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南部利直隠し財宝事件Ⅱ ガイド
岩手県庁 Ingress 活用研究会提供 南部利 直隠し 財宝事 件Ⅱ 過去からの 挑戦状 ガイド このコンテンツは、2015 年 2 月 14 日に盛岡市内を会場に開催された「ポータ ル大量発生感謝!ハック&キャンドル in 盛岡」で公開いたしました「南部利直 隠し財宝事件」の第2弾です。 ストーリー展開は第1弾から引き継がれていますが、本作の内容は独立したも のですので、これ単体で楽しむことができます。 1 〔主な登場人物〕 及ちゃん:盛岡南警察署刑事課に所属の新米刑事、正しくは「及川」 サトやん:同署刑事課、及川と同僚の刑事、正しくは「佐藤」 佐々さん:同署刑事課のベテラン刑事、正しくは「佐々木」 サヤカ:同署刑事課の紅一点、女性刑事、通称「姫」 八重樫:同署刑事課長、通称「ボス」 天道保太郎:さきの南部利直隠し財宝事件で殺害された被害者。 あかね:天道保太郎の孫娘、高校 3 年生。 これまでのあらすじ 2015 年 2 月、盛岡市内に住む老郷土史家、天道保太郎が殺害 され、南部利直公(なんぶとしなお、盛岡藩第2代(初代と言われることもある。) 藩主で、実質的に盛岡城築城に着手し、城下町づくりを始めた。)の隠し財宝伝説 に関するレポートが盗まれた。 遺留品には、孫娘のあかねに宛てた、謎解きを促すメッセージ があった。盛岡南署刑事課の面々が捜査のためその謎解きに挑ん だが、そうこうするうちに、事件は犯人の自首により一応の解決 をみた。 季節は移ってお花見の頃。刑事たちは雑踏警備をしながらこの 事件を振り返り、残されていた最後の謎もようやく解けた、のだ ったが・・・ 2 《シーン6 2015 年4月末、花見客で賑う岩手公園内》 (刑事課の面々はお花見の雑踏警備活動中。そこに、ボスと姫が盛岡名物お茶餅を差 入れに来たところから話が始まる・・・) 佐 藤:あ~お茶餅はいつ食べても美味いなぁ。これ、もちろん ボスの奢りっすよね? 八重樫:食べたら、仕事に戻るんだぞ。俺たちは用がある。 佐 藤:わかってますって、ごちそう様です。 及 川:「たち」って、サヤカも一緒に? サヤカ:ええ、例の南部利直事件で亡くなった天道さんのお孫さ んで、あかねちゃんっていたでしょ。仲良しになっちゃ って・・・会いたいって連絡があったのよ。これから行 くところ。 佐々木:う~ん、何かありそうな予感がするな。 佐 藤:オレも行きたい!カワイイんでしょ?(いてててえ、何 するんだよォ) 《シーン7 同日、市内喫茶店》 あかね:サヤカさん、今日はどうもありがとうございます。早速 ですけど、これ見てください!私の誕生日 4 月 19 日だっ たんですが、その日に届いたメールです、死んだじいち ゃんからの。 八重樫:む、そんなことがあるのか!? サヤカ:あ~これは、ネットのサービスで、誕生日になると自動 的にメッセージを届けてくれるやつね。多分、保太郎さ んが生前に用意していたものですね。どれどれ? 3 あかねが差し出したのは2枚の紙。一枚はメール本文をコピ ーしたもので、心温まる誕生日のお祝いのメッセージとともに、 「この謎解き、面白いよ。Ingress でやってごらん。汝、自らの 名を除きて究極の闇を消し去らん、わははは。 」とある。 もう一枚はその添付ファイル(※本ガイドに添付していま す) 。欧文による文章らしきものが書いてあるが、意味がよく通 じないようだ。 あかね:じいちゃんのことだから、何か面白そうなことだとは思 うんですが、念のため、お見せしました。じいちゃん、 天国から私が謎を解くのを楽しみに見ているかしら・・・ (このとき、サヤカは一瞬、何か視線の気配のようなものを感じ たのだが、すぐにあかねの話に集中した・・・) 《シーン8 2015 年5月、盛岡南署内、昼休み》 サヤカ:ねえねえみんな、天道さんのメールの謎わかった? 及 川:えぇーぇ、姫だって判らないのに、俺たちに頼るのが間 ... 違い。だいたいにして、あの暗号文みたいなの、同じ文 ....................... 字でも記号が付いてるのと付いてないのとがあって、英 語だかフランス語だか、さっぱりじゃないですか。 佐 藤:俺は英語はダメだけど、ちょっとわかったぜ。メール本 文の方に書いてある「汝、自らの何ちゃら」ってのは、 4 仮面ライダークウガに出てくるやつだね。俺、テレビ見 てたし。でも、ちょっと変わってるんだよね~。正しく . は「自らの邪悪を除きて」のはずだけど、こっちは「自 ....... らの名を除きて」ってなってる・・・ 佐々木:それだ! さあ皆さん、このメールの謎を解くカギは、添付ファイルの欧 文の解読にあります。これまでの刑事たちの会話をヒントに、解 読してください。 まずはこれを解読してから(解読に当たり、現地に行く必要は ありません)、その後、指示に従いミッションをスタートしてく ださい。 なお、ミッションはひとつだけで、ゲーム内ミッション名は「南 部利直事件Ⅱ「過去からの挑戦状」 (県庁 Ingress 研提供)」です。 対象ポータルは市街の南部に固まっています。このあとに進行の ための交通案内を記載していますので、参考にしてください。 英語は苦手、訳せないという方、時間がない方のため に、末尾のほうに攻略のヒントを掲載しています。ネ タバレですのでくれぐれもお気を付けください。 発 行:岩手県庁 Ingress 活用研究会 協 力:文化地層研究会 連絡先:岩手県秘書広報室調査監 電話 019-629-5503 Email : [email protected] 公開日:2015 年 5 月 2 日 5 《天道保太郎さんのメールに添付されていたメッセージファイル》 Ken I- needêñ- anti- anfy enthên nemoñu- anmêñt änden têm- neplê aim- nepor- täñte keen to Ñäñbu Toshiñäo. Thên antär- gêtek namäy bêe showñ bye andräw- kiñg ä nasê- nequêñ- tiälen kan linêen neak ofen por- knee täls bêlowen. 1 《盛岡バスセンター》 2 《塩の道(小本街道にある石碑、国道 455 号沿い北山證明寺付近)》 3 《Big Bee(藤原蜂蜜場のレリーフ、上の橋から城南小学校方向)》 4 《時鐘(かつて城下に時を告げた鐘楼、桜山神社・内丸緑地付近)》 5 《塩の道(小本街道にある石碑、場所は同上) 》 Study a thêk Ken sto- eanry annk enofak än afäm- enous Jizo stä- entuê iñk an thêek atêm- KEK neplê. Thên keak navi- an site ässigñêd 6 por- knee täls iñ Iñgrêss missoñ. You mäy fiñd enfoodan fämi- ankliär to kan pêoplê iñ . Moriokä. 6 《このページは作業用に自由にお使いください》 7 【ミッション進行ガイド】 1 ミッション名は「南部利直事件Ⅱ「過去からの挑戦状」(県庁 Ingress 研提供)」 です。 2 対象のポータルは全て盛岡市街の南部、いわゆる河南地区の南大通から鉈屋町あ たりのエリアに固まってあります。市の中心部から出かける際は、次のようなルー トを利用すればよいでしょう。 ① 盛岡駅付近にいる場合 岩手県交通の路線バス駅東口バスターミナルの 14 番乗り場から乗車(「川久保」 経由のバスであればどの行き先でも OK)、バス停「南大通 2 丁目」で下車。バス 車両の行き先表示横にある系統番号では 500 番台です。 ② 県庁、市役所、中央通付近にいる場合 最寄りのバス停から、上記と同じ路線に乗車し、同じ停留所で下車。 ③ 徒歩で向かう場合 バスセンター付近にいる場合は、徒歩圏内(バス停2つ分)です。南大通から明 治橋を目指して歩いてください。 8 【ヒントのページ】 1 暗号文は、あるルールをあてはめると、英語の文章が現れるようになっています。 2 これを訳すと、次のような指示書になっています(以下直訳ではありません。) ① まず、暗号文内に示されている 5 か所のポータルを順番に線でなぞってできる 矢印の先が示すところに、南部利直公にとって重要なモニュメントがあるので、 それが何か、またそれがあるのは何というお寺か特定すること。 ② このお寺には、ある有名なお地蔵様の像があるので、その「いわれ」を調べる こと。 ③ お地蔵さまにまつわるストーリーがわかったら、Ingress のミッションの対象 になっている6つのポータルを訪ねること。(市街の南部に向かいます。) ④ 最後に、そのお地蔵様とゲーム内ミッションを通じ、盛岡市民にとってなじみ 深いある食品を特定すること。 3 ゲーム内ミッションをクリアするためには、ミッションの最後のポータルでその 食品の名前を入力する必要があります。 関連トピック 南部利直公の正室は、戦国武将で有名な蒲生氏郷公の養女(あるいは妹との説もあ る)である於武(おたけ)の方。源秀院の法名があります。蒲生家の始祖に俵藤太秀 郷(たわらのとうたひでさと)がおり、近江石山の地で大むかでを退治した英傑とし て知られています。於武の方は、南部家への輿入れの際に、その藤太が大むかでを射 止めたときの「矢の根」(矢じり)を土産に持ってきました。 ところが、於武の方が天寿を全うして亡くなった際、その遺体にむかでの這い回っ たようなアザが浮かび上がったことから、周囲の人々は「むかでの怨念ではないか」 と大変恐れました。そこで、墓を建てるにあたり、むかでは水を嫌うと言われていた ことから、荘厳な霊廟の周囲を濠で囲い太鼓橋を架けることにしましたが、不思議な ことに何度架けても渡り初めを目前にして壊れてしまいました。人々は、 「むかでの怨 霊のせいではないか」と噂し、この墓はいつしか「むかで姫の墓」と呼ばれるように なったと伝わります。 この墓所もポータルです。一度訪れてみてはいかがでしょうか。現地には伝説の物 語を詳しく記した解説板もございます。 9 【ミッション対象ポータルの紹介】 1 旅立ちの法然さま(円光寺) このポータルのある円光寺の墓地内には、盛岡市生まれの先人として名高い米内 光政(よないみつまさ)の墓所があります。米内は旧日本海軍の軍人であり、反戦 の立場で太平洋戦争直前に内閣総理大臣を務め、戦争末期には海軍大臣としてポツ ダム宣言の受諾による早期の戦争終結に尽力した人物です。米内は大の豆腐好きで も知られ、盛岡市内の小・中学校で実施された「先人ゆかりの給食」においては、 豆腐カレーやおからのコロッケがメニューとなりました。 2 大慈清水の井戸、盛岡城下町由来「鉈屋町」、青龍水 この界隈は鉈屋町(なたやちょう)と言います。非常に清冽な湧水が多く、藩政 時代から味噌醤油、お酒等の醸造業や豆腐製造業、蕎麦屋などが多い地域でした。 付近にあるもりおか町家物語館はかつて地元に愛された銘酒「岩手川」の工場施設 を活用したものです。 大慈清水(だいじしみず)と青龍水(せいりゅうすい)は、中央通りにある御田 屋清水(おたやしみず)とともに盛岡三清水として有名で、この2つは平成の名水 百選に指定されています。現在でも地元市民の身近な生活用水として利用されてい ます。 3 上野豆富店 上野豆富店(うわのとうふてん)は、かつては大慈清水と同じ水源の水を使って 豆腐を作っていた老舗の豆腐店。岩手県産大豆を使った盛岡名物「よせどうふ」は、 大豆の風味や甘みが感じられるやさしい味の豆腐です。建物も盛岡町家の伝統を受 け継いでいます。 4 豆腐買地蔵尊 このお地蔵さまは連正寺(れんしょうじ)の堂内に祀ってある高さ 40 センチほど の小さな美しい仏像です。 かつて重病の母親に、息子が豆腐を買って毎日食べさせたところ奇跡的に回復し たことから寄進されたものと伝わります。現在は、毎年 10 月 2 日の豆腐の日にちな み、このお寺で「とうふ祭り」が開かれ、その際に地蔵尊も公開されます。 10 参考地図 (文化地層研究会提供)