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サスティナビリティレポート2009を発行いたしました。

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サスティナビリティレポート2009を発行いたしました。
菱 電 商 事 サステナビリティレポート 2009
RYODEN Sustainabil ity Report 2009
Economy
Environment
Social
─持続可能な社会と企業の発展のために─
社長からのメッセージ
Economy
企業の発展と、持続可能な社会実現の両立を目指し、
CSR経営を具体的に事業に繰り込み推進します。
Social
Environment
目 次
社長からのメッセージ
P1∼2
目次/編集方針
CSRポリシー
P3
経営概要
P4
コーポレート・ガバナンスの体制
P5∼6
職場環境
P7∼8
社会貢献活動のご報告
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年度は文字どおりの激変の年でした。
サブプライムローン問題による米国経済の減速に続き、
9月のリーマンショックの勃発による米国発の金融恐慌が、
このような状況下こそ、当社グループは「利益ある成長戦略」、
「自主自立一流化」の実現を期し、環境を重視した企業活動に向け、
総力を結集し、挑戦する時と考えます。
P9∼10
環境方針
P11∼12
2008年度環境活動の取り組みと実績
P13∼14
エコプロダクツの活動
P15∼16
環境活動
P17
品質活動
P18
ステークホルダー・インタビュー
P19∼20
環境会計報告
P21∼22
アンケート用紙
別紙
社会の持続的成長実現を図るべく、環境に適応した
世界の市場環境を一変させ、
日本経済も経済を牽引した
製品・商材の発掘とご提案、環境基準に準拠した調達品質体制、
編集方針
輸出企業を中心に生産調整を余儀なくされ、
環境物流体制の拡充など、
お得意先さまのベストパートナーとして
持続可能な社会形成のための一員としてCSR
急激な円高の影響、株安も加わり企業業績は大幅に悪化して、
スピードをあげて活動を推進します。
さらに、CSR推進の一環として
年度後半は垂直的な下降局面の様相となりました。
本年3年目を迎えました社会貢献活動は、
これまで以上に
経営を進めることがステークホルダーの皆さまの
日本金融機関のダメージは欧米に比し、
小さいと言われますが、2009年度も世界同時不況の中、
事業環境は相当厳しい状態が続くものと思われます。
全従業員が積極的に参加する活動として定着するよう、
努めてまいります。
引き続きご支援、
ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
ご要請に応えることであり、全社員が協力してその
推進に努めております。
内容につきましては、取り組みの進捗状況を分か
りやすくお伝えするために、専門的な用語は極力
避けた作成を心がけました。
今後もステークホルダーの皆さまからのご意見を
いただきながら、社会に貢献し、社会への責任を
同時に、昨年7月の、北海道洞爺湖サミットにおける
「世界の持続的成長に地球環境問題の解決が不可欠である」
ぜひ、
ご高覧いただきたくお願い申し上げますとともに、
との地球温暖化に対する各国首脳の共同声明により、
ご意見などお寄せいただければ誠に幸甚に存じます。
2009年はまさに環境元年と言われる年になると考えます。
菱電商事株式会社
代表取締役社長
なお、昨年同様『サステナビリティレポート』
を発刊いたしました。
果たすべき活動を推進していきたいと考えており
ますので、皆さまのご意見・ご感想をお寄せいただ
ければ幸いです。
※ 本レポートは各種ガイドラインを参考にいたし
ておりますが、
それらガイドラインの各項目にはこ
だわらず、持続可能な社会形成の中で当社が実施
している活動の観点で作成いたしました。
※レポート集計期間は2008年4月1日から2009年
3月31日です。
※レポート対象範囲:国内全事業所、
関係会社
1
2
CSRポリシー
経営概要
“社員・経営・社会とのより良い関係を求める”当社の経営理念をCSRに組み込み、
持続可能な社会実現のためのビジネスを全員で目指します。
ステーク
ホルダー
企業品質
CS <顧客満足>
BCP <事業継続計画>
環境有益商品
内部統制
透明性
セキュリティ
説明責任
: 電気・電子機器、情報通信機器、産業機器、
: 代表取締役社長 太田宗久
建設環境機器などの販売
設立年月日 : 1947年4月22日
社員数
資本金
グループ社員数 : 1,151名(2009年4月1日現在)
: 103億34百万円
(2009年5月31日現在)
: 988名(2009年4月1日現在)
当連結会計年度における世界経済は、年度前半は米国発のサブプライムローン問題や原油をはじめ原材料価格の高騰などにより減速感を強めておりま
マネジメント
社会
したが、9月のいわゆるリーマンショックを契機として信用不安が勃発し、先進国に加え新興国も巻き込む世界的な金融危機を生じ、株式相場の暴落や
Social
為替相場の乱高下により、世界的な金融恐慌、同時不況という様相に陥りました。
わが国経済もこうした状況下、年度後半には日本経済の牽引役である
雇用・労働
社会貢献
主要取扱品
事業概要
企業倫理
循環型社会寄与
売上高(連結) : 1,908億96百万円
(2008年度)
Stake holder
グリーン調達
地球温暖化防止
: 菱電商事株式会社
代表者
Economy 経営
Environment 環境
社名
本社所在地 : 東京都豊島区東池袋三丁目15番15号
RYODEN Strategy of CSR
コンプライアンス
会社概要
人権・安全衛生
サステナビリティ
レポート
輸出産業が急激な円高と欧米諸国の消費急減の影響を受け急ピッチな生産調整を余儀なくされ、企業業績は大幅に悪化し、雇用調整、設備投資の
抑制、更には個人消費の低迷が加わり景気は垂直的に後退しました。当社グループの取引に関する業界も、デジタル家電や自動車といった輸出産業は
Sustainability
Report
菱電商事
ホームページ
web-site
世界的な需要減の影響により大幅な在庫調整、生産縮小を余儀なくされました。
また、民間設備投資も未曾有の不況の影響を受け凍結や延期が相次
ぎ、経営環境は厳しい状況が続きました。
こうした状況下、当社グループは中期経営計画「EV・8(Evolution
2008)」の最終年度として、重点事業の
収益力向上や新分野の開拓を推進するとともに、経営体質の強化に鋭意取り組んでまいりました。
その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は年度前半には前年同期並を維持しましたが、年度後半の市況の急激な落ち込みの影響を受け
前期比14.3%減の1,908億96百万円、営業利益は物流の合理化や経費の効率化を徹底して進めましたが、粗利益率の低下も影響して前期比45.6%
減となり、経常利益については前期比45.1%減とグラフのとおりの結果となりました。
「経営理念」
・ 社会の変化に対応し、会社経営の安定と発展に努め、社会に貢献する。
事業推移
(連結)
経常利益
(百万円)
売上高
(百万円)
人員
(人)
220,251
215,957
223,129
222,740
190,896
・ 誠実な営業活動と先進的な技術の提供により、取引先の信頼に応える。
・ 社員の人格と個性を尊重し、専門性および改革心と創造力の高い人材を育成する。
4,879
「行動指針」
1.法令・ルールを遵守する
4.
自己の考えを確立し、活力ある組織を創る
・すべての事業活動において法令・ルールの遵守を最優先させるとと
・個々人が思考を深め、
自らの考えを確立し、主体的に行動する。
もに倫理を逸脱する行為は行わない。
・政治・行政とは健全な関係を保ち、反社会的行為に対しては毅然と
した態度で臨み、
これを許さない。
・適正かつ迅速な企業情報の公開を積極的に行い、透明性の維持に
努める。
2.利益ある成長を目指す
・会社経営の利益ある成長を目指し、経営者・社員一人ひとりが責任
を全うする。
・お客さま第一の精神をもって臨み、
システムコーディネーターとして
技術力の強化・経営インフラの整備に努める。
・中長期的視点に立ち市場ニーズの変化を的確に捉え、新市場・
新分野の開拓に努める。
・株主価値の向上に努める。
3.
グローバルな企業として社会に対する責任を果たす
・人権を尊重し、性別、人種、宗教、障害等その他これに類することを
理由とした差別的な取り扱いを行わない。
・それぞれの国や地域における宗教・思想・文化を正しく理解し、法令
を遵守するとともに事業の成長を通してその国の発展に寄与する。
・社会に対する責任意識の啓発に努めるとともに社員の社会貢献活
動を尊重する。
・環境保全活動に積極的に取り組む。
3
6,450
5,829
6,388
3,509
1,041
1,003
1,025
1,120
1,151
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
・双方向のコミュニケーションを尊重し、情報の共有化を図る。
部門概況
・組織を活性化し、事業活動のスピードアップを図る。
5.人格や個性を尊重し、高い目的意識をもって自己啓発を行う
・良識ある社会人としての道徳やマナーの向上に努め、
お互いの人格
と個性を尊重する。
・高い目的意識をもって積極的に自己啓発を行い、専門性やスキルの
向上を図り、創造力を養成する。
・主体性を発揮し自己実現を図るとともに、周囲・組織・社会への
感謝と思いやりの心を大切にする。
6.経営者・管理者は自らの役割を全うする
・経営に有益かつ充分なコーポレート・ガバナンス(企業統治)を
◆産業システム部門
◆電子・情報通信デバイス部門
建設・環境分野のビルシステム分野では建築基準法改正の影響による需要
半導体・デバイス分野では、年度前半はデジタル家電市場を中心に堅調に
低迷に加え、年度後半の景気後退の影響を受け大幅な減収となりました。
推移しましたが、年度後半は輸出の低迷からデジタル家電市場や自動車
また、冷熱住機分野では、環境・省エネ設備およびオール電化商品の販売
関連市場での大幅な減産などが影響し、大幅な減収となりました。半導
が伸びたものの、住宅需要の低迷もあり減収となりました。
体・デバイス分野の海外子会社4社は、中国をはじめアジア全体で、
自動車
FAシステム分野では、主要顧客である自動車・工作機械・実装装置などを
電装品関連・OA機器関連の減速の影響を受け、大幅な減収となりました。
はじめとした全産業において、設備投資の急減速の影響を受け大幅な減収
産業デバイス分野では、年度前半はFA・車載・空調機関連が堅調に推移し
となりました。
ましたが、年度後半に入り社会インフラ・空調機関連は堅調に推移したも
建設・環境分野関連の子会社は、サーバー冷却装置などの販売が伸び、
のの、景気後退の影響を強く受けたFAや車載関連の需要が低迷し減収と
大幅な増収となりました。
なりました。
情報通信デバイス分野では、新規需要開拓を推進しましたが、年度後半に
推進する。
入りIT関連の投資抑制の影響を受けて減収となりました。
・自らの考えで方針・施策を立案し、
自部門に徹底・フォローする。
・勇気をもって革新に挑戦するとともに率先垂範して困難な業務を
遂行する。
事業推移
(連結)
64,099
62,156
・社員一人ひとりの個性・能力を引き出し、事業発展に貢献する人材
を育成する。
営業利益
(百万円)
売上高
(百万円)
2,594
3,071
事業推移
(連結)
160,969
53,644
・公正に評価するとともにマネジメントの質の向上に努める。
・この「菱電商事グループ行動指針」の遵守が自らの責任であること
人員
(人)
2,131
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
158,637
3,661
人員
(人)
137,249
3,363
1,353
391
390
を強く認識するとともに、
メンバーへの周知徹底を図る。
2006年度
2007年度
374
2008年度
565
2006年度
567
2007年度
565
2008年度
4
コーポレート・ガバナンスの体制
私たちはコーポレート・ガバナンスとコンプライアンス強化により成長の存立基盤を
確かにし、企業価値の向上を図ります。
コーポレート・ガバナンス体制組織図
内部統制システム
株主総会
選任・解任
選任・解任
選任・解任
報告
報告
取締役会
選定・解職・監督
報告
会計監査人
代表取締役
指示・監督
報告
監査役会
報告
部門において、
当社および当社グループ会社に対する、
います。
業務監査および会計監査を行い、会社の業務活動が
また、2006年、役付取締役から構成される内部統制統
適正に行われているかを監査しています。なお、会計
括委員会を設置し、
内部統制に関する基本方針の検討
監査人と監査役は、定期的に相互の情報交換や意見
や実施状況の確認を行っています。
コンプライアンス体制
経営会議
指 示・監 督
指 示・監 督
内部統制室
連携
交換を行い、監査の実効性と効率性の向上を図って
監査
監査
報告
当社は、業務が法令・定款に適合するために、監査担当
当社は、
コンプライアンスの徹底を経営の重要課題と
指示
監督
報告
内部統制
する教育を徹底します。企業活動におけるコンプライア
統括委員会
ンスの徹底のため、担当取締役を委員長とする
「倫理・
指示
監督
倫理・遵法委員会
報告
し、
コンプライアンスに関する規程を定め、従業員に対
リスクマネジメント委員会
遵法委員会」
を設置し、定期的にコンプライアンスに関
する推進事項を定め、実行するとともに、内部監査部門
がコンプライアンス遵守状況を監査しています。
また、反社会的勢力には毅然とした態度で臨むことを
「当社グループ行動指針」
に定め、
これを徹底し、
そのた
監査
指示
監督
各部門・支社
めの体制整備を行います。
グループ会社
連携
リスクマネジメント
コーポレート・ガバナンス体制
当社は、
「成長こそ企業の存立基盤」
であるという理念の
取締役会の諮問機関として、経営の透明性とスピーディー
もと、企業価値の最大化を図っています。そのためには、
な意思決定を行うために、
社長、役付取締役および担当
コーポレート・ガバナンスの強化が重要であると認識し
取締役などで構成される経営会議を開催しており、重
ており、経営の「透明性」
・
「倫理性」
・
「説明責任」および
要事項に係る検討を行っています。
また、常勤監査役も
「情報開示」に努めるべく諸施策に取り組んでいます。
当社の取締役会は、取締役17名※
(うち社外取締役1名)
当社の監査役会は、常勤監査役2名および社外監査役
で構成され、
月1回定例開催しており、経営の重要事項
2名で構成されており、取締役会および重要会議に出席
の決定と業務執行の監督を行っています。2006年の定
しています。監査役は各部門・支社に対する業務監査お
時株主総会では取締役の任期を2年から1年に短縮し、
よび子会社監査を実施し、
その結果を監査役会および
経営責任の明確化を図るとともに、機動的な取締役会
代表取締役に報告を行っています。
また、
内部監査部門
が行えることを目的として、取締役会の書面決議を採用
および会計監査人とも定期的に情報および意見の交換
しています。
また、社外取締役からは、第三者の観点から
を行い、監査の充実を図っています。
経営に関する助言をいただいています。
5
出席し、
協議の適正化を図っています。
※2008年度は14名で構成しております。
当社は、
リスクマネジメント基本規程を定め、担当取締
どをもとに対策を講じ、重要事項については、経営会議
役を委員長とする
「リスクマネジメント委員会」におい
および取締役会において審議をし、
当社グループ全体の
て、
リスクの抽出を行い、発生の可能性および影響度な
多面的なリスクマネジメントを行います。
情報セキュリティへの取り組み
当社グループは、社内情報システムへの不正アクセス対
策および企業機密情報、個人情報の漏洩防止策を継続
など、
セキュリティの強化をしています。
・業務用パソコンおよびサーバーの一元管理システムを
的に推進しています。
導入し、
クライアントの使用禁止ソフトなどの排除を
・事務所のセキュリティガイドラインを設け、各事業所を
行っています。
ゾーン管理し、入退室管理をICカードなどで行う
外出中モバイル使用
●パソコンの起動パスワード設定
●社内ネットワークへの接続規制
●持出しデータの暗号化措置
当社グループ内
●社内規則の遵守/保有個人情報などの
パソコン廃棄時
●データの完全削除
●廃棄物処分業者への適正廃棄とハードディスク破壊指示
把握・管理・外出持出し管理強化
●不正アクセスおよびウィルス対策の環境整備
外部へのデータ送付
●パソコン本体の管理
●送付データの暗号化措置
●送信先の確認徹底
6
職場環境
いきいきと働ける職場環境づくりを目指しています。
育児・高齢者支援の雇用制度
福利厚生の充実
当社は、少子高齢化が年々進むなか、従業員の能
主な法定外福利厚生制度として次のものがあり、
力を十分に発揮できるような良質な職場づくりに取
今後もこれらの制度を充実させていくとともに、従
り組んでいます。
業員が制度を利用しやすい環境づくりを行います。
●育児・介護に関する支援制度:従業員の育児や家族
●菱電商事株式会社共済会:従業員から一定の
介護を支援するために、各種制度を整備しています。
金額を徴収し、従業員に対する慶弔金支給、傷害や
育児支援については、産前産後休暇制度(有給)、子
災害などの見舞金支給、遺児育英年金業務、貸付
の看護休暇制度、育児休業制度、育児のための短時
業務を行っています。
間勤務制度(小学校就学まで)
を利用することができ
●寮・社宅制度:独身寮のほか、転勤時において
ます。家族介護支援については、要介護状態の家族
赴任地に持家のない従業員に対し社宅を貸与し
がいる場合には、介護休業制度を利用することがで
ています。
きます。
また、失効した有給休暇の積立制度を設けて
●財産形成支援・持家支援:従業員の長期的な財
おり、家族の介護を行う場合、育児休業終了後も保
産形成を支援するため、財形貯蓄や従業員持株会
育所に入所できないなどの理由で復職が困難な場
制度を設けています。
また、
自宅購入資金の借入に
合、
さらに従業員が私傷病により療養する場合や社
対し利息の一部を会社が負担する持家融資制度を
会貢献活動を行う場合に使用することができます。
設けています。
●高齢者雇用と障害者雇用への取り組み:高齢者
●法定外災害補償:業務上の災害に対する法定
雇用については、改正高年齢者雇用安定法に沿った人
外補償として障害補償・遺族補償などを行って
事制度(継続雇用制度)を導入しており、高い就労意欲
います。
を有する高齢者が知識・経験を活かし活躍し続けていけ
●カフェテリアプラン:従業員個々の趣味や志向・
る環境づくりに取り組んでいます。また、50歳代の従業
ライフプランに応じて、
レジャーや自己啓発などに
員を対象に、ライフプランセミナーを毎年開催しており、
対して、一定額の補助を行っています。
業務品質の向上と職場環境の活性化を目標とした
小集団活動を展開しています。
「明るく・楽しく・面白く」
「現場からの提案」
、
「現場からの見える化活動」
「ボトムアップ」
退職後に向けた生きがい・生涯設計・健康づくり・家庭
経済の目標づくりの場を提供しています。
障害者雇用については、障害のある人もない人も、
ともに支え合い、
いきいきと働ける職場環境づくり
を目指しており、障害者雇用率は2001年度から連
続して法定雇用率を上回っています。
心と体のトータルケア
●定期健診・メンタルヘルス対応:当社は、従業員
が心身ともに健康で働くことができるよう、従業員
の健康管理に努めています。全従業員を対象とした
7
年1回の健康診断、35歳以上を対象とした人間
小集団活動の取り組みについて
自己実現への柔軟な人材育成
ドック、特殊健康診断、さらに有所見者に対する
「明るく・楽しく・面白く」を合言葉にスタートした当社
当社では、
「従業員と会社の両方に最大の成果を生
組んでいます。
また、昨今増加傾向にあるといわれ
み出すことを追求する」
ことを人事管理の基本理念
るメンタル疾患への予防策として、毎年Webによる
に、従業員一人ひとりが自己実現を目指すなかで、
メンタルヘルステストを全従業員に実施しており、
仕事を通して自らの価値を高め、成果を生み出せる
社外の専門医カウンセラーによる個別相談窓口の
人材づくりに取り組んでいます。能力開発の基本は、
設置などケア体制の充実を図っています。
業務遂行を通じた職場での育成指導ですが、若年
●長時間労働対策:勤怠管理システムを導入して
層や担当職・管理職など様々なステージに応じた研
全従業員の勤務時間を把握することにより、労働時
修を組み合わせることで、
より効果的に能力向上を
間が長時間に及ぶ従業員に対しては、残業時間削
図る仕組みを構築しています。
さらに、評価制度など
減の取り組みをするとともに、産業医との面談を行
と合わせ総合的に人材の育成を図っています。
ない健康状態の把握に努めています。
フォローなど、産業医との連携により積極的に取り
この活動はあくまでも従業員が自主的に計画し、活動を
グループが進める小集団活動は2年目を迎えています。
運営し、
そして継続していくことに意義があります。
その
2回目の全国小集団活動では、122のサークルが登録
中から発信されてくる、より具体的な「現場からの提
(前回は135)
して、参加人員は延べ677名(前回773
案」、
「 現場からの見える化活動」
という
「ボトムアップ
名)が引き続き、業務効率の改善や職場風土の刷新を
力」
の強化と、従業員一人ひとりの意識改革を進めるこ
目指した取り組みを推進しています。
とで会社の文化・体質・風土の改善・改革が目的です。
業務知識のレベルアップや職場に顕在する無駄な業務
まだ歴史が浅い活動ながらも、一部のサークルでは
の見直しなどをテーマとした効率改善活動、
また、全社
確実に自分たちの目的や目標、そして取り組み方にも
や部署内における個々の情報を整理して
「見える化」
を
工夫がこらされ、
その成果も現れてきています。
進める情報の共有化活動、
および職場内での省エネル
これからも社員の一人ひとりが「明るく・楽しく・面白く」
ギーや大量のゴミを出さない工夫をしていく環境改善
を実践しながら、そして、
より質の高い活動とその定着
活動などが主なテーマになっています。
化を目指して小集団活動を展開していきます。
8
社会貢献活動のご報告
2008年も全社一丸となって社会貢献活動を推進しました。
2008年度社会貢献活動
活動概要
場 所
本社・東京支社
関西支社
活動内容
東京グリーンシップアクション(5月、10月)
東京都が活動場所、
NPOが活動ノウハウ、企業が資金・労働力を提供し、
連携して環境保全活動を実施しています。
大阪府のアドプト・リバー・プログラム(7月、11月)
河川の一定区間の美化活動を、
継続的に河川管理者
(大阪府)
と
参加団体
(当社)
が連携し、
実施しています。
名古屋支社
東京都環境局
110人
神崎川
(十八条大橋から
三国橋までの約2.2km)
の清掃
大阪府
125人
東山公園北側竹藪手入れ
NPO
(なごや東山の
森づくりの会)主催、
名古屋市協力
85人
須賀川市未来博記念の森の草刈り
須賀川市
18人
嶺公園内の草刈りおよび除伐
群馬県
54人
安倍川の清掃活動
回収したゴミは参加者が持ち帰り
家庭ゴミとして排出
静岡市
48人
近隣の小学校・幼稚園周辺の
荒廃した竹林の整備活動
静岡県
16人
広島県
21人
共生型社会の実現を目指しています。
東北支社
うつくしま未来博跡地草刈り
(10月)
参加延べ人数
自然観察、
樹木名板取り付け、
木柵補修、
実生木の伐木、
倒木整理、
下草刈り
なごや東山の森づくりの会(6月、12月)
市民・企業・行政が協働して、
人と自然の生命輝く魅力豊かな東山の森づくりを進め、
主 催
豊かな自然と親しむことのできる施設を快適に利用できるよう、整備活動を実施しています。
北関東支社
企業参加の森林づくり
(5月、11月)
群馬県が森林所有者と企業・団体を仲介し、森林整備活動を推進しています。
静岡地区:静岡市河川環境アドプトプログラム(5月、11月)
河川敷などを一定区間に分け、
区間ごとに参加者を募り、
河川敷などと参加者が縁組
(Adopt)
します。
静岡支社
浜松地区:秋の森づくり県民大作戦(11月)
静岡県主催で、
地域の森づくりを進める取り組みを実施しています。
広島支社
左記行事は堆肥(木片チップ)
が
集まらず中止。
2009年4月に
「宮島・腰細浦海岸清掃活動」実施
平和記念公園樹木いきいきボランティア(12月)
広島市が平和記念公園内の被爆した樹木の樹勢回復を目的とし、
環境保全活動を推進しています。
高松支社
森づくり活動(11月)
香川県が主体となり、
県民参加による森づくり活動に取り組んでいます。
福岡地区:大濠公園ガーデニングクラブ(12月)
ボランティア活動を通じて、
花壇づくりを学びながら、県営大濠公園の花壇を
県民の手で大切に育てていく会です。
下草刈りなどの森づくり
(高松市内
ドングリランドにて竹林伐採)活動
香川県主体
(事務局は香川県
環境森林部みどり整備課)
15人
花壇の草刈り、
植え替え
花壇を新しくつくるために花壇の耕し、
種まきを行う
福岡市、
NPO
「大濠公園ガーデニング
クラブ」主催
49人
九州支社
長崎地区:ながさきホタルの会(3月)
河川の清掃
ながさきホタルの会
5人
長崎の豊かな自然を保つと共に、
ホタルの光が作り出す喜びを分かち合う会です。
2008年度社会福祉活動
社会福祉寄贈品実施
2008年度は東北支社、北関東支社、静岡支社の3地域の社会福
祉協議会と打ち合わせを行い、寄贈品、寄贈先を検討・実施し、各
地域の社会福祉協議会から感謝状をいただきました。
<場所/寄贈先>■東北/郡山市社会福祉協議会■北関東/
群馬県社会福祉協議会■静岡/静岡県社会福祉協議会
中国 被 災 者 募 金 実 施
中国、四川省大地震の被災者に向け、当社グループ役員・従業員
有志から募金を集め、
日本赤十字社へ寄託しました。
9
割り箸 回 収 運 動 [ 関 西 ]
王子製紙の「割り箸回収運動」に賛同。2009年3月に17.4kgの
割り箸を回収、王子製紙へ送付しました。送付した割り箸は紙の
原料となります。
収 集ボランティア運 動
[関西・東北・福山(営)
・浜松(営)
・九州]
ジョイセフの収集ボランティアに賛同。使用済み切手、
メータースタ
ンプ、ベルマーク、
プリペイドカードの回収。2008年4月、2009年
3月に送付しました。送付した使用済み切手は換金され、開発途上
国でジョイセフが実施している地域住民の生活向上と自立を支援
する活動に役立てられます。
エコキャップ 運 動
[関西・名古屋・広島・福山(営)・九州]
「エコキャップ推進協会」の活動に賛同。2009年3月現在、累計
21,637個回収、送付済。
キャップ800個で1人分のポリオワクチン
になります。
使用済み切 手 回 収 運 動
[高松]
住友生命の地域活動に協力し、使用済み切手を送付しました。
10
環境方針
地球環境課題へ取り組むため、
環境管理組織
継続的な改善を進めていきます。
環境管理組織は、社長を最
高責任者として全国21サイ
トに48の実行単位があり、
審議機関としては全社事項
を環境管理委員会、地域事
項を環境委員会であたって
います。
2 0 0 1 年 の I S O 1 4 0 0 1 認 証 取 得 から当 社 環 境 活 動も継 続 的な
改善に様々な取り組みを進めてまいりました。その一部をご紹介しま
すと、従業員の環境意識向上のため環境キャンペーンや環境家計簿
最高責任者(社長)
内部環境監査責任者
内部環境監査員
(123名)
環境管理責任者
環境管理委員会
の実施、内部環境監査員の質的向上のため社内研修会や監査員資
環境推進グループ
格制度の導入、環境活動の更なる充実を図るため他社との情報交流会
取締役
菱商テクノ
長崎営業所
九州支社
高松支社
福山営業所
広島支社
沼津営業所
浜松営業所
静岡支社
宇都宮営業所
北関東支社
オフィス環境活動では、従来からの「電気、廃棄物、営業車用ガソリン、紙の使用」の削減は当然なことながら、環境
いわき営業所
東北支社
北陸営業所
名古屋支社
愛媛営業所
京都営業所
での地球環境保全活動を全事業所で展開しております。
神奈川営業所
更に、2007年度からは、オフィスでの環境活動だけではなく、社外
関西支社
(環境管理責任者)
本社・東京支社
や 従 業 員の環 境 意 識 調 査などを定 期 的に実 施してまいりました。
本社事務局
(株)
に大きく貢献できる、環境有益商品の拡販を推進しており、今年度は更に、
「エネルギーの見える化」
・
「省力化」を進め、
各支社事業所責任者
一層充実した活動を行ってまいります。
各支社環境委員会
ステークホルダーの皆さまには引き続きご支援のほど、
お願い申し上げます。
各支社事務局
各支社内実行責任者
各支社実行委員
従業員
環境基本理念・環境基本方針
* 2009年3月31日にて熊谷営業所を閉鎖いたしました。
対象範囲
● 国内全事業所………■
本社
■
支社…東京、関西、名古屋、東北、北関東、静岡、広島、高松、九州
■ 営業所…神奈川、京都、愛媛、北陸、いわき、宇都宮、熊谷、浜松、沼津、福山、長崎
環境基本理念
菱電商事株式会社は、21世紀の初頭にあたり、地球環境問題が今世紀に全人類が直面する最大の課題であり、企業活動において
●関
係 会 社………菱幸(株)、菱商テクノ(株)
●対
象 期 間………2008年4月∼2009年3月 ● 対象分野………当社事業活動から発生する環境側面および社会経済的側面
も環境保全への積極的な対応が重要な使命であると認識しております。当社は、電子デバイス・情報通信・FA・建設・環境など、幅
広い分野に展開している技術商社として、経営理念に掲げる「社会に貢献し、お取引さまの信頼に応える事業活動」を実践するなか
環境活動の歩み
で、地球環境保全への対応を経営上の最重要課題のひとつとして位置づけ、環境保全に配慮した部材・製品・システムの取り扱いを
積極的に進めるとともに、自らの活動が及ぼす環境負荷の低減に努めます。
2008.11
2008.4∼09.3
2008.4∼09.3
環境基本方針
1
2007.4∼08.3
2006.10∼07.3
環境に関する法規制・当社の同意した顧客およびその他の要求事項について、これを遵守します。
2006.9
以下の各項について、環境管理重点テーマとして取り組み、定期的に見直しを実施します。
2006.4
②事務所内および車両の環境管理の徹底と、廃棄物の抑制・適正管理・適正処理・省エネルギー、省資源、大気汚染防止
2005.8
③備品・消耗品などのグリーン購入の推進
3
2005.8
2005.4
また、全員がこれを理解し実践できるよう、教育・啓発活動を推進します。
4
仕入先・協力業者・関係会社などに対して当社の方針を示し、関連情報を伝達することにより、理解と協力を求めます。
5
環境基本理念と環境方針は、印刷物および電子化文書で、一般の人々にも公開します。
2004.12
2003.1
2002.12
2002.1
2001.12
実行単位の整備統合
環境活動意識度調査実施
内部監査員スキルアップセミナー第1回実施
環境活動にグリーン調達管理を新設・運用開始
2005.5
環境基本理念と環境方針を、当社で働く、または主として当社のために働くすべての人に周知徹底します。
上席監査員資格制度新設
チームマイナス6%に企業参加
2005.12
などに有効な施策の実践 環境キャンペーン実施
環境家計簿実施
2006.4∼07.3
①環境の保全に効果的な製品・部材・システムの積極的な取り扱い
第2回環境家計簿実施
監査リーダー会議初開催
2006.10
2
社会・環境報告書発刊
全社・社会貢献活動開始
2007.5∼08.3
努めます。事業活動の推進にあたっては、以下の方針をもってこれに取り組みます。
全社・社会貢献活動継続実施
第3回環境家計簿実施
第2回更新審査実施
2007.11
2007.6
菱電商事株式会社は、地球環境の保全に関する基本理念に基づいた環境マネジメントシステムを構築し、その運用と継続的改善に
サーベイランス審査実施
サステナビリティレポート 2008発刊
2008.6
ISO14001:2004に伴う環境方針の改訂
菱商テクノ社サイト取得(国内全子会社認証取得)
顧客による第2者監査受け入れ実施
国内全事業所(23拠点)がISO14001認証取得(登録番号:EC01J0212)
本社内に環境推進グループ発足(推進委員会解散)
本社・東京支社、関西支社、名古屋支社、菱幸がISO14001認証取得
ISO14001取得に向けて社長キックオフ宣言
11
12
2008年度環境活動の取り組みと実績
エコオフィス
エコプロダクツ
昨年同様、電気、紙、廃棄物、燃費、給油量を目標化し、
グリーン購入は商品化率90%を超えていることから、全社維持管理
2008年度の商品選定につきましては、昨年同様メーカー、製品、物流、使用、廃棄の5分野で影響評価し、各部門ごとに
にて取り組みました。
(目標設定基準年度:2005年度)
特定された環境配慮商品の拡販、
また、全部門でA商品「全社統一商品」
を選定し、冷熱部門、FA部門、半導体部門は
※2009年度:目標値の算出方法を変更しました。
目標化、
ビル部門、情通部門は維持管理にて取り組みました。
(基準年度は2007年度)
2009年度目標については、
市場環境などを考慮し事業計画比を採用することとしました。
電気使用量の削減
3,069,290
マシン室
2,890,851
事務用紙使用量の削減
11,728,650
2,894,739
全社の環境配慮商品の構成比率
11,052,299
11,202,895
279,710
374,003
冷熱部門の環境配慮商品の拡販
82,067
7,008
6,950
66,275
半導体
435,806
情通部門
40.0%
FA部門
37.7%
ビル部門
36.75%
35.10%
冷熱部門
構成比
(kWh)
(枚)
2005年度
2007年度
2008年度
構成比
(百万円)
2005年度
2007年度
(百万円)
2008年度
2007年度
2005年度比
(マシン室込み)5.7%削減
2005年度9%目標達成
環境配慮商品の売上19.2%減、構成比2.3%減
削減目標12.3%
(マシン室除く)
で取り組み、12.4%削減で目標を達成しました。削減要因
としては、有効な新施策がない中、昨年同様クールビズ(28℃)、
ウォームビズ(20℃)の
設定温度管理の徹底など日常のきめ細かな活動に徹した成果と考えられます。
伝票発行システム
(手書きカーボン紙から普通紙切替)
の本稼動による約40万枚(年間)
の
増加を見込み、2005年度削減目標(9%)を設定し取り組み、削減実績10.1%と目標を
達成しました。
2008年度の全環境配慮商品の売上は上期好調に推移したものの、下期は急激な市場
環境の悪化の影響を受け全部門において非常に厳しい状況で、前年度比売上△157.9億円
(△19.2%)
となり、
また、総売上に対する構成比も37.7%と前年実績比△2.3%となり
ました。
2009年度削減目標6.6%
(2005年度比)
(マシン室除く)
廃棄物の総量削減とリサイクル率向上
154,096
処分量
リサイクル量
2009年度目標(施策のみ)、パフォーマンス値(維持管理)
(2008年度基準)
燃費向上 低燃費車への切り替え促進
295,715
146,966
36,227
給油量(ℓ)
291,238
ビル部門の環境配慮商品の拡販
288,491
(kg)
2005年度
2007年度
2008年度
13,009
2,598
98.66%
96.42%
構成比
2005年度
2007年度
(百万円)
2007年度
2008年度
2008年度
2007年度
総量20.1%大幅削減、
リサイクル率79%に向上
燃費8.1%向上で目標達成
伸長率37.8%の減
総量の削減目標10.3%、処分量の削減目標21.0%をそれぞれ設定し取り組みました。廃棄
物の削減徹底はもとより、商品在庫廃却のリサイクルルート活用拡大などにより総量
20.1%、処分量28.5%と大幅に削減し目標を達成しました。
低燃費車16台の入れ替えなどにより、燃費向上目標6.4%に対し、実績12.59(2005年度
実績:11.66)
と8.1%の向上でした。給油量は営業車での販売活動増加などにより、給油量
削減目標9.9%は未達成となりましたが、燃費との総合評価で目標を達成しました。
昨年同様、
同部門の環境配慮商品として
「機械室レスエレベータ」
の拡販に取り組みました。
2008年度実績は2007年度比、売上△18.5億円(△37.8%)
となりましたが、構成比は
2.7%の伸長となりました。2009年度も同一商品で、維持管理にて取り組みます。
2009年度削減目標:総量10.3%、処分量21.0%(2005年度比)
グリーン商品購入の奨励
96.48%
96.88%
96.80%
半導体デバイス部門 自己評価チェックリストの入手
76社依頼、
チェックリスト入手74社、
目標未達成
半導体デバイス部門の環境配慮商品の拡販
構成比率
81.9%
91.7%
2008年度
グリーン商品化率連続95%超え
グリーン商品化率は連続90%を超えていることから今年も全社維持管理で取り組んだ
結果、2005年度比0.3%強の向上となりました。2009年度は維持管理、基準値90%以上
(2008年度基準)
、全社統一基準としました。
金額
金額
52,376
55.57%
42,339
54.41%
構成比
FA部門 自己評価チェックリストの入手
2007年度
情通部門の環境配慮商品の拡販
鉛フリー品(品種別)
(管理対象6メーカー)
FA部門 自己評価チェックリストの入手
2005年度
(百万円)
2007年度 2008年度
54社の顧客、
グリーン調査実施、54社調査完了し目標達成
同部門への顧客からのグリーン調達要望状況を調査するため、
全54社を選び、
要望内容などの調査実施を目標化し、
全調査完了で目標を達成しました。
台数
2,159
36.30%
2007年度 2008年度
昨年同様、
全社統一に取り組むA商品として、
鉛フリー品の拡販に取り組みました。
鉛フリー品
(品種数)
の構成比88.6%と新たに売上数量伸長率を加え目標設定しました。
2008年度実績構
成比は91.7%と目標を達成しましたが、
売上数量伸長率目標は△13.5%で未達成となりました。
81,222
63,454
1,379
24.94%
構成比
(百万円)
構成比91.7%で目標達成
産業デバイス部門 顧客グリーン調査
昨年同様、インバータ、高性能モートル、計測機器、スーパー高効率/高効率トランス、
シーケンサ、
サーボの6商品の拡販に取り組みました。2008年度実績は、市場環境の影響で2007年度売上実
績比△20.4%、構成比目標43.2%に対し、実績41.4%と伸長率、構成比とも未達成となりました。
2009年度目標:伸長率=2008年度実績×101%×事業計画比、または構成比+0.3%
顧客要求事項の登録客先
(9社)
の仕入先・76社に対し、
自己評価チェックリスト
の入手に取り組み、
74社入手、
目標未達成となりました。
(2009年度継続)
顧客要求事項の登録客先
(9社)
の仕入先・1社に対し、
自己評価チェックリスト
の入手に取り組み、
1社入手で目標を達成しました。
2008年度
伸長率、構成比とも未達成
2009年度燃費向上目標6.4%、給油量削減目標9.9%(2005年度比)
グリーン調達
41.43%
42.19%
構成比
(百万円)
燃費(km/ℓ)
2009年度目標:伸長率=2008年度実績×101%×事業計画比、または構成比+0.3%
FA部門の環境配慮商品の拡販
25,885
11.66
構成比36.8%で目標達成
16,345
12.36
28,893
2008年度
昨年同様、新冷楳パッケージエアコン、エコキュートに冷電汎用PAC、氷蓄熱PACを追加し4商品合
計での環境配慮商品の拡販となり、約69.5億円の実績を上げることができました。2007年度比売上
△58.0百万円(△0.8%)で伸長率は未達成、構成比36.8%で2.3%の伸長となり、目標を達成しました。
4,179
12.59
123,190
13
2007年度
2008年度
(台)
2007年度 2008年度
2007年度 2008年度
伸長率21.9%減
2008年度はTFTモニタ
(台数)伸長率(維持管理)
で取り組みました。台数伸長率実績は、
2007年度比△21.9%となりました。2009年度も継続してTFTモニタ
(台数)伸長率を
維持管理として取り組みます。
2009年度:鉛フリー品
(構成比目標)
91.8%
(2008年度比
(対象5メーカー)
)
または、売上数量伸長率目標:2008年度実績×102%×事業計画比
14
エコプロダクツの活動
環境、品質、安全、医療分野の事業開拓に向け、活動をスタート させています。
環境課題などへの社会的要求や国内外の情勢変化にスピーディーに対応できる企業でなければ持続的成長を実現すること
は困難な時代になっています。
当社においても従来培ったビジネスに加え、
経済対策・規制緩和を受けて需要が見込まれる環境関連分野にスピードを上げ
太陽光
発電システム
て取り組む必要性を感じており、
本年4月1日、
全社環境新事業の中核組織として「環境システム事業開発部」
を新設しました。
(「FA・施設システム事業本部」
を
「FA・環境・施設システム事業本部」
と名称変更)
社会・企業の構造改革が求められる中、環境対策を背景とした経済活動と地球温暖化防止など環境問題への対応を実現
すべく、
より良い提案を今後とも進めてまいります。
クリーンエネルギー市場の
開拓・拡大
電力需要量削減だけではな
く、社会地域環境意識の向上
にも貢献します。
太陽光を中心としたクリーンエネルギーに関わる
ビジネスや屋 上 緑 化による遮 熱 効 果がもたらす
省エネ(CO2削減)を実現。従来から当社が環境
有益商品として取り扱っておりますエコキュートなど
大幅なCO2削減をサポート。
エネルギー監視・
制御システム
監視システムにより、エネル
̶ ネットワークで省エネ改善 ̶
ギーのムダやロスを見つけ
ネットワークで 運 用・管 理
省エネ
ネを主体とし
した
エコ事
事業の推
の推進
進
業務用
エコキュート
します。
省エネ診断およびエネルギーの
「見える化」
や制御。
大容量給湯システムなどの
CO2排出量を約40%削減し
そして省エネ対策機器・システムを利用したエコ
オフィス・エコファクトリーの実現による環境貢献を
サポート。
ます。
屋上緑化
かんたん設計・施工の屋上緑
化により、
ヒートアイランド現
象の緩和とCO 2 削減を実現
します。
̶ 省エネ対策機器群 ̶
̶ ウォークスルー・現地調査
̶
ウォークスル
ウォーク
スル
省エネ診断
省エネ対策
技術専門家の現地調査によ
省エネ性能に優れた機器を
る最適な省エネ診断や運用
改善をご提案しています。
使 用し、省エネのシナジ ー
効果を実現します。
LED照明
IT SLIM
サーバラック一体型冷熱システム
サーバ環境をラック単独で、
エネルギーもスペースも1/3
に削減します。
ナノテ
テクノロジ
ジー分
ー分野の
野の
の開拓
開拓
省 エネルギ ー の L E D 化 に
より、消費電力やCO2を削減
します。
環境に配慮した製品づくりのために超集積・超機能
といったナノテクノロジーの進化。優れた部品、製品
を当 社 スロ ーガンであ る L o o k i n g f o r t h e
New-next のもと、一歩先の目で開拓。環境貢献を
サポート。
「安
「
安全と
全と安心
安心」
」の提案
提案
セキュリテイ対策は、高度化した社会において企業
の社会的責任の大きな要素。監視や制御面での
安全と安心をサポート。
15
入退室管理システム
監視カメラシステム
重要施設の万全のセキュリ
ティと運用をバックアップし
ます。
暗号化技術により、個人情報
の保護と、監視の両立を実現
したシステムです。
RYODEN
Eco-Products
2009
16
環境活動
品質活動
環境活動の充実に向けて
お客さまの環境調達への対応のために
近年のお客さまからのご要求は、商品そのものの品質
化学物質をしっかりと管理し、商社として仕入先さまと
だけではなく、製造段階や物流段階での環境負荷低減
の協調関係を築きながら、取扱商品に含まれる有害
および製品に含まれる化学物質の管理をサプライチェー
化学物質の使用禁止、削減、代替の促進を目指して
内部環境監査の開始前に各事業所から内部環境監査
ン全体で重視する方向へと進んでいます。
います。
員のリーダーを指名し、内部監査の留意点や法規制
特に、
グリーン調達とも呼ばれる環境調達には、
かなり
活動は、
まだ緒についたばかりですが、
これらの仕組み
改訂内容、業界動向など、情報を共有するための会議を
のお客さまから当社にその対応をご要望されており、
を早々に軌道にのせ、
お客さまに満足いただける環境調
開催しています。
経営施策の中の重要な項目となっています。
達方法によりご要求にお応えできる体制を整えようと
この会議の出席者は、各事業所の内部環境監査員へ
この背景としては、RoHS指令やELV指令、REACH
考えています。
内容伝達を行うなど、内部環境監査における現場リー
規則などの国内外の法令が具体化され、規制が進んで
2009年以降も環境に関する各国法令などの改正に
ダーとして活躍しています。
いることによります。
より、お客さまからの環境品質分野へのご要望がなお
そこで、
お客さまの求める環境・品質への対応をさらに
一層増加すると予想される中、品質企画管理室の取り
円滑に進めるために2008年6月に「営業が安心して
組みが経営上の重要な位置づけであると自負し、取扱
物を売ることができる仕組みづくり」
をキーワードとして
商品の環境品質管理面での全社推進役として支社・
品質企画管理室を発足させました。
関係部門と連携し、活動してまいります。
具体的な取り組みとしては、
リスク低減と顧客満足度向
その結果として、当社の取り扱う商品が品質的にも、
上のため、全社的な業務品質の維持向上を目指すこと
環境的にも安心してお客さまにお使いいただけるように
であり、併せてお客さまの求める
「製品含有化学物質
バックアップしてまいりますので、
ご支援のほどよろしく
マネジメントシステムの構築」
により、商品に含有される
お願いいたします。
第4回内部環境監査員スキルアップセミナー
監査リーダー会議
内部環境監査員の力量向上を目指し、全国から選抜さ
れた12名が参加し、開催しました。
2008年度までに過去の監査経験と評価およびこのセ
ミナー受講結果により、上席内部環境監査員の資格が
39名に授与されており、内部環境監査時における内部
環境監査員の指導・助言を推進し、全体の内部監査員
のレベルアップを図っています。
「事務局ミーティング」
および
各事業所巡回による活動の浸透
各事業所の環境事務局責任者が集結して、定期的に
事務局ミーティングを開催しています。
環境情報交流会
<化学物質に対する動向>
国際的な動き
2008年度は9月に本社で開催。2月は各事業所を巡回
改訂などの説明や活動上の課題など意見交換を実施
会も第16回の開催になりました。
しています。
表し、施策の活用など大いに参考とさせていただいてお
1999
ELV指令(2000:UE)
2002
有害大気汚染物質対策
導入
化学物質排出把握管理
促進法
「化管法」
(1999制定)
ヨハネスブルグ宣言(2002)
具体的な目標設定と行動計画
意見交換や情報共有がなされています。
2003
新化学物質環境管理規則
(2003:中国)
また、2008年度は関西地区においても同様に環境関
連の情報交換を目的として同業他社との交流会がスタ
2004
ートし、各社の環境活動への取り組みおよび関連法規
2005
の勉強会などを実施しています。
大気汚染防止法
「大防法」
(改正1996)
車両廃棄物の適正管理を目的:
4物質の使用を制限
2001
ります。加えて一堂に集まる交流会以外の場でも様々な
化学物質審査規制法
「化審法」
(1973制定)
有害化学物質による環境リスクの
適正管理に関する国際的な行動計画
2000
日頃の環境活動上の課題や対応など各社の施策を発
国 内
アジェンダ21
(1992)
し、活動をするうえでの課題やマニュアル、環境関連法
2003年6月に発足以来、同業他社との環境情報交流
海外各国の動き
環境家計簿
POPs条約発効(2004)
非意図的に生成するDXN、
HCB、
PCBを最小限にする
最良利用可能技術の適用
家庭でのCO2削減への意識の向上を狙っています。
改正「化審査」
(2004施行)
動植物への影響と環境中
の放出性を考慮
「大防法」
(改正2004)
揮発性有機化合物VOC
が規制対象に追加。
法規制と自主的取り組み
の組み合わせで対策
RoHS指令発効
(2006:EU)
2006
昨年に続き、今年度も環境家計簿の参加を募集し、
リストに掲載されていない化学物質の
製造または輸入について事前申告義務
家電・電子機器の生産∼処分の過程で
6物質の使用を制限
2007
化管法見直し
対象物質の見直し
(∼2010)
REACH規則
(2008:EU)
2008
物質・調剤・成形品中の物質は
登録されていなければEU域内で
製造または上市されてはならない
2009
2010
ヨハネスブルグ宣言目標
2020
17
化学物質が、健康と環境にもたらす
著しい悪影響を最小化する方法で使用、
生産させることを2020年までに達成
18
ステークホルダー・インタビュー
「製品の製造資源の国内循環を目指しています」
「製品含有化学物質の情報伝達にご協力をお願いします」
欧州REACH規則への対応に向けて
株式会社ミマツ
菱電商事株式会社
代表取締役 三松 吉秀様 <写真左>
品質企画管理室 副室長 小川 義明
総括事業本部 部長 板井 昌一様 <写真右>
(記事:敬称略)
・SVHCは現在15物質が対象ですが、1500物質に拡大
啓蒙活動を展開しているとお聞きしています。
するとも言われています。
ミマツ:当社は、
ビジネスを進めていく中で、資源化でき
るものはかなりの高い割合で再資源化を進めています
そのために欧州市場で製品を販売しているお客さまは、
が、さらに資源化を高めるためには、製品製造前から
製品に含まれる化学物質を管理し、
「 届出」や「伝達」
・
メーカーが捨てるところがないような設計や製造をして
「開示」義務に備えるために部品・製品に含まれる化学
いただけることを願っています。
物質の含有情報の把握が必要となり、
サプライチェーン
協議会ではリサイクル技術のノウハウなどを設計∼製
においては含有化学物質の情報伝達の必要性がでてき
造∼廃棄の各業界で共有でき、資源化率を高めなが
ます。
また、ELV、RoHS指令は、対象は、
自動車・電器品
ら、
やがては産廃物ゼロへと繋げるための活動を進めて
であり、重金属などの使用制限(非含有)
を求めています
いけたらと思います。
が、REACH規則では、
すべての製品(材料、完成品)が
̶̶当社が従来まで不要品として処理していたものを
一例ではありますが、
ある企業では、廃棄物の削減強化の
̶̶REACH規則を受けて、
お客さまと仕入先さまの間
対象であり、
リスク管理のための情報提供、公開および
貴社にお願いして明確な再資源化に繋げていただいて
ために、不要なものを企業外に出すことを極力避けようと
に位置する当社において、仕入先さまへお願いすること
有害物質の使用制限(EU指令76/769EECなどを統
は、
どのようなことですか。
合)が求められています。
つまり、
お客さまのご要求も今
1年が過ぎました。
お陰さまで費用削減と再資源化への
※
「分別ソムリエ 」を社内認定し、再資源化比率をより高く
具体的な数値が目に見えるようになり、環境への貢献
するための取り組みを進めている会社もあります。
小川:当社は、
お取引が多岐に亘る関係から
「製品に含
までは化学物質の非含有管理へのご要求が主でした
面でも担当者としては、非常に助かっております。そこ
当社は
「分別ソムリエ」
に必要な方法を今までの培った
有する化学物質」
の含有情報に関し、様々なフォーマッ
が、加えて、含有情報の管理・伝達へとご要求が変化し
で、改めて貴社の再資源に対する考え方やビジョンにつ
ノウハウをもとに、
お客さまにお教えしているのですが、
トでの伝達をお客さまから求められております。欧州域
ているわけです。
いてお話いただけますか?
お客さまの削減/再資源化目的の推進に尽力できたこ
内で製品を販売しているお客さまも数多くあり、欧州の
̶̶具体的な情報伝達の方法について説明してください。
ミマツ:資源に乏しい日本では、製品の製造資源を海外
とを嬉しく思っています。
また、今後もこういう企業が増
REACH規則が求める「製品含有化学物質の情報伝
小川:当社のお客さまは、使用禁止物質の非含有と共に
に頼らざるを得ない環境であることはご承知のとおりで
加することに期待しています。
達」への対応を受け、調査対象製品の拡大が予想され
製品に含有する化学物質の情報提供を求めています。
すが、
旧製品や故障品などはその資源を多く含んでいる
今後も、産廃物ゼロ社会実現のためにお客さまのお役
ております。
すでに一部の仕入先さまにおいては、対応
具体的な伝達手段としては、AIS(JAMP※1)、JGPSSI※2
にもかかわらず、一般的には廃棄物として取り扱われる
に立てればと思っています。
を実施いただいておりますが、
サプライチェーンで川中
(JIG)、JAMA(IMDS※3(自動車業界))
のデータフォー
ことが多く、資源である認識が薄れてしまっていると思
̶̶環境と資源を大切にしたい思いがよく伝わりまし
に位置する当社として、業界・分野を問わずお客さまか
マットを利用した情報伝達の対応です。
また、
お客さま
います。
た。
当社も廃棄物削減に向けて尽力していきます。今後
らのご要求に対応するため、仕入先さまへお願いする機
の中にはこれ以外での調査方法のご要求もありますの
企業は、産廃法への対応という観点でマニフェスト管理
ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
会が今後益々増加すると思います。
で、
その折には当社窓口よりご相談させていただきます。
̶̶お客さまの求める含有情報の提供をお願いしたい
ぜひご協力をお願いします。
※分別ソムリエ:
ということですね。
̶̶パートナーシップ強化に向けて製品含有化学物質
企業の生産活動に伴う製造、組立、
その他工程から生じる材料、部品、半製品、
小川:具体的には右図のとおりですが、3種類の情報伝達
の情報伝達は欠かせないということですね。仕入先さま
図り、従来の廃棄物から再生資源へ導くことを目的とした事業資産適正化のた
方法が主流となると思われます。仕入先さまにおいて
にはぜひご協力とご支援をお願いします。
めのアドバイスおよびサポートを行う循環資源と資源再生化に精通した技術者。
は、当社経由で納入されるお客さまの要求するフォー
はしっかりしておりますが、
自社から出た不要品がどう
いう形でリサイクルされているか、資源化されているか
は実感できないと思います。
また、
リサイクルされた資源
が、海外へ流出してしまう可能性があるということも考
える必要があると思います。
当社は、
「日本にある資源は国内で循環すべきである」
と
マットでの含有情報伝達にご協力をお願いします。
のコンセプトから、
お客さまでは不要とされる製品に対
ここでREACH規則の概要と
「ELV、RoHS指令」
との違
して
「再資源化の促進」
と
「見える化」
を推奨しています。
いを簡単にご説明します。
また、開発の段階や開発を終えて必要がなくなった製
REACH規則の概要ですが
品や部品は、知的財産が詰まっているとも考えられます
・EUにおける新しい化学品規制(2007年6月施行)
です。
が、
これらは単に廃棄物として捨てられてしまうことや
・EUで輸入・製造する事業者に対し登録・伝達・届出・
海外に流出してしまったらと、強い違和感がありました。
19
完成品、不良在庫などの資産について、解体・分別・再生手段による価値向上を
開示を義務付けています。
そこでお客さまが安心して再資源化を確認できる方法
①登録:物質調剤の特性、有害性、環境影響データ
を構築し、
信頼性向上も目指しました。
②伝達:含有情報(川上→川下)、用途情報(川下→川上)
̶̶貴社は日本ゼロリューション協議会の発起人の中
③届出:高懸念物質(SVHC)
の製造量、輸入量
心会社として、産廃物ゼロ社会実現を提案するための
④開示:消費者要求にSVHC含有量の回答義務(45日以内)
■情報伝達方法の概要
化学・素材メーカー
部品メーカー
セットメーカー
部品メーカー
セットメーカー
部品メーカー
セットメーカー
製品メーカー
AIS
製品メーカー
化学・素材メーカー
JGPSSI/JAMA
当社のお客さま
※1 JAMP
(アーティクルマネージメント推進協議会)
:業種を横断した成形品情報伝達を目的
として設立。伝達方法をAISと呼び普及を推進している。
※2 JGPSSI(グリーン調達調査共通化協議会)
:電気・電子メーカーが設立。米欧の電気電子
業界と協議して含有化学物質調査のための共通ガイドライン
(JIG)
を作成。
※3 IMDS:ELV対応を目的に作った化学物質情報伝達の仕組みで世界自動車大手が参加。
情報伝達の様式としてJAMAシートを使用。
20
環境会計報告
2008年度環境会計のご報告
環境会計は保全コストに比し、環境活動による経済効果があまりにも小さく、一般的に費用対効果では判断し難いものがあり
ます。環境保全活動は企業の社会的な責任の遂行という視点で取り組むものであり、経済効果を求めるものではないという観点
から、
むしろ企業の努力を貨幣単位で表して、
ステークホルダーからの評価を分かりやすく得るためのものでしょう。
83
に比重を置き、
特に有益商品の取り組み効果を大きく取り上げています。
当社の環境会計は、貨幣単位以上に物量単位
(t-CO2)
64
6
14,972
集計範囲は、
国内全事業所、
関係会社です。
497
85,810
33
95
2,151
7,971
103,584
112
30,351
項目
電気
今年量
今年量
東京
1,433,558
1,474,352
-40,794
27.7
61,279
55,894
5,384
関西
463,679
450,550
13,129
17.9
14,443
8,963
名古屋
243,657
245,071
-1,414
6.6
17,754
31,451
28,989
2,462
1.7
北関東
238,338
233,724
4,614
静岡
210,969
200,859
広島
54,449
高松
92,693
九州
テクノ
(大阪)
東北
0
40,328
●管理活動コスト
(附属明細)
項目
範囲
費用額
(単位:千円)
環境活動推進のための人件費
管理活動コスト
22,889
ISO14001認証維持費用
2,329
内部監査に係る費用
1,839
環境報告書作成・その他
合計
t-CO2
削減量
削減量
今年量
削減量
保全効果
保全効果
14.4
45,386
44,109
1,277
t-CO2
t-CO2
3.0
5,480
14.7
46,120
44,573
45.1
1,547
3.6
15,575
2,180
5.8
42,719
36.2
42,941
-222
-0.5
1,780
1,607
172
0.5
11.9
13,207
12,283
924
2.1
8.5
11,284
11,702
-418
4.4
-1.1
35,879
38,280
-2,401
-5.6
10,110
9.5
9,620
6,827
1.8
2,793
7.5
34,810
34,729
81
0.2
17.2
51,645
2,804
2.5
2,531
90,582
2,111
3.4
7,930
3,311
-780
-2.1
16,931
15,595
1,336
3.1
3.5
7,369
561
1.5
18,306
19,431
-1,126
-2.6
76,034
77,609
-1,575
1.7
2.3
2,621
1,369
1,252
3.4
21,042
21,916
-875
-2.0
46,023
41,359
4,664
3.0
2.9
17,726
10,573
7,153
19.2
16,840
14,635
2,205
5.1
27.2
2,890,851
2,894,739
-3,888
1,063.8
981.3
82.5
82.5
146,965
123,190
23,775
63.7
291,238
288,491
2,747
6.4
152.6
393.9
330.1
63.7
16.2%
675.7
669.3
6.4
0.9%
kg
t-CO2
7.8%
保全効果
合計
前年量
kWh
保全効果
ガソリン
前年量
単位
1,766
廃棄物
前年量
t-CO2
7.2%
※環境保全効果量
(電気)
=
(前年量×排出係数
(0.368kg)
−
(今年量×排出係数
(0.339kg)
・環境保全効果は支社ごとに算出しております。
※環境保全効果量
(廃棄物、
ガソリン)
=
(前年量−今年量)
×排出係数 ※廃棄物量から発生するCO2はその内容から焼却時に発生するCO2排出係数=2.68t-CO2/t
※ガソリン使用によるCO2排出係数=2.32kg-CO2/ℓ 3,294
合計
30,351
08
0.339
64
7.25
64
7.69
0.44
2000
928,000
259,840
2000
984,320
333,684
73,844
35,117
集計範囲は、
国内全事業所、
関係会社です。
−5,731
74
10,350
1,418
5.40
1,418
1.22
335
3.70
335
4.50
4.18
0.80
8×365=2920
22,359,024
6,260,527
8×365=2920
5,051,483
1,712,453
4,548,074
4,548
15H/D
1,467,300
0.339
497,414.7
497
(年365日稼動)
101,161
422
0
40,464
7.50
2.25
10H/D
182,088,000
61,727,832.0
61,728
60,697
1.50
0.30
10H/D
36,418,200
12,345,769.8
12,346
4,490
3.70
0.09
10H/D
799,220
270,935.6
271
8,889,600
3,013,574.4
3,014
24,933,150
8,452,337.9
8,452
0
0.0
0
6,345,400
2,151,090.6
2,151
(年200日稼動)
3.70
2,778
0
3.50 (*0.6)
1.60
1,100
−5,309
全損失 3.45
5.18
全損失 4.44
12H/D
(年365日稼動)
全損失 8.63
※経済的効果の金額は、
2008年度実績と対比しております。
10H/D
(年200日稼動)
3.70
1.48
全損失 5.92
環境保全効果量=前年量−今年量
63,454
0.05
63,454
0.10
0.05
10H/D
(年200日稼動)
103,431
●地球環境保全コスト
(附属明細)
項目
範囲
電気消費量削減効果
地球環境保全コスト
費用額
(単位:千円)
−4,227
コピー用紙等使用量削減効果
−613
350
35,117
1.2
2.7
3,000
13,274.23
0.339
4.50
1200
車輌給油量削減効果
−891
350
35,117
1.2
3.3
3,000
16,224.05
0.339
5.50
900
合計
−5,309
5,400
4,950
10,350
※重点環境商品の拡販活動による、売上高貢献分は算出しておりません。
21
22
編集後記
商社においては、オフィス内の環境負荷低減は
当然ながら、環境に有益な商品の拡充や仕入先
さまと連携した対応強化への期待が顕著になって
おります。
それらの期待にお応えし、環境活動を推進するに
は、従業員の環境意識の育成や向上、また社会貢
献活動の取り組みも重要なファクターの一つです。
今後におきましてもステークホルダーの皆さまから
の要請・期待に応えるべくそれら活動を盛り上げ
るよう努めていきたいと思っております。
なお、今後の紙面づくりの参考とさせていただく
ため、お手数ではございますがお読みいただいた
ご感想を添付のアンケートでお知らせいただけれ
ば幸甚です。
当社の活動につき、今後とも皆さま方の温かい
ご支援を賜りたくお願い申し上げます。
〒170-8448 東京都豊島区東池袋3-15-15 TEL03-5396-6111 FAX03-5396-6448
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このレポートは、
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