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(1)産業社会の変化や新しい時代に対応できる人づくりの推進 4 未来を

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(1)産業社会の変化や新しい時代に対応できる人づくりの推進 4 未来を
Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
4
未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
(1)産業社会の変化や新しい時代に対応できる人づくりの推進
・国のスーパーグローバルハイスクール指定校におけ
【社会で生きる実践的な力の育成】
■確かな学力の育成
・授業改善と家庭学習を含めた望ましい生活習慣の定
着を車の両輪と位置づけ、学校・家庭・地域が一体
となった取組を総合的に進めます。
・学習内容の確実な定着を図るため、独自に「ほっか
いどうチャレンジテスト」を作成し、北海道学力向
上Webシステムなどを通した活用を促します。
・市町村教育委員会や学校の学力向上に向けた取組の
工夫改善に役立てるため、全国学力・学習状況調査
の結果を活用し、道独自に詳細な分析等を行います。
・「ほっかいどう学力向上推進事業」を展開し、学力
向上を担当する教員を対象とした研修会や、地域全
体で子どもの学力について考える会を実施します。
・児童生徒の学力向上のため、異なる学校の教員がチ
ームとして複数の学校の授業改善を図る「授業改善
推進チーム活用事業」を実施します。
・「北海道高等学校学力向上推進事業」において、授
業や家庭学習等で活用できる実用的な教材の開発や、
生徒の学習内容の定着状況を把握するための学力テ
スト等を実施します。
・高等学校の教員の教科指導力の向上を図るため、優
れた教科指導力を有する教員等を講師として、授業
実践セミナーを開催します。
・支援を必要とする市町村に学校サポーターを派遣し、
授業以外での学習の機会を確保します。
・学習の定着や学習意欲が十分ではない生徒を支援す
る学習サポーターを道立高等学校に派遣して、学習
の向上を図ります。
■英語教育の推進
・ 地球規模の視野と地域の視点を併せ持った北海道
のグローバル化を担う人材を育成するため、小中
高を通じた英語教育システムの充実への支援や、
国際感覚を磨くイングリッシュキャンプなどを行
います。
・ 幼児期からの英語教育の充実を図るため、通学型
のイングリッシュミーティングを行います。
る研究の推進及び成果の普及に取り組み、国際理解
教育の充実を図ります。
・国際的な視野を広げ、コミュニケーション力を養う
ため、ICTを活用して海外と交流する場である
「U-18 未来フォーラム」を開催し、世界で活躍す
る人材の育成に努めます。
■世界で活躍できる人材の育成
・世界を舞台に活躍できる人材を育成するため、取組
の指針となる「北海道グローバル人財育成プログラ
ム(仮称)」を検討します。
■理科教育の推進
・国のスーパーサイエンスハイスクール指定校におけ
る研究の推進及び成果の普及に取り組み、理科教育
の充実を図ります。
・ 科学設備展示自動車(サイエンスカー)を活用し、
実験や観察を通じて児童生徒の自然科学に対する
関心を高め、科学的素養の育成を図る教育環境の
整備を図ります。
■環境教育の推進
・国の環境教育に係る研究指定校の取組を支援し、そ
の成果を広く普及することで環境教育の充実を図り
ます。
■キャリア教育や職業教育の推進
・ 道立高等学校において、学校から社会・職業への
移行が円滑に行われるよう、社会的・職業的自立
に必要な能力を育て、キャリア発達を促す体系的
なキャリア教育・職業教育の充実を図ります。
・ 家庭生活の大切さや子どもを産み育てることの意
義などについての学習を充実するとともに、地域
振興を担う人材を育成するため、自治体や産業界
など関係機関・団体の支援を受けながら、小学
校・中学校・高校が連携して早期からのキャリア
教育に取り組みます。
■特別支援教育の充実
・障がいのある幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズ
■国際理解・異文化理解教育の充実
・外国語(英語)によるコミュニケーション能力を育成
に応じた指導や支援の充実を図るため、「個別の教
育支援計画」の作成・活用を促進するとともに、特
別支援学校の教員を小・中学校等に派遣して支援す
る取組を推進します。
・本道のすべての教員が発達障がいの特性に応じた指
導支援に関する知識・技能を習得できるよう校内研
修プログラムの活用促進を図るほか、特別支援学級
に在籍する児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じ
た専門性の高い教育を推進するために、担当する教
員の研修会の実施や、授業づくりの参考となる指導
資料の作成などを行います。
・高等学校における特別支援教育の充実を図るため、
発達障がいのある特別な教育的支援を必要とする生
徒が在籍する高等学校に、特別支援教育支援員を配
置していきます。
・特別支援学校高等部への進学希望者が増加している
するため、外国語指導助手や地域の人材の活用、教
材開発により、外国語教育の充実を図ります。
・外国語の授業の改善充実のため、国が指定する研究
開発学校の取組を支援し、その研究成果の普及を図
ります。
・ 外国語指導助手による指導の充実を図り、外国語
(英語)によるコミュニケーション能力の育成に努
めます。
・関係機関と連携を図り、海外からの教育旅行で来道
する学校や団体と生徒同士の交流を行うなど、国際
理解教育の充実を図ります。
・姉妹州であるカナダ・アルバータ州との高校生の交
換留学を実施し、相互理解及び交流の推進を図ると
ともに、国際社会に貢献できる人材の育成に努めま
す。
- 53 -
Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
状況に対応するため、できる限り身近な地域におい
て教育を受ける機会を確保できるよう、本人や保護
者のニーズを踏まえながら、必要な受入体制の整備
に努めます。
・職業学科を設置する特別支援学校の新規卒業生の就
職を促進するため、福祉、労働等の関係機関や企業、
団体等との連携のもと、現場実習や就労先の拡大を
図り、生徒の希望や適性に応じた就労支援の充実を
図ります。
・特別支援学校に在籍する医療的ケアを必要とする幼
児児童生徒の学習機会を確保するため、看護師や教
員が安全に医療的ケアを行える体制の整備に努めま
す。
■子どもたちの体力向上
・子どもたちの体力・運動能力の向上に向け、
新体力テストの効果的な実施や体育専科教員
による小学校体育の授業改善、地域のスポー
ツ関係団体等や大学などの様々な機関と連携
した取組を行うなどして、体力の向上に係る
施策を一層推進します。
〈参考〉北海道における特別支援学校等に在籍する
児童生徒数の全体に占める割合の推移
■読書活動の推進
・読書が好きな子どもがより多くなるよう、学
校における読書に興味をもたせる活動や「朝
読・家読(あさどく・うちどく)運動」の展
開、関係団体・企業をパートナーとする読書
環境整備、ボランティア情報の提供などに取
り組みます。
・児童生徒の読書や自発的な学習活動を支援す
るため、学校司書の研修などを行います。
・本に触れる機会の少ない地域の学校における
体験活動の実施により、読書に対する興味・
関心を高め、地域における読書活動を推進し
ます。
H18 0.43%
1.24%
H19 0.45%
0.51%
1.39%
H20 0.46%
0.54%
1.59%
H21 0.48%
0.57%
1.75%
H22 0.47%
0.61%
1.94%
H23 0.47%
0.70%
2.08%
H24 0.49%
0.79%
2.23%
0.87%
H25
0.50%
2.46%
0.99%
H26
0.52%
2.46%
0.99%
0.0%
0.5%
1.0%
1.5%
2.0%
特別支援学校在籍者【小・中学部】
2.5%
3.0%
3.5%
特別支援学級在籍者
4.0%
通級指導
〔資料:文部科学省「学校基本調査」、道教委調査から数値抜粋〕
【豊かな心と健やかな体の育成】
■いじめや不登校等への対応
・いじめの防止に向けた取組を支援するため、いじめ
未然防止モデルプログラムを改善・普及し、各学校
独自の取組を促します。
・よりよい人間関係づくりを推進するため、児童生徒
理解に必要な情報を計画的・総合的に測定すること
ができる子ども理解支援ツール「ほっと」の積極的
な活用を促進します。
・ いじめや体罰など学校等で生じる様々な問題につ
いて、子どもや保護者から直接相談を受けて問題
の解決につなげるため、「子ども相談支援センター」
を設置します。
2,000
期である幼児期の教育を充実するため、研究協議
会を開催するとともに、優れた実践事例をまとめ、
全道の幼稚園に紹介します。
2,148
1,627
1,964
2,082
1,557
1,525
1,500
中学校
1,000
高等学校
特別支援学校
500
300
H21
1,261
H22
409
51
14
H23
1,119
574
461
528
10
19
0
1,676
小学校
1,444
■食育の推進
・ 食育の多角的効果を関係機関と連携して検証
するとともに、学校・家庭・地域が一体となっ
た食育を推進するため、「どさんこ食育推進総
合事業(スーパー食育スクール事業)」を実施
します。
・学校における食育を推進するため、地場産物
を取り入れた学校給食や食に関する指導など
の取組を実施します。
・食育を推進するため、栄養教諭の任用を促進
するとともに、食に関する指導内容や指導方
法などの研修等の充実に努め、資質・能力の
向上を図ります。
【幼児教育の充実】
■幼児教育の充実
・生涯にわたる人間形成の基礎が培われる重要な時
〈参考〉いじめの認知件数
2,500
■道徳教育の充実
・規範意識や生命を大切にする心、思いやりの
心など、豊かな心を育むため、家庭や地域と
連携を図り、本道の自然や伝統、文化などを
活用した道徳教育を推進します。
H24
33
H25
〔資料:文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸
問題に関する調査」
(北海道集計分)
〕
- 54 -
【信頼される学校づくりの推進】
■開かれた学校づくりの推進
・開かれた学校づくりのため、学校評価の結果
公表、学校運営状況の情報提供などの促進に
努めます。
・実効性のある学校評価の実施を促進するため、
優れた実践事例や、学校評価の実施・公表の
状況などを情報提供します。
・コミュニティ・スクールの導入を支援するた
め、「学校運営協議会制度」に係る優れた実践
Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
事例や取組状況について、学校や市町村に情
報提供します。
・学校開放講座の開設や、体育館・特別教室な
ど学校施設の開放などの取組を推進します。
新設への支援や、様々な分野の専門教育を進
める専修学校などへの支援を行います。
・地域の活性化に貢献している大学等が今後も
その役割を果たせるよう、大学等への財政的
支援を国に対して要望します。
■若手教員等への支援
・若い教員等の指導力の向上を図るため、優れ
た指導力をもつ教員が、学力向上に積極的に
取り組む複数の学校を巡回し、若手教員等と
のティーム・ティーチングによる授業や授業
づくりの支援などを行います。
【豊かな地域を創造する人材の育成】
■ボランティア活動の促進
・地域ぐるみのボランティア活動を促進するた
め、ボランティア活動に関する情報提供や相
談体制を整備するとともに、ボランティアコ
ーディネーターの養成などを図ります。
■教職員の研修の充実
・国際化、情報化など社会の変化に対応した研
修や専門的知識・実践力を養う研修の充実と
研修・研究施設の整備・充実に努めます。
■優秀な人材を確保するための教員採用選考検
査の検討・改善
・人物重視の視点に立った選考を推進するため、
選考検査の実施結果等を踏まえ、今後も教員
選考方法の充実・改善に努めます。
■学校職員の評価等の実施
・学校職員の資質能力の向上及び学校の活性化
を図り、その成果を児童生徒に還元するため、
学校職員評価をすべての道立学校及び市町村
立小中学校等で実施します。また、優れた実
践活動を行う学校職員を表彰します。
■地域力の向上を担う人材の育成
・地域力の向上に意欲的に取り組む市町村職員、
NPO団体職員、道職員等を対象とした地域
リーダー育成の研修を実施します。
・自治基本条例の制定への意識醸成を図るため、
市町村職員、NPO団体職員、道職員等を対
象としたまちづくり推進条例セミナーを実施
します。
■北海道地域づくりアドバイザーの活用
・地域が抱える様々な課題を解決するため、地
域づくりの様々な分野で専門的な知識や経験
を有する方を地域づくりアドバイザーとして
登録し、地域の要請に応じて地域づくりのた
めの助言等を行います。
■指導の改善が必要な教員への対応
・児童生徒に対する指導が不適切である教員を
対象に、教員個々の課題・実態に即した研修
等を実施し、指導の改善に努めます。
■福祉・介護人材の確保と資質の向上
・介護ニーズの増加に対応するため、介護等に
従事する人材の参入促進と定着支援等の総合
的な取組を推進するとともに、現任者の資質
の向上を図るため、各種研修を実施します。
■個性を大切にした教育の推進
・小学校第2学年及び中学校第1学年における
少人数学級編制の実施や、教科の特性等に応
じた少人数指導、ティーム・ティーチングの
実施など、きめ細かな学習指導の工夫改善を
図ります。
■北海道立市民活動促進センターの取組
・道内の市民活動を促進するため、NPOに関
する情報の収集・提供や市民活動に関する相
談対応、NPO活動を担う人材の育成などを
行います。
■教育環境の充実
・高校へ進学する生徒の多様な能力・適性、興
味・関心、進路希望等に対応し、学習の選択
幅を拡大するため、高校に総合学科や普通科
単位制、普通科フィールド制の設置導入を進
めるなど、魅力ある学校づくりに努めます。
・教育の質の維持・向上を図るため、ICTを
活用した遠隔授業の実施をはじめ、タブレッ
ト端末等を積極的に活用する指定校を重点的
に支援し、得られた成果を全道に普及します。
【大学などの高等教育の充実】
■高等教育機関の整備・充実
・高等教育機会の確保と私立専修学校等の教育
の振興を図るため、地域が主体となった大学
- 55 -
■地域おこし協力隊など地方で働く人材の育成・確保
・地域おこし協力隊の研修・交流の場を設ける
とともに、市町村の地域おこし協力隊募集・
採用を支援するため、三大都市圏で合同募集
フェアを開催します。
【青少年の健全な育成】
■「どさんこユースプラン」による総合的な取組の推進
・「北海道青少年健全育成条例」に基づく「どさ
んこユースプラン」により、次代を担う青少
年の心豊かでたくましい成長を促すため、家
庭、学校、職場、地域などと連携し、健全な
環境づくりや青少年活動の促進を総合的に進
めます。
Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
■青少年の豊かな人間性をはぐくむ環境づくり
・青少年健全育成運動を促進するため、各総合
振興局及び振興局に青少年指導員を配置し、
地域における青少年対策を総合的に推進しま
す。
・(公財)北海道青少年育成協会への助成を通じ、
本道の次代の担い手である青少年を健全に育
成するため、健全育成運動並びに多様な体験
活動を促進します。
■青少年の自立を促す環境づくり
・青少年に次代の担い手としての自立を促し、
将来の地域、産業を担う青少年の人づくりの
ため、道内経済団体等とも連携しながら、「日
本の次世代リーダー養成塾」等を活用した取
組を行います。
■地域社会と将来を支える人材の育成
・市町村等と連携し、地域住民のICT活用能
力の向上を図ります。
・学校の情報環境の整備推進、学校・教育関係
機関の教育情報通信ネットワークの充実など
を図るとともに、学校におけるICT環境の
整備や各種教育用コンテンツの普及、情報モ
ラルやマナー等に関する指導の徹底、教職員
のICT活用指導力の向上などの取組を推進
します。
【職業能力の開発とキャリア教育の充実】
■若年者等を対象にした職業訓練
・全道8カ所の道立高等技術専門学院において、
主に若年者を対象とした1~2年の職業訓練
を実施します。
・道立高等技術専門学院においてインターンシ
ップを実施します。
■社会環境の浄化の促進
・「北海道青少年健全育成条例」の遵守徹底と有
害な社会環境の浄化を図るため、カラオケボ
ックスなどへの立入調査の実施など有害環境
浄化活動を推進します。
〈参考〉高校・大学卒業者の道内就職者割合の推移
100.0%
90.0%
90.0%
■青少年の福祉を阻害する行為の防止促進
・学校、家庭、事業者、地域の連携のもと、青
少年を携帯電話やインターネットの利用によ
る有害情報やトラブルから守る取組を進めま
す。
91.0%
91.9%
92.3%
65.7%
65.9%
66.5%
93.0%
86.4%
80.0%
70.0%
61.4%
62.1%
64.6%
60.0%
【地域への愛着心を育む環境の整備】
■ふるさとの自然や歴史、伝統、文化、産業等
に関する教育の充実
・学校における地域の人材・自然環境等の教育
資源を活用した学習活動を推進するため、特
色あるふるさと教育・観光教育等の実践例の
紹介等に取り組みます。
50.0%
H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度
高校卒業者
大学卒業者
〔資料:文部科学省「学校基本調査」、
北海道労働局「新規大学等卒業者の内定状況」
〕
■ものづくり産業の人材育成
・道立高等技術専門学院において、ものづくり
関連産業を支える技能系人材の育成・確保を
行います。
・道立高等技術専門学院の新しい推進体制に関
する基本方針(中長期ビジョン)に基づき、
ものづくり関連産業の人材育成を強化するた
め、訓練科目の見直しなどに取り組みます。
【産業の高度化に対応した人材の育成・確保と
情報教育の充実】
■産業を支える人材の育成
・食品産業やものづくり産業などの分野におい
て、道と道内の産業人材育成に取り組む機関
が、それぞれの強みを活かしながら取り組む
産業人材育成施策について集約し、利用者に
情報提供を行います。
■道外からの高度技術者等の誘致
・首都圏等からのU・Iターンを促進するため、
求人・求職情報の提供や登録企業の開拓を行
います。
・若年者の呼び込み・呼び戻しのため、大学や
民間が主催する就職説明会等に参加し、道内
企業の求人情報等を提供します。
・道内産業の競争力強化を図るため、道外から
のプロフェッショナル人材と道内中小企業等
の橋渡しを行い、受入企業のお試し就業を支
援します。
- 56 -
■離転職者を対象とした職業訓練
・民間教育訓練機関等を活用し、座学を中心と
した訓練のほか、企業実習を組み合わせた訓
練など、機動的な職業訓練を実施します。
■在職労働者を対象とした職業訓練
・生産技術の進歩等に対処するため、在職者を
対象とした能力開発セミナーを実施します。
Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
(2)暮らしや産業の質を高める「知のネットワーク」の構築
【ITを活用した地域づくり】
■超高速ブロードバンド環境の整備促進
・道民のブロードバンド利用環境の向上を図るた
め、国・市町村や電気通信事業者と連携・協力
し、ITの利活用を進めるなどして、光ファイ
バなどの超高速ブロードバンド基盤の整備を促
進します。
の創出、情報発信等による産業の活性化を図る
ため、ITの利活用を促進するセミナー・マッ
チング等の開催などに取り組み、中小企業にお
けるIT利活用を促進します。
■携帯電話不感地帯の解消
・携帯電話の不感地帯の解消を図るため、移動通
信用鉄塔施設の整備を促進します。
■地デジデータ放送による情報提供
・道民生活に関わる情報を提供するため、北海道
テレビ放送株式会社(HTB)及び日本放送協
会(NHK)の協力を得て、地上デジタル放送
データ放送(地デジデータ放送)により、道の
事業・制度、イベント情報及び安全・安心に関
わる情報などを定期的に発信します。
■ホームページのユーザビリティ等の向上
・誰もが利用しやすいホームページとするため、
ユーザビリティ(使い勝手の良さ)やウェブア
クセシビリティ(高齢者・障がいがある方の利
用しやすさ)の向上を図ります。
・ホームページ閲覧者の利便性の向上を図るため、
ウェブサイトリンク集「DoLink」の世代
別・道外在住者向けカテゴリの充実などターゲ
ットを絞って情報を発信します。
■魅力あふれる地域情報の発信
・最新の道政情報やイベント情報等を提供するた
め、メールマガジンを発行します。
・広く道内外に北海道の魅力を発信するため、「北
海道デジタル図鑑」により、道内の自然・歴
史・生活・文化などの画像情報や文字情報をデ
ータベース化し発信します。
・道内各地の魅力情報をタイムリーに発信するた
め、「北海道庁ブログ」により、画像と一緒に柔
らかな表現を交え発信します。
・映像を通じた情報発信を行うため、「インターネ
ット放送局」により、道政情報や北海道の魅力
情報をわかりやすく発信します。
・道政情報や地域の魅力情報を効果的に発信する
ため、即時性と情報の拡散性が特徴のツイッタ
ーを活用し、「北海道庁広報ツイッター」により
情報を発信します。
【ITを活用した産業の活性化や暮らしの充実】
■IT関連産業の立地促進
・情報通信関連産業の立地を促進するため、市町
村と緊密に連携した企業誘致活動を展開します。
■中小企業等のIT化の促進
・企業経営の効率化や生産性の向上、新たな事業
■ITによる地域産業の活性化
・北海道の基幹産業であり、全国的に優位性のあ
る観光産業、食関連産業・一次産業などにおい
て、ポータルサイト等の活用による多様な観光
情報の発信、食料生産の効率化、食の高付加価
値化、産業間連携の強化など、ITの利活用を
積極的に促進します。
・道内におけるIT利活用を促進するため、IT
の利活用事例や支援制度等について、広く周知
します。
■安全で快適なくらしを実現するための環境づくり
・医療機関相互の連携を図るため、遠隔医療シス
テムや電子カルテ等の普及を促進するとともに、
ホームページ等を通じた医療関連情報の提供、
関係機関の情報共有・相互連携に取り組みます。
・ITを活用した地域の安全情報等の発信や、地
理情報システム(GIS)を活用した事故情報
の提供に取り組みます。
・教育の質の向上に向けて、学校教育におけるI
CTの活用促進や情報モラル等に関する指導の
充実を図ります。
【ITを活用した行政運営の高度化】
■災害に強い北海道づくりと道民の安全・安心の確保
・災害時においても道民の安全・安心を確保する
ため、道と市町村等を結ぶ北海道総合行政情報
ネットワーク(防災回線)の更新整備、IT部
門の業務継続計画の推進、データセンターの活
用や自治体クラウドの導入検討等に取り組みま
す。
■申請・届出等の電子化の推進
・道における簡素で効率的な電子自治体の実現を
図るため、国の電子行政に関する施策の動向を
見極めながら、住民にとって利便性の高いサー
ビスの電子化を進めます。
■政策の発信と意見等の募集
・道民がITを活用して、より一層政策形成に関
わることを可能とするため、ホームページやブ
ログ、メールマガジン、ツイッター、映像など
により、道政や道民の暮らしに関する情報を積
極的に提供するとともに、パブリックコメント
などにより、政策形成過程における意見等の募
集を行います。
■北海道電子自治体プラットフォーム構想(HA
RP構想)による共同アウトソーシングの推進
・住民サービスの向上や行政の効率化を図るため、
電子申請、施設予約などの自治体クラウド連携
- 57 -
Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
基盤活用の共同利用型のサービス等、HARP
構想による共同アウトソーシングを推進します。
■市町村の電子自治体化の支援
・市町村の電子自治体化の実現に向けた支援体制
の充実を図るため、「地域情報化推進会議」の
運営などによる情報提供を通じて、市町村との
連携や協力を進めます。
■情報通信基盤の安定的運用
・業務の簡素・効率化や道民サービスの向上を図
るため、総合行政ネットワーク(LGWAN)
や道庁行政情報ネットワークなど、各種情報通
信基盤の安定的運用を図ります。
■情報システムの最適化
・庁内のIT関連経費を縮減しつつシステムを安
定的に運用していくため、庁内全体としてシス
テムを効率的・効果的に整備・運用する「情報
システム全体最適化」の取組を進めます。
■情報セキュリティ対策
・コンピュータウイルスの感染や情報の流出を防
ぐため、職場研修の実施により職員の情報セキ
ュリティ意識の向上を図るなど、庁内の情報セ
キュリティ対策を推進します。
■ソフトウェア資産の管理
・庁内で使用するパソコンやソフトウェアなどの
資産を適切に運用するため、資産管理台帳への
登録精度を向上させ、より水準の高い資産管理
を進めます。
■調査統計業務の効率化
・市町村を対象とした調査統計業務におけるデー
タ受け渡し等の負担軽減や情報共有を図るため、
共有ファイルサーバーの活用を推進します。
■マイナンバー(社会保障・税番号制度)の対応
・マイナンバー制度の円滑な導入を図るため、庁
内のシステム構築を進めるとともに、市町村と
の連携や情報共有を推進します。
■道と市町村の連携の推進
・広域分散型の地域構造を持つ本道において、地
方創生の推進に不可欠な道と市町村間のより一
層の情報共有を図るため、ITを活用したネッ
トワークを構築します。
【研究・技術開発拠点の形成】
■研究開発拠点の形成促進
・「国の地域イノベーション戦略推進地域(国際競
争力強化地域)」に選定された「北大リサーチ&
ビジネスパーク」を核として、世界をリードす
る「健康科学・医療融合拠点」の形成を目指す
ため、「さっぽろヘルスイノベーション’SmartH’」の取組を進めます。
【研究開発機能の充実】
■(地独)北海道立総合研究機構(道総研)の運
営支援
・「道総研」が、道内外の様々な大学や研究機関な
どとの連携を図りながら、総合力を発揮し、農
業、水産業、林業、工業、食品産業、環境、地
質及び建築の各分野に関する試験、研究、技術
支援等を行い、道民生活の向上及び道内産業の
振興に寄与するため、円滑な運営を支援します。
【北海道の特性を生かした研究開発の促進】
■科学技術振興施策の戦略的展開
・「北海道科学技術振興条例」(H20)の二期目の基
本計画として、平成 25 年4月に策定した「新北
海道科学技術振興戦略」(H25~29)に基づき、
北海道全体として重点的に推進・支援していく
べき4つの推進研究分野について、本道の経済
社会が抱える課題を解決するため、本道の特性
を踏まえた研究開発及びその成果の社会還元等
を推進します。
・北海道の優位性や特性を生かす地域イノベーシ
ョンの創出に向けた取組として、「食・健康・医
療」「環境・エネルギー」の2つの分野において、
道及び関係機関の連携により、研究開発から事
業化までの取組を戦略的に推進します。
・戦略の推進体制として、大学等が所在する地域
などにおいては、産学官が連携し、地域の資源
や研究ポテンシャル等を生かした研究開発の取
組を促進します。
■航空宇宙関連実験等の誘致推進
・航空宇宙分野の研究開発や実験が、道内で一層
行われるように誘致活動等に取り組みます。
【道民の科学技術に対する理解の増進】
■科学する心を育むための普及啓発
・科学技術に親しみ、ふれあう機会を通じて、道
民の科学技術に対する理解を深め、青少年の科
学する心を育むため、企業や研究機関等と協力
して研究成果等をわかりやすく紹介し、気軽に
見学・体験できる催しを開催するとともに、青
少年のための科学体験学習行事への支援などを
行います。
■北海道科学技術賞等の贈呈
・優れた発明、研究などを行い、道民生活の向上
と地域産業の発展、振興等に寄与した個人又は
団体を賞するため、北海道科学技術賞を、今後
の活躍が期待される若手研究者を対象として、
北海道科学技術奨励賞をそれぞれ贈呈します。
【地域イノベーションを生み出す仕組みの強化】
■産学官及び金融機関等の連携
・研究開発の成果を経済・社会の発展に結びつけ
るため、道内の産学官及び金融機関等からなる
推進体制を構築し、それぞれが適切な役割分担
の下に連携・協働するよう関連施策の推進と実
効性の確保に努めます。
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Ⅱ-4 未来を支える創造的な人づくりと知のネットワーク
■科学技術の振興を効果的に推進する中核組織の充実
・科学技術の振興を効果的に推進するため、中核
組織における産学官の連携による食・健康・医
療関連分野の研究開発及びそのマネジメント等
に対し支援を行います。
■研究交流の推進とコーディネート機能の充実
・道内各地域における新規産業の創出、産業技術
の高度化を支援するため、道内各大学や試験研
究機関が有する技術シーズ・特許の紹介、道内
企業へ技術移転が可能な研究事例の紹介や産学
官の連携強化に向けた事業を推進します。
・道内各地でのコーディネート活動を推進するた
め、産学官連携担当者等による情報・ノウハウ
の共有や意見交換を目的に、「全道産学官ネッ
トワーク推進協議会」を運営します。
・大学等の研究機関、支援機関、金融機関などで
活動しているコーディネータ間の連携を図るた
め北海道コーディネータ・ネットワーク・フォ
ーラムを開催します。
【「知」の拠点である大学と連携した地域づくり】
■リサーチ&ビジネスパーク構想の推進
・リサーチ&ビジネスパーク構想を推進するため、
(公財)北海道科学技術総合振興センターの機
能を最大限活用して研究開発から事業化までの
サポートを連続的・体系的に行うシステムの構
築を進めます。
・大学の研究ポテンシャルを産業創出に結びつけ
ていくため、インキュベーション施設への入居
者に対する支援を行います。
〈参考〉道内国立大学法人と民間企業等との共同研究実績
(単位:件)
H24
H25
H26
学
499
479
523
室 蘭 工 業 大 学
67
61
70
北 見 工 業 大 学
68
82
86
帯 広 畜 産 大 学
99
89
76
旭 川 医 科 大 学
36
45
62
小 樽 商 科 大 学
3
3
5
北 海 道 教 育 大 学
4
1
2
776
760
824
北
大
学
名
海
道
大
計
〔資料:北海道経済部調べ〕
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