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旧モバイルアーク取扱説明書

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旧モバイルアーク取扱説明書
ご使用になる前に
●製品概要
取扱説明書の構成
●外観
●構成品・別売品について
構成品
別売品
●取付け方法
●基本的な取扱い方法
ご使用になる前に
電源の切りかた
モデムの登録(インストール)方法
登録したモデムを確認する
表示 LED について
通信速度設定用 DIPスイッチについて
サービスエリアについて
本機の電話番号の確認方法について
ご使用になる前に
製品概要
本機は機器への組込み、またはパソコンなどの周辺装置用として設計された、シングルパ
ケット通信専用の無線装置です。RS-232C 対応のデータアダプタ機能を搭載していますの
で、パソコンなどの外部接続装置への接続が容易に行えます。
取扱説明書の構成
本書では、Windows 98 での設定の方法を説明しています。Windows 95 をご使用の場合は、
パソコンの取扱説明書も併せて参照し設定を行ってください。
■ご使用になる前に
パソコンと接続してパケット通信を行うために必要となる準備事項などについて説明し
ています。
■基本操作編
ドコモのパケット通信サービス「DoPa」の概要、パソコンに接続してパケット通信を行
うために必要なパソコンの設定方法および実際にパケット通信を行う方法について具体
的に説明しています。
■応用操作編
AT コマンド、応答コード、S レジスタと不揮発性メモリ、AT コマンドの入力方法、フ
ロー制御方式、PPP機能、通信速度の設定と実効通信速度、その他の設定などについて
説明しています。
■技術解説編
本機のアプリケーションプログラムを設計する際の参考として、AT コマンドの解説、応
答コード一覧表などについて説明しています。
■メンテナンスなど
誤操作チェック、仕様、保証とアフターサービスなどについて説明しています。
16
ご使用になる前に
外観
本機の外観を下図に示します。
(単位 mm )
接地端子
RS-232Cコネクタ
80
26
23
71
接地
RS-232C
DoPa Mobile Ark
9601KO
NTT DoCoMo
DoPa Mobile Ark 9601KO
J00-0318
表示LED
WAE0004
通信中
パケット
圏内
製造番号
電源
製
135
R
製造年月 X X X X 年 X X 月
110
機器名称
*N K O Y A X X X X X X*
電源スイッチ
警告
・航空機内では電源を切ってください。
注意
次のことはしないでください。
・表示された電源電圧以外での使用。
・水や薬品などがかかるおそれのあるところに、
おくこと。
・分解したり、改造すること。
・傷つけたり、強いショックをあたえること。
・高温多湿、直射日光の当たる場所での使用。
製造元・申請者 株式会社日立国際電気
DC - IN 5V
アンテナ
電源コネクタ
通信速度設定用
DIPスイッチ
外部アンテナ接続 / 保守用コネクタ
※ DoPa Mobile Ark 9601KO で通信を行うにはアンテナを接続する必要がありますので、
本
機に適合したアンテナをお買い求めください。
17
ご使用になる前に
構成品・別売品について
構成品
DoPa Mobile Ark 9601KO をお買上げいただいたときの構成品は、以下のとおりです。すべ
て揃っているかご確認ください。
●DoPa Mobile Ark 9601KO
●通信速度設定スイッチ密閉用シール
0004
●DoPa Mobile Ark 9601KO
安全上のご注意
保証書
●保証書
品名
製造番号
保
証
期
間
期間(お買上げの日から) 上記の商品
1年
お買上げ日
お名前
お
客
様
DoPa Mobile Ar k 9601KO
NKOYA
XXXXXXX
対象部品
ご住所
平成
月
日
〒
TEL
●取付けネジ
年
(フリガナ)
(
)
●電話番号ラベル
●全国サービスステーション一覧
サービスステーションのご案内
全国サービスステーション一覧
会社名
地区名
サービスステーション名
住
所
電話番号 別売品
●DoPa Mobile Ark 9601KO AC アダプタ
※ DoPa Mobile Ark 9601KO で通信を行うにはアンテナを接続する必要がありますので、
本
機に適合したアンテナをお買い求めください。
18
ご使用になる前に
取付け方法
■ 取付けかた(下図をご参照ください) ① 直径2.7mm の取付け穴を、124.5mm の間隔で、2箇所開けます。
( 取付け場所は、平滑な場所をお選びください。
) ② 本体に同梱してある取付けネジ( セルフタッピングネジ) で 、本体を取付けます。
設置上のご注意
● 設置場所は、平滑な場所をお選びください。また、本機設置後、コネクタの抜き差し
が充分行えるようなスペースがある場所をお選びください。 ● 本機とケーブル類のコネクタの抜き差しは、必ず本機と外部接続機器の電源がOFFの
状態で行ってください。電源が ON の状態で抜き差しを行うと、故障の原因となるこ
とがあります。また、本機とケーブル類の接続は確実に行ってください。誤動作の原
因となります。
● ケーブル類の引きまわしは、
コネクタに無理な力がかからないように余裕をもたせて
行ってください。
● ケーブル類を伝わる水滴が本機内部に侵入しないように、
コネクタ近くでいったんコ
ネクタより下方にケーブル類を引きまわしてください。
● RS-232C コネクタ、電源コネクタ、
アンテナ接続図
RS-232C
ケーブル
● 取付けネジの
取付け図
● ケーブル取付け例
RS-232Cケーブル
接地端子
取付けネジ
アース線
接地端子
外部アンテナ
接続 /保守用
コネクタ
電源コネクタ
電源コード
外部接続
アンテナ
ケーブル
電源コード
外部接続
アンテナケーブル
19
ご使用になる前に
基本的な取扱い方法
本機の基本的な取扱い方法、
パソコンと接続するために必要となる事項について説明します。
なお、
パソコンでパケット通信サービスを行うために必要なパソコンの設定方法については、
基本操作編をご覧ください。
パソコン以外の外部接続装置と接続する場合は当社窓口(P.79 参照)までお問い合わせくだ
さい。
ご使用になる前に
本機をご使用になる前に次の準備を行ってください。
1
アンテナを外部アンテナ接続/保守用コネクタに接続します。
注 意 : 接続するアンテナは、本機に適合したアンテナをご使用ください(P.77 参
照)
。このとき、アンテナの接続には無理な力が加わることのないようご注意
ください。
2
本機の電源コネクタに電源を接続します。
適合する電源は、DoPa Mobile Ark 9601KO AC アダプタ、または仕様(P.76 参照)に
適合した外部電源装置をご使用ください。
3
4
パソコンと本機の電源が投入されていないことを確認します。
パソコンの RS-232C コネクタと本機の RS-232C コネクタを接続します。
接続ケーブルは、
本機側がメス型D-sub9 ピンのストレートケーブルをご使用ください。
注 意 : 本機とケーブル(コネクタ)の抜き差しは、必ずパソコンなどの外部接続機器
と本機の電源が OFFの状態で行ってください。電源が ON の状態で抜き差し
を行うと、故障の原因となることがあります。また、本機とケーブルの接続は
確実に行ってください。誤動作の原因となります。
電源の入れかた
1
本機の電源スイッチを「入」にします。
パケット圏内 / 電源 LEDが点滅後、パケット通信サービスエリア内の場合、点灯しま
す。
2
パソコンの電源を入れます。
パソコンの電源の入れかたについては、パソコンの取扱説明書をご覧ください。
20
ご使用になる前に
基本的な取扱い方法
電源の切りかた
1
通信中の場合は、ご使用の通信ソフトで通信を終了し、DoPaとの回線が切断
されたことを確認します。
2
本機の電源スイッチを「切」にします。
パケット圏内 / 電源 LEDが消灯します。
モデムの登録(インストール)方法
本機をパソコンに接続する場合は、次の手順でWindows 98 のデバイスマネージャに「標準
19200bps モデム」というモデムを登録してください。モデムの登録は「コントロールパネ
ル」の中の「ハードウェアの追加」から行います。このとき、ハードウェアの自動検出機能
は使わずに、Windows の「標準 19200bps モデム」をインストールします。
■モデムの登録(インストール)方法
1
「コントロールパネル」の「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。
「新しいハードウェアの追加ウィザード」の画面が開きます。
2
次へ をクリックします。
「システムにあるプラグアンドプレイ機器を検索します。
」と表示されます。
3
次へ をクリックします。
「プラグアンドプレイを検索する間しばらくお待ちください。
」と表示された後、
「新し
いハードウェアを自動的に検出しますか?」と表示されます。
4
いいえ を選び、次へ をクリックします。
「インストールするハードウェアの種類を選んでください。
」と表示されます。
5
「モデム」を選び、次へ をクリックします。
「新しいモデムのインストール」の画面が開きます。
6
7
「モデムを一覧から選択するので検出しない。」を選び、次へ をクリックします。
「製造元」から「(標準モデムの種
類)」を選んだ後、
「モデル」から「標
準 19200bps モデム」を選び、次へ
をクリックします。
21
ご使用になる前に
基本的な取扱い方法
8
「モデムを接続するポート:」から該当する通信ポートを選び、次へ をクリッ
クします。
「モデムをインストールします。しばらくお待ちください。
」と表示された後、
「モデム
は正常にセットアップされました。
」と表示されます。
9
完了 をクリックします。
以上でセットアップは完了です。
■モデム登録完了の確認方法
1
「コントロールパネル」の「シス
テム」をダブルクリックします。
「システムのプロパティ」の画面が
開きます。
2
「デバイスマネージャ」のタブを
クリックし、
「モデム」をダブル
クリックします。
「標準19200bps モデム」
が表示され
ていれば、モデムの登録は完了で
す。
登録した(インストールした)モデムを確認する
1
2
「コントロールパネル」の「モデム」をダブルクリックします。
「標準19200bpsモデム」がセットアップされていることを確認したら、
「検出
結果」タブをクリックします。
3
「検出結果」画面の「検出されたポートとインストールされているデバイス」
で「標準 19200bps モデム」が設定されているポートを確認します。
4
確認した「COM ポート」を通信ソフト側から選びます。
※操作 4 「COMポート」の選択方法は、通信ソフトの取扱説明書をご覧ください。
22
ご使用になる前に
基本的な取扱い方法
表示 LED について
本機の表示 LEDで、電源の状態、パケット通信可能エリアかどうか、通信中かどうかといっ
た状況を確認することができます。
通信中
パケット
圏内
電源
表示 LED
パケット圏内/ 電源
内容
・ 本機の電源を入れたときに点滅します。
・ DoPaのパケット通信サービスエリア内であるときに点灯します。
通信中
・パケット通信待ち受け中に消灯します。
・パケット通信中に点灯します。
通信速度設定用 DIP スイッチについて
通信速度設定用DIPスイッチを切り替えると、下表に示す通信速度を設定することができます。
■ 通信速度の設定方法
①本機の電源を「切」にする。
②通信速度設定用 DIPスイッチを切り替える。
③本機の電源を「入」にする。
通信速度
スイッチの状態
1200bps
スイッチ1
ON
スイッチ2
ON
4800bps
9600bps
OFF
ON
ON
OFF
OFF
OFF
19200bps (初期値)
1
2
OFF
※通信速度設定後は、ほこりなどを防ぐため、付属品の「通信速度設定スイッチ密閉用シー
ル」を貼り付けて下さい。
たいせつ!
● スイッチは、お買上げ時すべて OFF(通信速度 19200bps )に設定されています。
● 本機の電源を入れた状態で通信速度を設定した場合は、必ず一度本機の電源を切
り、再度電源を入れなおしてください。電源を入れなおすまで、通信速度の設定
は変更されません。
23
ご使用になる前に
基本的な取扱い方法
サービスエリアについて
本機をご使用になれるのは、パケット通信サービス「DoPa」を行っている地域です。この
地域のことを、
「サービスエリア」と呼びます。サービスエリアについての最新情報は、当
社窓口(P.79 参照)までお問い合わせください。
ただし、サービスエリア内であっても、ビルの陰や大きな建物内の窓から離れた場所、トン
ネル、地下道の中など電波の弱くなるところでは、本機はご使用になれません。ご了承くだ
さい。
本機がパケット通信のサービスエリア内にあるとき、本機の LED 表示のパケット圏内/電
源 LED が点灯します。この時、パケット通信を行うことができます。
本機の電話番号の確認方法について
パソコンなどを利用して、お客様の電話番号を確認することができます。
(Windows 付属のアプリケーション)を起動して、パソコンから本
「ハイパーターミナル※」
機に AT コマンドの AT&P を送ると、パソコンに電話番号が表示されます。
・パソコンに入力する命令:AT& P
(半角文字)
・パソコンに表示される番号:ID=09012345XXX
OKなどです。
電話番号
※「ハイパーターミナル」の起動方法については、P.45 をご参照ください。
24
基本操作編
●パケット通信について
ドコモのパケット通信サービス「DoPa」
「DoPa」のご利用に際してご留意いただきたいこと
●本機をご利用になれる通信の接続先について
LAN 接続サービスをご利用の場合
インターネット接続サービスをご利用の場合
●ダイヤルアップネットワークの設定について
(パソコンで接続する場合)
接続先を設定する
「TCP/IP」を設定する
固定アサイン設定の場合
ダイナミックアサイン設定の場合
●インターネットに接続する
パケット接続を行う
接続を切断する
基本操作編
パケット通信について
ドコモの提供するパケット通信サービス「DoPa」の概要について説明します。
ドコモのパケット通信サービス「DoPa」
「DoPa」はデータ通信専用のパケット通信※1 サービスです。インターネットの標準プロトコ
ルである TCP/IP ※ 2 をサポートしており、モバイル環境でインターネット、企業 LAN をご利
用になれます。
「DoPa」には、
「LAN 接続サービス」と「インターネット接続サービス」が
あります。
■ LAN 接続サービス
DoPa網を利用して外出先、車両、自販機などから、LAN に接続するためのサービスで
す。ご利用には、LAN がDoPa網と専用回線などで接続されていることが必要です。LAN
管理者にご確認ください。
■ インターネット接続サービス
DoPa 網を利用してご契約のインターネットのプロバイダ(接続事業者)と接続し、イ
ンターネット環境を提供するためのサービスです。ご利用には、DoPa 対応のインター
ネットプロバイダとの契約が必要です。ご利用になれるプロバイダについては、当社窓
口(P.79 参照)までお問い合わせください。
■ OPEN/CLOSE 接続について
DoPa網に接続される LAN には、
「OPEN接続」と「CLOSE接続」の 2 種類があります。
● OPEN接続
あらかじめ、本機に接続先 LAN の NID ※ 3 を登録しておかなくてもアクセスできる
ネットワークです。インターネットプロバイダのように、誰からでもアクセスを可
能としたいネットワークがこれにあたります。
● CLOSE接続
あらかじめ、本機に接続先LAN の NID※ 3 を登録しておかなければアクセスできない
ネットワークです。指定された端末以外アクセスされたくない企業LAN などはこれ
にあたります。
■ DoPa をご利用になれるネットワーク
接続先のLAN やプロバイダが、あらかじめDoPa網と専用回線などで接続されているこ
とが必要です。それ以外の接続先とは、本機を使用して通信することはできません。
26
基本操作編
パケット通信について
■ IP アドレス(Internet Protocol Address)について
IPアドレスとは、TCP/IPネットワークに本機を介して接続されたコンピュータ端末(パ
ソコンなど)を識別するためのアドレス(番号)のことです。インターネットに接続さ
れたコンピュータにはすべて IPアドレスが割り当てられます。IPアドレスの割り当て
には 2 種類の方法があり、ネットワークごとにどちらかの方法を採用しています。1 つ
は、
「端末」ごとにあらかじめ固定した IPアドレスを割り当てておく「固定アサイン方
式」です。もう 1 つは、
「端末」が DoPa 網に接続するたびに IPアドレスが割り当てら
れる「ダイナミックアサイン方式」です。インターネットのプロバイダは、ほとんどが
ダイナミックアサイン方式を採用しています。LAN 接続の場合は、接続先の LAN の管
理者にご確認ください。
なお、固定アサイン方式のネットワークの場合は、LAN の管理者またはプロバイダから
指定された IPアドレスをご使用になった場合のみ通信が可能です。
Check!
※ 1 パケット通信
パケット通信とは、送信するデータを一定の長さのパケットという単位に区切り、各
パケットに宛先を付けて送る通信方式です。
複数のユーザーが同じ回線を同時に利用
することができるので、回線の利用効率が高く、通信コストを抑えることができま
す。
※ 2 TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
TCP/IP とは、インターネットに接続されたパソコン間またはパソコンとホストコン
ピュータ間などで、通信を行うときに用いられるプロトコル(約束ごと)のことです。
※ 3 NID(Network ID)
NIDとは、DoPa網に接続しているLANを識別するために付与される番号のことです。
27
基本操作編
パケット通信について
「DoPa」のご利用に際してご留意いただきたいこと
■ 接続の開始と解除
Windows 98 およびWindows 95 をご利用の場合、
標準で添付されている通信ソフト
「ダ
イヤルアップネットワーク」を利用します。接続先のネットワーク(LAN またはイン
ターネットのプロバイダ)とは、
「ダイヤルアップネットワーク」がサポートしている
通信プロトコルである PPP※によって、接続と接続解除が行われます。
■ 料金
DoPaのご利用には、パケット通信の月ごとの基本使用料と、送受信したデータ量に応
じた通信料が必要となります。
■ データ従量制課金
DoPaは、送受信したデータ量に応じた従量制課金ですので、通信距離や接続時間は通
信料に影響しません。接続後の無通信状態(実際にはデータのやりとりが行われていな
い状態)では通信料がかからないため、ネットワークに接続したまま、必要なときだけ
データの送受信を行う使いかたができます。
■ ユーザー認証について
接続先によっては、接続時にユーザー認証が必要な場合(例:プロバイダ)があります。
具体的には、通信ソフト(
「ダイヤルアップネットワーク」)で、ユーザー名とパスワー
ドを入力して接続します。
ユーザー名とパスワードは接続先のプロバイダまたはLANの
管理者から付与されます。詳細はそちらにお問い合わせください。
■ 固定アサイン方式での IP アドレスについて
固定アサイン方式の場合には、電話番号に対応して、ご契約時にお客様からご提示いた
だいた IPアドレスが DoPa網に登録されます。接続の際に両者が照合されますので、組
合わせが異なる場合は接続できません。ご注意ください。
■ インターネットプロバイダの接続料について
インターネット接続サービスをご利用の際は、
利用するプロバイダに対する接続料が必
要になります。この接続料は、DoPa の使用料とは別に、直接プロバイダにお支払いい
ただきます。接続料の詳細については、ご利用のプロバイダにお問い合わせください。
Check!
※ PPP(Point to Point Protocol)
モデムを使って2 つのポイント間で情報を転送するための標準的なプロトコルです。
Windows の「ダイヤルアップネットワーク」を利用して社内のイントラネットに接
続する場合や、インターネットに接続する場合などでよく使われます。
28
基本操作編
本機をご利用になれる通信の接続先について
本機をご利用になれる通信の接続先は、
「DoPa」のパケット通信サービス「LAN 接続サービ
ス」と「インターネット接続サービス」とで異なります。詳しくは以下をご参照ください。
LAN 接続サービスをご利用の場合
■ ご利用になるLANがDoPa網に接続されているかご確認ください。
ご利用になるLAN が、あらかじめDoPa網に専用回線などで接続されていることが必要
です。それ以外の LAN とは、本機を使って通信することはできません。LAN 管理者に
ご確認ください。
■ DoPa のご契約時に接続先の LAN を登録してください。
LAN の多くは、DoPa網と専用回線などで接続する時に、不正な利用を予防するために
利用者を限定する「CLOSE接続」を選択しています。この場合は、DoPa のご契約時
に、接続先 LAN の NIDをあらかじめ本機に登録しておくことが必要です。LAN 管理者
にご確認ください。
■ 接続に必要な情報(ID、パスワード)をご確認ください。
通常、LAN に接続するには、利用者ごとの IDとパスワードを入力することが必要です。
これらはLAN 管理者から各利用者(または端末)ごとに割り当てられますので、不明の
場合は LAN 管理者にご確認ください。
インターネット接続サービスをご利用の場合
■ ご利用になるプロバイダが DoPa に対応しているかご確認くださ
い。
ご利用になるプロバイダが、あらかじめ DoPa網に専用回線などで接続されていること
が必要です。それ以外のプロバイダとは、本機を使って通信することはできません。
プロバイダとのご契約時に、あらかじめご確認ください。
■ 利用できる DoPa 専用のアクセスポイントをご確認ください。
各プロバイダのアクセスポイントは、DoPa専用となります。DoPa専用アクセスポイン
トに関しては、ご利用になるプロバイダにご確認ください。
■ 接続に必要な情報(ID、パスワード)をご確認ください。
通常、プロバイダに接続するには、利用者ごとの IDとパスワードを入力することが必要で
す。これらは、プロバイダとのご契約時にプロバイダから送られてくる書類に記載されて
いますので、書類をご確認ください。不明な場合はプロバイダにご確認ください。
29
基本操作編
ダイヤルアップネットワークの設定について(パソコンで接続する場合)
本機でパケット通信を行うには、Windows 98 およびWindows 95 に付属している通信ソフ
ト「ダイヤルアップネットワーク」を使用します。
※ Windows 95 の標準的なセットアップでは、
「ダイヤルアップネットワーク」
がインストー
ルされていません。パソコンの取扱説明書をご覧になり、あらかじめ「ダイヤルアップ
ネットワーク」をインストールしてください。
※ 通信プロトコル「TCP/IP」がインストールされていない場合は、パソコンの取扱説明書
をご覧になり、あらかじめ「TCP/IP」をインストールしてください。
接続先を設定する
接続先が複数ある場合は、以下の設定が接続先ごとに必要になります。
1
「マイコンピュータ」をダブルク
リックし、
「ダイヤルアップネット
ワーク」をダブルクリックします。
ダブルクリック
2
次へ をクリックします。
クリック
すでに
「ダイヤルアップネットワーク」
の設定を行ったことがある場合は、
「新
しい接続」
のアイコンが表示されます。
「新しい接続」をダブルクリックしてく
ださい。
30
ダブルクリック
基本操作編
ダイヤルアップネットワークの設定について(パソコンで接続する場合)
3
「接続名」に任意の名前(右記の例
接続名を入力
では DoPa)を入力した後、「モデ
ムの選択」で「標準19200bps モデ
ム」を選び、 次へ をクリックしま
す。
4
標準19200bps モデムを選ぶ
最後にクリック
「市外局番」は空欄にして、
「電話番
接続先の電話番号を入力
号」に接続先の電話番号(市外局番
を含めて)を入力した後、
「国番号」
で「日本(81)」を選び、 次へ をク
リックします。
「日本(81 )
」を選ぶ
最後にクリック
5
接続名を確認し、完了 をクリック
します。
クリック
続いて「TCP/IP」を設定します。
「TCP/IP」を設定する
1
ダイヤルアップネットワークフォル
マウスの右ボタンをクリック
ダの中に、上記操作3で入力した接
続名のアイコン( 右 記 の 例 で は
DoPa)ができているので、このア
イコン上でマウスの右ボタンをク
リックし、表示されるメニューから
クリック
「プロパティ」をクリックします。
31
基本操作編
ダイヤルアップネットワークの設定について(パソコンで接続する場合)
2
「市外局番とダイヤルのプロパ
ティ」のチェックマークをクリッ
クして外した後、設定 をクリック
します。
必ずチェックを外す
最後にクリック
3
「最高速度」から「19200」を選ん
だ後、OK をクリックします。
「最高速度」は、本機の通信速度設定用
DIPスイッチの設定※に必ず合わせてく
ださい。
(P.23 参照)
本機の通信速度を変更された場合は、
再度「最高速度」の設定をしなおして
ください。
※お買上げ時には、本機の通信速度は
19200bps に設定されています。 19200
を選ぶ
最後にクリック
32
基本操作編
ダイヤルアップネットワークの設定について(パソコンで接続する場合)
4
「サーバーの種類」タブをクリック
します。
クリック
5
「ダイヤルアップサーバーの種類」
の
「PPP:インターネット、
Windows
NT Server、Windows 98」を選び
ます。
「詳細オプション」のすべてのチェッ
クを外した後※、
「使用できるネット
ワークプロトコル」の「TCP/IP」の
みをチェックし、
最後に TCP/IP設定
最後にクリック
をクリックします。
チェック
※ LAN に接続する場合、
「詳細オプション」の「ネットワークへのログオン」をチェッ
クし、ネットワークの設定を行うことが必要な場合があります。LAN 管理者にご確
認ください。
「TCP/IP を設定する」操作 5 以降の操作は、LAN を利用したパケット通信で
よく使われる「固定アサイン設定」と、インターネットを利用したパケット通
信でよく使われる「ダイナミックアサイン設定」の 2 種類があります。
● 固定アサイン設定の場合 ...................... P.34 の操作 6 へ進んでください。
● ダイナミックアサイン設定の場合 ........ P.35 の操作 6 へ進んでください。
33
基本操作編
ダイヤルアップネットワークの設定について(パソコンで接続する場合)
■ 固定アサイン設定の場合
あらかじめ、利用者の IPアドレスと、接続先の LAN またはプロバイダの DNS(ドメイ
ンネームシステム)サーバーのアドレスを確認しておく必要があります。
詳細については、LAN 管理者またはプロバイダにお問い合わせください。
6
「IP アドレスを指定する」を選び、
「IPアドレスを指定する」をチェック
「IPアドレス」欄に利用者のIPアド
レスを入力した後、「ネームサー
バーアドレスを指定する」を選び、
接続先の DNS を入力します。
IP アドレスを入力
「ネームサーバーアドレスを指定する」
をチェック
DNS を入力
「IP ヘッダー圧縮を使う」
、
「リモー
トネットワークでデフォルトのゲー
トウェイを使う」の設定は、接続先
のLAN またはプロバイダの指示に
従ってください。
最後にクリック
最後に OK をクリックします。
「サーバーの種類」
の画面に戻ります。
7
OK をクリックします。
「TCP/IP」の設定が完了し、ダイヤル
アップネットワークフォルダの画面が
表示されます。
クリック
34
基本操作編
ダイヤルアップネットワークの設定について(パソコンで接続する場合)
■ ダイナミックアサイン設定の場合
あらかじめ、接続先の LAN またはプロバイダの DNS(ドメインネームシステム)サー
バーのアドレスを確認しておく必要があります。詳細については、LAN 管理者またはプ
ロバイダにお問い合わせください。
「サーバーが割り当てた IPアドレス」をチェック
6
「サーバーが割り当てた IP アドレ
ス」を選んだ後、
「ネームサーバー
アドレスを指定する」を選び、接続
先の DNS を入力します。
DNS を入力
「ネームサーバーアドレスを指定する」
をチェック
「IP ヘッダー圧縮を使う」、
「リモー
トネットワークでデフォルトの
ゲートウェイを使う」の設定は、接
続先のLAN またはプロバイダの
指示に従ってください。
最後に OK をクリックします。
「サーバーの種類」の画面に戻りま
す。
7
最後にクリック
OK をクリックします。
「TCP/IP」の設定が完了し、ダイヤル
アップネットワークフォルダの画面が
表示されます。
クリック
35
基本操作編
インターネットに接続する
Windows 98 での接続方法を説明します。Windows 95 をご使用の場合は、画面の表示が多
少異なりますが、接続方法は同じです。以下を参照して接続してください。
パケット接続を行う
1
「マイコンピュータ」をダブルク
リックした後、「ダイヤルアップ
ネットワーク」をダブルクリック
します。接続先のアイコンをダブ
ダブルクリック
ルクリックします。
2
入力内容については、LAN 管理者または
ユーザー名とパスワードを入力し
プロバイダにお問い合わせください
た後、接続先の電話番号を入力し、
接続 をクリックします。
接続先の電話番号を入力
最後にクリック
36
基本操作編
インターネットに接続する
3
接続状況を確認します。
本機が自動的にダイヤルを発信し、
現在の接続状態がパソコンの画面に表示されます。
ダイヤルしています。
●うまく行かない場合は…
モデムの選択、電話番号(市外局番も)
を確認してください。
(P.32 参照)
D
接続先に回線がつながり、利用者の
ユーザ名とパスワードが正しいかど
うか確認を受けています。
●うまく行かない場合は…
ユーザー名、パスワードを確認してく
ださい。
(P.36 参照)
D
確認が終わり、接続を承認されて、
ネットワークに接続しようとしてい
ます。
●うまく行かない場合は…
T C P / I P の設定を確認してください。
(P.31 ∼P.35 参照)
D
ネットワークに接続しました。
37
基本操作編
インターネットに接続する
接続を切断する
1
「マイコンピュータ」をダブルク
リックし、
「ダイヤルアップネット
ワーク」をダブルクリックします。
接続先のアイコンをダブルクリッ
クします。
ダブルクリック
または、タスクバーのトレイに表
示されるインジケータ(小さなア
イコン)をダブルクリックします。
ダブルクリック
2
切断 をクリックします。
クリック
たいせつ!
●WWW ブラウザソフト(Internet Explorer など)や電子メールソフト(Outlook な
ど)を終了しただけでは、プロバイダとの接続は切断されていません。通信を終了す
るときは、必ず上記の方法で切断してください。
38
応用操作編
●AT コマンドについて
●応答コードについて
●S レジスタと不揮発性メモリについて
●AT コマンドを入力するには
●お買上げ時の設定に戻すには
●フロー制御方式について
●PPP機能について
●通信速度の設定と実効通信速度について
●その他の設定について
省電力モードの設定
誤り訂正符号化有無の自動切替
再接続タイマ
応用操作編
AT コマンドについて
■ AT コマンドについて
本機の通常の操作は、通信ソフトを使用して行います。通信ソフトでサポートされてい
ない特別な設定や操作は、本機に対して直接パソコンのキーボードからコマンド
(命令)
を入力して行います。本機は、
「AT コマンド」と呼ばれる最も広く普及しているモデム
用制御コマンドを採用しています。コマンドの先頭に必ず「AT」を付けて入力するた
め、AT コマンドと呼ばれています。
■ AT コマンドの入力形式
AT コマンドは、必ず半角英数字で入力してください。
【AT コマンド入力例】
「03-1234-56XX 」にダイヤルさせる場合
ATD 03123456XX
D コマンド(後ろに続く数字をダイヤルさせます。)
(※
はリターンキーを押すことを示します。
)
と入力します。
上の例のように入力すると、本機は「03-1234-56XX 」の番号にダイヤルします。
(
「-」は入力してもかまいませんが無視されます。
)
■ AT コマンドの 1 行
通常、通信ソフトの画面では、続けて入力した最初の文字から を押した直前の文字ま
でを「1 行」と呼びます。この間は、たとえば文字が画面の右端に達し、自動的に左端
から折り返して表示されたとしても、全体で 1 行とみなされます。
AT コマンドは、コマンドに続くパラメータ(数字や記号)を含めて、必ず 1 行で入力
します。また、1 行は 57 文字以内に制限されています。
たいせつ!
● AT コマンドの入力について
・AT コマンドはすべて半角英数字で入力してください。
・大文字と小文字を混在させないでください。
40
応用操作編
応答コードについて
■ 応答コードについて
応答コードとは、パソコンなどから送られてきた AT コマンドに対する実行結果の報告
のことです。
「リザルトコード」とも呼ばれます。
通信ソフトの画面上に、この応答コードが表示されますので、本機がどのような動作を
したのかを知ることができます。
【応答コード表示例】
「03-1234-56XX 」にダイヤルし、接続できた場合
CONNECT 19200
通信速度
相手先との接続が完了したことを示す応答コード
と画面上に表示されます。
上の例のように表示された場合は、本機とパソコンなどとの間のシリアル通信速度が
19200bps で接続されたことを示しています。
■ 拡張応答コードについて
応答コードには、基本的な形式の応答コードのほかに、より詳細な報告を行う拡張応答
コードがあります。また、拡張応答コードは、報告する項目や詳細さにより¥V1 、¥V2
などの形式に分かれています。本機のお買上げ時の状態では、¥V2 形式の拡張応答コー
ドが選択されていますが、AT コマンドにより形式を変更することができます。
■「TYPE1」と「TYPE2」
拡張応答コードには、表示する項目を1 つずつ指定する形式の応答コード「TYPE1」と、
表示する項目が固定されている応答コード「TYPE2」があります。
「TYPE2」の応答コー
ドは、表示する項目によって¥V2 、¥V5 の 2 つの形式に分かれています。
■ 文字形式と数字形式
応答コードには、上記のような文字で報告する形式以外に、数字(16 進数)で本機の状
態を報告する形式があり、主に通信ソフトなどのプログラムで使用されています。
41
応用操作編
応答コードについて
■ 接続時の応答コードの表示について
各種応答コードの形式は、拡張応答コードの設定状況により異なります。特に接続時の
表示でその相違が現れます。ここでは、接続時の応答コードが、拡張応答コードの設定
状況の違いにより、どのように表示されるかについて説明します。
(本機は、お買上げ
時には、¥V2 形式の拡張応答コードが設定されています。
)
【 応答コード表示例(¥V2 のとき:TYPE2)】
(お買上げ時の状態)
「ATD123456XX 」を入力し(P.40 参照) 、相手先と接続できた場合
CONNECT 19200
本機とパソコンなどとの間のシリアル通信速度
※実際の通信速度は状況により変わります。
と表示されます。 【応答コード表示例(¥V0 のとき) 】
(
「AT¥V0 」と入力した場合)
「ATD123456XX 」を入力し(P.40 参照) 、相手先と接続できた場合 CONNECT
と基本の応答コードだけが表示されます。
【 応答コード表示例(¥V1 のとき:TYPE1)】
TYPE1の拡張応答コードは表示する項目を 1 つずつ指定する形式です。
お買上げ時には、
シリアル通信速度( 表示する:¥W1) 、
通信プロトコル( 表示する:¥Z1) が
設定されています。
「ATD123456XX 」を入力し(P.40 参照) 、相手先と接続できた場合
CONNECT SERIAL 19200/PACKET
通信プロトコル
本機とパソコンなどとの間のシリアル通信速度
とシリアル通信速度と通信プロトコルが表示されます。
【 数字形式の応答コード表示例(¥V1 のとき:TYPE1)】
(
「ATV0 」と入力した場合)
上記の応答コードを数字形式で表示させたい場合は、
「ATV0 」と入力した後、
「ATD123456XX 」を入力します。相手先と接続できた場合
0A91
常に「0 」と表示
通信プロトコル
接続完了
本機とパソコンなどとの間のシリアル通信速度
と同じ設定のままで数字形式で表示されます。
【応答コード表示例(¥V1 のとき:TYPE1)】
(
「AT¥V1¥W0¥Z0 」
と入力した場合)
「ATD123456XX 」を入力し(P.40 参照) 、相手先と接続できた場合
CONNECT
42
と基本の応答コードで表示されます。上記の例のように、¥W0 、¥Z0 を入力し、シリ
アル通信速度と通信プロトコルを表示しない設定にしておくと、
¥V0 形式設定時と同
じ表示になります。
応用操作編
S レジスタと不揮発性メモリについて
■ S レジスタ
Sレジスタは、本機の動作を設定したり、本機の状態を表示したりする変数のようなも
のです。動作中、本機は必要なときに S レジスタの値を変更しています。
Sレジスタの値は、AT コマンドを使って表示させたり変更したりすることができます。
(P.64 参照)
■ 不揮発性メモリ
本機には、各種の設定状態を電源が切れても保持するための「不揮発性メモリ0 、1 」が
内蔵されています。
設定した内容を不揮発性メモリ0 またはメモリ1 に書き込んでおけば、本機の電源を切
り、パソコンなどのコネクタを RS-232C ポートから取外しても、その内容は記憶され
ています。それ以後は、電源を入れるたびに、AT & Y コマンドで指定された不揮発性
メモリに記憶されているとおりの設定で本機を使用することができます。
また、2 つの不揮発性メモリを使い分けることにより、本機を 2 つの接続先ごとに最適
な設定に切り替えて使用することができます。
お買上げ時の状態に本機の設定を戻し、その設定内容を不揮発性メモリ0 に書き込むに
は、次のように入力します。
AT&F&W0
● S レジスタ S0 にリング(呼び出し)回数を設定していると、自動応答を行います。
(P.64 参照)S0 = 1 と設定している場合、1 回のリングを受信してから自動応答し
ます。このとき、通信ソフトの画面上には、次のように表示されます。
RING
CONNECT 19200
実際の通信速度は状況により変わります。
43
応用操作編
AT コマンドを入力するには
■ AT コマンドを入力できるモード
AT コマンドを使用して本機を操作するには、パソコンをターミナルモード※ 1 にする必
要があります。ご使用の通信ソフトにターミナルウィンドウがある場合は、そのウィン
ドウ画面に AT コマンドを入力してください。
ターミナルモードでは、
パソコンはキーボードから入力された文字をそのまま通信ポー
トに送ります。通信ポートに送られた AT コマンドで本機を操作できるかどうかは、本
機の状態により異なります。
● 通常、AT コマンドの入力は、オフラインコマンドモードで行ってください。
本機が接続先と通信中でない状態を「オフラインコマンドモード」と呼びます。
オフラインコマンドモードでは、
本機は送られてきたATコマンドに従って動作します。
● 特別な必要がある場合にのみ、通信中に本機を「オンラインモード※ 2」からオンラ
インコマンドモードに切り替えて AT コマンドを入力してください。
本機が接続先と通信中にATコマンドを入力できる状態を
「オンラインコマンドモー
ド」と呼びます。通信中でもオンラインコマンドモードにすると、本機は送られて
きたAT コマンドに従って動作します。オンラインコマンドモードでは、入力された
文字は送信されません。接続先との回線の接続は維持され、再びオンラインモード
に戻ることにより通信を続けることができます。
(接続先によっては、一定時間デー
タの送受信がないと回線を切断されることがあります。
)
■ オンラインモードとオンラインコマンドモードの切替えかた
通信中に本機をオンラインコマンドモードにするには、次の 2 つの方法があります。
● エスケープキャラクタ(
「+++ 」またはS2 レジスタに設定したコード:P.64 参照)を
入力する。
● AT & D1(P.58 参照)に設定されているときに、RS-232C の ER信号を OFFにする。
オンラインコマンドモードからオンラインモードに戻って通信を続けるには、次の AT
コマンドを入力します。
● ATO0 、または ATO1 と入力する。
Check!
※ 1 ターミナルモード
パソコンを 1 台の通信端末(ターミナル)のように動作させるモード。キーボードか
ら入力した文字が、通信ポートに接続されている機器(モデムなど)や回線に送られ
ます。一般には、パソコンに通信モデムを接続して通信ソフト(
「ハイパーターミナ
ル」など)を起動すると、ターミナルモードの操作画面(
「ターミナルウィンドウ」)
が表示されます。ターミナルウィンドウに入力した文字は通信ポートに送られます。
また、通信ポートから受信した文字も、ターミナルウィンドウに表示されます。
たいせつ!
※ 2 オンラインモード
「オンラインモード」では、AT コマンドを入力しないでください。
本機が接続先と通信中の状態を「オンラインモード」と呼びます。オンラインモード
では、本機は通信ポートに送られてきた文字をそのまま接続先に送信しますので、接
続先のモデムを誤動作させる場合があります。
44
応用操作編
AT コマンドを入力するには
■ AT コマンドの入力例(Windows 付属通信ソフト「ハイパーター
ミナル」を使う場合)
通信ソフトのターミナルウィンドウから A T コマンドを入力する操作の例として、
Windows 98 に付属している通信ソフト「ハイパーターミナル」を使用する場合を説明
します。
※「ハイパーターミナル」を使用して DoPa網に接続することはできません。ダイヤル
アップネットワークをご使用ください。
※ あらかじめパソコンに「標準19200bps モデム」を登録してください。
(P.21 ∼22 参
照)また、本機をパソコンに接続した後、本機とパソコンの電源を入れてください。
●「ハイパーターミナル」を起動します。
1
2
Windows画面の「スタート」から、
「ファイル名を指定して実行」を選びます。
ファイル名の入力欄に「Hypertrm.exe」と入力し、 OK をクリックします。
「ハイパーターミナル」が起動し、接続先の名前とアイコンを指定する画面が表示され
ます。
● 接続先を設定した後、接続の操作を中止します。
3
接続先の名前を入力した後、
表示されているアイコンの中から使用するアイコ
ンをクリックし、OK をクリックします。
接続先の電話番号を設定する画面が表示されます。
4
接続先の「市外局番」と「電話番号」を入力し、
「接続方法」欄に「標準 19200
モデム」と表示されていることを確認します。
「接続方法」欄に他の名前が表示されている場合は、表示欄の右端の D をクリックし、
表示されたリストから「標準 19200bps モデム」を選びます。
5
OK をクリックします。
接続の画面が表示されます。
6
キャンセル をクリックします。
接続の画面が消え、背後のターミナル
ウィンドウ画面が表示されます。
クリック
45
応用操作編
AT コマンドを入力するには
7
キーボードから「AT 」と入力します。
コマンドを入力してから画面に表示されるまで時間がかかることがあります。
ターミナルウィンドウ画面に「OK」と表示されたら、本機は、
「オフラインコマンド
モード」になっています。
● 必要な操作が終わったら、接続を切断し、終了します。
8
Alt + F4 を押します。
「切断してもよろしいですか?」と表示されます。
9
はい をクリックします。
「保存しますか?」と表示されます。
10
はい または いいえ をクリックします。
「ハイパーターミナル」が終了します。
はい をクリックした場合は、次回から、P.45 の操作 3 で キャンセル をクリックし、
メニューバーから「ファイル」を「開く」の操作により、前回指定したアイコンを表
示させてダブルクリックするだけで接続の画面を表示させることができます。
46
応用操作編
お買上げ時の設定に戻すには
■ 不揮発性メモリを初期化する
本機の設定は不揮発性メモリに記憶されており、
本機はその記憶内容を参照しながら動
作します。不揮発性メモリの記憶内容を、すべてお買上げ時の状態に戻すには、次のよ
うにします。
※ 本機に登録した短縮ダイヤルは初期化されません。
AT&Z2
47
応用操作編
フロー制御方式について
■ フロー制御とは
通信を行う場合、受信側と送信側ではデータを処理する時間が異なるため、データの取
りこぼしや待ち時間ができないよう、データの流れ(フロー)を一時停止したり再開し
たりしてお互いに制御する必要があります。これを「フロー制御」と呼びます。
フロー制御の大まかな仕組みは、以下のようになります。
(1)受信側は、送信されてくるデータが蓄積されて処理しきれなくなると、送信側に対
して送信を一時停止するように要求を出す。
(2)送信側は、要求に応じてデータの送信を一時停止する。
(3)受信側は、新たなデータを受信する余裕ができたら、送信を再開するように要求を
出す。
(4)送信側は、要求に応じてデータの送信を再開する。
本機で通信する場合、本機とパソコンなどの間でフロー制御が必要です。
その際、本機とパソコンなどは、必ず同じフロー制御方式を使用していなければなりま
せん。
■ 本機で使用できるフロー制御方式
本機は「RS/CS 方式」と「XON/XOFF 方式」の 2 つのフロー制御方式のどちらかを選
べます。
●「RS/CS 方式」のフロー制御は次のように行われます。
パソコンなど
送信
データ
バッファ
RS-232Cポート
SD
DoPa Mobile Ark
バッファ
制御
CS
受信
データ
回路
RD
バッファ
バッファ
送信
受信
回路
D
o
P
a
網
へ
RS
パソコンなどが RS信号を OFFにすると、本機は「本機→パソコンなど」のデータ
送信を停止します。その後、RS信号が ON になると、送信を再開します。
本機が CS信号を OFFにすると、パソコンなどは「パソコンなど→本機」のデータ
送信を停止します。その後、CS信号が ON になると、送信を再開します。
●「XON/XOFF 方式」のフロー制御は次のように行われます。
本機はパソコンなどからの XOFFを受信すると、
「本機→パソコンなど」のデータ送
信を停止します。XONを受信すると、送信を再開します。
本機は受信バッファがいっぱいになりそうになると、パソコンなどに XOFFを送信
します。バッファ内の空き領域が増加すると、XONをパソコンなどに送信します。
48
応用操作編
フロー制御方式について
■ フロー制御方式の選択
本機のフロー制御方式の AT コマンドによる設定は、次のように行います。
● RS/CS 方式に設定する場合(初期値)
AT¥Q3
● XON/XOFF 方式に設定する場合
AT¥Q1
お買上げ時の状態では、本機は RS/CS 方式に設定されています。通信ソフトに RS/CS
方式のフロー制御機能がある場合は、この方式を選んでください。
通信ソフトに XON/XOFF方式のフロー制御機能しかない場合は、本機を XON/XOFF方
式に変更してください。
49
応用操作編
PPP 機能について
■ PPP(Point to Point Protocol)機能
本機は、通信プロトコル(コンピュータ間で通信する際の約束ごと)として、PPPと
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol
)
を採用しています。
この2つ
のプロトコルにより、本機はインターネットや企業 LAN に接続することができます。
PPPは、本機を接続したパソコンなどと DoPa網の交換機との間で、直接にデータの送
受信を行うためのプロトコルです。
TCP/IP は、本機を接続したパソコンなどとインターネットや企業 LAN 上の任意のホス
トコンピュータとの間で、ネットワークを介してデータの送受信を行うためのプロトコ
ルです。
TCP/IP
PPP
パソコン
など
DoPa
Mobile
Ark
企業LAN
DoPa網
Internet
50
応用操作編
通信速度の設定と実効通信速度について
■ 通信速度の設定と実質的な通信速度
本機を接続しているパソコンなどとDoPa網に接続されている特定のコンピュータとの
間で通信を行う場合、
下図のような多くの伝送区間を通してデータを送受信することに
なります。その際、仮に各伝送区間ごとに最大の通信速度を設定したとしても、結果的
には最も遅い区間の通信速度(実効通信速度)でしかデータを送受信できません。
実効通信速度
最大9600bps
パソコン–本機間
シリアル通信速度
無線回線速度
専用回線/ISDN
回線速度
ルータ–ホスト間
通信速度
19200bps
最大9600bps
64k∼1.5M bps
64k∼10M/100M bps
パソコン
など
DoPa
Mobile
Ark
DoPa網
ルータ
サーバー
コンピュ
ータ
※ 各通信速度は一例です。実際の通信速度は使用する機器や回線の種類と設定により
変わります。
● 本機とパソコンなどとの間のシリアル通信速度は、上の例のように、本機の無線回
線速度(最大 9600bps )より速い速度に設定してください。
● 本機とパソコンなどとの間でフロー制御を行わない場合は、本機とパソコンなどと
の間のシリアル通信速度を無線回線速度より遅い速度に設定してください。
● パソコンなどのシリアル通信速度の設定は、本機の通信速度設定用 DIPスイッチの
(P.23 参照)
設定※に必ず合わせてください。
※
お買上げ時には、本機の通信速度は19200bps に設定されています。
51
応用操作編
その他の設定について
■ 省電力モードの設定
パケット通信中に、無通信状態が一定時間※続いた場合、自動的に省電力モードに入る
よう設定することができます。
● 省電力モードを ON に設定しておくと、パケット通信中に通信が一定時間※ない場
合、待機状態に入り通信時の消費電流を最小限に抑えることができます。
● 省電力モードのON/OFF設定と省電力モードに入るまでの無通信時間の設定は、AT
コマンド「#STN= 」
、
「#TIM= 」を実行して行います。
(P.62 参照)
※ お買上げ時は 5 分に設定されています。
■ 誤り訂正符号化有無の自動切替
本機は、通信中に、ビット誤りの発生状況に応じて誤り訂正符号化を自動的に行ったり
中止したりする機能を持っています。また、常に誤り訂正符号化を行うように設定する
こともできます。電波状況の良い場所では自動切替に、電波状況の悪い場所では常に誤
り訂正符号化を行うように設定していただくと、
データの伝送効率が良くなることがあ
ります。
● 誤り訂正符号化有無の自動切替の設定は、
AT コマンド「#FEC=」を実行して行います。
(P.62 参照)
※ お買上げ時は自動切替に設定されています。
■ 再接続タイマ
電波状態などにより通信が一時途切れた場合でも、
本機はパケット通信を継続する機能
を持っています。この間に通信が回復した場合は、続けてパケット通信をすることがで
きます。
● 再接続タイマ値の設定は、
AT コマンド「#SSTM=」を実行して行います。
(P.62 参照)
※ お買上げ時は10 分に設定されています。
Check!
● 省電力モードに入るまでの時間は、ネットワーク側の状態により、本機で設定し
た省電力モード移行時間と異なる場合があります。
● 誤り訂正符号化
送受信されるデータにビット誤りが生じた場合、受信側が誤りを発見して訂正で
きるように、送信側がデータに復元の手がかりとなる情報を付け加えて送信する
ことを、
「誤り訂正符号化」または「FEC」と呼びます。誤り訂正符号化は、送受
信されるデータ量が本来のデータ量に比べて一定の割合で増えるため、
その分デー
タ伝送の効率が低下します。ビット誤りが生じることが少ない場合は、誤りが生
じたことを知ることができるだけの単純な情報を付け加えてデータを送受信し、
誤
りが発生したときに誤りが生じた部分のデータを再送する方が効率が良くなるこ
とがあります。
● 再接続タイマの設定できる最大値は、
ネットワーク側の状態により変化します。
再
接続タイマ設定で、設定した値がネットワークから通知された最大値を上回った
場合、設定値は自動的にネットワークから通知された最大値へ補正されます。
52
技術解説編
●AT コマンドの解説
●S レジスタの解説
●コマンド・レジスタ一覧表
●応答コード一覧表
技術解説編
AT コマンドの解説
下記に AT コマンドについての動作を規定します。
[A,A/,C]
書式
機能
解説
ATA
アンサーモードでの回線接続
・ パケット着信時
S0 レジスタの値に関係なく、手動で着信します。
<注意>
パケット着信の場合、着信(「RING」が表示される)があってから 5 秒以内に
「ATA 」を入力してください。
5 秒を過ぎて入力すると着信が正常に行われない場合があります。
参照
S0 レジスタ
書式
機能
A/
直前に実行したコマンドの再実行
A/ コマンドには「AT」や「 」を付ける必要はありません。直前に実行された
コマンドの再実行や、ダイヤルを再ダイヤルする場合に使用します。
−
解説
参照
書式
機能
解説
参照
ATCn (n=0 、2 )
圏外/圏内表示
C0:圏外/圏内表示しない(初期値)
C2:圏外/圏内表示をする
圏外/圏内表示(待機中のみ表示される)
・圏内→圏外になると「OUT OF SERVICE」
を表示します。
・圏外→圏内になると「IN VOICE/DATA/FAX/PACKET SERVICE」を表示しま
す。
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
応答コード一覧表
Check!
● DoPa Mobile Ark の状態を表示するとき、
「IN VOICE/DATA/FAX/PACKET SERVICE
(音声/データ/ FAX /パケット通信サービス圏内)
」となることがあります。こ
の場合でも「音声/データ/ FAX通信サービス」は動作せず、
「パケット通信サー
ビス」のみとなります。
54
技術解説編
AT コマンドの解説
[D,E,H]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
ATD[ダイヤルパラメータ]
[電話番号]
ダイヤル発信
ダイヤルパラメータの指定に従って電話番号をダイヤル発信します。
ダイヤルパラメータ
< N > : リダイヤルによる発信(但し、3 分間に 2 回までしかリダイヤルは
受け付けず、3 回目以降のリダイヤルでは、応答コード
「DELAYED」を返します。)
【例】ATDN
< Nn > : 短縮ダイヤルによる発信
ATNn = コマンドで登録された電話番号にダイヤルします。
【例】ATDN1
< L、P、T、W >:無効(D のみと解釈される)
<I>
: パケット通信指定
< ** > : パケット通信指定電話番号ヘッダ
電話番号
< 0 ∼ 9 、*、#、A、B、C、D、−>
: パケット接続先電話番号の指定には「
(」、
「)
」、
「−」などの文字挿
入が可能です。
【例】
ATDT(03)1234-5678
電話番号は、
「
(」、
「)
」、
「−」を除き最大 20 桁まで有効となります。
また、ATD 後の文字数は 40 桁まで有効となります。
Nn = コマンド、S7 レジスタ
ATEn (n=0 、1 )
コマンド状態でのエコーの有無の選択
パソコンから送られたコマンドに対して、
本機がエコーを返すかどうかを選択し
ます。
E0:コマンド状態でエコーを返さない
E1:コマンド状態でエコーを返す(初期値)
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
ATHn (n=0 ∼2 )
本機のフック制御
本機のフック状態を切替えます。
H0:本機をオンフックする(パケット通信時、滞留データ送信後、オンフック
する)
H1:本機をオフフックする
H2:パケット通信時、滞留データを破棄し、オンフックする
S51 レジスタ
55
技術解説編
AT コマンドの解説
[I,N,Nn=,O]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
56
ATIn (n=0 ∼5 )
製品コード・ROMのチェックサムの確認
I0: 本機の最大通信速度を返す
I1: ROMのチェックサムをパソコンに返す
I2: 本機内部の ROMのチェックサムを計算し、正しければ“OK”を、間違っ
ていれば“ERROR”の応答コードを返す
I3: ファームウェアのバージョンをパソコンに返す
I4: 本機の識別コードをパソコンに返す
I5: 国別の識別コードをパソコンに返す
応答コードの送出の有無にかかわらず、コマンドの結果が送出されます。
−
ATNn (n=1 ∼4 )
短縮番号の消去
短縮番号 n(n=1 ∼ 3 )に登録されている電話番号を消去します。
n=4 の場合すべての短縮番号を消去します。
Nn= コマンド
ATNn=[電話番号](n=1 ∼3 )
短縮番号の登録
短縮番号 n に電話番号を登録します。
(電話番号は 20 桁まで登録可能)
短縮番号は 3 件まで登録可能。
登録できる電話番号は、
「A」
「B」
「C」
「D」
「0 ∼ 9 」
「#」
「*」
「−」です。
N コマンド
ATOn (n = 0 、1 )
オンライン状態への復帰
オンラインコマンド状態からオンライン状態に戻るときに使用します。
O0 :オンライン状態への復帰
O1 :オンライン状態へリトレイン後、復帰
+++ コマンド
技術解説編
AT コマンドの解説
[Q,Sr?,Sr=n,U]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
ATQn (n=0 、1 )
応答コード有無の選択
コマンド実行後、応答コードの送出の有無を選択します。
Q0:応答コードを返す(初期値)
Q1:応答コードを返さない
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
ATSr?
レジスタ(S レジスタ)の値の読み出し
r 番目の S レジスタの値を読み出します。r は 10 進数で指定します。
レジスタの値は 3 桁の 10 進数で出力します。
【例】S0 の値を読み出す
ATS0?
−
ATSr=n
レジスタ(S レジスタ)への書き込み
r 番目の S レジスタに値 n を書き込みます。r と n は 10 進数で指定します。
【例】S0 の値を 1 にする
ATS0=1
−
ATUn (n=0 ∼3 )
発 ID 情報、着 ID 情報(電話番号)の表示選択
U0:発 ID 情報表示しない
着 ID 情報表示しない(初期値)
U1:発 ID 情報表示する※
着 ID 情報表示しない
U2:発 ID 情報表示しない
着 ID 情報表示する
着 ID 情報表示する
U3:発 ID 情報表示する※
※
発信側に発信者番号通知の設定がされている場合に限ります。
発 ID 情報表示
着信があったとき相手の電話番号を表示します。
【例】 CALLING-ID=03123456XX
着 ID 情報表示
着 ID 通知機能で指定された電話番号を着信されたときに表示します。
着 ID 通知がない場合は**を表示します。
【例】 CONNECTED-ID=**:PACKET
着 ID 情報を表示するときは、着 ID ステータス(PACKET)も表示され
ます。
ATU1 、U2、U3 を設定した場合、AT¥U1 の設定が必要です。
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
¥U コマンド
57
技術解説編
AT コマンドの解説
[V,W,Z,&C,&D]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
58
ATV n (n=0 、1 )
応答コードの表示形式の選択
応答コードの表示形式を指定します。
V0:応答コードを数字で返す
V1 :応答コードを英単語で返す(初期値)
数字の応答コードで判断する通信ソフトを使用する場合は V0(数字)で使用し
ます。
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
Q コマンド
ATWn (n=0 、1 )
不揮発性メモリの読み出し
不揮発性メモリに書き込まれた内容を読み出して設定します。
W0:不揮発性メモリ0 を読み込む
W1:不揮発性メモリ1 を読み込む
&W コマンド
ATZn (n=0 、1 )
本機の初期化(リセット)
Z0:本機の設定を不揮発性メモリ 0 の内容で初期化する
Z1:本機の設定を不揮発性メモリ 1 の内容で初期化する
同一のコマンド列では、Zコマンド以降のコマンドはすべて無視されます。オン
ラインコマンドモード時にATZ0 、ATZ1 を入力した場合は回線が切断されます。
−
AT&Cn (n=0 、1 )
CD 信号の動作の選択
パソコンへの CD 信号の送出条件を選択します。
&C0 :CD は常に ON
&C1:CD は相手モデムからのキャリアが検出されている間 ON(初期値)
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
AT&Dn (n=0 ∼3 )
データ端末レディ(ER)コントロール
データ端末レディ(ER)コントロールによる本機の動作を設定します。
&D0 : ERの状態を無視する(常に ON とみなす)
&D1 : ERが ON から OFFに変わるとオンラインコマンド状態になる
&D2 : ERが ON から OFFに変わると回線を切断し、オフラインコマンド状態
になる(初期値)
<注意>パソコンから ERを OFFにする場合は、データ通信が終了してか
ら行ってください。
&D3 : ERが ON から OFFへ変わると電源投入時と同じ状態になる
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
技術解説編
AT コマンドの解説
[&F,&P,&S,&W,&Y]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
AT&F
本機の設定値の初期化
本機のコマンドの設定、S レジスタを初期値に設定します。
短縮ダイヤルの内容は消去しません。
オンラインコマンドモード時に入力した場合は、回線が切断されます。
−
AT&P
本機の電話番号の表示
本機の電話番号を表示します。
【例】
ID=090123456XX
OK
−
AT&Sn (n=0 、1 )
DR信号の動作の選択
DR信号の制御のしかたを指定します。
&S0 :DRは常に ON (初期値)
&S1 :DRはオンフック状態では OFF、接続を開始すると ON
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
AT&Wn (n=0 、
1)
不揮発性メモリへの書き込み
現在の本機動作状態(コマンド指定、Sレジスタ)を不揮発性メモリに書き込み
ます。
&W0:現在の本機の状態を不揮発性メモリ 0 に書き込む
&W1:現在の本機の状態を不揮発性メモリ 1 に書き込む
短縮ダイヤルは書き込まれません。
&F、&Y、&Z コマンド
AT&Yn (n=0 、1 )
電源投入時の不揮発性メモリの選択
電源が投入されたときに有効となる不揮発性メモリ0 、1 のいずれかの選択を設
定します。
&Y0:電源投入時に不揮発性メモリ 0 を復元(初期値)
&Y1:電源投入時に不揮発性メモリ 1 を復元
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
&W、&Z コマンド
59
技術解説編
AT コマンドの解説
[&Z,¥Q,¥S,¥U]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
60
AT&Zn (n=0 ∼2 )
本機の設定値および不揮発性メモリの初期化
本機の設定値および不揮発メモリの設定値を初期値に設定します。
&Z0:不揮発性メモリ 0 の初期化(&F&W0 と同一)
&Z1:不揮発性メモリ 1 の初期化(&F&W1 と同一)
&Z2:すべての不揮発性メモリの初期化(&F&W0&W1 と同一)
短縮ダイヤルは初期化されません。
&F、&Y、&W コマンド
AT¥Qn (n=1 、3 )
本機−パソコン間のフロー制御方式の選択
¥Q1:送受信データの中にフロー制御用のコード(XON/XOFF)を挿入して、本
機−パソコン間のフロー制御を行う
¥Q3:RS-232C の RS/CS 信号線を用いて、本機−パソコン間のフロー制御を
行う(初期値)
本機内でデータをバッファリングするため、フロー制御が必要です。
データの中にXON(11H )/XOFF(13H )と同じコードが含まれる可能性がある
場合(XMODEMなど)は、¥Q1(XON/XOFF フロー)での通信はおすすめし
ません。
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
AT¥S
本機の設定状態の表示
現在設定されている通信速度、データフォーマット、各コマンド、短縮ダイヤル
の設定の内容を表示します。
−
AT¥Un (n=0 、1 )
着信時の発・着 ID 情報と着 ID ステータスの表示選択
相手から送られた ID 情報と着 ID ステータスの表示の有無を設定します。
¥U0:相手からの ID 情報と着 ID ステータスを表示しない(初期値)
¥U1:相手からの ID 情報と着 ID ステータスを表示する
AT¥U1 を設定した場合、ATU1 、U2、U3 のいずれかの設定が必要です。
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
U コマンド
技術解説編
AT コマンドの解説
[¥V,¥W,¥Z,%R]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
AT¥Vn (n=0 ∼2 、5 )
接続時の応答コード仕様の選択
接続時の応答コードで、シリアル速度、通信プロトコルなどを表示するか設定し
ます。
¥V0: 接続時の応答コードを TYPE1(拡張応答コード無)に設定する
¥V1: 接続時の応答コードを TYPE1(拡張応答コード有)に設定する
¥V2: 接続時の応答コードを TYPE2(拡張応答コード無)に設定する
(初期値)
¥V5: 接続時の応答コードを TYPE2(拡張応答コード有)に設定する
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
応答コード一覧表
AT¥Wn (n=0 、1 )
シリアル速度(本機−パソコン間)表示の選択
シリアル速度(本機−パソコン間)表示の有無を設定します。
¥W0:シリアル速度表示をしない
¥W1:シリアル速度表示をする(初期値)
AT¥V1 時のみ有効
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
¥V コマンド
参照
AT¥Zn (n=0 、1 )
プロトコル表示の選択
接続時のプロトコル表示の有無を設定します。
¥Z0:プロトコル表示しない
¥Z1:プロトコル表示する(初期値)
AT¥V1 時のみ有効
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
¥V コマンド
書式
機能
解説
参照
AT%R
S レジスタの状態を表示
現在の S レジスタの状態を表示します。
−
解説
61
技術解説編
AT コマンドの解説
[#FEC,#SSTM,#STN,#TIM]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
62
(n=0 、1 )
AT#FEC=n AT#FEC?
誤り訂正符号化有無自動切替の設定および確認
通信品質を監視し、誤り訂正符号化有無を自動的に行う機能を設定します。
#FEC=0 : 常に誤り訂正符号化を行なう
#FEC=1 : 誤り訂正符号化有無自動切替を行なう(初期値)
#FEC? : 現在の設定内容の確認
パラメータ変更のみで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
(n=0 、1 ∼310 )
AT#SSTM=n AT#SSTM?
再接続タイマ値の設定
#SSTM=n : 再接続タイマ値を n(1 ∼ 310 )分に設定(初期値 n=10 )
n=0 の場合、設定値を初期化する
#SSTM? : 現在の設定内容の確認
パラメータ変更のみで、不揮発性メモリに記憶されます。
−
AT#STN=n (n=0 、
1)
AT#STN?
省電力モードの設定および確認
パケット通信中、一定時間データを送受信しなかったときに、本機を待機中の状
態にして消費電流を少なくする機能を使用するかどうかを設定します。
#STN=0 : 省電力モードを OFFに設定(アクティブ状態を維持する)
#STN=1 : 省電力モードを ON に設定(初期値)
(スーパーフレーム間欠受信)
#STN? : 現在の設定内容の確認
パラメータの変更のみで、不揮発性メモリに記憶されます。
#TIM= コマンド
AT#TIM=n (n=1 ∼255 )
AT#TIM?
無通信タイマ時間の設定および確認
省電力モードの設定がONのときに、省電力モードが働き出すまでの無通信時間
を設定します。
#TIM=n : 無通信タイマ時間を n 分に設定(初期値 n=5 )
#TIM? : 現在の設定内容の確認
パラメータ変更のみで、不揮発性メモリに記憶されます。
#STN= コマンド
技術解説編
AT コマンドの解説
[!,+++]
書式
機能
解説
参照
書式
機能
解説
参照
AT!
現在の本機の状態を表示
現在の本機の状態を表示します。
・圏外
・音声/データ/ FAX 待受
・パケット待受
・音声/データ/ FAX /パケット待受
:OUT OF SERVICE
:IN VOICE/DATA/FAX SERVICE
:IN PACKET SERVICE
:IN VOICE/DATA/FAX/PACKET
SERVICE
・パケット通信中
:PACKET SERVICE IN USE
・その他
:E R R O R
他のコマンドを連続して入力しないでください。
−
+++
オンラインコマンドモードへの移行(エスケープシーケンス)
オンラインモードの時、
エスケープシーケンスが実行されると回線を切断するこ
となくオンラインコマンドモードに移行することができます。
S15 レジスタ時間
(ガードタイム:初期値 1 秒)以上データがないとき、
「+」を 3 つ連続して入力
し(入力の間隔はS15 レジスタ時間内)
、再びS15 レジスタ時間データ入力がな
い場合、エスケープシーケンスが実行されます。エスケープキャラクタ(初期値
「+」
)は S2 レジスタで変更可能です。
S2=127 でエスケープキャラクタは無効となり、
オンラインコマンドモードに移
行できなくなります。
オンラインコマンドモードに入ると、
オンラインモードのときの本機とパソコン
間速度のまま“OK”応答コードが送出されます。オンラインモードに戻るには
Oコマンドを使用します。オンラインコマンドモードで H0 または Z コマンドを
実行すると、回線を切断してオフラインコマンドモードになります。
H、O、Z コマンド、S2、S15 レジスタ
63
技術解説編
S レジスタの解説
[S0,S1,S2,S3,S4,S5]
書式
機能
解説
書式
機能
解説
書式
機能
解説
書式
機能
解説
書式
機能
解説
書式
機能
解説
64
ATS0=n (n=0 、1 ∼ 255 )n=3(初期値)
自動応答までのリング(呼び出し)回数の設定
リングの何回目で自動応答するかを設定します。設定の単位は「回」
。
n=0 を設定すると、自動応答しません。
手動着信させるときは、ATS0=0 を設定します。
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
ATS1?
リング(呼び出し)回数をカウントします。
リング(呼び出し)回数をカウントします。リングを検出するごとに S1 レジス
タを加算します。回線切断時にリセットされカウント値は「0 」になります。設
定の単位は「回」
。
ATS2=n (n=0 ∼127 )n=43(初期値)
エスケープキャラクタに使用するキャラクタコードの設定
エスケープキャラクタに使用するコードを設定します。
n=127 に設定するとエス
ケープは無効になり、オンラインコマンドは入力できません。
ATS3=n n=13(固定値)
復帰(CR)コードに使用するキャラクタコードの設定
復帰(キャリッジリターン)キャラクタに使用するコードで、コマンド文字列と
応答コードの最後につきます。
※設定値の変更はできません。
ATS4=n n=10(固定値)
改行(LF)コードに使用するキャラクタコードの設定
改行(ラインフィード)キャラクタに使用するコードで、応答コードを英文字で
表示するときにキャリッジリターン(復帰)キャラクタの後につきます。
※設定値の変更はできません。
ATS5=n n=8(固定値)
バックスペース(BS)に使用するキャラクタコードの設定
バックスペース(BS)キャラクタに使用するコードを設定します。
※設定値の変更はできません。
技術解説編
S レジスタの解説
[S7,S15,S51]
書式
機能
解説
書式
機能
解説
書式
機能
解説
ATS7=n (n=0 ∼255 )n=60(初期値)
ダイヤル後キャリアの待機時間の設定
キャリアを待つことができる時間を設定します。
設定した時間内にキャリアを検出すると、
応答コードを表示しオンラインモード
になります。設定した時間内にキャリアが検出されないときは「NO CARRIER
」
と応答コードを表示し、オフラインコマンドモードに戻ります。
設定の単位は「秒」
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
ATS15=n (n=0 ∼255 )n=50(初期値)
エスケープキャラクタのガード時間の設定
エスケープキャラクタとして判断される場合のガードタイムを設定します。
設定の単位は「20m 秒」
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
ATS51=n (n=0 ∼255 )n=30(初期値)
パケット通信時の ATH0 、ER-OFF発行時の回線切断までの時間設定
パケット通信時の ATH0 、ER-OFF発行時の回線切断までの時間を設定します。
設定の単位は「0.1 秒」
&W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されます。
65
技術解説編
コマンド・レジスタ一覧表
コマンド
コマンド パラメータ
機能
メモリ 初期値
A
なし
アンサーモードでの回線接続
−
A/
なし
コマンドの再実行(AT と をつけない)
−
C
0
圏外/圏内表示しない
○
0
2
圏外/圏内表示する
D
0 ∼ 9、A、B、 ダイヤルする
−
C、D、*、#、−
L、P、T、W 無効
N
リダイヤルする
Nn
短縮ダイヤルにダイヤルする
I
パケット通信指定
**
パケット通信指定電話番号ヘッダ
E
0
コマンド状態でエコーを返さない
○
1
1
コマンド状態でエコーを返す
H
0
オンフックする
−
1
オフフックする
2
パケット通信時、データを破棄しオンフックする
I
0
本機の最大通信速度を返す
−
1
ROM のチェックサムを返す
2
ROM のチェックサムを計算し、応答コードを返す
3
ファームウェアのバージョンを返す
4
本機の識別コードを返す
5
国別の識別コードを返す
N
1∼3
短縮番号 n の電話番号の消去
−
4
全ての短縮番号の電話番号の消去
Nn=
電話番号 短縮番号 n に電話番号を登録
−
O
0
オンラインモードへの復帰
−
1
オンラインモードへリトレイン後、復帰
Q
0
応答コードを返す
○
0
1
応答コードを返さない
Sr?
なし
r 番目の S レジスタの値を読み出す
−
Sr=n
なし
r 番目の S レジスタに値 n を書き込む
−
U
0
発 ID 情報表示しない 着 ID 情報表示しない
○
0
1
発 ID 情報表示する 着 ID 情報表示しない
2
発 ID 情報表示しない 着 ID 情報表示する
3
発 ID 情報表示する 着 ID 情報表示する
V
0
応答コードを数字で返す
○
1
1
応答コードを英単語で返す
○印は &W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されるコマンドです。
66
解説頁
54
54
54
55
55
55
56
56
56
56
57
57
57
57
58
技術解説編
コマンド・レジスタ一覧表
コマンド パラメータ
機能
メモリ 初期値
W
0
不揮発性メモリ 0 を読み込む
−
1
不揮発性メモリ 1 を読み込む
Z
0
不揮発性メモリ 0 に設定
−
1
不揮発性メモリ 1 に設定
&C
0
CD は常に ON
○
1
1
CD はキャリアが検出されている間 ON
&D
0
ER の状態を無視する
○
2
1
ER が ON から OFF に変わると、
オンラインコマンド状態になる
2
ER が ON から OFF に変わると、回線を
切断しオフラインコマンド状態になる
3
ER が ON から OFF に変わると、
電源投入時と同じ状態になる
&F
なし
本機の設定値を初期化する
−
&P
なし
本機の電話番号の表示
−
&S
0
DR は常に ON
○
0
1
DR オンフック状態では OFF
ハンドシェイクを開始すると ON
&W
0
現在の状態を、不揮発性メモリ 0 に書き込む
−
1
現在の状態を、不揮発性メモリ 1 に書き込む
&Y
0
電源投入時に不揮発性メモリ 0 を復元
○
0
1
電源投入時に不揮発性メモリ 1 を復元
&Z
0
本機の設定値および不揮発性メモリ 0 の初期化
−
1
本機の設定値および不揮発性メモリ 1 の初期化
2
本機の設定値および全ての不揮発性メモリの初期化
¥Q
1
本機−パソコン間の XON/XOFF フロー制御をする
○
3
3
本機−パソコン間の RS/CS フロー制御をする
¥S
なし
現在の本機の設定状態を表示
−
¥U
0
相手からの ID 情報と着 ID ステータスを表示しない
○
0
1
相手からの ID 情報と着 ID ステータスを表示する
¥V
0
拡張応答コード(TYPE1)を使用しない
○
2
1
拡張応答コード(TYPE1)を使用する
2
拡張応答コード(TYPE2)を使用しない
5
拡張応答コード(TYPE2)を使用する
¥W
0
本機−パソコン間のシリアル速度を表示しない
○
1
1
本機−パソコン間のシリアル速度を表示する
¥Z
0
プロトコルを表示しない
○
1
1
プロトコルを表示する
解説頁
58
58
58
58
59
59
59
59
59
60
60
60
60
61
61
61
○印は &W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されるコマンドです。
67
技術解説編
コマンド・レジスタ一覧表
コマンド パラメータ
機 能
%R
なし
現在の S レジスタの状態を表示する
#FEC=
0
誤り訂正符号化有無自動切替を OFF にする
1
誤り訂正符号化有無自動切替を ON にする
#FEC
?
現在の設定内容を確認する
#SSTM= 1 ∼ 310
再接続タイマ値を n 分に設定する
0
設定値を初期化する
#SSTM
?
現在の設定内容を確認する
#STN=
0
省電力モードを OFF にする
1
省電力モードを ON にする
#STN
?
現在の設定内容を確認する
#TIM= 1 ∼ 255
無通信タイマの値を設定する
#TIM
?
現在の設定内容を確認する
!
なし
現在の本機の状態を表示する
+++
なし
オンラインコマンドモードへ移行する
メモリ 初期値
−
◎
1
解説頁
61
62
◎
10
62
◎
1
62
◎
5
62
−
−
63
63
○印は &W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されるコマンドです。
◎印はパラメータ変更のみで、不揮発性メモリに記憶されるコマンドです。
S レジスタ一覧表
レジスタ
0
1
2
3*
4*
5*
7
15
51
設定範囲
0 ∼ 255
リードオンリー
0 ∼ 127
13
10
8
0 ∼ 255
0 ∼ 255
0 ∼ 255
単位
回
回
ASCII
ASCII
ASCII
ASCII
秒
20m 秒
0.1 秒
機 能
メモリ 初期値 解説頁
自動応答までのリング(呼び出し)回数を設定する
○
3
64
呼び出し回数をカウントする
0
64
エスケープキャラクタを設定する
43
64
復帰(CR)キャラクタ
13
64
改行(LF)キャラクタ
10
64
バックスペース(BS)キャラクタ
8
64
ダイヤル後のキャリア待機時間を設定する
○
60
65
エスケープキャラクタのガード時間を設定する
○
50
65
パケット通信時の ATH0、ER-OFF
○
30
65
発行時の回線切断までの時間を設定する
○印は &W コマンドで、不揮発性メモリに記憶されるコマンドです。
*S3 ∼ 5 レジスタの設定値は変更できません。
68
技術解説編
応答コード一覧表
応答コード一覧表(TYPE1)¥V0、¥V1 のとき
文字形式
OK
CONNECT
RING
NO CARRIER
ERROR
IN PACKET SERVICE
IN VOICE/DATA/FAX SERVICE
OUT OF SERVICE
IN VOICE/DATA/FAX/PACKET SERVICE
PACKET SERVICE IN USE
DELAYED
数字
0
1
2
3
4
8
A
B
C
E
F
意 味
コマンドの実行が正常に終了した
オンラインコマンドモードに移行した
接続完了
リングが検出された
キャリアが検出できなかった
コマンドに間違いがある
パケット通信サービス圏内
音声・データ・FAX 通信サービス圏内
通信サービス圏外
音声・データ・FAX・パケット通信サービス圏内
パケット通信中
リダイヤルを受け付けられない
■パケット通信接続時の応答コードの表示形式
● ¥V0 のときは、パケット通信接続時の応答コードは「CONNECT」のみです。
● ¥V1 のときは、以下のように文字形式と数字形式の2つの形式があります。
・文字形式の場合 CONNECT シリアル通信速度/通信プロトコル
・数字形式の場合 数字形式は、4桁表示となります。 0 X X 1
接続完了
本機とパソコンなどとの間のシリアル通信速度
通信プロトコル
常に「0」と表示
パケット通信接続時(¥V1 のとき)には、下表の応答コードが表示されます。
(P.42 参照)
<シリアル通信速度>
文字形式
(表示なし)
SERIAL 1200
SERIAL 4800
SERIAL 9600
SERIAL 19200
数字形式
0
2
4
6
9
意味
シリアル速度を表示しない(¥W0)
本機−パソコン間速度 1200bps で接続
本機−パソコン間速度 4800bps で接続
本機−パソコン間速度 9600bps で接続
本機−パソコン間速度 19200bps で接続
<通信プロトコル>
文字形式
(表示なし)
PACKET
数字形式
0
A
意味
プロトコルを表示しない(¥Z0)
パケット通信
69
技術解説編
応答コード一覧表
応答コード一覧表(TYPE2)¥V2、¥V5 のとき
文字形式
OK
CONNECT
RING
NO CARRIER
ERROR
IN PACKET SERVICE
IN VOICE/DATA/FAX SERVICE
OUT OF SERVICE
IN VOICE/DATA/FAX/PACKET SERVICE
PACKET SERVICE IN USE
DELAYED
数字
0
1
2
3
4
8
A
B
C
E
F
意味
コマンドの実行が正常に終了した
オンラインコマンドモードに移行した
接続完了
リングが検出された
キャリアが検出できなかった
コマンドに間違いがある
パケット通信サービス圏内
音声・データ・FAX 通信サービス圏内
通信サービス圏外
音声・データ・FAX・パケット通信サービス圏内
パケット通信中
リダイヤルを受け付けられない
■パケット通信接続時の応答コードの表示形式
パケット通信接続時(¥V2、¥V5 のとき)には、下表の応答コードが表示されます。(P.42
参照)
70
● AT¥V2 のとき
文字形式
CONNECT 1200
CONNECT 4800
CONNECT 9600
CONNECT 19200
数字
5
11
12
16
意味
本機−パソコン間速度 1200bps で接続
本機−パソコン間速度 4800bps で接続
本機−パソコン間速度 9600bps で接続
本機−パソコン間速度 19200bps で接続
● AT¥V5 のとき
文字形式
CONNECT 1200/PACKET
CONNECT 4800/PACKET
CONNECT 9600/PACKET
CONNECT 19200/PACKET
数字
5A
11A
12A
16A
意味
本機−パソコン間速度 1200bps でパケットモードで接続
本機−パソコン間速度 4800bps でパケットモードで接続
本機−パソコン間速度 9600bps でパケットモードで接続
本機−パソコン間速度 19200bps でパケットモードで接続
メンテナンスなど
●故障かな?と思ったら、まずチェック!
(パソコンを使用の場合)
●仕様
●索引
●保証とアフターサービスについて
メンテナンスなど
故障かな?と思ったら、まずチェック!(パソコンを使用の場合)
本機の故障と思ったときは、このページをよくお読みください。コマンドの設定ミスなどで
動作がうまくいかない場合があります。以下の点をもう一度お確かめください。
● パソコンと本機が正しく接続されていますか?(P.20 参照)
● パソコンの通信設定は合っていますか?
下記設定以外では正常に動作しません。
データ長
ストップビット
パリティ
8
1
NONE
お願い
● 本機の中に金属類や可燃物を差し込んだり、落としたりした場合は、お買求めの販売店
にご連絡ください。
症 状
チェックする箇所
パソコンと通信ができない
パソコンから AT コマンドを入力しても「OK」が表示されな
い場合、次の点を確認してください。
● パソコンのモデム情報は合っていますか?
(P.22、モデム登録完了の確認方法参照)
● At または aT で始まるコマンドになっていませんか?
大文字と小文字が混在している場合、コマンドは無視
されます。
● 応答コードを返す設定(ATQ0)になっていますか?
● メッセージを英文字で表示するコマンド(ATV1)になっ
ていますか?
AT&Fコマンドを入力して、もう一度操作してください。
● シリアル速度が正しい値に設定されていますか?
シリアル速度(P.32参照)を正しく設定してください。
通信速度設定用 DIP スイッチ(P.23 参照)を正しく設定
してください。
コマンドを入力しても
● コマンドエコーを返す設定(ATE1)になっていますか?
画面に表示されない
ATE1 コマンドを入力してください。
● パソコンからの ER 信号が OFF になっていませんか?
ER 信号を ON にするか、AT&D0 コマンドを入力して
ください。
72
メンテナンスなど
故障かな?と思ったら、まずチェック!(パソコンを使用の場合)
症 状
チェックする箇所
AT と入力すると AATT と 通信ソフトの設定が、入力した文字を表示するエコー機能
表示される モードになっているため、本機からのエコーと二重に表示さ
れています。
通信ソフトのエコー機能モードか本機(エコーあり)
かどちらかの設定を変更してください。
(通信ソフトの設定変更方法については、
通信ソフトの
説明書を参照してください。
)
自動発信ができない
● パソコンからの ER 信号が OFF になっていませんか?
ER 信号を ON にするか、AT&D0 コマンドを入力して
ください。
● 発信規制中に再発信していませんか?
3 分以内の再発信は 2 回までです。
● 電波状況により接続しにくい場合があります。
S7レジスタの設定を初期値より大きく設定してください。
再ダイヤルできない
● ATDN コマンドを正しく入力しましたか?
● 発信規制中に再発信していませんか?
3 分以内の再発信は 2 回までです。
パケット通信できない
● パケット通信のサービスエリア内で使用していますか?
パケット圏内 / 電源 LED 表示が点灯していますか?
パケット圏内 / 電源 LED 表示を確認してください。 (P.23 参照)
● 本機の電源は入っていますか?
● パソコンの設定は合っていますか?
モデムの登録(インストール)方法、登録した(イン
ストールした)モデムを確認する(P.21、P.22 参照)
と、TCP/IP を設定する(P.31 ∼ P.35 参照)を確認し
てください。
● 本機の通信速度の設定は合っていますか?
通信速度設定用 DIP スイッチの設定(P.23 参照)を確認
してください。 73
メンテナンスなど
故障かな?と思ったら、まずチェック!(パソコンを使用の場合)
症 状
電源が入らない
チェックする箇所
● 本機の電源コネクタに AC アダプタまたは外部電源のコ
ネクタが確実に差し込まれていますか?
もう一度確実に差し込んでください。
● ACアダプタの電源プラグがコンセントにしっかりと差し
込まれていますか?
もう一度確実に差し込んでください。
コマンドを入力したら
入力した文字とは異なる
文字(漢字や記号など)
● 通信ソフトと本機の通信速度設定は合っていますか?
通信ソフトと本機の通信速度を合わせてください。
が表示される
コマンドを入力しても
応答がない
コマンドを入力したら
「ERROR」が表示される
エスケープキャラクタを
入力しても「OK」が
表示されない
● 通信ソフトと本機の通信速度設定は合っていますか?
通信ソフトと本機の通信速度を合わせてください。
● コマンドの文字数が 57 文字以内になっていますか?
● 正しいコマンドを入力しましたか?
● S2 レジスタに設定したキャラクタを入力しましたか?
初期設定値であった場合、エスケープキャラクタは
「+」です。
● S2 レジスタ設定値が 127 になっていませんか?
127 を設定した場合、エスケープは無効となります。
● エスケープキャラクタのガード時間の設定が小さすぎた
り、大きすぎたりしませんか?
● 応答コードを返す設定(ATQ0)になっていますか?
エスケープキャラクタを
忘れた
74
AT&F&W を入力してください。エスケープキャラクタは初
期値「+」に戻ります。
メンテナンスなど
仕様
■ 仕様
本機の仕様は以下に示す通りです。
項目
内容
外形寸法
80(W)× 135(D)× 26(H)mm(本体突起部含む)
質量
80(W)× 110(D)× 23(H)mm(本体突起部含まず)
約 110g
通信方式
PDC800MHz
シングルパケット方式 9600bps
消費電流
平均 350mA 以下
(1 スロット連続送受信、0.8W 送信時)
通信機能
パケット通信専用(音声機能はありません)
表示方法
LED 点灯(パケット圏内/電源、通信中)
周囲環境
保存温度:− 20℃∼+ 70℃
動作温度:− 20℃∼+ 60℃
動作湿度: 20 ∼ 90%
その他の条件
振動: 加速度 19.6m/s2(2G)、振動周波数 30 ∼ 100Hz の振動
(1 掃引時間 20 分)を上下/左右/前後に加えて耐
えること
衝撃: 0.75m の高さから P タイル張りコンクリートの床の
上に 5 面(RS-232C コネクタ面除く)各 1 回ずつ自
然落下させて耐えること
外部接続端子
RS-232C コネクタ(D-sub9 ピン、オス)
外部電源入力コネクタ(3 芯)
外部アンテナ接続/保守用コネクタ(16 芯)
筐体
ABS 樹脂
技術基準適合認定
認定番号 J00-0318
75
メンテナンスなど
仕様
■表示 LED
本機の状態を示すために、以下のような LED があります。
LED
色
内容
パケット圏内 緑
・電源 ON で点滅します。
/電源
・パケット通信サービスエリア内になると点灯します。
通信中
緑
・パケット通信待ち受け中に消灯します。
・パケット通信中に点灯します。 ■電源
本体の電源入力は以下の 2 タイプあります。
(1)AC アダプタを使用する場合
品番
供給条件
DoPa Mobile Ark 9601KO AC アダプタ
入力電圧:AC100V ± 10%
(2)(1)以外の外部電源装置を使用する場合
仕様
電源
1A の電流制限付きシリーズレギュレータを推奨します。
定格電圧:DC5.0 ± 0.25V 定格電流:850mA 以上
リップル電圧:50mVp-p 以下
コネクタ
3 芯仕様: 電源コード側のコネクタハウジング
電源コード側のコネクタピン
電源コード
電流容量 1.0A 以上のもの
51030-0330(日本モレックス社)
50083(日本モレックス社)
■コネクタの端子配置
(1)電源コネクタ
端子番号
端子名称
信号の方向
備考
1
VCC
入力
DC5.0 ± 0.25 V
2
PWROFF
入力
GND ∼ 0.6V:電源 OFF(3 秒以上)
1.8V∼5.0V:電源ON(プルアップ抵抗内蔵)
3
GND
−
接地
※ 1 PWROFFは外部電源装置から本機の電源をOFFするための信号で、本機の電源スイッ
チが ON、かつ VCC 端子に通電をした状態で使います。外部電源装置側はオープンコ
レクタ、オープンドレイン、リレー接点の回路構成にしてください。
※ 2 PWROFF の使用はデータ通信中に行わないでください。
(外から見た電源コネクタの図)→
3
76
2 1
メンテナンスなど
仕様
(2)RS-232C コネクタ(D-sub9 ピン、オス)
端子番号
端子名称
信号の方向
1
CD (データチャネル受信キャリア検出)
出 力
2
RD (受信データ)
出 力
3
SD (送信データ)
入 力
4
ER (データ端末レディ)
入 力
5
SG (接地)
6
DR (データセットレディ)
出 力
7
RS (送信要求)
入 力
8
CS (送信可)
出 力
9
CI
出 力
−
(被呼表示)
※パソコンなどと接続する場合は、本機側がメス型D-sub9ピンのストレートケーブルをご使
1 2 3 4 5
用ください。
(外から見た RS-232C コネクタの図)→
6 7 8 9
論理レベル
RS-232C 信号の電圧規格
入力 H レベル
+ 5 ∼+ 15V
入力 L レベル
− 5 ∼− 15V
出力 H レベル
+ 3V 以上
出力 L レベル
− 3V 以下
■外部アンテナ接続/保守用コネクタ
アンテナを接続するときは、このコネクタ(16 芯)に接続します。
(P.17 参照)
※接続するアンテナは、本機に適合したアンテナをご使用ください。 ■接地端子
アース線は、この端子に接続します。(P.17 参照)
アース線は、お買上げ時接地端子に取付けられているネジで、確実に取付けてください。
注 意 : 接地端子に取付けられているネジ以外は使用しないでください。
■パソコンなどとの通信条件
通信速度(bps)
データ長
ストップビット
パリティ
1200/4800/9600/19200
8
1
NONE
※お買上げ時には、本機の通信速度は 19200bps に設定されています。
77
索引
英数字
AC アダプタ ......................................................... 18、76
接続の切断 .................................................................. 38
接地端子 ............................................................... 17、77
AT コマンド ................................................. 40、44、54
CLOSE 接続 ................................................................ 26
設定(接続先)............................................................. 30
設定(TCP/IP)............................................................ 31
COM ポート ................................................................ 22
CONNECT .................................................................. 41
タ
DNS サーバー ...................................................... 34、35
DoPa .................................................................... 26、28
ターミナルモード ....................................................... 44
ダイナミックアサイン設定 .................................. 33、35
IP アドレス ........................................... 27、28、34、35
LAN ...................................................................... 26、29
ダイヤルアップネットワーク ..................................... 30
通信速度 ...................................................................... 51
LED ...................................................................... 23、76
NID ....................................................................... 26、27
通信速度設定用 DIP スイッチ .............................. 17、23
デバイスマネージャ ............................................. 21、22
OPEN 接続 .................................................................. 26
PPP ...................................................................... 28、50
電源 ...................................................................... 17、76
電源コネクタ ....................................................... 17、76
RS/CS 方式 ................................................................. 48
RS-232C コネクタ ............................................... 17、77
電源の入/切 ....................................................... 20、21
電話番号の確認 ........................................................... 24
S レジスタ ................................................... 43、64、68
TCP/IP ......................................................... 26、27、31
ドメインネームシステムサーバー ....................... 34、35
TYPE1 ......................................................................... 41
TYPE2 ......................................................................... 41
ナ
ネームサーバー .................................................... 34、35
XON/XOFF 方式 .......................................................... 48
ハ
ア
ハイパーターミナル ............................................. 24、45
誤り訂正符号化 ........................................................... 52
インストール(モデム).............................................. 21
パケット圏内 ....................................................... 23、24
パケット接続 .............................................................. 36
インターネット ............................................ 26、29、36
エスケープキャラクタ ......................................... 63、64
パケット通信 ....................................................... 26、27
表示 LED ...................................................... 17、23、76
応答コード ................................................... 41、69、70
オフラインコマンドモード ......................................... 44
不揮発性メモリ .................................................... 43、47
フロー制御 .................................................................. 48
オンラインコマンドモード ......................................... 44
オンラインモード ....................................................... 44
プロバイダ ................................................... 26、28、29
カ
文字形式 ...................................................................... 41
モデムの登録 .............................................................. 21
マ
外部アンテナ接続/保守用コネクタ .......................... 17
拡張応答コード ........................................................... 41
固定アサイン設定 ................................................ 33、34
コマンド・レジスタ .................................................... 66
モデムの確認 .............................................................. 22
ヤ
ユーザー認証 .............................................................. 28
サ
サービスエリア ........................................................... 24
ラ
再接続タイマ .............................................................. 52
省電力モード .............................................................. 52
リザルトコード ........................................................... 41
数字形式 ...................................................................... 41
接続(アンテナ)......................................................... 20
接続(インターネット).............................................. 36
接続(電源コネクタ).................................................. 20
接続(パソコン)......................................................... 20
78
保証とアフターサービスについて
保証について
DoPa Mobile Ark 9601KO には、保証書がついていますので、必ずお受け取りください。記載内容およ
び「販売店・お買上げ日」などの記載事項をお確かめのうえ、大切に保管してください。必要事項が記
載されていない場合は、すぐにお買上げいただいた販売店へお申しつけください。保証期間は、お買上
げ日より 1 年間です。
この製品は付属品を含め、改良のため予告なく製品の全部または一部を変更することがありますので、
あらかじめご了承ください。
アフターサービスについて
◎ 調子が悪い場合
修理を依頼される前に、この取扱説明書の「故障かな?と思ったら、まずチェック!」をご覧になっ
てお調べください。
それでも調子が良くならないときは、下記の連絡先に、ご相談ください。
ドコモの携帯・自動車電話・PHS からおかけの場合
局番なしの
151
(無料)
※一般加入電話からはご利用できません。
一般電話等からの場合
0120-800-000
※携帯・自動車電話、PHS からもご利用になれます。
ダイヤルの番号をよくご確認の上、お間違いのないようおかけください。
なお、詳しくは DoPa Mobile Ark 9601KO に添付の「全国サービスステーション一覧」でご確認ください。
◎ 保証期間中は
保証書の記載内容に基づいて修理いたします。
※ 保証期間中であっても水濡れ・結露などによる腐食が発見された場合および内部基板が破損・変形し
ている場合は、修理できません。
ドコモの指定以外の機器および消耗品の使用に起因する故障は、保証期間内であっても有償修理となり
ます。
◎ 保証期間が過ぎた場合は
修理によって機能が維持できる場合は、ご要望により有償修理いたします。
◎ 部品の保有期間は
DoPa Mobile Ark 9601KO の補修用性能部品(機能を維持するために必要な部品)の最低保有期間は、製
造打切り後6年間です。この部品保有期間を修理可能期間といたします。また、保有期間が経過した後も、
故障箇所によっては修理可能な場合がありますので、上記の連絡先へお問い合わせください。
◎ 保証対象物品について
保証対象物品はDoPa Mobile Ark 9601KO本体のみであり、その他の付属品については保証対象外となります。
◎ お願い
● DoPa Mobile Ark 9601KO および付属品の改造はおやめください。
・ 火災、けが、故障の原因となります。
・ 無線を利用した通信機器は、電波の混信やネットワークの故障を防ぐため、法律により技術基
準が定められており、技術基準を満たさない通信機器は使用できません。
・ 改造(部分の交換、改造、塗装など)が施された場合は、改造部分を元の状態(ドコモ純正品
状態)に戻していただいた場合のみ、故障修理のお取扱いをさせていただきます。ただし、改
造の内容によっては、故障修理をお断りする場合があります。
・ 改造が原因による故障、損傷の場合は、保証期間内であっても有償修理となります。
● DoPa Mobile Ark 9601KO に貼付されている銘板シールは、剥がさないでください。
銘板シールには、技術基準を満たす証明書の役割があり、銘板シールが故意に剥がされたり、貼
り替えられた場合など、銘板シールの内容が確認できないときは、技術基準適合の判断ができな
いため、故障修理をお受けできない場合がありますので、ご注意願います。
● 各種機能の ON/OFF 設定などの情報は、DoPa Mobile Ark 9601KO の故障、修理やその他取扱
いによって、リセット(クリア)される場合があります。
お手数をおかけしますが、この場合は再度、設定を行ってくださるようお願いします。
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