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海外輸出環境の現地調査【対象国:イタリア】 実施計画案

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海外輸出環境の現地調査【対象国:イタリア】 実施計画案
(資料2−1)
20071026
海外輸出環境の現地調査【対象国:イタリア】
■
実施計画案
本現地調査のねらい
花き業界に於ける日本の代表的品目であり、輸出金額の大きなウエ−トを占める文化
そのものである日本庭園の植木、盆栽にフォ−カスし、欧州域の流通実態と輸出輸送の
特徴、問題点を市場、実務的レベルアプロ−チで分析し、今後の市場開発を成功させる
べく販路拡大の可能性を探る。特に造形植木を主眼にし、植木、盆栽を調査する。
調査対象国は、欧州域で輸入量の高い国であるイタリアを選定した。イタリアは欧州
随一の物流の拠点であり、大手業者が存在しているため。競合国として中国も大きなシ
ェアであるが、今後のマーケットを占う点で、輸送形態でも入手情報価値度を優先させ
る。そして、大手取扱業者等へのヒアリングを通して、先駆的モデルケースとして取り
まとめ、比較検討し今後の販路拡大の布石としたい。
(訪問先)
Crespi Bonsai
CEVA Logistics' corporate
Vannucci Piante
FRANCHI BONSAI
INNOCENTI & MANGONI PIANTE
Zeno Flora
《
調査項目
》
流通実態調査(訪問先より情報集取)
A) 取扱業者における日本産品の取扱状況
(ア) 企業概要等
(イ) 流通実態(仕入れから販売までのフローチャートを取りまとめる)
①
仕入れ先、頻度、その他
②
仕入れ数量、品目、単価、その他
③
販売先、販売相手国、販売頻度、販売ルート、その他
④
販売先別数量、割合、品目、単価、その他
⑤
販売時経由者の有無
(ウ) 品質管理調査
①
管理状況(施設の様子)
②
植物滞留時間(在庫日数、回転度)
(エ) 人気樹種の把握(取扱実績の有無、イメージ、将来性)
既に輸出実績のある品目に関して実態調査を行う(リストは別紙参照)
①
植木(ツゲ、モッコク、マキ、ツバキ、ツツジ、キャラ、ミズキ、
クロガネモチ、その他)
②
盆栽(カエデ、ブナ、針葉樹類、その他)
(オ) その他
①
②
ユーザーにおける造形植木の用途
1.
個人鑑賞用
2.
個人邸宅
3.
公共地
4.
その他
ユーザーニーズ動向
1.
樹種
2.
造形
3.
サイズ
4.
価格帯
(資料2−1)
国産花き輸出促進検討委員会
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア
調査計画・事前報告
2007.10. 26
国産花き輸出促進検討委員
千葉県農林水産部生産振興課 園芸振興室長 小竹寿子
㈱フラワ−オ−クションジャパン 営業本部 サブマネ−ジャー上西博之
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア
„ 植木関係輸出調査
„ 1 要綱
„
„
„
„
„
„
„
調査対象国 イタリア
調査員 千葉県農林水産部生産振興課
園芸振興室長 小竹寿子
㈱フラワ−オ−クションジャパン 営業本部
アグリチ−ム サブマネ−ジャー上西博之
調査日程
2007年11月3日から11月10日 7泊8日
調査対象品目
植木、庭木、盆栽
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリアの目的
2 調査目的
„ 調査目的大要
調査目的は、花き業界に於ける日本の代表的品目であり、 輸出金額の大
きなウエ−トを占める文化そのものである日本庭園の植木、盆栽にフォ−カ
スし、欧州域のマーケテイング調査と輸出輸送の特徴、問題点を市場、実務
的レベルアプロ−チで分析して、今後の市場開発を成功させるべく販路拡大
の可能性を探る。特に造形植木を主眼にし、植木、盆栽を調査する。
„ 調査国選定
調査対象国は、欧州域で輸入量の高い国であるイタリアを選定。イタリア
は欧州随一の物流の拠点であり、大手業者が存在しているため。中国も大き
なシェアであるが、今後のマーケットを占う点で、輸送形態でも入手情報価値
度を優先させる。
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア 調査項目
„
„
„
„
„
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„
„
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„
„
„
„
„
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„
„
„
„
„
„
調査要点
①流通実態
欧州域各国への流通フロ−の実態 :
1転送先国 2その割合 3経由者の有無
植木類のイタリアハブ機構の仕組み :
1物流集中理由 2物流事情 3フィレンツエの利便性
イタリア流通業界の規模と状況
②マ−ケテイング分析
販売形態、販売チャンネル :
1卸 2中間業者 3直接販売
エンドユ−ザー 等の消費フロー :
用途、個人鑑賞用、個人庭園、公共地他
販売価格帯 :輸入価格 消費者価格
ユ−ザーニ−ズ動向 :樹種 造形 サイズ 価格
③市場情報収集
日本産植木に対する市場性の評価と将来性
④輸入環境調査
1、入荷港、2、植物検疫、3、陸路配送、諸外国転送について
4、知的財産保護環境の有無
⑤実需者実態把握
調査手法
訪問会見の直接ヒアリングと実況見分によるフィ−ルドワ−ク
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア日程
„
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„
„
„
„
日付
11月3日
11月4日
活動/行程
移動
成田
JAL417便 成田13:50発 ミラノ行
ミラノ
18時到着後 Mr.crespi 氏と会見(ピックアップ)
移動
ミラノ
ミラノ流通業者訪問視察 Crespibonsai社 訪問
通関業者 CEVA Freight Management Italia S.R.L 訪問
Office : VIA CLOMBO,24 2066MELZO(MI) TEL39-02-95-5281 FAX39-02-95528294
移動
ミラノ→フィレンツエ
ミラノ発 10:10 フィレンツェ着 11:10 アリタリア航空(AZ)1692便
フィレンツエ流通業者訪問
Vanucci社
イタリア語通訳兼ガイド 村木さん依頼3日間同行 車で移動
11月6日
フィレンツェ フィレンツエ流通業者 Franchi Bonsai社
他訪問先ガイド委任
11月7日
フィレンツェ フィレンツエ流通業者 innocenti社
他訪問先ガイド委任
11月8日
移動
フィレンツェ発 07:05 ナポリ着 10:30 (ローマ乗り継ぎ)
AZ1676便/AZ1263便
ナポリ
ナポリ流通業者 Zano Flora社 (ピックアップ)
11月9日
移動
ナポリ→ミラノ
ナポリ発12:05 ミラノ(マルペンサ)着 13:35
AZ1286便
JAL418便 ミラノ発21:20 成田行
11月10日
移動
成田
成田着17:10
備考:訪問先の住所はホ−ムペ−ジのアドレスを後頁に掲載。参照されたし。
11月5日
鉢物、盆栽、植木類の統計 単位千円
2,002
2,003
2,004
2,005
2,006
57,990
96,414
211,077
512,236
1,114,074
香港
111,833
111,563
20,993
110,989
358,305
イタリア
154,401
190,047
230,830
212,410
295,050
オランダ
157,681
118,571
112,751
114,573
102,082
アメリカ
78,636
100,651
73,815
63,294
62,640
スペイン
19,423
27,586
20,900
43,820
60,574
ドイツ
53,734
40,731
38,655
69,607
57,856
ベルギー
49,267
48,192
81,744
103,716
56,518
台湾
12,740
19,729
71,454
20,403
51,819
大韓民国
37,169
14,935
16,848
22,640
38,517
イギリス
23,701
31,035
30,727
40,852
34,994
ベトナム
1,354
1,013
0
5,110
29,180
スイス
15,204
25,157
8,591
0
12,019
チェコ
0
2,591
0
12,254
8,888
カナダ
7,155
13,931
10,703
13,253
7,748
0
295
383
6,242
5,978
フランス
37,571
26,675
28,180
21,233
5,571
北朝鮮
8,376
1,383
0
0
5,225
クロアチア
2,664
3,175
7,646
5,559
4,463
デンマ−ク
201
1,616
6,927
5,994
4,019
1,511
3,334
1,141
6,507
3,442
0
0
0
0
3,000
2,062
0
0
1,455
1,943
中華人民共和国
オ−ストラリア
シンガポ−ル
パラオ
ブラジル
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア 参考資料
„ 統計数字に関して:この数字は植木以外に盆栽
など、他の植物も含んだ数字。
„ 土壌は輸出できないことから、栽培地検査を経
た商品であることから絞られた内容と受け取れら
れるので、大雑把な傾向は把握できる。
„ 金額表示で数量ではない。
„ この位置関係からもイタリアの数字はかなりウエ
−トは大きい。
国別輸出金額
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア 参考資料
1,200,000,000
1,000,000,000
中華人民
共和国
香港
800,000,000
600,000,000
400,000,000
イタリア
200,000,000
0
2,002
2,004
2,006
海外現地調査計画
盆栽苗木類等輸出証明実績
植木輸出事情調査イタリア 参考資料
苗木・穂木
盆栽
EU諸国向け
栽培地検査
合格数量
輸出検査
実績
(全国分)
合計
2005年
2006年
2005年
2006年
2005年
2006年
千葉県
4,680
5,500
11,532
15,802
16,212
21,302
埼玉県
59,643
51,214
86,021
109,870
145,664
161,084
全国
152,791
131,995
1,279,182
1,406,576
1,431,973
1,538,571
イタリア
4,400
5,350
54,887
34,905
59,287
40,255
オランダ
7,679
4,670
645,263
369,343
652,942
374,013
中国
0
36
29,756
62,896
29,756
62,932
香港
0
7,077
28,727
7,077
28,727
7,077
数値は個・本数
海外現地調査計画
植木輸出事情調査イタリア 参考資料
盆栽苗木類等輸出証明実績
1 千葉県産
盆栽
2005年
苗木・穂木
2006年
2005年
合計
2006年
2005年
2006年
イタリア
27
(2)
133
(5)
433
(9)
1,874
(9)
460
2,007
オランダ
54
(1)
0
180
(3)
204
(7)
234
204
4,680
(6)
5,500
(6)
11,532
(17)
15,802
(19)
16,212
21,302
中国
0
0
1,000
(1)
173
(6)
1,000
173
香港
0
0
397
(2)
1,620
(2)
397
1,620
EU諸国向け
栽培地検査合格数
量
イタリアの植木販売業者の地理
„ イタリア北部ミラノから250km南東の
„
„
ピスト−イヤ
„
„
„
„
„
„
„
„
„
フィレンチェ
トスカ−ナ地方にあり
その都市フィレンチェから北西に少しの
地域
そこがピスト−ニア
ここに大手業者が位置する
港はジェノアで100km内外の近距離
人口は10万人
そのうち1万人が植木植物関係に従事
5500haの耕地が欧州で最初のナ−セ
リーセンターを形成
天候要因が重要で温暖乾燥の夏と厳
寒な冬が、元の環境から適応順応させ
欧州の環境に適合させている
土壌の混合割合、phバランスが絶妙
生産意欲が高く、営業力があり熱心な
人々がこの地の歴史を築いてきた
欧州向け統計参考資料
輸出国別植物検査数
2,006
EU諸国向け盆栽、樹木、果樹、草花苗、台湾向けなし穂
件数
イタリア
オランダ
ドイツ
ベルギー
EU27
数量
318
371
250
151
1,712
40,399
668,666
10,505
6,832
781,526
ピスト−イア
イタリア
イタリア、欧州での引き合いの理由1
„ 一番大きな需要を示している国は欧州ではイタリア
„ イタリア自体でも多大な需要があるが、スペイン、オランダ、ベルギ-、ドイ
„
„
„
„
„
„
ツでの需要も高い。
とある理由:検疫業務等の理由から、オランダから流通するのが困難であ
り、イギリスは更に困難を極め需要の前に持ち込めず、イタリア経由の割
合がダントツ
よって、イタリアは再輸出国、中継点の役割を担う
盆栽の引き合い、動きと植木は連動して取引される
入港到着地の検疫が通過しない場合、500-300万円の被害を被るので、
保険を掛けてと思い、陸送代金を入れてもイタリア降し。
植物検疫由来の輸出構図が仕組み、流通を作る
ネマトウダ対策が絶対必須作業。これが輸出業務の大半のウエ−トで、こ
れをしっかりしてくれる生産者とインスペクター兼フォワ−ダーがキ-ポイン
トでセットで備えた産地、生産者の商品が引き合い。
イタリア、欧州での引き合いの理由2
„ 主流品種は、キンメツゲ。他にキャラ、マキなど
„ 最もジャパンを感じる商品:エキゾチック商品
„ ちらしを施した職人技、植木職人ならではのプロの作った商品は、他
„
„
„
„
の国では入手が不可能で、日本から輸入する
需要がある分全てを、自国生産が出来ない故にその都度輸入しな
ければならない。
代替産地がないため、高くても日本文化を輸入し続けるため、数字
が伸びている
日本庭園イメ−ジにオリエンタルを感じ、東洋ぽい装いが受けるてい
る。時代を感じさせる、古さを感じさせる古ぼけた様相も引き合いポ
イント
最近は小物、1m少しから1.5mの小振りの商品がベランダ用に普及。
一点和風の趣向が人気。全てを和風、オリエンタルにするのではな
い傾向
イタリアと中国での引き合いと異なる理由
„ 中国では、マキを主体に取引
„ 日本のものというより、中国ではおめでたい商品
„ 縁起物 幸せを呼ぶ木 として重宝され引き合い
高く、マキを中心とした構成で輸出
„ 手の入った植木職人の技巧は富裕層に請合い
„ オリンピック景気も手伝い、公園樹木にも用途があ
り、追い風ム−ド
„ よっておめでたい物なので、派手に大きなものの
需要が高く、庭園に供される。
„ 日本と違った感覚の日本庭園樹木が取引される
Crespi Bonsai
„ http://www.crespibonsai.it/
„ 1979年から商業ベ−ス
„ 盆栽を中心に、日本への関心が深い
„ 盆栽の欧州需要の動向を中心にヒアリング
„ 調査項目;企業規模
„
人気樹種
„
取引数量
„
サイズ
„
価格帯
CEVA Logistics' corporate
„
„
„
„
„
http://www.cevalogistics.com/
41000名の従業員
600万㎡の倉庫
25カ国に施設があり、世界にネットワ−ク有
2007年8月EGL社と合併で5万人以上100カ国を網羅するようにな
る
„ ブラジルで3度目の優秀輸送企業の受賞に輝く
„ 1946年オ−ストラリアで設立 オランダKPNに合併し、2006年12月
CEVAとなる
„ 調査項目:植物の通関業務を主体に調査 欧州に於ける植物検疫
に対応するための条件、対応策 大手流通業者フォワ−ダーに依頼
が増えている理由 欧州圏の流通事情 リ−ファ-を引き回せるのか
1台の配送料金等の送料等
Vannucci Piante
http://www.vannuccipiante.it/
„ 最大手業者 中心
„
„
„
„
„
„
的企業 広大な圃
場 有名業者
調査項目
イタリアのハブに
至った経緯とその
理由
流通量
国別の引合いの傾
向趣向とその量
日本からの輸入量
FRANCHI BONSAI
„ http://www.franchi-bonsai.it/
„ 20年以上の歴史
„ 盆栽を主体に植木も扱う
„ 植木、盆栽両方扱い、両方とも得意
„ 調査項目はミッドサイズなので細かく聞き取り
を希望
„
輸入量 日本植木の割合 人気樹種
„
販売先 買付頻度 販売価格帯
„
販売方法 植物滞留時間(在庫日数、回転
度合い) 欧州での造形樹木の評価
INNOCENTI & MANGONI
PIANTE
„ http://www.innocentiemangonipiante.it/uk/
„ http://www.innocentiemangonipiante.it/uk/azien
da/tour_virtuale.shtml
INNOCENTI & MANGONI
PIANTE
„ 60年の歴史があり、屋外鑑賞樹の生産販売
„ 伝統と歴史とこの地に根付き欧州でトップ企業の1つにな
る
„ 調査項目
„ 企業規模 面積 従業員数
„
輸入割合 日本のその割合
„
取り扱い日本樹種 人気樹種
„
販売先販売国
„
造形木の用途
„
今後の需要
Zeno Flora
„ http://eng.zenoflor.it/
„ 花店ではあるが、ナポリという地理的環境であり
„ あまり注目度の低い南部ではあるが、
„ 興味を大いに示し、千葉県産の植木に特に関心
を示している。新たな需要を探査すべく訪問
„ 要望樹種ニ−ズ
„ 物量 価格帯
„ 販売形態などをマーケテイング
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