者の担当業
務と人数
研修内容
中国語あいさつ・中国語の日常会話
数字及びお金の数え方
店舗、塩屋国際通り店での接客業務(商品説明業務)
店舗社員全員 8 名
朝礼・昼礼で中国語のあいさつ・数字・日常会話の発声練習及び店舗内での実際にお客様との
会話コミュニケーションのOJTを実施した。
研修風景
状況説明 中国語あいさつ発声練習
状況説明 店舗内商品OJT
4.成果・総括
成果
全スタッフがあいさつ及び数字・金額を中国語で話せるようになった。
お客様の質問にカンニングカードを駆使して商品説明が出来るまで向上した。
総括
あいさつ等の一方通行の日常会話の発声は習得したものの、お客様から返ってくる返事に対応できない
状況がある。今後共、朝礼、昼礼での研修継続を実施しコミュニケーションアップに繋げます。
333
(4) 株式会社近畿日本ツーリスト沖縄
語学研修リーダー設置支援 実績報告書(事業の成果)
1. 基本情報
法人・団体名
株式会社近畿日本ツーリスト沖縄
事業所名
株式会社近畿日本ツーリスト沖縄
住所
沖縄県那覇市久米 2 丁目 4 番 16 号 三井生命那覇ビル 6 階
業種
旅行業
代表者名
代表取締役社長 福岡 卓
2. 語学研修リーダー設置概要
対象言語
中国語
補助金申請額
595,184 円
総人件費
3. 研修実施概要
目的
※箇条書き
外国人観光客への対応力向上のため語学研修リーダーを設置する目的
社内における中国語習得・向上し、海外企業との連携によりインバウンド事業の拡大
受講者の
担当業務と
人数
ホテル・観光施設仕入業務 4 名 送迎業務・添乗員派遣業務 2 名
商事事業 1 名 店頭販売業務 4 名 総務 1 名
研修内容
中国語講座 (11 月~2 月 計 5 回 挨拶・発音・数字の数え方・基礎会話)
中国語ワンポイントレッスン(11 月~2 月 月 1 回 簡単な挨拶)
店頭販売における実践講座(中国語対応マニュアル)
写真 1
写真 2
状況説明 中国語の構成
状況説明 発音練習
研修風景
4.成果・総括
成果
中国語の基礎(発音・挨拶・電話対応等)が向上
総括
中国語に対する苦手意識がなくなる。
語学を習得する意識の向上
334
871,458 円
5. 効果測定
・語学研修リーダー設置支援事業では、事業実施における効果を、以下の通り測定した。
(1) 統一アンケートおよびスキルチェックテストの実施
語学研修リーダー設置支援事業では、4事業者の研修効果の全体像を把握するために、研修担当者アンケート、語
学研修リーダーアンケート、受講者アンケートおよびスキルチェックテストの4通りの方法で、効果を検証した。
①
アンケートの実施
以下の流れで研修後アンケートを実施し、集計・分析することにより、受講者の意識変容等の把握に務めた。
事務局
<研修担当者、研修リーダーアンケート、受講者アンケート実施の流れ>
アンケート票
作成
(研修後)
②
研修後
アンケート
実施
研修実施
事務局
回収
集計
分析
結果まとめ
スキルチェックテストの実施
本事業の活用により、各受講者の語学力がどの程度向上したかを把握するために、事業者ごとに研修前と研修
後の2回、スキルチェックテストを実施することを推奨し、その結果を事務局において取りまとめ、分析した。
・スキルチェックテストに関する実施と報告方法に関する注意事項は以下の通りとした。
・スキルチェックテストの内容等は、研修担当者と語学研修リーダーが相談し、決定する。
・毎回スキルチェックテストを実施する場合であっても、研修の最初と最後の結果のみをご報告する。
・スキルチェックテストの結果は事務局が指定するフォームを用いて報告する。
335
6. 研修担当者アンケート
(1) 調査概要
①
研修担当者アンケートの目的
研修担当者に対する研修後の質問によって、研修の効果を明らかにし、研修による意識の変化や向上度に関
する資料を得ることを目的とする。
②
研修担当者アンケートの実施方法
全研修担当者を対象に、研修終了後において、質問紙法により実施した。
③
サンプルの回収
4サンプル
336
(2) 調査結果の詳細
①
研修の計画と実施
語学研修リーダーのもと計画した研修を最後まで「提出した計画通り完全に実施出来た」が2名、「提出した計
画通りには実現できなかった」は2名となった。
計画通り実施出来なかった理由として、リーダーの不在や、繁忙期での計画実施、研修期間の短さが挙げられ
ている。
研修の打ち合わせ実施状況に関しては、「必要に応じて打ち合わせをした」が2人、「定期的に打合せをした」、
「打合せはしていない」がそれぞれ1人と続いた。
5.1.1 研修の計画と実施状況
提出した計画通りには
実現できなかった 2
提出した計画通り
完全に実施出来た 2
1
リーダーの長期不在。日々の業務をこなす中で繁忙期等は
計画をスムーズに進めることが難しかった。
2
2
研修内容が受講者と合致しなかった、
及び時間が短すぎた。
2
5.1.2 研修の打ち合わせ実施状況
打ち合わせはしていない
1
必要に応じて打ち合わせをした
2
定期的に打ち合わせをした
1
0
1
337
2
3
②
研修目的と成果
語学研修リーダーの研修内容が、自社の目的に「とても合っていた」、「だいたい合っていた」ともに2名ずつとなっ
た。
研修を行った結果、受講者のスキルに対して「一定の向上はみられた」が2名、続いて「計画通り受講者のスキルが
向上した」「どちらともいえない」という回答が1名ずつとなった。スキルが向上していない理由として「研修期間が短
かった」、「研修内容が十分に詰め切れていなかった」、「組織として取り組みが充分でなかった」がそれぞれ、挙げら
れた。
5.1.3 自社の目的と語学研修リーダーの研修内容の一致
全く合っていなかった
0
あまり合っていなかった
0
わからない/どちらともいえない
0
だいたい合っていた
2
とても合っていた
2
0
1
2
3
5.1.4 受講者のスキル
向上してない
0
どちらともいえない
1
一定の向上はみられた
2
計画通り向上した
1
0
1
2
3
5.1.5 向上していない原因
その他
0
組織として取り組みが十分でなかった
1
研修リーダーのスキルが研修目的に合っていなかかった
0
研修内容が十分に詰め切れていなかった
1
研修の時期が適切でなかった
0
研修期間が短かった
1
研修が従業員のレベルに合わなかった
0
研修計画そのものに無理があった
0
0
1
338
2
③
研修成果の反映
語学研修リーダーのもと行った研修の成果は、普段の業務に「よく反映される」が2名、続いて「まぁ反映される」、「ど
ちらともいえない/わからない」が1名となった。
研修成果の反映スキルとしては、「顧客サービスの向上」が4名、次いで「社員の業務スキルの向上」が3名、「社員
のモチベーションの向上」、「組織の業務の向上」が2名と続いた。
5.1.6 研修成果の反映度
全く反映されない 0
あまり反映されない 0
どちらともいえない/わからない
1
まぁ反映される
1
よく反映される
2
0
1
2
3
5.1.7 研修成果の反映スキル
その他
0
社内の業務効率の向上
0
組織の業績の向上
2
.業務のノウハウの共有
1
社員同士のチームワークの向上
0
社員同士のコミュニケーションの促進
0
社員のモチベーションの向上
2
社員の仕事への理解の深まり
0
顧客サービスの向上
4
社員の業務スキルの向上
3
0
1
339
2
3
4
5
④
受講者の意識変化と今後の研修意向
今後も、語学研修について「同様の研修を継続的に実施したい」が4名となった。
受講者の意識の変化として、「仕事への意欲が増した」が3名、次いで「自分の仕事に対して誇りを持つようになっ
た」が2名と続いた。
5.1.8 今後の研修意向
これ以上研修を実施する必要はない
0
今回とは異なる分野(言語)の研修を実施したい
0
同じ分野でさらにレベルの高い研修を実施したい
0
同様の研修を継続的に実施したい
4
もう一度同様の研修を実施必要がある。
0
0
1
2
3
4
5
5.1.9 受講者の意識変化
特に変化した点はない
0
その他
0
業界の動向を理解できるようになった
1
自社の経営理念を理解できるようになった
1
職場内での意思の疎通の重要性にきづいた
0
他部門の仕事への理解の必要性にきづいた
0
会社に対する信頼が増した
1
会社からの期待を感じるようになった
1
自分の仕事に対して誇りを持つようになった
2
将来の目標が明確になった
0
自分のキャリアパスを考えるようになった
1
仕事への取り組み方を考え直すきっかけと…
1
仕事への意欲が増した
3
0
1
2
3
4
5.2.0 自由回答
語学リーダー事業を通して、受講者が日々少しずつでも英語に触れる機会が増え、外国人のお客様との意思疎通が以前よりスムーズになり接客技術
1 が向上しました。外国人観光客に向けたイベント企画等に関しては、今後さらに取り組んでいきたいと考えております。
今回の語学研修を通じて、沖縄観光業界では更なる外国人へのサービスとして多言語による旅行サービスの提供が重要であると再認識致しました。
2 今後も同様な助成制度を継続して、沖縄の観光業発展のためにご支援を頂きたい。
沖縄県に来県する観光客、特に増加する中国圏の観光客とのコミュニケーションの不足を痛感しており、「世界に通用する観光人材育成事業」は
3 今後とも、沖縄県の観光事業不可欠支援と考えます。事業の継続をお願い申し上げます。
4 まだまだ語学研修を続けていく必要性を感じているのが正直な所です。
340
7. 語学研修リーダーアンケート
(1) 調査概要
①
語学研修リーダーアンケートの目的
語学研修リーダーに対する研修後の質問によって、研修の効果を明らかにし、研修による意識の変化や向上
度に関する資料を得ることを目的とする。
②
語学研修リーダーアンケートの実施方法
全語学研修リーダーを対象に、研修終了後において、質問紙法により実施した。
③
サンプルの回収
4サンプル
341
(2) 調査結果の詳細
①
研修の準備状況
自身のスキルと研修の目的に「よく一致している」2名、「まぁ一致している」も2名となった。研修担当者との打ち
合わせを「定期的にした」は1名、「必要に応じて打ち合わせをした」が3名となった。
研修プログラムの準備では、「自身で準備(作成)した」が2名、「研修担当者が準備(作成)した」、「その他」がそ
れぞれ1名となった。
5.2.1 担当言語
英語 1
5.2.2研修の目的とスキル
中国語 3
まあ一致している
2
よく一致している
2
5.2.3 打ち合わせの有無
定期的に打ち合
わせをした 1
5.2.4 研修プログラムの準備
必要に応じて打ち合わせをした 3
その他
1
研修担当者が準
備(作成)した 1
342
自身で準備(作成)した
2
②
受講者の受講態度評価
受講者人数は、「6-10人」以下が、3名と最も多く、次いで、「11-15人以下」が1名と続いた。
受講者の熱意に関しては、「とても熱心だった」が3名、「始めは熱心ではなかったが、次第に熱心になった」が1名だ
った。
受講態度は「よく質問をしていた」、「ていねいにノートをとっていた」が3人、続いて「積極的に参加していた」が2人と
なった。
5.2.5 受講者の人数
30人以上
0
21-25人以下
0
16人-20人以下
0
11-15人以下
1
6-10人以下
3
5人以下
0
0
1
2
3
4
5.2.6 受講者の熱意
まったく熱心ではなかった
0
あまり熱心ではなかった
0
始めは熱心ではなかったが、次第に
熱心になった
1
まあ熱心だった
0
とても熱心だった
3
0
1
2
3
4
5.2.7 受講態度
その他
0
おしゃべりをしていた
0
早く帰りたがっていた
0
自分には関係ないという態度だった
0
ぼんやりきいていた
0
積極的に参加しようとしていた
2
問題意識をつねに持ってきいていた
1
事前の勉強をしていた
1
ていねいにノートをとっていた
3
よく質問をしていた
3
0
1
343
2
3
4
③
研修の理解度
内容理解度は、「良く理解していた」「まぁ理解した」ともに、2名となった。
5.2.8 研修の理解度
まあ理解していた
よく理解していた
2
2
5.2.9 語学スキル向上の割合
3
2
2
1
1
0
0
0
0割
1割
2割
1
0
0
3割
4割
344
5割
0
0
0
0
6割
7割
8割
9割
10割
④
受講者の向上のための必要点
受講者の向上に向けて必要だと感じたことでは、「同レベルの受講者で研修クラスを構成する」、「適切な準備期間
をとって研修を実施する」、「適正人数で研修を実施する」がそれぞれ3名となり、「受講者の研修に対する意識を高
める工夫をする」が2名と続いた。
5.3.0 受講者のための必要点
同じレベルの受講者で研修クラスを構成する
3
適切な準備期間をとって研修を実施する
3
適正人数で研修を実施する
3
受講者の研修に対する動機を高める工夫をする
2
受講者が受講意欲を持てるような工夫をこらす
1
研修内容を受講者のレベルに合わせる
1
研修の内容と受講者の目的意識をマッチさせる
1
会社が研修による改善の意識をはっきりと持つ
1
その他
1
受講者の向上させる点を明確にしておく
1
研修担当者が研修の目的を明確にする 0
0
1
2
3
4
5.3.1 向上のための必要点、その他自由回答の一覧
1
私の日本語のレベルが高くない為、日常業務に係る部分でコミュニケーションがうまく取れないと感じる事があった為、もう少し言語
サポートがあれば有難かった。ただ、スタッフのみなさんは少ない時間の中で出来る限りのサポートをしてくださった為とても感謝し
ています。
2
会社では、こういう研修が続くなら、外国人スタッフと日本人社員さんの間に、お互い文化を理解することができます。また、外国人
観光客への接客力もアップすることができます。
345
8. 受講者アンケート
(1) 調査概要
①
受講者アンケートの目的
研修受講者に対する研修後の質問によって、研修の効果を明らかにし、研修による意識の変化や向上度に関
する資料を得ることを目的とする。
②
受講者アンケートの実施方法
全受講者を対象に、研修終了後において、質問紙法により実施した。
③
サンプルの回収
36サンプル
346
(2) 受講者アンケートの結果(詳細)
①
回答者の属性
5.3.2 性別
無回答 3%
男性 44%
5.3.3 年代
女性 53%
無回答 3%
20代 44%
30代 53%
5.3.4 部門別
営業部門 3%
飲料部門 6%
宿泊部門 3%
無回答 19%
その他 8%
インストラクター
部門 22%
5.3.5 業種
接客部門 39%
無回答 33%
旅行業 31%
レジャー関係 31%
その他 6%
347
②
研修の理解度
研修を受けた結果、「研修の内容が理解できた」のは、「とてもそう思う」42%、「そう思う」36%となっており、合わせ
て78%が「十分に理解できた」と自己評価している。また、「今回学んだ外国語での対応力が上がった」のは、「とて
もそう思う」42%、「そう思う」11%となっており、合わせて73%が「対応能力が向上した」と自己評価している。自己評
価の範囲ではあるが、研修に対する理解と、当該言語への対応能力の向上を実現していることが示された。
尚、研修の受けやすい環境整備がされたいたかについては、「とてもそう思う」42%、「そう思う」25%と合わせて67%
となった。
5.3.6 研修の理解度
5.3.7 研修の成果及び影響
研修への意欲と理解度
どちらでもない あまり思わない 全く思わない
無回答
とてもそう思う
そう思う
研修を受けやすい環境が整備されていた
42%
25%
31%
3%
0%
0%
今回学んだ外国語での対応能力が上がった
42%
31%
11%
14%
3%
0%
研修の内容が理解できた
42%
36%
11%
11%
0%
0%
348
③
研修の成果及び影響
「研修を受けた結果自分の担当している仕事に良い影響が出ると思う」に対し、「とてもそう思う」50%、「そう思う」
31%と合わせて、81%が「十分に仕事に良い影響が出る」と自己評価している。
また、「研修を受けた結果、自社の外国人観光受入環境によい影響を与えると思う」の項目に対し、「とてもそう思う」
53%「そう思う」39%と合わせて92%が「外国人受入環境に良い影響が出る」との実感を示した。「自身のキャリア形
成に良い影響を与えること」への手ごたえに関しては「とてもそう思う」44%、「そう思う」39%と合わせて83%が「自分の
キャリア形成に良い影響を与える」ものとなることへの実感を示した。
5.3.8 研修の成果及び影響
どちらでもない 11%
今回の研修を受けたことは、今度の自分のキャリア形
成に良い影響を与えると思う
とてもそう思う 44%
そう思う 39%
どちらでもない 6%
研修を受けた結果、自社の外国人観光客受入環境に
良い影響を与えると思う
とてもそう思う 53%
そう思う 39%
どちらでもない 14%
研修を受けた結果自分の担当している仕事に
良い影響が出ると思う
とてもそう思う 50%
そう思う 31%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
とてもそう思う
そう思う
どちらでもない
あまり思わない
全く思わない
無回答
44%
39%
11%
6%
0%
0%
研修を受けた結果、自社の外国人観光客受入環境
に良い影響を与えると思う
53%
39%
6%
3%
0%
0%
研修を受けた結果自分の担当している仕事に良い影
響が出ると思う
50%
31%
14%
3%
0%
3%
研修成果及び影響
今回の研修を受けたことは、今度の自分のキャリア
形成に良い影響を与えると思う
349
④
研修後外国語を使用したスムーズな対応
研修後のアンケートにおいて「業務上今回学んだ外国語をすぐに活かす事ができそうだ」の項目に対する回答は、
「とてもそう思う」39%、「そう思う」33%と合わせて 72%が研修受講後の外国語使用への期待値が高い事が明らかと
なっている。
また、「業務上外国人と接する機会があれば積極的に対応できそうだ」に対し「とてもそう思う」44%、「そう思う」
25%と合わせて 67%が外国語に対する積極性が増したことが伺える。
「業務上、外国語を使用する際、以前よりも自信を持って対応することが出来そうだ」の項目に対する回答は「とて
もそう思う」42%、「そう思う」36%となっており、合わせて 78%の受講者が自身の外国人対応において期待値が高い
事が明らかである。
「業務上外国語を使用する際、以前よりもスムーズに対応することができそうだ」に対しても「とてもそう思う」42%、
「そう思う」28%、合わせて 70%が外国語の対応力が上がったと自己評価している。
5.3.9 研修後外国語を使用したスムーズな対応
どちらでもない 22%
業務上、外国語を使用する際、以前よりも
スムーズに対応することができそうだ
とてもそう思う 42%
そう思う 28%
どちらでもない 14%
業務上、外国語を使用する際、以前よりも
自信を持って対応することができそうだ
とてもそう思う 42%
そう思う 36%
どちらでもない 19%
業務上、外国人と接する機会があれば、
積極的に対応できそうだ
とてもそう思う 44%
そう思う 25%
どちらでもない 17%
業務上今回学んだ外国語を
すぐに活かす事ができそうだ
とてもそう思う 39%
0%
10%
20%
30%
そう思う 33%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
研修受講後の外国語使用への期待
とてもそう思う
そう思う
業務上、外国語を使用する際、以前よりも
スムーズに対応することができそうだ
42%
28%
22%
6%
3%
0%
業務上、外国語をしようする際、以前より
も自信を持って対応することができそうだ
42%
36%
14%
6%
3%
0%
業務上、外国人と接する機会があれば、
積極的に対応できそうだ
44%
25%
19%
8%
3%
0%
業務上今回学んだ外国語をすぐに活かす
事ができそうだ
39%
33%
17%
8%
3%
0%
350
どちらでもない あまり思わない 全く思わない
100%
無回答
⑤
外国語学習の意欲
研修後アンケートにおいて、今後の外国語学習に対する意向を把握したところ、「今回」学んだ外国語」の継続学習
意向が97%であった。また、「今回学んだ外国語」の学習についても67%が意欲を示した。
「語学だけでなく外国の文化などについても学びたい」と回答したのは86%、「語学学習については会社での研修が
なくても自分で継続していきたい」との回答が78%となり、研修終了時においては、外国語学習に対する高い意欲が
示された。
5.4.0 語学学習による欲求
語学学習については、会社での研修がなくても、
自分で継続していきたい
はい 78%
いいえ 22%
いいえ 14%
はい 86%
語学だけでなく、外国の文化などについても学びたい
はい 67%
今回学んだ外国語とは別の言語も学びたい
いいえ 33%
いいえ 3%
はい 97%
今回学んだ外国語を、今後も継続的に学びたい
0%
20%
40%
60%
80%
語学学習に関する欲求
はい
いいえ
語学学習については、会社での研修がなくても、自分で継続し
ていきたい
78%
22%
語学たけでなく、外国の文化などについても学びたい
86%
14%
今回学んだ外国語とは別の言語も学びたい
67%
33%
今回学んだ外国語を、今後も継続的に学びたい
97%
3%
351
100%
⑥
研修受講後による意識の変化
研修後アンケートにおいて、研修受講による意識の変化をみたところ、「仕事への取組み方を考え直すきっかけと
なった」が89%、「職場の同僚との意思疎通の重要性にきづいた」86%、「仕事への意欲が増した」83%など、アン
ケート票において提示した多くの項目について、意識が変化したことが示された。また、「沖縄観光の理解の気づ
き」、「他部門の仕事を理解」など、語学スキル以外の面でも効果が表れている事が推察できる。
5.4.1 期待する研修の効果
沖縄観光の業界動向を理解することの
重要性にきづいた
はい 81%
他部門の仕事を理解することの必要性にきづいた
はい 81%
会社に対する信頼が増した
いいえ 14%
いいえ 17%
はい 78%
会社からの期待を感じるようになった
いいえ 22%
はい 69%
自分の仕事に対して誇りを持つようになった
いいえ 31%
はい 78%
会社の経営理念を理解出来るようになった
いいえ 22%
はい 69%
将来の目標が明確になった
いいえ 31%
はい 58%
自分のキャリア形成について考える様になった
いいえ 36%
はい 75%
職場の同僚との意思疎通の重要性にきづいた
いいえ 25%
はい 86%
仕事への取組み方を考え直すきっかけとなった
いいえ 14%
はい 89%
仕事への意欲が増した
いいえ 11%
はい 83%
0%
10%
352
20%
30%
40%
50%
いいえ 14%
60%
70%
80%
90%
100%
⑦
期待する研修の効果
研修後のアンケートにおいて、期待する研修の効果について問いかけたところ、「顧客サービスの向上」が最も高く
92%の選択率となった。次いで、「外国人観光客リピート率向上」67%、「社員同士のチームワークの向上」、「組織に
おける異文化理解の深まり」がそれぞれ61%の選択率となった。
5.4.2 期待する研修の効果
その他
0%
組織における異文化理解の深まり
61%
組織の業績向上
50%
外国人観光客のリピート率向上
67%
外国人観光客受入数の増加
56%
サービス・商品
53%
顧客サービスの向上
92%
職場でのノウハウ共有
31%
社員同士のコミュニケーション促進
53%
社員同士のチームワーク向上
61%
0%
10%
20%
30%
353
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
⑧
自社の外国人受入状況
自社の外国人観光客受入体制についての評価について「十分整っている」25%「そう思う」31%と合わせて56%とな
った。
また、80%の受講生が、今後外国人を積極的に取り組んでいくと良いと答えている。
5.4.3 自社の外国人受け入れ体制
どちらでもない 11%
自社は、今後外国人観光客受入に、
もっと積極的に取り組んでいくと良い
とてもそう思う 47%
自社の外国人観光客受入体制は
十分に整っている
とてもそう思う 25%
0%
自社の外国人受入体制
自社は、今後外国人観光客受入に、もっと
積極的に取り組んでいくと良い
自社の外国人観光客受入体制は十分に
整っている
10%
20%
そう思う 33%
どちらでもない 28%
そう思う 31%
30%
40%
3%
50%
60%
70%
8%
80%
どちらでもない あまり思わない 全く思わない
90%
100%
無回答
とてもそう思う
そう思う
47%
33%
11%
3%
0%
6%
25%
31%
28%
8%
3%
6%
354
9. スキルチェックテスト
(1) スキルチェックテストの概要
①
スキルチェックテストの目的
研修受講者の、研修前および研修後の語学スキルのチェックを行うことによって、研修の効果を明らかにし、語
学能力の向上に関する資料を得ることを目的とする。
②
スキルチェックテストの実施方法
全受講者を対象に、研修前および研修終了後において、講師との調整により各自作成したテストを用いて実施
した。
③
スキルチェックテストの結果
5段階評価の平均伸び率
今回の研修への参加にとって、自身のスキルがどう変化したか、スキルチェックシートを用い研修受講者自ら研修
実施前と実施後それぞれで評価を行い、その伸び率の平均値を算出してグラフ化した。
半数近い47%が1.1~2.0点1.0以下の平均伸び率となっており、1.0点以下の平均伸び率を合計すると、89%と全体
の9割を占めた。
全体的な平均伸び率は、1.6%となった。
5.4.4 平均伸び率
~1.0点
42%
1.1~2.0点
47%
2.1~3.0点
6%
3.1~4.0点
0%
4.1~5.0点
6%
0%
20%
40%
355
60%
80%
100%
10. 効果検証のまとめ
(1) 全体的な評価
今回、「語学研修リーダー設置支援」における効果検証を行ったが、交付した4事業所とも、語学研修リーダーの
雇用開始日が異なり、事業所によっては最短 2 か月での効果測定となった。
また、語学研修リーダーの諸事情により、長期で休みを取らざる得ない状況もあり、計画通りに研修が進まず、受講
者の語学力向上に左右する結果となったのは否めない。
その中で、効果測定におけるアンケート結果を見ると、全体的に受講者のスキル向上や、外国人観光客対応におけ
る意欲の向上に役立ったと評価できる結果となった。
語学研修リーダーに関しては、新しく業務を覚えながらも語学を教えるという立場で、負担も大きかったと察する
が、周りのスタッフの支えがあり良かった、自身の語学スキルの向上にも繋がった等、肯定な意見もあった。
また、研修担当者より、「第3者(事務局)のサポートがあればよかった」との声もあり、研修計画がうまくいかなか
った要因の一つとして、事務局としてのサポート不足も否めず、次年度の反省点としていきたいと考える。
(2) 今後の意向
受講生の今後の語学学習への意欲は極めて高く、9 割の受講者が今後の当該言語の継続学習を希望しており、
6 割の受講者が別の言語の学習への意欲を示した。今後も継続的な語学け演習の必要性が示唆された。
356
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