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姉妹都市ニュースTOMO114号
TOMO 札幌姉妹都市協会 〒060-0001 Sapporo Sister Cities Association Newsletter January, 2014 Volume 114 姉妹都市ニュース 札幌市中央区北 1 条西 3 丁目札幌MNビル 札幌国際プラザ内 姉妹都市協会のマスコット 「シスターくん」 TEL: 011-211-2105 姉妹都市パネル展 X 国際交流員による写真展を実施! 65 回目を迎えるさっぽろ雪ま つりの期間中、札幌駅前通地下広 場(チ・カ・ホ)にて札幌の姉妹 都市を紹介するパネル展を行いま す。また、アメリカ・ドイツ・中 国・ロシア・韓国の 5 名の国際交 流員による「札幌っていいね!」 という写真展も実施いたします。 札幌の姉妹都市をPRするととも に、札幌の魅力を交流員の写真で 再発見していただく良い機会にな ると思います。ぜひ足を伸ばして 見てください。 日 場 時:2014 年 2 月 4 日(火)~11 日(火)午前 11 時~午後 7 時 所:札幌駅前通地下広場(チ・カ・ホ) 姉妹都市紹介 X 5 名の交流員 から見た札幌 (札幌市国際交流員 ユン・ソヨン) 【撮影:クレア・フレリク(米)、ウリ・ヤミツキ(独)、賀 小雲(中)、 マキシム・サゾノフ(露)、ユン・ソヨン(韓)】 ドイツ語を勉強しながら楽しい時間を過ごしましょう! 札幌にお住まいでドイツ語を勉強する方、ドイツに興味のある方に朗報です!2014 年 2 月 22 日(土) 午後 2 時から札幌国際プラザ交流サロンで「第三回ドイツ語を楽しむ会」というイベントを行います。 どのようなイベントかというと、グリム童話を題材に、参加者がいろいろな劇を演じます。ドイツ語を 使ってドイツ語学習者同士が交流を深めながら楽しめるイベントなので、ぜひご参加ください。 今回は「ブレーメンの音楽隊」「赤ずきんちゃん」「金のがちょう」の三つの物語の中から、自分の演 じたい物語と役を選んでいただきます。せりふの少ない役もありますので、それぞれのレベルに合わせて、 初めてでも気軽に楽しくご参加いただけます。せりふは全部暗記できなくても構いません。 みんなでドイツ語を楽しみませんか? (札幌市国際交流員 ウリ・ヤミツキ) 日時:2014 年 2 月 22 日(土)14:00~16:00 (リハーサル 13:00~) 会場:札幌国際プラザ(3 階)交流サロン 観覧のみご希望の方はお申込み不要です。 劇への参加をご希望の方は 1 月 24 日(金)までに お電話でお申込み下さい。 申込先:TEL 011-211-2105 (9:00-17:45) *申込要領、台本は国際プラザで配布するほか、下記の URL からダウンロードできます。 http://plaza-sapporo.or.jp/citizen_j/seminar/seminar.html#tanosimu アメリカ・ポートランド ~ポートランドのクリスマス名物~ 姉妹都市ポートランドからこんにちは。現地小学校でインターンとしてアシスタント日本語教師を務める北 濱玲奈といいます。今回は 12 月のポートランドの少し珍しいイベントをご紹介します。 それは「Peacock Lane」。Peacock Lane とは街の中心部からバスで 20 分ほど東に位置する短い通りの名 前です。私の勤める学校から歩いて 15 分くらいの住宅街で、住んでいる人もごく普通の一般市民。しかし、 この Peacock Lane におけるクリスマスイルミネーションはポートランドにおける名物となっていて、私も多 くの人に「Peacock Lane にぜひ行くべきよ!」と勧められました。 Peacock Lane のイルミネーションはクリスマスの一週間前にスタートします。家ごとに庭や家の外観をラ イトアップし、雪だるま、サンタクロースなど様々な飾りつけをします。また、外から見てきれいに見える位 置にクリスマスツリーを飾ることも重要です。 聞けば、この通りにおけるクリスマスイルミネーションは 1929 年頃にスタートし、毎年行われているとい うこと。この通りに住む人は「クリスマスになったらすごいイルミ ネーションをすること」という契約があるという話です。住人の総 力をあげてのイルミネーションは街中の評判で、クリスマス前の一 週間は多くの人々が訪れます。あまりに多くの人が来るため、警察 が登場して交通規制を行うほどです。 ポートランドは一気にクリスマスモードに突入します。お店も家 と通りもすべてがクリスマス仕様になり、光にきらめく夜が続きま す。もし、クリスマス頃にポートランドに来る機会があったら、ひ ときわ輝くこの Peacock Lane に足を運んでみてください! (リッチモンド小学校インターン 北濱 玲奈) Peacock Lane のイルミネーション 中国・瀋陽 ~火鍋と肉まんで冬の寒さを乗り切る!~ 瀋陽の冬はとにかく寒い! 内陸に位置しているので雪は少ないのです が、日中でも零下 20℃を下回ることもあります。北海道出身の私は寒さ に慣れているつもりでしたが、瀋陽の身体に突き刺さるような寒さは経 験したことがなく、衝撃的でした。寒さで膝や足先が痛くなります。室 内は床暖やスチーム暖房が整備されているので半袖でも生活できるくら いですが、外との温度差で体調を崩す人も少なくありません。 そのような瀋陽の冬に欠かせない食べ物があります。それは火鍋です。 一つの鍋で 2 種類の味が楽しめる鴛鴦(ユエンヤン)鍋、ショウガやネ ギ、ナツメが入った清湯(チンタン)鍋、山椒と唐辛子が大量に投入され 瀋陽の冬に欠かせない火鍋 た真っ赤なスープが特徴の麻辣(マーラー)鍋、キノコ類がたくさん入った菌湯(ジュンタン)鍋などスープ の種類も豊富で、たれもゴマだれや海鮮だれなど様々な味が楽しめます。値段も手頃なので、冬の寒い日には 店の外に行列ができるほどです。寒さに耐えて行列に並びながら温かい火鍋を心待ちにしている様子も、冬の 瀋陽ではよく見られる光景です。このように瀋陽に住んでいる人々にとって火鍋はなくてはならないものです。 そしてもう一つ中国と言えば、肉まん(包子・パオズ)です。日本では冬になるとコンビニなどで肉まんが 販売されていますが、中国の人たちは自宅で作ることが多いのです。去年の冬、私も友人に作り方を教えても らい、肉まん作りに挑戦しました。粉まみれになりながら大量の生地を作 り、その中に牛豚の合い挽き肉に椎茸を加えた餡を包んで三段重ねの蒸し 器に入れます。できたての肉まんはモッチリした生地とほのかに甘い餡で、 何とも言えない美味しさでした。 その国の食を知ることはその国の文化を知ることだと私は思います。温 かく美味しい物を食べることで長く厳しい瀋陽の冬を乗り越え、残された 留学生活を満喫したいと考えています。 (遼寧大学商学院修士 2 年 肉まんを手作り! 三木夏子) ※ 三木夏子さんは、瀋陽市・遼寧大学に国費留学中です。 ロシア・ノボシビルスク ~札幌の雪まつりをノボシビルスクに!~ 2000 年から毎年、ノボシビルスクではシベリア国際雪像祭 が開催されています。ロシアの各地や海外から来ている参加者 は 1 月にノボシビルスクに集まり、数日にわたって雪像を作り ます。1 月は気温が-25 度以下に下がる日も多く、ノボシビル スクの雪まつりは勇気のある参加者には大きな挑戦になると思 います。 実は、このイベントの由来は姉妹都市・札幌の雪まつりです。 初めてさっぽろ雪まつりに参加したノボシビルスクの芸術家た ちは、そのイベントを自分たちの街 でも開催することにしました。しか シベリア国際雪像祭の雪像展示 し、ノボシビルスクの雪像祭には札 幌のような超大型雪像はなく、すべ ての雪像は 3x3 メートルのスノーブロック(ブロック状に固めた雪)から作 られています。また、ライトアップ、塗装などは禁止、材料にはきれいな雪と 氷しか使えないなどの条件があります。プロの芸術家だけではなく、アマチュ アチームや中高生のチームも参加します。 2000 年の第一回は 12 月末に開催されましたが、今は多くの希望者が参加で きるように、学校の冬休みの終わりに合わせ 1 月の上旬に開催しています。天 候にもよりますが、完成した雪像は 1 か月以上の間、ノボシビルスクの中心に ある小さい公園を飾っています。 国際雪像祭には、札幌の市民も参加したことがあります。こうして、札幌で 生まれた雪まつりは両市の交流の一つのシンボルとなっています。 (札幌市国際交流員 サゾノフ・マキシム) 会員団体訪問 北海道ロシア文化協会訪問 今回は、北海道ロシア文化協会の根本 清一会長にお話を伺いました。 同協会は設立以来、ノボシビルスク市との交流を中心に、ロシアとの 交流事業を実施するほか、ロシアとの交流に関わる団体の連携を強める ために、2009 年より在札幌ロシア連邦総領事館との共催でクリスマス パーティーを開催しています。今回のクリスマスパーティーでは、2012 年にノボシビルスク市民から同協会あてに贈られた感謝状が披露されま した。 「最初は囲碁の交流のためでした。」まだロシアがソビエト連邦と呼 ノボシビルスク市民から北海道ロシア ばれていた頃、ちょうど札幌市がノボシビルスク市と姉妹都市提携を結 文化協会あてに贈られた感謝状を紹介 んだ年に、囲碁を学ぶロシア青年との交流が始まりました。そして、ロ シアが国際社会の表舞台へと復活しつつあった 1991 年 2 月に「北海道・ロシア囲碁協会」が民間の有志 によって設立されました。 「囲碁だけではなく、茶道・華道・書道などの日本の伝統文化を広めるとともに、ロシアのオペラやバ レエなどを日本に紹介できるような日本とロシアを結ぶ拠点を作りたいと思ったのです」と根本会長。翌 年組織名を「北海道・ロシア文化協会」に改めました。その 後、札幌とノボシビルスク両市の市役所に働きかけ、1995 年 にノボシビルスク市と共同で同市内に完成させたのが、現在、 両市の交流に欠かせない役割を担っている「シベリア・北海道 文化センター」です。体制の移行に伴い貨幣価値が大きく変動 する中、不可能とまで言われていた同センターの完成を実現さ せたのは、北海道・ロシア文化協会を中心とした市民有志の熱 シベリア北海道文化センター(2013 年撮影) 意でした。 韓国・大田広域市~冬こそ、あたたかい助け合いを~ 大田市役所の広場に今年も愛の温度塔が建てられまし た。愛の温度塔とは「希望 2014 分かち合いキャンペー ン(小さい寄付、愛の始まり)」の一環として、貧しい 人々の支援などの福祉事業に使用する支援金を集める募 金箱です。 韓国では、年末が近づくと、官公庁やマスコミ、慈善 団体が「恵まれない人に愛の手を」と唱えながら募金運 動を繰り広げます。2000 年に初登場した愛の温度塔は、 冬の風物詩にもなっているのです。 その愛の温度塔は、募金目標額の 1%にあたる 4 千 4 百 50 万ウォンが集められる度に、温度が 1 度ずつ上が ります。今年の募金目標額は 44 億 5 千万ウォン(日本 大田市役所の広場に建てられた愛の温度塔 円で約 4 億 3 千 700 万円)であり、目標に達すると温 度塔の温度は 100 度になって市民の愛で暖かく、いや 熱くなるのです。去る 11 月 20 日から始まった今回のキャンペーンは、2014 年 1 月末まで 73 日間展開 されます。除幕式ではヨム大田市長、関係者がハートを作って見せながら募金への協力を訴えました。 また、大田市では、募金行事の他、毎年冬になるとキムチや練炭(暖房の熱源)、肌着等を低所得層に 提供するイベントも行っています。寒い冬こそ、あたたかい助け合い活動を実践しているのです。 (札幌市国際交流員 ユン・ソヨン) 姉妹都市コラム ~大通公園に姉妹都市モニュメント!~ みなさんは、市民の憩いの場、大通公園に、ポートランドとミュンヘン、そして瀋陽からの贈 り物があることをご存知ですか?ヒントは 2 丁目、11 丁目、12 丁目です! ではまず 2 丁目から見ていきましょう。大通公園 2 丁目の北側にちょっと異国風の水飲み場 があります。これは「ベンソンの水飲み」と呼ばれ、1966 年にアメリカ・ポートランド市から寄贈さ れました。これは地元ポートランドでも街のシンボルになっているモニュメントで、20 世紀初めにポー トランド市に住む実業家サイモン・ベンソン氏が 20 台の水飲み場を寄贈したものです。慈善家でもあ ったベンソン氏が、水を飲みたくて泣いている子どもを見たのが寄贈のきっかけと言われています。 次に 11 丁目に行ってみましょう。空高くひときわ目立つモニュメントがあります。その高さは 23 メ ートル!ドイツ語で「五月の木」という意味の「マイバウム」です。1976 年 5 月にドイツ・ミュンヘ ンから寄贈されました。初代のマイバウムは老朽化のため 2000 年に撤去され、現在のものは 2 代目。 札幌市立高等専門学校生が中心となって作業が行われ、2001 年 11 月に建てられました。最近では 2010 年にも改修工事が行われました。 お隣の 12 丁目といえば思い浮かぶのは水路とバラ園。札幌市資料館とともに、美しい雰囲気を醸し 出していますね。このバラ園には、2010 年に姉妹都市提携 30 周年を記念して中国・瀋陽市から贈られ たバラが植えられおり、入口には日本語と中国語で記載された提携記念パネルも設置されています。 大通公園を歩くとき、ちょっと気にして見てみてくださいね! ポートランド市寄贈のベンソンの水飲み ←ミュンヘン市寄贈のマイバウム ↓瀋陽市から贈られたバラのあるバラ園