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第2回ガーデニング講座
立命館大学大阪いばらきキャンパス ガーデニングプログラム 2014 第2回ガーデニング講座 と き 2014 年 5月 24 日 (土 ) 午 前 9時 30 分 ~11 時 30 分 ところ 市 民 会 館 (ユーアイホール)1階 ドリームホール プログラム ガーデニングの基 本 ― ガーデニングスタイル・デザインを知 ろう みんなでつくるコンテナガーデン(実 技 ) 講 師 髙田 昇 (立 命 館 大 学 客 員 教 授 ・都 市 プランナー・ガーデンデザイナー) 1.キャンパスでつくるガーデンのイメージ (2014.3.21 みどりのキャンパスづくりフォーラム資 料 より抜 粋 ) 1.どこに、どんなガーデンがつくれるのでしょうか。 大 阪 いばらきキャンパスは、「緑 の中 にある」と言 っても良 いほど、豊 かな緑 化 計 画 を予 定 してい ます。 そのすべてを「ガーデン」にするのは大 変 ですし、樹 木 に覆 われたところや、芝 生 が広 がるところも 大 切 です。茨 木 の里 山 を再 現 しようとする一 角 もあります。 屋 上 や中 庭 にも緑 化 するところがありますが、気 軽 に出 入 りして楽 しんだり、手 入 れするのには不 向 きかも知 れません。 そんな中 で、ガーデンを効 果 的 に見 せ、つくり、育 てやすいスペースを検 討 しています。 (1)多 くの人 、学 生 、教 職 員 の目 に止 まり、日 々のキャンパスライフを豊 かにできる場 所 を選 ぶ (2)駅 や街 とのつながり、多 彩 なガーデンの表 情 を歩 き、立 ち止 まり、楽 しめるような連 なりをもた せる。 (3)一 つのグループでつくり、育 てるのに無 理 なく出 来 る範 囲 の大 きさのガーデンを何 ヵ所 かに分 ける。 1 2.キャンパス・ガーデンの考えられるイメージ ただ花 を一 杯 植 える、同 じような植 物 を形 通 り並 べる、というのではなく、デザインから、制 作 、植 込 み、そして育 成 を通 じて、感 動 を与 えるガーデン風 景 をつくりたいと考 えています。 そこで、次 のようなイメージを、みんなが共 感 して始 められたらと願 っています。 (1)自 然 な風 景 を美 しくつくる 自 然 界 に見 られる草 原 、森 、林 、里 山 などの風 景 をモチーフとしつつ、それらを凝 縮 して、美 しく 表 現 することにより、参 加 の強 みを生 かした、多 彩 で心 を引 きつける力 あるガーデン風 景 をつくりま す。 (2)人 を誘 い、自 然 とふれあう 「うっそうと繁 る自 然 」ばかりではなく、常 に人 が近 づき、手 入 れをしつつ、自 然 とのふれあい、自 然 との対 話 が生 まれるような植 栽 配 置 とします。 (3)感 性 、創 造 力 を培 う、季 節 感 日 本 が世 界 でも類 を見 ない繊 細 な季 節 の変 化 を持 つ土 地 柄 であることを生 かし、多 種 類 の草 花 、 常 緑 と落 葉 の樹 木 などを混 ぜて取 り入 れることで、少 なくとも「四 季 」より「八 季 」を感 じ、市 民 、学 生 の情 操 が育 まれるようにします。 2 2.ガーデニングの基本 ―ガーデニングスタイル・デザインを知ろう― 植物の種類と特徴 1.植物の進化の歴史と植物の分類 植 物 は、地 球 上 に登 場 した最 初 の生 物 であり、長 い年 月 をかけて微 生 物 から藻 類 、そしてコケ 植 物 、シダ植 物 へと進 化 する中 で、35 万 種 と言 われる多 くの植 物 の種 が誕 生 してきたものとされて います。 (文 献 をもとに髙 田 昇 作 成 ) 2.種子植物の特徴 (1)裸 子 植 物 コケ・シダ植 物 のように胞 子 で増 える植 物 から、花 を咲 かせ て種 子 で増 える植 物 になることによって、植 物 は発 展 します。 その初 期 に現 れたのが胚 珠 がむき出 しの裸 子 植 物 です。 (2)被 子 植 物 花 弁 はないが萼 片 だけで胚 珠 を守 るカバーをつける原 始 的 な被 子 植 物 を経 て、今 日 みられる 多 くの被 子 植 物 へと進 みます。このカバー(子 房 )が生 長 すると果 実 になります。そしてめしべや花 粉 の進 化 により植 物 は大 進 歩 をとげます。 離弁花 3 合弁花 3.一般に植えられる「園芸植物」の分類(生態による分類) 落葉樹 針葉樹 常緑樹 広葉樹 樹木 園芸植物 球根類 草花 多 年 草 (宿 根 草 ) 1年 草 ・2年 草 *この他 に用 途 による分 類 もある (庭 木 、果 樹 、グランドカバー、つる性 植 物 、水 生 植 物 、観 葉 植 物 など) 4.植物のスタイル―樹高・樹形による分類 樹高 樹形 4 植栽の基盤 1.空気と風 (1)光 合 成 に必 要 な CO 2 の供 給 (2)呼 吸 に必 要 な O 2 の供 給 (3)光 や熱 を運 ぶ (4)葉 温 の調 節 2.土 2-1 植 栽 に適 した用 土 (1)有 機 物 を適 度 に含 む (2)酸 度 がちょうど良 い(多 くは中 性 ~弱 酸 性 ) (3)通 気 性 がある (4)保 水 性 がある (5)排 水 性 がある 2-2 土 に含 まれる養 分 (1)チッ素 (N) ・・・・・・ 葉 、枝 、根 の生 長 (2) リン酸 (P) ・・・・・・ 開 花 、結 実 、根 の生 長 (3) カリ(K) ・・・・・・・・ 根 や茎 の強 化 他 にマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、 硫 黄 (S)など 16 種 類 人 間 の「生 命 の源 」、植 物 の生 命 は土 にかかっている 5 3.水 3-1 植 物 にとっての水 (主 な要 素 ) (1)植 物 の体 の 70~90%は水 (人 体 は 70%) (2)光 合 成 に不 可 欠 の水 (3)蒸 散 による葉 温 の調 節 (4)養 分 の吸 収 、ポンプアップ 植 物 が健 やかに生 長 する姿 と水 の役 割 3-2 水 やりの方 法 (1)水 は根 にやる (2)植 物 により「ドライエリア向 き」「ウエットエリア向 き」 ■ドライエリア向 きの植 物 ―乾 燥 や暑 さに強 い(例 ) アベリア、テイカカズラ、パンパスグラス、ハマギク、ローズマリー、アガパンサス、マツバギク、 タイム(ロンギカウリス)、ワイヤープランツ、カロライナジャスミン、トリトマ 等 ■ウェットエリア向 きの植 物 ―日 陰 でも元 気 (例 ) アオキ、ガクアジサイ、マンリョウ、シラン、フッキソウ、クリスマスローズ、ギボウシ、ユキノシタ、 ヤブラン、シャガ、エビネ、ツワブキ、ベニシダ 等 4.光 4-1 光 合 成 とは 「 植 物 は 、 光 が 当 た る と CO 2 を 取 り 込 ん で 、 葉 緑 体 の中 で澱 粉 をつくり、それを使 って生 きている」 1862 年 ザックス(独 ) 4-2 植 物 により違 う光 の量 (1)日 当 たり向 き (2)半 日 陰 向 (3)日 陰 向 植 物 の生 き方 と、それを支 える環 境 6 ガーデニングスタイル・デザインのルーツと流れ 1.ガーデニングの考え方 「ガーデニング」とは、従 来 の「作 庭 式 」庭 園 や、低 木 と高 木 をバランスよく配 置 するといった 「風 景 式 」のように視 覚 的 な緑 の風 景 をつくることに力 点 を置 いていたのとは異 なり、「自 然 風 」を 基 本 とします。「より自 然 に近 い環 境 」「美 しく感 動 を与 える花 と緑 」「いつでも季 節 を感 じられる 空 間 」「心 と体 の健 康 によい空 間 」といった、自 然 の持 つ可 能 性 を広 げ、人 間 と自 然 との共 生 を めざすもので、変 化 に富 んだ多 様 な造 園 方 法 が取 り入 れられます。このような方 法 に近 いものと して、英 国 で生 活 の中 に長 く定 着 してきた例 が見 られることから、「イングリッシュガーデン」が最 近 多 くの人 の共 感 を呼 んでいます。 2.イングリッシュガーデン=ナチュラルガーデンの源流 イギリスに限 らず、日 本 、そして世 界 の国 々には「庭 園 」の長 い歴 史 が あります。そんな中 で「イングリッシュガーデン」のデザイン、考 え方 が今 では世 界 の一 つの流 れになっているのには理 由 があります。 昔 の多 くの「庭 園 」は、貴 族 の邸 宅 や「館 」「城 」「宮 殿 」とセットになり、 日 本 でも武 家 屋 敷 、寺 院 、政 治 家 や事 業 家 の屋 敷 につくられたものが 目 立 つものでした。 そんな中 で、イギリスの田 園 地 帯 の田 舎 家 の庭 「コテッジガーデン」が もつ、近 くに生 育 していた多 年 草 や野 菜 、ハーブ、果 樹 なども取 り入 れ、 自 分 でつくり、手 入 れもする「生 活 の庭 」の良 さに着 眼 し、それをデザイ ンとして高 め、理 論 化 した造 園 家 ミス・ジーキル(1843~1932)の功 績 が 今 日 に引 き継 がれ、多 彩 に展 開 されているのです。 7 3.ガーデニングのいろいろ (1)ガーデニングの2つの流 れ ・ブリティッシュナチュラル ・フレンチフォーマル (2)ガーデンスタイル ・ボーダーガーデン ・ロックガーデン ・ウォーターガーデン ・ベディングガーデン ・コンテナガーデン ・レイズドガーデン ・テラスガーデン ・ウォールガーデン ボーダーガーデン コンテナガーデン ロックガーデン レイズドガーデン 8 ウォーターガーデン テラスガーデン (3)植 物 別 ガーデン例 ・ハーブガーデン ・キッチンガーデン ・ローズガーデン ・フラワーガーデン ・コニファーガーデン ・フルーツガーデン ハーブガーデン (4)色 彩 別 ガーデン(例 ) ・ホワイトガーデン ・レッド・ピンクガーデン ・イエロー・オレンジガーデン ・ブルーガーデン 9 キッチンガーン 3.みんなでつくるコンテナガーデン 「コンテナ」は「容 器 」「入 れもの」。コンテナガーデンは鉢 植 えに代 表 される器 を使 ったガーデンです。 コンテナでつくる花と緑のあるスペース 1.コンテナガーデン (1)コンテナで広 がるさまざまな可 能 性 ①ベランダ等 広 い場 所 でなくてもでも気 軽 に草 花 のある暮 らしを始 められます。 ②地 植 えのガーデンの周 辺 にアクセントとして ③植 え込 む植 物 とコンテナの組 合 せによってバリエーションは限 りなく広 がります。 (2)ひとつから楽 しめるコンテナガーデン ①コンテナの演 出 大 きなコンテナを利 用 すれば、それひとつで小 さな庭 のように見 立 てる こともできるし、小 さなコンテナをいくつか組 み合 わせて、変 化 のあるコン テナガーデンを演 出 します。 ②植 物 の演 出 植 物 を一 種 類 だけでまとめたり、数 種 類 を組 み合 わせたりと、作 り手 の 個 性 を表 現 します。 ③イメージの演 出 植 える植 物 と飾 る場 所 を考 え、どんな感 じに仕 上 げたいのかイメージを 持 って作 ります。 (3)コンテナガーデンの3つのメリット ①狭 い場 所 が生 かせる 狭 い場 所 でも植 物 を植 え、育 て、手 入 れをするプロセスまで含 めてガー デニングのエッセンスを味 わうことができるのは、コンテナガーデンのひ とつめのメリットです。 ②移 動 できる ふたつめには、季 節 や天 候 の変 化 で移 動 できること。置 く場 所 を替 えら れるので、冬 の間 、家 の中 に飾 っていた観 葉 植 物 を、夏 は玄 関 先 に置 いて楽 しむことができます。 ③小 さくセンス良 くできる 限 られたスペースでも多 種 類 の植 物 をコーディネートして植 えることで 表 情 が豊 かになり、美 しさは2倍 にも3倍 にもなります。 (4)成 功 の秘 訣 はふれ合 いと水 やり・メンテナンス ①時 と共 に育 てる 苗 の植 え付 けや花 後 の手 入 れなど、時 間 の経 過 とともに草 花 とふれ合 うことが、暮 らしを潤 わせてくれます。 ②ツボを押 さえたメンテナンス コンテナガーデンの成 功 は、ひとえにガーデナーの管 理 にかかっていま す。まずは水 やりを忘 れないこと。そして、植 物 が元 気 かどうかこまめに チェックし、適 切 なメンテナンスをします。 10 コンテナに植えるために知っておきたい基礎知識 1.コンテナの種類 (1)コンテナの形 (2)コンテナの素 材 ①素 焼 き鉢 はナチュラルな風 合 いが魅 力 で、土 を焼 いて作 った容 器 。焼 成 温 度 により硬 さに違 い があり、昔 から愛 用 されてきた素 焼 き鉢 や駄 温 鉢 は低 い温 度 で焼 くため割 れやすく、高 温 で焼 いたテラコッタ(イタリア語 で素 焼 きの土 器 )は、硬 く耐 寒 性 もあります。(通 気 性 や排 水 性 がよい ので根 腐 れを起 こしにくい反 面 、水 分 が乾 きやすいのでまめな水 やりが必 要 です。) ②プラスチック製 は安 価 で軽 量 、色 や形 も豊 富 に揃 っています。通 気 性 は劣 りますが、保 水 性 は 抜 群 。湿 りけを好 む植 物 やあまり水 やりができない場 合 には便 利 ですが、根 腐 れしやすいので 注 意 です。 ③紙 製 は古 紙 を利 用 したもので、軽 くて通 気 性 に優 れ、使 い終 わったら可 燃 ゴミとして出 せる のも便 利 ですが耐 久 性 は1~2年 が目 安 で す。 ④木 製 は素 焼 きと同 様 、通 気 性 に優 れ、また草 花 とも自 然 に溶 け込 み、優 しい印 象 を作 りま す。使 い込 むほどに味 が出 ます。 ⑤サンドプランターは砂 と樹 脂 でできています。 軽 くて扱 いやすく寄 せ植 えをシックに引 き立 てます。スタンド使 いをするのが特 徴 です。 11 寄せ植えコーディネートの基本ルール 1.どんなコンテナガーデンをつくるか、イメージする (1)テーマを持 つ(例 ) ①コンセプト(例 えば「草 原 風 」「光 いっぱい」「日 陰 の安 らぎ」「心 を癒 す」など) ②テーマカラー(赤 ・ピンク・オンレジ・黄 ・ブルー・紫 ・グリーン・白 など) ③ボリューム感 、立 体 感 など (2)植 物 の特 性 に配 慮 する ①光 、湿 度 など性 質 の似 た植 物 を選 ぶ ②置 く場 所 を想 定 する ③できるだけ開 花 時 期 の長 い植 物 を選 ぶ (3)植 物 の姿 をイメージする ①まっすぐ伸 びて背 丈 があるもの ②こんもりと広 がってボリュームがでるもの ③垂 れ下 がるものなど 2.センスアップさせる (1)カラーコーディネートを考 える ①1色 でまとめる ②2~3色 の同 系 色 の組 合 せ ③補 色 関 係 の2色 を組 み合 わせる (2)グリーンを組 み合 わせる ①主 役 の花 を引 き立 てる葉 のもの(グリーン)をあしらう ②ナチュラルな雰 囲 気 を演 出 するグリーンを組 み合 わせる 12 (3)コンテナとのバランスを考 えて植 え込 む コンテナの大 きさ、高 さ、形 とバランスの取 れた植 物 の背 高 や形 を考 えます。 3.次のステップ―いろんな「コンテナ」にチャレンジする イラスト:「吉 谷 桂 子 のガーデニングスタイル」より抜 粋 13 木箱のコンテナガーデンのつくり方 1.木箱の使い方 (1)まず木 箱 の底 の穴 にアミをかぶせて、「土 がこぼれない」ようにします。 アミの上 で、軽 石 (鉢 底 石 )などを少 し置 いて「水 はけがよい」ようにします。 それから、アミや鉢 底 石 がはずれないよう、気 をつけながら、少 しづつ土 を入 れて下 さい。 (2)植 え付 けをするときに土 の入 れ方 で花 、苗 の高 さを調 節 して下 さい。 (どんな場 合 も、箱 の一 番 上 から必 ず2~3cm土 面 を下 げるようにして下 さい。) 2.草花の選び方―そのポイント (1)葉 の色 ・葉 の色 の組 み合 わせ方 で変 化 がつきます。 ・同 じ緑 でも濃 い、うすい、斑 入 り・・・色 々あります。 お好 みの組 み合 わせを楽 しんでみてください。 (2)花 の色 ・同 じ系 統 の組 み合 わせならまず間 違 いありません。 ・紫 と白 は相 性 が良 さそうですね。色 の選 択 はあなたのセンスしだい! (3)高 さ ・同 じ高 さでそろえるのも1つの方 法 です。 かわいい感 じになりますよ。 ・背 の高 いものと低 いものを組 み合 わせると変 化 が楽 しめます。 3.仕上げ (1)植 える苗 と並 べ方 が決 まれば、土 を少 しづつ入 れながら、向 きや深 さを確 かめて下 さい。最 後 に、土 の表 面 を軽 く押 えて、苗 の土 面 と合 わせるように。土 は始 めふっくらしているので、苗 が浮 き上 がった状 態 にならないように、ご注 意 を! (2)水 やりは欠 かせません。まず忘 れないうちに水 をたっぷりやって下 さい。 苗 の上 からではなく、根 元 に水 をやる感 じです。 ※木 箱 についているプラスチックのケースは、今 回 はそのままにして、土 を入 れて下 さい。 プラスチックケース(穴 のあいていない)は、別 のポットをそのまま置 いて使 う場 合 もあります。 14 より美しく、元気にするために~ふだんの手入れ~ ガーデンがよりよい姿 に育 っていくためには、適 切 なメンテナンスが基 本 です。 手 入 れのうち、シーズンのポイントでするべき樹 木 の剪 定 、病 害 虫 防 除 、施 肥 といったことは専 門 的 なことも含 まれるので、またゆっくり相 談 します。 でも、ふだんからマメに手 を加 えることで、見 違 えるほどすてきなガーデンになっていきます。楽 しみながら、花木を見つめ、語 り合 いながら、誰でもできる、そして効 き目のある手 入れのコツとは? ●花がら摘み 咲 き終 わった花 を摘 みとります。見 た目 が きれいなだけでなく、 株 の 老 化 や害 虫 を 防 ぎ、二 番 花 を咲 かせ、花 期 を長 く楽 しむこと ができます。 ●切りもどし 花 が一 通 り咲 き終 わった後 や、生 長 しすぎて乱 れてきた時 、植 物 により夏 ・冬 など過 ごしにくい季 節 を迎 える前 、短 くカットします。花 つきを回 復 さ せ、勢 いのよい新 しい芽 が伸 びてきます。 ●雑草抜き 雑 草 はせっかく育 てようとしている草 木 の栄 養 を横 取 りし、根 を張 るジャマをするので、「生 えたら抜 く」こと です。それも根 こ そぎ抜 かないと 意 味 がありません。ただし、なかには野 草 とし て残 してもいいもの、「本 物 」と区 別 がつかないものもあります。 少 なくともイネ科 の雑 草 は強 すぎるので抜 きましょう。 ●水やり 根 がしっかり張 るまでの地 植 え、そしてコンテナガーデンには水 やりが必 要 となります。ただし、水 のやりすぎ、少 なすぎのいずれも困 ります。土 の表 面 がかわいたら、たっぷりやって下 さい。目 安 は、夏 は1~2日 に1回 、春 ・秋 は週 2回 、冬 は週 1回 くらいです。 ●補植・移植 植 物 は生 きものだから、弱 ったり、ときには枯 れたり、逆 に強 いものが広 がったりします。そのくり かえしと共 に、ガーデンが成 長 していくと考 えて下 さい。シーズンごとには株 分 けしたり、新 しい株 を加 えたりするのもガーデニングの楽 しみです。 ●健康チェック 時 間 があれば、できるだけ日 々の観 察 がおススメです。植 物 の育 ちぶりが読 み取 れ、自 然 と「植 物 学 」が身 につきます。そして、土 の乾 き具 合 、花 や葉 の枯 れ方 、病 害 虫 の兆 候 など、変 化 がキ ャッチできます。SOSを感 じたら、その場 でやれること、プロに相 談 することをお考 え下 さい。 15 立命館大学大阪いばらきキャンパス ガーデニングプログラム2014 第3回ガーデニング講座のご案内 「ガーデニングの基本」 「暮らしを彩るハーブ」のお話と みんなでつくろう!卓上ハーブガーデン 草木が鮮やかな緑を彩り、草花が太陽の光を受けて生き生きと成長する季節となりました。夏本番までの この季節、爽やかな風に吹かれながらガーデニングを楽しみましょう。 さて、ナチュラルガーデンに囲まれたキャンパスづくりをめざし、4月にスタートしたガーデニング講座の 第3回目のご案内です。次回は「ガーデニングの基本」を学んだあと、ハーブの色々や活用方法などを ご紹介し、みんなでハーブを使ったデザインを体感したりしながら、暮らしのなかにハーブを役立てて いただく講座です。 と き 2014年 月 日 (土)午前9時30分∼11時30分 ところ 市民会館(ユーアイホール)1階ドリームホール プログラム ・ガーデンデザイン事始めのコツ ・失敗しない手入れ、管理のコツ ハーブティの 試飲も あります! ・色々なハーブの種類、活用方法 ・ハーブの育て方、生かし方—まずはハーブティの効用と楽しみ方 ・卓上ミニハーブガーデンをみんなでデザインしてみよう 参加費 無料 講 師 髙田昇(立命館大学客員教授・都市プランナー・ガーデンデザイナー) ハーブのある暮らし 第3回はすでに定員に達したため、 申込みは締め切らせていただきました。 16