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歯根破折歯の診断と治療オプション
東京都品川歯科医師会 平成 26 年度第 2 回学術研修会 平成 26 年 10 月 31 日 (金) 「歯根破折歯の診断と治療オプション」 なかだて歯科 中舘憲治 【抄 録】 歯根破折は予測が難しく、症状が発現した時は抜歯が治療の選択肢となるこ とが多い。2005 年に 8020 推進財団が全国 2000 名余の歯科医師に行った抜歯原 因調査結果によれば、歯が失われる原因で最も多かったのが「歯周病」(42%) で、以下「むし歯」 (32%)、 「その他」 (13%)、「破折」 (11%)、 「矯正」 (1%)の順 であった。破折歯の診断が難しいことを考えると、う蝕や歯周病などに分類さ れた中にも相当数の“隠れ破折”による抜歯が含ま れると考えるのが妥当と思われる。 近年、社会構造の変化に伴いブラキシズムや T.C.H. (Tooth Contacting Habit)も増加してきている。 また、厳しい条件下でも極力歯の保存を試みるよう になったことなどを考慮すると、今後は更に抜歯の 原因として破折の占める割合は増えていくと予想さ れる。 今回は様々な症例を供覧しながら、破折歯の診断 について整理し、破折歯=抜歯という治療方法だけ でなく、最新の接着技術を応用した保存療法につい ても提示してみたい。 【略 歴】 1983 年 鶴見大学歯学部卒業 補綴学第三講座(全部床義歯学)入局 1986 年 東京都品川区にて「なかだて歯科」開業 東京都品川歯科医師会学術担当理事 モリタ Feel ベースセミナー講師 C.D.C.(コンジニアル・デンティスト・クラブ)元会長 【書 籍】 歯科医院力を高めるデジタル機器活用法 私のPD臨床―気鋭のプレゼンテーション― 補綴・歯周・審美のためのMTMの活かし方 医歯薬出版 2005 デンタルダイヤモンド 2007 日本歯科評論 2012