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参考資料11 大阪府 [PDFファイル/515KB]
平成21年度 大阪府エコ燃料実用化地域システム実証事業について 背 景 目 的 ○大阪の平成18(2006)年度の二酸化炭素排出量は,平成2(1990)年比で 4%増。自動車からの排出量は約15%増加(内ガソリン車は約30%増加) →自動車からの二酸化炭素の排出抑制対策が急務 ○堺市に建設廃木材等からバイオエタノールを製造するプラントが、平成 19年1月に竣工。(バイオエタノール・ジャパン・関西(株)(以下、「BJK」)) バイオエタノール BJK (堺市) 建設廃木材を原料とするバイ オエタノールの製造(H19~) 1.製造過程 中国精油 (岡山市) ・レギュラーガソリン(RG)と バイオエタノール(BE)の混合 E3、E10の製造(H19~) <大阪府が環境省から受託して、実証事業を実施 (H19~H23の5か年の予定)> ○ 大都市圏でバイオエタノール3%混合ガソリン(E3)を製造・流通・販売す る大規模な実証モデル事業を展開し、品質管理手法等の様々な検証を 通じて、地域における自立的なエコ燃料の生産・利用システムの成立を 実証する。 ○ さらなる低炭素社会への転換のため、高濃度バイオ燃料(E10等)の導入 に必要な検証を行う。 2.供給過程 【H21遂行目標】 E3ガソリンスタンド 17か所 (H21.3) →20か所 (H21中) 3.利用過程 E3 E3 ・府庁、市町村の公用車(H19~) ・民間企業・団体の業務用車両(H19~) ・一般自家用車両(H20~) 【H21業績目標】 年間供給量 4,200KL/年(H20) →11,000KL/年(H21) BE E3,E10 南西石油(沖縄県) 品質検査 品質検査 レギュラーガソリン RG 基材ガソリンの安定供給 (H20~) E10 E10供給拠点 3か所 ・BJK自家給油所(H19~) ・大阪府別館給油所(H21~) ・中国精油自家給油所(H21~) 混合 参考資料11 E10 国土交通大臣認定車両で実走行試験 2台 (H19~20) →府公用車等で合計34台(H21中) 品質検査 平成20年度までの取組み ○E3の製造・供給設備の整備 (H19~) ○E3の品質管理に関する検証 (H19~) ○E3の利用拡大のための取組み (H19~) ○ E10への導入に関する取組み(H19~) ○バイオエタノール低コスト化等に関する検証 (H19~) 平成21年度事業の概要 ○E3の地域における自立的な生産・利用システムの実証 ・品質管理手法や利用促進方策ならびに事業の改善方策の検証 ・事業性評価に向けて必要となるデータの収集・整理 ○E10の製造、供給拠点の整備及び品質管理手法の検証 ○バイオエタノール事業の推進に関する取組み ・バイオエタノール利用推進会議の開催 エコ燃料(E3)実用化に向けた実証の取組みについて 1.製造過程における取組み <製造> 中国精油株式会社がバイオエタノールとガソリンを調達し、E3を製造(製造設備について平成19年8月に完成)。 各エコ燃料取扱スタンドに販売。 *バイオエタノール:バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社(以下、「BJK」という。平成19年1月から稼動)が建 設廃木材から製造したものを調達 *ガソリン :南西石油株式会社から揮発油税法に基づく未納税移出手続きを行ったものを調達(平成20年 11月から) (夏期用については、蒸気圧調整したものを調達) ⇒「揮発油の品質確保等に関する法律(以下、「品確法」という。)」の一部改正(H21.2.25付)を受け、中国精油株式会 社が経済産業大臣より特定加工業者の登録を取得した。 <品質管理> *バイオエタノールについてはBJKにおいて製造ロット毎にJASO規格に基づく品質確認。 *ガソリンとのE3については中国精油株式会社において製造ロット毎に品確法(全項目)に基づく品質確認。 ⇒「品確法」の一部改正(H21.2.25付)を受け、中国精油株式会社が経済産業大臣より特定加工品質確認認定を受け、 品質分析頻度は年4回とされた。(ガソリン混合後については、品確法(強制規格)に基づく品質管理) 2.供給過程における取組み <供給体制の整備> ・供給体制について 事業に協力をいただいているスタンド事業者が中国精油(株)からエコ燃料を調達し利用者に販売。 大阪府は個別にスタンド事業者に対して事業協力依頼を行い、その結果、地球温暖化対策としての事業趣旨に賛同し、 協力を得られたスタンド事業者において、法人・団体の所有する車両の登録及び一般自家用車へのE3カードの発行に より、車両ごとに販売量を把握・記録。(利用者登録の詳細に関しては、「3.利用過程における取組み」(P.5)を参照。) 供給開始時の平成19年10月時点で2か所だったスタンド数は平成21年8月現在では19か所(別表1)。 ・供給設備について エコ燃料を取り扱うことにより、新たに貯蔵タンクや計量機のエタノール耐性確認あるいは耐アルコール型の泡消火器 の設置等が必要となる。 (消防庁による運用指針の見直し(平成20年3月24日消防危第44号)により設備基準が緩和され、緊急遮断弁等は不要 とされた。) ⇒本事業においては上記指針及び地元消防署と調整の上、基本的に既存設備の転用で対応してきている。 <品質管理> ・スタンドでの品質管理 スタンドにおいて品確法(強制規格)に基づく経済産業大臣の登録分析機関による品質確認(1回/10日)が必要となる。 これに加えて本事業における品質管理として、ウォーターペーストによる水分検査(概ね1回/3日)を行っている。 3.利用過程における取組みについて エコ燃料取扱スタンドが利用者に対して販売。 ⇔ 大阪府の利用者確保の考え方 本事業の目的はエコ燃料の実用化に向けた実証であり、不特定多数に販売することが目的ではないことから、スタンド 事業者には車両を特定した形でエコ燃料を販売いただき、利用状況(供給数量や車両台数等)やエコ燃料に対する 意見等を集約している。 また、スタンドでのエコ燃料の販売価格は『レギュラーガソリンと概ね同等価格』に設定している。 <平成19年度> ○10月の供給開始以降、当面は利用対象を特定することが容易な『法人等所有車両』のみに限定。 ⇒事前に大阪府に直接連絡し、車両情報等の登録をいただく。(登録を呼びかけるパンフレット:別添資料A) ○エコ燃料の販売価格については、大阪府域のレギュラーガソリン月平均販売価格(直近)を参考にスタンド事業者によ る打ち合わせにより店舗間で『統一価格』とした。 ○エコ燃料利用者を増やすため、どのような課題を解決することが、エコ燃料の社会的受容性の向上を促し、利用促進 につながるかを検証するために、以下の調査を行った。 *エコ燃料を利用していない法人等へのアンケート結果(概要) 利用しない理由:「スタンドが遠い」が最も多く、次いで「価格が高そう」、「車やエンジンに悪影響がありそう」が続いた。 ⇒こうした意見を踏まえ、理解度向上のためのパンフレット(別添資料B)を作成・配布し、再度アンケートを実施。 ⇒「E3に問題あり」の意見の数が減少した(パンフレット配布前869→配布後644)ことから、理解度向上のためには 詳細な情報提供が必要である。 *エコ燃料を利用している法人等へのアンケート結果(概要) 利用しようと決めた理由 :「地球温暖化防止に貢献できる」が最も多く、次に「社会的責任」が続いた。 利用する前の不安 :「スタンドが遠い」が最も多く、次に「不安なし」が続いた。 *エコ燃料供給ガソリンスタンドへのアンケート結果(概要) 改善すべき問題として以下のとおり。 ○利用者の利便性を向上させること ⇒「事前登録を義務付けると利用者が増えない。」「今後、個人に販売するのであれば、スタンドにPOSシステム があったとしてもデータ収集するためのシステム変更など工夫が必要」「ユーザーにメリットを与える工夫が必要」 ○エコ燃料の認知度・理解度を上げること ⇒「スタンドに看板を設置」「スタンドのカラーを他のスタンドと統一化」「スタンドで価格表示を行う」 「テレビ、新聞などのマスコミを使った宣伝が効果的」「リーフレット等をスタンドで配布し、E3をPR」 ○翌年度以降の一般自家用車両への対象拡大に向けて、事業評価委員会で助言等をいただきながら検討した。 平成19年度の実績は、平成20年3月の1か月あたりの利用量が15KL(スタンド数6か所)というもの。 本事業の主目的である流通過程、品質管理の検証、事業性及び地域でのシステム確立について効果的な検証を 実施するためには、レギュラーガソリンと同等の事業規模を構築することが必要であることから、さらなる利用促進に 向けた取組みが必要と判断し、実際のガソリンスタンドでの販売状況を勘案した上で次年度以降は法人等所有車両 のみならず、一般自家用車両にも対象を拡大することとし、その条件等について検討を行った。 *販売価格の設定について 平成19年度に行っていた府域のレギュラーガソリンの月平均価格(直近)を踏まえたエコ燃料販売価格の設定方法は、 自動車燃料の熾烈な価格競争の状況下で元売の仕切価格と完全にリンクしていない。 また、利用者はより安価なガソリンを購入するため店舗間の価格比較を行い購入することを考慮すると、『レギュラー ガソリンと概ね同等価格』の考え方を府域の平均価格に設定することは利用者にとって違和感を否めず、地域によって はエコ燃料はレギュラーガソリンより高価な燃料との認識が生じることとなる。 したがって、エコ燃料の利用対象を一般自家用車両に拡大する以降は、販売価格は各スタンドにおいて設定する こととし、スタンド店頭において価格表示看板等により明示するとともに、設定した価格を府に連絡することを通して 府のホームページでも価格情報の提供を行うこととした。 *事前登録について 一般ユーザーに対して法人等団体と同じような「登録手続」を行ったのでは、その煩雑さ等からE3利用を敬遠される ことが懸念されることから、事業評価委員会での議論を経て、ガソリンスタンド店頭で「E3カード」(別添資料C)を配布 することで車両毎の利用状況を把握できるようにし、登録手続を簡素化した。 (「E3カード」:各カードに個別のエンコード処理を行い、各スタンドのPOS機にスリットすることで、車両ごとの給油データ を取得できる。一部のスタンドではPOS機のシステム変更を行った。) 合わせて、利用者の利便性向上の観点から、法人等における事前登録についてはスタンド店頭での手続きも可能と した。 <平成20年度> ⇒平成20年8月から 法人等所有車両のみならず、一般自家用車両も供給対象とした。 平成20年10月からセルフサービスのスタンド2か所、11月から1か所、さらに12月から1か所の計4か所のセルフ サービスのスタンドにてE3の供給を開始した。 平成21年2月25日から揮発油税におけるエタノール混合分の軽減措置が図られた。 ○平成19年度に実施したエコ燃料の社会的受容性の向上に係る調査結果を踏まえ、平成20年度には以下の取組み を実施するとともに、その効果測定を行い、有効な広報の検証を行った。 ・スタンドで展開したPR (スタンド来場者を対象に、主に利用車両数の増加を目的に展開) 実施したPR 「価格看板」「幟」「ポスター」「知事の等身大看板」の設置 ⇒ 有効 (別添資料D) パンフレットを配布 (別添資料E、F) ⇒ それぞれの効果 セルフ式以外ではガソリンスタンド店員による説明が最も 有効であることから、そのツールとして有効。 統一ロゴマーク入りの「サイン看板」の設置 (別添資料G) ⇒ 新たな利用者の獲得に有効 ・スタンド周辺で展開したPR (スタンド周辺の居住者を対象に認知度・理解度の向上を図り、スタンドへの来場を促すことにより、利用車両数の増加を目的に展開) 実施したPR 市報・地域情報誌等(大阪府・自治体の広報誌等) それぞれの効果 ⇒ スタンド周辺で展開した他の広報より有効 鉄道駅舎にてポスターを掲示(スタンドから約半径2km以 ⇒ 今回の調査では明らかな効果は認められない。 内に立地する56駅舎に各1~3枚掲示)(別添資料H) 新聞折込広告を配布(5大紙。スタンドから約半径2km以 ⇒ 効果は小さい。ただし、「駅舎ポスター」に比べて有効。 内の地域を中心に計48万枚配布)(別添資料I) 周辺のショッピングセンター等でキャンペーンを実施し、 リーフレットやE3(仮)カード等を配布(11か所×1,500 部) (別添資料J) キャンペーンによる配布リーフレットは新聞折込広告と同 程度。 ⇒ E3(仮)カードはスタンドで回収した数が少なく、利用車両 数の増加に効果は認められない。 ・広域に展開したPR (大阪府周辺住民を対象にE3の認知度・理解度の向上を目的に展開) 実施したPR それぞれの効果 テレビはニュースの影響力が大きく、ニュースで放映される ・大阪府テレビ広報番組「大阪情報箱」(テレビ大阪:5分) ことはエコ燃料の認知度・理解度の向上に有効。 ・テレビ大阪の特別番組(60分)(大阪発!E3ってなんや 特に、スタンド利用者やスタンド周辺居住者に比べて、ガソ ねん!?~なるほど納得!エコ燃料!~)で事業をPR。 リンスタンド周辺地域以外の居住者に対する認知度・理解 *テレビ大阪で出演いただいた哀川翔氏(俳優)には、 度の向上効果が大きく、また利用車両数の増加にも有効。 E3を活用してラリー参加するドキュメント番組(BS朝日)で ⇒ もE3のPRをいただいた。 NHKニュース番組「おはよう関西」や「関西熱視線」の特 集で事業が紹介された。 「FMCocolo」局のスポットCM(20秒)で事業をPR。 ラジオのニュース・番組は、今回の調査ではテレビや新 「MBSラジオ」局の「ニュースレーダー」や「NHKラジオ」局 ⇒ 聞記事に比べると認知度・理解度の向上に関する効果は 小さい。 の「NHKラジオジャーナル」の特集で事業が紹介された。 大阪府広報誌「府政だより」(大阪府内各戸配布)で事業 をPR(別添資料K)。 大阪府広報紙(大阪府・自治体の広報誌等)は、テレビ・ ⇒ 新聞と比べると認知度・理解度の向上に関する効果は小さ いが、 ラジオよりも効果的である。 ⇒スタンドで展開した上記PRは特に有効性が明らかであったことから、平成21年度以降、引き続き実施。 エコ燃料供給スタンド 別表1 19か所(府域13か所、府域外6か所)(平成21年8月25日現在) 府域のガソリンスタンド ○ メッセ守口SS(平成19年度中~) ○茨木桑原SS(平成21年度中~) ○パワーステーション香里 茨木市桑原42番2号 ℡072-643-3251 守口市京阪本通2丁目4番5号 ℡06-6991-5345 寝屋川市香里西之町1-15 ℡072-837-0105 ○長柄SS(平成20年度中~) ○ 野崎SS(平成19年度中~) 大阪市東淀川区柴島3丁目10番23号 ℡06-6325-9580 ○堺大浜SS(平成21年度中~) 堺市堺区大浜中町3丁8番3号 ℡072-222-6547 大東市野崎4-7-21 ℡072-876-6556 ○ 都島SS(平成19年度中~) 大阪市都島区都島本通1-18-5 ℡06-6923-7773 ○ 1号線給油所(平成19年度中~) (セミセルフ)堺市北区百舌鳥陵南町1-58-18 ℡072-270-1611 大阪市生野区小路東5-5-12 ℡06-6751-7530 岸和田市上野町東9-5 ℡072-438-0700 ○ パワーステーション大和川 ○ Gasta 泉佐野SS(セルフ) 泉佐野市南中安松1332-1 ℡072-465-3734 府域外のガソリンスタンド ○ルート43尼崎SS (平成19年度中~) 兵庫県尼崎市西向島町100番地 ℡06-6430-1122 ○オイルキャップ砂丘SS(セルフ) (平成20年度中~) 鳥取県鳥取市福部町湯山544-1 ℡0857-74-3311 ○ まほろば給油所 (平成20年度中~) ○ 岸和田SS(平成19年度中~) (平成20年度中~) (平成20年度中~) (平成20年度中~) ○ Gasta 美原SS(セルフ) (平成20年度中~) 大阪市東住吉区照ヶ丘矢田2-20-5 ℡06-6790-1660 堺市美原区菅生753-1 ℡072-361-8051 ○パワーステーション京田辺 (平成20年度中~) 京都府京田辺市大住丸山9-4 ℡0774-64-8481 ○久御山SS(平成20年度中~) 京都府久世郡久御山町森村東296-1 ℡075-631-5666 ○Gasta田辺SS(セルフ) (平成20年度中~) 和歌山県田辺市東山1丁目5-6 ℡0739-81-2296 ○Gasta印南第二SS(セミセルフ) (平成20年度中~) 和歌山県日高郡印南町印南3265 ℡0738-42-0304 別表2 エコ燃料(E10)実用化に向けた実証の取組みについて 1.製造過程における取組み <製造> 中国精油株式会社がバイオエタノールとガソリンを調達し、E10を製造。 ガソリンにエタノールを混合すると、蒸気圧がE3と同様の上昇傾向を示し、蒸留性状のうち50%留出温度が下降する 傾向を示す。 ⇒レギュラーガソリンの性状に応じて軽質分をカットしてエタノールを混合し、品確法(全項目。ただし酸素 分とエタノール含有率を除く。)を満たしたE10を製造 ⇒「品確法」の一部改正(H21.2.25付)を受け、中国精油株式会社が経済産業大臣から揮発油試験研究計画の認定 を受けて取組みを実施。 <品質管理> 平成19年度より、E10製造毎に品確法の規格への適合を確認するため、分析機関で品質検査を実施 ⇒酸素分とエタノール含有率を除く項目で規格内であることを確認。 平成21年度も引き続き同様の頻度で検査を実施する。 2.供給過程における取組み <給油設備部材の検証> 平成19~20年度 給油設備部材(給油銃及び計量機本体の常時ガソリンに接する部材等)について、未使用の部材、レギュラーガソリンと E10で浸漬した後の部材、及び試験装置により12か月通油した後の部材の物性試験を実施。 ⇒○金属部材に対しては、ほとんど影響がない。 ○ゴム部材に対しては、物性の低下は見られたが、物性低下の度合いはE3に比べて同等か小さく、12か月の通油 の間、計量機からは漏れは確認されなかった。 ⇒日常的に点検して漏れがあれば部材を交換するといった従来のガソリンスタンドでの管理を実施すれば、現在使用され ている給油設備はE10までのバイオエタノール混合ガソリンに使用しても問題はないと結論。 <供給拠点の整備・点検及びE10の品質管理について> 平成19~20年度 ○BJK敷地内の自家給油所(簡易計量機:容量600L)を、国土交通大臣の認定を受けたE10対応車2台の公道走行 試験(平成20年3月~平成21年3月)のE10供給拠点として使用。 ⇒漏えいの有無等を点検したが異常は見られなかった。 ○大阪府庁敷地内に自家給油所として、地下貯蔵タンク(容量10kL)及び計量機を整備・稼動させ、地下貯蔵タンク内 のE10の品質分析(強制規格項目)及び給油設備の点検を実施(平成21年2~3月) ⇒E10の品質は酸素分とエタノール含有率を除く項目で規格を満たすとともに、給油設備点検では不具合は見られな かった。 ○BJK内給油所、大阪府庁内給油所において、 平成21年2月25日より揮発油試験研究計画(品確法)に基づき、 10日に1回の頻度で検体を採取し、経済産業大臣の登録分析機関にて検査(強制規格項目)。 ⇒酸素分とエタノール含有率を除く項目で規格を満たす 平成21年度 ○中国精油(株)岡山事業所敷地内に自家給油所(簡易計量機:容量600L)を整備し、BJK内給油所及び大阪府庁内 給油所とあわせて3か所の供給拠点において、国土交通大臣の認定を受けたE10対応車33台(H21.8時点)で公道 走行試験を実施中。 ○3か所の供給拠点において、揮発油試験研究計画(品確法)に基づき、10日に1回の頻度で検体を採取し、経済産業 大臣の登録分析機関にて検査(強制規格項目)。 3.利用過程における取組みについて <公道走行試験と社会的受容性向上のための知見収集> 平成19~20年度 E10対応車両2台(いずれもトヨタ・カローラフィールダー)で公道走行試験を実施。 (平成20年3月14日に国土交通大臣認定を取得後、平成20年3月26日から平成21年3月24日まで公道走行試験 を実施した。) 【運転手へのアンケート結果(概要)】 運転時の評価として、「レギュラーガソリンと比較して良い」「アルコールの臭いは気にならない」と回答しており、 E10を燃料として使用する場合の影響は見られなかった。 走行前の日常点検の結果については、特に不具合は見られなかった。 平成21年度 E10対応車両33台(トヨタ・カローラフィールダー7台、トヨタ・カローラアクシオ1台、トヨタ・エスティマハイブリッド25台 *H21.8時点)で公道走行試験を実施中。 <大気環境への影響評価> 平成19年度 自動車からの燃料蒸発ガスの測定・検証について 燃料蒸発ガス量について、燃料タンク容量やキャニスタ容量の異なる車種(小型乗用車1.5Lクラス及び1.0Lクラス) で、走行直後の駐車時及び一昼夜を想定した長時間の駐車時に発生する炭化水素量を密閉室において測定。 ⇒燃料蒸発ガス量については、両車種とも規制値(2g/テスト)を大きく下回る結果であった。 自動車排ガス中の大気汚染物質等の測定・検証 CO、HC、NOx、CO2及び燃料消費率について、E10の普及が見込まれる時期に走行していると考えられる新長期規 制車で、10・15モード、11モード及びJC08モード(ホット・コールド)を用いてシャシダイナモメータにより測定を行った。 ⇒自動車排出ガス量は、期間ごとに各モードの排出量を加重平均して求めるが、平成17~19年、平成20~22年、平成 23年度以降の3期間とも、CO、HC、NOxの規制値を大きく下回った。 CO2、燃料消費率は、レギュラーガソリンとE10で大きな差は見られなかった。