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第2部 亀井氏資料 - Commodity Online TV

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第2部 亀井氏資料 - Commodity Online TV
日本商品先物振興協会
CX市況講演会
世界的金融緩和
「出口戦略と金市場」
マーケット・ストラテジィ・インスティチュート
代表取締役
亀井 幸一郎(金融・貴金属アナリスト)
(http://blog.goo.ne.jp/msi021112)
2015年6月9日(火)
1
はじめに.ドル建て金価格2007年以降の歩み
2000
1800
NY 金価格の推移
11/9/6
1923.70$
(NYコメックス中心限月:日足)
2007年1月~
12/10/5
1798.10$
11/5/2
1577.40$
1600
10/12/7
1432.5$
11/12/29
1523.90$
1400
09/12/3
1227.5$
1200
08/3/17
1033.9$
11/01/28
1307.70$
09/2/20
1007.7$
13/8/28
1434.00$
13/4/16
1321.50$
13/6/28
1179.40$
1000
13/12/31
1181.40$
14/11/07
1130.40$
10/02/10
1083.00$
800
600
2007/1/3
08/10/24
681$
2007/12/29
2008/12/23
2009/12/18
2010/12/13
2011/12/8
2012/12/2
2013/11/27
2014/11/22
2
1.日米欧 金融政策の立ち位置
正常化に手間取る米国、手の内を見透かされる欧州
手探り状態の日本
中央銀行は“裸の王様”
1.米:利上げをしたい、しかしスピード感の出ない拡大
リバウンドを恐れるFRB
2.欧:ドラギマジック延長戦
量的緩和策に乗り出したECB(欧州中銀)
マイナス金利と通貨安誘導
3.日:マインド転換と通貨安誘導に成功
賞味期限が迫るBOJ(日銀)追加策
見えない落とし所
3
2.米国金融政策の転換
①“正常化” を探るFRB
米長期金利(10年国債)とFFレートの推移
%
8.00
FFレート
10年国債金利
7.00
住宅・証券化
バブルピーク
6.00
5.00
4.00
3.00
2.00
1.00
I
T
バ
ブ
ル
の
崩
壊
量
的
緩
和
策
縮
小
ス
タ
ー
ト
リ国
ー際
マ金
ン融
・
シの
ョ混
ッ乱
ク
0.00
2000年2月
2002年2月
2004年2月
2006年2月
2008年2月
2010年2月
2012年2月
2014年2月
4
2.米国金融政策の転換
②資産規模はそのまま維持
総資産
4兆5000億ドル台 (約560兆円)
2015年6月3日時点
総額 4兆5276億ドル
内、債券
4兆2190億ドル(527兆円)
米国債2兆4607億ドル(307兆円)
MBS 1兆7224億ドル(215兆円)
Gold 110億ドル(1.4兆円)
その他
QEⅡ
QEⅢ
QEⅠ
※MBS:住宅ローン担保証券
(セントルイス連銀)
5
《参考資料》 1.ハト派が増えたFOMC投票権者
2015年のFOMC 投票権者
ハト派
中間派(ややハト派)
・イエレンFRB議長
・フィッシャーFRB副議長
・ダドリーNY連銀総裁
・タルーロFRB理事
・エバンス・シカゴ連銀総裁
・ブレイナードFRB理事
(やや)タカ派
・ラッカー
リッチモンド連銀総裁
・パウエルFRB理事
・ロックハート・アトランタ連銀 ・ウィリアムズ・SF連銀総裁
総裁
※ 2015年はハト派が多いのが特徴
今後のFOMC開催日程
6月16-17日、7月28-29日、9月16-17日、10月27-28、12月15-16日
6
《参考資料》 2.上がらない景気拡大ピッチ
米 GDP成長率の推移・・・・・・昨年同様 1-3月期はマイナスに
7
2.米国金融政策の転換
③早期利上げに懸念の声も
6月1日 ◎ローゼングレン・ボストン連銀総裁
・「金融政策の引き締めに着手するための条件はまだ達成されていない」
・「失業率が時宜にかなって改善していくとも、(FRBが)2%としている目標に向けてイン
フレ率が上昇していくとも、予想していない」
・「このことは、金融政策運営において引き続き忍耐強くある必要があることを裏付けてい
ると考える」
・「経済指標はこれまでのところ思わしくない。指標に基づき金融政策を運営するには、改
善の予想だけでなく、実際の統計結果による確認が必要」
・「(第1四半期のマイナス成長について)厳冬といった一時的な要因が主に影響したもの
なのか、経済のより幅広い変化を反映したものなのかはまだ分からない」
6月2日 ◎ブレイナードFRB理事
・「回復の基調的な勢いは、相次ぐ向かい風に比較的、影響を受けやすいことが明確に
なった」
・「今後のデータで景気の基調的な勢いが明確になるまで、慎重に待つ価値はある」
・「労働市場が継続して力強さを増していることが確認され、インフレ指標も改善が続け
ば、年末までに初回利上げが実施される可能性はある」
・「米国は海外から様々な影響を受けている」。ドル高や原油安がエネルギー投資に及ぼ
している影響などを踏まえると、FRBの利上げはまだ先になる。
8
《参考資料》 3.回復基調示す米雇用統計 ①
9
《参考資料》 4.回復基調示す米雇用統計 ②
10
3.量的緩和策に踏み出したECB
〈欧州中銀(ECB)の量的緩和策骨子〉
○国債を中心とするユーロ建て債券を月額600億ユーロ購入 総額1兆1400億ユーロ
○期間は当面3月から2016年9月まで。
2%に近い物価上昇率の目標達成が見通せるまで続ける
○ECBへの出資比率に応じて各国の国債を購入する
○ギリシャなど重債務国の国債購入は条件付きで実施する
ECB政策金利と中銀預金金利の推移
11
《参考資料》 5.日米欧 物価と金利動向
日米欧の物価上昇と長期金利
長期金利(10年国債)
消費者物価指数(前年同月比)
12
4.金市場の状況
2013年以降の価格推移
1700
NY 金価格の推移
(NYコメックス中心限月:日足)
2013年1月以降
1600
1500
13/2/26
1619.7$
13/8/28
1434.00$
14/3/17
1392.60$
14/7/10
1346.80$
1400
15/1/22
1307.80$
1300
13/4/16
1321..5$
1200
13/6/28
1179..4$
1100
2013/1/2
2013/5/2
13/12/31
1181..4$
2013/8/30
2013/12/28
15/3/17
1141.60$
14/11/07
1130.40$
2014/4/27
2014/8/25
2014/12/23
2015/4/22
13
4.金市場の状況
2014年需給とその注目点
金:過去2年間の項目別 四半期ごとの需要の推移(トン)
13年Q1
13年Q2
13年Q3
13年Q4
14年Q1
14年Q2
14年Q3
宝飾品
546.4
704.6
566.7
572.7
564.1
494.3
519.5
575.0
地金・金貨
460.5
631.4
312.3
360.9
281.9
263.5
235.4
282.8
-39.8
-41.3
-84.9
124.3
117.8
92.8
85.0
1293.1
1288.4
1281.9
1201.4
ETF
-176.5 -402.2 -120.2 -181.0 -2.6
公的購入
130.8
金平均価
1631.8
格
92.1
101.5
1414.8
85.0
1326.3 1276.2
14年Q4
2013年及び2014年の比較 インドと中国の総需要と内訳
インドが中国を上回る ( 前年に比べインド14%減少、中国37%の減少)
14年
13年
宝飾品
地金・金貨
合計
宝飾品
地金・金貨
合計
インド
612.7
362.1
974.8
662.1
180.6
842.7
中国
927.9
383.9
1311.8
623.5
190.1
813.6
(資料:WGC)
14
《参考資料》 6.原油と金
WTI原油と金価格の推移(2004年1月5日を100として指数化)
500
Gold
450
WTI原油
400
350
300
250
200
150
100
50
2004年1月
2005年1月
2006年1月
2007年1月
2008年1月
2009年1月
2010年1月
2011年1月
2012年1月
2013年1月
2014年1月
2015年1月
15
《参考資料》 7.浮上しない白金
16

講師プロフィール
亀井 幸一郎(カメイ コウイチロウ)
<マーケット ストラテジィ インスティチュート 代表取締役>
金融・貴金属アナリスト
1979年 中央大学法学部法律学科卒業。山一證券に8年間勤務後、87年投資顧問会
社で日本初のFP会社でもあるMMI入社。92年ワールド ゴールド カウンシル(WGC/本部
ロンドン入社。企画調査部長として経済調査、世界の金情報の収集、マーケット分析、市
場調査に従事。2002年現職。
「史観と俯瞰」をモットーに金融市場から商品市場、国際情勢まで幅広くウォッチしている。
日経CNBCテレビやラジオNikkeiなどのメディアでの市場分析のほか、日経商品情報「国
際商品サーベイ(金)」、(社)日本金地金流通協会サイトの市況解説およびメルマガ、産
経出版:投資情報誌ネット・マネーにて「亀井幸一郎の金市場の風」、時事通信「アナリスト
の目」、キュリオ・マガジン「亀井幸一郎が語る金市場」など定期寄稿多数。
05年5月からブログ「亀井幸一郎の金がわかれば世界がみえる」を公開中
http://blog.goo.ne.jp/msi021112)
近著 「急騰前に金を買いなさい」(廣済堂出版)2013年5月刊
「金はどうして騰がるのか}(宝島社)2011年12月刊 共著
「純金争奪時代(金に群がる投資家たちの思惑)(角川SSC新書)」2010年3月刊
17
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