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Power of Communication High Quality Hospitality Reliability Flexibility 日本聖書協会がビジュアル聖書ソフト「Glo」の日本語版制作にあたり、 トライベクトルのローカライズサービスを採用 一般財団法人日本聖書協会: Japan Bible Society 設立:1937(昭和 12)年 10 月 1 日 所在地:東京都中央区 事業内容: 聖書の翻訳、出版、頒布 URL:http://www.bible.or.jp/ ビジュアル聖書ソフト「Glo」の日本語版を製品化。 成功の決め手はプロジェクト管理とチームワーク 日本聖書協会(JBS=Japan Bible Society)は、キリスト教の正典である聖書の 頒布と普及を通じて教会に奉仕し、伝道に貢献することを目的とした一般財団法人 です。 JBS は2009 年に Immersion Digital(イマージョンデジタル)社の「Glo」 (グ ロー)の日本語版の販売を決定。実に40 万ワードを越えるプロジェクトを確実に遂 行するために、トライベクトルの翻訳・ローカライズサービスを採用しました。 「JBS +トライベクトル」が1 つのプロジェクトチームとして機能し、日本語版を発売。ユー ザからの評価も上々で、キリスト教という枠を超えてますます広がっています。 日本聖書協会は一般のキリスト教出版社と異なり、聖書のみを出版しているのが大き な特徴です。1875 (明治 8)年のスコットランド聖書協会の日本支社設置に始まり、 1949 年に財団法人として認可されました。 JBS はヘブライ語で書かれた旧約聖書とギリシア語で書かれた新約聖書の原典に忠実 に、かつ、やさしく読める日本語に翻訳・改訂・出版しています。現在発行されている聖 書には 「文語訳」 「口語訳」 「新共同訳」の 3 種類で、中でも 『聖書 新共同訳』 (1987 年 9 月 5 日発行)は、教派を問わず、日本の教会やキリスト教関係の学校で用いられている 聖書の約 8 割を占めています。 201312-1 Trivector.co.,Ltd 一般財団法人日本聖書協会:Japan Bible Society ビジュアル 聖 書 ソフト 「Glo」は、アメリカ・フロリダ 「外国語版のソフトをローカライズ するプロセスがど 州 オー ランド で 2008 年 に 設 立 さ れ た Immersion れほど大変か、私は身をもって経験しました。ですから Digital (イマージョンデジタル)社の製品です。 文字で書かれた従来の聖書とはまったく異なり、 「Glo」 「Glo」のローカライズは、すべてをお任せできる会社に 依頼したいと考えていました。」 では、動画や写真、地図といったビジュアルを通じて聖 一方、 「Glo」プロジェクトの窓口を担当した出版部の主 書とその周辺知識を体験することができます。聖地へ 事補、柳澤真氏は、翻訳会社の決定プロセスを以下のよ 実際に出向かなければ見られない風景、観光旅行でも うに説明します。 立ち入れない場所のパノラマ写真、聖書の解釈に基づ いた過去の様子など、キリスト教信者でなくとも思わず 引き込まれる世界が、パソコンの画面上に次々と展開さ れます。 従来の聖書との違いはありますが、 「Glo」で映像化され ているのは聖書の背景や関係する物事の様子のみであ るため、聖書による 「教え」を 「Glo」が邪魔することはあ りません。キリスト教の信仰の有無にかかわらず、聖書 の世界をより一層身近にしたソフトウェアです。 「うちのトップはスピードを求めたので、何社にも相談す る時間がありませんでした。そこで、インターネットの情 報などから絞り込んだ 4 社に見積をお願いしました。」 見積を依頼した中には、すでにキリスト教関係の翻訳で 実績をもつ会社もありました。しかし JBS は、次のよう な理由で最終的にトライベクトルに決定しました。 「見積を依頼した会社には、実際に翻訳が必要な文章 をトライアルとして訳してもらいましたが 4 社のうち最 も品質が優秀だったのがトライベクトルさんでした。そ れなりの予算をかけて長く付き合うことを考えると、気 持ちよくやり取りできそうな会社かどうかも重視しまし た。」 (柳澤氏) 「仕事柄、今まで色々な訳文を読んできましたが、トラ イベクトルさんの訳文は直訳ではなく、日本語として大 変自然で読みやすいと感じましたね。本番の仕事でも、 最初に提出される翻訳原稿の質が高く、安心してお任せ することができました。」 (島先氏) 島先氏が指摘する 「第一稿」の品質をトライベクトルでは ■高度で専門的な内容を、リーズナブルな価 格で自然な日本語に翻訳 とても重視しており、その考え方とそこに至るまでのプ ロセスが JBS の期待に十分に応えられたものとして評 価されました。 2009 年にアトランタで開催された見本市でその魅力 にふれていた JBS は、画期的で前例がない 「Glo」の日 本語化を決定。 「ローカライズする」ことと 「日本語版を 発売する」ことを前提に、早急に翻訳会社を探すことに なりました。 JBS が海外版のソフトを翻訳したのは、 「Glo」が初めて ではありません。過去にローカライズを担当した翻訳部 の主事補、島先克臣氏は、過去の経験から次のように述 べています。 201312-1 Trivector.co.,Ltd ■クライアントとのチームワークを大切 にし、日本語版を完成 英語版 「Glo」の聖書の訳としては、前述の 『聖書 新共同 訳 旧約聖書続編つき』の本文を使用したため、JBS が トライベクトルに依頼したのは聖書以外の内容でした。 その内容は、バーチャルツアーをはじめ、美術品を含む さまざまや写真や画像の解説、神殿や街の様子、聖職 者のことなど、聖書の世界を分かりやすく説明するため の多くのありとあらゆる緻密な文章によって構成されて いました。 一般財団法人日本聖書協会:Japan Bible Society 「トライベクトルさんには、翻訳の内容は当然として、プ ロジェクト管理という面で辛抱強く冷静に、本当によく 対応してもらえました。イマージョンデジタル社に対して 我々と同じ目線で交渉してくれましたし、我々に対しても しっかりと進捗を管理してもらって大変助かりました。」 (島先氏) 「完成までには色々とありましたが、販売にこぎつけるこ とができて本当によかったです。我々の協会にとっても よい影響がありました。販売メンバーも製品を使って売 りたいという意欲を持ってくれて、一体感が出てきてい ると思います。」 (柳澤氏) そのため、翻訳作業時には用語や表現や言い回しには 細心の注意が必要でした。 スピード 重 視 でボリュームも大 き い 「Glo」の 翻 訳 は、 2011年 7 月に本格的にスタートし、翻訳の品質を確保 しつつ、2012 年 4 月ごろには翻訳をほぼ終了しました。 一方、イマージョンデジタル社では、ソフトウェアの開 発と多言語・多機種対応のローカライズが同時進行し ており、担当者は多忙を極めていたため 2012 年の夏 に発売予定だった日本語版のスケジュールは大幅に遅 れていました。 もとより時差のあるアメリカとのやり取りなので、連絡 手段はメール等が中心でした。そうした中、さまざまな 連絡や問い合わせに対する回答は、日本側の期待通り にはなかなか送られてきませんでした。 状況打開のきっかけは、開発元であるイマージョンデ 出版部 主事補 柳澤真氏 見積を依頼した会社には、実際に翻訳が 必要な文章をトライアルとして訳しても らいましたが 4 社のうち最も品質が優秀 だったのがトライベクトルさんでした ジタル社にあらゆる方法で積極的に様々な働きかけを 行っていたことでした。トライベクトルのプロジェクトマ ネージャは 「今、できること」に集中し最善を尽くしまし た。結果、予定よりは遅れたものの無事に日本語版を正 式に発売するに至りました。 ■ハイレベルな翻訳者の増員と管理が できればさらなる飛躍が 日本語版の発売からまだ日は浅いものの、店頭や展示 会、セミナーなどでの反応はよく、教会などのキリスト 教関係者はもちろん、信者以外の人にもファンが徐々に 広がりつつあります。 従 来の聖書と違い、ソフトウェアの場合はバージョン アップが比較的容易であるというメリットがあります。 また、多機種への対応も視野に入ってきました。 201312-1 Trivector.co.,Ltd 一般財団法人日本聖書協会:Japan Bible Society 今後のトライベクトルに対する期待を、JBS の二人は 次のように語っています。 「100 名超のスタッフを抱える競合他社もありますが、リー ズナブルなコストにもかかわらず品質がよく、やり取りもラ 「大きな翻訳会社さんも数多くある中、我々と規模感が 合っていて、しかもこれだけの仕事をする会社というの は驚きです。我々からの問いかけにはパッと応答がある し、疑問点への回答も早いし、安心感がありました。翻 訳の品質、価格、スケジュールそしてそれを統括するプ クでした。我々のスケジュール管理までもしっかりしてもら いましたね。もっとボリュームが大きくスケジュールがタイ トなプロジェクトではディレクションも難しくなるでしょう が、トライベクトルさんならきっと乗り越えてくれると思い ます」 (島先氏) ロジェクト管理能力すべてにおいて付き合いやすく、満 足しています。 仕事を誠実にバランスよく進めようとしているのが、よ く伝わってきます。ご縁があったのだと思います。 ソフトウェアの改版や、タブレット/スマートフォンに対 応するときは、ぜひまたトライベクトルさんにお願いし たいと思っています」 (柳澤氏) 担当翻訳者コメント 「Glo」の翻訳を担当すると決まったとき、正直 「これは大変だぞ」と思いました。1年間ひ とつのプロジェクトに専念するというのは初めての経 験でしたし、何より内容が内容で す。しかし、不安は大きかったものの、聖書の世界がぎゅっと凝縮されたこのソフトを自 分の手で翻訳できるというのは何にも増して魅力的なことでした。そして資料として渡さ れた聖書を読み進めるうちに、私はその世界にぐいぐい引き込まれていったのです。 よく言われることですが、外国語の堪能な人がかならずしもよい翻訳者になれるわけでは ありません。書かれている事柄に通じていなければ、出来上がった訳文はちぐはぐなもの になってしまいます。専門性の高い分野であればなおさらです。IT には IT の、経済には経 済の 「言葉」があるのです。その点、私はとても幸運でした。JBS 様の翻訳部という聖書と 言語の専門家集団とチームを組んで仕事をすることができたのですから。 毎週提出する訳文を丁寧にチェックし、的確なフィードバックを返してくれる。そのような 仲間 (おこがましいとは知りつつ、あえてそう呼ばせていただきたいと思います)がいるこ 翻訳部 主事補 島先克臣氏 仕事柄、今まで色々な訳文を読んできまし たが、トライベクトルさんの訳文は直訳で はなく、日本語として大変自然で読みや すいと感じましたね。本番の仕事でも、最 初に提出される翻訳原稿の質が高く、安 心してお任せすることができました。 とは何より心強く、ありがたいことでした。そしてもうひとりの頼りになる 「仲間」がトライ ベクトル様のプロジェクトマネージャーさんでした。膨大な資料にあたりながらの作業で すから、翻訳にかかる時間はその分長くなります。PM さんは綿密にスケジュールを立て、 進捗を管理し、的確に1年という長丁場を乗り切るためのペース配分をしてくれました。 JBS 様とトライベクトル様、そして翻訳者である私の 「よいものを作りたい」という思いが 結実し、日本語版 「Glo」は完成しました。少しおおげさかもしれませんが、まさに 「三位一 体」の関係があったからこそ、このような仕事ができたのだと思っています。 トライベクトル株式会社について トライベクトルという企業名の由来である「お客様、パートナー、自社の 3 者間での共存共栄」を最大の目的とし、2005 年の設立から順次業務を拡大。 「ことばの力」をあなたに をキャッチフレーズに、様々な分野で翻訳・ローカライズサービス、Web サービス、通訳サービス、人材派遣サービスを提供。コストとしてではなく、ベネフィットしての様々なコミュ ニケーションサービスを展開している。 トライベクトル株式会社 〒150-0044 東京都渋谷区円山町 25-4 加藤ビル 2 階 Language is power 電話:03-5459-2375 FAX:03-5459-2376 http://www.trivector.co.jp/ 201312-1