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アルファ・ウイン企業調査レポート

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アルファ・ウイン企業調査レポート
アルファ・ウイン 企業調査レポート
クオール
(3034 東証一部)
アルファ・ウイン 調査部
http://www.awincap.jp/
● 要旨
◆ 2017 年 3 月期上期決算は営業減益ながら計画を上回る着地
・クオール(以下、同社)の 2017/3 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比 3.0%増の 60,572
百万円、営業利益は同 13.7%減の 2,366 百万円であった。会社計画(売上高 63,600 百万円、営業利益 2,300 百
万円)に対し、売上面で 2016 年 4 月の診療報酬改定がマイナスに働いたうえ、予定されていた調剤薬局の大型
M&A が 2016 年 8 月から同年 10 月にズレ込んだことで 3,000 百万円程度の未達となるものの、営業利益は BPO
受託事業の寄与で会社計画を若干上回る着地となった。
・上期の状況を見ると、売上面では保険薬局事業で M&A による店舗拡大が奏功したうえ、BPO 受託事業も CSO
の伸長、新規サービスであるドラッグストア向けへの OTC 登録販売者の派遣が寄与した。
・利益面では BPO 受託事業が 2016/3 期に実施した選択と集中で大幅な増益となるも、保険薬局事業の調剤報酬
引き下げの影響を補い切れなかった。
◆ 2017 年 3 月期は期初の会社計画を据え置き
・2017/3 期上期の営業利益が計画を若干上回る着地だったことから、同社は期初計画を据え置いた。2017/3 期は
売上高が前期比 10.4%増の 138,000 百万円、営業利益は同 1.3%増の 6,800 百万円を見込んでいる。
・通期計画に対する上期の進捗率は売上高が 43.9%、営業利益は 34.8%に留まるものの、下期は 2016 年 10 月
に買収した調剤薬局共栄堂(2016/3 期実績:売上高 12,681 百万円、営業利益 1,019 百万円)が貢献するほか、
2017/3 期第 4 四半期に向けて「かかりつけ薬剤師指導料」の獲得で処方箋単価の回復を見込むとしている。
◆ アルファ・ウイン調査部は従来の営業利益予想を継続
・アルファ・ウイン調査部は、上期の状況から 2017/3 期売上高は従来予想を減額し前期比 8.0%増の 135,000 百万
円、営業利益は従来予想を据え置き同 4.3%増の 7,000 百万円を見込む。
・売上高予想の減額は、保険薬局事業の M&A が第 2 四半期から第 3 四半期にズレ込んだうえ、診療報酬改定が
想定以上にマイナスに働いたためである。
・営業利益予想は、調剤報酬引き下げで処方箋単価が想定以上に下落した保険薬局事業を減額するものの、事
業再構築で利益率が改善している BPO 受託事業の増額で賄い従来予想を継続した。
◆ 上期の減益を織り込みながら利益のモメンタム変化を意識
・上場する類似企業とのバリュエーション比較において、同社の 2017/3 期予想 PER に割高感は感じられない。した
がって、株価は 2017/3 期上期の営業減益を織り込みながら、利益のモメンタム変化を探る展開への移行が予想さ
れる。
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アルファ・ウイン企業調査レポート(以下、本レポート)は、掲載企業のご依頼によりアルファ・ウイン・キャピタル株式会社(以下、弊社)が企業内容の説明を目的に作成したも
ので、投資の勧誘や推奨を意図したものではありません。本レポートに掲載された内容は作成日における情報に基づくものであり、予告なしに変更される場合があります。本
レポートに掲載された情報の正確性・信頼性・完全性・妥当性・適合性について、いかなる表明・保証をするものではなく、一切の責任又は義務を負わないものとします。
弊社は、本レポートの配信に関して閲覧した投資家の皆様が本レポートを利用したこと、又は本レポートに依拠したことによる直接・間接の損失や逸失利益及び損害を含むい
かなる結果についても責任を負いません。最終投資判断は投資家ご自身においてなされなければならず、投資に対する一切の責任は閲覧した投資家の皆様にあります。また、
本件に関する知的所有権は弊社に帰属し、許可なく複製、転写、引用、翻訳等を行うことを禁じます。
アルファ・ウイン 企業調査レポート
クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
【 3034 クオール 業種:小売業 】
決算期
売上高
前期比
営業利益
前期比
経常利益
前期比
純利益
前期比
EPS
BPS
配当金
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(百万円)
(%)
(円)
(円)
(円)
2014/3
100,966
31.5
2,105
-25.2
2,208
-21.9
777
-42.4
25.11
521.60
18.0
2015/3
114,363
13.3
4,243
101.6
4,262
93.0
2,155
177.4
63.33
557.42
20.0
2016/3
124,957
9.3
6,709
58.1
6,655
56.2
3,641
68.9
105.81
604.49
24.0
138,000
10.4
6,800
1.3
6,800
2.2
3,700
1.6
107.28
-
24.0
旧E
140,500
12.4
7,000
4.3
7,000
5.2
3,800
4.4
110.16
678.52
24.0
新E
135,000
8.0
7,000
4.3
7,000
5.2
4,000
9.9
115.95
684.32
24.0
旧E
151,000
7.5
7,800
11.4
7,800
11.4
4,200
10.5
121.75
775.33
28.0
新E
152,000
12.6
8,000
14.3
8,000
14.3
4,400
10.0
127.55
786.93
28.0
旧E
159,500
5.6
8,300
6.4
8,300
6.4
4,500
7.1
130.45
876.69
32.0
2017/3
2017/3
2018/3
2019/3
CE
新E
161,000
5.9
8,500
6.3
8,500
6.3
4,600
4.5
133.35
891.18
32.0
2016/3
Q2
58,790
5.7
2,740
-
2,791
-
1,891
-
55.01
-
12.0
2017/3
Q2
60,572
3.0
2,366
-13.7
2,558
-8.3
1,534
-18.9
44.48
-
12.0
(注) CE:会社予想、E:アルファ・ウイン調査部予想、Q2:第2四半期累計
【 株価・バリュエーション指標:3034 クオール 】
項 目
2016/11/11
項 目
PER (倍)
PBR (倍) 配当利回り
配当性向
株 価 (円)
1,408
前期実績
13.3
2.3
1.7%
22.7%
発行済株式数 (千株)
35,846
今期予想
12.1
2.1
1.7%
20.7%
時価総額 (百万円)
50,470
来期予想
11.0
1.8
2.0%
22.0%
潜在株式数 (千株)
5,559
前期末自己資本比率
前期ROE
29.8%
18.2%
(注)予想はアルファ・ウイン調査部予想
【【株価チャート(週末値)3034
株価チャート(週末値)3034クオール
クオール 】】
(円)
2,000
― 株価(左軸)
対TOPIX相対株価(右軸)
1,800
1.8
1.6
1.4
【パフォーマンス】
1,600
1.2
期間
リターン
対TOPIX
1.0
1 カ月
3 カ月
0.8
6 カ月
12 カ月
-15.0%
-5.7%
-7.1%
-21.5%
-14.1%
-9.0%
-7.0%
-10.0%
1,400
1,200
1,000
0.6
(注)2015年11月第2週~2016年11月第1週
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アルファ・ウイン企業調査レポート(以下、本レポート)は、掲載企業のご依頼によりアルファ・ウイン・キャピタル株式会社(以下、弊社)が企業内容の説明を目的に作成したも
ので、投資の勧誘や推奨を意図したものではありません。本レポートに掲載された内容は作成日における情報に基づくものであり、予告なしに変更される場合があります。本
レポートに掲載された情報の正確性・信頼性・完全性・妥当性・適合性について、いかなる表明・保証をするものではなく、一切の責任又は義務を負わないものとします。
弊社は、本レポートの配信に関して閲覧した投資家の皆様が本レポートを利用したこと、又は本レポートに依拠したことによる直接・間接の損失や逸失利益及び損害を含むい
かなる結果についても責任を負いません。最終投資判断は投資家ご自身においてなされなければならず、投資に対する一切の責任は閲覧した投資家の皆様にあります。また、
本件に関する知的所有権は弊社に帰属し、許可なく複製、転写、引用、翻訳等を行うことを禁じます。
アルファ・ウイン 企業調査レポート
クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
目次
1. 会社概要 ................................................................................................................. P4
保険薬局を主力に製薬メーカー向け BPO 受託を展開 .................................................................. P4
保険薬局事業は調剤薬局チェーン大手の一角 ................................................................................ P4
BPO 受託事業は選択と集中で CSO に経営資源を投下.................................................................. P5
2. 直近の業績動向 ...................................................................................................... P7
2017 年 3 月期上期は営業減益ながら計画を上回る着地 ............................................................... P7
保険調剤薬局事業は 2016 年 4 月の調剤報酬改定が影響 .............................................................. P7
BPO 受託事業は選択と集中で利益率が想定以上に改善 ............................................................... P9
2017 年 3 月期は期初の会社計画を据え置き ................................................................................... P9
3. アナリストの視点 ................................................................................................ P10
アルファ・ウイン調査部は従来の営業利益予想を継続 ..................................................................... P10
かかりつけ薬剤師指導料獲得は想定より遅れる見通し ..................................................................... P10
4. 投資上の留意点 .................................................................................................... P12
2017 年 3 月期は配当性向 22.4%相当の年 24 円配を計画..................................................... P12
上期の減益を織り込みながら利益のモメンタム変化を意識 ................................................ P12
5. 主な財務諸表の推移 ............................................................................................. P13
要約損益計算書................................................................................................................... P13
要約貸借対照表................................................................................................................... P14
要約キャッシュフロー計算書.............................................................................................. P15
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アルファ・ウイン 企業調査レポート
クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
1. 会社概要
◆ 保険薬局を主力に製薬メーカー向け BPO 受託を展開
クオール(以下、同社)は調剤薬局チェーン大手の一角で、大手医薬
品卸メディパルホールディングス(7459 東証一部)の持分法適用会社
である。主な事業は、医療機関が発行する処方箋を取扱う保険薬局を
主力として、製薬メーカー向けに MR( Medical Representative:医薬情
報担当者)を派遣する CSO(Contract Sales Organization:医薬品販売業
務受託機関)や、ドラッグストア向けに薬剤師や OTC 登録販売者の派
遣、製薬メーカー等の治験をサポートする CRO(Contract Research
Organization:医薬品開発受託機関)などのアウトソーシングサービス
も提供している。
事業セグメントは、調剤薬局(保険薬局)や CVS(Convenience Store)
併設薬局、並びに病院内売店などを運営する「保険薬局事業」と、CSO
や CRO などのアウトソーシングサービスを提供する「BPO(Business
Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)受託事業」の 2 事業で
構成され、保険薬局事業が売上高及び利益の大半を稼ぎ出している。
【図表1】 事業セグメント別売上高と営業利益の推移
(億円)
(億円)
1,400
1,200
BPO受託(左)
80
保険薬局(左)
70
営業利益(右)
60
1,000
50
800
40
600
30
400
20
200
10
0
0
07/3期
08/3期
09/3期
10/3期
11/3期
12/3期
13/3期
14/3期
15/3期
16/3期
出所)有価証券報告書よりアルファ・ウィン調査部作成
◆ 保険薬局事業は調剤薬局チェーン大手の一角
主力の保険薬局事業は、東日本を中心に新規出店を進めるとともに、
積極的な M&A で店舗数とエリアを拡大。そのほか、ローソン(2651 東
証一部)の FC 店運営で CVS 併設薬局を「街ナカ」に配置するほか、
集客力に長けたビックカメラ(3048 東証一部)店舗内への出店で「駅
チカ」をカバーする。
店舗が手薄な関西進出への布石として、西日本旅客鉄道(9021 東証一
部)ターミナル構内の「駅ナカ」にドラッグストア併設薬局を出店す
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アルファ・ウイン企業調査レポート(以下、本レポート)は、掲載企業のご依頼によりアルファ・ウイン・キャピタル株式会社(以下、弊社)が企業内容の説明を目的に作成したも
ので、投資の勧誘や推奨を意図したものではありません。本レポートに掲載された内容は作成日における情報に基づくものであり、予告なしに変更される場合があります。本
レポートに掲載された情報の正確性・信頼性・完全性・妥当性・適合性について、いかなる表明・保証をするものではなく、一切の責任又は義務を負わないものとします。
弊社は、本レポートの配信に関して閲覧した投資家の皆様が本レポートを利用したこと、又は本レポートに依拠したことによる直接・間接の損失や逸失利益及び損害を含むい
かなる結果についても責任を負いません。最終投資判断は投資家ご自身においてなされなければならず、投資に対する一切の責任は閲覧した投資家の皆様にあります。また、
本件に関する知的所有権は弊社に帰属し、許可なく複製、転写、引用、翻訳等を行うことを禁じます。
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
るなど、大型病院等周辺の門前薬局だけでなく、異業種との連携で繁
華街やオフィス街、ターミナル等への出店で立ち寄り需要を取り込む
方針である。
また、24 時間対応や在宅対応などで患者をマンツーマンでフォローす
る「かかりつけ薬局」の店舗数を増やすほか、中期的には地域医療機
関や介護事業者との連携で住民の健康増進を支援する「健康サポート
薬局」を目指す方針である。
2017/3 期上期末のグループ店舗数は保険薬局が 529 店舗、CVS 併設薬
局 32 店舗、売店 26 店舗を擁し、上場する調剤薬局における同社のポ
ジションはアインホールディングス(9627 東証一部)、日本調剤(3341
東証一部)に次いで業界 3 位の業容を誇る。
【図表2】 保険薬局事業の売上高と営業利益の推移
(億円)
(億円)
1,400
その他売上(左)
80
1,200
技術料売上(左)
70
薬剤料売上(左)
1,000
60
営業利益(右)
50
800
40
600
30
400
20
200
10
0
0
2007/3期 08/3期
09/3期
10/3期
11/3期
12/3期
13/3期
14/3期
15/3期
16/3期
出所)有価証券報告書、決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
◆ BPO 受託事業は選択と集中で CSO に経営資源を投下
BPO 受託事業は 2013/3 期に買収した CSO を中核に、薬剤師や OTC 登
録販売者の派遣、CRO 等を営んでいる。2016/3 期には事業ポートフォ
リオの見直しで医薬品広告事業等の不採算事業を売却し、今後は市場
拡大が見込まれる CRO や薬剤師及び OTC 登録販売者の派遣など、製
薬メーカーやドラッグストア向けアウトソーシングサービスに経営資
源を集中させる方針である。
BPO 受託事業強化の狙いは、CSO など成長が見込まれる有望市場の取
り込みは勿論のこと、診療報酬改定による減益リスクを軽減させる収
益源の確立であろう。
保険薬局事業の収益性は、2 年毎に実施される診療報酬改定に影響を受
けやすく、公定価格見直しなど外部環境の変化が大きなリスク要因と
なっている。これに対し、CSO を軸とする BPO 受託事業は、解約リス
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クや競争激化による単価下落リスクを抱えるものの、顧客数の積み上
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げとともに成長が見込まれるストックビジネスと考えられる。
同社は診療報酬改定による保険薬局事業の減益リスクをオフセットす
べく、製薬メーカー等に派遣する CMR(Contract Medical Representatives)
やドラッグストアに派遣する薬剤師や登録販売者の拡充で、BPO 受託
事業の収益力強化を進めている。
【図表3】 BPO受託事業の売上高と利益の推移
(億円)
(億円)
120
12
売上高(左)
100
10
営業利益(右)
8
80
6
60
4
40
2
20
0
0
-2
2007/3期 08/3期
09/3期
10/3期
11/3期
12/3期
13/3期
14/3期
15/3期
16/3期
出所)有価証券報告書、決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
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2.直近の業績動向
◆ 2017 年 3 月期上期は営業減益ながら計画を上回る着地
2017/3 期第 2 四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比 3.0%
増の 60,572 百万円、営業利益は同 13.7%減の 2,366 百万円であった。会
社計画(売上高 63,600 百万円、営業利益 2,300 百万円)に対し、売上
面では予定されていた調剤薬局の大型 M&A が 2016 年 8 月から同年 10
月にずれ込んだため 3,000 百万円程度の未達となるも、営業利益は BPO
受託事業の寄与で計画を若干上回る着地となった。
上期の状況を見ると、売上面では保険薬局事業が M&A による店舗拡
大が奏功したうえ、BPO 受託事業も CSO の伸長、新規サービスのドラ
ッグストア向け OTC 登録販売者の派遣が寄与した。
一方、利益面では BPO 受託事業が 2016/3 期に実施した選択と集中で大
幅な増益となるも、保険薬局事業の調剤報酬引き下げの影響を補い切
れなかった。
【図表4】 事業セグメント別売上高と営業利益の推移
(億円)
(億円)
BPO受託(左)
700
30
保険薬局(左)
600
25
営業利益(右)
500
20
400
15
300
10
200
5
100
0
0
2012/3期上
13/3期上
14/3期上
15/3期上
16/3期上
17/3期上
出所)決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
◆ 保険調剤薬局事業は 2016 年 4 月の調剤報酬改定が影響
上期の状況を事業セグメント別に見ると、保険薬局事業は売上高が前
年同期比 1.7%増の 55,079 百万円、営業利益は同 27.0%減の 1,980 百万
円。売上面では 2016 年 4 月の診療報酬改定で薬価と調剤報酬が引き下
げられるなか、処方箋単価の下落を M&A による店舗数拡大による処
方箋応需枚数の増加で賄い増収を確保した。
部門別の売上高は、薬剤料売上が前年同期比 1.9%増の 38,269 百万円、
技術料売上は同 3.7%増の 11,575 百万円、売店や CV などの物販その他
売上は不採算店舗退店で同 3.9%減の 5,235 百万円。上期末のグループ
店舗数は前年同期末比 47 店舗増の 587 店舗(保険薬局は前年同期末比
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レポートに掲載された情報の正確性・信頼性・完全性・妥当性・適合性について、いかなる表明・保証をするものではなく、一切の責任又は義務を負わないものとします。
弊社は、本レポートの配信に関して閲覧した投資家の皆様が本レポートを利用したこと、又は本レポートに依拠したことによる直接・間接の損失や逸失利益及び損害を含むい
かなる結果についても責任を負いません。最終投資判断は投資家ご自身においてなされなければならず、投資に対する一切の責任は閲覧した投資家の皆様にあります。また、
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
51 店舗増の 529 店舗、CV 併設保険薬局は同 1 店舗減の 32 店舗、売店
は同 3 店減の 26 店舗)。上期の処方箋応需枚数は前年同期比 373 千枚
増の 5,256 千枚であった。
医薬品卸との薬剤仕入価格交渉で薬価差益が拡大する一方、2016 年 4
月の調剤報酬引き下げによる処方箋 1 枚当たり技術料単価の下落と、
新設された「かかりつけ薬剤師指導料」獲得に向けた薬剤師の拡充コ
ストが利益を圧迫した。
全店ベースで見た上期の処方箋単価は前年同期比 5.0%減の 9,483 円。
このうち薬剤料は同 5.4%減の 7,281 円、技術料が同 3.7%減の 2,202 円
である。薬剤料は公定価格の薬価引き下げで仕入価格も下がるため利
益への影響はニュートラルと考えられる半面、技術料単価の下落は相
対的に労務費負担増を意味する。
したがって、上期における保険薬局事業の営業減益は、技術料単価の
下落と薬剤師の拡充コストが影響したと推察される。
【図表5】 保険薬局事業の売上高と営業利益の推移
(億円)
600
(億円)
30
薬剤費(左)
技術料(左)
その他(左)
500
25
営業利益(右)
400
20
300
15
200
10
100
5
0
0
2012/3期上
13/3期上
14/3期上
15/3期上
16/3期上
17/3期上
出所)決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
【図表6】 処方箋単価と処方箋応需枚数の推移
(円)
(万枚)
薬剤料(左)
12,000
技術料(左)
処方箋応需枚数(右)
600
10,000
500
8,000
400
6,000
300
4,000
200
2,000
100
0
0
2013/3期上
14/3期上
15/3期上
16/3期上
17/3期上
出所)決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
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アルファ・ウイン企業調査レポート(以下、本レポート)は、掲載企業のご依頼によりアルファ・ウイン・キャピタル株式会社(以下、弊社)が企業内容の説明を目的に作成したも
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弊社は、本レポートの配信に関して閲覧した投資家の皆様が本レポートを利用したこと、又は本レポートに依拠したことによる直接・間接の損失や逸失利益及び損害を含むい
かなる結果についても責任を負いません。最終投資判断は投資家ご自身においてなされなければならず、投資に対する一切の責任は閲覧した投資家の皆様にあります。また、
本件に関する知的所有権は弊社に帰属し、許可なく複製、転写、引用、翻訳等を行うことを禁じます。
アルファ・ウイン 企業調査レポート
クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
◆ BPO 受託事業は選択と集中で利益率が想定以上に改善
BPO 受託事業は売上高が前年同期比 19.2%増の 5,492 百万円、営業利益
は同 50.8%増の 791 百万円。売上面では CSO の顧客層が GE 医薬品メ
ーカーなどへも拡大したうえ、新規サービスのドラッグストア向け
OTC 登録販売者の派遣も寄与した。
利益面では CSO における CMR の稼働率アップに加え、2016/3 期の選
択と集中による低採算部門カットが想定以上に奏功。その結果、営業
利益率は前年同期比 3.0%ポイント上昇の 14.4%に向上した。
【図表7】 BPO受託事業の売上高と営業利益の推移
(億円)
(億円)
60
10
売上高(左)
50
8
営業利益(右)
40
6
30
4
20
2
10
0
0
-2
2012/3期上
13/3期上
14/3期上
15/3期上
16/3期上
17/3期上
出所)決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
◆ 2017 年 3 月期は期初の会社計画を据え置き
上期の営業利益が計画を若干上回る着地だったことから、同社は期初
計画を据え置き、2017/3 期は売上高が前期比 10.4%増の 138,000 百万円、
営業利益は同 1.3%増の 6,800 百万円を見込んでいる。
この通期計画に対する上期の進捗率は売上高が 43.9%、営業利益は
34.8%に留まるものの、下期は 2016 年 10 月に買収した調剤薬局共栄堂
(2016/3 期実績:売上高 12,681 百万円、営業利益 1,019 百万円)が貢
献するほか、2017/3 期第 4 四半期に向けて「かかりつけ薬剤師指導料」
の獲得による処方箋単価の回復を見込むとしている。
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
3.アナリストの視点
◆ アルファ・ウイン調査部は従来の営業利益予想を継続
アルファ・ウイン調査部(以下、当調査部)の 2017/3 期予想は、上期
の状況から売上高を 140,500 百万円(前期比 12.4%増)から 135,000 百
万円(同 8.0%増)へ減額するが、営業利益は従来の 7,000 百万円(同
4.3%増)を継続する。
売上面では、CSO と登録販売者派遣が好調な BPO 受託事業の売上高予
想を 11,000 百万円(前期比 14.0%増)から 11,500 百万円(同 19.2%増)
へ増額。一方、診療報酬改定のマイナス影響と M&A が第 2 四半期か
ら第 3 四半期にズレ込んだことで保険薬局事業の売上高予想は 129,500
百万円(同 12.3%増)から 123,500 百万円(同 7.1%増)へ減額し、保
険薬局事業の減額修正で全体の売上高予想を引き下げている。
利益面では、調剤報酬引き下げで処方箋単価の技術料が想定以上に落
ち込んでいる保険薬局事業の営業利益予想を 6,800 百万円
(前期比 1.8%
増)から 6,200 百万円(同 7.2%減)へ減額。半面、事業再構築と CSO
好調で利益率が改善している BPO 受託事業の営業利益予想は 1,300 百
万円(同 30.0%増)から 1,800 百万円(同 80%増)へ増額し、保険薬局
事業の減額を BPO 受託事業の増額でオフセット可能と予想した。
なお、当調査部の 2017/3 期営業利益予想は、会社計画の 6,800 百万円
に対し 200 百万円増の 7,000 億円を見込む。この主な要因は、セグメン
ト調整額を会社計画の 1,340 百万円より 340 百万円少ない 1,000 百万円
と予想するなど、過大と推察される会社計画の経費予算を適正水準に
引き下げたためである。
純利益予想は上期の特別利益 382 百万円を反映させ、従来の 3,800 百万
円(前期比 4.4%増)から 4,000 百万円(同 9.9%増)へ増額している。
2018/3 期以降については、2018 年 4 月予定の診療報酬改定がリスク要
因と考えられるものの、現時点では 2016 年 4 月に改訂された診療報酬
をベースに業績予想を見直し、想定以上に利益率が改善している BPO
受託事業の伸長で従来の業績予想を売上高、営業利益ともに増額修正
した。
全体としては、診療報酬改定による保険薬局事業の減益リスクを、BPO
受託事業の収益力強化で吸収しつつある収益構造の変化を評価したい。
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
【図表8】 事業セグメント別業績予想
(百万円)
17/3期E
18/3期E
19/3期E
2015/3期
16/3期
旧
新
旧
新
旧
新
売上高
114,363
124,957
140,500
135,000
151,000
152,000
159,500
161,000
保険薬局事業
103,244
115,308
129,500
123,500
139,000
139,000
146,500
146,500
薬剤料
70,590
81,235
93,000
88,000
100,000
100,000
105,000
105,000
技術料
21,570
23,346
25,000
25,000
27,000
28,000
29,000
30,000
その他
11,084
10,727
11,500
10,500
12,000
11,000
12,500
11,500
11,119
9,649
11,000
11,500
12,000
13,000
13,000
14,500
営業利益
4,243
6,709
7,000
7,000
7,800
8,000
8,300
8,500
保険薬局事業
4,416
6,678
6,800
6,200
7,400
7,000
7,800
7,300
BPO受託事業
772
1,000
1,300
1,800
1,500
2,100
1,700
2,400
-894
-969
-1,100
-1,000
-1,100
-1,100
-1,200
-1,200
538
563
709
701
734
724
759
747
9,548
10,182
11,800
11,800
12,500
12,700
13,200
13,400
BPO受託事業
調整額
グループ店舗数(店)
処方箋応需枚数(千枚)
出所)決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作成
注)Eはアルファ・ウィン調査部予想
◆ かかりつけ薬剤師指導料獲得は想定より遅れる見通し
下期の注目点は、保険薬局事業の技術料単価の引き上げに向けた取り
組みである。技術料は大きく「調剤技術料」と「薬学管理料」に分類
され、2016 年 4 月の調剤報酬改定では薬学管理料に「かかりつけ薬剤
師指導料」が新設されたものの、調剤技術料は特定医療機関の集中度
合いが高い門前薬局を主力とする大手チェーン調剤薬局に厳しい内容
であった。
調剤技術料の中でウェイトの高い「調剤基本料」、「基準調剤加算」、
「GE 医薬品調剤体制加算」についてみると、同社の場合いずれも減算
されている。なかでも門前薬局をターゲットにした調剤基本料の見直
しは、41 点の店舗割合が 2016/3 期末の 93.9%から調剤報酬が改定され
た 2017/3 期第 1 四半期末には 66.5%に減少。薬剤師の増員など改定へ
の対応が進んだ 2017/3 期上期末は 68.1%と幾分上昇するものの、それ
でも上期末では約 3 割の店舗で調剤基本料が 20 点に減算されている。
基準調剤加算は、店舗に在籍する薬剤師の経験年数や勤務時間の制約
に加え、加算対象店舗が調剤基本料 41 点店舗に限定され、加算獲得の
ハードルが引き上げられた。このため「加算なし」の店舗割合は 2016/3
期末の 16.2%から 2017/3 期第 1 四半期末には 81.3%へ大幅に増加。
2017/3 期上期末は訪問調剤の推進などで 71.7%にまで減少させた。
GE 医薬品調剤体制加算も算定基準の引き上げで「加算なし」の店舗割
合が 2016/3 期末の 18.6%から 2017/3 期第 1 四半期末には 38.4%へ増加。
GE 対応強化で 2017/3 期上期末は 29.4%に減少させるなど、調剤基本料
や基準調剤加算に比べ、調剤報酬改定への対応が進んでいる。
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11/18
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
他方、薬学管理料に新設された「かかりつけ薬剤師指導料(70 点)」
に必要な薬剤師の要件は、1)3 年以上の薬剤師経験、2)同一薬局で週
32 時間以上勤務、3)同一薬局に 6 カ月以上在籍、などの勤務経験に加
え、患者からの「同意書」回収が必須である。
かかりつけ薬剤師指導料は、要件の厳しさから 2017/3 期上期末での獲
得店舗数は数店舗に過ぎない模様である。
同社は薬剤師の拡充や在宅対応の推進、積極的な GE 変更等に注力し、
2017/3 期末の目標として調剤基本料 41 点の店舗割合を 80%へ高め、基
準調剤は加算なしを 60%、GE 医薬品調剤体制も加算なしを 20%にそれ
ぞれ減らす計画である。
一方、かかりつけ薬剤師指導料は、同意書の回収がある程度進んでい
るものの、前述した薬剤師の資格要件を満たすには時間を必要とする
ため、業績への寄与は 2017/3 期第 4 四半期以降と予想される。
(店舗割合)
(店舗割合)
(店舗割合)
100%
【図表11】 GE調剤加算
【図表10】 基準調剤加算
【図表9】 調剤基本料
100%
6.1%
80%
100%
16.2%
28.9%
27.2%
4.6%
4.7%
18.6%
80%
60%
60%
81.3%
20点
40%
66.5%
68.1%
20%
40%
41点
2016/3期
17/3期Q1
17/3期Q2
出所)決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作
成
フォロー・レポート
12点
42.4%
8.6%
2016/3期
18.7%
17/3期Q1
28.3%
36点
41.9%
40%
32点
20%
0%
0%
60%
75.3%
25点
29.4%
27.9%
71.7%
無し
93.9%
38.4%
80%
出所)決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作
成
18点
53.5%
22点
20%
19.7%
17/3期Q2
無し
28.2%
0%
2016/3期
17/3期Q1
17/3期Q2
出所)決算説明資料よりアルファ・ウィン調査部作
成
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
4.投資上の留意点
◆ 2017 年 3 月期は配当性向 22.4%相当の年 24 円配を計画
同社の配当政策は安定配当の継続を基本方針に、中長期的には配当性
向 30%を目指すとしている。2016/3 期は 4 円増配の年 24 円配(配当性
向 22.7%)を実施し、2017/3 期は配当性向 22.4%相当の年 24 円配を継
続する計画である。
当調査部は、2017/3 期については会社計画と同額の年 24 円配、2018/3
期以降は利益成長と配当性向の緩やかな引き上げによる増配を予想す
る。
◆ 上期の減益を織り込みながら利益のモメンタム変化を意識
上場する類似企業の日本調剤(3341 東証一部)、総合メディカル(4775
東証一部)、メディカルシステムネットワーク(4350 東証一部)との
バリュエーション比較において、同社の 2017/3 期予想 PER に割高感は
感じられない。株価は上期の減益を織り込みながら、利益のモメンタ
ム変化を探る展開への移行が予想される。
したがって、今後は保険薬局事業における利益の回復度合いを確認す
る必要があろう。
【図表12】 同業他社とのバリュエーション比較
銘柄
クオール
日本調剤
総合メディカル
(3034東証一部) (3341東証一部) (4775東証一部)
(予想決算期)
株価(円)
メディカルシステム
ネットワーク
(4350東証一部)
(17/3期E)
(17/3期E)
(17/3期E)
(17/3期E)
1,408
4,200
3,185
366
時価総額(億円)
505
673
489
109
今期予想PER(倍)
12.1
10.1
12.8
16.7
今期予想EPS成長率
9.6%
-4.1%
60.9%
-63.5%
2.3
2.1
1.6
1.1
前期基準PBR(倍)
前期ROE
18.2%
25.3%
8.3%
21.9%
今期予想配当(円)
24.0
50.0
50.0
10.0
今期予想配当利回り
1.7%
1.2%
1.6%
2.7%
出所)各社決算短信よりアルファ・ウィン調査部作成
注)クオールはアルファ・ウィン調査部予想、その他は会社計画。株価は2016年11月11終値
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13/18
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
5.主な財務諸表の推移
【図表13】 要約損益計算書
売上高
(前期比)
保険薬局事業
BPO受託事業
売上原価
販売費一般管理費
営業利益
(前期比)
保険薬局事業
BPO受託事業
調整額
営業外損益
(百万円)
2013/3期
14/3期
15/3期
16/3期
16/3期上
17/3期上
76,783
100,966
114,363
124,957
58,790
60,572
16.0%
31.5%
13.3%
9.3%
5.7%
3.0%
71,899
91,314
103,244
115,308
54,182
55,079
4,884
9,652
11,119
9,649
4,607
5,492
67,363
90,069
101,346
109,196
51,601
53,311
6,607
8,791
8,773
9,051
4,447
4,894
2,812
2,105
4,243
6,709
2,740
2,366
-15.0%
-25.1%
101.6%
58.1%
-
-13.7%
3,942
3,037
4,416
6,678
2,711
1,980
-117
82
772
1,000
524
791
-1,011
-1,014
-894
-969
-495
-405
17
103
19
-55
51
193
経常利益
2,829
2,208
4,262
6,655
2,791
2,558
特別損益
-102
-215
-380
-259
264
307
純利益
1,349
777
2,155
3,641
1,891
1,534
売上原価率
87.7%
89.2%
88.6%
87.4%
87.8%
88.0%
営業利益率
3.7%
2.1%
3.7%
5.4%
4.7%
3.9%
保険薬局事業
5.5%
3.3%
4.3%
5.8%
5.0%
3.6%
BPO受託事業
-2.4%
0.8%
6.9%
10.4%
11.4%
14.4%
EPS(円)
52.8
25.1
63.3
105.8
55.0
44.5
BPS(円)
511.4
521.6
557.4
604.5
-
-
20.0
18.0
20.0
24.0
10.0
12.0
1株配当(円)
ROE
10.5%
5.2%
11.9%
18.2%
-
-
投資
6,548
8,348
4,979
3,766
2,223
2,928
償却費
2,184
2,746
3,108
3,176
1,452
1,561
EBITDA
4,996
4,851
7,351
9,885
4,192
3,927
グループ店舗数(店)
438
520
538
563
540
587
保険薬局(店)
366
433
460
502
478
529
CVS併設薬局(店)
30
37
37
32
33
32
売店(店)
41
50
41
29
29
26
期末薬剤師数(人)
1,201
1,431
1,490
1,547
1,569
1,746
処方箋応需枚数(千枚)
7,219
8,351
9,548
10,182
4,882
5,256
出所)有価証券報告書、決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウイン調査部作成
注)投資=有形・無形固定資産取得+M&A、償却費=減価償却費+のれん償却、EBITDA=営業利益+償却費
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14/18
アルファ・ウイン企業調査レポート(以下、本レポート)は、掲載企業のご依頼によりアルファ・ウイン・キャピタル株式会社(以下、弊社)が企業内容の説明を目的に作成したも
ので、投資の勧誘や推奨を意図したものではありません。本レポートに掲載された内容は作成日における情報に基づくものであり、予告なしに変更される場合があります。本
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弊社は、本レポートの配信に関して閲覧した投資家の皆様が本レポートを利用したこと、又は本レポートに依拠したことによる直接・間接の損失や逸失利益及び損害を含むい
かなる結果についても責任を負いません。最終投資判断は投資家ご自身においてなされなければならず、投資に対する一切の責任は閲覧した投資家の皆様にあります。また、
本件に関する知的所有権は弊社に帰属し、許可なく複製、転写、引用、翻訳等を行うことを禁じます。
アルファ・ウイン 企業調査レポート
クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
【図表14】 要約貸借対照表
(百万円)
2013/3期
14/3期
15/3期
16/3期
16/3期上
17/3期上
流動資産
18,575
24,117
26,534
37,824
27,217
39,020
現預金
5,347
5,162
8,236
16,523
9,054
20,964
売上債権
8,240
10,940
12,079
15,242
12,018
11,702
棚卸資産
3,497
6,149
4,306
4,254
4,476
4,680
22,200
29,767
33,023
32,069
31,689
32,545
固定資産
有形固定資産
7,137
8,309
8,276
9,075
8,343
8,954
のれん
10,922
16,317
19,477
17,469
17,957
18,433
資産合計
40,790
53,904
59,573
69,921
58,923
71,603
流動負債
18,292
25,450
26,312
29,344
27,887
26,477
仕入債務
14,987
10,341
14,704
15,212
18,096
16,134
短期有利子負債
3,904
5,733
5,379
4,696
6,577
5,948
固定負債
9,321
11,078
14,108
19,481
11,809
23,240
長期有利子負債
8,770
9,984
12,793
18,498
10,838
22,402
負債合計
27,614
36,529
40,420
48,825
39,696
49,718
株主資本
13,013
16,987
19,058
20,468
18,953
21,485
資本金
1,126
2,828
2,828
2,828
2,828
2,828
資本剰余金
7,161
9,085
10,880
9,354
9,323
9,366
利益剰余金
5,160
5,371
6,938
9,754
8,332
10,732
-435
-298
-1,588
-1,469
-1,530
-1,441
自己資本
13,050
17,033
19,152
20,838
19,226
21,601
純資産
13,175
17,374
19,152
21,096
58,923
21,884
自己株式
自己資本比率
32.0%
31.6%
32.1%
29.8%
32.6%
30.2%
流動比率
101.5%
94.8%
100.8%
128.9%
97.6%
147.4%
負債比率
97.1%
92.3%
94.9%
111.3%
90.6%
131.2%
固定長期適合率
99.2%
105.9%
99.3%
79.5%
102.1%
72.6%
売上債権回転月数(カ月)
1.29
1.30
1.27
1.46
1.23
1.16
仕入債務回転月数(カ月)
1.62
1.75
1.60
1.74
1.65
1.48
出所)有価証券報告書、決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウイン調査部作成
注)流動比率=流動資産/流動負債×100、負債比率=有利子負債/自己資本×100、固定長期適合率=固定資産/(自己資本+固
定負債)×100、売上債権回転月数=売上債権/(売上高/12)、仕入債務回転月数=仕入債務/(売上高/12)
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クオール(3034 東証一部)
発行日:2016/11/21
【図表14】 要約貸借対照表
(百万円)
2013/3期
14/3期
15/3期
16/3期
16/3期上
17/3期上
流動資産
18,575
24,117
26,534
37,824
27,217
39,020
現預金
5,347
5,162
8,236
16,523
9,054
20,964
売上債権
8,240
10,940
12,079
15,242
12,018
11,702
棚卸資産
3,497
6,149
4,306
4,254
4,476
4,680
22,200
29,767
33,023
32,069
31,689
32,545
7,137
8,309
8,276
9,075
8,343
8,954
のれん
10,922
16,317
19,477
17,469
17,957
18,433
資産合計
40,790
53,904
59,573
69,921
58,923
71,603
流動負債
18,292
25,450
26,312
29,344
27,887
26,477
仕入債務
10,341
14,704
15,212
18,096
16,134
14,987
固定資産
有形固定資産
短期有利子負債
3,904
5,733
5,379
4,696
6,577
5,948
固定負債
9,321
11,078
14,108
19,481
11,809
23,240
長期有利子負債
8,770
9,984
12,793
18,498
10,838
22,402
負債合計
27,614
36,529
40,420
48,825
39,696
49,718
株主資本
13,013
16,987
19,058
20,468
18,953
21,485
資本金
1,126
2,828
2,828
2,828
2,828
2,828
資本剰余金
7,161
9,085
10,880
9,354
9,323
9,366
利益剰余金
5,160
5,371
6,938
9,754
8,332
10,732
自己株式
-435
-298
-1,588
-1,469
-1,530
-1,441
自己資本
13,050
17,033
19,152
20,838
19,225
21,601
純資産
13,175
17,374
19,152
21,096
58,923
21,884
32.0%
31.6%
32.1%
29.8%
32.6%
30.2%
流動比率
101.5%
94.8%
100.8%
128.9%
97.6%
147.4%
負債比率
97.1%
92.3%
94.9%
111.3%
90.6%
131.2%
固定長期適合率
自己資本比率
99.2%
105.9%
99.3%
79.5%
102.1%
72.6%
売上債権回転月数(カ月)
1.29
1.30
1.27
1.46
1.23
1.16
仕入債務回転月数(カ月)
1.62
1.75
1.60
1.74
1.65
1.48
出所)有価証券報告書、決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウイン調査部作成
注)流動比率=流動資産/流動負債×100、負債比率=有利子負債/自己資本×100、固定長期適合率=固定資産/(自己資本
+固定負債)×100、売上債権回転月数=売上債権/(売上高/12)、仕入債務回転月数=仕入債務/(売上高/12)
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クオール(3034 東証一部)
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【図表15】 要約キャッシュフロー計算書
(百万円)
2013/3期
14/3期
15/3期
16/3期
16/3期上
17/3期上
営業キャッシュフロー
5,327
2,350
7,841
7,600
3,942
1,804
税前純利益
2,727
1,994
3,882
6,396
3,055
2,865
減価償却費
1,496
1,574
1,611
1,607
690
747
のれん償却
688
1,172
1,497
1,569
762
814
投資キャッシュフロー
-6,607
-8,383
-5,066
-3,409
-1,793
-2,070
有形・無形固定資産取得
-2,382
-2,176
-1,751
-1,927
-1,043
-293
M&A
-4,166
-6,172
-3,228
-1,839
-1,198
-1,915
財務キャッシュフロー
3,563
5,722
278
4,085
-1,269
4,792
有利子負債増減
4,686
2,827
2,210
4,707
-916
5,248
0
3,514
138
172
79
39
株式発行・売出
自己株式取得
-499
0
-1,413
0
0
0
配当金支払
-657
-566
-597
-755
-412
-482
期末資金残高
フリーキャッシュフロー
CF有利子負債倍率(倍)
5,268
4,957
8,011
16,287
8,890
20,814
-1,280
-6,033
2,775
4,191
2,149
-266
2.4
6.7
2.3
3.1
-
-
出所)有価証券報告書、決算短信、決算説明資料よりアルファ・ウイン調査部作成
注)フリーCF=営業CF+投資CF、CF有利子負債倍率=有利子負債/営業CF
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クオール(3034 東証一部)
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イン・キャピタル株式会社(以下、弊社)が作成したものです。
本レポートでは、企業の保有する独自の製品・サービスや技術など、持続的成長に必要な競争力の源泉を
明確に描き出すとともに、企業の外部環境や内部環境を強み・弱み・機会・脅威の 4 つのカテゴリーで分
析する SWOT 分析の企業戦略評価への活用、KPI(業績指標)やガバナンスの確認等も行っております。
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