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資料編 - 三田市

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資料編 - 三田市
< 資料編
>
○三田の子ども読書意識調査(H24.9実施)の結果‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
○学校図書館運営のための参考資料(三輪小提供)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27
・学校図書館教育全体計画
・学校図書館利用指導体系表
・学校図書館運営計画表
○平成23・24年度読書活動推進校(武庫小学校)の取組
〔研究の概要〕‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30
・平成23・24年度読書活動推進事業研究成果報告書
〔実
践 例〕‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥35
・学校図書館のやくそくを知ろう(1年生)
・ブックトークを楽しもう(4年生)
【参考】ブックトーク台本
3年国語「もうどう犬の訓練」
4年「ともだちっていいな」
・読書感想文を書こう(4年生)
・帯を作って本を紹介しよう(中・高学年)
・(自分にとっての)おもしろい本の見つけ方(全学年)
・目的に合った本をみつけられるように(全学年)
・「としょだより」(H24.6.11)(H24.7.9)
○「子どもの読書活動の推進に関する法律」(H13~)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥44
○文科省「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第2次)」(H21~)の概要 ‥‥46
○兵庫県「ひょうご子どもの読書活動推進計画(第2次)」(H21~)の概要 ‥‥‥‥‥‥‥47
○三田子ども読書活動推進計画(第2次)策定委員会設置要項‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50
○三田子ども読書活動推進計画(第2次)策定委員名簿
- 1 -
三田の子ども読書意識調査(H24.9 実施)の結果
対象:市内公立小中学校全児童生徒(※生徒用も、同様の内容で実施)
三田の子ども読書意識調査(児童用)
どくしょ
いしき
【読書に関する意識】
(
)年
名前(
)
ほん
1
あなたは本 がすきですか?
だい
① 大 すき
② すき
い
③ どちらとも言えない
④ すきではない
おも
2
「1について」なぜそう思 いますか?
いちにち
じ か ん どくしょ
よ
き
3 一日にどれくらいの時間読書をしますか?(読み聞かせをふくむ)
ぷん
① 読まない
② ~30分 まで
じかん
じ か ん いじょう
③ ~1時間まで
④ 1時間 以上
おも
4
読む本を主 にどのようにして手に入れていますか?(多い順に2つまで)
し り つ としょかん
① 学校にある本をかりる
② 市立図書館などでかりる
② 友だちにかりる
④ 本屋などで買う
ほんや
としょしつ
か
り よ う
【図書室の利用】
ぜんぶ
1
図書室を利用するのはどんな時ですか?(あてはまるもの全部)
じゅぎょうちゅう
しら
①授 業 中
② 調 べたいことがあるとき
どくしょ
③ 本をかりたいとき
よ
④ 読書 をしたいとき
き
⑤ 読み聞かせタイムなど
た
⑥ その他
2
3
休み時間に図書室を利用しますか?
① よく利用する
② ときどき利用する
③ あまり利用しない
こんな図書室だったらいいな、と思うことはどれですか?(あてはまるもの全部)
おし
そうだん
せんもん
① 本について教 えてくれたり相談 にのってくれる図書の専門 の先生がいつでもいる
② 読みたい本をパソコンでかんたんに見つけることができる
しず
おんがく
③ 静 かな音楽 がかかっている
④ 本がたくさんある
⑤ その他
4
いがい
しせつ
図書室以外で、本を読んだりかりたりするのに利用する施設はどれですか?(あてはまる
もの全部)
ほんかん
① 市立図書館(本館)
あいぶんしつ
③ 藍分室
⑤ その他
ぶんかん
② ウッディタウン分館
い ど う としょかん
ごう
④ 移動図書館(そよかぜ号)
⑥ 利用しない
- 2 -
【読書に関する意識調査】
1.あなたは本が好きですか?
中3
13%
中2
41%
14%
中1
40%
20%
小6
34%
36%
41%
26%
小5
小3
38%
36%
27%
62%
0%
20%
22%
40%
11%
20%
56%
小1
8%
20%
45%
小2
10%
24%
40%
39%
10%
29%
42%
29%
小4
13%
60%
4%
14%
4%
11%
5%
11%
5%
80%
①大すき
②すき
③どちらとも言え
ない
④すきではない
100%
2.「1」についてなぜそう思いますか?
「大好き」「好き」と答えた理由
小学生
・自分で想像して楽しめる
・読みきった後、気分がいい
・おもしろい
・読めば読むほどおもしろい
・続きが気になるから
・新しい知識を得られたり共感したりできる
・楽しい
・わくわくする
・勉強になる
・かしこくなる
・本の世界に入れる
・マンガやアニメが物語になったものはおもしろ
い
・頭を使う
・いろいろな感情になる
・好きな本がある(絵本・歴史・小説・恋愛小説・
科学・スポーツ・図鑑・迷路・落語・ゾロリの本・
しかけの本)
中学生
・おもしろい
・わくわくする
・知識が増える
・気持ちがすっきりする
・リラックスできる
・嫌なことを忘れられる
・暇つぶしになる
・時間を有効に使える
・元気になる
・テレビより詳しい
・考えることが好き
・時間を忘れてしまう
・想像が楽しい
・一日中読みたい
・作家をめざしている
・作者によって伝え方が違い、おもしろい
・夢中になれる
・現実から離れられる
- 3 -
小学生
・話が奥深い
・図書室の本をけっこう借りて読む
・本を読んで心が明るくなった
・本は友だち
・漢字の勉強になったり、言葉の意味を知るこ
とができる
・話の起承転結を探るのが楽しい
・本を書く人になりたい
・時間つぶしになる
・寝る時に必要
・習慣
・家にたくさん本がある
・好きな本が選べる
・意外な本が見つかる
・主人公になれる
・想像するのが楽しい
・集中力が高まる
・心を豊かにしてくれる
・一人の時に静かに本を読むのが好き
・本が宝物
・お母さんが小さい頃から読み聞かせをしてく
れた
・目標を立てることができる
中学生
・想像力を刺激される
・教養がつく
・自分が本当に体験しているように思える
・自分とは違った考え方、出会ったことのない
人、行ったことのない所、行けない所などを想像
し、楽しんだり学んだりできる
・終わりが気になる
・想像力、発想力がつく
・世界観が広がる
・夢の世界へ行ける
・感動や新しい発見がある
・選んで読める
・読み始めると止まらない
・読んでるだけで気持ちが楽しくなる
・本は現実にないことが書いてあっておもしろい
・その本を見たら話の世界に入っているみたいに
なれる
・本の世界に入れて楽しい
・よく小説を読むから
・様々なストーリーがあって最初から最後楽しめ
る本がたくさんある
・ミステリーがおもしろい
・読んだら落ち着く
・読まないと眠れない
・自分が集中して自分だけの時間をつくることが
できる
・授業の読書タイムで好きになった
・現実にないことができておもしろい
「どちらとも言えない」「好きではない」と答えた理由
小学生
・体を動かしたりゲームの方がおもしろい
・友だちと遊びたい
・飽きる
・めんどうくさい
・おもしろくない
・字を読むのがいや
・じっとしているのがいや
・頭が痛くなる
・目がチカチカする
・イライラする
・疲れる
・読む本による
・学習マンガだと読みやすいけれど、ふつうの
本だとあまりおもしろくない
中学生
・読むことが好きではない
・おもしろくない
・おもしろいのを見つけるとずっと読んでいれる
けど、読み終わると次の本を読もうと思わなくな
る
・ページ数が多かったら読む気にならない
・おもしろくない本もある
・自分に合う本が見つからない
・テレビや音楽の方がいい
・テレビの方が楽、おもしろい
・字が多いので疲れる
・時間がかかる
・時間がない
・時間がもったいない
- 4 -
小学生
・さし絵が少なくて読みにくい
・マンガと違い、時間がかかる
・テレビの方が好き
・本があまりない
・図書館まで行くのがめんどう
・漢字が苦手
・他にしたいことがある
・自由な時間がない
・おもしろい本に出会ったことがない
・話がつかめないからおもしろくない
・目が悪くなる
・ふりがながない
・字が小さい
・古い本はいや
・ページが多い
・こわいのがある
中学生
・目が疲れる
・難しい漢字がある
・読む気になれない
・面倒
・飽きる
・眠くなる
・しんどい
・興味がない
・意味がわからない
・苦手
・読書より運動がしたい
・集中力がもたない
・他のことの方がおもしろい
・読みたい本が見つからない
・読むのが嫌い
・じっとするのが嫌い
3.一日にどれくらい本を読みますか?
中3
43%
中2
37%
34%
中1
12%
9%
14%
7%
45%
24%
49%
17%
9%
①読まない
小6
19%
49%
20%
12%
22%
11%
②~30分まで
小5
16%
51%
③~1時間まで
小4
13%
54%
小3
13%
52%
小2
16%
小1
23%
48%
13%
0%
18%
51%
20%
40%
60%
- 5 -
16%
12%
20%
16%
21%
15%
80%
100%
④1時間以上
4.読む本を主にどのようにして手に入れていますか? (多い順に2つまで)
180%
160%
140%
120%
45%
55%
59%
66%
5%
3%
50%
76%
5%
100%
80%
67%
73%
5%
6%
55%
54%
84%
6%
56%
60%
84%
5%
52%
10%
51%
5%
50%
40%
61%
20%
55%
47%
42%
39%
32%
26%
0%
小1
小2
小3
①学校にある本をかりる
小4
41%
小5
②市立図書館でかりる
小6
16%
15%
8%
中1
中2
中3
③友だちにかりる
④本屋などで買う
【図書室の利用】
1.図書室を利用するのはどんな時ですか? (あてはまるもの全部)
250%
5%
32%
200%
32%
40%
32%
150%
39%
100%
19%
3%
15%
43%
49%
56%
100%
47%
52%
27%
9%
9%
8%
15%
37%
33%
15%
52%
30%
50%
6%
14%
68%
68%
38%
小3
小4
小5
48%
49%
23%
小6
12%
中1
0%
小2
12%
1%
30%
13%
20%
44%
小1
37%
43%
33%
91%
48%
38%
18%
19%
25%
32%
中2
中3
①授業中
②調べたいことがあるとき
③本をかりたいとき
④読書をしたいとき
⑤読み聞かせタイムなど
⑥その他
- 6 -
23%
2.休み時間に図書室を利用しますか?
中3
4%
中2
6%
32%
63%
中1
7%
29%
64%
13%
83%
①よく利用する
小6
5%
小5
6%
小4
6%
小3
7%
小2
8%
小1
10%
35%
60%
43%
②ときどき利用
する
51%
58%
54%
40%
45%
47%
43%
0%
20%
③あまり利用し
ない
36%
46%
40%
60%
80%
100%
3.こんな図書室だったらいいな、と思うことはどれですか?(あてはまるもの全部)
250%
4%
3%
3%
200%
71%
76%
75%
150%
100%
4%
70%
9%
7%
6%
43%
67%
40%
57%
30%
59%
34%
53%
30%
65%
75%
38%
32%
0%
小1
小2
小3
小4
29%
28%
72%
59%
18%
12%
7%
小5
小6
中1
56%
4%
中2
⑤その他
④本がたくさんある
③静かな音楽がかかっている
②読みたい本をいつでもパソコンで見つけられる
①本について教えてくれたり相談にのってくれる図書の専門の先生がいつでもいる
- 7 -
5%
47%
78%
68%
54%
30%
32%
50%
58%
7%
61%
43%
4%
中3
3 こんな図書室だったらいいな、と思うことはなんですか?(⑤その他回答)
・読みたい本がすぐに探せる
・何冊でも借りられる
・本をリクエストできる
・3Dの本がある
・パソコンが何台もある
・CDが聴ける
・本がきれい
・部屋が広い
・寝ころんで読めるスペースがある
・テレビ・DVDがある
・読み聞かせをしてくれる人がいつもいる
・調べられる
・シリーズ本が全部そろっている
・リラックスできる
・イベントを増やしてほしい
・本のおすすめリストがある
・雑誌や新聞も置いてほしい
・返却ポストがある
・高い所の本が取れる
・並び方がわかりやすい
・本の予約ができる
・新刊がすぐに入る
・友だちと読める大きな本がある
・インターネットで調べることができる
・CDが借りられる
・部屋がきれい
・ソファーがある
・エアコンや扇風機がある
・いつもで開いている
・読みたい本がある
・静かなところ
・自分がつくった本が置いてある
・声が出る本がある
・一人用に区切られている
・電子図書がある
・スタンドライトをつけてほしい
・音楽がかかっている
4.図書室以外で、本を読んだり借りたりするのに利用する施設はどれですか?
(あてはまるもの全部)
140%
120%
100%
80%
12%
8%
6%
11%
4%
7%
7%
12%
2%
6%
4%
13%
11%
2%
2% 3%
8%
7%
4%
17%
1%
3%
5%
27%
1%
42%
60%
10%
2%
8%
7%
45%
40%
44%
43%
1%
6%
33%
5%
47%
32%
39%
28%
40%
20%
51%
36%
40%
小1
小2
55%
52%
52%
54%
45%
37%
0%
小3
小4
小5
小6
中1
①市立図書館(本館)
②ウッディタウン分館
③藍分室
④移動図書館(そよかぜ号)
⑤その他
⑥利用しない
- 8 -
中2
中3
1%
○学校図書館運営のための参考資料
- 9 -
図書館利用指導体系表(案)
低学年(1,2年生)
中学年(3,4年生)
○学校図書館と楽しい利用 の
図 仕方
書 ・図書館資料と施設
館 ・図書館の使い方と約束
の ○学級文庫と利用の仕方
利 ・学級文庫の使い方と約束
用 ○図書の扱い方
・図書を扱う時の約束
○読みたい図書の探し方
・絵本の探し方
・物語や図鑑など、
読みたい本の探し方
情 ○図書の並び方
報 ・図書ラベル
の (請求記号)と書架、並び
探 方の関係
し
方
情
報
の
使
い
方
情
報
の
ま
と
め
方
・
伝
え
方
高学年(5,6年生)
○生活と学習に活かす図書館
○生活と学習を豊かにする図書
・生活、学習と図書館の情報 館
・図書館にある情報の種類
・より積極的な図書館の活用
・学習での利用の仕方
・「調べ学習」
「テーマ学習」
○公共図書館の利用
などにおける図書館の活用
・地域の公共図書館訪問
○各種文化施設の利用
・いろいろな利用の仕方
・暮らしを豊かにする施設
・いろいろな利用の仕方
○図書の分類について
・図書の分類の意味
・日本十進分類法のしくみ
○請求記号
(図書ラベル)と配架
・請求記号のしくみ
・請求記号と本の並べ方
○コンピュータ検索の利用
・コンピュータ検索のしくみ
・コンピュータ検索を使った本の探し方
○目的にあった情報の選択
・調査目的の明確化
・情報の評価、取捨選択
○図鑑の使い方
○国語辞典の使い方
○百科事典の利用
・いろいろな図鑑
・国語辞典のしくみ
・百科事典の特性としくみ
(図鑑の種類)
・国語辞典の使い方
・百科事典の使い方
・植物図鑑、昆虫図鑑の使い ○漢字字典の利用
○年鑑の利用
方
・漢字字典の特性としくみ
・年鑑の構成と特性
○目次・索引の使い方
・漢字字典の使い方
・年鑑の使い方
・目次の機能と使い方
○百科事典の利用
○新聞・雑誌の利用
・索引の機能と使い方
・百科事典の特性としくみ
・新聞、雑誌の種類と特性
・百科事典の使い方
・新聞、雑誌の使い方
○地図の利用
○ファイリング資料の利用
・いろいろな地図
・ファイリング資料の特性と
(地図の種類)
使い方
・地図の見方、使い方
○電子メディアの利用
○視聴覚資料の使い方
・電子メディアの種類と特性、
・視聴覚と資料の種類と使い
使い方
方
○調べたことのまとめ方
○資料の要約の仕方
○記録カードの作成と利用
・抜き書きの仕方
・要点のまとめ方
・目的に応じた記録
・絵や文を使ったまとめ方
・複数の資料のまとめ方
・記録カードの使い方と整理
・発表の仕方
○図表の利用とまとめ方
の仕方
・図や表の活用法とまとめ方 ○調査研究結果のまとめ方、発
○資料リストの作成
表の仕方
・資料リストの役割と作り方
・調査研究結果のまとめ方
○ノートの作成
・発表方法の種類と発表の要
・目的に応じたノートへの記
領
入の仕方
・保存の仕方、資料としての
整理方法
○資料の自作と整理
・ファイル資料の作り方、保
存の仕方
・簡単な製本の仕方
- 10 -
学校図書館運営計画表(案)
学校
4月
5月
児童名簿作成
職員オリエンテーション
図書館教育について提案
担当者・りいぶる顔合わせ会
学校図書館開館
読書の日(4/23)
春の読書週間(親子読書)
市費前期購入図書申請
ボランティア募集案内
6月
7月
ボランティア募集(懇談時ポスター)
寄贈図書案内
延滞者通知
夏休み 図書登録・整理(市費購入・寄贈本)
9月
貸出・返却日
学級文庫廃棄・整理
市費購入図書追加登録・整理
10月 読書感想文
11月 秋の読書週間(読書ビンゴ)
12月 ボランティア募集(懇談時ポスター)
1月
2月
3月
寄贈図書案内
市費後期購入図書申請
延滞者通知
読書感想画
学校図書館開館
寄贈図書登録・整理
学校図書館診断アンケート
学校図書館閉館(延滞者通知)
春休み 職員作業計画・実施
学級文庫廃棄・移動
市費購入図書登録・整理
定期& 学校図書館管理
委員会指導
随時
延滞者リスト印刷・督促
職員・児童・保護者への啓発
りいぶる
第1回例会
名簿・連絡網作成
1学期読み聞かせ予定表
テーマ別配架(新着)
児童へのオリエンテーション
BOOKS委員会
第1回委員会
正・副委員長選出
活動内容相談
当番決定
幼小連携「出前紙芝居」
朝会
りいぶるメンバー名札作成
(学校図書館の利用について)
1年生・転入生・紛失カード作成
テーマ別配架
季節の装飾(夏)
夏季休業前貸出作業
夏季休業中貸出作業
(3日程度)
掲示物作成
出前紙芝居
朝会(テーマ図書紹介)
出前紙芝居
掲示物作成
出前紙芝居
市費購入図書登録・整理
貸出・返却日
学級文庫廃棄・整理
2学期読み聞かせ予定表
朝会による図書の紹介
市費購入図書追加登録・整理 出前紙芝居
テーマ別配架
寄贈図書登録・整理
出前紙芝居
季節の装飾
掲示物作成
テーマ別配架
朝会による図書の紹介
出前紙芝居
(新学期に向けて)
朝会による図書の紹介
季節の装飾
出前紙芝居
テーマ別配架
市立図書館
リサイクル図書受け取り
2学期読み聞かせ予定表
寄贈図書登録・整理
朝会による図書の紹介
出前紙芝居
出前紙芝居
学校図書館診断アンケート
蔵書点検
季節の装飾(春)
テーマ別配架
市費購入図書登録・整理
今年度の成果と課題
来年度の方向性
例会
読み聞かせ
図書館ニュース
当番
図書館ボランティア連絡会
市立図書館での貸出・返却
- 11 -
○平成 23・24 年度
読書活動推進校(武庫小学校)の取組
1
研究主題「読書意欲を高め、感性を磨き知性を育てる学校図書館」
2
研究主題の経緯
全校一斉読書において、静かに読書する姿が見られるが、図書館での利用の様子を見ると、児童の
読書傾向には個人差が大きく、それぞれが選ぶ本には偏りが見られた。また、本校の図書館は十分活
用されているとは言えない現状があった。自分の言葉で表現することや人とのコミュニケーションを
苦手とする児童が多い。これらのことから、図書館の環境を整え、利用しやすく居心地のよい空間に
し、本の紹介方法を工夫したり、学習に利用したりすることで図書館への興味・関心を呼び起こし、
読書に対する意欲を高め、読書の幅を広げることができ、それが感性を磨き知性を育てることにつな
がると考え、研究主題を設定した。
3
研究における推進体制
幼稚園
教育課程部会
(校長、教頭、司書教諭、各学年の代表)
各学年
図書委員会
地域ボランティア
4
市立図書館
保護者
PTA
23・24年度の取組概要
(1) 環境整備
① 古い本、傷んだ本を取り出す
② 図書館前に立ち止まりポイントを作る
③ ホッとできる居心地のよい場に
常に人の手が入っている空間は人のぬくもりが感じられる。長い間同じものが展示されたり掲示
されたりしないように、棚の乱れもできる限り素早く整えるようにしている。
学習や読書等に活用しやすいよう、本の配架を工夫し、ボランティアの協力を得て、分類表示や
9類では作者名を表示するなどしている。
- 12 -
(2) 読書意欲を高めるために
① 全校一斉読書
② 予約・リクエスト受け付け
③ 本の紹介
・季節や行事、学習等に関連したタイムリーな本を
展示。興味を引くようにポップを作り一緒に展示。
その際、おすすめ学年の目安が一目でわかるよう
色シールをつけている。
・新着本の紹介
9類 作者名表示
・本の表紙をたくさん見せるようにする。
④ 図書の時間に
1~4年生は週1時間(基本的に国語の時間)、5・6年生は年間数時間、司書教諭が図書館で
授業を行う。
「読書の楽しさを体験する場」「学ぶ楽しさを体験する場」となるように心がけて授業
を行っている。また折に触れ「マナーの指導」もしている。
・図書館の利用指導。本を探しやすく、棚に戻しやすくなるように、他の図書館を利用する時にも
役立つように、学年に合わせて分類や、配架についても説明。
・読み聞かせ、ブックトーク
・
(自分にとっての)面白い本の見つけ方
・読書の記録
・目次・索引の使い方、図鑑等の使い方を学習
・漢字辞典、国語辞典の使い方を学習し練習
・奥付、著作権、引用などについて
・いつもと違う棚に目を向けることで、読書の幅が
4年生ブックトーク板書
広がるように、読書の時間に読む棚やテーマを指
定したり、
「夏見つけ」
「宝さがし」などのお楽しみを入れたりする。
・
「おすすめカード」や「ブックトーク」
「帯作り」などを通して本の紹介活動
ブックトークには2年生と4年生が取り組み、4年生は3年生に披露。3年生・5年生が作成し
た帯をつけた本はよく借りられた。
(3)教師間の連携
① 教室での読み聞かせや読書タイム等に児童が読む本の選書
② 学習に関連した本を用意し学年・学級へ
③ 学習に関連付けたブックトーク
・2年生国語「お手紙」に関連付けて
・3年生国語「もうどう犬の訓練」
「人をつつむ形―世界の家めぐりー」に関連付けて
- 13 -
・4年生国語「ごんぎつね」
「世界一美しいぼくの村」総合「2分の1成人式」に関連付けて
・5年生国語「森林のおくりもの」に関連付けて
・6年生総合「平和学習」に関連付けて
テーマに関連した本を他にも用意しておき、ブックトーク後にそれらを自由に手に取る時間を設
定すると、どの学年の児童も集中して本を読む姿が見られる。
④ 各資料の特色の説明と使い方、調べ学習の際の資料の探し方等の指導
⑤ 読書感想文の指導
司書教諭が、夏休み前に本の選び方、2学期に感想文の書き方を指導する。その後、各学級で感
想文を完成させる。
(4)図書委員会の活動
①
当番活動、担当学級にお知らせ(延滞者、予約本確保、イベント等)
②
週1回、低学年に読み聞かせ
③
クイズ
④
イベント企画・運営
(5)ボランティアとの連携
① ブックフェア、サイエンスフェア、しおり作りなど
のイベント開催
② 飾り作り、本の修理
③ 司書教諭と協力して環境整備
図書委員会が、貸し出し冊数の多い
学級を表彰
(6)家庭への啓発
①「図書だより」配布
≪保護者より≫
保護者からの声の欄を設けると、毎回数人から返事がある。
「としょだよりは、毎号丁寧にとしょのじかんの内容や武庫小の子どもたちの読書に対する関心
を書いてくださりありがとうございます。親としても様子がよくわかるので嬉しいです」
「うちの子どもも図書の時間が大好きで、休み時間もよく図書室を利用しているようです。イン
ターネットで簡単に物事を検索できる時代だからこそ、自分で読みたい本や調べたい内容を探
せる力をつけて、紙から吸収した知識を身につけてほしいなあと思います」
「ニュースで興味あることを見つけると、『図書室の本にあるかなー?』と言うようになり、図
書の時間を楽しみにしています。見つからないと『図書館に行こうか!』と言います。」
②「親子ふれあい読書」よびかけ
≪保護者より≫
- 14 -
「親子ふれあい読書週間、わが家はどんなふうな2週間がすごせるかなと思っていた頃、息子
が寝る前にみんなで本を読みたいと言いました。今までは、娘、息子と3人で本を読むこと
はあっても、家族そろって読書することはほぼなく、主人が子どもたちに本を読んでくれる
機会が増えました。これからも、親子ふれあい読書タイムを続けていきたいと思います」
来校された時、「うちの子図書の時間を楽しみにしています」「おかげで本が好きになりまし
た」などと、司書教諭に声をかけてくださる保護者もおられる。
(7)幼稚園との連携
グループになり、1年生が読み聞かせをし、貸し出しの手伝いをする。借りた本は幼稚園に持ち
帰り、みんなで楽しんでいる。一人一人が借りた本を持って、後日返却。その際も小学校に来るの
が嬉しい様子であった。入学して「早く武庫小の図書館に行きたい」という声も聞かれた。
5
研究の成果
・
「あなたは本がすきですか?」という問いに対して「大すき」または「すき」と答えた児童の割合
を三田市平均と比べてみると、どの学年も大きな差が見られる。それは次の通りである。
「6年(三
田市平均)68%:
(武庫小平均)75% 5年69%:86% 4年76%:97% 3年81%:
87% 2年83%:97% 1年84%:99%」
・一昨年度1年間の全校生の貸し出しは16,414冊であったのが、昨年度27,765冊と大幅に
増え、今年度は2学期末現在24,111冊となっている。昨年から予約を受け付け、昨年度は、
1,220冊、今年度は2学期末現在1,716冊受け付けている。これらのことからも、図書館が
よく利用されていることがわかる。
・朝から図書館を利用する児童が増え、休憩時間に雨が降っていたり校庭が使えなかったりする時に
は満員になる。以前は本好きな一部の児童が図書館を利用し、外遊びの好きな児童はあまり図書館
に足が向かない傾向があった。しかし最近は短時間で本を借り、その後遊びに出るというように、
両立する児童も増えている。
・全校一斉読書の時間は、以前に比べさらに静かに集中して読書する姿が見られる。
・本をうまく見つけられない児童が多かったが、配架や展示、紹介の工夫、授業を通して、本を探せ
るようになり、読書の幅が広がったり、図書館の利用が増えたりした児童も多い。また、一人一人
の読書傾向をとらえることができ、その子に合った読書のアドバイスがすることができた。自分か
らアドバイスを求める児童も増えた。
・職員間で、児童の読書に関する話題が出ることが増えた。また図書の時間や休憩時間の様子などを
司書教諭から担任に伝え連携することができた。
・学習に関連付けたブックトークや学習に関連した資料の選定など、学習内容がわかり図書館内にあ
る資料についても把握している専任の司書教諭がいるので、適切に短時間で選ぶことができる。ま
た、常に司書教諭が図書館にいるため、必要な資料を探す際にも、教師は安心して児童を送り出す
- 15 -
ことができ、児童もすぐ尋ねることができるので図書館を利用しようとする姿勢が見られる。
・常に図書館にいて本の整理をしたり児童の様子を見たりしているため、本の動きや児童の興味がわ
かる。児童からのリクエストもある。それを紹介や購入計画に生かすことができた。
・以前は当番を忘れる図書委員が多かったが、図書館の利用が増えるにつれ、当番でなくても様子を
見に来る委員も増えた。また、前はあまり本に興味がなかったが、図書館に来る回数が増えたので、
よく本を読むようになったという声が聞かれる。以前から読書していた児童も読む本に変化が見ら
れるようになった。
・以前は、ボランティア活動時間にあまり図書館に足を運ぶことができず(授業中のため)、連絡は
主にノートを通じてしていたが、この2年間は常にボランティアと顔を合わせることができた。そ
のため、意思の疎通ができ活動がしやすいというボランティアの声がある。また、それがさらなる
意欲につながっているようである。
・
「図書だより」を通じて、家庭にも啓発することができた。
6
今後の課題
・本に興味を持つ児童は確実に増えているが、定着までには至っていない児童もいる。「本はおもし
ろくない」と思い込んでいる児童もいる。図書館に専任の人がいない状態になることで、すぐに相
談できないため、本探しが上手くいかず、興味を失う児童がいるのではないかと心配される。
・今後も司書教諭が学習に関連した資料をそろえたり、ブックトークをしたりという日常的な支援を
継続したいが、専任の教員等の配置がない中で実施していくことが難しい。
・全く読書に興味のない家庭もあるので、引き続き読書の魅力を伝えていく必要がある。
・2年間、今必要だと思うことをできる限り行ってきた。それをどう継続し積み上げていくかが大き
な課題である。
- 16 -
≪実践例≫
【1年生】
学校図書館のやくそくを知ろう
〔課題〕
入学して間もないので図書室のきまりはよくわからないが、図書室には興味があり、早く借
りたい気持ちを持っている。バーコードを使っての貸出は初めての児童が多く、本の扱いにも
慣れていない。
〔実践のポイント〕
利用の初めにきちんと学習することで、気持ちよく図書室が利用できるようになる。
校内だけでなく、他の図書館を利用するときにも生かすことができる。ポスターやワークシー
トを使用することで、どの子も考え、意見が言いやすくなるので、主体的に学習に参加できる。
1
指導のねらい
図書室でのルールやマナーを知ることで、本を大切に扱おうという気持ちが持てるようになる。
授業中だけでなく休憩時間にも図書室で本が借りられるようになる。
2
取組手順
図書室の困った使い方を見つける
・おしゃべりしている
・走り回っている
・本に落書きしている
など
図書室のきまりやマナーを確かめる
(問1)
本の扱い方を知る(問2)
図書室のどこにどんな本があるか、
だい
たいを知る
本を借りる(問3)
【取組の際の留意点】
○図書館ニュースのポスターを使い、図書室の
困った使い方を見つけさせる。
○ワークシートを使うことで、どの子も考えら
れるようにする。
○ワークシートの答え合わせをしながら確認し
ていく。
○本の扱い方については、ワークシートを使用
するとともに、書架から取り出したり、もど
したりするときの扱い方を実際に、やってみ
せる。
○書架の間をまわりながら、簡単に分類につい
ても説明する。
○図書室から本を持ち出すときには必ず貸出手
続きが必要なことを説明する。
○本袋を準備していただくよう事前に家庭にお
願いしておく。
- 17 -
【4年生】
ブックトークを楽しもう
〔課題〕
本に興味を持つ児童は多いが、読む本には個人差が大きい。長い本を次々読破する児童がい
る一方漫画や迷路などにばかり目が向く児童もいる。それぞれが選ぶ本には偏りが見られる。
〔実践のポイント〕
既習単元「ごんぎつね」において関連した本を選び出すという体験をしている。一人1冊
ずつ紹介し、グループ内で一つのテーマのもとに本と本をつなぎブックトークを完成させる。
完成したら3年生に見せるという異学年交流も行う。
1
2
指導のねらい
テーマを意識して本を選びグループで相談してブックトークを完成させていく過程で、これまで手
に取らなかった本にも触れることで読書の幅を広げる。
取組手順
学習計画を立てる
【取組の際の留意点】
ブックトークを完成させる
・グループでテーマを決める
(テーマにしたいことを①~⑤から
選ぶ。テーマとして適当なことばを
考える)
①季節の中から
②学習していることか
③楽しい思考を広げることばから
④考えを深めていきたいものから
⑤タイムリーなものから
・テーマに沿った本を選ぶ
・組み立てを考え原稿を書く
・リハーサル
○図書室の本の中から選ぶようにさせる。
○教師が多様な技法を使ったブックトークを見
せそれぞれの本に合った紹介の仕方があるこ
とに気付かせる。
・表紙を見せながら説明
・写真や挿絵を見せながら
・帯やカバーを読む
・登場人物のキャラクター説明
・あらすじ
・本の中のエピソード紹介
・簡単なクイズ
・自分の感想
・読み聞かせ(本文の一部または全部)
・シリーズまたは同じ作者の本紹介
○見通しを持って取組めるようにブックトーク
を完成させるまでの手順、今回のゴールを示
す。毎回今どの部分の学習をしているか視覚
的にとらえられるようにする。
○原稿をまとめる際の見通しが持てるよう、集
中して聞いてもらえるよう、1グループの発
表時間を限定する。
(5~6分程度)
3年生に向けてブックトークをする
学習を振り返る
- 18 -
ブックトーク台本(例)
3年生
国語「もうどう犬の訓練」(東書)
★教科書「もうどう犬の訓練」初めの 4 行読む
≪紹介する本≫
「犬はかしこく、活発で、人間となかよくなれる動物です。(略)はた
「しらべよう!はたらく犬
らく犬は、動物としての特長を生かしたり、おさえたりして、訓練され
たち」全4巻
ポプラ社
た犬なのです」
大昔から人間と犬はなかよしです。はたらく犬にはどんな犬がいるか知
っていますか?★数人に答えさせた後、『はたらく犬たち』シリーズ表
紙を見せる
「今日からは、あなたの盲導
それでは、盲導犬の訓練の様子がわかる本を紹介しましょう。『今日
からは、あなたの盲導犬』です。★中の写真を見せながら説明する
犬」日野多香子・文 増田勝正・
写真
岩崎書店
次は『めざせ!犬の訓練士』こちらは聴導犬の訓練の様子がわかりま
す。★訓練の様子がわかるイラストを見せながら説明する
今度は盲導犬とともに生きておられる方のお話です。『盲導犬アイリ
ーンとともに』★表紙と中の写真を見せながら この方はカメラマンで
「めざせ!犬の訓練士」
す。これはこの伊志井さんが撮影された写真です。次の『アリーナと風
ゆーちみえこ・作
ポプラ社
になる』エムナマエさんはこんなかわいい絵を描いておられます。★『い
つもぶうたれネコ』表紙を見せる 盲導犬がシャッターを押したり絵に
色をつけてくれたりするわけではありません。これらの作品はどうやっ
てできていくのでしょうね。こういうことを知ると、人間の能力という
「盲導犬アイリーンととも
に ぼく、目が見えなくても
富士山を撮る」
伊志井桃雲
のはすごいなあと思います。
ポプラ社
こんなふうにお仕事をしてくれる盲導犬ですが、年をとって働けなく
なったらどうなるのでしょう。それがわかる本です。『幸せはこぶ使者』
最後に紹介するのは『盲導犬不合格物語』訓練を受けた犬が全部盲導
犬になれるわけではありません。不合格と聞くとダメな犬のように感じ
「アリーナと風になる」
エムナマエ・文
夏目尚吾・絵
アリス館
「いつもぶうたれネコ」
てしまいますが、元気すぎたりちょっとこわがりだったりして、盲導犬
きむらゆういち・作
には向かなかっただけで、他にその犬に向いたところで役立ってくれて
エムナマエ・絵
童心社
います。人の命を救ってくれた犬もいれば、マジシャンになった犬もい
ます。ペットとして飼われている犬が、犬として劣っているわけではあ
りませんね。飼い主にとって大切な家族です。私たちも同じで、それぞ
「幸せをはこぶ使者~盲導
れに得意、不得意があります。自分のよさを発揮していきたいですね。 犬からリタイア犬へ~」
教科書だけではよくわからないことを調べたり、興味が出てもっと知
日野多香子・著
岩崎書店
りたくなったりした時、本が役立ちます。知ることでさらに興味がわく
こともあります。是非この機会にたくさん読んでみてください。
★ブックトーク後、ブックトラックに準備しておいた「盲導犬の訓練」
に関連した本を、自由に手に取り読む時間を設定する
- 19 -
「盲導犬不合格物語」
沢田俊子・文
学研
ブックトーク台本(例)
4年生
「ともだちっていいな」
「ともだち」と聞いて、誰の顔が浮かびましたか?最初に紹介するの
は『ともだち』★表紙を見せながら この本は『あなたへ』というシ
リーズの中の一冊です。この本の作者はレイフ・クリスチャンソンさ
ん、日本語に訳した人は、にもんじまさあきさんです。その、にもん
じさんの言葉です。★カバーの言葉を読んだ後、1冊全文読み聞かせ
元気のない時、友だちは元気をくれますね。次は『ぼくがげんきに
してあげる』です。★表紙のとらとくまを指さしながら説明
小さなとらが病気で倒れてしまいました。友だちの小さなくまがとら
をだっこして自分の家に運んで看病しました。とらは、ちょっとわが
ままになって、くまにいろいろなことを言います。病気の時、ついわ
がままになってしまう気持ちわかりますよね。
≪紹介する本≫
「ともだち」
今度は、普通では友だちになることが考えられないやぎとおおかみ
のお話です。
『あらしのよるに』★表紙を見せる
映画にもなりまし
た。★一部絵を見せながら説明したり読んだりしながら、話のすじを
知らせる
やぎとおおかみなので、周りからは理解されず、この後
もハラハラドキドキの事件が起こりますが、大変なことも二人で力を
合わせて乗り越えていきます。
「ぼくがげんきにしてあげる」
この『二分間の冒険』★表紙を見せる は子どもたちが力を合わせ
て敵に立ち向かっていくお話です。6年生の悟は学校で黒猫のダレカ
に会い、不思議な世界へ行ってしまいます。ダレカというのは黒猫の
名前です。そこは、竜が支配している世界です。竜を倒すには竜が答
えられないなぞを出すか、
「なぜ?」と言わせることです。負けると子
どもたちは一気に老人になってしまいます。悟たちは竜を倒すことが
できるでしょうか?そして悟はどうやってこちらの世界に戻ってくる
のでしょうか?大冒険をしている間、こちらの世界ではたったの2分
間の出来事でした。さあ、そこで問題です。このお話に出てくるなぞ
をみなさんに出します。
「五はゼロより上にあるが、二が五より上にあ
り、ゼロがその二よりも上にあるという。これはなんだ」★問題を書
いた紙を見せる。正解が出るまで答えさせる。正解が出にくい時には
身振りでヒントを出す
そうです。答はじゃんけんです。○○さん
のおかげで助かりましたね。「ダレカ」というのは変わった名前です
が、最後まで読むと、この名前にもなぞが隠されていることがわかり
ます。作家さんは、物語のあらゆるところに、たくさんの仕掛けをし
てくれているんだなあと改めて感心させられました。
みなさんも本の中からいろいろな友だちを見つけてください。そし
て、友だちについて考えるきっかけにしてくれたらうれしいです。
★ブックトーク後ブックトラックに準備しておいた「友だち」に関連
した本を自由に手に取り、読む時間を設定する。
- 20 -
レイフ・クリスチャンソン・文
ほりかわりまこ・絵
にもんじまさあき・訳
岩崎書店
ヤーノシュ・作・絵
石川素子・訳
徳間書店
「あらしのよるに」
きむらゆういち・作
あべ弘士・絵
講談社
「二分間の冒険」
岡田淳・著
太田大八・絵
偕成社
【中・高学年】
帯を作って本を紹介しよう
〔課題〕
よく借りられ、常に予約がたくさん入っている人気の本もあるが、ほとんど借りられない本
もある。友だちが読んでいる本に関心があり、学級により、よく読まれる本にかたよりが見ら
れる。
〔実践のポイント〕
4月より続けている「読書記録」からおすすめを選び、本の帯をつけて紹介する活動。
出来上がった帯は本につけて図書室に展示し、他の本と同じように貸出できるようにする。
1
指導のねらい
自分の読書を振り返る機会とし、友だちの選ぶ本にも目を向けることで一人一人の読書の幅を
広げる。他学年の児童にとっても、これまでと違った本を読んでみようとするきっかけとなるよ
うにする。
2
取組手順
実際の本の帯を見て特徴や工夫を知
る
・興味を引くことばや文
・文字の大きさ
・色
・イラスト
など
紹介する本を選ぶ
帯を作る
【取組の際の留意点】
○図書室にある本の中から選ぶようにさせる
○帯を工夫しなくても借りられるような人気の
本は選ばないことを確認し、具体的にはぶく
本を児童と決める
○「読書の記録」を見てこれまでに読んだ本の
中から選ぶようにさせる
○本の内容やキャッチコピーを書くためのワー
クシートを用意する
○数色の色画用紙を準備しておき、その中から
選んで帯を作らせる
○一定期間図書室に展示し貸出も行うようにす
る
出来上がった帯を見せ合い交流す
る
帯をつけた本を図書室内に展示す
る
- 21 -
【全学年】
(自分にとっての)おもしろい本の見つけ方
〔課題〕
読む本には個人差が大きく、それぞれが選ぶ本には偏りが見られる。棚に並んだ多くの本の中
から読書のための本を選び出すことが困難で、本に対する興味を失っている児童がいる。題名や
表紙だけを見て自分の力に合わない本を選んでしまうことがある。
〔実践のポイント〕
これまで自然に行ってきた児童にすれば当たり前の方法であるが、うまく探せない児童はそれ
ができていない。それぞれが使ってきた方法を振り返り、出し合うことで本探しのコツをつかむ
ことができる。具体的な方法がわかることでこれからの本探しに自信が持てるようになる。
1
2
指導のねらい
簡単にできる本の探し方の具体的な方法を身につけることで、自分に合った本を見つけられるよう
になり、それが読んでみようとする意欲につながる。
取組手順
どのようにして読む本を決めてい
るか振り返り、出し合う。
・題名を見ておもしろそうだったら
・表紙の絵が気に入ったら
・お気に入りのシリーズ
など
出たことをみんなで確認しながら
まとめる(必要に応じて教師が補足
する)
学習したことを意識して本を探し
て借りる
【取組の際の留意点】
○おもしろい本がないと思っている児童がいるが、そ
れはうまく見つけられていないだけであることを
伝える。
○「おもしろい本」というのは、例えばどういう本の
ことか確認する。
○それでもうまく探せない児童には、興味のあること
を尋ねたりしながらアドバイスし全員に貸出する。
○図書館、書店など本のある所へ行く
○人(友だち、先生、家族など)、新聞、本などか
ら情報を集める
気になる本があれば手に取り、表紙を見たり開いて中
を見たり・・・
まとめたものを教室や図書室に掲
示し活用する。
・題名に注目
・表紙の絵や写真に注目
・本のカバーや帯、目次などを読む
・中を尐し読む
・興味のある内容
・前に読んでおもしろかった作者の本
・気に入ったシリーズ、人気の本
○文字の大きさや量、使われている漢字、ルビなどを
見て、最後まで読めそうか判断する。
- 22 -
【全学年】
目的に合った本をみつけられるように
〔課題〕
本がもとの棚に戻らないことが多い。自分の力や目的に合った本が見つけられない児童がいる。
それぞれの読む本が偏っている。
〔実践のポイント〕
本を探しやすいように配架を工夫したり興味をひくように展示を工夫したりしていても、
並んでいるだけでは十分活用されない。そこで、そのための学習時間を学年に応じた内容で
設定する。その後も場面に応じて指導したり声掛けしたりして定着を図る。
1
2
指導のねらい
読書習慣の定着を図るため、本の並べ方や紹介の仕方等に工夫をしている。そのことを生かし、
目的に合った本が見つけられるようにする。
取組の内容
配架の工夫
・日本十進分類法を基本に類毎に棚を分ける
・学習に合わせて一部別置(戦争・平和、宮
沢賢治、昔話など)する
紹介の工夫
・季節や行事、学習等に合わせたテーマ展示
をする
・新聞記事を関連した本のそばに展示する
授業の中で
・分類やラベルのしくみについて知る
・自校の分類、配架について知る
・
「自分に合った本の見つけ方」の学習をする
・調べ学習に利用する際の本の選び方を学習
する
・読み聞かせやブックトーク等で本を紹介す
る
・展示のテーマや展示している本を紹介する
- 23 -
【取組の際の留意点】
○身近な分類の例を示し、必要性に気づかせ
る。(家の中、デパートやスーパーマーケッ
トなど)
○図書館内の分類表示を確認させる。
別置している図書についても、棚の位置やそ
のわけを説明する。
(市内学校図書館では分類番号と共に脊ラベ
ルの色でも区別している。9分類及び絵本は
著者名で分類している)
○題名、作者名、挿絵、文字の大きさ等を見て
本を選んでいる児童が多いが、普段は意識し
ていないので発表することで認知させる。
○目次・索引の使い方、図鑑、百科事典、その
他の資料の特徴と使い方、探し方を知らせる
ため、実際に手に取り使わせてみる。
- 24 -
- 25 -
子どもの読書活動の推進に関する法律
(目的)
第一条
この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団
体の責務等を明らかにするとともに、子どもの読書活動の推進に関する必要な事項を定めるこ
とにより、子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって子どもの
健やかな成長に資することを目的とする。
(基本理念)
第二条
子ども(おおむね十八歳以下の者をいう。以下同じ。)の読書活動は、子どもが、言葉を学び、
感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく
上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場
所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進
されなければならない。
(国の責務)
第三条
国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、子どもの読書活動の推進に関
する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第四条
地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を踏まえ、子
どもの読書活動の推進に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(事業者の努力)
第五条
事業者は、その事業活動を行うに当たっては、基本理念にのっとり、子どもの読書活動が推
進されるよう、子どもの健やかな成長に資する書籍等の提供に努めるものとする。
(保護者の役割)
第六条
父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動の習慣化に積極的
な役割を果たすものとする。
(関係機関等との連携強化)
第七条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策が円滑に実施されるよう、
学校、図書館その他の関係機関及び民間団体との連携の強化その他必要な体制の整備に努
めるものとする。
(子ども読書活動推進基本計画)
第八条
政府は、子どもの読書活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、子
どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(以下「子ども読書活動推進基本計画」という。)
を策定しなければならない。
2
政府は、子ども読書活動推進基本計画を策定したときは、遅滞なく、これを国会に報告すると
ともに、公表しなければならない。
3
前項の規定は、子ども読書活動推進基本計画の変更について準用する。
- 26 -
(都道府県子ども読書活動推進計画等)
第九条
都道府県は、子ども読書活動推進基本計画を基本とするとともに、当該都道府県における子
どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該都道府県における子どもの読書活動の推進に
関する施策についての計画(以下「都道府県子ども読書活動推進計画」という。)を策定するよう
努めなければならない。
2
市町村は、子ども読書活動推進基本計画(都道府県子ども読書活動推進計画が策 定されて
いるときは、子ども読書活動推進基本計画及び都道府県子ども読書活動推進計画)を基本とす
るとともに、当該市町村における子どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該市町村にお
ける子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画(以下「市町村子ども読書活動推進
計画」という。)を策定するよう努めなければならない。
3
都道府県又は市町村は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書活動推進
計画を策定したときは、これを公表しなければならない。
4
前項の規定は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書活動推進計画の変
更について準用する。
(子ども読書の日)
第十条
国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的
に読書活動を行う意欲を高めるため、子ども読書の日を設ける。
2
子ども読書の日は、四月二十三日とする。
3
国及び地方公共団体は、子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなけ
ればならない。
(財政上の措置等)
第十一条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策を実施するため必要な財
政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする。
附則
この法律は、公布の日から施行する。
○衆議院文部科学委員会における附帯決議
政府は、本法施行に当たり、次の事項について配慮すべきである。
一
本法は、子どもの自主的な読書活動が推進されるよう必要な施策を講じて環境を整備していくも
のであり、行政が不当に干渉することのないようにすること。
二
民意を反映し、子ども読書活動推進基本計画を速やかに策定し、子どもの読書活動の推進に関
する施策の確立とその具体化に努めること。
三
子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において、本と親しみ、本を楽しむことができる環境づくり
のため、学校図書館、公共図書館等の整備充実に努めること。
四
学校図書館、公共図書館等が図書を購入するに当たっては、その自主性を尊重すること。
五
子どもの健やかな成長に資する書籍等については、事業者がそれぞれの自主的判断に基づき
提供に努めるようにすること。
六
国及び地方公共団体が実施する子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業への子どもの参加に
ついては、その自主性を尊重すること。
- 27 -
- 28 -
ひょうご子どもの読書活動推進計画(第2次)の概要
第Ⅰ部 計画の基本的な考え方
1.子どもの読書活動について
・子どもにとって読書活動は、「生きる力」を育む上で、重要な位置を占める。
・学校、家庭、地域住民の連携協力を図り、発達段階に応じた子どもの読書環境の整備と
読書活動の推進を図ることが必要である。
2.計画の策定方針
・平成16年策定の「ひょうご子どもの読書活動推進計画」について、これまでの成果や課
題を踏まえた改定作業を行い、第2次の計画を策定する。
・第2次の計画は平成 21 年度から平成 26 年度までの5年間を計画期間とする。
第Ⅱ部 過去5年間の検証
1.主な成果
(1) 県内公立図書館における成果
・ 児童書の貸出冊数の増加(H15年度:約790万冊⇒H19年度:約930万冊)
・ 児童帯出者数の増加(H14年度:約94万人⇒H17年度:約114万人)
(2) 県内学校における成果
・ 県内中学校での全校一斉の読書活動実施割合の増加
・ 司書教諭の配置率の100%達成(12学級以上の小中学校)
2.主な課題
(1) 県内市町「子どもの読書活動推進計画」策定の促進
・ 検討中の市町が46.3%、策定予定がない市町が9.8%
(2) 学校図書館図書標準の達成率の向上
・ 小学校(県34.6% 国平均42%)、中学校(県32.6% 国平均36.8%)
第Ⅲ部 推進体系
1.家庭・地域・学校での子どもの読書活動の推進
家庭、地域、学校などあらゆる場所において、子どもが本に親しみ、本を楽しむことが
できるよう、子どもの読書活動を推進する。
2.施設・設備など諸条件の整備・充実
子どもの読書環境づくりに向けて、公立図書館はもとより学校図書館や児童館・公民館
の図書室などの整備・充実を図る。
3.子どもの読書活動の啓発・広報の推進
子ども読書の意義や重要性に関する啓発活動を県内に広く行うとともに、読書活動推進
に資する優れた取組や図書の普及啓発を図る。
4.関係機関の連携・協力の推進
家庭、地域、学校を通じた社会全体で読書活動の推進に取り組むため、自治体における
推進体制の整備や施設間の連携強化を進める。
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第Ⅳ部 推進のための具体的取組
1.家庭・地域・学校での子どもの読書活動の推進
(1) 家庭・地域での子どもの読書活動の推進
〔主な推進方策〕
・「図書館だより」の配布や広報紙の活用等により、読書に親しむ家庭環境づくりに向
けた家庭向けの啓発活動を実施。
・図書館職員や読書活動指導者等の資質向上に向けた研修会を実施。
・児童館や公民館の図書館機能の充実に向けて、県立こどもの館、公立図書館学校等所
管との連携促進。
・図書館ボランティアについて、資質向上のための研修会や他施設との交流会の実施、
図書館職員との意見交換の場の設定等による活動支援を充実。
(2) 学校での子どもの読書活動の推進
〔主な推進方策〕
・学校図書館の活用促進を図ることを学校の教育活動の重点事項に位置づけ、児童・生
徒への指導を実施。
・「朝の読書」や読み聞かせ会などの実施や、学校独自の読書週間や読書集会、読書マ
ラソン等を設定。
・学校図書館運営の充実に向けて、保護者や地域住民による学校支援ボランティアの参
画を促進。
・学校図書館の利用指導に関する知識、実践的な技術の習得、向上のための教職員研修
を実施。
2.施設・設備など諸条件の整備・充実
(1) 地域における読書環境の整備
〔主な推進方策〕
・地方交付税の適切な配分による公立図書館のサービスや図書館資料の充実を促進。
・「OPAC(図書館のオンライン閲覧)」導入率100%を数値目標とし、公立図書館相
互での貸借等、図書資料の効率的な運用を促進。
・「ひょうご図書館情報ネットワーク(新HALネット)」システムへの参加率100%を
数値目標とし、県内公立図書館の間にネットワーク構築を促進。
・県内公立図書館における児童サービス専門司書の適切な配置を促すとともに、養成に
向けた研修を実施。
(2) 学校図書館などの整備・充実
〔主な推進方策〕
・小中学校において「学校図書館標準」を目標に、計画的に蔵書を整備・充実。
・平成22年度末までに、全ての県立高等学校図書館において、全図書資料をデータベー
ス化。
・司書教諭の養成及び、司書教諭を核とした学校図書館の運営に向けた、教職員による
協力体制を確立。
・特別支援学校における学校図書館では、障害の状態に配慮した図書、視聴覚機器など
を整備・充実。
・地域のボランティアなどの協力を得るなどにより、学校図書館の開放を促進。
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3.子どもの読書活動の啓発・広報の推進
〔主な推進方策〕
・「子ども読書の日」(4月23日)を中心に、県立図書館をはじめ、公立図書館、公民館、
学校などで、おはなし会や本の展示会など、関連事業を実施。
・「子ども読書の日」ポスターを活用するなど、県民への啓発活動を推進。
・子どもたちの読書への意欲を喚起するため、読書感想文コンクール等を実施。
・優れた取組等を行う学校、図書館、団体(者)に対して、その取組の奨励及び振興を図
るための表彰を実施。
・広報誌やホームページでなどを活用し、子どもの読書活動を推進している優れた実践例
やブックリストを紹介。
4.関係機関の連携・協力の推進
〔主な推進方策〕
・計画期間内において策定率100%を目標数値とし、県内全市町の「子どもの読書活動推進
計画」の策定を促進。
・「兵庫県学校図書館研究大会」の開催、「青尐年読書感想文兵庫県コンクール」の参加
促進などにより、団体等の連携・協力を促進。
・OPACを活用した蔵書検索やインターネット予約貸出の普及、公立図書館相互の貸出
とその広域化を推進。
・図書館員による読み聞かせ、ストーリーテリングやブックトークを実施し、学校教育へ
の支援を充実。
・新HALネットでの県内大学との連携を強化し、レファレンスや相互貸借などの事業を
推進。
・公立図書館、学校図書館と「国際子ども図書館」との連携を促進。
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子どもの読書活動推進計画策定委員会設置要項
(設置)
第1条 「子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づき、子どもの読書活動の推進に関する施
策の総合的かる計画的推進を図るため、三田市読書活動推進計画案について協議し、推進計画を
策定する三田市子どもの読書活動推進計画策定委員会(以下「策定委員会」という。)を設置す
る。
(構成)
第2条 策定委員会は、委員10名程度をもって組織し、次にあげるものの中から教育長が委嘱する。
(1)学識経験者
(2)学校教育関係者
(3)社会教育関係者
(所掌事務)
第3条 策定委員会は、教育委員会が策定する推進計画案について協議を行い推進計画を策定する
(任期)
第4条 委員の任期は1年とし、再任を妨げない。また、推進計画の策定をもって任期を解くもの
とする。
(委員長・副委員長)
第5条 策定委員会に次の役員を置く。
(1)委員長
1名
(2)副委員長
1名
第6条 委員長は教育長の指名による。副委員長は委員長の指名による。
2
委員長は、会務を総括し、策定委員会を代表する。
3
副委員長は、委員長を補佐し委員長に事故ある時は、これを代理する。
4
役員の任期は、委員の任期による。
(事務局)
第7条 策定委員会の庶務は教育委員会事務局において処理する。
(補足)
第8条 この要項に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。
(附則)
この要項は、平成18年4月1日から施行する。
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