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管内における馬飼養衛生の実態(PDF:8KB)
1995(H7) 演題名 管内における馬飼養衛生の実態 発表者 羽 氏 生 宜 弘 所 属 飯田家畜保健衛生所 名 全国における馬の飼養衛生の実態は、特定の馬産地及び競走馬 以外はほとんど把握されていない。今回、馬自衛防疫体制確立事 業により、管内関係施設に聞き取り調査を実施した結果、管内に は 4 施 設 35頭 ( 軽 種 11頭 、 中 間 種 15頭 、 小 格 種 9 頭 ) の 乗 用 馬 、 2 施 設 28頭 ( 軽 種 28頭 ) の 肥 育 馬 の 飼 養 を 確 認 。 乗 用 馬 1 頭 の 年 間 稼 働 日 数 は 平 均 29日 で 、 365日 を 100% と す る と 稼 働 率 は 8 % 。 肥 育 馬 は 、 競 走 廃 用 馬 を 素 畜 と し て 平 均 150日 間 の 肥 育 の 後 、 体 重 450∼ 550kg( 肥 育 期 間 中 の 増 体 量 80kg) で 地 元 ま た は 県 外 の 精 肉 店 へ 年 間 62頭 を 出 荷 。 過 去 1 年 間 の 病 傷 事 故 の 発 生 は 7 頭 で 、 そのうち死亡したのは1頭、廃用となったのは2頭で、診療は一 部の開業獣医師が実施。予防注射は、インフルエンザ及び日本脳 炎 が そ れ ぞ れ 86% ( 30頭 / 35頭 ) 、 破 傷 風 が 14% ( 5 頭 / 35頭 ) の乗用馬で実施。馬に関する衛生情報は、畜主が独自のネットワ ークにより入手。 今回の調査から、馬の飼養衛生に関して、①獣医療サービスの 向上、②乗馬の振興と普及、③予防衛生のレベルアップ、が課題 であり、獣医師会及び家畜保健衛生所の対応の必要性が感じられ た。