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目 次 - 青森県庁

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目 次 - 青森県庁
参考資料1
平成27年度「攻めの農林水産業」の主な取組実績
目
次
「攻めの農林水産業」の推進方針ごとの取組実績
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
1
産地と連動した国内外市場の新たな販路開拓 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1
2
新たな市場の創出に向けた成長分野への販路開拓と物流システムの構築 ‥‥‥‥‥
14
3 お客様から支持され選ばれる県産品の創出 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
15
4
関係団体・民間企業との連携による情報戦略の展開 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
18
5 更なる県産品の愛用に向けた地産地消の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
24
6
32
Ⅱ
健康で活力に満ちた「くらし」に向けた食育の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
安全・安心で優れた青森県産品づくり
1
市場ニーズや地域特性に応じた農林水産物の生産振興 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
35
2
高品質・低コスト化に向けた生産・流通体制の強化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
40
3
環境変動への対応や競争力の強化に向けた研究開発の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
53
4 安全・安心を支える産地体制の強化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
67
Ⅲ
連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
1
農商工連携によるあおもり「食」産業の加速化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
75
2
地域資源の付加価値を高める製品づくりの推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
80
3
農林漁業者の所得向上に向けたグリーン・ツーリズムの推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
82
4
多様な分野との連携・協働による地域の活性化
86
Ⅳ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
1
農林水産業の基礎となる「安全・安心な水資源」の確保
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
87
2
豊かな地域資源を未来に引き継ぐ環境公共の推進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
91
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
1
高い経営力を持った人財の育成 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
97
2
人口減少社会を見据えた「地域経営」の仕組みづくり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
99
3
地域を支える生産基盤の有効活用と組織の体質強化
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 101
4 農山漁村の女性が活躍できる環境づくり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 106
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
「攻めの農林水産業」の推進方針ごとの取組内容
Ⅰ 信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
Ⅰ
1 産地と連動した国内外市場の新たな販路開拓
(1)トップセールスなどによる信頼関係の構築とそのフォローアップ
これまでの取組によって構築された大手量販店とのネットワークに基づき、全国の
主要な量販店等で青森県フェア及びトップセールスを展開するとともに、あおもり産
品の価値を認めて適正に評価するバイヤーのネットワークと県内流通業者による青森
県フェアのコーディネート体制を構築
①
あおもり産品販売力強化促進事業【新規】
ア
<総合販売戦略課>
あおもり産品販売ネットワーク強化
・全国各地の量販店等で、青森県フェア及びトップセールスを実施
・青森担当バイヤーとのネットワークを活用し、商談及び産地訪問を実施
<青森県フェア、トップセールスの実施実績>
フェア16回
うち知事トップセールス12回(☆印)
開催期間
開催内容
4/22~26
<旗艦店舗:実施店舗数>
イトーヨーカドー「青森県フェア」(初開催)
<埼玉県内17店舗>
6/25~28
ダイエー「青森県フェア」(2年目)☆
<ダイエー宝塚中山店:全国 135店舗>
10/1~6
ユニー「青森県フェア」(4年目)
<アピタ樋川店>
10/8~12
ダイエー「青森県フェア」(3年目)☆
<ダイエーいちかわコルトンプラザ店:全国約 120店舗>
10/23~25
イオン九州「青森県フェア」(8年目)☆
<イオン直方店:イオン九州74店舗>
10/29~11/1
イオンリテール㈱南関東カンパニー「青森県フェア」(2年目)☆
<イオン板橋店:イオン南関東61店舗>
10/30~11/3
イオンリテール㈱中四国カンパニー「青森のうまいもんフェア」(4年目)☆
<イオン広島府中店:イオン中四国32店舗>
11/1~2
コーヨ―「青森県フェア」(3年目)
<近畿地方のスーパーコーヨ―及びMV>
11/5~8
ユニー「青函フェア」(初開催)
<アピタ長津田店:関東アピタ24店舗>
- 1 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
開催期間
開催内容
<旗艦店舗:実施店舗数>
11/11~15
イトーヨーカドー「青森県フェア」(13年目)☆
<イトーヨーカドー大森店及び大井町店>
11/14~15
ヨークマート「青森うまいもの市」(3年目)☆
<ヨークマートフードセントラルララガーデン川口店>
11/26~29
山陽マルナカ「青森県フェア」(4年目)☆
<マスカット店:山陽マルナカ56店舗>
11/25~29
マルナカ「青森県フェア」(3年目)☆
<SC宇多津店:マルナカ 141店舗>
12/11~13
イオンリテール東海カンパニー「青森県フェア」(5年目)☆
<イオン新瑞橋店:東海カンパニー55店舗>
1/15~18
イオン琉球「青森県フェア」(9年目)☆
<イオン南風原店:イオン及びMV33店舗>
1/28~31
ユニー「青森フェア青森りんごまつり」(4年目)☆
<アピタ鳴海店:中京地区アピタ・ピアゴ 145店舗>
【店頭で消費者に青森産品をPR】
【量販店幹部に対する県産品の売り込み】
○青森県若手生産者まごころ伝え隊(略称「AMT」)
・「若手農業トップランナー塾」や「浜のマネージャー塾」などの若手生産者で結成
・主に県外の「青森県フェア」に参加し、県産農水産物のおいしさや、生産にかける想いやこだ
わりなどを、生産者自らの言葉で消費者に直接アピール
- 2 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
<量販店バイヤー等との商談・産地訪問の実施実績>
実施日
4/6~7
内
容
ダイエー「青森県フェア」担当者産地訪問(4社)
6月開催の青森県フェア商材等に関する産地訪問(青森市、むつ市、東北町)
4/22
ダイエー「青森県フェア」商談(26社)
6月開催の青森県フェア商材等に関する商談(県観光物産館アスパム)
6/25
2015『青森の正直』商談会
全国から参加した量販店等のバイヤー 109社 267名に対して、 107社(団体)が商
談を展開、うち約44%の企業が商談成立(青森産業会館)
7/24
イオン九州・イオン琉球「青森県フェア」商談(34社)
10月(イオン九州)、1月(イオン琉球)開催の青森県フェア商材等に関する商談(県
観光物産館アスパム)
8/25
イオン「フードアルチザン」等担当者商談・産地訪問(1社)
取引対象食材候補(津軽の桃)に関する商談・産地訪問(平川市)
8/27
イオンリテール㈱南関東カンパニー「青森県フェア」商談(51社)
11月開催の青森県フェア商材等に関する商談(県観光物産館アスパム)
9/2
ダイエー「青森県フェア」商談(27社)
10月開催の青森県フェア商材等に関する商談(県観光物産館アスパム)
9/30
イオン東海・長野カンパニー「青森県フェア」商談・産地訪問(1社)
12月開催の青森県フェア商材等に関する商談(平川市)
10/2
イトーヨーカドー「青森県フェア」担当バイヤー商談・産地訪問(10社)
10月開催の青森県フェア商材等に関する商談(青森市、弘前市、八戸市、三沢市、
野辺地町)
1/29
イオン「フードアルチザン」等担当者商談・産地訪問
取引対象食材候補(大鰐温泉もやし)に関する商談・産地訪問(大鰐町)
【鮮魚担当バイヤーによる産地訪問】
【「フードアルチザン」担当による産地訪問】
- 3 -
Ⅰ
イ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
あおもり産品戦略的販路拡大
・他産地との競争が激化している首都圏における青森県フェアの集中開催
・見本市への出展を通じたプライベートブランドやシニア向け商品の提案
開催期間
開催内容
4/22~26
<旗艦店舗:実施店舗数>
備考
イトーヨーカドー「青森県フェア」(初開催)
再掲
<埼玉県内17店舗>
10/1~6
ユニー「青森県フェア」(4年目)
再掲
<アピタ樋川店>
※
10/7~8
東北イオン会 見本市(2年目)
※イオングループ各社と東北の取引先で構成
10/8~12
<福島市>
ダイエー「青森県フェア」(3年目)☆
再掲
<ダイエーいちかわコルトンプラザ店:全国約 120店舗>
10/29~11/1
イオンリテール㈱南関東カンパニー「青森県フェア」(2年目)☆
再掲
<イオン板橋店:イオン南関東61店舗>
11/5~8
ユニー「青函フェア」(初開催)
再掲
<アピタ長津田店:関東アピタ24店舗>
11/11~15
イトーヨーカドー「青森県フェア」(13年目)☆
再掲
<イトーヨーカドー大森店及び大井町店>
11/14~15
ヨークマート「青森うまいもの市」(3年目)☆
再掲
<ヨークマートフードセントラルララガーデン川口店>
ウ
あおもり産品情報発信体制強化
・青森県フェアの仕組み作りに向けて、県内流通業者(問屋等)と連携して青森
県フェアを開催
・大手量販店との通常取引額は、東日本大震災の影響で一時減少したが、新規量
販の販路開拓や取扱量の回復などにより増加基調
<大手量販店通常取引額の推移>
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
77億円
156億円
161億円
158億円
226億円
313億円
279億円
241億円
261億円
263億円
(2)展示商談会など産地と連動した多様な売り込みの推進
①「あおもりの正直」県産品とことん売り込め人財育成事業【継続】
<総合販売戦略課>
6次産業化に取り組む事業者や新たな販路開拓に取り組む企業等を対象に、営業力
や販売力を高めるための座学研修と実践研修を実施
ア
商談力のある企業体(人財)の育成
・「県産品とことん売り込め人財育成道場」を開設し、量販店バイヤー等を講
師とした研修を実施
- 4 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
実施日
5/22
内
容
成功する販路開拓の秘訣(講演)
(青森市)
株式会社バイヤーズガイド代表取締役
6/11
参加数
55名
永瀬正彦
商品を効果的・効率的に販売する考え方と技術(講演)(青森市)
NPO法人国際プレゼンテーション協会理事長
6/11
八幡紕芦史 氏
53名
他
商品を効果的・効率的に販売する考え方と技術(演習)(青森市)
NPO法人国際プレゼンテーション協会理事長
6/15
氏
八幡紕芦史 氏
49名
他
百貨店バイヤーから見た魅力的商品(青森市)
株式会社髙島屋MD本部バイヤー
山下聡
48名
氏
物産展出店のメリット・デメリット(青森市)
えびす錦石店
戎弘
氏
物産展での販売に必要な技術(青森市)
市川養蜂場
市川徹
【
イ
氏
研
修
風
景
】
県外量販店や百貨店の県産フェアでの商品PR力向上研修
・道場参加者のうち意欲ある事業者を登録(延べ48社)し、その登録事業者を対
象に、商談の実践研修や物産展等を活用した販売の実践研修を実施
②
あおもり産品販路開拓事業【新規】
<総合販売戦略課>
・新分野への進出や輸出拡大に向けて、商談会・展示会等への出展支援や輸出ビジ
ネス調査を実施
(3)ニーズに応じた提案型のセールス活動の積極的な推進
①
産地・実需者コーディネート推進事業【継続】
ア
<総合販売戦略課>
産地と実需者のコーディネート機能の強化
・県産品をより高く評価する帳合業者や小売店等とのフラットな関係構築を図り、
有利販売につなげるため、実需者ニーズの把握や商品提案のノウハウ獲得等の
取組を実施
<主な取組(平成27年12月末現在)>
○首都圏の販路に精通したマーケティング専門家等から販促活動へのアドバ
イスを得る販路開拓会議の開催(6回)
- 5 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
○食品関係帳合業者、百貨店にテナントを有する食品小売業者などへのヒア
リングの実施(63社)
○実需者ニーズに合わせた県産品の提案等を行った結果、新規に12社が県産
食材の取扱いを開始したほか、6社で県産食材の取扱品数が増加
イ
産地と実需者の関係強化対策
・高級ホテルや有名飲食店等において県産品を活用したメニューを提供するフェ
アを実施
<主な取組(平成27年12月末現在)>
○青森県メニューフェアの開催
首都圏の高級ホテル(3か所)、東京・銀座の有名中華料理店、会員制レ
ストラン、高名なシェフが経営するフレンチレストラン、高級飲食店チェ
ーン2グループ74店舗など
②
あおもり産品販売促進専門員育成事業【新規】
<総合販売戦略課>
・青森県産品の販路開拓を図るため、県産品に関する幅広い知識と優れた販売手法
等を身に着けた人材を育成するための研修を実施
③
それいけ「まっしぐら」上北のお米大作戦事業【新規】
ア
<上北地域県民局>
米卸業者等の実需者との意見交換の開催
・「まっしぐら」の更なる売り込みと県産野菜とのセット販売の可能性を探る
ため、農協組合長、稲作部会長等と大都市圏の米卸業者との意見交換会を実施
イ
地元イベントにおけるPR活動
・B-1グランプリin十和田大会の併催イベントにおいて、県産米に関するアン
ケートを実施
・上北産「まっしぐら」のペットボトル米を提供し、県内外の消費者にPR
ウ
消費者モニターの実施
・首都圏消費者及び地元消費者を対象に、「まっしぐら」を3か月食べてもらい、
食味・食感等の食味評価や価格競争力等に関する消費者モニターを実施
【米卸業者のと意見交換会】
④
【B-1グランプリでのPR】
【ペットボトル米(無洗米)】
スギを中心とした県産材の利用促進
ア 「わんどの木育」普及推進事業【継続】
<中南地域県民局>
・木育の担い手育成や、地域に根ざした「木育」を普及推進し、スギを中心と
- 6 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
した県産材の需要を拡大
・地域イベント等の開催による木育啓発活動17回
・木育インストラクターを幼稚園、保育園に16回
派遣し体験教室を実施
・木育活動を実施する木育リーダーのフォローアッ
プ研修を実施
【木育モデル幼稚園での活動】
イ
「三八地域材活用住宅」シェア拡大事業【継続】
<三八地域県民局>
・一般住宅への地域材利用を促進するため、大工・
工務店への地域材活用技術の普及に向けた研修
会を開催し、木の家づくりの技の継承を推進
【釘等の金物を使用しない小屋組実習】
ウ
森林整備加速化・林業再生事業を活用した木造公共施設等整備
<林政課>
・「温もり」等の効果を前面に出した県産材による社会福祉施設5施設の建設
を支援
・「青森県産材認証制度」による認証県産材の取扱量は5,400m3の見込み
(4)北海道新幹線開業を契機としたマーケットの拡大
①
青函連携「食と観光」タイアップキャンペーン事業【継続】 <総合販売戦略課>
ア
首都圏等における青函物産・観光PRイベントの実施
(ア)JR上野駅「のもの」での「青森のものwith函館」
(平成27年7月8日~8月24日)
・「青森のものwith函館」において、道南地域の観光パンフレット設置、ポス
ター展示等の連携PRを行ったほか、一部道南産品も商品として取扱
【青森のものwith函館での販売状況】
- 7 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
(イ)首都圏・北海道ホテルでの「青函フェア」
(首都圏:平成27年6月15日~8月14日)
(北海道:平成27年7月1日~8月31日)
・JR系列ホテル(首都圏6ホテル、北海道2ホテル)にお
いて、青函の食材を使用したメニューを提供するレストラ
ンフェアを実施
【JR系列ホテルでの青函フェア】
(ウ)東武百貨店池袋店「北海道物産展」
(平成27年9月10日~23日)
・青森の2業者が物販出展したほか、土曜日には物産展会場フロア屋上スペー
スにて北海道渡島振興局、誘客交流課と連携し、道南及び青森の観光PRス
テージイベントを実施
【北海道物産展ステージPR及び出展状況】
(エ)藤崎百貨店「青函交流物産展」
(平成27年10月22日~25日
仙台市)
・店舗前路面に函館の業者とともに青森の4業
者が出展し、「青函交流物産展」を開催
【青函交流物産展出展状況】
(オ)ふるさと祭り東京in東京ドーム
(平成28年1月8日~17日)
・青森県関係出展ブースエリアの一体感醸成及び青函DCの機運醸成のため、
共通装飾等を設置したほか、観光連盟と連携し、観光PRステージで物産の
PRを実施
イ
青函連携を活かした「あおもり食のエリア」の充実
(ア)世界料理学会inHAKODATEにおける県産食材PR
・交流パーティーでの料理提供による県産食材PR
(3品)
・食材見本市への県産農林水産物・加工品の出展
【交流パーティー】
(13団体)
(イ)青函連携を活かした「あおもり食のエリア」の充実
・県内私鉄沿線の「あおもり食のエリア」登録料理等を紹介するパンフレット
を 8,000部作成し、各私鉄のほか函館市及び県内主要駅の観光案内所に配付
- 8 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
ウ
青函交流商談会の開催支援
・2015『青森の正直』商談会の開催を支援するとともに、本県及び北海道におい
て開催された商談会に企業及びバイヤーが相互出展することにより、青函交流
を支援
実施日
6/9~10
内
容
第31回北海道産品取引商談会・青函コーナー(ロイトン札幌)
青森県出展企業7社、道南7社
6/25
2015『青森の正直』商談会(青森産業会館)
出展企業
107社(うち北海道10社)
参加バイヤー
11/17
※商談成立約44%
109社 267名(うち県外45社 109名)
2015道南食と観光ブランドフェア(函館国際ホテル)
青森県参加
出展企業5社、バイヤー5社
【第31回北海道産品取引商談会】 【2015『青森の正直』商談会】
【2015道南食と観光ブランドフェア】
(5)世界トップレベルの品質を生かした市場開拓による県産農林水産物の輸出拡大
①
アジアへの輸出拡大【継続】
<国際経済課>
平成26年3月に策定した「青森県輸出拡大戦略」に基づき、平成30年の県産農林
水産品輸出額210億円を目指して、アジア地域を中心として、輸出品目ごとに対象国
・地域の市場の状況に応じた輸出促進活動を展開
ア
輸出環境整備事業
輸出促進員を県内に配置し、県内企業と国内商社や海外バイヤーとのマッチン
グのほか、機動的な海外への売り込みを展開
イ
アジア輸出拡大戦略事業
県と輸出関係団体で組織する青森県農林水産物輸出促進協議会が中心となって、
輸入業者の産地招へい、現地商談等の輸出促進活動を展開
国・地域
取
組
内
容
りんご部会/
1
香港・タイ・
(1)輸入業者等招へい商談(香港・タイ)
中国
販売促進活動
時期:平成27年10月29日~30日
内容:香港・タイのりんご輸入業者等を招へいし、産地
視察、商談等
- 9 -
Ⅰ
国・地域
りんご部会/
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
取
組
内
容
(2)現地商談(中国、りんごジュース)
香港・タイ・
時期:平成27年11月24日~27日
中国
内容:上海市・北京市の小売店等とのりんごジュースの
商談、市場調査
(3)現地調査(中国・香港)
時期:平成28年1月9日~11日
内容:中国・香港のりんご輸入業者等からのヒアリン
グ、市場調査
2
消費宣伝活動
(1)青森りんごフェア(タイ)
時期:平成27年11月、平成28年1月
内容:バンコクの量販店等におけるりんごの試食販売
農産部会/
1
販売促進活動
アメリカ・香港
(1)現地商談(アメリカ)
時期:平成28年1月27日
内容:ロサンゼルスにおけるながいもの商談、市場調査
(2)現地商談(香港)
時期:平成28年2月16日~18日
内容:香港におけるコメの商談、市場調査
2
消費宣伝活動
(1)ながいものプロモーション
時期:平成28年1月25日
内容:シアトルのレストラン関係者等を対象としたなが
いも料理の試食会
(2)コメのプロモーション(香港)
時期:平成28年1月13日~2月29日
内容:香港の日本食レストランにおける青森フェア開催
水産部会/
1
販売促進活動
ミャンマー
(1)現地商談(ミャンマー)
時期:平成28年2月16日~18日
内容:ヤンゴンにおけるホタテ・サバ等の商談、市場調
査
- 10 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
【中国でのりんごジュースの商談】 【香港輸入業者招へい、産地視察】
【タイ輸入業者招へい、商談】
<主な成果>
〇りんごの輸出量
・平成26年産は、県と関係団体が連携して輸出促進に取り組んだ結果、30,115トンと
過去最高の輸出量を達成
・平成27年産は、9月から12月までで20,486トンで、前年同期比129%
〇県産農林水産品の輸出額
県産農林水産品の輸出額は、円高等の影響により平成24年には102億円まで落ち込ん
だが、平成25年以降、円安基調となり輸出環境が改善されたことや、主力のりんごが
回復したことなどから、平成26年の輸出額は、過去最高の184億円を記録
区 分
平成20年
合 計
15,112
農産物
6,825
林産物
862
水産物
7,424
資料:JETRO「青森県の貿易」
②
平成21年
11,022
5,183
290
5,549
平成22年
15,142
6,528
1,702
6,911
平成23年
13,792
6,964
623
6,206
平成24年
10,226
3,750
222
6,254
東南アジアへの農林水産物輸出エリア拡大【継続】
(単位:百万円)
平成25年
平成26年
17,523
18,404
6,880
8,008
2,061
2,819
8,582
7,577
<国際経済課>
県産農林水産品の輸出拡大を図るため、新たな市場として、近年の経済成長によ
って富裕層が増大している東南アジア市場の開拓を目指し、品目別に輸出可能性を
調査
ア
現地高級スーパー等への商品提案
高級スーパーや百貨店、これらを卸売先に持つ輸入業者等への商品提案等によ
り、富裕層向けの市場性を把握し、輸出ルートの開拓に向けた販売促進活動を展開
- 11 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
(ア)タイ
・時期
平成27年7月27日~28日
・提案先
2社(バンコクの卸・小売業)
・提案商品
りんご加工品、ホタテ製品、サバ製品、ながいも
(イ)カンボジア
・時期
平成27年7月29日
・提案先
1社(プノンペンの小売業)
・提案商品
りんご加工品、ホタテ製品、サバ製品、ながいも
(ウ)インドネシア
イ
・時期
平成27年7月30日~31日
・提案先
4社(ジャカルタの卸・小売業)
・提案商品
りんご加工品、ホタテ製品、サバ製品、ながいも
現地日本食レストラン等でのトライアル販売
マレーシアの日本食レストランでの試食宣伝・販売、消費者アンケート調査等
により、高級業務用需要を把握し、輸出ルートの開拓に向けた販売促進活動を展
開
(ア)場所
「鮮家 Family Izakaya Solaris店」クアラルンプール市
(イ)実施期間
平成28年2月15日~29日
(ウ)内容
青森県産食材を使用したメニューを提供(有料販売)する青森
フェアを実施
(エ)メニュー案
ベビーホタテのかき揚げ、ベビーホタテラーメン、長もやしと
ホタテの炒め物、海鮮丼、しめさばの押し寿司、豚丼(りんごの
せ)、りんごの豚バラ巻き串、スルメイカのゴロ焼き、せんべい
汁、りんごプリザーブのデザート
【マレーシアの「鮮家 Family Izakaya Solaris店」(日本食レストラン)】
ウ
輸出サポーターを活用した市場性調査【継続】
輸出実績のある県内及び国内輸出業者を、県産農林水産品の輸出サポーター
(3社)として登録し、輸出サポーターを活用した市場性調査を行うとともに、
輸出可能性の高い品目についてテスト輸出を実施
- 12 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
国・地域
市場性調査品目
フィリピン
りんごジュース※、りんご菓子、ホタテ
ベトナム
りんごジュース、りんご酢、日本酒、せんべい汁、ホタテ醤油
マレーシア
りんごジュース※
※ テスト輸出した品目
③
台湾向け青森りんごのレベルアップ【継続】
<国際経済課>
生産者・生産指導団体による台湾での販売状況調査や小売業者との意見交換等を
通じて、生産者等の輸出拡大を目指した生産への意識を醸成し、青森りんごの競争
力強化を図るとともに、台湾の卸売業者等を産地に招へいし、産地視察や意見交換
等を通じて台湾側関係者との信頼関係を強化
ア
台湾向け青森りんごレベルアップ事業
(ア)台湾での店頭販売・意見交換会
台湾において生産者・農協等が店頭販売や市場調査を行うとともに、台湾の
販売関係者との意見交換会を実施
・期日
平成27年12月17日~19日
・場所
台湾台北市ほか
・事業主体
県、(一社)青森県りんご輸出協会
・参加者
生産者7名、農協3名、(公財)青森県りんご協会2名
(イ)輸出対策の検討
台湾における店頭販売や意見交換会の結果を踏まえ、関係者を集めて今後の
輸出対策を検討
イ
・時期
平成28年2月
・事業主体
県
・参集範囲
生産者、農協、(公財)青森県りんご協会、輸出関係団体等
「台湾青森りんご友の会」活用促進事業【継続】
(ア)台湾卸売業者等の産地招へい
(一社)青森県りんご輸出協会が設立した「台湾青森りんご友の会」会員の
台湾の卸売業者等を招へいし、産地視察や生産者・関係者との意見交換会を実
施
・期日
平成27年10月5日
・場所
弘前市内ほか
・事業主体
(一社)青森県りんご輸出協会
・招へい者
台北市など台湾北部地域の卸売業者等
13名
(イ)産地情報の発信
「台湾青森りんご友の会」の輸入業者等を通じて、台湾の販売関係者にメー
ルマガジン等による産地情報を提供
- 13 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
・時期
平成27年9月~平成28年1月
・事業主体
(一社)青森県りんご輸出協会
【生産者等による台湾のスーパーでの店頭販売調査】
【台湾卸売業者等の産地招へい】
2 新たな市場の創出に向けた成長分野への販路開拓と物流システムの構築
(1)物流関連企業と連携した新たな流通ルート・手法の構築
①物流関連企業と連携した県産農林水産物販路拡大事業【継続】<総合販売戦略課>
ア
サンプル輸送の実施
・県とヤマト運輸㈱が共同で構築した新輸送サービス「A!Premium」を活用し、
中部以西における販路開拓に向けたサンプル輸送を実施
分
類
回
次
月
日
水産物
1
農産物
2
平成27年6月30日
平成27年11月17日
3
平成28年2月
平成27年9月15日
嶽きみ
魚種
ホタテ生貝柱、無添加 活〆ヒラメ、活〆マ
サクラマス、ババガ
・
生ウニ、ウスメバル、 ダイ、マナマコ、活
レイ、ホタテ卵、ホ
活アワビ、活サザエ
〆ウマヅラハギ
ッキガイなど
20か所
30か所
30か所予定
品目
輸送先
5か所
中部以西のホテル、外食等
輸送手段 「A!Premium」サービスによる全行程保冷輸送
イ
サンプル輸送結果を踏まえた課題等の検証
・輸送先からの評価、課題等について県内関係者で検証し、セミナー等で反映
ウ
セミナーやマッチング相談会の開催
・県産高鮮度農水産物の西日本への販路拡大の可能性を周知するとともに、希望
者を対象として個別相談会を実施し、県内事業者への取組の波及を目指すため、
「高鮮度農水産物の販路開拓セミナー」及び個別相談会を開催
日時、会場
平成28年2月1日、青森国際ホテル
主な内容
基調講演
「青森県産農水産物の西日本における販路開拓の
可能性について」
講師
藤掛進 氏(日本食育者協会
- 14 -
代表理事)
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
【サンプル輸送品(水産)】
【サンプル輸送品(嶽きみ)】
3 お客様から支持され選ばれる県産品の創出
(1)市場ニーズを踏まえた高付加価値ブランド産品づくりの推進
①
高付加価値技術創出実証モデル事業【継続】
<総合販売戦略課>
既存の農林水産物にマーケットが求めている鮮度保持や含量規格化などの新たな
技術を組み入れ、市場ニーズに即した付加価値の高い商品を創出し、本県農林水産
物のブランド力を強化
ア
顧客満足度の高い商品の創出への支援
・県産業技術センターの技術やノウハウを活用した付加価値の高い商品モデルの
創出に向け、産業技術センターや生産者等によるコンソーシアムの技術実証等
の取組に対して支援(5件)
補助金
上限 250万円/コンソーシアム
(うち研究開発費10/10
200万円、その他1/2補助で上限50万円)
<各コンソーシアムの取組>
食材
なつあかり
コンソーシアムの構成
野菜研究所、生産者
(夏秋いちご)
黒にんにく
主な取組内容
セールスポイントとなる香気成分・糖組成など「おいしさ」の
根拠の取得、鮮度保持技術の実証
農産物加工研究所、生 品質確保・差別化に向けた成分規格化のための成分分析
産者組合
サクラマス
下北ブランド研究所、 高鮮度商品開発に向けた船上活け締め脱血効果の解析、高品
生産者
スチューベン
質冷凍技術の実証
りんご研究所、生産者 2月の有利販売を目指した長期貯蔵のための生産・鮮度保持
技術等の実証
シャモロック
畜産研究所、生産者協 よりうま味やかみごたえのある商品開発に向けた飼養日数の
会
イ
延長・仕上げ飼料給与による肉の食味・成分変化の分析等
試作品の評価等に対する支援・専門家アドバイス
・青森シャモロックについて、関係者による試作品の評価検討会を開催し、首都
圏の鶏料理専門店の料理人がアドバイザーとして試作品の味や肉質について評
価・助言
- 15 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
【シャモロック試作品の評価検討会】
ウ
【試作シャモロック(ムネ・モモ)】
開発技術公表と成果報告会の開催
平成28年2月22日開催(予定)
(2)地域の魅力ある一次産品を活用した商品づくりの推進
①
需要創出型県内製品モデル開発事業【継続】
ア
<総合販売戦略課>
需要創出型県内製品モデル開発
・既存の県内製品を対象に新たな需要を生み出すステップアップ製品モデルを開
発するため、事業者とアドバイザー(商品開発や販売等の専門家)による検討
会議を実施(7回)
事業者名
(有)武内製飴所
(有)竹鼻製麺所
(有)津軽ぶどう村
対象製品
ステップアップ企画の概要
林檎のふるさと、
ギフト化に向けた各商品のデザイン統一やロゴの
紅玉蜜、津軽飴
作成
中まで赤~いりん
製品改良(添付の麺つゆやドレッシングのりんご
ごの麺シリーズ
風味強化)、パッケージの改善
スチューベン
プレミアム感を前面に打ち出した2房入り小箱の
作成、商品価値を強調したリーフレット作成
(3)地域ブランド化を担うリーダーや商品力強化に向けたコーディネーターの育成
①
地域ブランド化人材育成事業【継続】
ア
<総合販売戦略課>
地域産品ブランド化スキルアップ研修
・地域特産品のブランド化を担う人材を育成するため、知的財産の活用や送品コ
ンセプトの整理からブランディング、販路開拓までの一連の流れを学ぶ実践的
なセミナーを開催
実施日
6/15
8/24
9/3
9/14
内
容
○地域産品のブランド化への知的財産の活用
○地理的表示保護制度の概要
○マーケティング、魅力ある地域特産品づくり
○ブランディング
○消費者との信頼関係づくり
○パッケージデザイン・商品提案
○地理的表示保護制度の登録申請
○地理的表示保護制度の個別相談
○販路特性・商談機会
○農産物のブランド化の取組事例紹介
- 16 -
参加者
93名
53名
56名
42名
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
【模擬商談】
【講義】
(4)本県を代表するフラッグシップ製品づくりの推進
①
フラッグシップ製品創出事業【継続】
ア
<総合販売戦略課>
商品開発ノウハウ習得への支援
・商品開発コンサルティング企業等による商品開発の総合的な研修会を実施
(地域ブランド化人材育成事業と合同開催)
イ
フラッグシップ製品づくりのキーポイント獲得への支援
(ア)アドバイス会議の開催
・新商品開発に取り組む食品製造業者が、専門家から「アイデア」や「コンセ
プト整理」等に係る個別アドバイスを受ける作戦会議を実施
○対象事業者
6社(5社×会議3回、1社×会議2回、現地アドバイス
6社)
○アドバイザー
首都圏マーケットに精通した食品関係マーケティングコン
サルタント、食品卸事業者、食品仕入情報誌編集者
対象事業者
市町村
(有)松栄堂
青森市 青森県産りんごと北海道産
牛乳を使った、北海道新幹
線開通を記念したお土産品
青森市 『津軽海峡の塩』を使用し
た化学調味料無使用のちく
わ
(株)丸石沼
田商店
(有)ゆめり
んご
商品開発の方向
主なアドバイス内容
(有)白神山
美水館
弘前市 弘前のりんごのお菓子と言
えば「コレ」と言われるよ
うなりんごのお菓子
平川市 青森県産りんごとその園地
から採取したハチミツを使
った『究極のハチミツ入り
りんご酢』
鰺ヶ沢 白神山地の湧水を使用した
町
新商品の開発
なんぶ農援
(株)
南部町 妙丹柿に新たな味わいを付
加した商品
カネショウ
(株)
・百貨店等での販売と地元でのお土産用販売時の容
量及びパッケージの違い
・商品名の商標登録の推奨
・青森ちくわをブランドディングするための青森を
意識した商品名
・青森伝統製法、化学調味料不使用など、強みの整
理と付加
・商品全体の統一コンセプトづくりとそのPRの仕
方
・高価格帯商品に求められる付加価値の表現方法
・パッケージによる既存商品と新商品の明確な差別
化
・高級百貨店とコラボした自社美容関連商品の母の
日ギフトセットの提案
・国内有数の超軟水であることを前面に打ち出した
商品コンセプトの付与
・消費者ターゲット層の絞り込み
・容量の最適化
・先行事例の情報提供
・生産の歴史的背景のストーリー化
・高級感のあるパッケージの工夫
- 17 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
【アドバイス会議(東京都内)】
ウ
【現地アドバイス会議(白神山美水館)】
通信販売サイトと連動した情報発信
・こだわりの農水産物等の販路開拓を図るため、付加価値の高い地域商品を取り
扱う通信販売サイトと連携し、県産品の情報を発信
<情報発信した品目>
階上早生そば、えごま、イトウ、風間浦鮟鱇(刺身)、アピオス
4
関係団体・民間企業との連携による情報戦略の展開
(1)県産品の効果的な情報発信の強化
①「青森の食」総合的情報発信事業【継続】
ア
<総合販売戦略課>
民間企業等とタイアップした総合的情報発信事業
・観光客が訪れる拠点であるJR東日本系列の県内商業施
設(A-FACTORY、ラビナ等)や首都圏のJR「駅ナカ」
施設で開催する「青森フェア」に参画
<主な取組>
○県内JR施設における「青森フェア」わくわく
食わく青森2015(平成27年11月1日~11月30日)
A-FACTORY、あおもり旬味館、ラビナ、
アプリーズの4館の参加店が青森の旬の
食材を使った青森県フェアを開催
【県内商業施設でのフェア】
・首都圏の百貨店レストラン街や大手食品メーカーなどが主体となって展開する
「青森フェア」への参画等
<主な取組>
○「もりもりあおもり」プロジェクト(平成23年10月~)
青森県産品の販売促進と消費拡大を目的に、青森県とサントリー酒類㈱が
タイアップし、各種企画を実施
ご当地ハイボール(青森りんご酢ハイボール)
PRイベント(ブース出展)
(平成27年4月28日、29日
弘前市観光館前)
(平成27年8月3日、4日
青森市橋本ねぶた
運行ルート沿い)
【りんご酢ハイボールPRイベント】
- 18 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
イ
販路開拓情報提供活動事業
(ア)販路拡大セールス活動
・ブランド化を目指す県産品の新たな販路開拓や拡大に向けて、首都圏の実需
者に対する情報提供や産地とのマッチング活動(産地訪問等)を実施
<主な取組(平成27年12月末現在)>
○東京事務所の青森県産品販売戦略チーム等による、首都圏の高級百貨店
や有名飲食店・小売店等に対する情報提供活動(延べ 126件)
○食材購入の決定権者や仕入れ担当者等の産地訪問招へい(延べ20社)
(イ)産地情報の収集・販路開拓ノウハウ情報共有
・販促活動に活用するための県内産地の情報収集や、首都圏での販売ノウハウ
を産地へフィードバックするための講座等を開催
<主な取組(平成27年12月末現在)>
○産地情報の収集(20か所)
○産地講座の開催(2回)
地方の地域食材における『売れる商品づくりのポイント』(階上町)
南部町営市場の強みを生かした首都圏飲食店の販路開拓戦略(南部町)
②
青森の食のコミュニティ展開事業【新規】
ア
<総合販売戦略課>
様々なコンテンツの形成と発信
(ア)魅力発信イベント開催(平成28年1月15日~16日
アーツ千代田3331)
・「あおもりティスティング~”新年会”&いろいろワークショップ」と題し、
首都圏の青森の食に関心が高い層をターゲットとした試食会と、食をテーマ
としたワークショップを開催
【特A米「青天の霹靂」のおにぎりに合うおかずをテーマに試食会を実施】
・SNSと連動した企画とすることで来場者のSNS投稿を促し、来場者以外
への情報伝達を実現
(イ)プロモーション冊子制作
・青森の食の魅力のストーリーで見せる冊子を制作
イ
青森の食のファンのコミュニティ形成
(ア)SNSを活用した青森の食ファンのコミュニティづくり
・代表的なSNSであるFacebook、Twitter、Instagramのアカウントを開設し、
柔らかい内容の投稿による情報発信を実施、青森の食に対する親近感・共感
を醸成
- 19 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
(イ)コミュニティによる連動企画の実施
(平成27年12月19日
GOBLIN原宿カフェ&キッチン店)
・(ア)のコミュニティ内でも特に
活動的な方たちの協力を仰ぎ、魅
力発信イベントにつながる活動企
画(アイデアソン)を実施
【青森の食のファンによるアイデアソン】
③
ブランド化促進事業【継続】
<総合販売戦略課>
・ブランド化が見込まれる産品の各種メディア等を活用した集中的なPR活動等を
実施
<主な取組(平成27年12月末現在)>
○高級店のバイヤー等を対象とする県産食材試食会の開催(2回)
○首都圏PRイベントや情報誌を活用した情報発信(2回)
<情報発信した主な品目>
青森シャモロック、黒にんにく、夏秋いちご(なつあかり)、サクラマス
④
あおもり産品消費宣伝対策強化促進事業【継続】
<総合販売戦略課>
・青森県産品を県内外に広くPRするため、県産農林水産物及びその加工品につい
て消費宣伝活動を行う全県的な団体が実施する消費宣伝活動を支援
事業実施団体
主な活動実績
・全国の量販店における新米キャンペーン
青森県産米需要拡
・コンビニにおける県産米使用のおにぎりキャンペーン
大推進本部
・「青天の霹靂」デビューに係る需要調査等の実施
・食味・炊飯特性等の調査及び実需者等へのPR
・ミスクリーンライスやお米大使を活用した県産米PR
・幼稚園・保育園等における親子おにぎり教室
一般社団法人青森
・全国13地区青森りんごの会と連携した販促活動
県りんご対策協議
(量販店における「青森りんご祭り」など)
会
など
・県内外で実施する青森県関連イベントへの参画とりんごPR
・全国の幼稚園、小学校等でのりんご出前授業
・青森りんご専門販売員の養成と試食宣伝活動
・販売促進用グッズの作成
- 20 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
事業実施団体
主な活動実績
全国農業協同組合
・首都圏の消費者等を対象とした青森県産農畜産物のPR
連合会青森県本部
・民間企業と連携したメニュー開発
・アグリショップ東京店を活用した県産野菜PR
・畜産団体と連携した宣伝販売イベント
・紙芝居キャラバンによる小学校での食育活動
青森県ほたて流通
・ほたて広場を拠点としたほたてPR
振興協会
・農協との共催によるほたて料理教室でのPR
・県内小学校における「ほたて出前講座」
・県内外の青森県関連イベント等への参加
・稚貝と子持ちほたて料理発表会
・青森ほたて料理ガイドの作成・配布
あおもり牛販売促
・全国の消費者を対象とした県産牛肉キャンペーン
進協議会
・全農あおもり等と連携した県内イベントにおける普及宣伝
(JAふるさと市、あおもり大畜産まつり等)
・県産牛取扱拡大に向けた販促資材(パンフレット等)作成
・県内外流通業者との連携による「あおもり牛」PR
青森県牛乳普及協
・県産牛乳愛飲キャンペーン
会
・消費者を対象に減塩を目的とした乳和食料理教室
・関係団体と連携した量販店やイベントにおける試飲会
・チーズ作り体験による県産牛乳PR
など
一般社団法人青森
・量販店、イベント等における県産豚肉の普及宣伝
県養豚協会
・消費者を対象とした豚肉料理コンテスト
・調理師会等と連携した豚肉料理教室
・県産豚肉の消費拡大に向けた販促資材(レシピ等)作成
青森県養鶏協会
・各種イベントへの参画による「青森たまご」PR
・首都圏実需者や物流企業と連携した流通拠点づくり
・畜産関係団体と連携した「あおもり大畜産まつり」
・「青森たまご」販促資材(Tシャツ等)作成
青森県酒造組合
・首都圏における県産酒PRイベント「青森の酒サマーナイトイン東京」開催
酒販店・飲食店関係者とのきき酒商談会
青森の地酒セミナー
地酒と青森県産品の試食会
⑤
黄色りんご認知度向上緊急対策事業【継続】
<総合販売戦略課>
・青森県産の黄色りんごに係る消費者の認知度向上を図ることにより、黄色りんご
の消費を拡大する活動を支援
- 21 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
事業実施団体
一般社団法人青森
県りんご対策協議
会
⑥
主な活動実績
・全国各地区青森りんごの会との連携した黄色りんご宣伝事業
(大手企業社食での黄色りんご試食キャンペーンなど)
・販売促進用グッズの作成
青森の自慢出来るおさかなの効果的な情報発信【継続】
ア
<水産振興課>
本県水産物の情報発信のため、おさかな自慢応援隊による青森県産品フェア
でのPR活動やおさかな料理教室などの取組を支援
【青森県産品フェアでのPR活動】
【おさかな料理教室】
(2)大都市圏における販路開拓に向けたアンテナショップの機能強化
①
青森・岩手二県大阪アンテナショップ設置運営事業【新規】<総合販売戦略課>
・青森、秋田、岩手三県が設置していた大阪アンテナショップ「きた東北発見プラ
ザjengo!」を廃止し、新たなアンテナショップを開設するまでの間、代替店に県
産品コーナーを設置し、販売
・大阪市内に新たな大阪アンテナショップを岩手県との2県共同で開設するため、
管理運営事業者を公募し、審査会において、候補者を選定
②
あおもり産品消費喚起事業【新規】
<総合販売戦略課>
・県産品のテストマーケティングとして、本県にゆかりのある県外アンテナショッ
プ及び通信販売サイトにおいて、新商品などを中心に公募した県産品の割引販売
を行い、消費喚起及び販売拡大を推進
・割引商品の購入者にアンケート調査を行い、その調
査結果を製造・加工事業者にフィードバックするこ
とで、商品のレベルアップを支援
【ふるさと割のPR】
(3)マスメディアなどを有効活用した全国的な宣伝活動の展開
①
あおもり米「青天の霹靂」ブランド確立対策事業【新規】
<総合販売戦略課>
あおもり米「青天の霹靂」のブランド化に向けて、キービジュアルデザインを活
- 22 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
用したプロモーションを展開
ア
メディアプロモーション
・県内新聞にカウントダウン広告を延べ30回掲載
・県内新聞にデビュー広告を掲載(10月10日
全面カラー)
・テレビコマーシャル(10月から県内各局でCMを放映)
・トランヴェール11月号、大人の休日倶楽部等に広告を掲載したほか、全国放送
のテレビ番組等で情報を発信
・サンプル米プレミアムパックの作成及び著名人等への配布
・ブランドサイト(ホームページ)で情報を発信
【新聞全面広告】
イ
【テレビCM】
あおもり米ドリーム応援プロジェクト
・県民を対象とした「あおもり米ファン感謝祭」を開催
・国内外で活躍している県内出身者11人(組)に「青天の霹靂」を贈呈
(対象者の応援メッセージを「青天の霹靂」ホームページに掲載)
【あおもり米ファン感謝祭】
ウ
試食キャンペーン
・首都圏の高級飲食店で「青天の霹靂」フェアを開催(都内11店舗)
・県内外で開催する「青森フェア」において試食PRを実施
②
米活で青森ブランド確立推進事業【新規】
<総合販売戦略課>
「青天の霹靂」のブランド化を通じて「青森ブランド」を確立するため、首都圏
の街頭や店頭などで積極的なプロモーションを実施し、「青天の霹靂」の知名度の
向上を図るとともに、セールスプロモーションのノウハウを獲得
ア
小売店でのプロモーション
・「青天の霹靂」県内一斉販売日に、販売店舗において、PR隊による試食宣伝
を実施し、消費者へ直接「青天の霹靂」をPR(平成27年10月10日)
- 23 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
・男性県職員による「青森県庁ごはん部
『青天の霹靂』PR隊」を結成し、研
修等の露出による情報発信を展開(結
成:平成27年7月8日)
【PR隊の結成】
・県内外で実施した量販店等での「青天の霹靂フェア」や「青森県フェア」で、
PR隊による試食宣伝を実施し、消費者へ直接「青天の霹靂」をPR
【販売店での試食宣伝の様子】
イ
街頭等でのプロモーション
・東京青山のイベントスペースで、「青
天の霹靂」のPRイベント「『青天の
霹靂』がやってきた!青山青森村」を
開催し、来場者によるSNS等での情
報発信により認知度を向上(平成27年
10月24日、25日)
・情報感度の高い社員を多数有する企業
の社員食堂で「青天の霹靂」を提供
し、SNS等での情報発信により
【青山青森村イベントの様子】
認知度を向上(2月~3月実施予定)
5
更なる県産品の愛用に向けた地産地消の推進
(1)地元食材をフル活用する「ふるさと産品消費県民運動」の充実・強化
①
ふるさと産品消費県民運動協力店の登録【継続】
<総合販売戦略課>
県民のふるさと産品への愛用意識の高揚と利用の促進を図るため、ふるさと産品
の販売促進やPRに自主的に取り組む小売店や飲食店等を募集・登録
- 24 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
<累計登録数>(平成28年1月12日現在)
区
分
小売業
飲食店
旅館・ホテル
その他
計
②
登録数(店舗)
416
164
55
3
638
青森県産品愛用応援キャンペーンの実施【継続】
<総合販売戦略課>
地産地消の推進を目的に、平成26年度に民間主体の実施協議会を設置し、民間主
体の取組へ移行(2年目)
ア
内容
県産品(食料品、飲料、料理等)を購入又は飲食し、レシート
を添えて応募すると、抽選で県産品等が当たるキャンペーンを
実施
イ
ウ
実施期間
実施主体
平成27年9月12日~11月11日 (61日間)
青森県産品愛用応援キャンペーン実施協議会
平成26年7月18日設立 会員数 102社・団体
会長
森原良三(株式会社マエダ代表取締役社長)
事務局
青森県農林水産部総合販売戦略課
(公社)青森県物産振興協会
エ
参加店舗
336店
道の駅・産直施設
33店、スーパー・百貨店・生協 157店、
一般小売・物産店 134店、県外アンテナショップ
オ
応募数
37,634件
カ
景品数
900本
3店、飲食店
9店
(県産牛、りんご、にんにく、ながいも、加工品、商
品・食事券等)
※抽選会
平成27年12月7日、8日
景品発送 平成27年12月14日~
【愛用応援キャンペーン】
(2)県産品の商品開発・販売促進に向けた、県内量販店や加工業者などとの連携強化
①
量販店等とのタイアップによる県産品販売拡大【継続】
ア
<総合販売戦略課>
量販店等と連携した青森県産品フェア及び情報交換会の開催
月 日
実施店舗名
実
施
内
容
7/25
イオン青森店
情報交換会(マックスバリュ参加)、ステージセレモニー、売場PR(マグロ解体ショー)
9/ 9
イトーヨーカドー青森店
情報交換会(AMT参加)、ステージセレモニー、売場PR(クッキングショー)
9/12
ユニバース東バイパス店
情報交換会、ステージセレモニー(ミスりんご、ミスクリーンライス)、売場PR
9/12
カブセンター大野店
情報交換会、ステージセレモニー(ミスりんご、ミスクリーンライス)、売場PR
9/12
マエダガーラモール店
情報交換会、ステージセレモニー(ミスりんご、ミスクリーンライス)、売場PR
9/12
県民生協コスモス館
情報交換会、ステージセレモニー(ミスりんご、ミスクリーンライス)、売場PR
10/23 イオン青森店
情報交換会、ステージセレモニー(ミスりんご、ミスクリーンライス)、売場PR
- 25 -
Ⅰ
イ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
量販店等とのタイアップ商品の開発・販売
・株式会社イトーヨーカ堂及び青森中央短期大学による弁当の開発販売
販売期間等
平成27年9月8日~9月13日
商
青森中央短期大学監修
品
名
県内4店舗
できるだし弁当
・株式会社ローソンによる「青森フェア」の開催及び弁当等4商品の開発販売
販売期間等
平成27年5月12日~6月1日
県内 208店舗(一部東北6県 926店舗)
商
品
名
ほたて菜の花弁当
アルパジョン監修
青森県産りんごのなめらかチーズケーキ
らーめんふぁくとりーのすけ監修
つけのすけ赤(けっこう辛い)
青森桜姫の親子丼
・株式会社ローソン及び柏木農業高等学校による弁当の開発販売
販売期間等
平成27年10月20日~11月2日
商
柏農もりもり弁当
品
名
県内 212店舗
・株式会社ローソン及び三本木農業高等学校による菓子パンの開発販売
販売期間等
平成28年1月23日~2月22日
商
三農MO-MOパン
品
名
県内 217店舗
・株式会社サークルKサンクス及び野辺地高等学校によるスイーツの開発販売
販売期間等
平成27年11月18日~12月7日
商
ペロっとりんごオムレット
品
名
東北6県 561店舗
【商品開発報告】
②
味感を育む「だし活」事業【継続】
<総合販売戦略課>
減塩の一層の推進のために、だしの効能に着目し、家庭での健康的な食生活の実
現や子どもの頃からの減塩による健康寿命の延伸、県産農林水産物の付加価値向上
による生産者の所得向上を目指して、だし商品「できるだし」を開発し、県民に普及
- 26 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
ア
「できるだし」の開発と販売支援
・県産素材や県内加工業者等に関する調査
・メーカー、バイヤー等を対象とした商品開発に係
る勉強会
(ねぶたの家ワ・ラッセ
参加数
約50名)
・商品開発ワーキンググループの立ち上げ、開発支
援(給食用1グループ、小売用4グループ)
【「できるだし」新商品】
・商品発売
(給食用1商品、小売用5商品)(平成28年2月中旬予定)
イ
「だし活給食」に向けた研修会等の開催
・うま味で減塩!あおもり「だし活」研修会
日 時 等
平成27年7月24日
青森県総合社会教育センター
平成27年9月14日
アピオあおもり
参 加 数
約 300名(栄養教諭、保育所給食担当等を対象)
主な内容
事例発表「施設における『だし活給食』の取組と課題」
(発表者:栄養教諭、病院・福祉施設等の管理栄養士)
・だし活シンポジウムの開催
日 時 等
平成28年2月5日
青森県総合社会教育センター
参 加 数
約 200名
主な内容
各団体「だし活」など減塩に対する取組発表
(発表者:行政・学校・大学・栄養士会)
・「だし活」料理レシピ集等検討委員会の開催(3回)
(主な構成メンバー:大学教授、栄養教諭、給食担当者等)
・給食施設向け「だし活料理レシピ集」の作成、配布(県内給食施設、ふるさと
食品消費県民運動参加協力店の社員食堂等約 1,000か所に配布)
ウ
「だし」の需要開拓活動
・「できるだし」を使用したレシピカード、できるだしPRソングCDなど販促
物の作成、配布(県内スーパー等約 200か所)
・小学校家庭科授業参考資料「家族みんなで!だしのうま味を味わおう!」の作
成、配布予定(県内全小学校5年生約10,000名)
・県民を対象とするスーパー等でのだしに関するPRちらしの配布
・「できるだし」を使ったの試飲・試食会の実施(延べ10,000名)
・乳幼児健診の保護者等を対象とした「だし活サロン」の開催(約 140回)
・地産地消の推進と連動した知事による「できるだし」トップセールス(21回)
・県民だより、地元紙連載記事、県民手帳広告、テレビなどによる「だし活」の
PR
③
スギを中心とした県産材の利用促進
ア
<林政課>
青森県産材地産地消推進事業【継続】
・地産地消情報誌3,000部の作成をはじめ、販促資材を活用した普及啓発活動
- 27 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
を実施
・木材・建築関係団体が実施した「木造住宅コンテスト」に11作品の応募
・県や市町村の広報媒体等による県産材の普及啓発を実施
イ
県産LVL普及推進事業【新規】
・県産LVLの普及啓発を図るため、工務店等を対象としたセミナーや製造工
場見学会などを4回実施
【LVL工場見学会】
(3)産地直売施設の経営力や機能の強化に向けた取組の推進
①
暮らしを支える産地直売所育成事業【継続】
<総合販売戦略課>
産地直売所を中心とした地域における、高齢化の進行や健康志向の高まりなどを
背景とする地域のニーズに対応したビジネスモデルの実証及び成果の波及
ア
ビジネスモデルの実証
・プロジェクトおおわに事業協同組合(産直施設名:鰐come)
実証内容
◇高齢者の送迎
◇健康に配慮した料理のレストランでの提供
◇健康に配慮した惣菜の商品化
・㈱アグリの里おいらせ(産直施設名:アグリの里おいらせ)
実証内容
◇月1回の健康・文化教室の開催
◇健康に配慮した料理のレストランで
の提供
◇健康に配慮した惣菜の商品化
イ
成果の波及
・産地直売所活性化セミナーの開催
②
【ピザづくり体験】
(町の介護予防教室とコラボ)
期日
平成28年2月23日
場所
青森市
内容
鰐come及びアグリの里おいらせの取組事例紹介等
産地直売所経営力アップ事業【継続】
ア
<総合販売戦略課>
商品交流による経営力アップ
・県内4つの産地直売所において、特徴ある商品を取りまとめ、効率的に商品交
流を進めるシステムを検討、実証
<対象施設>
道の駅つるた
あるじゃ(鶴田町)
アグリの里おいらせ(おいらせ町)
- 28 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
トラベルプラザ
サン・シャイン(横浜町)
ファームヴィレッジ
イ
なんぶ(南部町)
直売所のトップリーダー養成
・養成講座やセミナーを実施し、県内の直売所をけん引する直売所のトップリー
ダーを養成
座学講座の開催(2回:9月、2月)
実施研修の実施(2回:11月、1月)
セミナーの開催(2月)
③
下北産直「元気アップ」応援事業【新規】
<下北地域県民局>
直売所間の連携を促進し、直売所の経営力向上と活性化を推進するため、新規就
農者を始めとする直売所の新たな担い手を育成・確保するとともに、野菜を中心と
する直売所向け農産物の生産を拡大
ア
直売所活性化戦略の検討と策定
・「下北産直『元気アップ』戦略会議」における検討
(3回開催:6月30日、12月1日、2月24日(予定))
・戦略構想策定の基礎資料を得るための各種調査の実施
◇先進事例調査(全国農林水産物直売サミット:10月22日~23日
秋田県)
◇消費者、生産者及び直売所運営者へのアンケート調査
イ
直売所の新たな担い手の確保
・各種セミナーの開催
◇下北産直スタートセミナー(6月30日
直
売所参加へのメリット等を研修)
◇下北産直チャレンジ・セミナー(2月5日
直売所向け野菜の栽培ポイント等を研修)
・栽培実証ほと試験販売コーナーの設置
【下北産直スタートセミナー】
新規就農者3名のほ場に、直売所向け野菜の栽培
実証ほを設置するとともに、直売所3店舗に新規就農者特設コーナーを開設
ウ
管内直売所の連携強化とPR活動
・直売所をラリー形式で回る「下北産直シールラリー2015」の実施(8月10日~
9月10日)
・直売所の利用促進を図るため、消費者を対象としたセミナー「下北産で元気ア
ップ!クッキングセミナー」を講演+調理実習形式で開催(12月13日)
(4)食育や健康づくり、観光等多様な分野との連携による地元の「食」の活用推進
①「あおもり食のエリア」活性化事業【継続】
<総合販売戦略課>
魅力溢れる「あおもりの食」の振興と本県への誘客促進を図るため、地域で受け継
がれてきた伝統的な料理や地元の食材を生かした地域ならではの料理を、県内6つの
「食のエリア」に登録し、全国へ向けて情報発信
- 29 -
Ⅰ
ア
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
登録料理の拡大
・新たに「平内ホタテ活御膳」を登録し、登録料理
は計41料理に拡大(平成28年1月13日現在)
イ
登録料理の情報発信・PR
・はこだてグルメサーカスでの登録料理PR
【平内ホタテ活御膳】
開 催 日
平成27年9月5日~6日
開催場所
北海道函館市
出展料理
3料理(黒石つゆやきそば、八戸らーめん、十和田おいらせ餃子)
大門グリーンプラザ
・あおもり北彩館東京店での登録料理PR
実施期間
平成27年11月~平成28年1月(1料理につき2~3日)
実施場所
東京都千代田区
出展料理
3料理(三沢パイカ料理、三沢ほっき丼、黒石つゆやきそば)
あおもり北彩館東京店
・ホームページ「青森のうまいものたち」において、「あおもり食のエリア」登
録料理提供店の店舗情報、地図情報等を提供
・登録料理をPRする冊子を作成し、県内外の観光案内所等に配付
②
青函連携「食と観光」タイアップキャンペーン事業【継続】(再掲)P.7
<総合販売戦略課>
③
上北そばの「地産地消」推進事業【継続】
ア
<上北地域県民局>
上北そばスタンプラリーの開催
・上北産そばを使用したそば・菓子等を提供する飲食店等を巡り、消費者に商品
を飲食又は購入してもらうスタンプラリーを開催することにより、上北産そば
のPR・消費拡大を推進
主
催
上北そば活用推進協議会
(事務局:上北地域県民局地域農林水産部)
実施期間
平成27年11月1日~平成28年1月31日
参加店舗 上北管内の12店舗
賞品(総額
100,000円)
A賞:十和田湖和牛
(10,000円相当)・・・・2本
B賞:上北の味セット
( 5,000円相当)・・・・4本
C賞:そば菓子等セット( 2,000円相当)・・・・30本
【スタンプラリーポスター】
イ
そば新品種「にじゆたか」を使用した商品開発
・そば生産者、製粉業者、製麺業者の連携により、新品種「にじゆたか」を使用した商
品を開発し、上北地域の特産品として育成
- 30 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
<商品開発したそば麺>
そば麺の種類
内
容
「にじゆたか」のそば粉を使用した生そば麺 「にじゆたか」のそば粉と小麦粉の混合割合8:2の生そば麺
「にじゆたか」のそば粉を使用した乾麺
「にじゆたか」のそば粉と小麦粉の混合割合5:5の乾麺
【そばサンプル】
【試食会】
(5)学校給食や社会福祉施設などにおける地元食材の活用に向けた体制づくりの推進
①
学校給食県産品供給・利用拡大事業【新規】
<総合販売戦略課>
給食現場からニーズがあるものの供給が不十分な県産冷凍カット用野菜等の供給
拡大と、学校栄養士への情報提供等による県産食材・加工品の利用拡大の推進
ア
学校給食用県産野菜の供給拡大
・冷凍カット向けこまつなの供給拡大を図るため、収
量性向上のための実証ほを設置するとともに、関係
者による現地検討会を開催
実証場所
十和田市
実証内容
トンネル被覆による、こまつなのハモ
グリバエ被害低減
実証結果
【現地検討会】
試験区ではハモグリバエ被害がほとんど
見られず、対策の有効性を確認
イ
県産食材・加工品の利用拡大
・地域食材活用促進に係る現地セミナー
期
日
平成27年8月4日
場
所
青森市
内
容
農業生産現場の見学、農産加工組織の取組
【現地セミナー】
紹介等
参加者
東青、下北地域の学校栄養士等16名
・県産食材を使用した加工品の紹介・PR
期日
平成27年12月25日
場所
青森県総合社会教育センター
内容
県産米粉、野菜、畜産物、水産物を使用した
学校給食向け加工品リスト(20品)を作成・
配布するとともに、現物を展示・試食提供
- 31 -
【県産加工品のPR】
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
6 健康で活力に満ちた「くらし」に向けた食育の推進
(1)県と県民の協働による「食育県民運動」の展開
①
青森県食育推進会議構成機関・団体の役割分担と相互連携による食育活動の展開
【継続】
ア
<食の安全・安心推進課>
第3次青森県食育推進計画の策定
・食育関係機関や団体と同じ目標を持ち、計画的に食育活動を展開していくため、
第3次青森県食育推進計画(計画期間:H28~H32)について審議、策定
イ
関係機関等との情報共有
・第2次計画期間中の食育活動について情報共有を図るため、青森県食育推進会
議を開催し、平成27年度の取組状況、平成28年度の取組予定及び「第2次青森
県食育推進計画」の進捗状況等について意見交換、情報共有
②
野菜の摂取量増加による栄養バランスのとれた食生活の改善【継続】
<食の安全・安心推進課>
ア
野菜で健康大作戦協力店の登録
・青森県内で野菜を販売する小売店や産地直売施設247店舗を「野菜で健康大作戦
協力店」として登録し、県民に対し野菜の摂取量アップを啓発
イ
野菜を食べようキャンペーンの実施
・8月31日(やさいの日)から11月30日までの期間に、「野菜で健康大作戦協力
店」の店舗で野菜たっぷりレシピブックの配付、啓発ポスターなどの展示を実
施したほか、県民向けに「あおもり野菜で健康まつり」(9月、青森市)や関
係団体と連携した啓発イベントを実施
【シニア野菜ソムリエの講演】
③
【野菜ソムリエの実演】
「あおもり食命人」の組織化による自立活動実施に向けた支援【新規】
<食の安全・安心推進課>
ア
あおもり食命人の組織化
・「あおもり食命人ネットワーク(仮称)」を設立(2月)
イ
食命人の育成
・新たな食命人育成に向けた「あおもり食命人育成研修」を開催(6回、青森
市)し、「あおもり食命人」として177名(平成28年1月末現在)を登録
- 32 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
ウ
食命人のスキルアップ
・「あおもり食命人スキルアップ研修」開催(7回、青森市・弘前市・八戸市)
エ
食命人による地域貢献活動の実施
・「あおもり食命人セミナー」を開催(6回、青森市・弘前市)
オ
事業PRによる県民の食生活改善に向けた意識啓発
・「あおもり食命人の食フェア」(10月~11月、食命人店舗)、「あおもり食命
人シンポジウム2016」(2月、青森市)、「食のおはなし会」(44回)を実施
【県民向けイベントで食命人活動PR】
④
【食命人メニューの販売PR】
地域食育ネットワーク協議会を中心とした市町村や地域の実情に即した食育の推
進【継続】
ア
<食の安全・安心推進課>
市町村食育推進計画の策定
・各市町村の特色を生かした食育推進計画の策定を促進
【市町村食育推進計画の策定状況(平成28年1月末現在)】
策定市町村数
39市町村
イ
⑤
策定率
参考(全国値)
97.5%
76.0%(27年3月)
地域食育ネットワーク協議会による食育イベント等を開催
食育指導者を活用した食育活動の展開【継続】
ア
<食の安全・安心推進課>
あおもり食育サポーターの新規登録及び健康的な食生活の普及
・健康的な食生活に向けた食育活動を実施(139回(平成28年1月15日現在))
【あおもり食育サポーター登録人数(平成28年1月15日現在)】
イ
東青
中南
三八
西北
上北
下北
計
82
62
78
34
40
30
326
食育指導者養成研修の開催
・「あおもり食命人シンポジウム2016」と併催(2月、青森市)
- 33 -
Ⅰ
信頼・人のつながりに支えられた「売れる仕組みづくり」
(2)青森が持つ食環境への理解の促進
①
学童期からの「青森りんご」食習慣づくりの推進【継続】
ア
<りんご果樹課>
青森りんご食育パワーアップ推進事業
(ア)青森りんご食育活動の推進・定着
・県外においてりんご食育出前授業が自発的に行われる体制づくりや青森り
んごマスター等のレベルアップに取り組む実践モデル地区を、中部地区青
森りんごの会及び大阪地区青森りんごの会に設定し、青森りんご食育活動
の定着・充実を推進
・「知事直伝!親子で学ぶアップルスクール」を3か所(愛知県名古屋市、
大阪府大阪市、福岡県北九州市)で開催し、知事自ら講師となって県外消
費地の親子に青森りんごのすばらしさを伝授・PR
・県内小中学校食育担当職員等を対象とした研修会として、今年度は、下北
地区学校栄養士協議会の研修会において「青森りんご食育活動」について
説明
【知事直伝!「親子で学ぶアップルスクール」(左:名古屋市、右:大阪市)】
(イ)青森りんご食育サポート情報発信強化
・県内外の青森りんご食育活動を事例集として冊子にまとめ青森りんごシニ
アマスター等に配付し、授業内容の充実とりんご食育の活性化を促進
イ
小学校等での出前授業の実施
県内の小学校22校において886名を対象に青森りんご出前授業を実施
- 34 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
1 市場ニーズや地域特性に応じた農林水産物の生産振興
(1)市場優位性の確立が期待できる農林水産物の生産振興
①
「あおもり米」活性化推進運動による県産米の更なる評価向上
ア
<農産園芸課>
良食味・高品質生産の推進【継続】
県産米の評価向上を図るため、県産米7・8・9作戦による適正な肥培管理
や水管理、斑点米カメムシ防除、適期刈取等の徹底を図り、良食味・高品質生
産を推進
(ア)1等米比率
93.3%(27年11月末日現在)
(イ)稲作生産情報の発行(定時6回、臨時8回)
(ウ)「攻めの農林水産業」現地巡回指導(2回)
(エ)「あおもり米」活性化生産技術研修会(2回)
(オ)県産米品質向上連絡対策会議の開催(1回)
(カ)斑点米カメムシ類防除対策チラシ作成・配
布 (37,000部)
イ
【現地巡回指導】
安全・安心な米づくりの推進【継続】
夏季冷涼で病害虫の発生が少ないなどの本県の優位性を活用し、消費者にア
ピールできる安全・安心な米づくりを推進
(ア)水稲の県認証特別栽培
ウ
231ha(H27)
多様な需要に応じた米づくりの推進【継続】
地産地消の取組や多様な需要に対応するため、低アミロース米「ほっかりん」
の産地育成等を推進
(ア)「ほっかりん」の作付面積
エ
155ha(H27)
「青天の霹靂」のブランド化に向けた生産体制の構築と生産技術の普及拡大
【新規】
本格デビューを迎える「青天の霹靂」のブランドを早期に確立するため、良
食味で高品質な米の安定確保に向けた生産体制の構築及び生産技術の普及拡大並
びに効果的な宣伝対策を推進
(ア)作付面積及び生産者数(550ha
363経営体)
(イ)極良食味米産地育成事業実施団体(5生産組織)
(ウ)農協等の食味分析機器導入への支援(11台)
(エ)生産技術実証ほの設置(5か所)
(オ)指導者研修会の開催(3回)
(カ)リモートセンシング技術を活用したタンパクマップ、適期マップの作成・
提供・運用
(キ)あおもり米「青天の霹靂」ブランド化推進協議会の開催(3回)
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Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
【タンパクマップ】
②
【ブランド化推進協議会】
県育成デルフィニウムの産地化の推進と高品質・安定供給体制の確立【継続】
<農産園芸課>
県育成デルフィニウムの種苗供給体制の整備や生産技術の普及を図るとともに、
需要拡大や高品質・安定供給体制の確立による産地の育成を推進
ア
県育成デルフィニウム産地化推進事業
【継続】
(ア)JAや市町村等の育苗センターにおけ
る継続的な育苗供給の検討(2月)
(イ)講習会や現地検討会等の開催(新規栽
培者9人)
(ウ)展示会への出展による県外の実需者へ
のPR(10月、来場者700人)
③
【デルフィニウム現地指導】
輸出りんごの信頼確保と意欲ある生産者を核とした産地体制の強化【継続】
<りんご果樹課>
ア
台湾の植物検疫・ポジティブリスト制度に対応した生産・輸出の推進
・台湾向け登録選果こん包施設(97施設)に対して研修会を開催し、モモシンク
イガ寄生果実の排除と残留農薬について対策を徹底(平成27年4月22日、6
月25日、9月24日)
・台湾における残留農薬基準の設定状況を県ホームページに掲載
・輸出検疫検査及び台湾での輸入検疫検査において、モモシンクイガ寄生果実
や残留農薬による不合格事例はなく、輸出は順調に経過
イ
台湾向け登録選果こん包施設の巡回指導の強化
・登録選果こん包施設(97施設)を巡回し、選果の徹底を指導するとともに、
防除履歴等書類の整備状況を確認(平成27年5月20日~6月4日)
・台湾側検査官による査察への対応(平成27年11月2日~6日)
ウ
台湾以外の輸出先の検疫・ポジティブリスト制度等の情報収集と迅速な対応
・ベトナム向け輸出の再開に向けた説明会を開催し、新たな検疫措置について
周知徹底(平成27年7月16日)
・ベトナム側検査官による査察への対応(平成27年8月25日~27日)
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Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
・ベトナム向け輸出解禁(平成27年9月17日)とテスト輸出(11月23日)
エ
海外ビジネスを担う意欲的な生産者の育成
・輸出に意欲的な生産者9名(青森市1名、弘前市3名、黒石市1名、南部町
2名、板柳町2名)をりんご輸出チャレンジャーに位置付け
・りんご輸出チャレンジャーに対する研修会を開催し、輸出に係る基礎知識や
青森りんごの輸出状況等について習得(平成27年7月30日、11月24日)
・りんご輸出チャレンジャーを台湾に派遣して、市場調査や販売関係者との情
報交換により現地のニーズを把握(平成27年12月16日~20日)
・産地報告会を開催し、台湾での販売状況やニーズを産地へフィードバック
(平成28年2月26日)
【台北市の卸売市場でのヒアリング】
【台中市のスーパーマーケットでの
試食宣伝】
④
「マーケットイン」の視点に立った果樹経営の推進【新規】
ア
<りんご果樹課>
マーケットインの視点に立った果樹経営の取組拡大
(ア)マーケットインの経営展開に対応できる商談力の習得に係る研修会の実施
・新たなビジネス展開に意欲的な生産者(チャレンジャー)の掘り起こし
(10経営体・1団体)
・商談力アップ研修会の開催(平成27年6月8日・7月1日・7月29日)
主な内容:マーケットイン型の経営・販路開拓・モノづくり、
事例紹介(ゲスト講師による特別講義)、グループ演習
・食品見本市(アグリフードエキスポ)出展による商談の実践(平成27年8
月17日~19日)
参加者:3経営体・1団体
(イ)生産者と実需者との連携によるマーケットイン型りんご経営の実証
・経営規模別(2ha・5ha・10ha)に、経営面積の5%相当規模のカットりん
ご専用モデル実証ほ(10a・25a・50a)を設置し、作業性、収量、収益性
等を調査
(ウ)生産者・実需者・加工事業者との連携体制づくりの推進に向けた交流会の
実施(総合販売戦略課と連携)
・農・商・工コラボマーケットへの参加(3経営体)
・介護食ビジネス研究会への参加(3経営体・1団体)
- 37 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
・新商品お披露目会への参加(予定)
イ
実需者のこだわり(特定需要)に対応した業務用りんごの安定供給体制づく
りの取組支援
・実需者の特定需要に対応した特徴あるりんご(こだわりりんご)の生産に取
り組む団体等を対象に情報交換会を開催(平成28年2月)
・「千雪」について実需者とJAとのマッチングを支援
⑤ 「つがるのミニトマト」生産拡大推進事業【新規】
<中南地域県民局>
・ミニトマトの生産拡大に向けた戦略会議を開催
・新規栽培者等へのフォローアップ及び品種選定を実施
(2)地域の特性・優位性を生かした生産体制の強化
①
夏秋いちごの新規作付者の定着促進と高温対策技術等の普及・拡大【継続】
<農産園芸課>
夏秋いちごの安定生産を図るため、新規作付
者の自立フォローアップと高温対策技術等の普
及・拡大を推進
ア
夏秋いちご安定生産確立事業【継続】
(ア)新規作付者の確保(新規作付者
4名)
(イ)夏秋いちごフォローアップ研修会の開催
(2回)
【夏秋いちご現地研修会】
②
無加温ハウス栽培と推進品目の生産拡大による冬の農業の推進【継続】
<農産園芸課>
無加温ハウス栽培や農協生産部会等における地域の課題解決に向けた取組を進め、
推進品目の生産を拡大
ア
冬の農業生産体制強化事業【継続】
(ア)無加温ハウス栽培の推進
H25:73.1ha→H26:79.7ha
(イ)農協生産部会等における地域の課題解決に向けた取組への支援
4組織
(ウ)推進品目の生産拡大に向けた現地研修会の開催(1回)
③
商品力アップに向けた高品質りんご生産【継続】
ア
<りんご果樹課>
「青森りんご商品力アップ実践運動」の展開
・生産技術研修会では、高品質果実生産に向けた早期適正着果・適正な病害虫防
除の推進のほか、災害への備えとして果樹共済への加入促進について指導を展
開(4月、6月、10月)
・全農青森県本部や青森県りんご協会等関係団体との連携によるりんご有袋栽培
を推進
- 38 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
・知事による高品質りんご生産に係る現地激
励(適正着果指導)の開催 (7月8日:
平川市広船地区、五所川原市神山地区)
イ
温暖化等気象変動に対応した適正管理の推
進
・生産技術研修会の開催(4、6、10月)、
生産情報の発行・提供(15回)
ウ
りんご黄色品種の良食味果実生産及び消費 【知事陣頭指揮によるりんご適正着果推進】
拡大に向けた取組の推進
・りんご黄色品種の良食味生産に係る意見交換会の開催(9月)や、「黄色りん
ごレベルアップ緊急対策事業」の実施による良食味果実生産と認知度を向上
④
県産きのこ原木の供給体制の整備【新規】
<林政課>
・震災により不足しているきのこ原木の安定生産につなげるための資源量調査を実
施し、マップを作成
・きのこ原木の安定確保に向けた基本方針の取りまとめ
・きのこ原木供給推進組織の設置
【きのこ原木林での資源量調査】
⑤
浜の活力再生に向けた漁業者や漁協の経営改善の促進【新規】
ア
<水産振興課>
浜の活力再生プランに基づく所得向上への取組の支援
・9地域の再生委員会に対して所得向上の取組を支援
・新たな再生委員会(1地域)の浜の活力再生プランの策定を支援
・再生委員会相互の連携による浜の活力再生広域プランの策定を支援
- 39 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
2 高品質・低コスト化に向けた生産・流通体制の強化
(1)高品質な農産物の生産に向けた施設整備や技術向上の推進
①
所得の安定確保に向けた水田農業の再構築【継続】
ア
<農産園芸課>
経営所得安定対策を活用した水田農業の再構築
平成26年産の米価下落を踏まえ、経営所得安定対策を活用しながら、飼料用
米等の非主食用米の作付けや、大豆等の土地利用型作物、収益性の高いにんに
く・トマトなどの取組拡大を推進
(ア)経営所得安定対策新聞広告・ラジオCM(1回)
(イ)経営所得安定対策チラシ作成配布(1回)
(ウ)関係機関向け経営所得安定対策の手引き作成配布(1回)
(エ)飼料用米等生産者向け啓発チラシ作成配布(1回)
(オ)飼料用米作付面積
H26 2,820ha → H27 7,211ha
(カ)加工用米作付面積
H26 1,663ha → H27 1,160ha
(キ)備蓄米作付面積
H26 4,711ha → H27 5,072ha
(ク)野菜等作付面積
H26 4,146ha → H27 4,152ha
イ
良食味・高品質生産の推進
(再掲)P.35
県産米の評価向上を図るため、県産米7・8・9作戦による適正な肥培管理
や水管理、斑点米カメムシ防除、適期刈取等の徹底を図り、良食味・高品質生
産を推進
ウ
稲作の省力・低コスト化の推進
稲作経営の安定・強化に向け、省力・低コ
スト化を推進するため、現地研修会の開催等
により直播栽培等を普及・拡大
(ア)直播栽培面積
1,329ha
【省力・低コスト研修会】
②
気象変動に対応した生産指導の徹底【継続】
ア
低温や高温・干ばつなどの気象変動に対応した技術指導の徹底
(ア)生産情報の発行
イ
<農産園芸課>
計20回(稲作6回、野菜・畑作7回、花き7回)
気象予報等を活用した的確な情報収集と指導情報の迅速な発行
(ア)臨時生産情報の発行
計11回
(強風・大雨・融雪4回、低温1回、少雨1回、台風・高温3回、大雪2回)
- 40 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
ウ
異常気象に対応した技術指導の徹底
(ア)病害虫発生・防除指導情報等の発行
(イ)現地巡回等
各作物共通
45回
現地巡回や研修会等を開催し、高品質安定生産のための指導
を実施
③
野菜等の生産・販売力の強化に向けた産地体制の整備
<農産園芸課>
指定産地や特定産地等の高品質・安定生産に向けた生産力の向上を図るとともに、
多様な販売チャネルに対応できる地域特性を生かした特産野菜や加工・業務用野菜
の産地づくりにより販売力の強化を推進
ア
野菜等産地強化総合対策事業【新規】
(ア)指定産地等の共販率向上等の取組に対する指導・支援
・野菜価格安定事業研修会の開催(1回)
(イ)産地強化計画や共販率向上の取組への支援
・野菜指定産地:37産地
・野菜特定産地:42産地
(ウ)地域の特産野菜の産地化、水田を活用した野菜の新規取組に対する指導・支援
・巡回指導・現地検討会等の開催(133回)
・実証ほ・展示ほの設置(16地区)
・病害虫防除員研修会の開催(2回)
(エ)加工・業務用野菜の取組拡大に向けた栽培技
術の実証・指導
・需要対応型野菜産地育成研究会、現地研修会
の開催(3回)
【加工・業務用野菜現地研修会】
・実証ほの設置(2地区)
(オ)野菜等の高品質、省エネ、省力化等に向けた機械やパイプハウス等の導入支援
・簡易及び耐雪型パイプハウス(24棟)
・省力化機械
④
(は種・植付機10、収穫機26)
ながいもの栽培技術の底上げによる産地再生【継続】
<農産園芸課>
ながいも産地としての安定的な地位を確保するため、単収・品質を向上させる
「産地再生戦略」の取組を着実に推進
ア
ながいも産地生産力レベルアップ事業
(ア)「産地再生戦略」の推進活動(地域プロジェクトチームの
地域課題解決実践活動等)(3地域 5回)
(イ)若手育成塾 共同プロジェクト(高支柱栽培に
関するデータの収集・分析)への支援
試験ほ 4か所、全体での成績検討会2回、
県民局による指導回数 29回
【共同 プロジェクト 収穫物
検討会】
- 41 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
(ウ)若手育成塾塾生のスキルアップのための研修会等の開催
塾生数
106→110名
(3地域 11回)
(エ)園試系6の品種特性を発揮できる、土壌・地域ごとの施肥基準の検討
(現地試験ほ 4か所、成績検討会 2回)
⑤
にんにくの品質向上による産地力の強化【継続】
<農産園芸課>
土壌病害虫防除対策や品質向上対策による、日本一のにんにく産地の維持・発展
ア
青森にんにく安心技術確立事業
(ア)国内トップクラスの研究者の連携による革
新的な防除技術の確立
・土壌病害虫研究連携会議の開催(2回)
・野菜研究所による被害軽減新技術試験の実
施(5課題)
・土壌病害虫研究成果発表会の開催(1回)
(イ)流通するにんにくの品質調査の実施、対策
【土壌病害虫研究連携会議】
技術実証試験の実施
・市場流通品の品質調査の実施(1回)
・野菜研究所による品質低下要因解明試験の実施(1課題)
・八戸地域研究所による非破壊分析手法の検索(1課題)
(ウ)優良種苗の安定供給体制整備への支援
・高品質安定生産技術研修会の開催(1回)
・にんにく原種ほ場検査会(2回)
⑥
大豆・小麦等の低コスト、高品質安定生産の推進【継続】
<農産園芸課>
大豆・小麦作等の経営安定及び本作化を図るため、生産技術研修会等の開催によ
る基本技術の徹底や高品質・安定生産技術の普及、経営所得安定対策を活用した団
地化等による低コスト栽培を推進
ア
低コスト、高品質安定生産の推進
(ア)大豆300A技術等の安定生産技術実証ほの設置
(中南:1か所、西北:2か所)
(イ)本県畑作物の生産に係る現状や課題等について情報共有し、今後の対策を
検討する「生産振興に係る連絡会議」の開催(1回)
⑦
地産地消を中心としたあおもり花きの需要・生産拡大【継続】
<農産園芸課>
花き経営の安定化を図るため、地産地消を中心としたあおもり花きの需要拡大と
低コスト化安定生産、新たな品目導入による生産体制強化を推進
ア
あおもり花き需要・生産拡大事業
(ア)あおもりの花・特得ウィークの実施(県内3か所延べ6回)
- 42 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
(イ)フラワーフェスティバルの実施(7月、来場
者数1,000人)
(ウ)花き栽培推進セミナーの開催(11月)
(エ)花き生産振興に係る意見交換会の開催(4、3
月)
(オ)新たな品目導入に向けた展示ほの設置(5か
【フラワーフェスティバル】
所)
⑧
特産果樹の特色ある産地づくりとブランド化の推進【継続】
ア
<りんご果樹課>
特産果樹産地育成・ブランド確立事業
(ア)高品質果実生産のための優良品種の導入や施設化の推進
・優良品種の新植(ぶどう)
・樹棚(西洋なし)
2.5ha
0.2ha
・雨よけハウス(おうとう7棟、ぶどう3棟)5,056㎡
・簡易選果機(おうとう)2台
⑨
青森シャモロック振興総合対策事業【継続】
<畜産課>
青森シャモロックの生産者同士が連携し、大手飲食店などの大口需要者に対応す
るための出荷体制の構築と、新たな加工品等に対応した知的財産権の取得によるブ
ランド力の強化及び販路拡大活動を実施
ア
生産者等が連携した出荷体制の確立
・需要者のニーズに対応した品質・規格の統一化のための生産技術指導を実施
・経営分析による適正価格の検討
イ
知的財産権の取得等によるブランド力の強化と販売機会の拡大
・新商品開発等に対応した新たな商標取得(標準商標文字、ロゴ商標)
・イベントや大規模商談会等への参加、PR用資材の作成により県統一ブランド
としてのPRを実施
【イベント参加によるPRの様子】
【作成したPR資材】
(2)省力・低コスト化の推進による生産性と収益性の向上
①
水田農業の革新技術緊急普及事業【新規】
<農林水産政策課>
水田農業の再構築に向けて、革新技術について、産業技術センターと農業普及振
- 43 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
興室が連携しながら、その実証と地域の状況に応じた指導を行い、早期普及に向け
た仕組みづくりを推進
ア
革新技術の実証・展示
・耕起作業を省略できる水稲V溝乾田直播栽培技術
実証ほ4か所設置(東青、中南、西北、上北)
・大規模経営に対応できる播種期を遅らせた大豆狭畦栽培技術
実証ほ2か所設置(西北、上北)
・にんにく収穫後の間断乾燥による燃料消費節減技術
実証施設2か所設置(中南、三八)
イ
革新技術等の普及に向けた取組
・地域への普及に向けた体制づくりの誘導
革新技術普及に向けた地元農協、市町村等との打合せ (19回)
・経営体の作付方針、地域の気象、土壌等に合わせた指導の実施
実演会、現地検討会の開催(延べ14回、338名参加)
導入予定経営体への個別指導(4経営体)
成果発表会の開催(1回
150名参加)
導入事例集の作成(11経営体の事例掲載)
【水稲V溝乾田直播栽培播種実演会】
【大豆狭畦栽培播種実演会】
(5/1田舎館村)
(5/26 農林総合研究所)
・農業者等の動向
実証ほを担当した農家は好感触を得、平成28年度は実施面積を拡大する予定
である。
特に、V溝乾田直播技術については、青森市の実証担当農家が新たにV溝播
種機を導入するほか、実証ほ周辺の先導的農家のうち、青森市、藤崎町、つが
る市の3名が新たに取り組む予定である。
また、外ヶ浜町農業・農村活性化協議会では、播種機を購入して、町内の集
落営農組織へ貸出しするなどの動きが見られるほか、一部市町村においては、
希望農家が本技術の実証を行うための事業を検討している。
- 44 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
②
農業分野におけるICT利活用の推進【継続】
<農林水産政策課>
経済のグローバル化に対応した「付加価値の向上」及び人口減少社会に対応した
「生産システムの効率化」を図る観点から、本県の農業分野におけるICTの利活
用を推進
ア
体制づくり
指導機関や研究機関、農業者などで構成する「青森県農業ICT利活用研究
会」を2回開催し、IT企業との意見交換や研修会等を実施
イ
メニューづくり
本県を代表するりんごを対象に、ヒアリングやアンケートの結果を踏まえ「I
CT利活用メニュー」を作成
ニーズが高いと想定される3つのメニューについてモデル実証
・農業技術を映像で後継者に伝える教材「篤農家ビデオe-learning」
・農作業の計画や進捗状況を管理する「作業計画シミュレーション」
・農作業現場で被害の特徴から検索できる「病害虫データベース」
ウ
モデルづくり
りんご一つひとつの生産履歴を管理できるucodeを活用した「トレーサビリティ
システム」を構築するとともに、実用化に向けた課題等を取りまとめ
③
省力・低コスト化の推進と生産基盤の整備・充実【継続】
ア
<りんご果樹課>
りんご病害虫防除体制の強化
・オペレーター不足に対応し、県りんご共同防除連絡協議会が行う女性オペレ
ーター育成研修へ助成
・県りんご共同防除連絡協議会と連携して、りんご防除体制強化推進検討会を
開催し、共防組織の再編強化の進め方等について検討(7月)
イ
国の「果樹経営支援対策事業」及び「果樹未収益期間支援事業」を活用した
わい化等への改植による園地の若返りと優良品種の導入
・果樹経営支援対策事業説明会で事業実施要件等を周知(5月)
・改植事業を活用した面積
H27:84.6ha
・果樹未収益期間支援事業を活用した園地面積
④
H27:91.7ha
飼料用米等の地域飼料資源の利用拡大【継続】
<畜産課>
・海藻(マコンブ)混合飼料の給与試験(採卵鶏)
・稲SGSの給与技術に関するリーフレットの作成・配布
・稲SGS調製実演会の開催(三戸町、つがる市)
⑤
西北地域自給飼料増産型肉用牛繁殖経営確立事業【継続】
・公共牧場における低コスト簡易更新技術実証
・公共牧場の有効活用による肉用牛繁殖経営生産性向上研修
・稲SGS調製技術実証及び肉用牛繁殖経営における給与実証
- 45 -
<西北地域県民局>
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
⑥
ほ場整備を契機とした担い手への農地集積や多様な作物生産への対応
<農村整備課>
ア
ほ場の大区画化と排水改良の推進【継続】
低コスト化や需要に応じた作物への転換が可能となるよう、ほ場整備事業22地
区、農業基盤整備促進事業4地区、農地耕作条件改善事業13地区で、ほ場の区画
拡大や暗渠排水、排水路を整備
【面工事(区画拡大)の施工状況】
イ
【整備ほ場でのにんにくの収穫】
ほ場整備の実施とこれを契機とした担い手への農地の集積・集約化の推進【継続】
担い手への農地の集積・集約化を推進するため、北三沢地区などの18地区(平
成27年度新規4地区を除く)1,562haでほ場整備を実施した結果、担い手の経営面
積は528haに増加
ウ
ほ場整備の低コスト化を推進【新規】
ほ場整備の低コスト化に向けて、今後の営農見通し等を押さえた上で、現場条
件に合った必要最低限の整備水準など県独自基準の検討、低コスト化技術の実証
などを実施
・
ほ場整備低コスト化推進委員会の開催
期日
内
容
8月24日 ほ場整備の現状・概要
10月30日 標準的な整備水準の検討
2月12日 提言内容の検討
・
浅埋設暗渠排水の低コスト化を試験施工
(青森市、五所川原市
・
⑦
3か所)
【ほ場整備低コスト化推進委員会】
ほ場整備に取り組む業者を対象に研修会を開催
地域の多様な農業戦略に対応するための畑地整備及び農道整備の推進
【継続】
<農村整備課>
ア
畑地の整備
地域の多様な農業戦略に対応するため、畑地帯総合整備事業を4地区で実施し、
営農用水の確保を図る幹線用水路や加圧機場、ながいも、ごぼうなど根菜類の品
- 46 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
質向上を図る深暗渠、りんごの荷傷み防止を図る樹園地の農道網を整備
【スプリンクラー散水状況】
イ
【整備された樹園地農道】
農道の整備
農作物の集出荷作業の効率化、品質低下の防止などを図るため、37地区、10km
の基幹農道を整備
ウ
総合的な生産基盤の整備
安定的な農業生産活動を支えるため、10地区で農村集落周辺の農道網や水路等
の総合的な生産基盤を整備
⑧
農地の汎用化に資する「新技術」の活用【継続】
ア
<農村整備課>
地下かんがいシステムの整備
水田輪作体系の導入に向け、南沢地区など2地
区で地下かんがいシステム20haを整備
イ
深暗渠の整備
畑作物の増収・高品質化のため、農地の排水機
能が低下している屏風山地区で深暗渠170haを整
備
ウ
【地下かんがいほ場での乾田直播】
「新技術」の普及
地下かんがいシステム、深暗渠に関するリーフレットを活用し、土地改良区や
農家を対象とした普及活動を実施
⑨
あかいか漁場予測システム実用化事業【新規】
<水産振興課>
本県独自のアカイカ漁場予測システムを実用化し、運用体制を構築中
ア
中型イカ釣船漁海況会議の開催
・4月に関係者に対して昨年度の漁獲状況、同事業のソフト開発等の概要を説明
イ
試験船によるアカイカ資源調査
・6月~8月に流し網でのアカイカ漁獲調査、
水温、塩分等の海洋観測調査を実施
ウ
試験船によるアカイカ漁場予測調査
・12月及び1月に予測海域における釣りによるア
カイカ漁獲調査、海洋観測調査)を実施し基礎
データを収集
- 47 -
図
アカイカ資源調査調査点
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
12月試験操業結果
操
開
開
開
終
操
漁
釣
モ
業
回
開始月日
始
緯
始
経
始
時
了
時
業
時
獲
尾
獲
水
MIN
MAX
ー
CPUE
次
度
度
刻
刻
間
数
深
ド
1-1
12月17日
41°02′N
142°02′E
17:00
1:45
8.75
7
120m
30cm
48cm
37cm
0.06
1-2
12月18日
39°59′N
142°43′E
17:00
23:00
6.00
0
130m
-
-
-
0
1-3
12月20日
39°01′N
143°08′E
17:00
20:00
3.00
2
130m
34cm
41cm
-
0.05
1-4
12月20日
38°56′N
143°42′E
22:45
4:30
5.75
5
130m
29cm
38cm
29cm
0.06
1-5
12月21日
39°71′N
145°02′E
17:00
20:00
3.00
1
130m
39cm
39cm
-
0.02
1-6
12月22日
39°55′N
144°21′E
0:10
4:30
4.33
61
130m
25cm
48cm
36cm
1.01
1-7
12月22日
39°37′N
144°31′E
16:45
1:30
8.75
100
130m
25cm
41cm
31cm
0.82
43N
41N
40N
39N
38N
CPUE:尾数/台/時
× なし △ <1
〇 <2
37N
36N
140E
142E
144E
146E
148E
クラウドサーバー
衛星通信
中型イカ釣船
漁場予測図
(3)「あおもり和牛」の産地力強化など収益性の高い畜産業の推進
①
2015年12月
42N
<畜産課>
県産畜産物のブランド確立に向けた生産の推進
ア 県基幹種雄牛の積極的な活用による県産肉用牛のブランド化の推進【継続】
県基幹種雄牛のパネル等PR資材の作成やマスコミ等へのPRにより、新規基
幹種雄牛の利用を促進
・県基幹種雄牛「平安平」の凍結精液販売本数
H26年度 4,200本 → H27年度(12月まで)1,400本
イ
日本短角種の産地拡大【継続】
・日本短角種牛肉の新たな流通体制の整備
等を検討する「あおもり短角牛地産地消
推進協議会」を開催
・地域内における流通販売促進のため、道
の駅等のイベントにおいてPR活動を実
施
【イベントでのPR活動の様子】
ウ
こだわりの県産牛肉生産推進事業【新規】
・黒毛和種における早期肥育及び飼料用稲等の地域飼料資源を活用した低コスト
実証試験を実施
・日本短角種における飼料用稲等の地域飼料資源を活用した実証試験を実施
・食肉流通及び食肉小売・飲食店、消費者を対象とした赤身牛肉の需要に関する
調査及びイベント等において認知度向上のための試食PR活動を実施
・新たな指標(余剰飼料摂取量)による黒毛和種種雄牛を選抜して活用
- 48 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
・日本短角種の近交係数データベースを作成し、種雄牛の選抜及び優良雌牛の生
産に活用
【肥育実証の様子】
②
【品種比較アンケート調査の様子】
家畜の効率的な生産と収益性の向上
ア
あおもり和牛全国評価向上対策事業【新規】
・全共9区(去勢肥育牛)で好成績を上げるた
め、県基幹種雄牛「優福栄」の産子による24
か月肥育実証事業(8頭)を実施
・繁殖管理の問題点や改善ポイントを明らかに
し、子牛生産性向上を図るため、繁殖管理デ
ータベースによる繁殖管理台帳(繁殖カル
【肥育実証の様子】
テ)を作成、配布・全国和牛能力共進会の審
査ポイントである調教技術の向上を図るため、調教牛2頭を用いた調教講習会
を開催(参加者:35名)
イ
こだわりの県産牛肉生産推進事業【新規】(再掲)
ウ
酪農経営基盤強化促進事業【継続】
・県内産の乳用後継牛を確保するため、性判別精液の活用や哺育育成施設の整備
を支援(性判別精液1,600本、カーフハッチ・ペン50基)
・酪農ヘルパー及び牛群検定に携わる人財を育成するため、県内の農業高校生に
酪農の魅力をPRする研修を実施(農業高校2校)
【整備した哺育施設(カーフハッチ)】
【高校生を対象とした酪農研修】
- 49 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
エ
「青森県養豚・養鶏振興プラン」に基づく養豚・養鶏の生産振興【継続】
・県産畜産物の消費拡大の取組を通じた生
産拡大を推進するため、一般社団法人青
森県養豚協会、青森県養鶏協会と連携し
て、あおもり大畜産まつり(アスパム)
において消費拡大イベントを実施し、県
産畜産物のPR活動を実施(1回)
【アスパムでのPR活動の様子】
オ
「青森県生乳生産流通体制強化プラン」に基づく県産牛乳・乳製品の消費拡大
【継続】
・青森県産牛乳・乳製品の消費拡大のため、あおもり大畜産まつり(アスパム)に
おいて、ミルクスタンドを設置し、観光客や県民に県産牛乳の試飲を行うととも
に、小学生等を対象にミルク教室を開催し牛乳の勉強会を実施
【ミルクスタンド(あおもり大畜産まつり)】
カ
【ミルク教室(あおもり大畜産まつり】
指導体制の強化による効率的な経営支援対策の推進【継続】
・肉用牛振興事業の取組による肉用牛経営への支援強化
・畜産農家の経営安定に向け、畜産経営支援体制研修会及び推進委員会を開催
・酪農経営改善支援コンサルタントによる経営改善指導を実施
(4)低コストな木材生産と加工・流通体制の強化
森林組合が主体となり施業地の団地化を推進することや、伐採作業から造林作業ま
でを一体的に行うことなどにより、森林整備の低コスト化を図り、所有者負担を軽減
するとともに森林整備意欲を向上させ、木材の安定供給及び地域の木材産業を振興
①
攻めの間伐推進ローラー作戦(間伐バリバリ推進事業)【継続】
<林政課>
平成24年から平成25年に施業地の団地化を目的に設定した県内4地区の8モデ
ル団地において、間伐や作業路開設に同意されていない方を対象に、間伐の必要
- 50 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
性や補助制度について周知し、現地の確認調査、間伐・路網計画の作成を支援
②
次代につなぐ青い森再造林推進事業【新規】
ア
<林政課>
低コスト再造林の普及推進
・伐採作業、地拵作業、造林作業の一貫作業システムの実証及び普及研修会の
開催
イ
再造林推進に向けた調査・検討
・再造林の推進に向け協議会を設置し、各種検討を行うとともに、低コスト再
造林対策を実施
【一貫作業システムの実証】
【低コスト造林が期待されているスギコンテナ苗】
(5)つくり育てる漁業や資源管理型漁業の推進
<水産振興課>
TAC制度や資源管理・収入安定対策の取組を推進
①
資源管理型漁業の推進【継続】
ア
TAC制度による漁獲管理
・36関係漁協等から、スケトウダラ、マアジ、マイワシ、マサバ、ゴマサバ
及びスルメイカについて、漁獲情報を収集し、国に報告
イ
資源管理・収入安定対策の取組推進
・48関係漁協に対する資源管理計画、漁場改善計画の取組を指導
・毎月1回、県資源管理協議会による資源管理計画の履行を確認
・年1回、県資源管理協議会による漁場改善計画の履行を確認
・津軽海峡地先の2地区でミズダコ資源回復を図るために改良篭を用いた実証
試験を実施
【ミズダコ資源回復対策実証試験(篭の穴は小型個体の脱出口)】
ウ
有害生物による漁業被害対策
・大型クラゲの出現状況の把握や駆除体制を整備
・トドの出現状況の把握や5漁協による採捕体制を整備
- 51 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
②
つくり育てる漁業の推進【継続】
ヒラメなどの栽培漁業とサケ・マス増殖事業の効果的な実施
ア
ヒラメ、サケ、サクラマスなどのつくり育てる漁業の推進
・ヒラメは80.3万尾の稚魚放流を実施
・県栽培漁業推進協議会を効果的、効率的な種苗放流について検討
・サケ、サクラマスは3月以降稚魚を放流予定(放流予定数:サケ1億3千万
尾、サクラマス30万尾)
・サケ12か所、サクラマス3か所のふ化場における飼育放流の技術指導
・陸奥湾内2か所でホタテガイ養殖施設を利用したナマコの天然採苗試験を実施
【ヒラメ稚魚放流】
③
【サクラマス降海型幼魚放流】
ホタテガイ産業の振興【継続】
ア
適正養殖管理指導
・陸奥湾養殖ホタテガイについて、安定生産推進のため、採苗速報(13回)
及び養殖管理情報(7回)の発行、養殖ホタテガイ実態調査(春秋2回)の
結果を基に適正養殖管理指導を実施
・平成27年産の稚貝数は16億枚となり、平成28年以降の出荷に必要な量を確保
イ
付着生物軽減技術の開発
・ホタテガイの養殖資材への付着する生物(群体ボヤ、ハイドロゾア)の付着
時期・水深を明らかにし、それぞれの付着軽減技術を確立
・付着生物(ユウレイボヤ等)ラーバ情報(6回)の発行、学習会(16回)
の開催による付着軽減技術の普及指導
- 52 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
【ホタテガイ採苗速報】
【付着生物ラーバ情報】
3 環境変動への対応や競争力の強化に向けた研究開発の推進
(1)環境変動に対応した安全・安心な農林水産物の生産管理技術の開発
<農林総合研究所、野菜研究所、りんご研究所、畜産研究所、水産総合研究所>
①
農作物の環境変動などに対応できる安定生産技術の開発【継続】
ア
環境変動による品質低下要因の解明と対策(農作物の生育状況等に関する調査)
・水稲、りんご、ながいも、にんにく等の定期的な調査結果をアップルネットで配
信
・「あおもり米」活性化夏季生産技術研修会等で胴割米対策等の技術対策を講演
イ
環境変動に応じた生育安定化技術の検討(輪作による土壌環境変化の把握と改良
技術)
・作付履歴と土壌化学性変化の関係を調査し、輪作による地力消耗程度を把握
・輪作における牛ふん堆肥や鶏ふん堆肥の肥効特性を解明し、地力維持技術として
導入するための研究を継続
・水田の汎用利用に必要な地耐力維持に適した水稲の水管理方法として、穂孕期危
険期後から出穂前までの中干しで地耐力向上を確認し、年次変動を確認するため
の試験を継続
【水田輪作ほ場の土壌調査】
ウ
【鶏ふん堆肥の施用試験】
気象変動や生物多様化に適応した病害虫管理技術の開発(転炉スラグによる土壌
pH矯正を核とした土壌病害耕種的防除技術)
・高温時に被害が多い難防除病害のトマト青枯病が、土壌pH矯正と耐病性の強い台
木への接ぎ木の組み合せにより、実用レベルで防止できることを確認
- 53 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
【pH矯正と耐病性台木の併用効果
pH7.4、Bバリア台木で発病最小】
【土壌pH矯正による発病状況の差(自根)
左より pH5.6, 6.3, 7.1, 7.4】
エ
積雪メッシュデータによるもち小麦の栽培適地判断の検討
・1㎞ごとの長期積雪期間の平年値と平均気温、地理因子から推定したもち小麦
「もち姫」の作付適地マップを作成
【長期積雪期間からみた「もち姫」の
作付適地マップ】※橙色と黄色が作付適地
オ
ながいも「園試系6」の品種特性を発揮できる土壌地域別の施肥基準の策定
・十和田市、階上町、東北町、つがる市で策定のための施肥試験を実施
・各地における慣行施肥体系は、野菜研慣行施肥体系より総収量、A品収量を上回
ることを確認
・減肥による平いもなどの形状改善効果は不明瞭
- 54 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
A
B
C
A平
B平
D
平
(
等 500
級 400
別
収 300
量
( )
200
)
%
曲り
その他
東北
十和田
25
0
現慣 野慣 現慣 野慣 現慣 野慣 現慣 野慣
つがる
階上
慣行 減肥 慣行 減肥 慣行 減肥 慣行 減肥 慣行 減肥
十和田
【現地慣行区の等階級別収量】
②
尻こぶ
障 100
害
発 75
生
程 50
度
㎏
/ 100
a
0
こぶしわ
階上
場内1
場内2
場内3
【減肥区の障害発生程度】
高温条件下で多発傾向の病害虫防除法の確立【継続】
ア
夏作だいこんにおけるキスジノミハムシ被害軽減技術の開発
・近年被害が多発傾向にある夏作ダイコンのキスジノミハムシに対して、土壌処
理剤フォース粒剤のは種時処理は浅めの土壌混和の効果が高いこと、は種2週
間後までに茎葉散布を開始し、以後約7日間隔の定期的な散布を継続すること
で被害を軽減できることを確認
100
80
根
部
被
害
度
60
40
フォース浅
フォース深
20
無処理
0
14
21
27
31
40
56(収穫期)
は種後日数
【だいこんのキスジノミハムシに対するフォース粒剤の処理方法の違いと防除効果】
100
は種30日後
は種40日後
は種57日後
80
根 60
部
被
害 40
度
7日後開始区
は種時にフォース粒剤処理
は種7日後から約7日間隔
7回散布
15日後開始区
は種時にフォース粒剤処理
は種15日後から約7日間隔
6回散布
21日後開始区
は種時にフォース粒剤処理
は種21日後から約7日間隔
5回散布
20
0
7日後開始
15日後開始
21日後開始
無処理
【だいこんのキスジノミハムシに対する体系防除の防除効果】
イ
いちご病害虫の発生実態調査と天敵を活用した害虫制御技術の開発
・夏秋どりイチゴのアザミウマの防除には、殺虫剤1回と天敵を2~3回利用す
ることで被害を著しく低く抑えられることを確認
・供試天敵の「アカメガシワクダアザミウマ」は、平成27年7月に生物農薬「ア
カメ」として登録(販売は平成28年秋以降の予定)
- 55 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
【天敵昆虫】
アカメガシワクダアザミウマ
ウ
【天敵資材設置】
最近発生が多いりんご炭疽病の生態解明と新防除法の研究
・樹上での伝染源や増殖・感染時期などの発生生態を調査し、りんごの果実での
りんご炭疽病の感染は7月中旬~8月下旬に多いことと後期の感染期間を明ら
かにし、防除の効率化を推進
・りんご炭疽病におけるストロビルリン系殺菌剤の耐性菌に対する新規殺菌剤の
防除効果と実用性を検討
300
平成26年
平成27年
250
200
150
100
(
50
)
1
果
当
た
り
病
斑
数
0
個
【りんご炭疽病の接種時期による果実の発生状況(王林)】
③
【りんご炭疽病の発病
果実(王林)】
クロルピクリン剤土壌消毒に頼らない特産野菜土壌病害虫の防除技術の確立
【継続】
ア
ながいもやごぼうの土壌病害虫に対する防除技術の開発
・ながいも・ごぼうに共通する土壌病害虫であるネグサレセンチュウに対して、
クロルピクリン使用後の被覆資材の違いによるガス濃度を検討し、ハイバリア
は農ポリよりガスを留める効果が高いことを確認
・ハイバリアの使用が、クロルピクリンのガス揮散抑制と使用量減量の可能性を
有することを確認し、JA営農指導員、普及指導員に情報提供
④
りんごの安定生産を阻害する病害虫の新防除技術に関する研究【継続】
ア
果実腐敗性病害の効率的な防除法の検討
・りんごの果実において、リンゴ輪紋病に対する有効な薬剤を明らかにし、防除
の効率化を推進
イ
耐性菌、抵抗性害虫に対する有効薬剤の検索
・りんご黒星病菌のEBI剤に対する耐性菌が出現していないことを確認
・ユキヤナギアブラムシに対するネオニコチノイド剤の一部薬剤で防除効果が低
下していることを明らかにし、防除の効率化を推進
- 56 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
ウ
難防除害虫の効果的な防除法の検討
・ナシヒメシンクイの成虫の寿命、産卵数、産卵消長などの生態を明らかにし、
防除の効率化を推進
交尾♀産卵数
100
生
50 存
率
%
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
20
1
♀
当
10
た
り
産
卵 0
数
交尾♀生存率
羽化後日数
【ナシヒメシンクイ雌成虫の産卵消長と生存率の推移】
⑤
【ナシヒメシンクイ幼虫の加
害による被害果実】
骨代謝に注目した低カルシウム血症予防のための飼養管理技術の改善【継続】
ア
乳牛の低カルシウム血症と周産期栄養状態との関連性の調査
・乳牛の周産期における栄養充足状態(BCS)を調査し、分娩時BCSが高い
ほど重篤な低カルシウム血症となる可能性が高いことを確認
・分娩前の血液性状(グルコース、総コレステロール等)等を調査・解析中
⑥
施設野菜の高品質安定栽培技術に関する研究【継続】
ア
水稲育苗ハウス等簡易パイプハウスを活用したトマト簡易養液栽培技術の検討
・水稲育苗後のハウスを想定した7~10月の作型で
は、籾がらと肥効調節型肥料を使用した夏秋トマ
トの4段どり密植栽培で、慣行の長期どり栽培と
同程度の10a当たり6.4tの収量、250万円の粗収
益を確保
【籾がら培地定植2週間後】
イ
トマト、いちごの周年栽培の検討
(7/18)
・トマトでは低段密植栽培3作体系における、1作目(9~10月収穫)と3作目
(6~7月収穫)の適品種を確認
・いちごでは四季成り性品種「なつあかり」、「すずあかね」、「信大BS8-
9」について、4月定植における7~11月の収量性を確認
現在、冬期間の収量性と培地の加温方法について検討中
【トマト1作目の収穫期】(9/5)
- 57 -
【イチゴのLED照射による
花芽の分化促進試験】
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
ウ
葉菜類の周年栽培における新規導入作物と収量性の検討
・施設における赤ジソ栽培では、8月下旬に電照を開始す
ることで7月から4月まで収穫できることを確認
【暗 期 中 断 に よ る
赤ジソの周年栽培】
⑦
ホタテガイへい死軽減技術の開発【継続】
・漁業者の養殖施設で、ホタテガイの
成育状況や、水温・波浪・潮流等の
漁場環境をモニタリングし、ホタテ
ガイのへい死と漁場環境との関係を
特定
・波浪による上下動の影響を受けにく
いゴム式調整玉の漁業者の使用実態
を調査
⑧
【漁業者の養殖施設における溶存酸素量】
(平成27年7~11月、むつ市沖)
冬季におけるホタテガイへい死軽減技術の開発【継続】
・漁業者の養殖施設で、漁場環境及びホ
タテガイ成育状況を集中的にモニタリ
ングするとともに、成熟度別、水温
別、給餌有無別の室内飼育試験を行
い、冬季におけるへい死要因を明確化
・研究所の養殖施設で、養殖篭のホタテガ
イ収容密度やオモリの種類別の試験を行
って、へい死を軽減するための養殖管
理技術を解明
⑨
【漁業者の養殖施設における地点別、収容密
度別の稚貝のへい死率】
(平成27年3月)
陸奥湾ホタテガイ養殖漁場における波浪予測システムの開発【継続】
・ブイ式波高計を用いて陸奥湾の新たな2か所
で波浪データを収集し、その波浪データと気
象庁の気象予報データとの関係式を作成
【ブイ式波高計による有義波高】
(平成27年8月、平内町小湊沖)
- 58 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
⑩
陸奥湾ホタテガイ養殖漁場における気象データを加味した水温予測モデルの開発
【継続】
・陸奥湾海峡自動観測システム(ブイロボ)と簡易ブイのデータを解析し、簡易ブ
イの水温が予測可能なことを検証
・ブイロボと気象庁の各地の気温のデータを解析、長期(1か月)予測の精度向上を
実現
【簡易ブイ(浜奥内)の予測値と実
測値の比較】
【新潟の気温を用いた予測値とブイ気
温を用いた予測値の比較】
・衛星による海面水温のデータ取得・画像化システムを開発、データ活用を検討
【衛星海面水温】
⑪
【衛星データとブイ観測値の比較】
ハタハタ漁況予測手法の開発【継続】
・予測項目の漁業者ニーズを把握し、漁開始時期予測・
漁況予測を実施
・漁獲量データ、水温、天候、資源量、漁獲サイズな
どのデータを収集
・各データと漁期開始日・漁獲量との関係を検討
【青鵬丸で漁獲されたハタハタ】
・水温と潮汐から漁期開始日を予測
・資源量指数から漁獲量を予測
⑫
アカイカ漁場の情報提供【継続】
・漁期前に漁業者検討会を開催し、漁業者やイカの研究者による最近の漁場の状況
などについて情報収集や意見交換を実施
・漁期前に北海道から三陸沖合海域において試験操業による漁場探索を実施し、釣
獲情報を中型いか釣り漁船に提供
・アカイカ漁場予測システムを開発するため、操業結果から漁場形成要因を解析し、
- 59 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
漁場予測結果の提供内容を検討し具体化
【操業結果と海況図】
(水深200m、12月中旬:気象庁)
⑬
特産水産物の安定化【継続】
ホタテガイ、ナマコ、ミズダコについて、環境変動へ対応した安定生産のため
の技術開発を実施
ア
ホタテガイの冬季へい死対策
・物理的へい死要因解明のため、養殖施設における成育状況と漁場環境の集中
モニタリングを実施
・生理的へい死要因解明のため、成熟度別の室内飼育試験を実施
・今後も試験を継続し、得られたデータからへい死を低減するための養殖方法
を開発予定
【物理的へい死要因の解明:実験施設模式図】
イ
ナマコ天然採苗の増産技術の開発
・ホタテガイ養殖篭を覆う垂下式ナマコ採苗器と、ホタテガイ養殖施設から落
下する稚ナマコを採取する設置型ナマコ採苗器を用い、天然採苗を実施
・安定同位体解析により、採苗器に付着した稚ナマコの餌料を推定
・これらの結果を基に、最も効率的な天然採苗方法を開発し、漁業者への普及
を図る予定
ウ
津軽海峡でのミズダコの行動を利用した改良篭による資源回復対策
・漁獲量が減少しているミズダコ資源の回復を図るため、小型個体の脱出が可能
な脱出口を取り付けた改良篭を設置し、漁獲物の種類や大きさを調査
・改良篭では3kg未満の小型個体の漁獲割合が低く、脱出口から脱出している
ことを推測
・今後、実際の操業での効果を把握し、漁業者への普及を図っていく予定
- 60 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
(2)競争力のある優良品種・種苗の改良
<農林総合研究所、りんご研究所、畜産研究所、林業研究所>
①
耐冷性やいもち病抵抗性を強化するほか、高温耐性などを有する水稲良食味・良
質品種の育成【継続】
ア
良質・極良食味、良質・良食味で多収な中生品種の育成
・交配と食味を重点とした選抜を実施中
イ
直播栽培向け品種の育成
・交配と従来の特性に加え、出芽・苗立性、耐倒伏性等を重視した選抜を実施中
ウ
各種用途向け品種の育成
・アミロース含有率の年次変動が小さく、玄米の外観が安定している低アミロー
ス米新品種「あさゆき」を品種登録出願
・一般米との識別性がある早生飼料用米系統「ふ系237号」を飼料作物奨励品種と
して検討中
・交配の実施と従来の特性に加え各用途に必要な特性での選抜を実施中
2013年産米
2014年産米
【ふ系237号の草姿】
(十和田市、平成27年9月)
【あさゆきの玄米の比較】
(左:あさゆき、右:ねばりゆき)
※ 出穂後30日間の日平均気温:2013年 23.3℃、2014年 21.4℃
②
りんご優良品種の育成に関する研究【継続】
ア
青森県の生産・販売環境に適した品種の開発
・晩生貯蔵性品種と良食味耐病性品種の育成を目指して7,606粒の種子を播種し、
DNAマーカーによる幼苗選抜等を実施して、1,520個体の実生を獲得
・先行する各育種試験について、選抜母集団の養成、一次選抜試験、二次選抜試験
を進め、本年調査した1,217個体の中から新たに6個体を一次選抜
・9月上旬に収穫する着色良好で落果防止剤がいらない二次選抜系統「青り26号」
を品種登録準備中
- 61 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
【青り26号の果実】
【青り26号の結実状況】
③
りんご品種の商品力を引き出す鮮度保持法の探索と普及支援に関する研究
【継続】
ア
国内外で育成された新品種の導入・評価と有望系統の選抜、普及支援
・育成、導入した品種の新たな位置付けでの利用価値・商品性を探るため、近年
利用可能になった鮮度保持剤1-MCPやMA包装、CA貯蔵の効果を44品種・系
統について検討
・黒石市や五所川原市で育成された赤果肉品種の普及等を支援するため、「黒石1
号」、「栄紅」等を導入
【HP「青い森の片隅から」より引用】
④
黒毛和種における牛肉の脂肪酸組成に関わる遺伝子領域の解明【継続】
ア
「第1花国」家系を対象としてDNAサンプルと脂肪酸組成データの収集
・県てSNP型を判定
イ
集められたDNAサンプルのSNP型の判定
・5年間(H26~H30)で200個体分について、脂肪酸
組成データとの連鎖解析を実施予定
【脂肪酸簡易測定器】
- 62 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
⑤
マツ材線虫病抵抗性クロマツの作出【継続】
ア
抵抗性クロマツの作出
・県内の海岸植栽に適したマツ材線虫病抵抗性クロマツを作出するため、他県産
の抵抗性クロマツと県産クロマツ精英樹を交配した6家系を播種し、また昨年
度播種した9家系について接種検定・海岸植栽試験用に苗木養成中
イ
抵抗性クロマツ有望家系の植栽実証試験
・これまでに開発した抵抗性クロマツ2家系を海岸植栽実証試験用に増殖中
a
b
【マツ材線虫病抵抗性家系の播種床(a)と1年生実生苗(b)】
⑥
ニーズに対応した種苗生産体制整備の検討【継続】
ア
スギ花粉症対策種苗の生産
・無花粉スギの採種園・採穂園の設計及び採種
穂木用苗木増殖のため、成長優良無花粉スギ
の挿し木苗(1,400本)を養成中(一部PR用
としてコンテナ苗養成)
イ
ヒバ漏脂病抵抗性種苗の生産
【無花粉スギのコンテナ苗】
・漏脂病の抵抗性を確認するため、病原菌であるシステラ菌を駒打ち接種した精
英樹等35クローンについて、2年次の樹脂流出調査を実施
・5クローンで多量の樹脂流出、12クローンで少量の樹脂流出を確認
(3年次調査を継続し、抵抗性を解析予定)
【駒打ち接種法による病原菌の接種状況】
※樹脂流出状況:なし(a)、滲み(b)、流出(c)
- 63 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
(3)競争力のある低コスト・省力技術や高品質な農林水産物の生産技術の開発
<農林総合研究所、りんご研究所、畜産研究所、林業研究所、水産総合研究所>
①
水稲・小麦・大豆高品質低コスト安定生産技術に関する研究【継続】
・水稲直播栽培における早生品種「ほっかりん」の
施肥改善で、増収効果の再現性を確認
・水稲湛水直播栽培の安定栽培地域を明らかにし、
播種可能日数マップを作成
・水稲疎植栽培で収量を向上させる施肥方法を確立
・小麦多収新系統「東北228号」の栽培法で、収量
と品質が高まる施肥法を選定し、年次変動を確認
するための試験を継続
・大豆良質品種「シュウリュウ」の畝立て狭畦栽培
【水稲湛水直播栽培の播種可能日数】
法で、播種期ごとの栽植様式を選定し、指導資料とするため研究を継続
・大豆の根域に局所施用する技術(畝内局所施用播種機)で、化成肥料と苦土石灰
の施用量低減が可能なことを確認、年次変動を確認するための試験を継続
②
水田農業を核とした土地利用型農業技術の現地実用化に関する研究【継続】
・水稲V溝直播栽培、水稲疎植栽培、大豆畝立て狭畦栽培を現地導入し、技術の最
適化研究を継続
・水稲V溝直播栽培の播種機の覆土改良試験を実施し、その効果を情報提供
【水稲V溝乾田直播栽培の播種機改良で生育促進】
③ 「青天の霹靂」のリモートセンシング技術による食味と品質向上に関する研究【継続】
・津軽地域を人工衛星で撮影し、「青天の霹靂」
ほ場のタンパクマップ(米の食味地図)を作
成・スマートフォンで「タンパクマップ」を
表示できるWebアプリを開発
・「青天の霹靂」の良食味米生産に向
けた衛星リモートセンシング利用技
術を確立
【マップ表示Webアプリ】
- 64 -
【施肥指導へのデータ活用例】
(タンパクマップ拡大図)
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
④
気象変動に対応した持続的なりんご高品質安定生産技術に関する研究【継続】
ア
気象変動に対応可能な栽培管理技術の検討
・低温伸長性花粉品種の検索について、28品種の花粉を発芽検定、10℃の低温で
も発芽伸長する花粉を3品種ス
70
クリーニング
60
( )
花 50
粉
発 40
芽
率 30
%
20
10
【10℃の発芽状況(品種:祝)】
イ
祝
ふじ
はるか
世界一
しおりの詩
シナノゴールド
金星
さんさ
シナノスイート
夏緑
未希ライフ
ひろさきふじ
紅玉
印度
メイポール
タスカン
GS
春明 21
アンナ
スノウドリフト
きおう
トキ
つがる
千雪
恋空
テラモン
ウィジック
王林
0
【品種別の花粉発芽率(10℃ 24時間)】
施肥量決定法策定のための土壌診断と樹相診断の関係性の解析
・現地20園地の樹勢と土壌無機態窒素量を調査、7月の土壌無機態窒素量の分布
範囲は0.4~7.5mg/100gDW程度、9割が4.0mg/100gDW以下、残り1割がこれ以上
で過剰領域である可能性が判明
ウ
わい性台木を利用した耐雪形樹形に関する研究【継続】
・りんご研究所のコンパクトな開心形仕立て(樹齢2年生)の生育を把握し、試
験を継続
・りんご研究所のトールスピンドル仕立て(樹齢2年生)の生育を把握するとと
もに、現地ほ場(樹齢4年生)の生育と収量を調査し、試験を継続
⑤
畜舎内悪臭除去及び廃棄乳の適正処理による畜産環境の改善【継続】
ア
アンモニア等悪臭成分の低減効果の調査
・ごぼうを破砕した懸濁液のトリメチルアミン消
臭効果を確認
・ごぼう1g当たり0.9mgのトリメチルアミン除去
が可能
・今後は、ごぼうから抽出したアセトンパウダー
の消臭効果を確認
イ
【廃棄されるにんじん葉とごぼう】
廃棄乳の固液分離方法の検討
・廃棄乳に食品添加物として用いられる75%リン酸を加えて酸凝固させたものは、
砂ろ過で良好な固液分離が可能であることを確認
・運搬を容易にするためにゲル化した廃棄乳を堆肥化したところ、発酵特性は一
般的な家畜ふん堆肥と遜色ないことを確認
・今後は固液分離精度を向上するための試験を継続
- 65 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
⑥
顕微授精技術活用による種雄候補牛生産に関する研究【継続】
ア
顕微授精時の卵子活性化技術の開発
・先体反応を誘起した精子を用いて顕微授精を行った場合、受精率、桑実胚まで
の発生率が向上することを確認
・今後は顕微授精胚の発生率の向上に向け、顕微操作中に細胞が受けるストレス
を低減させる手法を検討
イ
未受精卵子凍結技術の開発
・ウシ未受精卵子凍結保存の時期として、成熟培養
後よりも成熟培養前に凍結を行った方が、融解後
の生存率・発生率が高くなることを確認
・今後は卵細胞質内への凍害保護物質の浸透を促進
させる目的で、卵子に付着する卵丘細胞を除去
【顕微授精技術】
し、凍結試験を実施予定
⑦
高栄養トウモロコシサイレージ生産のための新たな栽培・調製技術の開発【継
続】
ア
刈取高さによる飼料成分の違いを調査
・通常の刈取高15cmに比べ70cmにすると収量は13~16%低下したが、栄養価の高
い雌穂率は8~10%上昇することを確認、飼料成分は分析中
イ
狭畦栽培による収量向上
・乾物収量が最大となるのは畦幅37.5cmで栽植密度9,000本のときで、標準と比べ
て121%の増収となることを確認
⑧
県産材ロングスパン部材に関する研究【継続】
・スギ材の強度特性の調査結果を分析するととも
に、アカマツ材の製造方法と強度特性を調査
・高齢級のアカマツ林から生産される大断面・長
尺材では、立木の曲がりや節の有無の影響によ
り、生産・供給できる実用的な範囲は最長で長
さ6mまでと見込まれることが判明
・丸太と製材品のヤング係数の相関性から、効率
【アカマツ丸太のヤング係数測定】
的な製材をするために丸太段階での強度選別を行う方法を検討中
⑨
ホタテガイ養殖の総合的な付着生物軽減技術の
開発【新規】
・陸奥湾6地点で、付着生物の浮遊幼生の出現時期
と分布密度養殖篭への付着状況を調べ、生態を明
らかにするとともに、漁業者に情報提供
・陸奥湾6地点で、シリコーンをコーティングした
養殖篭を用いた試験を行い、付着生物の付着軽減
- 66 -
【使用後の養殖篭】
(左:非処理、右:シリコーン処理)
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
効果やホタテガイの成育状況の違いを把握
⑩
八戸前沖さばのブランド力向上による復興促進【新規】
ア
八戸前沖さばの新たなブランド規格と流通拡大戦略を検討
(水産振興課)
・八戸前沖さばブランド力向上委員会の開催
・八戸市内の水産、観光、飲食業界関係者で構成される八戸前沖さばブランド推
進協議会に対してブランド化に向けた助言・指導、県産業技術センター食品総
合研究所との連携による加工技術の指導の実施や商品開発を支援
イ
サバの種類、粗脂肪により作業現場で効率的に選別できる技術の開発・実用化
・粗脂肪によるサバの迅速選別技術の開発と実証試験
・マサバ・ゴマサバの魚種判別技術の開発と実証試験
4 安全・安心を支える産地体制の強化
(1)農業生産の基本となる健康な土づくりの推進とレベルアップ
<食の安全・安心推進課>
①
「あおもり土づくりの匠」の認定と実践指導の実施【継続】
ア
「健康な土づくり」の取組拡大を図るため、高
度な土づくりを実践し指導的な役割を担う生産者
や高品質堆肥を生産・供給する畜産農家を「あお
もり土づくりの匠」として認定し、研修会の講師
として土づくりを指導(H27年度認定者:6名、認
定者累計:41名)
【平成27年度認定証書授与式】
②
有機質資源の活用促進と総合土壌診断に基づく土づくりの実践【継続】
<食の安全・安心推進課>
ア
総合土壌診断に基づく適正施肥を実践するため、JA全農あおもり土壌分析セ
ンターで分析を実施(3,847点:平成27年12月末現在)
イ
土づくりを指導する営農指導員や普及指導員の土づくり指導力のスキルアップ
を図るため、適正施肥に取り組んでいる生産者のほ場等において研修会を開催
(3回)
ウ
良質堆肥の生産技術の向上と活用促進を図るため、(一社)青森県畜産協会と
連携した「あおもり堆きゅう肥品評会」などの開催
③
土づくりシステムモデルの構築(地域を支える土づくり体制の再構築)【継続】
<食の安全・安心推進課>
ア
堆肥の利用拡大を図るため、農業生産法人が行う堆肥運搬供給体制の整備に向
けた取組等を支援(3件)
- 67 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
④
土づくりを意識した家畜排せつ物の利用促進による資源循環型農業の推進
【継続】
<畜産 課 >
・畜産環境アドバイザーによる処理施設の設計や適正管理の指導(酪農3件、
肉 用 牛1件)
・日本一健康な土づくり運動と連携した堆肥品評会等を活用した良質堆肥の
生産情報の提供や広域流通等による資源循環型農業の推進
堆肥品評会の開催
ア
開催年月日:平成27年12月 15日
イ
出品点数:26点
堆肥展示会5回(6月~11月)
【堆肥品評会審査会】
【堆肥展示会】
(2)農薬・化学肥料低減栽培などの推進による環境にやさしい農業の展開
<食の安全・安心推進課>
①
国の支援対策等を活用した「環境にやさしい農業」の取組拡大【継続】
ア
国の環境保全型農業直接支払制度を積極的に活用し、化学肥料・化学合成農薬
の5割以上低減とセットで行うカバークロップの取組や有機農業など地球温暖化
防止や生物多様性保全に効果の高い営農活動を支援
イ
今年度から同一ほ場における2取組目までを対象とする「複数取組」について
支援(計画申請状況:15市町、843ha:複数取組を含む)
②
環境にやさしい農業技術の収集と活用促進【継続】
ア
県外の環境にやさしい農業に取り組む農家を調査(三重県津市)
イ
環境にやさしい農業技術・販売の知識習得やスキルアップのための「エコ農業
学校」を開催(4回)
- 68 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
③
消費者への情報発信による環境にやさしい農産物の販売促進【継続】
ア
環境にやさしい農業により生産された県産農産物を取り扱う店舗「あおもりエ
コ農産物販売協力店」を募集・設置し(参加店舗77店舗)、県ホームページやミ
ニのぼり等を通じ消費者へPR
イ
消費者の理解促進のため消費者向け「エコ農業出張講座」による啓発活動を実
施(7回)
(3)消費者から信頼される安全・安心なシステムの構築
①
<食の安全・安心推進課>
GAP手法等の導入の推進【継続】
ア
認証GAP取得を目指す産地を育成するため、県内2か所(JA津軽みらい、
JAゆうき青森)にモデル農場を設置し、専門アドバイザーによる濃密指導を実
施
イ
営農指導員や普及指導員、生産者を対象に、GA
P指導者を養成するため、モデル農場を活用した
「GAP指導者・産地リーダー育成研修会」を開催
(6回:2か所×3回)
ウ
県内のGAPの取組を拡大するため、各地域の取
組に関する情報交換やGAP取組拡大の検討などを
行う「青森県GAP手法導入推進連絡会議」を開
催(1回)
②
【GAP現地研修会】
IPM(総合的病害虫・雑草管理)の導入促進【継続】
ア
大豆のIPM技術体系確立に向けた調査研究の実施
イ
りんごのIPM実践指標と副読本を活用した農業技術指導者のレべルアップ研
修会を開催(2回)
ウ
③
なしともものIPM実践指標を作成
食品表示関連法令の遵守に向けた継続的な指導・相談等の実施【一部新規】
ア
食品表示法に基づく食品表示適正化の推進
・食品表示ウォッチャー(95人)の配置や食品表示110番の設置による表示監視
・講習会の開催や講師要請への対応、個別訪問などにより、602事業者に対する啓
発活動を実施(平成27年12月末現在)
・食品関連事業者等からの相談466件に対応し、適正な食品表示を指導(平成27年
12月末現在)
・食品事業者向けの研修会(1月、青森市)を開催し、62事業者(113名)に対し、
新たな食品表示制度を周知
イ
米トレーサビリティ制度の普及・啓発
・633事業者に対する巡回啓発・指導を実施(平成27年12月末現在)
・米穀等の提供・販売事業者を対象とした研修会を3会場(青森市、五所川原市、
十和田市)で開催し、研修修了者52名を「米トレマスター」として登録すると
- 69 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
ともに、地域における模範的な飲食店等施設「米トレマスターのいる店」とし
て新たに43店舗を県ホームページで公開
・食の安全・安心推進課及び地域県民局に米トレーサビリティ相談窓口を設置し、
相談等に対応
【食品表示に関する研修会】
④
【米トレマスターミニフラッグ】
消費者と生産者との相互理解を促進するためのリスクコミュニケーションの推進
【継続】
ア
消費者の食の安全・安心に関する理解向上を図るため、青森県消費者協会と連
携した食の安全・安心に関するリスクコミュニケーションを開催(1回)
(4)農林水産物の安定供給に向けた鳥獣被害防止や衛生管理体制づくりの強化
①
広域連携による鳥獣被害防止対策の推進【継続】
ア
<食の安全・安心推進課>
県や市町村域を越えて農作物を加害するニホンザルの広域連携による効率的な
被害防止体制を整備するため、「白神サル農作物被害対策情報交換会」を開催
(1回)
イ
ニホンジカの目撃情報の共有と広域連携による
早期の被害防止対策を検討するため、青森・岩手
県境の市町村等を対象としたニホンジカの情報交
換会を開催(1回:2月開催予定)
ウ
津軽地域で農作物被害が急増しているアライグ
マの生態や加害状況等を把握するため、「アライ
グマによる農作物被害防止対策現地研修会」を開
催(1回)
- 70 -
【アライグマの箱わな設置実
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
②
市町村鳥獣被害防止体制整備への支援【継続】
ア
<食の安全・安心推進課>
鳥獣による農作物被害を早期に把握し、迅速
かつ効果的な被害防止体制を整備していくた
め、市町村等担当者を対象に「青森県野生鳥獣
被害対策指導者育成研修会」を開催(2回)
イ
津軽地域でアライグマの生息域を把握し、早
期に効率的な農作物の被害防止対策を講ずるた
め、「津軽地域アライグマ生息域実態調
査」を実施
ウ
【野生鳥獣被害対策指導者育成研修会】
市町村の鳥獣被害対策を効率的に推進す
るため、「被害防止計画」の作成指導を実施(平成27年度に3市が新たに策定)
③
高病原性鳥インフルエンザ・口蹄疫等の家畜伝染病防疫対策の推進【継続】
<畜産課>
ア 飼養衛生管理基準順守の周知徹底
・家畜飼養者に対し、野生動物の侵入防止、農場出入口での消毒や異常家畜発見
時の早期通報等、家畜伝染病予防法に基づく飼養衛生管理基準の順守指導を実
施(年1回)
・家畜伝染病の発生状況や飼養管理の徹底などのパンフレット等を家畜飼養者に
配付し、発生予防への注意喚起を図るとともに飼養衛生の自主的な点検の励行
を指導(年1回)
イ
国内有数の養豚・養鶏地域における防疫組織体制の整備推進
・情報連絡会議を開催し、本病発生時の関係各課の役割や情報連絡体制等の整備
を図るとともに、防疫作業に係る県職員の動員方法を再確認
・庁内動員予定者を対象として防疫服の着脱等について訓練(9月11日:約200名
参加)したほか、庁内動員者160名を定められた時間までに招集するとともに、
上北地域県民局と連携して備蓄資材の現地での受入れと集合施設及び消毒ポイ
ントの運営について実動演習(11月4日)を実施
・防疫研修会(12月11日:生産者、関係団体等約170名参加)を開催し、高病原性
鳥インフルエンザ及び口蹄疫の防疫対策や宮崎県での発生時の対応などについて
情報共有するとともに発生防止を注意喚起
・高病原性鳥インフルエンザの監視のため、飼養鶏の死亡状況の把握とモニタリン
グ検査を毎月実施
- 71 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
【防疫研修会】
【防疫実動演習】
④
安全・安心な畜産物の生産と供給【継続】
<畜産課>
ア 県内で処理される全ての県産牛肉の放射性物質安全性確認検査の実施
・県内でと畜される全ての県産牛について、牛肉の放射性物質の検査を実施
検査頭数:13,861頭(平成28年1月13日現在)
検査結果:放射性セシウムは検出されず
・検査の結果については、検査終了後速やかに食肉業者などへフィードバックす
るとともに、県のホームページで公表
イ
あおもり「食」産業を守る獣医師確保対策の推進【継続】
・県内高校への出前講座(9校、285人参加)、獣医系大学訪問(8校)、大学生
を対象としたインターンシップ等の開催(2校、20人参加)等により、県獣医
師職員の業務について情報提供
・獣医系大学生4人及び高校生2人(新規1人)に修学資金を貸与
・採用試験の日程を約1か月前倒しし、青森市に加え東京でも実施
【大学生インターンシップ】
【高校生への出前講座】
- 72 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
(5)農業共済加入促進による災害に強い経営体制の確立
①
<団体経営改善課>
果樹共済への加入促進【継続】
・農業共済組合ごとに設置されている「地域果樹共済加入促進協議会(以下、「地
域協議会」という。)」を中心に、県、市町村、農協など関係機関が連携し、り
んご生産者に対する加入の働きかけを実施
・平成27年産りんごの加入率は40.1パーセントと、平成に入って最も高く、32年ぶ
りに40パーセントを超えた
・27年度は、28年産の加入拡大に向けて、県農業共済組合連合会と連携し、地域協
議会に活動方針(暴風による落果や樹上損傷等の被害を受けた地域での重点的推
進など)を提示して、地域協議会の活動がより効果的な取組となるよう支援した
ほか、1反歩当たり、りんご1箱相当の負担で、りんご共済に加入できることを
PRする「りんご共済1箱運動」の実施などによる加入促進活動を展開
りんご共済加入率の推移
りんご共済加入率の推移
単位:%
単位:%
45
45
39.6
40
38
39.6
39.8
40.1
38.3
36.5
35
33.2
33.3
32.2
30.9
40
30
25
H17
H18
H19
H20
H21
35
H22
H23
H24
H25
H26
H27
33.2
33.3
H19
H20
38
38.3
H22
H23
39.6
39.6
39.8
40.1
H24
H25
H26
H27
36.5
32.2
30.9
30
25
H17
②
H18
H21
農作物・畑作物・家畜・園芸施設共済への加入促進【継続】
・果樹共済以外の共済において、生産者への戸別訪問による加入拡大など、農業共
済組合による各共済目的に応じた加入促進活動を随時確認しながら指導を行った
ほか、ラジオ等を活用した加入の働きかけなどを実施
(6)放射性物質のモニタリング調査による安全・安心の確保
①
県産農林水産物の放射性物質モニタリング調査の実施【継続】
<食の安全・安心推進課>
ア
県と水産庁が主体となり、県産農林水産物97品目、1,176件を測定(平成28年2
月4日現在)し、全品目で基準値(100Bq/㎏)を超過する放射性セシウムが検出
されなかったことを確認(基準値以下の放射性セシウムは10品目、111件で検出)
②
県産農林水産物を主原料とした加工品の検査への支援【継続】
<食の安全・安心推進課>
ア
食品事業者による県産農林水産物を主原料とした加工品の安全性や信頼性を確
保するため、通常の2分の1の料金で検査できるよう一般社団法人青森県薬剤師
会衛生検査センターに補助し、45件(平成27年12月末現在)について安全性を確
認
- 73 -
Ⅱ 安全・安心で優れた青森県産品づくり
③
モニタリング調査結果の公表【継続】
ア
<食の安全・安心推進課>
品目や市町村ごとの検索機能を有した専用ホームページで調査結果を定期的
(週1回)に公表
④
野生きのこ類の出荷制限解除【継続】
ア
<林政課>
あおもり産野生きのこ安全性実証事業
・国から出されている野生きのこ類の出荷制限に対する解除に向け、県民に一般
的に食べられているナラタケの解除を目指し、青森市、十和田市、鯵ヶ沢町及
び階上町においてナラタケ99検体のサンプリング活動や検査を実施
・放射性物質濃度が安定して低水準であることを確認し、解除を国に働きかけた
結果、平成27年11月20日付けで階上町を除く3市町について、野生きのこ類と
しては全国で初めてナラタケの出荷制限が解除
【ナラタケ】
- 74 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
Ⅲ連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
Ⅲ
1 農商工連携によるあおもり「食」産業の加速化
(1)ビジネスマッチングや相談活動の推進
①
相談活動の展開【継続】
<総合販売戦略課>
「食」産業振興に向けて行政や関係機関が一体となった相談活動を積極的に展開
ア
「農商工連携食産業づくり相談窓口」の運営
・総合販売戦略課と各地域農林水産部に設置している相談窓口において「食」
産業に関する相談業務を 372件実施
<平成27年度の相談対応件数(4月~12月)>
区
分
相談対応件数
合
計
372
農林漁業者
145
食品製造業者
105
流通・販売業者
64
その他
58
【ABC相談会の様子】
イ
「ABC(あおもり食品ビジネスチャレンジ)相談会」の開催
・専門家を交えた予約制の相談会を県民局ごとに毎月開催したほか、新たに、
水産加工に特化した内容、業務用に特化した内容の相談会を別途開催し、事
業者のニーズにワンストップで対応
ウ
開催回数
72回
相談者数
延べ 313事業者(4月~12月)
食産業連携企画会議の開催
・専門家と課題解決等を検討する「食産業連携企画会議」及び庁内の関係課で
情報共有する「農商工連携推進連絡会議」を毎月開催
エ
あおもり新商品お披露目会の開催
・本県事業者の付加価値の高い商品づくりと新たな事業展開につなげるため、
各種商品開発支援により完成した商品を一堂に展示・発表する「あおもり新
商品お披露目会」を開催
開催日
平成28年2月16日(火)(予定)
場
青森市「ホテル青森」
所
- 75 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
②
6次産業化ネットワーク活動事業【継続】
<総合販売戦略課>
青森県6次産業化サポートセンター(企画推進員2名、6次産業化アドバイザー
13名)を設置し、アドバイザーの派遣等を通じて6次産業化の取組を支援
<総合化事業計画の認定状況>
認定年度
認定件数
平成23年度~26年度
備
考
65件
平成27年度(~平成27年12月末)
△ 1件
計
認定事業者からの認定取消申請による
64件
<アドバイザーの派遣状況>
派遣回数(延べ)
156人
派遣先事業者数(実数)
ア
38事業者
6次産業化ネットワーク活動交付金(国庫)による施設整備支援
1件(生ハム製造施設)
③
「地域の6次産業化」推進事業【継続】
<総合販売戦略課>
農商工連携や6次産業化など食産業の充実・強化のためのセミナーを2回開催し
たほか、6次産業化に取り組む農林漁業者19者に対し、地域資源を活用した新商品
の開発や販路開拓、加工技術の習得等を支援
ア
6次産業化推進セミナーの開催
(ア)地域特産品ブランド化セミナー
開催日
平成27年8月24日(月)
場
所
青森市「県観光物産館」
参加者
食品製造業者、農林漁業
者、市町村等53名
(イ)あおもり食産業人材育成セミナー
開催日
平成28年1月28日(木)
場
青森市ウェディングプラザ アラスカ
所
参加者
食品製造業者、農林漁業
者、市町村等 120名
イ
№
【地域特産品ブランド化セミナーの様子】
農林漁業者の商品開発支援
事業テーマ
取組内容
1 食用菊を原料とした新商品の開発
菊サイダー、菊茶、菊濃縮飲料の開発
2 りんご新品種を原料とした新商品の開発
「ぐんま名月」のジュース、ジャム、ドライ
の開発及び販路開拓
3 りんごを原料とした新商品の開発
タレ、ジャム、ドライアップル等の開発
4 ジャージー牛乳を原料とした新商品の開発
ナチュラルチーズ、ヨーグルト等の開発
5 にんじんを原料とした新商品の開発
にんじんジュースの開発
6 ウマヅラハギを原料とした新商品の開発
カワハギ魚醤の開発
7 りんご及び特産果樹を原料とした新商品の開発
果汁入り麩菓子の開発
- 76 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
№
事業テーマ
取組内容
8 ミニトマトを原料とした新商品の開発
ミニトマトジュース、ジャム、マヨネーズの
開発
9 もち小麦を原料とした新商品の開発
かます餅等の開発及び販路開拓
10 ブルーベリーを原料とした新商品の開発
ブルーベリーサイダーの開発
11 りんごと黒にんにくを原料とした新商品の開発
りんご・黒にんにく菓子類の開発と販路開拓
12 にんにくを原料とした新商品の開発
黒にんにくの開発及び販路開拓
13 にんにくを原料とした新商品の開発
ガーリックオイルの商品開発と販路開拓
14 カシスを原料とした新商品の開発
はちみつカシスサイダーの開発
15 黒にんにくを原料した新商品の開発
黒にんにくドレッシングの商品開発
16 天然ヒジキを原料とした新商品の開発
天然ヒジキ南蛮漬け風商品の開発
17 りんごを原料とした新商品の開発
りんごジュース、煮りんごの開発
18 にんにくを原料とした新商品の開発
黒にんにくの商品開発と販路開拓
19 ごぼう、トマト等を原料とした新商品の開発
漬物、茶、ジュースの商品開発と販路開拓
④
農商工連携の推進【継続】
<総合販売戦略課>
農林漁業者や食品製造業者、流通・販売業者それぞれが強みを生かした連携を創
出するための事業者間の交流を促進
ア
「農商工コラボマーケット」の開催
開催日
平成27年9月14日(月)
場
青森市「ホテル青森」
所
<農商工コラボ・マーケットの参加状況>
区
分
事業者数
参加人数
PR出展
農林漁業者
17
23
4
食品製造業者
28
56
18
流通販売業者
9
9
0
支援機関等
34
89
10
計
88
177
32
【農商工コラボ・マーケットの様子】
- 77 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
イ
食産業総合支援サイトの運営
・農林漁業者や食品製造業者等が食産業に関する
情報を一括して閲覧できる総合的なWEBサイ
トを運営し、事業者の自主的な取組を支援
<主な特徴>
・各種支援制度など幅広い分野の情報を掲載
・事業者自らが情報を掲載し、PR可能
・食に関するセミナー、イベント情報を集約
・掲示板を活用し、事業者間が自由に交流
など
【食産業支援サイトのトップページ】
⑤
水産加工原料安定化緊急対策事業【継続】
<総合販売戦略課>
・未・低利用魚種及び部位の有効活用による加工原料の安定化を目指す県内水産加
工業者7事業者の取組を支援
<事業の内容>
1
マグロの中骨を原料とした商品開発
5
サーモンの内臓を原料とした商品開発
2
小鯛等雑魚を原料とした商品開発
6
カワハギ等の中骨を原料とした商品開発
3
トビウオを原料とした商品開発
7
ブナ鮭等を原料とした商品開発
4
イカ口球を原料とした商品開発
(2)農林水産物の中間加工分野の強化による加工・業務用食品の生産・利用拡大
①
中間加工強化対策事業【継続】
<総合販売戦略課>
中間加工の強化を図る県内食品加工業者に対し、食品加工従事者の雇用・育成の
取組を支援するとともに、加工技術・品質管理等の研修会を開催
②
支援事業者数
14事業者
新規雇用計画数
30名
(いずれも平成27年12月末現在)
産地連携・ニーズ対応型業務用加工食品拡大推進事業【新規】<総合販売戦略課>
産地と食品製造業者、実需者等が一堂に会したマッチグフェアや業務用加工食品
に関する相談会を開催したほか、県外商談会への出展や介護食ビジネスへの取組を
推進
県外商談会出展支援事業者数
3事業者
「あおもり食産業」介護食ビジネス研究会の設置及びセミナーの開催
研究会会員数
47事業者
- 78 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
【県外商談会出展の様子】
【介護食セミナーの様子】
(3)農林漁業者と中小企業者の連携体による新商品・新技術開発の取組を支援
<(地独)青森県産業技術センター>
①
あおもり農商工連携ファンド(あおもり農商工連携支援基金)【継続】
中小企業基盤整備機構(20億円)、青森県(5億円)、青森銀行(1.5億円)、み
ちのく銀行(1.5億円)の合計28億円を基金とする運用益を活用して、農林漁業者と
中小企業者の連携体が行う新商品・新技術開発等の取組を支援
ア
事業メニュー
〈支援重点分野>「食」産業、農工ベストミックス型産業
(ア)経営革新助成事業
【対 象 者】
農林漁業者と中小企業者等との連携体
【対象事業】
調査、新商品・新技術・新役務の開発、販路開拓
【助成限度】
500万円以内(助成期間
【助 成 率】
2/3以内(事業内容が「食」産業又は農工ベストミックス型
2か年以内)
産業に該当せず、かつ雇用創出を伴わない場合1/2以内)
(イ)経営革新支援機関助成事業
【対 象 者】
農林漁業者と中小企業者との連携体を支援する機関
【対象事業】
指導助言、販路開拓支援
【助成限度】
100万円以内(助成期間
【助 成 率】
10/10以内
イ
実施期間
ウ
平成27年度助成実績(見込み)
・助成件数
・助成額
1か年以内)
平成21年度~30年度
24件(経営革新助成21件、支援機関助成3件)
35,447千円
エ 今年度、商品化等成果の得られた主な取組(見込みを含む)
事 業 名
取
組
内
容
実施主体
弘前産りんごを使用した 地元弘前産のりんごを使用
(株)百姓堂本舗、
「農家製無ろ過地シード し、舌触りの良さと優しい炭
(同)パープルウィ
ル」の開発・販売
ンドウ
酸が特徴のシードルの商品化
と販路開拓
- 79 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
事 業 名
取
組
内
容
実施主体
東北町産農産物の高付加 にんにく、トマト、ながいも、ヤーコ
(株)エビサワ農
価値商品の開発及び市場 ン等を独自の製法で乾燥させパウダー
園、フード・アク
開発
ション・ジャパン
状にした各種野菜粉末等の商品化と販
路開拓
(株)青森支店
青森県産野菜とお米のク 野菜そのものの成分と米油を利用し
mizuiro(株)、農
レヨン事業
た「おやさいクレヨン」の新色等の
事組合法人 あづ
開発と販路開拓
ま
にんにくの新商品開発及 「ときわにんにく」を使用した「黒
(有)ときわねっ
び独自販売プランによる にんにく」や「にんにくジャム」な
と、津軽配車セン
地域活性化事業
ター協同組合
どの新商品開発と販路開拓
青森県産りんごを使用し りんごをたっぷりと使用したフル
青森県りんごジ
た調味料の開発及び販売 ーティーなドレッシングの開発と
ュース(株)、(有)
開拓事業
白神アグリサービ
販路開拓
ス
2 地域資源の付加価値を高める製品づくりの推進
(1)差別化を図れる付加価値の高い食品づくり
<食品総合研究所、下北ブランド研究所、農産物加工研究所>
①
水産物の鮮度保持技術に関する研究と事業化の検討【継続】
ア
高度冷凍技術を用いた水産資源の高付加価値化の推進
・凍結前の良好な鮮度、急速凍結、超低温保管、低温解凍の優位性を確認
・高付加価値冷凍品は生食に加え、加熱食品素材としても良好であることを確認
イ
八戸前沖さばの高品質な冷凍品(高鮮度冷凍サバ)の製造技術開発
・アニサキスが凍結凝固により死滅することなどを確認
・冷凍サバ魚肉は品温・脂肪含有率が高いほど軟らかいことなどを確認
ウ
高鮮度冷凍サバの試作、試験販売
・刺身用冷凍サバ研究会の継続実施
・刺身用冷凍サバの試験販売実施
エ
水産物の鮮度、呈味性等の品質評価とその非破壊測定法の開発【継続】
・マグロの大トロ、中トロ、赤味、尾部の部位別粗脂肪分布調査
・マグロ部位別粗脂肪と近赤外線データとの間に高い相関を確認
②
地域の農林水産物を用いた新規加工品の開発や既存技術の改良及び事業者への技
術普及【継続】
- 80 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
ア
新たな水産加工品製造技術や省力化技術の開発、普及
・レトルト技術を応用したヒメマス加工品などを開発し、企業の商品化等を支援
イ
未低利用資源、未低利用部位を活用した水産加工品製造技術の開発、普及
・アブラツノザメの各種調味加工品を開発し、企業等の商品化を支援
・ハタハタ、サケ精巣その他の低利用魚種及び部位を活用した加工品製造技術を
開発し、企業等の商品化を支援
ウ
新規加工品開発、普及
・地域農林水産物を用いた新規加工品25品目を開発し、企業等の商品化を支援
③
地域農林水産物を活用した健康的で安全・安心な加工技術の開発【継続】
ア
食塩代替物等による減塩法の開発
・食塩代替物、焼き干し粉末などの利用により、食味を低下させずに調理する技
術を開発、11品目試作し、4品商品化
イ
油分の吸収を抑制する加工法の開発
・衣の素材、調理法の検討により、油分吸収を20%程度減少させる加工技術を開
発、13品目試作し、1品商品化
④
機能性・高品質を追求した加工技術の開発【継続】
ア
下北産農水産物を使った製品開発
・新規加工品15品目試作し、2品商品化
イ
天然ブリ・マグロ等高品質化製品開発試験等
・活締め処理したブリ、マダイの色差、K値を測定
・マグロ未低利用部位を利用した製品開発を行い、胃袋ホルモン焼き、心臓アヒ
ージョ、肝臓ペースト等を開発、1品商品化
⑤
下北地域の有用微生物等の特性を生かした加工技術の開発【継続】
ア
下北地域由来の微生物の探索・利用技術開発
・下北地域のブドウ畑から分離した酵母を使用したパンの商品化
イ
未・低利用資源の特性研究及び加工品の開発
・アピオス加工品の開発と事業者への技術指導、情報提供
⑥
にんにくの機能性成分評価等と高度利用技術の開発【継続】
ア
黒にんにくの機能性
・黒にんにくの機能性について調査し、血圧上昇抑制効果や脂肪蓄積抑制効果を
確認
イ
ごぼう加工品(黒ごぼう)の機能性
・黒にんにくと同様の製法によるごぼう加工品の機能性を調査し、抗酸化活性な
どが黒にんにくを上回ることを確認
ウ
ごぼうの新規加工品開発
・ごぼうの水溶性機能成分であるフラクトオリゴ糖の損失防止や含有量向上研究
- 81 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
の過程でグラッセの製造方法を確立
⑦
大豆高度利用技術の開発【継続】
ア
大豆の乳酸発酵による素材技術開発
・大豆の植物性乳酸菌による発酵で機能性を有する素材を開発、事業者と連携し
て今後の商品化を検討
⑧
農産物加工開発技術の改良【継続】
ア
ドレッシング類の品質保持技術と漬物の開発
・非加熱ドレッシングの塩分濃度・酸度と保存性、市販漬物の衛生状態の解明と
モモやごぼうのピクルスを開発
イ
マイクロバブルの利用法の研究
・水や生地にマイクロバブルを混入する方法を試験・検討
(2)バイオマスの低コストな地産地消循環システムの確立
①
<林政課>
木質バイオマスのエネルギー利用促進【継続】
ア
森林整備加速化・林業再生事業を活用した木質バイオマス利用施設整備
・木質バイオマスエネルギー導入マニュアルを活用した、市町村や社会福祉法
人等に対する働きかけを実施
・木質バイオマス利用施設2施設の整備を支援
・木質ペレット生産量3,100t(見込み)
3 農林漁業者の所得向上に向けたグリーン・ツーリズムの推進
(1)各地域の受入団体の連携や体制づくりの推進
①
<構造政策課>
農家民宿実践者を発掘する「農家民宿開業講座」の開催と、講座参加者へのフォロ
ーアップ【継続】
・農家民宿の実践者の拡大に向けた、農家民宿の視察・体験をする研修会を開催
②
開催日
平成28年2月下旬(予定)
場
板柳町、階上町
所
参加者
農林漁業者、市町村等
内
事例紹介、関係法令の講習、農家民宿見学
容
海外客と受入農家との円滑な交流を促す「語学サポーター」の活用促進【継続】
・青森中央学院大学の留学生を中心とした語学サポーターの活用に要する経費を、
アジアからの観光客誘致促進協議会を通じて支援
- 82 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
③
農家民宿実践者の経営力や災害等緊急時の危機管理力の強化を図るための研修会
の開催【継続】
・東南アジア地域の文化や本県では馴染みの薄いムスリム客の受入れに必要な基礎
知識を学ぶ研修会を開催
開催日
平成27年7月23日
場
青森市「火災共済会館」
所
参加者
農林漁家民宿実践者、市町村等25名
内
東南アジア地域からの訪日客とムス
容
リムの受入れについて講演
【経営研修会】
(2)魅力ある農山漁村の情報発信と地域資源を活用した商品づくりの推進
<構造政策課>
①
インターネットやガイドブック等を活用した情報発信や全県の一元的な受入調整
による効率的な誘客活動【継続】
・ホームページを利用した情報発信や、旅行業者、学校関係
者、観光客向けのグリーン・ツーリズムガイドブックを作
成
内
容
地域別の農業生活体験や、農家レストラン、
教育旅行の受入状況の情報
作成部数
25,000部(日本語、英語、台湾語、韓国語)
配布先
市町村、観光案内所、県内道の駅、県内図書
館、首都圏及び北海道の旅行会社
②
【ガイドブック】
農業関連施設等のコンテンツを活用した旅行業者等への企画提案【継続】
・教育旅行エージェントの訪問や現地視察会において、体験学習への農業関連施設
の活用等を提案
(3)一般客や福祉など新たな分野の来訪者の拡大
①
<構造政策課>
国内外の重点地区に対するプロモーション活動等の強化【新規】
(重点地区:国内では北海道と首都圏等、海外では台湾とタイ)
ア
北海道を中心としたプロモーション活動等の強化
・青森県グリーン・ツーリズム受入協議会で設置した国内コーディネーターによ
る学校や旅行エージェントの訪問等のプロモーション活動を実施
- 83 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
国内旅行エージェント及び学校等への誘客活動
区
分
訪問時期
コーディネーターに
PR・訪問先等
5月~12月
首都圏、北海道等:20校、26旅行エー
よる学校関係者等の
ジェント
訪問
7月30日~31日
神奈川県:5旅行エージェント
県観光連盟等との連
8月31日~9月3日
北海道:8校、3旅行エージェント
携による旅行エージ
10月5日~7日
北海道:4校、1旅行エージェント
ェント等の訪問
11月6日
札幌、室蘭、苫小牧において学校関係
12日、13日
者等に対するプレゼンテーション
11月24日
首都圏:1校、4旅行エージェント
国内誘客実績(新規開拓校)
受入時期
平成27年5月
平成27年9月
来訪校
来客数
北海道(3中学校)
305人
千葉県(2中学校)
290人
大阪府(1高校)
240人
・北海道及び首都圏の教育旅行エージェントを本県に招き、青森県における教育
旅行及び農家民泊受入体制の現地視察会・商談会を開催
開催日
平成27年8月27日(木)~28日(金)
場
南部町
所
参加者
北海道及び首都圏の旅行エージェ
ント6名
内
イ
容
現地視察、農家民泊体験
海外からの新たな誘客に向けた取組強化
【現地視察(加工施設)】
・青森県グリーン・ツーリズム受入協議会で設置した台湾コーディネーターによ
る学校や旅行エージェントの訪問等のプロモーション活動を実施
国外旅行エージェント及び学校等への誘客活動
区
分
コーディネーターに
訪問時期
5月~12月
よる学校関係者等の
PR・訪問先等
台湾の高校・大学65校、
7旅行エージェント
訪問
国外誘客実績(新規開拓校)
受入時期
来訪校
来客数
平成27年5月
台湾新北市(1高校)
37人
平成27年6月
台湾台南市(1高校)
24人
平成28年1月
台湾台北市(1高校)
35人
- 84 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
・海外から教育旅行で本県を訪れる学校等の獲得に
向けた知事によるトップセールスを実施
訪問日
平成27年12月17日(木)
訪問地
台湾新北市立新店高級中学、
新北市立板橋高級中学
内
容
受入農家メッセージDVD上映、記念
品交換等
参加者
三村知事、成田農林水産部長ほか
【台湾知事トップセールス】
・台湾の人気旅行ホームページサイト「樂吃購(ラーチーゴー)」において、青森
県の農家民宿の記事を掲載
掲載期間
平成27年7月17日~平成28年3月31日
掲載内容
青森県の観光、農作業体験、農家民宿の情報
・タイにおける教育旅行のマーケティング調査を行うとともに、既に本県の農家民
宿を体験した学校等における満足度や情報の収集方法等を調査
②
調査時期
平成27年6月~平成28年3月
調査対象
バンコクを中心とする高校、大学
調査方法
学校訪問による聞き取り調査(青森中央学院大学へ委託)
企業や大学生の研修旅行など新たな分野の誘客促進【継続】
・企業のMICEやCSRをグリーン・ツーリズム
の新たな需要として可能性を検討するため、関心
のある企業を対象としたモニターツアーを実施
開催日
平成27年10月10日(土)~12日(月)
場
七戸町
所
参加者
首都圏の企業担当者
内
農家民泊体験、意見交換
容
10名
【企業モニターツアー農作業体験】
・農山漁村の新たな魅力の発掘と、大学の研修旅行
等をグリーン・ツーリズムの新たな需要として可
能性を検討するため、首都圏の大学生等を対象と
したモニターツアーを実施
開催日
平成27年10月16日(金)~18日(日)
場
弘前市
所
参加者
首都圏の学生等
内
農家民泊体験、意見交換
容
10名
(4)ビジネスとしての育成と関連産業への成果の波及拡大
①
【学生モニターツアーの意見交換会】
<構造政策課>
都市と農山漁村の交流人口拡大に向けた長期的リピーター客獲得のための検討
【継続】
・各モニターツアーや青森県グリーン・ツーリズム受入協議会において意見交換
- 85 -
Ⅲ 連携・協働による「地域の6次産業化」の推進
を実施
4
多様な分野との連携・協働による地域の活性化
(1)農福連携など新たな連携・協働の創出
①
農福連携による障害者就労促進事業【継続】
<農林水産政策課>
農業分野での障害者就労の県内全域への拡大を図るため、関係機関の連携を強化
するとともに、農業者の障害者受入支援や福祉施設とのマッチングなどを実施
ア
労働・福祉・教育との連携促進
・障害者就労に向けた情報共有(会議開催):3回
参集範囲:労政・能力開発課、障害福祉課、学校教育課、高齢・障害・求職者
雇用安定機構青森支部、青森労働局、各地域県民局など
イ
農業側の障害者受入支援
・各地域ごとに、意識啓発とネットワークづくりに向けた研修:4回
・農福連携PR用チラシを作成し、各種講習会などでPR:随時
ウ
福祉側とのマッチング活動
・福祉施設の職員向け研修会:5回
・福祉施設主催の就労促進に向けた会議への参画:随時
・障害者就労モデル実証(委託)
複数作業モデル:5県民局×1モデル
短期作業モデル:5県民局×3モデル
主な作業内容
:カシスの収穫・選別、トマトの葉落とし・芽かき、ピーマ
ンの収穫・選別、りんごの葉つみ・収穫
- 86 -
など
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
1 農林水産業の基礎となる「安全・安心な水資源」の確保
(1)きれいな水を育む緑豊かな森づくりの推進
<林政課>
① 次世代につなぐ青い森再造林推進事業【新規】(再掲)P.51
ア 低コスト再造林の普及推進
・田子町において、伐採から造林に至るまでの一貫作業システムの実証及び普及
研修会を開催
イ 再造林推進に向けた調査・検討
・再造林の推進に向け協議会を設置し、各種検討を行うとともに、低コスト再
造林対策を実施
②
「県民環境林」スタート・プロジェクト事業【継続】
「県民参加による森林づくり」や「企業と連携した森林づくり」に取り組むこ
とにより、県民環境林の一層の周知や県民負担を軽減
ア 県民参加による森林づくり
・県内3地域のモデルフィールドにおける自然体験活動やフィールドマップ作
成等、受入体制を整備
・広報媒体を活用した情報発信
イ 企業と連携した森林づくり
・4件、58t-CO2(二酸化炭素トン)のJ-クレジットを販売
・階上町の県民環境林でネーミングライツ事業契約を締結
【自然体験活動で年輪を数える】
【ネーミングライツで設置された看板】
③
県民環境林管理・経営事業【継続】
県民環境林の経営方針に基づき、公募型プロポーザル方式による5年間(平成
25年~平成29年)の一括外部委託や利用間伐等、公益的機能の発揮や県民負担の
軽減につながる管理・経営を引き続き推進
・平成27年度実績見込み
間伐342ha、除伐・保育間伐459ha、枝打ち83ha、路網整備14,159m
④
搬出間伐を中心とした森林整備を推進【継続】
・平成27年度間伐実施面積見込み 4,700ha
・市町村や森林組合等が実施した路網整備23路線、35,645mや、高性能林業機械
- 87 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
等の導入28台に対して支援
⑤
森林病害虫被害の総合的な防除対策【継続】
平成27年7月に発生した松くい虫被害を受け、次の対策を実施
・被害木の速やかな伐倒・くん蒸処理
・被害木周辺での徹底した地上目視調査
・マツノマダラカミキリ生息調査(6月~10月県内92か所)の実施
・県防災ヘリコプターによる上空探査(6月・7月・9月)やデジタル航空写真撮
影(9月撮影・16,100ha)の範囲拡大により異常木の監視を強化
・市町村や森林組合等を対象に森林病害虫被害に関する研修会を1回開催
・県ホームページ、広報番組(ラジオ1回、新聞2回、県広報誌1回)などを通
じ、情報提供や異常木の通報の呼びかけを実施
・専門家を交えた松くい虫被害対策検討会を開催(2回)
【調査で発見されたクロマツ被害木】
⑥
【発見後は速やかに伐倒・くん蒸】
企業等の社会貢献力を活用した森づくり活動や山村・都市交流の推進【継続】
ア 企業による青い森づくり推進事業
(ア)森づくり企画支援
・企業の理念や要望を踏まえた森づくりの具体的企画・提案を実施
・積極的な提案活動の結果、協定締結4件、森林整備12ha実施
(イ)県有林等候補地調査
・県有林、市町村有林等の「企業の森」候補地調査の実施
(ウ)森づくり技術指導
・森林整備の基礎知識の提供や技術指導の実施
【企業の社員研修として行われた森林整備活動】
- 88 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
⑦
下北健康アップ森林もりもり推進事業費【新規】
<下北地域県民局>
・森林を活用した健康づくりに向けた森林ウォーキングコースを選定し、コースマ
ップを作成
(2)安全・安心な恵みの里づくりの推進
<農村整備課>
① 多面的機能支払の推進【継続】
・農地が農地として維持されることで多面的機能が発揮されるとともに、担い手に
集中する農地等の管理の負担軽減を後押しするため、それらを支える地域の共同
活動を行った43,539haを支援
【水路の法面補修】
【水路の保全管理活動】
・日本型直接支払制度を活用するための県の基本方針「青森県農業の有する多面的
機能の発揮の促進に関する基本方針」を作成
・水路の目地詰めなどの補修技術研修会や活動組織のリーダー育成を目的とした研
修会の開催、金銭出納関連書類の確認などの個別指導を通じて活動組織を支援
②
基幹的な農業水利施設の長寿命化対策【継続】
・農業生産の基礎となる「安全・安心な水資源」を確保するため、老朽化が進行し
ている農業水利施設のうち4施設において補修対策工事を実施
(3)豊かな水産資源を育む豊饒の海づくりの推進
<漁港漁場整備課>
①
豊かな生態系を育む藻場の元気復活事業【新規】
幼稚魚の保護・育成場や磯根資源の増殖の場となる藻場の維持・回復を図るため、
県がこれまで造成した藻場の実態調査や雑海藻の除去、コンブ種苗の取付けなどの
実証試験により、低コストで効果的な造成藻場の機能維持・回復技術を確立・普及
- 89 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
ア
造成藻場の実態調査
・日本海、津軽海峡、太平洋の3海域で、潜水調査結果により海藻類の生育状況
等を取りまとめ
イ 機能維持・回復技術の検討
・県、漁協、水産総合研究所等で構成する検討会を開催し、調査結果を基に各海
域の特性に合わせた技術を検討、提案
ウ 機能維持・回復技術実証試験
・各海域で、雑海藻の除去、食害生物の駆除等の実証試験を実施し、作業にかか
るコストや効率性、海藻類の生育効果を検証
【現状】・沿岸域における藻場の減少
稚魚の保護・育成場やアワビ等の増殖の場となるコンブやホンダワラ等の
藻場が近年の海水温の上昇等により減少し、沿岸漁獲量が減少
・造成藻場の機能低下
県が造成した藻場でも、ウニの食害や雑海藻の付着などにより、機能が低下
【礁体に繁茂する
【礁体にコンブ種
雑海藻の除去】
苗を取付】
【効果】・藻場が再生・元気復活
造成藻場の機能維持・回復技術の確立、各漁協へ普及
→
造成藻場の機能回復・再生
【コンブ、ホンダワラ等の有用な海藻が繁茂】
②
漁場の整備による被災海域の生産力回復【継続】
東日本大震災による津波被害を受けた三八地区から下北地区にかけての海域にお
ける漁場生産力回復のため、コンブ藻場及び魚礁漁場の整備を下記漁場で実施
・コンブ藻場:三八地区(金浜、法師浜)
太平洋北部地区(尻労、猿ヶ森、小田野沢・白糠)
・魚礁漁場:三八地区(三沢漁場)
- 90 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
【コンブ藻場整備のイメージ】
③
【コンブ藻場に集まる魚類】
震災被災地増殖場資源回復事業【継続】
震災から早期の漁業復興と持続的な資源回復を図るため、昨年度、下北地域のコ
ンブ増殖場の空ウニを輸送・放流した三八地域のウニ増殖場で移植効果を調査
【三八地域の鮫浦地区増殖場】
【三八地域の道仏地区増殖場】
青丸が天然ウニ、赤丸が放流ウニ
放流ウニは輸送等による棘の欠損により天然ウニと判別可能
2
豊かな地域資源を未来に引き継ぐ環境公共の推進
(1)生産基盤の整備などを通じた環境公共の推進
① 環境公共モデル地区の推進【継続】
<農村整備課、畜産課、林政課、漁港漁場整備課>
<環境公共モデル地区>
管内
地区名
東青
諏訪沢
中南
事業名
管内
地区名
ほ場整備事業
西北
松野木
福島徳下 ほ場整備事業
西北
事業名
水源森林再生対策事業
日本海北部 水産環境整備事業
三八
地引
ほ場整備事業
上北
北三沢
ほ場整備事業
三八
三戸
草地畜産基盤整備事業
下北
大畑
魚道整備事業
西北
黒崎
ほ場整備事業
・福島徳下地区では、生産性の高い大区画ほ場の造成のほか、なまずをシンボルと
した地域活性化を目指して、子供たちの食育、環境教育の場として活用できるビ
- 91 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
オトープを造成。ビオトープ隣接田になまずを遡上させ、なまず米として生産販
売を開始
【造成されたビオトープ】
【なまず米の田植えと販売状況】
・全国土地改良大会青森大会でこれら
モデル地区の取組をパネル展示し、
情報発信
【全国土地改良大会でのパネル展示】
②
活力ある安全・安心な農村づくりの推進【継続】
<農村整備課>
ア 農村の生活環境基盤の整備
・安定的な農業生産活動を支えるため、地域のニーズを踏まえて、農村の生活環
境基盤の整備を13地区で実施
イ 農村の防災対策
・農地での融雪災害を未然に防止・軽減するため、農家自ら実施可能な簡易対策
工法を開発
・現地研修会の開催や簡易対策マニュアルを作成配布して、農家等へ普及啓発
【現地研修会でりんご農家に説明】
【融雪災害簡易対策工法検討会】
・安心して暮せる農村づくりを推進するため、農村の防災対策としてため池整備
や地すべり対策などを28地区で実施
- 92 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
③
公共牧場の有効利用と地域飼料資源の活用による自給飼料の安定確保
【継続】
<畜産 課 >
公共牧場の機能分担等による広域利用を進めるとともに、飼料用米や野菜
残さ等の地域飼料資源の利用拡大など、低コストで良質な県内産飼料の増産
及 び 利 用の促進
ア 未来につながる公共牧場活用推進事業
県内の公共牧場を機能分担することにより利用率を高め、飼料生産基地
として有効に活用し、公共牧場を地域の貴重な財産として未来へ継承
・公共牧場の集約管理による牧草の生産実証(1か所:東北町)
・公共牧場における飼料用とうもろこしの生産実証(1か所:東北町)
・公共牧場管理運営研修会の開催(1回:十和田市)
【 飼料 用と う も ろ こ し 収 穫 実 演 会】
イ
担い手や公共牧場を対象とした草地造成・整備による自給飼料の増産及び
飼養施設の整備による畜産主産地の形成
・県内3地区における草地畜産基盤整備事業の実施
・整備内容:草地造成整備10.6ha、家畜保護施設2棟、堆肥舎2棟、堆肥舎付帯機械
2台ほか
【草地造成】
④
【公共牧場管理運営研修会 】
【家畜保護施設(牛舎)】
県産材の利用促進【継続】
<林政課>
ア 地域資源の有効活用
・治山ダムや津波で被災した海岸防災林再生のための防風工に間伐材などの県産
- 93 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
材を5,587m3活用して、下流への濁水、土砂の流出を防止や、水源かん養等の公
益的機能を発揮させるための森林整備を実施
【木製治山ダム】
⑤
【水源林造成のための複層林】
漁港施設の耐震・耐津波強化【継続】
<漁港漁場整備課>
被災地域の創造的復興に向けて、主要な陸揚岸壁などの耐震・耐津波強化を下記
漁港で実施
・八戸漁港、三沢漁港、野牛漁港、小舟渡漁港
(2)地域住民、NPO、企業などの参加による地域力の再生
① 環境公共コンシェルジュ等の活用【継続】
<農村整備課、畜産課、林政課、漁港漁場整備課>
・年度当初から「環境公共」の取組を計画的かつ円滑に進められるよう、5月21日
から29日にかけて、各地域県民局(参集範囲:普及、畜産、林政、農村整備、漁
港、水産)を訪ねて打合せ(環境公共キャラバン)を実施
・環境公共コンシェルジュ13名(延べ45名)、環境公共プロフェッショナル23名
(延べ42名)を活用し、環境公共調整会議や研修会、生き物調査などの場におい
て指導、助言などを実施
・西北管内の地区環境公共推進協議会10団体では、同管内の優良活動地区である高
根地区、出来島大堤地区の取組を学ぶ合同研修会を開催
- 94 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
(3)地域の資源、技術、人財の活用などによる、農業・林業・水産業分野の連携強化
① 地域と企業がつながる森・里・海づくり推進事業【継続】
<農林水産政策課>
地域に根ざした「水循環システム」の再生・保全の仕組みづくりに向けて、地域
と企業のネットワーク化と次代を担う子ども世代の啓発活動を展開
ア 地域と企業のネットワーク化
・地域と企業とのマッチング活動を促進するため、県内の企業を訪問
・津軽及び県南地域において、県民意識醸成のための交流会を開催
・水循環システムの再生・保全に向けた活動を、地域と企業が連携して取り組む
仕組みづくりに向け、地域と企業などによるネットワーク形成を進めるモデル
活動をつがる市とおいらせ町で実施。つがる市ではジュンサイを振興するため
のため池の保全活動などを行い、参画企業であるイオンモールつがる柏と協働
による情報発信を行った。おいらせ町では子どもたちによる里山体験活動を実
施した。
イ 次代を見据えた啓発活動
・「水循環」フォーラムの開催
・将来の活動を担う児童・生徒を対象とした「現地学習会」等の実施
②
環境公共に関する情報発信【継続】
<農村整備課>
・広く一般の方が閲覧できる「環境公共学会ブログ」で、地区環境公共推進協議会
の活動や土地改良区主催の水の旅等の様子を情報発信
・「児童向け水循環・環境公共PRリーフレット」などを活用し、水の旅等の取組
で小学生、幼稚園児を対象に「水循環」、「きれいな水の大切さ」について情報
発信
【環境公共ブログによる情報発信】
【子供たちへ水循環を説明】
・「環境公共」の全国的な展開を視野に入れて、泉野堰地区環境公共推進協議会の
取組を美の里づくりコンクール(主催:農村開発企画委員会)に応募
③
海岸防災林の復旧等
<林政課>
ア 海岸防災林の復旧【継続】
・津波により倒伏、林地流出や枯損など、被災した海岸防災林を早期に復旧す
るため、海岸防災林造成事業により、クロマツを植栽
・植栽計画面積134haのうち、今年度末までに31haが完了見込み(進捗率23%)
- 95 -
Ⅳ 山・川・海をつなぐ「水循環システム」の再生・保全
イ
海岸防災林再生クロマツ苗早期育成事業【継続】
・津波を被ったことによるクロマツの塩害による枯損被害の拡大が確認され、短
期間に大量の苗木が必要となるため、コンテナ苗の生産・植栽技術開発を実施
・育成したコンテナ苗をおいらせ町、三沢市の海岸防災林へ1,800本試験植栽し、
生育状況を調査。
【育成したクロマツコンテナ苗】
【試験植栽の状況】
ウ
地域の力で守り育てる海岸防災林整備活動支援事業【新規】<上北地域県民局>
・海岸防災林を地域住民と協働で維持管理するため、集落単位の連絡組織を立ち上
げ
・海岸防災林の役割の普及と震災の記憶を伝えるための出前講座を2回、復興植樹
祭を4回開催
(4)生物多様性に配慮した環境の保全・再生に向けた取組の強化
① 田園自然環境の保全・創造に資する整備【継続】
<農村整備課>
・自然と農業生産が調和した豊かな自然環境づくりのため、魚道を7地区で整備
・農山漁村地域整備交付金の効果促進事業及び里地里山・田園保全再生事業を着実
に実施し、「環境公共」の取組を一層促進
【ヤマメやイワナの稚魚放流会】
- 96 -
Ⅴ
Ⅴ
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
未来を切り拓く多様な経営体の育成
未来を切り拓く多様な経営体の育成
1 高い経営力を持った人財の育成
(1)地域農林水産業の次代を担う若手就業者の育成・確保
①
<構造政策課>
将来の地域農業を担う、若手農業トップランナーのスキルアップと塾生間のネッ
トワークを生かした事業展開の促進【継続】
・若手農業トップランナー塾の8期生である16組に対して、経営力・販売力を向上
させるため、経営管理やマーケティング、商品デザイン等をテーマにしたセミナ
ーを開催
開催回数
延べ4回
・新たな販路開拓を促進するため、全国規模
の商談会「アグリフードEXPOin東京」
へ出展
日
時
平成27年8月18、19日
場
所
東京都
参加者
塾生3名
・塾修了生が築いたネットワークを生かして、
若手農家の産直市「あおもりマルシェ」を企
画・運営
開催回数
延べ4回
来場者総数
34,500人(主催者発表)
【アグリフードEXPOでの商談】
(2)農業経営士や認定農業者、指導漁業士など中核となる担い手の育成・確保
①
認定農業者数の拡大に向けた「市町村認定農業者育成・確保活動計画」に基づく
活動支援【継続】
<構造政策課>
・平成27年産のゲタ・ナラシ対策の加入期限である平成27年6月までを重点活動期
間とし、関係機関が一体となって、周知活動や市町村単位の農業経営相談会など
の推進活動を集中的に展開
平成27年6月末現在の認定農業者数
10,535経営体
(平成26年3月末時点より1,738経営体増加)
②
農業経営士・青年農業士の認定と活動の支援【継続】
・農業経営士7名、青年農業士11名を新たに認定
- 97 -
<構造政策課>
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
・農業経営士会及び青年農業士会が、ViC
ウーマンの会との連携の下「平成27年度
東北・北海道地域農業士研究会」を開催
開催日
平成27年8月27日~28日
場
八戸市
所
参加者
東北、北海道の農業者など233名
内
基調講演、分科会、現地視察等
容
【東北・北海道地域農業士研究会】
③
指導機関の経営コンサルティング能力の向上【継続】
<農林水産政策課>
・JA農業経営指導員と経営担当普及指導員を一同に参集した「経営分析・
診断研修」と「経営コンサルティング研修」を実施し、約50名が経営・技術デ
ータに基づく経営分析・診断の方法や財務諸表の高度利用の仕方、農業者に対す
る農業経営改善指導の手法等を習得
④
本県の林業を支える林業技術者の育成と確保【継続】
ア
<林政課>
素材生産作業に係る高度な技術と知識を習得させるための研修を実施
・ハーベスタ・フォワーダ等の高性能林業機械を用いた安全で効率的な作業シ
ステムを習得させ、素材生産を担う林業技術者を8名育成
【高性能林業機械作業システム研修】
⑤
【伐木等業務安全衛生再教育】
漁業士の育成・確保【継続】
<水産振興課>
高い経営意識を持った人財の育成と、地域の経営改善につながる取組の推進
・地域をけん引する浜のマネージャーを育成するため、意欲ある漁業者や漁協職員
を公募し、「浜の未来塾」を開講(塾生12名)
・基礎力向上、商品力向上、販売力向上をテーマに12講座、塾生自らが企画す
る実践実習を各地域で実施
(3)農林水産業における新規就業者の育成・確保
①
<構造政策課>
営農大学校を核とした短期研修やよろず相談会等による新規就農者の定着支援
【継続】
- 98 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
・営農大学校において、短期講座や農場研修を実施し、約30の新規就農者が自らが
栽培している作目の生理・生態や栽培技術を学習
・新規就農者の仲間づくりや課題解決の一助と
するため、新規就農よろず相談・交流促進研
修会を開催
開催日
平成27年12月15日
場
青森市「ラ・プラス青い森」
所
参加者
新規就農者など50名
【研修会のワークショップ】
②
新規漁業就業者の育成・確保【継続】
<水産振興課>
・漁業の基礎的な知識、技術を身に付けるため、8名の短期研修(賓陽塾)を
(地独)産業技術センター水産総合研究所にて実施
・小型船舶操縦士資格取得講習を実施し、4名合格
【漁網補修】
【小型船舶操縦士資格取得講習】
2 人口減少社会を見据えた「地域経営」の仕組みづくり
(1)地域のマネジメントを担う人財の育成
① 「地域の担い手は地域が育てる」仕組みづくりの促進【継続】
<構造政策課>
・「地域経営」人財ネットに登録する専門家が
各市町村のマネジメント部会に出席し、各
地域が抱える課題の解決手法などを助言
・市町村担い手育成総合支援協議会等の会員
や地域のキーパーソン等を対象として「地域
経営」をリードするマネージャーの養成に向
けた『農山漁村「地域経営」レベルアップ
研修』を開催
開催回数
延べ4回
【専門家による助言等】
- 99 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
・「地域経営」の取組の先進事例や情報共有、
理解を促進するため『青森県農山漁村「地
域経営」推進フォーラム』を開催
開催日
平成27年10月26日
場
青森市
所
参加者
98名
内
基調講演、
容
パネルディスカッション
・専門家情報等の人財情報と各市町村の取組を
【マネジメント研修】
県のHP「あおもり農山漁村『地域経営』サポートサイト」で公開
②
「地域経営」の先進モデルづくり【新規】
<構造政策課>
・地域ぐるみで担い手への農地集積や経営転換などに取り組む集落等を先進モデル
として育成するため、対象地区を5か所設置し、県、経営コンサルタント、市町
村等が連携して地区検討会を実施
全体検討会
3回
地区検討会
延べ19回
・地区検討会では、集落営農組織の法人化、運営体制の見直し、農地の集積方法や
農地中間管理事業の活用などを検討し、地区のビジョンづくりを推進
農地中間管理事業の活用
③
2地区((農)左堰、野田営農組合)、85.6ha
浜の未来塾の開催による地域リーダーの育成【継続】
<水産振興課>
・地域をけん引する浜のマネージャーを育成するため、意欲ある漁業者や漁協職員
を公募し、「浜の未来塾」を開講(塾生12名)(再掲)P.98
・基礎力向上、商品力向上、販売力向上をテーマに12講座、塾生自らが企画する実
践実習を各地域で実施(再掲)P.98
(2)「地域経営」の確立に向けた各発展過程における支援
①
地域経営体数の目標設定と現状把握【継続】
<構造政策課>
・市町村と連携して、農山漁村における地域経営体数の現状値を明らかにするため
の調査を実施し、平成27年4月時点の地域経営体数217を把握
・「まち・ひと・しごと創生青森県総合戦略」の重要業績評価指標(KPI)とし
て、地域経営体の育成・確保に向けた目標値を300(平成32年度)に設定
②
地域経営体の発展に向けた支援【継続】
<構造政策課>
・市町村のマネジメント部会において、「地域経営」のモデルとして重点的に育成し
ていく経営体を明確にした上で、それらの経営体による担い手の資質向上や組織
体制の強化、新規部門の導入など、経営発展に向けた具体的な取組を支援
・主な事例として、(農)滝本水稲生産組合(平川市)の無人ヘリオペレーターの育
成や米粉加工品の開発、大鰐営農組合(大鰐町)の集落営農の経営安定に向けた
- 100 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
研修の実施、NPO法人青森なんぶの達者村(南部町)の太ネギの生産体制の整
備、新規就農者と地元農業高校生との意見交換などの取組を支援
(3)集落営農組織などの組織経営体の育成や活動の充実強化
①
「地域経営」を支える集落営農組織などの組織経営体の育成・確保を図るため、全県
的な取組を推進し、地域ごとの取組のサポート【継続】
<構造政策課>
・集落営農の組織化及び集落営農等の法人化に必要
な経費を支援
・青森県集落営農ネットワーク協議会と連携して研
修会等を開催
ステップアップ研修会
8回
ステップアップセミナー
1回
・集落営農組織等の課題解決に向けた支援・助言を
【集落営農組織の法人化研修】
実施
②
組織化
10地区(見込み)
法人化
10組織(見込み)
中山間地域等直接支払制度の推進【継続】
<農村整備課>
農業生産条件の不利な中山間地域における農地を保全・管理するなど、農業・農
村の多面的機能を維持・増進する活動を行った9,698haを支援
【景観作物の作付け】
【水路周辺の草刈り】
3 地域を支える生産基盤の有効活用と組織の体質強化
(1)担い手への農地利用集積の促進と耕作放棄地の解消推進
①
人・農地プランの見直しと農地中間管理事業の取組強化【一部新規】
<構造政策課>
ア
担い手への農地の集積・集約化に向けた「人・農地プラン」見直しの指導・支援
・プランの見直し等に係る各市町村からの問合せに対するアドバイスや市町村の
プラン検討会におけるプラン原案に対する助言・指導を実施
- 101 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
人・農地プランの作成
40市町村、197地区(作成予定全地区)
人・農地プランの見直し 9市町村、 38地区(H27.10月末)
イ
市町村等と連携した農地中間管理事業や機構集積協力金等の活用促進
・農地中間管理事業等の活用促進に向けて、農地中間管
理事業推進連絡会議を開催
県
域
県民局
3回
延べ14回(12月末時点)
・農地中間管理事業等のパンフレットを作成し、農業者
等へ配布
作成部数
17万部
・機構を活用した担い手への農地の集積・集約を促進す
るため、推進大会を開催
開催日
平成27年9月9日
場
青森市「青森国際ホテル」
所
参集者
【パンフレット】
農業者、市町村・農業委員会・
農協等関係機関・団体等260名
内
容
基調報告、激励講話、先進事
例紹介、大会スローガン確認
・平成27年度の機構の貸付面積
1,758ha(2月認可までの見込み)
・機構集積協力金交付事業実績(見込み)
ウ
交付対象農地
2,211ha(重複含む)
支払金額
753,965千円
【知事が前面に立ったPR】
農地集積・集約促進活動や経営マネジメント支援活動による構造改革先進モデル
の早期育成【新規】(再掲)P.100
・地域ぐるみで担い手への農地集積や経営転換などに取り組む集落営農組織を育
成するため、先進モデル地区を県内5か所に設置し、県、経営コンサルタント、
市町村等が連携して地区検討会を実施
全体検討会
3回
地区検討会
延べ19回
・地区検討会では、集落営農組織の法人化、運営体制の見直し、農地の集積方法
や農地中間管理事業の活用などを検討し、地区のビジョンづくりを推進
農地中間管理事業の活用
エ
2地区((農)左堰、野田営農組合)、85.6ha
農地中間管理事業モデル育成地区における、関係機関が一体となった農地集積
の取組事例の構築と他地区への波及
・県民局ごとに農地中間管理事業推進連絡会議を開催し、モデル育成地区におけ
る機構事業の進捗状況等を共有
連絡会議開催回数
オ
延べ14回
農地中間管理機構、市町村等が連携した農地の出し手と受け手の集中的な掘り
起こし活動
- 102 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
・10月と11月を農地の出し手を掘り起こす集中月間と位置付け、各市町村長に対
して事業の活用を要請する巡回活動等を実施
借受希望者の応募状況
2,299経営体、17,736ha
貸付希望件数及び面積の累計
カ
3,569件、3,300ha
農地中間管理事業等の推進に向けた農地情報公開システムの周知・活用促進
・青森県農業会議との連携により、農業委
員会を対象とした農地情報公開システム
の活用のための指導・助言を実施
農地情報公開システム活用研修会
2回(6/30、1/21:青森市内)
農業委員会等からの問合せに対する指
導・助言
随時
【農地情報公開システム(通称:全国農地ナビ)】
②
農業委員と担い手の連携による、農地中間管理事業等の活用促進【継続】
<構造政策課>
ア
イ
耕作放棄地の解消と未然防止に取り組む「農地活用支援隊」活動の継続実施と
他地域への波及
・農地活用支援隊の活動の継続に向け、支援隊を設置済の農業委員会に対し、指
導・助言を実施
実施時期 平成27年6月(4日間)
対象農業委員会数 9農業委員会
内
容 支援隊活動の継続に向けた指導・助言
・農地活用支援隊の取組を波及するため、農業委員会事務局長等を対象に、農地
活用支援隊の取組事例と活用可能な制度を紹介
開催日 平成27年10月1日
場 所 青森市「アップルパレス」
参加者 農業委員会事務局長等
内 容 農地活用支援隊の活動事例
「農地活用支援隊」と農地中間管理機構等の連携に
よる、農地の出し手・受け手情報の共有化と広域的な
農地利用調整の促進
・荒廃農地情報の共有化と広域的な農地利用調整の促
進に向け、再生利用可能な荒廃農地の情報等を県ホ
ームページで発信
更新日
平成27年11月24日
内
再生利用可能な荒廃農地、活用可能な交
容
付金、解消事例、農地活用支援隊の活動
等・農地中間管理機構と連携しながら、
農地のマッチングを進める農地活用支援
隊の活動を推進する農業委員会を支援
- 103 -
【県ホームページ】
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
支援対象
弘前市農業委員会
支援隊の人数
ウ
190人
耕作放棄地の解消に向けた耕作放棄地再生利用緊急対策交付金の活用促進
・荒廃農地解消に向けた研修会を開催
開催日
平成28年1月25日
場
青森市
所
参加者
農業参入企業等(40社)
内
交付金の概要、交付金を活用した荒廃農地解消事例の紹介等
容
・優良事例を紹介する「東北管内耕作放棄地解消事例発表会」に出席
開催日
平成27年9月1日
場
宮城県仙台市
所
参加者
市町村・農協等から9名
・交付金を活用した荒廃農地の再生(見込み)
件
エ
数
33件
解消面積
68ha
一般企業の農業参入を誘導するための研修会の開催や参入した企業への訪問
・農地の利活用の促進や農業経営の安定に向けた研修会を開催
開催日
平成28年1月25日
場
青森市
所
参加者
農業参入企業等(40社)
内
耕作放棄地再生利用緊急対策交付
容
金の概要、農地中間管理事業の概要、販
路開拓事例の紹介等
・農業参入企業を訪問し、定着に向けて、抱え
ている課題に対して指導・助言
訪問時期
平成27年11月~12月
訪問社数
8社
【訪問した企業との打合せ】
(2)漁業における協業活動や漁船構造改革の推進
①
<水産振興課>
漁船漁業構造改革総合対策の推進【継続】
ア
八戸地域プロジェクト協議会に参画し、大中型まき網漁業や遠洋底びき網漁
業による収益性向上の改革計画の推進
・改革計画について、実証試験中の大中型まき網漁船1隻、遠洋底びき網漁船
1隻の検証
・実証試験に関する漁獲物の流通、販売の推進
イ
青森地域プロジェクト協議会に参画し、沖合底びき網漁業による収益性向上
の改革計画の推進
・改革計画について、実証中の沖合底びき網漁船1隻の検証
- 104 -
Ⅴ
図1
未来を切り拓く多様な経営体の育成
事業の実施状況
【大中型まき網漁業】
事業期間(H26-H29)
【改革計画履行状況】
(船凍サバの試作・普及)
【遠洋底びき網漁業】
事業期間(H25-H28)
【改革計画履行状況】
(深海資源の開拓・普及)
【沖合底びき網漁業】
事業期間(H25-H28)
【改革計画履行状況】
(洋上選別徹底による単価向上)
(3)地域の農林水産業を支える農協、森林組合などの体質の強化
①
系統組織による自主的な農協合併の促進【継続】
<団体経営改善課>
・農協に対する行政検査やヒアリング等を通じて、業務運営や財務の健全化、コ
ンプライアンスの確保、合併等、経営基盤の強化に向けた自主的な取組を指導
(総合農協数の推移
②
H12年度 47
→ H27年度 10)
JA出資型農業法人設立促進事業【新規】
<団体経営改善課>
・地域農業の維持・発展といった観点から、全国的に増加しているJA出資型農業
法人の設立を県内農協に促進するため、学識経験者や先進法人を支えた農協組合
長との意見交換会などを実施
③
系統組織と連携して、森林組合の経営基盤強化を図り、自立経営ができる「中
核組合」の育成を推進【継続】
<団体経営改善課>
・行政検査等を通じて、業務運営や経営の健全化、コンプライアンスの確保に向け
た取組を指導し、中核組合の育成を推進
・施業集約化推進のため、地域の課題や解決策を森林組合と検討
・県の森林組合指導方針の改正に向けて、地域の実情を反映した指導方針とするた
め、森林組合や森林組合連合会等と意見交換
○中核組合数の推移
度
H17
H22
H23
H24
H25
H26
H27
森林組合数
13
13
13
12
12
12
12
うち、中核組合
1
4
4
4
2
3
4
年
- 105 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
④
浜の活力再生に向けた漁業者や漁協の経営改善の促進【新規】
ア
<水産振興課>
浜の活力再生プランに基づく所得向上への取組の支援(再掲)P.39
・9地域の再生委員会に対して所得向上の取組を支援
・新たな再生委員会(1地域)の浜の活力再生プランの策定を支援
・再生委員会相互の連携による浜の活力再生広域プランの策定を支援
イ
漁協の組織再編の促進
・漁協の経営課題掘り起こしのための役職員研修会、組織再編に向けたアンケ
ート作成の取組を支援
・地区別協議会開催による組織再編の気運を醸成
4 農山漁村の女性が活躍できる環境づくり
(1)女性起業家の経営力向上による所得確保と企業化の推進
①
女性起業家間や異業種との交流による起業活動の発展と若手女性起業家の育成
【継続】<農林水産政策課>
ア
販売額拡大に向けた女性起業のネットワーク活動への支援
(ア)女性起業家間や異業種の女性経営者との交流を促進するため、あおもり農山
漁村女性起業セミナーを開催するとともに、地域段階で女性起業家間の連携活
動に向けた検討会を実施
<あおもり農山漁村女性起業セミナー>
・開催日
平成27年11月13日
・場
青森市「ラ・プラス青い森」
所
・参加者
女性起業家、地域県民局等
・内
レストランのメニューづくりや商
容
品開発に関する講演、情報交換、
【セミナーの様子】
個別相談会
(イ)女性起業家と異業種の女性経営者との共同プロジェクト活動を支援
・上北地域の加工グループ「ルアラル」と地元の養蜂園とが連携して行うコ
ラボ商品の開発と地域外への販路拡大に係る経費を補助
イ
経営発展に向けた若手女性起業家の育成
(ア)6人の若手女性起業家が加工技術等を習得するため、先進起業家でのインタ
ーンシップを実施
- 106 -
Ⅴ
期
日
場
未来を切り拓く多様な経営体の育成
所
研修内容
受講人数
H27
4/2~ 4
六戸町
米麹の実習
1人
11/24
五所川原市 りんごジャムの実習
1人
12/17
鶴田町
2人
H28
南部町
1/21~22
とう漬けの実習
パイとマカロンの実習 2人
商品パッケージの講習
【米麹の実習】
(イ)若手女性起業家の意欲向上やレベルアップを目指して、先輩起業の事例や商
品デザイン、食品表示等を研修内容とした「女性起業チャレンジセミナー」を
地域段階で実施
ウ
起業に取り組む若手女性の掘り起こしと、実現可能なビジネスプラン作成支援
(ア)加工部門を新たに開始するための加工機器等の整備や販路開拓に向けた既存
商品の改善等に取り組む若手女性起業家6件を支援
<若手女性起業チャレンジ支援の実績>
NO.
支援したビジネスプラン
1
やる気で元気!ホッと安らぐ「ろくのへメニュー」創出プラン
2
「teikoのこだわりフード」ブランド化戦略
3
紫黒米「干し餅」の本格的な製造販売と土産用「干し餅」の商品開発
4
天然酵母パン等の商品化による種八農園の売上アップ
5
世界遺産白神山地の麓
6
加工施設の整備による所得向上
深浦のお米の有利販売
(2)家族経営協定の締結による女性の経営参画の推進
①
家族経営協定締結の推進【継続】
ア
<農林水産政策課>
家族経営協定の締結拡大に向け、新規就農者や後継者、女性起業家への啓発活
動と協定締結支援
(ア)家族経営協定のメリットや締結者の事例を紹介するセミナーを開催し、家族
経営協定についてPR
(イ)経営や暮らしの実態に合った協定書の作成支援により、新たに20戸が締結
し、平成27年12月現在で、締結農家数は1,250戸に拡大
- 107 -
Ⅴ
未来を切り拓く多様な経営体の育成
家族経営協定締結農家数の推移
単位:戸
1,400
1,200
1,000
1,091 830 886 1,179 1,230 1,250 H26
H27
956 800
600
400
200
0
H21
H22
H23
H24
H25
【協定をPRする女性農業委員】
*H21~H26は年度末、H27は12月末時点
(3)地域活性化に取り組む女性リーダーの育成
① ViC・ウーマンの認定と各種審議会等への登用促進【継続】<農林水産政策課>
ア
地域活性化のけん引役となるViC・ウーマンの更なる掘り起こしと、方針決
定の場で活躍できるリーダーの育成
(ア)農山漁村女性の地域活動の支援やセミナーの開催等を通じて、ViC・ウー
マンとなる人財を育成し、新たに19名の農山漁村女性をViC・ウーマンに
認定
<新ViC・ウーマンセミナー>
・開催日
平成28年1月19日
・場
青森市「青森県庁」
所
・参加者
ViC・ウーマン認定予定者、地域県民局
・内
論理的思考で話す力を身につけるための講演と情報交換
容
(イ)ViC・ウーマン等の女性リーダーを対象として、地域づくりや能力開発に
関する女性リーダー育成セミナーを開催
113人のViC・ウーマンが各種審議会委員等に登用され、方針決定の場
で活躍
イ
次世代を担う若手女性農業者の育成
(ア)農業経営への参画意欲や技術・知識の向上を目的に、若手女性農業者の交流
会を実施し、若手女性農業者のネットワークの形成を支援
<若手女性農業者の交流会>
期
日
開催場所
参加人数
容
第1回
7/16
ドラゴンカフェ
(青森市)
第2回
9/3
KOMEKUUTO 5人
女性経営者としてのチャレンジとコ
(八戸市)
ミュニケーションの取り方の講演
第3回
12/21
カフェ・ド・アミイ 17人
岩手県の若手女性農業者の活動紹介
(五所川原市)
と意見交換
コ
メ
ク
ー
10人
内
地域を元気にする取組紹介とオシャ
レな料理写真の撮り方の実習
ト
- 108 -
Ⅴ
【第1回:教わった方法で料理の写真を撮る参加者】
- 109 -
未来を切り拓く多様な経営体の育成
【第3回:集合写真】
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