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為替金利投資戦略 No.386 (4 月 9 日号)

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為替金利投資戦略 No.386 (4 月 9 日号)
ストラテジーを読みやすく、明快に!
TOKAI TOKYO RESEARCH CENTER
Weekly Investment Strategy
為替金利投資戦略 No.386
(4 月 9 日号)
-黒田総裁の「自信」に市場は「失望」-
2014 年 4 月 9 日
東海東京調査センター
投資調査部
投資調査部 シニアストラテジスト
柴田 秀樹
【 今 週 号 の 要 旨 】
<為替動向>
黒田総裁の緩和否定発言でドルは一時 101 円台半ばへ下落したが、中長期のドル高円安トレンドは不変。
ドル・円と日本株の相関性が高い理由について考える。
<長期金利の動向>
内外ともにトレンド形成を促す強いサインはみられず。引き続き狭いレンジ内での取引が続く公算大きい。
来週発刊の「為替金利投資戦略」より内容を一新します。
変更点は
① 内容をコンパクトに読みやすく。
② 話題の資源・新興国通貨をピックアップ。
毎週月曜朝に発刊の「先週と今週の円高・円安要因」もあわせてご活用いただければ幸いです。
1.
為 替 動 向
ドルは 往って来い
4 月 8 日の海外市場で、ドルは円に対し一時 1 ドル=101 円台半ば
で一時 101 円台へ
まで急落。
翌 9 日の東京市場は 102 円台前半で推移している(図 1)
。
4 日発表の 3 月の米雇用統計の比較的良好な結果に(非農業部門雇用
者数は前月比 19 万 2000 人増(予想は同 20 万人増、1、2 月も計 3 万 7000 人上
方修正)
)(図 2)
、ドルは一時約 2 ヶ月半ぶりに 104 円台を回復した
が、7~8 日の日銀金融政策決定会合で、黒田総裁が追加緩和を否定
したことから上昇分を一気に吐き出し往って来いの相場となった。
黒田総裁の景気と
同総裁は、「現時点で追加緩和は考えていない」、「消費増税後も
物価への「自信」が
景気と成長は上向き、物価目標 2%は達成可能」、
「物価は上下両方
引き金
向にリスク(前回までは下落リスクのみに言及)」などと発言。消費増税
後の追加緩和期待を膨らませた円弱気派は、ポジション調整を強い
られる格好となった(図 3)。1 日に発表された 3 月調査の日銀短観
このレポートの取り扱いに関する重要事項は末尾の注意事項をご覧下さい。
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図1
106
ドル・円の日足の一目均衡表とストキャスティクス
105.44
(1/2)
円
(ブルームバーグデータより東海東京調査センター作成)
104.13
(4/4)
105
104
抵抗帯の「雲」
上限~下限
遅行線
転換線
103
基準線
102
101
101.21
(3/14)
100.76
(2/4)
100
99
ドル・円相場
(日足)
98
雲上限 103.10
雲下限 102.06
基準線 102.67
転換線 102.84
(4/9)
97
96
100
96.59(10/8)
101.55
(4/8)
ストキャスティクス(9日、FastとSlow)
%
80
60
40
20
0
13.10/1
13.10/22
13.11/12
13.12/2
13.12/20
14.1/17
14.2/6
14.2/27
14.3/19
14.4/9
14.4/29
図 2 米国の雇用統計
(出所:米国労働統計局、東海東京調査センター作成)
1600
09年10月
10.0%
%
14年3月
6.7%
1400
失業率(右軸)
1200
11
10
9
8
7
1000
6
800
10年5月
51万6000人増
600
千人
天候回復で雇用者数が増加
(14年3月 192000人増)
リーマン・ショック
400
5
4
3
200
2
0
1
-200
0
非農業部門雇用者数(前月比、左軸) -1
-400
-2
-600
非農業部門雇用者数の6カ月平均(左軸) -3
-800
-1000
2005年
-4
09年3月
82万6000人減
2006年
2007年
2008年
-5
2009年
2010年
2011年
2012年
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2013年
2014年
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図 3 シカゴ筋のドル・円のネット先物ポジション
110
円
-24
(出所:シカゴ国際金融取引所、東海東京調査センター作成)
-22
105
-20
100
-18
ドル・円相場
95
万枚
90
85
-16
-14
-12
80
-10
75
-8
-6
70
↑ ドル買い円売り
-4
65
-2
60
0
55
2
50
4
シカゴ投機筋の先物ポジション
45
40
09.1/2
8
09.8/28
10.4/23
図4
30
6
↓ ドル売り円買い
10.12/17
11.8/12
12.4/6
12.11/30
13.7/26
14.3/21
日銀短観の業況判断DIの推移
「良い」-「悪い」
14/3実績
24
大企業
製造業
20
大企業
非製造業
予測
17
10
8
大非製 +13
大製造 +8
0
中小非製-4
4
-10
中小製造-6
(14/6予)
-20
中小企業
製造業
日銀短観・業況判断 D I
-30
中小企業
非製造業
-40
-50
-60
(出所:日銀、東海東京調査センター作成)
05
06
07
08
09
10
11
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14 年
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では、大企業製造業DI(業況判断)が 5 四半期連続で改善したもの
の、先行きDIは軒並み下振れ(図 4)
。黒田総裁と市場の認識に温
度差が生じ始めている。同総裁の景気や物価への「自信」は市場の
更なる「失望」を招き、一段の株安円高にもつながりかねない。
中長期のドル高円
安トレンドは不変
とはいえ、日米金融政策の明らかな方向性の違いは日米金利差拡
大からドル高円安圧力となる。また、2014 年度ベースで経常赤字転
落も否定できない状況にある日本の国際収支の構造変化を考えると、
やはり円安を意識せざるを得ない(図 5)。中長期でのドル高円安シ
ナリオは不変であり、ドルが下げた局面は買いの好機と捉えたい。
図5
-70
円・ドルと日本の経常収支
円
-80
-90
55000
円・ドル相場
(月足)
50000
45000
億円
40000
-100
円安ドル高
-110
30000
-120
25000
-130
20000
-140
15000
-150
10000
-160
5000
-170
-180
0
-5000
日本の経常収支
-190
経常赤字
-200
(出所:財務省、東海東京調査センター作成)
-210
96 97 98 99 00 01 02 03
相関性が高いドル・
円と日本株
35000
-10000
-15000
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
-20000
14 年
ドル・円と日本株は 2012 年秋以降、日銀の異次元緩和を軸とし
たアベノミクスのデフレ脱却と景気回復期待を背景に急騰した。も
ともとドル・円と日本株の相関性は高く、ドル高円安なら株高、ド
ル安円高なら株安に振れやすい(図 6)
。ここでは、ドル・円と日本
株の相関性についてみてみたい。
一般的には、株安は景気先行き懸念から通貨安に、株高は景気回
復期待から通貨高につながりやすいといえる。にもかかわらず、ド
ル・円と日本株がそれと相反する動きになりやすいのはなぜか。理
由の一つに、
「ドル高円安→輸出企業の業績改善期待→株高、ドル安
円高→輸出企業の業績悪化懸念→株安」の関係がある。ただ、輸出
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企業の海外生産移転に伴う輸出減で、以前よりその影響は小さい。
最大の理由は、海外投資家の動向だろう。日本の株式市場は海外投
資家の割合が圧倒的に多い。東証第 1 部の総売買代金額をみても、
その半分以上は海外投資家が占める(図 7)
。彼らが日本株へ投資す
る際に行う為替リスクヘッジが、ドル・円と日本株の相関性を高め
る大きな要因のひとつと考えられる。
海外投資家の為
海外投資家の多くは為替市場で円資金を調達した上で日本株を
替ヘッジが背景
購入する。その際、将来の円安による為替差損を防ぐため、同時に
円を売って為替ヘッジを行うが、この時点での為替への影響は中立
的。だが、株価が上昇すると、為替ヘッジ比率が下がるため追加の
円売りが必要となる。逆に、株価が下落すると、ヘッジ比率を下げ
る必要性から円の買い戻しを行う。これにより、
「株高→円安、株安
→円高」の流れが強まることとなる。
以上の理由から、海外投資家の為替ヘッジが、「日本株上昇→円
安、日本株下落→円高」に影響しているといえよう。このことは、
ドル・円を展望する上で、日本株の動向を見極めることがより重要
であることを意味する。だが、裏を返せば、日本の個人や機関投資
家による日本株投資がいまだに本格化していない表れでもあろう。
アベノミクスの成功には、国内投資家が日本の株式市場をけん引し
ていくことが必要。日本株上昇で日本の通貨である円が買われる流
れがくることを期待したい。
図6
ドル・円と日経平均株価の推移
円
(ブルームバーグデータより東海東京調査センター作成)
24000
130
120
22000
110
20000
18000
円
100
ドル・円(週足、右軸)
16000
90
14000
80
12000
70
10000
60
8000
6000
2005年
日経平均株価(週足、左軸)
50
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
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2013年
2014年
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図7
180.00
東証第1部株式の月別総売買代金額
兆円
(東京証券取引所より東海東京調査センター作成)
159.92
160.00
東証第1部の月間株式総売買代金額
140.00
127.81
内訳)海外投資家の割合(%)
120.00
106.32
111.36
99.39
100.00
91.97
98.86
102.21
94.09
88.73
83.42 84.70
52.0
86.14
78.62
80.00
72.37
51.8
60.00
51.8
51.9
59.2
53.8
58.4
57.1
55.7
50.8
59.1
40.00
61.7
52.9
61.1
53.5
20.00
2013年
0.00
2014年
01月 02月 03月 04月 05月 06月 07月 08月 09月 10月 11月 12月 01月 02月 03月
2.
金 利 動 向
長期金利は引き
日本の長期金利(10 年債利回り)は 0.6%台前半でこう着してい
続き 0.6%前半で
る(図 8)。3 日には約 2 ヶ月ぶりに 0.6%台半ばをつけたが一段の
こう着
上昇には及ばす、再び 0.6%台前半へ引き戻された。黒田日銀総裁
が 8 日の定例会合で追加緩和に否定的な発言を行っても、株安円高
を尻目に債券市場はいたって冷静。米長期金利が緩やかな上昇ペー
スに留まる中、国内外ともにトレンド形成を促す強いサインはみら
れず、当面は 0.6%台前半を中心の乏しい動きが予想される。
ECBがやっと足並
ECB(欧州中銀)は 3 日、定例理事会で量的緩和を含む追加緩和
み揃えて量的緩和
の可能性に言及した。ユーロ圏では緩やかな景気回復が続く一方で、
の可能性を示唆
デフレ懸念が高まっている(図 9)
。域内の経常黒字拡大に加え、南
欧諸国を中心とした財政再建への取り組みがデフレ圧力に拍車をか
けているためだ。だが、ECBが足並みを揃えてデフレ回避に向け
た強い姿勢を示したのは今回が初めてのこと。黒田総裁が追加緩和
に否定的なのは、デフレを克服した日本よりデフレ懸念が台頭して
きたユーロ圏の方が緩和に消極的なことも少なからず影響したので
はないか。今後、ECBが本気のバズーカ緩和を打ち出すなら、日
銀も追加緩和に踏み切るきっかけになるかもしれない。
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図 8 日本の長期金利の日足の一目均衡表とストキャスティクス
0.75
%
(ブルームバーグデータより東海東京調査センター作成)
10年物国債利回り
(日足)
0.70
抵抗帯の「雲」
上限~下限
0.65
転換線
基準線
0.60
遅行線
0.55
100
ストキャスティクス(9日、FastとSlow)
0.315(4/5)
%
80
60
40
20
0
13.10/1
13.10/22
13.11/12
13.12/2
13.12/20
14.1/17
14.2/6
14.2/27
14.3/19
14.4/9
14.4/29
図 9 ユーロ圏の失業率と消費者物価指数
%
12
5
4.0%
08年7月
11.9%
14年2月
ユーロ圏の失業率(左軸)
11
%
4
10
3
9
低下
ECBのインフレ目標2%
2
8
ユーロ圏の消費者物価指数
(前年同月比、右軸)
7
6
0.5%
14年3月
5
4
2007年
1
-0.6%
09年7月
0
(欧州委員会統計局より東海東京調査センター作成)
-1
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
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2013年
2014年
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今・来週のタイムテーブル

国内では、4月10日(木)に2月の機械受注、15日(火)に3月の首都圏マンション販売などの発表が
予定されている。

米国では、4月11日(金)に4月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報)、14日(月)に3月の小売売上
高などの発表が予定されている。また、9日(水)にFOMC議事録(3/18-19開催分)の公開、15日(火)に
アトランタ、16日(水)にニューヨークのエコノミック・クラブでイエレンFRB議長の講演が予定されてい
る。
月 日
4.7(月)
8(火)
国内経済
新規上場予定
2 月の景気動向指数(速報)
2 月の経常収支
3 月の企業倒産件数
3 月の景気ウォッチャー調査
日銀金融政策決定会合(7 日から開催)
月 日
4.7(月)
トレックス・セミコンダクター
米国経済
2 月の消費者信用残高
8(火)
3 月の NFIB 中小企業楽観指数
9(水)
2 月の卸売在庫
FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録公開
(6616 ジャスダック)
丸和運輸機関
(9090 東証 2 部)
9(水)
(3/18-19 開催分)
10(木)
2 月の機械受注
3 月の工作機械受注(速報)
10(木)
3 月の輸入物価指数
3 月の月次財政収支
11(金)
3 月のマネーストック
3 月の企業物価指数
11(金)
3 月の生産者物価指数
4 月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
14(月)
3 月の小売売上高
2 月の企業在庫
14(月)
15(火)
3 月の首都圏マンション販売
15(火)
4 月の NY 連銀製造業景気指数
3 月の消費者物価指数
4 月の NAHB 住宅市場指数
イエレン FRB 議長、アトランタで講演
16(水)
2 月の鉱工業生産指数(改定)
16(水)
3 月の住宅着工件数
3 月の住宅建設許可件数
3 月の鉱工業生産
3 月の設備稼働率
イエレン FRB 議長、
ニューヨークのエコノミック・クラブで講演
ベージュブック(地区連銀経済報告)
17(木)
3 月の消費動向調査
17(木)
4 月のフィラデルフィア連銀景気指数
18(金)
2 月の第 3 次産業活動指数
18(金)
祝日(グッド・フライデー)につき、米国株式市場は休場
ジョイフル本田
(3191 東証)
経済指標の発表は変更されることがあるので注意ください。担当アナリストの取材およびブルームバーグ、日経クイック他により作成。
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【レーティングの定義】
投資判断の定義
「1」
強気
今後6ヵ月間における投資成果がTOPIXに対して15%超上回るとアナリストが予想する場合
「2」
やや強気
今後6ヵ月間における投資成果がTOPIXに対して5~15%上回るとアナリストが予想する場合
「3」
中立
今後6ヵ月間における投資成果がTOPIXに対して±5%以内とアナリストが予想する場合
「4」
やや弱気
今後6ヵ月間における投資成果がTOPIXに対して5~15%下回るとアナリストが予想する場合
「5」
弱気
今後6ヵ月間における投資成果がTOPIXに対して15%超下回るとアナリストが予想する場合
「無し」
レーティング無し
【注意事項】
このレポートは、東海東京調査センター(以下「当社」)が作成し、当社の許諾を受けた証券会社、及
び情報提供会社等から直接提供する形でのみ配布いたしております。提供されたお客様限りでご利用くだ
さい。
このレポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたもので
はありません。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
このレポートは、信頼できると考えられる情報に基づいて作成されておりますが、当社は、その正確性
及び完全性に関して責任を負うものではありません。このレポートに記載された内容は、作成日における
ものであり、予告なく変わる場合があります。このレポートの一切の権利は当社に帰属しており、いかな
る目的であれ、無断で複製又は転送等を行わないようにお願いいたします。
レーティングの表記は、TOPIXに対して1=「強気」、2=「やや強気」、3=「中立」、4=「や
や弱気」、5=「弱気」の5段階で区分表記しています。また、レーティングが無い場合は「無し」と表
記しています。対象期間は、投資評価が付与された日を起点として、6ヵ月程度を想定しております。
このレポートで述べられている見解は、当該証券又は発行会社に関する執筆者の意見を正確に反映した
ものです。執筆者の過去、現在そして将来の報酬のいかなる部分も、直接、間接を問わず、このレポート
の投資判断や記述内容に関連するものではありません。
当社は、このレポートを含め、経済・金融・証券等に関する各種情報を作成し、東海東京証券に提供する
ことを主たる事業内容としており、当社の収入は主に東海東京証券から得ております。
審査済 売買管理室
平成 26 年 4 月 9 日
このレポートの取り扱いに関する重要事項は末尾の注意事項をご覧下さい。
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このレポートは、東海東京調査センターが作成し、東海東京証券株式会社が許諾を受けて提供いたして
おります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
金融商品取引法に基づきお客様にご留意いただきたい事項を以下に記載させていただきます
東海東京証券の概要
商 号 等 : 東海東京証券株式会社
金融商品取引業者
東海財務局長(金商)第140号
加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金
融商品取引業協会
リスクについて
◎ 国内外の金融商品取引所に上場されている有価証券(上場有価証券等)の売買等にあたって
は、株式相場、金利水準等の変動や、投資信託、投資証券、受益証券発行信託の受益証券
等の裏付けとなっている株式、債券、投資信託、不動産、商品等(裏付け資産)の価格や評価
額の変動に伴い、上場有価証券等の価格等が変動することによって損失が生じるおそれがあり
ます。
◎ 上場有価証券等の発行者等の業務や財産の状況等に変化が生じた場合や、裏付け資産の発
行者等の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、上場有価証券等の価格が変動すること
によって損失が生じるおそれがあります。
◎ 新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行使でき
る期間に制限がありますのでご留意ください。
◎ 上場有価証券等が外国証券である場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化することに
より、為替相場が円高になる過程では外国証券を円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる
過程では外国証券を円貨換算した価値は上昇することになります。したがって、為替相場の状
況によっては為替差損が生じるおそれがあります。
※ 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場合
には、その最終的な裏付け資産を含みます。
※ 新規公開株式、新規公開の投資証券及び非上場債券等についても、上記と同様のリスクがあり
ます。
このレポートの取り扱いに関する重要事項は末尾の注意事項をご覧下さい。
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手数料等諸費用について
Ⅰ 国内の金融商品取引所に上場されている有価証券等
国内の取引所金融商品市場における上場有価証券等の売買等についてお支払いいただく委託手数料
等は、次の通りです。
(1)国内の金融商品取引所に上場されている株券等(新株予約権付社債券を除く。)
委託手数料の上限は、約定代金の1.242%(税込)になります。
(2) 国内の金融商品取引所に上場されている新株予約権付社債券等
委託手数料の上限は、約定代金の1.08%(税込)になります。
※上記金額が2,700円(税込)に満たない場合には、2,700円(税込)になります。
Ⅱ 外国金融商品市場等に上場されている株券等
外国株券等(外国の預託証券、投資信託等を含みます。)の取引には、国内の取引所金融商品市場に
おける外国株券等の売買等のほか、外国金融商品市場等における委託取引と国内店頭取引の2通りの
方法があります。
(1)外国金融商品市場等における委託取引
① 国内取次ぎ手数料
国内取次ぎ手数料が約定代金に対して掛ります。
当該手数料の上限は、約定代金の1.404%(税込)になります。
② 外国金融商品市場等における委託手数料等
外国株券等の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における委託手数料及び公租公課その他
の諸費用が発生します。当該諸費用は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されますの
で、本書面上その金額等をあらかじめ記載することはできません。
(2)国内店頭取引
お客様に提示する売り・買い参考価格は、直近の外国金融商品市場等における取引価格等を基準に合
理的かつ適正な方法で算出した社内価格を仲値として、仲値と売り・買い参考価格との差がそれぞれ原
則として2.75%(手数料相当額)となるように設定したものです。当該参考価格には手数料相当額が含ま
れているため、別途手数料は頂戴いたしません。
※ 外国株券等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際の為替レートは、外国為替市場の動向をふ
まえて当社が決定した為替レートによるものといたします。
Ⅲ その他
募集、売出し又は相対取引の場合は、購入対価をお支払いいただきます。また、お客様との合意に基づ
き、別途手数料をいただくことがあります。
このレポートの取り扱いに関する重要事項は末尾の注意事項をご覧下さい。
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TOKAI TOKYO RESEARCH CENTER
無登録格付に関する説明書
東海東京証券株式会社
格付会社に対しては、市場の公正性・透明性の確保の観点から、金融商品取引法に基づく信用格付業者の登録制が導入されております。
これに伴い、金融商品取引業者等は、無登録格付業者が付与した格付を利用して勧誘を行う場合には、金融商品取引法により、無登録格付である旨
及び登録の意義等をお客様に告げなければならないこととされております。
○登録の意義について
登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、③格付対象の証券を保
有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開示義務等の規制を受けるとともに、報告徴求・立
入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録格付業者は、これらの規制・監督を受けておりません。
スタンダード&プアーズ・
ムーディーズ・インベスターズ・
フィッチ・レーティングス
レーティングズ・サービシズ
サービス・インク
○格付会社グ
ループの呼
称等について
○信用格付を
付与するため
に用いる方針
及び方法の
概要に関する
情報の入手
方法について
○信用格付の
前提、意義及
び限界につ
いて
・格付会社グループの呼称:スタンダード
&プアーズ・レーティングズ・サービシズ
(以下「S&P」と称します。)
・グループ内の信用格付業者の名称及び
登録番号:スタンダード&プアーズ・レー
ティング・ジャパン株式会社(金融庁長官
(格付)第 5 号)
スタンダード&プアーズ・レーティング・ジ
ャパン株式会社のホームページ
(http://www.standardandpoors.co.jp)の
「 ラ イ ブ ラ リ ・ 規 制 関 連 」 の
「 無 登 録 格 付 け 情 報 」
(http://www.standardandpoors.co.jp/unre
gistered)に掲載されております。
S&P の信用格付は、発行体または特定
の債務の将来の信用力に関する現時点に
おける意見であり、利息や元本が予定通り
支払われることを保証するものではありま
せん。また、信用格付は、証券の購入、売
却または保有を推奨するものでなく、債務
の市場流動性や流通市場での価格を示
すものでもありません。
信用格付は、業績や外部環境の変化、
裏付け資産のパフォーマンスやカウンター
パーティの信用力変化など、さまざまな要
因により変動する可能性があります。
S&P は、品質および量により信頼しうると
判断した情報を利用して格付分析を行っ
ております。しかしながら、S&P は、提供さ
れた情報について、監査・デュー・デリジュ
エンスまたは独自の検証を行っておらず、
また、格付および格付付与に利用した情
報の正確性、完全性、適時性を保証する
ものではありません。
・格付会社グループの呼称:ムーディー
ズ・インベスターズ・サービス・インク(以
下「ムーディーズ」と称します。)
・グループ内の信用格付業者の名称及び
登録番号:ムーディーズ・ジャパン株式
会社(金融庁長官(格付)第 2 号)
・格付会社グループの呼称:フィッチ・レー
ティングス(以下「フィッチ」と称します。)
ムーディーズ・ジャパン株式会社のホーム
ページ(ムーディーズ日本語ホームペー
ジ(http://www.moodys.co.jp)の「信用格
付事業」をクリックした後に表示されるペー
ジ)にある「無登録業者の格付の利用」欄
の「無登録格付説明関連」に掲載されて
おります。
ムーディーズの信用格付は、事業体、
与信契約、債務又は債務類似証券の将
来の相対的信用リスクについての、現時
点の意見です。ムーディーズは、信用リス
クを、事業体が契約上・財務上の義務を
期日に履行できないリスク及びデフォルト
事由が発生した場合に見込まれるあらゆ
る種類の財産的損失と定義しています。
信用格付は、流動性リスク、市場リスク、価
格変動性及びその他のリスクについて言
及するものではありません。また、信用格
付は、投資又は財務に関する助言を構成
するものではなく、特定の証券の購入、売
却、又は保有を推奨するものではありませ
ん。ムーディーズは、いかなる形式又は方
法によっても、これらの格付若しくはその
他の意見又は情報の正確性、適時性、完
全性、商品性及び特定の目的への適合
性について、明示的、黙示的を問わず、
いかなる保証も行っていません。
ムーディーズは、信用格付に関する信
用評価を、発行体から取得した情報、公
表情報を基礎として行っております。ムー
ディーズは、これらの情報が十分な品質を
有し、またその情報源がムーディーズにと
って信頼できると考えられるものであること
を確保するため、全ての必要な措置を講
じています。しかし、ムーディーズは監査
を行う者ではなく、格付の過程で受領した
情報の正確性及び有効性について常に
独自の検証を行うことはできません。
フィッチ・レーティングス・ジャパン株式会社
の
ホ
ー
ム
ペ
ー
ジ
(http://www.fitchratings.co.jp)の「規制関
連」セクションにある「格付方針等の概要」
に掲載されております。
・グループ内の信用格付業者の名称及び
登録番号:フィッチ・レーティングス・ジャパ
ン株式会社(金融庁長官(格付)第7号)
フィッチの格付は、所定の格付基準・手
法に基づく意見です。格付はそれ自体が事
実を表すものではなく、正確又は不正確で
あると表現し得ません。信用格付は、信用リ
スク以外のリスクを直接の対象とはせず、格
付対象証券の市場価格の妥当性又は市場
流動性について意見を述べるものではあり
ません。格付はリスクの相対的評価である
ため、同一カテゴリーの格付が付与されたと
しても、リスクの微妙な差異は必ずしも十分
に反映されない場合もあります。信用格付
はデフォルトする蓋然性の相対的序列に関
する意見であり、特定のデフォルト確率を予
測する指標ではありません。
フィッチは、格付の付与・維持において、
発行体等信頼に足ると判断する情報源から
入手する事実情報に依拠しており、所定の
格付方法に則り、かかる情報に関する調査
及び当該証券について又は当該法域にお
いて利用できる場合は独立した情報源によ
る検証を、合理的な範囲で行いますが、格
付に関して依拠する全情報又はその使用
結果に対する正確性、完全性、適時性が保
証されるものではありません。ある情報が虚
偽又は不当表示を含むことが判明した場
合、当該情報に関連した格付は適切でな
い場合があります。また、格付は、現時点の
事実の検証にもかかわらず、格付付与又は
据置時に予想されない将来の事象や状況
に影響されることがあります。
この情報は、平成 23年7月29日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証するものではありません。
詳しくは上記スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社、ムーディーズ・ジャパン株式会社又はフィッチ・レーティングス・ジャパン株式会社の
ホームページをご覧ください。
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