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HP Serviceguard for Linux バージョン 12.00.30 リリースノート
HP Serviceguard for Linux Enterprise バー ジョン 12.00.30 リリースノート HP 部品番号: 766797-195 2015 年 8 月 © Copyright 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、その保有、使用、または複製には、HP から使用許諾を得る必要があり ます。FAR 12.211 および 12.212 に従って、商業用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーション、お よび商業用製品の技術データ(Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は、ベンダー標準の商業用使用許諾のもとで、米国政府に使用許諾が付与されます。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証 規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期してお りますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。 他社の Web サイトへのリンクは、HP の Web サイトの外に移動します。HP は、HP.com 以外にある情報を管理する権限を持たず、また責任 を負いません。 謝辞 Microsoft® および Windows® は、Microsoft Corporation の商標です。 NIS™ は、Sun Microsystems, Inc.の商標です。 Linux® は、Linus Torvalds 氏の登録商標です。 Red Hat® は、Red Hat Software, Inc.の商標または登録商標です。 SUSE® は、SUSE AG、Novell Business の登録商標です。 原典 本書は、『HP Serviceguard for Linux Enterprise Version 12.00.30 Release Notes』(HP Part No. 766797-005) を翻訳したものです。 目次 1 2 3 4 5 6 7 8 9 概要....................................................................................................................................5 サポートされるプラットフォームと Linux ディストリビューション..........................................5 パッケージ情報....................................................................................................................5 ライセンス情報....................................................................................................................6 4.1 恒久ライセンスの取得...................................................................................................6 4.2 恒久ライセンスの更新...................................................................................................6 4.3 恒久ライセンスの有効化...............................................................................................7 互換性とインストールのための要件.......................................................................................8 5.1 ハードウェア要件..........................................................................................................8 5.2 ポート要件...................................................................................................................8 5.2.1 Serviceguard に必要なポート..................................................................................8 5.2.2 認証に必要なポート..............................................................................................9 5.2.3 Serviceguard Manager で必要なポート....................................................................9 5.2.4 Metrocluster with 3PAR Remote Copy で必要なポート................................................9 5.2.5 Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 で必要なポート................................9 5.2.6 Metrocluster with Continuous Access XP P9000 で必要なポート..................................9 5.3 サポートされるブラウザー............................................................................................9 5.4 HP Serviceguard for Linux のソフトウェア前提条件...........................................................9 5.5 HP Serviceguard for Linux のインストール......................................................................11 5.5.1 cmeasyinstall を使用した HP Serviceguard for Linux のインストール..........................12 5.5.2 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール......................................14 5.5.2.1 Serviceguard Manager の Jetty 場所の変更......................................................16 5.6 HP Serviceguard for Linux パッチのインストール............................................................16 5.7 インストール後の処理.................................................................................................18 段階的ソフトウェアアップグレード.....................................................................................18 6.1 要件...........................................................................................................................19 6.2 段階的アップグレードの制限.......................................................................................20 6.3 準備...........................................................................................................................20 6.4 OS 上での段階的アップグレード.................................................................................21 6.5 サポートされる段階的アップグレードパス....................................................................23 6.6 段階的アップグレードの実行.......................................................................................23 6.6.1 A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的アップ グレード ....................................................................................................................24 6.6.1.1 cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード.........24 6.6.1.2 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード............................26 6.6.1.3 YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード.....27 6.6.2 A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグレード.............................................30 6.6.3 A.11.18.X から A.12.00.00 への段階的オフラインアップグレードの実行...................31 6.6.4 A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレード.............................................32 6.6.4.1 cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード........32 6.6.4.2 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード...........................33 6.6.4.3 YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード....35 6.6.5 A.11.19.X から A.12.00.X への段階的アップグレード................................................37 6.6.6 A.11.18.X から A.12.00.X への段階的オフラインアップグレード...............................37 HP Serviceguard for Linux の削除..........................................................................................37 トラブルシューティング.....................................................................................................38 関連情報............................................................................................................................41 目次 3 4 1 概要 このリリースノートでは、HP Serviceguard for Linux Enterprise バージョン 12.00.30 に関する 情報を提供します。 2 サポートされるプラットフォームと Linux ディストリビューション HP Serviceguard for Linux Enterprise 12.00.30 は、以下の Linux ディストリビューションの HP ProLiant サーバー上で利用できます。 • Red Hat Enterprise Linux 5 または Advanced プラットフォーム • Red Hat Enterprise Linux 6 または Advanced プラットフォーム • Red Hat Enterprise Linux 7 • SUSE Linux Enterprise Server 11 • SUSE Linux Enterprise Server 12 注記: サポートされるアップデート、サポートされるハードウェア、ストレージ、およびそ の他の情報について詳しくは、http://www.hp.com/info/sglx にある『HP Serviceguard for Linux Certification and Support Matrix』の最新版を参照してください。 3 パッケージ情報 HP Serviceguard for Linux 製品は、3 つのすべてのバンドル、つまり HP Serviceguard for Linux Base、HP Serviceguard for Linux Advanced、および HP Serviceguard for Linux Enterprise の DVD または ISO イメージに収録されています。表 1は、Serviceguard メインリリース(MR)バー ジョンとそのコンポーネント RPM をまとめたものです。 表 1 Serviceguard MR バージョンとそのコンポーネント RPM Serviceguard メインリリースバー ジョン Serviceguard コンポーネント Serviceguard for Linux バージョン • 12.00.30 • Serviceguard for Linux バージョン • 12.00.00 • Serviceguard ライセンス Serviceguard for Linux Serviceguard for Linux snmp Serviceguard for Linux WBEM providers • Serviceguard for Linux analytics • Serviceguard Quorum Server • Serviceguard Manager • HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux(バージョン A.12.00.00) • HP Serviceguard Toolkit for Oracle Database for Linux • HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and Sybase Replication Server for Linux • Serviceguard Extension for SAP • Serviceguard XDC for Linux • Metrocluster with Continuous Access XP P9000 for Linux • Metrocluster with 3PAR Remote Copy for Linux • Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 for Linux 1 概要 5 4 ライセンス情報 HP Serviceguard for Linux 12.00.00 から、ソケット単位でライセンスが必要です。HP Serviceguard for Linux Enterprise、をインストールすると、90 日間有効なインスタントオンラ イセンスがインストールされます。このインスタントオンライセンスにより、恒久ライセンス がない場合でも製品を使用することができます。猶予期限が切れる前に、恒久ライセンスを取 得する必要があります。 ライセンスを注文する前にサーバー上のアクティブなソケットの数を調べ、コアの数に関係な くアクティブなソケットごとに 1 つのライセンスを注文します。ソケットの総数より少ない数 のソケットを利用している仮想マシン内で Serviceguard を使用する場合、仮想化されたサー バーで選択されるアクティブなソケットは総数より少ないことがあります。サポートされる サーバーモデルについては、http://h18000.www1.hp.com/products/quickspecs/11518_na/ 11518_na.pdf (英語)にある QuickSpecs を参照してください。 重要: 新しい OS バージョンにアップグレードすることを計画している場合は、現在使用し ているライセンスを使用できます。たとえば、Red Hat Enterprise Linux 5 から Red Hat Enterprise Linux 6 にアップグレードする場合は、Red Hat Enterprise Linux 5 のライセンスを Red Hat Enterprise Linux 6 で使用できます。 4.1 恒久ライセンスの取得 90 日間のインスタントオンライセンスの期限が切れた後も当該 Serviceguard バージョン(表 1 を参照)を使い続けるには、期限が切れる前に恒久ライセンスを取得して有効化する必要があ ります。 恒久ライセンスの取得手順は次のとおりです。 1. 2. 3. http://www.myHPLicensing.hp.com に移動します。 HP パスポートにログインします。アカウントがない場合は作成できます。 Entitlement Order Number を入力して、[移動]をクリックします。 • 4. 5. 6. 7. 有効化されたライセンスおよびまだ有効化されていないライセンスが一覧表示されま す。 有効化する製品のボックスにチェックマークを付け、[次へ]をクリックします。 [if you are activating for yourself] または [if you are activating on behalf of another customer] を選択します。[on behalf of another customer] を選択した場合は、最終ユーザーメールア ドレスを入力します。 有効化が完了します。ファイルを保存します。一方のファイルにはライセンスキーが含ま れ、もう一方のファイルには追加製品情報が含まれています。 ライセンス証明書がメールボックスに届きます。このメールメッセージは有効な購入証明 書となりますので保管しておく必要があります。将来参照したり、サポートを要求したり する際に必要になります。 重要: ファイルを確実に保存し、保存先のパスを控えておいてください (恒久ライセンスの 有効化にある例を参照してください)。 4.2 恒久ライセンスの更新 恒久ライセンスを入手したら、以下の手順に従ってライセンスを更新します。 注記: 1. 各ノード上でライセンスを更新または適用する必要があります。 $SGCONF/AutoPass/LicFile.txt が存在することを確認します。 注記: ライセンスを更新する前に、$SGCONF/AutoPass/LicFile.txt をバックアッ プすることをお勧めします。 2. 6 恒久ライセンスキーをシステム上のファイルに配置します。 注記: 3. ライセンスキーを含むファイルにはコメント行を入れないでください。 ライセンスを更新します。 #cmsetlicense -i < ライセンスファイルの絶対パス > ライセンスが正常に更新されると、次のメッセージが表示されます。 License is successfully installed 詳細は、cmsetlicense(1m) のマンページを参照してください。 例 ライセンスが有効かどうかを確認するには、以下の手順に従います。 1. ライセンスファイルをコピーします。 cp $SGCONF/AutoPass/LicFile.txt $SGCONF/AutoPass/LicFile.txt.sav 2. cmsetlicense コマンドを実行します。 cmsetlicense -i /test/mySGlicense mySGlicense ファイルには、ライセンス情報が含まれています。 3. cmgetlicense コマンドを実行します。 cmgetlicense -f line 4. ライセンスが有効な場合は、新しいライセンスファイル $SGCONF/AutoPass/ LicFile.txt を保持し、古いライセンスファイル $SGCONF/AutoPass/ LicFile.txt.sav を削除します。 ライセンスが無効な場合、元のライセンスを復元します。 mv $SGCONF/AutoPass/LicFile.txt.sav $SGCONF/AutoPass/LicFile.txt 4.3 恒久ライセンスの有効化 重要: インスタントオンライセンスの 90 日間の猶予期限が切れる前に、必ず恒久ライセン スの有効化を行ってください。 恒久ライセンスを有効にするには、以下の手順に従います。 1. 次のコマンドを実行します。 #cmgetlicense -f line 2. 更新が正常に実行されると、以下の出力が表示されます。 #cmgetlicense -f line node:node1|license_type=Enterprise|license_type=Enterprise node:node1|license_type=Enterprise|license_count=1 node:node1|license_type=Enterprise|license_valid_for_days=Indefinite 4 ライセンス情報 7 注記: • システムにすでにインストールされているライセンスより上位のライセンスをインス トールした場合は、ノード上のライセンスが自動的にアップグレードされます。 たとえば、HP Serviceguard for Advanced がインストールされているところに HP Serviceguard for Enterprise をインストールすると、ノード上のライセンスは Enterprise にアップグレードされ、cmgetlicense -f line コマンドは次の出力を表示しま す。 node:node1|license_type=Enterprise|license_type=Enterprise node:node1|license_type=Enterprise|license_count=1 node:node1|license_type=Enterprise|license_valid_for_days=Indefinite • 同じタイプの複数のライセンスがシステムにインストールされている場合、 cmgetlicense —f line コマンドは次の出力を表示します。 node:node1|license_type=Enterprise|license_type=Enterprise node:node1|license_type=Enterprise|license_count=3 node:node1|license_type=Enterprise|license_valid_for_days=Indefinite 5 互換性とインストールのための要件 5.1 ハードウェア要件 ハードウェア要件について詳しくは、http://www.hp.com/info/sglx にある『HP Serviceguard for Linux Certification and Support Matrix』の最新版を参照してください。 5.2 ポート要件 5.2.1 Serviceguard に必要なポート インストールする前に、他のプログラムがこれらのポートを使用していないことを確認してく ださい。 Red Hat Enterprise Linux および SUSE Linux Enterprise Server 上: • icmp 8/icmp • hacl-hb 5300/TCP 高可用性(HA)クラスターハートビート • hacl-hb 5300/UDP 高可用性(HA)クラスターハートビート • hacl-cfg 5302/TCP HA クラスター TCP 構成 • hacl-cfg 5302/UDP HA クラスター UDP 構成 • hacl-local 5304/TCP HA クラスターコマンド SNMP を使用する場合: • snmp 161/UDP • snmptrap 162/UDP WBEM プロバイダーを使用する場合: • wbem-http TCP/5988 • wbem-https TCP/5989 Quorum Server を使用する場合: • hacl-qs 1238/TCP HA Quorum Server appserver ユーティリティを使用する場合: 8 • hacl-poll 5315/TCP 5.2.2 認証に必要なポート 認証用に予約されている以下のポートも Serviceguard で使用されます。 • auth 113/TCP 認証 • auth 113/UDP 認証 5.2.3 Serviceguard Manager で必要なポート • 5511(http)および 5522(https)がアプリケーションで使用されます。 • このアプリケーションには、検出用のマルチキャスト IP アドレスと TCP/IP ポートが必要 です。これらは、ユーザーが設定したものを使います。これらの値には、デフォルトのマ ルチキャスト IP である 235.1.1.1 とポート 8888 があらかじめ入力されており、ユーザー が上書きできます。 5.2.4 Metrocluster with 3PAR Remote Copy で必要なポート • 5783 TCP HP 3PAR Inform OS CLI セキュアポート • 5782 TCP HP 3PAR Inform OS CLI セキュアポート • 2550 TCP HP 3PAR Inform OS CLI ポート(旧) 5.2.5 Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 で必要なポート • 5988/5989 EVA SMI-S デフォルトポート 5.2.6 Metrocluster with Continuous Access XP P9000 で必要なポート • XP 対応の Metrocluster では RAID マネージャーを構成する必要があり、RAID マネージャー インスタンスにはユーザーが構成したポートが必要です。詳しくは、http://www.hp.com/ go/linux-serviceguard-docs にある『Metrocluster with Continuous Access XP P9000 for Linux A.12.00.30 Release Notes』を参照してください。 5.3 サポートされるブラウザー Serviceguard Manager は以下の Web ブラウザーをサポートしています。 • Microsoft Internet Explorer バージョン 9、10、および 11 • Mozilla Firefox バージョン 30~39 • Google Chrome バージョン 35~44 Web ブラウザーサポートの最新情報については、http://www.hp.com/info/sglx にある『HP Serviceguard for Linux Certification and Support Matrix』の最新版を参照してください。 注記: Serviceguard Manager の推奨される画面解像度は 1280×1024 以上です。ただし、 Serviceguard Manager では 1024×768 の最小画面解像度もサポートしています。 5.4 HP Serviceguard for Linux のソフトウェア前提条件 ソフトウェア前提条件の一覧を以下に示します。 • HP Serviceguard をインストールする前に、クラスターのすべてのコンポーネントを最新 のファームウェアバージョンにアップグレードすることをお勧めします。 5 互換性とインストールのための要件 9 • Serviceguard for Linux は、xinetd サービスに依存しています。ディストリビューション ソース(Linux インストール DVD など)から xinetd rpm がインストールされており、有 効化されていることを確認してください。 xinetd サービスが実行されているかどうか確認するには、以下を実行します。 #ps -ef | grep xinetd xinetd サービスを有効にするには、以下を実行します。 #/sbin/chkconfig --level 35 xinetd on xinetd サービスを Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12 で 有効にするには、以下を実行します。 #systemctl enable xinetd.service 注記: SUSE Linux Enterprise Server では、xinetd サービスが構成されていない場合、 サービスは実行されません。これによってパッチインストールが失敗する場合がありま す。これに対処するには、次のようにしてください。 ◦ xinetd サービスが構成されていない場合でも実行されるように、サービスを -stayalive オプション付きで構成できます。 ◦ または、xinetd の再起動が常に成功するように、パッチをインストールする前に他 のサービスを構成できます。 たとえば、以下のコマンドを使用して echo を xinetd の下に構成できます。 #/sbin/chkconfig echo on • 表 2 に、HP Serviceguard for Linux Enterprise をインストールする前に各ディストリビュー ションに必要なすべてのソフトウェアを示します。 表 2 Serviceguard A.12.00.30 for Linux をインストールするための RPM(前提条件) Red Hat Enterprise Linux SUSE Linux Enterprise Server lm_sensors bash tog-pegasus pidentd authd libblkid1 krb5-libs sblim-indication_helper zlib sblim-sfcb e2fsprogs-libs (rhel 5) sblim-sfcc libblkid (rhel 6) sblim-cmpi-base net-snmp net-snmp sg3_utils sg3_utils sg3_utils-libs xinetd xinetd libnl libnl (rhel 5, rhel 6) mdadm libnl1 (rhel 7) udev mdadm lsscsi udev (rhel5, rhel 6) net-tools lsscsi systemd (SLES 12) net-tools tog-pegasus(HP Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 の場合) systemd (rhel 7) tog-pegasus(HP Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 の場合) sqlite 10 sqlite その他のソフトウェアの前提条件 表 3 に、Serviceguard Manager をインストールする前に必要な Java および Jetty のバー ジョンを示します。Jetty バージョンは、Jetty Web ページ(http://www.eclipse.org/jetty )からダウンロードできます。 表 3 サポートされている Java および Jetty のバージョン ソフトウェア 最小バージョン Jetty1 8.1.2~8.1.7 9.1.0~9.0.5 9.2.0~9.2.11 Oracle Java Oracle Java 7 Update 2~79 Open Java Linux システムにより提供され る Open Java 7 Update Patch IBM Java SLES システムにより提供される IBM Java 7 Update Patch 1 指定されているすべてのノードで Jetty の場所が同じであることを確認します。 各 Linux OS での Java および Jetty サポートの最新情報については、http://www.hp.com/ info/sglx にある『HP Serviceguard for Linux Certification and Support Matrix』の最新版を 参照してください。 注記: す。 Serviceguard Manager バージョン A.12.00.30 から、IBM Java がサポートされま これらのすべてのソフトウェア前提条件は、手動または cmeasyinstall -a コマンドを使用 して自動で(Java と Jetty を除く)インストールできます。 5.5 HP Serviceguard for Linux のインストール HP Serviceguard for Linux をはじめてインストールする場合は、次の方法で行うことができま す。 • 「cmeasyinstall を使用した HP Serviceguard for Linux のインストール」 • 「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 HP Serviceguard バージョン A.12.00.00 より以前のバージョンがインストールされている場 合、段階的アップグレードの実行 (23 ページ) の項で説明されている手順に従って、最新バー ジョンにアップグレードします。 5 互換性とインストールのための要件 11 注記: • HP Serviceguard for Linux Enterprise 12.00.00(Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または 12.00.30(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)。に含まれるすべてのコンポーネントをインストールすること をお勧めします。 • Serviceguard 12.00.00 以降、従来のパッケージは廃止されました。従来のパッケージが 構成されている場合は、12.00.00 に移行する前に、モジュラーパッケージに移行する必 要があります。モジュラーパッケージに移行する方法について詳しくは、http:// www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『Migrating packages from legacy to modular style』を参照してください。 • HP Serviceguard for Linux 12.00.00 を HP BL920s Gen8 サーバーにインストールするに は、HP Serviceguard for Linux 12.00.10 パッチ以降に同梱されている cmeasyinstall ツールを使用する必要があります。各パッケージの Serviceguard パッチについては、表 5 を参照してください。 • HP Serviceguard for Linux 12.00.30 を SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4 にインストー ルするには、HP Serviceguard for Linux 12.00.30 パッチ以降に同梱されている cmeasyinstall ツールを使用する必要があります。各パッケージの Serviceguard パッ チについては、表 5を参照してください。 5.5.1 cmeasyinstall を使用した HP Serviceguard for Linux のインストール cmeasyinstall ツールは、HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネント(Serviceguard Manager、Toolkit、Extended Distance Cluster、Metrocluster など。SGeSAP を除く)をインス トールするのに役立ちます。cmeasyinstall ツールは、指定されたリスト内のいずれかの ノードから実行することもでき、指定されたリモートノードでフレッシュインストールするこ ともできます。また、HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネントとともにソフトウェア 前提条件をインストールすることもできます。 前提条件 cmeasyinstall ツールの使用を開始する前に、以下の前提条件が満たされていることを確認 します。 12 • ルートユーザーである必要があります。 • 指定されたノードに対する「実行」パーミッションを持っている必要があります。 • すべてのノードは、FQDN(完全修飾ドメイン名)または PQDN(部分修飾ドメイン名) を使用して到達可能である必要があります。 • cmeasyinstall で指定したすべてのノードでオペレーティングシステムのメジャーバー ジョンが同じであることを確認します。 • cmeasyinstall ツールを使用して Serviceguard をインストールするすべてのシステム に PERL がインストールされていることを確認します。 • -a オプションを使用する場合は、Red Hat Enterprise Linux Server では YUM(Yellowdog Updater Modified)アップデートサービス、SUSE Linux Enterprise Server では Zypper が構 成されていることを確認します。 注記: cmeasyinstall ツールは、HP Serviceguard Extension for SAP(SGeSAP)B.06.00.20 (Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)や B.06.00.60(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)を ISO または DVD から自動的 にインストールしません。rpm -ivh コマンドを使用して手動で SGeSAP をインストールする 必要があります。すでに SGeSAP B.06.00.20(Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または B.06.00.60(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)を実行している場合は、製品をインストールする必要はありません。 SGeSAP のインストールについて詳しくは、『Serviceguard Extension for SAP B.06.00 Release Notes for Linux』を参照してください。 また、cmeasyinstall ツールは Quorum Server をインストールしません。 cmeasyinstall ツールには以下の利点があります。 • 依存関係をチェックし、必要なソフトウェアまたはパッケージがまだインストールされて いない場合はそれをインストールするよう求めるメッセージを表示します。 • DVD または ISO イメージに含まれているいくつかの rpm パッケージのインストールを簡 素化します。 • 多くのコマンドを実行するのではなく、ツールを起動する 1 つのコマンドを実行すること で、インストールを簡素化します。 • クラスターに含めるノードのリストを取得して、そのすべてのノードにソフトウェアをイ ンストールします。 cmeasyinstall ツールは、HP Serviceguard for Linux の DVD または ISO イメージがマウン トされているディレクトリパスを要求します。HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネン トの前提条件として必要な Linux パッケージをチェックします。ソフトウェア前提条件の詳細 については、「HP Serviceguard for Linux のソフトウェア前提条件」を参照してください。こ れらのパッケージがまだインストールされていない場合は、インストールを正常に完了するた めにこれらをインストールするように要求されます。 cmeasyinstall ツールを実行するには、以下の手順に従います。 1. 2. 3. HP Serviceguard for Linux の DVD または ISO イメージをマウントします。 コンソールまたは ssh クライアントから、サーバーのターミナルウィンドウを開きます。 適切な修飾子を使用して cmeasyinstall コマンドを実行します。コマンドの使用法と 修飾子の詳細については、/<DVD_mount_dir>/README_cmeasyinstall.txt.にある Read Me を参照してください。 cmeasyinstall ツールは、次の順序で RPM をインストールします。 • serviceguard-license • serviceguard • serviceguard-snmp • serviceguard-providers • serviceguard-xdc • serviceguard-analytics • serviceguard-manager • serviceguard-sybase-toolkit • serviceguard-oracle-tollkit • serviceguard-ppas-toolkit • serviceguard-metroclustrer-3parrc • serviceguard-metrocluster-caxpp9000 5 互換性とインストールのための要件 13 • serviceguard-metrocluster-caevap6000 • serviceguard-metrocluster-addons SUSE Linux Enterprise Server 11 の場合、serviceguard-snmp のインストール中に、xinetd サービスが起動していない場合は次のエラーメッセージが表示される場合があります。 Starting cmsnmpdFailed due to no cmclconfderror: %posttrans(serviceguard-snmp-A.12.00.00-0.sles11.x86_64) scriptlet failed, exit status 1 インストールが完了すると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。 node1:~ # cmviewcl unable to receive reply from local cmclconfd Connection timed out Unable to initialize `HOSTNAME_ADDRESS_FAMILY` その場合は、xinetd サービスに問題があります。xinetd サービスを有効にするには、「HP Serviceguard for Linux のソフトウェア前提条件」を参照してください。 スクリプトが正常に完了すると、次のメッセージが表示されます。 Installation script execution completed successfully <date> 注記: cmeasyinstall ツールを使用して、HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネント をアップグレードすることはできません。すでに HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネ ントをインストールしている場合は、該当するエラーメッセージが表示されて cmeasyinstall ツールは終了します。 注記: cmeasyinstall で -a オプションを使用しても、HP Serviceguard Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 for Linux Enterprise は SUSE Linux Enterprise Server バージョン 11 にインストールされません。以下の手順を実行する必要があります。 1. tog-pegasus rpm をインストールします。 #rpm -ivh --nodeps tog-pegasus-2.8.0-3.5.x86_64.rpm tog-pegasus rpm バージョンについて詳しくは、http://www.hp.com/go/ linux-serviceguard-docs にある『Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 for Linux Version B.12.00.30 Release Notes』を参照してください。 2. HP Serviceguard Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 をインストールします。 #rpm -ivh serviceguard-metrocluster-caevap6000-B.12.00.00-0.sles11.x86_64.rpm 5.5.2 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール cmeasyinstall ツールを使用してインストールしない場合は、「パッケージ情報」の項の説 明と同じ順序で、HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネントを手動でインストールする 必要があります。rpm の場所については、「DVD のディレクトリ構造」の項で説明します。 DVD のディレクトリ構造 表 4に、オペレーティングシステムと、HP Serviceguard for Linux Base の DVD ディレクトリ 構造を示します。 14 表 4 HP Serviceguard for Linux Enterprise の DVD ディレクトリ構造 オペレーティングシステム DVD のディレクトリ構造 Red Hat Enterprise Linux 5 <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat5/Serviceguard/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat5/SGManager/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat5/SGeSAP/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat5/Toolkit/noarch/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat5/Metrocluster/x86_64/<*.rpm> Red Hat Enterprise Linux 6 <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat6/Serviceguard/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat6/SGManager/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat6/SGeSAP/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat6/Toolkit/noarch/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat6/Metrocluster/x86_64/<*.rpm> Red Hat Enterprise Linux 7 <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat7/Serviceguard/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat7/SGManager/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat7/SGeSAP/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat7/Toolkit/noarch/<*.rpm> <DVD-mount-path>/RedHat/RedHat7/Metrocluster/x86_64/<*.rpm> SUSE Linux Enterprise Server 11 <DVD-mount-path>/SLES/SLES11/Serviceguard/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES11/SGManager/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES11/SGeSAP/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES11/Toolkit/noarch/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES11/Metrocluster/x86_64/<*.rpm> SUSE Linux Enterprise Server 12 <DVD-mount-path>/SLES/SLES12/Serviceguard/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES12/SGManager/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES12/SGeSAP/x86_64/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES12/Toolkit/noarch/<*.rpm> <DVD-mount-path>/SLES/SLES12/Metrocluster/x86_64/<*.rpm> HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネントをインストールするには、rpm -ivh [<product>] コマンドを使用します。次に例を示します。 Red Hat Enterprise Linux 5 の場合: rpm -ivh serviceguard-A.12.00.00-0.rhel5.x86_64.rpm Red Hat Enterprise Linux 6 の場合: rpm -ivh serviceguard-A.12.00.00-0.rhel6.x86_64.rpm Red Hat Enterprise Linux 7 の場合: rpm -ivh serviceguard-A.12.00.30-0.rhel7.x86_64.rpm SUSE Linux Enterprise Server 11 の場合: rpm -ivh serviceguard-A.12.00.00-0.sles11.x86_64.rpm SUSE Linux Enterprise Server 12 の場合: rpm -ivh serviceguard-A.12.00.30-0.sles12.x86_64.rpm 5 互換性とインストールのための要件 15 重要: Serviceguard Manager RPM のインストールが完了したら、この項の後の部分で説明す る手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラスター管理で 複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。 注記:構成タスクを実行できるのは sgmgr ユーザーだけです。 複製ユーザーとは、同じ ユーザー名と パスワードを使用して 1 つ以上のシステムで作成され たユーザーのことです。マルチクラスター管理を実行するには、すべてのシステムに複製ユー ザーが必要です。または LDAP などの集中型ディレクトリサービスのユーザーが必要です。 LDAP 集中型ディレクトリサービスが構成されていない場合にマルチクラスター管理を実行す るには、必要に応じて複製ユーザーを作成する必要があります。 注記:すでに sgmgr ユーザーをシステム上に作成している場合、または LDAP が構成されて いる場合は、複製ユーザーを作成する以下の手順は任意です。 複製ユーザーを作成するには、以下の手順に従います。 1. SGMGR_ENV 環境変数をエクスポートします。 SGMGR_ENV=<replicated user password> <replicated user password> は、Serviceguard Manager(sgmgr)ユーザーに設定 するパスワードです。 注記: Serviceguard Manager for Linux B.12.00.30(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)または Serviceguard Manager for Linux B.12.00.00(Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)をインストールすると、sgmgr という名前のユーザーとこのユーザーのパスワード が SGMGR_ENV 環境変数から自動的に作成されます。 2. 次のコマンドを実行します。 /opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup -u -l <jetty location> -o config 5.5.2.1 Serviceguard Manager の Jetty 場所の変更 Serviceguard Manager の Jetty 場所を変更するには、以下の手順に従います。 1. 2. Serviceguard Manager が B.12.00.30 にアップグレードされていることを確認します。 次のコマンドを実行します。 # /opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup -l <existing-jetty-location> -o erase # /opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup -l <new-jetty-location> -o config 3. Jetty 場所を確認します。 #service jetty-sgmgr status 注記: JETTY_HOME の値が新しい Jetty 場所を指していることを確認します。 5.6 HP Serviceguard for Linux パッチのインストール HP Serviceguard for Linux 12.00.00 以降、3 つの異なるパッケージ、つまり HP Serviceguard for Linux Base、HP Serviceguard for Linux Advanced、および HP Serviceguard for Linux Enterprise のパッチが利用できます。各パッケージで利用可能なコンポーネントについては、「パッケー ジ情報」を参照してください。 16 表 5に、各パッケージの Serviceguard パッチの詳細を示します。Linux 12.00.X 用の最新の Serviceguard パッチは、http://www.hp.com/go/hpsc にある HP サポートセンターからダウン ロードできます。 表 5 Linux 用の Serviceguard パッチ Serviceguard のバー パッケージ ジョン パッチ1 12.00.30 HP Serviceguard for Linux Base SGLX_00518.tar2 HP Serviceguard for Linux Advanced SGLX_00519.tar2 HP Serviceguard for Linux Enterprise SGLX_00520.tar2 HP Serviceguard for Linux Base SGLX_00494.tar HP Serviceguard for Linux Advanced SGLX_00495.tar HP Serviceguard for Linux Enterprise SGLX_00496.tar HP Serviceguard for Linux Base SGLX_00489.tar HP Serviceguard for Linux Advanced SGLX_00490.tar HP Serviceguard for Linux Enterprise SGLX_00491.tar HP Serviceguard for Linux Base SGLX_00482.tar HP Serviceguard for Linux Advanced SGLX_00483.tar HP Serviceguard for Linux Enterprise SGLX_00484.tar 12.00.20 12.00.10 12.00.01 1 2 これらのパッチに、「パッケージ情報」の項で説明されているすべてのコンポーネントが含まれているとは限りま せん。 このパッチは、Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11 で適用できます。 パッチをインストールするには、以下の手順に従います。 1. http://www.hp.com/go/hpsc にある HP サポートセンターから、パッケージに応じたパッ チをダウンロードします。 重要: パッチをインストールする前に、 HP Serviceguard for Linux Enterprise 12.00.00 (Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または 12.00.30 (Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)がシステムにインス トールされていることを確認してください。 2. 3. 4. 5. <filename.tar> ファイルからパッチファイルを展開します。 RPM の署名を確認します。RPM の署名を確認する方法の詳細については、https:// h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do? productNumber=HPLinuxCodeSigning を参照してください。 次のいずれかの方法で、HP Serviceguard for Linux をアップグレードします。 • cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード • 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード • YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード クラスター内のすべてのノードで手順 2~ 手順 4 を繰り返します。 例 cmupgrade ツールを使用してパッチをインストールするには、以下の手順に従います。 1. 2. の SGLX_00496.tar パッチファイルをダウンロードします。 HP Serviceguard for Linux Enterprise パッチファイルを展開します。 #tar —xvf SGLX_00496.tar 5 互換性とインストールのための要件 17 .tar ファイルの内容を次に示します。 cmeasyinstall cmupgrade Install SGLX_00520.text public_key/hpPublicKey.pub public_key/hpPublicKey2048.pub Common/SGManager/x86_64/\ serviceguard-manager-B.12.00.20-0.linux.noarch.rpm <dist>/<distro_version>/repodata/filelists.xml.gz <dist>/<distro_version>/repodata/primary.xml.gz <dist>/<distro_version>/repodata/other.xml.gz <dist>/<distro_version>/repodata/repomd.xml <dist>/<distro_version>/Serviceguard/x86_64/\ serviceguard-analytics-A.12.00.20-0.<os_version>.x86_64.rpm <dist>/<distro_version>/Serviceguard/x86_64/\ serviceguard-A.12.00.20-0.<os_version>.x86_64.rpm <dist>/<distro_version>/SGManager/x86_64/\ serviceguard-manager-B.12.00.20-0.linux.noarch.rpm <dist>/<distro_version>/QuorumServer/x86_64/\ serviceguard-qs-A.12.00.20-0.<os_version>.x86_64.rpm <dist>/<distro_version>/Toolkit/noarch/\ serviceguard-sybase-toolkit-A.12.00.20-00.redhat.noarch.rpm <dist>/<distro_version>/Toolkit/noarch/\ serviceguard-oracle-toolkit-A.12.00.20-00.redhat.noarch.rpm <dist>/<distro_version>/SGeSAP/x86_64/\ serviceguard-extension-for-sap-A.06.00.40-0.<os_version>.x86_64.rpm <dist> は、オペレーティングシステムに基づいて RedHat と SLES のいずれかの値にな ります。 <distro_version> は、オペレーティングシステムに基づいて RedHat5、RedHat6、 SLES11 のいずれかの値になります。 <os_version> は、オペレーティングシステムに基づいて rhel5、rhel6、sles11 の いずれかの値になります。 3. RPM の署名を確認します。RPM の署名を確認する方法の詳細については、https:// h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do? productNumber=HPLinuxCodeSigning を参照してください。 注記: 4. 各 RPM には、拡張子が .sig の対応する署名ファイルが含まれています。 をアップグレードします。 HP Serviceguard for Linux Enterprise 5.7 インストール後の処理 インストールが完了したら、クラスターを構成する必要があります。Serviceguard クラスター を構成する方法について詳しくは、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』の第 5 章を参照してください。 6 段階的ソフトウェアアップグレード ノード上の Linux オペレーティングシステムや Serviceguard ソフトウェアを、クラスターを停 止させることなく、一度にアップグレードすることができます。ハードウェアのメンテナンス やパッチのインストールを行うために、クラスター内の 1 つのノードをオフラインにする必要 がある場合も、この手順を使うことができます。全ノードのアップグレードが完了するまで は、クラスター構成ファイルを変更することはできず、新しい Serviceguard リリースのいかな る機能も使用できません。 18 注記: Serviceguard 12.00.00 以降、従来のパッケージは廃止されました。従来のパッケージ が構成されている場合は、12.00.00 に移行する前に、モジュラーパッケージに移行する必要 があります。モジュラーパッケージに移行する方法について詳しくは、http://www.hp.com/ go/linux-serviceguard-docs にある『Migrating packages from legacy to modular style』を参照し てください。 6.1 要件 注意: • Serviceguard A.12.00.00 以降への段階的アップグレードまたはそれ以外のアップグレー ドについては特別な考慮事項が適用されます。 • 代替アドレスを使用している場合、先へ進む前に Quorum Server をバージョン A.12.00.00 にアップグレードする必要があります。詳しくは、http://www.hp.com/go/ linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard Quorum Server Version A.12.00.00 Release Notes』を参照してください。 Linux の Serviceguard ノードを新しい Serviceguard リリースにアップグレードするには、以下 の点を確認してください。 • ノードで、サポートされている Linux バージョン(Red Hat Enterprise Linux 5.x、Red Hat Enterprise Linux 6.x、Red Hat Enterprise Linux 7.x、SUSE Linux Enterprise Server 11、また は SUSE Linux Enterprise Server 12)が動作している必要があります。 • ノードで、サポートされているバージョンの Serviceguard が動作している必要がありま す。 注記: ターゲットのバージョンの Serviceguard が、そのノードで現在動作しているオペレー ティングシステムのバージョンをサポートしていない場合には、Serviceguard をアップグレー ドする前に、オペレーティングシステムをアップグレードする必要があります。 • ノード上での OS のアップグレードは、同じ Linux ディストリビューション間で行う必要 があります(たとえば、Red Hat Enterprise Linux 4 から Red Hat Enterprise Linux 5 へは可 能ですが、Red Hat Enterprise Linux 5 から SUSE Linux Enterprise Server 11 へは不可です)。 • クラスターのすべてのメンバーは、同じバージョンの OS と Serviceguard にアップグレー ドしなければなりません。 • 現在の OS 上で動作しているすべてのアプリケーションが新しい OS でもサポートされて いることを確認してください。 • 新しい OS で現在のクラスターハードウェア構成とドライバーがサポートされていること を確認してください(ネットワークインターフェイス、ボンディングドライバー、共有 ディスクストレージ)。 • それぞれのノード上でフルバックアップを行います。 注記: 次の利点がある段階的アップグレードプロセスを使用することをお勧めします。 • 最新のソフトウェアバージョンにアップグレードするのに役立ちます。 • 現在の OS とクラスターの構成を保持します。 • ミッションクリティカルなアプリケーションの実行を継続します。 アップグレードする前に、「段階的アップグレードの制限」を確認し、アップグレードプロセ ス全体を完了してから Serviceguard コマンドを使用してください。 注意: あるノードをアップグレードしている最中に別のノードで障害が発生した場合は、パッ ケージ(およびそれに含まれているアプリケーション)を、アップグレード中のノードにフェ イルオーバーできない場合があります。 6 段階的ソフトウェアアップグレード 19 6.2 段階的アップグレードの制限 • 段階的アップグレードの最中は、Serviceguard の各コマンド(cmrunnode と cmhaltnode を除く)を、最新版の Serviceguard ソフトウェアにアップグレードされたノード上で実行 する必要があります。クラスター内のまだアップグレードされていないノードでコマンド を実行すると、エラーが発生したり、実行に矛盾が生じたりします。 • アップグレードが完了するまでは、クラスターやパッケージの構成を変更できません。段 階的アップグレードを行っている間は、ハードウェア構成(クラスターのネットワーク構 成を含む)を変更できません。したがって、構成ファイルを変更して全ノードにコピーす る前に、すべてのノードを新しいリリースにアップグレードする必要があります。 • すべてのノードをアップグレードし終えるまでは、新しいリリースの Serviceguard の機能 は利用できません。 • バイナリ形式構成ファイルは、Serviceguard の各リリース間で互換性がないことがありま す。ノード間で構成ファイルを手動でコピーしないでください。Serviceguard のバイナリ 形式構成ファイル(cmclconfig)が正しいディレクトリにない場合、クラスターは正常 に動作しません。 • 1 つの Serviceguard クラスター内では、段階的アップグレード中に 3 つ以上のバージョ ンの Serviceguard を動作させることはできません。 • アップグレードの前に、すべてのノードで同じリリースの Linux と Serviceguard が動作し ていなくてはなりません。 • 段階的アップグレードは、クラスター内で複数バージョンの Serviceguard や Linux を混在 させることを目的としたものではありません。すべてのクラスターノードをできるだけ早 く新しいリリースレベルにアップグレードすることを強くお勧めします。 • クラスターを段階的にアップグレードしている間は、ノードから Serviceguard ソフトウェ アを(rpm -e により)削除することはできません。 • この手順では、アップグレードや再インストールで、デバイスの命名規則や一般的なシス テム構成が変わらないということを前提としています。デバイス名が変わったりスキャン の順番が変わり、修正できない場合もあります。その場合は、クラスターをアップグレー ドするのではなく、クラスターを再構築する必要があります。 • sgmgr はそのクラスターの段階的アップグレードのステータスを検出しないため、段階的 アップグレードの完了後に sgmgr を使用する必要があります。sgmgr では、クラスターが 段階的アップグレード中でないことを前提としています。 6.3 準備 重要: 現在の Linux と Serviceguard のバージョンから、新しいバージョンへのアップグレー ドパスがサポートされていることを確認してください。詳細は、http://www.hp.com/info/sglx にある『HP Serviceguard for Linux Certification and Support Matrix』の最新版を参照してくだ さい。 Linux OS のリリースによっては、アップグレードパスがサポートされていないものがありま す。このような場合には、新しい OS をインストール(コールドインストール)する必要があ ります。 20 注意: Serviceguard A.11.19 から新しいバージョンへのアップグレード(A.11.19 の初期リ リースから 2009 年 7 月またはそれ以降のパッチへのアップグレードを含む)を行う場合、 パッケージは、稼働中であるかどうかにかかわらず、メンテナンスモードにすることはできま せん。 これは、以下のことを意味しています。 • アップグレードを開始するときに、いずれのパッケージもメンテナンスモードになってい ないことを確認する必要があります。 • すべてのノードがアップグレードされるまで、いずれのパッケージもメンテナンスモード にすることはできません。 この規則に従わないと、クラスターが矛盾した状態のままになります。これを正常に戻すに は、クラスターを停止してからすべてのノードをアップグレードする必要があります。 詳しくは、『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』マニュアルの「パッケージの保 守:メンテナンスモード」を参照してください。 開始する前に、以下の手順を実行します。 1. 2. ホスト名と、すべてのネットワークインターフェイスの IP アドレスを書き留めます。各イ ンターフェイスの MAC アドレスとそのネットワーク割り当てを書き留めます(例:eth1: HWaddr 00:0B:CD:69:F4:68)。 ネットマスク、ゲートウェイアドレス、DNS サーバーアドレス、ブロードキャストアドレ スといったネットワーク情報を書き留めます。この情報は、新しい OS をインストールす る際に役立ちます。 注記: すべてのネットワークインターフェイスとストレージインターフェイスが新しい OS でサポートされていることを確認してください。 3. すべての LVM 情報など、ストレージの構成を書き留め、可能なら、たとえば sfdisk -l を実行して、構成されているハードディスクの一覧を記録します。 SUSE Linux Enterprise Server では、YAST または YAST2 を実行しなくてはならない場合が あります。 4. 以下のファイルをメディアにバックアップし、OS のアップグレードや新規インストール 後にノードに簡単に復元できるようにしておきます。 • ホストファイル:/root/.rhosts、/etc/hosts、/etc/profile、以下のネット ワーク情報(ボンディング構成を含む) ◦ Red Hat Enterprise Linux の場合 :/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg* ◦ SUSE Linux Enterprise Server の場合:/etc/sysconfig/network/ifcfg* 5. 「HP Serviceguard for Linux のソフトウェア前提条件」の項に記載されているソフトウェ アが最新のバージョンであることを確認します。 • SG ファイル:$SGCONF/*:現在のすべてのパッケージ制御ファイルおよび構成ファイル (ログファイルを含む) 6.4 OS 上での段階的アップグレード 1. 2. 3. アップグレードするノードを停止します(cmhaltnode -f)。これにより、そのノード のパッケージが引き継ぎノード上で起動されます。 「パッケージ情報」の説明と同じ順序で、DVD から新しい Serviceguard をインストール します。 ノードを最新のパッチにアップグレードします。 6 段階的ソフトウェアアップグレード 21 注記: SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 から SP4 へアップグレードする前に、 Serviceguard for Linux 12.00.30 がインストールされていることを確認してください。 4. ノードで OS のアップグレードが完了したら、以前保存したホストファイル /root/.rhosts、/etc/hosts、/etc/profile、/etc/profile、/etc/sysconfig/ network/ifcfg*(または/etc/sysconfig/ network-scripts/ifcfg*)、ボン ディングファイルをすべて復元します。 ネットワーク構成が、アップグレードや新規インストールの前と同じであることを確認し ます。アップグレードや新規インストールの前後で、インターフェイス eth0 に対応する MAC アドレスが同じであることを確認します。 5. すべてのディスクとファイルシステムが、OS のアップグレードや新規インストールの前 と同じであることを確認します。 アップグレードの前に収集したディスクレイアウトと比較して確認します。vgscan コマ ンドを使って、新しい OS がインストールされたノードで以前構成されていた LVM ディ スクがすべて見えることを確認します。 6. 各ドライバーのディレクトリにある README ファイルの指示に従ってください。新しい バージョンの OS をインストールした場合は、変換プログラムを実行する必要がありま す。これによりバイナリ形式ファイル (cmclconfig)が新しいリリースの形式に変換さ れます。アップグレードしたノード上でこのプログラムを実行するには、次のように入力 します。 $SGSBIN/convert a. b. c. d. ノードをリブートします。 ノードを再起動したら、クラスターのステータスを cmviewcl を使って確認し、すべ てのファイルシステムを fsck で検証します。 cmrunnode を使って、このノード上で Serviceguard を再起動します。ノードがクラ スターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをそのノードに 戻します。 次のファイルを編集して、行AUTOSTART_CMCLD = 1 を含めます Red Hat Enterprise Linux の場合:/usr/local/cmcluster/conf/cmcluster.rc SUSE Linux Enterprise Server の場合:/opt/cmcluster/conf/cmcluster.rc e. sgmgr サービスがノード上で実行されているかどうか確認します。 # service jetty-sgmgr status f. クラスター内の各ノードについてこの手順を繰り返します。 注記: システムに十分な能力を持たせ、作業中にノード間でパッケージを移動させ る際のパフォーマンスの低下が許容できる範囲になるようにしてください。段階的 アップグレードが完了する前にクラスターで障害が発生した場合は(たとえば、突発 的な電源障害により)、最新版のソフトウェアにアップグレード済みのノードで cmruncl コマンドを実行することで、クラスターを再起動できます。 22 注記: • Serviceguard は、OS メジャーアップグレード(たとえば、Red Hat Enterprise Linux 6 か ら Red Hat Enterprise Linux 7 へ、または SUSE Linux Enterprise Server 11 から SUSE Linux Enterprise Server 12 へ)をサポートしません。Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12 では、Serviceguard をフレッシュインストールする必要があり ます。 • 新しい OS バージョンへのアップグレードを予定している方は、現在使用しているのと同 じライセンスを使用できます。たとえば、Red Hat Enterprise Linux 5 から Red Hat Enterprise Linux 6 にアップグレードする場合は、Red Hat Enterprise Linux 5 の同一ライセンスを Red Hat Enterprise Linux 6 で使用できます。 • 段階的アップグレードの実行中、実行されているソフトウェアバージョンをノードで調べ る際に、警告メッセージが表示されることがあります。これは正常な動作なので、心配す る必要はありません。 • 段階的アップグレードの一環としてカーネルパラメーターを変更する場合は、同じパッ ケージを実行する可能性があるすべてのノードで、同じ変更を行ってください。 6.5 サポートされる段階的アップグレードパス 表 6に、HP Serviceguard for Linux でサポートされるアップグレードパスを示します。 表 6 アップグレードパス Serviceguard のバージョン cmupgrade ツールを使用し 従来の方法での段階 オフラインアッ た段階的アップグレード 的アップグレード プグレード A.11.20.X から A.12.00.00 または A.11.20.X から A.12.00.Y にアップグレー ドする方法については、A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的アップグレード を参 照してください。 可 可 可 A.11.19.X から A.12.00.00 にアップグレー ドする方法については、A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグレードを参 照してください。 不可 可 可 A.11.18.X から A.12.00.00 にアップグレー ドする方法については、A.11.18.X から A.12.00.00 への段階的オフラインアップグ レードの実行を参照してください。 不可 不可 可 可 可 A.12.00.X から A.12.00.Y にアップグレー 可 ドする方法については、A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレードを参照 してください。 6.6 段階的アップグレードの実行 A.11.20.X 以降のメジャーバージョン間で、HP Serviceguard for Linux のオンラインまたはオ フラインの段階的アップグレードを次の方法で実行することができます。 • 「A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的アップグ レード 」 • 「A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグレード」 • 「A.11.18.X から A.12.00.00 への段階的オフラインアップグレードの実行」 • 「A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレード」 • 「A.11.19.X から A.12.00.X への段階的アップグレード」 6 段階的ソフトウェアアップグレード 23 • 「A.11.18.X から A.12.00.X への段階的オフラインアップグレード」 6.6.1 A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的アップグレー ド 次の方法で、A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への HP Serviceguard for Linux の段階的アップグレードを実行できます。 • 「cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード」 • 「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード」 • 「YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード」 6.6.1.1 cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード cmupgrade は、HP Serviceguard for Linux A.12.00.00 で導入された新しいツールで、HP Serviceguard とそのコンポーネント(Serviceguard Manager、Toolkit、Extended Distance Cluster、Metrocluster など。SGeSAP を除く)をアップグレードするのに役立ちます。 cmupgrade ツールを使用して、前に述べたアップグレードを Serviceguard でサポートされる すべての Linux distro 上で実行することができます。サポートされるバージョンについては、 http://www.hp.com/go/sglx/info にある『HP Serviceguard for Linux Certification and Support Matrix』を参照してください。 前提条件 cmupgrade ツールの使用を開始する前に、以下の前提条件が満たされていることを確認しま す。 • cmupgrade ツールを実行するには、ルートユーザーでなければなりません。 • cmupgrade ツールを実行する実行パーミッションを持っている必要があります。 • cmupgrade ツールを実行するシステムに PERL がインストールされていることを確認しま す。 • クラスターの一部であるすべてのノードで cmupgrade ツールを実行するようにします。 • cmupgrade ツールを実行する前に、Jetty サーバーおよび Java がノードにインストールさ れていることを確認します。また、java -version コマンドの出力に 1.7.0 以上のバー ジョンが表示されることを確認します。 cmupgrade ツールを使用して A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的アップグレードを実行するには、以下の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 3. 次のようにノードをアップグレードできます。 a. SGMGR_ENV 環境変数をエクスポートします。 SGMGR_ENV=<replicated user password> <replicated user password> は、Serviceguard Manager ユーザーに設定するパ スワードです。 複製ユーザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のイ ンストール」を参照してください。 24 注記: Serviceguard Manager for Linux B.12.00.30(Red Hat Enterprise Linux 7、SUSE Linux Enterprise Server 12)、A.12.00.00(Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、または SUSE Linux Enterprise Server 12)をインストールすると、 sgmgr という名前のユーザーとこのユーザーのパスワードが SGMGR_ENV 環境変数か ら自動的に作成されます。 b. ノード 1 をアップグレードします。 #cmupgrade [-a <automatic-installation-of-pre-requisites>] {-d <mount-path-where-DVD-is-mounted>} {-j <jetty location>} 詳細は、cmupgrade (1m) のマンページを参照してください。 注記: cmupgrade ツールは、HP Serviceguard Extension for SAP(SGeSAP)をバー ジョン B.06.00.20(Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または B.06.00.60(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)、またはそれ以降のパッチにアップグレードしません。rpm -Uvh コマン ドを使用して手動で SGeSAP をアップグレードする必要があります。すでに SGeSAP バージョン B.06.00.20(Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または B.06.00.60(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)を実行している場合は、本製品のアプリケーショングレードや再インス トールは必要ありません。SGeSAP を最新のパッチにアップグレードすることをお勧 めします。SGeSAP のインストールやアップグレードについて詳しくは、『Serviceguard Extension for SAP B.06.00 for Linux Release Notes』を参照してください。 また、cmupgrade ツールは Quorum Server をインストールまたはアップグレードし ません。 c. ノード 1 を A.12.00.Y にアップグレードする場合は、以下の手順に従います。それ 以外の場合は、この手順を省略して手順4に進めます。 i. ノード 1 を A.12.00.Y にアップグレードします。 # cmupgrade {-d extracted_patch_location} {-j jetty-location} 注記: cmupgrade ツールは、HP Serviceguard Extension for SAP(SGeSAP)を バージョン B.06.00.60 またはそれ以降のパッチにアップグレードしません。rpm -Uvh コマンドを使用して手動で SGeSAP をアップグレードする必要がありま す。すでに SGeSAP バージョン B.06.00.60 を実行している場合は、本製品を アップグレードや再インストールする必要がありません。SGeSAP をインストー ルするか最新パッチにアップグレードすることをお勧めします。SGeSAP のイン ストールについて詳しくは、『Serviceguard Extension for SAP B.06.00 for Linux Release Notes』を参照してください。 また、cmupgrade ツールは Quorum Server をインストールまたはアップグレー ドしません。 4. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 5. 6. すべてのノードについて手順 2~ 手順 4 を繰り返します。 Serviceguard analytics for Linux を構成する場合は、http://www.hp.com/go/ linux-serviceguard-docs にある HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理を参照してく ださい。 6 段階的ソフトウェアアップグレード 25 6.6.1.2 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード 従来の方法で A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的アッ プグレードを実行するには、以下の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 3. 「パッケージ情報」の説明と同じ順序でノード 1 をアップグレードすることができます。 例:Red Hat 5 x86_64 の Serviceguard rpm #rpm –Uvh serviceguard-A.12.00.00-0.rhel5.x86_64.rpm 注記: • • ツールキットをアップグレードするには、適切な修飾子とともに rpm –Uvh を使用 します。修飾子の詳細は、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある以 下のドキュメントを参照してください。 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and SAP Sybase Replication Server for Linux Release Notes Version A.12.00.30』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Oracle on Linux Release Notes Version A.12.00.30』 バージョン A.11.20.20 より前の servicgurad-xdc をアップグレードするには、 以下を実行します。 rpm –Uvh –-nopreun <xdc-rpm-name> 4. ノード 1 を A.12.00.Y にアップグレードする場合は、以下の手順に従います。それ以外 の場合は、この手順を省略して手順5に進めます。 a. 「パッケージ情報」の説明と同じ順序でノード 1 をアップグレードします。 例:Red Hat 5 x86_64 の Serviceguard rpm #rpm –Uvh serviceguard-A.12.00.Y-0.rhel5.x86_64.rpm 注記: ツールキットをアップグレードするには、適切な修飾子とともに rpm –Uvh を使用します。修飾子の詳細は、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs に ある以下のドキュメントを参照してください。 26 • 『HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 • 『HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and SAP Sybase Replication Server for Linux Release Notes Version A.12.00.30』 • HP Serviceguard Toolkit for Oracle on Linux Release Notes Version A.12.00.30 重要: Serviceguard Manager RPM のインストールが完了したら、この項の後の部分で説 明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラスター 管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユーザー の作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」を参 照してください。 5. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 6. 7. すべてのノードについて手順 2~ 手順 5 を繰り返します。 Serviceguard analytics for Linux を構成する場合は、http://www.hp.com/go/ linux-serviceguard-docs にある HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理を参照してく ださい。 6.6.1.3 YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード Red Hat Enterprise Linux Server で YUM アップデートサービスを構成した場合、または SUSE Linux Enterprise Server で Zypper を構成した場合は、YUM または Zypper を使用して HP Serviceguard for Linux Enterprise をアップグレードできます。「パッケージ情報」の項の説明 と同じ順序でアップグレードする必要があります。 Red Hat Enterprise Linux の場合 YUM を使用して A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階的 アップグレードを実行するには、以下の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 3. 以下の内容で /etc/yum.repos.d/sglxrel.repo YUM レポジトリ構成ファイルを作 成します。 [sglxrelrepo] name=sglxrelrpms baseurl=file://<dir_location>/RedHat/<distro_major_ver> enabled=1 <dir_location> は、メインリリースの ISO イメージまたは DVD がマウントされてい るマウントパスです。 <distro_major_ver> は、Red Hat 5 と Red Hat 6 のいずれかの値になります。 4. 次のコマンドを実行します。 #yum clean all 5. Serviceguard Manager RPM をアップグレードする場合は、以下を実行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup/-l <jetty location> -o erase 6 段階的ソフトウェアアップグレード 27 6. すべての RPM をアップグレードします。たとえば、YUM を使用して Serviceguard Manager RPM をアップグレードするには、以下を実行します。 #yum upgrade serviceguard-manager 7. A.12.00.Y にアップグレードする場合は、以下の手順に従います。それ以外の場合は、こ の手順を省略して手順8に進めます。 a. 以下の内容で /etc/yum.repos.d/sglxpatch.repo YUM レポジトリ構成ファイ ルを作成します。 [sglxpatchrepo] name=sglxpatchrpms baseurl=file://<dir_location>/RedHat/<distro_patch_ver> enabled=1 <dir_location> は、パッチについては、展開したパッチの場所です。 <distro_major_ver> は、Red Hat 5 と Red Hat 6 のいずれかの値になります。 b. 次のコマンドを実行します。 #yum clean all c. Serviceguard Manager RPM をアップグレードする場合は、以下を実行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup/-l <jetty location> -o erase d. すべての RPM をアップグレードします。たとえば、YUM を使用して Serviceguard Manager RPM をアップグレードするには、以下を実行します。 #yum upgrade serviceguard-manager 重要: Serviceguard Manager RPM のアップグレードが完了したら、この項の後の部分で 説明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラス ター管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユー ザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 を参照してください。 8. クラスターを 1 番目のノードで再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 9. すべてのノードについて手順 2~ 手順 8 を繰り返します。 10. Serviceguard analytics for Linux を構成する場合は、http://www.hp.com/go/ linux-serviceguard-docs にある HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理を参照してく ださい。 SUSE Linux Enterprise Server の場合 Zypper を使用して A.11.20.X から A.12.00.00、または A.11.20.X から A.12.00.Y への段階 的アップグレードを実行するには、以下の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 28 3. 以下の内容で /etc/zypp/repos.d/sglxrel.repo Zypper レポジトリ構成ファイルを 作成します。 [sglxrelrepo] name=sglxrelrpms baseurl=file://<dir_location>/SLES/SLES11/ enabled=1 <dir_location> は、メインリリースの ISO イメージまたは DVD がマウントされてい るマウントパスです。 4. 次のコマンドを実行します。 #/usr/bin/zypper clean 5. Serviceguard Manager RPM をアップグレードする場合は、以下を実行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup/-l <jetty location> -o erase 6. すべての RPM をアップグレードします。たとえば、Zypper を使用して Serviceguard Manager RPM をアップグレードするには、以下を実行します。 #zypper -n upgrade serviceguard-manager 7. A.12.00.Y にアップグレードする場合は、以下の手順に従います。それ以外の場合は、こ の手順を省略して手順8に進めます。 a. 以下の内容で /etc/zypp/repos.d/sglxpatch.repo Zypper レポジトリ構成ファ イルを作成します。 [sglxpatchrepo] name=sglxpatchrpms baseurl=file://<dir_location>/SLES/SLES11/ enabled=1 <dir_location> は、パッチについては、展開したパッチの場所です。 b. 次のコマンドを実行します。 #/usr/bin/zypper clean c. Serviceguard Manager RPM をアップグレードする場合は、以下を実行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup/-l <jetty location> -o erase d. すべての RPM をアップグレードします。たとえば、Zypper を使用して Serviceguard Manager RPM をアップグレードするには、以下を実行します。 #zypper -n upgrade serviceguard-manager 重要: Serviceguard Manager RPM のアップグレードが完了したら、この項の後の部分で 説明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラス ター管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユー ザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 を参照してください。 8. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 9. すべてのノードについて手順 2~ 手順 8 を繰り返します。 6 段階的ソフトウェアアップグレード 29 10. Serviceguard analytics for Linux を構成する場合は、http://www.hp.com/go/ linux-serviceguard-docs にある HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理を参照してく ださい。 6.6.2 A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグレード A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグレードを実行するには、以下の手順に従いま す。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 3. sg_pidentd rpm をアンインストールします。 注意: Serviceguard コマンドは、手順 5 が完了するまで機能しません。すべてのノード のアップグレード処理が完了するまで、クラスター構成ファイルは変更できません。 例:#rpm -e --nodeps sg_pidentd-3.0.19-2 注記:この手順が当てはまるのは Red Hat Enterprise Linux だけです。 4. authd rpm を Linux ディストリビューション DVD またはレポジトリからインストールし ます。 例:#rpm -i <authd rpm> 注記:この手順が当てはまるのは Red Hat Enterprise Linux だけです。 5. Serviceguard にアップグレードする前に、serviceguard-license をアップグレードし ます。次に例を示します。 #rpm -Uvh serviceguard-license-A.12.00.00-0.rhel5.x86_64.rpm 6. 「パッケージ情報」の説明と同じ順序でノード 1 をアップグレードします。 例:Red Hat 5 x86_64 の Serviceguard rpm #rpm –Uvh serviceguard-A.12.00.00-0.rhel5.x86_64.rpm 注記: • • 30 ツールキットをアップグレードするときは、適切な修飾子とともに rpm –Uvh を使 用します。修飾子の詳細は、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある 以下のドキュメントを参照してください。 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and SAP Sybase Replication Server for Linux Release Notes Version A.12.00.30』 ◦ HP Serviceguard Toolkit for Oracle on Linux Release Notes Version A.12.00.30 YUM または Zypper を使用して、A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグ レードを実行することができます。YUM または Zypper を使用してアップグレードす る方法の詳細は、「YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアッ プグレード」を参照してください。 重要: Serviceguard Manager RPM のアップグレードが完了したら、この項の後の部分で 説明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラス ター管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユー ザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 を参照してください。 7. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:# cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 8. すべてのノードについて手順 2~ 手順 7 を繰り返します。 6.6.3 A.11.18.X から A.12.00.00 への段階的オフラインアップグレードの実行 A.11.18.X から A.12.00.00 への段階的オフラインアップグレードを実行するには、以下の手 順に従います。 1. クラスターを停止します。 例:#cmhaltcl -f 2. アップグレードするノードを選択し、pidentd rpm をアンインストールします。 #rpm -e --nodeps pidentd-3.0.19-0 注記:この手順が当てはまるのは Red Hat Enterprise Linux だけです。 3. authd rpm を distro からインストールします。 #rpm -i <authd rpm> 注記:この手順が当てはまるのは Red Hat Enterprise Linux だけです。 4. Serviceguard にアップグレードする前に、serviceguard-license をインストールしま す。次に例を示します。 rpm -ivh serviceguard-license-A.12.00.00-0.rhel5.x86_64.rpm 5. 「パッケージ情報」の説明と同じ順序でノード 1 をアップグレードします。 例:Red Hat 5 x86_64 の Serviceguard rpm #rpm –Uvh serviceguard-A.12.00.00-0.rhel5.x86_64.rpm 注記: • • ツールキットをアップグレードするときは、適切な修飾子とともに rpm –Uvh を使 用します。修飾子の詳細は、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある 以下のドキュメントを参照してください。 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and SAP Sybase Replication Server for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Oracle on Linux Release Notes Version A.12.00.00』 YUM または Zypper を使用して、A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグ レードを実行することができます。YUM または Zypper を使用してアップグレードす る方法の詳細は、「YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアッ プグレード」を参照してください。 6 段階的ソフトウェアアップグレード 31 重要: Serviceguard Manager RPM のアップグレードが完了したら、この項の後の部分で 説明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラス ター管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユー ザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 を参照してください。 6. 7. クラスターノードごとに、手順 2~ 手順 5 を繰り返します。 すべてのノードをアップグレードした後、クラスターを再起動します。 #cmruncl 6.6.4 A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレード たとえば、X が A.12.00.00 で、Y が A.12.00.10 の場合に、次の方法で A.12.00.X から A.12.00.Y への HP Serviceguard for Linux の段階的アップグレードを実行できます。Y は常に X よりも大きい値です。 • 「cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード」 • 「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード」 • 「YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード」 重要: パッチにアップグレードする前に、 HP Serviceguard for Linux Enterprise 12.00.00(Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または 12.00.30(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)がシステムにインストールされてい ることを確認してください。 6.6.4.1 cmupgrade ツールを使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード cmupgrade ツールを使用して A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレードを実行す るには、以下の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 a. 3. クラスター分析を構成している場合は、クラスター分析デーモンを停止します。たと えば、#cmcaadmin stop を実行します。 ノードを次のようにアップグレードできます。 a. SGMGR_ENV 環境変数をエクスポートします。 SGMGR_ENV=<replicated user password> <replicated user password> は、Serviceguard Manager ユーザーに設定するパ スワードです。 複製ユーザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のイ ンストール」を参照してください。 注記: Serviceguard Manager for Linux B.12.00.00(Red Hat Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)、Serviceguard Manager for Linux B.12.00.30(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)をインストールすると、sgmgr という名前のユーザーとこのユーザーのパスワー ドが SGMGR_ENV 環境変数から自動的に作成されます。 32 b. ノード 1 を A.12.00.Y にアップグレードします。 # cmupgrade {-d extracted_patch_location} {-j jetty-location} 注記: HP Serviceguard Manager バージョン B.12.00.20 から、cmupgrade ツール を実行するときに以下を実行できます。 c. d. • HP Serviceguard Manager B.12.00.10 より前と同じ Jetty 場所を指定する場合、 cmupgrade ツールは HP Serviceguard Manager B.12.00.20 を同じ Jetty 場所に アップグレードします。 • HP Serviceguard Manager B.12.00.10 より前と違う Jetty 場所を指定する場合、 cmupgrade ツールは HP Serviceguard Manager B.12.00.20 を新しい Jetty 場所 にアップグレードします。 Serviceguard analytics for Linux A.12.00.20 から、NFS 共有ストレージを使用してク ラスター分析データベースを作成することをお勧めします。NFS を共有ストレージと して構成する方法について詳しくは、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』を参照してください。 クラスター分析を構成済みで、既存の分析データベースを使用する予定の場合は、 http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』の「共有ストレージへのクラスター分析データベースの移行」を参 照してください。 注記: cmupgrade ツールは、HP Serviceguard Extension for SAP(SGeSAP)をバージョ ン B.06.00.20(Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11) または B.06.00.60(Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)、 またはそれ以降のパッチにアップグレードしません。rpm -Uvh コマンドを使用して手動 で SGeSAP をアップグレードする必要があります。すでに SGeSAP バージョン B.06.00.20 (Red Hat Enterprise Linux 5、6、および SUSE Linux Enterprise Server 11)または B.06.00.60 (Red Hat Enterprise Linux 7 および SUSE Linux Enterprise Server 12)を実行している場合 は、本製品のアプリケーショングレードや再インストールは必要ありません。SGeSAP を 最新のパッチにアップグレードすることをお勧めします。SGeSAP のインストールやアッ プグレードについて詳しくは、『Serviceguard Extension for SAP B.06.00 for Linux Release Notes』を参照してください。 また、cmupgrade ツールは Quorum Server をインストールまたはアップグレードしませ ん。 4. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:# cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 5. 6. すべてのノードについて手順 2~ 手順 4 を繰り返します。 すべてのノードが A.12.00.Y にアップグレードされ、クラスター分析がすでに構成されて いる場合は、分析デーモンを起動します。 たとえば、#cmcaadmin start を実行します。 6.6.4.2 従来の方法での HP Serviceguard for Linux のアップグレード 従来の方法で A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレードを実行するには、以下の 手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 6 段階的ソフトウェアアップグレード 33 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 a. 3. クラスター分析を構成している場合は、クラスター分析デーモンを停止します。たと えば、#cmcaadmin stop を実行します。 「パッケージ情報」の説明と同じ順序でノード 1 をアップグレードすることができます。 例:Red Hat 5 x86_64 の Serviceguard rpm: #rpm –Uvh serviceguard-A.12.00.Y-0.rhel5.x86_64.rpm 注記: • • ツールキットをアップグレードするには、適切な修飾子とともに rpm –Uvh を使用 します。修飾子の詳細は、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある以 下のドキュメントを参照してください。 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and SAP Sybase Replication Server for Linux Release Notes Version A.12.00.30』 ◦ 『HP Serviceguard Toolkit for Oracle on Linux Release Notes Version A.12.00.30』 バージョン A.11.20.20 より前の servicgurad-xdc をアップグレードするには、 以下を実行します。 rpm –Uvh –-nopreun <xdc-rpm-name> 重要: Serviceguard Manager RPM のインストールが完了したら、この項の後の部分で説 明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラスター 管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユーザー の作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」を参 照してください。 a. b. 4. Serviceguard analytics for Linux A.12.00.20 から、NFS 共有ストレージを使用してク ラスター分析データベースを作成することをお勧めします。NFS を共有ストレージと して構成する方法について詳しくは、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』を参照してください。 クラスター分析を構成済みで、既存の分析データベースを使用する予定の場合は、 http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』の「共有ストレージへのクラスター分析データベースの移行」を参 照してください。 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 5. 6. すべてのノードについて手順 2~ 手順 4 を繰り返します。 すべてのノードが A.12.00.Y にアップグレードされ、クラスター分析がすでに構成されて いる場合は、分析デーモンを起動します。 例:#cmcaadmin start 34 6.6.4.3 YUM または Zypper を使用した HP Serviceguard for Linux のアップグレード Red Hat Enterprise Linux Server で YUM アップデートサービスを構成した場合、または SUSE Linux Enterprise Server で Zypper を構成した場合は、YUM または Zypper を使用して HP Serviceguard for Linux Enterprise をアップグレードできます。「パッケージ情報」の項の説明 と同じ順序でアップグレードする必要があります。 注記: アップグレードしてパッチを適用する前に、Serviceguard のメジャーバージョンがイ ンストールされていることを確認します。 Red Hat Enterprise Linux の場合 YUM を使用して A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレードを実行するには、以下 の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 a. 3. クラスター分析を構成している場合は、クラスター分析デーモンを停止します。たと えば、#cmcaadmin stop を実行します。 以下の内容で /etc/yum.repos.d/sglxpatch.repo YUM レポジトリ構成ファイルを 作成します。 [sglxpatchrepo] name=sglxpatchrpms baseurl=file://<dir_location>/RedHat/<distro_patch_ver> enabled=1 <dir_location> は、パッチについては、展開したパッチの場所です。 <distro_major_ver> は、Red Hat 5 と Red Hat 6 のいずれかの値になります。 4. 次のコマンドを実行します。 #yum clean all 5. Serviceguard Manager RPM をアップグレードする場合は、以下を実行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup/-l <jetty location> -o erase 6. 7. 8. Serviceguard analytics for Linux A.12.00.20 から、NFS 共有ストレージを使用してクラス ター分析データベースを作成することをお勧めします。NFS を共有ストレージとして構成 する方法について詳しくは、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』を参照してください。 クラスター分析を構成済みで、既存の分析データベースを使用する予定の場合は、http:// www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』の「共有ストレージへのクラスター分析データベースの移行」を参照してくださ い。 すべての RPM をアップグレードします。たとえば、YUM を使用して Serviceguard Manager RPM をアップグレードするには、以下を実行します。 #yum upgrade serviceguard-manager 6 段階的ソフトウェアアップグレード 35 重要: Serviceguard Manager RPM のアップグレードが完了したら、この項の後の部分で 説明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラス ター管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユー ザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 を参照してください。 9. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 10. すべてのノードについて手順 2~ 手順 9 を繰り返します。 11. すべてのノードが A.12.00.Y にアップグレードされ、クラスター分析がすでに構成されて いる場合は、分析デーモンを起動します。 たとえば、#cmcaadmin start を実行します。 SUSE Linux Enterprise Server の場合 Zypper を使用して A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレードを実行するには、以 下の手順に従います。 1. ノード 1 で稼働しているパッケージのグローバル切り替えを有効にします。 cmmodpkg コマンドは、パッケージの切り替えを有効にします。 例:#cmmodpkg -e pkg1 2. 1 番目のノードを停止します。 アップグレードするノードを停止します。これにより、ノードのパッケージが引き継ぎ ノード上で起動されます。ノード 1 の Serviceguard デーモンが停止します。 例:#cmhaltnode -f node1 a. 3. クラスター分析を構成している場合は、クラスター分析デーモンを停止します。たと えば、#cmcaadmin stop を実行します。 以下の内容で /etc/zypp/repos.d/sglxpatch.repo Zypper レポジトリ構成ファイル を作成します。 [sglxpatchrepo] name=sglxpatchrpms baseurl=file://<dir_location>/SLES/SLES11/ enabled=1 <dir_location> は、パッチについては、展開したパッチの場所です。 4. 次のコマンドを実行します。 #/usr/bin/zypper clean 5. Serviceguard Manager RPM をアップグレードする場合は、以下を実行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup/-l <jetty location> -o erase 6. 7. 36 Serviceguard analytics for Linux A.12.00.20 から、NFS 共有ストレージを使用してクラス ター分析データベースを作成することをお勧めします。NFS を共有ストレージとして構成 する方法について詳しくは、http://www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux の管理』を参照してください。 クラスター分析を構成済みで、既存の分析データベースを使用する予定の場合は、http:// www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs にある『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux 8. の管理』の「共有ストレージへのクラスター分析データベースの移行」を参照してくださ い。 すべての RPM をアップグレードします。たとえば、Zypper を使用して Serviceguard Manager RPM をアップグレードするには、以下を実行します。 #zypper -n upgrade serviceguard-manager 重要: Serviceguard Manager RPM のアップグレードが完了したら、この項の後の部分で 説明する手順に従って sgmgr サービスを開始する必要があります。また、マルチクラス ター管理で複製ユーザーとして使用できるユーザーを作成する必要もあります。複製ユー ザーの作成方法の詳細は、「従来の方法での HP Serviceguard for Linux のインストール」 を参照してください。 9. 1 番目のノードでクラスターを再起動します。 例:#cmrunnode -n node1 ノードがクラスターに正常に組み込まれることを確認し、必要に応じてパッケージをその ノードに戻します。 10. すべてのノードについて手順 2~ 手順 9 を繰り返します。 6.6.5 A.11.19.X から A.12.00.X への段階的アップグレード A.11.19.X から A.12.00.X への段階的アップグレードを実行するには、以下の手順に従いま す。 1. 2. まず、ノード 1 を A.12.00.00 にアップグレードします。A.12.00.00 にアップグレード する方法の詳細は、「A.11.19.X から A.12.00.00 への段階的アップグレード」(30 ペー ジ)を参照してください。 次に、ノード 1 を A.12.00.Y にアップグレードします。A.12.00.Y にアップグレードす る方法の詳細は、「A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレード」(32 ページ)を 参照してください。 6.6.6 A.11.18.X から A.12.00.X への段階的オフラインアップグレード A.11.18.X から A.12.00.X への段階的オフラインアップグレードを実行するには、以下の手順 に従います。 1. 2. まず、ノード 1 を A.12.00.00 にアップグレードします。A.12.00.00 にアップグレード する方法の詳細は、「A.11.18.X から A.12.00.00 への段階的オフラインアップグレード の実行」(31 ページ)を参照してください。 次に、ノード 1 を A.12.00.Y にアップグレードします。A.12.00.Y にアップグレードす る方法の詳細は、「A.12.00.X から A.12.00.Y への段階的アップグレード」(32 ページ)を 参照してください。 7 HP Serviceguard for Linux の削除 HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネントを削除するには、次のいずれかを実行します。 • cmeasyinstall ツールを使用して、HP Serviceguard とそのコンポーネントを削除しま す。 #cmeasyinstall [-e <uninstall serviceguard>] {-n <nodes including execution node>} {-j <location of Jetty server common across all nodes>} [-l <do not add sgmgr user as ldap is configured on all the nodes>] • 従来の方法を使用して、HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネントを削除します。 rpm —e <rpm> 7 HP Serviceguard for Linux の削除 37 注記: • Jetty サーバーパスから Serviceguard Manager コンポーネントを削除するには、以下を実 行します。 #/opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/Serviceguard_manager_setup -l <jetty location> -o erase HP Serviceguard バージョン A.12.00.00 より以前のバージョンがインストールされている場 合、段階的アップグレードの実行 (23 ページ) の項で説明されている手順に従って、最新バー ジョンにアップグレードします。 cmeasyinstall ツールを使用して、バージョン 12.00.00 以降の HP Serviceguard for Linux とそのコンポーネントを削除することもできます。 8 トラブルシューティング Serviceguard Manager インストールに関連する問題と解決策の一覧を以下に示します。 1. 問題 Serviceguard Manager のインストール中、sgmgr ユーザーが作成されない。 解決策 手動で sgmgr ユーザーを作成する必要があり、パスワードを他のシステムと同じにする 必要があります。手動で sgmgr ユーザーを作成するには、以下の操作を実行します。 a. ユーザーを追加します。 useradd sgmgr パスワードを入力します。 b. passwd sgmgr 2. 問題 Serviceguard Manager のインストール中、sgmgr ユーザーが作成されない。 解決策 ローカルユーザーの場合: • PAM モジュールと x64 ビット JRE が Linux システムにインストールされているかど うか確認します。 • 必要なノードが Serviceguard Manager で見つからない場合は、ログイン認証情報を 使用して CLI でそのノードへのログインを試みます。これにより、そのノードでログ イン認証情報が有効かどうか確認できます。 LDAP ユーザー: LDAP が構成されているノードでユーザー認証情報が有効かどうか確認してから、ログイ ン認証情報が LDAP で使用できることを確認します。 3. 問題 ノードが Serviceguard Manager で検出されない場合、または Serviceguard Manager を起 動できない場合に、それらのノードに製品がインストールされ、完全に構成されているこ とを確認したい。 解決策 a. Jetty のステータスを確認します。 # service jetty-sgmgr status b. 確認できない場合は、Jetty サーバーを再起動します。 #service jetty-sgmgr restart 38 手順bで解決しない場合は、次のコマンドを以下の順序で実行します。 c. /opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/ Serviceguard_manager_setup -l -o erase /opt/hp/cmcluster/serviceguardmanager/ Serviceguard_manager_setup -l -o config 注記: 4. • Jetty サーバーインスタンスが前に述べたように実行されていること、およびファ イアウォールにポート 5511 および 5522 または HTTP/HTTPS トラフィックの拒 否ルールがないことを確認します。 • 構成済みマルチキャストポート(デフォルト:8888)がすべてのノードで同じ であり、他のアプリケーションで使用されていないことを確認します。 問題 ノードが Serviceguard Manager で検出されない場合、または Serviceguard Manager を起 動できない場合に、それらのノードに製品がインストールされ、完全に構成されているこ とを確認したい。 解決策 Jetty 8 Jetty 8 をカスタム証明書で構成するには、以下の手順に従ってください。 a. 以下の作業を実行します。 1) 鍵ペアと証明書を生成する 2) 信頼された証明書を要求する 3) 鍵と証明書をロードする 4) Serviceguard Manager for Jetty 8 を構成する Serviceguard Manager for Jetty 8 を構成するには、手順bに従ってください。 b. <jetty location>/etc/ jetty-ssl-sgmgr.xml ファイル内の sslContextFactory オブジェクト属性を編集します。 <New id="sslContextFactory" class="org.eclipse.jetty.http.ssl.SslContextFactory"> <Set name="KeyStore"><Property name="jetty.home" default="." />/etc/keystore</Set> <Set name="KeyStorePassword">OBF:1vny1zlo1x8e1vnw1vn61x8g1zlu1vn4</Set> <Set name="KeyManagerPassword">OBF:1u2u1wml1z7s1z7a1wnl1u2g</Set> <Set name="TrustStore"><Property name="jetty.home" default="." />/etc/keystore</Set> <Set name="TrustStorePassword">OBF:1vny1zlo1x8e1vnw1vn61x8g1zlu1vn4</Set> Jetty 9 Jetty 9 をカスタム証明書で構成するには、以下の手順に従ってください。 a. 以下の作業を実行します。 1) 鍵ペアと証明書を生成する 2) 信頼された証明書を要求する 3) 鍵と証明書をロードする 4) Serviceguard Manager for Jetty 9 を構成する Serviceguard Manager for Jetty 9 を構成するには、手順bに従ってください。 b. <jetty location>/etc/ jetty-ssl-sgmgr.xml ファイル内の sslContextFactory オブジェクト属性を編集します。 <New id="sslContextFactorySgmgr" class="org.eclipse.jetty.util.ssl.SslContextFactory"> <Set name="KeyStorePath"><Property name="jetty.base" default="." />/<Property name="jetty.keystore" default="etc/keystore"/></Set> <Set name="KeyStorePassword"><Property name="jetty.keystore.password" default="OBF:1vny1zlo1x8e1vnw1vn61x8g1zlu1vn4"/></Set> <Set name="KeyManagerPassword"><Property name="jetty.keymanager.password" default="OBF:1u2u1wml1z7s1z7a1wnl1u2g"/></Set> <Set name="TrustStorePath"><Property name="jetty.base" default="." />/<Property name="jetty.truststore" default="etc/keystore"/></Set> 8 トラブルシューティング 39 <Set name="TrustStorePassword"><Property name="jetty.truststore.password" default="OBF:1vny1zlo1x8e1vnw1vn61x8g1zlu1vn4"/></Set> 新しく生成された KeyStore を使用するために、Jetty の以下の属性を編集します。 a. b. c. d. e. KeyStore(Jetty 8)、KeyStorePath(Jetty 9) KeyStorePassword KeyManagerPassword TrustStore(Jetty 8)、TrustStorePath(Jetty 9) TrustStorePassword 注記: KeyStorePassword はプレーンテキストにしたり、不明瞭にしたり、チェックサム 化したり、セキュリティを高めるために暗号化したりできます。パスワードをこれらの形 式で生成するには、http://eclipse.org/jetty/documentation/current/ configuring-security-secure-passwords.html を参照してください。 5. 問題 Serviceguard Manager に Internet Explorer でアクセスできない、または Internet Explorer ブラウザーで図 1のようなエラーメッセージが表示される。 図 1 Serviceguard Manager アクセス時のエラー 解決策 Internet Explorer 設定を変更したり、Jetty をカスタム証明書で構成したりできます。 • Internet Explorer 設定を変更する場合は、手順bで説明される手順に従ってください。 • Jetty をカスタム証明書で構成する場合は、問題4を参照してください。 注記: 変更を加える前に、Jetty サーバーが実行中であることを確認してください。手順 aを参照してください。 a. b. 40 service jetty-sgmgr status を使用して Jetty サーバーが実行中であることを確 認し、Jetty running pid メッセージが表示されるかどうかを確認します。 • Jetty running pid メッセージが表示されない場合は、service jetty-sgmgr start を使用して Jetty を起動し、Internet Explorer で Serviceguard Manager にアクセスしてください。 • Jetty running pid メッセージが表示される場合は、手順bに従ってくださ い。 Internet Explorer 設定を確認します。 1) ツールメニューに移動して、インターネットオプションをクリックします。 2) 詳細設定タブに移動します。 3) [セキュリティ] セクションの下で、TLS の使用オプションを探します。 4) 5) 6) TLS 1.0 を使用する、TLS 1.1 の使用、TLS 1.2 の使用が選択されている ことを確認します。 これらのオプションが選択されていない場合は、選択します。 適用をクリックします。 注記: Internet Explorer で Serviceguard Manager にアクセスする前に、TLS 1.0 を 使用すると TLS 1.1 の使用の少なくとも 1 つが選択されていることを確認してくだ さい。 6. 問題 Serviceguard Manager が起動しているとき、分析グラフが [ノード]、[クラスター]、また は [パッケージ] ページに表示されない、または図 2のようなエラーメッセージが表示され る。 図 2 分析エラー 解決策 クライアント(Serviceguard Manager が起動している)の現在のシステム時間がサーバー 時間と同期していることを確認します。 Serviceguard Manager がクライアントシステムで起動しているときに、ダッシュボードか ら [クラスター]、[パッケージ]、または [ノード] ページに移動すると、グラフを作成およ び表示するためにTo フィールドに現在のクライアントシステム時間がデフォルトで取得 されます。([To] フィールドで選択された)クライアントシステム時間がサーバー時間よ り進んでいる場合は、グラフは表示されず、図 2で示すエラーメッセージが表示されま す。この場合は、グラフを表示するためにTo フィールドに別の時間範囲を指定する必要 があります。 9 関連情報 HP Serviceguard for Linux Enterprise version 12.00.30 の最新のドキュメントは、http:// www.hp.com/go/linux-serviceguard-docs で入手できます。入手可能なドキュメントの中には コンポーネントのリリースノートがあり、新機能、解決された問題、および既知の問題と制限 事項とガイドが記載されています。 • 『HP Serviceguard A.12.00.30 for Linux リリースノート 』 • 『HP Serviceguard Contributed Toolkit Suite on Linux Release Notes Version A.12.00.00』 • 『HP Serviceguard Toolkit for Enterprise DB PPAS for Linux Release Notes Version A.12.00.00』 • 『HP Serviceguard Toolkit for SAP Sybase ASE and SAP Sybase Replication Server for Linux Release Notes Version A.12.00.30』 9 関連情報 41 42 • 『HP Serviceguard Toolkit for NFS on Linux Release Notes Version A.12.00.30』 • 『HP Serviceguard Toolkit for Oracle on Linux Release Notes Version A.12.00.30』 • 『Metrocluster with Continuous Access EVA P6000 for Linux Version B.12.00.30 Release Notes』 • 『Metrocluster with Continuous Access XP P9000 for Linux Version B.12.00.30 Release Notes』 • 『Metrocluster with 3PAR Remote Copy for Linux Version B.12.00.30 Release Notes 』 • 『Continentalclusters for Linux Version B.12.00.30 Release Notes』 • 『HP Serviceguard Extended Distance Cluster for Linux A.12.00.30 Deployment Guide』 • 『HP Serviceguard Extension for SAP Version B.06.00 Release Notes for Linux』