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断酒・節酒・禁煙に向けての自習式ワークブック
断酒・節酒・禁煙に向けての自習式ワークブック 断酒・節酒・禁煙に向けての自習式ワークブック 研究の概要 企業等において、従業員の健康増進や生活習慣病の予防は、重要な取り組みの1つである。中でも、断酒・節酒 や禁煙は重要な目標となるが、アルコールやニコチンには強力な依存性があり、自力での達成は非常に困難である。 本研究は、科学的根拠に基づいた依存症の治療法である認知行動療法に基づいて開発された我が国初の断酒指 導・禁煙指導のプログラムである。これにより、多量飲酒者、アルコール依存症者、喫煙者の減少に寄与する ことを目的としている。 これまで出展者は、覚せい剤依存症、アルコール依存症に対する治療プログラムを開発し、その成果は法務 省(刑務所)や都立病院を始めとする医療機関等に採用されている。 また、禁煙を目的とした認知行動療法の実践や研究は、我が国では他に例をみない状況であり、本研究は、 禁煙指導を先導するパイオニア研究・実践である。 研究内容 *現在のアルコール依存治療、禁煙治療は、薬物療法にのみ頼っているが、その効果は限定的 *薬物療法に加えて、あるいは単独で心理療法を実施することで、より大きな効果が期待される *心理療法の中では、認知行動療法(特に、リラプス・プリベンション・モデル)に最も効果があるとのエビ デンスがある *リラプス・プリベンション・モデルとは、問題行動が再発しやすいハイリスク状況を同定し、それに対するコー ピング・スキルを学習していく治療モデルである *ワークブック形式で治療プログラムを提供することにより、自習形式での実施が可能 治療効果(原田・細谷・大石,2011) 外来アルコール依存症患者に対する不等価2群デザイ ン試験 60 治療群 50 coping 40 30 対照群 20 10 0 pre post 6months 研究成果の活用 医療機関、製薬会社などの医療関連業界、教育・出版業界、EAP 関連企業,従業員の健康増進に関心のある企業 等と連携し、ワークブックの出版、DVD による指導マニュアルの制作、指導者育成事業などの可能性が想定される。 ①企業での活用 職員への断酒・禁煙指導、健康管理 ②医療機関での活用 アルコール依存症治療・禁煙治療 ③大学等教育機関での活用 学生への断酒・節酒・禁煙指導 ④その他 地域社会における医療福祉施設などにおける禁酒、 節酒、禁煙指導、ワークブックによる自主学習 人間学部心理カウンセリング学科 准教授 原田隆之 TEL 03-5996-3136 E-mail : [email protected]